(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177205
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】基地局及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221122BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20221122BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W16/14
H04W72/04 131
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150209
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2020180427の分割
【原出願日】2016-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ホンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線通信システムにおけるリソース割当方法及びリソース割当装置を提供する。
【解決手段】方法は、無線通信システムにおいて利用可能なリソースとリソース使用要件とに基づいて、リソース割当を要求している複数のユーザ機器(UE)のセットを決定し、リソース使用要件に応じて、複数のUEのセットに対して、リソースを割り当て、割り当てられたリソースに関する情報を、セットの各UEへ送信する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局であって、
ユーザ機器(UE)に対して、割り当てられたリソースブロックのセットを示す情報を送信するよう構成された送信部を有し、
前記割り当てられたリソースブロックのセットは、S+n+(i×P)の式で示されるインデックスのセットに対応し、
前記Sは、前記割り当てられたリソースブロックのうち、前記基地局と前記UEの間の通信のために設定された周波数帯域幅内における最初のリソースブロックの数値インデックスであり、
前記Pは、周期を表す整数であり、
前記i=0,1,・・・,m-1であり、mは、前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数を前記Pで割ったときの商の整数部であり、前記iの0からm-1までのそれぞれの値が前記S+n+(i×P)の式に割り当てられ、
前記nは、オフセットを表す、0以上の値をとる複数の整数であり、前記nのそれぞれの値が前記S+n+(i×P)の式に割り当てられる、
基地局。
【請求項2】
前記セットを示す情報は、複数のリソースブロックのそれぞれに対応する複数のビットを含むビットマップによって示されており、各ビットの値は、割り当てられているか否かを示す、
請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数は、50である、
請求項1又は2に記載の基地局。
【請求項4】
前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数は、100である、
請求項1又は2に記載の基地局。
【請求項5】
ユーザ機器(UE)であって、
割り当てられたリソースブロックのセットを示す情報を、基地局から受信するよう構成された受信部を有し、
前記割り当てられたリソースブロックのセットは、S+n+(i×P)の式で示されるインデックスのセットに対応し、
前記Sは、前記割り当てられたリソースブロックのうち、前記基地局と前記UEの間の通信のために設定された周波数帯域幅内における最初のリソースブロックの数値インデックスであり、
前記Pは、周期を表す整数であり、
前記i=0,1,・・・,m-1であり、mは、前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数を前記Pで割ったときの商の整数部であり、前記iの0からm-1までのそれぞれの値が前記S+n+(i×P)の式に割り当てられ、
前記nは、オフセットを表す、0以上の値をとる複数の整数であり、前記nのそれぞれの値が前記S+n+(i×P)の式に割り当てられる、
ユーザ機器(UE)。
【請求項6】
前記セットを示す情報は、複数のリソースブロックのそれぞれに対応する複数のビットを含むビットマップによって示されており、各ビットの値は、割り当てられているか否かを示す、
請求項5に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数は、50である、
請求項5又は6に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記周波数帯域幅に対応するリソースブロックの数は、100である、
請求項5又は6に記載のユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信技術に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、無線通信システムにおけるリソース割当方法及びリソース割当装置に関する。
【0002】
無線通信システムでは、スペクトル及び時間などのリソースの割り当てが非常に重要である。スペクトルは、免許キャリア(licensed carrier(s))と、無免許キャリア(unlicensed carrier(s))とを含む。免許キャリアは、特定の無線サービスを提供するために、特定の事業者に対して独占的に免許が与えられた周波数帯域(frequency band)を表す。一方、無免許キャリアは、特定のオペレータに対して割り当てられていない周波数帯域を表す。すなわち、無免許キャリアは、開放されており、所定の要件を満たす全ての事業体(entities)がその周波数帯域を使用できる。無免許キャリアでのアップリンクデータ送信は、そのトラフィックを、免許キャリアにオフロードすることができる。
【0003】
最近、一部の無線通信システムでは、無免許キャリアにおけるデバイスの送信帯域幅が、例えばシステム全体の帯域幅の80%以上であるという、リソース使用要件を満たす必要がある。デバイスに割り当てられたリソースがリソースを満たすことができない場合、そのデバイスは、その無線通信システムにおいて適切に動作することができない。しかしながら、従来のリソース割当のソリューションは、リソース使用要件を考慮していない。
【0004】
そのため、リソース使用要件に従った、無線通信システムにおけるリソース割当のためのスキームが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、リソース使用要件に従った、無線通信システムにおけるリソース割当のソリューションを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の第1の態様によれば、本発明の実施形態は、無線通信システムにおけるリソース割当方法を提供する。この方法は、無線通信システムにおいて利用可能なリソースとリソース使用要件とに基づいてリソース割当を要求するユーザ機器(UE群)のセットを決定すること、リソース使用要求に従ってUEのセットに対してリソースを割り当てること、及び、割り当てられたリソースに関する情報を、UEのセット内の各UEへ送信すること、を含む。
【0007】
本発明の実施形態の第2の態様によれば、本発明の実施形態は、無線通信システムにおけるリソース割当装置を提供する。このリソース割当装置は、無線通信システムにおいて利用可能なリソースとリソース使用要件とに基づいてリソース割当を要求するUEのセットを決定するように構成された決定部と、リソース使用要求に従ってUEのセットに対してリソースを割り当てるように構成された割当部と、割り当てられたリソースに関する情報をUEのセット内の各UEに送信するように構成された送信部とを含む。
【0008】
本発明の実施形態の他の特徴及び利点は、本発明の実施形態の原理を例として示す添付の図面と併せて読むことにより、以下の特定の実施形態の説明からも明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態は、実施例の意味で提示されており、その利点は、添付の図面を参照して以下により詳細に説明される。
【
図1】本発明の実施形態の無線通信システム100の概略図である。
【
図2】本発明の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法200のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法300のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態のリソースブロック(RB)の割り当ての概略図である。
【
図5】本発明の更なる実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法500のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態のリソースブロックの割り当ての概略図である。
【
図7】本発明の更に別の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法700のフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態のリソースブロックの割り当ての概略図である。
【
図9】本発明の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当装置900のブロック図である。 これらの図面において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載される主題は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、本主題の範囲に対する任意の制限を示唆するのではなく、当業者が本明細書に記載された主題をよりよく理解し、実施することを可能にする目的のためだけに論じられていると、理解されるべきである。
【0011】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上他に明白に示されていない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、「有する(comprises)」、「有している(comprising)」、「含む(includes)」、及び/又は「含んでいる(including)」という用語は、記載された特徴(features)、完全体(integers)、ステップ(steps)、操作(operations)、要素(elements)、及び/又は、構成要素(components)の存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又は、それらのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0012】
また、いくつかの代替の実施形態では、記載された機能/動作は、図に記載された順序から外れることがあることにも留意すべきである。例えば、連続して示されている2つの機能又は動作は、実際には同時に実行されてもよく、又は、関係する機能/動作に応じて、逆の順序で実行されてもよい。
【0013】
本明細書で使用される「基地局」又は「BS」という用語は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、遠隔無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッダ(RH:radio header)、遠隔無線ヘッド(RRH:remote radio head)、中継局(relay)、フェムトやピコなどの低電力ノード等が含まれる。
【0014】
本明細書で使用される用語「ユーザ機器(user equipment)」または「UE」は、BSと通信することができる任意のデバイスを指す。例えば、UEは、端末、移動端末(MT:Mobile Terminal)、加入者局(SS:Subscriber Station)、携帯加入者局(Portable Subscriber Station)、移動局(MS:Mobile Station)、又は、アクセス端末(AT:Access Terminal)を含んでもよい。
【0015】
本発明の実施形態は、これに限定されないが、LTE(Long Term Evolution)システム又はLTE-A(Long Term Evolution Advanced)システムを含む、様々な通信システムに適用さてもよい。通信の急速な発展を考慮すると、もちろん、本発明を実施することができる将来のタイプの無線通信技術及びシステムも存在する。本発明の範囲を上記のシステムのみに限定するものとして見なすべきではない。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず
図1を参照する。
図1は、本発明の実施形態の無線通信システム100の概略図を示す。
【0017】
無線通信システム100において、2つのUE121及びUE122(以下では、UE1及びUE2とも呼ばれる)と通信するBS110が示されている。慣習的に、UE121及びUE122は、基地局110への又は基地局110からの制御情報又はデータの伝送の前に、リソース割当を要求するリソース割当要求(resource allocation request)を送信してもよい。基地局110は、リソース割当要求を受信すると、無線通信システム100において利用可能なリソースに応じて、時間及び/又は周波数のリソースをUE121及びUE122のそれぞれに割り当てる。
【0018】
図1の例において、BS110は、UE1及びUE2から2つのリソース割当要求をそれぞれ受信し、リソース使用要件に従って無線通信システム100で利用可能なリソースをUE1及びUE2に割り当てる。リソース使用要件は、無線通信システム100における送信において、UEによって占有される最小リソースに対する要件であり、オペレータ、サービスプロバイダ、及び/又は同類のものによって定義されてもよい。例えば、リソース使用要件は、80%の帯域幅の占有を必要としてもよい。上記の例は、限定ではなく例として記載されていることに留意されたい。80%の帯域幅の占有はリソース使用要件の一例に過ぎず、60%、70%、及び90%等の他の帯域幅の占有も適用可能であることは、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0019】
更に、
図1には2つのUE121及びUE122が示されているが、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の原理を説明する目的でのみ、2つのUE121及びUE122が示されている。本発明の範囲内で、無線通信システム100により多くの又はより少ないUEが存在してもよい。
【0020】
上述したように、従来のリソース割当ソリューションは、リソース使用要件を考慮していない。この問題を解決するために、本発明の実施形態は、UEに割り当てられたリソースがリソース使用要件を満たすような、以下に説明する解決策を提案する。
【0021】
次に、本発明のいくつかの例示的な実施形態を、図面を参照して以下に説明する。
図2は、本発明の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法200のフローチャートを示す。上記の無線通信システムは、無線通信システム100として実装されてもよく、リソース割当方法200は、BS110又は他の適切なデバイスに実装されてもよい。
【0022】
方法200のステップ210において、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、リソース割当を要求している複数のUEのセットが決定される。複数のUEのセットは、送信を実行するために、BSに対してリソースを割り当てるように要求する、1つ以上のUEを有していてもよい。
【0023】
本発明の実施形態によれば、リソース割当のためのUEのセットは、いくつかの方法で決定することができる。いくつかの実施形態では、上記セットについてのUEの最大数は、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて決定されてもよい。次に、UEのセットは、上記の最大数に従って、リソース割当要求を送信している複数のUEから決定されてもよい。例えば、3つのUEがリソース割当要求を送信している場合、BSは、UEの優先順位、UEによって要求されるリソース量、及び/又は他の関連ファクタに従って、3つのUEから2つのUE(例えば、UE1及びUE2)を選択してもよい。上記の優先順位は、例えば、事前に予め定義されてもよいし、又は、特定のルールに従ってBSによって決定されてもよい。この場合、UEのセットは、UE1及びUE2を含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、追加的に又は代替的に、UEの最大数は、無線通信システムで利用可能なリソースを複数のリソースブロックグループに分割するための周期性(periodicity)に基づいて、決定されてもよい。上記の周期性は、UEのセットに対する割当のために使用される各グループにおけるリソースブロックの数を示し、リソース使用要件に基づいて決定されてもよい。
【0025】
次に、ステップ220において、上記のリソースは、リソース使用要件に従って、UEのセットに割り当てられ、ステップ230において、割り当てられたリソースに関する情報が、UEのセットの各UEに送信される。
【0026】
本発明の実施形態によれば、リソース使用要件に従ってUEのセットに対してリソースを割り当てるための様々な方法が存在し得る。いくつかの実施形態では、無線通信システムにおいて利用可能なリソースの少なくとも一部は、複数のリソースブロックグループに分割されてもよい。各グループにおけるリソースブロックの数は、上記の周期性に等しい。次に、各リソースブロックグループにおいて、リソースブロックサブグループは、UEのセットにおける各UEについて決定されてもよい。次に、リソースブロックサブグループが、各UEに対して割り当てられてもよい。この場合、割り当てられたリソースに関する情報を送信するとき、BSは、上記の周期性及び上記のリソースブロックサブグループに関する情報を、UEのセットにおける各UEへ送信してもよい。
【0027】
いくつかの実施形態において、追加的に又は代替的に、無線通信システムで利用可能なリソースは、第1の部分及び第1の部分と異なる第2の部分を含んでもよく、上述のリソースの少なくとも一部は、第1の部分とみなされてもよい。この場合、ステップ220において、BSは、UEのセットにおける1つ以上のUEに対して、リソースの第2の部分を割り当ててもよい。1つの実施形態では、ステップ230において、BSは、リソースの第2の部分において割り当てられたリソースブロックに関する情報だけでなく、上記の周期性、リソースブロックサブグループに関する情報を、UEのセットにおける各UEに送信してもよい。これの代わりに、リソースの第2の部分において割り当てられたリソースブロックに関する情報は、UEに送信される必要はないかもしれない。この場合、BSとUEとは、予め所定のリソース割当スキームに合意していてもよい。上記の周期性及びリソースブロックサブグループに関する情報を受信すると、各UEは、リソースの第2の部分において割り当てられたリソースブロックのインデックスを知ることができる。例えば、第2の部分において割り当てられたリソースブロックのインデックスは、上記の周期性及びリソースブロックサブグループに関する受信情報に従って、決定されてもよい。
【0028】
代替的に、いくつかの実施形態では、ステップ220において、BSは、リソース使用要件に基づいて、リソースを、オーバーラップのない、第1のエッジ部分(first edge part)、第2のエッジ部分(second edge part)、及び、中央部分(center part)に分割してもよい。次に、リソースブロックのペアが、UEのセットにおける各UEに対して割り当てられてもよい。リソースブロックのペアは、第1のエッジ部分に属する第1のリソースブロックと、第2のエッジ部分に属する第2のリソースブロックとを含み、第1のリソースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンは、リソース使用要件を満たしている。そして、残りのリソースブロックの集合(コレクション)は、UEからのリソース割当要求に従って、UEのセットにおける各UEに対して、中央部分から割り当てられてもよい。この場合、ステップ230において、BSは、リソースブロックのペア及び残りのリソースブロックのコレクションに関する情報を、各UEに送信してもよい。
【0029】
更なる代替として、いくつかの実施形態では、ステップ220において、BSは、UEのセットの各UEに対して、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックを割り当ててもよい。第1のリソースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンは、リソース使用要件を満たす。このように、UEのセットは、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックの両方において、多重化することができる。BSは、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックを除いた、残りのリソースブロックのコレクションを、UEからのリソース割当要求に従って、各UEに割り当ててもよい。この場合、ステップ230において、BSは、残りのリソースブロックのコレクションに関する情報を、各UEに送信してもよい。
【0030】
本発明の実施形態の更なる詳細は、
図3及び
図5を参照して論じられる。
図3は、本発明の一実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法300のフローチャートを示す。方法300は、
図2を参照して上述した方法200の具体的な実施形態として考えることができる。しかしながら、これは、本発明の原理を例示することのみを目的としているものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0031】
方法300のステップ310において、無線通信システムにおいて利用可能なリソースを複数のリソースブロックグループに分割するための周期性が、リソース使用要件に基づいて決定される。
【0032】
本発明の実施形態によれば、上記の周期性は、いくつかの方法で決定されてもよい。いくつかの実施形態では、UEのセットにおける一のUEに割り当てられるリソースブロックの数は、そのセットにおける他のUEに割り当てられるリソースブロックの数の整数倍であり、無線通信システムにおいて利用可能なリソースは、周期性Pの整数倍であるか、又は、周期性Pによってちょうど割り切れる、つまり、B mod P=0が成立してもよい。そのような実施形態では、上記の周期性は、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、次のように決定されてもよい。
【数1】
ここで、Pは、周期性を表し、Bは、無線通信システムで利用可能なリソースに含まれるリソースブロックの総数を表し、Rは、リソース使用要件を表す。一例では、システム帯域幅が25RBを有する5MHzであり、リソース使用要件が80%の帯域幅の占有を必要とすると仮定すると、周期性Pは「5」と決定される。この場合、BSは、割り当てられたリソースに関する情報をUEのセットの各UEへ送信する際に、1ビットを用いて上記の周期性を示してもよい。
【0033】
代替的に、いくつかの実施形態において、式(1)に従って、複数の候補が、上記の周期性について決定されてもよい。この場合、上記の周期性は、ランダムに、又は、無線通信システム、BS、及び/又は、UEのいくつかの要件又は条件に従って、上記の複数の候補から選択されてもよい。例えば、無線通信システムの帯域幅が50RBを有する10MHzであり且つリソース使用要求が80%の帯域幅の占有を要求していると仮定すると、上記の周期性の候補群は、「10」、「5」、「2」として決定されてもよく、上記の周期性は、その候補群から、例えば、「10」が選択されてもよい。この場合、BSは、割り当てられたリソースに関する情報をUEのセットの各UEへ送信する際に、2ビットを用いて上記の周期性を示してもよい。
【0034】
更なる代替として、いくつかの実施形態では、B mod P=0である場合、周期性Pは、次の式(2)によって決定されてもよい。
【数2】
【0035】
上記の実施形態は、限定ではなく、説明のために記載されていることを理解されたい。当業者は、周期性を決定する他の方法があることを容易に理解するであろう。いくつかの実施形態では、無線通信システムで利用可能なリソースに含まれるリソースブロックの総数は、周期性によってちょうどには割り切れない、又は、周期性の整数倍ではない、つまり、B mod P≠0であると仮定すると、上記の周期性は、次の式(3)によって決定されてもよい。
【数3】
一例では、無線通信システムの帯域幅が5MHz、つまりB=25RBであり、且つ、リソース使用要件Rが80%の帯域幅の占有を必要とする、つまりR=80%であるとする。式(3)によれば、上記の周期性の候補群は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」と決定されてもよく、上記の周期性は、その候補群から、例えば「3」が選択されてもよい。
この場合、3ビットを用いて、上記の周期性を示してもよい。
【0036】
ステップ320において、UEの最大数が、上記の周期性に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、UEの最大数は、ステップ310で決定された周期性として、直接的に決定されてもよい。当業者は、以下に説明する本発明のいくつかの実施形態では、UEの最大数として周期性を使用するが、UEの最大数が必ずしも周期性に等しい必要はないことを、理解するであろう。いくつかの実施形態では、上記の最大数は、上記の周期性よりも小さい自然数として設定されてもよい。
【0037】
ステップ330において、UEのセットは、上記の最大数に従って、リソース割当要求を送信している複数のUEから決定される。いくつかの実施形態では、ステップ310において周期性が「2」と決定され、ステップ320において上記のUEの最大数が上記の周期性として決定される場合、BSは、2つのUEがリソースを割り当てられるべきであると決定してもよく、該2つのUEは、UEのセット(以下では、「UEセット」とも呼ぶ)を構成する。BSは、リソース割当を要求している複数のUEから、ランダムに、又は、所定のルールに従って、例えば、UEから送信されたリソース割当要求の時間的順序、UEによって要求されたリソース量、UEの優先順位、及び/又は、これと同類のものに従って、2つのUEを選択してもよい。当業者であれば、UEセットを構成するUEを選択するためのルールを、ここでは詳述されていない様々な方法で、定義して実装することができるであろう。
【0038】
ステップ340において、無線通信システムにおいて利用可能なリソースの少なくとも一部が、複数のリソースブロックグループに分割される。本発明の実施形態によれば、各グループにおけるリソースブロックの数は、上記の周期性に等しい。
【0039】
上述したように、無線通信システムで利用可能なリソースに含まれるリソースブロックの総数は、周期性の整数倍であってもなくてもよい、つまり、B mod P=0、又は、B mod P≠0である。B mod P=0であるいくつかの実施形態では、無線通信システムで利用可能なリソースブロックのすべてを、正確に複数のリソースブロックグループに分割することができる。例えば、合計12個のRBがあり且つ周期性が「3」であると仮定すると、12個のRBは、各グループが3個のRBを含む4個のグループに分けられてもよい。
【0040】
B mod P≠0であるいくつかの他の実施形態では、リソースブロックBの一部が、周期性によって正確に分割されるように、選択されてもよい。例えば、合計14個のRBが存在し且つ周期性が「3」であると仮定すると、合計14個のRBから12個のRBを選択されて、各グループが3個のRBを含む4個のグループに分割されてもよい。
【0041】
ステップ350において、各リソースブロックグループにおいて、リソースブロックサブグループが、UEのセットにおける各UEについて決定される。ステップ360において、リソースブロックサブグループが、各UEに対して割り当てられる。UEセットの各UEについて、リソースブロックサブグループは、各リソースブロックグループにおける1つ以上のリソースブロックを有していてもよい。いくつかの実施形態では、UEセットが、2つのUE、つまりUE1及びUE2を含むと仮定する。次に、ステップ350において、各グループにおける3つのRBが、UE1及びUE2に対して所定の方法で割り当てられてもよい。例えば、あるグループでは、第1のRBがUE1に対して割り当てられ、第2及び第3のRBが、UE2に対して割り当てられてもよい。
図4(A)は、本発明の実施形態のRBの割当の概略図を示す。
図4(A)の例では、BSは、UE1に対して4つのRBを割り当て、UE2に対して8つのRBを割り当てることを決定すると仮定する。上記の周期性は、上述したように式(1)に従って決定することができ、例えば「3」である。
図4(A)の例では、上記の利用可能なリソースは、12個のRB401-412を含み、12個のRBは、4つのグループに分割され、各グループは、3つのRBを含む。第1のグループ(RB401-403)では、RB401がUE1に割り当てられ、RB402及びRB403がUE2に割り当てられる。他の3つのグループのRB404-412は、類似の方法で、UE1及びUE2に対して割り当てられる。このようにして、RB401,404,407,410のサブグループが、UE1に割り当てるために決定され、RB402-403,405-406,408-409,411-412の別のサブグループが、UE2に割り当てるために決定される。
【0042】
図4(A)は、UE1に割り当てられたRBがUE2に割り当てられたRBの整数倍であるケースを示している。これらの実施形態は、限定ではなく例示のために記載されていることに留意されたい。本発明は、UE1に割り当てられたRBがUE2に割り当てられたRBの整数倍でないケースにも適用される。
図4(B)は、本発明のそのような実施形態によるRBの割当の概略図を示す。
【0043】
図4(B)の例では、BSは、UE1に3個のRBを割り当て、UE2に7個のRBを割り当てることを決定すると仮定する。上記の周期性は、上述したように式(2)に従って決定されてもよく、例えば「3」である。
図4(B)の例でも、上記の利用可能なリソースは、12個のRB401-412によって表され、12個のRBは4つのグループに分割され、各グループは3つのRBを含む。UE1及びUE2に割り当てるRBのサブグループをそれぞれ第1のサブグループ及び第2のサブグループとして参照すると、第1及び第2のサブグループにおけるRBの数(この例では、「3」及び「7」)は、2つの更新された数(例えば、「4」及び「8」)に調整されてもよく、UE2についての更新された数は、UE1についての更新された数の整数倍である。具体的には、Riとして示される、iサブグループにおけるRBの数は、次の式(4)によって算出されてもよい。
【数4】
ここで、Miは、整数であり、0≦Mi≦Pである。Diは、RiとUEiについての上限のRB群との差であり、次の式(5)によって算出されてもよい。
【数5】
図4(B)の例では、R1=3、R2=7、B=12、P=3であり、式(5)により、D1=1、D2=1と決定されてもよい。この場合、第1のサブグループにおける更新されたRBの数は、R1+D1=4であり、第2のサブグループにおける更新されたRBの数は、R2+D2=8である。そして、BSは、
図4(A)の実施形態と同様に、12個のRBを、UE1及びUE2に対して割り当ててもよい。ただし、BSは、UE1に割り当てたRBのサブグループ及びUE2に割り当てたRBのサブグループのそれぞれから、1つのRBを除去する必要がある。
図4(B)の例に示される様に、RB410は、第1のサブグループから削除されて、UE1には割り当てられず、RB412は、第2のサブグループから削除され、UE2には割り当てられない。このようにして、RB401,404,407のサブグループがUE1に割り当てるために決定され、RB402-403,405-406,408-409,411の別のサブグループがUE2に割り当てるために決定される。
【0044】
本発明の実施形態によれば、トータルのリソースブロックは、第1の部分と該第1の部分とは異なる第2の部分とに分割されてもよい。第1の部分及び第2の部分のいずれかは、1つ又は複数のRBを有していてもよい。いくつかの実施形態では、第1の部分に含まれるRBの数は、上記の周期性の整数倍であってもよく、第2の部分は、トータルのリソースブロックの残りのRBを有していてもよい。第1の部分のRBは、上述した実施形態に従って、UEセットにおける複数のUEに割り当てられてもよく、第2の部分のRBは、UEセットのいずれのUEにも割り当てられなくてもよく、又は、UEセットの1つ以上のUEに対して、ランダムに又はいくつかの所定のルールに従って割り当てられてもよい。
図4(C)-(E)は、本発明のそのような実施形態によるRBの割当の概略図をそれぞれ示している。
図4(C)-(E)の実施形態で用いられる周期性は、上述の式(3)に従って決定されてもよい。
【0045】
図4(C)の例では、上記の利用可能なリソースは、14個のRB401-414を含み、リソースの第1の部分は、12個のRB401-412を含み、リソースの第2の部分は、2個のRB413-414を含む。12個のRB401-412は、
図4(A)の実施形態と同様に、4つのグループに分割される。RB413,414は、UE1及びUE2のいずれにも割り当てられない。このようにして、RB401,404,407,410のサブグループがUE1に割り当てるために決定され、RB402-403,405-406,408-409,411-412の別のサブグループがUE2に割り当てるために決定される。
【0046】
第2の部分のRBは、不連続であってもよい。
図4(D)の例では、上記の利用可能なリソースは、RB401-414とも呼ばれる14のRBを含み、リソースの第1の部分は、12個のRB402-413を含み、リソースの第2の部分は、2つのRB401,414を含む。RB402-413は、4つのグループに分けられ、各グループは3つのRBを含む。RB401,414は、UE1及びUE2のいずれにも2のいずれにも割り当てられない。このようにして、RB402,405,408,411のサブグループがUE1について決定され、RB403-404,406-407,409-410,412-413の別のサブグループがUE2について決定される。
【0047】
図4(C)の実施形態に代えて又は
図4(C)の実施形態に加えて、割り当てられていない2つのRB413,414は、UEセットにおける複数のUEに対して更に割り当てられてもよい。
図4(E)の例では、RB413がUE1に対して更に割り当てられ、RB414がUE2に対して更に割り当てられる。このようにして、RB401,404,407,410,413のサブグループがUE1に対して決定され、RB402-403,405-406,408-409,411-412,414の別のサブグループがUE2に対して決定される。
【0048】
ステップ370では、上記の周期性及びリソースブロックのサブグループに関する情報が各UEに送信される。上記の情報は、様々な形態を有してもよく、レガシーシグナリング又は新しいシグナリングを介して送信されてもよい。
【0049】
本発明の実施形態では、RBのグループにおいて、例えば、
図4(A)に示されるRB401-403において、異なる複数のUEに対して割り当てられたRBを示すために、異なるビットマップが使用されてもよい。例えば、UE1についてのビットマップは「100」であり、「1」はグループにおける第1のRBがUE1に対して割り当てられていることを示し、その後の2つの「0」はグループにおける残りの2つのRBがUE1に割り当てられていないことを示す。同様に、UE2についてのビットマップは「011」であり、グループにおける第1のRBがUE2に割り当てられておらず、グループにおける第2及び第3のRBがUE2に割り当てられていることを意味する。このように、ステップ370において、BSは、UE1についてのビットマップ及び上記の周期性をUE1へ送信し、UE2についてのビットマップ及び上記の周期性をUE2へ送信してもよい。いくつかの例が、次の表1に示される。
【表1】
【0050】
表1において、「システム帯域幅(system bandwidth)」は、上記の無線通信システムにおいて利用可能なリソースを表す。「RB数(RB number)」,Bは、システム帯域幅における複数のリソースブロックを表す。「リソース使用要件のない周期性(periodicity without resource use requirement)」は、リソース使用要件を考慮せずに可能な周期性を表す。「80%チャネル占有が満たす周期性(80% channel occupancy satisfied periodicity)」,Pは、チャネル使用率80%のリソース使用要件を満たす上記の周期性又は周期性の候補を表す。上述のように、P又はその候補は、式(1)に基づいて算出されてもよい。
「Pを示すためのビット(bit for indicating P)」は、周期性を示すためのビット数を示す。「ビットマップサイズ(bitmap size)」は、各UEへのRBのサブグループを示すためのビットマップにおけるビット数を表す。「総ペイロードサイズ(total payload size)」は、各UEへ送信される情報を示すためのビットの総数を表す。この例では、「総ペイロードサイズ」は、「Pを示すビット」と「ビットマップサイズ」との和である。
【0051】
図4(B)に図示される実施形態を参照すると、ステップ370において、UEi(i=1、又は、2)へ送信される上記の情報は、上記の周期性及びリソースブロックのサブグループに加えて、Diを更に含んでいてもよい。いくつかの例が、次の表2に示される。
【表2】
【0052】
表2において、「20%B」は、無線通信システムにおいて利用可能なリソースにおけるRBの総数の20%の数を表す。「Max Di」は、Diの最大数を表し、式(5)に従って算出されてもよい。Diは、ゼロより大きく且つMax Di以下の数であってもよい。「Diを示すためのビット(Bit for indicating Di)」は、Diを示すためのビット数を示す。「総ペイロードサイズ」は、各UEに送信される上記の情報を示すためのビットの総数を表す。この例では、「総ペイロードサイズ」は、「Pを示すためのビット」と「Diを示すためのビット」と「ビットマップサイズ」との和である。
【0053】
図4(C)-(D)に示される実施形態に関して、ステップ370において、複数のUEに送信される情報は、
図4(A)又は
図4(B)の実施形態とは異なる項目を含んでいてもよい。上述のように、
図4(C)の実施形態では、残りのRB411-412は、空白のままであり、スタートするリソース割当位置(starting resource allocation position)は、最低のRB401である。いくつかの例が、以下の表3に示される。
【表3】
【0054】
表3において、「Pの数(P number)」は、リソース使用要件を満たす周期性の数を示す。そのような実施形態では、ステップ370において、BSは、上記の周期性及びリソースブロックのサブグループに関する情報(例えば、リソースブロックのサブグループのビットマップ又は他の適切な表示)を各UEに送信する。
【0055】
図4(D)の実施形態において、残りのRB401,412は空白であり、スタートするリソース割当位置はRB402であり、これはRRCシグナリングによって構成(設定)することができる。これらの実施形態では、ステップ370において、複数のUEに送信される情報は、上記の周期性及びリソースブロックのサブグループに加えて、オフセットRB数を含んでいてもよい。オフセットRB数は、RB全体からUEに割り当てられた上記の開始RB(starting RB)のオフセットを示す。
図4(D)の例では、UEに割り当てられた開始RBはRB402であり、RB全体の開始RB401からのRB402のオフセットが「1」であるため、オフセットRB数は「1」に設定されてもよい。
【0056】
図4(E)の実施形態では、残りのRB411-412は、UE1及びUE2にそれぞれ割り当てられ、開始リソース割当位置(starting resource allocation position)は、依然として最も低いRB401である。これらの実施形態では、ステップ370において、複数のUEに送信される情報は、上記の周期性及びリソースブロックのサブグループに加えて、上記の割り当てられた残りのRBを含んでいてもよい。
【0057】
ここで
図5を参照する。
図5は、本発明の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法500のフローチャートを示す。方法500は、
図2を参照して上述した方法200の更なる具体的な実施形態と考えることができる。方法500は、上述の方法300とは異なり、周期性に従ってリソースを割り当てることはない。しかしながら、これは、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の原理を説明するためのものであることに留意されたい。
【0058】
方法500のステップ510において、上記の無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、上記のセットについてのUEの最大数が決定される。本発明の実施形態によれば、上記の最大数は、いくつかの方法で決定することができる。例えば、リソース使用要件が80%の帯域幅占有であり且つ利用可能なリソースが12個のRBを含むと仮定すると、20%のRB群が、12個のRB群から決定されて、切り捨てられて整数にされてもよい。この場合、12個のRBの20%は、2.4個のRBであり、2.4が切り捨てられた結果は、「2」である。したがって、上記の複数のUEの最大数は、2以下に決定されてもよい。
【0059】
ステップ520において、複数のUEのセットは、最大数に従って、リソース割当要求を送信している複数のUEから決定される。このステップは、ステップ330に類似しているので、ここでは詳述しない。
【0060】
ステップ530において、上記のリソースは、リソース使用要件に基づいて、オーバーラップのない、第1のエッジ部分、第2のエッジ部分、及び、中央部分に分割される。第1のエッジ部分は、利用可能なリソースの開始位置(stating position)の近くに1つ以上のRBを含んでいてもよく、第2のエッジ部分は、利用可能なリソースの終了位置(ending position)の近くに1つ以上のRBを含でいてもよく、中央部分は、第1のエッジ部分と第2のエッジ部分との間の複数のRBを含んでいてもよい。その実施形態では、第1のエッジ部分におけるRBの数は、リソース使用要件に基づいて決定されてもよい。リソース使用要件がR帯域幅占有であり且つ利用可能なリソースのRB総数がNである場合、第1のエッジ部分のRBの数は、B*(1-R)を切り捨てて整数にすることによって、算出されてもよい。したがって、R=80%及びB=12RBの場合、第1のエッジ部分は、2RBを含むものとして決定されてもよい。同様に、第2のエッジ部分のRB数が決定されてもよい。中央部分のRB数は、RB総数から第1のエッジ部分及び第2のエッジ部分のRBを減算することにより算出されてもよい。
【数6】
【0061】
ステップ540において、リソースブロックのペアが、UEセットの各UEに対して割り当てられる。リソースブロックのペアは、第1のエッジ部分に属する第1のリソースブロックと、第2のエッジ部分に属する第2のリソースブロックとを含む。第1のリソースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンは、リソース使用要件を満たす。第1のエッジ部分における第1のリソースブロックのインデックスは、第2のエッジ部分における第2のリソースブロックのインデックスと同じであってもよい。
【0062】
図6は、本発明の実施形態のRB割当の概略
図600を示す。
図6の例では、第1のエッジ部分はRB601-602を含み、第2のエッジ部分はRB611-612を含み、中央部分はRB602-609を含む。第1のエッジ部分では、第1のRBであるRB601がUE1に割り当てられ、第2のRBであるRB602がUE2に割り当てられる。第2のエッジ部分では、第1のRBであるRB611がUE1に割り当てられ、第2のRBであるRB612がUE2に割り当てられる。したがって、UE1及びUE2の両方に割り当てられたリソースブロックは、リソース使用要件を満たすことになる。これは、限定ではなく例として示されていることを理解されたい。別の例では、UE1に対して第1のエッジ部分のRB611と第2のエッジ部分のRB612が割り当てられている場合、UE1に割り当てられたリソースブロックもリソース使用要件を満たす。
【0063】
ステップ550では、UEからのリソース割当要求に従って、中央部分からの残りのリソースブロックのコレクションが、各UEに割り当てられる。中央部分のRBに関して、当業者は、既存の又は将来開発される様々な方法でその割当を実施することができる。例えば、ステップ550において、中央部分のRBは、LTEのULタイプ0のリソース割当又はLTEのULタイプ1のリソース割当のいずれかに従って、UEセットに割り当てられてもよい。タイプ0のリソース割当とタイプ1のリソース割当の両方は、当業者には公知であるので、ここでは詳述しない。
【0064】
ステップ560において、リソースブロックのペア及び残りのリソースブロックの集合に関する情報が、各UEに送信される。本発明の実施形態では、第1のエッジ部分のRB及び第2のエッジ部分のRBは、UE1に対して同じように割り当てられてもよく、UE2に対して割り当てられるRBも同様である。いくつかの実施形態では、RBは、タイプ0のリソース割当又はタイプ1のリソース割当並びに各UEに割り当てられたRBのインデックスについての、情報を送信してもよい。例えば、BSは、第1のエッジ部分の第1のRB(RB601)及び/又は第2エッジ部分の第1のRB(RB611)がUE1に割り当てられていることを示すために、UE1に対してインデックス「1」を送信し、第2のエッジ部分の第2のRB(RB602)及び/又は第2のエッジ部分の第2のRB(RB612)がUE2に割り当てられていることを示すために、UE2に対してインデックス「2」を送信してもよい。
【0065】
いくつかの例が、次の表4に示されている。
【表4】
【0066】
図7は、本発明の更に別の実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当方法700のフローチャートを示す。方法700は、
図2を参照して上述した方法200の具体的な実施形態と考えることができる。しかしながら、これは、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の原理を例示することのみを目的としている。
【0067】
方法700のステップ710において、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、上記のセットについてのUEの最大数が決定される。本発明の実施形態によれば、上記の最大数は、いくつかの方法で決定されてもよい。例えば、BSは、最初及び最後のRBを除く、利用可能なリソースの残りのRBに従って、複数のUEの最大数を決定してもよい。使用可能なリソースが12個のRBを含み且つリソース使用要件が80%である場合、最初と最後のRBを除く、残りのRBの個数は10個である。そして、BSは、残りのRBの数に従って、複数のUEの最大数を決定してもよい。
【0068】
ステップ720において、UEのセットは、上記の最大数に従って、リソース割当要求を送信している複数のUEから決定される。このステップは、ステップ330又はステップ520に類似しているので、ここでは詳述しない。
【0069】
ステップ730において、複数のUEのセットが第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックの両方において多重化するように、複数のUEのセットの各UEに対して、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックが割り当てられる。第1のリソースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンは、リソース使用要件を満たす。方法700の実施形態では、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックは、それぞれ、第1のエッジ部分及び第2のエッジ部分と見なされてもよく、残りのリソースブロックは中央部分と見なされてもよい。
【0070】
図8は、本発明の実施形態のRB割当の概略
図800を示す。
図8の例では、利用可能なリソースが12個のRBを含み且つリソース使用要件が80%であると仮定すると、第1のリソースブロックであるRB801及び第2のリソースブロックRB812は、UE1及びUE2に割り当てられる。UE1及びUE2は、これらの2つのRB801,812において、コードドメイン多重化(code domain multiplexing)を実行することができる。この例では、中央部分は、残りのRB802-811を含む。
【0071】
ステップ740において、第1及び第2のリソースブロックを除く残りのリソースブロックの集合は、上記のリソースから、UEからのリソース割当要求に従って、各UEに割り当てられる。このステップは、ステップ550と同様であるので、ここでは詳述しない。上記の残りのRBは、タイプ0又はタイプ1のいずれかのリソース割当に従って、UEセットに割り当てられてもよい。
【0072】
ステップ750において、残りのリソースブロックの集合に関する情報が、各UEに送信される。いくつかの実施形態では、BSは、BSが使用するタイプに応じて、タイプ0のリソース割当又はタイプ1のリソース割当に関する情報を送信してもよい。代替的に又は追加的に、いくつかの更なる実施形態では、BSは、コードドメイン多重化インデックスを各UEに送信してもよい。いくつかの例が次の表5に示されている。
【表5】
【0073】
本発明の実施形態は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信に影響を及ぼす可能性がある。PUCCHは、スケジューリング要求(SR)、ACK/NACK、チャネル状態情報(CSI)などを伝送するために使用される。PUCCHのみの送信の場合、PUCCHの周波数ドメイン位置を決定することができるRRCシグナリングは、80%チャネル占有要件を満たすように、構成(設定)を設計してもよい。これは、異なるUEのPUCCH多重化に対して追加の制限を加える可能性がある。PUCCH及びPUSCH(PUCCH plus PUSCH)の送信の場合、従来のPUSCHリソース割当方法が採用されるときには、PUCCHは、PUCCHのみの場合と同じ要件を満たす必要がある。PUSCHとPUCCHとの間の衝突は、リソース割当(RA)指示(indication)によって避けることができる。リソース割当方法300が使用される場合、レガシーリリースのものと比較して、PUCCHに対する追加の要件はない。PUSCHとPUCCHとの間に衝突がある場合、PUCCHを優先させるために、UEは除外されるべきである。リソース割当方法500及び700が使用される場合、上記のエッジ部分は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ではなくPUCCHを伝送するために使用され、動的制御情報(DCI)フォーマットのRAは、特別な値によって、エッジ部分がPUSCHによって使用されないことを指示できるべきである。
【0074】
本発明の実施形態は、アップリンク(UL)の復調基準信号(DMRS)に影響を及ぼす可能性がある。レガシーリリースでは、UL DMRSは、PUSCHと同じRBを占有する。スケジュールされたPUSCHのサブキャリア番号は、UL DMRSシーケンス長を決定する。本発明の実施形態では、UL DMRSシーケンスの生成は、レガシーリリースと同じであってもよい。リソースマッピングは、レガシーリリースと同様に、PUSCHリソースにリンクしてもよい。リソース割当方法300が使用される場合、UL DMRSは、周波数ドメインにおいて分散されてマッピングされてもよい。リソース割当方法500及び700が使用される場合、UL DMRSは、中央部分及びエッジ部分の両方にマッピングされる。
【0075】
図9は、本発明の一実施形態の無線通信システムにおけるリソース割当装置900の概略図を示す。本発明の実施形態によれば、リソース割当装置900は、無線通信システムにおけるBS又は他の適切なノードに実装されてもよい。
【0076】
図9に示すように、リソース割当装置900は、決定部910と、割当部920と、送信部930とを有する。決定部910は、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、リソース割当を要求している複数のUEのセットを決定するように構成されている。割当部920は、リソース使用要件に従って、上記の複数のUEのセットに対して、リソースを割り当てるように構成されている。送信部930は、上記の複数のUEのセットの各UEに対して割り当てられたリソースに関する情報を送信するように構成されている。
【0077】
本発明の実施形態によれば、決定部910は、更に、無線通信システムで利用可能なリソース及びリソース使用要件に基づいて、上記セットについてのUEの最大数を決定し、該最大数に従って、リソース割当要求を送信している複数のUEから、上記の複数のUEのセットを決定するように構成されていてもよい。
【0078】
本発明の実施形態によれば、決定部910は、更に、リソース使用要件に基づいて、無線通信システムにおいて利用可能なリソースを複数のリソースブロックグループに分割するためのものであり且つ上記の複数のUEのセットに対する割当に用いられる各グループにおけるリソースブロックの数を示す、周期性を決定し、該周期性に基づいて、UEの最大数を決定するように構成されてもよい。
【0079】
本発明の実施形態によれば、割当部920は、更に、無線通信システムにおいて利用可能なリソースの少なくとも一部を、各リソースグループグループにおけるリソースブロックの数が上記の周期性に等しい複数のリソースブロックグループに分割し、各リソースブロックグループにおいて、上記の複数のUEのセットの各UEについてのリソースブロックサブグループを決定し、リソースブロックサブグループを各UEに割り当てるように構成されていてもよい。
【0080】
本発明の実施形態によれば、送信部930は、更に、各UEに対して、上記の周期性及びリソースブロックサブグループに関する情報を送信するように構成されていてもよい。
【0081】
本発明の実施形態によれば、上記のリソースは、第1の部分と該第1の部分とは異なる第2の部分とを含み、上記のリソースの少なくとも一部は、第1の部分である。実施形態では、割当部920は、更に、上記の複数のUEのセットにおける1つ以上のUEに対して、上記のリソースの第2の部分を割り当てるように構成されていてもよい。
【0082】
本発明の実施形態によれば、送信部930は、更に、各UEに対して、上記の周期性、リソースブロックサブグループ、及び、上記リソースの第2の部分において割り当てられたリソースブロックに関する情報を送信するように、構成されていてもよい。
【0083】
本発明の実施形態によれば、割当部920は、更に、上記のリソース使用要件に基づいて、リソースを第1のエッジ部分、第2のエッジ部分、及び中央部分に、重複なく分割するように構成されていてもよい。そして、割当部920は、上記の複数のUEのセットの各UEのために、リソースブロックのペアを割り当てるように構成されてもよい。該リソースブロックのペアは、第1のエッジ部分に属する第1のリソースブロック及び第2のエッジ部分に属する第2のリソースブロックを含んでいる。該第1のリースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンは、上記のリソース使用要件を満たす。そして、割当部920は、中央部分から、残りのリソースブロックの集合を、UEからのリソース割当要求に応じて、各UEに対して割り当てるように構成されてもよい。
【0084】
本発明の実施形態によれば、送信部930は、更に、上記のリソースブロックのペア及び残りのリソースブロックの集合についての情報を、各UEに送信するように構成されていてもよい。
【0085】
本発明の実施形態によれば、割当部920は、更に、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックの両方において上記の複数のUEのセットが多重化し且つ第1のリソースブロックと第2のリソースブロックとの間の周波数スパンが上記のリソース使用要件を満たすように、第1のリソースブロック及び第2のリソースブロックを、上記の複数のUEのセットの各UEに対して割り当てるように構成されてもよい。そして、割当部920は、上記のリソースから、第1及び第2のリソースブロックを除く残りのリソースブロックの集合を、UEからのリソース割当要求に従って、各UEに対して割り当てるように構成されていてもよい。
【0086】
本発明の実施形態によれば、送信部930は、更に、上記の残りのリソースブロックの集合に関する情報を、各UEに送信するように構成されていてもよい。
【0087】
リソース割当装置900は、既知の又は将来開発される任意の適切な技術によって、それぞれ実装されてもよいことにも留意されたい。また、
図9に示されている単一の装置は、代わりに、複数のデバイスに別々に実装されてもよく、複数の分離した装置は、単一の装置に実装されてもよい。本発明の範囲は、これらに限定されない。
【0088】
リソース割当装置900は、
図2,3,5,7を参照して説明したような機能を実装するように構成されてもよいことに留意されたい。したがって、上記の方法200,300,500,700に関して論じた特徴は、リソース割当装置900の対応する構成要素に適用してもよい。更に、リソース割当装置900の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は、それらの任意の組み合わせで、具体化され得ることに留意されたい。例えば、リソース割当装置900の構成要素は、回路、プロセッサ、又は、任意の他の適切なデバイスによって、それぞれ実装されてもよい。当業者であれば、上記の例は説明のためのものに過ぎず限定するものではないことを理解するであろう。
【0089】
本開示のいくつかの実施形態では、リソース割当装置900は、少なくとも1つのプロセッサを有していてもよい。本開示の実施形態と共に使用するのに適した少なくとも1つのプロセッサは、例えば、既に知られている又は将来開発される、汎用プロセッサ及び特殊目的プロセッサの両方を含んでいてもよい。リソース割当装置900は、少なくとも1つのメモリを更に有していてもよい。該少なくとも1つのメモリは、例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリデバイス等の半導体メモリデバイスを含んでいてもよい。該少なくとも1つのメモリは、コンピュータ実行可能命令のプログラムを格納するために用いられてもよい。このプログラムは、任意の高水準及び/又は低水準の適合可能又は解釈可能なプログラミング言語で記述されることができる。実施形態によれば、上記のコンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、リソース割当装置900が少なくとも上述の方法200,300,500,700のいずれかに従って実行するように、構成されてもよい。
【0090】
上記の説明に基づいて、当業者は、本開示が、装置、方法、又はコンピュータプログラム製品において具体化され得ることを理解するであろう。一般に、様々の例示的な実施形態は、ハードウェア又は特殊目的の回路、ソフトウェア、ロジック、又は、それらの任意の組み合わせで、実装されてもよい。例えば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行される、ファームウェア又はソフトウェアで、実装されてもよい。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の絵画的表現を用いて図示及び説明することができるが、本明細書に記載されたこれらのブロック、装置、システム、技術、又は方法は、これに限定されるものではないが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらのいくつかの組み合わせで、実装されてもよい。
【0091】
図2,3,5,7に示される様々なブロックは、方法のステップとして、及び/又は、コンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、及び/又は、関連する機能を実行するように構成された複数の結合された論理回路素子として、見ることができる。開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップ及びモジュール等の様々の構成要素で実施されてもよく、本開示の例示的な実施形態は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成された、集積回路、FPGA、又はASICとして具現化された装置において実現されてもよい。
【0092】
本明細書は、多くの具体的な実装の詳細を含むが、これらは、開示又は請求される事項の範囲についての限定として解釈されるべきではなく、特定の開示の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。更に、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述されてもよく、当初はそのように請求されていたとしても、請求された組み合わせからの1つ又は複数の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションとされてもよい。
【0093】
同様に、動作が特定の順序で図面に示されているが、これは、そのような動作が示された特定の順序で又は順番に実行されること、又は、所望の結果を達成するために図示された全ての動作を実行することを必要とするものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並列処理が有利な場合がある。更に、上述の実施形態における様々のシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載されたプログラム構成要素及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合されてもよいし、又は、複数のソフトウェア製品にパッケージ化されてもよい。
【0094】
添付の図面と併せて読めば、前述の説明を考慮して、当業者には、本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な変更、適合が明らかになるであろう。任意のすべての変更は、依然として、本開示の非限定的且つ例示的な実施形態の範囲内に含まれる。更に、本明細書に記載された開示の他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に示された教示の利益を有する本開示のこれらの実施形態に関係する当業者には、思い浮かぶであろう。
【0095】
従って、本開示の実施形態は、開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、修正及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されていない。