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特開2022-177594情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177594
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20221124BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021083974
(22)【出願日】2021-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】518109309
【氏名又は名称】株式会社オープンルーム
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】田沼 豊寿
(72)【発明者】
【氏名】ミューラー ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】戸城 元甫
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】物件情報をより網羅的且つ効率的に提供することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】物件情報が掲載された物件情報媒体を示す画像データを、任意の他の情報処理装置から取得する画像データ取得部と、画像データに対して画像認識処理を実行することにより、物件情報を抽出する画像認識処理部と、抽出された物件情報を、物件情報データベースに登録する登録部と、物件情報の検索要求を、任意の更に他の情報処理装置から取得する検索要求取得部と、検索要求に応じて、物件情報データベースを検索して検索結果を生成する検索部と、検索結果を、更に他の情報処理装置に送信する送信部と、を備える情報処理装置であって、検索結果は、地図と、該地図上における物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるための表示データを含む、情報処理装置。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物件情報が掲載された物件情報媒体を示す画像データを、任意の他の情報処理装置から取得する画像データ取得部と、
前記画像データに対して画像認識処理を実行することにより、前記物件情報を抽出する画像認識処理部と、
抽出された前記物件情報を、物件情報データベースに登録する登録部と、
物件情報の検索要求を、任意の更に他の情報処理装置から取得する検索要求取得部と、
前記検索要求に応じて、前記物件情報データベースを検索して検索結果を生成する検索部と、
前記検索結果を、前記更に他の情報処理装置に送信する送信部と、
を備える情報処理装置であって、
前記検索結果は、地図と、該地図上における前記物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるための表示データを含む、
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示データは、前記物件情報を表示するための表示データを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像認識処理部は、前記画像データに対して画像認識処理を実行することにより、更に、前記物件情報に関するレイアウト情報を抽出する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の情報処理装置から、前記物件情報を物件探索者に提供するエージェントを識別するためのエージェント識別情報を取得するエージェント識別情報取得部、を更に備え、
前記登録部は、前記エージェント識別情報を前記物件情報に対応付けて前記物件情報データベースに登録する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記更に他の情報処理装置から、前記物件探索者を識別するための物件探索者識別情報を取得する物件探索者識別情報取得部、を更に備え、
前記登録部は、前記物件探索者識別情報を前記物件情報に対応付けて前記物件情報データベースに登録する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
所定条件が満たされた場合、前記物件情報データベースに登録された第1物件情報と第2物件情報とを統合する統合部、を更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定条件は、前記第1物件情報と前記第2物件情報とが、所定の少なくとも1つの項目において一致していることを含む、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定条件は、統合の要求を取得したことを含む、請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
物件情報が掲載された物件情報媒体を示す画像データを、任意の他の情報処理装置から取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データに対して画像認識処理を実行することにより、前記物件情報を抽出する画像認識処理ステップと、
抽出された前記物件情報を、物件情報データベースに登録する登録ステップと、
物件情報の検索要求を、任意の更に他の情報処理装置から取得する検索要求取得ステップと、
前記検索要求に応じて、前記物件情報データベースを検索して検索結果を生成する検索ステップと、
前記検索結果を、前記更に他の情報処理装置に送信する送信ステップと、
を含み、
前記検索結果は、地図と、該地図上における前記物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるための表示データを含む、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
物件情報が掲載された物件情報媒体を示す画像データを、任意の他の情報処理装置から取得する画像データ取得部と、
前記画像データに対して画像認識処理を実行することにより、前記物件情報を抽出する画像認識処理部と、
抽出された前記物件情報を、物件情報データベースに登録する登録部と、
物件情報の検索要求を、任意の更に他の情報処理装置から取得する検索要求取得部と、
前記検索要求に応じて、前記物件情報データベースを検索して検索結果を生成する検索部と、
前記検索結果を、前記更に他の情報処理装置に送信する送信部と、
として機能させるためのプログラムであって、
前記検索結果は、地図と、該地図上における前記物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるための表示データを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、不動産物件の情報を管理するための不動産流通標準情報システム(Real Estate Information Network System/レインズ)が利用されている。不動産物件のオーナーから当該不動産物件の売却や賃貸の依頼を受けた不動産業者(元付業者)は、当該システムに物件情報を登録することができる。そして、物件探索者に対して不動産物件を紹介する不動産業者であるエージェント(客付業者)は、自己の端末装置から当該システムにアクセスし、所望の物件の価格、所在地、及び間取り図等の情報が記載された印刷用画像データをプリンタ等によって紙媒体に出力して物件探索者に提供することができる。
【0003】
例えば特許文献1には、物件情報に対応する印刷用画像データ内に設定された差替対象領域に所定の差替用画像データを挿入して出力する技術が開示されている。当該技術により、例えばエージェントは、元付業者の連絡先を自己の連絡先に差し替えた物件情報資料を出力して物件探索者に提供することができ、物件探索者に対してエージェントへの連絡を促すことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6279000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
数多く存在する物件の中から物件探索者の希望により近い物件を探す際には、エージェントが有する専門知識や探索能力が不可欠である。そのため、エージェントが取り扱う物件情報を集約して、これをより効率的に物件探索者に提供する仕組みが必要とされている。
【0006】
そこで、本発明は、物件情報をより効率的に物件探索者に提供することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、物件情報が掲載された物件情報媒体を示す画像データを、任意の他の情報処理装置から取得する画像データ取得部と、画像データに対して画像認識処理を実行することにより、物件情報を抽出する画像認識処理部と、抽出された物件情報を、物件情報データベースに登録する登録部と、物件情報の検索要求を、任意の更に他の情報処理装置から取得する検索要求取得部と、検索要求に応じて、物件情報データベースを検索して検索結果を生成する検索部と、検索結果を、更に他の情報処理装置に送信する送信部と、を備える情報処理装置であって、検索結果は、地図と、該地図上における物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるための表示データを含む。
【0008】
この態様によれば、物件情報媒体の読み取りによって生成された画像データから物件情報が抽出され、物件情報データベース(DB)に登録されるため、物件情報媒体に掲載された物件情報の集約の負担が低減される。更に、地図上に、物件情報に対応するオブジェクトがマッピングされた画面を表示することが可能となるため、物件情報の検索によって効率的に物件情報を把握することが可能となる。よって、物件情報をより効率的に物件探索者に提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、物件情報をより網羅的且つ効率的に提供することの可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る物件情報媒体の一例を示す概略図である。
図3】本実施形態に係る情報処理装置400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る物件情報管理サーバ10の機能構成の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係るエージェント情報DB123データ構造の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る物件探索者情報DB124のデータ構造の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る物件探索者情報DB124のデータ構造の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係るエージェント端末20の機能構成の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る物件探索者端末30の機能構成の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係る情報処理システム1が実行する情報処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
図11】本実施形態に係る情報処理システム1が実行する情報処理の動作シーケンスの他の一例を示す図である。
図12】本実施形態に係る検索結果画面の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)
【0012】
(1)概要
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すとおり、情報処理システム1は、通信ネットワークNを介して互いに情報を送受信可能に接続された物件情報管理サーバ10と、エージェント端末20と、物件探索者端末30と、を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(CommunityAntennaTelevision)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
【0013】
物件情報管理サーバ10は、情報処理システム1において、不動産物件に関する物件情報を検索・閲覧等するためのサービスを、エージェントが利用するエージェント端末20や、物件探索者が利用する物件探索者端末30に提供するシステムである。情報処理システム1は、複数のエージェント端末20を含んでもよく、また、複数の物件探索者端末30を含んでもよい。
【0014】
本実施形態に係る情報処理システム1においては、物件情報媒体から物件情報が抽出され、例えば物件情報管理サーバ10が管理する物件情報DBに当該物件情報が登録される。図2は、本実施形態に係る物件情報媒体の一例を示す概略図である。物件情報媒体は、不動産物件情報が掲載された媒体であり、例えば、所定の物件情報がプリンタ等によって紙等の所定の媒体に出力されることにより作成され得る。物件情報媒体は、例えば、上述したレインズ等の公的なDBに基づいて作成されたものであってもよいし、特定の不動産業者(元付業者か客付業者かを問わない)が独自に管理するものであってもよい。物件情報媒体は、例えば、物件の種別(販売物件/賃貸物件の種別や、新築/中古の種別等)、物件名、住所等の所在地、公共交通機関等からのアクセス時間、価格(販売価格、賃貸価格等)、その他の詳細情報を含んでもよい。また、物件情報媒体は、地図、間取り図、及び物件写真等を含んでもよい。
【0015】
また、物件情報媒体は、物件情報を取り扱う不動産業者の連絡先情報(会社情報や、個人の連絡先情報等)を含んでもよい。連絡先情報は、物件情報媒体を出力するためのデータである物件情報媒体データに登録された任意の不動産業者の連絡先が記載されてもよい。例えば、物件情報媒体が上述したレインズ等の公的なDBに基づいて作成される場合、物件情報媒体の連絡先情報には、例えば物件のオーナーから販売や賃貸の依頼を受けた不動産業者(元付業者)の連絡先が掲載され得る。一方で、特に、本実施形態に係る物件情報管理サーバ10により生成される物件情報媒体データに基づいて出力される物件情報媒体には、物件探索者に対して物件を紹介する不動産業者であるエージェント(客付業者)等の連絡先が掲載され得る。
【0016】
エージェント端末20は、エージェントによる操作に応じて、物件情報が掲載された物件情報媒体を読み取ることにより、物件情報媒体を示す画像データを生成する。物件情報管理サーバ10は、エージェント端末20から当該画像データを取得した上で、当該画像データに対して画像認識処理を実行することにより、画像データから物件情報を抽出する。抽出される物件情報の形式は、特に限定されないが、例えば、テキスト形式であってもよいし、画像形式であってもよい。テキスト形式の物件情報は、例えば、物件情報媒体に掲載された物件名や住所等のテキストに対応してもよく、画像形式の物件情報は、例えば、物件情報媒体に掲載された地図、間取り図、及び物件写真等に対応してもよい。
【0017】
物件情報管理サーバ10は、例えば、画像データから抽出された物件情報を、物件情報管理サーバ10が管理する物件情報DBに登録する。このように、本実施形態に係る情報処理システム1では、物件情報媒体の読み取りにより生成された画像データから物件情報が抽出され、物件情報DBに登録されるため、物件情報媒体に掲載された物件情報の集約の負担が低減される。また、物件情報管理サーバ10は、エージェントを識別するためのエージェント識別情報を物件情報に対応付けて、物件情報DBに登録してもよい。これにより、エージェントは、エージェント端末20を介して物件情報DBにアクセスすることにより自身が取り扱う物件情報を管理しやすくなる。また、物件探索者は、物件探索者端末30を介して物件情報DBにアクセスする際に、エージェントと容易にコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0018】
物件情報管理サーバ10は、エージェント端末20や物件探索者端末30から取得される物件情報の検索要求に応じて、物件情報DBを検索し、検索結果をエージェント端末20や物件探索者端末30に送信する。このとき、物件情報管理サーバ10は、例えば、所定の表示データを検索結果に含めてもよい。当該表示データは、地図と、該地図上における物件情報に対応する位置に配置されたオブジェクトとを表示させるためデータを含んでもよい。なお、上述した表示データの生成は、物件情報管理サーバ10ではなく、物件情報管理サーバ10から物件情報を受信したエージェント端末20や物件探索者端末30が実行してもよい。これにより、エージェント端末20や物件探索者端末30において、地図上に、物件情報に対応するオブジェクトがマッピングされた画面を表示することが可能となるため、エージェントや物件探索者は、効率的に物件情報を把握することが可能となる。
【0019】
(2)ハードウェア構成
図3は、本実施形態に係る情報処理装置400のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係る物件情報管理サーバ10、エージェント端末20、及び物件探索者端末30はそれぞれ、例えば、1つ又は複数の情報処理装置400によって構成される。情報処理装置400は、コンピュータを含み、具体的には、サーバ装置、パーソナルコンピュータ、PDA(PersonalDigitalAssistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が想定されるが、これらに限られるものではない。
【0020】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力インターフェース(入出力I/F)404と、通信インターフェース(通信I/F)405とを含む。情報処理装置400のハードウェアの各構成要素は、例えば、バスBを介して相互に接続される。
【0021】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により、本開示に記載される機能、および/又は、方法を実現する。
【0022】
プロセッサ401は、ストレージ403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、および/又は、方法を実行する。プロセッサ401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(MicroProcessingUnit)、GPU(GraphicsProcessingUnit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processorcore)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application―SpecificIntegratedCircuit)、FPGA(FieldProgrammableGateArray)等を含み、集積回路(IC(IntegratedCircuit)チップ、LSI(LargeScaleIntegration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1つ又は複数の集積回路により実現されてよく、実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0023】
メモリ402は、ストレージ403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ401に対して作業領域を提供する。メモリ402には、プロセッサ401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ402は、例えば、RAM(RandomAccessMemory)、ROM(ReadOnlyMemory)などを含む。
【0024】
ストレージ403は、プログラムを記憶する。ストレージ403は、例えば、HDD(HardDiskDrive)、SSD(SolidStateDrive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0025】
入出力I/F404は、情報処理装置400に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0026】
入力装置は、操作者からの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。また、入力装置は、物件情報媒体を光学的手段等の任意の手段により読み取るスキャナ等の画像読取装置を含んでもよい。
【0027】
出力装置は、プロセッサ401で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/又は、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データ(画面情報)に従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の表示装置のいずれか又はその組み合わせにより実現される。出力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(例えば、液晶ディスプレイ、OELD(OrganicElectroluminescenceDisplay)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:HeadMountedDisplay)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンタなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0028】
通信I/F405は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F405は、ネットワークNを介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を備える。通信I/F405は、各種データをプロセッサ401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ401に伝達する。
【0029】
本開示の実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0030】
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0031】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置400に提供されてもよい。また、本開示の実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。なお、本開示のプログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0032】
情報処理装置400における処理の少なくとも一部は、1つ又は複数のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。情報処理装置400における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ401により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0033】
(3)機能構成
(3-1)物件情報管理サーバ10
図4は、本実施形態に係る物件情報管理サーバ10の機能構成の一例を示す図である。図4に示すとおり、物件情報管理サーバ10は、例えば、制御部110と、記憶部120とを備える。図4に開示の各機能部は、情報処理装置400が備えるプロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により実現される。具体的には、物件情報管理サーバ10の制御部110は、例えば入出力I/F404、通信部I/F105、及びプロセッサ401等により実現され、物件情報管理サーバ10の記憶部220は、例えばメモリ402、及び/又はストレージ403等により実現されうる。
【0034】
制御部110は、例えば、送信部111と、受信部112と、画像認識処理部113と、と、DB管理部114と、検索部115と、物件情報媒体データ生成部116と、を備える。
【0035】
送信部111は、例えば、エージェント端末20及び物件探索者端末30等の他の情報処理装置に、各種の情報を送信する。例えば、送信部111は、物件情報媒体データ送信部としての機能を有し、物件情報媒体データ生成部が生成した物件情報媒体データを、エージェント端末20や物件探索者端末30等の他の情報処理装置に送信する。また、例えば、送信部111は、検索結果送信部としての機能を有し、検索部115が生成した検索結果を、エージェント端末20や物件探索者端末30等の他の情報処理装置に送信する。検索結果には、検索部115等により生成された後述する表示データが含まれてもよい。また、例えば、送信部111は、エージェント端末20から受信された任意のメッセージやデータ等を、物件探索者端末30に転送(送信)してもよいし、物件探索者端末30から受信された任意のメッセージやデータ等をエージェント端末20に転送(送信)してもよい。なお、送信部111は、直接的にメッセージやデータ等を転送せずに、物件情報管理サーバ10の記憶部120等の所定の記憶部にメッセージやデータ等を保存した上で、保存先を示す共有リンクを発行し、当該共有リンクをエージェント端末20や物件探索者端末30等に送信してもよい。
【0036】
受信部112は、例えば、物件探索者端末30やエージェント端末20等の他の情報処理装置から、各種の情報を受信する。例えば、受信部112は、画像データ取得部としての機能を有し、エージェント端末20等の他の情報処理装置から、物件情報媒体を示す画像データを取得(受信)してもよい。また、例えば、受信部112は、検索要求取得部としての機能を有し、エージェント端末20や物件探索者端末30等の他の情報処理装置から、物件情報の検索要求を取得(受信)してもよい。また、例えば、受信部112は、物件情報媒体データ要求取得部としての機能を有し、エージェント端末20等の他の情報処理装置から、物件情報媒体データの要求(物件情報媒体データ要求)を取得(受信)してもよい。また、例えば、受信部112は、エージェント端末20や物件探索者端末30等から、任意のメッセージやデータ等を受信してもよい。
【0037】
画像認識処理部113は、例えば、物件情報媒体を示す画像データに対して所定の画像認識処理を実行することにより、当該画像データに基づいて物件情報やレイアウト情報等を抽出する。抽出される物件情報の形式は、特に限定されないが、例えば、テキスト形式であってもよいし、画像形式であってもよい。テキスト形式の物件情報は、例えば、物件情報媒体に掲載された物件名や住所等のテキストに対応してもよく、画像形式の物件情報は、例えば、物件情報媒体に掲載された地図、間取り図、及び物件写真等に対応してもよい。画像認識処理部113が用いる画像認識処理のアルゴリズムは、特に限定されないが、例えばOCR(Optical Character Recognition)を含んでもよい。また、画像認識処理部113は、所定のモデルに対して既存の物件情報媒体を学習データとする機械学習を行わせることにより生成された機械学習済みモデルを用いてもよい。画像認識処理部113は、特に、OCRの手法を適用した機械学習済みモデルであるAI-OCRを用いてもよい。
【0038】
DB管理部114は、例えば、記憶部120に記憶されたエージェント情報DB123、物件探索者情報DB124、及び物件情報DB125等の任意のDBを管理しており、これらDBの情報の登録・削除・変更等を実行する。例えば、DB管理部114は、エージェント端末20から取得された情報を、エージェント情報DB123や物件情報DB125に登録する。また、例えば、DB管理部114は、物件探索者端末30から取得された情報を、物件探索者情報DB124や物件情報DB125に登録する。また、例えば、DB管理部114は、画像認識処理部113が物件情報媒体を示す画像データから抽出した物件情報やレイアウト情報等を、物件情報DB125に登録する。このとき、DB管理部114は、物件情報DB125における項目「エージェント情報」について、例えば、物件情報媒体を示す画像データを物件情報管理サーバ10に送信したエージェント端末20を利用するエージェント(当該物件情報を取り扱うエージェント)のエージェントIDを登録してもよい。また、例えば、DB管理部114は、所定の条件(統合条件)が満たされる場合に、物件情報DB115に記憶された複数の物件情報を、1つの物件情報に統合してもよい。統合の処理の詳細については後述する。
【0039】
検索部115は、例えば、エージェント端末20や物件探索者端末30等の他の情報処理装置から受信した検索要求に応じて、物件情報DB125を検索する。検索要求は、物件情報に関する任意の項目によって規定されてよい。検索部115は、物件情報DB125の検索により、検索要求を満たす物件情報を特定し、特定された物件情報を含む検索結果を生成する。検索部115は、例えば、検索結果に所定の表示データを含めてもよい。具体的には、検索部115は、地図と、物件情報に対応するオブジェクトとを表示させるための表示データを検索結果に含めてもよい。当該表示データにおいて、オブジェクトは、例えば、地図上における物件情報の住所に対応する位置に配置される。また、表示データは、物件情報を表示するための表示データを含んでもよい。
【0040】
物件情報媒体データ生成部116は、例えば、物件情報媒体を出力するためのデータとして物件情報媒体データを生成する。物件情報媒体データは、例えば、物件情報DB125に登録された項目に基づいて生成されてもよく、物件情報及びレイアウト情報等を含んでもよい。物件情報媒体データ生成部116は、連絡先の差替の要求である連絡先差替要求に応じて、連絡先情報を差替えてもよい。具体的には、例えば、物件情報媒体データ生成部116は、物件情報媒体データに含める連絡先情報を、元の物件情報媒体に掲載されていた元付業者等の連絡先をエージェントの連絡先等に差し替えてもよい。エージェントの連絡先は、エージェント情報DB123等の任意のDBから取得されたものであってもよいし、エージェント端末20から取得されたものであってもよい。
【0041】
記憶部120は、例えば、本実施形態に係る物件情報管理サーバ10が実行するプログラム121と、地図データ122と、エージェントに関する情報を管理するエージェント情報DB123と、物件探索者に関する情報を管理する物件探索者情報DB124と、物件情報を管理する物件情報DB125とを記憶する。
【0042】
プログラム122は、例えば、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよく、この記録媒体からコンピュータにインストールされてもよい。
【0043】
地図データ122は、例えば、地図を表示するための表示データを含む。地図の態様は、特に限定されないが、例えば、道路や建物等が概略的に表された模式的な地図であってもよいし、航空写真等であってもよい。
【0044】
図5は、本実施形態に係るエージェント情報DB123データ構造の一例を示す図である。エージェント情報DB123には、例えば、エージェントID、基本情報、所属会社情報、評価情報、及びスケジュール情報等の項目を含むレコードが登録される。エージェントIDは、エージェントを識別するための識別情報である。
基本情報は、エージェントの氏名、住所、性別、年齢等の、エージェントに関する任意の属性情報である。基本情報は、例えば、DB管理部114が、エージェントが入力した基本情報をエージェント端末20等から取得し、登録してもよい。所属会社情報は、社名や住所等の、エージェントが所属する会社に関する任意の属性情報である。所属会社情報は、例えば、DB管理部114が、エージェントが入力した所属会社情報をエージェント端末20等から取得し、登録してもよい。評価情報は、エージェントに対して物件探索者等により与えられた評価に関する情報である。評価情報は、例えば、DB管理部114が、物件探索者が入力したエージェントに対する評価の情報を物件探索者端末30等から取得し、当該情報に基づいて登録してもよい。スケジュール情報は、エージェントのスケジュールに関する情報である。スケジュール情報は、例えば、DB管理部114が、エージェントが入力したスケジュール情報をエージェント端末20等から取得し、登録してもよい。なお、これら項目はあくまで一例であって、エージェント情報DB123には上記以外の物件探索者に関する任意の項目が含まれてもよい。
【0045】
図6は、本実施形態に係る物件探索者情報DB124のデータ構造の一例を示す図である。物件探索者情報DB124には、例えば、物件探索者ID、基本情報、希望条件情報、お気に入り物件情報等の項目を含むレコードが登録される。物件探索者IDは、物件探索者を識別するための識別情報である。基本情報は、物件探索者の氏名、住所、性別、年齢等の任意の属性情報である。希望条件情報は、当該物件探索者が希望する物件の条件である。基本情報は、例えば、DB管理部114が、物件探索者が入力した基本情報を物件探索者端末30等から取得し、登録してもよい。希望条件情報は、物件情報に含まれる任意の項目(例えば物件の価格、エリア、間取り等)によって規定されてもよい。希望条件情報は、例えば、DB管理部114が、物件探索者が入力した希望条件情報を物件探索者端末30等から取得し、登録してもよい。お気に入り物件情報は、物件探索者がお気に入りとして登録した物件情報である。お気に入り物件情報は、例えば、DB管理部114が、物件探索者の入力操作に応じてお気に入り登録の要求を物件探索者端末30等から取得し、これに基づいて登録してもよい。なお、これら項目はあくまで一例であって、物件探索者情報DB124には上記以外の物件探索者に関する任意の項目が含まれてもよい。
【0046】
図7は、本実施形態に係る物件情報DB125のデータ構造の一例を示す図である。物件情報DB125は、例えば、物件情報を識別するための物件情報IDに対応付けて、物件名、住所(部屋番号を含む)、価格、築年数、間取り、面積、連絡先情報等のテキスト形式の物件情報や、写真、間取り図等の画像形式の物件情報の他、レイアウト情報、及びエージェント情報等の項目を含むレコードが登録される。物件名、住所(部屋番号を含む)、価格、築年数、間取り、面積、連絡先情報等のテキスト形式の物件情報は、例えば、画像認識処理部113により物件情報媒体を示す画像データに基づいて生成された物件情報が、DB管理部114により登録されてもよい。レイアウト情報は、物件情報媒体における各物件情報の配置に関する情報であり、1つの物件情報IDに対して複数の異なるレイアウト情報が登録されてもよい。レイアウト情報は、例えば、画像認識処理部113により物件情報媒体を示す画像データに基づいて生成されたレイアウト情報が、DB管理部114により登録されてもよい。エージェント情報は、当該物件情報を取り扱う少なくとも1人のエージェントの各エージェントIDである。エージェント情報には、例えば、DB管理部114により、エージェント端末20から取得されたエージェントIDが登録されてもよい。エージェント情報に含まれる各エージェントIDには、登録した物件情報の公開を許可するか否かを示す情報(公開の有無)が対応付けられてもよい。当該公開の有無は、例えば、エージェント等の選択に応じて、公開を許可することを示す「公開する」と、公開を許可しないことを示す「公開しない」とのいずれかに設定されてもよい。なお、これら項目はあくまで一例であって、物件情報DB125には上記以外の物件探索者に関する任意の項目が含まれてもよい。
【0047】
(3-2)エージェント端末20
図8は、本実施形態に係るエージェント端末20の機能構成の一例を示す図である。図8に示すとおり、エージェント端末20は、例えば、制御部210と、記憶部220とを備える。図8に開示の各機能部は、情報処理装置400が備えるプロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により実現される。具体的には、エージェント端末20の制御部210は、例えば入出力I/F404、通信部I/F105、及びプロセッサ401等により実現され、エージェント端末20の記憶部220は、例えばメモリ402、及び/又はストレージ403等により実現されうる。
【0048】
制御部210は、例えば、送信部211と、受信部212と、出力制御部213と、媒体読取部214とを備える。
【0049】
送信部211は、例えば、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、各種の情報を送信する。例えば、送信部211は、物件情報媒体画像データ送信部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、物件情報媒体を示す画像データを送信してもよい。また、例えば、送信部211は、物件情報媒体データ要求送信部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、物件情報媒体データの要求(物件情報媒体データ要求)を送信してもよい。また、例えば、送信部211は、検索要求送信部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、物件情報の検索要求を送信してもよい。また、例えば、送信部211は、物件情報管理サーバ10を介して、任意のメッセージやデータ等を物件探索者端末30等の他の情報処理装置に送信してもよい。
【0050】
受信部212は、例えば、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、各種の情報を受信する。例えば、受信部212は、物件情報取得部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、物件情報を取得(受信)してもよい。また、例えば、受信部212は、物件情報媒体データ取得部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、物件情報媒体データを取得(受信)してもよい。
また、例えば、受信部212は、物件情報管理サーバ10を介して物件探索者端末30等の他の情報処理装置から、任意のメッセージやデータ等を受信してもよい。
【0051】
出力制御部213は、例えば、エージェント端末20の入出力I/F404が備える出力装置による出力を制御する。例えば、出力制御部213は、所定の表示データに基づいて、表示装置に所定の画面を表示させる。当該画面は、例えば、物件情報媒体を示す画面であってもよいし、物件情報の検索結果を示す検索結果画面であってもよい。
【0052】
媒体読取部214は、例えば、エージェント端末20の入出力I/F404が備える画像読取装置による物件情報媒体の読取りを制御して、物件情報媒体を示す画像データを生成する。
【0053】
記憶部220は、例えば、本実施形態に係るエージェント端末20が実行するプログラム221と、地図データ222とを記憶する。
【0054】
プログラム222は、例えば、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよく、この記録媒体からコンピュータにインストールされてもよい。
【0055】
地図データ222は、例えば、地図を表示するための表示データを含む。地図の態様は、特に限定されないが、例えば、道路や建物等が概略的に表された模式的な地図であってもよいし、航空写真等であってもよい。
【0056】
(3-3)物件探索者端末30
図9は、本実施形態に係る物件探索者端末30の機能構成の一例を示す図である。図9に示すとおり、物件探索者端末30は、例えば、制御部310と、記憶部320とを備える。図9に開示の各機能部は、情報処理装置400が備えるプロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により実現される。具体的には、物件探索者端末30の制御部310は、例えば入出力I/F404、通信部I/F105、及びプロセッサ401等により実現され、物件探索者端末30の記憶部320は、例えばメモリ402、及び/又はストレージ403等により実現されうる。
【0057】
制御部310は、例えば、送信部311と、受信部312と、出力制御部313とを備える。
【0058】
送信部311は、例えば、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、各種の情報を送信する。例えば、送信部311は、物件情報媒体データ要求送信部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、物件情報媒体データの要求(物件情報媒体データ要求)を送信してもよい。また、例えば、送信部311は、検索要求送信部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置に、物件情報の検索要求を送信してもよい。また、例えば、送信部311は、物件情報管理サーバ10を介して、任意のメッセージやデータ等をエージェント端末20等の他の情報処理装置に送信してもよい。
【0059】
受信部312は、例えば、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、各種の情報を受信する。例えば、受信部312は、物件情報取得部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、物件情報を取得(受信)してもよい。また、例えば、受信部312は、物件情報媒体データ取得部としての機能を有し、物件情報管理サーバ10等の他の情報処理装置から、物件情報媒体データを取得(受信)してもよい。
また、例えば、受信部312は、物件情報管理サーバ10を介してエージェント端末20等の他の情報処理装置から、任意のメッセージやデータ等を受信してもよい。
【0060】
出力制御部313は、例えば、物件探索者端末30の入出力I/F404が備える出力装置による出力を制御する。例えば、出力制御部313は、所定の表示データに基づいて、表示装置に所定の画面を表示させる。当該画面は、例えば、物件情報媒体を示す画面であってもよいし、物件情報の検索結果を示す検索結果画面であってもよい。
【0061】
記憶部320は、例えば、本実施形態に係る物件探索者端末30が実行するプログラム321と、地図データ322とを記憶する。
【0062】
プログラム321は、例えば、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよく、この記録媒体からコンピュータにインストールされてもよい。
【0063】
地図データ322は、例えば、地図を表示するための表示データを含む。地図の態様は、特に限定されないが、例えば、道路や建物等が概略的に表された模式的な地図であってもよいし、航空写真等であってもよい。
【0064】
(4)動作処理
図10は、本実施形態に係る情報処理システム1が実行する情報処理の動作シーケンスの一例を示す図である。なお、当該動作シーケンスの各ステップの順番はあくまで一例であって、本実施形態に係る情報処理システム1は、各ステップを任意の順番で且つ選択的に実行してもよい。
【0065】
(S101)まず、エージェントは、物件情報が掲載された任意の物件情報媒体をエージェント端末20の画像読取装置に読み取らせる。エージェント端末20の媒体読取部215は、これに応じて、物件情報媒体を示す画像データを生成する。なお、物件情報媒体は、例えば、レインズ等の公的なDBや、エージェントが独自に管理するDBにアクセスすることによって生成されたものであってもよい。物件情報媒体は、エージェント端末20の出力装置や、他の情報処理装置の出力装置によって出力されたものであってもよい。
【0066】
(S102)エージェント端末20の送信部211は、物件情報媒体の読取りにより生成された画像データを、物件情報管理サーバ10に送信する。物件情報管理サーバ10の受信部112は、送信された画像データを受信する。
【0067】
(S103)物件情報管理サーバ10の画像認識処理部113は、エージェント端末20から取得された画像データに対して画像認識処理を実行することにより、物件情報及びレイアウト情報を抽出する。物件情報は、物件名や住所等のテキスト形式の物件情報や、物件の写真、間取り図、地図等の画像形式の物件情報を含んでもよい。
【0068】
なお、エージェントは、抽出された物件情報を修正することが可能であってもよい。具体的には、物件情報管理サーバ10の送信部111は、抽出された物件情報を、エージェント端末20に送信し、エージェント端末20の受信部212は、当該物件情報を受信してもよい。そして、エージェント端末20の出力制御部213は、受信された当該物件情報を、出力装置に表示させてもよい。これにより、エージェントは、画像認識処理の結果としての物件情報を確認することができる。更に、エージェントは、必要に応じて、エージェント端末20の入力装置を介して物件情報の修正内容を入力することができる。これにより、エージェント端末20の送信部211は、入力された修正内容を物件情報管理サーバ10に送信する。なお、物件情報管理サーバ10の画像認識処理部113は、エージェント端末20から受信した修正内容を学習データに含めて、画像認識処理に用いるアルゴリズムの修正(例えば、機械学習済みモデルの再学習等)を実行してもよい。
【0069】
(S104)物件情報管理サーバ10のDB管理部114は、抽出した物件情報(エージェント装置20から受信した修正内容を含んでもよい)を含む新たなレコードを生成し、記憶部120に記憶された物件情報DB125に当該新たなレコードを登録する。このとき、DB管理部114は、物件情報DB125における項目「エージェント情報」について、例えばステップS102において物件情報媒体を示す画像データを物件情報管理サーバ10に送信したエージェント端末20を利用するエージェント(当該物件情報を取り扱うエージェント)のエージェントIDを登録してもよい。なお、エージェント端末20の送信部211は、エージェントの操作に応じて、物件情報を物件探索者に対して公開するか否か(公開の有無)を物件情報管理サーバ10に送信してもよい。DB管理部114は、当該公開の有無を物件情報DB125のエージェントIDに対応付けて登録してもよい。
【0070】
(S105)物件情報管理サーバ10のDB管理部114は、所定の条件(統合条件)が満たされる場合に、物件情報DB125に記憶された複数の物件情報を、1つの物件情報に統合してもよい。ここで、「統合」は、例えば、物件情報DB125の複数のレコードを、1つのレコードに集約することであってよい。また、「統合」は、1つの物件情報IDに対して、複数のレイアウト情報や複数のエージェント情報が対応付けられた状態とすることを含んでもよい。
【0071】
統合条件は、例えば、複数の物件情報(例えば、第1物件情報及び第2物件情報)について、少なくとも1つの特定の項目が一致していることを含んでもよい。当該特定の項目は、特に限定されないが、例えば、物件名、住所(部屋番号を含む)、物件写真等であってよい。また、「一致」は、完全一致のみならず、部分的に一致している場合や、所定の割合以上で一致している場合を含んでもよい。また、統合条件は、例えば、エージェント端末20等の他の情報処理装置から統合の要求が取得されたことを含んでもよい。具体的には、例えば、物件情報管理サーバ10の送信部211は、複数の物件情報について上述した少なくとも1つの特定の項目が一致している場合等に、エージェント端末20に、当該複数の物件情報を統合するか否かを選択させるための通知を送信してもよい。当該通知を受信したエージェント端末20の出力制御部213は、例えば、表示装置に、当該複数の物件情報と共に、統合を選択するための選択部を表示させる。そして、例えば、エージェント端末20の入力装置がエージェントによる複数の物件情報の統合の選択の入力を受け付けた場合に、エージェント端末20の送信部211は、当該複数の物件情報の統合の要求を物件情報管理サーバ10に送信してもよい。そして、物件情報管理サーバ10DB管理部114は、エージェント端末20から取得された統合の要求に応じて、複数の物件情報を統合してもよい。なお、物件探索者が複数の物件情報の統合を選択できるようにしてもよく、統合の要求は物件探索者端末30から物件情報管理サーバ10に対して送信されてもよい。
【0072】
(S106)エージェント端末20の入力装置は、任意のタイミングにおいて、エージェントによる物件情報媒体データの要求の入力を受け付ける。このとき、エージェントは、物件情報媒体データに含まれる連絡先情報について、エージェント自身の連絡先に差し替えることの要求(連絡先差替要求)を併せて入力してもよい。
【0073】
(S107)エージェント端末20の送信部211は、物件情報媒体データの要求を、物件情報管理サーバ10に送信する。物件情報管理サーバ10の受信部112は、エージェント端末20から、当該物件情報媒体データの要求を受信する。なお、エージェント端末20の送信部211は、上述した連絡先差替要求が併せて入力される場合は、当該連絡先差替要求も、物件情報管理サーバ10に送信してもよい。物件情報管理サーバ10の受信部112は、エージェント端末20から、当該連絡先差替要求も受信する。
【0074】
(S108)物件情報管理サーバ10の物件情報媒体データ生成部116は、受信した物件情報媒体データの要求に応じて、物件情報DB125から物件情報及びレイアウト情報を抽出し、抽出された物件情報及びレイアウト情報を含む物件情報媒体データを生成する。このとき、物件情報媒体データ生成部116は、エージェント端末20から連絡先差替要求も受信している場合、連絡先情報をエージェントの連絡先に差替えてもよい。エージェントの連絡先は、エージェントがエージェント端末20に入力した情報であってもよいし、記憶部120に記憶されたエージェント情報DB123に登録された情報であってもよい。
【0075】
(S109)物件情報管理サーバ10の送信部111は、生成された物件情報媒体データを、エージェント端末20に送信する。エージェント端末20の受信部212は、当該物件情報媒体データを受信する。
【0076】
(S110)エージェント端末20の出力制御部213は、物件情報管理サーバ10から受信した物件情報媒体データに基づいて、例えば図2に示すような物件情報媒体を出力する。具体的には、例えば、出力制御部213は、表示装置に物件情報媒体を示す画面を表示させてもよい。或いは、出力制御部213は、プリンタ等から物件情報媒体を出力してもよい。なお、出力制御部213は、連絡先情報が差し替えられている場合等には、物件情報媒体の連絡先の部分について、エージェントの連絡先が表示されるようにしてもよい。
【0077】
図11は、本実施形態に係る情報処理システム1が実行する情報処理の動作シーケンスの他の一例を示す図である。なお、当該動作シーケンスの各ステップの順番はあくまで一例であって、本実施形態に係る情報処理システム1は、各ステップを任意の順番で且つ選択的に実行してもよい。
【0078】
(S201)物件探索者端末30の入力装置は、物件探索者による物件情報の検索要求の入力を受け付ける。検索要求は、例えば、物件名、住所、価格、築年数、間取り、面積等の、物件情報の任意の項目によって規定されてもよい。
【0079】
(S202)物件探索者端末30の送信部311は、物件探索者により入力された検索要求を、物件情報管理サーバ10に送信する。物件情報管理サーバ10の受信部112は、物件探索者端末30から当該検索要求を受信する。
【0080】
(S203)物件情報管理サーバ10の検索部115は、受信した検索要求に応じて、物件情報DB125を検索して検索要求を満たす物件情報を特定し、特定された物件情報を含む検索結果を生成する。このとき、検索部115は、物件情報DB215において公開の有無について「公開しない」が登録された物件情報は、検索結果に含めないようにしてもよい。また、検索部115は、検索結果に所定の表示データを含めてもよい。ここで、検索部115は、地図と、物件情報に対応するオブジェクトとを表示させるための表示データを検索結果に含めてもよい。当該表示データにおいて、オブジェクトは、例えば、地図上における物件情報の住所に対応する位置に配置される。具体的には、検索部115は、物件情報DB125から所望の物件情報を検索し、検索により抽出された各物件情報の住所を特定した上で、記憶部120に記憶された地図データ122から各物件情報の住所に対応する地図データを取得し、当該地図データに係る地図上において物件情報の住所に対応する位置を特定する。そして、検索部115は、特定された位置に、物件情報に対応する各オブジェクトが配置されるように、表示データを構成する。
【0081】
(S204)物件情報管理サーバ10の送信部111は、上述した表示データを含む検索結果を、物件探索者端末30に送信する。物件探索者端末30の受信部312は、上述した表示データを含む検索結果を受信する。
【0082】
(S205)物件探索者端末30の出力制御部313は、物件情報管理サーバ10から受信した表示データを含む検索結果に基づいて、所定の検索結果画面を物件探索者端末30の表示装置に表示させる。
【0083】
図12は、本実施形態に係る検索結果画面の一例を示す概略図である。図12には、一例として、検索結果として物件A及び物件Bそれぞれの物件情報がヒットした場合の検索結果画面500が示される。図12に示すとおり、検索結果画面500は、例えば、地図領域510と、物件情報表示領域520とを含む。
【0084】
地図領域510には、例えば、地図が表示される。地図の態様は、特に限定されないが、例えば、道路や建物等が概略的に表された模式的な地図であってもよいし、航空写真等であってもよい。地図領域510は、例えば、物件情報に対応する略円形のオブジェクト511を含む。当該オブジェクト511は、地図領域510に含まれる地図上において、物件情報の住所に対応する位置に配置される。図12には、一例として、地図領域501には、物件Aに対応するオブジェクト511と、物件Bに対応するオブジェクト511とが表示される。物件Aに対応するオブジェクト511は、地図領域501における地図上において、物件Aの住所に対応する位置に配置される。同様に、物件Bに対応するオブジェクト511は、地図領域501における地図上において、物件Bの住所に対応する位置に配置される。オブジェクト511の形状や表示態様は特に限定されず、略矩形、略円形、建物等を模した形状、物件情報に含まれる間取り図や物件写真(サムネイル画像を含む)等であってよい。また、オブジェクト511は、物件名等の任意の物件情報を含んでいてもよい。
【0085】
物件情報表示領域520は、例えば、検索結果に含まれる物件情報が表示される物件情報表示部521を含む。物件情報表示部521は、個々の物件に対応しており、対応する物件情報の少なくとも一部を含んでもよい。物件情報表示部521は、物件名や住所等のテキスト形式の物件情報や、地図、間取り図、及び物件写真等の画像形式の物件情報を含んでもよい。また、物件情報表示部521は、物件情報以外の任意の情報を含んでもよい。例えば、物件情報表示部521は、物件情報をお気に入りに登録するためのお気に入り登録選択部522を含んでもよい。物件探索者は、お気に入り登録選択部522を選択することにより、所望の物件をお気に入り物件として物件情報DB125に登録することができる。また、例えば、物件情報表示部521は、エージェント表示部523を含んでもよい。エージェント表示部523は、例えば、物件情報DB125において物件情報に対応付けられたエージェント毎のアイコンであり、物件探索者は、当該エージェント表示部523を選択することにより、対応するエージェントに関する情報を閲覧したり、当該エージェントにメッセージを送信することが可能であってもよい。
【0086】
(S206)物件探索者端末30の入力装置は、物件探索者による、特定の物件に対するお気に入り登録の入力を受け付ける。物件探索者は、例えば、例えば図12に示した検索画面500が物件探索者端末30の表示装置に表示された状態において、お気に入り登録選択部522を選択することにより当該入力操作を行うことができる。
【0087】
(S207)入力装置がお気に入り登録の入力を受け付けると、物件探索者端末30の送信部311は、お気に入り登録の要求を物件情報管理サーバ10に送信する。物件情報管理サーバ10の受信部112は、お気に入り登録の要求を、物件探索者端末30から受信する。
【0088】
(S208)物件情報管理サーバ10のDB管理部114は、お気に入り登録の要求に応じて、記憶部120に記憶された物件探索者情報DB124において、物件探索者に対応するレコードの「お気に入り物件情報」に、選択された物件情報に対応する物件情報IDを登録する。
【0089】
(S209)物件情報管理サーバ10の送信部111は、選択された物件情報を取り扱うエージェントが利用するエージェント端末20に、当該物件がお気に入り登録された旨の通知を送信する。送信部111は、例えば、当該通知に、物件探索者情報DB124に登録された物件探索者に関する任意の情報を含めてもよい。なお、送信部111は、例えば、物件情報DB125において、お気に入り登録された物件情報IDに対応付けられた「エージェント情報」の欄に登録されているエージェントIDを抽出することにより、選択された物件情報を取り扱うエージェントを特定してもよい。エージェント端末20の受信部212は、物件がお気に入り登録された旨の当該通知を受信する。
【0090】
(S210)エージェント端末20の出力制御部213は、受信した通知を、表示装置に表示させる。通知は、例えば、物件探索者の名称や物件探索者ID等の情報や、当該物件探索者にメッセージを送信するための選択部を含んでもよい。
【0091】
(S211)以降は、エージェント端末20及び物件探索者端末30は、物件情報管理サーバ10を介して、互いにメッセージやデータ等を送受信してもよい。すなわち、物件情報管理サーバ10は、エージェント端末20及び物件探索者端末30の間で、メッセージやデータ等を転送してもよい。なお、物件情報管理サーバ10は、直接的にメッセージやデータ等を転送せずに、物件情報管理サーバ10の記憶部120等の所定の記憶部にメッセージやデータ等を保存した上で、保存先を示す共有リンクを発行し、当該共有リンクをエージェント端末20又は物件探索者端末30に送信してもよい。これにより、物件情報管理サーバ10からエージェント端末20又は物件探索者端末30に送信するデータ量を削減することや、メッセージやデータ等の機密性を保持することができる。
【0092】
例えば、物件探索者端末30は、物件探索者が入力した物件情報に関する希望等のメッセージを、物件情報管理サーバ10を介してエージェント端末20に送信してもよい。また、例えば、エージェント端末20は、エージェントが入力した物件情報の提案を、物件情報管理サーバ10を介して物件探索者端末30に送信してもよい。物件情報の提案は、例えば、エージェントが任意に選択した物件情報(例えば、物件探索者がお気に入りに登録した物件情報に類似する物件情報)を少なくとも1つ含んでもよい。
【0093】
更に、物件探索者が購入又は賃借する物件が確定した後は、物件探索者端末30は、例えば、売買や賃貸借の契約に関する契約情報を物件情報管理サーバ10や、物件情報管理サーバ10を介してエージェント端末20に送信してもよい。契約情報は、例えば、購入や賃借の申出を含むメッセージや、売買や賃貸借の契約に関する契約書(物件探索者による署名済みの契約書を含み、署名は電子署名等の電子的な署名であってもよい)のデータ等を含んでもよい。また、物件情報管理サーバ10は、物件の売買や賃貸借が成約した場合等には、物件情報DB125に登録された物件情報のステータスを成約済み等に更新してもよく、以降は、当該物件情報が検索部115による検索に含まれないようにしたり、検索画面において「成約済み」の旨が表示されるようにしてもよい。
【0094】
上述したステップS201~S205に示す、物件情報の検索や表示に関する処理は、物件情報管理サーバ10及びエージェント端末20が実行してもよい。すなわち、エージェントは、エージェント端末20を操作することにより、物件情報管理サーバ10が管理する物件情報DB125を検索し、物件情報を閲覧できてもよい。
【0095】
物件情報管理サーバ10の検索部115は、例えば、上述したステップS203において、検索結果に、所定の表示データ(例えば、地図と、物件情報に対応するオブジェクトとを表示させるための表示データ)を含めなくてもよい。この場合、物件探索者端末30の制御部310やエージェント端末20の制御部210は、物件情報管理サーバ10から受信した検索結果に基づいて、物件情報管理サーバ10の検索部115が生成可能な上述した表示データと同様の表示データを生成してもよい。この場合、制御部310、210は、例えば、記憶部320、220に記憶された地図データ322、222に基づいて表示データを生成してもよい。そして、出力制御部313、213は、当該表示データに基づいて、図12に示したのと同様の検索結果画面を表示装置に表示させてもよい。
【0096】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0097】
1…情報処理システム、10…物件情報管理サーバ、110…制御部、111…送信部、112…受信部、113…画像認識処理部、114…DB管理部、115…検索部、116…物件情報媒体データ生成部、120…記憶部、121…プログラム、122…地図データ、123…エージェント情報DB、124…物件探索者情報DB、125…物件情報DB、20…エージェント端末、210…制御部、211…送信部、212…受信部、213…出力制御部、214…媒体読取部、220…記憶部、221…プログラム、222…地図データ、30…物件探索者端末、310…制御部、311…送信部、312…受信部、313…出力制御部、320…記憶部、321…プログラム、322…地図データ
図1
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図12