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特開2022-177315栄養管理システム、及び栄養管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177315
(43)【公開日】2022-11-30
(54)【発明の名称】栄養管理システム、及び栄養管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20221122BHJP
   G16H 20/60 20180101ALI20221122BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H20/60
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160887
(22)【出願日】2022-10-05
(62)【分割の表示】P 2018019548の分割
【原出願日】2018-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】前田 香央里
(72)【発明者】
【氏名】萩尾 恵
(57)【要約】
【課題】アスリートが必要な栄養摂取目安量を簡単に知ることができる栄養管理システムを提供する。
【解決手段】利用者の身体に関する身体情報及び利用者が行う競技に関する競技情報を取得する取得部と、身体情報に基づいて利用者における基準となるエネルギーまたは栄養素の摂取目安量である基準摂取目安量を取得し、競技情報、及び単位日数に対する運動を行う日数である運動量に基づいて基準摂取目安量の補正値を取得し、取得した補正値に基づいて、基準摂取目安量を補正することにより、利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する栄養摂取目安量算出部と、栄養摂取目安量と、身体情報、競技情報、および栄養摂取目安量の数値に該当するアドバイスとを送信する送信部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の身体に関する身体情報及び前記利用者が行う競技に関する競技情報を取得する取得部と、
前記身体情報に基づいて前記利用者における基準となるエネルギーまたは栄養素の摂取目安量である基準摂取目安量を取得し、前記競技情報、及び単位日数に対する運動を行う日数である運動量に基づいて前記基準摂取目安量の補正値を取得し、取得した前記補正値に基づいて、前記基準摂取目安量を補正することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する栄養摂取目安量算出部と、
前記栄養摂取目安量と、前記身体情報、前記競技情報、および前記栄養摂取目安量の数値に該当するアドバイスとを送信する送信部と、
を備えることを特徴とする栄養管理システム。
【請求項2】
前記アドバイスは、摂取すべき食材に関するアドバイスである
ことを特徴とする請求項1に記載の栄養管理システム。
【請求項3】
過去に送信された前記アドバイスを教師データとして学習してアドバイスを生成するアドバイスシステムを構築し、このアドバイスシステムにより前記アドバイスを生成して送信される
請求項1または請求項2の何れか一項に記載の栄養管理システム。
【請求項4】
前記栄養摂取目安量算出部は、前記利用者の体重と基礎代謝量と活動強度とに基づいて前記利用者における栄養摂取目安量を算出する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の栄養管理システム。
【請求項5】
前記栄養摂取目安量算出部は、前記活動強度を、前記競技情報と運動の期分けを示す期分け情報と運動量に基づいて算出する
請求項4に記載の栄養管理システム。
【請求項6】
前記養摂取目安量算出部は、前記期分け情報に基づいて前記基準摂取目安量の補正値
を取得する
請求項5に記載の栄養管理システム。
【請求項7】
各利用者と対応付けて身体情報及び競技情報が記憶される栄養摂取目安量データベースを備え、
前記栄養摂取目安量算出部は、前記栄養摂取目安量データベースに記憶された情報を参照して前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の栄養管理システム。
【請求項8】
前記栄養摂取目安量算出部は、前記身体情報及び前記競技情報を利用者に応じた栄養摂取目安量を推定する推定モデルに入力することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を取得し、
前記推定モデルは、前記身体情報、及び前記競技情報を示す情報に栄養摂取目安量が対応づけられた学習データを用いて機械学習を実行することにより作成されたモデルである
ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の栄養管理システム。
【請求項9】
コンピュータが行う栄養管理方法であって、
利用者の身体に関する身体情報及び前記利用者が行う競技に関する競技情報を取得する
取得工程と、
前記身体情報に基づいて前記利用者における基準となるエネルギーまたは栄養素の摂取目安量である基準摂取目安量を取得し、前記競技情報、及び単位日数に対する運動を行う日数である運動量に基づいて前記基準摂取目安量の補正値を取得し、取得した前記補正値に基づいて、前記基準摂取目安量を補正することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する栄養摂取目安量算出工程と、
前記栄養摂取目安量と、前記身体情報、前記競技情報、および前記栄養摂取目安量の数値に該当するアドバイスとを送信する送信工程と、
を有することを特徴とする栄養管理方法。
【請求項10】
前記アドバイスは、摂取すべき食材に関するアドバイスである
ことを特徴とする請求項9に記載の栄養管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスリートが必要な栄養摂取目安量を取得するのに用いて好適な栄養管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アスリートにとって食事はからだづくりのための栄養素摂取であることはもちろん、コンディションを整えるためにも重要な要素である。一般に健康な人に関しては、自身の必要な各栄養素の摂取の目安となる量(栄養摂取目安量)を男女別、年齢別に厚生労働省が発行する「食事摂取基準2015」等によって知ることができる。例えば、専門知識のない一般の人間が、栄養診断、及び食事療法等の栄養相談を簡単かつ安全に行なうことができるシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-064963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
身体活動量が高いアスリートにおいては、一般に健康な人よりもエネルギーの必要量が高くなることが考えられる。しかしながら、単にアスリートといっても、アスリートが行う競技の種目は多岐にわたる。競技の種目によって身体活動量が大きく異なることから、一つ一つの競技に適した基準値を設定することが難しい。また、競技によっては、審美面が重要視される場合もあり、優位な体形を維持するため、体重コントロールや減量や増量を行う場合があり、一般に適正とされる栄養摂取目安量から加減する必要も生じる。そのため、アスリートが自身に必要な栄養摂取目安量を把握し、競技力向上のためコンディショニングを行うためには、公認スポーツ栄養士等の専門性を持つ栄養士から指導を受けることで、栄養摂取目安量の推奨量を知ることができる。
【0005】
しかしながら、公認スポーツ栄養士は全国に150人余りしか登録されていない。このため、トップアスリートを除く一般のスポーツ愛好者や高校、大学生アスリート・ジュニアアスリートは自身の食事やコンディションを整えるための知識を、直接、公認スポーツ栄養士からサポートを受けることが難しいという問題があった。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明は、アスリートが必要な栄養摂取目安量を簡単に知ることができる栄養管理システム、及び栄養管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムは、利用者の身体に関する身体情報及び前記利用者が行う競技に関する競技情報を取得する取得部と、前記身体情報に基づいて前記利用者における基準となるエネルギーまたは栄養素の摂取目安量である基準摂取目安量を取得し、前記競技情報、及び単位日数に対する運動を行う日数である運動量に基づいて前記基準摂取目安量の補正値を取得し、取得した前記補正値に基づいて、前記基準摂取目安量を補正することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する栄養摂取目安量算出部と、前記栄養摂取目安量と、前記身体情報、前記競技情報、および前記栄養摂取目安量の数値に該当するアドバイスとを送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、前記アドバイスは、摂取すべき食材に関するアドバイスであることを特徴とする。
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、過去に送信された前記アドバイスを教師データとして学習してアドバイスを生成するアドバイスシステムを構築し、このアドバイスシステムにより前記アドバイスを生成して送信されることを特徴とする。
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、前記栄養摂取目安量算出部は、前記利用者の体重と基礎代謝量と活動強度とに基づいて前記利用者における栄養摂取目安量を算出することを特徴とする。
【0011】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、前記栄養摂取目安量算出部は、前記活動強度を、前記競技情報と運動の期分けを示す期分け情報と運動量に基づいて算出することを特徴とする。
【0012】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、前記栄養摂取目安量算出部は、前記期分け情報に基づいて前記基準摂取目安量の補正値を取得することを特徴とする。
【0013】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、各利用者と対応付けて身体情報及び競技情報が記憶される栄養摂取目安量データベースを備え、前記栄養摂取目安量算出部は、前記栄養摂取目安量データベースに記憶された情報を参照して前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出することを特徴とする。
【0014】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理システムでは、前記栄養摂取目安量算出部は、前記身体情報及び前記競技情報を利用者に応じた栄養摂取目安量を推定する推定モデルに入力することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を取得し、前記推定モデルは、前記身体情報、及び前記競技情報を示す情報に栄養摂取目安量が対応づけられた学習データを用いて機械学習を実行することにより作成されたモデルであることを特徴とする。
【0015】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理方法は、コンピュータが行う栄養管理方法であって、利用者の身体に関する身体情報及び前記利用者が行う競技に関する競技情報を取得する取得工程と、前記身体情報に基づいて前記利用者における基準となるエネルギーまたは栄養素の摂取目安量である基準摂取目安量を取得し、前記競技情報、及び単位日数に対する運動を行う日数である運動量に基づいて前記基準摂取目安量の補正値を取得し、取得した前記補正値に基づいて、前記基準摂取目安量を補正することにより、前記利用者に応じた栄養摂取目安量を算出する栄養摂取目安量算出工程と、前記栄養摂取目安量と、前記身体情報、前記競技情報、および前記栄養摂取目安量の数値に該当するアドバイスとを送信する送信工程とを有することを特徴とする。
【0016】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る栄養管理方法は、前記アドバイスは、摂取すべき食材に関するアドバイスであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、公認スポーツ栄養士から直接サポートを受けることが難しい場合であっても、アスリートが自身に適した栄養摂取目安量を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1の概要を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1における栄養摂取目安量データベースに記憶されるデータの一例の図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システムにおける利用者端末の概略構成を示すブロック図である。
図4】利用者端末20のユーザ情報の入力画面の一例の図である。
図5】利用者端末20の栄養摂取目安量の表示画面の一例の図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1での各部の処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1の概要を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1は、管理サーバ10と、利用者端末20と、栄養摂取目安量データベース30とから構成される。
管理サーバ10、利用者端末20、及び栄養摂取目安量データベース30の間は、ネットワーク40を介して接続可能とされている。ネットワーク40は、例えばインターネットである。
なお、図1の例では、管理サーバ10と栄養摂取目安量データベース30とがネットワーク40を介して接続される構成としているが、管理サーバ10内に、栄養摂取目安量データベース30が設けられていても良い。また、管理サーバ10及び栄養摂取目安量データベース30の各々は、物理的に1つである必要はなく、ネットワーク40上に分散配置されていても良い。
【0021】
管理サーバ10は、利用者端末20からの入力情報に基いて、利用者に応じた栄養摂取目安量を算出し、利用者端末20に提示する。管理サーバ10は、通信部11と、栄養摂取目安量算出部12とを有している。ここで、通信部11は、「取得部」の一例である。
【0022】
通信部11は、ネットワーク40を介して、利用者端末20及び栄養摂取目安量データベース30との間でデータ通信を行う。通信部11は、利用者の身体に関する身体情報及び利用者が行う競技に関する競技情報を取得する。ここで、身体情報は、利用者の入力操作などにより利用者端末20に入力された情報であり、ネットワーク40を介して通信部11に受信される情報である。
栄養摂取目安量算出部12は、通信部11から取得した利用者の身体情報及び競技情報の中に含まれる情報を基に、利用者の栄養摂取目安量を算出する。
【0023】
ここで、栄養摂取目安量は、利用者が摂取する栄養についての、摂取の目安となる量であり、少なくともエネルギー、及び栄養素のそれぞれの摂取目安量が含まれる。エネルギーの摂取目安量(以下、エネルギー摂取目安量ともいう)は、身体の活動の源となるエネルギーにおける摂取の目安となる量であり、様々な栄養素から総合的に得られる総摂取エネルギーの摂取量の目安となる量である。或いは、エネルギー摂取目安量は、様々な栄養素のうち、その栄養素の摂取量からエネルギー摂取量を直接的に導くことができるタンパク質、脂質、炭水化物の栄養素それぞれにおける摂取量の目安となる量である。栄養素の摂取目安量(以下、栄養素摂取目安量ともいう)は、上述したタンパク質、脂質、炭水化物の他、ミネラル(例えば、鉄分)、ビタミン等を含む、各栄養素における摂取量の目安となる量である。
【0024】
利用者端末20は、利用者により使用される端末である。利用者端末20としては、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)が用いられる。ここでは、利用者端末20として、スマートフォンが想定される。利用者端末20には、栄養管理システム1に対応する専用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリ)がインストールされている。専用アプリは、例えば、ユーザがスマートフォンから入力した情報に基づいて、そのユーザに必要な栄養摂取目安量を取得することができるソフトウェアである。
【0025】
栄養摂取目安量データベース30には、利用者の栄養摂取目安量を算出するのに必要な各種のデータが記憶されている。
【0026】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る栄養摂取目安量データベース30に記憶されるデータの一例である。
図2に示すように、栄養摂取目安量データベース30には、利用者ID毎に、身体情報と、競技情報と、栄養摂取目安情報が記憶されている。
身体情報は、利用者の身体に関する情報である。競技情報は、利用者が行う競技に関する情報である。栄養摂取目安情報には、利用者が必要とするエネルギー摂取目安量、及び栄養素の摂取目安量に関する情報が含まれる。
【0027】
栄養摂取目安量データベース30には、身体情報として、身長、体重、性別、年齢の各項目がある。また、競技情報として競技分類、期分け、運動量の各項目がある。また、栄養摂取目安情報として、「エネルギー」と、「栄養素」の各項目がある。ここで、「エネルギー」はエネルギーの摂取目安量、「栄養素」は栄養素の摂取目安量をそれぞれ意味する。
また、「エネルギー」の項目には総摂取エネルギー、「栄養素」の項目には、摂取目安量にはタンパク質、脂質、炭水化物等の各栄養素の項目を有している。
【0028】
なお、図2の例では、「エネルギー」の項目として総摂取エネルギーの項目を有する場合の例を示しているが、これに限定されない。「エネルギー」の項目として、栄養素の摂取目安量の項目に記憶されている各栄養素のうち、エネルギーの元となる栄養素であり、かつ摂取量からエネルギー摂取量を直接的に導くことができるタンパク質、脂質、炭水化物の各栄養素の項目を示し、当該各栄養素の摂取目安量が記憶されるようにしてもよい。
【0029】
競技分類は、例えば、持久系、瞬発系、球技系、技術系、審美系等に分けられる。持久系に属する競技としては、マラソン、水泳、長距離走、自転車等がある。瞬発系に属する競技としては、例えば、レスリング、ウェイトリフティング、短距離走等がある。球技系に属する競技としては、サッカー、バレーボール、テニス等がある。技術系に属する競技としては、例えば、ゴルフ、射撃、アーチェリー等がある。審美系に属する競技としては、例えば、体操、フィギュアスケート、ダンス等がある。
【0030】
なお、上記の競技分類で分類される競技の例は、あくまで例示であり、これに限定されることはない。競技分類は、競技に応じて必要な栄養摂取目安量を算出するための情報として利用することが可能なものであればよく、例えば、競技で担当するポジション等により、競技中に消費することが想定されるエネルギーの量に応じて、競技分類を変更するようにしてもよい。この場合、例えば、競技としてサッカーを行う利用者の競技分類を、必ずしも前述のように一律に球技系に分類することなく、ゴールキーパーを担当している利用者であれば、競技分類を技術系に分類するなど、よりエネルギー消費の観点から適切と思われる競技分類が行われるようにしてよい。
【0031】
期分け情報には、例えば、試合期間か、トレーニング期間か、オフ期間かの情報が記憶される。また、期分け情報には、試合の前日、当日、直前、直後などの情報を記憶することもできる。さらに、期分け情報としては、怪我をしている期間を示す怪我期や、怪我から回復する期間を示すリハビリ期等の情報が含まれてもよい。運動量には、例えば、日々の活動量として、週何日運動しているかの情報が記憶される。また、運動量として、一日のうち運動に費やされる時間や、一週間のうち運動に費やされる合計時間を示す情報が、週何日運動しているかの情報と共に、又はその情報に代えて記憶されるようにしてもよい。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る利用者端末20の概略構成を示すブロック図である。利用者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、表示部25とを備えている。
【0033】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部22に記憶されているプログラムに基いて、各種の制御を行う。記憶部22には、各種のプログラムやデータが記憶されている。記憶部22に記憶されているプログラムとしては、管理サーバ10と通信を行って、栄養摂取目安量を取得する専用アプリ26が含まれている。通信部23は、ネットワーク40を介して、管理サーバ10との間でデータ通信を行う。
【0034】
入力部24は、利用者端末20を操作する利用者からの入力を受け付ける。利用者端末20としてスマートフォンを用いる場合、入力部24としては、表示部25上に配置されたタッチパネルが想定される。この場合、入力部24には、ユーザのタッチパネル操作により、利用者ID、身体情報、競技情報等が入力される。
【0035】
表示部25は、各種の情報を表示する。利用者端末20としてスマートフォンを用いる場合、表示部25としては、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)が想定される。
【0036】
次に、本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1の動作の概要について説明する。
【0037】
利用者は、栄養摂取目安量を取得しようとする場合、利用者端末20の専用アプリ26を起動し、利用者端末20を管理サーバ10に接続する。利用者端末20を管理サーバ10に接続すると、ユーザ情報の入力画面が表示される。
【0038】
図4は、利用者端末20のユーザ情報の入力画面の一例である。図4に示すように、ユーザ情報の入力画面は、身体情報の入力画面101(図4(A))と、競技情報の入力画面102(図4(B))とからなる。身体情報の入力画面101には、図4(A)に示すように、利用者IDの入力欄110と、利用者の身長、体重、性別、生年月日等の入力欄111a~111dが設けられる。利用者は、身体情報の入力画面101で、入力欄110に利用者IDを入力するとともに、入力欄111a~111dに利用者の身長、体重、性別、生年月日等の身体情報を入力する。
【0039】
図4(B)に示すように、競技情報の入力画面102には、競技種目、期分け、運動量等の入力欄112a~112cと、ボタン113とが設けられる。利用者は、入力欄112a~112cに、競技種目、期分け、運動量等の競技情報を入力する。
【0040】
利用者の操作により、身体情報及び競技情報が利用者端末20に入力されると、この利用者の身体情報及び競技情報は、ネットワーク40を介して、管理サーバ10に送られる。管理サーバ10は、利用者端末20から、利用者の身体情報及び競技情報を受信すると、これらの情報を栄養摂取目安量データベース30に保存する。
【0041】
なお、管理サーバ10が栄養摂取目安量データベース30に利用者の身体情報及び競技情報を保存する際に、管理サーバ10は利用者の身体情報及び競技情報を加工して、栄養摂取目安量データベース30に保存するようにしても良い。例えば、図4(A)に示したように、入力欄111dに入力される情報は、利用者の生年月日であるが、管理サーバ10は、生年月日から年齢を計算して、栄養摂取目安量データベース30に送る。これにより、図2に示すように、栄養摂取目安量データベース30には、年齢の項目を有する。
また、図4(B)に示したように、入力欄112aに入力される情報は、利用者の競技種目であるが、管理サーバ10は、競技種目から競技を分類して、栄養摂取目安量データベース30に送る。これにより、図2に示すように、栄養摂取目安量データベース30には、瞬発系、球技系等の競技分類の項目有する。なお、身体情報及び競技情報の加工は、栄養摂取目安量データベース30側で行っても良い。
【0042】
利用者の操作により「栄養摂取目安量を取得する」と記載されたボタン113をタッチされると、利用者端末20から管理サーバ10に、栄養摂取目安量を取得するように要求する情報(栄養摂取目安量取得要求)が送られる。
管理サーバ10は、利用者端末20からの栄養摂取目安量取得要求を受信すると、栄養摂取目安量データベース30から、栄養摂取目安量取得要求を送信した利用者IDに対応する身体情報及び競技情報を取得する。
そして、管理サーバ10の栄養摂取目安量算出部12は、身体情報及び競技情報の中に含まれる情報を用いて、その利用者の栄養摂取目安量を算出する。
【0043】
ここで、栄養摂取目安量算出部12が栄養摂取目安量を算出する方法について説明する。
栄養摂取目安量算出部12は、身体情報に含まれる各項目の情報と、競技情報に含まれる各項目の情報に基づいて、栄養摂取目安量を算出する。
【0044】
栄養摂取目安量算出部12は、利用者の体重と基礎代謝量とに基づいて、基準となる摂取目安量(基準摂取目安量)を算出する。基礎代謝量は、利用者の性別、年齢、及び筋肉量等の情報に基づいて決定される、利用者が生命を維持するために必要な単位体重あたりのエネルギー量である。栄養摂取目安量算出部12は、基礎代謝量に、その利用者の体重を乗算することで、利用者が生命を維持するために必要なエネルギーの総量を算出し、算出したエネルギーの総量に基づいて、基準摂取目安量を算出する。このように、体重と基礎代謝量とに基づいて、基準摂取目安量を算出することにより、少なくとも生命を維持するために必要な摂取量を、基準摂取目安量に含めることができる。
しかしながら、基準摂取目安量は、利用者の活動の強度(以下、活動強度という)が考慮されていない。このため、激しい運動を行っている利用者と、軽い運動を行っている利用者とのそれぞれの摂取目安量が、同量と算出されてしまう場合があった。
【0045】
そこで、本実施形態では、栄養摂取目安量算出部12は、基準摂取目安量を、利用者の状況に応じた補正値で補正するようにした。具体的には、栄養摂取目安量算出部12は、利用者の身体情報と、競技情報とに基づいて、その利用者の活動強度を算出し、算出した活動強度を補正値として、基準摂取目安量を補正する。
【0046】
栄養摂取目安量算出部12は、栄養摂取目安量として、エネルギーと栄養素との各々の摂取目安量を算出する。この場合、エネルギーと栄養素との各々について基準摂取目安量を算出し、算出した各々の摂取目安量を、その利用者の活動強度に基づく補正値で補正する。この場合、エネルギーの摂取目安量についての補正値と、栄養素の摂取目安量についての補正値とは、同じ補正値であってもよいし、互いに異なる補正値であってもよい。また、栄養素の摂取目安量についての補正値は、各栄養素について同じ補正値が用いられてもよいし、互いに異なる補正値が用いられてもよい。以下では、栄養摂取目安量算出部12が、エネルギーの摂取目安量を算出する方法の例について説明する。
【0047】
栄養摂取目安量算出部12は、栄養摂取目安量のうちのエネルギー摂取目安量を、以下の(式1)により算出する。
【0048】
エネルギー摂取目安量=体重×基礎代謝量×活動強度 …(式1)
【0049】
上記(式1)において、体重は、身体情報の要素であり、図2に示した栄養摂取目安量データベース30における体重の項目に記憶された情報から取得することが可能である。基礎代謝量は、身体情報の要素であり、図2に示した栄養摂取目安量データベース30における性別と年齢の各項目に記憶された情報から取得することが可能である。
【0050】
栄養摂取目安量算出部12は、競技情報の要素である競技分類と、期分けと、運動量との各情報に基づいて活動強度を取得する。例えば、持久系や瞬発系の競技は、技術系や審美系の競技に比べて、活動強度が大きくなる。また、トレーニング期では、試合期やオフ期に比べて、活動強度が大きくなる。また、週5回以上の運動をする場合には、週1回の運動に比べて、活動強度が大きくなる。
【0051】
栄養摂取目安量算出部12は、例えば、競技分類と、期分けと、運動量との関係に基づいて活動強度を算出する。栄養摂取目安量算出部12は、例えば、基準となる活動強度を大きくする場合には活動強度の値を1.0以上の値とし、活動強度を大きくしない場合には活動強度を1.0とする。活動強度を1.0とした場合には、エネルギー摂取目安量は、基準となるエネルギー摂取目安量と同じ量となる。活動強度を1.0以上の値とした場合には、エネルギー摂取目安量は、利用者の活動強度を考慮して、基準となるエネルギー摂取目安量よりも大きくなるように、その利用者のエネルギー摂取目安量を補正した量となる。
【0052】
栄養摂取目安量算出部12は、活動強度を、競技分類ごとに、期分けと運動量との関係に応じて決定する。栄養摂取目安量算出部12は、例えば、ある利用者Xが、競技分類が持久系で、運動量が週5回以上で、尚且つ期分けがトレーニング期である場合、設定し得る活動強度の範囲のうち最も大きな活動強度(例えば、3.0)を設定する。持久系の競技が、他の競技分類と比較してエネルギーの消費量が多いこと、運動量が週5回以上であれば身体の活動レベルが高く基礎代謝量が多いこと、尚且つトレーニング期であればオフ期より活動強度が高くエネルギーの消費量が多いことが想定されるためである。
【0053】
一方、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類が持久系であっても、運動量が週1回程度であれば、期分けがトレーニング期であっても、上述した利用者Xの場合に設定した活動強度よりも小さな活動強度(例えば、1.0)を設定する。持久系の競技であっても週1回程度の運動量では身体の活動レベルが低く、基礎代謝量が少ないことが想定され、トレーニング期であっても活動強度は低くエネルギーの消費量は少ないと考えられるためである。
【0054】
このように本発明では、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類と、期分けと、運動量との各々と活動強度とを対応させることで、利用者に関する競技分類と、期分けと、運動量との各情報から、その利用者に適した活動強度を取得することが可能である。
なお、競技分類は、図2に示した栄養摂取目安量データベース30の競技分類の項目に記憶されたデータから取得できる。期分けは、図2に示した栄養摂取目安量データベース30の期分けの項目に記憶されたデータから取得できる。運動量は、図2に示した栄養摂取目安量データベース30の運動量の項目に記憶されたデータから取得できる。
【0055】
本発明では、栄養摂取目安量算出部12は、前述のように算出した基準となるエネルギー、及び各栄養素の摂取目安量をそのまま、エネルギー、及び栄養素の各々の摂取目安量として用いてもよいし、算出した基準となるエネルギー、及び各栄養素の摂取目安量に対して、活動強度に基づく補正値を乗算してエネルギー、及び栄養素の各々の摂取目安量を算出してもよい。摂取目安量として用いても良いし、この基準値に対して、補正値を乗算して求めるようにしても良い。この場合、栄養摂取目安量算出部12は、栄養摂取目安量データベース30の項目に記憶された競技分類ごとに補正値を算出するようにしてもよい。以下では、栄養摂取目安量算出部12が、競技分類ごとに補正値を算出する例について説明する。
【0056】
例えば、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類が持久系の競技である場合には、糖質とミネラルを増加するように、栄養素摂取目安量の補正値を設定する。持久系の競技では、普段の練習から持続時間や運動量が多く、汗の量が多くなる傾向があり、他の競技と比較して糖質とミネラルが失われやすく、重点的に補強する必要があるためである。
【0057】
また、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類が瞬発系の競技である場合には、タンパク質を増加するように、栄養素摂取目安量の補正値を設定する。瞬発系の競技は、筋肉と関節の強化が重要であり、タンパク質を積極的に補給する必要があるためである。
【0058】
また、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類が持久系や審美系の競技である場合には、鉄分増加するように、栄養素摂取目安量の補正値を設定する。持久系の競技は鉄分を消費しやすく、また審美系の競技では過度な減量により貧血になりやすい傾向にあるため、特に鉄分を補給する必要があるためである。
【0059】
また、栄養摂取目安量算出部12は、期分け情報を用いて、栄養素の摂取目安量の補正値を設定することができる。例えば、栄養摂取目安量算出部12は、期分け情報に、怪我期、又はリハビリ期を示す情報が含まれている場合、タンパク質、鉄等のミネラル、ビタミンなどを重点的に補強し、炭水化物などを減らすように補正値を設定する。なお、栄養摂取目安量算出部12は、競技情報のみ、期分け情報のみ、又は競技情報と期分け情報の両方、のうち何れを用いて栄養素の摂取目安量の補正値を設定してもよい。
【0060】
なお、上記では、栄養摂取目安量算出部12が、基準となるエネルギーの摂取目安量、基準となる栄養素の摂取目安量、及び活動強度を、各々を算出する関係式に基づいて算出する場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、栄養摂取目安量算出部12は、エネルギーの摂取目安量、栄養素の摂取目安量、及び活動強度を、各々を対応させたテーブル(図示せず)に基づいて決定してもよい。具体的には、栄養摂取目安量算出部12は、利用者の体重と基礎代謝量の組合せごとに摂取目安量を対応させたデータテーブル(図示せず)を用いて、基準となるエネルギーの摂取目安量を決定してもよい。また、栄養摂取目安量算出部12は、各栄養素と、利用者の体重及び基礎代謝量ごとに摂取目安量を対応させたデータテーブル(図示せず)を用いて、基準となる栄養素の摂取目安量を決定してもよい。また、栄養摂取目安量算出部12は、競技分類、期分け、及び運動量との組合せごとに活動強度を対応させたデータテーブル(図示せず)を用いて、活動強度を決定してもよい。
【0061】
図5は、利用者端末20の栄養摂取目安量の表示画面の一例である。
利用者端末20は、通信部23により管理サーバ10から栄養素摂取目安量を受信すると、受信した栄養摂取目安量を表示部25を介して図5の表示画面103のように表示させる。
表示画面103には、例えば、エネルギー摂取目安量として総摂取エネルギー、及び栄養素摂取目安量としてタンパク質、脂質、炭水化物、鉄分、ビタミン類等の各栄養素のそれぞれについて、その利用者に最適な摂取目安量が数値で表示される。各利用者は、表示画面103に表示される各栄養素の摂取目安量を見て、食事を行っていくことで、最適な栄養摂取目安量を維持していくことができる。
【0062】
図6は、本発明の第1の実施形態に係る栄養管理システム1での各部の処理を示すシーケンス図である。
【0063】
(ステップS1)利用者端末20は、利用者の操作により、利用者の身体情報及び競技情報を取得する。
(ステップS2)利用者端末20は、入力された身体情報及び競技情報を管理サーバ10に送信する。
(ステップS3)管理サーバ10は、利用者端末20から送信された身体情報及び競技情報を、栄養摂取目安量データベース30に出力する。
(ステップS4)栄養摂取目安量データベース30は、管理サーバ10から送信された身体情報及び競技情報を、利用者ID毎に記憶する。
【0064】
(ステップS5)利用者端末20は、利用者により「栄養摂取目安量を取得する」のボタンをタッチする等の操作されることにより、栄養摂取目安量の取得を要求する旨の信号を取得する。
(ステップS6)利用者端末20は、取得した栄養摂取目安量の取得要求を管理サーバ10に送信する。
(ステップS7)管理サーバ10は、利用者端末20から栄養摂取目安量の取得指示を受信すると、栄養摂取目安量データベース30を参照して当該利用者の身体情報及び競技情報を取得し、取得した身体情報及び競技情報に基いて、当該利用者に必要な栄養摂取目安量を算出する。
【0065】
(ステップS8)管理サーバ10は、算出した栄養摂取目安量を栄養摂取目安量データベース30に送る。
(ステップS9)栄養摂取目安量データベース30は、管理サーバ10から送られてきた栄養摂取目安量を記憶する。
【0066】
(ステップS10)管理サーバ10は、算出した栄養摂取目安量を利用者端末20に送信する。
(ステップS11)利用者端末20は、管理サーバ10から栄養摂取目安量を受信し、受信した栄養摂取目安量を表示する。
【0067】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る栄養管理システム1では、利用者端末20に身体情報と競技情報とを入力することで、最適な栄養摂取目安量を栄養素毎に管理サーバ10から取得できる。これにより、公認スポーツ栄養士から直接サポートを受けることが難しい場合であっても、アスリートが自身に適した栄養摂取目安量を容易に把握することが可能なアスリート用栄養管理システムとすることができる。
【0068】
なお、上述の例では、管理サーバ10から利用者端末20に栄養摂取目安量の情報を送信し、利用者端末20に各栄養素の摂取目安量を数値で表示しているが、栄養摂取目安量の数値と共に、例えば何の食材を摂取すると良いかというようなアドバイスを送信してもよい。アドバイスは、例えば、ケース別アドバイスを記憶したデータベースを用意し、入力した情報及び算出した栄養摂取目安量数値に該当するアドバイスを選択して送信しても良い。また、過去のケース別アドバイスを教師データとして学習してアドバイスを生成するアドバイスシステムを構築し、このアドバイスシステムにより最適なアドバイスを生成させても良い。
【0069】
また、管理サーバ10は、栄養摂取目安量を推定する推定モデルを用いて栄養摂取目安量を導出するようにしてもよい。この場合、推定モデルは、不特定多数のアスリートの身体情報及び競技情報を示す情報に栄養摂取目安量が対応づけられた学習データを用いて機械学習を実行することにより作成される。管理サーバ10は推定モデルに利用者の身体情報及び競技情報を入力する。推定モデルは、学習済みのデータから、入力された利用者と似た身体情報及び競技情報を有するアスリートの情報に対応する栄養摂取目安量を抽出し、抽出した栄養摂取目安量をその利用者に必要な栄養摂取目安量として推定する。推定モデルを用いることより、管理サーバ10は、利用者に応じた適切な栄養摂取目安量を取得することが可能となる。
【0070】
上述した実施形態における栄養管理システム1の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0071】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1…栄養管理システム、10…管理サーバ、20…利用者端末、30…栄養摂取目安量データベース、12…栄養摂取目安量算出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6