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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177303
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】基地局及びユーザ装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221122BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/04 132
H04W72/04 131
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159436
(22)【出願日】2022-10-03
(62)【分割の表示】P 2020190215の分割
【原出願日】2016-06-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ホンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】
【課題】柔軟に利用できる時間及び周波数リソースの量を最大限にすること。
【解決手段】本開示に係る基地局は、マスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)により、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)のためのサブキャリア間隔を示す第1の情報をユーザ装置(UE:user equipment)に送信する手段を有し、前記サブキャリア間隔の値は、前記MIBを送信する周波数領域に依存する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)により、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)のためのサブキャリア間隔を示す第1の情報をユーザ装置(UE:user equipment)に送信する手段を有し、
前記サブキャリア間隔の値は、前記MIBを送信する周波数領域に依存する、基地局。
【請求項2】
前記基地局のシステム帯域が、複数の周波数領域に分割され、
前記MIBが送信される前記周波数領域は、前記複数の周波数領域のうち1つである、
請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記SIBに関連する制御信号のためのリソースブロックの数を示す第2の情報を送信する手段をさらに有する、請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記SIBに関連する制御信号の、時間領域における周期性を示す第2の情報を送信する手段をさらに有する、請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記MIBを示すために同期信号を送信する手段をさらに有する、請求項1に記載の基地局。
【請求項6】
前記MIBを示すために前記同期信号を送信する手段は、前記MIBの関連指示を伴う前記同期信号を送信する手段を含み、前記関連指示は、選択されたインデックスを含む、請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
マスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)により、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)のためのサブキャリア間隔を示す第1の情報を基地局から受信する手段を有し、
前記サブキャリア間隔の値は、前記MIBを受信する周波数領域に依存する、ユーザ装置(UE:user equipment)。
【請求項8】
前記基地局のシステム帯域が、複数の周波数領域に分割され、
前記MIBが送信される前記周波数領域は、前記複数の周波数領域のうち1つである、
請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項9】
前記SIBに関連する制御信号のためのリソースブロックの数を示す第2の情報を受信する手段をさらに有する、請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項10】
前記SIBに関連する制御信号の、時間領域における周期性を示す第2の情報を受信する手段をさらに有する、請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項11】
前記MIBを示すための同期信号を受信する手段をさらに有する、請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項12】
前記MIBを示すための前記同期信号を受信する手段は、前記MIBの関連指示を伴う前記同期信号を受信する手段を含み、前記関連指示は、選択されたインデックスを含む、請求項11に記載のユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定かつ例示的な実施形態は、一般に無線通信の技術分野に関連し、特に、無線通信システムにおける信号設定のための方法、装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、本開示をより理解することを容易にし得る態様を導入する。したがって、本セクションの記述は、この観点から読まれるべきであり、先行技術にあるもの又は先行技術にないものについての承認として理解されるべきではない。
【0003】
新しいサービスの出現と、ユーザから要求されるデータトラフィックの増加とに動機付けられて、より高度な無線通信技術が、例えば、3GPP(third generation partnership project)において現在検討されている。より高度な無線通信技術の一例は、3GPPではNRとも称されるNext Radioと呼ばれる。3GPP RAN#71会合において、NRシステムのための検討項目が承認された。開発されるNRシステムは、拡張モバイルブロードバンド、マッシブマシンタイプ通信、及び超高信頼性で低遅延の通信を含む、3GPP TR38.913に定義される全ての使用シナリオ、要件、及び展開シナリオに対処するための単一の技術的フレームワークを使用することを目的として、最大100GHzまでの周波数範囲をサポートし得る。
【0004】
NRシステムの検討項目の初期段階では、無線プロトコルの構造及びアーキテクチャの観点からNRシステムの要件に関する共通の理解を得ることが重要であり、以下の分野の進歩が優先される:
-新しいRATの基本的な物理レイヤ信号構造、
-非直交波形及びマルチプルアクセスの潜在的サポートを伴う、OFDMに基づく波形、
-正当な利得を証明する場合の他の波形、
-基本フレーム構造、及び
-チャネル符号化方式。
【0005】
円滑な発展を促進するために、新しい無線アクセス技術(RAT:radio access technology、例えば、NRシステム)の標準化は、2つの段階を含み得ると仮定される。新しいRATのフェーズI仕様は、フェーズII仕様以降の効率的な共同セル/サイト/キャリア動作(co-cell/site/carrier operation)に関して前方互換性があるべきであるが、例えば、LTE(Long Term Evolution)等のレガシー無線通信システムとの後方互換性は要求されない。新しいRATのフェーズII仕様は、新しいRATに設定された全ての要件を満たすことを目標として、フェーズI仕様の基礎に基づく。同時に、後の高度な機能をサポートし、フェーズII仕様以降に識別されたサービス要件をサポートできるようにするためには、フェーズIIを超えたスムーズな更なる進化を保証する必要がある。
【0006】
前方互換性(forward compatibility)を保証するために、1つの解決策は、NRシステムの現在の設計に想定される将来のアプリケーションを組み込むことである。例えば、NRシステム設計のフェーズIは、拡張されたモバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile BroadBand)アプリケーションにフォーカスしている可能性があるが、マッシブマシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)アプリケーション、超高信頼及び低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、直接通信及び共有アクセス通信等の後のフェーズで想定される機能もフェーズIの開発の中で考慮されるべきである。3GPP RAN1#84bis会合では、NRシステムに対する前方互換性の基本原理が以下のように合意された:
-NRのフェーズ1以降のフェーズは、前方互換性及び様々な機能の互換性を保証するために、以下の原理で設計する必要がある。
-以下を目指す
-将来的に後方互換性(backward compatibility)の問題を引き起こすことなく、柔軟に利用出来る又は空白のままにできる時間及び周波数リソースの量を最大化する、
-空白のリソースが将来の使用に対して使用出来る、
-常時オン信号(always-on signal)の送信を最小限に抑える、
-設定可能な/割り当て可能な時間/周波数リソース内に物理レイヤ機能(信号、チャネル、シグナリング)のための信号及びチャネルを限定する。
【発明の概要】
【0007】
上記問題の少なくとも一部を解決するために、本開示において、無線通信システムにおける信号設定のための方法、装置及びコンピュータプログラムが開示される。
【0008】
本開示の第1の態様では、ネットワーク装置において実施される方法を提供する。本方法は、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信することと、前記リソース割り当てに応じて、前記情報をブロードキャストすることと、を含み、前記情報は、参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
一実施形態では、前記情報は、前記信号に割り当てられたリソースの帯域幅、前記信号に割り当てられた前記リソースの位置、周波数領域における前記信号の分布密度、周波数領域における前記信号の分布パターン、前記信号の前記分布パターンの時間変化、及び時間領域における前記信号の送信周期のうちの少なくとも1つを示してもよい。
【0010】
他の実施形態では、前記情報は、前記信号に割り当てられた前記ネットワーク装置のシステム帯域幅の一部を示すことにより前記信号に割り当てられた前記リソースの前記帯域幅を示してもよい。さらに他の実施形態では、前記情報は、前記信号に割り当てられた物理リソースブロックのグループを示すことにより、前記信号に割り当てられた前記リソースの前記位置を示してもよい。
【0011】
一実施形態では、前記方法は、前記参照信号に割り当てられたリソース領域内に位置するリソース領域において前記制御信号を送信することをさらに含んでもよい。
【0012】
他の実施形態では、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信することは、ブロードキャストチャネルを介して前記情報を送信することを含んでもよい。更なる実施形態では、ブロードキャストチャネルを介して前記情報を送信することは、選択された巡回冗長チェック(CRC:cyclic redundancy check)マスクを伴う前記ブロードキャストチャネルを送信することを含み、前記CRCマスクは前記情報を示してもよい。
【0013】
一実施形態では、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信することは、前記情報を示すために同期信号シーケンスを送信することを含んでもよい。他の実施形態では、前記情報を示すために同期信号シーケンスを送信することは、前記情報の関連付けられた指示を伴う前記同期信号シーケンスを送信することを含んでもよく、前記関連付けられた指示は、前記同期信号シーケンスの選択されたインデックス、選択されたタイプ及び選択されたルート値のうちの少なくとも1つを示す。更なる実施形態では、前記情報を示すために同期信号シーケンスを送信することは、第1の時間インスタンスにおいて第1の同期信号シーケンスを送信することと、第2の時間インスタンスにおいて第2の同期信号シーケンスを送信することと、を含んでもよく、前記第1の時間インスタンスと、前記第2の時間インスタンスとの間の時間ギャップは、前記情報を示す。
【0014】
一実施形態では、ネットワーク装置のシステム帯域幅は、複数のリソース領域に分割されてもよく、本方法は、ヌメロロジ情報及び/又は前記複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域の信号のための前記リソース割り当てに関する情報を送信することをさらに含んでもよい。他の実施形態では、ヌメロロジ情報、及び/又は前記複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域に対する前記信号のための前記リソース割り当てに関する情報を送信することは、前記少なくとも1つのリソース領域に対する前記ヌメロロジ情報及び/又は前記信号のための前記リソース割り当てに関する情報を、前記少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいてブロードキャストチャネルを介して送信することを含んでもよい。更なる実施形態では、前記複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域に対するヌメロロジ情報及び/又は前記信号のための前記リソース割り当てに関する情報を送信することは、前記少なくとも1つのリソース領域のうちのそれぞれのリソース領域に対するヌメロロジ情報及び/又は前記信号のための前記リソース割り当てに関する情報を、前記それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して送信することを含んでもよい。
【0015】
本開示の第2の態様では、端末装置において実施される方法を提供する。本方法は、信号のためのリソース割り当てに関する情報をネットワーク装置から受信することと、前記リソース割り当てに応じて前記ネットワーク装置によりブロードキャストされる前記信号を受信することとを含み、前記信号は、参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
本開示の第3の態様では、ネットワーク装置を提供する。ネットワーク装置は、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信する設定送信部と、前記リソース割り当てに応じて前記信号をブロードキャストする信号送信部と、を備え、前記信号は、参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
本開示の第4の態様では、端末装置を提供する。端末装置は、信号のためのリソース割り当てに関する情報をネットワーク装置から受信する情報受信部と、前記リソース割り当てに応じて前記ネットワーク装置によりブロードキャストされる前記信号を受信する信号受信部とを備え、前記信号は参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
本開示の第5の態様では、ネットワーク装置を提供する。ネットワーク装置は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは前記プロセッサにより実行可能な命令を含み、前記プロセッサは、前記ネットワーク装置に本開示の第1の態様にかかる方法を実行させるように構成される。
【0019】
本開示の第6の態様では、端末装置を提供する。端末装置は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される命令を含み、前記プロセッサは、前記端末装置に本開示の第2の態様にかかる方法を実行させるように構成される。
【0020】
本開示の第7の態様では、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1の態様にかかる方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラムを提供する。
【0021】
本開示の第8の態様では、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに本開示の第2の態様にかかる方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラムを提供する。
【0022】
上述した様々な態様及び実施形態によれば、リソース利用は、より柔軟に制御され得る。例えば、信号(例えば、常時オン信号)の送信は、異なるシナリオに対して最小化されてもよく、及び/又は、柔軟に利用することができる、又は将来の使用のために残されることができる時間/周波数リソースが最大化されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の様々な実施形態の上述した、及び他の態様、特徴及び利点は、例として、類似の参照番号又は文字が類似又は同等の要素を示すために使用される、添付の図面を参照して以下の詳細な説明からより完全に明らかになるだろう。図面は、本開示の実施形態をより理解し易くするために示されており、必ずしも一定のスケールで描かれているわけではない。
【0024】
図1図1は、本開示の実施形態において実施され得る例示的な無線通信ネットワーク100を示す。
【0025】
図2図2は、本開示の実施形態にかかるネットワーク装置において実施される方法のフローチャートを示す。
【0026】
図3a図3aは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3b図3bは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3c図3cは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3d図3dは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3e図3eは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3f図3fは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3g図3gは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
図3h図3hは、参照信号のためのリソース割り当ての例を示す。
【0027】
図4図4は、本開示の実施形態にかかるリソース割り当てに関する情報を送信するための例示的な実装を示す。
【0028】
図5a図5aは、時間距離/ギャップに基づく情報を示すための例を示す。
図5b図5bは、時間距離/ギャップに基づく情報を示すための例を示す。
【0029】
図6図6は、本開示の実施形態にかかるネットワーク装置において実施される他の方法のフローチャートを示す。
【0030】
図7a図7aは、リソース領域のためのヌメロロジ情報を示す概略ブロック図を示す。
図7b図7bは、リソース領域のためのヌメロロジ情報を示す概略ブロック図を示す。
【0031】
図8a図8aは、本開示の実施形態にかかる端末装置において実施される方法のフローチャートを示す。
図8b図8bは、本開示の実施形態にかかる端末装置において実施される方法のフローチャートを示す。
【0032】
図8c図8cは、本開示の実施形態にかかる端末装置において実施される他の方法のフローチャートを示す。
【0033】
図9図9は、本開示の実施形態にかかるネットワーク装置として/において実装される装置900の概略ブロック図を示す。
【0034】
図10図10は、本開示の実施形態にかかる端末装置として/において実装される装置1000の概略ブロック図を示す。
【0035】
図11図11は、ネットワーク装置として/において具体化され得る装置1110、及び端末装置として/において具体化され得る装置1120の簡略化されたブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、例示的な実施形態を参照しながら本開示の原理及び精神を説明する。全てのこれらの実施形態は、当業者が本開示をよりよく理解し、更なる実践をするためだけに与えられたものであって、本開示のスコープを限定するためのものでないことは理解すべきである。例えば、一実施形態の一部として図示又は説明された特徴は、更なる実施形態を生み出すために、他の実施形態と共に使用されてもよい。明確にするために、実際の実装が本明細書に記載されているわけではない。
【0037】
明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含んでもよいが、全ての実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことを必要としない。さらに、そのような表現は、必ずしも同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造又は特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、他の実施形態に関連して、そのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことは当業者の知識の範囲内であることが提示される。
【0038】
「第1」及び「第2」等の用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、ある要素を他の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態のスコープから逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用されるとき、「及び/又は」という用語は、列挙された関連する用語のうちの1又は複数の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0039】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態に限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、複数形も含むことを意図する。「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」及び/又は「含む(including)」は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、要素、及び/又はコンポーネント等の存在を特定するが1又は複数の他の特徴、要素、コンポーネント、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではないことはさらに理解されるであろう。
【0040】
以下の説明及び特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者により一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0041】
説明することを目的として、本開示のいくつかの実施形態は、NRシステムの文脈で説明されるが、本開示の原理は、より広く使用されてもよいことは理解すべきである。すなわち、本開示の実施形態は、同様の課題が存在する、例えば、第5世代(5G)通信システム、及び/又は、現在知られているかもしくは将来開発される任意の他のシステム等の任意の無線通信システムにおいて実施されてもよい。
【0042】
本明細書で使用されるとき、「ネットワーク装置」という用語は、それを介して端末装置がネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける無線通信ネットワークにおける装置を指す。ネットワーク装置は、例えば、ノードB(NodeB又はNB)、エボルブドNodeB(eNodeB又はeNB)、遠隔無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッダ(RH:radio header)、遠隔無線ヘッド(RRH:remote radio head)、中継装置、フェムト、ピコ等の低電力ノード等の基地局(BS)又はアクセスポイント(AP)を指してもよい。
【0043】
「端末装置」という用語は、無線通信ネットワークに接続し、そこからサービスを受けることができる任意のエンド装置を指す。限定するわけではなく、例として、端末装置は、ユーザ装置(UE:user equipment)、加入者局(SS:Subscriber Station)、ポータブル加入者局、移動局(MS:Mobile Station)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)として呼ばれてもよい。端末装置は、携帯電話、セルラ電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル装置、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラ等のイメージキャプチャ端末装置、ゲーム端末装置、音楽ストレージ及び再生機器、ウェアラブル端末装置、車両搭載無線端末装置等を含んでもよいが、これに限定されない。以下の説明において、「端末装置」、「端末」、「ユーザ装置」及び「UE」という用語は、互換的に使用されることがある。
【0044】
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な無線通信ネットワーク100を示す。図1に示すように、無線通信ネットワーク100は、eNBの形態であり得る、例えば、ネットワーク装置101等の1又は複数のネットワーク装置を含み得る。ネットワーク装置101はまた、NodeB、BTS(Base Transceiver Station)、及び/又はBSS(Base Station Subsystem)、アクセスポイント(AP)等の形態とすることができることは理解出来るであろう。ネットワーク装置101は、そのカバレッジ内の例えば、UE102及び103等の端末装置のセットに無線接続を提供し得る。本明細書におけるダウンリンク(DL)送信は、ネットワーク装置から端末装置までの送信を指し、アップリンク(UL)送信は、反対方向の送信を指す。
【0045】
無線通信システム100に接続するために、端末装置(例えば、UE102)は、最初にネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置101)と同期しなければならない。これは、例えば、ネットワーク装置から送信される同期信号(SS:synchronization signal)を検出することにより行うことが可能である。同期信号に加えて、UE102はまた、より細かい同期を得るために、ネットワーク装置101からの参照信号(RS:reference signal)を検出してもよい。同期を取得した後でも、UE102は、初期接続を可能にするためにネットワーク装置からいくつかの必要なシステム情報を取得する必要がある。ネットワーク装置との接続を確立した後さえ、UE102は、ネットワーク側での無線リソース管理(RRM:radio resource management)を支援するために、依然としてネットワーク装置からのいくつかの参照信号に基づいて測定を実行する必要があり得る。すなわち、端末装置の初期アクセス、ページング、モビリティ又は他のRRM関連測定を可能にするために、いくつかの信号が常にネットワーク装置によって送信されることになる。これらの信号は「常時オン(always-on)」信号と呼ばれることがある。
【0046】
LTEシステムでは、常時オン信号は、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ参照信号(SSS:secondary reference signal)、共通参照信号(CRS:common reference signal)、復調参照信号(DRS:demodulation reference signal)、マスターインフォメーションブロック(MIB:master information block)、及びシステムインフォメーションブロック(SIB:system information block)を含む。将来の無線通信システム、例えば、NRシステムでは、常時オン信号は、LTEシステムの信号よりも少ない、又は多い、又は異なる信号を含んでもよい。さらに、LTEシステムにおける常時オン信号の現在の設計は、LTEシステムにおける常時オン信号のほとんどがリソース割り当てに固定されているため、NRシステムにはほとんど適用できない。それは、そのような信号により占有されるリソースが将来の目的のために再利用することができないことを意味する。例えば、LTEでは、CRSは全システム帯域幅にわたる全てのサブフレームに存在する。多くのLTE機能及び実装は、この仮定に基づいて構築されている。その結果、前方互換性の要件を満たすことはできない。したがって、NRシステムのための新しい信号設計が要求される。
【0047】
前方互換性を可能にするために、1つの方法は、常時オン信号の送信を最小化することである。例えば、常時オン信号送信は、時間集中方式で凝縮されてもよい。あるいは、CRS信号は、周波数領域において最小帯域幅で送信されてもよい。しかし、常時オン信号の送信を最小限に抑える方法、及び/又は将来の無線通信システム、例えば、フェーズII NRシステムにより柔軟に利用されることができる時間及び周波数リソースの量を最大限にする方法については依然としてオープンである。
【0048】
上記の問題の少なくとも一部を解決するために、方法、装置及びコンピュータプログラムが、ここに提案されている。本開示の実施形態は、3GPPにより開発されているNRシステムに限定されず、同様の問題が存在する任意のシナリオにより広く適用することができることを理解すべきである。
【0049】
ここで、本開示の実施形態にかかるネットワーク装置側で実施される方法200のフローチャートを示す図2を参照する。簡略化のため、方法200は、図1に示すネットワーク装置101を参照して以下に説明される。しかしながら、方法200は、任意の他のネットワーク装置により実施することができることも理解すべきである。
【0050】
図2に示すように、ブロック210において、ネットワーク装置101は、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信する。限定ではなく説明のために、一実施形態では、信号は、参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、信号は、同期及び/又はRRM測定のために、端末装置のグループ又はネットワーク装置によりサービスされる全ての端末装置により測定される常時オン参照信号であってもよい。信号は、3GPP LTEで規定されているCRSのような参照信号であってもよい。他の例では、信号は、システム情報を取得するために、端末装置のグループ又はネットワーク装置によりサービスされる全ての端末装置により検出される制御信号であってもよい。信号は、LTEで規定されているSIBと同様であってもよい。本開示の実施形態は、任意の特定のタイプの信号に限定されないことは理解すべきである。いくつかの実施形態では、信号は、CRS等の参照信号及びSIBとは異なっていてもよく、異なる目的に利用されてもよい。
【0051】
ブロック210の動作は、信号のためのリソース割り当てを設定可能とし、これは、信号に割り当てられたリソースが必要性に基づいて調整され得ることを意味する。これによりネットワーク装置が信号のためのリソース割り当てを最小限に抑えることができ、それによってリソース効率を改善する。
【0052】
ブロック220において、ネットワーク装置101は、リソース割り当てに従って信号をブロードキャストする。このようにして、ネットワーク装置(例えば、図1のネットワーク装置101)は、ネットワーク装置によりブロードキャストされ、複数の端末装置により検出されるべき信号のためのリソース割り当てを制御/設定することができ、現在のLTEのように固定的な(例えば、広帯域)リソースで信号を送信するのではなく、設定されたリソース構成で信号を送信することができる。これにより、ネットワーク装置のリソースは、より柔軟に管理することができる。
【0053】
本開示の実施形態は、信号のためのリソース割り当てを設定するための任意の特定の設定メッセージに限定されない。説明のためだけに、一実施形態では、ブロック210で送信される信号のためのリソース割り当てに関する情報は、以下の少なくとも1つを示してもよい。
-信号に割り当てられるリソースの帯域幅;
-信号に割り当てられるリソース位置;
-周波数領域における信号の分布密度(distribution density);
-周波数領域における信号の分布パターン(distribution pattern);
-信号の分布パターン(distribution pattern)の時間変化;及び
-時間領域における信号の送信周期。
【0054】
図3a~3hには、信号のリソース割り当てを概略的に説明するためのいくつかの例が示されている。簡略化のため、これらの例において、信号は、CRSであると仮定されるが、実施形態は、これに限定されず、同様の原理が他の信号に適用されてもよいことを理解すべきである。同様に、これらの例では、ブロードキャストチャネルは、PBCHであるように示されているが、実施形態はこれに限定されず、同様の原理が他のブロードキャストチャネルに提供されてもよいことを理解すべきである。
【0055】
図3aに示すように、一実施形態では、ネットワーク装置は、CRSのシステム帯域幅内でf0付近にいくつかの中央の周波数リソースを設定されてもよい。割り当てられたリソースの帯域幅/位置は、ブロック210で端末装置に示されてもよい。一実施形態では、ネットワーク装置は、信号に割り当てられたネットワーク装置のシステム帯域幅の一部を示すことにより、割り当てられたリソースの帯域幅を示してもよい。例えば、ネットワーク装置は、システム帯域幅の1/4又は1/2又は3/4又は1(全て)がCRS送信に割り当てられることを示してもよい。これは、例えば、2ビット指示(indication)を介して示されてもよい。図3bには、ネットワーク装置が全ての利用可能なシステム帯域幅をCRS送信に割り当てる別の例が提供されている。
【0056】
これらの例では、同期信号(SS:synchronization signal)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)、及びCRSは、同じ送信時間間隔(TTI:transmission time interval)で発生するように示されているが、他の実施形態では、これらの信号/チャネルは異なるTTIにおいて送信することができることを理解すべきである。
【0057】
図3c及び3dには、CRSに対する分散リソース割り当てを用いた例が提供される。図3cに示すように、ネットワーク装置は、CRSに対してシステム帯域幅の約1/2を割り当ててもよく、割り当てられたリソースは0.5の密度でシステム帯域幅全体に分散(分布)される。0.5の密度は、CRSが偶数又は奇数のPRBもしくはPRBグループでのみ送信されることを意味する。この場合、1/2リソースには常時オン信号がないので、この時間間隔における1/2リソース(中央のいくつかのPRBを除く)を将来のUEによる使用のために残すことができる。
【0058】
CRSに対して0.25の密度で分散(分布)されたリソース割り当てが図3dに示されている。中央のいくつかのPRBを除いて、0.25の密度である場合、この時間間隔の3/4リソースは、常時オン信号がないため、将来の使用に残すことができる。
【0059】
一実施形態では、ネットワーク装置101は、ブロック210において割り当てられたリソースの密度及び/又は帯域幅を端末装置に示してもよい。他の実施形態では、システム帯域幅は、複数のリソースグループに分割されてもよい。例えば、図3cに示す例では、2つのグループがあり、図3dに示す例では、4つのグループがある。そして、ブロック210において、ネットワーク装置は、端末装置のリソースのグループを端末装置に示してもよく(例えば、割り当てられる全てのリソースブロックをリストする)、又はグループ番号、もしくは、言い換えると、グループのインデックス(例えば、第2のグループ)を端末装置に示してもよい。
【0060】
代替的に又は追加的に、CRSリソース割り当てのためのいくつかの予め定義されたパターン又は密度があり得る。各パターンは、周波数領域において、又は周波数及び時間領域において、CRSの異なる分布を示してもよい。ネットワーク装置は、ブロック210において端末装置に、パターン(例えば、パターンのインデックス)を示してもよい。
【0061】
図3e~3hには、CRSの周期的な送信が概略的に示されている。図3eに示すように、CRSは、5ms周期で送信されてもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、信号の任意の特定の周期に限定されないことは理解すべきである。一実施形態では、ブロック210において、ネットワーク装置は、端末装置に周期を示してもよい。
【0062】
図3fの例では、「CRSパターン」又は「CRS送信パターン」と呼ぶことができる、異なるCRS分布パターンが異なる期間に採用される。これは、CRSパターンホッピングと呼ばれてもよい。一実施形態では、ネットワーク装置は、時間と共に、どのようにCRSパターンがホップ/変化するかをブロック210において端末装置に示してもよい。CRSパターンホッピングは、CRS送信のリソース位置、密度及び帯域幅のうちの少なくとも1つにおいて変化をもたらしてもよい。図3fの例では、パターンホッピングにより、CRSのリソース位置は変化するが、密度は変化しないままである。図3gでは、リソース位置は時間と共に変化するが、リソース帯域幅は変化しないままである。図3hに示す他の例では、CRSの帯域幅も時間と共に変化する。図3hに示すように、PBCHを有するTTIでは、CRSは広帯域であるが、PBCHを有さない他のTTIでは、CRSは狭帯域である。さらに、他のTTIでは、パターンホッピングを使用することができる。
【0063】
図3a~3hのいくつかの例に示すように、CRSは、PBCH検出を容易にするために、PBCHが送信されるいくつかの中央のPRBに常に存在してもよい。しかしながら、本開示の実施形態はこれに限定されない。他の実施形態では、CRSはまた、例えば、0.5の密度で、いくつかの中央のPRBに分散して送信されてもよい。
【0064】
本開示の実施形態は、信号(例えば、CRS等の参照信号)のリソース割り当てに関する情報を送信するためのいかなる特定の方法に限定されない。説明目的のためだけに、ブロック210のいくつかの例示的な実装211及び212が図4を参照して以下に提供される。
【0065】
図4に示すように、一実施形態では、ネットワーク装置は、ブロック211において、ブロードキャストチャネルを介して情報を送信してもよい。例えば、ネットワーク装置は、情報の少なくとも一部を、PBCH等のブロードキャストチャネルのペイロードとして送信してもよい。具体的には、CRSリソース割り当てに関する情報は、以下のように、PBCHにおいて、マスターシステムブロック(MIB:master information block)の一部として送信されてもよい:
すなわち、リソース割り当てに関する情報は、MIBの「CRS帯域幅(CRS bandwidth)」のフィールドを介して示されてもよい。使用されている用語及び/又は技術に応じて、情報を送信するための正確なブロードキャストチャネルは異なり得る。
【0066】
代替的に又は追加的に、他の実施形態では、ネットワーク装置は、例えば、選択されたCRCマスクを伴うブロードキャストチャネル(broadcast channel with a selected CRC mask)を送信することにより、暗示的に情報の少なくとも一部を送信してもよい。選択されたCRCマスクは、情報の少なくとも一部を示す。例えば、4つの予め定義されたCRCマスクがあると仮定し、そして、4つの予め定義されたCRCマスクから1つのCRCマスクを選択することにより、2ビット情報を示すことができる。
【0067】
図4に示すように、別の代替案として、ネットワーク装置は、同期信号シーケンス(SS)を送信することにより情報の少なくとも一部を送信してもよい。すなわち、ブロック212において、ネットワーク装置は、情報の少なくとも一部を指示するために同期信号シーケンスを送信してもよい。NRシステムでは、シンボルのサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)の長さは、セル固有ではなくUE固有であってもよく、そのような場合、CP関連情報がSSにより指示されることは不要であってもよい。一実施形態では、ネットワーク装置は、CRS等の信号のためのリソース割り当てに関する情報を指示するために、CP指示を再利用してもよい。
【0068】
現在のLTEでは、SSは、PSS及びSSSを含む。しかし、本開示の実施形態は、SSについてのそのような設計に限定されない。例えば、他の実施形態では、SSは、単一の同期信号シーケンスのみを含んでもよい。SSSがPSS及びSSSの両方を含む実施形態では、PSS及びSSSは、周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)システム又は時分割複信(TDD:time division duplex)システムに関係無く、前方互換性のために1つのTTI内で送信されてもよい。
【0069】
一実施形態では、CRSリソース割り当て関連情報を示すために、ネットワーク装置は、異なるSSシーケンス(例えば、異なるシーケンスインデックス又は異なるシーケンスタイプ等)を使用してもよい。他の実施形態では、ネットワーク装置は、信号のリソース割り当てに関する情報を示すために、同期信号シーケンスの異なるルート値を使用してもよい。すなわち、ブロック212において、ネットワーク装置は、関連付けられた指示を伴う同期信号シーケンスを選択し、送信してもよい。この関連付けられた指示は、信号又は信号の一部のリソース割り当てに関する情報を示す。
【0070】
上記で説明したように、関連付けられた指示は、同期信号シーケンスの選択されたインデックス、同期信号シーケンスの選択されたタイプ、及び同期信号シーケンスの選択されたルート値の少なくとも1つを含んでもよい。例えば、SSがZCシーケンスである場合、ZCシーケンスの異なるルート値は、信号(例えば、CRS)のリソース割り当てに関する情報を示すために使用することができる。他の実施形態では、ZCシーケンス以外の他のシーケンスが使用されてもよい。
【0071】
代替的に又は追加的に、他の実施形態では、ネットワーク装置は、信号又は信号の一部のリソース割り当てに関する情報を示すために、PSSとSSS送信との間、又は2つの隣接PSS送信の間、2つの隣接SSS送信の間又は2つの隣接SS送信の間の異なる時間距離を使用してもよい。すなわち、ブロック212において、ネットワーク装置は、第1の時間インスタンス(第1の時点:a first time instance)で、第1の同期信号シーケンスを送信し、第2の時間インスタンス(第2の時点:a second time instance)で第2の同期信号シーケンスを送信してもよい。第1のインスタンスと第2のインスタンスとの間の時間ギャップは、信号のリソース割り当てに関する情報を示す。
【0072】
一実施形態では、第1の同期信号シーケンスと、第2の同期信号シーケンスとは、同一の同期信号シーケンス(例えば、PSS、SSS又はSS)であってもよい。他の実施形態では、第1の同期信号シーケンスと、第2の同期信号シーケンスとは異なっていてもよい。例えば、第1の同期信号シーケンスと、第2の同期信号シーケンスとは、それぞれPSS及びSSSであってもよい。
【0073】
図5a~5bには、時間距離/時間ギャップに基づく情報を示すための例が表されている。図5aでは、m=1シンボルの時間ギャップは、広帯域CRSを示し、図5bでは、n=2シンボルの時間ギャップは、狭帯域CRS、例えば、1/2システム帯域幅のリソース割り当てのCRSを示す。他の実施形態では、m及びnの異なる値は、そのような指示のために使用することができることは理解すべきである。例えば、m=3シンボルは、TDDシステムの広帯域CRSを示してもよく、n=4シンボルは、TDDシステムの1/2 DLシステム帯域幅の狭帯域CRSを示してもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、CRSリソース割り当ての文脈で説明されているが、同じ原理が他の信号、例えば、SIB等のシステム情報を有する制御信号に適用されることは理解すべきである。すなわち、ネットワーク装置は、(例えば、図2のブロック210において)SIBのリソース割り当てに関する情報を送信してもよく、そして、例えば、図2のブロック220において、リソース割り当てにしたがってSIBをブロードキャストしてもよい。したがって、CRSを参照して提供された説明は、SIBにも適用される。
【0075】
他の実施形態では、制御信号(例えば、SIB)のリソースは、暗示的に示されてもよい。例えば、図2に示すように、本方法は、オプション的にブロック230を含んでもよい。本開示の文脈を通して、オプションの要素は、フローチャート及び/又はブロック図において破線のブロックにより示されている。ブロック230において、ネットワーク装置は、参照信号のために割り当てられたリソース領域(例えば、図3aに示されている中央の狭帯域)内に位置するリソースにより制御信号を送信してもよい。したがって、UEは、設定されたCRSリソース領域において制御信号を復号するだけでよい。
【0076】
ここで、本開示の実施形態にかかるネットワーク装置において実施される他の方法600が示されている図6を参照する。方法600は、方法200の他の例示的な実施例とみなされてもよい。この例示的な実施では、ネットワーク装置のシステム帯域幅は、複数のリソース領域に分割されると仮定する。
【0077】
図6に示すように、方法600は、ブロック610~630を含む。ブロック610及び620において、ネットワークは、それぞれブロック210及び220の動作と同様の動作を実施してもよく、したがって、簡略化のために詳細を省略する。ブロック630において、ネットワーク装置は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信する。ヌメロロジ情報は、サブキャリアスペース又はCP長等を含んでもよい。方法600は、ネットワーク装置が異なるリソース領域に異なるヌメロロジを適用することを可能にし、したがって、リソースの利用についてより柔軟にすることを可能にする。
【0078】
さらに、一実施形態では、ブロック610において、ネットワーク装置は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域に対する信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。このように、ネットワーク装置は、複数のリソース領域において異なる方法で信号にリソースを割り当ててもよい。例えば、ネットワーク装置は、特定の領域においてのみ信号に対してリソースを設定してもよく、及び/又はネットワーク装置は、各リソース領域に対する異なるリソース割り当てパターンを設定してもよい。これにより、リソース設定の柔軟性をさらに向上することができる。
【0079】
図7a~7bには、システム帯域幅を3つのリソース領域(701、702及び703)に分割する例が示される。しかし、他の例では、システム帯域幅が、より多い又はより少ないリソース領域に分割されてもよいことは理解することができる。ネットワーク装置は、様々な方法で1又は複数のリソース領域に対する(例えば、ブロック630を介して)ヌメロロジ情報を送信してもよく、及び/又は、(例えば、ブロック610を介して)信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。例えば、図7aに示すように、ブロック630において、ネットワーク装置は、少なくとも1つのリソース領域(この例では中央のリソース領域702)のうちの1つにおいて単一のブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信してもよい。代替的に又は追加的に、ブロック610において、ネットワーク装置は、少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいて単一のブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域に対する信号のリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。例えば、ネットワーク装置は、中央のリソース領域を除いて全てのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信してもよく、及び/又は、中央のリソース領域においてPBCHを介して全てのリソース領域に対する信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。中央のリソース領域のためのヌメロロジ情報は、固定であってもよく、予め定義されてもよい。
【0080】
他の実施形態では、図7bに示すように、ネットワーク装置は、それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して、それぞれのリソース領域に対するヌメロロジ情報及び/又は信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。すなわち、ネットワーク装置は、i番目のリソース領域のブロードキャストチャネル(例えば、PBCH)を介して、i番目のリソース領域(例えば、図7bに示される701)のためのヌメロロジ情報を送信してもよい。他の実施形態では、ネットワーク装置101は、異なる方法で、ヌメロロジ情報及び信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。例えば、ヌメロロジ情報は、ブロック630において図7aに示すように送信されてもよいが、信号のためのリソース割り当てに関する情報は、ブロック610において図7bに示すような方法で送信されてもよく、その逆であってもよい。
【0081】
ここで、本開示の実施形態にかかる端末装置側において実施される方法800のフローチャートを示す図8aを参照する。簡略化のために、方法800は、図1に示す端末装置102を参照して以下に説明される。しかしながら、方法800はまた、任意の他の端末装置により実施することができることは理解することができる。
【0082】
図8aに示すように、ブロック810において端末装置102は、信号のためのリソース割り当てに関する情報をネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置101)から受信する。端末装置102により受信された情報は、図2及び図6をそれぞれ参照して説明された方法200又は600にしたがって、ネットワーク装置101により送信されてもよい。したがって、方法200及び600を参照して提供された信号及び信号のためのリソース割り当てに関する情報についての説明はまた、ここでも適用され、簡略化のために繰り返し説明しない。例えば、方法200及び600を参照して説明したように、信号は、参照信号(これに限定されないがCRS等)及びシステム情報を含む制御信号(これに限定されないがSIB等)の少なくとも1つを含んでもよい。信号のためのリソース割り当てのいくつかの例は、図3a~3hに見出すことができる。
【0083】
送信機側において、情報に使用される伝送方式に応じて、端末装置は、異なる方法で情報を受信してもよい。図8bにおいて、ブロック810の例示的な実施例811及び812は、説明のために提供される。
【0084】
一実施形態では、図4を参照して説明したように、ネットワーク装置101は、ブロードキャストチャネルを介して信号のリソース割り当てに関する情報を送信してもよい。したがって、図8bに示すように、ブロック811において、端末装置は、ブロードキャストチャネルを介して情報を受信してもよい。一実施形態では、ブロック811において、端末装置は、ブロードキャストチャネルのペイロード(例えば、MIB)を検出することにより情報を受信してもよい。他の実施形態では、ブロック811において、端末装置は、ブロードキャストチャネルのCRCマスクを検出してもよく、検出されたCRCマスクに基づいて情報を取得してもよい。
【0085】
他の実施形態では、ネットワーク装置は、例えば、図4のブロック212において、同期信号シーケンスを送信することにより情報を送信してもよい。この場合、図8bに示すように、端末装置は、ブロック812において同期信号シーケンスを検出することにより情報を受信してもよい。例えば、端末装置は、同期信号シーケンスに関連付けられた指示を検出してもよく、検出された指示に基づいて情報又は情報の一部を取得してもよい。一実施形態では、検出された指示は、同期信号シーケンスのインデックス、タイプ及びルート値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。このようにして、端末装置は、暗示的に情報を導出する。
【0086】
代替的に又は追加的に、他の実施形態では、ブロック812において、端末装置は、第1の時間インスタンスにおいて第1の同期信号シーケンスを受信し、第2の時間インスタンスにおいて第2の同期信号シーケンスを受信してもよく、そして、第1の時間インスタンスと第2の時間インスタンスとの間の時間ギャップに基づいて情報を取得してもよい。一実施形態では、第1の同期信号シーケンスと、第2の同期信号シーケンスとは、同一の同期信号シーケンス(例えば、PSS、SSS又はSS)であってもよい。他の実施形態では、第1の同期信号シーケンスと第2の同期信号シーケンスとは、異なっていてもよい。例えば、第1の同期信号シーケンス及び第2の同期信号シーケンスは、それぞれPSS及びSSSであってもよい。
【0087】
図8aを参照すると、ブロック820において、端末装置は、リソース割り当てに従ってネットワーク装置によりブロードキャストされた信号を受信する。一実施形態では、信号は、LTEで規定されているCRSと同様の参照信号であってもよい。この時点で、ブロック820において、端末装置は、ブロック810において受信された信号により示されたリソース割り当てで参照信号を受信してもよい。他の実施形態では、信号は、LTEで規定されているシステム情報ブロック1(SIB1:system information block 1)と同様の制御信号であってもよく、ブロック820において、端末装置は、ブロック810において受信された情報により示されたリソース割り当てで制御信号を受信してもよい。
【0088】
オプション的に、一実施形態では、SIB等の制御信号のためのリソース割り当ては、CRS等の参照信号のために割り当てられるリソース領域内にあるように予め定義されてもよい。そのような実施形態では、図8aに示すように、方法800は、端末装置102が、参照信号のために割り当てられるリソース領域内に位置するリソースにおいて制御信号を検出してもよい、ブロック830をさらに含んでもよい。この実施形態によれば、SIBの検出を簡略化し得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置101のシステム帯域幅は、複数のリソース領域に分割されてもよく、リソース利用の柔軟性を向上させるために、異なるヌメロロジは、異なるリソース領域に適用されてもよい。これを可能にするために、図8aに示すように、方法800は、オプション的にブロック840を含んでもよい。ブロック840において、端末は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信してもよい。代替的に又は追加的に、他の実施形態では、ブロック810において、端末は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域に対する信号のためのリソース割り当てに関する情報を受信してもよい。
【0090】
一実施形態では、ブロック840において、端末装置は、少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信してもよい。一実施形態では、ブロードキャストチャネルが位置するリソース領域のためのヌメロロジは、固定又は予め定義されていてもよい。他の実施形態では、ブロック810において、端末装置は、少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域に対する信号のためのリソース割り当てに関する情報を受信してもよい。
【0091】
他の実施形態では、1よりも多くのリソース領域にブロードキャストチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、ブロック840において、端末装置は、それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のうちのそれぞれのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信してもよい。代替的に又は追加的に、他の実施形態では、ブロック810において、端末装置は、それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のうちのそれぞれのリソース領域に対する信号のためのリソース割り当てに関する情報を受信してもよい。これは、ヌメロロジ情報及び/又は信号のためのリソース割り当てに関する情報をいくつかのブロードキャストチャネルに分散することを可能とする。
【0092】
本開示の実施形態は、リソース領域の任意の特定の数、及びヌメロロジ情報を送信するためにブロードキャストチャネルの数を限定しない。
【0093】
方法800の例示的な実施例801は、図8cに示される。図8cに示すように、端末装置は、ブロック850においてSSを受信してもよい。SSは、固定の周波数/時間リソースにおいて周期的にネットワーク装置により送信されてもよい。一実施形態では、レガシーLTEのように、SSは、PSS及びSSSを含んでもよい。他の実施形態では、LTEにおける送信メカニズムと同様の送信メカニズムはNRシステムに使用することができるが、PSS及びSSSは、中央の6PRB又はいくつかのPRBにおける1つのTTI内で送信されてもよい。SSを検出した後、端末装置は、ネットワーク装置と粗い同期、セルID及び二重タイプ(duplex type)を取得してもよい。
【0094】
ブロック860において、端末装置は、ネットワーク装置により送信されたPBCHを受信してもよい。MIBは、ネットワーク装置によりPBCHにおいて送信されてもよい。PBCHを検出/受信した後、端末装置は、システム帯域幅、CRSポート数、及びフレーム番号に関連する情報を取得してもよい。一実施形態では、端末装置はまた、CRSに対するリソース割り当てに関する情報、例えば、CRS帯域幅/周期/CRS密度/位置等を取得してもよい。他の実施形態では、CRSのリソース割り当てに関する情報は、ブロック850において受信されるSSを介して代わりに取得されてもよい。さらなる実施形態では、CRSのリソース割り当てに関する情報は、ブロック850において検出されたSS及びブロック860において検出されたMIBの組み合わせに基づいて取得されてもよい。簡略化のために、CRS帯域幅は、システム帯域幅の一部とすることができ、例えば、システム帯域幅の1(全て)、3/4、1/2、1/4である。さらに他の実施形態では、端末装置は、ブロック850及び/又は860における受信を介してSIBの可能な時間/周波数位置に関する情報を取得してもよい。
【0095】
そして、ブロック870において、CRSは、SS及び/又はMIBにおいて送信された情報に従って、設定された時間/周波数リソースにおいてネットワーク装置により送信され、端末装置は、取得されたリソース割り当てに関する情報に従ってCRSを検出する。端末は、検出されたCRSに基づいて、細かい同期及び/又はRRM測定を実行してもよい。オプション的に、ネットワーク装置は、SS及び/又はMIBにおいて送信された情報に従って、設定された時間/周波数リソースにおいて、SIBを送信してもよい。すなわち、一実施形態では、送信周期、2つの同期信号シーケンスの間の時間オフセット、及びSIBの周波数領域は、MIB及び/又はSSを介してブロードキャストされてもよい。他の実施形態では、SIBのためのリソースは、CRSのための設定されたリソース内にあるように予め定義されてもよい。ブロック880において、端末装置は、ブロック850及び/又は860においてCRS及び/又はSIBのリソース割り当てについての取得された情報に従ってSIBを検出する。
【0096】
ここで、無線通信ネットワーク(例えば、図1に示す無線通信ネットワーク100)における装置900の概略ブロック図を示す、図9を参照する。装置900は、ネットワーク装置、例えば、図1に示すネットワーク装置101として/において実装されてもよい。装置900は、図2~7を参照して説明された例示的な方法200又は600、及び考えられる任意の他のプロセス又は方法を実行するように動作可能である。方法200又は500が必ずしも装置900により実行されるとは限らないことも理解すべきである。方法200の少なくともいくつかのステップは、1又は複数の他のエンティティにより実行することができる。
【0097】
図9に示すように、装置900は、信号のためのリソース割り当てに関する情報を送信するように構成される設定送信部901と、リソース割り当てに従って信号をブロードキャストするように構成される信号送信部902とを含む。一実施形態では、信号は、参照信号、及びシステム情報を含む制御信号のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、装置900は、方法200又は600を実行するために使用されてもよく、したがって、方法200及び600に関して提供される、情報の送信及び信号のブロードキャストの動作に関する説明もまた設定送信部901及び信号送信部902に適用される。同様に、方法200及び600を参照して提供された情報及び信号に関する説明もここに適用され、簡略化のために詳細は繰り返さない。
【0099】
一実施形態では、設定送信部901は、ブロードキャストチャネルを介して、情報又はその一部を送信するように構成されてもよい。例えば、設定送信部901は、ペイロードとして情報を送信し、又は選択されたCRCマスクを伴う報知チャネルを送信するように構成されてもよく、選択されたCRCマスクが情報を示すように構成されていてもよい。
【0100】
代替的に又は追加的に、他の実施形態において設定送信部901が同期信号シーケンスを送信することにより、情報又は情報の一部を指示するように構成されてもよい。例えば、設定送信部901は、関連付けられた指示を伴う同期信号シーケンスを送信するように構成されてもよく、ここで関連付けられた指示は情報を示す。一実施形態では、関連付けられた指示は、同期信号シーケンスの選択されたインデックス、選択されたタイプ及び選択されたルート値の少なくとも1つを含んでもよい。他の実施形態では、設定送信部901は、第1の時間インスタンスにおいて第1の同期信号シーケンスを送信し、第2の時間インスタンスにおいて第2の同期信号シーケンスを送信するように構成されてもよく、第1の時間インスタンスと、第2の時間インスタンスとの間の時間ギャップは、情報を示してもよい。
【0101】
オプション的に、一実施形態では、装置900は、参照信号のために割り当てられたリソース領域内に位置するリソースにおいて制御信号を送信するように構成される制御信号送信部903をさらに含んでもよい。
【0102】
他の実施形態では、ネットワーク装置のシステム帯域幅は、複数のリソース領域に分割され、装置900は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信するように構成されるヌメロロジ情報送信部904をさらに含んでもよい。
【0103】
説明のためだけに、一実施形態では、ヌメロロジ情報送信部904は、少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信するように構成されてもよい。他の実施形態では、ヌメロロジ情報送信部904は、複数のブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信するように構成されてもよい。例えば、ヌメロロジ情報送信部は、それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のうちのそれぞれのリソース領域のためのヌメロロジ情報を送信するように構成されてもよい。
【0104】
ここで、無線通信ネットワーク(例えば、図1に示す無線通信ネットワーク100)における装置1000の概略ブロック図を示す図10を参照する。装置1000は、端末装置、例えば、図1に示す端末装置102として/において実装されてもよい。装置1000は、図8a~8bを参照して説明された例示的な方法800、及び考えられる任意の他のプロセス又は方法を実行するように動作可能である。方法800は必ずしも装置1000により実行されるとは限られないことも理解すべきである方法800の少なくともいくつかのステップは、1又は複数の他のエンティティにより実行することができる。
【0105】
図10に示すように、装置1000は、情報受信部1001及び信号受信部1002を含む。情報受信部1001は、信号のためのリソース割り当てに関する情報をネットワーク装置(例えば、図1に示すネットワーク装置101)から受信するように構成され、信号受信部1002は、リソース割り当てに従ってネットワーク装置によりブロードキャストされた信号を受信するように構成されてもよい。装置1000が受信した情報及び信号は、方法200又は600に従ってネットワーク装置101により送信されたものであってもよく、したがって、方法200及び600を参照して提供された信号及び信号のリソース割り当てに関する情報についての説明もここに適用され、簡略化のために詳細は繰り返さない。
一実施形態では、情報受信部1001は、ブロードキャストチャネルを介して情報を受信するように構成されてもよい。例えば、情報受信部1001は、ブロードキャストチャネルのペイロードを検出することにより情報を受信するように構成されてもよいし、又は情報受信部1001は、ブロードキャストチャネルのCRCマスクを検出するマスク検出部1011と、検出されたCRCマスクに基づいて情報を取得する第1情報取得部1021とを含んでもよい。
代替的に又は追加的に、一実施形態では、情報受信部1001は、同期信号シーケンスを検出することにより情報又は情報の一部を受信するように構成されてもよい。例えば、情報受信部1001は、指示検出部1031と、第2情報取得部1041とを含んでもよい。指示検出部1031は、同期信号シーケンスに関連付けられた指示であって、同期信号シーケンスのインデックス、タイプ及びルート値の少なくとも1つを含む関連付けられた指示を検出するように構成される。第2情報取得部1041は、検出された指示に基づいて情報を取得するように構成される。
他の例では、情報受信部1001は、第1の時間インスタンスにおいて第1の同期信号シーケンスを受信する第1シーケンス受信部1051と、第2の時間インスタンスにおいて第2の同期信号シーケンスを受信する第2シーケンス受信部1061と、第1の時間インスタンスと、第2の時間インスタンスとの間の時間ギャップに基づいて情報を取得する第3情報取得部1071とを含んでもよい。
図10に示すように、一実施形態では、装置1000は、参照信号のために割り当てられたリソース領域内に位置するリソースにおいて制御信号を検出する制御信号検出部1003をさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置のシステム帯域幅は、複数のリソース領域に分割されてもよく、装置1000は、複数のリソース領域のうちの少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信するヌメロロジ情報受信部1004をさらに含んでもよい。一実施形態では、ヌメロロジ情報受信部1004は、少なくとも1つのリソース領域のうちの1つにおいてブロードキャストチャネルを介して少なくとも1つのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信するように構成されてもよい。他の実施形態では、ヌメロロジ情報受信部1004は、それぞれのリソース領域においてブロードキャストチャネルを介して、少なくとも1つのリソース領域のうちのそれぞれのリソース領域のためのヌメロロジ情報を受信するように構成されてもよい。
【0106】
図11は、ネットワーク装置、例えば、図1に示すネットワーク装置101において/として具体化され得る装置1110、及び端末装置、例えば、図1に示す端末装置102及び103において/として具体化され得る装置1120の簡略化されたブロック図を示す。
【0107】
装置1110は、データプロセッサ(DP:data processor)等の少なくとも1つのプロセッサ1111と、プロセッサ1111に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM:memory)1112とを含んでもよい。装置1110は、プロセッサ1111に結合された、送信機TX及び受信機RX1113をさらに含んでもよい。MEM1112は、非一時的な機械可読記録媒体であってもよく、プログラム(PROG:program)1114を格納してもよい。PROG1114は、関連するプロセッサ1111において実行される場合、装置1110が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば、方法200又は600を実行することを可能にする命令を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ1111と、少なくとも1つのMEM1112との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するように適合された処理手段1115を形成してもよい。
【0108】
装置1120は、DP等の少なくとも1つのプロセッサ1121と、プロセッサ1121と結合された少なくとも1つのMEM1122とを含む。装置920は、プロセッサ1121と結合された適切なTX/RX1123をさらに含んでもよい。MEM1122は、非一時的な機械可読記録媒体であってもよく、PROG1124を格納してもよい。PROG1124は、関連するプロセッサ1121において実行される場合、装置1120が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば、方法800を実行することを可能にする命令を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ1121と、少なくとも1つのMEM1122との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するように適合された処理手段1125を形成してもよい。
【0109】
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ1111及び1121のうちの1又は複数により実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせにより実装されてもよい。
【0110】
MEM1112及び1122は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリ端末装置、自機メモリ端末装置及びシステム、光メモリ端末装置及びシステム、固定メモリ並びにリムーバルメモリ等の任意の適切なデータストレージ技術を用いて実装されてもよい。
【0111】
プロセッサ1111及び1121は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサDSP、及びマルチコアプロセッサに基づくプロセッサのうちの1又は複数を含んでもよい。
【0112】
上記の説明のいくつかは、NRシステムの文脈でなされているが、本開示の精神及びスコープを限定するものとして解釈されるべきではない。本開示の原理及び概念は、他の無線システムに、より一般的に適用可能であり得る。
【0113】
さらに、本開示はまた、機械可読媒体及び機械可読伝送媒体を含む、上記のようなコンピュータプログラムを含むメモリを提供してもよい。機械可読媒体は、コンピュータ可読媒体とも呼ばれてもよく、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、相変化メモリ、又は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリデバイス、CD-ROM、DVD、ブルーレイディスク等の機械可読記憶媒体を含んでもよい。機械可読伝送媒体は、キャリアとも呼ばれてもよく、例えば、電気、光、無線、音響、又は、搬送波、赤外線信号等の他の形態の伝搬信号を含んでもよい。
【0114】
実施形態を用いて説明された対応する装置の1又は複数の機能を実装する装置が、先行技術の手段だけでなく、実施形態を用いて説明された対応する装置の1又は複数の機能を実施する手段も含むように、本明細書に記載の技術は、様々な手段によって実施されてもよく、各別個の機能のための別個の手段、もしくは2又は複数の機能を実行するように構成され得る手段を含んでもよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1又は複数の装置)、ファームウェア(1又は複数の装置)、ソフトウェア(1又は複数のモジュール)又はそれらの組み合わせで実装されてもよい。ファームウェア又はソフトウェアの場合、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を介して実装されてもよい。
【0115】
本明細書における例示的な実施形態は、方法及び装置のブロック図及びフローチャートを参照して上記で説明されている。ブロック図及びフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図のブロックの組み合わせは、それぞれ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせを含む様々な手段により実装することができることは理解されよう。例えば、ブロック図及びフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令により実装することができる。コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置において実行する命令がフローチャートのブロックに指定された機能を実施するための手段を生成するように、これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は機械を製造する他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてもよい。
【0116】
さらに、動作は特定の順序で記載されているが、所望する結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、又は順に行われること、又は示されたすべての動作が行われることを必要とすると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であってもよい。同様に、いくつかの具体的な実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは本明細書に記載の主題の範囲について限定することをとして解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで複数の実施形態でも実施することができる。さらに、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上記され、当初はそのように主張されてもよいが、主張された組み合わせからの1つ以上の特徴は組み合わせから切り離されてもよく、主張された組み合わせはサブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形例としてもよい。
【0117】
技術が進歩するにつれて、本発明の概念が様々な方法で実施され得ることは当業者には明らかであろう。上述の実施形態は、本開示を限定するのではなく説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の精神および範囲から逸脱することなく修正および変形に頼ることができる。そのような修正形態および変形形態は、本開示及び添付の特許請求の範囲のスコープの内にあると見なされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図3g
図3h
図4
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11