(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178113
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】昇降装置
(51)【国際特許分類】
B66F 9/06 20060101AFI20221125BHJP
【FI】
B66F9/06 A
B66F9/06 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084667
(22)【出願日】2021-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】松戸 正士
(72)【発明者】
【氏名】權 純洙
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA03
(57)【要約】
【課題】昇降装置を移動体と併用して各種の作業を行なう場合に作業効率を向上させるとともに省人化を図る。
【解決手段】昇降装置10の基台12に、高所作業車1に係脱可能に連結される2つのクランプ20が設けられ、昇降装置10が高所作業車1に連結された状態で高所作業車に追従して移動可能となっている。クランプ20は、第2フレームメンバー18により連結された箇所と離れた一対の第1フレームメンバー14の他方の端部14Bにそれぞれ設けられ、基台12の先端部に設けられている。昇降装置10が高所作業車1にクランプ20により連結された状態で、高所作業車1の移動方向と第2フレームメンバー18の延在方向とが一致している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自在車輪で支持された基台と、前記基台に立設され荷台を昇降可能に支持する昇降機構とを備える昇降装置であって、
移動体に係脱可能に連結され、前記移動体に連結された状態で前記昇降装置が前記移動体に追従して走行可能となる連結部材が前記基台に設けられている、
ことを特徴とする昇降装置。
【請求項2】
前記連結部材は、前記基台に複数設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の昇降装置。
【請求項3】
前記基台は、互いに対向して水平方向に直線状に延在する一対の第1フレームメンバーと、前記一対の第1フレームメンバーの長手方向の両端のうちの一方の端部寄りの箇所を接続する第2フレームメンバーとを含んで構成され、
前記連結部材は、前記第2フレームメンバーにより連結された箇所と離れた前記一対の第1フレームメンバーの他方の端部にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の昇降装置。
【請求項4】
前記移動体に前記連結部材が連結された状態で、前記移動体の移動方向と前記第2フレームメンバーの延在方向とが一致する、
ことを特徴とする請求項3記載の昇降装置。
【請求項5】
前記昇降機構は、前記第2フレームメンバーから起立して設けられ、
前記昇降機構は、前記連結部材が設けられた一対の第1フレームメンバーの長手方向の端部に向いた正面を有し、
前記荷台は、昇降機構の正面において前記一対の第1フレームメンバーの上方で昇降される、
ことを特徴とする請求項3または4記載の昇降装置。
【請求項6】
前記荷台は、前記一対の第1フレームメンバーの延在方向に沿って延在し昇降される一対のアーム部を有するフォークと、前記一対のアーム部の間に設けられ前記一対のアーム部の延在方向にスライド可能で前記一対のアーム部の上面と同一の高さの上面を有するスライド部材とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項記載の昇降装置。
【請求項7】
前記スライド部材に、前記一対のアーム部の延在方向と直交する方向にスライド可能なX軸テーブル、前記一対のアーム部の延在方向およびその延在方向と直交する方向にスライド可能なXY軸テーブル、鉛直軸回りに旋回可能な旋回テーブル、荷物を内部に収容可能な深さを有する収容部材、板状の荷物を立て掛けて載置可能な立て掛け部材のいずれか1つが選択的に着脱可能に設けられる、
ことを特徴とする請求項6記載の昇降装置。
【請求項8】
前記移動体は、フレームを有する高所作業車であり、
前記連結部材は、前記フレームの下部に着脱可能に連結されるクランプである、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項記載の昇降装置。
【請求項9】
前記移動体は、床上で走行可能に配置されたベルトまたはワイヤであり、
前記連結部材は、前記ベルトまたは前記ワイヤに着脱可能に連結されるクランプである、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項記載の昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、走行用の複数の自在車輪で支持された基台と、基台に立設され荷台を昇降可能に支持する昇降機構とを備えた昇降装置(リフター)が知られている。
昇降装置は、作業員が手押しにより所望の作業場所に移動させ、荷台に荷物を載せて昇降させるものであって、例えば、建設現場や倉庫などで資機材などの荷物を荷台に載せて搬送したり、荷物の昇降作業に用いられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のような昇降装置を高所作業車と併用して各種の作業を行なう場合、昇降装置を高所作業車の隣りに配置させ、荷台を昇降させることで、高所作業車に乗っている作業者が荷揚げや荷降ろしを行うことが可能となる。そして、作業場所を移動する場合、高所作業車の移動とともに昇降装置も移動させなければならない。
この場合、作業者は、高所作業車を操作して次の作業場所まで移動させた後、一旦高所作業車から降りて、昇降装置を手押しにより移動した高所作業車まで移動させ、再度高所作業車に乗って作業を行わなければならなかったため、昇降装置の移動に時間を要し、作業効率が低下していた。
一方、高所作業車で乗っている作業者とは別の作業者が昇降装置を移動した高所作業車まで移動させることで、作業者が高所作業車から一旦降りる必要がなくなり、昇降装置の移動に要する時間を短縮することも考えられるが、この場合は移動するたびに他の作業員が必要となってしまう。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、昇降装置を移動体と併用して各種の作業を行なう場合に作業効率を向上させるとともに省人化を図る昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するため本発明の一実施形態は、複数の自在車輪で支持された基台と、前記基台に立設され荷台を昇降可能に支持する昇降機構とを備える昇降装置であって、移動体に係脱可能に連結され、前記移動体に連結された状態で前記昇降装置が前記移動体に追従して走行可能となる連結部材が前記基台に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記連結部材は、前記基台に複数設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記基台は、互いに対向して水平方向に直線状に延在する一対の第1フレームメンバーと、前記一対の第1フレームメンバーの長手方向の両端のうちの一方の端部寄りの箇所を接続する第2フレームメンバーとを含んで構成され、前記連結部材は、前記第2フレームメンバーにより連結された箇所と離れた前記一対の第1フレームメンバーの他方の端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記移動体に前記連結部材が連結された状態で、前記移動体の移動方向と前記第2フレームメンバーの延在方向とが一致することを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記昇降機構は、前記第2フレームメンバーから起立して設けられ、前記昇降機構は、前記連結部材が設けられた一対の第1フレームメンバーの長手方向の端部に向いた正面を有し、前記荷台は、昇降機構の正面において前記一対の第1フレームメンバーの上方で昇降されることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記荷台は、前記一対の第1フレームメンバーの延在方向に沿って延在し昇降される一対のアーム部を有するフォークと、前記一対のアーム部の間に設けられ前記一対のアーム部の延在方向にスライド可能で前記一対のアーム部の上面と同一の高さの上面を有するスライド部材とを含んで構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記スライド部材に、前記一対のアーム部の延在方向と直交する方向にスライド可能なX軸テーブル、前記一対のアーム部の延在方向およびその延在方向と直交する方向にスライド可能なXY軸テーブル、鉛直軸回りに旋回可能な旋回テーブル、荷物を内部に収容可能な深さを有する収容部材、板状の荷物を立て掛けて載置可能な立て掛け部材のいずれか1つが選択的に着脱可能に設けられることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記移動体は、フレームを有する高所作業車であり、前記連結部材は、前記フレームの下部に着脱可能に連結されるクランプであることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記移動体は、床上で走行可能に配置されたベルトまたはワイヤであり、前記連結部材は、前記ベルトまたは前記ワイヤに着脱可能に連結されるクランプであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、昇降装置の基台に、移動体に係脱可能に連結される連結部材が設けられ、昇降装置が移動体に連結された状態で移動体に追従して走行可能となる。このため、移動体と昇降装置とを同時に使用する各種作業において、作業者が昇降装置を移動させる必要がなくなり、また昇降装置を移動させる別の作業員も不要となる。したがって、作業員の移動に要する時間を短縮して作業効率を向上させるとともに、省人化を図る上で有利となる。
また、連結部材を基台に複数設けた構成とすると、昇降装置が移動体に対して複数個所で連結されるため、移動体に追従して昇降装置を移動させる際に、昇降装置が傾くことを抑制し昇降装置を安定して移動させる上で有利となる。
また、連結部材が第2フレームメンバーにより連結された箇所と離れた一対の第1フレームメンバーの他方の端部にそれぞれ設けられた構成とすると、昇降装置を移動体に簡単に連結する上で有利となっている。
また、移動体に連結部材が連結された状態で、移動体の移動方向と第2フレームメンバーの延在方向とを一致させると、昇降装置を安定した状態で移動体に追従させて移動させる上で有利となる。
また、昇降機構が第2フレームメンバーから起立して設けられ、連結部材が設けられた一対の第1フレームメンバーの長手方向の端部に向いた正面を有し、荷台が昇降機構の正面において一対の第1フレームメンバーの上方で昇降される構成とすると、移動体に昇降装置を連結した状態で、荷台は移動体に沿って昇降することになる。したがって、作業員は移動体から昇降装置の荷台への荷物の受け渡しを簡単に行なえ、作業の効率を高める上で有利となる。
また、荷台を一対の第1フレームメンバーの延在方向に沿って延在し昇降される一対のアーム部を有するフォークと、一対のアーム部の間に設けられ一対のアーム部の延在方向にスライド可能で一対のアーム部の上面と同一の高さの上面を有するスライド部材とを含んで構成すると、荷台に載せた荷物を一対の第1フレームメンバーの延在方向にスライドさせることができ、昇降装置との間で荷物を容易に受け渡すことができる。
また、スライド部材に、一対のアーム部の延在方向と直交する方向にスライド可能なX軸テーブル、一対のアーム部の延在方向およびその延在方向と直交する方向にスライド可能なXY軸テーブル、鉛直軸回りに旋回可能な旋回テーブル、荷物を内部に収容可能な深さを有する収容部材、板状の荷物を立て掛けて載置可能な立て掛け部材のいずれか1つが選択的に着脱可能に設けられるようにすると、荷物に合わせて荷台を選択でき、荷台を昇降させる際に荷物を安定させる上で有利となる。
また、移動体がフレームを有する高所作業車であって、連結部材をフレームの下部に着脱可能に連結されるクランプで構成すると、高所作業車への昇降装置の連結作業を簡単に行なえ、高所作業車と昇降装置とを同時に使用する各種作業の作業効率を高める上で有利となる。
また、移動体が床上で走行可能に配置されたベルトまたはワイヤであって、連結部材をベルトまたはワイヤに着脱可能に連結されるクランプで構成すると、作業場所まで昇降装置を容易に移動でき、移動先において昇降装置により荷物の昇降を行なえ、作業効率を向上させるとともに省人化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施の形態にかかる昇降装置の正面右側から見た斜視図である。
【
図2】本実施の形態にかかる昇降装置の右側から見た側面図である。
【
図3】本実施の形態にかかる昇降装置の背面図である。
【
図4】本実施の形態にかかる昇降装置の荷台を下した斜視図である。
【
図5】本実施の形態にかかる昇降装置の一対の第1フレームメンバーを折り曲げた斜視図である。
【
図6】本実施の形態にかかる昇降装置の一対の第1フレームメンバーを折り曲げた側面図である。
【
図7】(A)は一対の第1フレームメンバーを延ばした状態を示す図であって、(B)は一対の第1フレームメンバーを折り曲げている状態を示す図、(C)は一対の第1フレームメンバーを折り曲げた状態を示す図である。
【
図8】(A)はクランプの断面図であって、(B)はクランプの斜視図である。
【
図9】(A)は荷台に載せる収容部材の一例を示す図であって、(B)は荷台に載せる立て掛け部材の一例を示す図である。
【
図10】(A)は昇降機構のマストを全て降ろした状態を示す図であって、(B)は昇降機構のマストの第1板部材を上昇させた状態を示す図、(C)は昇降機構のマストの第1板部材および第2板部材を上昇させた状態を示す図である。
【
図11】高所作業車に昇降装置が連結された図であって、(A)は荷台が下降している状態を示す図、(B)は荷台が上昇している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態にかかる昇降装置は、例えば、建設現場や倉庫などで資機材などの荷物を荷台に載せて搬送したり、荷物の昇降作業に用いられる。
本実施の形態の昇降装置(リフター)10は、移動体としての高所作業車1と併用して使用可能に構成されている(
図11参照)。
図1に示すように、本実施の形態では、符号FRは昇降装置10の前方方向、符号RRは昇降装置10の後方方向、符号Lは昇降装置10の左方向、符号Rは昇降装置10の右方向としている。
【0010】
図11に示すように、高所作業車1は、走行車輪2、走行車輪2を駆動する走行用モータやエンジン等の駆動源、電源バッテリ等を備えた車台3、車台3上にシザースリンクや該シザースリンクを動作させる油圧機構等からなる昇降機構4、昇降機構4によって昇降される作業台5を備えている。
作業台5には、防護柵6が設けられており、作業台5に乗った作業者や荷物などの落下が防止されている。また、防護柵6の上端付近には、操作盤(不図示)が設けられており、この操作盤に操作部材を操作して、高所作業車1の走行、操舵、および作業台5の昇降などの各操作を指令することができるように構成されている。
高所作業車1のフレームは、車台3と、車台3の下方に設けられたパイプ材Fとを含んで構成されている。
【0011】
図1~4に示すように、昇降装置10は、基台12と、基台12に立設された昇降機構30とを備えて構成されている。
基台12は、一対の第1フレームメンバー14と、複数の自在車輪(自在キャスター)16と、第2フレームメンバー18と、クランプ(連結部材)20と、運搬用車輪28とを備えている。
【0012】
一対の第1フレームメンバー14は、金属製で断面が矩形で中空の棒状部材であって、互いに対向して水平方向に直線状に延在している。本実施の形態では、一対の第1フレームメンバー14が昇降装置10の前後方向に延在するように設けられている。
一対の第1フレームメンバー14は、それぞれの両端部の下部に、自在車輪16が設けられている。すなわち、本実施の形態では4つの自在車輪16が設けられている。
自在車輪16は、一対の第1フレームメンバー14の下部に、鉛直方向の軸を中心として旋回可能に支持されているため、昇降装置10は前後方向および左右方向に自在に移動可能となっている。
【0013】
第2フレームメンバー18は、第1フレームメンバー14と同様に金属製で断面が矩形で中空の棒状部材であって、一対の第1フレームメンバー14の長手方向の両端のうちの一方の端部14A寄りの箇所を接続している。
本実施の形態では、第2フレームメンバー18は、昇降装置10の左右方向に延在するように設けられ、したがって、高所作業車1に後述のクランプ20により昇降装置10が連結された状態で、高所作業車1の移動方向と第2フレームメンバー18の延在方向とが一致する。
【0014】
また、一対の第1フレームメンバー14は、昇降装置10を運搬する際には、
図5、
図6に示すようにそれぞれ前側が鉛直方向に向くよう折り曲げられる。
ここで、一対の第1フレームメンバー14の構成および折りたたみ方について説明する。
図7に示すように、一対の第1フレームメンバー14は、前フレーム部材1402と、後フレーム部材1404と、それらを接続する支軸部材1406と、ストッパー1408とを含んで構成されている。
後フレーム部材1404の前側の端部1404Aは、左右方向において互いに対向する一対の側面板により構成され、前フレーム部材1402の後側の端部1402Aは、後フレーム部材1404の前側の端部1404Aの一対の側面板の間に挿入され、左右方向に延在する支軸部材1406を軸にして、前フレーム部材1402は後フレーム部材1404に対して回転可能に支持されている。
ストッパー1408は、一対の第1フレームメンバー14を覆う断面が矩形で中空のカバー1410と、カバー1410の上面に設けられた挿入孔1410Aに差し込まれるピン1412とから構成されている。ピン1412は、上部に挿入孔1410Aより直径が大きいつまみ部1412Aが設けられている。
【0015】
後フレーム部材1404の前方側の上面板にはピン1412が挿入される孔部1404Bが設けられており、
図7(A)に示すように、前フレーム部材1402と後フレーム部材1404が直線状に延在して接続されている際には、カバー1410の内部に前フレーム部材1402の後側の端部1402Aが挿入され、挿入孔1410Aから挿入されたピン1412が孔部1404Bに差し込まれている。これにより、前フレーム部材1402が回転不能な水平静止状態となり、一対の第1フレームメンバー14は水平方向に直線状に延在した状態で保持される。
【0016】
そして、前フレーム部材1402を折り曲げる場合は、ピン1412を孔部1404Bから抜き出し、カバー1410を後方方向RRに移動させることで、前フレーム部材1402の水平静止状態が解除され回転可能状態となる。このとき、
図7(B)に示すように、前フレーム部材1402を支軸部材1406を軸にして回転させることで水平方向から鉛直方向に折り曲げる。
【0017】
前フレーム部材1402を回転させて鉛直方向に向けたら、
図7(C)に示すように、カバー1410を再度前方方向FRに移動させ、挿入孔1410Aから挿入されたピン1412を後フレーム部材1404の孔部1404Bに差し込む。これにより、前フレーム部材1402の後側の端部1402Aにカバー1410の端部が当接し、鉛直方向に折り曲げられた前フレーム部材1402が回転不能な鉛直静止状態となり、前フレーム部材1402が後フレーム部材1404に対して直交するように曲げられた状態で保持される。
一対の第1フレームメンバー14を、前フレーム部材1402を折り曲げた状態から直線状に延在する状態に戻す場合は、逆の操作手順により行う。
【0018】
クランプ20は、基台12に設けられ高所作業車1(移動体)に係脱可能に連結される連結部材であって、高所作業車1に連結された状態において昇降装置10が高所作業車1に追従して走行可能となる。
本実施の形態のクランプ20は、高所作業車1のフレームを構成するパイプ材Fに着脱可能に連結されることで、昇降装置10を高所作業車1に連結させる。
また、クランプ20は、一対の第1フレームメンバー14の端部にそれぞれ1つ(合計2つ)設けられている。具体的には、クランプ20は、第2フレームメンバー18により連結された箇所と離れた一対の第1フレームメンバー14の他方の端部14Bにそれぞれ設けられている。
【0019】
ここで、クランプ20について説明する。
図8に示すように、クランプ20は、ブラケット22と、ボルト24と、ナット26とから構成されており、高所作業車1のフレームを構成するパイプ材Fに連結される。
パイプ材Fは、高所作業車1の下部であって高所作業車1の走行方向に延在している。
ブラケット22は、L字形に屈曲された板状部材であって、一対の第1フレームメンバー14の他方の端部(前側の端部)14Bに、端部側が開口されるように取り付けられている。
そして、一対の第1フレームメンバー14の上面とL字型のブラケット22とで囲まれた空間に、高所作業車1のパイプ材Fが左右方向に差し込まれて配置される。
また、ブラケット22は、上面の中央にボルト24の雄ねじ2402が螺合する雌ねじ2204が形成されている。
【0020】
ボルト24は、ブラケット22の雌ねじ2204に螺合する雄ねじ2402が形成され、先端部分に押さえ部材2404が回転可能に支持されている。
押さえ部材2404は、一対の第1フレームメンバー14の上面とブラケット22とで囲まれた空間に配置されたパイプ材Fを上部から押圧するものである。
押さえ部材2404の下面2404Aは、パイプ材Fの外周面と同一の円弧状に形成されている。
ナット26は、ボルト24の雄ねじ2402に螺合され、ブラケット22の上面に位置してボルト24の弛みを阻止している。
【0021】
昇降装置10を高所作業車1に連結する場合、一例としてパイプ材Fの外周面にクランプ20の押さえ部材2404を当接させ、その後ボルト24を時計回りに回すことで押さえ部材2404を介してパイプ材Fを押圧する。さらに、ボルト24の頭部2406を工具で回転不能にした状態でナット26を時計回りに回すことで、ボルト24をブラケット22に固定し、一対の第1フレームメンバー14の上面とブラケット22とによりパイプ材Fを押圧して固定する。これにより、クランプ20は高所作業車1のフレームFに連結される。なお、ボルト24およびナット26は、反時計回りに回すようにしてもよい。
【0022】
図1~4に戻り、運搬用車輪28は、昇降装置10を運搬する際に用いられる車輪であって、一対の第1フレームメンバー14の一方の端部14Aを接続する軸部2802と、軸部2802に設けられた2つの車輪2804とで構成されている。
運搬用車輪28は、昇降装置10を走行させる際には使用しないため、車輪2804が床面に接触しない位置に設けられている。
昇降装置10は、倒した状態で運搬される。すなわち、運搬時の昇降装置10は、一対の第1フレームメンバー14が一方の端部14Aを下側にして鉛直方向に向けられ、立設された昇降機構30が水平になるように倒される。運搬用車輪28は、この倒した状態で車輪2804が床面に接触する位置に設けられている。
なお、本実施の形態では、運搬用車輪28が2つ設けられた構成となっているが、1つもしくは3つ以上設けられた構成としてもよい。
【0023】
昇降機構30は、荷台34を昇降可能に支持するものであって、マスト32と、荷台34と、操作ハンドル36と、ウインチ38と、バッテリ40と、運搬用補助車輪42と、制御装置44とを含んで構成されている。
昇降機構30は、第2フレームメンバー18から起立して設けられ、一対の第1フレームメンバー14の長手方向の一方の端部14Aが位置する側の背面30Aと、その反対に位置する正面30Bとを有している。
すなわち、前記昇降機構は、前記クランプが設けられた一対の第1フレームメンバーの長手方向の端部に向いた正面30Bを有している。
荷台34は、昇降機構30の正面30Bにおいて一対の第1フレームメンバー14の間の上方で昇降される。
【0024】
マスト32は、金属製で断面がコの字形状の複数の板部材から構成され、第2フレームメンバー18から立設されている。
本実施の形態のマスト32は、昇降機構30の正面から背面に向かって順に並べられ互いに上下方向にスライド可能に結合された第1板部材32A、第2板部材32B、第3板部材32Cで構成されている。
第3板部材32Cの下端は第2フレームメンバー18に取り付けられ、第3板部材32Cの上部は一対のステー3204で支持されている。
第1板部材32A、第2板部材32B、第3板部材32Cそれぞれには、滑車3202が設けられており、滑車3202の周面には荷台34に接続されたワイヤWが通過する溝部が形成されている。ワイヤWは、一端はウインチ38に接続され、第3板部材32C、第2板部材32B、第1板部材32Aそれぞれに設けられた滑車3202を通過して、他端は後述する荷台34の昇降板3402に接続されている。
【0025】
荷台34は、荷物が載置される箇所であり、荷台34は昇降機構30の正面において昇降される。
荷台34は、金属製の昇降板3402、フォーク3404、およびスライド部材3406を含んで構成されている。
昇降板3402は、マスト32の第1板部材32Aの左右方向の両端部のスライドレールに上下にスライド可能に結合し、第1板部材32Aに昇降可能に支持されている。昇降板3402は、第1板部材32Aに着脱可能に設けられており、第1板部材32Aの上方にスライドさせると外すことができる。
フォーク3404は、昇降板3402に着脱可能に設けられており、一対の第1フレームメンバー14の延在方向(前後方向)に沿って延在し、昇降板3402の昇降に伴って昇降される一対のアーム部3404Aを有している。
スライド部材3406は、一対のアーム部3404Aの間に設けられ、
図4に示すように、一対のアーム部3404Aの延在方向(前後方向)にスライド可能で、一対のアーム部3404Aの上面と同一の高さの上面を有している。
また、スライド部材3406をスライドさせた位置でロック機構(不図示)により位置が固定されるため、スライド部材3406を安定させて荷物の昇降作業を行うことができる。ロック機構は従来公知の様々な機構が適用可能である。
【0026】
また、スライド部材3406には、例えば、X軸テーブル、XY軸テーブル、旋回テーブル、収容部材50、立て掛け部材52のいずれか一つを選択的に着脱可能に設けられている。
X軸テーブルは、一対のアーム部3404Aの延在方向と直交する方向(左右方向)にスライド可能な板状部材である。
XY軸テーブルは、一対のアーム部3404Aの延在方向(前後方向)およびその延在方向と直交する方向(左右方向)にスライド可能な板状部材である。
旋回テーブルは、鉛直軸回りに旋回可能な板状部材である。
このような各種テーブルを用いることで、例えば、荷物を天井付近に取り付ける場合、位置合わせを行うために荷物を一旦持ち上げる必要がなく、テーブルを前後、左右、旋回させることで微調整を行って所定の位置に取り付けることができる。
なお、これら各種テーブルは、スライド機構または旋回機構が設けられた従来公知の様々なテーブルが適用可能である。
【0027】
図9(A)に示すように、収容部材50は、例えば、金属網で形成された箱状の部材であって上面が開口されている。このような収容部材50を荷台34のスライド部材3406に取り付けることで、各種部品などの小さな荷物を収容して搬送、昇降させることができる。
図9(B)に示すように、立て掛け部材52は、例えば、金属製の枠部材でL字形状に形成されており、底面側の枠部材52Aには屈曲した金属板からなるストッパー5202が設けられている。このような立て掛け部材52を荷台34のスライド部材3406に取り付けることで、パネルなどの板状部材を立て掛けて搬送、昇降させることができる。
【0028】
操作ハンドル36は、作業者が昇降装置10を移動させるなどの操作するときに把持する棒状部材で、マスト42の第3板部材32Cの上部から左右方向の外側に延在して設けられている。
【0029】
ウインチ38は、昇降機構30の背面30A、すなわちマスト32の第3板部材32Cの後側に設けられており、回転駆動するモータ38Aにより回転されることでワイヤWの巻き取り繰り出しを行なう。これにより、マスト32の上下方向の伸縮およびマスト32に配置された荷台34を昇降させる。
すなわち、本実施の形態では、
図1に示す状態においてウインチ38が第1方向に回転することでワイヤWを巻き取ると、
図10(A)に示すようにワイヤWに接続された昇降板3403が設けられた荷台34が上昇し、さらにワイヤWを巻き取ると
図10(B)に示すように第1板部材32Aが上昇し、さらにワイヤWを巻き取ると
図10(C)に示すように第2板部材32Bが順に上昇していく。
また、
図10(C)に示す状態においてウインチ38が第1方向と反対の第2方向に回転することでワイヤWを繰り出すと、
図10(B)に示すようにワイヤWに接続された第2板部材32Bが下降し、さらにワイヤWを繰り出すと
図10(A)に示すように第1板部材32Aが下降していき、さらにワイヤWを繰り出すと
図1に示すように昇降板3403が設けられた荷台34が下降していく。
ウインチ38は、ワイヤWの巻き取りおよび繰り出しの両方においてラッチ機構(不図示)が働くようになっており、ワイヤWを任意の位置で固定することで荷台34、第1板部材32A、第2板部材32Bを任意の位置で固定することができる。
バッテリ40は、モータ38Aに電源を供給する。
なお、マスト32が上下方向に伸縮する機構や荷台34を昇降させる機構には従来公知の様々な構成が採用可能であり、実施の形態の構造に限定されない。
【0030】
図2、
図4に示すように、運搬用補助車輪42は、昇降装置10を運搬する際に用いられる車輪であって、ウインチ38の下方に設けられたモータ38Aの背面に取り付けられた2つのキャスタである。
昇降装置10は、上述したように倒した状態で運搬される。したがって、運搬用補助車輪42は、この倒した状態で床面に接触する位置に設けられている。
このように、運搬用補助車輪42を設けたことで、昇降装置10を倒した状態で運搬する際に、2つの運搬用車輪28および2つの運搬用補助車輪42により昇降装置10を安定させて走行させることができるため、昇降装置10を容易に運搬できる。
また、例えば、トラックなどで昇降装置10を運搬する場合、トラックの荷台に載せる際に、まず昇降装置10を荷台に近づけて、運搬用補助車輪42を走行させつつ昇降装置10を倒しながら奥に押し込んでいく。そして、荷台の上で倒れた昇降装置10を運搬用車輪28および運搬用補助車輪42により走行させて所定位置に配置する。これにより、昇降装置10を持ち上げてトラックの荷台に載せることなく、倒しながら走行させることで容易に荷台に載せることができる。
なお、本実施の形態では、運搬用補助車輪42が2つ設けられた構成となっているが、1つもしくは3つ以上設けられた構成としてもよい。
【0031】
制御装置44は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)や制御プログラムの作動領域としてのRAM(Random Access Memory)などの記憶装置、出力装置、入力装置、および外部装置と通信を行う通信I/F(interface)などを含む通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
作業者からの操作を受け付けると、制御装置44はバッテリ40から電源を供給させてモータ38Aを駆動させ、ウインチ38を第1方向または第2方向に回転させる。作業者による操作は、例えば、制御装置44と有線を介して接続され昇降装置10に備えられたコントローラ(不図示)や、制御装置44とネットワークを介して接続され高所作業車1に備えられたコントローラ(不図示)から受け付け、制御装置44に送信される。
【0032】
このように構成された昇降装置10を高所作業車1と併用して使用する場合、作業者が操作ハンドル36を把持操作して、昇降装置10を高所作業車1の隣りに移動させる。
そして、クランプ20が設けられた一対のフレームメンバー14の端部14Bを高所作業車1のフレームのパイプ材Fに近づけ、
図11に示すように、昇降装置10のクランプ20を高所作業車1のパイプ材Fに連結する。
昇降装置10を高所作業車1に連結したならば、作業員は、荷物を荷台34に載せ、高所作業車1に乗り込む。
そして、作業者が作業台5を上昇させたのち、コントローラを操作することで荷台34を
図11(B)に示すように上昇させ、作業者が作業台5上で荷物を受け取り、荷物を例えば適宜箇所に取り付ける。あるいは、作業者が作業台5上から荷物を荷台34に載せ、
図11(A)に示すように下降させ、荷物の回収を行なう。
作業を終えて次の作業場所に移動する場合、高所作業車1の作業台5および昇降装置10の荷台34を下降させたのち、高所作業車1を次の作業場所に移動させる。
昇降装置10はクランプ20を介して高所作業車1に連結されているため、昇降装置10は高所作業車1に追従して次の作業場所に移動される。
そして、上記と同様に、高所作業車1に乗っている作業者が作業台5を上昇させたのち、コントローラを操作することで荷台34を上昇、下降させて荷物を昇降させて種々の作業を行なう。
【0033】
また、次の作業場所に移動する場合、上記では昇降装置10の荷台を下降させているが、昇降装置10はクランプ20を介して高所作業車1に連結され、また、昇降装置10には4つの自在車輪が設けられ安定性を有していることから、昇降装置10の荷台34や第1板部材32A、第2板部材32Bを上昇させたまま、高所作業車1を次の作業場所に移動させてもよい。
これにより、移動前に昇降装置10の荷台34などを下降させ、次の作業場所で荷台34などを上昇させる動作を省略することができるため、作業時間の短縮を図る上で有利となる。
【0034】
このように、本実施の形態の昇降装置10によれば、昇降装置10の基台12に、高所作業車1に係脱可能に連結されるクランプ20が設けられ、昇降装置10が高所作業車1に連結された状態で高所作業車1に追従して移動可能となっている。
そのため、高所作業車1と昇降装置10とを同時に使用する各種作業において、作業者が高所作業車1から一旦降りて昇降装置10を移動させる必要がなくなる。また、昇降装置10を移動させる別の作業員も不要となる。
したがって、高所作業車1と昇降装置10とを同時に使用する各種の作業において、作業員の移動に要する時間を短縮して作業効率を向上させるとともに、省人化を図る上で有利となる。
【0035】
また、クランプ20は基台12に複数設けられ、昇降装置10が高所作業車1に対して複数個所で連結されるため、高所作業車1に追従して昇降装置10を移動させる際に、昇降装置10が傾くことを抑制し昇降装置10を安定して移動させる上で有利となる。
また、クランプ20は、第2フレームメンバー18により連結された箇所と離れた一対の第1フレームメンバー14の他方の端部14Bにそれぞれ設けられ、基台12の先端部に設けられているため、昇降装置10を高所作業車1に簡単に連結する上で有利となっている。
また、高所作業車1にクランプ20が連結された状態で、高所作業車1の移動方向と第2フレームメンバー18の延在方向とが一致しているので、昇降装置10を安定した状態で高所作業車1に追従させて移動させる上で有利となる。
【0036】
また、昇降機構30は、第2フレームメンバー18から起立して設けられ、昇降機構30は、クランプ20が設けられた一対の第1フレームメンバー14の長手方向の端部14Bに位置する正面30Bを有し、荷台34は、昇降機構30の正面30Bにおいて一対の第1フレームメンバー14の上方で昇降されるので、高所作業車1に昇降装置10を連結した状態で、荷台34は高所作業車1に沿って昇降することになる。
したがって、作業員は高所作業車1の作業台5から昇降装置10の荷台34への荷物の受け渡しを簡単に行なえ、高所作業車1の作業台5上での作業の効率を高める上で有利となる。
【0037】
また、荷台34を、一対の第1フレームメンバー14の延在方向に沿って延在し昇降される一対のアーム部3404Aを有するフォーク3404と、一対のアーム部3404Aの間に設けられ一対のアーム部3404Aの延在方向にスライド可能で一対のアーム部3404Aの上面と同一の高さの上面を有するスライド部材3406とを含んで構成したため、荷台34に載せた荷物を一対の第1フレームメンバー14の延在方向にスライドさせることができ、作業員が高所作業車1から乗り出さなくとも昇降装置10との間で荷物を受け渡すことができる。
【0038】
また、スライド部材3406に、一対のアーム部3404Aの延在方向と直交する方向にスライド可能なX軸テーブル、一対のアーム部3404Aの延在方向およびその延在方向と直交する方向にスライド可能なXY軸テーブル、鉛直軸回りに旋回可能な旋回テーブル、荷物を内部に収容可能な深さを有する収容部材50、板状の荷物を立て掛けて載置可能な立て掛け部材52の何れか1つが選択的に着脱可能に設けられるため、荷物に合わせて荷台34を選択でき、荷台34を昇降させる際に荷物を安定させる上で有利となる。
【0039】
また、連結部材を、高所作業車1のフレームを構成するパイプ材Fに着脱可能に連結されるクランプ20で構成すると、高所作業車1への昇降装置10の連結作業を簡単に行なえ、高所作業車1と昇降装置10とを同時に使用する各種作業の作業効率を高める上で有利となる。
【0040】
本実施の形態では、一対の第1フレームメンバー14の端部にそれぞれにクランプ20が設けられ合計2つのクランプ20を設けられた構成となっているが、クランプ20は1つ設けられた構成としてもよい。
ただし、本実施の形態のようにクランプ20を2つ、あるいは3つ以上のように複数設けると、高所作業車1に追従して昇降装置10を安定した状態で移動させる上で有利となる。
また、クランプ20は、いずれか一方の第1フレームメンバー14に1または複数設けられた構成としてもよい。具体的には、例えば、クランプ20は、いずれか一方の第1フレームメンバー14の一方の端部(後ろ側の端部)14A、および他方の端部(前側の端部)14Bにそれぞれ設けてもよい。これにより、高所作業車1にクランプ20が連結された状態で、高所作業車1の移動方向と一対の第1フレームメンバー14の延在方向とを一致させることができる。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、昇降装置10を移動体である高所作業車1と併用して使用する場合について説明したが、本発明の昇降装置10の用途は任意である。
例えば、床上で走行可能に移動体であるベルトやワイヤが配置されており、クランプ20はベルトまたはワイヤに着脱可能に連結される。
この場合、ボルト24の押さえ部材2404の下面を平面とし、ベルトまたはワイヤを挟持可能に構成する。
これにより、作業場所まで昇降装置10を容易に移動でき、移動先において昇降装置10により荷物の昇降を行なえ、作業効率を向上させるとともに省人化を図る上で有利となる。
【符号の説明】
【0042】
10 昇降装置
12 基台
14 一対の第1フレームメンバー
1402 前フレーム部材
1404 後フレーム部材
1406 接続部材
1408 ストッパー
16自在車輪
18 第2フレームメンバー
20 クランプ(連結部材)
22 ブラケット
2204 雌ねじ
24 ボルト
2402 雄ねじ
2404 押さえ部材
2406 頭部
26 ナット
28 運搬用車輪
30 昇降機構
32 マスト
32A 第1板部材
32B 第2板部材
32C 第3板部材
3202 滑車
3204 ステー
34 荷台
3402 昇降板
3404 フォーク
3404A 一対のアーム部
3406 スライド部材
36 操作ハンドル
38 ウインチ
38A モータ
40 バッテリ
42 運搬用補助車輪
44 制御装置
46 操作ハンドル
50 収容部材
52 部材
F パイプ材
W ワイヤ