(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177766
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】非冊子型カタログギフトビジネス支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221124BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20221124BHJP
【FI】
G06Q30/06 302
G06Q30/02 470
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087406
(22)【出願日】2021-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-09
(31)【優先権主張番号】P 2021084232
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 「オンライン加盟型ギフトカードビジネス」及び「OEM販売型ギフトカードビジネス」について、中小企業庁の事業再構築補助金(令和2年度第三次補正)の申請の際に添付資料に記載してビジネスを公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】520185650
【氏名又は名称】デジタルバード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097548
【弁理士】
【氏名又は名称】保立 浩一
(72)【発明者】
【氏名】小川 博文
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB09
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】 カタログギフトビジネスの事業を新規に開始しようとする会社にとって有益な技術基盤(プラットフォーム)を提供する。
【解決手段】 各サブサーバ2が提供する各個別カタログギフトサイトでギフトカード5が贈り主に販売され、被贈呈者に贈呈される。被贈呈者は被贈呈者端末82を操作し、ギフトカード5のアクセス情報印刷部51,52により個別カタログサイトにアクセスし、被交換品紹介ページを閲覧して交換申請する。被交換品紹介ページに掲載される被交換品は、当該個別カタログギフトサイトの構築の際に被支援会社が被交換品情報マスタファイル32に記録されているものの中から選択して情報新規登録プログラム11が登録したものであり、またその後に被支援会社が選択を変更してカタログ更新プログラム15が更新したものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カタログに掲載された商品又はサービスの範囲内で任意の商品又はサービスと交換可能な権利であるギフト資産をギフトとして販売するとともに、カタログが冊子以外の形態で被贈呈者に提供される非冊子型カタログギフトビジネスを行う複数の異なるギフト事業者を支援する非冊子型カタログギフトビジネス支援システムであって、
メインサーバと、
メイン記憶部と
を備えており、
メイン記憶部には、各ギフト事業者が運営する個別カタログギフトサイトの被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を記録した被交換品情報マスタファイルが記憶されており、
メインサーバには、各個別カタログギフトサイトにおいて提供される被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにする被交換品登録プログラムが実装されており、
被交換品登録プログラムは、各ギフト事業者が被交換品情報マスタファイルに記録されている範囲において任意に選択した商品又はサービスの情報が被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであることを特徴とする非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項2】
前記複数のギフト事業者の各々は、前記個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、前記各個別カタログギフトサイトは、前記メインサーバ以外のサーバであるサブサーバによって提供されるサイトであることを特徴とする請求項1記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項3】
前記複数のギフト事業者の各々は、前記個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、
前記メインサーバは、マルチドメインでのウェブページの提供が可能なサーバであって、前記各個別カタログギフトサイトを提供するサーバであることを特徴とする請求項1記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項4】
前記メインサーバは、前記複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からのアクセスを受け付けるサーバであって、各被支援者端末にカタログ編集ページを提供するサーバであり、
カタログ編集ページは、前記被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を前記被交換品情報マスタファイル内の情報の範囲内において変更可能とするページであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項5】
前記メイン記憶部には、ギフト発行情報ファイルが記憶されており、
ギフト発行情報ファイルには、前記各個別カタログギフトサイトにおいて発行されたギフト資産の情報が記録されており、
ギフト発行情報ファイルは、各ギフト資産について交換申請がされたかどうかの情報と、交換申請がされた場合に商品又はサービスの利用券の発送がされたかどうかの情報とが記録されており、
ギフト発行情報ファイルは、前記複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からアクセスすることで閲覧可能なファイルであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項6】
前記被交換品情報マスタファイルに情報が記録された商品又はサービスには、前記複数のギフト事業者のいずれかからの申請により追加された商品又はサービスであるオリジナル品が含まれており、
前記被交換品登録プログラムは、当該申請をしたギフト事業者及びそれ以外のギフト事業者のいずれにおいても当該オリジナル品が選択された場合に当該オリジナル品の情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の発明は、被贈呈者がカタログから任意の贈答品を受け取るタイプのギフトビジネスを行う際に利用される支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
冠婚葬祭や各種お祝い等において、また御礼やご挨拶等の目的で、各種の贈答品が贈り主によって購入され、相手先(被贈呈者)に贈呈されている。贈答品は、有形の商品の場合もあるが、何らかのサービス(無形商品)の場合もある。
最近では、これらの贈答品の注文(購入)もウェブサイトで行われることが多くなってきており、贈答品のみを扱った専門のショッピングモール(ギフトモール)も存在している。
【0003】
このような贈答品の贈呈において、贈答品自体を贈呈するのではなく、商品又はサービスと交換できる権利(債権)を贈呈する場合がある。この代表的なものは、いわゆるカタログギフトである。以下の説明において、商品又はサービスと交換できる権利であってギフトして贈呈されるものをギフト資産と呼ぶ。また、ギフト資産について、交換され得る商品又はサービスを被交換品と呼ぶ。カタログギフトは、被交換品を紹介した冊子(カタログ)に交換のための申請書(料金別納葉書)が添付されてセットになったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-126825号公報
【特許文献2】特許6741320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなカタログギフトのビジネスにおいて、自社のビジネスをOEM的な形で他社に供給することが考えられる。即ち、カタログの中身は同じにし、カタログの表紙だけを変えたものを製作して他社に供給する手法である。表紙には、当該他社の社名やブランドが印刷され、当該他社のカタログビジネスであるかのような外見とされる。
この場合、申請書の宛先は、OEM元の社名とする。したがって、被交換品の発送は、OEM元の会社が行う。OEM先の会社は、表紙のみを変えたギフトカタログをOEM元から仕入れ、マージンを乗せて贈り主に販売する。贈り主はギフトカタログを被贈呈者に贈呈し、被贈呈者は添付の申請書を書き込んでOEM元に送る。そして、OEM元から被交換品が被贈呈者に発送される。
【0006】
このような手法によれば、OEM元は、自社のカタログギフトの販路が広がるので売り上げ増加が見込める。OEM先としても、カタログの制作、印刷等のコスト自社でカタログギフトビジネスを立ち上げるには、カタログの制作や印刷に係る費用や被交換品の仕入れや管理、発送に係る費用等に多大な投資が必要になるが、OEM方式によれば、これらの費用がかからず僅かな投資でカタログギフトビジネスを始めることができる。このため、双方にメリットがある。
【0007】
しかしながら、上記手法では、ギフトカタログの中身は変えることができない。OEM先の会社にとって、自社の商品とか、特に販売したい商品とかを独自に追加したい場合があるが、上記手法では不可能である。
この出願の発明は、上記の点を解決課題の一つとして為されたものであり、カタログギフトビジネスの事業を新規に開始しようとする会社にとって有益な技術基盤(プラットフォーム)を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この明細書において、非冊子型カタログギフトビジネス支援システムの発明が開示される。この支援システムは、カタログに掲載された商品又はサービスの範囲内で任意の商品又はサービスと交換可能な権利であるギフト資産をギフトとして販売するとともに、カタログが冊子以外の形態で被贈呈者に提供される非冊子型カタログギフトビジネスを行う複数の異なるギフト事業者を支援するシステムである。
この支援システムは、メインサーバと、メイン記憶部とを備えている。
メイン記憶部には、各ギフト事業者が運営する個別カタログギフトサイトの被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を記録した被交換品情報マスタファイルが記憶されている。
メインサーバには、各個別カタログギフトサイトにおいて提供される被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにする被交換品登録プログラムが実装されている。
被交換品登録プログラムは、各ギフト事業者が被交換品情報マスタファイルに記録されている範囲において任意に選択した商品又はサービスの情報が被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムである。
また、この支援システムは、複数のギフト事業者の各々が個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、各個別カタログギフトサイトは、メインサーバ以外のサーバであるサブサーバによって提供されるサイトであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、複数のギフト事業者の各々が個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、メインサーバは、マルチドメインでのウェブページの提供が可能なサーバであって、各個別カタログギフトサイトを提供するサーバであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、メインサーバが複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からのアクセスを受け付けるサーバであって、各被支援者端末にカタログ編集ページを提供するサーバであり、カタログ編集ページは、被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイル内の情報の範囲内において変更可能とするページであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、メイン記憶部にはギフト発行情報ファイルが記憶されており、ギフト発行情報ファイルには、各個別カタログギフトサイトにおいて発行されたギフト資産の情報が記録されており、ギフト発行情報ファイルは、各ギフト資産について交換申請がされたかどうかの情報と、交換申請がされた場合に商品又はサービスの利用券の発送がされたかどうかの情報とが記録されており、ギフト発行情報ファイルは、複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からアクセスすることで閲覧可能なファイルであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、被交換品情報マスタファイルに情報が記録された商品又はサービスには、複数のギフト事業者のいずれかからの申請により追加された商品又はサービスであるオリジナル品が含まれており、被交換品登録プログラムは、当該申請をしたギフト事業者及びそれ以外のギフト事業者のいずれにおいても当該オリジナル品が選択された場合に当該オリジナル品の情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであるという構成を持ち得る。
【発明の効果】
【0009】
以下に説明する通り、開示された発明に係る非冊子型カタログギフトビジネス支援システムによれば、各ギフト事業者は被交換品情報マスタファイルに記録されている被交換品の中から任意のものを選択でき、選択された被交換品の情報が被交換品紹介ページに組み込まれて被贈呈者端末において表示されるので、非冊子型のカタログの内容が各ギフト事業者において容易にカスタマイズされる。このため、各ギフト事業者は、自らの事業方針等に沿ってカタログの内容を決定して事業を行うことができる。
また、個別カタログギフトサイトが、ギフト事業者のドメインが付与されたサブサーバで提供される構成では、ギフト事業者が運営する他のビジネスと融合させたり、ギフト事業者の他のサイトと融合させたりするのが容易であり、この点でギフト事業者にとって有益となる。
また、メインサーバがマルチドメインのサーバであり、個別カタログギフトサイトがメインサーバによって提供される構成では、ギフト事業者においてサーバを用意する必要がないので、新たにカタログギフトビジネスを開始する際の投資がより少なくなる。このため、事業規模の小さいギフト事業者の場合にメリットが大きい。
また、被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を変更するためのカタログ編集ページがメインサーバにより各ギフト事業者で提供される構成では、ビジネスの進展に応じて任意にカタログの内容を変更することができ、この点で各ギフト事業者において有益となる。
また、メイン記憶部に記憶されたギフト発行情報ファイルに各ギフト資産の発行日や交換申請の有無、商品又はサービスの利用券の発送の有無が記録されていて、ギフト発行情報ファイルが各ギフト事業者において閲覧可能な構成では、ギフト資産の管理を一元化しつつギフト資産の状況を各ギフト事業者において確認できる。このため、被贈呈者からの問い合わせに対してギフト事業者が対応するような場合に特に好適となる。
また、ギフト事業者のいずれかからの申請により追加された商品又はサービスであるオリジナル品について、当該申請をしたギフト事業者及びそれ以外のギフト事業者のいずれにおいてもその情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページに組み込むことができる構成によれば、申請をしたギフト事業者において商品又はサービスの販売増加が見込める上、他のギフト事業者においてもカタログ内容の豊富化という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第一の実施形態の非冊子型カタログギフトビジネス支援システムの概略図である。
【
図2】ギフト資産を有形化した有形化物の一例について示した概略図である。
【
図3】個別ジャンル情報ファイルの構造について示した概略図である。
【
図4】個別被交換品登録情報ファイルの構造について示した概略図である。
【
図5】個別カタログギフトサイトのトップページの例を示した概略図である。
【
図6】交換品紹介ページの一例を示した概略図である。
【
図7】個別カタログギフトサイトにおけるログイン後のページの一例を示した図である。
【
図8】交換用被交換品紹介ページの一例を示した概略図である。
【
図9】ジャンル情報マスタファイルの構造の一例を示した概略図である
【
図10】被交換品情報マスタファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図11】被支援会社情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図12】ギフト商品情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図13】ギフト発行情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図14】被支援会社としてログインした際に最初に表示される被支援会社マイページトップの一例を示した概略図である。
【
図15】サイト新規構築ページの一例を示した概略図である。
【
図16】被交換品掲載選択ページの一例を示した概略図である。
【
図17】カタログ情報新規登録プログラムの機能を概略的に示した図である。
【
図18】カタログ編集ページの一例を示した概略図である。
【
図19】カタログ掲載品変更ページの一例を示した概略図である。
【
図20】第二の実施形態の非冊子型カタログギフトビジネス支援システムの概略図である。
【
図21】メイン記憶部において各個別カタログギフトサイト提供のためのディレクトリ構造について示した概略図である。
【
図22】第三の実施形態における被交換品掲載選択ページの一例を示した概略図である。
【
図23】第三の実施形態におけるオリジナル品登録申請ページの一例を示した概略図である。
【
図24】第三の実施形態における被交換品情報マスタファイルの一例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この出願の発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態の非冊子型カタログギフトビジネス支援システムの概略図である。
各実施形態の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム(以下、支援システムと略称する。)は、上述したOEM的なカタログギフトビジネスをサーバ技術に利用してより有意義に展開するシステムとなっている。実施形態におけるカタログギフトビジネスは、非冊子型であり、ウェブサイト上でカタログを提供するビジネスである。
【0012】
第一の実施形態の支援システムにおいて、サーバ1,2と、記憶部3,4とが設けられている。この実施形態では、サーバとして、メインサーバ1と、複数のサブサーバ2とが使用される。メインサーバ1は、OEM的なカタログギフトビジネスを展開するための技術基盤(プラットフォーム)を提供する会社(以下、プラットフォーム会社という。)が運営するサーバである。サブサーバ2は、プラットフォーム会社からプラットフォームの提供という支援を受け、自社ブランドにてカタログギフトビジネスを行うギフト事業者(以下、被支援会社という。)が運営するサーバである。尚、この実施形態では、複数の異なる被支援会社が存在することが前提となっている。このため、サブサーバ2も複数設けられている。
各サーバ1,2は、インターネット9に接続されており、ウェブサーバとして機能するものである。したがって、ウェブサーバプログラムが実装されている。
【0013】
また、各サブサーバ2にアクセスすることが予定されている端末として、贈り主が操作する贈り主端末81、被贈呈者が操作する被贈呈者端末82が存在している。さらに、メインサーバ1にアクセスすることが予定でされている被支援者端末83が存在している。被支援者端末83は、被支援会社における担当者が操作する端末である。これら端末は、各種PC(デスクトップ、ノート等)やスマートフォンであり得る。
【0014】
まず、各サブサーバ2について説明する。
各サブサーバ2は、上記の通り、各被支援会社が自社のブランドでカタログギフトビジネスを行うためのものである。この実施形態において、各被支援会社が行うカタログギフトビジネスは、非冊子型のものである。即ち、冊子型のカタログは提供せず、ウェブサイトにカタログを掲載して被交換品との交換の申請を受け付けるタイプのカタログビジネスが各被支援会社において実施される。したがって、各サブサーバ2は、ウェブサイトでのカタログの提供や交換申請の受付等を主たるサービスとして提供するものである。以下、各サブサーバ2により提供されるサイトを個別カタログギフトサイトと呼ぶ。
【0015】
各被支援会社が行う非冊子型カタログギフトビジネスでは、被交換品と交換することができる権利(債権)が販売される。以下、この権利をギフト資産と呼ぶ。各被支援会社は、ギフト資産を贈り主に販売し、贈り主はギフト資産を被贈呈者に贈呈する。被贈呈者は、被贈呈者端末82を操作して個別カタログギフトサイトにアクセスし、カタログの中身を閲覧したり、任意の被交換品を選んで交換申請をしたりする。
従来の冊子型カタログギフトビジネスでは、カタログ自体が販売され、それがギフト資産を有形化したものとなっている。この実施形態では、有形化したカタログ(冊子)は提供されないため、ギフト資産を有形化したもの(以下、有形化物という。)が適宜提供される。
図2は、この一例について示した概略図である。
【0016】
図2に示す例は、いわゆるカード型カタログギフトの例であり、有形化物5がカード状の印刷物となっている。以下、カード型の有形化物5をこの明細書においてギフトカードと呼ぶ。
図2に示すように、ギフトカード5は、個別カタログギフトサイトへのアクセス情報を印刷したアクセス情報印刷部51,52を有している。この例では、二つのアクセス情報印刷部が設けられており、第一のアクセス情報印刷部51は、ギフトID、パスワード、個別カタログギフトサイトのURLを印刷した部分である。第二のアクセス情報印刷部52は、第一のアクセス情報印刷部51の情報を二次元シンボルコード化した部分である。第二のアクセス情報印刷部52は、この例ではQRコード(登録商標)となっている。第二のアクセス情報印刷部52をスマートフォンのような端末で読み込んだ場合には後別ギフトサイトに直接ログインがされるが、第一のアクセス情報印刷部51のURLを入力してアクセスした場合、ログイン画面となるので、ギフトIDとパスワードを入力してログインが行われる。
【0017】
図1に示すように、各サブサーバ2は、ハードディスクのような記憶部(以下、サブ記憶部)4を備えている。サブ記憶部4には、当該個別カタログギフトサイトにおいて交換申請可能な被交換品の情報を記録したデータベースファイルとして、個別ジャンル情報ファイル41及び個別被交換品情報登録ファイル42が記憶されている。
図3は、ある個別ジャンル情報ファイルの構造について示した概略図である。
図3に示すように、個別ジャンル情報ファイル41は、「ジャンルID」、「ジャンル名」、「選択種別」の各フィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルとなっている。「選択種別」は、被支援会社がジャンルを選択した際の種別であり、後述する「全選択」か「カスタマイズ」かの値が記録される。
図4は、ある個別被交換品情報ファイルの構造について示した概略図である。
図4に示すように、個別被交換品登録情報ファイル42は、「被交換品ID」、「被交換品名称」の各フィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
【0018】
また、サブ記憶部4には、個別カタログギフトサイトの各ページ用の各種ファイル43が記憶されている。これらファイル43は、ギフトカード5の紹介や販売、ギフトカード5と交換できる被交換品の紹介をするページを表示するためのHTMLファイルやイメージファイル等である。以下、これらファイル43を個別サイト表示用ファイルという。
図5は、あるサブサーバ2によって提供される個別カタログギフトサイトのギフトカード販売ページの例を示した概略図である。
【0019】
図5に示すように、ギフトカード販売ページは、商品としてのギフトカード5を紹介するページであり、購入するとギフト資産を有形化したギフトカード5が届けられること、ギフトカード5に記載されたギフトID及びパスワードでログインすると、サイトに掲載されている任意の被交換品と交換できること等が紹介されている。そして、カタログギフトの価格コースを表示した価格コース選択欄20等が設けられている。ギフトカード5を購入する場合、価格コースを選択して「レジに進む」のボタンを押し、キャッシュカード等での支払いをする。この部分は、通常のネットショッピングサイトと同様である。
【0020】
また、ギフトカード5を購入して被贈呈者に贈呈者した場合、被贈呈者がどのような被交換品と交換できるか、参照情報として閲覧できるようになっている。即ち、
図3に示すように、「個別カタログギフトサイト」には、「被交換品を見る」と表記された被交換品参照ボタン21が設けられている。被交換品参照ボタン21には、被交換品紹介ページがリンクしている。
図6は、ある交換品紹介ページの一例を示した概略図である。
図6に示すように、被交換品紹介ページは、被交換品のジャンルを選択するジャンル選択欄22や、選択されたジャンルにおいて交換可能な被交換品の名称や説明テキスト、写真等を表示する被交換品紹介欄23を有している。尚、被交換品がサービスの場合、サービスの利用券の写真やサービスを受けている状況の写真などが被交換品紹介欄23に表示される。
【0021】
被交換品紹介ページ用のHTMLファイルは、個別サイト表示用ファイル43の一つであるが、ここに組み込まれているプログラムは、個別ジャンル情報ファイル41を参照してジャンル選択欄22を表示したり、個別被交換品登録情報ファイル42を参照して被交換品紹介欄23を表示したりするようプログラミングされている。このプログラムは、CGIスクリプト等のスクリプトであり得る。
図示は省略するが、別のサブサーバ2によって提供される別の個別カタログギフトサイトも、サイト名称やブランド名、各ページのデザインは異なるものの、同様の構成となっている。即ち、被冊子型カタログギフトの紹介文や価格コース選択欄20、被交換品参照ボタン21が設けられており、被交換品参照ボタン21を押して被交換品を参照した上でギフトカード5の購入が可能となっている。
【0022】
次に、このように販売されるギフトカード5の交換について説明する。
前述したように、ギフトカード5に印刷されているアクセス情報印刷部51,52により被贈呈者端末82からアクセスを行うと、当該個別カタログギフトサイトにログインがされる。
図7は、ある個別カタログギフトサイトにおけるログイン後のページの一例を示した図である。以下、このページを交換用トップページという。各サブサーバ2の記憶部に記憶された個別サイト表示用ファイル43の一つは、交換用トップページを表示するファイルとなっている。
【0023】
図7に示すように、交換用トップページでは、交換期限日が確認のため表示されるようになっている。そして、交換用トップページには、「交換可能な商品を見る」と表記された交換用被交換品紹介ボタン24が設けられている。サブ記憶部4に記憶された個別サイト表示用ファイル43の一つは、交換用被交換品紹介ページのHTMLファイルとなっている。交換用被交換品紹介ボタン24は、交換用被交換品紹介ページにリンクしている。
図8は、交換用被交換品紹介ページの一例を示した概略図である。
【0024】
図8に示す交換用被交換品紹介ページは、
図6に示す交換品紹介ページとほぼ同様であるが、各被交換品の名称を表示した部分やイメージを表示した部分25はハイパーリンクとなっており、送付先入力ページにリンクしている。以下、このハイパーリンク25を送付先入力ボタンという。送付先入力ページは、被交換品の送付先として氏名や住所を入力する欄となっている。そして、後述する交換申請受付プログラム13が送付先入力ページから実行され、交換申請が処理される。
【0025】
次に、各サブサーバ2に対して技術支援を行うメインサーバ1の構成について説明する。
メインサーバ1も、ハードディスクのような記憶部(以下、メイン記憶部という。)3を備えている。記憶部3には、ジャンル情報マスタファイル31、被交換品情報マスタファイル32、被支援会社情報ファイル33、ギフト商品情報ファイル34、ギフト発行情報ファイル35等が記憶されている。
図9は、ジャンル情報マスタファイルの構造の一例を示した概略図である。
図9に示すように、ジャンル情報マスタファイル31は、個別ジャンル情報ファイル41と同様に「ジャンルID」、「ジャンル名」の各フィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
【0026】
図10は、被交換品情報マスタファイルの構造の一例を示した概略図である。被交換品情報マスタファイル32は、プラットフォーム会社が提供する全ての被交換品の情報を記録したデータベースファイルである。
図7に示すように、被交換品情報マスタファイル32は、「被交換品ID」、「品名」、「ジャンルID」、「ジャンル名」、「提供元」、「イメージファイルURL」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。「被交換品ID」は、各サブサーバ2上の個別被交換品登録情報ファイル42における「被交換品ID」と共通である。
【0027】
図11は、被支援会社情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図11に示すように、被支援会社情報ファイル33は、「被支援会社ID」、「会社名」、「担当者名」、「パスワード」、「個別サイトURL」、「価格コース種別」、等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
【0028】
図12は、ギフト商品情報ファイル34の構造の一例を示した概略図である。ギフト商品情報ファイルは、ギフト商品としてのギフト資産の情報を記録したデータベースファイルである。
図12に示すように、ギフト商品情報ファイル34は、「ギフト商品ID」と「ギフト商品名」のフィールドから成っている。この実施形態では、ギフト資産は全てギフトカードであり、価格コースが異なるのみとなっている。尚、ギフト商品IDは、ギフトカードの種別を識別するIDであるが、全ての個別カタログギフトサイトにおいて共通のIDとなっている。
【0029】
図13は、ギフト発行情報ファイル35の構造の一例を示した概略図である。
図13に示すように、ギフト発行情報ファイル35は、「ギフトID」、「ギフト商品ID」、「被支援会社ID」、「発行日」、「交換期限日」、「交換申請日」、「発送完了日」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。ギフト発行情報ファイル35は、各個別カタログギフトサイトで発行(販売)された全てのギフト資産を一元管理するためのファイルである。従って、ギフトIDは、各個別カタログギフトサイトで発行(販売)された全てのギフト資産を一意に識別するIDである。
【0030】
「被支援会社ID」は、そのギフト資産を発行した被支援会社の被支援会社IDである。「発行日」は、そのギフト資産が発売された日が記録されるフィールドであり、具体的には、後述するギフト発行プログラム26の実行日である。「交換期限日」は、発行日から自動計算される期限日であり、通常、発行日から六ヶ月である。
「交換申請日」は、後述する交換申請受付プログラム13の実行日が記録されるフィールドである。「発送完了日」は、被交換品の被贈呈者への発送が完了した日が記録されるフィールドである。
【0031】
実施形態のシステムは、被支援会社におけるカタログ情報をカスタマイズするため、被交換品登録プログラムを実装している。以下、この点について説明する。
メインサーバ1は、被支援会社ためのサイト(以下、被支援会社用サイト)を提供している。被支援会社用サイトは、各被支援会社のみに公開されるもので、一般には非公開である。各被支援会社には、被支援会社IDと被支援会社用のパスワードが発行されており、被支援者端末83上でこれらを入力すると、被支援会社用サイトにログインがされ、被支援会社ための各ページが表示されるようになっている。
【0032】
図14は、被支援会社としてログインした際に最初に表示される被支援会社マイページトップの一例を示した概略図である。
図14に示すように、被支援会社マイページトップには、被支援会社に対して提供される各サービスのメニューについてコマンドボタンが設けられている。具体的には、サイト新規構築ボタン61、カタログ編集ボタン62等が設けられている。サイト新規構築ボタン61は、カタログギフトサイトを新規に構築する際のコマンドボタンである。カタログ編集ボタン62は、稼働している個別カタログギフトサイトにおいてジャンルや被交換品の追加、削除等を行うためのコマンドボタンである。
【0033】
図15は、
図14に示すサイト新規構築ボタン61がリンクしているサイト新規構築ページの一例を示した概略図である。
図15において、「提供サーバ種別」の欄は、個別カタログギフトサイトを提供するサーバとして、メインサーバ1を使用するのか自社サーバを使用するのかの種別が表示される欄である。被支援会社は、プラットフォームサービスの利用をプラットフォーム会社に申し込む際、メインサーバ1を利用するのか自社サーバを使うのかを申告する。申告時の情報は被支援会社情報ファイル33に記録され、サイト新規構築ページが表示される際に読み出されて組み込まれる。尚、ドメイン名も、契約時に申告して被支援会社情報ファイル33に記録するが、カタログギフトプラットフォームサービスの利用開始の際にプラットフォーム会社が用意したものが使用されることもある。
【0034】
図15に示すように、サイト新規構築ページには、価格コース種別選択欄61が設けられている。価格コース種別選択欄61は、カタログギフトにおける価格コース種別を選択させる欄である。ここでは、3000円コースと5000円コースとから成るAタイプ、3000円、5000円、70000円から成るBタイプ、3000円、5000円、7000円、1万円とから成るCタイプのいずれかを選ぶようになっている。
【0035】
また、サイト新規構築ページには、ジャンル選択欄62が設けられている。ジャンル選択欄62は、この例ではチェックボックスとなっている。カタログに掲載したいジャンルがジャンル選択欄62で選択される。
また、ジャンル選択欄62において各ジャンル名を表記した部分の横には、「全選択」の表記と、「カスタマイズ」の表記がされたラジオボタン63が設けられている。これらのラジオボタン63は、チェックボックスにチェックが入れられた場合、いずれかを選択可能となる。
「全選択」は、当該ジャンルにおいて登録されている全ての被交換品をカタログに掲載するという選択である。「カスタマイズ」は、被交換品を選んで掲載するという選択である。
【0036】
各ジャンルにおいて、「カスタマイズ」と表記されたラジオボタンの横には、編集ボタン64が設けられている。編集ボタン64には、被交換品掲載選択ページがリンクしている。カスタマイズを選択すると、当該ジャンルの編集ボタン64が実行可能となる。編集ボタン64は、当該ジャンルについての被交換品掲載選択ページを新たにウインドウを追加して表示するボタンである。
図16は、被交換品掲載選択ページの一例を示した概略図である。
図16に示すように、被交換品掲載選択ページは、選択されたジャンルにおいて被交換品情報マスタファイル32に記録されている全ての被交換品の情報を表示するページである。この際、被交換品についてのイメージ(写真やイラスト)が表示されるようになっている。また、各被交換品についての推奨価格コースや卸売り価格の表記も併せてされるようになっている。
【0037】
推奨価格コースは、カタログギフトが販売される際の価格であり、例えば「5000円」と表記されていれば5000円のカタログギフトの掲載品として推奨されるという意味である。また、「卸売り価格」は、プラットフォーム会社から被支援会社への卸売り価格である。
図16に示す被交換品掲載選択ページにおいて、各被交換品の品名はハイパーリンクとなっており、その被交換品の詳細をテキストで表示するページがリンクしている。
そして、
図16に示すように、各被交換品の表示欄には、「掲載」「否掲載」を選択する掲載有無選択欄(この例ではラジオボタン)66が設けられている。ここで掲載を選択した被交換品が個別カタログギフトサイトのカタログに掲載される。
図16に示すOKボタン67が押されると、当該ジャンルにおいて選択された全ての被交換品の被交換品IDが変数に一時的に格納され、被交換品選択ページが閉じられる。
【0038】
図15に示すように、サイト新規構築ページには、登録ボタン65が設けられている。メインサーバ1には、被交換品登録プログラムとしてカタログ情報新規登録プログラム11が実装されている。登録ボタン67は、カタログ情報新規登録プログラム11の実行ボタンとなっている。カタログ情報新規登録プログラム11は、新規に個別ジャンル情報ファイル41と個別被交換品登録情報ファイル42とを作成するようプログラミングされている。この際、被支援会社IDをファイル名の一部とし、他の被支援会社のファイルと識別できるようにする。
【0039】
図17は、カタログ情報新規登録プログラムの機能を概略的に示した図である。
図17に示すように、カタログ情報新規登録プログラム11は、サイト新規構築ページでの選択に従い、ジャンル情報マスタファイル31からレコードを抽出して個別ジャンル情報ファイル41に転記する。また、被交換品情報マスタファイル32からレコードを抽出して個別被交換品登録情報ファイル42に転記する。
【0040】
また、メインサーバ1には、サブサーバ2上に個別カタログギフトサイトを構築するサイト構築プログラム12が実装されている。以下、サイト構築プログラム12について説明する。
個別カタログギフトサイト用のHTMLファイルを作成する際の元になるHTMLファイル(以下、元ファイルという。)36が予め作成され、メイン記憶部3に記憶されている。元ファイル36は、カタログ部分のコンテンツが空になっているファイルである。プラットフォームサービスを申し込んだ際、ウェブサイトの名称やページデザイン等を検討して予め決め、元ファイル36が作成されて予めメイン記憶部3に記憶されている。元ファイル36のパスも、被支援会社情報ファイル33の当該レコードに記録されている。
【0041】
サイト構築プログラム12は、カタログ情報新規登録プログラム11のサブルーチンとして実行される。サイト構築プログラム12は、当該被支援会社の元ファイル36を読み込む。そして、サイト構築プログラム12は、個別ジャンル情報ファイル41及び個別被交換品情報ファイルの内容に従い、個別カタログギフトサイトの表示に必要なスクリプトやコードを組み込んで個別カタログギフトサイト用のHTMLファイルを編集して完成する。その上で、サブサーバ2の所定のパスにファイルを書き込み、サブサーバ2に対して贈り主端末81等からアクセスがあった際に表示されるようにする。尚、メインサーバ1には、サブサーバ2に対してファイル転送やサブ記憶部4へのファイル書き込み等の権限が与えられている。
このようなサイト構築プログラム12を実行することにより、
図3~
図4に示すような各個別カタログギフトサイトが構築され、一般に公開される。
【0042】
尚、サイト構築プログラム12は、上記HTMLファイルを含む個別サイト表示用ファイル43の他、ギフト発行プログラム26をサブサーバ2に実装する。ギフト発行プログラム26は、販売されたカード型カタログギフトの情報をギフト発行情報ファイル35に記録するプログラムである。また、サイト構築プログラム12は、サイト上でのカード型カタログギフトの販売のための決済モジュールを実装するが、これは、元ファイル36の段階で既に実装されている場合もある。
【0043】
ギフト発行プログラム26は、決済モジュールにより決済が行われた後、ギフトIDを新規に生成し、ギフト発行情報ファイル35に新規レコードを追加して記録するプログラムである。ギフト発行プログラム26は、ギフトID、被支援企業ID、発行日、贈り主名等を記録する。
また、サイト構築プログラム12は、サブサーバ2にカード印刷プログラム27を実装する。カード印刷プログラム27は、ギフトカード5が購入された際、アクセス情報等を印刷して
図2に示すギフトカード5を印刷するプログラムである。
【0044】
この実施形態の支援システムの大きな特徴点の一つは、被交換品の発送のための情報がメインサーバ1に送られ、メインサーバ1上で管理されるようになっている点である。より具体的に説明すると、この実施形態では、各個別カタログギフトサイトから呼び出されて使用されるプログラムとして、交換申請受付プログラム13がメインサーバ1に実装されている。上記送付先入力ページには、「交換を申請する」と表記された交換申請ボタンが設けられており、このボタンは、メインサーバ1上の交換申請受付プログラム13の実行ボタンとなっている。
【0045】
交換申請受付プログラム13は、交換申請日を記録する申請日記録モジュール、被交換品を出荷するための情報を出力する配送情報出力モジュール等を含んでいる。申請日記録モジュールは、ギフトIDでギフト発行情報マスタファイルを検索し、該当レコードの「交換申請日」にプログラムの実行日を記録するモジュールである。このように交換申請日が記録されると、システム上は被交換品との交換がされたと扱われ、以後は当該ギフトIDでは交換はできなくなる。
【0046】
また、メイン記憶部3には、各被交換品の配送のための配送情報ファイル37が記憶されている。配送情報ファイル37は、交換申請ページで選択された被交換品の被交換品ID、送付先入力ページで入力された送付先の情報(氏名、住所等)が記録されるデータベースファイルであり、配送情報出力モジュールによって各情報が記録される。配送情報ファイル37に従って、プラットフォーム会社から被交換品の配送が行われる。
【0047】
このように、各被支援会社の担当者が被支援者端末83において入力した結果に基づいてカスタマイズされた状態で各個別カタログギフトサイトが構築され、各個別カタログギフトサイトでギフトカード5が贈り主に販売される。そして、ギフトカード5が被贈呈者に贈呈され、ギフトカード5に印刷されているアクセス情報により個別カタログギフトサイトにアクセスがされて被交換品との交換申請がされる。交換申請情報はメインサーバ1に送られ、プラットフォーム会社から贈り主に被交換品の発送がされる。尚、配送される被交換品は、サービスの場合、サービスの利用券である場合が多い。
【0048】
このような実施形態の支援システムにおいて、被支援会社は、自社サイトにおけるカタログの内容即ち被交換品の掲載状況を適宜変更することができる。以下、この点について説明する。
図14に示すように、被支援会社マイページトップには、「カタログの編集」と表記されたカタログ編集ボタン62が設けられている。一方、メインサーバ1には、カタログ編集ページ表示プログラム14が実装されており、カタログ編集ボタン62はカタログ編集ページ表示プログラム14の実行ボタンとなっている。
図18は、カタログ編集ページの一例を示した概略図である。
【0049】
カタログ編集ページは、ページレイアウトとしては、
図15に示すサイト新規構築ページとほぼ同様である。
図18に示すように、カタログ編集ページでは、価格コース種別選択欄68やジャンル選択欄69が設けられている。
価格コース種別選択欄68は、現在選択されている価格コース種別のラジオボタンが真値とされ、他の価格コース種別に変更可能とされる。ジャンル選択欄69も、現在選択されているジャンルにチェックが入り、ラジオボタン70により全選択/カスタマイズの別が判るようになっている。そして、チェックを外したり、新たにチェックを入れたりすることが可能であり、また全選択をカスタマイズに変えたり、カスタマイズを全選択に兼ねることが可能となっている。
ジャンル選択欄69でチェッックが入れられているジャンルについてカスタマイズから「全選択」にラジオボタン70を変更すると、個別ジャンル情報ファイル41の「選択種別」のフィールドの値を「全選択」に変更するプログラムが実行される。また、「カスタマイズ」にラジオボタン70を変更すると、個別ジャンル情報ファイル41の「選択種別」のフィールドの値を「カスタマイズ」に変更するプログラムが実行される。
【0050】
カタログ編集ページの各編集ボタン71には、カタログ掲載品変更ページがリンクしている。各編集ボタン71は、当該ジャンルについて「カスタマイズ」のラジオボタン70が真値である場合に実行可能となるボタンである。
図19は、カタログ掲載品変更ページの一例を示した概略図である。
図19に示すように、カタログ掲載品変更ページでは、現在選択されている被交換品がわかるようになっている。この例では、ラジオボタン73で表示される構成となっている。カタログ掲載品変更ページに組み込まれたプログラムは、ログインの際に保持された被支援会社IDに従って個別被交換品登録情報ファイル42を検索し、該当するジャンルにおいて掲載品として選択されているかどうか判断してそれに従っていずれかのラジオボタン73を真値にするようプログラミングされている。
【0051】
図19に示すカタログ掲載品変更ページにおいて、各被交換品の品名はハイパーリンク74となっており、その被交換品の詳細をテキストで表示するページがリンクしている。
各ラジオボタン73は、被支援者端末83において掲載/否掲載の変更が自由にできるようになっている。そして、カタログ掲載変更ページには、OKボタン75が設けられている。OKボタン75が押されると、各被交換品の掲載/否掲載の別が一時的に変数に格納され、カタログ掲載品変更ページが閉じられる。メインサーバ1には、別の被交換被登録プログラムとしてカタログ更新プログラム15が実装されている。カタログ編集ページの登録ボタン72が押されると、カタログ更新プログラム15が実行される。
【0052】
カタログ更新プログラム15は、カタログ掲載変更ページにおいて、掲載のラジオボタン73がONになっている被交換品の被交換品IDを取得し、個別被交換品登録情報ファイル42の内容を更新するようプログラミングされている。具体的には、掲載のラジオボタン73がONになっている被交換品の被交換品IDを記録した個別被交換品登録情報ファイル42を新たに作成し、元のファイルに上書き保存するようプログラミングされている。
【0053】
尚、メインサーバ1は、各被支援会社向けのサービスとして、ギフト資産の管理状況を節欄させるサービスを提供するものとなっている。
図14に示すように、被支援会社マイページトップには、ギフト管理閲覧ボタン60が設けられている。ギフト管理閲覧ボタン60には、ギフト管理閲覧ページがリンクしている。ギフト管理閲覧ページは、当該被支援会社が発行(販売)したギフト資産の管理状況についてリスト表示するページとなっている。ギフト管理閲覧ページには、被支援会社IDでギフト発行情報ファイル35を検索し、該当する全てのレコードについて「交換申請日」や「発送完了日」の各値を取得して表示するプログラムが埋め込まれている。
【0054】
このような実施形態の支援システムの全体の動作について概略的に説明する。
プラットフォーム会社と各被支援会社とは、プラットフォームサービスの利用について事前に契約を取り交わす。そして、この際、個別カタログギフトサイトの名称やページデザイン等が決められ、元ファイル36が作成される。元ファイル36は、メイン記憶部3の所定の場所に記憶される。
【0055】
各被支援会社における担当者は、被支援者端末83を操作し、被支援会社ID及びパスワードを入力してメインサーバ1にアクセスし、被支援会社マイページトップを被支援者端末83に表示する。そして、サイト新規構築ボタン61を押し、サイト新規構築ページを表示する。そして、価格コース種別選択欄63で価格コースを選択し、カタログに掲載する被交換品のジャンルをジャンル選択欄64で選択する。さらに、選択したジャンルについて、全選択かカスタマイズかを選択し、カスタマイズを選択した場合、被交換品選択ページを被支援者端末83に表示し、掲載する被交換品を選択する。その上で、登録ボタン65を押す。これにより、メインサーバ1上のカタログ情報新規登録プログラム11が実行され、個別ジャンル情報ファイル41、個別被交換品登録情報ファイル42を作成されて、サブ記憶部4に記憶される。
そして、サイト構築プログラム12が呼び出されて実行され、元ファイル36に対して各コンテンツとして被交換品のイメージ等を組み込み、個別カタログギフトサイトが構築される。このような処理が各被支援会社について行われ、各個別カタログサイトが各サブサーバ2によりホストされた状態となる。
【0056】
構築されたいずれかの個別カタログギフトサイトに贈り主が贈り主端末81を操作してアクセスし、ギフトカード5を購入する。例えば、結婚披露宴における引出物として贈り主(新郎新婦)が購入し、被贈呈者(披露宴の出席者)に贈呈する。被贈呈者は、被贈呈者端末82を操作し、ギフトカード5に印刷されているアクセス情報により個別カタログギフトサイトにアクセスがされて被交換品との交換申請がされる。交換申請情報はメインサーバ1に送られ、プラットフォーム会社から贈り主に被交換品の発送がされる。
この際、被支援会社の担当者は、被支援者端末83を操作してメインサーバ1にログインする。そして、被支援会社マイページトップにおいてギフト管理閲覧ボタン60を押し、各ギフトについて交換申請がされたかどうか、また発送処理がされたどうかを確認する。この確認は、被贈呈者から発送についての問い合わせがあった場合にも行われる。
各個別カタログギフトサイトにおいて、上記のようなギフトカード5の販売と、被贈呈者からのアクセスが行われ、メインサーバ1上の交換申請受付プログラム13が実行されてプラットフォーム会社から被交換品が被贈呈者に発送される。
【0057】
そして、各被支援会社において、カタログへの被交換品の掲載状況が適宜見直され、変更が必要であると判断すると、担当者は被支援者端末83を操作してメインサーバ1にログインし、カタログ編集ページを表示する。そして、ジャンルの追加や変更を行ったり、選択されているジャンルにおいてカタログ掲載の被交換品を追加したり変更したりする。
尚、各被交換品の発送はプラットフォーム会社において行われるので、プラットフォーム会社は、各個別カタログギフトサイトでのギフトカード5の販売状況を見ながら、在庫の仕入れを適宜行う。この際、メインサーバ1で一元管理しているギフト発行情報ファイル35が参照される。
【0058】
また、プラットフォーム会社は、メインサーバ1の利用料や被交換品の発送手数料、被交換の代金等を各被支援会社に請求し、各被支援会社はこれらについて支払いを行う。尚、メインサーバ1の利用料は毎月の固定額であるが、被交換品の発送手数料は1個の被交換品の発送あたりの費用であり、各月で集計して請求される。また、被交換品の代金(卸売り価格での代金)は、被交換品の発送がされた後の請求となるから、同様に各月で集計してプラットフォーム会社から各被支援会社に請求される。
尚、プラットフォーム会社は、被支援会社からの依頼により、被贈呈者からの問い合わせに対する対応サービス(電話による対応、電子メールによる対応等)を提供する場合もある。この場合には、このような顧客対応サービスの利用料もプラットフォーム会社から被支援会社に請求される。
【0059】
このような実施形態の支援システムによれば、各被支援会社は被交換品情報マスタファイル32に記録されている被交換品の中から任意のものを選択でき、選択された被交換品の情報が被交換品紹介ページに組み込まれて送信され、被支援会社ごとに異なる被交換品の情報が被交換品紹介ページに組み込まれることが可能となっているので、非冊子型のカタログの内容が各被支援会社において容易にカスタマイズされる。このため、各被支援会社は、自らの事業方針等に沿ってカタログの内容を決定して事業を行うことができる。
【0060】
また、各被支援会社は、カタログ編集ページにより被交換品紹介ページの掲載内容を任意に変更することができる。この点は、ビジネスの進展に応じて任意にカタログの内容を変更することができることを意味し、この点で各被支援会社において有益となる。
また、交換申請の処理は、メインサーバ1に実装された交換申請受付プログラム13により一元的に行われるので、各被支援会社が被交換品の発送処理などを行う必要がなくなる。このため、各被支援会社の労力が軽減される。
尚、被支援会社は、自社が販売したギフトカード5についてギフト発行情報ファイル35の内容を閲覧可能であるので、交換状況や発送状況を確認することができる。この点は、被贈呈者からの問い合わせがあった場合に特に有益である。
【0061】
そして、各被支援会社は、予め元ファイル36を準備した上でサイト新規構築ページでジャンルや被交換品を選択するだけで個別カタログギフトサイトを構築できる。このため、極めて簡便にカタログギフトビジネスを開始することができる。各被支援会社に対しては、メインサーバ1の利用料や被贈呈者からの交換申請の処理についての手数料(発送手数料)が請求されるが、自前で冊子型のカタログを制作したり又は自前でカタログギフトサイトを構築したりするのに比べて遙かに安価となる。このため、非常に小さい投資で新規にカタログギフトビジネスを開始することができる。
【0062】
プラットフォーム会社にとっても、複数の個別カタログギフトサイト経由での被交換品の販売が出来るので、被交換品の売り上げについて非常に大きなスケールメリットが見込める。また、メインサーバ1の構築や保守が必要になるが、その分の手数料も各被支援会社に請求できる。尚、メインサーバ1は、各被支援会社が共用する形になるので、1社あたりの額はかなり安価にできる。この点は、各被支援会社にとってメリットが大きい。
【0063】
また、各被支援会社のキャッシュフローの観点で見てみると、個別カタログギフトサイトで1個のギフトカード5が販売された時点で販売代金が入るが、それについて被交換品の代金の支払いをするのは、被贈呈者が交換申請をした後であるので、通常は1ヶ月から数ヶ月程度後のタイミングとなる。これは、先に売り上げが立ってその後に商品の仕入れをしているのと等価であり、キャッシュフロー上のメリットが非常に大きい。
【0064】
通常のカタログギフトビジネスでは、カタログを販売した際にその販売数量に見合う分の被交換品を仕入れて在庫として確保する必要がある。カタログをもらった被贈呈者がすぐに交換申請をするかもしれないからである。どの被交換品について交換申請がされるかわからないので、カタログに掲載されている被交換品をある程度カバーする範囲で仕入れをして在庫を確保する必要がある。このため、仕入れの初期投資が費用であり、場合によっては銀行からの借り入れ等も必要になる。
一方、実施形態の支援システムの場合、各被支援会社は在庫を仕入れる必要がなく、しかもその支払いは販売から1ヶ月以上後になる。このため、大きな初期投資は不要で、銀行等からの借り入れが不要になる場合も多い。したがって、実施形態の支援システムは、比較的小規模の会社が新規にカタログギフトビジネスを開始しようとした場合、特に好適なシステムであるといえる。
【0065】
次に、第二の実施形態の支援システムについて説明する。
図20は、第二の実施形態の支援システムの概略図である。
第一の実施形態では、個別カタログギフトサイトがサブサーバ2によって提供される構成となっており、サイト構築プログラム12がメインサーバ1に実装され、被支援会社によるジャンルや被交換品の選択に従ってサイト構築プログラム12がサブサーバ2上に個別カタログギフトサイトを構築する構成であった。第二の実施形態では、これとは異なり、個別カタログギフトサイトがメインサーバ1上に構築される構成となっている。
【0066】
具体的に説明すると、第二の実施形態では、メインサーバ1は、マルチドメインでのウェブページの提供が可能なサーバとなっている。即ち、マルチドメインを可能にするウェブサーバプログラムが実装されている。メインサーバ1は、複数の被支援会社のために個別カタログギフトサイトをメインサーバ1上で提供するものとなっており、各個別カタログギフトサイトは、異なるドメイン名のサイトである。
例えば、被支援会社としてA~Cの三社があるとする。被支援会社Aはaaa.co.jpのドメイン名で個別カタログギフトサイトを開設し、被支援会社Bはbbb.co.jpのドメイン名で個別カタログギフトサイトを開設し、被支援会社Cはccc.co.jpのドメイン名で個別カタログギフトサイトを開設するとする。
【0067】
メインサーバ1とは別に、DNSサーバ100が設けられている。メインサーバ1がホステイングサービスによる場合はDNSサーバ100はホスティング会社のサーバであるが、プラットフォーム会社の自社サーバの場合もある。メインサーバ1にDNSサーバの機能を持たせることも可能であるが、この例では別のサーバとする。
【0068】
図21は、メイン記憶部3において各個別カタログギフトサイト提供のためのディレクトリ構造について示した概略図である。
図21に示すように、メイン記憶部3は、各個別カタログギフトサイト用のディレクトリに、被支援会社A用の第一のゾーン101と、被支援会社B用の第二のゾーン102と、被支援会社C用の第三のゾーン103とを有している。DNSサーバ100は、第一のゾーン101を被支援会社Aのドメイン(aaa.co.jp)であるとして管理し、第二のゾーン102を被支援会社Bのドメイン(bbb.co.jp)であるとして管理し、第三のゾーン103を被支援会社Cのドメイン(ccc.co.jp)であるとして管理する。そして、第一のゾーンに101は、サブドメインとしてwww.aaa.co.jpが設けられ、第二のゾーン102には、サブドメインとしてwww.bbb.co.jpが設けられ、第三のゾーン103には、サブドメインとしてwww.ccc.co.jpが設けられている。各サブドメインには、それぞれの個別カタログギフトサイトの個別サイト表示用ファイル43即ち各ページを表示するHTMLファイルやイメージファイル、HTMLファイルに連動するCGI等の各種プログラムが記憶されている。
【0069】
また、各個別カタログギフトサイトで参照される各種データベースファイルも、それぞれのゾーン101~103に記憶されている。即ち、個別ジャンル情報ファイル41、個別被交換品登録情報ファイル42等が各ゾーン101~103に記憶されている。
この実施形態においても、メイン記憶部3には、全ての個別カタログギフトサイトで発行されたギフトカード5の情報を管理するギフト発行情報ファイル35が記憶されている。また、各個別カタログギフトサイトから呼び出されるプログラムとして、ギフト発行プログラム16、交換申請受付プログラム13等が実装されている。
【0070】
各個別カタログギフトサイトの提供がメインサーバ1で行われることを除き、第二の実施形態の支援システムも、第一の実施形態と基本的に同様に動作する。各被支援会社は、プラットフォーム会社と契約した後、被支援者端末83を操作して被支援会社マイページにアクセスし、カタログに掲載するジャンルや被交換品を選択する。これにより、サイト構築プログラム12が実行されて元ファイル36を編集して個別サイト表示用ファイル43の一種としてのHTMLファイルが作成され、当該被支援会社用のゾーン101~103に記憶される。これにより、当該個別カタログギフトサイトが開設される。
【0071】
贈り主は、贈り主端末81を操作していずれかの個別カタログギフトサイトにアクセスし、ギフトカード5を購入する。そして、被贈呈者に贈呈する。被贈呈者は、被贈呈者端末82を使用し、ギフトカード5にアクセス情報が印刷されている個別カタログギフトサイトにアクセスし、いずれかの被交換品を選んで交換申請をする。これにより、交換申請受付プログラム13が実行され、被交換品がプラットフォーム会社から被贈呈者に発送される。
尚、ギフトカード5の印刷については、カード印刷プログラムが各サブサーバ2に実装される場合もあるし、メインサーバ1にカード印刷プログラムが実装され、被支援会社端末83からのアクセスにより実行される場合もある。後者の場合、印刷装置は被支援会社のものを使う場合もあるし、プラットフォーム会社に設けられているものを使う場合もある。また、プラットフォーム会社が被支援会社からの注文により被支援会社のブランドでギフトカード5を印刷して納品する場合もあり得る。
【0072】
この実施形態の支援システムによれば、個別カタログギフトサイトがメインサーバ1で提供されるので、被支援会社は自前でサーバを用意する必要がない。このため、被支援会社が新たにカタログギフトビジネスをする際の初期投資がさらに安価となる。
また、ギフト発行情報の登録や交換申請の処理がメインサーバ1内で簡潔するので、不具合が発生した場合の対応がより容易であるという効果がある。第一の実施形態の場合、サブサーバ2がメインサーバ1とは別の場所(例えば被支援会社のオフィス内)に置かれている場合が多く、不具合が生じた場合、二つの別々の場所で原因を調査する等の対応が必要になり、面倒になり易い。第二の実施形態では、メインサーバ1内を調査すれば足りるので、簡便である。
【0073】
但し、第一の実施形態のように個別カタログギフトサイトがサブサーバ2で提供される構成では、被支援会社における自由度が高くなる。例えば、被支援会社がカタログギフトビジネス以外のビジネスを自社サーバでメインに行っており、これに追加する形で非冊子型のカタログギフトビジネスを展開しようとした場合、自社サーバに非冊子型カタログギフトの販売サイトを追加することになる。このような場合には、サブサーバ2を使用する第一の実施形態の方が便利であり、サブサーバ2が自社サーバということになる場合が多い。
【0074】
より具体的な一例を示すと、例えば結婚式場を新郎新婦に提供するブライダル会社が被支援会社となる場合がある。この場合、ブライダル会社は、自社のブライダルビジネスをPRするウェブサイトに連動する形で自社ブランドの個別カタログギフトサイトを開設し、引出物用にギフトカード5を販売する場合がある。また別の例を示すと、葬祭業を営む葬祭事業者が葬祭業をPRする自社サイトに連動する形で個別カタログギフトサイトを開設し、香典返し用にギフトカード5を販売する場合がある。これらのケースでは、本業での売り上げに加え、本業に関連した形でカタログギフトの売り上げも期待でき、且つその際の投資も非常に少なく済む。このため、実施形態の支援システムは特に有益なものとなる。
【0075】
尚、実際には、第一の実施形態のように自社サーバ(サブサーバ2)で個別カタログギフトサイトを運営する被支援会社とメインサーバ1で運営する被支援会社との両方が混在する形になる場合が多い。
また、被支援会社が自社サーバを保有している場合も、個別カタログギフトサイトの実質的な運営はメインサーバ1で行う場合があり得る。この場合は、自社サーバにアクセスしてきた贈り主や被贈呈者をメインサーバ1に誘導する技術構成が採用される。例えば、自社サイトの中にカタログギフトのページにリンクするボタンが設けられる場合、このボタンにメインサーバ1の自社のドメインにジャンプするコードを記述する。また、自社サイトのURLにアクセスがあった場合、そのままメインサーバ1上の個別カタログギフトサイトに遷移するコードが記述される場合もある。
【0076】
次に、第三の実施形態の支援システムについて説明する。
上記各実施形態において、個別カタログギフトサイトにおいて掲載される被交換品は、被交換品掲載選択ページで選択されるものであり、被交換品掲載選択ページの各被交換品は、プラットフォーム会社が用意したものである。この場合、被支援会社によっては、被交換品掲載選択ページにはない商品を被交換品としたい場合がある。第三の実施形態は、このようなニーズに対応した実施形態である。
【0077】
図22は、第三の実施形態における被交換品掲載選択ページの一例を示した概略図である。
図22に示すように、この実施形態では、ある被交換品を紹介した部分76に「参加会社オリジナル品」と表記されたものがある。この被交換品は、参加会社からの申請により被交換品情報マスタファイル32に情報を記録した被交換品となっている。
被支援会社には、例えば自社のオリジナル商品であるとか、ギフト品として特に販売したい商品がある場合がある。このような場合、参加会社オリジナル品として被交換品の情報が追加される。追加は、被支援企業の申請により行われ、この実施形態のメインサーバ1は、各被支援会社に対してオリジナル品登録申請ページを提供するサーバとなっている。
【0078】
図示は省略するが、この実施形態では、被支援会社マイページトップに、「オリジナル品の登録申請をする」と表記されたオリジナル品登録申請ボタンが設けられている。オリジナル品登録申請ボタンには、オリジナル品登録申請ページがリンクしている。
図23は、第三の実施形態におけるオリジナル品登録申請ページの一例を示した概略図である。
図23に示すように、オリジナル品登録申請ページには、品名入力欄771、説明文入力欄772、卸売り価格入力欄773、発送元社名入力欄774、発送元住所入力欄775、イメージファイルボタン776等が設けられている。
【0079】
品名入力欄771は、オリジナル品の品名が入力される欄であり、ここで入力された品名が、
図22の被交換品掲載選択ページに表示される。
説明文入力欄772は、オリジナル品の説明をテキストで入力する欄である。ここで入力されたテキストは、必要に応じて編集され、被交換品掲載選択ページに組み込まれる。
卸売り価格は、当該オリジナル品が被贈呈者により交換申請されて発送された場合、当該ギフトカードを販売した被支援会社に対して請求する価格である。
発送元社名入力欄774は、オリジナル品の発送元がオリジナル品登録申請をした被支援会社とは異なる場合に入力される欄である。発送元住所入力欄775は、発送元が追加申請をした被支援会社とは異なる場合、オリジナル品の発送元の住所の情報として入力される欄である。
イメージファイルボタン776は、オリジナル品の写真やイラスト等のイメージファイルをメインサーバ1に送信するためのボタンである。
【0080】
メインサーバ1には、オリジナル品登録プログラムが実装されている。
図23に示すOKボタン777には、入力内容の確認ページがリンクしており、確認ページには、オリジナル品登録プログラムの実行ボタンである送信ボタンが設けられている。オリジナル品登録プログラムは、オリジナル品の情報を被交換品情報マスタファイル32に記録するプログラムである。また、オリジナル品登録プログラムは、イメージファイルボタン776により送信されたイメージファイルをメイン記憶部3の所定のパスに記憶する。
【0081】
図24は、第三の実施形態における被交換品情報マスタファイルの一例を示した概略図である。
図24に示すように、第三の実施形態では、被交換品情報マスタファイル32において、「出品種別」、「発送元社名」、「発送元住所」などのフィールドが追加されている。
「出品種別」は、通常の被交換品即ちプラットフォーム会社が仕入れている被交換品か、被支援会社が追加申請したオリジナル品かの種別が記録されるフィールドである。
「出品者ID」は、出品種別がオリジナル品である場合、申請をした被支援会社の被支援会社IDが記録されるフィールドである。
「発送元社名」、「発送元住所」、「発送元電話番号」は、出品種別がオリジナル品である場合に記録されるフィールドであり、被交換品の発送元の各情報が記録されるフィールドである。
【0082】
オリジナル品登録プログラムは、被交換品IDを自動生成し、被交換品情報マスタファイル32に新規レコードを追加して各フィールドを記録するプログラムである。この際、ログインの際に保持された被支援会社IDを「出品者ID」のフィールドに記録する。また、発送元社名入力欄774が入力されている場合には、その値を「発送元社名」のフィールドに記録する。発送元住所入力欄、発送元電話番号入力欄等の欄についても、値が入力されていれば、「発送元住所」のフィールド、「発送元電話番号」のフィールドにそれぞれ記録する。これらが入力されていなければ、オリジナル品登録申請をした被支援会社が発送元になるので、被支援会社情報ファイル33から情報を取得し、「発送元社名」、「発送元住所」、「発送元電話番号」の各フィールドにそれぞれ記録する。
尚、被交換品情報マスタファイル32には出品種別のみを記録しておき、オリジナル品の情報を記録したデータベースファイルを別途設けて各情報を記録する場合もあり得る。この場合も、オリジナル品である被交換品について付与された被交換品IDは二つのファイルにおいて共通の(一意に識別される)IDとされる。
【0083】
また、第三の実施形態において、交換申請受付プログラム13の構成も若干変更されている。第三の実施形態において、交換申請受付プログラム13に対して、異なる二つの配送情報出力モジュールが実装されている。一つは、被交換品が通常品である場合も配送情報出力モジュールであり、プラットフォーム会社からの発送の行うための通常の配送情報出力モジュールである。もう一つは、被交換品がオリジナル品である場合の配送情報出力モジュール(以下、オリジナル品用配送情報出力モジュール)である。オリジナル品用配送情報出力モジュールは、発送元として登録されている会社に対して配送依頼をするための情報を出力するモジュールである。
【0084】
オリジナル品用配送情報出力モジュールは、例えば、電子メールの形で配送依頼を送信するモジュールであり得る。オリジナル品の登録申請の際、オリジナル品登録申請ページには、発送元が自社(申請をする被支援会社)とは異なる場合、当該発送元の電子メールアドレスを入力してもらうようにする。そして、ここで入力された電子メールアドレスを被交換品情報マスタファイル32に記録しておき、オリジナル品用配送情報出力モジュールは、このアドレスを取得して配送依頼の電子メールを送信するようプログラミングされる。配送依頼の電子メールには、被交換品ID、被交換品名(オリジナル品の名称)、交換申請の際に入力された被贈呈者の氏名、住所等の情報が含まれる。
【0085】
また、通常の配送情報出力モジュール、オリジナル品用配送情報出力モジュールとも、配送用の伝票を出力するモジュールであり得る。例えば、配送伝票をシール印刷するモジュールであり得る。この場合、オリジナル品用配送情報出力モジュールによりシール印刷された配送伝票がプラットフォーム会社から発送元に郵送される場合もあり得る。また、上記各情報を配送伝票用のフォームに組み込んで配送伝票のPDF又はイメージファイルを電子メール添付で送信する場合もあり得る。
【0086】
このような第三の実施形態において、プラットフォーム会社は、オリジナル品の登録申請をした被支援会社と当該オリジナル品を購入する被支援会社との仲介役はするものの、オリジナル品の仕入れは行わない。したがって、オリジナル品の卸売り代金の請求は、交換申請がされたギフトカード5を販売した被支援会社に対して直接行われる。尚、プラットフォーム会社は、オリジナル品の卸売りに際して手数料を請求する。手数料は、オリジナル品の登録申請をした被支援会社又はオリジナル品の提供元の会社に対して請求される。
【0087】
尚、オリジナル品の登録(被交換品情報マスタファイル32への記録)は、被支援会社がオリジナル品登録申請ページで入力を行うことで自動的に登録がされる場合の他、プラットフォーム会社による承認を経てから登録がされる場合もある。例えば、オリジナル品が贈答品として相応しくないものであったり、卸売り価格が適正でなかったりする場合もある。また、発送元の情報の正しさを確認する必要がある場合もあり得る。これらのことから、プラットフォーム会社において審査をしてから承認する場合があり得る。この場合は、承認されたオリジナル品の情報は、プラットフォーム会社の担当者が社内の端末を操作してメインサーバ1にアクセスすることで登録される。
【0088】
第三の実施形態において重要なことは、オリジナル品については、登録申請をした被支援会社は当然ながらその掲載を選択するが、他の被支援会社においても掲載選択可能となるということである。このことは、二重の意味で、被支援会社にとってメリットがある。まず、登録申請をした被支援会社にとっては、自社のオリジナル商品とか特に販売したい商品について、自社のカタログへの掲載というルートだけではなく他社のカタログへの掲載というルートも開拓され、より販路が広がることになる。また他の被支援会社にとっても、カタログに掲載される被交換品がより豊富になるため、自社のカタログギフトの価値が高まる。
【0089】
より具体的な一例を示すと、例えばある地方の名産品をギフト商品として販売している会社があるとする。この会社は、被贈呈者において任意の商品を選択できるようにカタログギフト化することを検討する。この際、あまりに初期投資が大きくなるので躊躇したが、このプラットフォームサービスの存在を知り、プラットフォーム会社と契約をしてサービスを申し込んだとする。この場合、被支援会社は、自社のウェブサイトで名産品を販売するが、自社の名産品が含まれているカタログギフトの形で贈ることも可能である旨を自社のウェブサイトでPRする。贈り主は、このウェブサイトで贈り物をすることを決め、カタログギフトを選択してギフトカード5を購入する。
【0090】
一方、他の被支援会社は、当該名産品も被交換品として掲載できることを知り、被支援会社マイページにアクセスして当該名産品の掲載を追加で選択する。このため、自社が販売するギフトカード5の人気がより高まることが期待される。
第三の実施形態において、他の被支援会社の申請により被交換品情報が追加されたことをより迅速に知らせる手段があることが望ましい。例えば、プラットフォーム会社から各被支援会社に対して電子メールの形で被交換品情報の追加があったことを知らせると好適である。
尚、カタログ編集ページにおいて被交換品がオリジナル品であることが判るようになっていることは特に必須ではない。
【0091】
上述した第三の実施形態において、被交換品情報マスタファイル32に情報が記録されている全ての被交換品がオリジナル品である場合もあり得る。この場合は、各被支援会社は、自ら又は他の被支援会社が出品した被交換品と交換できるギフトカード5を販売することになる。この形態は、比較的規模の小さい被支援会社が集まって互助会的な趣旨でプラットフォームサービスを利用する形態であるともいえる。
【0092】
以上説明した各形態において、有形化物としてはギフトカード5の例を説明したが、他の形態もあり得る。例えば、定型のレター形式のものにギフトIDやアクセス情報が印刷されているものであっても良い。また、有形化することは必須ではなく、デジタル情報の状態で贈り主に販売され、それが被贈呈者に贈呈される場合もある。例えば電子メールの形でギフトID及びパスワードが贈り主に提供され、それが被贈呈者に贈呈される場合もある。
【0093】
また、第一の実施形態において、ギフト発行プログラム26やカード印刷プログラム27は、各サブサーバ2に実装されたが、メインサーバ1に実装されていてサブサーバ2が呼び出して実行する構成もあり得る。また、交換申請受付プログラムが各サブサーバ2に実装されている場合もある。この場合も、ギフト発行情報ファイル35はメイン記憶部3にあるので、サブサーバ2上の交換申請受付プログラムはメイン記憶部3にアクセスして情報を記録する。
【符号の説明】
【0094】
1 メインサーバ
11 カタログ情報新規登録プログラム
12 サイト構築プログラム
13 交換申請受付プログラム
2 サブサーバ
26 ギフト発行プログラム
3 メイン記憶部
31 ジャンル情報マスタファイル
32 被交換品情報マスタファイル
33 被支援会社情報ファイル
34 ギフト発行情報ファイル
4 サブ記憶部
41 個別ジャンル情報ファイル
42 個別被交換品登録情報ファイル
43 個別サイト表示用ファイル
5 ギフトカード
51 アクセス情報印刷部
52 アクセス情報印刷部
81 贈り主端末
82 被贈呈者端末
83 被支援者端末
9 インターネット
【手続補正書】
【提出日】2021-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カタログに掲載された商品又はサービスの範囲内で任意の商品又はサービスと交換可能な権利であるギフト資産をギフトとして販売し、ギフト資産が贈呈された被贈呈者が任意の商品又はサービスを選択して交換申請をした際に当該交換申請を受け付けて商品又はサービスが当該被贈呈者に提供されるようにするカタログギフトビジネスを行う複数の異なるギフト事業者を支援するシステムであるとともに、カタログが冊子以外の形態で被贈呈者に提供される非冊子型カタログギフトビジネスを複数の異なるギフト事業者が行うのを支援する非冊子型カタログギフトビジネス支援システムであって、
メインサーバと、
メイン記憶部と
を備えており、
メイン記憶部には、各ギフト事業者が運営する個別カタログギフトサイトの被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を記録した被交換品情報マスタファイルが記憶されており、
各個別カタログギフトサイトにおける被交換品紹介ページは、当該ギフト事業者以外の他の事業者が販売する商品又はサービスをギフト資産と交換可能であるとして掲載しているページであって、各個別カタログギフトサイトは、ギフト資産が贈呈された被贈呈者が被贈呈者端末において特定の商品又はサービスを選択して交換申請をした際に当該商品又はサービスを当該被贈呈者に提供するためのプログラムを実行可能なサイトであり、
メインサーバには、各個別カタログギフトサイトにおいて提供される被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにする被交換品登録プログラムが実装されており、
被交換品登録プログラムは、各ギフト事業者が被交換品情報マスタファイルに記録されている範囲において任意に選択した商品又はサービスの情報が被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであることを特徴とする非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項2】
前記複数のギフト事業者の各々は、前記個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、前記各個別カタログギフトサイトは、前記メインサーバ以外のサーバであるサブサーバによって提供されるサイトであることを特徴とする請求項1記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項3】
前記複数のギフト事業者の各々は、前記個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、
前記メインサーバは、マルチドメインでのウェブページの提供が可能なサーバであって、前記各個別カタログギフトサイトを提供するサーバであることを特徴とする請求項1記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項4】
前記メインサーバは、前記複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からのアクセスを受け付けるサーバであって、各被支援者端末にカタログ編集ページを提供するサーバであり、
カタログ編集ページは、前記被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を前記被交換品情報マスタファイル内の情報の範囲内において変更可能とするページであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項5】
前記メイン記憶部には、ギフト発行情報ファイルが記憶されており、
ギフト発行情報ファイルには、前記各個別カタログギフトサイトにおいて発行されたギフト資産の情報が記録されており、
ギフト発行情報ファイルは、各ギフト資産について交換申請がされたかどうかの情報と、交換申請がされた場合に商品又はサービスの利用券の発送がされたかどうかの情報とが記録されており、
ギフト発行情報ファイルは、前記複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からアクセスすることで閲覧可能なファイルであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【請求項6】
前記被交換品情報マスタファイルに情報が記録された商品又はサービスには、前記複数のギフト事業者のいずれかからの申請により追加された商品又はサービスであるオリジナル品が含まれており、
前記被交換品登録プログラムは、当該申請をしたギフト事業者及びそれ以外のギフト事業者のいずれにおいても当該オリジナル品が選択された場合に当該オリジナル品の情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の非冊子型カタログギフトビジネス支援システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記課題を解決するため、この明細書において、非冊子型カタログギフトビジネス支援システムの発明が開示される。この支援システムは、カタログに掲載された商品又はサービスの範囲内で任意の商品又はサービスと交換可能な権利であるギフト資産をギフトとして販売し、ギフト資産が贈呈された被贈呈者が任意の商品又はサービスを選択して交換申請をした際に当該交換申請を受け付けて商品又はサービスが当該被贈呈者に提供されるようにするカタログギフトビジネスを行う複数の異なるギフト事業者を支援するシステムであるとともに、カタログが冊子以外の形態で被贈呈者に提供される非冊子型カタログギフトビジネスを行う複数の異なるギフト事業者を支援するシステムである。
この支援システムは、メインサーバと、メイン記憶部とを備えている。
メイン記憶部には、各ギフト事業者が運営する個別カタログギフトサイトの被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を記録した被交換品情報マスタファイルが記憶されている。
各個別カタログギフトサイトにおける被交換品紹介ページは、当該ギフト事業者以外の他の事業者が販売する商品又はサービスをギフト資産と交換可能であるとして掲載しているページであって、各個別カタログギフトサイトは、ギフト資産が贈呈された被贈呈者が被贈呈者端末において特定の商品又はサービスを選択して交換申請をした際に当該商品又はサービスを当該被贈呈者に提供するためのプログラムを実行可能なページである。
メインサーバには、各個別カタログギフトサイトにおいて提供される被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにする被交換品登録プログラムが実装されている。
被交換品登録プログラムは、各ギフト事業者が被交換品情報マスタファイルに記録されている範囲において任意に選択した商品又はサービスの情報が被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムである。
また、この支援システムは、複数のギフト事業者の各々が個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、各個別カタログギフトサイトは、メインサーバ以外のサーバであるサブサーバによって提供されるサイトであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、複数のギフト事業者の各々が個別カタログギフトサイト用のドメインを保有しており、メインサーバは、マルチドメインでのウェブページの提供が可能なサーバであって、各個別カタログギフトサイトを提供するサーバであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、メインサーバが複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からのアクセスを受け付けるサーバであって、各被支援者端末にカタログ編集ページを提供するサーバであり、カタログ編集ページは、被交換品紹介ページに掲載される商品又はサービスの情報を被交換品情報マスタファイル内の情報の範囲内において変更可能とするページであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、メイン記憶部にはギフト発行情報ファイルが記憶されており、ギフト発行情報ファイルには、各個別カタログギフトサイトにおいて発行されたギフト資産の情報が記録されており、ギフト発行情報ファイルは、各ギフト資産について交換申請がされたかどうかの情報と、交換申請がされた場合に商品又はサービスの利用券の発送がされたかどうかの情報とが記録されており、ギフト発行情報ファイルは、複数のギフト事業者の各々における担当者が操作する端末である被支援者端末からアクセスすることで閲覧可能なファイルであるという構成を持ち得る。
また、この支援システムは、被交換品情報マスタファイルに情報が記録された商品又はサービスには、複数のギフト事業者のいずれかからの申請により追加された商品又はサービスであるオリジナル品が含まれており、被交換品登録プログラムは、当該申請をしたギフト事業者及びそれ以外のギフト事業者のいずれにおいても当該オリジナル品が選択された場合に当該オリジナル品の情報を被交換品情報マスタファイルから抽出して被交換品紹介ページにおいて表示されるようにするプログラムであるという構成を持ち得る。