(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022175871
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20221117BHJP
【FI】
G06Q50/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082629
(22)【出願日】2021-05-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)提供日 2020年9月30日 提供場所 株式会社LegalForceにより販売される「LegalForce」と称するサービス 提供者(公開者) 株式会社LegalForce 提供内容 株式会社LegalForceが、上記サービスにおいて、出願に係る発明に関する機能の提供を開始した。 (2)ウェブサイトの掲載日 2020年10月1日 ウェブサイトのアドレス(URL) https://help.legalforce-cloud.com/ja/ 公開者 株式会社LegalForce 公開された発明の内容 株式会社LegalForceが、同社により提供される「LegalForce」と称するサービスの利用者のみに対して、上記アドレスにより特定されるウェブサイトにおける「最新アップデート情報」というウェブページ)を介して、出願に係る発明に関する機能に関する通知を行った。このウェブページは、現在においても、同社のウェブサイトにログインした利用者のみにより閲覧可能とされている。
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】717005132
【氏名又は名称】株式会社LegalForce
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】奥村 友宏
(72)【発明者】
【氏名】水谷 穣
(72)【発明者】
【氏名】時武 佑太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利便性を向上させつつ、契約書の作成を支援するコンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法を提供する。
【解決手段】文書作成システムにおいて実行される動作であって、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、第1フォーマットに従って対象条文と少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、少なくとも1つの提示情報を表示する状態と少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを端末装置において切り替えることを可能にする、第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、対象条文と少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、端末装置に送信する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、
契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、
第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、
前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記特定の条件に対応付けられた前記少なくとも1つの提示情報の各々が、
条文に対する修正の方針を示す第1タイプ、条文に対する修正の文例を示す第2タイプ、及び、前記特定の条件に関する解説を示す第3タイプ、を含む群のうちの少なくとも1つのタイプに属する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記群に含まれるタイプのうち前記端末装置により選択された少なくとも1つの特定タイプを取得し、
前記第2フォーマットに従って、前記対象条文と、前記少なくとも1つの提示情報のうち、前記少なくとも1つの特定タイプに属する提示情報と、を対応付けて生成された前記第2ファイルを、前記端末装置に送信する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの特定タイプが、前記契約書又は別の契約書について前回前記端末装置により選択されたタイプである、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサを具備し、
該少なくとも1つのプロセッサが、
契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、
第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、
前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、
ように構成されることを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項6に記載のサーバ装置。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、
第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、
前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、
前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサを具備し、
該少なくとも1つのプロセッサが、
第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、
前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、
前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、
ように構成されることを特徴とする端末装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、
契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得すること、
第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信すること、及び、
前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、
第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信すること、
前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信すること、及び、
前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替えること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願に開示された技術は、契約書の作成を支援する、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
契約書の作成を支援する情報処理装置が特開2020-13524号公報(特許文献1)に開示されている。本文献に記載された情報処理装置は、契約書に含まれる条文を分析し、その条文が予め定められた条件を満足しない場合に、その条件に対応する警告を表示する。なお、上記特許文献1は、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、契約書の作成を支援するサービスにおいて、利便性を向上させること等が求められている。
そこで、本件出願に開示された技術は、利便性を向上させつつ、契約書の作成を支援する、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる」ことができる。
一態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該少なくとも1つのプロセッサが、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、ように構成される」ことができる。
別の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる」ことができる。
一態様に係る端末装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該少なくとも1つのプロセッサが、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、ように構成される」ことができる。
一態様に係る方法は、「少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得すること、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信すること、及び、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信すること、を含む」ことができる。
別の態様に係る方法は、「少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信すること、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信すること、及び、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替えること、を含む」ことができる。
【0006】
この[発明の概要]の欄は、選択された様々な概念を簡略化された形式により導入するために記載されており、これらの様々な概念については[発明を実施するための形態]の欄において後述する。この[発明の概要]の欄の記載は、特許請求の範囲に記載された発明の重要な特徴又は不可欠な特徴を特定することを意図するものでもなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲を限定することを意図するものでもない。特許請求の範囲に記載された発明の、上述した又は他の目的、特徴及び効果は、添付図面を参照して以下に示される[発明を実施するための形態]の欄の記載からより明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る文書作成システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した端末装置20(又はサーバ装置30)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した文書作成システムにおいて実行される動作の一例を示すフロー図である。
【
図4】
図4は、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第3フォーマットに従って作成された第3ファイルの一部分の例を示す図である。
【
図5A】
図5Aは、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第1フォーマットに従って作成された第1ファイル(HTMLファイルの一部を構成するJSONファイル)の一部分の例を示す図である。
【
図5B】
図5Bは、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第1フォーマットに従って作成された第1ファイル(HTMLファイルの一部を構成するJSONファイル)の一部分の例を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、
図1に示した端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。
【
図6B】
図6Bは、
図1に示した端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。
【
図6C】
図6Cは、
図1に示した端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。
【
図7】
図7は、
図1に示した端末装置20Aがサーバ装置30に第2ファイルを要求する際に端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。
【
図8】
図8は、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第2フォーマットに従って作成された第2ファイル(Wordファイル)の一部分の例を示す図である。
【
図9】
図9は、
図1に示した端末装置20Aにより表示される第2ファイルの例を示す図である。
【
図10】
図10は、
図1に示した端末装置20Aにより表示される第2ファイルの別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において記載される、様々なシステム、方法及び装置は、いかなる方法によっても限定されるものとして解釈されるべきではない。実際には、本開示は、開示された様々な実施形態の各々、これら様々な実施形態を相互に組み合わせたもの、及び、これら様々な実施形態の一部を相互に組み合わせたもの、のうちのあらゆる新規な特徴及び態様に向けられている。本明細書において記載される、様々なシステム、方法及び装置は、特定の態様、特定の特徴、又は、このような特定の態様と特定の特徴とを組み合わせたものに限定されないし、本明細書に記載される物及び方法は、1若しくはそれ以上の特定の効果が存在すること又は課題が解決されることを、要求するものでもない。さらには、本明細書において記載された様々な実施形態のうちの様々な特徴若しくは態様、又は、そのような特徴若しくは態様の一部は、相互に組み合わせて用いられ得る。
【0009】
本明細書において開示された様々な方法のうちの幾つかの方法の動作が、便宜上、特定の順序に沿って記載されているが、このような手法による記載は、特定の順序が以下特定の文章によって要求されていない限り、上記動作の順序を並び替えることを包含する、と理解すべきである。例えば、順番に記載された複数の動作は、幾つかの場合には、並び替えられるか又は同時に実行される。さらには、簡略化を目的として、添付図面は、本明細書に記載された様々な事項及び方法が他の事項及び方法とともに用いられ得るような様々な方法を示していない。
【0010】
本開示の装置又は方法に関連して本明細書に提示される、動作理論、科学的原理又は他の理論的な記載は、よりよい理解を目的として提供されており、技術的範囲を限定することを意図していない。添付した特許請求の範囲における装置及び方法は、このような動作理論により記載される方法により動作する装置及び方法に限定されない。
【0011】
本明細書に開示された様々な方法のいずれもが、コンピュータにより読み取り可能な1又はそれ以上の媒体に記憶された、コンピュータにより実行可能な複数の命令を用いて実装され、さらに、コンピュータにおいて実行され得る。上記1又はそれ以上の媒体は、例えば、少なくとも1つの光学媒体ディスク、複数の揮発性メモリ部品、又は、複数の不揮発性メモリ部品といったような、非一時的なコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であり得る。ここで、上記複数の揮発性メモリ部品は、例えばDRAM又はSRAMを含む。また、上記複数の不揮発性メモリ部品は、例えばハードドライブ及びソリッドステートドライブ(SSD)を含む。さらに、上記コンピュータは、例えば、計算を行うハードウェアを有するスマートフォン及び他のモバイル装置を含む、市場において入手可能な任意のコンピュータを含む。
【0012】
本明細書において開示された技術を実装するためのこのようなコンピュータにより実行可能な複数の命令のいずれもが、本明細書において開示された様々な実施形態の実装の間において生成され使用される任意のデータとともに、1又はそれ以上のコンピュータにより読み取り可能な媒体(例えば、非一時的なコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)に記憶され得る。このようなコンピュータにより実行可能な複数の命令は、例えば、個別のソフトウェアアプリケーションの一部であり得るか、又は、ウェブブラウザ若しくは(リモート計算アプリケーションといったような)他のソフトウェアアプリケーションを介してアクセス又はダウンロードされるソフトウェアアプリケーションの一部であり得る。このようなソフトウェアは、例えば、(例えば市場において入手可能な任意の好適なコンピュータにおいて実行されるプロセスとしての)単一のローカルコンピュータにおいて、又は、1又はそれ以上のネットワークコンピュータを用いて、ネットワーク環境(例えば、インターネット、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、(クラウド計算ネットワークといったような)クライアントサーバネットワーク、又は、他のそのようなネットワーク)において、実行され得る。
【0013】
明確化のために、ソフトウェアをベースとした様々な実装のうちの特定の選択された様々な態様のみが記載される。当該分野において周知である他の詳細な事項は省略される。例えば、本明細書において開示された技術は、特定のコンピュータ言語又はプログラムに限定されない。例えば、本明細書において開示された技術は、C、C++、Java(登録商標)、又は、他の任意の好適なプログラミング言語で記述されたソフトウェアにより実行され得る。同様に、本明細書において開示された技術は、特定のコンピュータ又は特定のタイプのハードウェアに限定されない。好適なコンピュータ及びハードウェアの特定の詳細な事項は、周知であって、本明細書において詳細に説明する必要はない。
【0014】
さらには、このようなソフトウェアをベースとした様々な実施形態(例えば、本明細書において開示される様々な方法のいずれかをコンピュータに実行させるための、コンピュータにより実行可能な複数の命令を含む)のいずれもが、好適な通信手段により、アップロードされ、ダウンロードされ、又は、リモート方式によりアクセスされ得る。このような好適な通信手段は、例えば、インターネット、ワールドワイドウェブ、イントラネット、ソフトウェアアプリケーション、ケーブル(光ファイバケーブルを含む)、磁気通信、電磁気通信(RF通信、マイクロ波通信、赤外線通信を含む)、電子通信、又は、他のそのような通信手段を含む。
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要素には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
【0016】
1.文書作成システムの例
一実施形態に係る文書作成システムは、簡潔にいえば、契約書の作成を支援するサービス(以下「文書作成サービス」という。)を、少なくとも1つの情報処理装置を介してユーザに提供するシステムである。
図1は、一実施形態に係る文書作成システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、文書作成システム1は、通信網(通信回線)10に接続され得る1又はそれ以上の端末装置(情報処理装置)20と、通信網10に接続され得る1又はそれ以上のサーバ装置(情報処理装置)30と、を含むことができる。なお、
図1には、端末装置20の例として、3つの端末装置20A~20Cが例示され、サーバ装置30の例として、3つのサーバ装置30A~30Cが例示されているが、端末装置20として、これら以外の1又はそれ以上の端末装置20が通信網10に接続され得るし、サーバ装置30として、これら以外の1又はそれ以上のサーバ装置30が通信網10に接続され得る。
【0017】
通信網10は、携帯電話網、無線ネットワーク、固定電話網、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及び/又は、イーサネット(登録商標)ネットワークを、これらに限定することなく含むことができる。上記無線ネットワークは、例えば、Bluetooth(登録商標)、(IEEE 802.11a/b/nといったような)WiFi、WiMax、セルラー、衛星、レーザー、赤外線、を介したRF接続を、これらに限定することなく含むことができる。
【0018】
端末装置20は、少なくとも1つの特定のアプリケーションを実行してサーバ装置30と通信することにより、「文書作成サービス」の提供を受けることができる。上記特定のアプリケーションは、ウェブブラウザ、オペレーティングシステム、及び/又は、上記サービスのために用意された専用のアプリケーション等を、これらに限定することなく含むことができる。
【0019】
端末装置20は、任意の端末装置(情報処理装置)であって、スマートフォン、タブレット、携帯電話(フィーチャーフォン)、パーソナルコンピュータ、及び/又は、ワークステーション等を、これらに限定することなく含むことができる。
【0020】
サーバ装置30は、インストールされた特定のアプリケーションを実行して、ウェブサーバ又はアプリケーションサーバとして機能することにより、端末装置20に対して文書作成サービスを提供することができる。上記特定のアプリケーションは、オペレーティングシステム、及び/又は、上記サービスのために特別に用意された専用のアプリケーション等を、これらに限定することなく含むことができる。
【0021】
サーバ装置30は、任意の情報処理装置であって、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレーム、及び/又は、スーパーコンピュータ等を、これらに限定することなく含むことができる。
【0022】
2.各装置のハードウェア構成
端末装置20及びサーバ装置30の各々が有するハードウェア構成の一例について説明する。
(1)端末装置20のハードウェア構成
端末装置20のハードウェア構成例について
図2を参照して説明する。
図2は、
図1に示した端末装置20(又はサーバ装置30)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である(なお、
図2において、括弧内の参照符号は、後述するようにサーバ装置30に関連して記載されている)。
【0023】
図2に示すように、端末装置20は、中央処理装置21と、主記憶装置22と、入出力インタフェイス装置23と、入力装置24と、補助記憶装置25と、出力装置26と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0024】
プロセッサである中央処理装置21は、「CPU(Central Processing Unit)」と称され、主記憶装置22に記憶されている命令及びデータに対して演算を行い、その演算の結果を主記憶装置22に記憶させることができる。さらに、中央処理装置21は、入出力インタフェイス装置23を介して、入力装置24、補助記憶装置25及び出力装置26等を制御することができる。端末装置20は、1又はそれ以上のこのような中央処理装置21を含むことが可能である。
【0025】
主記憶装置22は、「メモリ」と称され、入力装置24、補助記憶装置25及び通信網10等(サーバ装置30等)から、入出力インタフェイス装置23を介して受信した命令及びデータ、並びに、中央処理装置21の演算結果を記憶することができる。主記憶装置22は、揮発性メモリ(例えば、レジスタ、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM))、不揮発性メモリ(例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、EEPROM、フラッシュメモリ)、及び、ストレージ(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、磁気テープ、光学媒体)、といったようなコンピュータにより読み取り可能な媒体を、これらに限定することなく含むことができる。容易に理解されるように、「コンピュータにより読み取り可能な記録媒体」という用語は、変調されたデータ信号すなわち一時的な信号といったような送信媒体ではなく、メモリ及びストレージといったようなデータストレージのための媒体を含むことができる。
【0026】
補助記憶装置25は、主記憶装置22よりも大きな容量を有する記憶装置である。補助記憶装置25は、上記特定のアプリケーション等を構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を記憶しておき、中央処理装置21により制御されることにより、これらの命令及びデータ(コンピュータプログラム)を、入出力インタフェイス装置23を介して主記憶装置22に送信することができる。補助記憶装置25は、磁気ディスク装置及び/又は光ディスク装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0027】
入力装置24は、入力インターフェイスとして機能し、外部からデータを取り込む装置であり、キーボード、タッチパネル、ボタン、マウス及び/又はセンサ(マイク、カメラ)等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0028】
出力装置26は、出力インターフェイスとして機能し、ディスプレイ装置、タッチパネル及び/又はプリンタ装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0029】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置21が、補助記憶装置25に記憶された上記特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置22にロードし、ロードした命令及びデータを演算することができる。これにより、中央処理装置21は、入出力インタフェイス装置23を介して出力装置26を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置23及び通信網10を介して、他の装置(例えばサーバ装置30等)との間で様々な情報(データ)の送受信を行うことができる。
【0030】
このように、端末装置20は、例えば、インストールされたウェブブラウザを実行することにより、サーバ装置30からウェブページを受信及び表示して、文書作成サービスに関連する様々な動作(
図3等を参照して後述する様々な動作を含む)を実行することができる。或いはまた、端末装置20は、インストールされた上記専用のアプリケーションを実行することにより、同様の動作を実行することができる。
【0031】
なお、端末装置20は、中央処理装置21に代えて又は中央処理装置21とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むこともできる。
(2)サーバ装置30のハードウェア構成
サーバ装置30のハードウェア構成例について同じく
図2を参照して説明する。サーバ装置30のハードウェア構成としては、例えば、上述した端末装置20のハードウェア構成と同様のものを用いることが可能である。したがって、サーバ装置30が有する構成要素に対する参照符号は、
図2において括弧内に示されている。
【0032】
図2に示すように、サーバ装置30は、プロセッサである中央処理装置31と、主記憶装置32と、入出力インタフェイス装置33と、入力装置34と、補助記憶装置35と、出力装置36と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0033】
中央処理装置31、主記憶装置32、入出力インタフェイス装置33、入力装置34、補助記憶装置35及び出力装置36は、それぞれ、上述した端末装置20に含まれる、中央処理装置21、主記憶装置22、入出力インタフェイス装置23、入力装置24、補助記憶装置25及び出力装置26と略同一であり得る。
【0034】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置31が、補助記憶装置35に記憶された上記特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置32にロードし、ロードした命令及びデータを演算することができる。これにより、中央処理装置31は、入出力インタフェイス装置33を介して出力装置36を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置33及び通信網10を介して、他の装置(例えば端末装置20等)との間で様々な情報(データ)の送受信を行うことができる。
【0035】
これにより、サーバ装置30は、インストールされた上記特定のアプリケーションを実行してウェブサーバとして機能することができる。これにより、サーバ装置30は、各端末装置20に送信するウェブページを介して、文章作成サービスに関連する様々な動作(
図3を参照して後述する動作を含む)を実行することができる。或いはまた、サーバ装置30は、インストールされた上記特定のアプリケーションを実行してアプリケーションサーバとして機能することができる。これにより、サーバ装置30は、同様の動作を実行することができる。
【0036】
なお、サーバ装置30は、中央処理装置31に代えて又は中央処理装置31とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むこともできる。
【0037】
3.文書作成システムにおいて用いられるファイルの種類
文書作成システム1は、例えば、次の3種類のファイルを用いることができる。
・第1フォーマットに従って生成される第1ファイル
・第2フォーマットに従って生成される第2ファイル
・第3フォーマットに従って生成される第3ファイル
なお、「ファイル」に付加された「第1」、「第2」及び「第3」という名称は、3種類の「ファイル」の各々を相互に区別するために便宜的に用いられる名称に過ぎず、「ファイル」の内容(例えば順序等)をいかなる方法によっても限定するものではない。「第1」、「第2」及び「第3」という名称は、3種類の「ファイル」の各々を相互に区別するという限りにおいて、他の名称に置換され得る。
【0038】
同様に、「フォーマット」に付加された「第1」、「第2」及び「第3」という名称は、3種類の「フォーマット」の各々を相互に区別するために便宜的に用いられる名称に過ぎず、「フォーマット」の内容(例えば順序等)をいかなる方法によっても限定するものではない。「第1」、「第2」及び「第3」という名称は、3種類の「フォーマット」の各々を相互に区別するという限りにおいて、他の名称に置換され得る。
【0039】
(1)第2ファイル(例えばWord[登録商標]ファイル)
第2ファイルは、ユーザにより作成される契約書を表現するファイルである。具体的には、第2ファイルは、文書を作成及び編集するアプリケーションにより定められる第2フォーマットに従って生成されるファイルである。一実施形態では、第2ファイルは、例えば、マイクロソフト(登録商標)社により提供されるWord(登録商標)アプリケーションにより定められるフォーマット(第2フォーマット)に従って生成されるWordファイルであり得る。第2ファイルは、Wordファイルである場合には、各々がXMLに従って記述された複数のZipファイルの集合である。
【0040】
(2)第3ファイル/元ファイル(例えばJSONファイル)
第3ファイル(元ファイル)は、第2ファイルにより表現される契約書を検査することによりサーバ装置30により生成される、契約書に対して少なくとも1つの提示情報が付加された元データを表現するファイルである。具体的には、第3ファイル(元ファイル)は、データ記述言語により定められるフォーマット(第3フォーマット)に従って生成されるファイルである。一実施形態では、元ファイルは、JSON(JavaScript Object Notation)により定められるフォーマット(第3フォーマット)に従って生成されるJSONファイルであり得る。
【0041】
(3)第1ファイル(例えばHTMLファイルやJSONファイル)
第1ファイルは、マークアップ言語又はデータ文字列化規格により表現されるファイルである。具体的には、第1ファイルは、マークアップ言語又はデータ文字列化規格により定められる第1フォーマットに従って生成されるファイルである。一実施形態では、第1ファイルは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により定められるフォーマット(第1フォーマット)に従って生成されるHTMLファイルであり得る。或いはまた、第1ファイルは、JSONにより定められるフォーマット(第1フォーマット)に従って生成されるJSONファイルであり得る。
【0042】
4.文書作成システムの動作
次に、
図3を参照して、文書作成システム1の動作の具体例について説明する。
図3は、
図1に示した文書作成システムにおいて実行される動作の一例を示すフロー図である。
【0043】
まず、ステップ(以下「ST」という。)300において、或るユーザ(ここでは「ユーザA」)の端末装置20Aが、ユーザAの操作に従って、インストールされたウェブブラウザを起動して実行することができる。端末装置20Aは、文書作成サービスに固有のURLを指定してサーバ装置30にアクセスすることができる。
【0044】
ST302において、端末装置20Aは、端末装置20Aに記憶された複数のファイルのうち、検査の対象としてユーザAにより選択された第2ファイル(ここではWordファイル)を、サーバ装置30に送信(アップロード)することができる。ここで、ユーザAに選択されたWordファイルは、契約書を表現するファイルである。このWordファイルは、サーバ装置30により受信され記憶される。
【0045】
ST304において、サーバ装置30は、ST302において端末装置20Aから受信したWordファイル(により表現される契約書)を検査することができる。具体的には、サーバ装置30は、契約書に含まれる複数の条文のうち特定の条件を満たさない各対象条文について、この特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得することができる。
【0046】
契約書に含まれるいずれかの条文(ここでは「条文304A」)が、例えば、「秘密情報が第三者に開示される例外は定められてはならない」という特定の条件(ここでは、「条件304B」)を満たしていない場合には、サーバ装置30は、この条文304Aについて、記憶部(主記憶装置32及び/又は補助記憶装置35等)に記憶された、少なくとも1つの提示情報を取得することができる。ここでは、上記少なくとも1つの提示情報は、例えば、以下の3つのタイプに属する提示情報を、これらに限定することなく含むことができる。
【0047】
(1)第1タイプ
第1タイプは、条文304Aに対する修正の方針を示す「修正方針」タイプであり得る。具体例を挙げると、条文304Aについての第1タイプに属する提示情報は、以下のとおりである。
「以下のいずれかに修正
(1)[有利]該当部分を削除
(2)[中間]開示可能となっている第三者の範囲を限定」
【0048】
(2)第2タイプ
第2タイプは、条文304Aに対する修正の文例を示す「修正文例」タイプであり得る。具体例を挙げると、条文304Aについての第2タイプに属する提示情報は、以下のとおりである。
「(第三者への開示)
受領者は、本目的のために必要な範囲内において、親会社、子会社、並びに自己及び関連会社の役員及び従業員に対して、秘密情報を開示できるものとする。ただし、開示を受ける者が少なくとも本契約に定める秘密保持義務と同様の秘密文字義務を法令又は契約に基づき負担する場合に限るものとする。」
【0049】
(3)第3タイプ
第3タイプは、条件304Bに関する解説を示す「解説」タイプであり得る。具体例を挙げると、条文304Aについての第3タイプに属する提示情報は、以下のとおりである。
“秘密保持契約では、秘密情報の受領者は、基本的には、「第三者」に秘密情報を開示することはできません。「第三者」とは、契約当事者以外の者をいいます。企業間の取引の場合、典型的には、関連会社、委託先、弁護士などのアドバイザーなどが「第三者」に該当しますが、当該企業の「役員」や「従業員」も厳密に考えると「第三者」にあたりうることになります。
受領者としては、このような「第三者」に秘密情報を開示することを予定しているときは、契約書に個別に名前などを列挙して、それらの第三者には開示者の事前同意なく、秘密情報を開示できると定めるのが通常です。
そこで、秘密情報の開示者としては、秘密情報を入手されると不利益となるときには、第三者の範囲を限定する必要があります。”
【0050】
なお、ST304においてサーバ装置30が実行する契約書の検査方法の一例は、以下のとおりである。
サーバ装置30が実行する検査方法としては、例えば、契約書に含まれる各条文が予め定められた条件を満たすか否かを検査する方法を用いることが可能である。
【0051】
まず、第1ステップにおいて、サーバ装置30は、契約書を条文単位で分割することにより、複数の条文を抽出することができる。
次に、第2ステップにおいて、サーバ装置30は、上記複数の条文の各々について、その条文が予め定められた複数の条件(ルール)を満たすか否かを検査することができる。或る条文が或る条件(ルール)を満たすか否かは、例えば次の2つの手法により判定可能である。まず、第1例では、その条文に含まれる複数の語の中に、その条件に対応付けて設定された特定の1又はそれ以上の語が存在する場合には、その条文はその条件を満たさないものとして判定され得る。第2例では、条文に含まれる複数の語(質問データ)と、その条文が満たさない条件(解答データ)と、を含む教師データを用いて、予め学習モデル(入力層と、複数の中間層と、出力層と、を有するモデル)を学習させておき、対象とされる条文をその学習モデルに入力することにより、その条文が満たさない条件を取得することができる。
最後に、第3ステップにおいて、サーバ装置30は、各条件と、その条件に対応するアラートと、その条件に対応する少なくとも1つの提示情報(例えば、第1タイプの提示情報、第2タイプの提示情報、及び、第3タイプの提示情報)と、を対応付けた検索テーブルを読み出すことができる。このような検索テーブルを用いて、サーバ装置30は、上記第2ステップにおいて取得した各条件について、その条件に対応するアラート及び少なくとも1つの提示情報を取得することができる。
【0052】
次に、ST306において、サーバ装置30が、契約書に対して、ST304において取得した3つの提示情報を付加した元ファイル(第3ファイル)を生成することができる。
【0053】
図4は、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第3フォーマットに従って作成された第3ファイルの一部分の例を示す図である。
図4には、説明の簡略化のため、契約書に含まれる複数の条文のうち、特定の条件(条件304B)を満たさない条文304Aに関連する部分のみが、例示されている。ここでは、条文304Aは、一例として、契約書における第3条である。
【0054】
第3ファイルにおける部分402は、条文の番号を示す”article_num”に対応付けて「3」を記述している。部分403は、条文のタイトルを示す”article_header”に対応付けて、「第3条(秘密保持)」を記述している。部分404は、条件(ルール)の識別番号を示す”rule_id”に対応付けて「157」を記述している。部分405は、条件(ルール)のサマリーを示す”rule_summary”に対応付けて「秘密情報が第三者に開示される例外が定められています。」を記述している。
【0055】
部分406は、第1タイプ(「修正方針」タイプ)に属する第1の提示情報を示す”guidance”に対応付けて、「以下のいずれかに~の範囲を限定」を記述している。
部分408は、第2タイプ(「修正文例」タイプ)に属する第2の提示情報を示す”example”に対応付けて、「(第三者への開示)~場合に限るものとする。」を記述している。部分408は、さらに、”<mark>”と”</mark>”との間に含まれるテキストにハイライトが付されることを記述している。
【0056】
部分410は、第3タイプ(「解説」タイプ)に属する第3の提示情報を示す”note”に対応付けて、「秘密保持契約では、~見解もあります。」を記述している。
部分411は、部分414に記述される条文における「792文字から903文字」にハイライトが付されることを記述している。
【0057】
部分414は、条文を示す”target_text”に対応付けて、「第3条(秘密保持)~通知するものとする。」を記述している。部分412は、条文(第3条)においてハイライトが付される文章を示す”highlight_text”に対応付けて、「親会社、子会社、~秘密情報を開示できるものとする。」を記述している。
【0058】
このように、第3フォーマットは、JSONフォーマットに従って、特定の条件304Bを満たさない対象条文304Aと、第1の提示情報乃至第3の提示情報と、を対応付けるフォーマットである。第3フォーマットは、図示はしていないが、別の特定の条件を満たさない別の対象条文についても、当該別の対象条文と、当該別の特定の条件に対応付けられた第1の提示情報乃至第3の提示情報と、を対応付けることができる。
【0059】
なお、ここでは、第3ファイルにおいて対象条文304Aと提示情報とを対応付けて記述する一例を容易に理解できるようにするために、
図4には、対象条文及び提示情報に関連する一部分の内容しか例示されていない。しかし、第3ファイルがこれら以外の様々な情報を含むことはいうまでもない。
【0060】
図3に戻り、ST306では、サーバ装置30は、このように生成した元ファイル(第3ファイル)を記憶部(主記憶装置32及び/又は補助記憶装置35等)に記憶することができる。
【0061】
次に、ST308において、サーバ装置30は、契約書に対する検査の結果をユーザAに提示する(端末装置20Aに表示させる)ために、ST306で生成した元ファイル(第3ファイル)を用いて、HTMLファイル(第1ファイル)を生成することができる。
【0062】
図5A及び
図5Bは、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第1フォーマットに従って作成された第1ファイル(HTMLファイルの一部を構成するJSONファイル)の一部分の例を示す図である。
図5A及び
図5Bには、
図4と同様に、説明の簡略化のため、契約書に含まれる複数の条文のうち、特定の条件(条件304B)を満たさない条文304Aに関連する部分のみが、例示されている。
【0063】
図5Aを参照すると、第1ファイルにおける部分502は、条文のタイトルを示す”article_header”に対応付けて、「第3条(秘密保持)」を記述している。この部分502は、元ファイル(第3ファイル)の部分403(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0064】
部分504は、条文の一部を示す”fragment”に対応付けて、「第3条(秘密保持)~自己、」を記述している。この条文の一部は、部分506において、ハイライトが付されない部分であることが記述されている。
【0065】
部分508は、条文の一部を示す”fragment”に対応付けて、「親会社、子会社~ものとする。」を記述している。この条文の一部は、部分510において、条件(ルール)の識別番号である「157」に関連付けて、ハイライトが付される部分であることが記述されている。
【0066】
部分512は、条文の一部を示す”fragment”に対応付けて、「受領者は~通知するものとする。」を記述している。この条文の一部は、部分514において、ハイライトが付されない部分であることが記述されている。
部分504~部分514等は、元ファイル(第3ファイル)の部分412及び部分414等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0067】
次に、
図5Bを参照すると、部分516は、条件(ルール)の識別番号を示す”rule_id”に対応付けて「157」を記述している。この部分516は、元ファイル(第3ファイル)の部分404等(
図4参照)を用いて生成され得る。
部分517は、条件(ルール)のサマリーを示す”rule_summary”に対応付けて「秘密情報が第三者に開示される例外が定められています。」を記述している。この部分517は、元ファイル(第3ファイル)の部分405等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0068】
部分518は、第2タイプ(「修正文例」タイプ)に属する第2の提示情報を示す”example”に対応付けて、「(第三者への開示)~場合に限るものとする。」を記述している。この部分518は、さらに、第2の提示情報のうち、ハイライトが付されない部分に対しては”highlight”: false”を記述し、ハイライトが付される部分に対しては”highlight”: false”を記述している。この部分518は、元ファイル(第3ファイル)の部分408等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0069】
部分520は、第3タイプ(「解説」タイプ)に属する第3の提示情報を示す”note”に対応付けて、「秘密保持契約では、~見解もあります。」を記述している。この部分520は、元ファイル(第3ファイル)の部分410等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0070】
部分522は、第1タイプ(「修正方針」タイプ)に属する第1の提示情報を示す”guidance”に対応付けて、「以下のいずれかに~の範囲を限定」を記述している。この部分522は、元ファイル(第3ファイル)の部分406等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0071】
このように、第1フォーマットは、HTMLフォーマットに従って、特定の条件304Bを満たさない対象条文304Aと、第1の提示情報乃至第3の提示情報と、を対応付けるフォーマットである。第1フォーマットは、図示はしていないが、別の特定の条件を満たさない別の対象条文についても、当該別の対象条文と、当該別の特定の条件に対応付けられた第1の提示情報乃至第3の提示情報と、を対応付けることができる。
【0072】
なお、ここでは、第1ファイルにおいて対象条文304Aと提示情報とを対応付けて記述する一例を容易に理解できるようにするために、
図5A及び
図5Bには、対象条文及び提示情報に関連する一部分の内容しか例示されていない。しかし、第1ファイルがこれら以外の様々な情報を含むことはいうまでもない。
【0073】
図3に戻り、ST308において、サーバ装置30は、このように生成したHTMLファイル(第1ファイル)を端末装置20Aに送信することができる。次に、ST310において、端末装置20Aは、サーバ装置30から受信したHTMLファイルを用いて、契約書及びこれに付加された提示情報を、表示部(出力装置26等)に表示することができる。
【0074】
図6A乃至
図6Cは、
図1に示した端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。
図6Aを参照すると、端末装置20Aにより表示される画面600Aは、条文を表示するためのフィールド602と、アラート(警告)を表示するためのフィールド606と、を含むことができる。
【0075】
端末装置20Aは、フィールド602に含まれる対象条文(ここでは第3条)と、フィールド606に含まれたこの条文に関連するアラート(警告)608と、を対応付けて表示することができる。一実施形態では、端末装置20Aは、フィールド602に対象条文を表示することなく、フィールド606に「秘密情報が第三者に開示される例外が定められています。」というアラート608を表示することができる。この後、ユーザAがこのアラート608をクリック等した場合に、端末装置20Aは、フィールド602において、このアラート608に対応する対象条文を表示することができる。
【0076】
フィールド602に含まれる対象条文は、上述したHTMLファイルにおける部分502~部分514等(
図5A参照)を用いて生成され得る。端末装置20Aは、フィールド602において、ハイライト604を付加することができる。このハイライト604は、上述したHTMLファイルにおける部分508及び部分510等(
図5A参照)を用いて生成され得る。
【0077】
フィールド606に含まれるアラート608は、上述したHTMLファイルにおける部分517等(
図5B参照)を用いて生成され得る。フィールド606は、さらに、例えば「開く」というオブジェクト610を含むことができる。
【0078】
ユーザAがこのオブジェクト610をクリック等することにより、端末装置20Aは、
図6Bに示す画面600Bに例示されるように、第1タイプ(「修正方針」タイプ)に属する第1の提示情報612を表示することができる。この第1の提示情報612は、上述したHTMLファイルにおける部分522等(
図5B参照)を用いて生成され得る。
【0079】
さらに、端末装置20Aは、第2タイプ(「修正文例」タイプ)に属する第2の提示情報614を表示することができる。この第2の提示情報614は、上述したHTMLファイルにおける部分518等(
図5B参照)を用いて生成され得る。また、端末装置20Aは、第2の提示情報614においてハイライト616を付加することができる。このハイライト616は、上述したHTMLファイルにおける部分518等(
図5B参照)を用いて生成され得る。
【0080】
フィールド606は、さらに、例えば、「解説を見る」というオブジェクト618を含むことができる。ユーザAがこのオブジェクト618をクリック等した場合に、端末装置20Aは、
図6Cに示す画面600Cに例示されるように、第2の提示情報614に代えて、第3タイプ(「解説」タイプ)に属する第3の提示情報620を表示することができる。この第3の提示情報620は、上述したHTMLファイルにおける部分520等(
図5B参照)を用いて生成され得る。これにより、ユーザAは、
図6Bに示すような状態から、フィールド606に対してスクロール操作を要することなく、
図6Cに示すように、第3の提示情報620の全体(第3の提示情報620の全体がフィールド606に収まらないような多くの情報を有する場合には、第3の提示情報620のより多くの情報)を瞬時に閲覧することができる。
【0081】
なお、別の実施形態では、
図6Bに示す状態において、ユーザAがこのオブジェクト618をクリック等した場合、端末装置20Aは、第2の提示情報614に加えて、この第2の提示情報614の下方に、第3の提示情報620を続けて表示することも可能である。
【0082】
さらに、
図6Cに示す状態において、フィールド606は、さらに、例えば、「修正文例を見る」というオブジェクト622を含むことができる。ユーザAがこのオブジェクト622をクリック等した場合に、端末装置20Aは、
図6Bに示す画面600Bを再度表示することができる。
【0083】
図3に戻り、次に、ST312において、端末装置20Aは、対象条文(ここでは、第3条)と、この対象条文に対応する3つの提示情報(すなわち、第1の提示情報612、第2の提示情報616及び第3の提示情報620)のうち、ユーザAに選択された少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて第2フォーマットに従って生成された第2ファイルを、サーバ装置30に要求することができる。
【0084】
図7は、
図1に示した端末装置20Aがサーバ装置30に第2ファイルを要求する際に端末装置20Aにより表示される画面の例を示す図である。ユーザAは、契約書に対する検査の結果をダウンロードすることを希望する旨のコマンドを図示しない画面において入力等することに応答して、端末装置20Aは、
図7に示すような画面700を表示することができる。
【0085】
端末装置20Aは、画面700に含まれるフィールド702において、「修正方針」タイプ(第1タイプ)、「修正文例」タイプ(第2タイプ)及び「解説」タイプ(第3タイプ)に関連付けて、それぞれ、チェックボックス704、706、708を表示することができる。
【0086】
ユーザAは、自身がダウンロードを要求するタイプに関連付けられたチェックボックスをクリック等することにより、そのチェックボックスにチェック(レ点)を付けることができる。
図7には、ユーザAが、「修正方針」タイプ及び「修正文例」タイプを要求すべく、チェックボックス704及び706にチェックを付けた例が示されている。この後、ユーザAは、フィールド702に表示された「ダウンロード実行」というオブジェクト710をクリック等することにより、端末装置20Aは、ダウンロード対象として要求されたタイプ(特定タイプ)を示すタイプ識別情報を、サーバ装置30に送信することができる。
【0087】
なお、一実施形態では、端末装置20A及び/又はサーバ装置30は、今回の契約書又は別の契約書について、ユーザAの指示に従ってその契約書の検査の結果をダウンロードする度に、そのダウンロードに際してユーザAに選択された特定タイプを識別するタイプ識別情報を記憶(更新)しておくことができる。端末装置20A及び/又はサーバ装置30は、ユーザAの指示に従って
図7に示す画面を表示するときには、そのように更新されたタイプ識別情報を読み出し、この情報により識別されるタイプに対応するチェックボックスに自動的にチェックを入れることができる。一般的に、第1タイプ~第3タイプのうちユーザがダウンロードの対象として選択するタイプは、固定されている可能性が高い。したがって、上記のように、同一のユーザに関して、前回いずれかの契約書の検査の結果をダウンロードした際に選択された特定タイプを、今回の契約書の検査の結果をダウンロードする際に、デフォルトの特定タイプとして自動的に選択して表示することにより、ユーザに必要とされる手間を抑えることができる。これにより、文書作成サービスの利便性を向上させることができる。
【0088】
図3に戻り、ST314において、サーバ装置30は、ST306で生成した元ファイル(第3ファイル)を用いて、契約書に対してタイプ識別情報により識別される特定タイプに属する提示情報を付加した第2ファイル(Wordファイル)を、生成して端末装置20Aに送信することができる。なお、一実施形態では、サーバ装置30がST302において端末装置20Aから受信した検査の対象とされる第2ファイルが、Wordファイル(拡張子がdocx)である場合には、サーバ装置30は、例えば、ST306で生成した元ファイル(第3ファイル)を用いて、この第2ファイル(拡張子がdocx)に様々な情報を書き込むことにより、以下のように第2ファイルを生成することができる。
【0089】
図8は、
図1に示すサーバ装置30により用いられる第2フォーマットに従って作成された第2ファイル(Wordファイル)の一部分の例を示す図である。
図8には、
図4、
図5A及び
図5Bと同様に、説明の簡略化のため、契約書に含まれる複数の条文のうち、特定の条件(条件304B)を満たさない条文304Aに関連する部分のみが、例示されている。
【0090】
図8を参照すると、部分802は、条件(ルール)の識別番号を示す”rule_id”に対応付けて「157」を記述している。この部分802は、元ファイル(第3ファイル)の部分404等(
図4参照)を用いて生成され得る。
部分804は、条件(ルール)のサマリーを示す”rule_summary”に対応付けて「秘密情報が第三者に開示される例外が定められています。」を記述している。この部分804は、元ファイル(第3ファイル)の部分405等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0091】
部分806は、第1タイプ(「修正方針」タイプ)に属する第1の提示情報を示す”guidance”に対応付けて、「以下のいずれかに~の範囲を限定」を記述している。この部分806は、元ファイル(第3ファイル)の部分406等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0092】
部分808は、第2タイプ(「修正文例」タイプ)に属する第2の提示情報を示す”example”に対応付けて、「(第三者への開示)~場合に限るものとする。」を記述している。部分808は、さらに、”<mark>”と”</mark>”との間に含まれるテキストにハイライトが付されることを記述している。この部分808は、元ファイル(第3ファイル)の部分408等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0093】
部分810は、第3タイプ(「解説」タイプ)に属する第3の提示情報を示す”note”に対応付けて、「秘密保持契約では、~見解もあります。」を記述している。この部分810は、元ファイル(第3ファイル)の部分410等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0094】
なお、ここでは、タイプ識別情報が、第1タイプ、第2タイプ及び第3タイプを示すケースを想定している。したがって、
図8には、第2ファイルが、部分806、部分808及び部分810を含む例が示されている。ここで、タイプ識別情報が、下表の左列のタイプを示す場合には、第2ファイルは、下表の右列の部分を含むことができる。
【0095】
部分812は、部分814に記述される条文における「792文字から903文字」にハイライトが付されることを記述している。この部分812は、元ファイル(第3ファイル)の部分410等(
図4参照)を用いて生成され得る。
部分814は、条文を示す”target_text”に対応付けて、「第3条(秘密保持)~通知するものとする。」を記述している。この部分814は、元ファイル(第3ファイル)の部分414等(
図4参照)を用いて生成され得る。
【0096】
このように、第2フォーマットは、XML(Extensible Markup Language)を用いて、特定の条件304Bを満たさない対象条文304Aと、第1の提示情報乃至第3の提示情報のうちの少なくとも1つの提示情報と、を対応付けるフォーマットである。第2フォーマットは、図示はしていないが、別の特定の条件を満たさない別の対象条文についても、当該別の対象条文と、当該別の特定の条件に対応付けられた第1の提示情報乃至第3の提示情報のうちの少なくとも1つの提示情報と、を対応付けることができる。
【0097】
なお、ここでは、第2ファイルにおいて対象条文304Aと提示情報とを対応付けて記述する一例を容易に理解できるようにするために、
図8には、対象条文及び提示情報に関連する一部分の内容しか例示されていない。しかし、第2ファイルがこれら以外の様々な情報を含むことはいうまでもない。
【0098】
図3に戻り、次に、ST316において、端末装置20Aは、受信した第2ファイル(Wordファイル)を表示部(出力装置26等)に表示することができる。
図9は、
図1に示した端末装置20Aにより表示される第2ファイルの例を示す図である。
【0099】
図9を参照すると、端末装置20Aにより表示される画面900は、本文を表示するためのフィールド902と、コメントを表示するためのフィールド904と、を含むことができる。
端末装置20Aは、フィールド902において、対象条文(ここでは第3条)を表示することができる。フィールド902に含まれる対象条文は、上述した第2ファイルにおける部分814等(
図8参照)を用いて生成され得る。さらに、フィールド902において、ハイライト906を付加することができる。このハイライト906は、上述した第2ファイルにおける部分814及び部分812等(
図8参照)を用いて生成され得る。
【0100】
さらに、端末装置20Aは、コメント欄であるフィールド904において、アラート908、第1タイプ(修正方針)に属する第1の提示情報910、第2タイプ(修正文例)に属する第2の提示情報912、及び、第3タイプ(解説)に属する第3の提示情報914を、例えばこの順序で表示することができる。但し、端末装置20Aは、これらの情報を任意の順序で表示することも可能である。
【0101】
なお、ここでは、第2ファイルが、部分806、部分808及び部分810を含むことにより、端末装置20Aが、フィールド904において、第1の提示情報910、第2の提示情報912、及び、第3の提示情報914のすべてを、表示することができる。ここで、端末装置20Aは、部分806、部分808及び部分810のうち、第2ファイルに含まれている部分(1~3つの部分)に対応する提示情報を、フィールド904に表示することができる。
【0102】
フィールド904に含まれるアラート908は、上述した第2ファイルにおける部分804等(
図8参照)を用いて生成され得る。同様に、フィールド904に含まれる、第1の提示情報910、第2の提示情報912、及び、第3の提示情報914は、それぞれ、上述した第2ファイルにおける部分804等、部分808等及び部分810等(
図8参照)を用いて生成され得る。
【0103】
さらに、端末装置20Aは、フィールド904において、ハイライト916を付加することができる。このハイライト916は、上述した第2ファイルにおける部分808等(
図8参照)を用いて生成され得る。
【0104】
図3に戻り、次に、ST318において、端末装置20Aは、第2ファイルを用いて、提示情報(ここでは、第1の提示情報910、第2の提示情報912、及び、第3の提示情報914)を表示する状態(
図9)と、提示情報を表示しない状態(
図10)と、を切り替えることができる。
【0105】
具体的には、端末装置20Aが提示情報を表示する状態(
図9)において、ユーザAがコメント(フィールド904)を表示しないようにアプリケーション(例えばWord)を設定することにより、端末装置20Aは、画面900(
図9)からフィールド904を消去することができる。これにより、端末装置20Aは、
図10に示すように、フィールド902を拡大して表示することができる。このように、端末装置20Aは、提示情報を表示する状態(
図9)から提示情報を表示しない状態(
図10)に移行することができる。
【0106】
一方、端末装置20Aが提示情報を表示しない状態(
図10)において、ユーザAがコメント(フィールド904)を表示するようにアプリケーション(例えばWord)を設定することにより、端末装置20Aは、画面1000(
図10)にフィールド904を表示することができる。これにより、端末装置20Aは、
図9に示すように、フィールド904を表示するために、フィールド902を縮小して表示することができる。このように、端末装置20Aは、提示情報を表示しない状態(
図10)から提示情報を表示する状態(
図9)に移行することができる。
【0107】
なお、ここまでは、説明の簡略化のために、対象条文が1つ(第3条)である場合に着目した。しかし、契約書の検査の結果、契約書に含まれた複数の条文のうち、予め定められたいずれかの特定の条件を満たさない対象条文が複数生じ得ることはいうまでもない。この場合、サーバ装置30は、複数の対象条文の各々について、該対象条文が満たさない特定の条件に対応付けられた提示情報を取得することができる。例えば、対象条文が第3条及び第5条である場合、サーバ装置30は、第3条については、第3条が満たさない条件Aに対応付けられた、少なくとも1つの提示情報(例えば、第1の提示情報、第2の提示情報及び第3の提示情報)を取得し、第5条についても、第5条が満たさない条件Bに対応付けられた、少なくとも1つの提示情報(例えば、第1の提示情報、第2の提示情報及び第3の提示情報)を取得することができる。
さらに、ユーザが、
図7に例示した画面700において、「解説」に関連付けられたチェックボックスのみにチェックを付けたときには、サーバ装置30は、端末装置20に対して、第3条と条件Aに対応付けられた「第3の」提示情報とを対応付け、第5条と条件Bに対応付けられた「第3の」提示情報とを対応付けた、第2ファイルを送信することができる。
【0108】
以上説明したように、本件出願に開示された様々な実施形態では、ユーザは、契約書に対する検査の結果、いずれかの条件を満たさない対象条文に対して、その条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得することができる。特に、ユーザは、第2フォーマットに従って各対象条文と少なくとも1つの提示情報とを対応付けた第2ファイルを、取得することができる。これにより、ユーザは、当該契約書を作成する際に用いるファイルと同一の第2ファイルを利用して、上記少なくとも1つの提示情報を閲覧することができる。したがって、ユーザは、契約書の作成(レビュー及び修正を含む)を効率的に実行することができる。
【0109】
さらに、このようにして得られる第2ファイルにあっては、コメント欄に表示される複数の提示情報が比較的に多い場合には、ユーザがかかる複数の提示情報から必要な提示情報に到達するまでに手間及び時間を要する可能性、又は、ユーザがサーバ装置30から第2ファイルをダウンロードするのに必要とされる時間が長くなる可能性が考えられる。しかし、本件出願に開示された様々な実施形態では、ユーザは、複数のタイプに属する提示情報のうち、ユーザにより選択された特定タイプに属する提示情報を含む第2ファイルを、サーバ装置30からダウンロードすることができる。これにより、ユーザが所望する提示情報にアクセスする際に必要とされる手間及び/又は時間を抑えることができる。したがって、利便性を向上させつつ、契約書の作成を支援する、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法を提供することができる。
【0110】
6.変形例
【0111】
上述した様々な実施形態では、サーバ装置30は、ST314において、ST302で受信した第2ファイル(拡張子がdocx)に様々な情報を書き込むことにより、第2ファイルを生成する場合について説明した。しかし、サーバ装置30がST302で受信した検査の対象とされる第2ファイルが、Wordファイル(拡張子がdoc)又はPDFファイル(拡張子がpdf)等である場合には、サーバ装置30は、ST314において、新しい第2ファイル(拡張子がdocx)を生成し、ST306で生成した元ファイル(第3ファイル)を用いて、この新しい第2ファイルに様々な情報を書き込むことにより、第2ファイルを生成することができる。なお、このように生成された第2ファイルのうち、契約書の内容を示す情報は、サーバ装置30がST302で受信した第2ファイルに含まれたものと実質的に同一であり得る。
【0112】
上述した様々な実施形態では、好ましい例として、端末装置20が、1つのサーバ装置30にアクセスして、文書作成サービスの提供を受ける場合について説明した。しかし、複数のサーバ装置30が、端末装置20との間において実行すべき複数の処理を分担して、端末装置20に文書作成サービスを提供することも可能である。
【0113】
また、上述した様々な実施形態では、好ましい例として、端末装置20が、ウェブブラウザを実行して、ウェブサーバとして機能するサーバ装置30と通信することにより、サーバ装置30から文書作成サービスの提供を受ける場合について説明した。しかし、端末装置20は、文書作成サービス専用のアプリケーションを実行して、アプリケーションサーバとして機能するサーバ装置30と通信することにより、サーバ装置30から文書作成サービスの提供を受けることも可能である。
【0114】
さらにまた、上述した様々な実施形態では、好ましい例として、端末装置20が、通信回網10を介して、サーバ装置30と通信することにより、サーバ装置30から文書作成サービスの提供を受ける場合について説明した。しかし、端末装置20が上述したサーバ装置30の動作を実行するように構成された、又は、サーバ装置30が上述した端末装置20の動作を実行するように構成された、スタンドアローン型の情報処理装置を用いることも可能である。
【0115】
さらにまた、上述した様々な実施形態では、好ましい例として、第1フォーマットに従った第1ファイル、第2フォーマットに従った第2ファイル及び第3フォーマットに従った第3ファイルを用いる場合について説明した。
しかし、例えば、端末装置20がブラウザを実行してサーバ装置30と通信しない(サーバ装置30がウェブサーバではなくアプリケーションサーバである)場合等には、第1フォーマットに従った第1ファイル(HTMLファイル)を省き、第2ファイル及び第3ファイルのみを用いることも可能である。この場合、サーバ装置30は、検査の結果を表示させるために端末装置20に送信すべきファイルとして、第3ファイルを用いることが可能である。
また、元ファイル(第3ファイル)を用いて第1ファイル及び第2ファイルを生成することが容易かつ便利であることから、これら3種類のファイルを使用することは有益である。しかし、元ファイル(第3ファイル)を省き、第1ファイル及び第2ファイルのみを用いることも可能である。この場合、第1ファイル及び第2ファイルの両方が、対象条文と提示情報とを対応付けて記述する点において共通していることから、第1ファイルから第2ファイルを生成することは可能である。
【0116】
本開示の利益を有する当業者により容易に理解されるように、上述した様々な例は、矛盾の生じさせない限りにおいて、相互に様々なパターンで適切に組み合わせて用いられ得る。
【0117】
7.様々な態様
第1の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる」ことができる。
【0118】
第2の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様において「前記特定の条件に対応付けられた前記少なくとも1つの提示情報の各々が、条文に対する修正の方針を示す第1タイプ、条文に対する修正の文例を示す第2タイプ、及び前記特定の条件に関する解説を示す第3タイプ、を含む群のうちの少なくとも1つのタイプに属する」ことができる。
【0119】
第3の態様に係るコンピュータプログラムは、上記第2の態様において「前記群に含まれるタイプのうち前記端末装置により選択された少なくとも1つの特定タイプを取得し、前記第2フォーマットに従って、前記対象条文と、前記少なくとも1つの提示情報のうち、前記少なくとも1つの特定タイプに属する提示情報と、を対応付けて生成された前記第2ファイルを、前記端末装置に送信する、ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる」ことができる。
【0120】
第4の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第3の態様において「前記少なくとも1つの特定タイプが、前記契約書又は別の契約書について前回前記端末装置により選択されたタイプであ」り得る。
【0121】
第5の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかにおいて「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0122】
第6の態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該少なくとも1つのプロセッサが、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得し、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信し、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信する、ように構成される」ことができる。
【0123】
第7の態様に係るサーバ装置にあっては、上記第6の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0124】
第8の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる」ことができる。
【0125】
第9の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第8の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0126】
第10の態様に係る端末装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該少なくとも1つのプロセッサが、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信し、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信し、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替える、ように構成される」ことができる。
【0127】
第11の態様に係る端末装置にあっては、上記第10の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0128】
第12の態様に係る方法は、「少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文について、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報を取得すること、第1フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第1ファイルを、端末装置に送信すること、及び、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態とを前記端末装置において切り替えることを可能にする、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って、前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記端末装置に送信すること、を含む」ことができる。
【0129】
第13の態様に係る方法にあっては、上記第12の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0130】
第14の態様に係る方法は、「少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、第1フォーマットに従って、契約書に含まれた複数の条文のうち特定の条件を満たさない対象条文と、該特定の条件に対応付けられた少なくとも1つの提示情報と、を対応付けて生成された第1ファイルを、サーバ装置から受信すること、前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットに従って前記対象条文と前記少なくとも1つの提示情報とを対応付けて生成された第2ファイルを、前記サーバ装置から受信すること、及び、前記第2ファイルを用いて、前記少なくとも1つの提示情報を表示する状態と、該少なくとも1つの提示情報を表示しない状態と、を切り替えること、を含む」ことができる。
【0131】
第15の態様に係る方法にあっては、上記第14の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【0132】
以上のように、本件出願に開示された技術によれば、利便性を向上させつつ、契約書の作成を支援する、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法を提供することができる。
【0133】
本明細書に開示された発明の原理が適用され得る多くの可能な実施形態を考慮すれば、例示された様々な実施形態は好ましい様々な例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明の技術的範囲をこれらの好ましい様々な例に限定すると考えるべきではない、と理解されたい。実際には、特許請求の範囲に係る発明の技術的範囲は、添付した特許請求の範囲により定められる。したがって、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するすべてについて、本発明者らの発明として、特許の付与を請求する。
【符号の説明】
【0134】
1 文書作成システム
10 通信網
20 端末装置(情報処理装置)
30 サーバ装置(情報処理装置)