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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022017799
(43)【公開日】2022-01-26
(54)【発明の名称】ビニールハウス
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
A01G9/14 C
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020120566
(22)【出願日】2020-07-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2020-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】592192907
【氏名又は名称】日建リース工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】関山 正勝
(72)【発明者】
【氏名】大森 道生
(72)【発明者】
【氏名】服部 将平
(72)【発明者】
【氏名】境 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 賢介
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 将介
【テーマコード(参考)】
2B029
【Fターム(参考)】
2B029AA01
2B029BB01
2B029BB03
2B029BB04
2B029BB09
2B029BB11
2B029BC16
2B029BC18
2B029FA04
2B029GA01
2B029HA01
2B029HA03
(57)【要約】
【課題】より利便性に優れるビニールハウスを提供すること。
【解決手段】骨組BとシートCを少なくとも具備してなるビニールハウスAであって、骨組Bの中に門型形状を呈する門型材10を含めて構成する。門型材10は骨組Bにおける側面部B1や控え部B2として機能し、構築作業の高速化や、剛性の向上に寄与する。また、門型材10として仮設構造物で使用される建枠を用いることで、既成品の流用に伴うコスト削減につながり、構築作業に専門性の高い熟練作業員を要しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨組とシートを少なくとも具備してなるビニールハウスであって、
前記骨組の中に、門型形状を呈する門型材が含まれていることを特徴とする、
ビニールハウス。
【請求項2】
前記門型材が、前記骨組における側面部を構成することを特徴とする、
請求項1に記載のビニールハウス。
【請求項3】
前記門型材が、前記骨組の側面部からハウス幅方向に伸びる控え部を構成することを特徴とする、
請求項1に記載のビニールハウス。
【請求項4】
前記骨組に、前記門型材が複数含まれており、
前記複数の門型材が、
前記骨組の側面部を構成する部材と、
前記骨組の側面部からハウス幅方向に伸びる控え部を構成する部材と、
に分かれていることを特徴とする、
請求項1に記載のビニールハウス。
【請求項5】
前記控え部が、上下に分離可能に構成した、上段部および下段部とからなり、
前記上段部は、前記門型材であり、
前記下段部は、前記門型材を構成する垂直材と接続する脚部と、を有していることを特徴とする、
請求項3または4に記載のビニールハウス。
【請求項6】
前記下段部が、前記垂直材の下部を切断した前記門型材であることを特徴とする、
請求項5に記載のビニールハウス。
【請求項7】
前記控え部が、前記ビニールハウス内に設置する高設栽培用の栽培ベッドを載置する架台として機能することを特徴とする、
請求項4乃至6のうち何れか1項に記載のビニールハウス。
【請求項8】
前記門型材が、仮設構造物に用いる建枠であることを特徴とする、
請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のビニールハウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来よりも利便性に優れるビニールハウスに関する。
【背景技術】
【0002】
農業用等に用いられるビニールハウスは、鋼製や樹脂製からなる単菅部材を組み立ててなる骨組と、骨組に沿って敷設したシートによって構成する。
この骨組用の単菅部材は、その殆どが使い捨てを想定した専用品であり、必然的にコストが高いものとなっている。
加えて、従来のビニールハウスは、骨組の構築に際して、危険な高所作業を行うことも多く、熟練した作業員を要する作業であることも、コスト削減の障害の一つとなっている。
また、近年では、大雨、台風、積雪などの異常気象によって、ビニールハウスの破損が多発しており、より強度の高いビニールハウスの開発が望まれている。
【0003】
これらの農業用ビニールハウスの従来技術として、以下の特許文献に記載の技術が知られている。
<1>骨組用部材の再利用性の観点
特許文献1には、ビニールハウスの肩部にジョイント部材を設けることで、部材の汎用性の低下に繋がる円形パイプの曲げ加工を省き、骨組部材の再利用性を高める技術が開示されている。
<2>強風対策の観点
特許文献2には、強風に対して倒壊し難い構造として、ビニールハウスの妻面を垂直方向から傾斜させることで、ビニールハウスを新幹線で採用するようないわゆるロングノーズ構造とすることにより、空力抵抗を低減させる技術が開示されている。
<3>降雨、降雪対策の観点
特許文献3には、ハウス側部に軒用アーチ材を設けて軒を形成することで、換気用開口部からハウス内への降雨の吹き込みを軽減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6596034号公報
【特許文献2】実用新案登録第3200439号公報
【特許文献3】特許第6692555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のビニールハウスには、依然として、コスト面、強度面、安全面等の種々の観点において改善の余地が残されていた。
【0006】
よって、本発明は、これらの課題のうち少なくとも何れか1つの課題を解決することで、より利便性に優れるビニールハウスを提供することを目的の一つとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、骨組とシートを少なくとも具備してなるビニールハウスであって、前記骨組の中に、門型形状を呈する門型材が含まれていることを特徴とする。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記門型材が、前記骨組における側面部を構成することを特徴とする。
また、本願の第3発明は、前記第1発明において、前記門型材が、前記骨組の側面部からハウス幅方向に伸びる控え部を構成することを特徴とする。
また、本願の第4発明は、前記第1発明において、前記骨組に、前記門型材が複数含まれており、前記複数の門型材が、前記骨組の側面部を構成する部材と、前記骨組の側面部からハウス幅方向に伸びる控え部を構成する部材と、に分かれていることを特徴とする。
また、本願の第5発明は、前記第3発明または第4発明において、前記控え部が、上下に分離可能に構成した、上段部および下段部とからなり、前記上段部は、前記門型材であり、前記下段部は、前記門型材を構成する垂直材と接続する脚部と、を有していることを特徴とする。
また、本願の第6発明は、前記第5発明において、前記下段部が、前記垂直材の下部を切断した前記門型材であることを特徴とする。
また、本願の第7発明は、前記第4発明乃至第6発明のうち何れか1つの発明において、前記控え部が、前記ビニールハウス内に設置する高設栽培用の栽培ベッドを載置する架台として機能することを特徴とする、
請求項4乃至6のうち何れか1項に記載のビニールハウス。
また、本願の第8発明は、前記第1発明乃至第7発明のうち何れか1つの発明において、前記門型材が、仮設構造物に用いる建枠であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)ビニールハウスを構成する骨組に門型材を用いることにより、一本ずつ単菅を組み立てていく作業と比較して、構築作業を高速化できる。
(2)門型材を用いて側面部や控え部を構築することにより、骨組全体の剛性が向上する。
(3)控え部を、上段部と下段部とに分離することで、骨組の構築作業時に、先行して下段部を設置でき、この下段部が、上段部やその他の骨組用部材の設置の目印となるため、構築作業の効率性が向上する。
(4)下段部が高設栽培用の栽培ベッドの架台として機能することで、ビニールハウス内に用意する架台の数を減らすことができる。
(5)培地を収容した栽培ベッドを下段部に載置することにより、栽培ベッドが錘として働き、設置面に対するビニールハウスの定着性が向上する。
(6)建設業において使用されている仮設構造物用の建枠を流用する事で、専用品を用意することに起因するコストの増加を抑えることができる。
(7)建設業において使用されている仮設構造物用の建枠を流用する事で、当該建枠に馴染みのある一般的な鳶工による早期な構築作業を実現でき、専門性の高い熟練作業員を手配する必要が無くなる。
(8)建設業において使用されている仮設構造物用の建枠を流用する事で、建設分野では常に求められる耐風、耐荷重等の計算に基づいた設計手法を流用でき、ビニールハウスの強度設計に対する根拠が明解となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1に係るビニールハウスの全体構成を示す概略斜視図。
図2】実施例1に係る門型材の構成を示す概略正面図。
図3】実施例1に係る門型材の配置態様を示す概略斜視図。
図4】実施例2に係るビニールハウスの全体構成を示す概略斜視図。
図5】実施例2に係る二段枠の構成を示す概略正面図。
図6】実施例2に係る二段枠の配置態様を示す概略斜視図。
図7】実施例2に係る下段部の兼用状態を示す概略斜視図。
図8】実施例3に係る二段枠のその他の配置例を示す概略側面図。
図9】実施例4に係る門型材のその他の配置例を示す概略斜視図。
図10】実施例5に係る下段部の変形例を示す概略正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【実施例0011】
<1>全体構成(図1
図1~3を参照しながら、本発明の第1実施例について説明する。
図1に示すように、本発明に係るビニールハウスAは、ビニールハウスAの形状を規定する骨組Bと、骨組Bに沿って取り付けたシートCを少なくとも具備して構成する。
本発明は、この骨組Bを構成する部材として、門型形状を呈する部材(門型材10)を含めたことを特徴とする。
なお、骨組Bを構成する部材中、タイバー、横架材、根がらみその他の部材など、本発明に係る特徴以外の箇所については、説明の便宜上、図示を省略している。
以下、門型材10の詳細および配置例について説明する。
【0012】
<2>門型材(図2
門型材10は、ビニールハウスAの骨組Bの一部を構成する部材である。
門型材10は、2本の垂直材11と、両垂直材11の上端近傍を繋ぐ水平材12とを少なくとも有することで、幅長Wおよび高さHを呈する、略門型形状を呈する。
図2では、垂直材11と水平材12との隅部に、部材全体の剛性を高めるための補剛材13を設けているが、本発明において必須の要素ではない。
門型材10は、ビニールハウスAの側面部B1や、ビニールハウスAの側面部B1からハウス内部に延びる控え部B2の骨組Bとして用いることができる。
図2に示す構成では、ビニールハウスAの奥行き方向に向かって、側面部B1と、控え部B2と、を交互に構成するように、門型材10を配置している。
【0013】
<2.1>垂直材(図2
垂直材は、ビニールハウスAの骨組Bにおいて支柱に相当する部材である。
垂直材11の下端には、ベースプレートや、不陸調整用のジャッキベースなどからなるベース20を取り付けておく。
また、垂直材11の上端には、ビニールハウスAの骨組Bを構成するためのその他の部材である単菅やジョイントなどを取り付けるための連結ピン30などを設けることができる。
【0014】
<3>門型材の提供方法(図2
本発明において、門型材10は新規に製作した製品であっても、他用途の既存製品を流用したものであってもよい。
特に、本発明に係る門型材10として好適な既存製品として、仮設足場や仮設支保工などの仮設構造物として使用される建枠が好ましい。
建枠は、鋼管を略門型に溶接したものであり、鳥居型建枠とも呼ばれる。
仮設構造物として使用される建枠には、形状、サイズ、強度などが異なる多様な製品が存在し、その強度計算手法も確立されているため、求められるビニールハウスAの仕様に応じて、最適な建枠を選択することができるだけでなく、既存製品の流用に伴うコスト削減にもつながる。
また、建枠は、建設業において馴染みのある部材であるため、一般的な鳶工による早期な構築作業を実現できる。
【0015】
<4>側面部への適用(図3
門型材10を、骨組Bの側面部B1に適用する際には、門型材10の幅方向がビニールハウスAの奥行き方向となるように、門型材10を配置する。
門型材10を構成する垂直材11の上端には、ビニールハウスAの天井部分を構成するアーチ材が取り付けてある。
なお、側面部B1を構成する門型材10は、門型材10の幅長Wと略等長の間隔を空けて配置していけば、門型材10を構成する各垂直材11間の離隔距離を一定に保持した態様とすることができる。
その他、側面部B1を構成する各門型材10は、図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結すればよい。
【0016】
<5>控え部への適用(図3
門型材10を、骨組Bの控え部B2に適用する際には、門型材10の幅方向がビニールハウスAの幅方向となるように、門型材10を配置する。
門型材10の垂直材11のうち、ハウス外側に位置する垂直材11は、側面部B1を構成する骨組Bの一部として、ビニールハウスAの天井を構成する単菅やジョイントが取り付けられる。また、ハウス内側に位置する垂直材11は、ハウス外側からの強風等による荷重に対して抵抗する控えとして機能する。
控え部B2を構成する各門型材10は、図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結することもできる。
【実施例0017】
次に、図4~7を参照しながら、本発明の実施例2について説明する。
【0018】
<1>全体構成(図4
本実施例では、骨組BとシートCからなるビニールハウスAにおいて、側面部B1および控え部B2を構成する骨組Bを、互いに上下に連結可能な上段部40及び下段部50からなる二段枠Dで構成している。
この二段枠Dの配置態様は特段限定しないが、本実施例では、二段枠Dを、ビニールハウスAの奥行き方向に向かって、側面部B1として使用する態様と、控え部B2として使用する態様とを入れ換えながら交互に配置している。
【0019】
<2>上段部(図5(a))
本実施例では、上段部40として、実施例1で説明した幅Wおよび高さHを呈する門型材10を用いている。
図5(a)では図示しないが、垂直材11の上端には、ビニールハウスAの天井部の骨組Bを構成するための単菅やジョイントなどを取り付けるための連結ピンなどを設けておいてもよい。
【0020】
<3>下段部(図5(b))
本実施例では、下段部50として、上段部40で使用する門型材10を、下方から所定の長さで切断して高さH1とした部材を用いている。
下段部50を構成する垂直材11の上端には、前記した上段部40の垂直材11の上端を連結するための連結ピン54などを設けておいてもよい。
また、下段部50を構成する垂直材11の下端には、ベースプレートや、不陸調整用のジャッキベースなどからなる、ベース55を取り付けておいてもよい。
【0021】
<3.1>上段部との連結位置調整機能
なお、この連結ピン54による連結構造において、下段部50に対する上段部40の高さを調整可能に連結する構成としておいてもよい。当該構成によれば、各下段部50のレベル調整を考慮することなく、単に下段部50を地面に設置していく単純作業とできる点で有益である。
【0022】
<3.2>下段部の先行設置
本実施例に係る構成では、予め連結してある二段枠Dを所定位置に設置してもよいが、下段部50のみを先行設置する方法がより好適である。
下段部50を所定位置に設置し、各下段部50の垂直材11下端近傍を単菅などで連結して、根がらみに相当する部位を形成しておけば、下段部50が構造上より安定した状態となり、その後の上段部40の設置作業を安全かつ迅速に実施することができる。
【0023】
<4>側面部への適用(図6
二段枠Dを、骨組Bの側面部B1に適用する場合の一例について説明する。
下段部50は、当該下段部50の幅方向がビニールハウスAの幅方向となるように所定間隔を空けて配置する。
上段部40は、上段部40の幅方向がビニールハウスAの奥行き方向となるように、かつ、間隔を空けて配置した二つの下段部50の垂直材51間に架け渡すように配置する。
垂直材51間に架け渡すように配置した上段部40を構成する垂直材11の上端には、ビニールハウスAの天井を構成する単菅やジョイントが取り付けられる。
側面部B1を構成する各門型材10は、図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結すればよい。
【0024】
<5>控え部への適用(図6
二段枠Dを骨組Bの控え部B2に適用する場合、控え部B2は、前述した側面部B1への適用に用いた下段部50のみからなる構成と、側面部B1への適用で使用されなかった下段部50にそのまま上段部40を連結してなる構成とに分かれる。
何れの構成であっても、上段部40を構成する門型材10の垂直材11のうち、ハウス外側に位置する垂直材11は、側面部B1を構成する骨組Bの一部として、ビニールハウスAの天井を構成する単菅やジョイントが取り付けられる。
また、ハウス内側に位置する下段部50や上段部40の垂直材11は、ハウス外側からの強風等による荷重に対して抵抗する控えとして機能する。
控え部B2を構成する各二段枠Dは、図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結することもできる。
【0025】
<6>下段部における架台の兼用(図7
控え部B2として機能する下段部50は、ビニールハウスAの内部で高設栽培を行う際に、栽培ベッドEを載置する架台としても用いることができる。
ビニールハウスAの完成後、培地を収容した栽培ベッドEを下段部50に載置することにより、栽培ベッドE、培地、または栽培物などが錘として働き、ビニールハウスAの設置面に対するビニールハウスAの定着性が向上する。
【実施例0026】
[側面部の変形例](図8
次に、図8を参照しながら、本発明の実施例3について説明する。
本実施例では、二段枠Dを骨組Bの側面部B1のみを構成するように配置し、二段枠D同士を、図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結して構成している。
【実施例0027】
[控え部の変形例](図9
次に、図9を参照しながら、本発明の実施例4について説明する。
本実施例では、門型材10を、当該門型材10の幅方向がビニールハウスAの幅方向に向くように、ビニールハウスAの奥行き方向に向けて所定間隔を空けて配置し、門型材10同士を図示しないクランプや単菅などを介して適宜連結している。
当該配置形態では、各門型材10が控え部B2として機能するとともに、各門型材10のうちハウス外側に位置する垂直材11が、側面部B1を構成する部材の一部として機能している。
【実施例0028】
[下段部の変形例](図10
次に、図10を参照しながら、本発明の実施例5について説明する。
本発明において二段枠Dを構成する下段部50は、実施例2で説明した、門型材を流用する構成に限らず、例えば以下の構成を採用することができる。
【0029】
[変形例1]H型形状(図10(a))
2本の垂直材51の長手方向中間に水平材52を接続して、略H型形状を呈する構成とすることができる。
【0030】
[変形例2]∞型形状(図10(b))
2本の垂直材51の上下端間にそれぞれ斜材53を接続して略∞型形状を呈する構成とすることができる。
【0031】
[変形例3]垂直材分離型(図10(c))
2本の垂直材51を分離した構成とすることができる。なお、垂直材51の下端にジャッキベースなどを設けておけば、より細かな不陸調整が可能となる。
【符号の説明】
【0032】
A :ビニールハウス
B :骨組
C :シート
B1:側面部
B2:控え部
10:門型材
11:垂直材
12:水平材
13:補剛材
20:ベース
30:連結ピン
D :二段枠
40:上段部
50:下段部
51:垂直材
52:水平材
53:斜材
54:連結ピン
55:ベース
E :栽培ベッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020-09-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨組とシートを少なくとも具備してなるビニールハウスであって、
前記骨組
前記ビニールハウスの側面を構成する、側面部と、
前記ビニールハウスの側面のうち、前記骨組の妻面との接触箇所を除く位置から、前記ビニールハウスの幅方向に伸びる、中間控え部と、を少なくとも有し、
前記中間控え部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする、
ビニールハウス。
【請求項2】
前記骨組は、前記ビニールハウスの側面のうち、前記骨組の妻面との接触箇所から、前記ビニールハウスの幅方向に伸びる、端控え部を含み、
前記端控え部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする、
請求項1に記載のビニールハウス。
【請求項3】
前記側面部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする、
請求項1または2に記載のビニールハウス。
【請求項4】
前記中間控え部が、
前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のビニールハウス。
【請求項5】
前記端控え部が、
前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする、
請求項2または3に記載のビニールハウス。
【請求項6】
前記側面部が、
前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする、
請求項3に記載のビニールハウス。
【請求項7】
前記中間控え部を構成する下段部が、前記ビニールハウス内に設置する高設栽培用の栽培ベッドを載置する架台として機能することを特徴とする、
請求項に記載のビニールハウス。
【請求項8】
前記門型材が、仮設構造物に用いる建枠であることを特徴とする、
請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のビニールハウス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、骨組とシートを少なくとも具備してなるビニールハウスであって、前記骨組前記ビニールハウスの側面を構成する、側面部と、前記ビニールハウスの側面のうち、前記骨組の妻面との接触箇所を除く位置から、前記ビニールハウスの幅方向に伸びる、中間控え部と、を少なくとも有し、前記中間控え部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記骨組は、前記ビニールハウスの側面のうち、前記骨組の妻面との接触箇所から、前記ビニールハウスの幅方向に伸びる、端控え部を含み、前記端控え部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする
また、本願の第3発明は、前記第1発明または第2発明において、前記側面部が、門型材を含んで構成してあることを特徴とする。
また、本願の第4発明は、前記第1発明乃至第3発明のうち何れかの発明において、前記中間控え部が、前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする。
また、本願の第5発明は、前記第発明または第発明において、前記端控え部が、前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする。
また、本願の第6発明は、前記第発明において、前記側面部が、前記門型材からなる上段部、および当該上段部を構成する門型材の垂直材の下部を切断してなる下段部と、でもって、上下に分離可能に構成してあることを特徴とする。
また、本願の第7発明は、前記第4発明において、前記中間控え部を構成する下段部が、前記ビニールハウス内に設置する高設栽培用の栽培ベッドを載置する架台として機能することを特徴とする。
また、本願の第8発明は、前記第1発明乃至第7発明のうち何れか1つの発明において、前記門型材が、仮設構造物に用いる建枠であることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
<2>門型材(図2
門型材10は、ビニールハウスAの骨組Bの一部を構成する部材である。
門型材10は、2本の垂直材11と、両垂直材11の上端近傍を繋ぐ水平材12とを少なくとも有することで、幅長Wおよび高さHを呈する、略門型形状を呈する。
図2では、垂直材11と水平材12との隅部に、部材全体の剛性を高めるための補剛材13を設けているが、本発明において必須の要素ではない。
門型材10は、ビニールハウスAの側面部B1や、ビニールハウスAの側面部B1からハウス内部に延びる控え部B2の骨組Bとして用いることができる。
図2に示す構成では、ビニールハウスAの奥行き方向に向かって、側面部B1と、控え部B2と、を交互に構成するように、門型材10を配置している。
この控え部B2は、ビニールハウスAの側面のうち、骨組Bの妻面との接触箇所からビニールハウスAの幅方向に伸びる、端控え部B21と、ビニールハウスAの側面のうち、骨組Bの妻面との接触箇所を除く位置からビニールハウスAの幅方向に伸びる、中間控え部B22と、に分かれている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
A :ビニールハウス
B :骨組
C :シート
B1:側面部
B2:控え部
B21:端控え部
B22:中間控え部
10:門型材
11:垂直材
12:水平材
13:補剛材
20:ベース
30:連結ピン
D :二段枠
40:上段部
50:下段部
51:垂直材
52:水平材
53:斜材
54:連結ピン
55:ベース
E :栽培ベッド
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6