(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022176878
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】車両用熱交換装置
(51)【国際特許分類】
B60K 11/04 20060101AFI20221122BHJP
F01P 3/18 20060101ALI20221122BHJP
F01P 11/10 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
B60K11/04 K
F01P3/18 G
F01P11/10 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046323
(22)【出願日】2022-03-23
(31)【優先権主張番号】202110535555.6
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】冨永 琢郎
(72)【発明者】
【氏名】藤川 拓也
【テーマコード(参考)】
3D038
【Fターム(参考)】
3D038AA05
3D038AA07
3D038AB01
3D038AC01
3D038AC19
3D038AC20
(57)【要約】
【課題】ラジエータと他の熱交換器との間隔が大きい場合でも、ラジエータとその熱交換器の間の隙間を簡単且つ安定に塞ぐことができる構造を有する車両用熱交換装置を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る車両用熱交換装置は、コア部及び前記コア部の左右両側に設けられたタンク部を有するラジエータと、車両の前後方向に前記ラジエータと並んで配置された熱交換器と、を含む車両用熱交換装置において、前記タンク部に設けられ、前記熱交換器に向かって伸びながら、前記熱交換器との間に間隙を残す遮風壁と、前記間隙の少なくとも一部を塞ぐ閉塞部材と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア部及び前記コア部の左右両側に設けられたタンク部を有するラジエータと、車両の前後方向に前記ラジエータと並んで配置された熱交換器と、を含む車両用熱交換装置において、
前記タンク部に設けられ、前記熱交換器に向かって伸びながら、前記熱交換器との間に間隙を残す遮風壁と、
前記間隙の少なくとも一部を塞ぐ閉塞部材と、を備える
ことを特徴とする車両用熱交換装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用熱交換装置において、
前記遮風壁は、前記熱交換器に向かって伸びる縦壁部と、前記縦壁部の前記熱交換器側の端部から車両の側部に向かって伸びる横壁部と、前記横壁部の車両の側部側の端部から前記熱交換器に向かって伸びる第2縦壁部と、を有し、
前記閉塞部材は、前記横壁部と前記第2縦壁部が形成した角の内側に沿って設けられる
ことを特徴とする車両用熱交換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用熱交換装置において、
前記遮風壁の前記縦壁部と前記横壁部の横断面は、略L字形を形成しており、前記遮風壁の前記L字形の内側にリブが形成されている
ことを特徴とする車両用熱交換装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載の車両用熱交換装置において、
前記熱交換器は、コンデンサであり、前記コンデンサの側端部に少なくとも1つのコンデンサタンク部があり、
前記コンデンサは、前記ラジエータより車両の後方に配置され、前記コンデンサタンク部が前記遮風壁より車両の側部側に配置されている
ことを特徴とする車両用熱交換装置。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載の車両用熱交換装置において、
前記遮風壁は、前記タンク部の車両の中央部に寄る側に設けられており、前記タンク部の上端部から下端部にかけて形成されている
ことを特徴とする車両用熱交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用熱交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、車両前部のフロントルームに、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと空調装置の冷媒を冷却するコンデンサが設けられている。ラジエータとコンデンサは、通常前後方向に並んで配置されており、車両前方に設けられた開口部から導入された走行風を利用して冷却の効率を高めている。しかし、
図6に示したように、ラジエータとコンデンサの間に間隔があるので、走行風は、前方のラジエータを通過した後、
図6において2点鎖線で示したように、隙間から漏れてしまう。そのため、後方のコンデンサに当たる走行風の量が少なく、冷却の効率が悪かった。
なお、車両が停止した場合又は低速走行する場合、エンジンなどの発熱体から放出した熱が隙間からラジエータとコンデンサの間に回り込むので、ラジエータとコンデンサの冷却効率が更に悪くなる。
【0003】
そのような問題を解決する手段として、特許文献1の
図10と11に示されたように、ラジエータとコンデンサの間にシールパッキンを設ける技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ラジエータとコンデンサの間隔が大きい場合、ラジエータとコンデンサの隙間を塞ぐシールパッキンを安定に設置することが難しくなり、シールパッキンを設置するために、車種毎にシールパッキンを取り付けるための専用の取付け部を製造して付ける必要がある。そのため、車両のコストが増えるだけでなく、取り付け工数も増加する。
【0006】
本発明は、ラジエータと他の熱交換器との間隔が大きい場合でも、ラジエータとその熱交換器の間の隙間を簡単且つ安定に塞ぐことができる構造を有する車両用熱交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明は、コア部及び前記コア部の左右両側に設けられたタンク部を有するラジエータと、車両の前後方向に前記ラジエータと並んで配置された熱交換器と、を含む車両用熱交換装置において、前記タンク部に設けられ、前記熱交換器に向かって伸びながら、前記熱交換器との間に間隙を残す遮風壁と、前記間隙の少なくとも一部を塞ぐ閉塞部材と、を備えることを特徴とする車両用熱交換装置を提供する。
【0008】
(2) (1)の車両用熱交換装置において、前記遮風壁は、前記熱交換器に向かって伸びる縦壁部と、前記縦壁部の前記熱交換器側の端部から車両の側部に向かって伸びる横壁部と、前記横壁部の車両の側部側の端部から前記熱交換器に向かって伸びる第2縦壁部と、を有し、前記閉塞部材は、前記横壁部と前記第2縦壁部が形成した角の内側に沿って設けられることが好ましい。
【0009】
(3) (2)の車両用熱交換装置において、前記遮風壁の前記縦壁部と前記横壁部の横断面は、略L字形を形成しており、前記遮風壁の前記L字形の内側にリブが形成されていることが好ましい。
【0010】
(4) (1)から(3)の何れかの車両用熱交換装置において、前記熱交換器は、コンデンサであり、前記コンデンサの側端部に少なくとも1つのコンデンサタンク部があり、前記コンデンサは、前記ラジエータより車両の後方に配置され、前記コンデンサタンク部が前記遮風壁より車両の側部側に配置されていることが好ましい。
【0011】
(5) (1)から(4)の何れかの車両用熱交換装置において、前記遮風壁は、前記タンク部の車両の中央部に寄る側に設けられており、前記タンク部の上端部から下端部にかけて形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、ラジエータのタンク部に熱交換器に向かって伸びる遮風壁を設けたことによって、たとえラジエータと熱交換器の間隔が大きくても、ラジエータと熱交換器の間の隙間を簡単且つ安定に塞ぐことができるので、冷却効率を上げられるだけでなく、閉塞部材を取り付けるための専用の取付け部の設置を減らすことができ、取り付け工数も減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車両用熱交換装置を有する車両の構成を概略的に示す平面図である。
【
図2】
図1に示した車両用熱交換装置の右端部を拡大して示した模式図である。
【
図3】
図2に示したA方向から観察した車両用熱交換装置の右側面図である。
【
図4】
図1に示した車両用熱交換装置の左端部を拡大して示した模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態の変形例を概略的に示す平面図である。
【
図6】従来の車両用熱交換装置の問題点を説明するために模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用熱交換装置を有する車両の構成を概略的に示す平面図である。車両100の前部のフロントルーム内に車両用熱交換装置200が設けられている。車両100の前端部には、走行風を取り入れるために開口部102が設けられている。車両100が走行するとき、開口部102から取り入れた走行風を利用して車両用熱交換装置200を冷却することができる。
【0016】
車両用熱交換装置200の後方にファン104が設けられている。車両100が停車したとき、又は走行速度が低いとき、走行風がないか弱いので、ファン104が作動して、強制的に開口部102から風を引き込んで、車両用熱交換装置200を冷却する。
【0017】
車両用熱交換装置200は、ラジエータ210、コンデンサ220、遮風壁230及び閉塞部材240を含む。コンデンサ220は、熱交換器の一種である。コンデンサ220は、車両100の前後方向にラジエータ210と並んで配置されている。本実施形態では、コンデンサ220はラジエータ210の後方に配置されている。
【0018】
図2は、
図1に示した車両用熱交換装置の右端部を拡大して示した模式図である。
図3は、
図2に示したA方向から観察した車両用熱交換装置の右側面図である。
図4は、
図1に示した車両用熱交換装置の左端部を拡大して示した模式図である。
【0019】
ラジエータ210は、車両走行用のエンジンの冷却水を冷却するものである。図に示したように、ラジエータ210は、コア部212とタンク部214を有する。
【0020】
コア部212は、図示していない複数のラジエータチューブと複数のフィンを有する。ラジエータチューブは、冷却水の通路としての機能を持ち、フィンに熱を伝達すると共にラジエータチューブ自身も熱の放散を行う。フィンは、ラジエータチューブから熱の伝達を受けて空気中に放散すると共に、ラジエータチューブを補強する機能もある。
【0021】
タンク部214は、コア部212の左右両側に設けられ、各ラジエータチューブに連通し、冷却水を一時的に貯える機能を有する。ラジエータ210は、ラジエータ210の左右両端に二つのタンク部214を備え、エンジンの冷却水がラジエータチューブ内を左右方向に流れるサイドフロータイプと呼ばれる形式を取る。なお、タンク部214の側方には車体(例えばバルクヘッドなど)に固定するための固定点が設けられ、固定点は車体との間にラバーマウント等を介して取り付けられるフローティング方式がとられる。タンク部214の材料としては、アルミニウムなど熱伝導性のよい金属でもよく、成形性の優れる樹脂でもよい。
【0022】
コンデンサ220は、車両用エアコンの冷媒を冷却する装置である。コンデンサ220は、図示していないコンプレッサーで高温高圧ガスになった冷媒を冷却して液化する。
図4に示したように、コンデンサ220は、コンデンサ本体222とコンデンサタンク部224を有する。コンデンサタンク部224は、コンデンサ220の側端部に少なくとも1つが設けられる。
【0023】
コンデンサ本体222は、図示していない複数のコンデンサチューブと複数のフィンを有する。コンデンサチューブの内部には冷媒が流通して循環する。フィンは各コンデンサチューブの外表面に接するように設けられ、コンデンサチューブ内の冷媒と冷却風の熱交換を促進する。コンデンサタンク部224は、冷媒中のガスと液を分離するとともに、コンデンサ本体222で液化した冷媒を一時的に貯える。
なお、コンデンサにおいても車体(例えばバルクヘッドなど)に固定するための固定点が設けられ、固定点は車体との間にラバーマウント等を介して取り付けられるフローティング方式がとられる。
【0024】
遮風壁230は、ラジエータ210の左右両端にある二つのタンク部214のそれぞれに設けられている。遮風壁230は、タンク部214と一体に形成されてよい。例えば、樹脂材料を用いて、タンク部214と遮風壁230を一体に成形してよく、両者をアルミニウム合金によって一体に成形してもよい。
図2に示したように、遮風壁230は、コンデンサ220に向かって伸びながら、コンデンサ220との間に間隙gを残す。遮風壁230とコンデンサ220の間に間隙gが残されたことによって、遮風壁230のサイズを変更することなく、ラジエータ210とコンデンサ220の間隔が異なる様々なレイアウトに対応することができる。
【0025】
図2から4に示したように、遮風壁230は、コンデンサ220に向かって伸びる縦壁部232と、縦壁部232のコンデンサ220側の端部から車両の側部に向かって伸びる横壁部234と、横壁部234の車両の側部側の端部から更にコンデンサ220に向かって伸びる第2縦壁部236と、有する。
図2に示した遮風壁230の横断面は、
図3に示したB-B面を切断面とした場合の横断面である。
図2に示したように、遮風壁230の縦壁部232と横壁部234の横断面は、略L字形を形成しており、そのL字形の内側にリブ238が形成されてよい。
【0026】
図3示したように、遮風壁230は、タンク部214の上端部から下端部にかけて形成されることが好ましい。これによって、遮風壁230で囲まれた内側でコンデンサ220に風が当たる面積が大きくなり、風による冷却の効果を高めることができる。
また、タンク部214には車両への固定点を設けていることから、タンク部214に遮風壁230を設けることにより、タンク部214の剛性を高めることができるため、コア部212の重量やタンク部214内部の冷却水の重量による変形を防止できる。
なお、遮風壁230の上端から下端にわたって、複数のリブ238が形成されてよい。遮風壁230にリブ238を設けることによって、遮風壁230の剛性を高めることができるため、後述する閉塞部材240を取り付ける際に、遮風壁230の変形を防ぐことができるとともに、車両の走行等によって発生する遮風壁230の振動を抑制することができる。
【0027】
図2と4に示したように、遮風壁230は、タンク部214の車両の中央部に寄る側に設けることが好ましい。例えば、
図2に示したラジエータ210の右側のタンク部214に対しては、遮風壁230はタンク部214の左側に寄って設けることが好ましい。
図4に示したラジエータ210の左側のタンク部214に対しては、遮風壁230はタンク部214の右側に寄って設けることが好ましい。このように遮風壁230を配置することによって、走行風が通過できないタンク部214をできるだけ遮風壁230の外側(車両の側部側)に露出させることができ、ラジエータ210の両側から回り込む走行風によってタンク部214の冷却効果を高めることができる。なお、遮風壁230をできるだけ車両の中央部に寄せることによって、ラジエータ210の両側部の周辺にハーネス、温度センサなどの他の部品を配置することできる。
【0028】
図2に示したように、閉塞部材240は、横壁部234と第2縦壁部236が形成した角の内側に沿って設けられ、遮風壁230とコンデンサ220の間の間隙gの少なくとも一部を塞ぐ。例えば、閉塞部材240は、遮風壁230とコンデンサ220の間で圧縮されるように設けて、間隙gの全部を塞いでよい。この場合は、確実な閉塞が可能となることから、コンデンサ220の風による冷却の効果を高めることができる。なお、閉塞部材240によって間隙gを殆ど塞ぎながら、閉塞部材240とコンデンサ220の間に、わずかな隙間を設けてもよい。この場合は、車両の走行等によって発生するラジエータ210とコンデンサ220の振動によって閉塞部材240が摩耗することを防止できる。
【0029】
閉塞部材240として、ゴム又はゴム発泡体などの材料を用いてよい。例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡シール材を利用してよい。閉塞部材240は、接着剤によって遮風壁230に貼り付けてよい。
【0030】
本実施形態は、ラジエータ210のタンク部214に設けられた遮風壁230と閉塞部材240によって、ラジエータ210とコンデンサ220の間の間隔の周辺を塞いだので、
図6に示したような走行風の漏れを防ぐことができ、ラジエータ210の後方に設けられたコンデンサ220にも確実に走行風を当てることでき、冷却の効果を高めることができる。なお、エンジンなどの発熱体から放出した熱が隙間からラジエータとコンデンサの間に回り込むことによって冷却効率が悪くなることも防止することもできる。
【0031】
特に、遮風壁230が設けられたことによって、横壁部234と第2縦壁部236が形成した角の内側に沿って閉塞部材240を設けることができるので、専用の取付け部を設けなくても、閉塞部材240を簡単且つ安定に設置することができる。よって、車両のコストを低減できるだけでなく、取り付け工数を減らすこともできる。
また、第2縦壁部236により閉塞部材240が遮風壁230より外側(車両の側部側)に露出されることが少なくなるため、閉塞部材240への飛び石の干渉による破損や被水による劣化を抑制できる。
【0032】
図4に示したように、コンデンサ220のコンデンサタンク部224は、遮風壁230より車両の側部側(
図4における左側)に配置されることが好ましい。コンデンサタンク部224をできるだけ遮風壁230より外側(車両の側部側)に露出させることによって、ラジエータ210の側部から回り込む走行風によって冷却効果を高めることができる。なお、遮風壁230に設けられたリブ238によって、ラジエータ210の側部から回り込む走行風が整流されて、コンデンサタンク部224に対する冷却効果が更に高めることができる。
【0033】
図5は、上述した実施形態の変形例を概略的に示す平面図である。上述した実施形態では、
図2に示したように、遮風壁230の縦壁部232が車両の前後方向に伸びているが、本発明に係る遮風壁230はこのような形態に限定するものではない。
図5に示したように、遮風壁230の縦壁部232は、車両の前後方向との間に、ある程度角度を形成してもよい。その角度は、コンデンサ220の大きさ、ラジエータ210に対するコンデンサ220の相対位置などによって決めてよいが、車両の前後方向に対して±60°以内であることが好ましい。
【0034】
上述した実施形態において、ラジエータと並んで配置された熱交換器の例として、コンデンサを挙げたが、本発明における熱交換器をコンデンサに限定するものではない。本発明の熱交換器は、車両の前後方向にラジエータと並んで配置でき、様々な目的に用いる他の熱交換器も含む。例えば、エンジン、トランスミッションなどのオイルを冷却する目的に用いる熱交換器、モータ、バッテリ、電圧変換機、パワーコントロールユニットなどの電気部品を冷却する目的に用いる熱交換器などを含む。そのような熱交換器の例として、例えば、オイルクーラ、インタークーラ、サブラジエータなどが挙げられる。
【0035】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載の範囲に限定されるものではない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることは当業者にとって明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであるが、本発明は必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。なお、各実施形態の構成の一部について、他の構成によって置換することも可能であり、それを削除することも可能である。
【符号の説明】
【0036】
100 車両
102 開口部
104 ファン
200 車両用熱交換装置
210 ラジエータ
212 コア部
214 タンク部
220 コンデンサ
222 コンデンサ本体
224 コンデンサタンク部
230 遮風壁
232 縦壁部
234 横壁部
236 第2縦壁部
238 リブ
240 閉塞部材