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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177722
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】表示装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 33/10 20060101AFI20221124BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20221124BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20221124BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
H05B33/10
H05B33/14 A
G09F9/30 365
G09F9/00 342
G09F9/30 348Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084155
(22)【出願日】2021-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(71)【出願人】
【識別番号】513222913
【氏名又は名称】オーソゴナル,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 昌
(72)【発明者】
【氏名】高橋 英幸
(72)【発明者】
【氏名】田畠 弘志
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 直哉
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 喬之
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ポール デザーモ
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC45
3K107FF15
3K107GG15
3K107GG28
5C094BA27
5C094DA14
5C094FB01
5C094FB15
5C094GB10
5G435BB05
5G435HH14
5G435KK05
(57)【要約】
【課題】マスクとして用いられるリフトオフ層の剥離を良好に制御することが可能な表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】表示装置の製造方法は、複数の画素電極が配列された表示領域と、表示領域を囲む周辺領域とを有するアレイ基板の上に、リフトオフ層を形成する工程と、表示領域において、リフトオフ層の複数の画素電極と重畳する位置に複数の第1開口を形成し、周辺領域において、リフトオフ層に複数の第2開口を形成する工程と、リフトオフ層の上、及び、複数の第1開口と重畳する画素電極の上に有機EL層を形成する工程と、リフトオフ層、及び、リフトオフ層の上の有機EL層をアレイ基板から剥離する工程と、を有し、複数の第1開口及び複数の第2開口を形成する工程において、リフトオフ層は、アレイ基板の外縁側から表示領域まで、少なくとも一部が繋がって連続して形成される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素電極が配列された表示領域と、前記表示領域を囲む周辺領域とを有するアレイ基板の上に、リフトオフ層を形成する工程と、
前記表示領域において、前記リフトオフ層の複数の前記画素電極と重畳する位置に複数の第1開口を形成し、前記周辺領域において、前記リフトオフ層に複数の第2開口を形成する工程と、
前記リフトオフ層の上、及び、複数の前記第1開口と重畳する前記画素電極の上に有機EL層を形成する工程と、
前記リフトオフ層、及び、前記リフトオフ層の上の前記有機EL層を前記アレイ基板から剥離する工程と、を有し、
複数の前記第1開口及び複数の前記第2開口を形成する工程において、前記リフトオフ層は、前記アレイ基板の外縁側から前記表示領域まで、少なくとも一部が繋がって連続して形成される
表示装置の製造方法。
【請求項2】
前記周辺領域は、複数の前記第2開口が形成され、前記アレイ基板の外縁側に配置される外縁領域と、前記外縁領域と前記表示領域との間の中間領域と、を有し、
複数の前記第1開口及び複数の前記第2開口を形成する工程で、前記中間領域において、前記リフトオフ層に複数の第3開口を形成する
請求項1に記載の表示装置の製造方法。
【請求項3】
複数の前記第1開口、複数の前記第2開口及び複数の前記第3開口は、それぞれ、第1方向に配列され、
前記第1方向に隣り合う複数の前記第1開口の間の、前記リフトオフ層の前記第1方向での第1パターン幅、及び、前記第1方向に隣り合う複数の前記第2開口の間の、前記リフトオフ層の前記第1方向での第2パターン幅の少なくとも一方は、前記第1方向に隣り合う複数の前記第3開口の間の、前記リフトオフ層の前記第1方向での第3パターン幅と異なる
請求項2に記載の表示装置の製造方法。
【請求項4】
前記第1パターン幅は前記第2パターン幅よりも大きく、
前記第3パターン幅は、前記第2パターン幅以上、前記第1パターン幅以下の大きさで形成される
請求項3に記載の表示装置の製造方法。
【請求項5】
前記リフトオフ層の外周の隅部は、ジグザグ状に形成される
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項6】
前記リフトオフ層の外周の少なくとも一辺は、表示領域側に凹む切り欠き部が形成される
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の表示装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2には、OLED(Organic Light Emitting Diode)表示装置の製造方法が記載されている。特許文献1、2のOLED表示装置の製造方法は、いわゆるリフトオフ法で有機EL膜をパターニングする方法について記載されている。ポリマーマスクとして形成されたリフトオフ層は、有機EL膜の成膜後にアレイ基板から剥離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2017/0256754号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/0222147号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リフトオフ層が、表示領域と周辺領域とで別々に分離して形成されると、リフトオフ層を剥離する工程において、表示領域と周辺領域とで別々に剥離する必要がある。このため、意図しない面内方向あるいは意図しない面内領域で剥離が生じると、異物の発生や、剥離したリフトオフ層とアレイ基板との接触が生じる可能性がある。この結果、アレイ基板に形成された有機EL膜や画素電極が損傷する可能性がある。
【0005】
本発明は、マスクとして用いられるリフトオフ層の剥離を良好に制御することが可能な表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の表示装置の製造方法は、複数の画素電極が配列された表示領域と、前記表示領域を囲む周辺領域とを有するアレイ基板の上に、リフトオフ層を形成する工程と、前記表示領域において、前記リフトオフ層の複数の前記画素電極と重畳する位置に複数の第1開口を形成し、前記周辺領域において、前記リフトオフ層に複数の第2開口を形成する工程と、前記リフトオフ層の上、及び、複数の前記第1開口と重畳する前記画素電極の上に有機EL層を形成する工程と、前記リフトオフ層、及び、前記リフトオフ層の上の前記有機EL層を前記アレイ基板から剥離する工程と、を有し、複数の前記第1開口及び複数の前記第2開口を形成する工程において、前記リフトオフ層は、前記アレイ基板の外縁側から前記表示領域まで、少なくとも一部が繋がって連続して形成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る表示装置を示す平面図である。
図2図2は、第1実施形態に係る表示装置の画素の一例を示す平面図である。
図3図3は、図2のIII-III’断面図である。
図4図4は、図1のIV-IV’断面図である。
図5図5は、第1実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための説明図である。
図6図6は、アレイ基板上に設けられた表示領域及び周辺領域のリフトオフ層を模式的に示す平面図である。
図7図7は、表示領域及び周辺領域に成膜された有機EL層を模式的に示す平面図である。
図8図8は、第2実施形態に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。
図9図9は、第2実施形態の第1変形例に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。
図10図10は、第3実施形態に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。
図11図11は、第3実施形態の第2変形例に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る表示装置を示す平面図である。本実施形態の表示装置1は、自発光素子である有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を備えた有機EL表示装置である。表示装置1は、アレイ基板2と、画素PXと、走査線駆動回路12と、信号線駆動回路13と、駆動IC(Integrated Circuit)210と、を含む。
【0011】
アレイ基板2は、各画素PXを駆動するための駆動回路基板であり、バックプレーン又はアクティブマトリクス基板とも呼ばれる。アレイ基板2は、基板21を基体として形成され、基板21上に複数のトランジスタ、複数の容量及び各種配線等を有する。特に図示しないが、アレイ基板2上には、外部の制御基板から各種制御信号及び電力を入力するための配線基板(例えばフレキシブルプリント基板(FPC))等が接続されていてもよい。
【0012】
なお、以下の説明において、第1方向Dxは、基板21と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、基板21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向であり、基板21の法線方向である。また、「平面視」とは、第3方向Dzから見た場合の位置関係をいう。
【0013】
走査線駆動回路12は、表示領域AAの走査線(図示しない)に信号を供給して複数の画素PXを駆動する駆動回路である。信号線駆動回路13は、表示領域AAの信号線(図示しない)に画素信号を供給して複数の画素PXを駆動する駆動回路である。駆動IC210は、走査線駆動回路12及び信号線駆動回路13に制御信号を供給して、複数の画素PXの表示を制御する回路である。なお、走査線駆動回路12及び信号線駆動回路13の少なくとも一部は、駆動IC210と一体に形成されていてもよい。また、駆動IC210は、アレイ基板2上に設けられる。ただし、これに限定されず、駆動IC210はアレイ基板2に接続された配線基板に設けられてもよい。
【0014】
アレイ基板2は、表示領域AAと、周辺領域GAとを有する。表示領域AA内には、複数の画素PXが設けられている。複数の画素PXは、表示領域AAにマトリクス状に配列される。周辺領域GAは、表示領域AAの外側の領域であり、複数の画素PXが設けられない領域である。周辺領域GAには、走査線駆動回路12、信号線駆動回路13及び駆動IC210が設けられる。走査線駆動回路12は、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線駆動回路13及び駆動IC210は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられる。
【0015】
表示領域AAは、4つの辺AAs1、AAs2、AAs3、AAs4を有する矩形状の領域である。辺AAs1は、第1方向Dxに延在する。辺AAs2は、第1方向Dxに延在し、辺AAs1と第2方向Dyで隣り合う。辺AAs3、AAs4は、それぞれ第2方向Dyに延在し、辺AAs1と辺AAs2との間に配置される。
【0016】
周辺領域GAは、4つの辺AAs1、AAs2、AAs3、AAs4と、基板21の端部との間の領域である。周辺領域GAは、第1部分領域GAa、第2部分領域GAb、第3部分領域GAc、第4部分領域GAd及び第5部分領域GAeを有する。第1部分領域GAaは、周辺領域GAのうち、辺AAs1に沿って第1方向Dxに延在し、辺AAs1と、基板21の第1方向Dxに延在する端部との間に配置された領域である。第2部分領域GAbは、周辺領域GAのうち、辺AAs2に沿って第1方向Dxに延在し、第2方向Dyで、表示領域AAを挟んで第1部分領域GAaの反対側に位置する領域である。
【0017】
第3部分領域GAcは、周辺領域GAのうち、辺AAs3に沿って第2方向Dyに延在し、辺AAs3と、基板21の第2方向Dyに延在する端部と、辺AAs1の延長線と、辺AAs2の延長線とで囲まれた領域である。第4部分領域GAdは、周辺領域GAのうち、辺AAs4に沿って第2方向Dyに延在し、第1方向Dxで、表示領域AAを挟んで第3部分領域GAcの反対側に位置する領域である。第5部分領域GAeは、表示領域AAを囲んで枠状に設けられ、表示領域AAと、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdと、の間の領域である。すなわち、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdは、アレイ基板2の外縁側に配置される外縁領域であり、第5部分領域GAeは、外縁領域と表示領域AAとの間の中間領域である。
【0018】
本実施形態では、説明を分かりやすくするために、表示領域AAを矩形状とし、周辺領域GAを、表示領域AAの周囲を囲む矩形の枠状としている。ただし、これに限定されず、表示領域AAは、多角形状でもよく、外周の一部に切り欠き(ノッチ)や曲線部を有する異形状であってもよい。周辺領域GAも、表示領域AAの形状に対応して種々の形状に異ならせることができる。
【0019】
図2は、第1実施形態に係る表示装置の画素の一例を示す平面図である。図2に示すように、画素PXは、第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3を有する。第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3は、それぞれ、発光素子3(図3参照)として有機発光ダイオードを備える。なお、以下の説明では、第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3を区別して説明する必要が無い場合には、単に副画素SPXと表す。
【0020】
第1副画素SPX1は、例えば赤色(R)を表示する。第2副画素SPX2は、例えば緑色(G)を表示する。第3副画素SPX3は、例えば青色(B)を表示する。第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3は、第1方向Dxに並んで配置される。ただしこれに限定されず、画素PXは、他の配列であってもよい。例えば、第1副画素SPX1と第2副画素SPX2とが第2方向Dyに隣り合って配置され、1つの第3副画素SPX3が、第2方向Dyに隣り合う第1副画素SPX1及び第2副画素SPX2と第1方向Dxに隣り合って配置されていてもよい。また、画素PXは、3つの副画素SPXに限定されず、4つ以上の副画素SPXで構成されてもよい。
【0021】
図3は、図2のIII-III’断面図である。図3に示すように、発光素子3は、アレイ基板2の上に設けられる。アレイ基板2は、基板21、画素電極23、重畳電極25、接続電極26、各種トランジスタ、各種配線及び各種絶縁膜を有する。
【0022】
基板21は絶縁基板であり、例えば、石英、無アルカリガラス等のガラス基板、又はポリイミド等の樹脂基板が用いられる。基板21として、可撓性を有する樹脂基板を用いた場合には、シートディスプレイとして表示装置1を構成することができる。また、基板21は、ポリイミドに限らず、他の樹脂材料を用いても良い。
【0023】
なお、本明細書において、基板21の表面に垂直な方向において、基板21から発光素子3に向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、発光素子3から基板21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。
【0024】
基板21の上にアンダーコート膜91が設けられる。アンダーコート膜91は、例えば、絶縁膜91a、91b、91cを有する3層積層構造である。絶縁膜91aはシリコン酸化膜であり、絶縁膜91bはシリコン窒化膜であり、絶縁膜91cはシリコン酸化膜である。下層の絶縁膜91aは、基板21とアンダーコート膜91との密着性向上のために設けられる。中層の絶縁膜91bは、外部からの水分及び不純物のブロック膜として設けられる。上層の絶縁膜91cは、絶縁膜91bのシリコン窒化膜中に含有する水素原子が半導体層61側に拡散しないようにするブロック膜として設けられる。
【0025】
アンダーコート膜91の構成は、図3に示すものに限定されない。例えば、アンダーコート膜91は、単層膜あるいは2層積層膜であってもよく、4層以上積層されていてもよい。
【0026】
遮光膜65は、絶縁膜91aの上に設けられる。遮光膜65は、半導体層61と基板21との間に設けられる。遮光膜65により、半導体層61のチャネル領域61aへの基板21側からの光の侵入を抑制することができる。
【0027】
駆動トランジスタDRTは、アンダーコート膜91の上に設けられる。なお、図3では、発光素子3に対応して1つの駆動トランジスタDRTを示しているが、1つの発光素子3に対応して、画素回路を構成する複数のトランジスタが設けられていてもよい。
【0028】
駆動トランジスタDRTは、半導体層61、ソース電極62、ドレイン電極63及びゲート電極64を有する。半導体層61は、アンダーコート膜91の上に設けられる。半導体層61は、例えば、ポリシリコンが用いられる。ただし、半導体層61は、これに限定されず、微結晶酸化物半導体、アモルファス酸化物半導体、低温ポリシリコン等であってもよい。駆動トランジスタDRTとして、n型TFTのみ示しているが、p型TFTを同時に形成しても良い。n型TFTでは、半導体層61は、チャネル領域61a、ソース領域61b、ドレイン領域61c及び低濃度不純物領域61dを有する。
【0029】
ゲート絶縁膜92は、半導体層61を覆ってアンダーコート膜91の上に設けられる。ゲート絶縁膜92は、例えばシリコン酸化膜である。ゲート電極64は、ゲート絶縁膜92の上に設けられる。また、ゲート電極64と同層に第1配線66が設けられる。図3に示す例では、駆動トランジスタDRTは、トップゲート構造である。ただし、これに限定されず、駆動トランジスタDRTは、ボトムゲート構造でもよく、半導体層61の上側及び下側の両方にゲート電極64が設けられたデュアルゲート構造でもよい。
【0030】
層間絶縁膜93は、ゲート電極64を覆ってゲート絶縁膜92の上に設けられる。層間絶縁膜93は、例えば、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層構造を有する。ソース電極62及びドレイン電極63は、層間絶縁膜93の上に設けられる。ソース電極62は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられたコンタクトホールを介して、ソース領域61bに接続される。ドレイン電極63は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられたコンタクトホールを介して、ドレイン領域61cに接続される。ソース電極62には、引き回し配線となる第2配線67が接続される。
【0031】
第2配線67の一部は、第1配線66と重なる領域に形成される。層間絶縁膜93を介して対向する第1配線66と第2配線67とで、容量Cs1が形成される。また、容量Cs1は、ゲート絶縁膜92を介して対向する半導体層61と第1配線66とで形成される容量も含む。
【0032】
第1有機絶縁膜94は、駆動トランジスタDRT及び第2配線67を覆って層間絶縁膜93の上に設けられる。第1有機絶縁膜94としては感光性アクリル等の有機材料が用いられる。感光性アクリル等の有機材料は、CVD等により形成される無機絶縁材料に比べ、配線段差のカバレッジ性や、表面の平坦性に優れる。
【0033】
第1有機絶縁膜94の上に、重畳電極25、容量絶縁膜95、画素電極23の順に積層される。重畳電極25は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性材料で構成される。重畳電極25と同層に接続電極26が設けられる。接続電極26は、第1有機絶縁膜94に設けられたコンタクトホールH1の内部を覆って設けられ、コンタクトホールH1の底部で第2配線67と接続される。
【0034】
容量絶縁膜95は、重畳電極25及び接続電極26を覆って設けられ、コンタクトホールH1と重なる領域に開口を有する。容量絶縁膜95は、例えば、シリコン窒化膜である。
【0035】
発光素子3は、容量絶縁膜95の上に設けられる。発光素子3は、画素電極23、有機EL層31及び対向電極24を有する。具体的には、画素電極23は、容量絶縁膜95の上に設けられる。画素電極23は、副画素SPXごとに離れて配置される。容量絶縁膜95を介して対向する画素電極23と重畳電極25との間に容量Cadが形成される。画素電極23は、コンタクトホールH1を介して接続電極26及び第2配線67と電気的に接続される。これにより、画素電極23は、駆動トランジスタDRTと電気的に接続される。画素電極23は、反射電極として形成され、IZO(Indium Zinc Oxide)/銀(Ag)/IZOの積層構造としている。ただし、これに限定されず、画素電極23は、他の金属材料、又は、合金、又は透光性導電材料であってもよい。
【0036】
隣接する画素電極23の間にバンク96(リブ)が設けられる。バンク96は、隣接する副画素SPXの隔壁となる絶縁層として形成される。バンク96の材料は、第1有機絶縁膜94と同じく感光性アクリル等が用いられる。バンク96は、画素電極23の表面を発光領域として露出するように開口され、その開口端はなだらかなテーパー形状を有する構成が好ましい。
【0037】
容量絶縁膜95のバンク96と重畳する位置に開口H2が設けられる。第1有機絶縁膜94とバンク96は、開口H2を通じて接触する。これにより、バンク96形成後の熱処理等で、第1有機絶縁膜94から脱離する水分や脱ガスを、バンク96を通じて外部に引き抜くことが可能となる。
【0038】
有機EL層31は、画素電極23の上に設けられる。図3では有機EL層31の構成を簡略化して単層に記載しているが、画素電極23側から順に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層が積層される。有機EL層31の各層は、蒸着による形成であっても良いし、溶媒分散の上での塗布形成であっても良い。また、有機EL層31R、31G、31Bは、副画素SPXごとに、選択的に形成される。
【0039】
対向電極24は、有機EL層31の上に設けられる。対向電極24は、複数の有機EL層31(副画素SPX)を覆って、表示領域AAから周辺領域GAに亘って設けられる。図3では、トップエミッション構造としているため、対向電極24は透光性を有する必要がある。ここでは、対向電極24は、金属材料(例えば、MgAg)を用い、有機EL層31からの出射光が透過する程度の薄膜として形成される。本実施形態では、画素電極23が陽極(アノード)となり、対向電極24が陰極(カソード)となる。
【0040】
対向電極24の上に封止膜97、98、99が設けられる。封止膜97、98、99は、シリコン窒化膜を含む積層構造として、シリコン窒化膜、有機樹脂、シリコン窒化膜の積層構造とした。シリコン窒化膜と有機樹脂との間には、密着性向上を目的の一つとして、シリコン酸化膜やアモルファスシリコン層を設けても良い。さらに、封止膜99の上にオーバーコート膜80が設けられる。オーバーコート膜80は、例えば、有機樹脂で形成される。
【0041】
図4は、図1のIV-IV’断面図である。図4に示すように、対向電極24は、表示領域AA上と、表示領域AA近傍に設けられた陰極コンタクト部(コンタクトホールH3)に亘って形成され、陰極コンタクト部(コンタクトホールH3)で下層の導電層68と接続される。
【0042】
より具体的には、導電層68は、層間絶縁膜93の上に設けられる。つまり、導電層68は、ソース電極62及びドレイン電極63と同層に設けられ、同じ材料で形成される。対向電極24は、コンタクトホールH3の内部に設けられた接続電極23a、26aを介して、導電層68と電気的に接続される。接続電極23aは、画素電極23と同層に設けられ、画素電極23同じ材料で形成される。接続電極26aは、重畳電極25及び接続電極26と同層に設けられ、重畳電極25及び接続電極26と同じ材料で形成される。
【0043】
また、図4に示すように、アレイ基板2の周辺領域GAに、ダム構造83が設けられる。ダム構造83を構成する第1凸部81及び第2凸部82は、それぞれ断面凸形状に形成される。表示領域AAからアレイ基板2の端部側に向かって、第1凸部81、第2凸部82の順に隣り合って配置される。
【0044】
より具体的には、第1有機絶縁膜94は、周辺領域GAの、第1凸部81よりも内側(表示領域AA側)で除去されており、第1凸部81及び第2凸部82は、第1有機絶縁膜94と同層に、層間絶縁膜93の上に設けられる。第1凸部81及び第2凸部82は、第1有機絶縁膜94と同じ材料で形成されていてもよいし、第1有機絶縁膜94と異なる材料であってもよい。
【0045】
なお、アンダーコート膜91、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93は、表示領域AAから周辺領域GAの外周(アレイ基板2の端部)まで連続して形成されている。これに限定されず、アンダーコート膜91、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93は、周辺領域GAの一部の領域で除去されてもよい。
【0046】
封止膜97は、表示領域AAから周辺領域GAに亘って設けられ、第1凸部81及び第2凸部82の表面を覆う。封止膜98は、表示領域AAから周辺領域GAに亘って、封止膜97の上に設けられる。封止膜98は、第1凸部81よりも内側(表示領域AA側)に設けられ、第1凸部81の頂部には設けられていない。言い換えると、第1凸部81は、封止膜97、99よりも柔らかく流動性を有する材料で形成される封止膜98が、アレイ基板2の端部から外部に流出することを抑制できる。
【0047】
封止膜99は、表示領域AAから周辺領域GAに亘って設けられ、封止膜98の表面の全体を覆う。封止膜99は、封止膜98よりも外側の領域で、封止膜97の上に接する。より具体的には、第1凸部81の頂部、第1凸部81と第2凸部82との間の領域及び第2凸部82の頂部で、封止膜99と封止膜97とが接する。これにより、封止膜97、99は、封止膜98の内部に水分等が侵入することを抑制できる。
【0048】
オーバーコート膜80は、表示領域AAから周辺領域GAに亘って設けられ、封止膜99の表面の全体を覆う。オーバーコート膜80の端部は、第2凸部82の頂部に重なる。言い換えると、第2凸部82は、封止膜97、99よりも柔らかく流動性を有する材料で形成されるオーバーコート膜80が、アレイ基板2の端部から外部に流出することを抑制できる。
【0049】
なお、封止膜97、99の端部は、オーバーコート膜80の端部と一致し、第2凸部82の頂部に重なって設けられる。ただし、これに限定されず、封止膜97、99の端部は、オーバーコート膜80の端部と異なる位置であってもよい。また、オーバーコート膜80の端部は、第2凸部82の頂部に位置する場合に限定されず、第1凸部81と第2凸部82との間に配置されていてもよい。
【0050】
このように、ダム構造83は、第1凸部81及び第2凸部82により二重のダムを形成しているので、封止膜98及びオーバーコート膜80が、アレイ基板2の端部から外部に流出することを抑制できる。なお、ダム構造83は、2つの凸部(第1凸部81及び第2凸部82)を有する構造に限定されず、1つの第1凸部81で形成されていてもよいし、3つ以上の凸部を有していてもよい。また、図示は省略するが、ダム構造83は、平面視で、表示領域AAの周囲を囲む枠状に設けられる。
【0051】
以上のように、発光素子3を有する表示装置1が構成される。なお、表示装置1は、必要に応じて、対向電極24の上側に、カバーパネルやタッチパネル等を設けてもよい。
【0052】
次に、表示装置1の製造方法について説明する。図5は、第1実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための説明図である。なお、図5各図では、アレイ基板2の構成(基板21から容量絶縁膜95まで)を簡略化して示している。
【0053】
図5に示すように、画素電極23及びバンク96は、アレイ基板2上に形成される(ステップST1)。画素電極23は、副画素SPXごとに離れて配置される。バンク96は、隣接する画素電極23の間に形成され、画素電極23の端部を覆う。画素電極23は、画素PX及び副画素SPXの配置にしたがって(図1図2参照)、表示領域AAにマトリクス状に配列される。言い換えると、画素電極23は、表示領域AAで第1方向Dx及び第2方向Dyに配列される。
【0054】
次に、複数の画素電極23及び複数のバンク96を覆って、リフトオフ層52が積層される(ステップST2)。リフトオフ層52は、犠牲層50と、樹脂層51とを含む。複数の画素電極23及び複数のバンク96の上に犠牲層50、樹脂層51の順に積層される。リフトオフ層52は、例えばレジスト樹脂で形成される。犠牲層50は、リフトオフ層52を剥離する工程(後述するステップST5、ST6)で使用される溶剤に対して、樹脂層51よりも溶解しやすい材料で形成される。
【0055】
リフトオフ層52は、表示領域AAで複数の副画素SPXを覆って設けられる。また、図5では図示を省略しているが、リフトオフ層52は、周辺領域GAにも連続して形成される(図6参照)。
【0056】
次に、フォトリソグラフィ法及びエッチングにより、リフトオフ層52の第1副画素SPX1と重畳する領域に、複数の第1開口OP1が設けられる(ステップST3)。複数の第1開口OP1は、第1副画素SPX1の画素電極23と重畳する領域に設けられる。犠牲層50及び樹脂層51は、例えば、ネガ型のレジスト樹脂材料が用いられ、露光された部分が第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3と重畳する領域に残る。第1開口OP1の内壁は逆テーパー形状に形成され、第1開口OP1の内壁の下端は、第1副画素SPX1の画素電極23の端部に位置するバンク96と重なる。
【0057】
図6は、アレイ基板上に設けられた表示領域及び周辺領域のリフトオフ層を模式的に示す平面図である。図6は、周辺領域GA及び表示領域AAの4つの隅部を拡大して模式的に示している。
【0058】
図6に示すように、リフトオフ層52は、表示領域AA及び周辺領域GAに亘って連続して形成される。表示領域AAに形成されるリフトオフ層52と、周辺領域GAに形成されるリフトオフ層52は、いずれも、犠牲層50と、樹脂層51とが積層された構成である。
【0059】
より具体的には、図6に示すように、ステップST3の工程では、表示領域AAにおいて、リフトオフ層52の複数の画素電極23(図5参照)と重畳する位置に複数の第1開口OP1が形成され、周辺領域GAにおいて、リフトオフ層52に複数の第2開口OP2が形成される。複数の第2開口OP2は、リフトオフ層52を剥離する工程(後述するステップST5、ST6)で、周辺領域GAのリフトオフ層52の剥離も適切に制御するために形成されている。また、複数の第2開口OP2は、陰極コンタクト部であるコンタクトホールH3(図7参照)と、少なくとも一部が非重畳となる位置に設けられる。
【0060】
第1開口OP1は、第1副画素SPXの形状に対応して、矩形状に形成される。複数の第1開口OP1は、複数の第1副画素SPXの配列に対応して、第1方向Dx及び第2方向Dyに配列される。第1開口OP1の第1方向Dxでの開口幅Lx1及び第2方向Dyでの開口幅Ly1は、それぞれ、バンク96から露出する画素電極23の外形形状に対応して形成される。
【0061】
第1パターン幅Wx1は、表示領域AAで第1方向Dxに隣り合う複数の第1開口OP1の間の、リフトオフ層52の第1方向Dxでの長さである。第1パターン幅Wx1は、隣接する第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3の第1方向Dxでの幅に対応する。また、第1パターン幅Wy1は、表示領域AAで第2方向Dyに隣り合う複数の第1開口OP1の間の、リフトオフ層52の第2方向Dyでの長さである。第1パターン幅Wy1は、第1パターン幅Wx1よりも小さく形成される。
【0062】
周辺領域GAで、複数の第2開口OP2は、それぞれ四角形状に形成され、マトリクス状に配列される。複数の第2開口OP2は、複数の第1開口OP1と異なる形状で形成される。また、複数の第2開口OP2の配置ピッチは、複数の第1開口OP1の配置ピッチと異なる。具体的には、第2開口OP2の第1方向Dxでの開口幅Lx2は、第1開口OP1の第1方向Dxでの開口幅Lx1よりも大きい。第2開口OP2の第2方向Dyでの開口幅Ly2は、第1開口OP1の第2方向Dyでの開口幅Ly1よりも小さい。第2開口OP2は、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdで、異なる向きに形成され、第2開口OP2の長辺がアレイ基板2の外周に沿った向きに配置される。ただし、これに限定されず、複数の第2開口OP2は、周辺領域GAで同じ向きに形成されてもよい。
【0063】
第2パターン幅Wx2は、周辺領域GAで、第1方向Dxに隣り合う複数の第2開口OP2の間の、リフトオフ層52の第1方向Dxでの長さである。表示領域AAでのリフトオフ層52の第1パターン幅Wx1は、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdでのリフトオフ層52の第2パターン幅Wx2よりも大きい。また、第2パターン幅Wy2は、周辺領域GAで、第2方向Dyに隣り合う複数の第2開口OP2の間の、リフトオフ層52の第2方向Dyでの長さである。表示領域AAでのリフトオフ層52の第1パターン幅Wy1は、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでのリフトオフ層52の第2パターン幅Wy2よりも小さい。表示領域AAでのリフトオフ層52の第1パターン幅Wy1は、第1部分領域GAa及び第2部分領域GAbでのリフトオフ層52の第2パターン幅Wy2と等しい、又は、第2パターン幅Wy2よりも小さい。
【0064】
なお、図6に示す第1開口OP1及び第2開口OP2の形状、配置パターンはあくまで一例であり、適宜変更することができる。また、リフトオフ層52の第1パターン幅Wx1、Wy1、第2パターン幅Wx2、Wy2も、適宜変更することができる。
【0065】
第5部分領域GAeでは、開口が形成されず、リフトオフ層52が表示領域AAを囲って枠状に形成される。これにより、複数の第1開口OP1及び複数の第2開口OP2を形成する工程(ステップST3)において、リフトオフ層52は、アレイ基板2の外縁側(第1部分領域GAaから第4部分領域GAd)から表示領域AAまで、少なくとも一部が繋がって連続して形成される。
【0066】
次に、図5に戻って、リフトオフ層52の上、及び、複数の第1開口OP1と重畳する画素電極23の上に有機EL層31(31R)が形成される(ステップST4)。すなわち、第1副画素SPX1の画素電極23の上に有機EL層31(31R)が形成され、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3では、画素電極23の上にリフトオフ層52が設けられ、リフトオフ層52の上に有機EL層31(31R)が形成される。
【0067】
また、図5では図示を省略するが、周辺領域GAでもリフトオフ層52の上、及び、複数の第2開口OP2と重畳するアレイ基板2の上に、有機EL層31が形成される(図7参照)。
【0068】
次に、製造装置は、リフトオフ層52のうち犠牲層50を溶解する(ステップST5)。リフトオフ層52の処理液として、犠牲層50を溶解し、樹脂層51及び有機EL層31を溶解しないものが選択される。犠牲層50の溶解は、第1開口OP1の内壁からリフトオフ層52の内側に向かって進行する。
【0069】
また、図5では図示を省略するが、周辺領域GAでもリフトオフ層52の犠牲層50の溶解が同じ工程で進行する。すなわち、周辺領域GAでも、犠牲層50の溶解は、第2開口OP2の内壁からリフトオフ層52の内側に向かって進行する。また、周辺領域GAでは、リフトオフ層52の外周からも犠牲層50の溶解が進行する。
【0070】
次に、犠牲層50が溶解されたあと、リフトオフ層52(樹脂層51)、及び、リフトオフ層52の上の有機EL層31がアレイ基板2から剥離される(ステップST6)。これにより、第1副画素SPX1の画素電極23の上に有機EL層31(31R)が形成され、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3の画素電極23は、アレイ基板2の表面に露出する。
【0071】
ここで、図6に示したように、表示領域AAでのリフトオフ層52と、周辺領域GAのリフトオフ層52は、第5部分領域GAeを介して連続して形成されている。これにより、表示領域AAでのリフトオフ層52と、周辺領域GAのリフトオフ層52は、ステップST5、ST6に示した共通の剥離工程で、ひとつなぎのリフトオフ層52として一体に剥離される。
【0072】
より具体的には、図6に示す例では、第1開口OP1が形成された表示領域AAのリフトオフ層52、及び、第2開口OP2が形成された第1部分領域GAaから第4部分領域GAdのリフトオフ層52は、開口が形成されない第5部分領域GAeのリフトオフ層52に比べ犠牲層50の溶解が早く進行する。
【0073】
例えば、表示領域AA及び第1部分領域GAaから第4部分領域GAdの犠牲層50が溶解し、かつ、第5部分領域GAeの犠牲層50が一部残っている状態では、剥離されたリフトオフ層52は第5部分領域GAeでアレイ基板2側に固定される。その後、第5部分領域GAeの犠牲層50が溶解すると、表示領域AAのリフトオフ層52は、周辺領域GAのリフトオフ層52とともにアレイ基板2から剥離される。
【0074】
図7は、表示領域及び周辺領域に成膜された有機EL層を模式的に示す平面図である。図7に示すように、表示領域AAでは、第1副画素SPX1に対応して有機EL層31(31R)がアレイ基板2の上に配列される。また、周辺領域GAでは、複数の第2開口OP2(図6参照)と重畳するアレイ基板2の上に、有機EL層31が形成される。周辺領域GAの有機EL層31は、画素電極23と重畳しない位置に設けられ、自発光素子として機能しない。すなわち、周辺領域GAの有機EL層31は、ダミー有機EL層31dとして形成される。
【0075】
第1開口OP1の位置、形状は、各副画素SPX(画素電極23)の位置、形状に応じて設定される。一方、第2開口OP2は、ダミー有機EL層31dが少なくともコンタクトホールH3の一部と非重畳に設けられていれば、どのような配置であってもよい。また、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでは、ダミー有機EL層31dの配置ピッチは、コンタクトホールH3の配置ピッチと同じパターンで形成されている。ただし、これに限定されず、ダミー有機EL層31dの配置ピッチは、コンタクトホールH3の配置ピッチと異なっていてもよい。また、第2開口OP2(ダミー有機EL層31d)は、コンタクトホールH3が設けられていない領域に形成されてもよい。
【0076】
第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3のそれぞれに有機EL層31を形成する工程では、各副画素SPXに対応して、第1開口OP1の位置はそれぞれ異なる位置に形成される。一方、第2開口OP2は、第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3のそれぞれに有機EL層31を形成する工程ごとに同じ位置に繰り返し設けられていてもよく、あるいは、異なる位置であってもよい。
【0077】
表示領域AAの有機EL層31の幅Lx3、Ly3は、それぞれ、第1開口OP1の開口幅Lx1、Ly1に対応する。表示領域AAで隣り合う有機EL層31の間隔Wx3、Wy3は、それぞれ、リフトオフ層52の第1パターン幅Wx1、Wy1に対応する。また、周辺領域GAの有機EL層31(ダミー有機EL層31d)の幅Lx4、Ly4は、それぞれ、第2開口OP2の開口幅Lx2、Ly2に対応する。周辺領域GAで隣り合う有機EL層31(ダミー有機EL層31d)の間隔Wx4、Wy4は、それぞれ、リフトオフ層52の第2パターン幅Wx2、Wy2に対応する。ただし、第1開口OP1及び第2開口OP2は、テーパー形状を有するため、第1開口OP1及び第2開口OP2の形状と、アレイ基板2の上の有機EL層31の形状とは、一致しない場合がある。
【0078】
次に、図5に戻って、ステップST2からステップST6を、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3について繰り返し実行する。すなわち、複数の画素電極23及び複数のバンク96を覆ってリフトオフ層52が積層され、フォトリソグラフィ法及びエッチングにより、リフトオフ層52の第2副画素SPX2と重畳する領域に、複数の第1開口OP1が設けられる(ステップST7)。
【0079】
リフトオフ層52の上、及び、複数の第1開口OP1と重畳する画素電極23の上に有機EL層31(31G)が形成される(ステップST8)。すなわち、第2副画素SPX2の画素電極23の上に有機EL層31(31G)が形成され、第1副画素SPX1及び第3副画素SPX3では、画素電極23の上にリフトオフ層52が形成され、リフトオフ層52の上に有機EL層31(31G)が形成される。
【0080】
以下、図示は省略するが、ステップST5、ST6と同様に、リフトオフ層52、及び、リフトオフ層52の上の有機EL層31(31G)が剥離される。その後、さらにリフトオフ層52が積層され、フォトリソグラフィ法及びエッチングにより、リフトオフ層52の第3副画素SPX3と重畳する領域に、複数の第1開口OP1が設けられる。第3副画素SPX3の画素電極23の上に有機EL層31(31B)が形成されたあと、リフトオフ層52、及び、リフトオフ層52の上の有機EL層31(31B)が剥離される。
【0081】
なお、上述した製造工程は、あくまで一例であり、適宜変更することができる。例えば、第1副画素SPX1、第2副画素SPX2及び第3副画素SPX3の順に有機EL層31を形成する工程に限定されず、どのような順番であってもよい。また、第2開口OP2は、四角形状に限定されず、多角形状や、曲線部を含む形状等、他の形状であってもよい。
【0082】
以上説明したように、本実施形態の表示装置1の製造方法は、複数の画素電極23が配列された表示領域AAと、表示領域AAを囲む周辺領域GAとを有するアレイ基板2の上に、リフトオフ層52を形成する工程(ステップST2)と、表示領域AAにおいて、リフトオフ層52の複数の画素電極23と重畳する位置に複数の第1開口OP1を形成し、周辺領域GAにおいて、リフトオフ層52に複数の第2開口OP2を形成する工程(ステップST3)と、リフトオフ層52の上、及び、複数の第1開口OP1と重畳する画素電極23の上に有機EL層31を形成する工程(ステップST4)と、リフトオフ層52、及び、リフトオフ層52の上の有機EL層31をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)と、を有する。複数の第1開口OP1及びの第2開口OP2を形成する工程(ステップST3)において、リフトオフ層52は、アレイ基板2の外縁側から表示領域AAまで、少なくとも一部が繋がって連続して形成される。
【0083】
このような構成により、表示装置1の製造方法は、表示領域AAでのリフトオフ層52と、周辺領域GAのリフトオフ層52は、ステップST5、ST6に示した共通の剥離工程で、ひとつなぎのリフトオフ層52として一体に剥離される。すなわち、表示領域AAでのリフトオフ層52と、周辺領域GAのリフトオフ層52を別々に形成した場合に比べ、リフトオフ層52の剥離を容易に制御することができ、異物等がアレイ基板2上に残留することを抑制することができる。また、リフトオフ層52を別々に形成した場合に比べ、剥離されたリフトオフ層52が意図しない位置に移動することを抑制し、あるいは、意図しない領域でリフトオフ層52の剥離が発生することを抑制できる。したがって、表示装置1の製造方法は、リフトオフ層52の剥離を良好に制御して、アレイ基板2の有機EL層31や画素電極23の損傷を抑制することができる。
【0084】
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0085】
図8に示すように、第2実施形態のアレイ基板2Aでは、上述した第1実施形態と比べて、中間領域である第5部分領域GAeにおいて、リフトオフ層52に複数の第3開口OP3が形成される構成が異なる。複数の第3開口OP3は、表示領域AAを囲んで配列される。
【0086】
ここで、表示領域AAと第2方向Dyに隣り合う第5部分領域GAeについて説明する。表示領域AAと第2方向Dyに隣り合う第5部分領域GAeでの、第3開口OP3の第1方向Dxでの開口幅Lx5は、表示領域AAでの、第1開口OP1の第1方向Dxでの開口幅Lx1よりも大きい。また、第5部分領域GAeでの、第3開口OP3の第1方向Dxでの開口幅Lx5は、第1部分領域GAa及び第2部分領域GAbでの、第2開口OP2の第1方向Dxでの開口幅Lx2と等しい。
【0087】
第3開口OP3の第2方向Dyでの開口幅Ly5は、表示領域AAでの、第1開口OP1の第2方向Dyでの開口幅Ly1及び第2開口OP2の第2方向Dyでの開口幅Ly2よりも大きい。
【0088】
第3パターン幅Wx5は、第5部分領域GAeで、第1方向Dxに隣り合う複数の第3開口OP3の間の、リフトオフ層52の第1方向Dxでの長さである。第3パターン幅Wx5は、表示領域AAでの第1パターン幅Wx1よりも小さく、第1部分領域GAa及び第2部分領域GAbでの、第2パターン幅Wx2と等しい。
【0089】
第3パターン幅Wy5は、第2方向Dyに隣り合う第3開口OP3と第2開口OP2との間の、リフトオフ層52の第2方向Dyでの長さである。第3パターン幅Wy5は、表示領域AAでの第1パターン幅Wy1と等しく、第1部分領域GAa及び第2部分領域GAbでの、第2パターン幅Wy2と等しい。
【0090】
次に、表示領域AAと第1方向Dxに隣り合う第5部分領域GAeについて説明する。表示領域AAと第1方向Dxに隣り合う第5部分領域GAeでの、第3開口OP3の第1方向Dxでの開口幅Lx5は、表示領域AAでの、第1開口OP1の第1方向Dxでの開口幅Lx1よりも大きい。また、第5部分領域GAeでの、第3開口OP3の第1方向Dxでの開口幅Lx5は、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでの、第2開口OP2の第1方向Dxでの開口幅Lx2よりも大きい。
【0091】
第3開口OP3の第2方向Dyでの開口幅Ly5は、表示領域AAでの、第1開口OP1の第2方向Dyでの開口幅Ly1と等しい。また、第3開口OP3の第2方向Dyでの開口幅Ly5は、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでの、第2開口OP2の第2方向Dyでの開口幅Ly2よりも大きい。
【0092】
第3パターン幅Wx5は、第5部分領域GAeで、第1方向Dxに隣り合う第3開口OP3と第2開口OP2との間の、リフトオフ層52の第1方向Dxでの長さである。第3パターン幅Wx5は、表示領域AAでの第1パターン幅Wx1よりも小さく、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでの、第2パターン幅Wx2と等しい。言い換えると、第1パターン幅Wx1、及び、第2パターン幅Wx2の少なくとも一方は、第3開口OP3の間の、リフトオフ層52の第1方向Dxでの第3パターン幅Wx5と異なる。
【0093】
第3パターン幅Wy5は、第2方向Dyに隣り合う複数の第3開口OP3の間の、リフトオフ層52の第2方向Dyでの長さである。第3パターン幅Wy5は、表示領域AAでの第1パターン幅Wy1と等しく、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでの、第2パターン幅Wy2よりも小さい。
【0094】
このように、第5部分領域GAeに複数の第3開口OP3が形成されているので、リフトオフ層52をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)で、周辺領域GAのリフトオフ層52の剥離に要する時間を短縮することができる。この結果、剥離工程で、アレイ基板2の有機EL層31や画素電極23の損傷を抑制することができる。
【0095】
また、第1パターン幅Wx1は、第2パターン幅Wx2よりも大きく、第3パターン幅Wx5は、第2パターン幅Wx2以上、第1パターン幅Wx1以下の大きさで形成される。すなわち、第3パターン幅Wx5、Wy5は、第1方向Dx及び第2方向Dyに隣接する第1パターン幅Wx1、Wxy及び第2パターン幅Wx2、Wy2と、急峻な変化が発生しないように形成される。これにより、リフトオフ層52の細い部分が形成されることを抑制でき、あるいは、剥離の際に応力が集中することを抑制できる。したがって、リフトオフ層52をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)で、リフトオフ層52の一部の領域が、他の領域と分離されて、アレイ基板2に残留することを抑制することができる。
【0096】
(第1変形例)
図9は、第2実施形態の第1変形例に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。第3開口OP3の開口幅Lx5、Ly5及び第3パターン幅Wx5、Wy5は、図8に示した例に限定されず、適宜変更することができる。
【0097】
図9に示すように、第1変形例のアレイ基板2Bにおいて、第3開口OP3の開口幅Lx5、Ly5は、第1開口OP1の開口幅Lx1、Ly1と異なり、かつ、第2開口OP2の開口幅Lx2、Ly2と異なる。
【0098】
また、表示領域AAと第2方向Dyに隣り合う第5部分領域GAeについて、第1方向Dxに隣り合う複数の第3開口OP3の間の、リフトオフ層52の第3パターン幅Wx5は、第1部分領域GAa及び第2部分領域GAbでの第2パターン幅Wx2よりも大きく、表示領域AAでの第1パターン幅Wx1よりも小さい。このように、第3パターン幅Wx5は、第1パターン幅Wx1と第2パターン幅Wx2との間の大きさに形成される。第2方向Dyに沿って、第1パターン幅Wx1、第3パターン幅Wx5、第2パターン幅Wx2の順に小さくなる。
【0099】
また、表示領域AAと第1方向Dxに隣り合う第5部分領域GAeについて、第2方向Dyに隣り合う複数の第3開口OP3の間の、リフトオフ層52の第3パターン幅Wy5は、第3部分領域GAc及び第4部分領域GAdでの第2パターン幅Wy2よりも小さく、表示領域AAでの第1パターン幅Wy1よりも大きい。このように、第3パターン幅Wy5は、第1パターン幅Wy1と第2パターン幅Wy2との間の大きさに形成される。第1方向Dxに沿って、第1パターン幅Wy1、第3パターン幅Wy5、第2パターン幅Wy2の順に大きくなる。
【0100】
第1変形例では、表示領域AA及び周辺領域GAのリフトオフ層52のパターン幅を、周辺領域GAの外縁側から表示領域AAに向かって徐々に異ならせている。これにより、リフトオフ層52をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)で、リフトオフ層52の剥離速度、すなわち、表示領域AA、第5部分領域GAe、及び、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdの剥離の順番を良好に制御することができる。
【0101】
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。図10に示すように、第3実施形態のアレイ基板2Cにおいて、リフトオフ層52の外周の隅部CNは、ジグザグ状に形成される。リフトオフ層52の外周の隅部CNは、平面視で、複数の段差が連なってジグザグ状に形成される。より具体的には、ジグザグ状は、リフトオフ層52の外周の第1方向Dxに延在する直線部と、第2方向Dyに延在する直線部とが交互に複数、連結されて形成される。ジグザグ状は、直線部どうしが直角に接続される場合に限定されず、直角以外の角度で連結されていてもよいし、また、各連結部が曲線状に形成されていてもよい。
【0102】
リフトオフ層52をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)で、隅部CNがジグザグ状に形成されているため、処理液との接触面積が大きくなり、犠牲層50の溶解の起点となる。これにより、第3実施形態では、各開口の内壁から犠牲層50の溶解が進行するとともに、4つの隅部CNからも犠牲層50の溶解が進行する。これにより、第3実施形態では、リフトオフ層52の剥離に要する時間を短縮することができる。
【0103】
(第2変形例)
図11は、第3実施形態の第2変形例に係るリフトオフ層を模式的に示す平面図である。図11に示すように、第2変形例のアレイ基板2Dにおいて、リフトオフ層52の外周の少なくとも一辺は、表示領域AA側に凹む切り欠き部NTが形成される。図11に示す例では、第1部分領域GAaから第4部分領域GAdの4辺それぞれに複数の切り欠き部NTが形成される。
【0104】
リフトオフ層52をアレイ基板2から剥離する工程(ステップST5、ST6)で、リフトオフ層52の外周に切り欠き部NTが形成されているため、処理液との接触面積が大きくなり、犠牲層50の溶解の起点となる。これにより、第3実施形態では、各開口の内壁から犠牲層50の溶解が進行するとともに、4つの隅部CN及び4つの辺からも犠牲層50の溶解が進行する。これにより、第2変形例では、リフトオフ層52の剥離に要する時間を短縮することができる。
【0105】
なお、図11では、リフトオフ層52の外周にジグザグ状の隅部CNが形成されているが、これに限定されず、隅部CNが曲線状に形成され、4辺それぞれに複数の切り欠き部NTが形成された構成であってもよい。また、上述した各実施形態及び各変形例は、組み合わせることができる。例えば、第5実施形態及び第11変形例において、第1開口OP1の開口幅Lx1、Ly1及び第2開口OP2の開口幅Lx2、Ly2が徐々に異なるように形成されていてもよい。
【0106】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0107】
1 表示装置
2、2A、2B、2C、2D アレイ基板
3 発光素子
21 基板
23 画素電極
24 対向電極
31、31R、31G、31B 有機EL層
31d ダミー有機EL層
50 犠牲層
51 樹脂層
52 リフトオフ層
96 バンク
AA 表示領域
GA 周辺領域
Lx1、Ly1、Lx2、Ly2、Lx5、Ly5 開口幅
OP1 第1開口
OP2 第2開口
OP3 第3開口
PX 画素
SPX 副画素
Wx1、Wy1 第1パターン幅
Wx2、Wy2 第2パターン幅
Wx5、Wy5 第3パターン幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11