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特開2022-176721育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176721
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221122BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083284
(22)【出願日】2021-05-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】516387750
【氏名又は名称】株式会社Fam’s
(71)【出願人】
【識別番号】504157024
【氏名又は名称】国立大学法人東北大学
(74)【代理人】
【識別番号】100117558
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 和之
(72)【発明者】
【氏名】根本 靖久
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】子育て中の親の手間や負担が軽減されるように、育児用品の購入を支援する育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラムを提供する。
【解決手段】育児用品購入支援サーバ10は決定処理部80を有する。決定処理部80は、子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、その発育状況に応じた子供の発育レベルを決定する発育レベル決定部81と、発育レベル決定部81によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定部82と、包括購入決定部82によって決定された育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項2】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項3】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項4】
前記包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品として登録されている育児用品登録手段を更に有し、
前記包括購入決定手段は、該育児用品登録手段に登録されている前記候補育児用品のうち、前記発育レベルに関連付けられている関連育児用品を前記包括購入の候補として決定する請求項1~3のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項5】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとが関連付けられたレベルデータが複数形成され、該レベルデータそれぞれに前記発育レベルが一義的に対応づけて記憶されている発育レベル記憶手段と、
子供の生年月日を示す生年月日データを入力させる子供データ入力手段と、
該子供データ入力手段によって入力された前記生年月日データを用いて前記生後日数データを生成する生後日数データ生成手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、前記生後日数データ生成手段によって生成された前記生後日数データと、前記体重データとを用いて前記発育レベル記憶手段を参照することによって、前記発育レベルを決定する1~4のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項6】
前記体重が測定される測定日とともに、前記体重データを入力させる発育状況データ入力手段と、
該発育状況データ入力手段によって入力された前記体重データが前記測定日とともに、前記発育状況データとして記憶されている発育状況データ記憶手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、該発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データのうち、前記測定日が最新の最新発育状況データの前記体重データを用いる請求項5記載の育児用品購入支援装置。
【請求項7】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとから設定された前記子供の発育パターンを示す発育パターンデータが複数登録されている発育パターン登録手段を更に有し、
前記発育予測処理手段は、前記発育パターン登録手段に登録されている前記発育パターンデータのうち、前記発育状況データに最も近似している発育パターンデータを最適パターンとして決定する発育パターン決定手段を更に有し、かつ該発育パターン決定手段により決定された前記最適パターンにしたがい前記予測発育状況データを生成する請求項2または3記載の育児用品購入支援装置。
【請求項8】
前記発育状況データに応じて、前記予測発育状況データを修正する予測修正手段を更に有する請求項2または3記載の育児用品購入支援装置。
【請求項9】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項10】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項11】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供の発育状況に応じた育児用品の組み合わせを提示して、育児用品の購入を支援する育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、子育て中の親を対象とした育児に関する支援サービスが知られている。例えば、家事援助、育児に関するアドバイスを提供する育児支援ヘルパーサービス、未就学児を預かる保育サービスや一時預かりサービス、育児用品のレンタルサービスなどが知られている。
【0003】
また、インターネットを利用したサービスとして、育児用品のオンライン購入サービスや、育児関連情報を提供するサービスも知られている。このようなサービスに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、胎児の出産予定日や子供生年月日に基づき、胎児や乳幼児の発育段階を算出して、胎児や乳幼児それぞれの発育段階に応じた育児関連情報を提供する育児支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-56112号公報
【特許文献2】特表2008-529087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、乳幼児や子供は発育が早い。子供が乳児の時期から幼児の時期、そこから児童の時期へと発育する際、子供は、身体的な側面、精神的な側面及びその他の側面において発育を経験する。
【0006】
しかし、これらのどの側面においても、発育の状況は子供ごとに相違しており、子供の数だけ発育の状況が存在している。そのため、年齢(生後日数)が同じ子供であっても、身体的な側面、精神的な側面及びその他の側面が相違している。したがって、インターネットを利用した育児支援サービスでも、育児支援ヘルパーサービスのような人が関与するサービスのように、子供の発育状況に応じたきめ細かな対応が望ましい。この点、特許文献1に開示されている従来技術では、胎児や乳幼児それぞれの発育段階に応じた処理が実行されているから、子供の発育に応じたサービスが提供される。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術では、育児に関連する情報が提供されるにすぎないから、子育て中の親の手間や負担そのもの自体は軽減されない。
【0008】
この点、従来、子育て中の親が自らの子供に適した摂食用具を容易に選べるようにして、育児に関する手間や負担が軽減されるようにする技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
しかし、特許文献2に開示されている従来技術では、子育て中の親が摂食用具を選ぶ際の負担が軽減されるだけであり、育児に関するそれ以外の負担は軽減されない。
【0010】
一般に、子育て中の親は、おむつ、お尻ふき、粉ミルク、離乳食といった飲食品や消耗品を消費し、哺乳瓶、飲料のトレーニングカップといった様々な育児用品を活用しながら子育てに携わっている。おむつや粉ミルクといった飲食品や消耗品は、絶やさないように常日頃から準備される必要がある。また、乳幼児や子供は発育が早いから、飲食品や消耗品のサイズや数量が発育状況に応じて臨機応変に変更される必要がある。また、哺乳瓶、飲料のトレーニングカップといった育児用品も、発育状況に応じて臨機応変に変更される必要がある。これらは、子育て中の親にとって、とても大きな負担である。
【0011】
しかし、従来、子育て中の親のこのような手間や負担が軽減されるサービスが存在していなかった。そのため、このようなサービスが提供される技術が望まれていた。
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、子育て中の親の手間や負担が軽減されるように、育児用品の購入を支援する育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明は、子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、その発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置を特徴とする。
【0014】
また、本発明は、子供の発育状況を示す発育状況データにしたがいその子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置提供する。
【0015】
さらに、本発明は、子供の発育状況を示す発育状況データにしたがいその子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、子供の生後から発育予測処理手段が子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は発育状況データにしたがい、発育状況に応じた子供の発育レベルを決定し、かつ第1の期間が経過した後の第2の期間は、発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置を提供する。
【0016】
上記育児用品購入支援装置は、包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品として登録されている育児用品登録手段を更に有し、包括購入決定手段は、その育児用品登録手段に登録されている候補育児用品のうち、発育レベルに関連付けられている関連育児用品を包括購入の候補として決定するようにすることができる。
【0017】
また、子供の生後日数を示す生後日数データと子供の体重を示す体重データとが関連付けられたレベルデータが複数形成され、そのレベルデータそれぞれに発育レベルが一義的に対応づけて記憶されている発育レベル記憶手段と、子供の生年月日を示す生年月日データを入力させる子供データ入力手段と、その子供データ入力手段によって入力された生年月日データを用いて生後日数データを生成する生後日数データ生成手段とを更に有し、発育レベル決定手段は、生後日数データ生成手段によって生成された生後日数データと、体重データとを用いて発育レベル記憶手段を参照することによって、発育レベルを決定するようにすることができる。
【0018】
さらに、上記育児用品購入支援装置は、体重が測定される測定日とともに、体重データを入力させる発育状況データ入力手段と、その発育状況データ入力手段によって入力された体重データが測定日とともに、発育状況データとして記憶されている発育状況データ記憶手段とを更に有し、発育レベル決定手段は、その発育状況データ記憶手段に記憶されている発育状況データのうち、測定日が最新の最新発育状況データの前記体重データを用いるようにすることができる。
【0019】
また、上記育児用品購入支援装置は、子供の生後日数を示す生後日数データと子供の体重を示す体重データとから設定された子供の発育パターンを示す発育パターンデータが複数登録されている発育パターン登録手段を更に有し、発育予測処理手段は、発育パターン登録手段に登録されている発育パターンデータのうち、発育状況データに最も近似している発育パターンデータを最適パターンとして決定する発育パターン決定手段を更に有し、かつその発育パターン決定手段により決定された最適パターンにしたがい予測発育状況データを生成するようにすることができる。
【0020】
上記育児用品購入支援装置は、発育状況データに応じて、予測発育状況データを修正する予測修正手段を更に有することが好ましい。
【0021】
そして、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、その発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。
【0022】
また、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示す発育状況データにしたがいその子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。
【0023】
さらに、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示す発育状況データにしたがいその子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、子供の生後から発育予測処理手段が子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は発育状況データにしたがい、発育状況に応じた子供の発育レベルを決定し、かつ第1の期間が経過した後の第2の期間は、発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0024】
以上詳述したように、本発明によれば、子育て中の親の手間や負担が軽減されるように、育児用品の購入を支援する育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバを含む育児用品購入支援システムのシステム構成図である。
図2】育児用品購入支援サーバの内部の構成を中心に示すブロック図である。
図3】ユーザ端末装置の内部の構成を中心に示すブロック図である。
図4】本発明の第1の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバの主要な構成を示す機能ブロック図である。
図5】決定処理部の主要な構成を示す機能ブロック図である。
図6】登録処理部の主要な構成を示す機能ブロック図である。
図7】会員マスタのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図8】子供マスタのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図9】発育状況データ記憶DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図10】発育レベル決定テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図11】別の発育レベル決定テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図12】育児用品テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図13】可変育児用品テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図14】決定発育レベル記録ファイルのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図15】購入候補記録ファイルのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図16】発育記録フォームの画面レイアウトの一例を示す図である。
図17】会員サポート処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図18】育児用品購入支援処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図19】購入候補決定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図20】購入処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図21】購入確認画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
図22】本発明の第2の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバの主要な構成を示す機能ブロック図である。
図23】本発明の第2の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバが有する発育パターン登録DBに記憶されている発育パターンの一例を示したグラフである。
図24】本発明の第2の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバが有する発育予測処理部の主要な構成を示す機能ブロック図である。
図25】本発明の第2の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバが有する決定処理部の主要な構成を示す機能ブロック図である。
図26】本発明の第3の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバの主要な構成を示す機能ブロック図である。
図27】予測発育状況データ記憶DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図28】修正発育状況データ記憶DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0027】
第1の実施の形態
(育児用品購入支援システムの全体構成)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバ10を含む育児用品購入支援システム1の構成について説明する。
【0028】
図1は育児用品購入支援システム1のシステム構成図である。図1に示すように、育児用品購入支援システム1は、育児用品購入支援サーバ(以下、「支援サーバ」ともいう)10と、子育て中の親等のユーザが操作する複数のユーザ端末装置30(図1では、固定端末装置30Aと、モバイル端末装置30B、30C、30D)とを有し、これらがインターネットN1を介して互いに接続される構成を有している。
【0029】
支援サーバ10は、育児用品購入支援プログラムにしたがったデータ処理を行い、ユーザに対して、育児用品購入支援サービスを提供する。その育児用品購入支援サービスとは、本発明の適用によって実現されるサービスである。育児用品購入支援サービスは、主として、ユーザが、子供の発育状況に応じた育児用品の包括購入(まとめての購入であり、支援システム1の決定にしたがい、複数の育児用品が一まとめに購入されることを「包括購入」という)を行えるサービスである。本実施の形態では、ユーザが希望する場合、育児用品購入支援サービスとして、育児用品の包括購入とは別のサービスも支援サーバ10によって提供される。
【0030】
ユーザ端末装置30は、支援サーバ10との間でデータの受信または送信を行う。
【0031】
そして、育児用品購入支援システム1では、支援サーバ10が、以下の決定a),b)を実行し、その決定b)で決定された育児用品が網羅された包括購入一覧(本実施の形態では、後述する育児用品リスト92)をユーザ端末装置30に提示する。
a) 子供の発育状況に応じた子供の発育レベルの決定
b) a)で決定された発育レベルに対応した育児用品を包括購入の候補として決定
【0032】
ユーザ端末装置30のユーザは、包括購入一覧に網羅された育児用品を一括して購入することができる。支援サーバ10によって、ユーザが子供の発育状況に応じた育児用品をまとめて購入できるから、子育て中の親の育児用品の準備や変更等の負担が有効に軽減される。
【0033】
(支援サーバ10の構成)
次に、図2を参照して、支援サーバ10の構成について説明する。図2は、支援サーバ10の内部の構成を中心に示すブロック図である。支援サーバ10は、育児用品購入支援サービスを提供する専門事業者が運用するサーバである。
【0034】
支援サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13とを有している。CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムにしたがい作動して、KBC(Key board controller)17を介してキーボード19やマウス20の操作入力で得られる入力データをメインバス19Aを介して入力する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、支援サーバ10全体の動作制御を行う。CPU11は、後述する育児用品購入支援プログラムにしたがい、後述する登録処理部60、発育状況データ記録処理部70、決定処理部80、購入確認決済処理部90、発育レベル決定部81,包括購入決定部82を作動させる。ROM12には、BIOS(Basic Input/Output System)や制御プログラム、恒久的なデータが記憶されている。RAM13には、CPU11が作動する際に用いるデータや、会員サポートプログラム(会員サポート処理の実行に用いられるプログラムで、本発明に係る育児用品購入支援プログラムを含む)などのプログラムが記憶される。
【0035】
その他、支援サーバ10は、ハードディスク装置(Hard disk drive,HDD)14と、通信制御部15と、通信処理部16と、ビデオコントローラ18とを有している。
【0036】
ハードディスク装置14には、OS(Operating System)、DBMS(database management system)、Webサーバプログラム等のミドルウェアが記憶されている。また、ハードディスク装置14には、育児用品購入支援プログラム等のプログラム、その実行に必要な図4図5に示す各種記憶部またはDB(database)と、その他の記憶部、DB、ファイルが形成されている。ここで、図4は、育児用品購入支援処理を実現する支援サーバ10の主要な構成を示す機能ブロック図、図5は、決定処理部80の主要な構成を示す機能ブロック図である。
【0037】
ハードディスク装置14には、会員マスタ101,子供マスタ102,発育状況データ記憶DB103,価格マスタ104,発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111、育児用品テーブル112,可変育児用品テーブル113,決定発育レベル記録ファイル114,購入候補記録ファイル115が形成されている。各記憶部、DB、ファイルについては後述する。
【0038】
通信制御部15は、CPU11の指示にしたがい作動して、ユーザ端末装置30や、図示しないサーバとの通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部16は、通信制御部15の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。
【0039】
ビデオコントローラ18は、図示しないディスプレイ装置における画像表示を制御して、各種の設定に用いられる画面等を表示させる。
【0040】
そして、ハードディスク装置14の各種記憶部、DB、ファイルについて説明すると次のとおりである。会員マスタ101は、会員に関するデータを記憶したマスターファイルである。会員とは、本実施の形態において、育児用品購入支援サービスの提供を受けるユーザである。主に、会員として、乳幼児の子供を持つ親が想定されるが、出産を控えた妊娠中の母親、その配偶者も会員となることができる。例えば、会員マスタ101は、図7に示すように、会員Noフィールド101a~保有ポイントフィールド101jまでの9つのフィールドを有するレコードが記憶される。
【0041】
会員Noフィールド101aには、会員固有の会員ナンバが記憶される。会員氏名フィールド101bには、会員の氏名が記憶される。会員区分フィールド101cには、会員区分が記憶される。会員区分とは、会員が育児用品購入支援サービスの提供を受ける会員本人なのか、その家族(家族会員)なのか、さらには、友人、関係者(友達会員)なのかを示すデータである。住所フィールド101d、Tel-Noフィールド101eには、それぞれ、会員の住所、電話番号が記憶される。子供氏名フィールド101fには、会員の子供氏名が記憶される。性別フィールド101gには、子供の性別を示すデータ(性別データ)が記憶される。出産順序区分フィールド101hには、出産順序区分が記憶される。出産順序区分とは、子供の生まれた順番を示すデータである。例えば、第1子であれば、"1"、第2子であれば、"2"といったデータである。保有ポイントフィールドには、会員が保有するポイントを示すデータが記憶される。ポイントは、会員が育児用品購入支援サービス(またはその他のオプションサービス)を利用することによって獲得される。
【0042】
子供マスタ102は、会員の子供に関するデータを記憶したマスターファイルである。子供マスタ102と会員マスタ101とは、会員Noをキーにして関連性を有し、RDB(Relational Data Base)を形成している。
【0043】
子供マスタ102は、図8に示すように、会員Noフィールド102a、出産順序区分フィールド102b、子供氏名フィールド102c、性別フィールド102d、生年月日フィールド102eと、出産時情報フィールド102f、102gを有するレコードが記憶される。会員Noフィールド102a、出産順序区分フィールド102b、子供氏名フィールド102c、性別フィールド102dには、会員マスタ101と共通するデータが記憶される。生年月日フィールド102eには、子供の生年月日を示すデータ(生年月日データ)が記憶される。出産時情報フィールド102f、102gには、子供の出産時における身長データ、体重データが記憶される。
【0044】
発育状況データ記憶DB103には、子供の発育状況を示す発育状況データが記憶される。発育状況データ記憶DB103は、会員Noをキーにして会員マスタ101と関連性を有している。
【0045】
発育状況データ記憶DB103は、図9に示すように、会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103c、データ記憶フィールド103d、103e,103f、103g、到達日フィールド103hを有するレコードが記憶される。会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103cには、それぞれ会員マスタ101と共通するデータが記憶される。
【0046】
データ記憶フィールド103d、103e,103f、103gには、測定日(子供の身長および体重が測定された日)とともに、発育状況データとしての体重データと、身長データとが記憶される。データ記憶フィールドは、複数(図9では、100か所形成されているが、図示が省略されている)形成されている。到達日フィールド103hには、"寝返り"、"一人座り"といった大きな変化が子供の発育状況に見られたときの日付が記憶される。
【0047】
価格マスタ104には、育児用品テーブル112に登録されている育児用品の価格に関するデータが記憶される。例えば、育児用品の小売り単価、卸価格等が記憶される。
【0048】
発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111は、本発明における発育レベル記憶手段に相当している。図10図11に示すように、発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111は、子供の生後日数データと体重データとが関連付けられたレベルデータがそれぞれ複数形成され、そのレベルデータそれぞれに発育レベルが一義的に対応づけて記憶されている。一般に、男子の子供の発育が女子の子供の発育よりも早い(生後日数が同じでも、男子の体重が女子の体重よりも大きい)ので、男子、女子のそれぞれに応じたテーブルが形成されている。発育レベル決定テーブル110は男子向けに形成され、発育レベル決定テーブル111は、女子向けに形成されている。
【0049】
そして、発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111は、体重データフィールド110a、111aと、生後日数レコード110b、111bとを有し、そのそれぞれが関連付けられて多数のレベルエリア110c、111cが格子状(grid)に形成されている。その各レベルエリア110c、111cの該当する部分に発育レベルが登録されている。体重データフィールド110a、111aは、それぞれフィールド110a1,110a2,110a9,フィールド111a1,111a2,111a9を含む複数のデータフィールドが含まれ、各データフィールドが一定範囲の体重データに対応している。また、生後日数レコード110b、111bは、それぞれレコード110b1,110b6,110b8,レコード111b1,111b6,111b8を含む複数のレコードが含まれ、各レコードが一定範囲の生後日数データに対応している。
【0050】
発育レベルは、子供の発育状況を区分し、その区分されたそれぞれの発育状況に一義的に付与されたデータである。本実施の形態では、発育状況が子供の生後日数と体重とによって把握されているので、上記のようなレベルエリア110c、111cが形成されている。体重とは別の項目(例えば、身長)によって発育状況が把握されてもよい。
【0051】
図10図11に示すように、発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111において、発育レベルとして、"A1"、"B1"、"C1"・・・"J1"、・・・"K12"等のデータが用いられている。図10図11で空欄のレベルエリア110c、111cには、該当する発育レベルが未登録である。そして、後述するように、発育レベル決定テーブル110、発育レベル決定テーブル111が生後日数データと、体重データとを用いてサーチされ、双方が該当するレベルエリア110c、111cに記憶されている発育レベルが読み出されることによって、発育レベルが決定される。
【0052】
育児用品テーブル112は、本発明における育児用品登録手段に相当している。育児用品テーブル112には、候補育児用品が登録される。包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品である。本実施の形態では、育児用品が育児用品テーブル112に登録されることによって候補育児用品となり、包括購入の候補として決定される。育児用品テーブル112では、その候補育児用品が発育レベルに関連づけて登録されている。
【0053】
そして、育児用品テーブル112は、図12に示すように、育児用品フィールド112aと、発育レベルレコード112bとを有し、そのそれぞれが関連付けられて多数のコードエリア112cが格子状(grid)に形成されている。その各コードエリア112の該当する部分に要否コードが登録されている。育児用品フィールド112aは、フィールド112a1,112a2,112a5,112a13を含む複数のデータフィールドが含まれ、各データフィールドが候補育児用品に対応している。例えば、フィールド112a1は"おむつ"に対応し、フィールド112a2は"おしりふき"に対応している。この場合、"おむつ"と"おしりふき"が候補育児用品である。その他、"粉ミルク"、"ベビーカー"も、候補育児用品である。
【0054】
要否コードは、育児用品フィールド112aに登録されている候補育児用品が関連育児用品であるのか否かを示すデータである。関連育児用品は、候補育児用品のうち、発育レベルに関連付けられている育児用品である。図12において、"1"が登録されていることが、候補育児用品が関連育児用品であることを示している。"1"が登録されていないときは関連育児用品ではないことを示している。
【0055】
発育レベルレコード112bはレコード112b6,112bnを含む複数のレコードが含まれ、各レコードが発育レベルに対応している。すると、例えば、発育レベルが"E2"の場合、レコード112b6のなかで、"おむつ","おしりふき"などの"1"が登録されている育児用品フィールド112aが発育レベル"E2"に関連付けられている。この場合、"おむつ","おしりふき"は関連育児用品である。反対に、フィールド112a5は"離乳食"であるが、このフィールド112a5には、"1"が登録されていない。そのため、フィールド112a5は発育レベル"E2"には関連付けられていない。したがって、発育レベル"E2"が決定発育レベル(発育レベル決定部81によって決定された発育レベル、詳しくは後述する)の場合、"離乳食"は関連育児用品ではないので、包括購入の候補として決定されない。
【0056】
可変育児用品テーブル113は、候補育児用品のうち、商品としては同じであるが、サイズ、数量、内容量などが相違するために区別が必要な育児商品(本実施形態において、このような育児商品が「可変育児用品」である)が登録される。
【0057】
可変育児用品テーブル113は、図13に示すように、可変育児用品フィールド113aと、発育レベルレコード113bとを有し、そのそれぞれが関連付けられて多数のコードエリア113cが格子状(grid)に形成されている。その各コードエリア113cの該当する部分に、育児用品テーブル112と同様の要否コードが登録されている。可変育児用品フィールド113aは、それぞれフィールド113a1,113a4,113a11を含む複数のデータフィールドが含まれ、各データフィールドが候補育児用品に対応している。例えば、フィールド113a1は"おむつ"のサイズ"S"に対応し、フィールド113a4は"おしりふき"の"10枚入り"に対応している。
【0058】
発育レベルレコード113bはレコード113b7,113bnを含む複数のレコードが含まれ、そのそれぞれは、発育レベルに対応している。
【0059】
決定発育レベル記録ファイル114は、発育レベル決定部81によって決定された発育レベル(決定発育レベル)が記録されるデータファイルである。決定発育レベル記録ファイル114は、図14に示すように、会員Noフィールド114a、出産順序区分フィールド114b、子供氏名フィールド114c、性別フィールド114dを有するレコードが記憶されている。また、決定発育レベル記録ファイル114は、生後日数フィールド114e、発育レベルフィールド114f、処理日フィールド114gを有している。そして、発育レベルフィールド114fに決定発育レベルが記憶される。
【0060】
購入候補記録ファイル115は、包括購入決定部82によって、包括購入の候補として決定された育児用品(決定育児用品)に関するデータが記録される。購入候補記録ファイル115は、図15に示すように、会員Noフィールド115a、出産順序区分フィールド115b、子供氏名フィールド115c、決定育児用品フィールド115d、115e,115f,115gを有するレコードが記憶されている。決定育児用品フィールド115d、115e,115f,115gには、決定育児用品の名称を示すデータが記憶される。
【0061】
続いて、登録処理部60,発育状況データ記録処理部70,決定処理部80、購入確認決済処理部90について説明する。
【0062】
登録処理部60は、図6に示すように、会員登録部61と、子供データ登録部62とを有している。会員登録部61は、図示しない会員登録フォーム(会員登録に用いる入力画面データ)をユーザ端末装置30に送信して、その会員登録フォームを用いて入力されたデータを会員マスタ101に記憶させる。子供データ登録部62は本発明における子供データ入力手段であって、図示しない子供登録フォーム(子供に関するデータ登録に用いる入力画面データ)をユーザ端末装置30に送信して、その子供登録フォームを用いて入力された生年月日データ等のデータを子供マスタ102に記憶させる。
【0063】
発育状況データ記録処理部70は、本発明に係る発育状況データ入力手段に相当している。発育状況データ記録処理部70は、発育記録フォーム300をユーザ端末装置30に送信して、その発育記録フォーム300を用いて入力されたデータを発育状況データ記憶DB103に記憶させる。
【0064】
発育記録フォーム300は、図16に示すように、会員子供データ表示部301と、発育状況データ入力部302と、到達日入力部303とを有している。会員子供データ表示部301には、会員No、会員氏名、子供氏名、生年月日等の会員マスタ101,子供マスタ102に入力済のデータが表示される。発育状況データ入力部302は、測定日、身長、体重の入力部を有している。これらを用いた入力されたデータが発育状況データ記憶DB103のデータ記憶フィールド103d、103e,103f、103gの対応するフィールドに記憶される。到達日入力部303は、子供が、首すわり、寝返り等をできた(到達できた)日付が入力され、これらを用いた入力されたデータが発育状況データ記憶DB103の到達日フィールド103hの対応するフィールドに記憶される。
【0065】
決定処理部80は、図5に示すように、発育レベル決定部81と、包括購入決定部82とを有している。発育レベル決定部81は、後述する発育レベル決定処理を行って発育レベルを決定し、決定した発育レベル(決定発育レベル)を決定発育レベル記録ファイル114に記憶させる。包括購入決定部82は、後述する包括購入決定処理を行って、決定育児用品に関するデータを購入候補記録ファイル115に記憶させる。
【0066】
購入確認決済処理部90は、後述する購入確認決済処理を実行する。購入確認決済処理では、後述する購入確認画面91が作成されてユーザ端末装置30に送信される。そして、購入に関するユーザの承認を得る処理(購入確認処理)と、決定育児用品(そのほかの育児用品が含まれる場合もある)をユーザが購入するための手続に関する処理(購入処理)とが実行される。
【0067】
(ユーザ端末装置30の構成)
ユーザ端末装置30は、図1に示すように、インターネットN1への接続環境を備え、支援サーバ10と通信を行うことができる。なお、以下の説明ではユーザ端末装置30として、モバイル端末装置30B(持ち運び可能なノート型のパーソナルコンピュータ)が想定されているが、ユーザ端末装置30は固定端末装置30Aでもよい。固定端末装置30Aは、例えば、据え置き型のパーソナルコンピュータである。モバイル端末装置30C、30Dは、例えば、高機能携帯電話機(スマートフォンともいう)や、タブレット型の端末装置が想定される。
【0068】
ユーザ端末装置30は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、データ記憶部34、液晶表示部35を有している。また、ユーザ端末装置30は、音声変換処理部36、通信制御部37、通信処理部38a、無線通信部38b、スピーカ39およびマイク40を有している。
【0069】
CPU31は、ROM32に記憶されているプログラムにしたがい作動してユーザ端末装置30全体の動作制御を司る。ROM32はCPU31が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM33には、データ通信を行うための通信制御プログラムや、CPU31によるプログラムの実行に必要なデータ等が記憶される。
【0070】
データ記憶部34には種々のデータや、アプリケーションプログラムが記憶されている。液晶表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)とその駆動部を有し、文字、図形、記号などの画像表示を行う画像表示手段である。音声変換処理部36は、音声データを伸張してスピーカ39に出力する一方、マイク40から入力するアナログ音声信号をデジタルの音声データに変換および圧縮して、通信処理部38aに入力する。通信制御部37はCPU31の指示を受けて作動し、データ通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部38aは、通信制御部37の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。無線通信部38bは通信制御部37の制御にしたがい、無線によるデータの送受信を実行する無線通信手段である。スピーカ39は、音声を出力する音声出力手段であり、マイク40はユーザの会話内容等の音声を入力し、電気信号に変換する。
【0071】
(育児用品購入支援システムの動作内容)
次に、図4図5とともに図17から図20までを参照して、支援サーバ10による育児用品購入支援処理を含む会員サポート処理の動作内容について説明する。
【0072】
支援サーバ10では、CPU11が会員サポートプログラムにしたがい、会員サポート処理を実行する。その会員サポートプログラムに本発明に係る育児用品購入支援プログラムが組み込まれているので、会員サポート処理が実行されることによって、育児用品購入支援処理が実行される。
【0073】
そして、育児用品購入支援処理が実行されるときは、ユーザ端末装置30を用いて入力されたデータ(主に、子供の生年月日、体重データを含む発育状況データ)にしたがい、CPU11が発育レベル決定テーブル110,111,育児用品テーブル112等にアクセスしながら、登録処理部60,発育状況データ記録処理部70,決定処理部80、購入確認決済処理部90を作動させる。これにより、育児用品購入支援処理が実行される。なお、育児用品購入支援プログラムは、支援サーバ10を発育レベル決定テーブル110,111,育児用品テーブル112等にアクセスしながら、登録処理部60,発育状況データ記録処理部70,決定処理部80、購入確認決済処理部90等として機能させるためのプログラムである。
【0074】
そして、支援サーバ10が会員サポート処理を実行するときは、CPU11が会員サポートプログラムにしたがい図17に示すフローチャートに沿った処理を実行する。図17は、CPU11が実行する会員サポート処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、図17図18等において"S"とはステップを略記したものである。
【0075】
CPU11は、会員サポート処理を開始すると、まず、ステップ1で会員登録処理を行う。ここでは、会員登録部61が作動して、ユーザ端末装置30に会員登録フォームを送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いてその会員登録フォームに応じたデータの入力処理を行うと、会員No、会員氏名等の育児用品購入支援サービスを受ける会員の登録に必要なデータがユーザ端末装置30から支援サーバ10に送信され、そのデータを会員登録部61が会員マスタ101に記憶させる。
【0076】
次に、CPU11は、処理をステップ2に進めて子供データ登録処理を行う。ここでは、子供データ登録部62が作動して、ユーザ端末装置30に子供登録フォームを送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いてその子供登録フォームに応じたデータの入力処理を行うと、子供氏名、生年月日データ等のデータがユーザ端末装置30から支援サーバ10に送信される。すると、子供データ登録部62がその子供氏名、生年月日データ等のデータを子供マスタ102に記憶させる。
【0077】
続いて、処理がステップ3に進み、発育記録処理が実行される。ここでは、発育状況データ記録処理部70が作動して、ユーザ端末装置30に発育記録フォーム300を送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いて発育記録フォーム300に応じたデータの入力処理を行うと、発育状況データとしての体重データ、身長データ、測定日等のデータがユーザ端末装置30から支援サーバ10に送信される。すると、発育状況データ記録処理部70がそれらのデータを発育状況データ記憶DB103に記憶させる。
【0078】
続いて、処理がステップ4に進むと、CPU11が育児用品購入支援プログラムにしたがい、図18に示すフローチャートに沿った育児用品購入支援処理を実行する。
【0079】
育児用品購入支援処理がスタートすると、CPU11が処理をステップ10に進め、図19に示すフローチャートに沿った購入候補決定処理を実行する。
【0080】
CPU11が購入候補決定処理を開始すると、処理がステップ20に進み、CPU11が子供マスタ102にアクセスして、該当する会員Noのレコードを読み出して、その生年月日フィールド102eから生年月日データを読み出し、性別フィールド102dから性別データを読み出す。続くステップ21では、CPU11が生後日数データ生成手段としての動作を行い、ステップ20で取得した生年月日データと、購入候補決定処理の処理日(システム日付)から、生後日数を算出して生後日数データを生成する。
【0081】
次に、処理がステップ22に進むと、CPU11が発育状況データ記憶DB103にアクセスして、該当する会員Noのレコードを読み出して、データ記憶フィールド103dから103gのなかで、測定日が最も新しいフィールドの体重データ(最新発育状況データに相当する)を読み出す。
【0082】
そして、CPU11が処理をステップ23に進めると、発育レベル決定部81が作動して発育レベル決定処理を行う。すると、ステップ20で取得した性別データに応じて発育レベル決定テーブル110または発育レベル決定テーブル111のどちらか一方がサーチされる。そして、発育レベル決定部81がステップ21で生成した生後日数データと、ステップ22で読み出した体重データとに該当するコードエリア110c(または111c)から発育レベルを読み出すことによって発育レベルが決定される。また、その発育レベルが決定発育レベルとして、決定発育レベル記録ファイル114の発育レベルフィールド114fに書き込まれる。決定発育レベル記録ファイル114のその他のフィールドには、子供マスタ102から引き継がれたデータが記憶される。処理日フィールド114gには、育児用品購入支援処理が実行されるときのシステム日付が記憶される。
【0083】
次に、CPU11が処理をステップ24に進めると、包括購入決定部82が作動して包括購入決定処理を行う。すると、決定発育レベル記録ファイル114の発育レベルフィールド114fに記憶されている決定発育レベルが読み出されて、育児用品テーブル112と可変育児用品テーブル113とが参照される。そして、包括購入決定部82が発育レベルレコード112b、113bのうち、決定発育レベルに対応するレコードを読み出し、その読み出したレコードのうち、"1"がセットされている育児用品フィールド112a、可変育児用品フィールド113aの育児用品を包括購入の候補(包括購入候補ともいう)として決定する。
【0084】
また、包括購入決定部82は、包括購入候補として決定された育児用品(決定育児用品)の名称を購入候補記録ファイル115の決定育児用品フィールド115d~115gに書き込む。購入候補記録ファイル115のその他のフィールドには、決定発育レベル記録ファイル114から引き継がれたデータが記憶される。なお、育児用品の名称の代わりに各育児用品に固有のコード(育児用品コード)が決定育児用品フィールド115d~115gに書き込まれてもよい。その場合、育児用品コードと育児用品の名称とが関連付けられたマスターファイルが形成されることが好ましい。
【0085】
CPU11がステップ24を実行すると、購入候補決定処理が終了し、図18において、処理がステップ11に進む。すると、購入確認決済処理部90が作動して、購入確認決済処理を行う。購入確認決済処理では、まず、ステップ11~ステップ15までの購入確認処理が実行され、続いてステップ16の購入処理が実行される。
【0086】
ステップ11では、購入候補記録ファイル115の決定育児用品フィールド115d~115gに記憶されている育児用品の名称が読み出される。また、購入確認決済処理部90によって、価格マスタ104から各育児用品の価格が読み出される。これらのデータが用いられて、育児用品リストが作成される。この育児用品リストは、包括購入候補として決定された決定育児用品が網羅されているので、本発明における包括購入一覧に相当する。
【0087】
続いて、処理がステップ12に進むと、購入確認決済処理部90が通信処理部16を作動させて、育児用品リストを含む購入確認画面をユーザ端末装置30に送信する。こうして、支援サーバ10によって、育児用品リストが提示される。このとき、購入確認決済処理部90が本発明における提示手段としての動作を行っている。
【0088】
そして、図21に示すような購入確認画面91がユーザ端末装置30の液晶表示部35に表示される。購入確認画面91は、会員No,会員氏名、子供氏名のほか、育児用品リスト92を含む。また、購入確認画面91は、購入承認チェックボタン93,リスト変更ボタン94を含んでいる。
【0089】
育児用品リスト92は、図21に示すように、育児用品表示部92aと、価格表示部92bとを有している。育児用品表示部92aには、決定育児用品が数量とともに表示される。価格表示部92bには、パッケージ価格(決定育児用品が包括購入されるときの全体の価格)が表示される。
【0090】
ユーザが購入確認画面91を参照して、育児用品リスト92に含まれる育児用品の購入に同意すると、購入承認チェックボタン93にチェックが加えられる。また、育児用品の変更(例えば、不要な育児用品が含まれているため、それを削除する場合)が必要な場合には、リスト変更ボタン94にチェックが加えられる。
【0091】
CPU11は、ステップ12で購入確認画面91がユーザ端末装置30に送信された後、ユーザ端末装置30からの購入承認に関するデータ受信があるまで待機する。購入承認に関するデータ受信があったときにCPU11が処理をステップ13に進め、受信したデータに基づき、"1click承認"の入力があったか否かが判定される。ここで、"1click承認"の入力があった場合はステップ16に処理が進み、"1click承認"の入力が無い場合はステップ14に処理が進む。
【0092】
ここで、購入確認画面91において、購入承認チェックボタン93にチェックが加えられていた場合は、育児用品の購入に関する同意があったとみなされる。特に、リスト変更ボタン94にチェックが1度も加えられることなく、購入承認チェックボタン93にチェックが加えられた場合が"1click承認"と呼ばれる。
【0093】
そして、処理がステップ14に進むと、育児用品リスト変更処理が実行される。続いて、処理がステップ15に進み、購入承認の入力があったか否か、すなわち、購入承認チェックボタン93にチェックが加えられた否かが判定される。ここで、購入承認の入力があった場合はステップ16に処理が進むが、そうでない場合は、ステップ14に処理が戻る。
【0094】
処理がステップ16に進むと、購入処理が実行される。購入処理がスタートすると、図20に示すように、処理がステップ30に進み、決済データ入力処理が実行される。決済データ入力処理では、包括購入に関する金銭の支払いに必要なデータの入力処理が行われる。例えば、支払い種別の選択(クレジットカードで支払うか、銀行振込で支払うか、キャシュレス決済で支払うかなどの選択に関するデータの入力)、その選択に応じたデータ入力(例えば、クレジットカードで支払いが行われる場合は、クレジットカードの番号や名義人の入力)が行われる。
【0095】
続いて、処理がステップ31に進み、配送先入力処理が行われる。ここでは、配送先に関するデータの入力処理が行われる。その後、処理がステップ32に進み、決済処理が行われて包括購入に関する金銭の支払いが実行されると、処理がステップ33に進み、決済完了画面の表示処理が実行される。すると、決済完了画面(図示せず)がユーザ端末装置30に表示される。ステップ33が実行されると、購入処理が終了し、育児用品購入支援処理も終了する。
【0096】
育児用品購入支援処理が終了すると、図17において、処理がステップ5に進む。ステップ5では、ユーザ端末装置30からの入力データによってオプションサービスを使うか否かが判定される。オプションサービスを使うと判定された場合はステップ6に処理が進み、オプションサービスを使うと判定されない場合はステップ7に処理が進む。
【0097】
ステップ6では、オプションサービス処理が実行される。オプションサービスとは、会員サポートに関するサービスで、育児用品購入支援サービスとは別のサービスである。オプションサービスは、会員の要望に応じて実行される。例えば、オプションサービスとして、育児用品に関する情報の提供、会員が利用できる子育て支援施設の予約、子育て支援に関するチャット機能の利用、子育て支援に関する専門家への相談、医療機関の遠隔診療の受診や予防接種、サンプルモニタービジネスなどが考えられる。
【0098】
ステップ6が終了すると、処理がステップ7に進み、ポイント計算処理が実行される。ポイント計算処理では、育児用品の包括購入や、その他のオプションサービスの利用によって、ユーザが獲得したポイントの加算、ポイントの利用による減算処理などが実行される。ステップ7が終了すると、会員サポート処理が終了する。
【0099】
以上のように、本発明の実施の形態にかかる支援サーバ10を有する育児用品購入支援システム1では、ユーザ(会員)がユーザ端末装置30を用いて、子供の発育状況に関するデータ(少なくとも体重、好ましくは体重および身長)を入力することによって、支援サーバ10がその子供の発育状況に応じた育児用品を包括購入候補として決定し、育児用品リスト92を提示する。ユーザがその育児用品リスト92を確認したうえで、購入承認の操作をすれば、育児用品リスト92に掲載されている育児用品をまとめて購入することができる。そのため、子育て中の親の負担、すなわち、子育てに必要な飲食品や消耗品を子供の発育状況に応じて準備するという負担が大きく軽減される。また、ユーザ(会員)が子供の発育状況に関するデータを継続して入力すれば、飲食品や消耗品が絶やさないように常日頃から準備されることが可能となる。したがって、子育て中の親の負担が継続的に軽減される。しかも、育児用品が子供の発育状況に応じて臨機応変に変更されるので、新たな育児用品が準備されるようにする負担も軽減される。
【0100】
第2の実施の形態
続いて、第2の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバ200について、図22図25を参照して説明する。育児用品購入支援サーバ200は、図22に示すように、前述した支援サーバ10と比較して、決定処理部80の代わりに決定処理部180を有する点と、発育予測処理部150を有する点と、予測発育状況データ記憶部118および発育パターン登録DB119を有する点とで相違している。
【0101】
決定処理部180は、図25に示すように、決定処理部80と比較して、発育レベル決定部81の代わりに発育レベル決定部181を有する点で相違している。
【0102】
前述した発育レベル決定部81は、発育レベル決定処理を行う。発育レベル決定部181も、発育レベル決定処理を行う。発育レベル決定部81による発育レベル決定処理では、発育状況データにしたがい発育レベルが決定される。この場合、発育状況データ記憶DB103のデータ記憶フィールド103dから103gのなかで、最も測定日が新しいフィールドの体重データが用いられる。
【0103】
これに対し、発育レベル決定部181による発育レベル決定処理では、発育状況データの代わりに予測発育状況データにしたがい発育レベルが決定される。このとき、後述する予測発育状況データ記憶DB118のデータ記憶フィールド118dから118gのなかで、最も測定日が新しいフィールドの体重データが用いられる。
【0104】
そして、予測発育状況データ記憶DB118には、子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データが記憶される。予測発育状況データ記憶DB118も、会員Noをキーにして会員マスタ101と関連性を有している。
【0105】
予測発育状況データ記憶DB118は、図27に示すように、会員Noフィールド118a、子供氏名フィールド118b、性別フィールド118c、データ記憶フィールド118d、118e,118f、118g、到達日フィールド118hを有するレコードが記憶される。会員Noフィールド118a、子供氏名フィールド118b、性別フィールド118cには、それぞれ会員マスタ101と共通するデータが記憶される。
【0106】
そして、発育レベル決定部181は、生後日数データと、予測発育状況データ記憶DB118のデータ記憶フィールド118d、118e,118f、118gから読み出した体重データ(すなわち、子供の将来の体重データ)とに該当するコードエリア110c(または111c)から発育レベルを読み出し、その発育レベルを決定発育レベルとして、決定発育レベル記録ファイル114の発育レベルフィールド114fに書き込む。この場合の決定発育レベルは、将来の発育状況に応じた子供の発育レベルに相当する。
【0107】
一方、予測発育状況データは、後述する発育予測処理部150によって予測された子供の将来の発育状況を示すデータである。
【0108】
発育予測処理部150は、発育状況データにしたがい子供の発育を予測し、その予測に基づき予測発育状況データを生成する。発育状況データは、発育状況データ記憶DB103のデータ記憶フィールド103d、103e,103f、103gに記憶されている。
【0109】
図24に示すように、発育予測処理部150は、発育データ読取部151と、分析処理部152と、発育パターン決定部153と、予測発育状況データ生成部154とを有している。発育データ読取部151は、発育状況データ記憶DB103のデータ記憶フィールド103d、103e,103f、103gから発育状況データの読み取り処理を実行する。
【0110】
分析処理部152は、発育状況データの分析処理を実行する。分析処理部152は、発育パターン登録DB119にアクセスして、登録されている発育パターンデータを読み出す。その読み出した各発育パターンデータを用いて、発育状況データに関する分析処理を行い、その結果を示す分析データを発育パターン決定部153に出力する。
【0111】
発育パターン決定部153は、分析データにしたがい、発育パターンデータの中で発育データ読取部151が読み出した発育状況データに最も近似している発育パターンデータを選び出し、それを最適パターンとして決定する。予測発育状況データ生成部154は、最適パターンにしたがい、予測発育状況データを生成して、予測発育状況データ記憶DB118に記憶させる。
【0112】
発育データ読取部151が読み取る発育状況データは、ユーザ端末装置30から入力されたデータであるから、子供の発育状況を示す実績データ(実際のデータ)である。これに対し、予測発育状況データ記憶DB118に記憶されるデータは、その実績データに基づき予測された将来の子供の発育状況を示すデータである。
【0113】
発育パターン登録DB119に登録されている発育パターンは、例えば図23に示すようなパターンPa,Pb,Pc,Pdが考えられる。一般、子供の発育には、出産時は小さいがその後の発育が早い(体重の増加が比較的早い)パターンや、出産時は大きいがその後の発育がゆっくりしている(体重の増加が比較的遅い)パターンなど、複数のパターンがある。子供の発育状況データが収集され、それから複数とおりの発育パターンが設定され、その発育パターンを示すデータが発育パターンデータとして、予め発育パターン登録DB119に登録されている。例えば、生後日数と体重との対応を数値化しておき(さらには、線形近似、対数近似、指数近似等の近似を行い、その結果を数式化して)、発育パターンデータとして登録することができる。
【0114】
そして、分析処理部152は、発育パターン登録DB119に登録されている発育パターンデータと、発育状況データとを用いて分析処理を行い、分析データを生成する。分析処理部152は、例えば、双方の生後日数が同じ時の体重の差を求めて、その体重差の2乗値をすべての生後日数で加算して全体重差を算出し、全体重差データを生成する。その全体重差データが分析データとして、発育パターン決定部153に出力される。
【0115】
発育パターン決定部153は、分析データから、例えば、全体重差データの中で、全体重差が最も小さい発育パターンデータ(すなわち、発育状況データに最も近似しているパターンデータ)を最適パターンとして決定する。
【0116】
予測発育状況データ生成部154は、発育パターン決定部153により決定された最適パターンにしたがい予測発育状況データを生成する。発育状況データは、実績データであるが、生後一定期間(例えば、生後2週間)のデータである。最適パターンには、図23に示すように、発育状況データの期間を超えるデータが含まれている。そのため、その生後一定期間の後の発育状況データ(将来の発育状況データ)が最適パターンにしたがい生成されることで、予測発育状況データが生成される。その生成された予測発育状況データが発育状況データ生成部154によって生成されて予測発育状況データ記憶DB118に記憶される。
【0117】
支援サーバ200では、その他の処理が支援サーバ10と同様にして実行される。そのため、支援サーバ200でも、支援サーバ10と同様に子供の発育状況に応じた育児用品が決定され、育児用品リスト92が提示される。ユーザがその育児用品リスト92を確認したうえで、購入承認の操作をすれば、育児用品リスト92に掲載されている育児用品をまとめて購入することができる。そのため、子育て中の親の負担が大きく軽減されるなど、支援サーバ10と同様の作用効果が、支援サーバ200でも得られる。
【0118】
特に、支援サーバ200では、発育レベル決定処理で、支援サーバ10のような実績の発育状況データではなく、子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データが用いられる。そのため、支援サーバ200では、子育て中の親が必要最小限の発育状況データを入力すれば、育児用品購入支援サービスが受けられる。したがって、支援サーバ200では、支援サーバ10に比べて、子育て中の親の負担がいっそう軽減される。
【0119】
(変形例1)
上記支援サーバ200では、発育レベル決定部181が予測発育状況データにしたがい発育レベルを決定する。その予測発育状況データは、発育予測処理部150が生成した将来の発育状況を示すデータである。子育て中の親の負担が軽減されるには、発育状況データの入力件数が少ない方が好ましい。
【0120】
しかし、発育状況データの入力件数が不十分な場合、発育予測処理部150によって生成される予測発育状況データの精度が不十分になるおそれがある。すると、決定される発育レベルが子供の発育状況に適合しないおそれがあり、育児用品リスト92に掲載される育児用品が子供の発育状況に適さないおそれもある。将来の発育状況を示す予測発育状況データの精度を向上させるためには、実績の発育状況データの入力件数がある程度確保され、その間はその発育状況データにしたがい発育レベルが決定され、その後、その発育状況データに基づき、将来の発育状況を示す予測発育状況データが生成されることが望ましい。
【0121】
そこで、発育レベル決定部181が、子供の生後からデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は発育状況データ(発育状況データ記憶DB103に記憶されているデータ)にしたがい、発育レベルを決定し、かつデータ収集期間が経過した後の第2の期間は、予測発育状況データにしたがい、発育レベルを決定することが好ましい。
【0122】
ここで、データ収集期間とは、発育予測処理部150において、子供の発育を予測するためのデータ収集が行われる期間である。データ収集期間は、発育状況データの予測精度を一定レベル以上にするために確保される期間であり、例えば、3か月間とすることができる。この場合、第1の期間は図23に示すように、子供の生後から3か月間の期間T1とすることができる。
【0123】
期間T1が経過した後の期間、生後3か月以降の期間T2が第2の期間である。期間T1では、発育状況データが収集されるので、発育状況データの実績値にしたがい発育レベルが決定される。これに対し、期間T2では、発育予測処理部150によって生成される予測発育状況データ、すなわち、将来の発育状況を示す予測発育状況データにしたがい発育レベルが決定される。
【0124】
そして、発育レベル決定部181は、期間T1では、支援サーバ10と同様に、発育状況データ記憶DB103の発育状況データにしたがい発育レベルを決定する。一方、期間T2では、前述した支援サーバ200と同様、予測発育状況データ記憶DB118の予測発育状況データにしたがい発育レベルを決定する。このようにすることで、予測発育状況データの精度が一定程度で確保される。しかも、発育状況データを入力する子育て中の親の負担が支援サーバ10に比べて軽減されるので、子育て中の親の更なる負担軽減効果も期待できる。
【0125】
第3の実施の形態
続いて、第3の実施の形態に係る育児用品購入支援サーバ250について、図26を参照して説明する。育児用品購入支援サーバ250は、図26に示すように、前述した支援サーバ200と比較して、予測修正処理部120を有する点と、予測発育状況データ記憶DB118の代わりに修正発育状況データ記憶DB121を有する点とで相違している。
【0126】
予測修正処理部120は、発育状況データ修正処理を実行する。発育状況データ修正処理が実行されることによって、予測発育状況データが発育状況データに応じて修正される。
【0127】
発育状況データは、発育状況データ記憶DB103に記憶されているデータであり、ユーザから提供される発育状況データの実績値である。予測発育状況データは、予測発育状況データ記憶DB118に記憶されているデータであるが、発育予測処理部150によって生成される将来の発育状況を示すデータである。
【0128】
前述した支援サーバ200のように、予測発育状況データが生成される場合、その予測発育状況データが発育状況データの実績値と一致しない恐れがある。その場合は、決定される発育レベルが子供の発育状況に適合しないおそれがあり、育児用品リスト92に掲載される育児用品が子供の発育状況に適さないおそれもある。
【0129】
そこで、育児用品購入支援サーバ250では、予測修正処理部120を有し、予測修正処理部120が発育状況データの実績値に応じて、予測発育状況データを修正する。修正された予測発育状況データは、修正発育状況データとして、修正発育状況データ記憶DB121に記憶される。例えば、前述の第2の期間において、発育状況データが定期的(ひと月に1回)に入力され、その発育状況データを用いて、予測修正処理部120が予測発育状況データを修正する。このようにすることで、発育状況データが頻繁に入力される場合に比べて、発育状況データの入力に要する負担が軽減される。しかも、発育レベル決定の精度が一定程度で確保される。
【0130】
したがって、育児用品購入支援サーバ250のように予測修正処理部120を有することで、予測発育状況データが発育状況データに応じて修正されるので、予測発育状況データの精度がより高い精度で確保された上で、子育て中の負担が大きく軽減される。
【0131】
(そのほかの変形例)
上記の実施形態では、発育予測処理部150が発育パターン登録DB119に登録されている発育パターンデータを用いて予測発育状況データを生成している。そのほか、発育予測処理部150が機械学習によって形成された学習済モデルを有し、その学習済モデルを用いて発育予測処理部150が予測発育状況データを生成することもできる。
【0132】
また、ユーザ端末装置はノートパソコンではなく、高機能携帯電話機でもよい。なお、CPU11が実行する育児用品購入支援プログラムは、磁気記録媒体、CD-ROM,DVD等の各種記録媒体に記録することができるし、ネットワークを介して図示しないサーバからダウンロードすることもできる。支援サーバ10,200,250はサーバ装置により構成されるだけではなく、クラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等により構成されることもできる。
【0133】
また、育児用品に加えて、子育てに関する商品やサービス(例えば、書籍、食品、衣料品など)が育児用品テーブル112に登録されてもよい。それによって、その子育てに関する商品やサービスが包括購入の候補として決定されるようにすることができる。
【0134】
会員マスタ101、子供マスタ102,発育状況データ記憶DB103に記憶されているデータを活用することによって、電子母子手帳を形成することもできる。特に、発育状況データ記憶DB103の到達日フィールド103hには大きな変化が子供の発育状況に見られたときの日付が記憶される。そのため、これらのデータと、その時点の子供の様子を写した動画データなどを関連付けて記憶させることにより、子供の発育状況を的確に反映させた発育記録が支援サーバ10に保存される。
【0135】
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。また、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明を適用することにより、子育て中の親の手間や負担が軽減されるように、育児用品の購入を支援することができる。本発明は、育児用品購入支援装置および育児用品購入支援プログラムの分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0137】
1…育児用品購入支援システム、10,200,250…育児用品購入支援サーバ、11,31…CPU、30…ユーザ端末装置、80,180…決定処理部、81,181…発育レベル決定部、82…包括購入決定部、90…購入確認決済処理部、91…購入確認画面、92…育児用品リスト、103…発育状況データ記憶DB、110,111…発育レベル決定テーブル、112…育児用品テーブル、113…可変育児用品テーブル、114…決定発育レベル記録ファイル、115…購入候補記録ファイル、118…予測発育状況データ記憶DB、119…発育パターン登録DB、120…予測修正処理部、121…修正発育状況データ記憶DB、150…発育予測処理部、151…発育データ読取部、152…分析処理、153…発育パターン決定部、154…予測発育状況データ生成部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【手続補正書】
【提出日】2021-09-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルが前記子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録される決定発育レベル記録手段と、
該決定発育レベル記録手段に記録されている前記決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データが記録される購入候補データ記録手段と、
該購入候補データ記録手段に記録されている前記決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
該提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項2】
子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがい該生後一定期間の後の期間における前記子供の発育を予測し、その予測に基づき前記子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
前記発育予測処理手段によって生成される前記予測発育状況データを前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項3】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項4】
前記包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品として複数登録されている育児用品登録手段を更に有し、
前記育児用品登録手段は、前記発育レベルに対応した発育レベルレコードを複数有し、該各発育レベルレコードが前記候補育児用品それぞれに対応した育児用品フィールドを複数有し、かつ、該育児用品フィールドごとに、前記発育レベルに関連付けられている関連育児用品であるのか否かを示す要否コードが設定され、
前記包括購入決定手段は、前記育児用品登録手段に登録されている前記候補育児用品それぞれについて、前記育児用品フィールドそれぞれに設定されている前記要否コードにしたがい、前記包括購入の候補として決定する請求項1~3のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項5】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとが関連付けられたレベルデータが複数形成され、該レベルデータそれぞれに前記発育レベルが一義的に対応づけて記憶されている発育レベル記憶手段と、
子供の生年月日を示す生年月日データを入力させる子供データ入力手段と、
該子供データ入力手段によって入力された前記生年月日データを用いて前記生後日数データを生成する生後日数データ生成手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、前記生後日数データ生成手段によって生成された前記生後日数データと、前記体重データとを用いて前記発育レベル記憶手段を参照することによって、前記発育レベルを決定する請求項1~4のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項6】
前記体重が測定される測定日とともに、前記体重データを入力させる発育状況データ入力手段と、
該発育状況データ入力手段によって入力された前記体重データが前記測定日とともに、前記発育状況データとして記憶されている発育状況データ記憶手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、該発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データのうち、前記測定日が最新の最新発育状況データの前記体重データを用いる請求項5記載の育児用品購入支援装置。
【請求項7】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとから設定された前記子供の発育パターンを示す発育パターンデータが複数登録されている発育パターン登録手段を更に有し、
前記発育予測処理手段は、前記発育パターン登録手段に登録されている複数の前記発育パターンデータのうち、前記発育状況データに最も近似している前記発育パターンデータを最適パターンとして決定する発育パターン決定手段と、該発育パターン決定手段により決定された前記最適パターンにしたがい、前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データを前記予測発育状況データとして生成する請求項2記載の育児用品購入支援装置。
【請求項8】
前記提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを更に有する請求項2または3記載の育児用品購入支援装置。
【請求項9】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルを前記子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録させる決定発育レベル記録制御手段と、
該決定発育レベル記録制御手段の制御によって記録されている前記決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データを記録させる購入候補データ記録制御手段と、
該購入候補データ記録制御手段の制御によって記録されている前記決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
該提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項10】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがい該生後一定期間の後の期間における前記子供の発育を予測し、その予測に基づき前記子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
前記発育予測処理手段によって生成される前記予測発育状況データを前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項11】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
また、インターネットを利用したサービスとして、育児用品のオンライン購入サービスや、育児関連情報を提供するサービスも知られている。このようなサービスに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、胎児の出産予定日や子供の生年月日に基づき、胎児や乳幼児の発育段階を算出して、胎児や乳幼児それぞれの発育段階に応じた育児関連情報を提供する育児支援システムが開示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明は、子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、その発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルが子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録される決定発育レベル記録手段と、その決定発育レベル記録手段に記録されている決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データが記録される購入候補データ記録手段と、その購入候補データ記録手段に記録されている決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、その提示手段によって提示された包括購入一覧に網羅されている決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、承認判定手段によって、包括購入承認がなかったと判定されたときに変更処理手段を作動させ、包括購入承認があったと判定されたときは変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを有する育児用品購入支援装置を特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、本発明は、子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがいその生後一定期間の後の期間における子供の発育を予測し、その予測に基づき子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、発育予測処理手段によって生成される予測発育状況データを生後一定期間の後の期間における発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段とを有する育児用品購入支援装置を提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
上記育児用品購入支援装置は、包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品として複数登録されている育児用品登録手段を更に有し、育児用品登録手段は、発育レベルに対応した発育レベルレコードを複数有し、その各発育レベルレコードが候補育児用品それぞれに対応した育児用品フィールドを複数有し、かつ、その育児用品フィールドごとに、発育レベルに関連付けられている関連育児用品であるのか否かを示す要否コードが設定され、包括購入決定手段は、育児用品登録手段に登録されている候補育児用品それぞれについて、育児用品フィールドそれぞれに設定されている要否コードにしたがい、包括購入の候補として決定するようにすることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
また、上記育児用品購入支援装置は、子供の生後日数を示す生後日数データと子供の体重を示す体重データとから設定された子供の発育パターンを示す発育パターンデータが複数登録されている発育パターン登録手段を更に有し、発育予測処理手段は、発育パターン登録手段に登録されている複数の発育パターンデータのうち、発育状況データに最も近似している発育パターンデータを最適パターンとして決定する発育パターン決定手段と、その発育パターン決定手段により決定された最適パターンにしたがい、生後一定期間の後の期間における発育状況データを予測発育状況データとして生成するようにすることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
上記育児用品購入支援装置は、提示手段によって提示された包括購入一覧に網羅されている決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、承認判定手段によって、包括購入承認がなかったと判定されたときに変更処理手段を作動させ、包括購入承認があったと判定されたときは変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを更に有することが好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
そして、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、その発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルを子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録させる決定発育レベル記録制御手段と、決定発育レベル記録制御手段の制御によって記録されている決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データを記録させる購入候補データ記録制御手段と、購入候補データ記録制御手段の制御によって記録されている決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、提示手段によって提示された包括購入一覧に網羅されている決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、承認判定手段によって、包括購入承認がなかったと判定されたときに変更処理手段を作動させ、包括購入承認があったと判定されたときは変更処理手段を作動させないように制御する制御手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
また、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがいその生後一定期間の後の期間における子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、発育予測処理手段によって生成される予測発育状況データを生後一定期間の後の期間における発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルが前記子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録される決定発育レベル記録手段と、
該決定発育レベル記録手段に記録されている前記決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データが記録される購入候補データ記録手段と、
該購入候補データ記録手段に記録されている前記決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
該提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項2】
子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがい該生後一定期間の後の期間における前記子供の発育を予測し、その予測に基づき前記子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
前記発育予測処理手段によって生成される前記予測発育状況データを前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段と、
前記提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項3】
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段とを有する育児用品購入支援装置。
【請求項4】
前記包括購入の候補にされる育児用品が候補育児用品として複数登録されている育児用品登録手段を更に有し、
前記育児用品登録手段は、前記発育レベルに対応した発育レベルレコードを複数有し、該各発育レベルレコードが前記候補育児用品それぞれに対応した育児用品フィールドを複数有し、かつ、該育児用品フィールドごとに、前記発育レベルに関連付けられている関連育児用品であるのか否かを示す要否コードが設定され、
前記包括購入決定手段は、前記育児用品登録手段に登録されている前記候補育児用品それぞれについて、前記育児用品フィールドそれぞれに設定されている前記要否コードにしたがい、前記包括購入の候補として決定する請求項1~3のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項5】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとが関連付けられたレベルデータが複数形成され、該レベルデータそれぞれに前記発育レベルが一義的に対応づけて記憶されている発育レベル記憶手段と、
子供の生年月日を示す生年月日データを入力させる子供データ入力手段と、
該子供データ入力手段によって入力された前記生年月日データを用いて前記生後日数データを生成する生後日数データ生成手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、前記生後日数データ生成手段によって生成された前記生後日数データと、前記体重データとを用いて前記発育レベル記憶手段を参照することによって、前記発育レベルを決定する請求項1~4のいずれか一項記載の育児用品購入支援装置。
【請求項6】
前記体重が測定される測定日とともに、前記体重データを入力させる発育状況データ入力手段と、
該発育状況データ入力手段によって入力された前記体重データが前記測定日とともに、前記発育状況データとして記憶されている発育状況データ記憶手段とを更に有し、
前記発育レベル決定手段は、該発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データのうち、前記測定日が最新の最新発育状況データの前記体重データを用いる請求項5記載の育児用品購入支援装置。
【請求項7】
前記子供の生後日数を示す生後日数データと前記子供の体重を示す体重データとから設定された前記子供の発育パターンを示す発育パターンデータが複数登録されている発育パターン登録手段を更に有し、
前記発育予測処理手段は、前記発育パターン登録手段に登録されている複数の前記発育パターンデータのうち、前記発育状況データに最も近似している前記発育パターンデータを最適パターンとして決定する発育パターン決定手段と、該発育パターン決定手段により決定された前記最適パターンにしたがい、前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データを前記予測発育状況データとして生成する請求項2記載の育児用品購入支援装置。
【請求項8】
前記提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを更に有する請求項3記載の育児用品購入支援装置。
【請求項9】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい、該発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルを前記子供の生まれた順番を示す出産順序区分、性別および処理日とともに記録させる決定発育レベル記録制御手段と、
該決定発育レベル記録制御手段の制御によって記録されている前記決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品を含む購入候補データを記録させる購入候補データ記録制御手段と、
該購入候補データ記録制御手段の制御によって記録されている前記決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
該提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項10】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがい該生後一定期間の後の期間における前記子供の発育を予測し、その予測に基づき前記子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
該発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、
前記発育予測処理手段によって生成される前記予測発育状況データを前記生後一定期間の後の期間における前記発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段と
前記提示手段によって提示された前記包括購入一覧に網羅されている前記決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、
前記包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、
前記承認判定手段によって、前記包括購入承認がなかったと判定されたときに前記変更処理手段を作動させ、前記包括購入承認があったと判定されたときは前記変更処理手段を作動させないように制御する制御手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【請求項11】
コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示す発育状況データにしたがい該子供の発育を予測し、その予測に基づき該子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、
前記子供の生後から前記発育予測処理手段が前記子供の発育を予測するためのデータ収集が行われるデータ収集期間が経過するまでの第1の期間は前記発育状況データにしたがい、前記発育状況に応じた前記子供の発育レベルを決定し、かつ前記第1の期間が経過した後の第2の期間は、前記発育予測処理手段により生成された前記予測発育状況データにしたがい、前記将来の発育状況に応じた該子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、
該発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、
該包括購入決定手段によって前記包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段として機能させる育児用品購入支援プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、本発明は、子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがいその生後一定期間の後の期間における子供の発育を予測し、その予測に基づき子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、発育予測処理手段によって生成される予測発育状況データを生後一定期間の後の期間における発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段と、提示手段によって提示された包括購入一覧に網羅されている決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、承認判定手段によって、包括購入承認がなかったと判定されたときに変更処理手段を作動させ、包括購入承認があったと判定されたときは変更処理手段を作動させないように制御する制御手段とを有する育児用品購入支援装置を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
また、本発明は、コンピュータを育児用品購入支援装置として機能させるための育児用品購入支援プログラムであって、そのコンピュータを子供の生後一定期間の発育状況を示す発育状況データにしたがいその生後一定期間の後の期間における子供の発育を予測し、その予測に基づきその子供の将来の発育状況を示す予測発育状況データを生成する発育予測処理手段と、その発育予測処理手段により生成された予測発育状況データにしたがい、将来の発育状況に応じたその子供の発育レベルを決定する発育レベル決定手段と、その発育レベル決定手段によって決定された決定発育レベルに対応した育児用品を、まとめての購入である包括購入の候補として決定する包括購入決定手段と、その包括購入決定手段によって包括購入の候補として決定された決定育児用品が網羅された包括購入一覧を提示する提示手段と、発育予測処理手段によって生成される予測発育状況データを生後一定期間の後の期間における発育状況データの実績値に応じて修正する予測修正手段と、提示手段によって提示された包括購入一覧に網羅されている決定育児用品を変更することなく購入することを承認する包括購入承認があったか否かを判定する承認判定手段と、包括購入一覧の変更処理を実行する変更処理手段と、承認判定手段によって、包括購入承認がなかったと判定されたときに変更処理手段を作動させ、包括購入承認があったと判定されたときは変更処理手段を作動させないように制御する制御手段として機能させる育児用品購入支援プログラムを提供する。