(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176725
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、サーバ装置、情報処理装置、ワークフロー作成プログラム及び設定ツールプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/34 20180101AFI20221122BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20221122BHJP
G06F 3/04812 20220101ALI20221122BHJP
【FI】
G06F8/34
G06F3/12 375
G06F3/12 304
G06F3/12 324
G06F3/0481 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083294
(22)【出願日】2021-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 涼太
【テーマコード(参考)】
5B376
5E555
【Fターム(参考)】
5B376BC07
5B376BC12
5B376BC13
5B376BC14
5B376BC45
5E555AA02
5E555AA75
5E555AA79
5E555BA09
5E555BA10
5E555BA27
5E555BA73
5E555BB09
5E555BB10
5E555BB27
5E555BC13
5E555BC18
5E555BD01
5E555BE09
5E555CB33
5E555DB20
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ワークフローとレイアウトのボタンとを紐づける。
【解決手段】情報処理システムは、クライアントが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作するサーバ装置と、クライアントがアプリケーションを実行するときにクライアントに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する情報処理装置と、を具備し、設定ツールは、第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、を有し、ワークフロー作成ツールは、第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、設定ツールに、第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置と、
を具備し、
前記設定ツールは、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有し、
前記ワークフロー作成ツールは、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有する
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、
前記レイアウト作成部が前記第1のレイアウトを作成すると、前記第1のボタンを前記ワークフロー作成ツールに通知し、
前記第1のボタンに関連する1以上のワークフローを、前記ワークフロー作成ツールから取得し、
取得した前記1以上のワークフローから1個のワークフローを選択するためのGUI部品と、新規なワークフローの作成を開始するためのGUI部品とを含み、前記第1のボタンに紐づけられる第1のワークフローを設定するために用いられるワークフロー設定画面を提供する
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、前記ワークフロー設定画面を介して前記1以上のワークフローから1個のワークフローが選択されると、選択された前記ワークフローのプレビューを表示する
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の情報処理システムであって、
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、選択された前記ワークフローが前記ワークフロー設定画面を介して編集されると、編集後のワークフローを保存し、前記設定ツールに前記編集後のワークフローを通知し、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、通知された前記編集後のワークフローを前記第1のワークフローとして、前記第1のボタンに紐づける
情報処理システム。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、選択された前記ワークフローが前記ワークフロー設定画面を介して設定されると、設定された前記ワークフローを前記第1のワークフローとして、前記第1のボタンに紐づける
情報処理システム。
【請求項6】
請求項2乃至5の何れか一項に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、新規なワークフローの作成を開始することが前記ワークフロー設定画面を介して選択されると、前記ワークフロー作成ツールに、新規なワークフローの作成を要求し、
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、
要求を受けると、新規なワークフローを作成するために用いられる新規ワークフロー作成画面を提供し、
前記新規ワークフロー作成画面を介して前記第1のワークフローが作成されると、前記第1のワークフローを保存し、前記設定ツールに前記第1のワークフローを通知し、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、通知された前記第1のワークフローを、前記第1のボタンに紐づける
情報処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムであって、
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、前記設定ツールから通知された前記第1のボタンに関連するワークフロー部品を含む前記新規ワークフロー作成画面を提供し、
前記第1のワークフローは、前記新規ワークフロー作成画面を介して、前記ワークフロー部品を含むワークフローを編集することにより作成される
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理システムであって、
前記ワークフロー作成ツールの前記第2の紐づけ部は、前記ワークフロー作成部が前記第2のワークフローを作成すると、前記第2のワークフローを前記設定ツールに通知し、
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、
前記第2のワークフローの通知を、前記ワークフロー作成ツールから取得し、
前記設定ツールが設定した1以上のレイアウトから1個のレイアウトを選択するためのGUI部品と、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品とを含み、前記第2のワークフローが紐づけられる前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトを設定するために用いられるレイアウト設定画面を提供する
情報処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、前記レイアウト設定画面を介して前記1以上のレイアウトから1個のレイアウトが選択されると、選択された前記レイアウトに前記第2のボタンを配置することにより前記第2のレイアウトを作成し、前記第2のレイアウトのプレビューを表示する
情報処理システム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、前記第2のレイアウトが前記レイアウト設定画面を介して編集されると、編集後の前記第2のレイアウトを保存し、前記第2のレイアウトに含まれる前記第2のボタンを前記第2のワークフローに紐づける
情報処理システム。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れか一項に記載の情報処理システムであって、
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、
新規なレイアウトを作成することが前記レイアウト設定画面を介して選択されると、前記第2のボタンを含む新規なレイアウトを編集することにより前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトを作成するために用いられる新規レイアウト作成画面を提供し、
前記新規レイアウト作成画面を介して前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトが作成されると、前記第2のレイアウトを保存し、前記第2のレイアウトに含まれる前記第2のボタンを前記第2のワークフローに紐づける
情報処理システム。
【請求項12】
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置であって、
前記ワークフロー作成ツールは、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置の前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有する
サーバ装置。
【請求項13】
設定ツールプログラムを実行することにより、クライアントデバイスがアプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置であって、
前記設定ツールは、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが実行する前記アプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置の前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有する
情報処理装置。
【請求項14】
サーバ装置の制御回路を、
クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールであって、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置の前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有するワークフロー作成ツールとして動作させる
ワークフロー作成プログラム。
【請求項15】
情報処理装置の制御回路を、
クライアントデバイスがアプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールであって、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが実行する前記アプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置の前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有する設定ツールとして動作させる
設定ツールプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クライアントデバイスに関するアプリケーションの設定を行う設定ツールプログラム、設定ツールプログラムを実行する情報処理装置、クライアントデバイスにアプリケーションの機能を提供するサーバ装置、サーバ装置が実行する設定ツールプログラム、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスでの管理者等が利用する情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ)にインストールされた設定ツールを用いて、オフィス内のクライアントデバイス(例えば、画像形成装置)に関するアプリケーションの設定を行うことがある。例えば、特許文献1によれば、設定ツールを用いて、クライアントデバイスへのアプリケーションのインストール状況の管理、クライアントデバイスにインストールされたアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースのレイアウトの適用状況の管理、利用者に応じたレイアウト表示等が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クライアントデバイスにインストールされたアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースのレイアウトには、サーバ装置が提供する機能を実行するためのショートカットボタン(以下、単にボタンと称する)が配置される。ボタン操作により実行される所定手順の一連の機能(以下、ワークフローと称する)は、予め、サーバ装置が作成し保存しておく必要がある。このため、典型的には、ユーザは設定ツールのGUI画面を用いてレイアウトを作成し、別途、サーバ装置のGUI画面を用いてワークフローを作成し、その後、レイアウトのボタンにワークフローを紐づける必要がある。このように、設定手順が複雑化することで、手戻りが発生するリスクがある。
【0005】
適切に且つユーザフレンドリーに、ワークフローとレイアウトのボタンとを紐づけることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態に係る情報処理システムは、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置と、
を具備し、
前記設定ツールは、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有し、
前記ワークフロー作成ツールは、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有する。
【0007】
設定ツールは、第1のレイアウトの作成をトリガとして、第1のレイアウトに配置された第1のボタンを、特定のワークフロー(第1のワークフロー)に紐づける。ワークフロー作成ツールは、第2のワークフローの作成をトリガとして、設定ツールに、第2のワークフローに紐づけられる特定のボタン(第2のボタン)を含む特定のレイアウト(第2のレイアウト)を設定させる。このように、本実施形態によれば、ユーザがレイアウトを作成する操作を行ったときに、情報処理システムが自動的に必要なワークフロー設定をユーザに提示するようにする。ユーザがワークフローを作成する操作を行ったときに、情報処理システムが自動的に必要なレイアウト設定をユーザに提示するようにする。これにより、ユーザがマニュアルでレイアウト設定とワークフロー設定のウェブページ画面の切り替えをする必要が無くなるため、複雑な設定手順が簡易化し、手戻りのリスクが軽減する。
【0008】
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、
前記レイアウト作成部が前記第1のレイアウトを作成すると、前記第1のボタンを前記ワークフロー作成ツールに通知し、
前記第1のボタンに関連する1以上のワークフローを、前記ワークフロー作成ツールから取得し、
取得した前記1以上のワークフローから1個のワークフローを選択するためのGUI部品と、新規なワークフローの作成を開始するためのGUI部品とを含み、前記第1のボタンに紐づけられる第1のワークフローを設定するために用いられるワークフロー設定画面を提供する。
【0009】
設定ツールの第1の紐づけ部は、レイアウト作成部が作成した第1のレイアウトに含まれる第1のボタンに関連する1以上のワークフローを、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローの候補としてユーザに提示する。これにより、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローを、ユーザが容易かつ適切に設定することが可能である。
【0010】
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、前記ワークフロー設定画面を介して前記1以上のワークフローから1個のワークフローが選択されると、選択された前記ワークフローのプレビューを表示する。
【0011】
ワークフローのプレビューを表示することで、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローを、ユーザがさらに適切に設定することが可能である。
【0012】
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、選択された前記ワークフローが前記ワークフロー設定画面を介して編集されると、編集後のワークフローを保存し、前記設定ツールに前記編集後のワークフローを通知し、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、通知された前記編集後のワークフローを前記第1のワークフローとして、前記第1のボタンに紐づける。
【0013】
第1のレイアウトに含まれる第1のボタンに関連する1以上のワークフローから選択されたワークフローを、ユーザが任意に編集し、編集後のワークフローを第1のワークフローとして第1のボタンに紐づけることができる。これにより、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローを、ユーザが既存のワークフローを基準として容易に編集し、かつ適切に設定することが可能である。
【0014】
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、選択された前記ワークフローが前記ワークフロー設定画面を介して設定されると、設定された前記ワークフローを前記第1のワークフローとして、前記第1のボタンに紐づける。
【0015】
第1のレイアウトに含まれる第1のボタンに関連する1以上のワークフローから選択されたワークフローを編集せずに、第1のワークフローとして第1のボタンに紐づけることができる。これにより、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローを容易に設定することが可能である。
【0016】
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、新規なワークフローの作成を開始することが前記ワークフロー設定画面を介して選択されると、前記ワークフロー作成ツールに、新規なワークフローの作成を要求し、
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、
要求を受けると、新規なワークフローを作成するために用いられる新規ワークフロー作成画面を提供し、
前記新規ワークフロー作成画面を介して前記第1のワークフローが作成されると、前記第1のワークフローを保存し、前記設定ツールに前記第1のワークフローを通知し、
前記設定ツールの前記第1の紐づけ部は、通知された前記第1のワークフローを、前記第1のボタンに紐づける。
【0017】
設定ツールの第1の紐づけ部は、ワークフロー作成ツールに、新規なワークフローの作成を要求する。これにより、ユーザがレイアウトを作成する操作を行ったときに、情報処理システムが自動的に必要なワークフロー設定をユーザに提示する。ユーザがマニュアルでレイアウト設定からワークフロー設定にウェブページ画面の切り替えをする必要が無くなるため、複雑な設定手順が簡易化し、手戻りのリスクが軽減する。
【0018】
前記ワークフロー作成ツールの前記ワークフロー作成部は、前記設定ツールから通知された前記第1のボタンに関連するワークフロー部品を含む前記新規ワークフロー作成画面を提供し、
前記第1のワークフローは、前記新規ワークフロー作成画面を介して、前記ワークフロー部品を含むワークフローを編集することにより作成される。
【0019】
ワークフロー作成ツールのワークフロー作成部は、設定ツールから通知された第1のボタンに関連するワークフロー部品を、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローの部品の候補としてユーザに提示する。これにより、第1のボタンに紐付けられる第1のワークフローを、ユーザが容易かつ適切に設定することが可能である。
【0020】
前記ワークフロー作成ツールの前記第2の紐づけ部は、前記ワークフロー作成部が前記第2のワークフローを作成すると、前記第2のワークフローを前記設定ツールに通知し、
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、
前記第2のワークフローの通知を、前記ワークフロー作成ツールから取得し、
前記設定ツールが設定した1以上のレイアウトから1個のレイアウトを選択するためのGUI部品と、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品とを含み、前記第2のワークフローが紐づけられる前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトを設定するために用いられるレイアウト設定画面を提供する。
【0021】
ワークフロー作成ツールは、第2のワークフローの作成をトリガとして、設定ツールに、第2のワークフローに紐づけられる特定のボタン(第2のボタン)を含む特定のレイアウト(第2のレイアウト)を設定させる。このように、本実施形態によれば、ユーザがワークフローを作成する操作を行ったときに、情報処理システムが自動的に必要なレイアウト設定をユーザに提示するようにする。これにより、ユーザがマニュアルでレイアウト設定とワークフロー設定のウェブページ画面の切り替えをする必要が無くなるため、複雑な設定手順が簡易化し、手戻りのリスクが軽減する。
【0022】
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、前記レイアウト設定画面を介して前記1以上のレイアウトから1個のレイアウトが選択されると、選択された前記レイアウトに前記第2のボタンを配置することにより前記第2のレイアウトを作成し、前記第2のレイアウトのプレビューを表示する。
【0023】
設定ツールの前記レイアウト作成部は、第2のワークフローが紐づけられるのに適切な第2のボタンの候補となるボタンを配置する。これにより、第2のワークフローが紐づけられる第2のボタンを、ユーザが容易かつ適切に設定することが可能である。
【0024】
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、前記第2のレイアウトが前記レイアウト設定画面を介して編集されると、編集後の前記第2のレイアウトを保存し、前記第2のレイアウトに含まれる前記第2のボタンを前記第2のワークフローに紐づける。
【0025】
第2のレイアウトを、ユーザが任意に編集し、編集後の第2のレイアウトに含まれる第2のボタンを第2のワークフローに紐づけることができる。これにより、第2のワークフローに紐づけるに紐付けられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを、ユーザが既存のレイアウトを基準として容易に編集し、かつ適切に設定することが可能である。
【0026】
前記設定ツールの前記レイアウト作成部は、
新規なレイアウトを作成することが前記レイアウト設定画面を介して選択されると、前記第2のボタンを含む新規なレイアウトを編集することにより前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトを作成するために用いられる新規レイアウト作成画面を提供し、
前記新規レイアウト作成画面を介して前記第2のボタンを含む前記第2のレイアウトが作成されると、前記第2のレイアウトを保存し、前記第2のレイアウトに含まれる前記第2のボタンを前記第2のワークフローに紐づける。
【0027】
設定ツールのレイアウト作成部は、新規レイアウト作成画面を提供する。これにより、ユーザがワークフローを作成する操作を行ったときに、情報処理システムが自動的に必要なレイアウト設定をユーザに提示する。ユーザがマニュアルでワークフロー設定からレイアウト設定にウェブページ画面の切り替えをする必要が無くなるため、複雑な設定手順が簡易化し、手戻りのリスクが軽減する。
【0028】
本開示の一形態に係るサーバ装置は、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置であって、
前記ワークフロー作成ツールは、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置の前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有する。
【0029】
本開示の一形態に係る情報処理装置は、
設定ツールプログラムを実行することにより、クライアントデバイスがアプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置であって、
前記設定ツールは、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが実行する前記アプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置の前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有する。
【0030】
本開示の一形態に係るワークフロー作成プログラムは、
サーバ装置の制御回路を、
クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールであって、
第2のワークフローを作成するワークフロー作成部と、
設定ツールプログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが前記アプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールとして動作する制御回路を有する情報処理装置の前記設定ツールに、前記第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる第2の紐づけ部と、
を有するワークフロー作成ツールとして動作させる。
【0031】
本開示の一形態に係る設定ツールプログラムは、
情報処理装置の制御回路を、
クライアントデバイスがアプリケーションを実行するときに前記クライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う設定ツールであって、
第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
ワークフロー作成プログラムを実行することにより、前記クライアントデバイスが実行する前記アプリケーションのワークフローを作成するワークフロー作成ツールとして動作する制御回路を有するサーバ装置の前記ワークフロー作成ツールが作成する第1のワークフローに前記第1のボタンを紐づける第1の紐づけ部と、
を有する設定ツールとして動作させる。
【発明の効果】
【0032】
本開示によれば、適切に且つユーザフレンドリーに、ワークフローとレイアウトのボタンとを紐づけることができる。
【0033】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理システムを示す。
【
図5】情報処理システムの第1の動作シーケンスを示す。
【
図7】ワークフロー作成ツールの第1の動作フローを示す。
【
図8】ワークフローのプレビュー画像の一例を示す。
【
図10】ワークフロー設定画面から表示されるワークフロー部品を示す。
【
図11】情報処理システムの第2の動作シーケンスを示す。
【
図12】ワークフロー作成ツールの第2の動作フローを示す。
【
図14】レイアウトのプレビュー画像の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0036】
1.情報処理システム
【0037】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システムを示す。
【0038】
情報処理システム10は、情報処理装置20と、サーバ装置30とを有する。情報処理装置20とサーバ装置30とは、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0039】
サーバ装置30は、アプリケーションの一部の機能が提供されるクライアントデバイス(不図示)を登録する。アプリケーションの一部の機能とは、例えば、プラットフォームアプリケーションであるアプリケーション上で動作するウェブアプリケーションにより実現される機能である。サーバ装置30は、サーバ装置30に登録されたクライアントデバイスに、アプリケーションの一部の機能を提供するウェブサーバである。例えば、アプリケーションが、画像形成装置(クライアントデバイス)向けのプラットフォームアプリケーション(HyPASアプリケーション等)である場合、その一部の機能として、ワークフロー(スキャンし、スキャンデータをフォルダにコピーし終了)機能が挙げられる。サーバ装置30には、ワークフロー作成プログラムがインストールされている。サーバ装置30は、ワークフロー作成プログラムを実行することにより、ワークフロー作成ツール310として動作する。サーバ装置30は、クライアントデバイスが実行するアプリケーションのワークフローを作成する。
【0040】
クライアントデバイスは、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置である。クライアントデバイスは、複数でも単数でもよい。クライアントデバイスには、アプリケーションをインストール可能である。アプリケーションは、例えば、クライアントデバイスにネットワークNを介して提供されるウェブアプリケーションを実行するためのプラットフォームアプリケーション(例えば、HyPASアプリケーション)である。
【0041】
情報処理装置20は、クライアントデバイスが設置されるオフィスでの管理者等(以下単にユーザと称する)が利用するパーソナルコンピュータ等である。情報処理装置20には、設定ツールプログラムがインストールされている。情報処理装置20は、設定ツールプログラムを実行することにより、設定ツール210として動作する。設定ツール210は、クライアントデバイスにインストールされるアプリケーションの各種の設定を行うユーザインタフェースである。設定ツール210は、コンフィグツールとも呼ばれる。ユーザは設定ツール210のユーザインタフェースを用いて、クライアントデバイスに関するアプリケーションに関する各種の設定(例えば、設定ツール210にクライアントデバイスを登録、アプリケーションのインストール、グラフィカルユーザインタフェースのレイアウトのインストール等)を行う。例えば、設定ツール210は、クライアントデバイスがアプリケーションを実行するときにクライアントデバイスに表示される、ワークフローを実行するための1以上のボタンのレイアウトの設定を行う。
【0042】
2.レイアウトの一例
【0043】
【0044】
図2に示す様に、アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースのレイアウトは、アプリケーションの各機能を実行するためのボタンをタイル状に配置したGUI群を意味する。
【0045】
3.情報処理システムの機能的構成
【0046】
【0047】
情報処理装置20の制御回路において、CPU等のプロセッサがROMに記憶された設定ツールプログラムをRAMにロードして実行することにより、設定ツール210として動作する。設定ツール210は、レイアウト作成部211と、第1の紐づけ部212とを有する。
【0048】
サーバ装置30の制御回路において、CPU等のプロセッサがROMに記憶されたワークフロー作成プログラムをRAMにロードして実行することにより、ワークフロー作成ツール310として動作する。ワークフロー作成ツール310は、ワークフロー作成部311と、第2の紐づけ部312とを有する。
【0049】
4.情報処理システムの第1の動作
【0050】
第1の動作は、ユーザが設定ツール210を用いて特定のボタン(第1のボタン)が配置されたレイアウト(第1のレイアウト)を作成したときの動作である。設定ツール210は、第1のレイアウトの作成をトリガとして、第1のレイアウトに配置された第1のボタンを、特定のワークフロー(第1のワークフロー)に紐づける。
【0051】
即ち、第1の動作において、設定ツール210のレイアウト作成部211は、第1のボタンが配置された第1のレイアウトを作成する。設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311が作成する第1のワークフローに第1のボタンを紐づける。以下、第1の動作をより詳細に説明する。
【0052】
動作の前提として、情報処理装置20は設定ツールプログラムを実行することにより設定ツール210を起動中である。設定ツール210のレイアウト作成部211は、情報処理装置20の表示装置250(ディスプレイ)に、レイアウト設定画面400を表示する。レイアウト設定画面400は、レイアウトを設定するために用いられる。
【0053】
【0054】
レイアウト設定画面400は、設定ツール210が設定した1以上の既存のレイアウトから1個のレイアウトを選択して編集するためのGUI部品401と、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品402とを含む。例えば、選択した1個のGUI部品401の名称がハイライト表示される。レイアウト設定画面400は、編集エリアとしての新規レイアウト作成画面403を含む。新規レイアウト作成画面403に、選択した1個のGUI部品401の名称により特定されるレイアウト404が表示される。上述のように、レイアウト404は、アプリケーションの各機能を実行するためのボタンをタイル状に配置したGUI群(
図3)を意味する。新規レイアウト作成画面403には、未作成の(ボタンが配置されていない空の)レイアウト404に配置可能なGUI部品としてのボタン405が表示される。
【0055】
図5は、情報処理システムの第1の動作シーケンスを示す。
図6は、設定ツールの第1の動作フローを示す。
【0056】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、ユーザがレイアウト設定画面400のボタン405(本例では、スキャンワークフローボタン)をドラッグアンドドロップしてレイアウト404に配置したことを検出する。すると、レイアウト作成部211は、レイアウト設定画面400のレイアウト404上にスキャンワークフローボタン406をプレビュー表示し、スキャンワークフローボタン406(第1のボタン)を含むレイアウト404(第1のレイアウト)を作成する(ステップS101)。
【0057】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、レイアウト404に配置されたスキャンワークフローボタン406を、ワークフロー作成ツール310に通知し、スキャンワークフローボタン406に関連するワークフローを参照する(ステップS102)。
【0058】
図7は、ワークフロー作成ツールの第1の動作フローを示す。
【0059】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、設定ツール210から通知されたスキャンワークフローボタン406に関連する1以上のワークフローを、設定ツール210に返す(ステップS201)。具体的には、ワークフロー作成部311は、ワークフローの情報として、ワークフロー名、公開/非公開、アクティブ/インアクティブ、ワークフローの構成等を、設定ツール210に返す。ワークフローの構成とは、インプット、実行すべき1以上の機能及びエンドを含む所定手順の一連の機能の組み合わせである。
【0060】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、スキャンワークフローボタン406に関連する1以上のワークフローを、ワークフロー作成ツール310から取得し、保存する(ステップS103)。
【0061】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー設定画面700(
図9を参照して後述する)を表示装置250(ディスプレイ)に表示してユーザに提供する。ワークフロー設定画面700は、ワークフロー作成ツール310から取得した1以上のワークフローの情報(ワークフロー名、公開/非公開、アクティブ/インアクティブ、ワークフローの構成等)を表示する。ワークフロー設定画面700は、ワークフロー作成ツール310から取得した1以上の既存のワークフローから1個のワークフローを選択するためのGUI部品と、新規なワークフローの作成を開始するためのGUI部品とを含む。ワークフロー設定画面700は、第1のボタンに紐づけられる第1のワークフローを設定するために用いられる(ステップS104)。
【0062】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー設定画面700を介して、ワークフロー作成ツール310から取得した1以上の既存のワークフローから1個のワークフローを選択するためのGUI部品と、新規なワークフローの作成を開始するためのGUI部品との、何れかが選択されたことを検出する(ステップS105)。以下、(1)既存のワークフローを選択する場合と、(2)新規なワークフローを作成する場合とに場合分けして説明する。
【0063】
(1)既存のワークフローを選択する場合
【0064】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー設定画面700を介して、ワークフロー作成ツール310から取得した1以上の既存のワークフローから1個のワークフローを選択するためのGUI部品が選択されたことを検出する(ステップS106)。すると、第1の紐づけ部212は、選択されたワークフローの情報(ステップS103で保存したワークフローの情報)を参照する(ステップS107)。第1の紐づけ部212は、選択されたワークフローの情報に基づきワークフローのプレビュー画像を作成し、ワークフロー設定画面700にワークフローをプレビュー表示する(ステップS108)。
【0065】
図8は、ワークフローのプレビュー画像の一例を示す。
【0066】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、選択されたワークフローの情報に含まれるワークフローの構成(即ち、インプット、実行すべき1以上の機能及びエンドを含む所定手順の一連の機能の組み合わせ)を読み出す。第1の紐づけ部212は、インプット、実行すべき1以上の機能及びエンドをそれぞれ示すワークフロー部品を、手順の流れを示す矢印でつなげることにより、ワークフローのプレビュー画像を作成する。本例では、第1の紐づけ部212は、インプットとしてMFPクライアント601、機能として「フォルダにコピー」602及びエンド603を、それぞれ、手順の流れを示す矢印604、605でつなげることにより、ワークフローのプレビュー画像600を作成する。
【0067】
ユーザは、ワークフロー設定画面700にプレビュー表示されたワークフローのプレビュー画像600を参照し、表示されたワークフローを編集せずそのまま設定したいと考える。この場合、ユーザは、ワークフロー設定画面700に表示されたセーブボタン710を操作することにより、ワークフローを設定する。設定ツール210の第1の紐づけ部212は、既存の1個のワークフローが設定されたことを検出する(ステップS109)。第1の紐づけ部212は、設定された既存の1個のワークフロー(第1のワークフロー)を、レイアウト404に配置(ステップS101)されたスキャンワークフローボタン406(第1のボタン)に紐づける(ステップS111)。
【0068】
一方、ユーザは、プレビュー画像600が表示されたワークフローを編集する場合は、ワークフローのプレビュー画像600に対してワークフロー部品(
図10を参照して後述する)をドラッグアンドドロップしてワークフロー部品を配置し直すことにより、ワークフローを編集する。ユーザは、ワークフロー設定画面700にプレビュー表示された編集後のワークフローのプレビュー画像600を参照し、ワークフロー設定画面700に表示されたセーブボタン710を操作する。ワークフロー設定画面700は、ワークフローがワークフロー設定画面700を介して編集されると、編集後のワークフローをワークフロー作成ツール310に保存する。
【0069】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、編集後のワークフローを、ワークフロー設定画面700から取得し(ステップS202)、編集後のワークフローの情報を保存する(ステップS203)。ワークフロー作成部311は、編集後のワークフローの情報を、設定ツール210に通知する(ステップS204)。
【0070】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツール310から通知された編集後のワークフローを保存する(ステップS110)。第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツール310から通知された編集後のワークフロー(第1のワークフロー)を、レイアウト404に配置(ステップS101)されたスキャンワークフローボタン406(第1のボタン)に紐づける(ステップS111)。
【0071】
(2)新規なワークフローを作成する場合
【0072】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー設定画面700を介して、新規なワークフローの作成を開始するためのGUI部品が選択されたことを検出する(ステップS112)。すると、第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツールに、新規なワークフローの作成を要求する(ステップS113)。
【0073】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、通知を受けると、新規ワークフロー作成画面705を生成する(ステップS205)。新規ワークフロー作成画面705は、新規なワークフローを作成するために用いられる編集エリアであり、ワークフロー設定画面700上に表示される。ワークフロー作成部311は、新規ワークフロー作成画面705に、設定ツール210から通知(ステップS201)されたスキャンワークフローボタン406に関連するワークフロー部品を配置する(ステップS206)。
【0074】
図9は、ワークフロー設定画面の一例を示す。
図10は、ワークフロー設定画面に含まれるインプットタブを展開して表示されるワークフロー部品を示す。
【0075】
ワークフロー設定画面700は、インプットタブ701を含む。インプットタブ701が展開されると、複数(本例では5個)のワークフロー部品702が表示される(
図10)。本例では、ワークフロー作成部311は、設定ツール210から通知(ステップS201)されたスキャンワークフローボタン406に関連するワークフロー部品「MFPクライアント」703を選択する(
図10)。ワークフロー作成部311は、ワークフロー設定画面700上の新規ワークフロー作成画面705に、ワークフロー部品「MFPクライアント」703を配置する(
図9)。
【0076】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、ワークフロー部品「MFPクライアント」703を含む新規ワークフロー作成画面705を表示装置250(ディスプレイ)に表示してユーザに提供する(ステップS207)。
【0077】
ユーザは、表示された新規ワークフロー作成画面705に含まれるワークフロー部品「MFPクライアント」703を含むワークフローを編集する。本例では、ユーザは、新規ワークフロー作成画面705に含まれるジェネラルタブ704等を展開し、表示された複数のワークフロー部品(不図示)を新規ワークフロー作成画面705にドラッグアンドドロップしてワークフローを作成する。本例では、ユーザは、インプットとしてMFPクライアント703、機能として「フォルダにコピー」706及びエンド707を、それぞれ、手順の流れを示す矢印708、709でつなげることにより、ワークフローを作成(編集)する。
【0078】
新規ワークフロー作成画面705は、新規ワークフロー作成画面705を介してワークフローが作成(編集)されると、作成された新規なワークフローをワークフロー作成ツール310に保存する。
【0079】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、作成された新規なワークフローを、新規ワークフロー作成画面705から取得し(ステップS208)、新規なワークフローの情報を保存する(ステップS209)。ワークフロー作成部311は、新規なワークフローの情報を、設定ツール210に通知する(ステップS210)。
【0080】
設定ツール210の第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツール310から通知された新規なワークフローを保存する(ステップS114)。第1の紐づけ部212は、ワークフロー作成ツール310から通知された新規なワークフロー(第1のワークフロー)を、レイアウト404に配置(ステップS101)されたスキャンワークフローボタン406(第1のボタン)に紐づける(ステップS115)。
【0081】
5.情報処理システムの第2の動作
【0082】
第2の動作は、ユーザがワークフロー作成ツール310を用いて特定のワークフロー(第2のワークフロー)を作成したときの動作である。ワークフロー作成ツール310は、第2のワークフローの作成をトリガとして、設定ツール210に、第2のワークフローに紐づけられる特定のボタン(第2のボタン)を含む特定のレイアウト(第2のレイアウト)を設定させる。
【0083】
即ち、第2の動作において、ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、第2のワークフローを作成する。ワークフロー作成ツール310の第2の紐づけ部312は、設定ツール210のレイアウト作成部211に、第2のワークフローに紐づけられる第2のボタンを含む第2のレイアウトを設定するための動作を実行させる。以下、第2の動作をより詳細に説明する。
【0084】
図11は、情報処理システムの第2の動作シーケンスを示す。
図12は、ワークフロー作成ツールの第2の動作フローを示す。
【0085】
動作の前提として、サーバ装置30は、ワークフロー作成プログラムを実行することにより、ワークフロー作成ツール310を起動中である。ワークフロー作成ツール310は、情報処理装置20上でユーザ操作可能に実行されるウェブアプリケーションである。
【0086】
ユーザは、情報処理装置20上で起動中のワークフロー作成ツール310を操作して、新規なワークフローの作成を開始することをワークフロー作成ツール310に要求する。
【0087】
ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、新規なワークフローの作成の要求を取得すると(ステップS301)、情報処理装置20の表示装置250(ディスプレイ)に、新規なワークフローを作成するために用いられる新規ワークフロー作成画面705(
図9)を表示する(ステップS302)。
【0088】
ユーザは、表示された新規ワークフロー作成画面705を介して新規なワークフローを作成する。本例では、新規なワークフローは、インプットとしてMFPクライアント703(
図9、
図10)を含むものとする。ワークフロー作成ツール310のワークフロー作成部311は、新規ワークフロー作成画面705を介して新規なワークフローが作成されると、作成された新規なワークフローを、新規ワークフロー作成画面705から取得し(ステップS303)、新規なワークフローの情報を保存する(ステップS304)。
【0089】
ワークフロー作成ツール310の第2の紐づけ部312は、新規なワークフローの情報を、設定ツール210に通知する(ステップS305)。具体的には、新規なワークフローの情報は、ワークフロー名、公開/非公開、アクティブ/インアクティブ、ワークフローの構成(インプットとしてMFPクライアントを含む)等を含む。
【0090】
【0091】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、ワークフロー作成ツール310から新規なワークフローの通知を取得し、新規なワークフローの情報を保存する(ステップS401)。レイアウト作成部211は、情報処理装置20の表示装置250(ディスプレイ)に、レイアウト設定画面400(
図4)を表示する(ステップS402)。上述のように、レイアウト設定画面400は、設定ツール210が設定した1以上の既存のレイアウトから1個のレイアウトを選択して編集するためのGUI部品401と、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品402とを含む。
【0092】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、レイアウト設定画面400を介して、設定ツール210が設定した1以上の既存のレイアウトから1個のレイアウトを選択して編集するためのGUI部品401と、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品402との、何れかが選択されたことを検出する(ステップS403)。以下、(1)既存のレイアウトを選択する場合と、(2)新規なレイアウトを作成する場合とに場合分けして説明する。
【0093】
(1)既存のレイアウトを選択する場合
【0094】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、レイアウト設定画面400を介して、1以上の既存のレイアウトから1個のレイアウトを選択して編集するためのGUI部品401が選択されたことを検出する(ステップS404)。すると、レイアウト作成部211は、選択されたレイアウトの情報を参照する(ステップS405)。レイアウトの情報は、レイアウト名、機能ボタンの配置などを含む。レイアウト作成部211は、選択されたレイアウトの適当な位置に、ワークフロー作成ツール310から取得(ステップS401)した新規なワークフローを実行するためのボタンを配置する(ステップS406)。レイアウト作成部211は、新規なワークフローを実行するためのボタンを配置したレイアウトのプレビュー画像500を作成し、レイアウト設定画面400にプレビュー表示する(ステップS407)。
【0095】
図14は、レイアウトのプレビュー画像の一例を示す。
【0096】
本例では、レイアウト作成部211が取得(ステップS401)した、新規なワークフローの情報のワークフローの構成は、インプットとしてMFPクライアントを含む。このため、レイアウト作成部211は、インプットとしてのMFPクライアントに適したボタン、例えば、MFPボタン501を配置する(ステップS406)。レイアウト作成部211は、新規なワークフローを実行するためのMFPボタン501を配置したレイアウトのプレビュー画像500を作成し、レイアウト設定画面400にプレビュー表示する(ステップS407)。
【0097】
ユーザは、レイアウト設定画面400にプレビュー表示されたレイアウトのプレビュー画像500を参照し、表示されたレイアウトをそのまま設定したいと考える。この場合、ユーザは、レイアウト設定画面400に表示されたセーブボタン407を操作することにより、MFPボタン501を配置したレイアウトを設定する。
【0098】
一方、ユーザは、プレビュー画像500が表示されたレイアウトを編集する場合は、レイアウトのプレビュー画像500に対してボタン部品をドラッグアンドドロップしてボタン部品を配置し直すことにより、MFPボタン501を配置したレイアウトを編集する。ユーザは、レイアウト設定画面400にプレビュー表示された編集後のレイアウトのプレビュー画像500を参照し、レイアウト設定画面400に表示されたセーブボタン407を操作する。レイアウト設定画面400は、レイアウトがレイアウト設定画面400を介して編集されると、編集後のレイアウトを設定ツール210に保存する。
【0099】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、MFPボタン501を配置した編集後のレイアウトを、レイアウト設定画面400から取得し(ステップS408)、編集後のレイアウトの情報を保存する。レイアウト作成部211は、編集後のレイアウト(第2のレイアウト)に含まれるMFPボタン501(第2のボタン)を、ワークフロー作成ツール310から通知(ステップS401)された新規なワークフロー(第2のワークフロー)に紐づける(ステップS409)。
【0100】
(2)新規なレイアウトを作成する場合
【0101】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、レイアウト設定画面400を介して、新規なレイアウトを作成するためのGUI部品402が選択されたことを検出する(ステップS410)。すると、レイアウト作成部211は、新規なレイアウトを作成するために用いられる編集エリアとしての新規レイアウト作成画面403を生成する(ステップS411)。
図4に示す様に、レイアウト作成部211は、新規レイアウト作成画面403に含まれるレイアウト404に、ワークフロー作成ツール310から取得(ステップS401)した新規なワークフローを実行するためのボタン406を配置する(ステップS412)。レイアウト作成部211は、新規なワークフローを実行するためのボタン406を配置した新規レイアウト作成画面403を表示する(ステップS413)。言い換えれば、新規レイアウト作成画面403は、新規なワークフローを実行するためのボタン406(第2のボタン)を含む新規なレイアウト404を編集することにより第2のボタンを含む新規なレイアウト(第2のレイアウト)を作成するために用いられる。
【0102】
ユーザは、新規レイアウト作成画面403に表示されたボタン406を含むレイアウト404を編集する場合は、レイアウト404に対してボタン部品405をドラッグアンドドロップしてボタン部品を配置し直すことにより、ボタン406を含むレイアウト404を編集する。ユーザは、新規レイアウト作成画面403に表示された編集後のレイアウト404を参照し、新規レイアウト作成画面403に表示されたセーブボタン407を操作する。新規レイアウト作成画面403は、レイアウト404が新規レイアウト作成画面403を介して編集されると、編集後のレイアウト404を設定ツール210に保存する。
【0103】
設定ツール210のレイアウト作成部211は、ボタン406を配置した編集後のレイアウト404を、レイアウト設定画面400から取得し(ステップS414)、編集後のレイアウト404の情報を保存する。レイアウト作成部211は、編集後のレイアウト(第2のレイアウト)に含まれるボタン406(第2のボタン)を、ワークフロー作成ツール310から通知(ステップS401)された新規なワークフロー(第2のワークフロー)に紐づける(ステップS415)。
【0104】
6.結語
【0105】
典型的に、アプリケーションのワークフローを作成する際、ユーザは決められたステップで設定ツールとアプリケーションサーバの操作を行わなくてはならず、それぞれのウェブページを切り替える回数が多くなり、手順を間違えることにより手戻りが発生する。
【0106】
これに対して、本実施形態によれば、設定ツール210は、第1のレイアウトの作成をトリガとして、第1のレイアウトに配置された第1のボタンを、特定のワークフロー(第1のワークフロー)に紐づける(第1の動作)。ワークフロー作成ツール310は、第2のワークフローの作成をトリガとして、設定ツール210に、第2のワークフローに紐づけられる特定のボタン(第2のボタン)を含む特定のレイアウト(第2のレイアウト)を設定させる(第2の動作)。
【0107】
このように、本実施形態によれば、ユーザがレイアウトを作成する操作を行ったときに、情報処理システム10が自動的に必要なワークフロー設定をユーザに提示するようにする(第1の動作)。ユーザがワークフローを作成する操作を行ったときに、情報処理システム10が自動的に必要なレイアウト設定をユーザに提示するようにする(第2の動作)。これにより、ユーザがマニュアルでレイアウト設定とワークフロー設定のウェブページ画面の切り替えをする必要が無くなるため、複雑な設定手順が簡易化し、手戻りのリスクが軽減する。
【0108】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0109】
10 情報処理システム
20 情報処理装置
210 設定ツール
211 レイアウト作成部
212 第1の紐づけ部
30 サーバ装置
310 ワークフロー作成ツール
311 ワークフロー作成部
312 第2の紐づけ部
400 レイアウト設定画面
700 ワークフロー設定画面