(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176066
(43)【公開日】2022-11-25
(54)【発明の名称】アクチュエータ装置
(51)【国際特許分類】
G02B 26/08 20060101AFI20221117BHJP
B81B 3/00 20060101ALI20221117BHJP
G02B 26/10 20060101ALN20221117BHJP
【FI】
G02B26/08 E
B81B3/00
G02B26/10 104Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017138
(22)【出願日】2022-02-07
(62)【分割の表示】P 2021080857の分割
【原出願日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 大幾
(72)【発明者】
【氏名】大崎 拓真
(72)【発明者】
【氏名】野崎 慎
(72)【発明者】
【氏名】杉崎 滉太
【テーマコード(参考)】
2H045
2H141
3C081
【Fターム(参考)】
2H045AB06
2H045AB38
2H045AB81
2H141MA12
2H141MB24
2H141MC05
2H141MC09
2H141MG06
2H141MZ06
2H141MZ24
2H141MZ28
2H141MZ30
3C081AA01
3C081AA07
3C081BA22
3C081BA28
3C081BA32
3C081BA44
3C081BA47
3C081BA55
3C081BA76
3C081CA32
3C081DA03
3C081DA06
3C081DA07
3C081DA10
3C081DA27
3C081EA07
3C081EA41
(57)【要約】 (修正有)
【課題】所望の駆動特性を得ることができ且つ支持体と金属基板との接着強度を確保することができるアクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】配線基板2によって支持された金属基板3は、第1延在部33と、第1延在部33に接続されている第1接続部37と、を有する。第1接続部37は、Z軸方向において配線基板2の部分26と対向する第1領域R1と、第1領域R1から連続する第2領域R2と、第2領域R2から連続する第3領域R3と、を含む。Z軸方向から見た場合に、第3領域R3が第2領域R2に接続されている接続方向Aに垂直な方向Bにおける第2領域R2の幅W2は、方向Bにおける第3領域R3の幅W3よりも大きい。配線基板2と金属基板3とを接着する第1接着部材4は、部分26と第1領域R1との間に配置された第1部分と、第1部分から連続し、第2領域R2に至っており、第3領域R3に至っていない第2部分と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、
前記支持体によって支持された金属基板と、
前記支持体と前記金属基板とを接着する接着部材と、
前記金属基板が有する本体部に配置された振動素子と、を備え、
前記金属基板は、
可動部と、
前記可動部が間に位置するように前記本体部から延在する第1延在部及び第2延在部と、
前記第1延在部と前記可動部とを連結する第1連結部と、
前記第2延在部と前記可動部とを連結する第2連結部と、
前記第1延在部及び前記第2延在部の少なくとも一つに接続されている接続部と、を更に有し、
前記接続部は、
前記金属基板の厚さ方向において前記支持体の一部分と対向する第1領域と、
前記第1領域から連続する第2領域と、
前記第2領域から連続し、前記第1延在部及び前記第2延在部の少なくとも一つに接続されている第3領域と、を含み、
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第3領域が前記第2領域に接続されている接続方向に垂直な方向における前記第2領域の幅は、前記接続方向に垂直な方向における前記第3領域の幅よりも大きく、
前記接着部材は、
前記支持体の前記一部分と前記第1領域との間に配置された第1部分と、
前記第1部分から連続し、前記第2領域に至っており、前記第3領域に至っていない第2部分と、を有する、アクチュエータ装置。
【請求項2】
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第1領域の面積は、前記第2領域の面積よりも大きい、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
【請求項3】
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第1領域の面積は、前記第2領域の面積及び前記第3領域の面積の総和よりも大きい、請求項1又は2に記載のアクチュエータ装置。
【請求項4】
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記接続方向に垂直な方向における前記第1領域の幅は、前記接続方向に垂直な方向における前記第2領域の幅よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
【請求項5】
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第1領域及び前記第2領域からなる領域は、多角形状を呈しており、
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第2領域は、前記多角形状の一つの角部を構成している、請求項1~4のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
【請求項6】
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第1領域と前記第2領域との境界線は、前記角部の頂点とは反対側に凸となるように湾曲している、請求項5に記載のアクチュエータ装置。
【請求項7】
前記金属基板は、それぞれが前記接続部である第1接続部及び第2接続部を有し、
前記第1接続部は、前記第1延在部に接続されており、
前記第2接続部は、前記第2延在部に接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
【請求項8】
前記第2領域及び前記第3領域は、前記金属基板の厚さ方向において前記支持体と対向していない、請求項1~7のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
【請求項9】
前記金属基板は、前記接続部とは別の接続部を更に有し、
前記別の接続部は、
前記本体部に接続されており、
前記金属基板の厚さ方向において前記支持体の前記一部分とは別の一部分と対向する第4領域と、
前記第4領域から連続する第5領域と、
前記第5領域から連続し、前記本体部に接続されている第6領域と、を含み、
前記金属基板の厚さ方向から見た場合に、前記第6領域が前記第5領域に接続されている方向であって前記接続方向とは別の接続方向に垂直な方向における前記第5領域の幅は、前記別の接続方向に垂直な方向における前記第6領域の幅よりも大きく、
前記接着部材は、
前記支持体の前記別の一部分と前記第4領域との間に配置された第3部分と、
前記第3部分から連続し、前記第5領域に至っており、前記第6領域に至っていない第4部分と、を更に有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
支持体と、支持体によって支持された金属基板と、支持体と金属基板とを接着する接着部材と、金属基板が有する本体部に配置された振動素子と、を備えるアクチュエータ装置が知られている。そのようなアクチュエータ装置では、金属基板が、可動部と、可動部が間に位置するように本体部から延在する一対の延在部と、一対の延在部と可動部とを連結する一対の連結部と、一対の延在部に接続されている一対の接続部と、を更に有し、各接続部のうち支持体の一部分と対向する対向領域が、当該支持体の一部分に接着部材によって接着されている場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなアクチュエータ装置では、接着部材が、各接続部のうち各延在部に接続されている接続領域に至ることに起因して、アクチュエータ装置としての駆動特性が設計値からずれるおそれがある。その一方で、接着部材が各接続部の接続領域に至ることを防止するために、接着部材の量を減らすと、支持体の一部分と各接続部の対向領域との間に接着部材が十分に行き渡らず、支持体と金属基板との接着強度が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、所望の駆動特性を得ることができ且つ支持体と金属基板との接着強度を確保することができるアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のアクチュエータ装置は、支持体と、支持体によって支持された金属基板と、支持体と金属基板とを接着する接着部材と、金属基板が有する本体部に配置された振動素子と、を備え、金属基板は、可動部と、可動部が間に位置するように本体部から延在する第1延在部及び第2延在部と、第1延在部と可動部とを連結する第1連結部と、第2延在部と可動部とを連結する第2連結部と、第1延在部及び第2延在部の少なくとも一つに接続されている接続部と、を更に有し、接続部は、金属基板の厚さ方向において支持体の一部分と対向する第1領域と、第1領域から連続する第2領域と、第2領域から連続し、第1延在部及び第2延在部の少なくとも一つに接続されている第3領域と、を含み、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第3領域が第2領域に接続されている接続方向に垂直な方向における第2領域の幅は、接続方向に垂直な方向における第3領域の幅よりも大きく、接着部材は、支持体の一部分と第1領域との間に配置された第1部分と、第1部分から連続し、第2領域に至っており、第3領域に至っていない第2部分と、を有する。
【0007】
このアクチュエータ装置では、接着部材の第1部分が、支持体の一部分と接続部の第1領域との間に配置されており、第1部分から連続する接着部材の第2部分が、第1領域から連続する接続部の第2領域に至っている。これにより、支持体の一部分と接続部の第1領域との間に接着部材を十分に行き渡らせることができ、支持体と金属基板との接着強度を確保することができる。その一方で、接続部の第3領域の幅よりも大きい幅を有する接続部の第2領域には、接着部材の第2部分が至っているものの、接続部の第2領域の幅よりも小さい幅を有する接続部の第3領域には、接着部材の第2部分が至っていない。これにより、接続部の振動特性が劣化するのを抑制でき、所望の駆動特性を得ることができる。よって、このアクチュエータ装置によれば、所望の駆動特性を得ることができ且つ支持体と金属基板との接着強度を確保することができる。
【0008】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第1領域の面積は、第2領域の面積よりも大きくてもよい。これにより、支持体と金属基板との接着強度を確実に確保することができる。
【0009】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第1領域の面積は、第2領域の面積及び第3領域の面積の総和よりも大きくてもよい。これにより、支持体と金属基板との接着強度をより確実に確保することができる。
【0010】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板の厚さ方向から見た場合に、接続方向に垂直な方向における第1領域の幅は、接続方向に垂直な方向における第2領域の幅よりも大きくてもよい。これにより、第3領域から第1領域に向かうにつれて、接続部の幅を段階的に大きくすることで、支持体と金属基板との接着強度の確保と、所望の駆動特性の確保とを両立させることができる。
【0011】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第1領域及び第2領域からなる領域は、多角形状を呈しており、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第2領域は、多角形状の一つの角部を構成していてもよい。これにより、例えば、第1領域及び第2領域からなる領域の辺部の一部を第2領域が構成する場合と比較して、第2領域を簡易に設けることができる。
【0012】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第1領域と第2領域との境界線は、角部の頂点とは反対側に凸となるように湾曲していてもよい。これにより、第2領域の角部の頂点から、第1領域と第2領域との境界までの距離を均一にとることができるため、接着部材が第3領域に至ることを確実に防止することができる。
【0013】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板は、それぞれが接続部である第1接続部及び第2接続部を有し、第1接続部は、第1延在部に接続されており、第2接続部は、第2延在部に接続されていてもよい。これにより、第1延在部及び第2延在部の両方に1つの接続部が接続されている場合と比較して、所望の駆動特性を安定的に得ることができる。
【0014】
本発明のアクチュエータ装置では、第2領域及び第3領域は、金属基板の厚さ方向において支持体と対向していなくてもよい。これにより、接着部材が、支持体と第2領域との間に行き渡り、第3領域に至るといったリスクを確実に回避することができる。
【0015】
本発明のアクチュエータ装置では、金属基板は、接続部とは別の接続部を更に有し、別の接続部は、本体部に接続されており、金属基板の厚さ方向において支持体の一部分とは別の一部分と対向する第4領域と、第4領域から連続する第5領域と、第5領域から連続し、本体部に接続されている第6領域と、を含み、金属基板の厚さ方向から見た場合に、第6領域が第5領域に接続されている方向であって接続方向とは別の接続方向に垂直な方向における第5領域の幅は、当該別の接続方向に垂直な方向における第6領域の幅よりも大きく、接着部材は、支持体の別の一部分と第4領域との間に配置された第3部分と、第3部分から連続し、第5領域に至っており、第6領域に至っていない第4部分と、を更に有してもよい。これにより、上記接続部とは別の接続部においても、支持体の別の一部分と別の接続部の第4領域との間に接着部材を十分に行き渡らせることができ、且つ別の接続部の振動特性が劣化するのを抑制できるため、所望の駆動特性を確実に得ることができ且つ支持体と金属基板との接着強度を確実に確保することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、所望の駆動特性を得ることができ且つ支持体と金属基板との接着強度を確保することができるアクチュエータ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一実施形態のアクチュエータ装置の斜視図である。
【
図2】
図1に示されるアクチュエータ装置の平面図である。
【
図3】
図1に示される配線基板及び金属基板の一部分の平面図である。
【
図4】
図3に示される配線基板及び金属基板の一部分の断面図である。
【
図5】
図1に示される配線基板及び金属基板の一部分の平面図である。
【
図6】
図5に示される配線基板及び金属基板の一部分の断面図である。
【
図7】第1変形例の配線基板及び金属基板の一部分の平面図である。
【
図8】第2変形例の配線基板及び金属基板の一部分の平面図である。
【
図9】第3変形例の配線基板及び金属基板の一部分の平面図である。
【
図10】第4変形例の金属基板の一部分の平面図である。
【
図11】第5変形例の金属基板の一部分の平面図である。
【
図12】第6変形例の配線基板及び金属基板の一部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[アクチュエータ装置の構成]
【0019】
図1及び
図2に示されるように、アクチュエータ装置1は、配線基板(支持体)2と、金属基板3と、第1接着部材(接着部材)4と、光学面51を有する光学機能部5と、駆動用圧電素子(振動素子)6と、検知用圧電素子7と、第2接着部材8と、を備えている。光学機能部5は、金属基板3に設けられている。アクチュエータ装置1は、例えば、パッケージ(図示せず)に収容されている。一例として、パッケージは、側壁、底壁、及び光を透過する材料からなる天壁を有し、箱状を呈している。例えば、アクチュエータ装置1において、レーザ光が天壁を介してパッケージ内に入射されると、レーザ光が、駆動用圧電素子6によって金属基板3を介して周期的に揺動されている光学機能部5の光学面51で反射され、天壁を介して外部に出射される。パッケージからのレーザ光の出射方向は、光学面51の揺動に応じて周期的且つ連続的に変化する。つまり、本実施形態では、アクチュエータ装置1は、光走査装置である。
【0020】
配線基板2は、載置面2aを有している。配線基板2には、載置面2a及び載置面2aとは反対側の面に開口する開口2bが形成されている。配線基板2は、例えば、矩形枠状を呈している。配線基板2の材料の例としては、シリコン、セラミック、石英、ガラス及びプラスチックが挙げられる。配線基板2の厚さは、十分な剛性が確保できる厚さとすればよく、例えば、0.8mm以上である。本実施形態では、配線基板2の厚さは、1.6mmである。以下の説明では、配線基板2の厚さ方向をZ軸方向(金属基板の厚さ方向)といい、Z軸方向に垂直な一方向をX軸方向といい、Z軸方向及びX軸方向の両方向に垂直な方向をY軸方向という。
【0021】
配線基板2の載置面2aには、複数(本実施形態では、3つ)の電極パッド21,22,23が配置されている。複数の電極パッド21,22,23は、配線基板2の開口2bに対してY軸方向における一方の側に位置しており、X軸方向に沿って並んでいる。載置面2aには、コネクタ24が取り付けられている。コネクタ24は、駆動用圧電素子6及び検知用圧電素子7のそれぞれに対して電圧信号等を入出力するためのポートである。コネクタ24は、例えば、複数の電極パッド21,22,23に対してY軸方向における一方の側に位置している。コネクタ24は、複数の端子25を有している。コネクタ24は、複数の端子25及び配線基板2の配線等を介して、複数の電極パッド21,22,23と電気的に接続されている。
【0022】
金属基板3は、配線基板2によって支持されている。金属基板3は、例えば、鉄系、ステンレス系、銅系、パーマロイド系、チタン系、タングステン系、モリブデン系等の金属からなり、板状を呈している。金属基板3の厚さは、例えば、50~500μmである。第1接着部材4は、配線基板2と金属基板3とを接着している。第1接着部材4は、導電性を有している。第1接着部材4の材料の例としては、Ag粒子を含有するエポキシ樹脂が挙げられる。
【0023】
金属基板3は、本体部31と、可動部32と、第1延在部33と、第2延在部34と、第1連結部35と、第2連結部36と、第1接続部(接続部)37と、第2接続部(接続部)38と、第3接続部(別の接続部)39と、を有している。可動部32、第1延在部33、第2延在部34、第1連結部35、第2連結部36、第1接続部37、第2接続部38及び第3接続部39は、一体的に形成されている。
【0024】
本体部31は、駆動用圧電素子6が固定されている(配置されている)部分である。本体部31は、Z軸方向から見た場合に、配線基板2の開口2b内に位置している。可動部32は、光学機能部5が配置されている部分である。可動部32は、本体部31に対してY軸方向における他方の側に位置している。
【0025】
第1延在部33及び第2延在部34は、可動部32が間に位置するように本体部31から延在している。本実施形態では、可動部32は、第1延在部33及び第2延在部34の中間に位置している。第1延在部33及び第2延在部34は、例えば、Y軸方向に沿って、互いに平行に延在している。本実施形態では、第1延在部33は、第2延在部34と同一の形状を有している。
【0026】
第1連結部35は、第1延在部33と可動部32との間でX軸方向に沿って延在している。第1連結部35の一端部は、第1延在部33と接続されており、第1連結部35の他端部は、可動部32と接続されている。すなわち、第1連結部35は、第1延在部33と可動部32とを連結している。
【0027】
第2連結部36は、第2延在部34と可動部32との間でX軸方向に沿って延在している。第2連結部36の一端部は、第2延在部34と接続されており、第2連結部36の他端部は、可動部32と接続されている。すなわち、第2連結部36は、第2延在部34と可動部32とを連結している。
【0028】
本実施形態では、第1連結部35及び第2連結部36は、X軸方向に沿った単一の直線上に位置している。上述した第1延在部33及び第2延在部34と可動部32との位置関係から、X軸方向における第1連結部35の長さは、X軸方向における第2連結部36の長さと同一となる。本実施形態では、第1連結部35は、第2連結部36の形状と同一の形状を有している。
【0029】
可動部32、第1延在部33、第2延在部34、第1連結部35及び第2連結部36は、Z軸方向から見た場合に、配線基板2の開口2b内に位置している。第1連結部35及び第2連結部36は、第1延在部33及び第2延在部34の変形(変位)に応じてねじれるように弾性変形するトーションバーとして機能する。可動部32は、第1連結部35及び第2連結部36の弾性変形に応じて、X軸方向に沿った軸の周りに揺動される。すなわち、可動部32は、第1連結部35及び第2連結部36を介して、第1延在部33及び第2延在部34に、揺動可能に支持されている。
【0030】
光学機能部5は、可動部32における開口2bとは反対側の面に配置されている。光学機能部5は、例えば、円板状を呈している。光学機能部5は、光学面51が可動部32とは反対側に向くように、可動部32に取り付けられている。光学面51は、X軸方向において、第1延在部33と第2延在部34との中間に位置している。本実施形態では、金属基板3及び光学面51のそれぞれは、Y軸方向に沿って光学面51の中心を通る直線に対して線対称の形状を有している。一例として、光学機能部5は、シリコン等の半導体材料又はガラスからなり、光学面51は、光学機能部5において可動部32とは反対側の面に形成された反射膜によって構成されている。すなわち、光学面51は、ミラー面(反射面)である。なお、光学機能部5の反射膜は省略可能である。その場合、上記反対側の面自体を光学面51としてもよい。
【0031】
第1接続部37は、第1延在部33に接続されている。第1接続部37は、第1延在部33に対してY軸方向における他方の側に位置している。第1接続部37において、Y軸方向における他方の側の部分は、配線基板2の一部分と対向している。第1接続部37の当該他方の側の部分と配線基板2の当該一部分との間には、第1接着部材4が配置されている。なお、配線基板2の当該一部分には、電極パッド23と同電位となるように電極パッド23と電気的に接続された電極パッド(図示せず)が配置されていてもよい。
【0032】
第2接続部38は、第2延在部34に接続されている。第2接続部38は、第2延在部34に対してY軸方向における他方の側に位置している。第2接続部38において、Y軸方向における他方の側の部分は、配線基板2の一部分と対向している。第2接続部38の当該他方の側の部分と配線基板2の当該一部分との間には、第1接着部材4が配置されている。なお、配線基板2の当該一部分には、電極パッド23と同電位となるように電極パッド23と電気的に接続された電極パッド(図示せず)が配置されていてもよい。本実施形態では、第1接続部37と第2接続部38とは、Y軸方向に沿って光学面51の中心を通る直線に対して線対称の関係にある。
【0033】
第3接続部39は、本体部31に接続されている。第3接続部39は、本体部31に対してY軸方向における一方の側に位置している。第3接続部39において、Y軸方向における一方の側の部分は、配線基板2の一部分(電極パッド23が配置されている部分)と対向している。第3接続部39の当該一方の側の部分と配線基板2の当該一部分との間には、第1接着部材4が配置されている。
【0034】
駆動用圧電素子6は、金属基板3に板波を発生させてアクチュエータ装置1を駆動させるための素子である。駆動用圧電素子6は、本体部31における開口2bとは反対側の載置面31aに配置されている。X軸方向における駆動用圧電素子6の中心は、X軸方向における可動部32の中心(すなわち、X軸方向における光学面51の中心)と一致している。駆動用圧電素子6は、駆動用圧電体61と、第1電極62と、第2電極(図示せず)と、を含んでいる。
【0035】
駆動用圧電体61は、第1主面61a及び第2主面(図示せず)を含んでいる。第1主面61aは、駆動用圧電体61における載置面31aとは反対側の主面である。第1主面61aには、第1電極62が配置されている。第2主面は、駆動用圧電体61における載置面31a側の主面である。第2主面には、第2電極が配置されている。第1電極62及び第2電極のそれぞれは、例えば、Ni/Au層である。Ni/Au層においては、Ni層が第1主面61aに配置され、Au層がNi層上に配置されており、Ni層の厚さがAu層の厚さと比較して大きい。駆動用圧電体61、第1電極62及び第2電極のそれぞれは、例えば、矩形板状を呈している。駆動用圧電体61は、第1電極62と接合されることにより、第1電極62と電気的に接続されている。駆動用圧電体61は、第2電極と接合されることにより、第2電極と電気的に接続されている。第2電極と本体部31との間には、第2接着部材8が配置されている。第2接着部材8は、駆動用圧電体61と金属基板3とを接着している。第2接着部材8は、導電性を有している。第2接着部材8の材料の例としては、Ag粒子を含有するエポキシ樹脂が挙げられる。
【0036】
検知用圧電素子7は、光学面51の揺動角度を検知するための素子である。検知用圧電素子7は、表面62aに配置されている。表面62aは、第1電極62における駆動用圧電体61とは反対側の主面である。X軸方向における検知用圧電素子7の中心は、X軸方向における駆動用圧電素子6の中心と一致している。検知用圧電素子7は、検知用圧電体71と、第3電極72と、第4電極(図示せず)と、を含んでいる。検知用圧電体71は、第3主面71a及び第4主面(図示せず)を含んでいる。第3主面71aは、検知用圧電体71における第1電極62とは反対側の主面である。第3主面71aには、第3電極72が配置されている。第4主面は、検知用圧電体71における第1電極62側の主面である。第4主面には、第4電極が配置されている。第3電極72及び第4電極のそれぞれは、例えば、Ni/Au層である。検知用圧電体71、第3電極72及び第4電極のそれぞれは、例えば、矩形板状を呈している。検知用圧電体71は、第3電極72と接合されることにより、第3電極72と電気的に接続されている。駆動用圧電体61は、第4電極と接合されることにより、第4電極と電気的に接続されている。第4電極と第1電極62との間には、第2接着部材8が配置されている。第2接着部材8は、検知用圧電体71と駆動用圧電体61とを接着している。
【0037】
ここで、配線基板2、金属基板3、駆動用圧電素子6及び検知用圧電素子7の電気的な接続関係について説明する。
図2に示されるように、駆動用圧電素子6の第1電極62は、ワイヤ11を介して、電極パッド21と電気的に接続されている。電極パッド21は、配線基板2の配線を介して、コネクタ24の端子25と電気的に接続されている。つまり、駆動用圧電素子6の第1電極62は、ワイヤ11、電極パッド21、及び配線基板2の配線を介して、コネクタ24と電気的に接続されている。
【0038】
駆動用圧電素子6の第2電極は、第2電極と本体部31との間に配置された第2接着部材8を介して、金属基板3と電気的に接続されている。金属基板3の第3接続部39は、第3接続部39と電極パッド23との間に配置された第1接着部材4を介して、電極パッド23と電気的に接続されている。電極パッド23は、配線基板2の配線を介して、コネクタ24の端子25と電気的に接続されている。つまり、駆動用圧電素子6の第2電極は、第2接着部材8、金属基板3、第1接着部材4、電極パッド23、及び配線基板2の配線を介して、コネクタ24と電気的に接続されている。
【0039】
検知用圧電体71の第3電極72は、ワイヤ12を介して、電極パッド22と電気的に接続されている。電極パッド22は、配線基板2の配線を介して、コネクタ24の端子25と電気的に接続されている。つまり、検知用圧電体71の第3電極72は、ワイヤ12、電極パッド22、及び配線基板2の配線を介して、コネクタ24と電気的に接続されている。
【0040】
検知用圧電素子7の第4電極は、第4電極と駆動用圧電素子6の第1電極62との間に配置された第2接着部材8を介して、駆動用圧電素子6の第1電極62と電気的に接続されている。つまり、検知用圧電素子7の第4電極は、第2接着部材8、駆動用圧電素子6の第1電極62、ワイヤ11、電極パッド21、及び配線基板2の配線を介して、コネクタ24と電気的に接続されている。
【0041】
以上のような電気的な接続関係により、アクチュエータ装置1は、例えば以下のように駆動される。具体的には、駆動用圧電素子6の第1電極62及び検知用圧電素子7の第4電極が、ワイヤ11、電極パッド21、配線基板2の配線、及びコネクタ24を介して、基準電位(例えば、接地電位)に接続された状態で、アクチュエータ装置1の外部から、コネクタ24、配線基板2の配線、電極パッド23、第1接着部材4、及び金属基板3を介して、駆動用圧電素子6の第2電極に駆動用の電圧信号が入力される。これにより、駆動用圧電素子6が変形及び/又は振動し、本体部31に周期的な板波が発生させられる。この周期的な板波の発生によって、第1連結部35及び第2連結部36にねじれ振動(ねじれ共振)が誘起され、可動部32及び光学面51が揺動する。すなわち、アクチュエータ装置1では、第1連結部35、第2連結部36、可動部32及び光学面51のねじれ共振系と駆動用圧電素子6とが離れた位置に配置されながら、ラム波共鳴構造が採られることで、高い駆動効率でねじれ共振が発生させられる。その一方で、可動部32及び光学面51の揺動による角度の変化に応じた電圧信号が、検知用圧電体71の第3電極72から、ワイヤ12、電極パッド22、配線基板2の配線、及びコネクタ24を介して、アクチュエータ装置1の外部に出力され、光学面51の揺動角度が検知される。なお、アクチュエータ装置1は、圧電ユニット10を備えている。圧電ユニット10は、上述した金属基板3、駆動用圧電素子6、検知用圧電素子7及び第2接着部材8によって構成されている。
[配線基板、金属基板及び第1接着部材の構成]
【0042】
図3に示されるように、第1接続部37は、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を含んでいる。第1領域R1は、Z軸方向において部分26と対向している領域である。部分26は、配線基板2の一部分である。第2領域R2は、第1領域R1から連続している領域である。第3領域R3は、第2領域R2から連続し、第1延在部33に接続されている領域である。「第1延在部33に接続されている領域」は、第3領域R3が第1延在部33に直接的に(すなわち、別の部分を介さずに)接続されている領域、及び第3領域R3が第1延在部33に間接的に(すなわち、別の部分を介して)接続されている領域のいずれも含む。つまり、第3領域R3は、第1接続部37において第1延在部33と第2領域R2との間の部分の全体とは限られず、第2領域R2に連続的に接続されている領域である。本実施形態では、第2領域R2及び第3領域R3は、Z軸方向において配線基板2と対向していない。
【0043】
以下の説明では、Z軸方向から見た場合において、第3領域R3が第2領域R2に接続されている方向を接続方向Aとし、接続方向Aに垂直な方向を方向Bとする。本実施形態では、接続方向Aは、Z軸方向から見た場合において、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと交差している。本実施形態では、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1及び第2領域R2からなる領域は、多角形状を呈しており、第2領域R2は、多角形状の一つの角部Kを構成している。一例として、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1及び第2領域R2からなる領域は、略矩形状を呈しており、第1領域R1と第2領域R2との境界線は、角部Kの頂点とは反対側に凸となるように湾曲している。Z軸方向から見た場合に、第2領域R2は、例えば、扇状を呈している。一例として、Z軸方向から見た場合に、第3領域R3は、接続方向Aを長手方向とする長方形状を呈しており、第2領域R2においてX軸方向における最も一方の側且つY軸方向における最も一方の側の部分に接続されている。
【0044】
Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第2領域R2の幅W2は、方向Bにおける第3領域R3の幅W3よりも大きい。「Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第2領域R2の幅W2が、方向Bにおける第3領域R3の幅W3よりも大きい」とは、Z軸方向から見た場合に、第2領域R2と第3領域R3との境界部分を除き、方向Bにおける第2領域R2の幅W2の最小値が、方向Bにおける第3領域R3の幅W3の最大値よりも大きいことを意味する。
【0045】
なお、Z軸方向において配線基板2の部分26と対向する第1領域R1に対して、第2領域R2は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域、又はii)Z軸方向における第1領域R1と配線基板2との距離よりも、Z軸方向における配線基板2までの距離が大きい領域を含む。本実施形態では、第2領域R2は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域である。
【0046】
また、第2領域R2と第3領域R3との境界は、i)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Bに沿ったライン」、ii)方向Bにおける第1接続部37の幅の変化率が「方向Bに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Bに沿ったライン」、又はiii)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に方向Bにおける第1接続部37の幅の最小値の1.1倍を超える場合における当該「方向Bに沿ったライン」を含む。本実施形態では、第2領域R2と第3領域R3との境界は、iii)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に方向Bにおける第1接続部37の幅の最小値の1.1倍を超える場合における当該「方向Bに沿ったライン」である。なお、第3領域R3は、第1接続部37のうち方向Bにおける第1接続部37の最小の幅を有する部分を少なくとも含む領域であり、第1接着部材4の第2部分42は、方向Bにおける第1接続部37の最小の幅となるラインを少なくとも超えない。
【0047】
Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第1領域R1の幅W1は、方向Bにおける第2領域R2の幅W2よりも大きい。「Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第1領域R1の幅W1が、方向Bにおける第2領域R2の幅W2よりも大きい」とは、Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第1領域R1の幅W1の最大値が、方向Bにおける第2領域R2の幅W2の最大値よりも大きいことを意味する。このように、Z軸方向から見た場合に、方向Bにおける第1接続部37の幅は、第3領域R3から第1領域R1に向かうにつれて段階的に大きくなっている。
【0048】
本実施形態では、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積よりも大きく、第2領域R2の面積は、第3領域R3の面積よりも大きい。更に、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積及び第3領域R3の面積の総和よりも大きい。第2領域R2の剛性は、第3領域R3の剛性よりも大きい。第1領域R1の剛性は、第2領域R2の剛性よりも大きい。
【0049】
図4に示されるように、第1接着部材4は、配線基板2の部分26と第1接続部37とを接着している。第1接着部材4は、第1部分41と、第2部分42と、を有している。第1部分41は、第1接着部材4のうち、部分26と第1領域R1との間に配置されている部分である。第2部分42は、第1接着部材4のうち、第1部分41から連続し、第2領域R2に至っており、第3領域R3に至っていない部分である。すなわち、第2部分42は、第2領域R2に接触しており、第3領域R3には接触していない。一例として、第2部分42は、第2領域R2及び部分26の側面に接触しており、第2部分42おける前記第2領域R2とは反対側の表面は、空間に露出している。つまり、第1接着部材4は、第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれに接触しており、第3領域R3には接触していない。このように、第1接続部37においては、第1領域R1と第3領域R3との間に第2領域R2が設けられていることで、金属基板3において、第1領域R1からはみ出した第1接着部材4が第2領域R2に留まり、第1延在部33に接続されている第3領域R3には、第1接着部材4が接触していない。
【0050】
第2接続部38も、第1接続部37と同様に、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を含んでいる。第2接続部38の第1領域R1は、Z軸方向において配線基板2の一部分と対向している領域である。第2接続部38の第2領域R2は、第1領域R1から連続している領域である。第2接続部38の第3領域R3は、第2領域R2から連続し、第2延在部34に接続されている領域である。第1接着部材4は、配線基板2の上記部分と第2接続部38とを接着している。配線基板2の上記部分と第2接続部38とを接着している第1接着部材4も、部分26と第1接続部37とを接着している第1接着部材4と同様に、第1部分41と、第2部分42と、を有している。第2接続部38及び第1接着部材4の構成は、第1接続部37及び第1接着部材4の構成と同様である(Y軸方向に沿って光学面51の中心を通る直線に対して線対称の関係にある)。
【0051】
図5に示されるように、第3接続部39は、第4領域R4と、第5領域R5と、第6領域R6と、を含んでいる。第4領域R4は、Z軸方向において部分28と対向している領域である。部分28は、配線基板2の部分26とは別の一部分である。第5領域R5は、第4領域R4から連続している領域である。第6領域R6は、第5領域R5から連続し、本体部31に接続されている領域である。「本体部31に接続されている領域」は、第6領域R6が本体部31に直接的に(すなわち、別の部分を介さずに)接続されている領域、及び第6領域R6が本体部31に間接的に(すなわち、別の部分を介して)接続されている領域のいずれも含む。つまり、第6領域R6は、第3接続部39において本体部31と第5領域R5との間の部分の全体とは限らず、第5領域R5に連続的に接続されている領域である。
【0052】
以下の説明では、Z軸方向から見た場合において、第6領域R6が第5領域R5に接続されている方向(別の接続方向)を接続方向Cとし、接続方向Cに垂直な方向を方向Dとする。本実施形態では、Z軸方向から見た場合に、第4領域R4及び第5領域R5からなる領域は、多角形状を呈しており、第5領域R5は、多角形状の一つの辺部の一部を構成している。一例として、Z軸方向から見た場合に、第4領域R4及び第5領域R5からなる領域は、矩形状を呈しており、第4領域R4と第5領域R5との境界線は、上記辺部とは反対側に凸となるように湾曲している。Z軸方向から見た場合に、第5領域R5は、例えば、半楕円状を呈している。Z軸方向から見た場合に、第6領域R6は、例えば、略矩形状を呈しており、第2領域R2においてX軸方向における中央且つY軸方向における最も他方の側の部分に接続されている。
【0053】
Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける第5領域R5の幅W5は、方向Dにおける第6領域R6の幅W6よりも大きい。「Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける第5領域R5の幅W5が、方向Dにおける第6領域R6の幅W6よりも大きい」とは、Z軸方向から見た場合に、第5領域R5と第6領域R6との境界部分を除き、方向Dにおける第5領域R5の幅W5の最小値が、方向Dにおける第6領域R6の幅W6の最大値よりも大きいことを意味する。
【0054】
なお、Z軸方向において配線基板2の部分28と対向する第4領域R4に対して、第5領域R5は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域、又はii)Z軸方向における第4領域R4と配線基板2との距離よりも、Z軸方向における配線基板2までの距離が大きい領域を含む。本実施形態では、第5領域R5は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域である。
【0055】
また、第5領域R5と第6領域R6との境界は、i)方向Dにおける第3接続部39の幅が「方向Dに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Dに沿ったライン」、ii)方向Dにおける第3接続部39の幅の変化率が「方向Dに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Dに沿ったライン」、又はiii)方向Dにおける第3接続部39の幅が「方向Dに沿ったライン」を境界に方向Dにおける第3接続部39の幅の最小値の1.1倍を超える場合における当該「方向Dに沿ったライン」を含む。本実施形態では、第5領域R5と第6領域R6との境界は、iii)方向Dにおける第3接続部39の幅が「方向Dに沿ったライン」を境界に方向Dにおける第3接続部39の幅の最小値の1.1倍を超える場合における当該「方向Dに沿ったライン」である。なお、第6領域R6は、第3接続部39のうち方向Dにおける第3接続部39の最小の幅を有する部分を少なくとも含む領域であり、第1接着部材4の第4部分44は、方向Dにおける第3接続部39の最小の幅となるラインを少なくとも超えない。
【0056】
Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける第4領域R4において第5領域R5よりもY軸方向における一方の側に位置する部分の幅W4は、方向Dにおける第5領域R5の幅W5よりも大きい。「Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける第4領域R4において方向Dにおける第5領域R5よりもY軸方向における一方の側に位置する部分の幅W4が、第5領域R5の幅W5よりも大きい」とは、Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける幅W4の最大値が、方向Dにおける第5領域R5の幅W5の最大値よりも大きいことを意味する。このように、Z軸方向から見た場合に、方向Dにおける第3接続部39の幅は、第6領域R6から第4領域R4に向かうにつれて段階的に大きくなっている。
【0057】
本実施形態では、Z軸方向から見た場合に、第4領域R4の面積は、第5領域R5の面積よりも大きい。更に、Z軸方向から見た場合に、第4領域R4の面積は、第5領域R5の面積及び第6領域R6の面積の総和よりも大きい。第5領域R5の剛性は、第6領域R6の剛性よりも大きい。第4領域R4の剛性は、第5領域R5の剛性よりも大きい。
【0058】
図6に示されるように、本実施形態では、第5領域R5及び第6領域R6は、Z軸方向において配線基板2と対向していない。第1接着部材4は、配線基板2の部分(別の一部分)28と第3接続部39とを接着している。第1接着部材4は、第3部分43と、第4部分44と、を有している。第3部分43は、第1接着部材4のうち、部分28と第4領域R4との間に配置されている部分である。第4部分44は、第1接着部材4のうち、第3部分43から連続し、第5領域R5に至っており、第6領域R6に至っていない部分である。すなわち、第4部分44は、第5領域R5に接触しており、第6領域R6に接触していない。一例として、第4部分44は、第5領域R5及び部分28の側面に接触しており、第4部分44における第5領域R5とは反対側の表面は、空間に露出している。つまり、第1接着部材4は、第4領域R4及び第5領域R5のそれぞれに接触しており、第6領域R6には接触していない。このように、第3接続部39においては、第4領域R4と第6領域R6との間に第5領域R5が設けられていることで、金属基板3において、第4領域R4からはみ出した第1接着部材4が第5領域R5に留まり、本体部31に接続されている第6領域R6には、第1接着部材4が接触していない。
[作用及び効果]
【0059】
アクチュエータ装置1では、第1接続部37において、第1接着部材4の第1部分41が、配線基板2の部分26と第1領域R1との間に配置されており、第1部分41から連続する第1接着部材4の第2部分42が、第1領域R1から連続する第2領域R2に至っている。これにより、配線基板2の部分26と第1領域R1との間に第1接着部材4を十分に行き渡らせることができ、配線基板2と金属基板3との接着強度を確保することができる。第2接続部38についても同様に、配線基板2の一部分と第1領域R1との間に第1接着部材4を十分に行き渡らせることができ、配線基板2と金属基板3との接着強度を確保することができる。その一方で、第1接続部37において、第3領域R3の幅W3よりも大きい幅W2を有する第2領域R2には、第1接着部材4の第2部分42が至っているものの、第2領域R2の幅W2よりも小さい幅W3を有する第3領域R3には、第1接着部材4の第2部分42が至っていない。これにより、第1接続部37の振動特性が劣化するのを抑制でき、所望の駆動特性を得ることができる。第2接続部38についても同様に、第2接続部38の振動特性が劣化するのを抑制でき、所望の駆動特性を得ることができる。よって、アクチュエータ装置1によれば、所望の駆動特性を得ることができ且つ配線基板2と金属基板3との接着強度を確保することができる。
【0060】
例えば、各接続部が、配線基板の一部分と対向する対向領域と、対向領域に連続し、延在部と接続されている振動領域とを含む従来のアクチュエータ装置の構成においては、以下の問題があった。すなわち、従来のアクチュエータ装置においては、金属基板の共振モードに影響を与えやすい(すなわち、比較的剛性が低く振動しやすい)振動領域に接着部材が至り、振動領域に接着部材がはみ出す量及び場所によって金属基板の共振モードにおける共振周波数が設計値から大きく変化してしまうことが問題となっていた。例えば、振動領域に接着部材がはみ出す量及び場所によって本体部の共振モードにおける共振周波数が変化しても、可動部の共振モードにおける共振周波数は変化しない。しかしながら、光学面において所望の振れ角を得るための駆動電圧は、本体部の共振モードにおける共振周波数と、可動部の共振モードにおける共振周波数との比に影響を受ける。そのため、相対的に剛性が低い振動領域に接着部材が至ることにより、所望の駆動特性が得られないおそれがあった。これに対し、アクチュエータ装置1によれば、第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第2領域R2の幅W2が第3領域R3の幅W3よりも大きいので、第3領域R3の剛性が相対的に下がり、第3領域R3を選択的に振動させることができる。そのため、第2領域R2に第1接着部材4がはみ出す量及び場所にかかわらず、アクチュエータ装置1の駆動特性を安定的に得ることができる。
【0061】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積よりも大きい。これにより、配線基板2と金属基板3との接着強度を確実に確保することができる。
【0062】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積及び第3領域R3の面積の総和よりも大きい。これにより、配線基板2と金属基板3との接着強度をより確実に確保することができる。
【0063】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、Z軸方向から見た場合に、接続方向Aに垂直な方向Bにおける第1領域R1の幅W1は、方向Bにおける第2領域R2の幅W2よりも大きい。これにより、第3領域R3から第1領域R1に向かうにつれて、第1接続部37の幅を段階的に大きくすることで、配線基板2と金属基板3との接着強度の確保と、所望の駆動特性の確保とを両立させることができる。
【0064】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1及び第2領域R2からなる領域は、多角形状を呈しており、Z軸方向から見た場合に、第2領域R2は、多角形状の一つの角部Kを構成している。これにより、例えば、第1領域R1及び第2領域R2からなる領域の辺部の一部を第2領域R2が構成する場合と比較して、第2領域R2を簡易に設けることができる。
【0065】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1と第2領域R2との境界線は、角部Kの頂点とは反対側に凸となるように湾曲している。これにより、第2領域R2の角部Kの頂点から、第1領域R1と第2領域R2との境界までの距離を均一にとることができるため、第1接着部材4が第3領域R3に至ることを確実に防止することができる。
【0066】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第1接続部37は、第1延在部33に接続されており、第2接続部38は、第2延在部34に接続されている。これにより、第1延在部33及び第2延在部34の両方に1つの接続部が接続されている場合と比較して、所望の駆動特性を安定的に得ることができる。
【0067】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第2領域R2及び第3領域R3は、Z軸方向において配線基板2と対向していない。これにより、第1接着部材4が、配線基板2と第2領域R2との間に行き渡り、第3領域R3に至るといったリスクを確実に回避することができる。
【0068】
第3接続部39は、本体部31に接続されており、Z軸方向において配線基板2の部分28と対向する第4領域R4と、第4領域R4から連続する第5領域R5と、第5領域R5から連続し、本体部31に接続されている第6領域R6と、を含み、Z軸方向から見た場合に、接続方向Cに垂直な方向Dにおける第5領域R5の幅W5は、方向Dにおける第6領域R6の幅W6よりも大きく、第1接着部材4は、部分28と第4領域R4との間に配置された第3部分43と、第3部分43から連続し、第5領域R5に至っており、第6領域R6に至っていない第4部分44と、を更に有している。これにより、第3接続部39においても、部分28と第3接続部39の第4領域R4との間に第1接着部材4を十分に行き渡らせることができ、且つ第3接続部39の振動特性が劣化するのを抑制できるため、所望の駆動特性を確実に得ることができ且つ配線基板2と金属基板3との接着強度を確実に確保することができる。
[変形例]
【0069】
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第1領域R1、第2領域R2及び第3領域R3の構成は、上記実施形態のものに限定されない。例えば、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積と等しく又は当該面積よりも小さくてもよく、第2領域R2の面積は、第3領域R3の面積と等しく又は当該面積よりも小さくてもよい。更に、Z軸方向から見た場合に、第1領域R1の面積は、第2領域R2の面積及び第3領域R3の面積の総和と等しく又は当該面積の総和よりも小さくてもよい。
【0070】
また、例えば、第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第1領域R1、第2領域R2及び第3領域R3は、上記実施形態とは異なる形状であってもよい。例えば、第3領域R3は、湾曲していてもよい。その場合、接続方向Aは、Z軸方向から見た場合に、第3領域R3の軸の各位置における接線方向のうち、最も第2領域R2側の位置における接線方向である。また、
図7に示される例では、Z軸方向から見た場合に、第1接続部37の第2領域R2が、矩形状を呈している点で、上記実施形態と相違する。Z軸方向から見た場合に、第2領域R2は、X軸方向を長手方向とする略長方形状を呈している。
図7に示される例では、第2領域R2は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域である。
図7に示される例では、第2領域R2と第3領域R3との境界は、iii)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に方向Bにおける第1接続部37の幅の最小値の1.1倍を超える場合における当該「方向Bに沿ったライン」である。
【0071】
また、第1接続部37において、第3領域R3は、第1延在部33に間接的に接続されていてもよく、第2接続部38において、第3領域R3は、第2延在部34に間接的に接続されていてもよい。また、第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第3領域R3が第2領域R2に接続される方向及び位置も、上記実施形態の方向及び位置と異なるものであってもよい。
図8及び
図9に示される例では、第1接続部37の第3領域R3が、第1延在部33に間接的に接続されている。
図8及び
図9に示される例では、第1接続部37は、第1接続部37の第3領域R3と第1延在部33とを連結する連結部371を更に含んでいる。連結部371は、例えば、X軸方向に沿って延在している。
図8及び
図9に示される例では、接続方向Aは、例えば、Z軸方向から見た場合において、Y軸方向に平行な方向である。
図8に示される例では、第3領域R3は、第2領域R2においてX軸方向における最も他方の側且つY軸方向における最も一方の側の部分に接続されている。
図9に示される例では、第3領域R3は、第2領域R2においてX軸方向における中央且つY軸方向における最も一方の側の部分に接続されている。
図8及び
図9に示される例では、第2領域R2は、i)Z軸方向において配線基板2と対向していない領域である。
図8及び
図9に示される例では、第2領域R2と第3領域R3との境界は、i)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Bに沿ったライン」である。また、
図10に示される例では、第3領域R3は、Z軸方向から見た場合において、X軸方向に平行な接続方向Aに沿って、第2領域R2においてX軸方向における最も一方の側且つY軸方向における最も一方の側の部分に接続されている。
図10に示される例では、第2領域R2と第3領域R3との境界は、ii)方向Bにおける第1接続部37の幅の変化率が「方向Bに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Bに沿ったライン」である。なお、
図10に示される例では、配線基板2の図示が省略されている。
【0072】
また、上記実施形態では、第1延在部33及び第2延在部34の少なくとも一つに接続されている接続部を、第1接続部37及び第2接続部38が構成していたが、接続部の構成は上記実施形態の構成に限定されない。例えば、
図11に示される例では、第1接続部37が、連結部371を介して、第1延在部33及び第2延在部34の両方に接続されている。すなわち、
図11に示される例では、第1接続部37のみが接続部を構成し、金属基板3は第2接続部38を有していない。
図11に示される例では、第2領域R2と第3領域R3との境界は、i)方向Bにおける第1接続部37の幅が「方向Bに沿ったライン」を境界に不連続に変化する場合における当該「方向Bに沿ったライン」である。なお、
図11に示される例では、配線基板2の図示が省略されている。
【0073】
第1接続部37及び第2接続部38のそれぞれにおいて、第2領域R2及び第3領域R3のそれぞれは、配線基板2の一部分と対向していてもよい。第2領域R2が配線基板2の一部分と対向している場合、例えば、第1接着部材4の第2部分42が、配線基板2に至っていてもよい。
図12に示される例では、第2領域R2が配線基板2の一部分である部分261と対向しており、第2部分42が、部分261に至っている。部分261は、配線基板2において、部分26と連続している。部分261は、金属基板3側の表面261aを有している。表面261aは、Z軸方向において載置面2aに対して金属基板3とは反対側に位置している。第2領域R2は、部分261と対向しており、第3領域R3は、部分261と対向していない。一例として、第2部分42は、第2領域R2、部分26の側面及び部分261の表面261aに接触している。なお、第2部分42は、第2領域R2と部分261との間の全体にまでは至っていないことが好ましい。
図12に示される例では、第2領域R2は、ii)Z軸方向における第1領域R1と配線基板2との距離よりも、Z軸方向における配線基板2までの距離が大きい領域である。なお、第2部分42は、第3領域R3に至っていなければよく、例えば、X軸方向及びY軸方向において部分261から第3領域R3側に至り、空間を介して第3領域R3と対向していてもよい。
【0074】
配線基板2は、上記実施形態の形状に限定されず、例えば、配線基板2は、開口に代えて、中央部分が載置面2aに対して金属基板3とは反対側に凹んだ凹部を有していてもよい。その場合、第2領域R2及び第3領域R3のそれぞれは、配線基板2の凹部と対向していてもよい。また、例えば、配線基板2は、開口に代えて、複数の柱部を有していてもよい。その場合、第2領域R2及び第3領域R3のそれぞれは、配線基板2と対向していてもよい。また、上記実施形態では、金属基板3を支持する配線基板2が例示されていたが、金属基板3は、例えば、複数の部材から構成される支持体に支持されていてもよい。
【0075】
第3領域R3は、第4領域R4、第5領域R5及び第6領域R6を含んでいなくてもよい。例えば、第3領域R3は、第4領域R4、第5領域R5及び第6領域R6に代えて、配線基板2の一部分と対向する対向領域、及び対向領域と連続し、本体部と接続されている接続領域を含んでいてもよい。
【0076】
上記実施形態では、光学機能部5が、ミラー面である光学面51を有していたが、光学機能部5は、例えば、反射型回折格子、透過型回折格子、光学フィルタ等であってもよい。また、上記実施形態では、アクチュエータ装置1が振動素子として駆動用圧電素子6を備えていたが、振動素子は、駆動信号により振動する振動源を有するものであればよく、圧電駆動式のものに限られない。例えば、振動素子は、金属基板3の本体部31に磁石を、金属基板3とは別の箇所にコイルを有する(又は、金属基板3の本体部31にコイルを、金属基板3とは別の箇所に磁石を有する)電磁駆動式のものであってもよい。アクチュエータ装置1は、配線基板2と、金属基板3と、第1接着部材4と、駆動用圧電素子6と、を備えていればよい。アクチュエータ装置1には、例えば、コネクタ24、ワイヤ11及びワイヤ12が取り付けられていなくてもよい。また、アクチュエータ装置1は、検知用圧電素子7を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…アクチュエータ装置、2…配線基板(支持体)、3…金属基板、4…第1接着部材(接着部材)、6…駆動用圧電素子(振動素子)、26…部分(一部分)、28…部分(別の一部分)、31…本体部、32…可動部、33…第1延在部、34…第2延在部、35…第1連結部、36…第2連結部、37…第1接続部(接続部)、38…第2接続部(接続部)、39…第3接続部(別の接続部)、41…第1部分、42…第2部分、43…第3部分、44…第4部分、A,C…接続方向、B,D…方向(接続方向に垂直な方向)、K…角部、R1…第1領域、R2…第2領域、R3…第3領域、R4…第4領域、R5…第5領域、R6…第6領域、W1,W2,W3,W4,W5,W6…幅。