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特開2022-178092サーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178092
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】サーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/50 20060101AFI20221125BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20221125BHJP
【FI】
G06F9/50 120Z
G06Q10/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084628
(22)【出願日】2021-05-19
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】松岡 伶音
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
(57)【要約】
【課題】サーバ装置の負荷を高精度で予測することができるサーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラムを提供する。
【解決手段】サーバ負荷予測装置100は、インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視し、コンテンツの動画再生数、コンテンツのリツイート数及びコンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得するコンテンツ監視部110と、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数に応じたビュースコアViews、並びに、コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコアWords、を含む評価関数SCOREを算出するデータ解析部120と、評価関数SCOREに基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置200の負荷の予測値を予測するサーバ負荷予測部130と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視し、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得するコンテンツ監視部と、
単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出するデータ解析部と、
前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測するサーバ負荷予測部と、
を備えたサーバ負荷予測装置。
【請求項2】
前記評価関数をSCOREとし、前記ビュースコアをViewsとし、前記ワードスコアをWordsとし、第1係数を0≦α≦1のαとし、第2係数を0≦β≦1のβとした場合に、前記データ解析部は、前記評価関数を下記(A)式により算出する、
SCORE=α×Views+β×Words (A)
請求項1に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項3】
前記動画再生数及び前記リツイート数と、前記ビュースコアとの対応関係、並びに、前記所定のワードの割合と、前記ワードスコアとの対応関係を記憶したデータ記憶部をさらに備え、
前記データ解析部は、前記データ記憶部に記憶された前記ビュースコア及び前記ワードスコアを用いて、前記評価関数を算出する、
請求項2に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項4】
前記評価関数と、前記予測値との対応関係を記憶したサーバ負荷予測記憶部をさらに備え、
前記サーバ負荷予測部は、前記サーバ負荷予測記憶部に記憶された前記対応関係を用いて、前記予測値を予測する、
請求項2または3に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項5】
前記インフルエンサーの前記コンテンツ、前記第1係数及び前記第2係数を記憶した監視対象者記憶部をさらに備え、
前記コンテンツ監視部は、前記監視対象者記憶部に記憶した前記コンテンツを監視し、
前記データ解析部は、前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を用いて、前記評価関数を算出する、
請求項2~4のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項6】
前記サーバ負荷予測部が予測した前記予測値と、実際の負荷との誤差から、前記第1係数及び前記第2係数を学習する学習部をさらに備え、
前記学習部は、前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を更新する、
請求項5に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項7】
前記サーバ負荷予測部が予測した前記予測値に基づいて、前記サーバ装置にスケールを変更する命令を行うスケーリング命令部をさらに備えた、
請求項1~6のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項8】
前記インフルエンサーは、前記商品または前記サービスに関する前記コンテンツを提供する、
請求項1~7のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測装置。
【請求項9】
インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視ステップと、
単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析ステップと、
前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測ステップと、
を備えたサーバ負荷予測方法。
【請求項10】
インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視手順と、
単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析手順と、
前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測手順と、
をコンピュータに実行させるサーバ負荷予測プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、Youtube、Twitter、Instagram等において、登録者が非常に多く、発言やつぶやきが世の中に影響を与えるインフルエンサーが数多く存在する。このようなインフルエンサーに自社の商品を紹介させるインフルエンサーマーケティングというものがある。課題の1つとして、インフルエンサーにより情報発信された商品により、自社のサーバにどの程度のサーバ負荷が起こるかリアルタイム予測が難しいことがあげられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-215637号公報
【特許文献2】特開2019-168920号公報
【特許文献3】特開2019-028538号公報
【特許文献4】特開2018-025944号公報
【特許文献5】特開2017-151825号公報
【特許文献6】特開2016-058005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、検索エンジンの急上昇ワードや無作為の人の短文投稿サイトに投稿される文字列の監視によりスケーリングを行う方法がある。しかし、このような方法では、突発的なサーバ負荷に対応することが困難である。
【0005】
検索エンジンやツイッター等による急上昇ワードなどのトレンド機能は、ある一定のアクセス数が見込めるまで判定されない。このラグにより、スケーリングするタイミングが遅くなり、既に高負荷状態となってしまう可能性がある。
【0006】
また、インフルエンサーマーケティングでは、動画やツイートに紹介する商品のURLが直接貼ってあるため、ワードを用いて検索しない可能性が大きく、検索エンジンで判定することは現実的ではない。
【0007】
商品紹介などによる突発的なリクエストに対するリソース制御方法がなく、インフルエンサーの特徴を考慮したリソース制御方法が必要である。
【0008】
本開示の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、サーバ装置の負荷を高精度で予測することができるサーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態に係るサーバ負荷予測装置は、インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視し、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得するコンテンツ監視部と、単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出するデータ解析部と、前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測するサーバ負荷予測部と、を備える。
【0010】
一実施の形態に係るサーバ負荷予測方法は、インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視ステップと、単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析ステップと、前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測ステップと、を備える。
【0011】
一実施の形態に係るサーバ負荷予測プログラムは、インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視手順と、単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析手順と、前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測手順と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、サーバ装置の負荷を高精度で予測することができるサーバ負荷予測装置、サーバ負荷予測方法及びサーバ負荷予測プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係るサーバ負荷予測装置を例示したブロック図である。
図2】実施形態に係るサーバ負荷予測装置を用いたサーバ負荷予測方法を例示したフローチャート図である。
図3】実施形態1に係るサーバ負荷予測装置を例示したブロック図である。
図4】実施形態1に係るサーバ負荷予測装置を用いたサーバ負荷予測方法を例示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0015】
(実施形態の概要)
まず、実施形態の概要を説明する。図1は、実施形態に係るサーバ負荷予測装置を例示したブロック図である。図1に示すように、サーバ負荷予測装置100は、コンテンツ監視部110、データ解析部120及びサーバ負荷予測部130を備えている。コンテンツ監視部110、データ解析部120及びサーバ負荷予測部130は、それぞれ、コンテンツ監視手段、データ解析手段及びサーバ負荷予測手段としての機能を有している。
【0016】
コンテンツ監視部110は、監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視する。監視対象者は、インフルエンサーを含む。コンテンツは、Youtube、Twitter、Instagram等の投稿サイト及び配信サイト等を含む。よって、インフルエンサー等の監視対象者は、商品またはサービスに関するコンテンツを提供する。そして、コンテンツ監視部110は、コンテンツの動画再生数、コンテンツのリツイート数及びコンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得する。
【0017】
データ解析部120は、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数に応じたビュースコアを算出する。また、データ解析部120は、コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコアを算出する。ビュースコア及びワードスコアをまとめて評価関数と呼ぶ。よって、評価関数は、ビュースコア及びワードスコアを含む。
【0018】
サーバ負荷予測部130は、算出された評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷を予測する。
【0019】
図2は、実施形態に係るサーバ負荷予測装置100を用いたサーバ負荷予測方法を例示したフローチャート図である。図2に示すように、サーバ負荷予測方法は、コンテンツ監視ステップ(ステップS10)、データ解析ステップ(ステップS20)及びサーバ負荷予測ステップ(ステップS30)を備えている。
【0020】
ステップS10に示すように、コンテンツ監視ステップにおいて、インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させる。そして、コンテンツの動画再生数、コンテンツのリツイート数及びコンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させる。
【0021】
次に、ステップS20に示すように、データ解析ステップにおいて、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数に応じたビュースコアを算出させる。また、コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコアを算出させる。このようにして、ビュースコア及びワードスコアを含む評価関数を算出させる。
【0022】
次に、ステップS30に示すように、サーバ負荷予測ステップにおいて、算出した評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷を予測させる。
【0023】
上記サーバ負荷予測方法をプログラムにしてコンピュータに実行させてもよい。本実施形態によれば、サーバ装置の負荷を高精度で予測することができる。
【0024】
(実施形態1)
次に、サーバ負荷予測装置100及びサーバ負荷予測方法をより詳細に説明する。図3は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100を例示したブロック図である。図3に示すように、サーバ負荷予測装置100は、サーバ装置200と、無線又は有線の通信回線を介して情報伝達可能状態で接続されている。例えば、サーバ負荷予測装置100は、インターネットを介してサーバ装置200に接続されている。例えば、サーバ装置200は、クラウド上またはオンプレミス上のものである。サーバ装置200は、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供する。サーバ装置200は、リソースとなる処理装置220及びリソースを調整するリソース調整部210を備えている。また、サーバ負荷予測装置100は、インターネットを介して、インフルエンサー等の監視対象者のコンテンツ300を監視する。監視対象者がコンテンツ300をウェブ上で提供するウェブサーバ装置は、サーバ装置200と異なる。
【0025】
サーバ負荷予測装置100は、コンテンツ監視部110、データ解析部120、サーバ負荷予測部130の他、スケーリング命令部140、学習部150をさらに備えている。また、サーバ負荷予測装置100は、監視対象者記憶部111、商品記憶部112、データ記憶部121、サーバ負荷予測記憶部131、リソース情報監視部141、及び、履歴記憶部151をさらに備えてもよい。
【0026】
スケーリング命令部140、学習部150、監視対象者記憶部111、商品記憶部112、データ記憶部121、サーバ負荷予測記憶部131、リソース情報監視部141、及び、履歴記憶部151は、それぞれ、スケーリング命令手段、学習手段、監視対象者記憶手段、商品記憶手段、データ記憶手段、サーバ負荷予測記憶手段、リソース情報監視手段、及び、履歴記憶手段としての機能を有している。
【0027】
サーバ負荷予測装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイコン等を備えたコンピュータでもよい。サーバ負荷予測装置100は、制御処理及び演算処理等を行う演算装置としての機能を有する。
【0028】
サーバ負荷予測装置100は、図示しない記憶部及びインタフェース部を有してもよい。記憶部は、例えば、メモリ又はハードディスク等の記憶装置を有してもよい。記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等である。記憶部は、制御プログラム及び演算プログラム等を記憶するための機能を有する。また、記憶部は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有する。インタフェース部は、例えばユーザインタフェース(User Interface)である。インタフェース部は、キーボード、タッチパネル又はマウス等の入力装置と、ディスプレイ又はスピーカ等の出力装置とを有する。インタフェース部は、ユーザ(オペレータ等)によるデータの入力の操作を受け付け、ユーザに対して情報を出力する。
【0029】
サーバ負荷予測装置100の各構成要素は、例えば、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、各構成要素は、記憶部に格納されたプログラムを実行することによって実現され得る。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。
【0030】
コンテンツ監視部110は、インフルエンサー等の監視対象者の情報を監視対象者記憶部111から取得する。監視対象者記憶部111は、監視対象者の情報を記憶する。表1は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100の監視対象者記憶部111が記憶する情報を例示した表である。
【0031】
【表1】
【0032】
表1に示すように、監視対象者記憶部111は、監視対象者、登録者数、コンテンツ300、係数α及び係数βを記憶する。監視対象者は、例えば、インフルエンサーAである。インフルエンサーAのコンテンツ300の登録者数は、900万人である。また、インフルエンサーAのコンテンツ300は、Youtubeである。例えば、インフルエンサーAは、商品またはサービスに関するコンテンツを提供する。インフルエンサーAの係数α及び係数βは、それぞれ、0.3及び0.7である。係数α及び係数βは、後述する。
【0033】
コンテンツ監視部110は、監視対象者記憶部111に記憶したコンテンツ300を監視する。コンテンツ監視部110は、ネットワークを介して、監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツ300を監視する。コンテンツ監視部110は、コンテンツ300の動画再生数、コンテンツ300のリツイート数、及び、コンテンツ300に対するコメントを取得する。また、コンテンツ監視部110は、監視対象者のコンテンツ300の監視を指定した時間間隔で行う。例えば、コンテンツ監視部110は、400秒間隔で、上述したコンテンツ300の動画再生数等の取得を行う。なお、コンテンツ監視部110がコンテンツ300を監視することにより取得する情報は、動画再生数、リツイート数及びコンテンツに限らない。また、取得する時間間隔は、400秒間隔に限らない。
【0034】
また、コンテンツ監視部110は、商品またはサービスの情報を商品記憶部112から取得する。商品記憶部112は、商品またはサービスの情報を記憶する。
【0035】
データ解析部120は、コンテンツ300の単位時間当たりの動画再生数、及び、コンテンツ300の単位時間当たりのリツイート数を算出する。
【0036】
また、データ解析部120は、コンテンツ300に対するコメント欄の興味及び関心の割合を算出する。コメント欄の興味及び関心の割合の算出方法としては、例えば、ベイズ分類が一手法として挙げられる。ベイズ分類は、ある文章をいくつかのクラスに分類する分類器である。例えば、データ解析部120は、コメントの興味及び関心のある・なしに分類するときに、ベイズ分類を使用する。事前に学習データを学習させておくことが好ましい。例えば、データ解析部120は、「この商品Aを使ってみたい」というコメントを、興味及び関心ありに分類する。一方、データ解析部120は、「このコメントにグッド押して」というコメントを、興味及び関心なしに分類する。このようにして、コンテンツ300に対するコメントを学習させる。つまり、「商品A」、「使ってみたい」等の所定のワードがコメントにある場合に、興味及び関心があると分類する。反対に、コンテンツ300に関係ないワードの場合には、興味及び関心が低いと分類する。このように、各ワードに特徴量を持たせて分類する。このようにして、データ解析部120は、コメント全体に対する単位時間当たりの所定のワードの割合を算出する。
【0037】
また、データ解析部120は、評価関数SCOREを算出する。評価関数SCOREは、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数に応じたビュースコアViews、並びに、コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコアWordsを含む。
【0038】
表2は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100のデータ記憶部121が記憶するビュースコアViews及びワードスコアWordsを例示した表である。
【0039】
【表2】
【0040】
表2に示すように、データ記憶部121は、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数と、ビュースコアViewsとの対応関係、並びに、所定の関心ワードの割合と、ワードスコアWordsとの対応関係を記憶する。ビュースコアViewsは、単位時間(秒)当たりの動画再生回数が、1~50の場合、51~100の場合、101~150の場合及び151より大きい場合に、それぞれ、10、11~30、31~60及び61~100のスコアをとる。リツイート数の場合も同様である。ワードスコアWordsは、関心ワードの割合が、0.01~0.1の場合、0.11~0.4の場合、0.41~0.7の場合及び0.7より大きい場合に、それぞれ、10、20~30、40~70及び71~100のスコアをとる。
【0041】
データ解析部120は、データ記憶部121に記憶されたビュースコアViews及びワードスコアWordsを用いて、評価関数SCOREを算出する。また、データ解析部120は、監視対象者記憶部111に記憶された係数α及び係数βを用いて、評価関数SCOREを算出する。データ解析部120は、評価関数SCOREを、下記の(1)式により算出する。ここで、評価関数SCOREをCOREとし、ビュースコアViewsをViewsとし、ワードスコアWordsをWordsとし、係数αを0≦α≦1とし、係数βを0≦β≦1とする。
【0042】
SCORE=α×Views+β×Words (1)
【0043】
表3は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100のデータ記憶部121が記憶した監視回数、経過時間(秒)、再生回数(回)及び関心ワードの割合を例示した表である。
【0044】
【表3】
【0045】
表3に示すように、監視回数が1回の場合には、経過時間(秒)、再生回数(回)及び関心ワードの割合は、例えば、400、10000及び0.3である。また、監視回数が2回の場合には、経過時間(秒)、再生回数(回)及び関心ワードの割合は、例えば、300、50000及び0.5である。例えば、表3における監視回数が1回の場合には、単位時間当たりの再生回数が25回であるから、表2より、ビュースコアViews=10となる。また、関心ワードの割合が0.3であるから、表2より、ワードスコアWords=30となる。よって、表1の係数α及び係数βを用いると、表3における監視回数1回の場合の評価関数SCOREの値は、SCORE=0.3×10+0.7×30=24となる。なお、最初の監視の場合には、経過時間は、コンテンツが発信されてからの時間とする。
【0046】
サーバ負荷予測部130は、評価関数SCOREに基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置200の負荷の予測値を予測する。例えば、サーバ負荷予測部130は、算出された評価関数SCOREと、サーバ負荷予測記憶部131に記憶された予測値と、を比較することにより、サーバ装置200の負荷を予測する。
【0047】
表4は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100において、サーバ負荷予測記憶部131に記憶された予測値を例示した表である。
【0048】
【表4】
【0049】
表4に示すように、サーバ負荷予測記憶部131は、評価関数SCOREと、予測値との対応関係を記憶する。例えば、評価関数SCOREの値が、0~20の場合、21~80の場合、81~110の場合、111~140の場合及び141以上の場合には、予測値1は、100、120、180、240及び300であり、予測値2は、40、100、160、220及び260である。
【0050】
サーバ負荷予測部130は、サーバ負荷予測記憶部131に記憶された対応関係を用いて、予測値を予測する。例えば、上述した評価関数SCOREの値が24の場合には、サーバ負荷予測部130は、サーバ装置の負荷の予測値を120%と予測する。
【0051】
リソース情報監視部141は、現在のサーバ装置200のリソースとなる処理装置220の構成とサーバ装置200の負荷を監視する。
【0052】
スケーリング命令部140は、サーバ負荷予測部130が予測した予測値に基づいて、サーバ装置200に対して、スケールを変更する命令を送信する。例えば、予測値が120%の場合には、スケーリング命令部140は、サーバ装置200のリソース調整部210に対して、現状のリソースよりも20%以上、スケールアップするような命令を送信する。
【0053】
具体的には、予測値により、120%の負荷が見込まれる場合には、スケーリング命令部140は、サーバ装置200のリソース調整部210に対して、3GHzだったCPUを3.6GHzにスケールアップする等の垂直スケールまたは水平スケールを変更させる命令を送信する。
【0054】
ここでいう、垂直スケールは、CPUやメモリ等の、サーバ装置200の性能を向上させるスケールアップ、及び、サーバ装置200の性能を落とすスケールダウンを総称する。よって、垂直スケールは、サーバ装置200そのもののパフォーマンスを操作する技術のことである。一方、水平スケールは、クラウドリソース等を利用するときに使われ、処理を負荷分散する等の目的で、処理装置220の台数を増やすスケールアウト、及び、コストを抑える等の目的で、処理装置220の台数を減らすスケールインを総称する。よって、水平スケールは、一台一台が高性能ではなくても、大量の処理装置220で同じWebサービスを動作させ処理性能を上げることである。
【0055】
リソース情報監視部141は、スケーリング命令部140がスケールを変更する命令を出して、サーバ装置200の構成を変更した後で、クラウドまたはオンプレミス等の現在のサーバ装置200の構成(各処理装置220のメトリクスや台数など)を取得する。
【0056】
学習部150は、サーバ負荷予測部130が予測した予測値と、実際の負荷との誤差から、係数α及び係数βを学習する。そして、学習部150は、監視対象者記憶部111に記憶された係数α及び係数βを更新する。具体的には、学習部150は、指定した時間間隔内で、予測したサーバ装置200の負荷と、実際のサーバ装置200の負荷との間の誤差を学習する。そして、学習部150は、学習した誤差から、係数α及びβの値を更新させる。これは、監視対象者の特徴により、サーバ装置200の負荷が異なるため、監視対象者の特徴を取り入れて、サーバ装置200の負荷を予測するためである。
【0057】
例えば、監視対象のインフルエンサーによっては、再生回数が多いが、興味を示していない閲覧者が多い場合がある。この場合には、サーバ装置200の負荷は小さい。このように、サーバ装置200の負荷が予測よりも小さい場合には、係数βに重みをつける。
【0058】
また、関心を示しているコメントは多く、再生回数も多いが、サーバ負荷が予測よりも小さい場合がある。このような特徴のあるインフルエンサーの場合には、係数α及び係数βの重みをともに小さくする。
【0059】
例えば、上述したサーバ装置200の負荷の予測値は、120%である。しかしながら、実際の結果が、90%であった場合には、係数α及び係数βを更新する。例えば、現在の係数が、係数α=0.4及び係数β=0.6であるとする。そして、Views=10及びWords=30の値から、コメントの興味及び関心の重みが高すぎると判断する。よって、係数α=0.4及び係数β=0.6を、係数α=0.6及び係数β=0.4に変更する。これにより、サーバ装置200の負荷の予測子値は、0.6×10+0.4×30=18となる。よって、予測値は、100%まで減少させることができる。また、このような学習部150の学習結果を、監視対象者記憶部111に記憶された係数α及び係数βに反映させてもよい。学習部150は学習した結果を履歴記憶部151に記憶させる。
【0060】
履歴記憶部151は、サーバ負荷予測部130が予測した予測値、実際の負荷、予測値と実際の負荷との誤差、学習部150が学習した結果、そのときの係数α及び係数β等を含む各パラメータのこれまでの履歴を記憶する。学習部150が係数α及び係数βを更新する際には、学習部150は、履歴記憶部151に記憶された予測部、実際の負荷、誤差、そのときの係数α及び係数βを参照して、適切な係数α及び係数βに変更する。
【0061】
次に、サーバ負荷予測装置の動作を説明する。図4は、実施形態1に係るサーバ負荷予測装置100を用いたサーバ負荷予測方法を例示したフローチャート図である。図4に示すように、サーバ負荷予測方法は、監視対象者記憶ステップ(ステップS5)、コンテンツ監視ステップ(ステップS10)、データ記憶ステップ(ステップS15)、データ解析ステップ(ステップS20)、サーバ負荷予測記憶ステップ(ステップS25)、サーバ負荷予測ステップ(ステップS30)、スケーリングステップ(ステップS35)、学習ステップ(ステップS40)を備えている。
【0062】
なお、各ステップの順番は、これに限らない。例えば、スケーリングステップ(ステップS35)及び学習ステップ(ステップS40)は、サーバ負荷予測ステップ(ステップS30)の後であれば、どちらが先でもよいし、同時でもよい。また、サーバ負荷予測記憶ステップ(ステップS25)は、サーバ負荷予測ステップ(ステップS30)よりも前であれば、データ記憶ステップ(ステップS15)よりも先でもよいし、同時でもよい。
【0063】
ステップS5に示すように、監視対象者記憶ステップにおいて、インフルエンサーを含む監視対象者のコンテンツ300、登録者数、係数α及び係数β等を監視対象者記憶部111に記憶させる。
【0064】
次に、ステップS10に示すように、コンテンツ監視ステップにおいて、監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツ300を監視させる。ここで、コンテンツ300は、監視対象者記憶部111に記憶されたコンテンツ300である。また、コンテンツ300の動画再生数、コンテンツ300のリツイート数及びコンテンツ300に対するコメントを取得させる。
【0065】
次に、ステップS15に示すように、データ記憶ステップにおいて、動画再生数及びリツイート数と、ビュースコアとの対応関係、並びに、所定のワードの割合と、ワードスコアとの対応関係をデータ記憶部121に記憶させる。
【0066】
次に、ステップS20に示すように、データ解析ステップにおいて、単位時間当たりの動画再生数及び単位時間当たりのリツイート数に応じたビュースコアViews、並びに、コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコアWords、を含む評価関数SCOREを算出させる。例えば、評価関数SCOREを上述した(1)式により算出させる。なお、データ解析ステップにおいて、データ記憶部121に記憶されたビュースコアViews及びワードスコアWordsを用いて、評価関数SCOREを算出させてもよい。また、データ解析ステップにおいて、監視対象者記憶部111に記憶された係数α及び係数βを用いて、評価関数SCOREを算出させてもよい。
【0067】
次に、ステップS25に示すように、サーバ負荷予測記憶ステップにおいて、評価関数SCOREと、予測値との対応関係をサーバ負荷予測記憶部131に記憶させる。
【0068】
次に、ステップS30に示すように、サーバ負荷予測ステップにおいて、評価関数SCOREに基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置200の負荷の予測値を予測させる。サーバ負荷予測ステップにおいて、サーバ負荷予測記憶部131に記憶された評価関数SCOREと、予測値との対応関係を用いて、サーバ装置200の負荷の予測値を予測させてもよい。
【0069】
次に、ステップS35に示すように、スケーリングステップにおいて、予測された予測値に基づいて、サーバ装置200にスケールを変更させる命令を行わせる。例えば、予測値が120%の場合には、サーバ装置200のリソース調整部210に対して、現状のリソースよりも20%以上、スケールアップするように命令を送信する。
【0070】
次に、ステップS40に示すように、学習ステップにおいて、予測された予測値と、実際の負荷との誤差から、係数α及び係数βを学習させる。そして、監視対象者記憶部111に記憶された係数α及び係数βを更新させる。このようにして、サーバ装置200の負荷を予測することができる。
【0071】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態のサーバ負荷予測装置100は、突発的なリクエストの要因となるインフルエンサー等の監視対象者のコンテンツ300を監視する。よって、リアルタイムに急激に変化するサーバ装置200の負荷を高精度で予測することができる。
【0072】
また、動画の再生数やリツイートの数、コメントの関心を利用した評価関数SCOREを用いることで、インフルエンサー等の特徴に合わせたサーバ装置200の負荷を予測することができる。さらに、インフルエンサー等の特徴に合わせて、評価関数SCOREの算出に用いる係数α及び係数βを学習させるので、サーバ装置200の予測の精度を向上させることができる。
【0073】
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るサーバ負荷予測装置を説明する。本実施形態のサーバ負荷予測装置は、予測困難なサーバ装置200の負荷にも応用することができる。例えば、実施形態1では、インフルエンサーマーケティングを背景にしたので、対象監視者が決められている。しかしながら、本実施形態のサーバ負荷予測装置は、世の中で、自社の商品またはサービスと関連のあるインフルエンサー全てのコンテンツを定期的に監視しておく。これにより、自社の関与しないところで、商品等が紹介されることによる自社のサーバ装置200のアクセス負荷及びサーバ装置200のダウンに対応することができる。
【0074】
また、他の用途として、世の中のインフルエンサーを監視し、評価関数SCOREの値により、自社の商品またはサービスと相性のいいインフルエンサーを見つけることに応用することができる。これは、評価関数SCOREの値が、インフルエンサーの商品PRの影響力(購買につながるかなど)を示していることを利用している。例えば、自社の紹介したい商品等と関連のある商品を対象とし、それをPRしている複数のインフルエンサーのコンテンツを監視する。具体的には、コンテンツ監視部110は、複数のインフルエンサーのコンテンツを監視し、データ解析部120は、各インフルエンサーの評価関数を算出する。そして、それぞれの評価関数SCOREを算出した結果、評価関数SCOREの値が高いインフルエンサーを見つけることで、どのインフルエンサーが自社の商品等をPRするのに効果的かを判断することができる。
【0075】
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施形態1及び2の各構成を組み合わせた実施形態も、技術的思想の範囲に含まれる。
【0076】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0077】
(付記1)
インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視ステップと、
単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析ステップと、
前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測ステップと、
を備えたサーバ負荷予測方法。
(付記2)
前記データ解析ステップにおいて、
前記評価関数をSCOREとし、前記ビュースコアをViewsとし、前記ワードスコアをWordsとし、第1係数を0≦α≦1のαとし、第2係数を0≦β≦1のβとした場合に、前記評価関数を下記(A)式により算出させる、
SCORE=α×Views+β×Words (A)
付記1に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記3)
前記動画再生数及び前記リツイート数と、前記ビュースコアとの対応関係、並びに、前記所定のワードの割合と、前記ワードスコアとの対応関係をデータ記憶部に記憶させるデータ記憶ステップをさらに備え、
前記データ解析ステップにおいて、
前記データ記憶部に記憶された前記ビュースコア及び前記ワードスコアを用いて、前記評価関数を算出させる、
付記2に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記4)
前記評価関数と、前記予測値との対応関係をサーバ負荷予測記憶部に記憶させるサーバ負荷予測記憶ステップをさらに備え、
前記サーバ負荷予測ステップにおいて、
前記サーバ負荷予測記憶部に記憶された前記対応関係を用いて、前記予測値を予測させる、
付記2または3に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記5)
前記インフルエンサーの前記コンテンツ、前記第1係数及び前記第2係数を監視対象者記憶部に記憶させる監視対象者記憶ステップをさらに備え、
前記コンテンツ監視ステップにおいて、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記コンテンツを監視させ、
前記データ解析ステップにおいて、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を用いて、前記評価関数を算出させる、
付記2~4のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記6)
前記サーバ負荷予測ステップにおいて予測された前記予測値と、実際の負荷との誤差から、前記第1係数及び前記第2係数を学習させる学習ステップをさらに備え、
前記学習ステップにおいて、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を更新させる、
付記5に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記7)
前記サーバ負荷予測ステップにおいて予測された前記予測値に基づいて、前記サーバ装置にスケールを変更させる命令を行わせるスケーリング命令ステップをさらに備えた、
付記1~6のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記8)
前記インフルエンサーは、前記商品または前記サービスに関する前記コンテンツを提供する、
付記1~7のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記9)
前記コンテンツ監視ステップにおいて、
複数の前記インフルエンサーの前記コンテンツを監視させ、
前記データ解析ステップにおいて、
各インフルエンサーの前記評価関数を算出させる、
付記1~8のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記10)
前記監視対象者が前記コンテンツを前記ウェブ上で提供するウェブサーバ装置は、前記商品または前記サービスの情報を前記ウェブ上で提供する前記サーバ装置と異なる、
付記1~9のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測方法。
(付記11)
インフルエンサーを含む監視対象者がウェブ上に提供したコンテンツを監視させ、前記コンテンツの動画再生数、前記コンテンツのリツイート数及び前記コンテンツに対するコメントの少なくともいずれかを取得させるコンテンツ監視手順と、
単位時間当たりの前記動画再生数及び前記単位時間当たりの前記リツイート数に応じたビュースコア、並びに、前記コメントにおける所定のワードの割合に応じたワードスコア、を含む評価関数を算出させるデータ解析手順と、
前記評価関数に基づいて、商品またはサービスの情報をウェブ上で提供するサーバ装置の負荷の予測値を予測させるサーバ負荷予測手順と、
をコンピュータに実行させるサーバ負荷予測プログラム。
(付記12)
前記データ解析手順において、
前記評価関数をSCOREとし、前記ビュースコアをViewsとし、前記ワードスコアをWordsとし、第1係数を0≦α≦1のαとし、第2係数を0≦β≦1のβとした場合に、前記評価関数を下記(A)式により算出させる、
SCORE=α×Views+β×Words (A)
ことをコンピュータに実行させる、
付記11に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記13)
前記動画再生数及び前記リツイート数と、前記ビュースコアとの対応関係、並びに、前記所定のワードの割合と、前記ワードスコアとの対応関係をデータ記憶部に記憶させるデータ記憶手順をさらに備え、
前記データ解析手順において、
前記データ記憶部に記憶された前記ビュースコア及び前記ワードスコアを用いて、前記評価関数を算出させる、
ことをコンピュータに実行させる、
付記12に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記14)
前記評価関数と、前記予測値との対応関係をサーバ負荷予測記憶部に記憶させるサーバ負荷予測記憶手順をさらに備え、
前記サーバ負荷予測手順において、
前記サーバ負荷予測記憶部に記憶された前記対応関係を用いて、前記予測値を予測させる、
ことをコンピュータに実行させる、
付記12または13に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記15)
前記インフルエンサーの前記コンテンツ、前記第1係数及び前記第2係数を監視対象者記憶部に記憶させる監視対象者記憶手順をさらに備え、
前記コンテンツ監視手順において、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記コンテンツを監視させ、
前記データ解析手順において、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を用いて、前記評価関数を算出させる、
ことをコンピュータに実行させる、
付記12~14のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記16)
前記サーバ負荷予測手順において予測された前記予測値と、実際の負荷との誤差から、前記第1係数及び前記第2係数を学習させる学習手順をさらに備え、
前記学習手順において、
前記監視対象者記憶部に記憶された前記第1係数及び前記第2係数を更新させる、
ことをコンピュータに実行させる、
付記15に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記17)
前記サーバ負荷予測手順において予測された前記予測値に基づいて、前記サーバ装置にスケールを変更させる命令を行わせるスケーリング命令手順をさらにコンピュータに実行させる、
付記11~16のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記18)
前記インフルエンサーは、前記商品または前記サービスに関する前記コンテンツを提供する、
付記11~17のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記19)
前記コンテンツ監視手順において、
複数の前記インフルエンサーの前記コンテンツを監視させ、
前記データ解析手順において、
各インフルエンサーの前記評価関数を算出させる、
ことをコンピュータに実行させる、
付記11~18のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測プログラム。
(付記20)
前記監視対象者が前記コンテンツを前記ウェブ上で提供するウェブサーバ装置は、前記商品または前記サービスの情報を前記ウェブ上で提供する前記サーバ装置と異なる、
付記11~19のいずれか1項に記載のサーバ負荷予測プログラム。
【0078】
プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【符号の説明】
【0079】
100 サーバ負荷予測装置
110 コンテンツ監視部
111 監視対象者記憶部
112 商品記憶部
120 データ解析部
121 データ記憶部
130 サーバ負荷予測部
131 サーバ負荷予測記憶部
140 スケーリング命令部
141 リソース情報監視部
150 学習部
151 履歴記憶部
200 サーバ装置
210 リソース調整部
220 処理装置
300 コンテンツ
図1
図2
図3
図4