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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177763
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】鞄用保形具
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/02 20060101AFI20221124BHJP
   A45C 3/00 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
A45C13/02 H
A45C3/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084233
(22)【出願日】2021-05-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイト(https://www.instagram.com/bag_trunk/)と、(https://www.instagram.com/p/CFEZkbuDp0S/)とにおいて、鞄用保形具について令和2年9月13日に公開した。 ウェブサイト(https://www.instagram.com/bag_trunk/)と、(https://www.instagram.com/p/CFEeKXiD1Ov/)とにおいて、鞄用保形具について令和2年9月13日に公開した。 ウェブサイト(https://www.instagram.com/bag_trunk/)と、(https://www.instagram.com/p/CFEeURYjksh/)とにおいて、鞄用保形具について令和2年9月13日に公開した。 ウェブサイト(https://www.instagram.com/bag_trunk/)と、(https://www.instagram.com/p/CFZRWhhjmjl/)とにおいて、鞄用保形具について令和2年9月21日に公開した。 その他110件に関して、ウェブサイト(別紙1~10に記載のNo.4~No.113参照)において、鞄用保形具について各公開日(別紙1~10に記載のNo.4~No.113参照)に公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】521215994
【氏名又は名称】井上 愛
(74)【代理人】
【識別番号】100191189
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100199761
【弁理士】
【氏名又は名称】福屋 好泰
(72)【発明者】
【氏名】井上 愛
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CE07
3B045JA02
3B045LA10
(57)【要約】
【課題】鞄に携行品を収納するスペースを確保しつつ鞄の型崩れを抑制できる鞄用保形具を提供する。
【解決手段】保形具20は、鞄10に収容することにより鞄10の型崩れを抑制する保形具であって、鞄10の底面を敷く底板として機能する底部45と、底部45を囲繞するように底部45の周縁部に各々立設するとともに可撓性を各々有する壁部41~44と、を備え、各壁部41~44は、互いの生地端部同士を各々内側に折り曲げて重ね合わせた状態で接続することにより各壁部41~44が外側に張り出すように構成される。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞄に収容することにより鞄の型崩れを抑制する保形具であって、
前記鞄の底面に敷く底板として機能する底部と、
前記底部を囲繞するように前記底部の周縁部に各々立設するとともに可撓性を各々有する複数の壁部と、
を備え、
複数の前記壁部は、互いの端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接続することにより外側に各々張り出すように構成されていることを特徴とする、
鞄用保形具。
【請求項2】
複数の前記壁部と前記底部は、互いの端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接続される、
請求項1に記載の鞄用保形具
【請求項3】
防水性を有する素材によって内側が覆われている、
請求項1または2に記載の鞄用保形具。
【請求項4】
前記壁部は、厚みを部分的に薄く設けることにより前記鞄の湾曲形状に対応して変形するように構成される、
請求項1~3のいずれか1項に記載の鞄用保形具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞄の形状を保持する鞄用保形具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、皮革製の鞄の型崩れを防ぐために鞄内に新聞紙などの詰物を詰め込んだ状態で鞄を保管する場合がある。このように鞄内に詰物を詰め込む場合には鞄を使用するときに詰物を鞄から取り出す手間が必要であり、また、使用した後、鞄を保管する場合にも詰物を鞄内に再度詰め込む手間が必要となる。
【0003】
この点に関し、例えば、特許文献1には、緩衝材1を通気性シート2に包んで構成された外包体3を鞄内に収納した状態で保管することにより鞄の型崩れを防ぐ鞄用保形具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-209690
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の鞄用保形具では、鞄を保管しているときなど鞄を使用していないときに鞄内に同保形具を収納することで鞄の型崩れを防ぐことはできるものの、同保形具を鞄内に収納した状態では財布や携帯電話などの携行品を収納することはできない。このため、財布や携帯電話などの携行品を鞄内に収納した状態で鞄の型崩れを防ぐことはできないという問題がある。
【0006】
本発明は、鞄に携行品を収納するスペースを確保しつつ鞄の型崩れを抑制できる鞄用保形具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の鞄用保形具は、鞄に収容することにより鞄の型崩れを抑制する保形具であって、鞄の底面に敷く底板として機能する底部と、底部を囲繞するように底部の周縁部に各々立設するとともに可撓性を各々有する複数の壁部と、を備え、複数の壁部は、互いの端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接続することにより外側に各々張り出すように構成されているものである。
【0008】
本発明の鞄用保形具において、複数の壁部と底部は、互いの端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接続されてもよい。
【0009】
また、本発明の鞄用保形具において、防水性を有する素材によって内側が覆われていてもよい。
【0010】
また、本発明の鞄用保形具において、壁部は、厚みを部分的に薄く設けることにより鞄の湾曲形状に対応して変形するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の鞄用保形具によれば、鞄内に携行品を収納するスペースを確保しつつ底部の周縁部に立設した壁部が外側に張り出すことによって鞄を内側から付勢することにより鞄の型崩れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態における鞄用保形具が適用される手提げ式の皮革製婦人用鞄の斜視図である。
図2】保形具を鞄内に取り付けていない状態で鞄を机などに置いたときの状態を示す図である。
図3】鞄内に保形具を取り付けた状態で鞄を机などに置いたときの状態を示す図である。
図4図4(a)は、図1に示す鞄用保形具の外観を示す斜視図である。図4(b)は、鞄用保形具の表地および内面カバーを取り外し、同保形具の内部構成を示す斜視図である。図4(b)において、隠れている部分における各壁部および底部における接合部の位置を破線で模式的に示している。
図5図5は、図4(b)に示すA-A線で切断したときの断面構成を模式的に示す断面図である。
図6】保形具の内面カバーを上方に引っ張り上げた状態を示す模式図である。
図7図7(a)は保形具に収容する保管用詰物、いわゆる、バッグピローの構成を示す斜視図である。図7(b)は、バッグピローを保形具に収納した状態を示す図である。
図8図8(a)は保形具の外観構成を示す斜視図である。図8(b)は、保形具を取り付けた状態の鞄を正面側から見た状態で示す斜視図である。図8(c)は、保形具を取り付けた状態の鞄を斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態である鞄用保形具について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における鞄用保形具が適用される平面視において底面が略四角形状を呈するように構成された手提げ式の皮革製婦人用鞄10の斜視図である。図2は、保形具20を鞄10内に設置していない状態で鞄10を机などに置いたときの状態を示す図である。図3は、鞄10内に保形具20を設置・収納したときの状態を図2と同様に鞄10を机などに置いた状態で示す図である。
【0014】
図1図3に示すように、この保形具20は、鞄10内に設置されることにより携帯電話や財布などの携行品の収納スペースを確保しつつ鞄10の型崩れを防ぐ機能を有する。図2に示すように保形具20を設置・収納しない状態で鞄10を机などに置いた場合には鞄10は型崩れしてしまうのに対し、図3に示すように保形具20を収納した状態であれば鞄10を机などにおいても型崩れせずに自立した状態を維持できる。
【0015】
図4(a)は、図1に示す鞄用保形具20の外観を示す斜視図である。図4(b)は、鞄用保形具20の表地22および内張としての役割を有する内面カバー24を取り外し、同保形具20の内部構成を示す斜視図である。図4(b)において、鞄用保形具20内側の隠れている部分における各壁部41,42,43,44および底部45の接合部P1~P4,Q1~Q4の位置を破線で模式的に示している。
【0016】
図4(a)および図4(b)に示すように、保形具20は、鞄10底面と同様に平面視において略四角形状に形成される。この保形具20は、鞄10内の底面に敷き込み可能に形成され底板として機能する底部45と、同底部45の周縁部に各々立設し周囲を囲繞する壁部41,42,43,44とから構成される。そして、保形具20は、有底角筒状の外観形状を呈し、例えば、財布やハンカチ、化粧品類、携帯電話、筆記具などの携行品を収納する収納スペースSPが内側に形成される。底部45は、鞄10の底部と同様に平面視において略四角形状を呈するように形成され、収納スペースSPの底面を形成する。また、壁部41~44は、略四角形状を呈し、収納スペースSPの側面を各々形成する。
【0017】
保形具20の外周面は、表地22により覆われており、この表地22の上端部は保形具20の内側、すなわち、壁部41~44の内側壁面41S~44S(図5参照)および底部45の上面45S(図5参照)を覆うように取り付けられる内面カバー24に連結されている。内面カバー24の形状は、壁部41~44の内側壁面41S~44S(図5参照)および底部45の上面45S(図5参照)に各々フィットする立体的形状とするのが好適である。また、保形具20の内側側面(換言すると、内面カバー24における壁部44の内側壁面44Sを覆う部分)に小物を収容できるようにポケット24Aを設けてもよい。
【0018】
本実施形態では、ポケット24Aを1つだけ設けているが、必要に応じてポケットの数を増やしてもよい。これにより、鞄10内に保形具20を収容した状態で使用するときに携行品をポケット24Aに収納することができる。この結果、鞄10内に携行品を整頓した状態で収納することができる。また、内面カバー24にポケット24Aとともに、或いは、ポケット24Aに代えて筆記具などを固定状態で保持するためペンホルダーなどの固定部を設けてもよい。
【0019】
図4(b)に示すように、保形具20の壁部41~44は、各々、ハリやコシのある可撓性を有する芯材41A~44Aにより各々構成されている。各芯材41A~44Aの構成はいずれも同一であるため以下の説明では、芯材41Aを例に挙げて説明を行う。芯材41Aは、例えば、ポリエステルで構成されているものやポリエステルを主成分とする織地あるいは編地、または、不織布を用いるのが好適である。また、芯材41Aの厚みは、0.1mm~0.6mmとするのが好ましく、より好ましくは0.2mm~0.4mmとするのが好適である。これにより、鞄10内に収納したときに適度な可撓性を得ることができる。また、芯材41Aは、融着剤付き芯材、すなわち、加熱により生地等を融着させる熱融着剤を予め付着させてなる芯材を用いるのが好ましい。これにより、アイロンなどの加熱手段によって芯材41Aに表地22を貼り付けることができる。
【0020】
また、底部45についても、芯材41Aと同一の構成を具備する芯材45Aにより構成するのが好ましく、より好ましくは、融着剤付き芯材を用いるのが好適である。これにより、底部45においても底面に表地22を張り付ける作業の作業性を向上させることができる。
【0021】
ここで、図5は、図4(b)に示すA-A線で切断したときの断面構成を模式的に示す断面図である。図5に示す部分拡大図において隣接する壁部41,44同士を縫い合わせている位置を1点鎖線で示すとともに、断面ハッチングの図示を省略して示している。以下の説明において、各壁部41~44の接合部P1~P4の構成はほぼ同一であるため、壁部41,44における接合部P1の構成を例に挙げて説明を行うとともに他の接合部P2~P4については適宜説明を省略する。
【0022】
図5に示すように、接合部P1は、隣接する壁部41,44の生地端部41A-1,44A-1を各々内側に折り曲げて重ねた状態で上下方向の全域に亘って縫い合わせることにより形成される。このように、接合部P1は生地端部41A-1,44A-1同士を重ね合わせた状態で接合して構成されるため壁部41,44の他の部分よりも撓み難く且つ剛性が高くなる。このため、壁部41,44を内側に付勢する外力を受けたときに壁部41,44が内側に倒れ込むのを防ぐ支柱として機能する。
【0023】
各壁部41~44は、接合部P1~P4を介して互いに接合されることにより、壁部41,42の中央部がやや外側に張り出した状態(膨らんだ状態とも表現できる)に保持される。このため、鞄10内に取り付けたときに各壁部41~44の中央部が鞄10の内壁に付勢されてやや変形し各壁部41~44全体が鞄10の内壁にフィットした状態となる。また、各壁部41~44に対して内側に向かう付勢力が作用しても上記接合部P1~P4の剛性によって壁部41~44が支えられるため壁部41~44が内側に倒れ込むのを防ぐことができる。
【0024】
図5に示すように、各壁部41~44と底部45における接合部Q1,Q2,Q3,Q4も、上記接合部P1と同様の構成を具備し、双方の生地端部同士を内側に各々折り曲げて重ねた状態で接合するのが好ましい。これにより、各壁部41~44をより外側に張り出させた状態で保持できる。
【0025】
また、保形具20における上下方向の寸法H1(図4(a)参照)は、鞄10の上下方向の寸法H2(図3参照)の1/4以上かつ3/4以下となる長さ、より好ましくは1/2以上かつ2/3以下となる長さに設定するのが好ましい。これにより、鞄10から保形具20がはみ出すなどして目立つのを抑制しつつ鞄の型崩れを防ぐことができる。
【0026】
また、図6は、保形具20の内面カバー24を上方に引っ張り上げた状態で示す模式図である。図6に示すように、保形具20の内面カバー24は、各壁部41~44の内側壁面41S~44Sおよび底部45の上面45Sには接合せずに表地22に周縁部を縫い付けるのが好ましい。これにより、内面カバー24を保形具20の内側、すなわち、収納スペースSPから引き出すことができる。
【0027】
これにより、鞄10に保形具20を収納して使用しているときに、例えば、化粧品や飲み物、菓子類などが内面カバー24に付着してしまった場合などに、保形具20全体を濡らすことなく内面カバー24のみ水洗いできるという利点がある。
【0028】
また、内面カバー24は、防水性を有する素材、例えば、ナイロンなどの防水性を有する生地を用いるのが好ましい。これにより、例えば、ペットボトルに入った飲料水などを保形具20内にこぼしてしまった場合にも、鞄10が濡れてしまうのを防止することができる。
【0029】
続いて、図7(a)は、保形具20に収容する保管用詰物、いわゆる、バッグピロー50の構成を示す斜視図である。図7(b)は、バッグピロー50を保形具20に収納した状態を示す図である。図7(a)および図7(b)に示すように、このバッグピロー50には、綿などが詰め込まれており、鞄10を保管しておくときに保形具20に押し込んだ状態で鞄10内に収納することにより鞄10の型崩れをより確実に防止する役割を有する。
【0030】
本実施形態の鞄用保形具20によれば、鞄10内に携行品を収納するスペースを確保しつつ底部45の周縁部に立設した壁部41~44が外側に張り出すことによって鞄10を内側から付勢することにより鞄10を内側から支えることができる。この結果、鞄10の型崩れを抑制できる。このように、保形具20によれば、鞄10内に紙などの詰物を詰め込むことなく鞄10の型崩れを防ぐことができるため鞄10を保管しているときだけでなく、鞄10の使用時においても型崩れを防ぐことができるという利点がある。
【0031】
続いて、上記実施形態における保形具20の変形例である鞄用保形具70について図8(a)~図8(c)を用いて説明を行う。図8(a)は、保形具70の構成を示す図である。図8(b)は、保形具70を取り付けた状態の鞄60を正面側から見た状態を示す斜視図である。図8(c)は、保形具70を取り付けた状態の鞄60を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。なお、図8(a)において、保形具70から表地および内面カバー78を取り外した状態で示している。
【0032】
以下において、上記実施形態における保形具20と構成が共通する部分については適宜説明を省略し、構成が異なる部分について主に説明を行うものとする。
【0033】
図8(a)~図8(c)に示すように、保形具70が適用される鞄60は、横長に形成されるとともにマチ部62、64が内側に湾曲するように形成された手提げタイプの鞄である。一方、保形具70は、上記実施形態における保形具20と同様に、壁部71~74および底部75が各々芯材71A~75Aにより構成され、有底筒状を呈する。保形具70は、保形具70の両端部、すなわち、鞄60に取り付けたときに鞄60のマチ部62,64に接する壁部71,73の中央部分に略U字状の切り欠き部71B,73Bが設けられており、この切り欠き部71B,73Bに舌片状の芯材76,77が接着または縫着により取り付けられている。
【0034】
この舌片状の芯材76,77は、保形具70の側面を形成している芯材72A,74Aよりも厚みが薄く形成されている。このため、芯材72A,74Aよりも曲率の大きい湾曲形状に追従して変形することができる。このように、保形具70を構成する各壁部71~74のうち、一部の芯材76,77の厚みを薄くすることにより曲率の大きいマチ部62,64を有する鞄60の内壁にフィットしつつ鞄60の型崩れを防ぐことが可能となる。
【0035】
上記実施形態では、平面視において保形具70の形状が略四角形状を呈する例を挙げているが、保形具70の形状はこれに限定されず、例えば、保形具70を取り付ける鞄の形状に応じて他の多角形状に形成してもよい。
【0036】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【符号の説明】
【0037】
10,60 鞄
20,70 保形具
24,78 内面カバー
41~44,71~74 壁部
41A-1,44A-1 生地端部
45,75 底部
41A~45A 芯材
P1~P4,Q1~Q4 接合部
SP 収納スペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞄に収容することにより鞄の型崩れを抑制する保形具であって、
前記鞄の底面に敷く底板として機能する底部と、
前記底部を囲繞するように前記底部の周縁部に各々配置されるとともに可撓性を有する第1芯材によって各々構成される複数の壁部と、
を備え、
前記複数の壁部は、互いに隣り合う前記壁部を各々構成する前記第1芯材の端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接合することによって前記複数の壁部における中央部を外側に各々張り出させることにより前記鞄の内壁を付勢可能に構成される
鞄用保形具。
【請求項2】
前記底部は、可撓性を有する第2芯材によって構成され、
前記複数の壁部および前記底部は、各々を構成する前記第1芯材および前記第2芯材の端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接合される、
請求項1に記載の鞄用保形具
【請求項3】
前記複数の壁部および前記底部を覆う防水性部材を有する、
請求項1または2に記載の鞄用保形具。
【請求項4】
前記壁部は、厚みを部分的に薄く設けることにより前記鞄の湾曲形状に対応して変形するように構成される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の鞄用保形具。
【請求項5】
前記第1芯材は、ポリエステルからなる生地、または、前記ポリエステルを主成分とする生地により構成される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞄用保形具。
【請求項6】
前記第1芯材は、織地、編地、不織布のいずれかにより構成される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の鞄用保形具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の鞄用保形具は、鞄に収容することにより鞄の型崩れを抑制する保形具であって、鞄の底面に敷く底板として機能する底部と、底部を囲繞するように底部の周縁部に各々配置されるとともに可撓性を有する第1芯材によって各々構成される複数の壁部と、を備え、複数の壁部は、互いに隣り合う壁部を各々構成する第1芯材の端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接合することによって複数の壁部における中央部を外側に各々張り出させることにより鞄の内壁を付勢可能に構成されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の鞄用保形具において、底部は、可撓性を有する第2芯材によって構成され、複数の壁部および底部は、各々を構成する第1芯材および第2芯材の端部同士を各々内側に折り曲げて重ねた状態で接合してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明の鞄用保形具において、複数の壁部および底部を覆う防水性部材を有してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、本発明の鞄用保形具において、壁部は、厚みを部分的に薄く設けることにより鞄の湾曲形状に対応して変形するように構成してもよい。
また、本発明の鞄用保形部において、第1芯材は、ポリエステルからなる生地、または、ポリエステルを主成分とする生地により構成されてもよい。
また、本発明の鞄用保形部において、第1芯材は、織地、編地、不織布のいずれかにより構成してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図4(b)に示すように、保形具20の壁部41~44は、各々、ハリやコシのある可撓性を有する芯材(第1芯材)41A~44Aにより各々構成されている。各芯材41A~44Aの構成はいずれも同一であるため以下の説明では、芯材41Aを例に挙げて説明を行う。芯材41Aは、例えば、ポリエステルで構成されているものやポリエステルを主成分とする織地あるいは編地、または、不織布を用いるのが好適である。また、芯材41Aの厚みは、0.1mm~0.6mmとするのが好ましく、より好ましくは0.2mm~0.4mmとするのが好適である。これにより、鞄10内に収納したときに適度な可撓性を得ることができる。また、芯材41Aは、融着剤付き芯材、すなわち、加熱により生地等を融着させる熱融着剤を予め付着させてなる芯材を用いるのが好ましい。これにより、アイロンなどの加熱手段によって芯材41Aに表地22を貼り付けることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
また、底部45についても、芯材41Aと同一の構成を具備する芯材(第2芯材)45Aにより構成するのが好ましく、より好ましくは、融着剤付き芯材を用いるのが好適である。これにより、底部45においても底面に表地22を張り付ける作業の作業性を向上させることができる。