(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176718
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、放送用データ生成装置およびデータ生成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/4627 20110101AFI20221122BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20221122BHJP
【FI】
H04N21/4627
H04N21/435
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083281
(22)【出願日】2021-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】大井 智裕
(72)【発明者】
【氏名】西垣 智夫
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA11
5C164MB11S
5C164SB15S
5C164UB10P
5C164UB11S
5C164UB26S
5C164UC26P
5C164UD61S
(57)【要約】
【課題】著作権を侵害することなく、放送コンテンツをソーシャルネットワーキングサービスにて他人と共有することのできる技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置(10)は、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する第1の取得部(15)と、第1の取得部が取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する第2の取得部(16)と、第2の取得部が取得した映像データ又は格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する共有部(12)とを備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部が取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部が取得した前記映像データ又は前記格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する共有部と
を備えている情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の取得部は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路と同じ伝送経路にて取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の取得部は、前記可否情報を、前記放送コンテンツのメタデータから取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の取得部は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路とは異なる伝送経路にて取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記可否情報は、
前記放送コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記可否情報は、
前記放送コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の取得部は、
前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報
を更に取得し、
前記共有部は、前記ソーシャルネットワーキングサービスにて、前記映像データ又は前記格納先情報と共に、前記付加情報を共有する
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
放送用コンテンツの映像データを取得する取得部と、
前記放送用コンテンツの映像データと、前記放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報とを含む放送用データを生成する放送用データ生成部と
を備えている放送用データ生成装置。
【請求項9】
前記可否情報は、
前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる
ことを特徴とする請求項8に記載の放送用データ生成装置。
【請求項10】
前記可否情報は、
前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる
ことを特徴とする請求項8に記載の放送用データ生成装置。
【請求項11】
前記放送用データ生成部は、前記放送用データに、
前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報
を含ませる請求項8から10の何れか1項に記載の放送用データ生成装置。
【請求項12】
前記放送用データ生成部は、前記放送用データに、
前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報
を含ませる請求項8から11の何れか1項に記載の放送用データ生成装置。
【請求項13】
放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報を含むデータを生成するデータ生成部を備えている
データ生成装置。
【請求項14】
前記可否情報は、
前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる
ことを特徴とする請求項13に記載のデータ生成装置。
【請求項15】
前記可否情報は、
前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる
ことを特徴とする請求項13に記載のデータ生成装置。
【請求項16】
前記データ生成部は、
前記データに、
前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報
を含ませる請求項13から15の何れか1項に記載のデータ生成装置。
【請求項17】
前記データ生成部は、前記データに、
前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報
を含ませる請求項13から16の何れか1項に記載のデータ生成装置。
【請求項18】
放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する第1の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにおいて取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップが取得した前記映像データ又は前記格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する共有ステップと
を備えている情報処理方法。
【請求項19】
請求項1から7の何れか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記第1の取得部、前記第2の取得部、および前記共有部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、放送用データ生成装置およびデータ生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受像機が受信する番組の放送コンテンツを、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で他人と共有するには様々な技術がある。たとえば、特許文献1には、受信するIPアドレスで特定されるIP動画サーバ装置からIPアドレスとともに受信するシーンIDを利用して動画サービスを受ける複数のIP端末装置と、各IP端末装置に紐づけられるとともにテレビ放送の多数チャンネルを常時受信することで少なくとも一部は共通のシーンIDによって他の複数の装置にて特定可能なシーンから構成される放送番組を蓄積する複数のIP動画サーバ装置と、IP端末装置からシーンIDを受信することでそのIP端末装置に紐づけられたIP動画サーバ装置のIPアドレスをシーンIDとともに同じくそのIP端末装置に対して配信する管理サーバ装置とからなる動画共有システムが開示されている。
【0003】
しかし、上述した技術では、他人と共有したい放送コンテンツを、IP動画サーバ等に録画する必要があるため、ユーザにとって利便性が良くないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の課題に鑑み、本発明の一態様では、放送コンテンツをユーザが管理するIP動画サーバ等に録画しなくとも、著作権侵害を回避しつつ、放送コンテンツをSNS上で他人と共有できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する第1の取得部と、前記取得部が取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部が取得した前記映像データ又は前記格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する共有部とを備えている。
【0007】
前記の構成によれば、他人と共有したい放送コンテンツを自身の管理する動画サーバ等に録画することなく、著作権侵害を回避しつつ、放送コンテンツを他人と共有することができる。
【0008】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る放送用データ生成装置は、放送用コンテンツの映像データを取得する取得部と、前記放送用コンテンツの映像データと、前記放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報とを含む放送用データを生成する放送用データ生成部とを備えている。
前記の構成によれば、他人と共有したいコンテンツを自身の所有する録画機器で録画することなく、著作権侵害を回避しつつコンテンツを共有することができる。
【0009】
上前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ生成装置は、放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報を含むデータを生成するデータ生成部を備えている。
【0010】
前記の構成によれば、他人と共有したいコンテンツの映像データを自身が管理する録画機器で保存することなく、著作権侵害を回避しつつ映像データをSNS上で他人と共有することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様によれば、著作権を侵害することなく、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で放送コンテンツを他人と共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係る放送用データ生成装置、情報処理装置およびデータ生成装置等の構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態1に係る情報処理装置における放送コンテンツの映像データ等をソーシャルネットワーキングサービスにて共有するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図3】実施形態1および4に係る放送用データ生成装置における放送コンテンツのメタデータに含まれる情報の一例を示す図である。
【
図4】実施形態1に係る映像データの共有可否情報を示す記述子の一例を示す。
【
図5】実施形態1に係る映像データの共有可否情報を示す記述子の他の例を示す。
【
図6】実施形態2に係る放送用データ生成装置における放送コンテンツのメタデータに含まれる情報の一例を示す図である。
【
図7】実施形態3に係る情報処理装置における放送コンテンツの映像データ等をソーシャルネットワーキングサービスにて共有するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】実施形態3に係る放送用データ生成装置における放送コンテンツのメタデータに含まれる情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る情報処理装置10、放送用データ生成装置20、データ生成装置30等の機能構成を示す。
図1を参照して、情報処理装置10、放送用データ生成装置20、データ生成装置30等の構成について説明する。
<情報処理装置(テレビジョン受像機)10>
情報処理装置10は、例えば、テレビジョン受像機であり、放送局が管理する放送用データ生成装置20から放送波に乗せて送られる番組の放送コンテンツを受信する。
図1に示すように、情報処理装置10は、通信部11、共有部12、制御部13及び表示部14等を備える。通信部11は、更に、第1の取得部15及び第2の取得部16を備えている。
【0015】
通信部11は、放送用データ生成装置20、データ生成装置30、ソーシャルネットワーキングサービス装置(以下、SNS装置とも呼ぶ)40、録画機器(HDD:Hard Disk Drive等)50およびスマートフォン60等の外部機器と通信を行う。通信部11の第1の取得部15は、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する。なお、「可否情報」とは、放送コンテンツの前記少なくとも一部のコンテンツが、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で、著作権を侵害することなく、他人と共有できるものであるか否かを示す情報を言う。
【0016】
第1の取得部15は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路と同じ伝送経路にて取得してもよい。例えば、情報処理装置10の第1の取得部15は、放送コンテンツおよび当該放送コンテンツの少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を共に、放送局側が管理する放送用データ生成装置20から取得してもよい。一例として、第1の取得部15は、前記可否情報を、前記放送コンテンツのメタデータから取得してもよい。あるいは、第1の取得部15は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路と異なる伝送経路にて取得してもよい。例えば、第1の取得部15は、放送コンテンツを放送用データ生成装置20から取得し、当該放送コンテンツの少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を、放送局側が管理するするデータ生成装置30から取得してもよい。具体的な可否情報の記述方法については、後述する。
【0017】
第2の取得部16は、第1の取得部15が取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する。例えば、第1の取得部15が前記少なくとも一部のコンテンツが共有可能であることを示す場合、第2の取得部16は、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる映像データまたは前記少なくとも一部のコンテンツの格納先を示す情報を放送局が管理するデータ生成装置30から取得してもよい。前記少なくとも一部のコンテンツの映像データまたはコンテンツ格納先を示す情報の取得方法については、これも後述する。
【0018】
共有部12は、第2の取得部16が取得した前記映像データ又は前記格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する。更に、第2の取得部16は、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を更に取得し、共有部12は、前記ソーシャルネットワーキングサービスにて、前記映像データ又は前記格納先情報と共に、前記付加情報を共有してもよい。例えば、共有部12は、第2の取得部16が取得した前記コンテンツの映像データまたは映像データの格納先のデータ生成装置(サーバ装置)のIPアドレスを、付加情報とともに、SNS装置40にアップロードしてもよい。
【0019】
制御部13は、情報処理装置10の動作を制御する。表示部14は、制御部13からの指示に従って、情報処理装置10の表示画面の表示を行う。
【0020】
リモートコントロール(以下、リモコンとも呼ぶ)18は、情報処理装置10のユーザの操作を受付け、受け付けた操作情報を制御部13に送信する。
【0021】
<放送用データ生成装置20>
図1に示すように、放送局が管理する放送用データ生成装置20は、取得部21、放送用データ生成部22、および放送用データ送信部23を備える。
【0022】
取得部21は、放送用コンテンツの映像データを取得する。放送用データ生成部22は、前記放送用コンテンツの映像データと、前記放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置(例えば、情報処理装置10)によって参照される可否情報とを含む放送用データを生成する。例えば、放送用データ生成部22は、放送波に乗せて送られるテレビ番組の放送用コンテンツの映像データと共に、当該放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を、情報処理装置10に送信してもよい。
【0023】
前記可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいてもよい。あるいは、前記可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいてもよい。具体的な前記コンテンツに関する可否情報の記述方法については、後述する。
【0024】
また、放送用データ生成部22は、前記放送用データに、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報、または、前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を含ませてもよい。放送用データ生成部22が生成する放送用データのデータ構造については、後述する。
【0025】
放送用データ送信部23は、放送用データ生成部22が生成した放送用データを情報処理装置10等に一斉送信する。
【0026】
<データ生成装置30の構成>
データ生成装置30は、例えば、放送局または放送コンテンツの作成者が管理するサーバ装置である。
図1に示すように、データ生成装置(サーバ装置)30は、データ生成部31を備える。データ生成部31は、放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、放送用コンテンツを受信する受信装置(例えば、情報処理装置10)によって参照される可否情報を含むデータを生成する。即ち、情報処理装置10の第1の取得部15は、前記コンテンツの関する可否情報を、放送用データ生成装置20から取得してもよいし、データ生成装置30から取得してもよい。
【0027】
前記可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいてもよいし、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいてもよい。具体的な可否情報の記述方法については、後述する。
【0028】
また、データ生成部31は、前記データに、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報、または前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を含ませてもよい。データ生成部31が生成するデータのデータ構造については、後述する。
【0029】
<SNS装置40の構成>
SNS装置40は、情報処理装置10のユーザの指示に従って、情報処理装置10の共有部12からアップロードされる情報を、SNS上に掲載する。
【0030】
<録画機器50の構成>
録画機器50は、情報処理装置10のユーザの指示に従って、前記放送コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの映像データを保存する。録画機器50は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等である。
以下では、本発明の様々な実施形態について説明する。
〔実施形態1〕
以下では、
図2から
図5を参照して、本実施形態1について説明する。
【0031】
<SNS装置にコンテンツの映像データをアップロードするまでの処理の流れ>
図2を参照して、本実施形態の情報処理装置10で実行される放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報をソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にて共有するまでの処理の流れについて説明する。
図2は、本実施形態の情報処理装置10が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【0032】
(ステップS10)
ステップS10では、情報処理装置10の通信部11が放送用データ生成装置20から放送コンテンツを受信する。このとき、情報処理装置10のユーザは、情報処理装置10で放送番組を視聴している。続いて、ステップS12に進む。
【0033】
(ステップS12)
ステップS12では、第1の取得部15が(番組の)放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する。本実施形態では、第1の取得部15は、可否情報を、放送コンテンツを伝送する伝送経路と同じ伝送経路にて取得する。例えば、第1の取得部15は、可否情報を、放送コンテンツのメタデータから取得してもよい。また、可否情報は、放送コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいてもよい。例えば、
図3には、本実施形態における放送コンテンツのメタデータの構造を示す。
図3に示すように、放送用データ生成装置20から受信する放送コンテンツのメタデータは、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツが共有可能な時間であるか否かを示すフラグ、放送されている番組の番組名、ハッシュタグ、番組URL(Uniform Resource locator)等のSNS装置40に掲載する情報、およびデータ生成装置(以下、映像取得サーバ装置とも呼ぶ)30のIPアドレスを含む。コンテンツ共有可能時間であるか否かを示すフラグの具体的な記述方法については後述する。続いて、ステップS14に進む。
【0034】
(ステップS14)
ステップS14では、ユーザが情報処理装置10にて番組の放送コンテンツを視聴中に、SNSで他人と共有したい部分が放送された場合に、情報処理装置10に付属するリモートコントロール(以下、リモコンとも呼ぶ)18の共有ボタンを押す。共有ボタンは、ハードウェアボタンでもよいし、ユーザインターフェースボタンであってもよい。制御部13は、ユーザの上記リモコン操作を受け付ける。続いて、ステップS16に進む。
【0035】
(ステップS16)
ステップS16では、制御部13が、第1の取得部15が取得した可否情報が共有可能であることを示している否かを判定する。例えば、本実施形態では、制御部13は、ユーザが共有ボタンを押したときに放送されている番組の放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツが放送される時間帯が、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグに基づいて判断してもよい。制御部13が、前記少なくとも一部のコンテンツが放送される時間帯が共有可能な時間帯でないと判断した場合(ステップS16でNO)には、ステップS18に進む。制御部13が、前記少なくとも一部のコンテンツが放送される時間帯が共有可能な時間帯であると判断した場合(ステップS16でYES)には、ステップS20に進む。
【0036】
(ステップS18)
ステップS18では、制御部13が、表示部14に「視聴の共有ができない時間帯です」というコーションを表示させる。この場合、第2の取得部16は、前記コンテンツの映像データを取得しない。その後、ステップS28に進む。
【0037】
(ステップS20)
ステップS20では、制御部13が、ユーザが管理する録画機器(HDD等)50に前記少なくとも一部のコンテンツの映像データを録画しているか否かを判断する。録画機器50が前記コンテンツの映像データを録画している場合(ステップS20でYES)には、ステップS22に進む。録画機器50が前記コンテンツの映像データを録画していない場合(ステップS20でNO)には、ステップS24に進む。
【0038】
(ステップS22)
ステップS22では、第2の取得部16が、録画機器50から前記少なくとも一部のコンテンツの映像データを取得する。
【0039】
(ステップS24)
ステップS24では、通信部11が、データ生成装置(放送局または放送コンテンツの制作者が管理するサーバ装置)30と通信を行い、第2の取得部16が、放送コンテンツのメタデータに含まれているデータ生成装置(映像データを格納しているサーバ装置)30のIPアドレスに基づいて、データ生成装置30のデータ生成部31から前記映像データを取得する。
【0040】
(ステップS26)
ステップS26では、共有部12が、前記取得した映像データをSNSにて共有する。本実施形態では、第2の取得部16が、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を更に取得していてもよい。ソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報としては、例えば、ハッシュタグ、番組URL等が挙げられる。共有部12は、ソーシャルネットワーキングサービスにて、前記映像データと共に、前記付加情報を共有してもよい。例えば、ユーザは、情報処理装置10に紐づけされたSNS装置40に、第2の取得部16が取得した前記コンテンツの映像データとともに、番組名、およびハッシュタグ、番組URLなどの付加情報をアップロードしてもよい。
【0041】
その後、ステップS28に進み、処理を終了する。
【0042】
上記のように、本実施形態では、放送コンテンツのメタデータに、ユーザが他人と共有したい放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツが放送される時間帯が共有可能な時間帯であるか否かの情報が含まれているため、ユーザは可否情報を前記コンテンツと共に簡単に取得することができる。このため、著作権を侵害することなく、放送コンテンツの映像データともに当該放送コンテンツに関連する情報を、SNSにて他人と共有することができる。
【0043】
<可否情報のフラグの記述例>
上述した可否情報のフラグの例としては、例えば、
図4または
図5に示すテーブルに記載されるコンテンツ利用記述子またはコンテンツ利用制御記述子を用いてもよい。
【0044】
例えば、地上デジタル放送およびBS放送で放送コンテンツが共有可能かどうかを示すフラグとして、
図4に示すように、ARIB STD―B10に定義されているコンテンツ利用記述子のリザーブ領域を利用してもよい。コンテンツ利用記述子のリザーブ領域の1ビットを利用して「enable share」および「reserved future use」というシンタックスを追加し、「enable share」のシンタックスが1であれば共有可能であることを、0であれば共有不能であることを表すこととしてもよい。このコンテンツ利用記述子をMPTに配置すれば時間単位でコンテンツが共有可能か否かを指定することが可能となり、EIT(event information table)に配置することで番組単位の共有可能か否かの指定が可能となる。
【0045】
また、BS4K/8K放送で放送コンテンツが共有可能かどうかを示すフラグとして、
図5に示すように、ARIB STD―B60に定義されているコンテンツ利用制御記述子のリザーブ領域を利用してもよい。例として、MPTに配置したコンテンツ利用記述子のリザーブ領域を利用して「enable share」というシンタックスを追加して、このシンタックスが1であれば共有可能であることを、0であれば共有不能であることを表すこととしてもよい。このコンテンツ利用制御記述子をMPT(MMT Package Table)に配置すれば時間単位でコンテンツが共有可能か否かを指定することが可能となり、MH-EIT(event information table)に配置することで番組単位の指定が可能となる。
【0046】
〔実施形態2〕
本実施形態2については、前記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0047】
上記実施形態1では、可否情報は、前記放送コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでおり、放送用コンテンツを受信する情報処理装置10は、このフラグを参照して、前記コンテンツが共有可能であるか否かを判断する構成を例にして説明した。本実施形態では、可否情報は、放送コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる。
【0048】
即ち、本実施形態では、放送コンテンツのメタデータの構造が実施形態1のメタデータ構造とは異なっている。
図6は、本実施形態における放送コンテンツのメタデータの構造を示す。
図6に示すように、本実施形態の放送コンテンツのメタデータには、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可能時間帯、放送されている番組の番組名、ハッシュタグ、番組URL等のSNSに掲載する情報、および、動画配信サイトの時間指定URL等が含まれている。第1の取得部15が取得する可否情報は、放送コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる。例えば、共有可能な時間帯を示す情報としてEITに配置される拡張形式イベント記述子に記載してもよい。例えば、共有可能な時間帯として、「〔シェア可能時間〕 2021/4/20 10:00から10:30」と記述してもよい。
【0049】
また、本実施形態では、前記コンテンツの映像データに替わって、映像データの格納先情報をSNSにて共有する。
【0050】
本実施形態では、
図2のステップS16において、制御部13は、放送コンテンツのメタデータに含まれている共有可能時間帯に関する情報に基づいて、放送コンテンツの少なくとも一部のコンテンツが共有可能な時間帯であるか否かを判断する。共有可能でない場合には(ステップS16でNO)、処理を終了する。共有可能である場合には(ステップS16でNO)、情報処理装置10に紐づけされたSNSにて、動画配信サイトの時間指定URL、番組名、ハッシュタグ、番組URL等の情報をアップロードする。即ち、SNSにて、コンテンツの映像データを共有する替わりに、映像データの格納先を共有する。
【0051】
本実施形態によれば、情報処理装置10のユーザは、放送コンテンツとともに、当該放送コンテンツの少なくとも一部のコンテンツが共有可能であるかを示す可否情報を取得することができるので、利便性がよい。また、SNSにて、映像データを共有する替わりに、映像データの格納先を共有するので、送信するデータ量を減らすことができる。
【0052】
〔実施形態3〕
本実施形態3では、前記実施形態1または2と異なる点についてのみ説明する。
【0053】
前記実施形態1および2では、第1の取得部15は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路と同じ伝送経路にて取得する構成を例にして説明した。本実施形態では、第1の取得部15は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路とは異なる伝送経路にて取得する。即ち、本実施形態では、第1の取得部15は、可否情報を含むデータを生成するデータ生成装置30のデータ生成部31から前記少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を取得する。例えば、情報処理装置10は放送コンテンツを放送用データ生成装置20から取得し、当該放送用コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を、データ生成装置30のデータ生成部31から取得する。
【0054】
図7は、本実施形態の情報処理装置10が前記コンテンツの映像データをSNS装置40にアップロードするまでの処理の流れを示すフローチャートである。以下、
図7に基づいて、本実施形態における処理の流れを説明する。
【0055】
(ステップS110)
ステップS110では、情報処理装置10のユーザは、情報処理装置10で放送番組を視聴している。続いて、ステップS112に進む。
【0056】
(ステップS112)
ステップS112では、ユーザは共有したい部分が放送されたときに、リモコン18の共有ボタンを押す。情報処理装置10の制御部13は、ユーザの共有ボタンを押す操作を受付ける。続いて、ステップS114に進む。
【0057】
(ステップS114)
ステップS112では、通信部11がデータ生成装置30と通信を行い、第1の取得部15がデータ生成装置30のデータ生成部31から前記コンテンツに関する可否情報を取得する。続いて、ステップS116に進む。
【0058】
(ステップS116)
ステップS116では、制御部13が、データ生成装置30のデータ生成部31から取得した前記少なくとも一部のコンテンツに関する可否情報を参照して、前記コンテンツが共有可能か否かを判断する。制御部13が、前記少なくとも一部のコンテンツが共有可能でないと判断した場合(ステップS116でNO)には、ステップS118に進む。制御部13が、前記少なくとも一部のコンテンツが共有可能であると判断した場合(ステップS116でYES)には、ステップS120に進む。
【0059】
(ステップS118)
ステップS118では、制御部13が、表示部14に「視聴の共有ができない時間帯です」というコーションを表示させる。この場合、第2の取得部16は、前記コンテンツの映像データを取得しない。その後、ステップS128に進む。
【0060】
(ステップS120)
ステップS120では、第2の取得部16が、放送用データ生成装置20から、少なくとも一部のコンテンツに関する情報を取得する。
図8は、本実施形態における放送コンテンツのメタデータの構造を示す。
図8に示すように、放送コンテンツのメタデータは、番組名、ハッシュタグ、番組URL等のSNSに掲載する情報、およびデータ生成装置30のIPアドレスを含む。第2の取得部16は、これらの情報を取得する、続いて、ステップS121に進む。
【0061】
(ステップS121)
ステップS121では、制御部13が、ユーザが管理する録画機器(HDD等)50が前記コンテンツの映像データを録画しているか否かを判断する。録画機器50が前記コンテンツの映像データを録画している場合(ステップS121でYES)には、ステップS122に進む。録画機器50が前記コンテンツの映像データを録画していない場合(ステップS121でNO)には、ステップS124に進む。
【0062】
(ステップS122)
ステップS122では、第2の取得部16が、録画機器50から映像データを取得する。
【0063】
(ステップS124)
ステップS124では、第2の取得部16が、放送コンテンツのメタデータに含まれているデータ生成装置(映像データを格納しているサーバ装置)30のIPアドレスに基づいて、データ生成装置30のデータ生成部31から前記映像データを取得する。本実施形態では、第2の取得部16が、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を更に取得していてもよい。
【0064】
(ステップS126)
ステップS126では、共有部12が、前記取得した映像データをSNSにて共有する。ソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報としては、例えば、ハッシュタグ、番組URL等が挙げられる。共有部12は、ソーシャルネットワーキングサービスにて、前記映像データと共に、前記付加情報を共有してもよい。例えば、ユーザは、情報処理装置10に紐づけされたSNS装置40に、第2の取得部16が取得した前記コンテンツの映像データとともに、番組名、およびハッシュタグ、番組URLなどの付加情報をアップロードしてもよい。
【0065】
その後、ステップS128に進み、処理を終了する。
【0066】
本実施形態によれば、放送コンテンツに少なくとも一部のコンテンツの可否情報が含まれていなくても、第1の取得部15はデータ生成装置30と通信することにより、可否情報を取得することができるため、利便性がよい。
【0067】
〔実施形態4〕
上記実施形態1から3では、情報処理装置10のユーザは、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツが共有可能であるか否かを知りたい場合に、情報処理装置10に付属するリモコン18を操作して、可否情報を取得する構成を例にして説明した。しかし、ユーザが前記コンテンツの可否情報を取得するには、例えば、スマートフォン60にアプリケーションをインストールし、スマートフォン60の共有ボタンを操作する構成としてもよい。情報処理装置10が、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データおよびSNSで共有する付加情報を取得し、共有部12は、これらの情報をスマートフォン60にダウンロードしてもよい。また、共有部12は、スマートフォン60の表示画面に、番組名、ハッシュタグ、番組URLなどの情報を掲載する他、ユーザによる任意の文章をアップロードしてもよい。
【0068】
上記構成によれば、情報処理装置10のリモコン18を使用することなく、前記コンテンツの映像データ以外にも、ユーザによる任意の文章をSNSに掲載することができる。
【0069】
〔まとめ〕
〔態様1〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、放送コンテンツに含まれる少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報を取得する第1の取得部と、前記取得部が取得した可否情報が共有可能であることを示している場合に、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データ又は前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得する第2の取得部と、前記第2の取得部が取得した前記映像データ又は前記格納先情報をソーシャルネットワーキングサービスにて共有する共有部とを備えている。
【0070】
前記構成によれば、放送コンテンツをユーザが管理する録画機器に保存しなくとも、著作権を侵害することなく、ソーシャルネットワーキングサービスにて他人と放送コンテンツに含まれる映像データを共有することができる。
【0071】
〔態様2〕
本発明の態様2に係る情報処理装置では、前記第1の取得部は、前記可否情報を、前記放送コンテンツを伝送する伝送経路と同じ伝送経路にて取得する。
【0072】
前記構成によれば、ユーザは、放送コンテンツを受信すると同時に、当該放送コンテンツの一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かを確認することができる。
【0073】
〔態様3〕
本発明の態様3に係る情報処理装置では、第1の取得部は、前記可否情報を、前記放送コンテンツのメタデータから取得する。
【0074】
前記構成によれば、ユーザは、放送コンテンツを受信すると同時に、当該放送コンテンツの一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かを簡単に確認することができる。
【0075】
〔態様4〕
本発明の態様4に係る情報処理装置では、第1の取得部は、可否情報を、放送コンテンツを伝送する伝送経路とは異なる伝送経路にて取得する。
【0076】
前記構成によれば、ユーザは、放送コンテンツに、当該放送コンテンツの一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かの情報が含まれていなかったとしても、放送局が管理するサーバ装置等にアクセスして、映像データが共有可能であるか否かの確認をすることができる。
【0077】
〔態様5〕
本発明の態様5に係る情報処理装置では、可否情報は、放送コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる。
【0078】
前記構成によれば、ユーザはフラグを参照して、コンテンツが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0079】
〔態様6〕
本発明の態様6に係る情報処理装置では、可否情報は、前記放送コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる。
【0080】
前記構成によれば、ユーザはコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を参照して、コンテンツが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0081】
〔態様7〕
本発明の態様7に係る情報処理装置では、第2の取得部は、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を更に取得し、前記共有部は、前記ソーシャルネットワーキングサービスにて、前記映像データ又は前記格納先情報と共に、前記付加情報を共有する。
【0082】
前記構成によれば、ユーザは、第2の取得部によって、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を取得することができ、付加情報を簡単にソーシャルネットワーキングサービスにアップロードすることができる。
【0083】
〔態様8〕
本発明の態様8に係る放送用データ生成装置では、放送用コンテンツの映像データを取得する取得部と、前記放送用コンテンツの映像データと、前記放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報とを含む放送用データを生成する放送用データ生成部とを備えている。
【0084】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは前記少なくとも一部のコンテンツの映像データを自己が管理する録画機器に保存しなくとも、著作権を侵害することなく、ソーシャルネットワーキングサービスにて他人と放送コンテンツに含まれる映像データを共有することができる。
【0085】
〔態様9〕
本発明の態様9に係る放送用データ生成装置では、可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる。
【0086】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、フラグを参照して、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0087】
〔態様10〕
本発明の態様10に係る放送用データ生成装置では、可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる。
【0088】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、コンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を参照して、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0089】
〔態様11〕
本発明の態様11に係る放送用データ生成装置では、放送用データ生成部は、前記放送用データに、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報を含ませる。
【0090】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、第2の取得部によって、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を取得することができ、付加情報を簡単にソーシャルネットワーキングサービスにアップロードすることができる。
【0091】
〔態様12〕
本発明の態様12に係る放送用データ生成装置では、放送用データ生成部は、前記放送用データに、前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を含ませる。
【0092】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得することができるので、利便性がよい。
【0093】
〔態様13〕
本発明の態様13に係るデータ生成装置では、放送用コンテンツの少なくとも一部のコンテンツの共有可否に関する可否情報であって、前記放送用コンテンツを受信する受信装置によって参照される可否情報を含むデータを生成するデータ生成部を備えている。
【0094】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、前記少なくとも一部のコンテンツの映像データをユーザが管理する録画機器に保存しなくとも、著作権を侵害することなく、ソーシャルネットワーキングサービスにて他人と少なくとも一部のコンテンツに含まれる映像データを共有することができる。
【0095】
〔態様14〕
本発明の態様14に係るデータ生成装置では、可否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれる1又は複数の時間帯のそれぞれが、コンテンツ共有可能な時間帯であるか否かのフラグを含んでいる。
【0096】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、ユーザはフラグを参照して、コンテンツが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0097】
〔態様15〕
本発明の態様15に係るデータ生成装置では、否情報は、前記放送用コンテンツが放送される時間帯に含まれるコンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を含んでいる。
【0098】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、コンテンツ共有可能な時間帯を示す情報を参照して、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる映像データが共有可能であるか否かを容易に判定することができる。
【0099】
〔態様16〕
本発明の態様16に係るデータ生成装置では、データ生成部は、前記データに、前記少なくとも一部のコンテンツと共にソーシャルネットワーキングサービスにて共有する情報
を含ませる。
【0100】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、前記データ生成装置からソーシャルネットワーキングサービスにて共有する付加情報を取得することができ、付加情報を簡単にソーシャルネットワーキングサービスにアップロードすることができる。
〔態様17〕
本発明の態様17に係るデータ生成装置では、前記データ生成部は、前記データに、 前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を含ませる。
【0101】
前記構成によれば、前記受信装置のユーザは、前記少なくとも一部のコンテンツの格納先情報を取得することができるので、利便性がよい。
【0102】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置10の制御ブロック(特に第1の取得部、第2の取得部、共有部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0103】
後者の場合、情報処理装置10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0104】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0105】
10 情報処理装置
11 通信部
12 共有部
13 制御部
14 表示部
15 第1の取得部
16 第2の取得部
18 リモコン
20 放送用データ生成装置
21 取得部
22 放送用データ生成部
23 放送用データ送信部
30 データ生成装置
31 データ生成部
40 SNS装置
50 録画機器
60 スマートフォン