(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176620
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】画像ワンタイムパスワード
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20221122BHJP
【FI】
G06F21/31
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083140
(22)【出願日】2021-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】518291291
【氏名又は名称】藤井 治彦
(72)【発明者】
【氏名】藤井治彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】攻撃者が、利用者ワンタイムパスワード(OTP)を盗み、すぐに別の端末で再利用することによる不正アクセスを防止する画像ワンタイムパスワードを提供する。
【解決手段】方法は、インターネット上のサービスにログインする際に、利用者がIDとパスワードを端末に入力してサーバに送信し、サーバがIDとパスワードのチェック後、画像データベースの中から、1つ以上の画像をランダムな方法で選択し、IDに紐付けて登録された利用者の携帯電話番号にSMSで、その画像を送信する。利用者は、端末に表示された、その画像を含む複数の画像選択肢の中から、正解画像を選択する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末からサーバへの本人等認証要求時、
サーバは利用者携帯端末にSMSやメールなどで、
認証識別子として画像や動画や文字を送信し、
利用者端末から認証識別子を選択もしくは入力させ、
もしくは、利用者に所定の操作をさせ、
もしくは、SMSなどのFromに認証識別子を表示させ、
もしくは、認証識別子として毎回変わるURLを送信し、該URLをクリックするとブラウザに認証識別子が利用者携帯端末にが表示され、
もしくは、認証識別子に認証内容を加え、
もしくは、利用者端末の認証識別子の選択もしくは入力時に、入力時間判定手段を加える
ことを特徴とした画像ワンタイムパスワード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上のサービスのログイン技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が、端末(パソコンやスマートフォン)から、インターネット上のサービスにログインする時、IDとパスワードを入力すると、サーバからIDに紐付けられた電話番号に対して、SMS(ショートメッセージサービス)で、OTP(ワンタイムパスワード。毎回変わる4桁程度の数列)を送信し、利用者はこれを端末に入れることにより、例えIDとパスワードが盗まれても、本人しかOTPを入手できないことにより不正アクセスを防止できた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、攻撃者が、利用者を偽造サイトに導き、IDとパスワードを入れさせ、攻撃者はすぐに別の端末からそのIDとパスワードを再利用し、正規のサーバから利用者にOTPをSMSで送信させ、利用者にそのOTPを入力させる偽造画面を表示し、OTPを盗み、すぐに別の端末で再利用する攻撃が社会問題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記OTPの数列を毎回変わる数個の画像(絵文字を含む)にすることにより、上記攻撃を解決する。(1)利用者はIDとパスワードを端末に入力してサーバに送信し、(2)サーバはIDとパスワードのチェック後、画像データベースの中から、1つ以上の画像をランダム等の方法で選択し、(3)IDに紐付けて登録された利用者の携帯電話番号にSMSで、その画像を送信し、(4)利用者は端末に表示された、その画像を含む複数の画像選択肢の中から、正解画像を選択することにより、不正アクセスを防止する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、仮に利用者が偽造画面に導かれても、攻撃者は(4)でOTP入力画面を作ることができない。
【発明を実施するための形態】
【実施例0006】
本発明の主要な構成物は、(A)利用者の端末がスマートフォンの場合、端末とサーバのみであり、両者はインターネットおよび電話網(SMS網)によって接続される。(B)端末がPCの場合は、端末とサーバはインターネットで接続され、さらにSMSを受信できる利用者の電話端末(モバイルフォンかガラケー)はサーバと電話網で接続される。
主な動作は、前記 発明を解決するための手段で記述した動作となる。なお、上記(3)でSMSから送出される画像は1つでも複数でもよく、もしくは画像を表示もしくはダウンロードさせるリンクでもよい。また画像の番号をふるなどの注釈をつけても良い。また、上記(4)の画像選択の方法は、これ以外にも、SMSで送信された画像を確認できる手法なら任意でよく、例えば、「送信された画像を正しい順番に並べる」であったり、「送信された画像群のうち1つだけ含む10個の画像を表示し、利用者に正解を選ばせる、を残りの正解画像分繰り返す」であったり、「SMSで送信されていない画像を選ばせる」であってもよい。この選択肢の作り方は、多岐に渡るが、根本の概念は本発明を基軸としており、仮に他の方法があっても、本発明の範疇に含まれると言える。