(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176450
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】印鑑
(51)【国際特許分類】
B41K 1/02 20060101AFI20221122BHJP
B41K 1/36 20060101ALI20221122BHJP
B23H 9/00 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
B41K1/02 T
B41K1/02 B
B41K1/36 A
B23H9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082893
(22)【出願日】2021-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】519114694
【氏名又は名称】岩井プレス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119297
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 正男
(72)【発明者】
【氏名】相馬 光成
【テーマコード(参考)】
3C059
【Fターム(参考)】
3C059AA01
3C059AB05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】印影を鮮明に押すことができ、かつ押印後に朱肉が印面内に残らない。そして、押印後には印面から朱肉を綺麗に拭き取ることができる印鑑を提供する。
【解決手段】ワイヤーカット放電加工により金属材料から作成され、所定の印影が形成された印材雌と、前記印材雌とスライド可能に嵌合する印材雌と、前記印材雌を保持するホルダーと、前記ホルダーの下部端縁に回転可能に嵌合する回転ホルダーと、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雌に対し前記印材雄を上下にスライドさせるスライド機構とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーカット放電加工により金属材料から作成された印材雌と、
前記印材雌とスライド可能に嵌合する印材雄と、
前記印材雌を保持するホルダーと、
前記ホルダーの下部端縁に回転可能に嵌合する回転ホルダーと、
前記回転ホルダーの回転により、前記印材雌に対し前記印材雄を上下にスライドさせるスライド機構とを備えたことを特徴とする印鑑。
【請求項2】
前記スライド機構は、前記回転ホルダーの内部に収納され、前記回転ホルダーに固着された雌ネジと、
前記雌ネジに螺合する雄ネジと、
前記雄ネジを前記印材雄に固着するシャフトとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の印鑑。
【請求項3】
前記雌ネジと前記雄ネジとが多条ネジであることを特徴とする請求項1又は2に記載の印鑑。
【請求項4】
前記印材雌と前記印材雄との嵌合初期状態における印面は、前記印材雌の表面と前記印材雄の表面とが面一の状態であり、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雄が下方にスライドし、前記印材雌に形成されている印影が突出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印鑑。
【請求項5】
前記印材雄が下方にスライドした際に、所定のスライド長で停止させるストッパーが前記ホルダーに形成されていることを特徴とする請求項4に記載の印鑑。
【請求項6】
前記印材雌と前記印材雄との嵌合初期状態における印面は、前記印材雌の表面と前記印材雄の表面とが面一の状態であり、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雄が上方にスライドし、前記印材雄に形成されている印影が突出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印鑑。
【請求項7】
前記印材雌に前記印材雌に嵌合する前記印材雄を上方向にスライド可能とするスライド空間が前記印材雌の下部端縁に円周状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の印鑑。
【請求項8】
前記ホルダーには、前記回転ホルダーを係止させる前記回転溝が形成され、前記回転ホルダーには前記回転溝に係合する係止爪が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の印鑑。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、嵌合する金属材料からなる2つのパーツをスライド(変位)させることで、印面(スタンプ面とも称する)に、印影(絵柄、模様とも称する)を出現させる印鑑に関する。
【背景技術】
【0002】
印鑑は、古くから日常の必需品として生活の様々な場面において使用されている。例えば、文書や書画・絵画等に押印することで、本人であることを証明する場合などに用いられ、押印は日本の文化とも言える存在である。
【0003】
しかし昨今、行政の効率化、業務のデジタル化を進める上で、押印はデジタル化の障壁であるとして、行政手続きにおける認印の全廃が検討されている。デジタル化の推進、公文書での押印省略といった脱ハンコの流れのなかで、ハンコを取り巻く環境は大きく変化している。
【0004】
こうした脱ハンコの流れにおいて、いわゆる認印として使用される印鑑は、便宜的な認証に用いられるケースが多く、その印材としては天然木を使用した木材や、木材を元に樹脂と合成して作られたエコ材、あるいはプラスチックス等、低価格で加工の容易なものが多い。
【0005】
一方、脱ハンコの流れとは別に、その素材や印影にこだわり、自らを表現する特別な逸品として、その味わいを見つめ直そうとする動きも広がっている。例えば、下記非特許文献1では、金属を印材とし、鯖江(眼鏡)の金属加工技術を結集することで、「欠けにくい」、「錆びにくい」、「朽ちない」、「押しやすい」、あるいは人とは違う上質なもの、唯一無二のものを持つ喜びをもたらすと銘打った印鑑を提供している。
【0006】
印材が金属である場合には、木材等の印材に比べその加工は容易ではない。金属を印材とする印鑑の製造技術としては、例えば下記特許文献1がある。特許文献1が開示する技術は、先ず、木材等の安価でかつ加工の容易な材料で印鑑型を作成し、この印鑑型にワックス等の消失性材料を用いて印鑑形状の消失性模型を製作する。
【0007】
次に、この消失性模型の表面に耐火物スラリーの付着,耐火物粒子のスタッコイング,乾燥の工程を必要な回数繰返して耐火物被覆を施したのち、加熱等の処理を施すことによって内部の消失性材料を除去し、消失性材料のあった部分が鋳造空間となる精密鋳造鋳型とする。
この精密鋳造鋳型内に溶融状態のチタンまたはチタン合金溶湯を流し込み、固化後に耐火物被覆を破壊することによって、印面に所要の文字等が精密鋳造法により高品質で形成されたチタンまたはチタン合金製印鑑を得る、というものである。
【0008】
金属を印材とする印鑑は、印面の輪郭(外枠)が欠けにくい、錆びにくい、朽ちない、押しやすいといった利点の他、所有者に人とは違う上質なもの、自らを表現する特別な逸品としの高揚感をもたらす等、印鑑に新たな価値を創出させるものである。
しかし、新たな価値の創出にあたっては、1)印影を鮮明に押すことができる、2)印面を朱肉で汚さない、といった印鑑の基本的な機能を具備してはじめて新たな付加価値の創出に繋がる。
【0009】
ここで、鮮明な印影を押すには、印面に朱肉を均等に付着させる必要がある。このため朱肉に対し印鑑を左右、あるいは手をこねるよう押圧する、といったことが行われるが、これは下記非特許文献1、あるいは特許文献2が開示する金属の印鑑であっても変わらない。
【0010】
しかし、こうした取扱いにより朱肉が印面ホルダー内に入り、朱肉がそこに残ることで押印時の汚れが誘発されることがある。一方、印面ホルダー内に朱肉が残らないような弱い押圧力では、朱肉が不足し押印むらが生じる、という問題がある。
【0011】
さらに、押印後の印面に付着している朱肉の拭き取りにおいては、印影が凹凸に形成されていることから、印面から朱肉を綺麗に拭き取ることは容易ではない、という問題がある。また、金属を印材とする印鑑は重いため、持ち運びの際の衝撃、押印の際の不注意による落下等により、印面の輪郭(外枠)が変形する、といったリスクもある。
【0012】
非特許文献1、特許文献1に記載の印鑑は、いずれも朱肉が印面や印面ホルダーの内側に残り、印影のかすれ、不鮮明、あるいは押印の際に汚れが誘発される、という問題がある。また、印面に凹凸があるため、押印後、印面に残った朱肉を綺麗に拭き取ることができないという問題がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】https://www.rosestone.co.jp/gene/
【特許文献1】特開平5-169785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
そこで本発明の課題は、「欠けにくい」、「錆びにくい」、「朽ちない」、「押しやすい」、あるいは人とは違う上質なもの、自らを表現する特別な逸品としの高揚感をもたらすとともに、印鑑の基本機能である、印影を鮮明に押すことができ、かつ押印後に朱肉が印面内に残らない。そして、押印後には印面から朱肉を綺麗に拭き取ることができる印鑑を提供することにある。さらに、使用時にのみ印面に印影を出現させることにより、非使用時の取扱いにおける衝撃等による印面の変形を防止できる印鑑を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため本発明は、ワイヤーカット放電加工により金属材料から作成された印材雌と、前記印材雌とスライド可能に嵌合する印材雄と、前記印材雌を保持するホルダーと、前記ホルダーの下部端縁に回転可能に嵌合する回転ホルダーと、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雌に対し前記印材雄を上下にスライドさせるスライド機構とを備えたことを特徴とする印鑑である。
【0016】
前記スライド機構は、前記回転ホルダーの内部に収納され、前記回転ホルダーに固着された雌ネジと、前記雌ネジに螺合する雄ネジと、前記雄ネジを前記印材雄に固着するシャフトとを備えたことを特徴とする。前記雌ネジと前記雄ネジが多条ネジであることは好適である。
【0017】
前記印材雌と前記印材雄との嵌合初期状態における印面は、前記印材雌の表面と前記印材雄の表面とが面一の状態であり、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雄が下方にスライドし、前記印材雌に形成されている印影が突出する。これにより、輪郭のある印影を押印することができる。また、前記印材雄が下方にスライドした際に、所定のスライド長で停止させるストッパーを前記ホルダーに形成することで、無用な回転を防止することができる。
【0018】
本発明の印鑑は、前記印材雌と前記印材雄との嵌合初期状態における印面は、前記印材雌の表面と前記印材雄の表面とが面一の状態であり、前記回転ホルダーの回転により、前記印材雄が上方にスライドし、前記印材雄に形成されている印影が突出するように構成しても良い。印影にあっては、輪郭が必須であるが、本印鑑をスタンプの絵柄や模様のように、印影に輪郭を必要としない場合は、印材雄が突出するように構成すれば良い。
【0019】
かかる構成にするには、前記印材雌に前記印材雌に嵌合する前記印材雄を上方向にスライド可能とするスライド空間を前記印材雌の下部端縁に円周状に形成することで実現することができる。なお、回転ホルダーの回転方向を反対にするには、前記雌ネジと前記雄ネジとの螺合を逆ネジとすることで容易に実現することができる。
【0020】
前記ホルダーには、前記回転ホルダーを係止させる前記回転溝が形成され、前記回転ホルダーには前記回転溝に係合する係止爪を形成することで、前記ホルダーと前記回転ホルダーとの係合と前記回転ホルダーの前記ホルダーからの抜けを防止することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、人とは違う上質なもの、自らを表現する特別な逸品としの高揚感をもたらすとともに、欠けにくく、錆びにくい、朽ちない、押しやすく、かつ印鑑の基本機能である、印影を鮮明に押すことができ、押印後に朱肉が印面内に残らない。そして、押印後には印面から朱肉を綺麗に拭き取ることができる印鑑を提供することができる。さらに、使用時にのみ印面に印影を出現させることにより、非使用時の取扱いにおける衝撃等による印面の変形を防止できる印鑑を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、実施例の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、本明細書においては、印鑑、ハンコ、スタンプ等、手にとって押印するものを総称して印鑑という。
図1は、本発明の一実施の形態であるワイヤーカット放電加工により金属材料で作成した印鑑の斜視図である。
図1(c)はキャップ30を被った印鑑1の斜視図であり、
図1(b)はキャップ30を外した、印面100に印影110が現れていない状態の印鑑本体10の斜視図であり、
図1(a)は、キャップ30を外した、印面100に印影110が現れた状態の印鑑本体10の斜視図である。印鑑本体10の構成は後述するが
図1においては、回転ホルダー16、ホルダー(外筒)15、印材雌11が外観上見えている。
【0023】
図2は本発明の一実施の形態である印鑑1の印面に印影110が現れている状態の構造断面図と分解図である。印鑑1は、キャップ30と印鑑本体10とから構成される。印鑑本体10は、印材雌11、印材雌11にスライド可能の嵌合する印材雄12、印材雄12の底部に固着されている固定用ピン13、固定用ピン13の他端を固着するシャフト14。シャフト14を内部において上下にスライド可能に包み込む(保持する)ホルダー(外筒)15、ホルダー(外筒)15の中間部で嵌合するスライドホルダー16、スライドホルダー16の内部に収納され一体化(固着)される多条雌ネジ17、多条雌ネジ17と螺号する多条雄ネジ18、多条雄ネジ18の内部を貫通しシャフト14の下端に固着され、多条雄ネジ18とシャフト14とを固着する固定用ボルト19、回転ホルダー16の下端に形成されたネジ溝に螺号し印鑑1の底板となる底蓋20を備える。
【0024】
図3は本発明の一実施例である印材雌11と印材雄12との嵌合状態を示す図である。本実施例では、印材雌11、印材雄12はともに、金属材料として、主に金型で使用されている合金工具鋼(SKD)を用い、ワイヤーカット放電加工によりこれらを作成した。
【0025】
印影を形成する印材雌11、印材雄12の上面は、研磨により鏡面仕上げとした。印材雌11と印材雄の離隔(クリアランス)は0.003~0.008mmとし、印材雌11と印材雄12の上面が、初期状態で面一となり印面100を構成する。印材雌11と印材雄12とはスライド可能に嵌合している。ここで、印材雌11と印材雄12との離隔が0.001mmよりも大きくなると印材雌11と印材雄12スライドは円滑になるが、一方において、印材雌11と印材雄12との合わせ面が見えるため表面は鏡面のようにならない。一方、0.005mmよりも狭くなると、印材雌11と印材雄12との合わせ面がより見え難くなり、あたかも鏡面のようになるが、スライドし難くなる、という問題がある。
【0026】
図3においては、初期状態においては、印材雌11と印材雄12の表面が面一に嵌合しており、印面100には印影が現れていない。かかる初期状態から印材雄12を印材雌11から引き抜く(
図3においては右側にスライドさせる)ことで、印面100に印影110が現れる。
【0027】
図4は本発明の一実施の形態である印鑑1の構造を示す断面図である。
図4(b)は印面100に印影が現れていない状態(初期状態)の構造図であり、
図4(a)は印面100に印影が現れている状態の構造図である。
図4(b)において、印材雌11と印材雄12との上面は面一であり、かかる初期状態で両者は完全に嵌合している。
図4(b)に示すように初期状態においては、印材雄12はホルダー15に形成されたストッパー(顎)21から、多条雄ネジ18とこれに固着しているシャフト14により、上に持ち上げられた(浮いた)状態にある。
【0028】
かかる初期状態から回転ホルダー16を反時計回りに回転すると、回転ホルダー16に固着されている多条雌ネジ17が回転ホルダー16と一緒に回転し、多条雌ネジ17に螺号する多条雄ネジ18が下方向に動き、多条雄ネジに固着しているシャフト14が下がり、印材雄12がストッパー21まで下がる。これにより、印材雌11に形成されている印影が印面100にあらわれる。回転ホルダー16の上端部には、ホルダー15の下端部に形成された円周状の溝に係合する係止爪22が形成されている。これにより、回転ホルダー16とホルダー15との円滑な回転と係合が担保される。
【0029】
本実施例においては、リードがピッチの4倍となる4条ネジを用いたが、1条ネジであっても良い。ネジは4条ネジに限定するものではなく、用途に応じて1条ネジ、2条ネジ等を用いればよい。
【0030】
図5は、本発明の他の実施の形態である印鑑2の構造を示す断面図である。
図4に示す印鑑1との相違は、押印される印影(印面に現れる印影)が、印材雄12に形成されているところにある。上述した
図4に示す印鑑1は、押印される印影(印面に現れる印影)が印材雌11に形成されている。即ち、
図4に示す印鑑1は、印材雄12が下方にスライドすることで印材雌11の印影が現れる。これに対して
図5に示す印鑑2は、印材雄12が上方にスライドすることで印材雄12の印影が現れる。
【0031】
図5に示すように、印鑑2には鏡面状態の印面100から、印材雄12を突出させるため、印材雌11の下部にスライド空間23が形成されている。かかるスライド空間23のスライド長(
図5における高さ)が印材雄12の突出高となる。
【0032】
印材雄12を嵌合する印材雌11からスライドさせ、印材雄12を突出させるには、回転ホルダー16を時計回りに回転する又は多条雌ネジ11と多条雄ネジ12の螺号を逆ネジとなるように構成する。回転ホルダー16に固着されている多条雌ネジ17が回転ホルダー16と一緒に回転すると、
図5(a)に示すように多条雌ネジ17に螺号する多条雄ネジ18が上方向に動き、多条雄ネジ18に固着しているシャフト14が持ち上がり、印材雄12がススライド空間23の上限まで持ち上がる。これにより、印材雄12に形成されている印影が印面100にあらわれる。回転ホルダー16の上端部には、ホルダー15の下端部に形成された円周状の溝に係合する係止爪22が形成されている。これにより回転ホルダー16とホルダー15との円滑な回転と係合が担保される。
【0033】
印鑑1は、印材雌11が印影となることから、ハンコとして必須である輪郭が印影に付く。これに対して、印鑑2は、印材雄が印影となることから、印影には輪郭が付かない。このため印鑑2の使用態様としては、スタンプ的な利用、例えば、印影がキャラクターであるスタンプ等の利用に好適である。
【0034】
図6は、本発明の他の実施形態である印鑑2のスタンプ的な利用の態様を示した図である。
図6においては、印材雄12の印影にキャラクター(相撲取り)を用いた。上述したように印材雄12を印影とする印鑑は、輪郭が印影に現れない。本印鑑技術は、本人認証に使用できるのみならず、スタンプ的な利用、例えば、キャラクター等を印影とするスタンプ的な利用にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の一実施の形態であるワイヤーカット放電加工により金属材料から作成された印鑑の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施の形態である印鑑1の印面に印影が現れている状態の構造断面図と分解図である。
【
図3】本発明の一実施例である印材雌11と印材雄12との嵌合状態を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態である印鑑1の構造を示す断面図である。
【
図5】本発明の他の実施の形態である印鑑2の構造を示す断面図である。
【
図6】本発明の他の実施形態である印鑑2のスタンプ的な利用の態様を示した図である。
【符号の説明】
【0036】
1 印鑑
2 印鑑
10 印鑑本体
11 印材雌
12 印材雄
13 固定用ピン
14 シャフト
15 ホルダー(外筒)
16 回転ホルダー
17 多条ネジ雌
18 多条ネジ雄
19 固定用ボルト
20 底蓋
21 ストッパー(顎)
22 係止爪
23 スライド空間
30 キャップ(カバー)
100 印面
110 印影