(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177641
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】顧客サービスシステムのポイント付与方法およびコインランドリーシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20221124BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221124BHJP
【FI】
G06Q30/02 322
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084048
(22)【出願日】2021-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(71)【出願人】
【識別番号】518047207
【氏名又は名称】フトン巻きのジロー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】野村 雅和
(72)【発明者】
【氏名】鍵山 達也
(72)【発明者】
【氏名】森田 祐規子
(72)【発明者】
【氏名】松永 理佳
(72)【発明者】
【氏名】臼井 憲一
(72)【発明者】
【氏名】高梨 潤
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
(72)【発明者】
【氏名】長島 智司
(72)【発明者】
【氏名】内藤 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】森下 洋次郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】顧客サービス装置の支払い蓄積金額が多くなればなるほどポイント付与(還元)率が高くなるようにして、顧客満足度を高めることができる顧客サービスシステムのポイント付与方法及びコインランドリーシステムを提供する。
【解決手段】顧客サービスシステムのポイント付与方法は、携帯端末にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、システムは携帯端末を所有する利用者に対し第1付与率のポイントを付与する最低ステータスに自動設定する。システムは、利用者が顧客サービス装置を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値に到達した場合、到達後の利用に対し第1付与率より高い第2付与率のポイントを付与する第1中間ステータスに自動設定する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に設けられる顧客サービス装置を利用者所有の携帯端末を用いてアクセスすることが可能な顧客サービスシステムのポイント付与方法であって、
前記携帯端末にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、前記システムは当該携帯端末を所有する利用者に対し第1付与率のポイントを付与する最低ステータスに自動設定し、
前記システムは、前記利用者が前記顧客サービス装置を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第1付与率より高い第2付与率のポイントを付与する第1中間ステータスに自動設定する
顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項2】
前記システムは、前記利用者が前記顧客サービス装置を利用して支払った前記蓄積利用金額が前記第1設定値より高い第2設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第2付与率より高い第3付与率のポイントを付与する第2中間ステータスに自動設定する請求項1に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項3】
前記システムは、前記利用者が前記顧客サービス装置を利用して支払った前記蓄積利用金額が前記第1設定値および第2設定値より高い第3設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第2付与率および第3付与率より高い第4付与率のポイントを付与する最高ステータスに自動設定する請求項1に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項4】
前記蓄積利用金額は、前記システムへの初回利用日から起算する設定期間において蓄積された金額である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項5】
前記システムは、前記最高ステータスに到達した場合、前記第4付与率のポイント付与を前記最高ステータスの到達日から起算する設定期間において維持すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項3に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項6】
前記蓄積利用金額のリセットした日を前記設定期間の起算日とした場合、
前記システムは、前記最高ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第3設定値に到達しない場合は前記第2中間ステータスに降格し、又は前記前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が第2設定値に到達しない場合は前記第1中間ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項3又は5に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項7】
前記蓄積利用金額を初回利用日から前記設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から前記設定期間の蓄積金額とした場合、
前記システムは、前記第2中間ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第2設定値に到達しない場合は前記第1中間ステータスに降格し、又は前記前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第1設定値に到達しない場合は前記最低ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項2に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項8】
前記蓄積利用金額を初回利用日から前記設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から前記設定期間の蓄積金額とした場合、
前記システムは、前記第1中間ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第1設定値に到達しない場合は前記最低ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項1に記載の顧客サービスシステムのポイント付与方法。
【請求項9】
コインランドリー店舗内に設けられるランドリー装置を利用者所有の携帯端末を用いてアクセスすることが可能なコインランドリーシステムであって、
前記携帯端末にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、前記システムは当該携帯端末を所有する利用者に対し第1付与率のポイントを付与する最低ステータスに自動設定し、
前記システムは、前記利用者が前記ランドリー装置を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第1付与率より高い第2付与率のポイントを付与する第1中間ステータスに自動設定する
コインランドリーシステム。
【請求項10】
前記システムは、前記利用者が前記ランドリー装置を利用して支払った前記蓄積利用金額が前記第1設定値より高い第2設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第2付与率より高い第3付与率のポイントを付与する第2中間ステータスに自動設定する請求項9に記載のコインランドリーシステム。
【請求項11】
前記システムは、前記利用者が前記ランドリー装置を利用して支払った前記蓄積利用金額が前記第1設定値および第2設定値より高い第3設定値に到達した場合、到達後の利用に対し前記第2付与率および第3付与率より高い第4付与率のポイントを付与する最高ステータスに自動設定する請求項9に記載のコインランドリーシステム。
【請求項12】
前記蓄積利用金額は、前記システムへの初回利用日から起算する設定期間において蓄積された金額である請求項9乃至11のいずれか1項に記載のコインランドリーシステム。
【請求項13】
前記システムは、前記最高ステータスに到達した場合、前記第4付与率のポイント付与を前記最高ステータスの到達日から起算する設定期間において維持すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項11に記載のコインランドリーシステム。
【請求項14】
前記蓄積利用金額のリセットした日を前記設定期間の起算日とした場合、
前記システムは、前記最高ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第3設定値に到達しない場合は前記第2中間ステータスに降格し、又は前記前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が第2設定値に到達しない場合は前記第1中間ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項11又は13に記載のコインランドリーシステム。
【請求項15】
前記蓄積利用金額を初回利用日から前記設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から前記設定期間の蓄積金額とした場合、
前記システムは、前記第2中間ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第2設定値に到達しない場合は前記第1中間ステータスに降格し、又は前記前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第1設定値に到達しない場合は前記最低ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項9又は10に記載のコインランドリーシステム。
【請求項16】
前記蓄積利用金額を初回利用日から前記設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から前記設定期間の蓄積金額とした場合、
前記システムは、前記第1中間ステータスの到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した前記蓄積利用金額が前記第1設定値に到達しない場合は前記最低ステータスに降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットする請求項9に記載のコインランドリーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、顧客サービスシステムのポイント付与方法およびコインランドリーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客サービスシステムの一つであるコインランドリーシステムでは、コインランドリー店舗に洗濯・乾燥機、洗濯機、乾燥機等の各種ランドリー装置を多数備え、無人にて利用者に24時間提供されている。特に、日照時間が少ない梅雨シーズンや長雨の時期などでは、洗濯・乾燥が十分に行うことができないため、コインランドリー店舗の利用が増える傾向にある。また、最近では新型コロナウイルスの影響で、乾燥時における殺菌能力が高いことからコインランドリー店舗を利用する方が増えている。
【0003】
コインランドリー店舗では、利用した洗濯・乾燥コース(洗濯コースのみ、乾燥コースのみも含む)だけでなく、濯ぎ回数や乾燥時間などの追加設定に応じて、予め定められた料金を支払うシステムになっている。しかしながら、コインランドリー店舗を頻繁に利用される利用者であっても、期間特有又は地域特有のサービスクーポンやポイントが用意される程度で、特別に優遇される訳でもない。また、コインランドリー店舗は、24時間の無人経営であるので、コインランドリー店舗を経営するうえで、沢山の人にランドリー装置を利用して頂くことが第1の目標となる。そこで、店舗内のランドリー装置の稼働率を向上させるために、ランドリー装置の利用金額に応じてポイントを付与することが行われている。
【0004】
コインランドリー店舗に限らず、殆どの商品販売の顧客サービスシステムでは、支払い金額に対して一律の還元率(例えば、3%)でポイントを付与する方式が行われている。また、季節行事や祝日等のイベントを開催して、イベント当日に限りポイントが2倍~5倍になって溜まるようにして、顧客の獲得努力を行っている。更にまた、ポイントの獲得数に応じて複数段階にランク付けを行い、そのランクに応じて各種サービスを提供する等を行って、顧客の獲得努力を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、顧客サービス装置の支払い蓄積金額が多くなればなるほどポイント付与(還元)率が高くなるようにして、顧客満足度を高めることができる顧客サービスシステムのポイント付与方法およびコインランドリーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態は、店舗内に設けられる顧客サービス装置を利用者所有の携帯端末を用いてアクセスすることが可能な顧客サービスシステムのポイント付与方法であって、前記携帯端末にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、前記システムは当該携帯端末を所有する利用者に対し第1付与率のポイントを付与する最低ステータスに自動設定し、前記システムは、前記利用者が前記顧客サービス装置を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値に到達した場合、当該利用者に対し前記第1付与率より高い第2付与率のポイントを付与する第1中間ステータスに自動設定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る顧客サービスシステムとしてコインランドリーシステムの構成を示す図である。
【
図2】
図1の集中精算機、第1管理装置、第2管理装置、携帯端末のハードウェア接続構成を示す図である。
【
図3】携帯端末にランドリーアプリケーションをインストールための手順を示すフローチャートである。
【
図4】「ランドリーアプリケーション」に含まれる「ポイント付与プログラム」によって運営されるポイントとステータスの一例を示す図である。
【
図5】「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移を示す画面例である。
【
図6】「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移と、ポイント還元率の遷移の具体例1を示す図である。
【
図7】「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移と、ポイント還元率の遷移の具体例2を示す図である。
【
図8】
図6および
図7で示したステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図9】
図8に続くステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図10】
図9に続くステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図11】他の支払い蓄積利用金額に基づくステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図12】
図11に続く他の支払い蓄積利用金額に基づくステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図13】
図12に続く他の支払い蓄積利用金額に基づくステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
【
図14】第2管理装置のデータベースに格納されるユーザー情報テーブルの一例を示す図である。
【
図15】第2管理装置のデータベースに格納されるユーザー利用履歴テーブルの一例を示す図である。
【
図16】実施形態に係るポイント付与プログラムの第1処理手順を示すフローチャートである。
【
図17】実施形態に係るポイント付与プログラムの第2処理手順を示すフローチャートである。
【
図18】(a)は
図5に示した登録ユーザー向けホーム画面の一例を示す図であり、(b)は
図5に示した未登録ユーザー向けホーム画面の一例を示す図である。
【
図19】第2管理装置との間で紐づけられたスマートフォンにおける「ランドリーアプリケーション」の実行手順を示すフローチャートである。
【
図20】(a)は、ランドリー装置20の選択ステップのスマートフォンの表示画面例を示す図であり、(b)は、コース選択ステップのスマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図21】利用料金の支払いステップのスマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図22】
図21による決済を行った後で、選択したランドリー装置に対して指定した利用内容を確認するための、スマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図23】選択したランドリー装置に対する全ての準備操作が完了した時のスマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図24】受付完了後に稼働開始したランドリー装置の動作状態を確認するスマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図25】ランドリー装置の利用後に、支払った金額に対するポイント獲得数を連絡するスマートフォンの表示画面例を示す図である。
【
図26】他の実施形態のコインランドリーシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係る顧客サービスのポイント付与方法およびコインランドリーシステムについて、
図1乃至
図26を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る顧客サービスシステムの構成を示す図である。以下の説明では、顧客サービス装置として、コインランドリーシステムのランドリー装置の利用について例示するが、本発明これに限定されず、全ての商品販売およびサービス業務の顧客サービスシステムに適用することが出来る。
図1に示す、コインランドリーシステム(顧客サービスシステム)100のコインランドリー店舗10には、洗濯・乾燥機、洗濯機、乾燥機(以下、これらをランドリー装置20(顧客サービス装置)と称する)が店舗の大きさに応じて多数設置されている。集中精算機(表示装置の一例)30は、タッチスクリーン40や現金処理機等を有し、コインランドリー店舗10に設置される多数のランドリー装置20の操作設定、動作管理、および利用料金決済等を集中管理する機器である。
【0010】
集中精算機30は、ゲートウェイ45、ネットワーク(不図示)を介して1つ又は複数の店舗管理を行う第1管理装置(サーバー装置)50に接続している。第1管理装置50は、ゲートウェイ45に各種指令を送信し、ゲートウェイ45はその指令を受けて集中精算機42および各ランドリー装置20を制御する。第1管理装置50は、第2管理装置(サーバー装置)60ともネットワーク接続している。第2管理装置60は、実施形態に係る「ポイント付与プログラム」を含む「ランドリーアプリケーション」を運営および管理する装置である。「ランドリーアプリケーション」は、アプリストから利用者が所有する携帯端末70(例えば、スマートフォン又はタブレット)にダウンロードされ、インストールすることが出来る。
【0011】
携帯端末70は、第2管理装置60との間で無線通信することができる。ここでは、第1管理装置50と第2管理装置60とは、別々のサーバー装置で構成するとしたが、第1管理装置50と第2管理装置60を1つのサーバー装置で構成しても構わない(
図26を参照)。従って、第2管理装置60は、第1管理装置50とゲートウェイ45を介して間接的にコインランドリー店舗10内の集中精算機30およびコインランドリー装置20を制御する装置である。
【0012】
図2は、
図1の集中精算機30、第1管理装置50、第2管理装置60、携帯端末70のハードウェア接続構成を示す図である。第2管理装置60は、通信部610、第1管理装置50を経由して集中精算機30との間でデータ通信することが出来る。なお、
図1のゲートウェイ45はここでは省略している。また第2管理装置60は、通信部620を経由して携帯端末70との間で無線通信することが出来る。第2管理装置60は、大容量のデータベース630を有しており、そこにはユーザー情報を記憶するユーザー情報テーブル601、利用履歴テーブル605等が設けられる。利用履歴テーブル605には、利用者毎に利用店舗のランドリー装置40の使用実績が記録されている。
【0013】
図2の集中精算機30のタッチスクリーン40には、ランドリー装置40の選択画面や、選択したランドリー装置の洗濯・乾燥コースの選択画面等が表示される。また、タッチスクリーン40には、携帯端末70から「ランドリーアプリケーション」の案内に従い、ランドリー装置20の利用要求を行った場合、第2管理装置60から利用店舗の集中精算機30に向けて配信された識別コード80(例えば、QRコード(登録商標))が表示される。携帯端末70は、内蔵するQRコード読取機能を用いて、タッチスクリーン40に表示される識別コード80を読み取ることが出来る。
【0014】
図3は、携帯端末70にランドリーアプリケーションをインストールための手順を示すフローチャートである。
ランドリーメーカーは、例えば、第2管理装置60によって管理されるネットワーク上にホームページHPを開設している。このホームページHPには、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードすることができる識別コード(例えば、QRコード)が掲載される。また、コインランドリー店舗10(例えば、集中精算機30)にも、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードできる識別コードが掲載される。「ランドリーアプリケーション」をダウンロードできる識別コードは、広告やチラシ等に掲載して利用を促進するようにしても良い。
図2において、利用者は、所有する携帯端末70(以下、スマートフォンと称する)のQR読取機能を用いて、それらの媒体から識別コードを読み取り(S100)、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードする(S110)。
【0015】
次に、利用者は、スマートフォン70にインストールした「ランドリーアプリケーション」を起動する(S120)。
「ランドリーアプリケーション」を起動すると、スマートフォン70の画面にユーザーの初回登録画面が表示される。そして、当該登録画面を用いて、「メールアドレス」「ニックネーム」「郵便番号」、「電話番号」等の求められる情報を入力する(S130)。入力情報は第2管理装置60に送信され、第2管理装置60は正しい入力情報であれば登録確認画面をスマートフォン70に送信する。登録確認画面を承認すれば(S140のYes)、操作を終了する。S140でユーザー情報が正しく入力されなければ(S140のNo)、S150で入力修正画面を受信し、S130に戻りユーザー情報を再入力する。S150で再入力を拒否すると、操作を終了する。ここで、特質すべきことは、利用者のスマートフォン70に「ランドリーアプリケーション」をインストールして登録後、初回利用した段階で、ポイントの第1付与(還元)率(例えば、1%)と最低ステータス「クリスタル」が自動設定される。それらのユーザー情報は、上記したユーザー情報テーブル601に格納される。
【0016】
図4は、「ランドリーアプリケーション」に含まれる「ポイント付与プログラム」によって運営されるポイントとステータスとの関係を示す図である。
図4に示すステータス管理とポイント付与は、第2管理装置60において実行される。
【0017】
図4において、最低ステータス「クリスタル」は、登録後、初回利用時に自動的に設定される。「クリスタル」のポイント付与(還元)率は、例えば1%(第1付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して10ポイント(以下、ptと記す)が付与される。
第1中間ステータス「サファイア」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が、例えば¥3000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「サファイア」のポイント付与率は、例えば3%(第2付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して30ptが付与される。
第2中間ステータス「プレミア」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥20000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「プレミア」のポイント還元率は、例えば10%(第3付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して100ptが付与される。
最高ステータス「ダイヤモンド」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥80000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「ダイヤモンド」のポイント還元率は、例えば20%(第4付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して200ptが付与される。
蓄積利用金額は、システムへの初回利用日から起算する設定期間(例えば、1年間)である。設定期間(例えば、1年間)を経過すると蓄積利用金額はリセットされるので、それ以降は、蓄積金額リセット日から起算する設定期間(例えば、1年間)において蓄積された金額でステータス(ポイント付与率)が管理される。特例として、システムは、最高ステータス「ダイヤモンド」に到達した場合、第4付与率のポイント付与を第4ステータスの到達日から起算する設定期間(例えば、1年間)において維持すると共に、蓄積利用金額をリセットする。従って、最高ステータス「ダイヤモンド」では、以降は蓄積利用金額がリセットされる第4ステータスの到達日から起算する設定期間(例えば、1年間)においてポイント管理される。
【0018】
図5は、「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移を示す画面例である。
図5に示すように、「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスは、設定期間(例えば、1年間)の支払った蓄積利用金額に応じて段階的に移行するため、ランドリー装置20を沢山使えば使うほどポイント付与率が上がるため、ポイントが溜まる仕組みとなっている。そして、
図5の「ログイン」ボタンをタッチすると登録ユーザー向けホーム画面(後述する
図18(a)を参照)が表示される。会員登録せずにランドリー装置20を利用する場合は、「登録しないで利用する」ボタンをタッチすると、未登録ユーザー向けホーム画面(後述する
図18(b)参照)が表示される。
【0019】
図6および
図7は、「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移と、ポイント付与率の遷移の具体例を説明する図である。ここでは、そのシミュレーションとして、未来を想定した日付を用いて説明する。また、設定期間を1年間として説明する。
図6および
図7では、横軸に未来の日付を、縦方向に「イベント(ステータス変更)」「利用金額(当日を含む)」「リセット日から累計利用金額(当日を含む)」「ステータス」「累積利用金額リセット判定(ダイヤモンド昇格又は降格)」「ポイント付与率」を示している。
【0020】
図6において、2021/8/15に初回利用を行い、ランドリー装置20を利用して¥1000を支払ったと想定する。初回の支払いであるので累積利用金額は¥1000であり、「クリスタル」のステータスになる。従って、ポイント付与率は1%のままである。
次に2021/9/1に、ランドリー装置20を利用して¥2000を支払ったと想定する。すると累積利用金額は¥1000+¥2000=¥3000となる。累積利用金額が¥3000に到達したので、ステータスは1ランク上がり「サファイア」に昇格する。従って、ポイント付与率は「サファイア」の3%にアップする。
【0021】
次に2021/10/1に、ランドリー装置20を利用して¥77000を支払ったと想定する。一日に¥77000を利用するケースは極めて少ないが、「ダイヤモンド」ステータスの到達を簡略化している。すると、累積利用金額は¥3000+¥77000=¥80000となる。累積利用金額が¥80000に到達したので、ステータスは2ランク上がり「ダイヤモンド」に昇格し、ポイント付与率は20%にアップする。ただし、¥77000を支払った段階では「サファイア」なのでポイント付与率3%で付与され、その後のランドリー装置20の利用ではポイント付与率20%で付与されることになる。そして、「ダイヤモンド」に昇格すると、累計利用金額はリセット(¥0)され、年間起算日が2021/8/15から2021/10/1に変更される。なお、¥80000の到達が2021/9/2~2021/10/1間の蓄積利用金額としたならば、2021/9/2~2021/10/1の間に「プレミア」にアップする段階が存在する。
【0022】
「ダイヤモンド」に到達すると、その到達日から1年間(2021/10/1~2022/10/1の午前0時迄)は、ランドリー装置20を利用してもしなくても「ダイヤモンド」のステータスは維持される。この間でランドリー装置20を利用すると、ポイント付与率20%でポイントが得られる。そして、一年後の2022/10/1になると、ステータスが「プレミア」に1ランクダウン(降格)して、ポイント付与率は10%、その間の累積利用金額はリセットされ¥0となる。それから1年間(2022/10/1~2023/10/1の午前0時)は、「プレミア」ステータスと、ポイント付与率の10%は維持される。
【0023】
次に、
図7に示すように、2023/10/1になると、この1年間(2022/10/1~2023/10/1の午前0時)の蓄積利用金額が第2設定値(¥20000)を到達していないと想定すると、ステータスが「サファイア」に1ランクダウンして、ポイント付与率は3%、累積利用金額はリセットされ¥0となる。その後、2023/10/1の午前0時以降にランドリー装置20を利用して¥3000を支払い、さらに2023/11/1にランドリー装置20を利用して¥17000を支払ったと想定する。すると、累積利用金額が¥3000+¥17000=¥20000に到達するので、ステータスが「プレミア」に1ランクアップして、ポイント付与率は10%に上がる。ただし、¥17000を支払った段階では「サファイア」のポイント付与率3%で付与されるが、その後のランドリー装置20の利用では「プレミア」のポイント付与率10%で付与される。更に、2023/12/1にランドリー装置20を利用して¥60000を支払ったと想定する。すると、累積利用金額が¥20000+¥60000=¥80000に到達するので、ステータスが「ダイヤモンド」に1ランクアップして、ポイント付与率は20%に上がる。同様に、¥60000を支払った段階では「プレミア」のポイント付与率10%で付与されるが、その後のランドリー装置20の利用では「ダイヤモン」のポイント付与率20%で付与される。
上述したように、「ダイヤモンド」に到達すると、その到達日から1年間(2024/12/1~2025/12/1の午前0時)は、ランドリー装置20を利用してもしなくても「ダイヤモンド」のステータスは維持される。1年後の2025/12/1には、ステータスが「プレミア」に1ランクダウンして、ポイント付与率は10%、累積利用金額はリセットして¥0となる。
【0024】
図8乃至
図10は、
図6および
図7で示したステータスの遷移および累積利用金額の推移をグラフ化したものである。
図11乃至
図13は、別なケースとして「ダイヤモンド」のステータスに到達しない場合のステータスの遷移および累積利用金額の推移の一例をグラフ化したものである。なお、
図8乃至
図13に示す[ク]は「クリスタル」を示し、[サ]は「サファイア」を示し、「プ」はプレミアを示し、[ダ]は「ダイヤモンド」の各ステータスを示している。
【0025】
図8において、
図6の2021/8/15に対応して、ランドリー装置20を利用して¥1000が支払われるので、累積利用金額は¥1000であり、ステータス[ク](クリスタル)である。
次に2021/9/1に対応して、ランドリー装置20を利用して¥2000が支払われるので、累積利用金額は¥1000+¥2000=¥3000となり、ステータスは1ランク上がり[サ](サファイア)に昇格し、ポイント付与率は3%に上がる。
【0026】
次に2021/10/1に対応して、ランドリー装置20を利用して¥77000が支払われるので、累積利用金額は¥3000+¥77000=¥80000となり、ステータスは「サファイア」から2ランク上がり[ダ](ダイヤモンド)に昇格する。そして、「ダイヤモンド」に昇格したので、累計利用金額は¥0にリセットされ、年間起算日が2021/8/15から2021/10/1に変更される。「ダイヤモンド」に到達すると、その到達日から1年間(2021/10/1~2022/10/1の午前0時)は、ランドリー装置20を利用してもしなくても[ダ](ダイヤモンド)のステータスおよび20%のポイント付与率は維持される。
【0027】
そして、1年後の2022/10/1になると、[ダ](ダイヤモンド)からステータスが[プ](プレミア)に1ランクダウン(降格)して、ポイント付与率は10%となり、その間の累積利用金額は¥0にリセットされる。それから1年間(2022/10/1~2023/10/1の午前0時)は[プ](プレミア)ステータスと、10%のポイント付与率は維持される。
次に、
図9に示すように、1年後の2023/10/1の午前0時に対応して、ステータスが[サ](サファイア)に1ランクダウンして、ポイント付与率は3%に下がり、その間の累積利用金額は¥0にリセットされる。その後、2023/11/1に対応してランドリー装置20を利用して¥3000が支払われ、2023/12/1に対応してランドリー装置20を利用して¥17000が支払われるので、累積利用金額が¥3000+¥17000=¥20000に到達し、ステータスが[プ](プレミア)に1ランクアップして、ポイント付与率は10%に上がる。
【0028】
更に、
図10に示すように、2024/3/1に対応してランドリー装置20を利用して¥60000が支払われるので、累積利用金額が¥20000+¥60000=¥80000に到達するので、ステータスが[ダ](ダイヤモンド)に1ランクアップして、ポイント付与率は20%に上がる。上述したように、[ダ](ダイヤモンド)に到達すると、その到達日から1年間(2024/3/1~205/3/1の午前0時)は、ランドリー装置20を利用してもしなくても[ダ](ダイヤモンド)のステータスおよびポイント付与率は維持される。
【0029】
次に、
図11乃至
図13を参照して他の支払い蓄積利用金額に基づくステータス遷移の例を説明する。
図11において、例えば初回の利用日である2021/8/1にランドリー装置20を利用して¥1000を支払ったと想定すると、累積利用金額は¥1000であり、ステータス[ク](クリスタル)である。
次に2021/9/1に、ランドリー装置20を利用して¥2000を支払ったと想定すると、累積利用金額は¥1000+¥2000=¥3000となり、ステータスは1ランク上がり[サ](サファイア)に昇格し、ポイント付与率は3%に上がる。
【0030】
次に2021/10/1に、ランドリー装置20を利用して¥17000を支払うと、累積利用金額は¥3000+¥17000=¥20000となり、ステータスは[サ](サファイア)から1ランク上がり[プ](プレミア)に昇格し、ポイント付与率(還元率)は10%に上がる。その後、2022/2/1にランドリー装置20を利用して¥20000を支払ったと想定するが、¥80000に到達しないのでステータスの変動はない。初回の利用日である2021/8/1から1年が経過した時点(2022/8/1の午前0時)で、累積利用金額は¥0にリセットされる。しかしながら、2021/8/1~2022/8/1の午前0時迄の1年間の蓄積利用金額が¥40000であり、第2設定値(¥20000)を超えた金額であるので、[プ](プレミア)のステータスと、10%のポイント付与率は維持される。
【0031】
図12に移り、累積利用金額がリセットされた後、次に2022/11/1に¥10000を支払い、2023/3/1に¥20000を支払い、2023/5/1に¥30000を支払ったと想定すると、その蓄積利用金額は¥10000+¥20000+¥30000=¥60000であるので、ステータスの変動はない。そして、蓄積金額リセット日である2022/8/1から1年が経過した時点(2023/8/1の午前0時)で、累積利用金額は¥0にリセットされる。しかしながら、2022/8/1~2023/8/1の午前0時迄の1年間の蓄積利用金額が¥60000であるので、同様に[プ](プレミア)のステータスと、10%のポイント付与率は維持される。
【0032】
図13に移り、累積利用金額がリセットされた後、次に2023/11/1に¥1000を支払い、2024/1/1に¥1000を支払ったと想定すると、その蓄積利用金額は¥1000+¥2000=¥2000である。そして、蓄積金額リセット日である2023/8/1から1年が経過した時点(2024/8/1の午前0時)で、累積利用金額は¥0にリセットされる。同時に、2023/8/1~2024/8/1の午前0時迄の1年間の蓄積利用金額が¥2000であり、第2設定値(¥20000)に満たないので、[サ](サファイア)に1ランクダウンし、ポイント付与率の3%に下がる。
【0033】
以上のように、実施形態に係るポイント付与プログラムのステータス制御を纏めると、以下の特徴を有する。
(1)利用金額はポイントを含まない
(2)ステータスアップは即時反映
(3)初回利用もしくは蓄積リセット日からの設定期間(例えば、1年間)の累積利用金額でステータス可否を判定
(4)設定期間(例えば、1年間)=リセット日から設定期間(例えば、1年)後の午前0時まで
(5)各ステータスの条件利用額に満たない場合はステータスを1つダウン
付与されたポイントについては、付与された日から設定期間(例えば、1年間)有効とする。また、1ポイント=1円とする。また、100ポイント単位で利用可能とする。
【0034】
図14は、第2管理装置60のデータベース630に格納されるユーザー情報テーブル601の一例を示す図である。
図14において、ユーザー情報テーブル601には、
図3のステップS130で入力された各入力情報が記録されている。また、ユーザー情報テーブル601には現在のステータス情報およびポイント数が記録されている。
【0035】
図15は、第2管理装置60のデータベース630に格納されるユーザー利用履歴テーブル605の一例を示す図である。ユーザー利用履歴テーブル605には、利用者がランドリー装置20を利用する度に、その日付と支払金額、獲得ポイント等が随時履歴情報として記録され、所定の期間(例えば、3年間)格納される。
図15において、ユーザー利用履歴テーブル606には、ユーザーID、蓄積開始日、ダイヤモンド到達日、設定期間(例えば、1年間)の利用実績、設定期間(例えば、1年間)の蓄積利用金額、ステータス情報、ポイント獲得数等が記録されている。設定期間(例えば、1年間)の蓄積利用金額およびポイント獲得数は、設定期間(例えば、1年間)の利用実績の金額と獲得ptを算出したものである。ダイヤモンド到達日は、「ダイヤモンド」ステータスに到達すると、蓄積開始日(初回利用日から起算)に代えて、その到達日から設定期間(例えば、1年間)を起算するように変更されているため、新しい起算日として記録される。
【0036】
次に、第2管理装置60によるポイント付与プログラムの処理手順について説明する。
図16は、ポイント付与プログラムの第1処理手順を示し、
図17はポイント付与プログラムの第2処理手順を示している。
図16において、ランドリー装置20を利用した利用料金を支払ったかをチェックする(S200)。例えば、
図6の2021/8/15のように初回利用として¥1000円を支払ったならば、その支払日を設定期間(以下では、1年間とする)の起算日として設定する(S205)。その結果、
図15のユーザー利用履歴テーブル606の「蓄積開始日」に当該日付が記録される。次に、初回利用か否かをチェックする(S210)。ここでは初回利用としたので、次に利用金額が¥3000(第1設定値)未満か否かを判断する(S215)。そして、利用金額が¥3000未満であれば、最低ステータス「クリスタル」、ポイント付与率1%を設定して終了する(S220)。ステップS215で¥3000以上であれば、次に利用金額が¥20000(第2設定値)未満か否かを判断する(S225)。そして、利用金額が¥20000未満であれば、第1中間ステータス「サファイア」、ポイント付与率3%を設定して終了する(S230)。ステップS225で¥20000以上であれば、次に利用金額が¥80000(第3設定値)未満か否かを判断する(S235)。そして、利用金額が¥80000未満であれば、ステータス「プレミア」、ポイント付与率10%を設定して終了する(S240)。ステップS235で¥80000以上であれば、ステータス「ダイヤモンド」、ポイント付与率20%を設定すると共に、利用金額をリセットして終了する(S245)。
【0037】
図16のステップS210で、初回利用でなければ
図17に進む。
図17において、初回利用日又は蓄積リセット日から設定期間(例えば、1年間)の累積利用金額を算出する(S300)。
図15に示したユーザー利用履歴テーブル605の「設定期間(例えば、1年間)の蓄積利用金額」を参照すれば、金額計算することなく設定期間(例えば、1年間)の累積利用金額が得られる。
次に、その蓄積利用金額がダイヤモンドの利用条件(第3設定値の¥80000)を満たすか否かを判断する(S305)。
図6の2021/10/1に示すようにダイヤモンドの利用条件を満たしていれば、「ダイヤモンド」ステータスを設定して、到達日から設定期間(例えば、1年間)はポイント付与率20%を付与する。そして、「ダイヤモンド」ステータスに到達すると、その蓄積利用金額を¥0(クリア)に設定すると共に、設定期間(例えば、1年間)起算日を到達日(例えば、
図6の2021/8/15から2021/10/1)に変更して終了する(S310)。ステップS305で、蓄積利用金額がダイヤモンドの利用条件を満たしていなければ、前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「ダイヤモンド」であるか否かを判断する(S312)。前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「ダイヤモンド」であれば、第2中間「プレミア」ステータスにダウンし、ポイント付与率10%を設定する(S314)。
【0038】
ステップS312で前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「ダイヤモンド」でなければ、次に蓄積利用金額がプレミアの利用条件(第1設定値の¥20000)を満たすか否かを判断する(S315)。プレミアの利用条件を満たしていれば、「プレミア」ステータスを設定して、ポイント付与率10%を付与する(S320)。ステップS315で、蓄積利用金額がプレミアの利用条件を満たしていなければ、前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「プレミア」であるか否かを判断する(S325)。前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「プレミア」であれば、第1中間「サファイア」ステータスにダウンし、ポイント付与率3%を設定する(S330)。
【0039】
ステップS325で前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「プレミア」でなければ、次に蓄積利用金額がサファイアの利用条件(第1設定値の¥3000)を満たすか否かを判断する(S335)。サファイアの利用条件を満たしていれば、「サファイア」ステータスを設定して、ポイント付与率3%を付与する(S340)。ステップS335で、蓄積利用金額がサファイアの利用条件を満たしていなければ、前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「サファイア」であるか否かを判断する(S345)。前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「サファイア」であれば、「クリスタル」ステータスにダウンし、ポイント付与率1%を設定する(S350)。ステップS345で前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「サファイア」でなければ、「クリスタル」ステータス、ポイント付与率1%を維持する(S350)。
【0040】
ステップS320、S330、S340、S350の各ステータスにおいて、初回利用日又は蓄積リセット日から設定期間(例えば、1年間)に到達したと判断すると(S360のYes)、蓄積利用金額をリセットして終了する(S365)。ステップS360で設定期間(例えば、1年間)未満と判定する場合はそのまま終了する。
このように実施形態のポイント付与プログラムによれば、ランドリー装置20を利用すればするほど、その累積利用金額に応じて高いポイントのステータスが得られる。また、獲得したステータスは設定期間(例えば、1年間)有効であるので、利用者に顧客満足度を高めることが出来る。その結果、ランドリー装置20の利用が高まり、ランドリー装置20の稼働率を向上することが出来る。
【0041】
図18(a)は
図5に示した登録ユーザー向けホーム画面の一例を示し、
図18(b)は
図5に示した未登録ユーザー向けホーム画面の一例を示している。
図18(a)では、領域700には、現在のステータス、例えば「クリスタル」と、保有ポイント(900pt)と、ポイント付与率(1%)とが分かるように表示される。また、領域710には、会員専用の情報が表示されている。一方、
図18(b)では、
図18(a)の領域700、710の内容は表示されない。
【0042】
図19は、第2管理装置60との間で紐づけられたスマートフォン70における「ランドリーアプリケーション」の実行手順を示すフローチャートである。
図20乃至
図25は、「ランドリーアプリケーション」の各実行手順における表示画面例である。以下、これらを参照してスマートフォン70における「ランドリーアプリケーション」の各動作を説明する。
図2で示したように、タッチスクリーン40に表示される識別コード80がスマートフォン70に読み込まれる(S400)と、第2管理装置60から提供される受付画面に基づき、
図19に示すランドリー装置20の選択ステップ(S410)、コース選択ステップ(S420)、利用料金の支払いステップ(S430)、内容確認ステップ(S440)、受付完了ステップ(S450)が順次実行される。
【0043】
図20(a)は、ランドリー装置20の選択ステップ(S410)のスマートフォン70の表示画面例を示す図である。
図20(a)に示す画面(装置選択情報)72では、ランドリー装置20として「01号機 大型洗濯乾燥機」「02号機 大型洗濯乾燥機」「03号機 中型洗濯乾燥機」「04号機 小型乾燥機」を例示している。ここでは、4つのランドリー装置を見せているが、他のランドリー装置は画面のスクロール表示にて見ることが出来る。各ランドリー装置がどのような機器かを知りたければ、知りたいランドリー装置のアイコンをタッチすれば、例えば「利用料金」「利用時間」「洗濯容量」等のランドリー情報を表示することができる。これらのランドリー情報は、画面72上に同時に表示しても構わない。その場合も、スクロール表示により01号機~04号機の情報が画像移動して見えるように提供される。そして利用者は、画面72から被洗濯物を収めたランドリー装置をタッチ選択する。
図20(a)では、「01号機 大型洗濯乾燥機」の「選択」ボタンがタッチされてものとして示している。なお、「選択」ボタン上の×印は、当該ランドリー装置が他で使用中であるので、選択できないことを示している。
【0044】
図20(b)は、コース選択ステップ(S420)のスマートフォン70の表示画面例を示す図である。
図20(b)に示す画面(コース選択情報)73では、
図20(a)での「01号機 大型洗濯乾燥機」の選択に応答して、「標準コース 60分 1200円」「少量コース 45分 1000円」「洗濯のみ 20分 700円」「乾燥のみ 30分 300円」の4つのコースが用意されている。「標準コース」を選択した場合、更に洗剤や柔軟剤の指定、或いは温水使用の指定が行えるようにしても良い。
図20(b)では、「標準コース 60分 1200円」が選択されてものとして示している。
【0045】
図21は、利用料金の支払いステップ(S430)のスマートフォン70の表示画面例を示す図である。本システムでは、集中精算機30を用いた決済ではポイントを付与しないとしているので、利用者にクレジットカード等の支払い手続きの事前登録をお願いしている。
図21の画面(支払い方法選択情報)76では、「クレジットカード」情報の入力として、「カード番号」「クレジットカード」の選択と、「カード名義」「セキュリティコード」等が入力又は選択される。利用者は、画面76から入力した内容でOKであれば「決済」ボタン76aをタッチする。「クレジットカード」を中止したい場合は、「キャンセル」ボタン76bをタッチする。これらのカード情報を初回入力時にシステムのユーザー情報テーブル601に事前登録が行われると、次回からはクレジットカードの支払い確認画面だけが表示され、その確認画面から「承認」する簡便な手続きで処理が完了する。
【0046】
図22は、
図21による決済を行った後で、選択したランドリー装置20に対して指定した利用内容を確認するための、スマートフォン70の表示画面例を示す図である。
図22の示す内容確認画面(受付内容の確認情報)77では、
図20や
図21に示したスマートフォン70の表示画面から選択設定、又は入力した結果(内容)が表示されている。内容確認画面77には、例えば「店舗」「機械」「コース」「所要時間」「お支払い情報」「お支払い金額」等が表示される。利用者は、その内容を了解するものであれば「次へ」ボタンをタッチする。
【0047】
図23は、選択したランドリー装置20に対する全ての準備操作が完了した時のスマートフォン70の表示画面例を示す図である。
図23の画面79では、受付番号と共に「受付が完了しました」が表示される。利用者は、画面79の表示内容を受信することで、被洗濯物を入れたランドリー装置の利用受付に関する全ての設定が完了したことを理解することが出来る。
【0048】
図24は、受付完了後に稼働を開始したランドリー装置20の動作状態を確認するスマートフォン70の表示画面例を示す図である。スマートフォン70から第2管理装置60への問合せに応じて、第2管理装置60から画面90に示す情報が送信される。画面90では、ランドリー装置20の動作状態「洗濯中」、残り時間「あと30分」、完了予定時間「15:53」等が表示される。利用者は、ランドリー店舗10から離れた位置に居ても、画面90の情報からランドリー装置20の洗濯・乾燥の完了時間を知ることが出来るので、時間を有効に使うことが出来る。
【0049】
図25は、ランドリー装置20の利用後に、支払った金額に対するポイント獲得数を連絡するスマートフォン70の表示画面例を示す図である。利用店舗のランドリー装置20の利用が終わると、第2管理装置60から画面95に示す情報がスマートフォン70に送信される。画面95には、現在のステータス「プレミア」のポイント「100pt」の獲得ポイントが第2管理装置60から通知される。利用者は、現在の保有ポイントを知りたい場合は、「ポイント確認画面に進む」ボタンをタッチすれば、第2管理装置60から簡単に保有ポイントを知ることができる。また、「アンケートに答えて5ポイントアップ」等の情報が提供されるので、更にポイントアップを図ることが出来る。
【0050】
図26は、他の実施形態のコインランドリーシステム101の構成を示す図である。このコインランドリーシステム101では、
図1の第1管理装置50と第2管理装置60が一つの管理装置65によって構成されている。従って、管理装置65は、1つ又は複数のコインランドリー店舗10の各ランドリー装置20を管理する機能と、実施形態の「ランドリーアプリケーション」を管理する機能を有するサーバー装置で構成される。また、
図26では、
図1の集中精算機30に代えてタッチスクリーンで構成される表示モニター300で構成している。例えば、表示モニター300は、パーソナルコンピュータやタブレットを用いて構成しても良い。コインランドリーシステム101では、利用手続きに関する全ての処理は管理装置65とスマートフォン70との間で行うように設計される。
【0051】
以上のように実施形態によれば、顧客サービス装置の支払い蓄積利用金額が多くなればなるほど高いポイント付与(還元)率が付与されるようになるので、顧客満足度を高めることができる。また、獲得したステータスのポイント付与率は、少なくとも設定期間は維持することが出来る。その結果、ランドリー装置20の稼働率を向上することが出来る。
【0052】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法は、店舗10内に設けられる顧客サービス装置30(又は300)を利用者所有の携帯端末70を用いてアクセスすることが可能な顧客サービスシステムのポイント付与方法であって、携帯端末70にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、システムは当該携帯端末70を所有する利用者に対し第1付与率(例えば、1%)のポイントを付与する最低ステータス(「クリスタル」)に自動設定し、システムは、利用者が顧客サービス装置30(又は300)を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値(例えば、¥3000)に到達した場合、当該利用者に対し第1付与率より高い第2付与率(例えば、3%)のポイントを付与する第1中間ステータス(「サファイア」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額に応じて高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0053】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、システムは、利用者が顧客サービス装置30(又は300)を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値より高い第2設定値(例えば、¥20000)に到達した場合、到達後の利用に対し第2付与率より高い第3付与率(例えば、10%)のポイントを付与する第2中間ステータス(「プレミア」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額が多くなればなるほど高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0054】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、システムは、利用者が顧客サービス装置30(又は300)を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値および第2設定値より高い第3設定値(例えば、¥80000)に到達した場合、到達後の利用に対し第2付与率および第3付与率より高い第4付与率(例えば、20%)のポイントを付与する最高ステータス(「ダイヤモンド」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額が多くなればなるほど高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0055】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、蓄積利用金額は、システムへの初回利用日から起算する設定期間において蓄積された金額であるので、獲得したステータスのポイント付与率は、支払い蓄積利用金額に応じたポイント付与率を少なくとも設定期間(例えば、1年間)は維持することが出来る。
【0056】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、システムは、最高ステータス(「ダイヤモンド」)に到達した場合、第4付与率(例えば、20%)のポイント付与を最高ステータスの到達日から起算する設定期間において維持すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、少なくとも設定期間(例えば、1年間)は最高ステータスの高いポイント付与率(例えば、20%)を維持することが出来る。
【0057】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、蓄積利用金額のリセットした日を設定期間の起算日とした場合、システムは、最高ステータス(「ダイヤモンド」)の到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第3設定値(¥80000)に到達しない場合は前記第2中間ステータス(「プレミア」)に降格し、又は前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第2設定値(¥20000)に到達しない場合は第1中間ステータス(「サファイア」)に降格すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、引き続き第3付与率(例えば、10%)又は第2付与率(例えば、3%)を少なくとも設定期間維持することが出来る。
【0058】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、蓄積利用金額を初回利用日から設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から設定期間の蓄積金額とした場合、システムは、第2中間ステータス(「プレミア」)の到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第2設定値(¥20000)に到達しない場合は第1中間ステータス(「サファイア」)に降格し、又は前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第1設定値(¥3000)に到達しない場合は最低ステータス(「クリスタル」)に降格すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、引き続き第2付与率(例えば、3%)又は第1付与率(例えば、1%)を少なくとも設定期間維持することが出来る。
【0059】
実施形態の顧客サービスシステムのポイント付与方法では、蓄積利用金額を初回利用日から設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から設定期間の蓄積金額とした場合、システムは、第1中間ステータス(「サファイア」)の到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第1設定値(例えば、¥3000)に到達しない場合は最低ステータス(「クリスタル」)に降格すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、ポイント獲得は無くならず、第1付与率(例えば、1%)のポイントを付与する最低ステータス(「クリスタル」)を確保出来る。
【0060】
実施形態のコインランドリーシステムは、コインランドリー店舗10内に設けられるランドリー装置20を利用者所有の携帯端末70を用いてアクセスすることが可能なコインランドリーシステム100(101)であって、携帯端末70にインストールしたアプリケーションを用いてシステムに登録後、初回利用を行うと、システムは当該携帯端末70を所有する利用者に対し第1付与率(例えば、1%)のポイントを付与する最低ステータス(「クリスタル」)に自動設定し、システムは、利用者がランドリー装置20を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値(例えば、¥3000)に到達した場合、到達後の利用に対し前記第1付与率より高い第2付与率(例えば、3%)のポイントを付与する第1中間ステータス(「サファイア」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額に応じて高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0061】
実施形態のコインランドリーシステムは、利用者がランドリー装置20を利用して支払った蓄積利用金額が第1設定値より高い第2設定値(例えば、¥20000)に到達した場合、到達後の利用に対し第2付与率より高い第3付与率(例えば、10%)のポイントを付与する第2中間ステータス(「プレミア」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額が多くなればなるほど高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0062】
実施形態のコインランドリーシステムは、利用者がランドリー装置20を利用して支払った蓄積利用金額が第3設定値(例えば、¥80000)に到達した場合、到達後の利用に対し第2付与率および第3付与率より高い第4付与率(例えば、20%)のポイントを付与する最高ステータス(「ダイヤモンド」)に自動設定するので、支払い蓄積利用金額が多くなればなるほど高いポイント付与率が付与され、顧客満足度を高めることが出来る。
【0063】
実施形態のコインランドリーシステムの蓄積利用金額は、システムへの初回利用日から起算する設定期間において蓄積された金額であるので、獲得したステータスのポイント付与率は、支払い蓄積利用金額に応じたポイント付与率を少なくとも設定期間(例えば1年間)は維持することが出来る。
【0064】
実施形態のコインランドリーシステムは、最高ステータス(「ダイヤモンド」)に到達した場合、第4付与率(例えば、20%)のポイント付与を最高ステータスの到達日から起算する設定期間において維持すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、少なくとも設定期間(例えば、1年間)は最高ステータスの高いポイント付与率(例えば、20%)を維持することが出来る。
【0065】
実施形態のコインランドリーシステムは、蓄積利用金額のリセットした日を設定期間の起算日とした場合、システムは、最高ステータス(「ダイヤモンド」)の到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第3設定値(例えば、¥8000)に到達しない場合は第3付与率(例えば、10%)のポイントを付与する第2中間ステータス(「プレミア」)に降格し、又は前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第2設定値(例えば、¥20000)に到達しない場合は第1中間ステータス(「サファイア」)に降格すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、引き続き第3付与率(例えば、10%)のポイントを付与する第2中間ステータス(「プレミア」)を少なくとも設定期間(例えば、1年間)は維持することが出来る。
【0066】
実施形態のコインランドリーシステムは、蓄積利用金額を初回利用日から設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から設定期間の蓄積金額とした場合、システムは、第2中間ステータス(「プレミア」)の到達日から1年経過した時、前年に蓄積した蓄積利用金額が第2設定値(例えば、¥20000)に到達しない場合、第2付与率(例えば、3%)のポイントを付与する第1中間ステータス(「サファイア」)に降格すると共に、前記蓄積利用金額をリセットするので、引き続き第3付与率(例えば、10%)又は第2付与率(例えば、3%)を少なくとも設定期間維持することが出来る。
【0067】
実施形態のコインランドリーシステムは、蓄積利用金額を初回利用日から設定期間の蓄積金額、又は蓄積金額リセット日から設定期間の蓄積金額とした場合、システムは、第1中間ステータス(「サファイア」)の到達から当該設定期間経過した時、前の設定期間に蓄積した蓄積利用金額が第1設定値(例えば、¥3000)に到達しない場合は第1付与率(例えば、1%)のポイントを付与する最低ステータス(「クリスタル」)に降格すると共に、蓄積利用金額をリセットするので、ポイント獲得は無くならず、第1付与率(例えば、1%)のポイントを付与する最低ステータス(「クリスタル」)を確保出来る。
【0068】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
100…顧客サービスシステム(コインランドリーシステム)
10…コインランドリー店舗、 20…ランドリー装置(顧客サービス装置)
30…集中精算機(表示装置の一つ)、 40…タッチスクリーン
45…ゲートウェイ、 50…第1管理装置(サーバー装置)
60…第2管理装置(サーバー装置)、 65…管理装置
610…通信部1、 620…通信部2、 630…データベース
601…ユーザー情報テーブル、 605…利用履歴テーブル
70…携帯端末(スマートフォン又はタブレット)
80…識別コード(例えば、QRコード)
300…表示モニター