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特開2022-177376入庫管理装置、入庫管理方法及び入庫管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177376
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】入庫管理装置、入庫管理方法及び入庫管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20221124BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083581
(22)【出願日】2021-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(71)【出願人】
【識別番号】504393220
【氏名又は名称】TSネットワーク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 一人
(72)【発明者】
【氏名】増子 未佳
(72)【発明者】
【氏名】花畑 修三
(72)【発明者】
【氏名】杉森 優也
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB01
3F522CC05
3F522DD04
3F522DD05
3F522DD22
3F522DD34
3F522EE16
3F522GG23
3F522GG45
3F522HH01
3F522JJ01
3F522KK03
3F522LL56
5L049BB63
(57)【要約】      (修正有)
【課題】入庫に相応しくない物品を効率的に分別する入庫管理装置、入庫管理方法及び入庫管理プログラムを提供する。
【解決手段】倉庫の入庫管理装置1は、入庫される予定の複数のケースに格納される物品が共通して有する属性を受け付ける入出力処理部21と、受け付けた属性を有する物品が格納されていることが予想される複数のケースが入庫される際、当該ケースに付された情報を読み取り、受け付けた属性と、読み取った情報とに基づき、複数のケースのそれぞれを、少なくとも入庫可能品、入庫不可能品又は再度入庫されることが前提となる一時入庫不可能品に分類する入庫管理部22と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入庫される予定の複数のケースに格納される物品が共通して有する属性を受け付ける入出力処理部と、
前記受け付けた属性を有する物品が格納されていることが予想される複数のケースが入庫される際、当該ケースに付された情報を読み取り、
前記受け付けた属性と、前記読み取った情報とに基づき、前記複数のケースのそれぞれを、少なくとも、入庫可能品、入庫不可能品、又は、再度入庫されることが前提となる一時入庫不可能品に分類する入庫管理部と、
を備えることを特徴とする入庫管理装置。
【請求項2】
前記入庫管理部は、
分類した前記入庫可能品、前記入庫不可能品、及び、前記一時入庫不可能品のそれぞれに対し、前記入庫可能品の行先、前記入庫不可能品の行先、及び、前記一時入庫不可能品の行先を決定し、
分類した前記入庫可能品、前記入庫不可能品、及び、前記一時入庫不可能品のそれぞれを、前記入庫可能品の行先、前記入庫不可能品の行先、及び、前記一時入庫不可能品の行先に搬送する指示を発すること、
を特徴とする請求項1に記載の入庫管理装置。
【請求項3】
前記入庫管理部は、
前記ケースに付されたケースコードから前記情報を読み取ること、
を特徴とする請求項2に記載の入庫管理装置。
【請求項4】
前記入庫管理部は、
前記読み取った情報に基づき、前記ケースの保管単位を示すシンボルを前記入庫可能品に付すこと、
を特徴とする請求項3に記載の入庫管理装置。
【請求項5】
前記属性は、
前記物品のメーカ、前記物品の銘柄及び前記物品の製造時期のうちの少なくとも1つを含むこと、
を特徴とする請求項4に記載の入庫管理装置。
【請求項6】
前記入庫管理部は、
前記ケースのサイズに基づき、前記ケースを入庫不可能品に分類すること、
を特徴とする請求項5に記載の入庫管理装置。
【請求項7】
前記入庫管理部は、
現在入庫されている複数のケースに格納される物品が共通して有する属性に応じて、前記一時入庫不可能品が再度入庫されるタイミングを決定すること、
を特徴とする請求項6に記載の入庫管理装置。
【請求項8】
入庫管理装置の入出力処理部は、
入庫される予定の複数のケースに格納される物品が共通して有する属性を受け付け、
前記入庫管理装置の入庫管理部は、
前記受け付けた属性を有する物品が格納されていることが予想される複数のケースが入庫される際、当該ケースに付された情報を読み取り、
前記受け付けた属性と、前記読み取った情報とに基づき、前記複数のケースのそれぞれを、少なくとも、入庫可能品、入庫不可能品、又は、再度入庫されることが前提となる一時入庫不可能品に分類すること、
を特徴とする入庫管理装置の入庫管理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
入庫される予定の複数のケースに格納される物品が共通して有する属性を受け付ける入出力処理部と、
前記受け付けた属性を有する物品が格納されていることが予想される複数のケースが入庫される際、当該ケースに付された情報を読み取り、
前記受け付けた属性と、前記読み取った情報とに基づき、前記複数のケースのそれぞれを、少なくとも、入庫可能品、入庫不可能品、又は、再度入庫されることが前提となる一時入庫不可能品に分類する入庫管理部と、
して機能させるための入庫管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入庫管理装置、入庫管理方法及び入庫管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
倉庫には、日常的に物品が出入りする。特に港湾地区に所在する保税倉庫では、出入りする物品の数量が極端に多い。入庫時、物品が真に入庫されるに相応しいものであるか否かが慎重に検査される。合格品のなかに、例外的に不合格品が混在している場合、不合格品は、合格品とは別に管理され倉庫から排出される。例えば、物品が海上コンテナから直ちに倉庫に入庫される場合、検査後の合格品/不合格品の仕分け及び管理が上手に行われなければ、多量の滞貨が発生し、荷役効率は極端に落ちる。物品保管用の段ボールの検査効率を向上させる技術として特許文献1が存在する。
【0003】
特許文献1において、オペレータは、段ボールの原反を加工機に投入する。すると、加工機は、原反に対し折れ目及び切れ目を加工した後、下流のコンベヤに流す。コンベヤの最下流において、加工後の段ボールが、組み立て前の平面的な形状で一時保管される。オペレータは、一時保管されていく段ボールを一枚ずつ検査する。加工機に押し出された段ボールは、一旦オペレータから離れるが、コンベヤによってオペレータの近くに戻される。よって、オペレータは、殆ど移動することなく段ボールの検査を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-205605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、確かにオペレータによる検査効率を向上させる。検査の結果、例えば100枚の段ボールのうち、程度の悪い不合格品が10枚、程度のよい(合格品に近い)不合格品が5枚混在していたとすると、当該10枚及び5枚のそれぞれを合格品の85枚から分別することが必要になる。しかしながら、特許文献1は、当該分別について言及していない。
そこで、本発明は、入庫に相応しくない物品を効率的に分別することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の入庫管理装置は、入庫される予定の複数のケースに格納される物品が共通して有する属性を受け付ける入出力処理部と、前記受け付けた属性を有する物品が格納されていることが予想される複数のケースが入庫される際、当該ケースに付された情報を読み取り、前記受け付けた属性と、前記読み取った情報とに基づき、前記複数のケースのそれぞれを、少なくとも、入庫可能品、入庫不可能品、又は、再度入庫されることが前提となる一時入庫不可能品に分類する入庫管理部と、を備えることを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、入庫に相応しくない物品を効率的に分別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】倉庫の平面図である。
図2】入庫管理装置の構成等を説明する図である。
図3】ケースの寸法を説明する図である。
図4】ラベルを説明する図である。
図5】シンボルを説明する図である。
図6】排出条件情報の一例である。
図7】入庫作業情報の一例である。
図8】許容差異情報の一例である。
図9】行先混雑情報の一例である。
図10】処理手順のフローチャートである。
図11】処理手順のフローチャート(続き)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降、本発明を実施するための形態(“本実施形態”という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、港湾地区の保税倉庫が輸入品として外国タバコを入庫する例である。しかしながら、本発明は、他の物品を保管する他の種類の倉庫に対しても適用可能である。
【0010】
(本実施形態の環境)
図1は、倉庫の平面図である。倉庫は、コンテナ41から取り出されたケース6を取り敢えず全数入庫する。そのうえで倉庫は、ケース6を “入庫可能品”、“入庫不可能品”及び“入庫一時不可能品”(詳細後記)に分類し、それぞれを、入庫可能品用の保管スペース42、入庫不可能品用の保管スペース43及び入庫一時不可能品用の保管スペース44に搬送する。本実施形態では、ケース6が物品(外国タバコ)を格納する。しかしながら、物品がケース6等に格納されない状態で倉庫に入庫されてもよい。
【0011】
コンテナ41及び保管スペース42~44は、コンベヤ45a~45gで連結されており、これらのコンベヤが、ケース6を搬送する。本実施形態のケース6は、外国タバコを格納する段ボール箱である。倉庫内の任意の場所に、コンベヤ上のケース6を持ち上げ、保管スペースに格納する荷役ロボット46a及び46bが存在する。コンベヤの分岐点には、ケース6を2方向に分岐する分岐装置9a~9cが存在する。分岐装置9a~9cは、例えば鉄道の転車台又は分岐ポイントのような機構である。
【0012】
(入庫可能品等)
入庫可能品とは、検査に合格したケース6である。入庫可能品は、次の工程に進むためにパレット47にまとめて段積されて、保管スペース42に保管される。段積された入庫可能品は、荷崩れ防止、風味拡散防止等の目的で、まとめて透明シート等でラッピングされる。
入庫不可能品とは、検査に合格しなかった結果、近い将来倉庫から出庫される予定のケース6である。入庫不可能品は、通常、パレットに段積されることはない。
【0013】
入庫一時不可能品とは、検査には合格しなかったものの、入庫不可能品に比して検査結果が合格に近かったケース6である。入庫一時不可能品は、入庫不可能品と同等に管理されると却って手間を生じさせる。むしろ、入庫一時不可能品は、倉庫から出庫されることなく、合格の条件が整った時点で再度コンベア45aに合流させる方が、荷役効率が高い。合流までの間、入庫一時不可能品は、保管スペース44に格納されていてもよいし、コンベヤ“45b→45d→45e→45g→45b”のように還流していてもよい。入庫一時不可能品もまた、通常、パレットに段積されることはない。
【0014】
コンテナ41から倉庫に入庫されるすべてのケース6には、ラベル7が付されている。このラベル7は、外国タバコのメーカによって付されたものである。倉庫の入り口付近にセンサ2及びリーダ3が配置されている。センサ2は、ケース6の寸法(図3にて詳細を後記)を読み取る。リーダ3は、ケース6に付されたラベル7を読み取る。ラベル7については、図4にて詳細を後記する。
【0015】
コンベア45aの途中の位置に、コンベア45aを両側から挟むようにシンボル貼付機5が配置されている。シンボル貼付機5は、ケース6にシンボル8を貼付する。シンボル8については、図5にて詳細を後記する。
【0016】
(入庫管理装置の構成)
図2は、入庫管理装置1の構成等を説明する図である。入庫管理装置1は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置11、マウス、キーボード等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を備える。これらは、バスで相互に接続されている。補助記憶装置15は、排出条件情報31、入庫作業情報32、許容差異情報33及び行先混雑情報(詳細後記)を格納している。
【0017】
主記憶装置14における入出力処理部21及び入庫管理部22は、プログラムである。中央制御装置11は、これらのプログラムを補助記憶装置15から読み出して主記憶装置14にロードすることによって、それぞれのプログラムの機能(詳細後記)を実現する。補助記憶装置15は、入庫管理装置1から独立した構成となっていてもよい。図1において前記した、センサ2、リーダ3、シンボル貼付機5及び分岐装置9a~9cは、ネットワークを通じて入庫管理装置1に接続されている。
【0018】
(ケースの寸法)
図3は、ケース6の寸法を説明する図である。本実施形態のケース6は、直方体の段ボール箱である。ケース6は、同じ寸法を有するもの同士、前後左右上下方向に段積されることを前提としている。例えば、4×5×5段に積まれた100個の物品は、100個単位で下流工程の作業の対象となり、関税、保管料等の算出対象ともなる。したがって、このようなまとまりは、荷崩れすることなく長期間安定して段積されている必要があり、寸法が他と僅かでも異なるケース6は、確実に排出されなければならない。ここでの寸法とは、幅(W)、奥行き(D)及び高さ(H)の組合せである。
【0019】
(ラベル)
図4は、ラベル7を説明する図である。ケース6の任意の面にラベル7が貼付されており、そのラベルにケースコード7bが印刷されている。ケースコード7bは、例えば1次元又は2次元のバーコードであり、コード規格は任意である。通常、外国タバコのメーカが、当該ラベルをケース6に付する。どのような情報をコード化するかも、通常外国タバコメーカが決定する。ケース6の複数の面に、同じラベル7が付されていてもよい。
【0020】
図4の例では、メーカ名、輸入者名、銘柄、製造(輸出)国名、製造年月、関税関係情報及び保管料関係情報といった情報(符号7c)が、ケースコード7bに記憶されている。又は、符号7cの情報を呼び出すための識別コードがケースコード7bに記憶されている。これらはあくまでも一例であり、その他にも、パッケージデザイン、輸入港名、個体数量等が記憶されていてもよい。ここで“記憶されている”とは、人間が判読可能な文字列又は数字が任意の規則でコード化された結果が、所定の太さ等を有するバー等に変換されたうえで、ラベル上に印刷されていることを意味する(以降で説明するシンボルについても同様)。
【0021】
(シンボル)
図5は、シンボル8を説明する図である。シンボル貼付機5は、シンボル添付機5の前を経由したすべてのケース6に、シンボル8を貼付する。このとき、ケース6の面のうちラベル7が付されていない面に、シンボル8が貼付されることが望ましい。シンボル8には、シンボル貼付機5によって入庫管理コード8bが印刷されている。この入庫管理コード8bもまた、例えば1次元又は2次元のバーコードであり、コード規格は任意である。ユーザ(倉庫の運営主体)が、どのような情報をコード化するかを決定する。ケース6の複数の面に、同じシンボル8が付されていてもよい。
【0022】
図5の例では、シンボル貼付機5は、保管単位としての銘柄、製造年月及び行先を入庫管理コード8bに記憶しているほか、荷役作業員が保管単位としてのケース群を視認しやすくするために、シンボル8上にこれらの情報を示す文字8cを印刷している。なお、後記するケース6の再入庫の際、シンボル貼付機5は、既に貼付されているシンボル8の上に重ねて新たなシンボル8を貼付する。
【0023】
(排出条件情報)
図6は、排出条件情報31の一例である。排出条件情報31においては、排出条件ID欄101の排出条件IDに関連付けて、前提欄102には前提が、項目欄103には項目が、排出条件欄104には排出条件が、行先欄105には行先が記憶されている。
排出条件ID欄101の排出情報IDは、排出条件を一意に特定する識別子である。排出条件とは、ケース6の行先、すなわちコンベヤの分岐を決定する条件である。
前提欄102の前提は、その排出条件が適用される前提となる他の排出条件である。
項目欄103の項目は、排出条件が適用される項目であり、ここでは、“ケースの寸法”、外国タバコの“銘柄”及び外国タバコの“製造年月”のいずれかである。
【0024】
排出条件欄104の排出条件は、前記した排出条件である。
行先欄105の行先は、ケース6の行先である。このうち、“入庫可能品レーン”は、入庫可能品が搬送される保管スペース42までのコンベヤの集合である。“入庫不可能品レーン”は、入庫不可能品が搬送される保管スペース43までのコンベヤの集合である。“入庫一時不可能品レーン”は、入庫一時不可能品が搬送される保管スペース44までのコンベヤの集合である。
【0025】
詳細は後記するが、説明のわかりやすさのため、いま入庫管理装置1は、“ケースの寸法:W50cm×D60cm×H40cm、銘柄:AA、製造年月2021年3月”を入庫可能品の基準としているものとする。図6を見ると、例えば以下のことがわかる。
・ケースの寸法のうちいずれかが基準に対して±○cmを超えて異なる場合、そのケースは、“入庫不可能品レーン”へ搬送される(C01)。この場合、銘柄及び製造年月は、行先に影響しない。なお、“±○cm”の具体的な値は、例えば、メーカごと、銘柄ごと、・・・に決定されてもよいし、メーカ、銘柄等に関係なく共通の値が決定されてもよい。以降では、説明の単純化のため、共通の値が決定されているものとする。
【0026】
・ケースの寸法のすべてが基準に対して±○cm以内の差異であったとしても、銘柄が基準に相違する場合、そのケースは、“入庫不可能品レーン”へ搬送される(C02を経てC03)。この場合、製造年月は、行先に影響しない。
・ケースの寸法のすべてが基準に対して±○cm以内の差異であり、かつ、銘柄が基準に一致したとしても、製造年月が基準に比して許容差異の範囲外である場合、そのケースは、“入庫不可能品レーン”へ搬送される(C02及びC04を経てC06)。
【0027】
・ケースの寸法のすべてが基準に対して±○cm以内の差異であり、かつ、銘柄が基準に一致したとしても、製造年月が基準に比して許容差異の範囲内である場合、そのケースは、“入庫一時不可能品レーン”へ搬送される(C02及びC04を経てC05)。なお、この場合、ケースは再度コンベヤ45aに投入されることになる。
・ケースの寸法のすべてが基準に対して±○cm以内の差異であり、銘柄が基準に一致し、かつ、製造年月が基準に一致する場合、そのケースは、“入庫可能品レーン”へ搬送される(C02、C04、C07)。この場合が、通常最も多い。
【0028】
(入庫作業情報)
図7は、入庫作業情報32の一例である。入庫作業情報32においては、項番欄111に記憶された項番に関連付けて、区分欄112には区分が、メーカ名欄113にはメーカ名が、輸入者名欄114には輸入者名が、銘柄欄115には銘柄が、製造国名欄116に製造国名が、製造年月欄117には製造年月が、入庫年月欄118には入庫年月が、入庫時期欄119には入庫時期が、製造年月差異欄120には製造年月差異が、混在予想フラグ欄121には混在予測フラグが記憶されている。
【0029】
項番欄111の項番は、入庫作業情報32のレコードを一意に特定する番号である。
区分欄112の区分は、“実績”又は“予定”のいずれかである。“実績”は、そのレコードに係るケース(物品)の入庫が既に終了していることを示す。“予定”は、そのレコードに係るケースの入庫が未だ終了していないことを示す。
メーカ名欄113のメーカ名は、物品(外国タバコ)のメーカである。
輸入者名欄114の輸入者名は、物品の輸入者の名称である。
銘柄欄115の銘柄は、物品の銘柄である。
製造国名覧116の製造国名は、物品の製造国の名称である。
【0030】
製造年月欄117の製造年月は、物品が製造された年月である。製造年月の早い順にコンテナ41が到着するとは限らず、1個のコンテナに複数の製造年月の物品が混在する場合もある。多くの輸入者は、同じ製造年月の物品をまとめて、かつ、製造年月の早い順に、国内に流通させることを希望している。なお、本実施形態においては、1個のケースに格納されるすべての物品の製造年月は、同じである。
入庫年月欄118の入庫年月は、物品が実際に入庫された年月、又は、物品が入庫される予定の年月である。
入庫時期欄119の入庫時期は、入庫年月のうちの“上旬”、“中旬”又は“下旬”のうちのいずれかである。これらは、保管料算出の基礎となる。
【0031】
製造年月差異は、予定されていた製造年月に対する実際の製造年月の差異(単位:月)である。例えば、現時点が“2021年04月”であるとする。項番1に係る物品の製造年月は、予定段階において“2021年01月”であった。2021年4月、コンテナ41が予定通り到着し、物品が実際に入庫された。多くの物品の製造年月は“2021年01月”であったが、そうでないものも混在していた。全体のうち所定の閾値以上の数の物品の製造年月が“2021年03月”であった。これらの物品は、何等かの手違いで早く着き過ぎたものである。この例では、製造年月差異は、“+2”となる。
【0032】
混在予想フラグ欄121の混在予想フラグ“○”は、区分が“予定”であるレコードに係る物品に、製造時期が異なるものが相当数含まれていると予想されることを示す。この予想の根拠は、区分が“実績”であるレコードのうち、例えばメーカ名、輸入者名及び銘柄が共通であるレコードの製造年月差異である。項番1のレコード及び項番4のレコードに注目すると、メーカ名、輸入者名及び銘柄が共通である。そして、項番1のレコードの製造年月差異欄120には“+2”が記憶されている。したがって、入庫管理装置1は、項番4のレコードに混在予想フラグを立てている。
【0033】
ユーザは、物品が共通して有する属性として、メーカ名欄113~入庫時期欄119に記憶すべき情報を任意に設定することができる。多くの場合、これらの属性の組合せが、その物品を格納するケースをパレットに段積しラッピングする単位となる。
【0034】
(許容差異情報)
図8は、許容差異情報33の一例である。許容差異情報33においては、項番欄131に記憶された項番に関連付けて、メーカ名欄132にはメーカ名が、輸入者名欄133には輸入者名が、銘柄欄134には銘柄が、製造国名欄135に製造国名が、製造年月欄136には製造年月が、入庫年月欄137には入庫年月が、入庫時期欄138には入庫時期が、製造年月差異欄139には製造年月差異が記憶されている。
許容差異情報32の構成は、入庫作業情報32(図7)から、区分欄112、製造年月差異欄120及び混在予想フラグ欄121を削除し、製造年月許容差異欄139を加えたものである。ただし、図7とは異なり、図8においては、各レコードは、すべて将来的な入庫の“予定”に係るものである。そして、製造年月許容差異欄139の製造年月許容差異は、輸入業者が許容する製造年月の差異の最大限度を示している。
【0035】
項番1のレコードに関し、輸入業者“P社”の意向に基づき倉庫の運営主体は以下のことを考えている。
・2021年08日に、銘柄“AA”が入庫されるはずである。
・理想的には、入庫されたすべての物品の製造年月は“2021年05月”であるはずである。
・しがしながら、メーカ名、輸入者名及び銘柄が同じであった過去の入庫実績から、相当の確率で、製造年月が異なる物品が混在していることが予想される。
【0036】
・そのうち、製造年月が“2021年6月”であるものは、取り敢えず入庫したうえで、倉庫内の保管スペース44で別途管理しておき、2021年9月以降、製造年月が“2021年6月”であるものが大量に入庫された段階で、それに合流させる。製造年月が“2021年7月”であるものも同様である。
・しかしながら、製造年月が“2021年8月”であるものは、保管スペース43で別途管理したうえで、可能な限り速やかに保管コストの安いスペースへ移送する、又は、メーカに引き取ってもらう。
【0037】
(行先混雑情報)
図9は、行先混雑情報34の一例である。行先混雑情報34においては、領域ID欄141に記憶された領域IDに関連付けて、容量欄142には容量が、銘柄欄143には銘柄が、ケース数欄144にはケース数が、占有率欄145には占有率が記憶されている。
領域ID欄141の領域IDは、保管スペース44のうち銘柄ごとに区分けされた領域(図示ぜず)を一意に特定する識別子である。各領域に対応してコンベア又はコンベアの還流ループが独立して設置されている場合、そのコンベアもまた領域に含まれる。
容量欄142の容量は、領域の空間のうち物品を格納可能な空間の体積である。“#”は、異なる数値を省略的に示している。
【0038】
銘柄欄143の銘柄は、外国タバコの銘柄である。
ケース数欄144のケース数は、領域に格納中のケースの数である。
占有率欄145の占有率は、領域に格納中のケースの体積の合計が容量に占める比率である。
各領域は、センサ及びリーダ(図示せず)を設置している。リーダは、所定の周期でシンボルに記憶された銘柄を読み取り、その結果を入庫管理装置1に送信する。センサは、所定の周期でケース数を計測し、その結果を入庫管理装置1に送信する。
【0039】
(処理手順)
以降、本実施形態の処理手順を説明する。処理手順が開始される前提として、行先混雑情報34(図9)が、最新の状態で記憶装置15に格納されているとする。
図10は、処理手順のフローチャートである。図11は、図10の続きである。
ステップS201において、入庫管理装置1の入出力処理部21は、入庫作業情報32(図7)を受け付ける。具体的には、第1に、入出力処理部21は、ユーザが入庫作業情報32を、入力装置12を介して入力するのを受け付ける。この段階では、入庫作業情報32の製造年月差異欄120及び混在フラグ欄121は、空欄である。
第2に入出力管理部21は、入庫作業情報32のレコードのうち区分が“実績”であるレコードの製造年月差異欄120に対し、ユーザが数値を入力するのを受け付ける。説明の便宜上ここでは、項番1のレコードに製造年月差異“+2”が入力されたとする。
【0040】
ステップS202において、入出力処理部21は、排出条件情報31(図6)を受け付ける。具体的には、入出力処理部21は、ユーザが排出条件情報31を、入力装置12を介して入力するのを受け付ける。このとき、ユーザは、入力装置12に対して手動で図6のような表を入力してもよいし、完成している表を入力装置12に読み取らせてもよい。図6の例の項目は、あくまでも一例である。ユーザは、“ケースの寸法”、“銘柄”及び“製造年月”以外の属性を設定してもよい。図6の例は、輸入者の混在を無視しているが、例えば、輸入者が混在しない状態でケースをパレットに段積しラッピングすることをユーザが希望する場合、ユーザは、項目として“輸入者”を設定する。メーカが混在しない状態でケースをパレットに段積しラッピングすることをユーザが希望する場合、ユーザは、項目として“メーカ”を設定する。
【0041】
ステップS203において、入出力処理部21は、許容差異情報33(図8)を受け付ける。具体的には、入出力処理部21は、ユーザが許容差異情報33を、入力装置12を介して入力するのを受け付ける。このとき、ユーザは、入力装置12に対して手動で図8のような表を入力してもよいし、完成している表を入力装置12に読み取らせてもよい。
【0042】
ステップS204において、入庫管理装置1の入庫管理部22は、混在を予想する。具体的には、第1に、入庫管理部22は、入庫作業情報32のうち、製造年月差異“+2”が入力された項番1のレコードにおけるメーカ名、輸入者名及び銘柄を取得する。ここでは、“A社”、“P社”及び“AA”が取得される。
第2に、入庫管理部22は、“A社”、“P社”及び“AA”を検索キーとして、入庫作業情報32のうち区分が“予定”であるレコードを検索し、該当したレコードの混在予想フラグ欄121に“○”を記憶する。ここでは、項番4のレコードの混在予想フラグ欄121に“○”が記憶されることになる。その後時間が経過し、2021年08月下旬のある日、入庫作業情報32の項番4のレコードに係る物品を積んだコンテナ41が到着し、その物品(ケース)が倉庫に入庫されたとする。
【0043】
ステップS205において、入庫管理部22は、入庫及び再入庫を開始する。具体的には、入庫管理部22は、現時点以降、図7の項番4のレコードに係る入庫及び再入庫が始まる旨を認識し、例えば各コンベヤの動力をオンにする。するとコンベヤ45aは、ケース6をシンボル貼付機5の方向に移動させはじめる(入庫)。
【0044】
このとき、入庫管理部22は、行先混雑情報34(図9)を参照し、銘柄“AA”が保管スペース44に格納されているか否かを調べる。銘柄“AA”が格納されている場合、入庫管理部22は、コンベヤ45f及び45eに対し、保管スペース44に格納されていた銘柄“AA”を搬出し、コンベヤ45aに合流させる旨指示する(再入庫)。つまり、入庫管理部22は、現在入庫されている複数のケースに格納される物品が共通して有する属性に応じて、一時入庫不可能品が再度入庫されるタイミングを決定する。
【0045】
ステップS206において、入庫管理部22は、ケースの寸法を計測する。具体的には、入庫管理部22は、センサ2が計測したケース6の寸法(W、D、H)を取得する。
【0046】
ステップS207において、入庫管理部22は、計測結果がOKであるか否かを判断する。具体的には、入庫管理部22は、ステップS206において取得された寸法が基準に比して“±○cm”以内の差異に収まる場合(ステップS207“Yes”)、ステップS208に進み、それ以外の場合(ステップS207“No”)、ステップS213に進む。なお、“A社”、“P社”及び“AA”の組合せに対し基準となるケースの寸法が補助記憶装置15に記憶されており、入庫管理部22は、それを参照する。結局ここで入庫処理部22は、取得された寸法が、排出条件情報31(図6)の排出条件C01又はC02のいずれに該当するかを判断する。
【0047】
ステップS208において、入庫管理部22は、ケースコード7bを読み取る。具体的には、入庫管理部22は、リーダ3が読み取ったケースコード7bの銘柄及び製造年月を取得する。
【0048】
ステップS209において、入庫管理部22は、銘柄が同じであるか否かを判断する。具体的には、入庫管理部22は、ステップS208において取得した銘柄が“AA”である場合(ステップS209“Yes”)、ステップS210に進み、それ以外の場合(ステップS209“No”)、ステップS213に進む。結局ここで入庫管理部22は、取得した銘柄が、排出条件情報31(図6)の排出条件C03又はC04のいずれに該当するかを判断する。
【0049】
ステップS210において、入庫管理部22は、製造月日が同じであるか否かを判断する。具体的には、第1に、入庫管理部22は、許容差異情報33(図8)の項番1のレコードを参照し、基準となる製造年月“2021年05月”を取得する。
第2に、入庫管理部22は、ステップS208において取得した製造年月が“2021年05月”である場合(ステップS210“Yes”)、ステップS215に進み、それ以外の場合(ステップS210“No”)、ステップS211に進む。結局ここで入庫管理部22は、取得した製造年月が、排出条件情報31(図6)の排出条件C07に該当するか否かを判断する。
【0050】
ステップS211において、入庫管理部22は、製造月日が許容差異の範囲内であるか否かを判断する。具体的には、第1に、入庫管理部22は、許容差異情報33(図8)の項番1のレコードを参照し、製造年月許容差異“+2”を取得する。
第2に、入庫管理部22は、ステップS208において取得した製造年月が“2021年06月”又は“2021年07月”である場合(ステップS211“Yes”)、ステップS212に進み、それ以外の場合(ステップS211“No”)、ステップS213に進む。結局ここで入庫管理部22は、取得した製造年月が、排出条件情報31(図6)の排出条件C05又はC06のいずれに該当するか否かを判断する。
【0051】
ステップS212において、入庫管理部22は、行先の領域が空いているか否かを判断する。具体的には、第1に、入庫管理部22は、行先混雑情報34(図9)を参照し銘柄“AA”の行先としての領域が空いているか否かを調べる。図9においては、領域“L01”にはもはや銘柄“AA”のケースを搬送することはできない。しかしながら、領域“L04”に銘柄“AA”のケースを搬送することはできる。
第2に、入庫管理部22は、領域が空いている場合(ステップS212“Yes”)、ステップS214に進み、それ以外の場合(ステップS212“No”)、ステップS213に進む。
【0052】
ステップS213において、入庫管理部22は、入庫不可能品レーンに搬送する。具体的には、入庫管理部22は、当該ケースが“入庫不可能品”であると決定し、その旨をシンボル貼付機5に送信し、保管スペース43に向けて当該ケースを搬送する指示を分岐装置に送信する。すると、シンボル貼付機5は、“行先:入庫不可能品レーン”を記憶した入庫管理コード8b及びその文字列8cを印刷したシンボル8を当該ケースに貼付する。やがて、当該ケースは、コンベヤ及び分岐装置にガイドされて、保管スペース43に到着する。
【0053】
ステップS214において、入庫管理部22は、入庫一時不可能品レーンに搬送する。具体的には、入庫管理部22は、当該ケースが“入庫一時不可能品”であると決定し、その旨をシンボル貼付機5に送信し、保管スペース44に向けて当該ケースを搬送する指示を分岐装置に送信する。すると、シンボル貼付機5は、“行先:入庫一時不可能品レーン”を記憶した入庫管理コード8b及びその文字列8cを印刷したシンボル8を当該ケースに貼付する。やがて、当該ケースは、コンベヤ及び分岐装置にガイドされて、保管スペース44に到着する。
【0054】
ステップS215において、入庫管理部22は、入庫可能品レーンに搬送する。具体的には、入庫管理部22は、当該ケースが“入庫可能品”であると決定し、その旨をシンボル貼付機5に送信し、保管スペース42に向けて当該ケースを搬送する指示を分岐装置に送信する。すると、シンボル貼付機5は、“行先:入庫可能品レーン”を記憶した入庫管理コード8b及びその文字列8cを印刷したシンボル8を当該ケースに貼付する。やがて、当該ケースは、コンベヤ及び分岐装置にガイドされて、保管スペース42に到着する。
【0055】
ステップS206~S215の処理は、ケース6ごとに繰り返される。いま、説明の便宜上、“A社”、“P社”及び“AA”に係る一連のケース6の入庫が終了したとする。
ステップS216において、入庫管理部22は、混在実績を登録する。具体的には、入庫管理部22は、入庫作業情報32(図7)の項番4のレコードの区分欄112に“実績”を上書きし、製造年月差異欄120に実際の差異の最大値を記憶する。その後、処理手順を終了する。
【0056】
(本実施形態の効果)
本実施形態の入庫管理装置の効果は以下の通りである。
(1)入庫管理装置は、入庫不可能品及び入庫一時不可能品を入庫可能品と分別することができる。
(2)入庫管理装置は、入庫不可能品、入庫一時不可能品及び入庫可能品のそれぞれの行先を決定し、その行先に実際に搬送することができる。
(3)入庫管理装置は、ケースに付されたケースコードを読み取ることができる。
(4)入庫管理装置は、保管単位としてのケース群を視認しやすくするシンボルをケースに貼付することができる。
(5)入庫管理装置は、物品のメーカ、銘柄、製造時期に応じて、保管単位を柔軟に設定することができる。
(6)入庫管理装置は、寸法が異なるケースを排出し、段積されたケースの荷崩れを防ぐことができる。
(7)入庫管理装置は、一旦入庫一時不可能品とされたケースを、再入庫することができる。
【0057】
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 入庫管理装置
2 センサ
3 リーダ
4 ネットワーク
5 シンボル貼付機
6 ケース(物品)
7 ラベル
8 シンボル
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
16 通信装置
21 入出力処理部
22 入庫管理部
31 排出条件情報
32 入庫作業情報
33 許容差異情報
34 行先混雑情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11