(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022177809
(43)【公開日】2022-12-01
(54)【発明の名称】レバー延長部を有するプラグコネクタおよびコネクタセット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/629 20060101AFI20221124BHJP
【FI】
H01R13/629
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022079194
(22)【出願日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】10 2021 112 898.6
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】カルシュテン ブック
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル シャル
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FC40
5E021HB03
5E021HB09
5E021HB11
5E021HC09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】対向コネクタと共にプラグ接続するためのプラグコネクタ、およびコネクタセットに関する。
【解決手段】プラグコネクタ3が、コネクタハウジング11とプラグ位置から固定位置へと移行し得るレバー7を有し、レバー7によって移動可能であり対向コネクタと係合可能な結合部15を有するレバーデバイス13とレバー延長部29がレバー7に取り付けられ、レバー延長部29は、レバー7に対して伸長可能かつ/または後退可能であり、レバー7の固定位置において、固定位置から外れるレバー7の旋回動作が、後退したレバー延長部29によって阻止される。コネクタハウジング11は、レバー7がプラグ位置から外れるように移動され、かつ固定位置にない場合に、レバー延長部29の内側への変位が阻止される案内部材49を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向コネクタ(5)と共にプラグ接続するためのプラグコネクタ(3)であって、
前記プラグコネクタ(3)は、
- コネクタハウジング(11)と、
- プラグ位置(23)から固定位置(25)へと移行するように構成されているレバー(7)を有し、前記レバー(7)によって移動可能であり前記対向コネクタ(5)と係合可能な結合部(15)を有するレバーデバイス(13)と、
を備え、
前記レバー(7)に対して伸長可能かつ/または後退可能であるレバー延長部(29)が前記レバー(7)に取り付けられ、
前記レバー(7)の前記固定位置(25)において、前記固定位置(25)から外れる前記レバー(7)の旋回動作(63)が、後退した前記レバー延長部(29)によって阻止され、
前記コネクタハウジング(11)は、前記レバー(7)が前記プラグ位置(23)から外れるように移動され、かつ前記固定位置(25)にない場合に、前記レバー延長部(29)の内側への変位が阻止される案内部材(49)を備える、プラグコネクタ(3)。
【請求項2】
前記案内部材(49)は制限案内部(75)として設計され、
前記制限案内部(75)によって、前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)の旋回動作(27、63)に沿って前記レバー(7)に対して変位する、
請求項1に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項3】
前記案内部材(49)は、前記レバー延長部(29)が案内される前記コネクタハウジング(11)に少なくとも1つのリンク(73)を備える、
請求項1または2に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項4】
前記コネクタハウジング(11)に、後退状態(61)の前記レバー延長部(29)が受けられるポケット(57)が設けられている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項5】
前記案内部材(49)は、前記ポケット(57)において終端する、
請求項4に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項6】
前記固定位置(25)において、前記レバー延長部(29)は、前記ポケット(57)に挿入されるように適合されている、
請求項4または5に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項7】
前記レバー延長部(29)は、2つの脚部(30)を含み、
前記コネクタハウジング(11)は、2つの対向するポケット(57)を含み、
前記レバー延長部(29)の前記2つの脚部(30)は、前記固定位置(25)において前記2つのポケット(57)に挿入されるように適合されている、
請求項4から6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項8】
後退した前記レバー延長部(29)は、前記レバー(7)を越えて突出しない、
請求項1から7のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項9】
前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に対して伸長するストローク(77)は、前記レバーデバイス(13)の角度位置(79)に依存する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項10】
前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に対して伸長する前記ストローク(77)は、前記プラグ位置(23)から前記固定位置(25)に向かっての前記レバーデバイス(13)の前記移行の間に増大する、
請求項9に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項11】
前記レバー延長部(29)は、前記レバーデバイス(13)の回転軸(9)に向かって直線的に変位可能なように前記レバー(7)に保持されている、
請求項1から10のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項12】
前記レバー延長部(29)は紛失防止デバイス(47)を含み、
前記紛失防止デバイス(47)によって、前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に繋がれて保持される、
請求項1から11のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項13】
前記コネクタハウジング(11)は制限または留め付け要素(69)を含み、 前記制限または留め付け要素(69)によって、前記固定位置(25)から外れる前記固定位置(25)における前記レバー(7)の旋回動作(63)が制限または阻止される、
請求項1から12のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)と、
前記プラグコネクタ(1)の前記結合部(15)と係合するように適合されている結合要素を有する対向コネクタ(5)と、を備える、
コネクタセット(1)。
【請求項15】
前記プラグコネクタ(1)の前記レバー延長部(29)は、前記プラグコネクタ(3)と前記対向コネクタとの間の正しいプラグ接続によってのみ後退状態(61)に移行するように適合されるハウジング保持部である、
請求項14に記載のコネクタセット(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向コネクタ(counter connector)と共にプラグ接続するためのプラグコネクタ、およびコネクタセットに関する。
【背景技術】
【0002】
プラグコネクタおよびコネクタセットが従来技術から知られており、様々な要求がそれらに課されている。例えば、これらのプラグコネクタ(以下では必ずしも明示的に言及しないが、コネクタセットについても同様)は、増加する傾向にある複数のプラグコンタクトを受け、それにより、プラグコネクタおよび対向コネクタを共にプラグ接続するためにかける力が大きくなる。同時に、プラグコネクタのサイズの低減が試みられている。
【0003】
プラグ力に打ち勝つために、従来技術のプラグコネクタおよびコネクタセットはレバーを含む場合がある。これにより、共にプラグ接続するために必要な力を、レバーを介してユーザにより付与することができる。しかしながら、レバーによって、プラグコネクタのサイズが増大する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よって、本発明の目的は、プラグ力(plug force)および最大サイズ(maximum size)の両方に対する要求を満たすプラグコネクタまたはコネクタセットそれぞれを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、冒頭に述べたプラグコネクタに関して、プラグコネクタが、コネクタハウジングと、プラグ位置から固定位置へと移動可能なレバーを有し、レバーによって移動可能であり対向コネクタと係合可能な結合部材を有するレバーデバイスとを備える点において、この目的を実現する。レバー延長部がレバーに取り付けられ、レバー延長部は、レバーに対して伸長可能かつ/または後退可能であり、レバーの固定位置において、固定位置から外れるレバーの旋回動作が、後退したレバー延長部によって阻止され、コネクタハウジングは、レバーがプラグ位置から外れるように移動され、かつ固定位置にない場合に、レバー延長部の内側への変位が阻止される案内部材を備える。
【0006】
この目的はさらに、冒頭に述べたコネクタセットに関して、本発明に係るプラグコネクタと、プラグコネクタの結合部と係合可能な結合要素を有する対向コネクタとを備える点において、本発明によって実現される。
【0007】
本発明に係るプラグコネクタおよび本発明に係るコネクタセットは、レバー延長部によって、共にプラグ接続するためにユーザがかける必要がある力を低減することができ、プラグコネクタまたはコネクタセットが、後退状態(retracted state)におけるプラグコネクタの構造的サイズを増大させることがないという利点を有する。よって、本発明に係るプラグコネクタおよび本発明に係るコネクタセットは、低減したサイズと共に、向上した操作性を有する。
【0008】
プラグコネクタおよびコネクタセットは、より詳細に説明する以下の実施形態によってさらに改善することができる。これらの実施形態の追加的な技術的特徴は、任意に組み合わせることもでき、あるいは、省略される技術的特徴によって提供される技術的効果に関連性がない場合には省略することもできる。
【0009】
プラグコネクタの結合部は、歯車、またはそのような歯車の個々の歯によって形成されてよい。同様に、結合部は、回転軸から離れるように延びる単一の歯、梁などによって形成されてもよい。
【0010】
レバーがプラグ位置にも固定位置にもない場合、案内部材は、レバー延長部が後退することを防止する、レバー延長部に対する制限止め部に相当する。
【0011】
レバーが固定位置にあり、レバー延長部が後退している場合、レバー延長部は、レバーがこの固定位置から外れる旋回動作を直接的または間接的に阻止してよい。レバー延長部は特に、レバーデバイスの一部であってよい。
【0012】
本発明に係るプラグコネクタのさらなる有利な実施形態において、案内部材は制限案内部(restraint guiding)として設計されてもよく、この制限案内部によって、レバー延長部が旋回動作に沿ってレバーに対して変位する。これにより、レバーと比較したレバー延長部の位置、すなわち、後退しているか伸長しているか、およびその程度は、ユーザによって自由に調節することができず、案内部材によって予め決定される。よって、レバー延長部を原因とする動作異常がほぼなくなる。
【0013】
本発明に係るプラグコネクタは、レバー延長部が案内される、コネクタハウジングにおける少なくとも1つのリンクを備える案内部材によってさらに改善することができる。特に、コネクタハウジングは、2つの対称に配置されたリンクを含んでよい。これらは、好ましくはコネクタハウジングにおいて反対側に配置されてよく、各々がレバーデバイスの回転軸に平行な方向に沿ってアクセス可能であってよい。リンクの断面は、半円形または矩形であってよく、リンクは、レバー延長部に設けられてよく、リンクにおいて案内される案内要素、例えば案内ピンと相補的に設計されることが好ましい。
【0014】
案内部材は、コネクタハウジングの外面に形成された摺動経路または摺動面であってもよい。
【0015】
さらなる有利な実施形態において、レバー延長部が後退状態において受けられるポケットが、コネクタハウジングに設けられてよい。ポケットは、径方向ポケットであってよい。ポケットは、コネクタハウジングにおける凹部として理解されるべきである。径方向ポケットにおいて、この凹部は、好ましくは回転軸から離れるように、径方向に延びる。ポケットは、好ましくは矩形または直方体形であってよい。好ましくは、2つの対称なポケットがコネクタハウジングに設けられる。これらのポケットは、それら自体で対称かつ互いに対して対称に配置されてよい。ポケットは、レバーデバイスの回転軸から離れる方向において円錐状に広がっていてもよく、または回転軸に向かって先細りになっていてもよい。
【0016】
案内部材は、ポケットにおいて終端していてよい。案内部材は途切れていてよく、ポケットは途切れ部(interruption)に続いていてよい。換言すると、案内部材はポケット内へと通じていてよい。よって、リンクの場合、ポケットは、リンクの延長部によって形成されてよい。この延長部は、リンクの元の方向に対して実質的に垂直に延びていてよい。リンクは、ポケットにおいて終端していてもよい。
【0017】
固定位置において、レバー延長部は、ポケットに挿入可能であってよい。好ましくは、この挿入は、内側への変位、特にレバーを閉ざす(穴塞ぎ、block)ことによって行われる。
【0018】
レバー延長部がポケット、好ましくは複数のポケットへと後退または変位することで、形状係合によってレバーデバイスの旋回動作を阻止することができる。結果として、レバー延長部が少なくとも部分的にポケットと相補的に形成されることが有利である。レバー延長部のポケットへの押し込みは、旋回動作に垂直な方向に沿って行われる。よって、径方向に延びるポケットの壁が、レバー延長部の一部分に対する制限止め部(limit stop)として機能する。レバー延長部のこれらの部分は、レバー延長部のアームまたは脚部と称される場合もある。好ましくは、レバー延長部のアームまたは脚部は、わずかな隙間を空けてポケットまたは複数のポケットに受けられる。
【0019】
レバーおよびレバー延長部の両方が、略U字形の設計を有することが好ましい。レバーは、その形状の自由端において、コネクタハウジングに旋回可能に保持されてよい。レバー延長部もU字形の設計を有することが好ましいが、これはレバーに旋回可能に保持される。レバーおよびレバー延長部は、さらなる要素が設けられ得るレバーデバイスを具現してよい。
【0020】
特に、レバー延長部は、2つの脚部を含んでよく、コネクタハウジングは、2つの対向するポケットを含んでよく、レバー延長部の脚部は、固定位置においてポケットに挿入可能であってよい。
【0021】
本発明によれば、後退したレバー延長部がレバーを越えて突出しないことが特に有利であり得る。よって、レバー延長部は、伸長状態(extended state、張出状態)においてより長い機械レバーによって、同じ操作力、すなわちユーザによってかけられる力で、レバー延長部なしの場合よりも大きいプラグ力を生成することを可能とする。同時に、レバー延長部を後退させることによって、プラグコネクタの構造的サイズを低減することができる。好ましくは、レバー延長部は、完全にレバーの容積内に位置していてよい。これに対応して、レバーは、装着開口部を通してアクセス可能なレバー延長部に対する装着部を有してよく、実質的に完全にレバー延長部を囲んでいてよい。
【0022】
さらなる有利な実施形態において、レバー延長部がレバーに対して伸長するストロークは、レバーデバイスの角度位置に依存してよい。レバーデバイスの角度位置とレバー延長部が伸長するストロークとの間のそのような明確な関連によって、プラグコネクタの幾何学的形状およびプラグコネクタのタイプに適合される可変的なプラグ力を、ユーザによってレバーデバイスに伝達される一定の力で、レバーデバイスの角度位置に応じて生成することができる。
【0023】
本発明に係るプラグコネクタにおいて、レバー延長部は、レバー延長部の後退状態と伸長状態との間におけるレバーデバイスの長さの変化によって得られる最大ストロークを有してよい。レバー延長部が最大ストローク分だけ伸長したときに、最も大きいプラグ力に達してよい。
【0024】
よって、本発明に係るプラグコネクタの一実施形態において、レバーデバイスがプラグ位置から固定位置に向かって移行するにつれて、レバー延長部がレバーに対して伸長するストロークが増大することが有利であり得る。このように設計された案内部材によるレバー延長部の制限案内部は、レバーデバイスの必要な長さを、用いられるプラグコネクタに対して個別に適合させることができるという利点を有する。
【0025】
よって、単に例として、プラグコネクタを対向コネクタと共にプラグ接続する第1の段階においては、必要とされるプラグ力が第2の段階よりも小さい。第1の段階において、コネクタハウジングが対向コネクタハウジングと共にプラグ接続され、これに必要な力は、第2の段階において複数の電気コンタクトを共にプラグ接続するよりも小さい。増大する必要な力をユーザによる一定の力でかけることを可能とするために、レバー延長部の制限案内部によって、レバー延長部を伸長させることで、機械レバーが伸長し、より大きいプラグ力が可能となる。
【0026】
ストロークの増大は、レバーデバイスの回転角度に応じて、線形的または非線形的であってよい。同様に、例えばコンタクト要素の第1のセットが対応する対向コンタクト要素に接触した後に、コンタクト要素の第2のセットへの接触が行われる場合、(レバー延長部を伸長させることによって実現される)機械レバーの長さの二段階での増大も可能である。
【0027】
好ましくは、レバー延長部は、回転軸に向かって直線的に変位可能であるようにレバーに保持されてよい。特に好適な態様において、レバー延長部は、レバーデバイスの固定位置において変位可能である。これは、秩序立って行われるレバーの旋回動作において、旋回動作を行う力のいずれの成分も、レバー延長部を動かすことがない、すなわち、レバー延長部を回転軸に向かってまたは回転軸から離れるようにレバーに対して変位させることがないという利点を有する。よって、レバーデバイスの旋回動作は、レバー延長部が後退または伸長している間の直線的な移動とは完全に独立している。
【0028】
さらなる実施形態において、レバー延長部は紛失防止デバイス(loss prevention device)を有していてよく、この紛失防止デバイスによって、レバー延長部がレバーに繋がれて(captively)保持され得る。よって、レバー延長部の意図しない紛失を防止することができる。紛失防止デバイスは、レバー延長部をレバーから取り外すことができるように、解放可能なように具現されてよい。さらに、紛失防止デバイスは、レバー延長部を例えば後退状態において留め付けるためのいくつかの留め付け段階を備えてよい。これは、レバー延長部が後退状態に固定され、それ自体ではそこから解放することができなくなる、すなわちユーザが力を働かせない限り解放することができなくなるという利点を有する。
【0029】
レバー延長部は、レバーとレバー延長部との間での移動を制限する、後退状態および伸長状態などの関連位置におけるレバー制限部を提供することができ、所定の力がレバー制限部を解放するのに十分である。これに対し、紛失防止デバイスは、レバーのさらなる縁部に当たって止まるレバー留め付け縁部(lever latching edge)であってよい。この留め付け部は、好ましくは解放要素を動作させることでのみ解放可能であってよい。
【0030】
さらなる有利な実施形態において、コネクタハウジングは制限または留め付け要素(restraining or latching element)を含んでいてよく、この制限または留め付け要素によって、固定位置から外れる固定位置におけるレバーの旋回動作が制限または阻止される。
【0031】
これは、レバーが、固定位置に達した後に、レバー延長部がまだ後退状態になくても一時的にこの位置に固定されるという利点を有する。よって、コネクタハウジングの制限または留め付け要素は、レバーデバイスを固定位置に固定し、一次保持部として理解することができる。一方、後退したレバー延長部は、二次保持部として理解することができる。
【0032】
上記の実施形態では、レバーおよび/またはレバー延長部のU字形状を好ましいものとして想定した。しかしながら、これら2つの要素の他の形状も考えることができる。例えば、レバーはW字状、またはより一般には櫛形の形状を有し得る。そのようなレバーは、その歯の各々によって回転軸に留め付けられてよい。レバー延長部も、対応する形状を有していてよい。これに対応して、プラグコネクタも、本発明に係る1つよりも多くのリンクを有していてよい。そのうちの最大2つのみが側面に設けられてよく、さらなるリンクがコネクタハウジングに形成されてよい。
【0033】
本発明に係るコネクタセットは、上述のプラグコネクタのいずれかの実施形態を備えてよい。プラグコネクタのレバー延長部は、好ましくは、プラグコネクタと対向コネクタとの間の正しいプラグ接続によってのみ後退状態に移行し得るハウジング保持部であってよい。よって、そのようなレバー延長部は、CPA(コンタクト位置決め保証部)に相当し得る。
【0034】
本開示において、単数(複数)の特徴が言及される場合、複数(単数)の当該技術的特徴は除外されない。
【0035】
以下、図面を参照して、本発明をより詳細に例示する。図面においては、単に例として述べる本発明の特別な実施形態が説明されている。図面の技術的特徴は、本発明に従って互いに任意に組み合わせることができる。図面においては、技術的特徴についての重複する説明を省略している。同様の技術的特徴および同じ機能を有する特徴には、同じ参照符号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】プラグコネクタがプラグ位置にある従来技術のコネクタセットを示す図である。
【
図2】プラグコネクタが固定位置にある
図1のコネクタセットを示す図である。
【
図3】レバーデバイスが中間位置にある本発明に係るプラグコネクタを示す図である。
【
図6】レバーが固定位置にある
図3のプラグコネクタの断面図である。
【
図7】後退したレバー延長部を有する
図6のプラグコネクタの断面図である。
【
図9】レバーデバイスがプラグ位置にある本発明に係るプラグコネクタの第2の実施形態の斜視図、およびストローク-角度位置のグラフである。
【
図10】レバーデバイスが中間位置にある第2の実施形態の本発明に係るプラグコネクタの断面図である。
【
図11】レバーデバイスが固定位置にある
図10のプラグコネクタの断面図である。
【
図12】後退したレバー延長部を有する
図11のプラグコネクタを示す図である。
【
図13】
図1のコネクタセットに本発明に係るプラグコネクタを適用した図である。
【
図14】
図2のコネクタセットに本発明に係るプラグコネクタを適用した図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、従来技術のプラグコネクタ3を有するコネクタセット1を説明する。後述する
図3~
図11の本発明に係るコネクタセット1または本発明に係るプラグコネクタ3が、この従来技術のコネクタセット1またはプラグコネクタ3の基本的要素を含んでいてもよい。したがって、図面においては、技術的特徴についての繰り返しの説明を大きく省略している。異なる図面における技術的特徴がその機能に関して互いに相違する場合、これについては明示的に説明する。
【0038】
図1において、従来技術のコネクタセット1が示されており、コネクタセット1は、プラグコネクタ3および対向コネクタ5を備える。
【0039】
プラグコネクタ3において、レバー7は、回転軸9を中心として回転するようにプラグコネクタ3のコネクタハウジング11に保持される。レバー7は、U字形の設計を有し、コネクタハウジング11の周囲を部分的に把持する2つのレバーアーム7aを含む。
【0040】
レバー7は、図示の実施形態において一体的に形成され、レバーデバイス13と称される場合もある。
【0041】
レバー7において、対向コネクタ5の対応する要素と係合させられることで、プラグコネクタ3を対向コネクタ5と共に容易にプラグ接続することを可能とし得る結合部15が、回転軸9の近くにさらに設けられる。
【0042】
必要なプラグ力Fがプラグコネクタ3から結合部15を介して対向コネクタ5に働くことを可能するために、レバー7は、レバー長さLを有する。レバー長さLは、レバー7の一端部17から回転軸9まで測定される。レバー長さLは、てこの原理による計算に用いられるので、レバーアームの長さに対応する。
【0043】
図1および
図2を比較すると分かるように、記号的に示す旋回動作27によってレバー7をプラグ位置23から固定位置25へと移動させると、プラグコネクタ3および対向コネクタ5が互いにプラグ接続される。これは、結合部15が旋回動作27の間に対向コネクタ5の不図示の結合要素の後部を把持し、プラグコネクタ3および対向コネクタ5が互いに向かって相互に移動するためである。この過程で、プラグコネクタ3の回転軸9は対向コネクタ5に向かって移動し、ここで、回転軸が辿る経路は無関係である。
【0044】
しかしながら、従来技術のプラグコネクタ3の必要なレバー長さLは、いくつかの不都合な点をもたらし得る。
【0045】
レバー7は、例えば、給電ケーブル19の領域においてそれらと接触し、取り扱いを悪化させる場合がある。
【0046】
さらに、必要なレバー長さLは、コネクタハウジング11を越える突出部21aをもたらし、これにより図示のコネクタセット1の必要な設置体積が大きくなる。
【0047】
以下の図面において、本発明に係るプラグコネクタ3を示す。プラグコネクタ3は、例えば、
図1および
図2(
図13および
図14参照)に示す対向コネクタ5と共にプラグ接続されてもよい。
【0048】
コネクタハウジング11、レバーアーム7a、回転軸9、および結合部15などの基本的要素は、従来技術における前に示した実施形態と比較して不変のままである。
【0049】
しかしながら、本発明に係るプラグコネクタ3は、レバー7と、レバー7に対して伸長および/または後退させることが可能な、レバー7に取り付けられたレバー延長部29とを備えるレバーデバイス13を含む。レバー延長部29は、U字形であってもよい。
【0050】
レバー延長部29を
図4において別個に示す。レバー延長部29は、2つのアーム31および1つの基部33を含む。基部33はまた、留め付け領域35を含む。
【0051】
図4に示すレバー延長部29の実施形態は、アーム31の内面37における案内ピン39を含む。アーム31の外面41には、留め付け要素43が設けられる。これらは、単に例として、半円形の断面を有する。例えば角錐状または鋸歯状(ともに不図示)である留め付け要素43の他の断面も考えることができる。
【0052】
図3のプラグコネクタ3のレバー7に受けられたレバー延長部29は、
図4のものに対応するが、案内ピン39がない。これらを区別するために、第1の実施形態のこのレバー延長部を参照符号29aで示す。
図4のレバー延長部29は、参照符号29bで示す第2の実施形態のレバー延長部に対応する。
【0053】
留め付け要素43は、レバーアーム7aにおける開口部45と接続する紛失防止デバイス47に相当し、紛失防止デバイス47によって、レバー延長部29がレバー7に繋がれて保持される。レバー延長部29は、レバーデバイス13の回転軸9に向かって直線的に径方向に変位可能なようにレバー7に保持される。
【0054】
コネクタハウジング11は、摺動面51として具現される2つの案内部材49を含む。この案内部材49は、レバー7がプラグ位置23から外れるように移動され、かつ固定位置25にないときに、レバー延長部29がレバー7内へと変位することが阻止されるようにする。これは、
図4に示す2つの支持面52によって行われる。
【0055】
案内部材49は、コネクタハウジング11の上部領域53において途切れている。ポケット57が、この途切れ部55に続いている。ポケットは、コネクタハウジングにおける凹部として理解されてよい。案内部材49は、途切れ部55を介してまたは途切れ部55において、ポケット57で終端する。ポケット57は、特に径方向ポケット58であってよい。
【0056】
図3において、レバー延長部29は、伸長状態59であり、レバー7を越えて突出している。
【0057】
以下で説明する
図5~
図7において、本発明に係るプラグコネクタ3を側面図で示す。ここで、レバー装置29は、コネクタハウジング11の側壁の領域において切り取られている。コネクタハウジング11は切り取られていないが、レバー7およびレバー延長部29は切り取られている。概略をより良く示すために、全ての図において回転軸9を示していない。
【0058】
図5において、レバー延長部29が案内部材49に載っており、レバー延長部29がレバー7内へと後退することを防止していることが分かる。この移動は、案内部材49、すなわち摺動面51によって阻止される。さらに、この図において、途切れ部55の領域において案内部材49がポケット57で終端していることも分かる。
【0059】
レバーデバイス13が旋回動作27によって移動されると、
図6に示すように、レバー延長部29は、途切れ部55の領域において案内部材49と接触しなくなる。レバー延長部29を回転軸9に向かって後退させることによって、
図7に示すレバー延長部29の後退状態61に達する。
【0060】
レバー延長部29のこの後退状態61は、
図8の本発明に係るプラグコネクタ3の斜視図にも示されている。この図では、例示の目的でレバー7が半透明で描かれている。
図7および
図8において、レバーは固定位置25にある。
【0061】
後退したレバー延長部29によって、すなわち、レバー延長部29が後退状態61にあるので、レバー7が固定位置25から外れてプラグ位置23(
図1および
図9参照)に向かう旋回動作63が、ポケット57と後退状態61におけるレバー延長部29との間の形状係合65によって阻止される。後退状態61において、レバー延長部29は、レバー7を越えて突出せず、完全にその容積67内にある。
【0062】
さらに、レバー延長部29のアーム31の留め付け要素43が、紛失防止デバイス47に相当するレバー7の開口部45(
図8ではそのうちの1つのみを見ることができる)に受けられていることが分かる。コネクタハウジング11はまた、制限または留め付け要素69を含む。これは、
図3にも示されている留め付け舌部71においてレバー7を止める。留め付け舌部71と制限または留め付け要素69との間の形状係合65によって、旋回動作63が妨げられる。
【0063】
よって、固定位置25におけるレバー7の旋回動作63が、一方では制限または留め付け要素69および対応する留め付け舌部71によって、他方では後退したレバー延長部29によって阻止される。
【0064】
レバー7の旋回動作27(
図5参照)は、コネクタハウジング11によって、または後退したレバー延長部29とポケット57との形状係合65によっても阻止される。
【0065】
図9~
図13において、本発明に係るプラグコネクタ3の別の実施形態を示す。この実施形態において、案内部材49は、リンク73を備える。このリンクにおいて、案内ピン39(
図4参照)が案内される。好ましくは、コネクタハウジング11の各側に1つずつ、2つの案内ピン39が設けられる。
【0066】
図9において、レバー延長部29は後退状態61でレバー7に受けられており、レバーはプラグ位置23にある。これは、
図13に関して後述するスペースの利点を提供する。リンク73は、制限案内部75に相当する。この制限案内部75によって、レバー延長部29がレバー7に対して伸長するストローク77は、レバーデバイス13の角度位置79に依存する。
【0067】
レバーデバイス13の角度位置79は、プラグ位置23(
図9)と固定位置25(
図11および
図12)との間で変動し得る。ストローク77の角度位置79への概略的な依存が、
図9において縮尺通りに描かれていないグラフ81に示されている。プラグ位置23から開始して、ストローク77は、最大値(「max」で表記)まで増大し、固定位置25に達するまで最大値に留まる。固定位置25では、レバー延長部29をポケット57内へと後退させることができるので、固定位置25において、0のストローク77(
図9に示す)および最大ストローク77の両方が可能である。後者は、レバー延長部29の伸長状態59を表す。
【0068】
よって、プラグ位置23から固定位置25までのレバー7の旋回動作27において、レバー延長部29が伸長する。
【0069】
これは、既に、
図10に示すプラグ位置23と固定位置25との間の位置において当てはまる。ここで、さらなる旋回動作27が、伸長状態59におけるレバー延長部29によって行われる。
【0070】
最後に、レバー装置13またはレバー7が固定位置25に達する。ここで、レバー延長部29は依然として伸長状態59である。これを
図11に示す。ただし、この位置において、リンク73がポケット57において途切れているので、案内ピン39はリンク73によって止められなくなっている。
【0071】
図12に示すように、ポケット57がリンク73に隣接する途切れ部55によって、レバー延長部29を後退状態61に移行させることが可能となり、ここで、レバー延長部29の少なくとも一部分がポケット57に受けられる。本発明に係るプラグコネクタ3の第2の実施形態においても、これにより、旋回動作63を阻止するポケット57と後退状態61であるレバー延長部29との間の形状係合(positive engagement:ポジティブエンゲージメント)65が形成される。
【0072】
図10~
図12に示すリンク73の実施形態は、
図9のリンク73と異なることに留意されたい。
図10においては、
図9のリンク73を点線で模式的に示し、参照符号73aで表している。
【0073】
図13および
図14において、本発明に係るプラグコネクタ3の2つの例示的実施形態が、本発明に係る対応するコネクタセット1において示されている。これらの図は、
図1および
図2に示す従来技術の解決策に対する利点を例示するためのものである。
図13のレバー7のプラグ位置23では、レバー装置13の端部17において、本発明に係るコネクタセット1は給電ケーブル19に接触しておらず、これにより操作性が向上する。
【0074】
本発明に係るコネクタセット1のさらなる利点は、レバー7が固定位置25にあり、レバー延長部29(レバー7に隠れている)が後退状態61にある
図14において示されている。本発明に係る解決策により実現され得る突出部21bは、従来技術の解決策の突出部21a(
図2)よりも明らかに小さく、これにより、必要な設置スペースがより小さくなる。
【符号の説明】
【0075】
1 コネクタセット
3 プラグコネクタ
5 対向コネクタ
7 レバー
7a レバーアーム
9 回転軸
11 コネクタハウジング
13 レバーデバイス
15 結合部
17 レバーの端部
19 給電ケーブル
21a 突出部(従来技術)
21b 突出部(本発明)
23 プラグ位置
25 固定位置
27 旋回動作
29 レバー延長部
29a 第1の実施形態のレバー延長部
29b 第2の実施形態のレバー延長部
31 アーム
33 基部
35 留め付け領域
37 内面
39 案内ピン
41 外面
43 留め付け要素
45 開口部
47 紛失防止デバイス
49 案内部材
51 摺動面
52 支持面
53 上部領域
55 途切れ部
57 ポケット
58 径方向ポケット
59 伸長状態
61 後退状態
63 旋回動作
65 形状係合
67 容積
69 制限または留め付け要素
71 留め付け舌部
73 リンク
73a リンク
75 制限案内部
77 ストローク
79 角度位置
81 グラフ
F プラグ力
L レバー長さ
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向コネクタ(5)と共にプラグ接続するためのプラグコネクタ(3)であって、
前記プラグコネクタ(3)は、
- コネクタハウジング(11)と、
- プラグ位置(23)から固定位置(25)へと移行するように構成されているレバー(7)を有し、前記レバー(7)によって移動可能であり前記対向コネクタ(5)と係合可能な結合部(15)を有するレバーデバイス(13)と、
を備え、
前記レバー(7)に対して伸長可能かつ/または後退可能であるレバー延長部(29)が前記レバー(7)に取り付けられ、
前記レバー(7)の前記固定位置(25)において、前記固定位置(25)から外れる前記レバー(7)の旋回動作(63)が、後退した前記レバー延長部(29)によって阻止され、
前記コネクタハウジング(11)は、前記レバー(7)が前記プラグ位置(23)から外れるように移動され、かつ前記固定位置(25)にない場合に、前記レバー延長部(29)の内側への変位が阻止される案内部材(49)を備える、プラグコネクタ(3)。
【請求項2】
前記案内部材(49)は制限案内部(75)として設計され、
前記制限案内部(75)によって、前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)の旋回動作(27、63)に沿って前記レバー(7)に対して変位する、
請求項1に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項3】
前記案内部材(49)は、前記レバー延長部(29)が案内される前記コネクタハウジング(11)に少なくとも1つのリンク(73)を備える、
請求項1または2に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項4】
前記コネクタハウジング(11)に、後退状態(61)の前記レバー延長部(29)が受けられるポケット(57)が設けられている、
請求項1に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項5】
前記案内部材(49)は、前記ポケット(57)において終端する、
請求項4に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項6】
前記固定位置(25)において、前記レバー延長部(29)は、前記ポケット(57)に挿入されるように適合されている、
請求項4に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項7】
前記レバー延長部(29)は、2つの脚部(30)を含み、
前記コネクタハウジング(11)は、2つの対向するポケット(57)を含み、
前記レバー延長部(29)の前記2つの脚部(30)は、前記固定位置(25)において前記2つのポケット(57)に挿入されるように適合されている、
請求項4から6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項8】
後退した前記レバー延長部(29)は、前記レバー(7)を越えて突出しない、
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項9】
前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に対して伸長するストローク(77)は、前記レバーデバイス(13)の角度位置(79)に依存する、
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項10】
前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に対して伸長する前記ストローク(77)は、前記プラグ位置(23)から前記固定位置(25)に向かっての前記レバーデバイス(13)の前記移行の間に増大する、
請求項9に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項11】
前記レバー延長部(29)は、前記レバーデバイス(13)の回転軸(9)に向かって直線的に変位可能なように前記レバー(7)に保持されている、
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項12】
前記レバー延長部(29)は紛失防止デバイス(47)を含み、
前記紛失防止デバイス(47)によって、前記レバー延長部(29)が前記レバー(7)に繋がれて保持される、
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項13】
前記コネクタハウジング(11)は制限または留め付け要素(69)を含み、 前記制限または留め付け要素(69)によって、前記固定位置(25)から外れる前記固定位置(25)における前記レバー(7)の旋回動作(63)が制限または阻止される、
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)。
【請求項14】
請求項1、2、4、6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(3)と、
前記プラグコネクタ(1)の前記結合部(15)と係合するように適合されている結合要素を有する対向コネクタ(5)と、を備える、
コネクタセット(1)。
【請求項15】
前記プラグコネクタ(1)の前記レバー延長部(29)は、前記プラグコネクタ(3)と前記対向コネクタとの間の正しいプラグ接続によってのみ後退状態(61)に移行するように適合されるハウジング保持部である、
請求項14に記載のコネクタセット(1)。
【外国語明細書】