(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176738
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】車両運転支援システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20221122BHJP
B60W 40/09 20120101ALI20221122BHJP
B60W 50/14 20200101ALI20221122BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20221122BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20221122BHJP
【FI】
G08G1/00 D
B60W40/09
B60W50/14
G16Y10/40
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083312
(22)【出願日】2021-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129654
【弁理士】
【氏名又は名称】大池 達也
(72)【発明者】
【氏名】栢森 啓
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA60
3D241BC01
3D241CC08
3D241CE02
3D241CE03
3D241CE04
3D241DA13Z
3D241DA39Z
3D241DA52Z
3D241DB01Z
3D241DC25Z
3D241DD05Z
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC12
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF10
5H181MB02
(57)【要約】
【課題】自車両の周囲を走行している他車両の状況に応じた適切な運転支援を行うことができる車両運転支援システムを提供すること。
【解決手段】車両運転支援システム1は、車両2の運転者による運転操作を計測する運転操作センサ部27と、運転操作センサ部27による計測結果に基づいて運転者の運転技能を診断する診断部103と、自車両2aの周囲を走行している他車両2bの運転者に係る診断結果情報を受信する車車間通信部21と、他車両2bの運転者に係る診断結果情報に基づいて運転支援処理を実行する制御部29と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられ、当該車両の運転者による運転操作を計測する計測手段と、
前記計測手段による計測結果に基づいて、当該車両の運転者の運転技能を診断する診断手段と、
自車両の周囲を走行している他車両を特定し、当該他車両の運転者を対象とした前記診断手段による診断結果情報を受信する診断結果情報受信手段と、
該診断結果情報受信手段により受信された前記診断結果情報に基づいて、所定の運転支援処理を実行する運転支援処理手段と、を備えたことを特徴とする車両運転支援システム。
【請求項2】
前記運転支援処理手段は、前記診断結果情報受信手段が受信した他車両の診断結果情報が所定の基準を満たしていない場合に、前記運転支援処理として自車両の運転者に対し注意喚起するための報知処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両運転支援システム。
【請求項3】
前記運転支援処理手段は、前記診断結果情報受信手段が受信した他車両の診断結果情報が所定の基準を満たしていない場合に、前記運転支援処理として自車両の制動処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両運転支援システム。
【請求項4】
車両に設けられ、当該車両の位置を測定する車両測位手段と、
他車両に設けられた前記車両測位手段により測定される当該他車両の位置情報を受信する他車両位置情報受信手段と、
車両に設けられ、地図上に自車両及び他車両の位置情報を表示するとともに、前記診断結果情報受信手段が受信した診断結果情報を前記位置情報と対応付けて表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両運転支援システム。
【請求項5】
各車両は車車間通信手段を備え、
前記診断結果情報受信手段は、前記車車間通信手段により他車両の前記診断結果情報を受信することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の車両運転支援システム。
【請求項6】
各車両は、前記診断手段と、当該診断手段による診断結果情報を記憶する記憶手段と、を備え、
前記記憶手段から診断結果情報を読み出して前記車車間通信手段により他車両へ送信することを特徴とする請求項5に記載の車両運転支援システム。
【請求項7】
公衆通信回線を介して各車両と通信することが可能なサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、
前記診断手段と、
当該診断手段による各運転者の診断結果情報を記憶する記憶手段と、
各車両に対して、当該車両の周囲を走行している他車両の運転者の診断結果情報を前記記憶手段から読み出して送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両運転支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両運転支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、運転者の運転技能を診断する技術が知られている。このような技術によれば、自分の運転技能を客観的に把握させた上で、安全運転を運転者に意識付けることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、安全運転を実現するためには自分自身の運転技能を向上させるだけでは不十分であり、周囲の状況に応じた適切な運転を心掛ける必要がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、自車両の周囲を走行している他車両の状況に応じた適切な運転支援を行うことができる車両運転支援システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両運転支援システムは、運転者による運転技能を診断すると共に、周囲を走行している他車両の運転者の運転技能の診断結果情報を受信する。そして、この車両運転支援システムは、周囲の他車両に係る診断結果情報に基づいて、運転支援処理を実行する。
【0007】
本発明の車両運転支援システムによれば、周囲を走行している他車両の運転者の運転技能に応じた運転支援を実行できる。この車両運転支援システムによれば、周囲の状況に応じた適切な走行が可能となり、車両の安全運転を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】車両運転支援システムによる運転支援処理の流れを示すフロー図。
【
図3】運転支援処理によって表示される周辺地図の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、車両2の安全運転を支援するための車両運転支援システム1に関する例である。この内容について、
図1~
図3を参照して説明する。
【0010】
車両運転支援システム1(
図1)は、道路を走行する車両2と、走行中の車両2と通信可能なサーバ装置10と、を含んで構成されている。車両2とサーバ装置10との間の通信は、例えば、インターネット等の公衆通信回線を利用して実現される。また、車両運転支援システム1を構成する各車両2は、周囲を走行している他車両2bとの間で車車間通信が可能である。本例の車両運転支援システム1では、各車両2が車車間通信により周囲の状況を把握する。
【0011】
車両2(
図1)は、自車両2aの位置を測定するGPSセンサ部25と、運転者による運転操作を検出する運転操作センサ部27と、周囲の車両2を検知するライダーユニット24、インターネット等の公衆通信回線を介してサーバ装置10と通信する広域通信部23と、周囲の他車両2bとの間で情報を送受信する車車間通信部21と、地図データが保存された地図データベース28と、運転支援に関する各種の制御を実行する制御部29と、を備えている。また、車両2は、運転支援処理による表示を実行するためのディスプレイ装置290を、車内に備えている。
【0012】
GPSセンサ部25は、車両2に設けられ、自車両2aの位置を測位する車両測位手段の一例をなしている。特に、本例のGPSセンサ部25は、RTK-GPS(Real Time Kinematic - Global Positioning System)方式による高精度の測位が可能である。
【0013】
運転操作センサ部27は、ブレーキセンサ271と、アクセルセンサ273と、ハンドルセンサ275と、を含めて構成されている。運転操作センサ部27は、車両2に設けられ、車両2の運転者による運転操作を計測する計測手段の一例である。ブレーキセンサ271は、ブレーキの踏み方を表すデータを取得するためのセンサである。アクセルセンサ273は、アクセルの開け方を表すデータを計測するためのセンサである。ハンドルセンサ275は、ハンドルの切り方を計測するためのセンサである。
【0014】
ライダーユニット24は、レーザ光の反射時間を利用して対象物までの距離を計測するユニットである。ライダーユニット24は、レーザ光の出射方向を変更しながら測距を実行することにより、2次元距離画像を生成可能である。2次元距離画像に基づけば、周囲を走行中の他車両2bを特定できると共に、他車両2bの方位及び距離等を特定可能である。
【0015】
広域通信部23は、車両2の運転情報をサーバ装置10に送信し、運転技能を表す診断結果情報をサーバ装置10から受信するように構成されている。車両2の運転情報は、運転操作センサ部27を構成する各センサによるリアルタイムの計測データ(計測結果)、及びGPSセンサ部25による測位データ(測位結果、位置情報)を含む情報である。広域通信部23は、車両2の識別情報である車両IDをひも付けて運転情報を送信する。
【0016】
車車間通信部21は、周囲に所在する他車両2bとの間で情報を送受信する車車間通信手段の一例をなしている。この車車間通信部21は、自車両2aの周囲を走行している他車両2bを特定し、当該他車両2bの運転者を対象とした診断結果情報を受信する診断結果情報受信手段の一例をなしている。本例の車車間通信部21は、比較的狭いエリアの無線通信を実現する電気回路である。
【0017】
他車両2bの診断結果情報には、運転者の運転技能の診断結果に加えて、他車両2bの絶対位置を表す位置情報が含まれている。自車両2aの絶対位置、他車両2bの絶対位置、及び道路の形状が特定されている地図データを組み合わせれば、例えば、自車両2aと同一車線上にて20m先行して位置している、という位置関係や、自車両2aが位置する車線に対して右側に隣接する車線上にて並走するように位置している、という位置関係などを把握できる。他車両2bの位置情報を含む診断結果情報を受信する車車間通信部21は、他車両2bに設けられたGPSセンサ部25(車両測位手段)により測定される当該他車両2bの位置情報を受信する他車両位置情報受信手段としての機能を備えている。
【0018】
制御部29は、各種の演算機能を備える電気回路である。制御部29は、サーバ装置10から受信した診断結果情報に基づいて所定の運転支援処理を実行する運転支援処理手段としての機能、及び診断結果情報を記憶する記憶手段としての機能を備えている。制御部29による運転支援処理としては、例えば、広域通信部23を介してサーバ装置10から受信した診断結果情報に基づいて周辺地図(
図3参照。)を生成し、車内のディスプレイ装置290に表示させる処理や、注意喚起情報294を車内のディスプレイ装置290に表示させる処理、等がある。
【0019】
次に、サーバ装置10(
図1)は、インターネット等の公衆通信回線を介して外部から接続可能な大型のコンピュータ装置である。サーバ装置10は、大規模な記憶装置を含めて構成されており、車両運転支援システム1を利用する各車両2の時系列の運転情報を記憶可能である。
【0020】
サーバ装置10は、インターネット等の公衆通信回線を介して各車両2と通信を行う通信部101と、各車両2から受信した運転情報に基づいて運転技能の診断を行う診断部103と、診断部103による各車両2の運転者の診断結果情報を記憶する診断結果記憶部105(記憶手段の一例)と、を含めて構成されている。
【0021】
診断部103は、車両2から受信したブレーキ、アクセル、ハンドル操作の計測データ(計測結果)などの車両2の運転情報に基づいて、その車両2の運転者の運転技能を診断する。この診断部103は、車両2が備える運転操作センサ部27による計測データ(計測結果)に基づいて、車両2の運転者の運転技能を診断する診断手段の一例をなしている。診断部103による運転者の診断結果情報は、その運転者が運転する車両2に対して通信部101により送信されると共に、車両2の識別情報である車両IDをひも付けた状態で診断結果記憶部105により記憶される。診断結果情報には、少なくとも、例えば100点満点で運転技能のレベルを数値化した診断スコアが含まれる。
【0022】
通信部101は、上記のごとく、運転者の診断結果情報を、その運転者が運転する車両2(自車両2a)に向けて送信するほか、他車両2bの運転者の診断結果情報を各車両2に送信する。通信部101は、各車両2に対して、周囲を走行している他車両2bの運転者の診断結果情報を、記憶手段としての診断結果記憶部105から読み出して送信する送信手段の一例をなしている。診断結果記憶部105によって記憶された各車両2の運転者の診断結果情報は、自車両2aが、いずれか他の車両2に対する他車両2bに該当する状況に至ったとき、当該いずれか他の車両2に送信される。
【0023】
次に、以上のように構成された車両運転支援システム1の運転支援処理の流れについて、
図2のフロー図を参照しながら説明する。各車両2では、運転操作センサ部27による運転操作の計測が運転中に実行され、運転情報として随時、サーバ装置10に送信される(S101)。各車両2は、運転情報の送信に応じて、その運転情報に基づく運転技能の診断結果情報をサーバ装置10から取得できる(S102)。
【0024】
各車両2は、周辺の他車両2bと車車間通信を実行し、他車両2bの運転者の診断結果情報を取得する(S103)。ここで、他車両2bから取得する診断結果情報には、上記のごとく、運転技能の診断結果に加えて、他車両2bの位置情報が含まれている。
【0025】
各車両2は、走行中に自車位置の測定を実行し(S104)、地図データベース28から周辺地図を読み出す(S105)。各車両2では、周辺地
図291(
図3)がディスプレイ装置290によって表示されると共に、その周辺地
図291上に、自車両2a及び他車両2bの占有領域299が表示される(S106、
図3)。周辺地
図291における各車両2の占有領域299の位置は、ライダーユニット24による検知結果を利用して特定できるのに加え、各車両2の絶対位置の位置情報を利用して特定することも可能である。
【0026】
図3の周辺地
図291上では、各車両2の運転者の運転技能を表す診断スコア293が、対応する車両2の占有領域にオーバーレイ表示される(S107)。自車両2aの診断スコア293は、サーバ装置10から取得した診断結果情報に含まれる情報である。他車両2bの診断スコア293は、車車間通信によって他車両2bからそれぞれ取得した診断結果情報に含まれる情報である。ディスプレイ装置290は、
図3の周辺地
図291上に自車両2a及び他車両2bの位置情報を表示するとともに、診断結果情報受信手段が受信した診断結果情報を位置情報と対応付けて表示する表示手段の一例をなしている。
【0027】
各車両2は、他車両2bの診断スコアについて閾値判断を実行する(S108)。他車両2bの診断スコアが閾値(基準値)である60点未満である場合(S108:YES)、例えば「後続車両に注意!」等の注意喚起情報294を周辺地
図291にオーバーレイ表示する(S109、報知処理の一例。)。例えば
図3中の丸囲み数値2番の他車両2bが、注意喚起情報294の対象となる。
【0028】
なお、車両運転支援システム1に非対応の車両2がライダーユニット24によって検知されている場合、その車両2の診断スコアは不明であることから、その占有領域に例えば「??」がオーバーレイ表示される。例えば
図3中の丸囲み数字3番の他車両2bが非対応の車両である。
【0029】
以上のような構成の車両運転支援システム1は、運転者による運転技能を診断すると共に、周囲を走行している他車両2bの運転者の運転技能の診断結果情報を受信する。そして、この車両運転支援システム1は、周囲の他車両2bに係る診断結果情報に基づいて、運転支援処理を実行する。
【0030】
この車両運転支援システム1によれば、周囲を走行している他車両2bの運転者の運転技能に応じて適切に運転支援を実行できる。この車両運転支援システム1によれば、周囲の状況に応じた適切な走行が可能となり、車両の安全運転を実現できる。
【0031】
本例の車両運転支援システム1は、周囲の他車両bの診断スコアが所定の基準を満たしていない場合に、自車両2aの運転者に対し注意喚起するための報知処理を実行する。このような報知処理によれば、走行状況に応じて適切に注意を促すことができる。例えば、
図3に例示するように「後続車両に注意!」等の注意喚起情報294の表示があれば、どの車両2に特に注意を要するのかを運転者に知らしめることができる。
【0032】
車両運転支援システム1における各車両2は、自車位置を測定可能であり、位置情報を含む診断結果情報を車車間通信により周囲の車両2に送信する。これにより本例の車両運転支援システム1では、自車両2a及び他車両2bの占有領域を周辺地
図291上に配置できると共に、各車両2の診断スコアを対応付けて表示可能である。このような周辺地
図291の表示があれば、運転者に対して周囲の状況をビジュアルに把握させることができる。さらに、周辺地
図291上の各車両2に対応付けて診断スコアを表示すれば、自車両2aの運転者に対し、他車両2bの運転者の運転技能を分かり易く伝えることができる。
【0033】
また、本例の車両運転支援システム1の各車両2は、他車両2bの診断結果情報を車車間通信により受信するように構成されている。車車間通信によれば、周囲を走行中の車両2の情報を確実性高く取得できる。本例では、車車間通信として狭いエリアでの無線通信を例示している。これに代えて、路肩等に設置された通信ポストを利用する路車間通信を利用し、通信ポストを介して車両間の通信、すなわち車車間通信を実現することも良い。
【0034】
本例では、他車両2bの診断スコアが基準値に満たない場合に注意喚起情報294を、周辺地
図291上に表示している。注意喚起情報293の表示に代えて、あるいは加えて音による報知処理により運転者の注意を促すことも良い。注意喚起情報の報知処理に代えて、あるいは加えて、他車両2bの診断スコアが所定の基準を満たしていない場合に、例えばブレーキのタイミングを早くする等の自車両2aの制動処理を、運転支援処理として実行することも良い。さらには、車線変更を促す表示を実行したり、隣の車線を並走する車両が無いことを検知して車線変更可能なタイミングを提示したり、自動運転により車線変更を実行する等の運転支援処理を実行することも良い。
【0035】
本例では、診断手段としての診断部103、及び診断結果情報を記憶する記憶手段としての診断結果記憶部105を備えるサーバ装置10を例示し、サーバ装置10が各車両2に診断結果情報を送信する構成を例示している。この構成に代えて、運転者の運転技能を診断する診断手段を各車両2に設け、各車両2において、診断結果情報を記憶することも良い。この場合には、各車両2が、診断結果情報を読み出して車車間通信により周囲の車両2に送信すると良い。このような構成を採用すれば、サーバ装置10が必須ではなくなると共に、インターネット等の公衆通信に接続できない車両も、本例の車両運転支援システム1を利用できるようになる。
【0036】
また、本例では、他車両2bの運転者の診断結果情報を車車間通信により他車両2bから取得する構成を例示している。この構成に代えて、他車両2bの運転者の診断結果情報を、サーバ装置10から受信するように構成することも良い。この場合には、車車間通信の装備を持たない車両2であっても、車両運転支援システム1を利用できるようになる。位置情報を含む運転情報を受信したとき、サーバ装置10が、周囲を走行中の他車両2bを特定し、運転情報の送信元の車両2に対し、他車両2bの診断結果情報を送信すれば良い。
【0037】
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
【符号の説明】
【0038】
1 車両運転支援システム
10 サーバ装置
101 通信部(送信手段)
103 診断部(診断手段)
105 診断結果記憶部(記憶手段)
2 車両
2a 自車両
2b 他車両
21 車車間通信部(車車間通信手段、診断結果情報受信手段、他車両位置情報受信手段)
23 広域通信部
24 ライダーユニット
25 GPSセンサ部(車両測位手段)
27 運転操作センサ部(計測手段)
28 地図データベース
29 制御部(運転支援処理手段、記憶手段)
290 ディスプレイ装置(表示手段)
291 周辺地図