(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178138
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】サーバ装置、利用者端末、担当者端末、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20221125BHJP
H04M 3/51 20060101ALI20221125BHJP
G06F 15/00 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
G06F13/00 650A
H04M3/51
G06F15/00 440A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084706
(22)【出願日】2021-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】518024954
【氏名又は名称】株式会社グラファー
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100114546
【弁理士】
【氏名又は名称】頭師 教文
(72)【発明者】
【氏名】武内 政樹
【テーマコード(参考)】
5B084
5K201
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA14
5B084AA29
5B084AB07
5B084AB14
5B084BB04
5B084CF12
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC05
5B084DC06
5B084FA02
5B084FA16
5B084FA31
5K201BA16
5K201CA10
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現する。
【解決手段】サーバ装置に、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させるとともに、担当者の候補に対応するピアIDを送付する制御部を設ける。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有し、
前記制御部は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させるとともに、当該担当者の候補に対応するピアIDを送付する、
サーバ装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記利用者端末から支援が可能な状態にある担当者の候補との画面共有が要求された場合に、前記担当者の候補を当該利用者端末に通知する、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記制御部は、支援が可能な状態にある担当者の候補がいない場合、その旨を前記ブラウザ画面に表示させる、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記制御部は、画面共有による支援が可能な状態の担当者及び画面共有による支援中の担当者のピアIDと、各担当者を識別する情報と紐付けて管理する、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記制御部は、画面共有による支援に備えて待機している担当者のみを、画面共有による支援が可能な状態の前記担当者の候補として前記利用者端末に通知する、
請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末であって、
前記ウェブサイト内で画面共有による支援を要求する操作を検知した場合、画面共有による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置に対し、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補の情報を要求し、当該サーバ装置から、画面共有による支援が可能な状態にある前記担当者の情報と当該担当者のピアIDを取得する制御部
を有する、利用者端末。
【請求項7】
前記制御部は、ブラウザ画面上に、前記担当者と共有したい画面を選択するためのウィンドウを表示する、
請求項6に記載の利用者端末。
【請求項8】
シングル・ページ・アプリケーションに対応するブラウザを使用する、
請求項7に記載の利用者端末。
【請求項9】
前記制御部は、共用中の画面に対する前記担当者による入力を、当該画面が表示されるブラウザ画面の表示に反映させる、
請求項6~8のうちいずれか1項に記載の利用者端末。
【請求項10】
前記制御部は、前記担当者による前記入力を、前記共用中の画面を基準とする座標とともに受信し、前記ブラウザ画面の表示に反映する、
請求項9に記載の利用者端末。
【請求項11】
前記制御部は、前記共用中の画面内で前記担当者が指定した位置にポインタを予め定めた時間表示する、
請求項9又は10に記載の利用者端末。
【請求項12】
前記制御部は、画面共有を開始した担当者に紐付けられているピアIDを前記サーバ装置に通知する、
請求項6~11のうちいずれか1項に記載の利用者端末。
【請求項13】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者を支援する担当者が操作する担当者端末であって、
支援中の利用者と共用中の画面に対する担当者の入力の位置を、当該共用中の画面について規定される相対的な座標に変換し、利用者側に通知する制御部
を有する、担当者端末。
【請求項14】
前記制御部は、前記共用中の画面の対角線方向に位置する2つの頂点を基準点に定め、当該画面上の任意の位置を2つの基準点に対する相対座標として表現する、
請求項13に記載の担当者端末。
【請求項15】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末と、
前記利用者を支援する担当者が操作する担当者端末と、
前記担当者による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置と
を有し、
前記サーバ装置は、前記利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させるとともに、当該担当者の候補に対応するピアIDを送付し、
前記利用者端末は、前記担当者のピアIDと自端末のピアIDを用い、前記担当者端末と直接通信する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項16】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者と、当該利用者を支援する担当者との画面共有を仲介するサーバ装置が実行する情報処理方法であって、
利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させる処理と、
前記担当者の候補に対応するピアIDを送付する処理と、
を有する情報処理方法。
【請求項17】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者と、当該利用者を支援する担当者との画面共有を仲介するサーバ装置を構成するコンピュータに、
利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させる機能と、
前記担当者の候補に対応するピアIDを送付する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項18】
ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末を構成するコンピュータに、
前記ウェブサイト内で画面共有による支援を要求する操作を検知した場合、画面共有による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置に対し、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補の情報を要求する機能と、
前記サーバ装置から、画面共有による支援が可能な状態にある前記担当者の情報と当該担当者のピアIDを取得する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、利用者端末、担当者端末、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、行政機関等に対する届出や手続き等の一部は、インターネット上のサイトから電子申請が可能になっている。また、電子申請が可能な届出や手続き等の数は、今後も増加すると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、多くの利用者にとっては、届出や手続きの機会がそもそも少ない。このため、書類への記入に迷うことがある。
確かに、記入欄には、テキストベースのヘルプ画面等が用意されることもあるが、ヘルプ画面等を開く手間が利用者に発生するほか、ヘルプ画面上で解決する課題は限定的である。
また、窓口であれば、少しの補助だけで、スムーズに書類を作成できる場合でも、電子申請になった途端に記入に手間取ることがある。
今日、ビデオ通話やビデオ会議が実用化されているが、それらは、双方が相手方のID(=Identification)を事前に知っている場合や招待側が会議用のURL(=Uniform Resource Locator)を事前に渡している場合に限られる。
これら従前の通信手順は、利用者との間でリアルタイムのマッチングが求められる分野での使用には適していない。
【0005】
本発明は、ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、制御部を有し、前記制御部は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させるとともに、当該担当者の候補に対応するピアIDを送付する、サーバ装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御部は、前記利用者端末から支援が可能な状態にある担当者の候補との画面共有が要求された場合に、前記担当者の候補を当該利用者端末に通知する、請求項1に記載のサーバ装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は、支援が可能な状態にある担当者の候補がいない場合、その旨を前記ブラウザ画面に表示させる、請求項1又は2に記載のサーバ装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御部は、画面共有による支援が可能な状態の担当者及び画面共有による支援中の担当者のピアIDと、各担当者を識別する情報と紐付けて管理する、請求項1又は2に記載のサーバ装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御部は、画面共有による支援に備えて待機している担当者のみを、画面共有による支援が可能な状態の前記担当者の候補として前記利用者端末に通知する、請求項4に記載のサーバ装置である。
請求項6に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末であって、前記ウェブサイト内で画面共有による支援を要求する操作を検知した場合、画面共有による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置に対し、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補の情報を要求し、当該サーバ装置から、画面共有による支援が可能な状態にある前記担当者の情報と当該担当者のピアIDを取得する制御部を有する、利用者端末である。
請求項7に記載の発明は、前記制御部は、ブラウザ画面上に、前記担当者と共有したい画面を選択するためのウィンドウを表示する、請求項6に記載の利用者端末である。
請求項8に記載の発明は、シングル・ページ・アプリケーションに対応するブラウザを使用する、請求項7に記載の利用者端末である。
請求項9に記載の発明は、前記制御部は、共用中の画面に対する前記担当者による入力を、当該画面が表示されるブラウザ画面の表示に反映させる、請求項6~8のうちいずれか1項に記載の利用者端末である。
請求項10に記載の発明は、前記制御部は、前記担当者による前記入力を、前記共用中の画面を基準とする座標とともに受信し、前記ブラウザ画面の表示に反映する、請求項9に記載の利用者端末である。
請求項11に記載の発明は、前記制御部は、前記共用中の画面内で前記担当者が指定した位置にポインタを予め定めた時間表示する、請求項9又は10に記載の利用者端末である。
請求項12に記載の発明は、前記制御部は、画面共有を開始した担当者に紐付けられているピアIDを前記サーバ装置に通知する、請求項6~11のうちいずれか1項に記載の利用者端末である。
請求項13に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者を支援する担当者が操作する担当者端末であって、支援中の利用者と共用中の画面に対する担当者の入力の位置を、当該共用中の画面について規定される相対的な座標に変換し、利用者側に通知する制御部を有する、担当者端末である。
請求項14に記載の発明は、前記制御部は、前記共用中の画面の対角線方向に位置する2つの頂点を基準点に定め、当該画面上の任意の位置を2つの基準点に対する相対座標として表現する、請求項13に記載の担当者端末である。
請求項15に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末と、前記利用者を支援する担当者が操作する担当者端末と、前記担当者による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置とを有し、前記サーバ装置は、前記利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させるとともに、当該担当者の候補に対応するピアIDを送付し、前記利用者端末は、前記担当者のピアIDと自端末のピアIDを用い、前記担当者端末と直接通信する、ことを特徴とする情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者と、当該利用者を支援する担当者との画面共有を仲介するサーバ装置が実行する情報処理方法であって、利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させる処理と、前記担当者の候補に対応するピアIDを送付する処理と、を有する情報処理方法である。
請求項17に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者と、当該利用者を支援する担当者との画面共有を仲介するサーバ装置を構成するコンピュータに、利用者端末のブラウザ画面に、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補を表示させる機能と、前記担当者の候補に対応するピアIDを送付する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項18に記載の発明は、ウェブサイトを通じて提供されるサービスの利用者が操作する利用者端末を構成するコンピュータに、前記ウェブサイト内で画面共有による支援を要求する操作を検知した場合、画面共有による前記利用者の支援を仲介するサーバ装置に対し、画面共有による支援が可能な状態にある担当者の候補の情報を要求する機能と、前記サーバ装置から、画面共有による支援が可能な状態にある前記担当者の情報と当該担当者のピアIDを取得する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現できる。
請求項2記載の発明によれば、利用者が支援を要求する場合に限り、担当者の候補を表示できる。
請求項3記載の発明によれば、支援が可能な状態の担当者の候補の不在を利用者に知らせることができる。
請求項4記載の発明によれば、利用者が操作する利用者端末に通知する情報に担当者の候補のピアIDを含めることができる。
請求項5記載の発明によれば、すぐに支援を開始できる担当者のみを利用者に提示できる。
請求項6記載の発明によれば、画面共有による支援が可能な状態にある担当者のピアIDを簡易に取得できる。
請求項7記載の発明によれば、画面共有による支援が可能な状態にある担当者のピアIDを簡易に取得できる。
請求項8記載の発明によれば、担当者との間で共有する画面の更新に要する時間を短縮できる。
請求項9記載の発明によれば、担当者の支援を視覚的に確認できる。
請求項10記載の発明によれば、担当者との間で支援のずれをなくすことができる。
請求項11記載の発明によれば、入力すべき位置や確認すべき位置の支援を受けることができる。
請求項12記載の発明によれば、サーバ装置で支援中の担当者の管理を可能にできる。
請求項13記載の発明によれば、利用者側と担当者側とで共用する画面のサイズや解像度が違っても、担当者が入力した位置を利用者側の表示に正確に反映できる。
請求項14記載の発明によれば、利用者側と担当者側とで共用する画面のサイズや解像度が違っても、担当者が入力した位置を利用者側の表示に正確に反映できる。
請求項15記載の発明によれば、ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現できる。
請求項16記載の発明によれば、ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現できる。
請求項17記載の発明によれば、ウェブサイトを通じてサービスを提供する事業者側の担当者とサービスの利用者との画面共有を簡便に実現できる。
請求項18記載の発明によれば、画面共有による支援が可能な状態にある担当者のピアIDを簡易に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1で想定するクラウド窓口システムの概念構成例を説明する図である。
【
図2】クラウド窓口仲介サーバの構成例を説明する図である。(A)はクラウド窓口仲介サーバのハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
【
図3】担当者テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】自治体の担当者が操作する端末の構成例を説明する図である。(A)は端末のハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
【
図5】クラウド窓口の担当者が閲覧するディスプレイの画面例と住民が閲覧するディスプレイの画面例の関係を説明する図である。(A)はクラウド窓口の担当者が閲覧している画面例を示し、(B)は住民が閲覧している画面例を示す。
【
図6】共有画面に対する担当者の指示位置や文字等の入力位置を、住民側で閲覧される画面の座標に変換する機能を説明する図である。(A)はクラウド窓口の担当者が閲覧している画面例を示し、(B)は住民が閲覧している画面例を示す。
【
図7】住民が操作する端末の構成例を説明する図である。(A)は端末のハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
【
図8】クラウド窓口のサービスに関連して実行される通信シーケンスを説明する図である。
【
図9】クラウド窓口の業務を開始する担当者が閲覧するウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)はクラウド窓口へのログイン画面を示し、(B)は担当者の氏名が入力されたログイン画面を示し、(C)は開始ボタンが操作された後のログイン画面を示す。
【
図10】住民が閲覧しているウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)は担当者との通話を求める場合に使用される「ビデオ通話」ボタンを含む画面を示し、(B)は通話可能な担当者が存在しない場合に表示される画面を示す。
【
図11】住民が閲覧しているウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)は担当者との通話を求める場合に使用される「ビデオ通話」ボタンを含む画面を示し、(B)は通話可能な担当者が存在した場合に表示される画面を示す。
【
図12】画面共有する画面を選択する住民側の画面例を説明する図である。(A)は共有画面の選択ウィンドウに候補が1つ表示された画面を示し、(B)は共有画面の選択ウィンドウに複数の候補が表示された画面を示す。
【
図13】ビデオ通話が開始した状態の画面例を説明する図である。(A)は担当者側の画面を示し、(B)は住民側の画面を示す。
【
図14】画面共有が開始した後の画面例を説明する図である。(A)は担当者側の画面を示し、(B)は住民側の画面を示す。
【
図15】住民が入力中の文字列が画面共有される様子を説明する図である。(A)は担当者側の画面を示し、(B)は住民側の画面を示す。
【
図16】担当者がポインタでクリックした共有画面上の位置に対応する住民側の画面にマークが表示される例を説明する図である。
【
図17】申請内容の確認画面が共有画面として表示されている状態を説明する図である。(A)は担当者側の画面を示し、(B)は住民側の画面を示す。
【
図18】通話を終了する場面を説明する図である。(A)は担当者側の画面を示し、(B)は住民側の画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
<システム構成>
図1は、実施の形態1で想定するクラウド窓口システム1の概念構成例を説明する図である。
図1に示すクラウド窓口システム1は、自治体が提供する窓口サービスの一部又は全てを、オンラインで住民に提供するために使用されるシステムである。
なお、クラウド窓口システム1は、特許請求の範囲における「情報処理システム」の一例である。
【0010】
図1に示すクラウド窓口システム1は、インターネット10と、自治体側の担当者が操作する端末40A、40B…と住民が操作する端末50間におけるP2P通信を実現するピア接続サーバ20と、オンラインによる窓口サービスの利用を希望する住民に対し、担当者のピアIDを提供するクラウド窓口仲介サーバ30と、自治体側のネットワークシステム40と、住民が操作する端末50とで構成されている。
本実施の形態の場合、住民が操作する端末50は、住民宅の住居に設けられる場合を想定するが、自治体の出張所等に設けられていてもよい。この場合、端末50の設置者は自治体となるが、利用者は住民となる。
【0011】
ピア接続サーバ20は、WebRTC(=Web Real Time Communication)を用いたリアルタイムコミュニケーションを実現するサーバであり、例えばシグナリングサーバ、STUN(=Session Traversal Utilities for NAT)サーバ、TURN(=Traversal Using Relays around NAT)サーバ、SFU(=Selective Forwarding Unit)サーバにより構成される。
シグナリングサーバは、ピア(Peer)を一意に識別するためのID(すなわちピアID)を生成し、P2P通信を求める端末に配布するサーバである。本システムの場合、ピアIDは、P2P通信毎に生成される。従って、P2P通信が終了すると、廃棄される。また、シグナリングサーバは、P2P通信に必要なIPアドレスやコーデック等を対象者間で交換する。
【0012】
STUNサーバは、NAT(=Network Address Translation)が存在する環境でのP2P通信に必要なグローバルIPとポート番号を取得するサーバである。
TURNサーバは、データの中継により、P2P通信が利用できないネットワーク環境で使用される端末とのWebRTCを可能にするサーバである。
SFUサーバは、多人数間の通話や映像配信を実現するサーバである。
本実施の形態では、シグナリングサーバとSTUNサーバの機能を主に使用する。
【0013】
クラウド窓口仲介サーバ30は、P2P通信中の担当者やP2P通信の準備が整った担当者の情報を管理する機能と、P2P通信の準備が整った担当者のピアIDを、オンラインによる窓口サービスの利用を希望する住民の端末50に通知する機能とを提供する。
これらの機能により、住民が操作する端末50は、ピア接続サーバ20に対して、待機中の担当者とのP2P通信の設定を要求することが可能になる。
本実施の形態のクラウド窓口仲介サーバ30は、住民が操作する端末50のピアIDは管理しない。
【0014】
自治体側のネットワークシステム40は、クラウド窓口を担当する担当者が操作する複数台の端末40A、40B…と、クラウド窓口に対応するウェブサイトの閲覧を可能にするウェブサーバとを有している。クラウド窓口を担当する担当者が操作する複数台の端末40A、40B…は、LAN(Local Area Network)又はインターネット経由で、クラウド窓口に対応するウェブサイトにアクセスが可能である。
また、複数台の端末40A、40B…は、LAN経由でインターネット10に接続されている。
図1の場合、8台の端末40A、40B…のうち2台がクラウド窓口のサービスに使用され、2台がクラウド窓口のサービスの提供のために待機中であり、他の4台は他の業務に使用されているか、担当者が離席中である。
【0015】
図1では、サービスの使用されている端末40A及び40Eを「通話中」と表している。
本実施の形態の場合、自治体側の担当者が操作する端末40A等は、いずれも自治体側の施設に構築されたLANに接続されている。もっとも、リモートデスクトップ方式や仮想デスクトップ方式により、LANに接続されている端末40A等を外部から操作してもよい。
クラウド窓口のサービスを利用する又は利用を希望する住民が操作する端末50は、例えば家庭で使用するコンピュータやスマートフォンである。
【0016】
図1では、説明の都合上、自治体側のネットワークシステム40が1つの場合を例示したが、実際のクラウド窓口システム1は、複数のネットワークシステム40を含んでもよい。すなわち、クラウド窓口仲介サーバ30は、複数のネットワークシステム40に対して、仲介サービスを提供してもよい。なお、複数のネットワークシステム40は、単一の自治体が運用してもよいし、複数の自治体が運用してもよい。
また、
図1では、説明の都合上、住民が操作する端末50を1つだけ表しているが、実際のクラウド窓口システム1には、複数台の端末50が接続され得る。
【0017】
<サーバ及び端末の構成>
以下では、クラウド窓口仲介サーバ30と、クラウド窓口の担当者が操作する端末40A等と、住民が操作する端末50の各構成について説明する。
【0018】
<クラウド窓口仲介サーバの構成>
図2は、クラウド窓口仲介サーバ30の構成例を説明する図である。(A)はクラウド窓口仲介サーバ30のハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
ここでのクラウド窓口仲介サーバ30は、特許請求の範囲における「サーバ装置」の一例である。
【0019】
図2に示すクラウド窓口仲介サーバ30は、制御ユニット31、ハードディスクドライブ(以下「HDD」ともいう)32、通信モジュール33で構成される。なお、必要に応じて、ディスプレイ、キーボード、マウスも含まれる。
図2に示す制御ユニット31は、CPU(=Central Processing Unit)31Aと、ROM(=Read Only Memory)31Bと、RAM(=Random Access Memory)31Cと、を有している。
CPU31Aは、プログラムの実行を通じて各種の機能を実現する。ROM31Bには、BIOS(=Basic Input/Output System)等が記憶される。また、RAM31Cは、プログラムの実行領域として使用される。
【0020】
ハードディスクドライブ32は、補助記憶装置であり、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムが記憶される。ハードディスクドライブ32の代わりに、半導体メモリを使用してもよい。
通信モジュール33は、他の装置との通信に使用される。
【0021】
本実施の形態では、自治体側の担当者と住民とのP2P通信を仲介するサービスを提供するアプリケーションプログラム32Aの実行により、担当者テーブル管理部311と非通話中ピアID通知部312が実現される。
担当者テーブル管理部311は、担当者テーブル32Bの更新を通じ、クラウド窓口のサービスを提供中の担当者と待機中の担当者の情報を管理する。
【0022】
図3は、担当者テーブル32Bのデータ構造の一例を示す図である。
図3に示す担当者テーブル32Bは、職員IDと、担当者の氏名と、通話状況と、ピアIDとで構成される。
職員IDは、自治体の職員を識別するためのIDである。
図3の場合、担当者テーブル32Bには、クラウド窓口のサービスを提供中の担当者とクラウド窓口のサービスを担当する可能性がある全ての担当者の情報が登録されている。
【0023】
図3の場合、クラウド窓口のサービスを提供している担当者は「平成太郎」である。このため、「平成太郎」の通信状況は「通話中」である。
また、クラウド窓口のサービスの準備が整った状態にある担当者は「令和花子」と「東明」の2名である。このうち、「令和花子」の通信状況は「待機中」であるが、「東明」は住民とのP2P通信が開始したので通話状況が「待機中」から「通話中」に切り替わっている。
なお、ピアIDは、担当者がLANへのログイン後にクラウド窓口を利用するタイミングで発行される。このため、
図3に示す担当者テーブル32Bには、通信状況が「通話中」か「待機中」の3名にのみ記録されている。
【0024】
担当者テーブル管理部311は、ピア接続サーバ20(
図1参照)からピアIDの通知を受けた端末40A等からピアIDを取得して担当者テーブル32Bに記録する機能、P2P通信が終了した担当者のピアIDを担当者テーブル32Bから削除する機能を提供する。
非通話中ピアID通知部312は、住民が操作する端末50(
図1参照)からの要求に基づいて、非通話中である1人又は複数人の担当者のピアIDを通知する機能を提供する。なお、クラウド窓口のサービスの準備が整っている担当者がいない場合、非通話中ピアID通知部312は、対応が可能な担当者がいないことを端末50に返信する。
【0025】
<自治体の担当者が操作する端末の構成>
図4は、自治体の担当者が操作する端末40Aの構成例を説明する図である。(A)は端末40Aのハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
図4では、ネットワークシステム40を構成する複数の端末40A、40B…を代表して端末40Aの構成を示している。
ここでの端末40Aは、特許請求の範囲における「担当者端末」の一例である。
【0026】
本実施の形態における端末40Aには、シングル・ページ・アプリケーションに対応するブラウザがインストールされている。シングル・ページ・アプリケーションに対応するため、ページ遷移がない。また、ブラウザで実行可能な機能はJAVASCRIPT(登録商標)で実現される。すなわち、画面遷移の場合、画面全体の再描画が不要であり、変更部分のみが更新される。このため、外部との通信容量が削減され、表示のレスポンス性能も向上する。
【0027】
図4に示す端末40Aは、制御ユニット41、ハードディスクドライブ42、ディスプレイ43、マウス44、キーボード45、カメラ46、通信モジュール47で構成される。
図4に示す制御ユニット41は、CPU41Aと、ROM41Bと、RAM41Cと、を有している。
CPU41Aは、プログラムの実行を通じて各種の機能を実現する。ROM41Bには、BIOS等が記憶される。また、RAM41Cは、プログラムの実行領域として使用される。
【0028】
ハードディスクドライブ42は、補助記憶装置であり、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムが記憶される。ハードディスクドライブ42の代わりに、半導体メモリを使用してもよい。
本実施の形態の場合、ハードディスクドライブ42には、クラウド窓口のサービスの提供に関連するアプリケーションプログラム42Aが記録されている。
本実施の形態の場合、アプリケーションプログラム42Aの実行により、ピアID登録部411と共有画面座標変換部412が実現される。
【0029】
ピアID登録部411は、職員用のウェブサイトに担当者がログインする場合に、ピア接続サーバ20(
図1参照)から通知されたピアIDをクラウド窓口仲介サーバ30(
図1参照)に登録する機能を提供する。前述したように、このピアIDは、担当者に紐づけて担当者テーブル32B(
図3参照)に登録される。
共有画面座標変換部412は、ディスプレイ43に表示された共有画面上の任意の地点を与える座標を、住民が操作する端末50(
図1参照)に表示される共有画面上の座標に変換する機能を提供する。
【0030】
図5は、クラウド窓口の担当者が閲覧するディスプレイ43の画面例と住民が閲覧するディスプレイ53の画面例の関係を説明する図である。(A)はクラウド窓口の担当者が閲覧している画面例を示し、(B)は住民が閲覧している画面例を示す。
クラウド窓口の担当者が操作する端末40A側のディスプレイ43の解像度と、住民が操作する端末50(
図1参照)側のディスプレイ53の解像度は必ずしも一致しない。
【0031】
また、クラウド窓口の担当者が閲覧するディスプレイ43では、住民との間で共有する画面430(すなわち共有画面430)がディスプレイ43の一部分に表示される。また、共有画面430のディスプレイ43内における表示の位置や表示のサイズは任意である。
図5の例では、住民側のディスプレイ53の画面全体(以下「全画面」ともいう)が、共有画面430としてディスプレイ43の一部分に表示されている。
【0032】
図5の場合、共有画面430の外側には、担当者が画面上で移動させるポインタ430A1が表示されている。また、共有画面430の内側には、住民が画面上で移動させるポインタ531が表示されている。
なお、共有画面430は、住民側のディスプレイ53の画面全体とは限らない。例えば選択したアプリケーションのウィンドウやブラウザの特定のタブが共有画面430として指定されることもある。
【0033】
担当者側のディスプレイ43の座標は、例えば左上隅を原点(0,0)として、画面内の水平方向の画素数と垂直方向の画素数で与えられる。
一方、住民側のディスプレイ53の座標は、例えば左上隅を原点(0,0)として、画面内の水平方向の画素数と垂直方向の画素数で与えられる。
前述したように、担当者側のディスプレイ43の解像度と住民側のディスプレイ53の解像度は必ずしも一致せず、担当者側のディスプレイ43上における共有画面の表示の位置や表示のサイズも任意である。このため、担当者が指示した地点の情報を住民が操作する端末50にそのまま送信したのでは、担当者が意図する位置を住民に知らせることができない。
【0034】
図6は、共有画面に対する担当者の指示位置や文字等の入力位置を、住民側で閲覧される画面の座標に変換する機能を説明する図である。(A)はクラウド窓口の担当者が閲覧している画面例を示し、(B)は住民が閲覧している画面例を示す。
図6には、
図5との対応部分に対応する符号を付して示している。
共有画面座標変換部412は、担当者側のディスプレイ43の共有画面430の左上隅を原点(0,0)とし、その対角方向である右下隅を(1,1)とし、共有画面430内の座標(x,y)を相対座標として与える。すなわち、共有画面430内の位置を、外枠を基準とした相対座標により与える。このため、xとyは、いずれも0以上1以下の数値で与えられる。
【0035】
本実施の形態の場合、共有画面430の外枠を基準に用いるので、共有画面430内にタブやブックマークが表示されていても、それらの表示も含めて、共有画面430内の任意の位置の特定が可能になる。
図6(B)には、担当者が共有画面430上でクリックした位置にマーク540が表示されている。このマーク540は、共有画面430に対応する画面全体の左上隅を原点(0,0)とし、右下隅を(1,1)とした相対座標に表示される。
なお、相対座標は、WebRTCのデータチャネル機能を用いて、担当者が操作する端末40Aから住民が操作する端末50に直接送信される。
【0036】
<住民が操作する端末の構成>
図7は、住民が操作する端末50の構成例を説明する図である。(A)は端末50のハードウェア構成を示し、(B)はプログラムの実行を通じて実現される機能構成を示す。
ここでの端末50は、特許請求の範囲における「利用者端末」の一例である。
本実施の形態における端末50にも、シングル・ページ・アプリケーションに対応するブラウザがインストールされている。
図7に示す端末50は、制御ユニット51、ハードディスクドライブ52、ディスプレイ53、マウス54、キーボード55、カメラ56、通信モジュール57で構成される。
【0037】
図7に示す制御ユニット51は、CPU51Aと、ROM51Bと、RAM51Cと、を有している。
CPU51Aは、プログラムの実行を通じて各種の機能を実現する。ROM51Bには、BIOS等が記憶される。また、RAM51Cは、プログラムの実行領域として使用される。
【0038】
ハードディスクドライブ52は、補助記憶装置であり、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムが記憶される。ハードディスクドライブ52の代わりに、半導体メモリを使用してもよい。
本実施の形態の場合、ハードディスクドライブ52には、クラウド窓口のサービスの利用に関連するアプリケーションプログラム52Aが記録されている。
本実施の形態の場合、アプリケーションプログラム52Aの実行により、複数の機能が実現される。
【0039】
具体的には、CPU51Aは、ピアリスト要求部511、待機者情報要求部512、通話相手選択画面表示部513、選択ピアID設定部514、共有画面選択受付部515、担当者操作反映部516として機能する。
ピアリスト要求部511は、ピア接続サーバ20(
図1参照)に対し、ピア(Peer)のリストを要求する機能である。ここでの要求は、利用するクラウド窓口に関連するピアに限定してもよい。
【0040】
待機者情報要求部512は、クラウド窓口の担当者とのP2P通信を仲介するクラウド窓口仲介サーバ30(
図1参照)に対する待機中の担当者の情報を要求する機能である。クラウド窓口仲介サーバ30からの応答として、待機者情報要求部512は、待機中の担当者の氏名やピアIDの情報等を取得する。
担当者の氏名は、担当者を識別する情報の一例である。担当者を識別する情報は、担当者の名字や職員IDでもよい。
また、待機中の担当者が存在しない場合、待機者情報要求部512は、待機中の担当者が存在しない旨の通知を受ける。
【0041】
通話相手選択画面表示部513は、クラウド窓口の利用に際し、通話相手となる担当者を選択するための画面をディスプレイ53に表示する機能である。
通話相手選択画面表示部513は、ピアリスト要求部511が取得したピアリストから、待機中の担当者の情報だけを抽出し、通話相手の候補としてディスプレイ53に表示する。
なお、待機中の担当者が複数存在する場合、表示する人数を制限してもよい。例えば1名だけを通話相手の候補として表示してもよい。
また、待機中の担当者が存在しない場合、通話相手の候補がいない旨を表示してもよい。
【0042】
選択ピアID設定部514は、通話相手として選択した担当者のピアIDをクラウド窓口仲介サーバ30に通知する機能である。この通知により、担当者テーブル32Bにおける担当者の通話状況は「待機中」から「通話中」に更新される。
共有画面選択受付部515は、クラウド窓口を利用する住民が担当者と共有する画面の選択を受け付ける機能を提供する。本実施の形態の場合、全画面、アプリケーションウィンドウ、ブラウザのタブの選択が可能である。
担当者操作反映部516は、担当者が共有画面上でクリックした位置にマーク540(
図6参照)を表示する機能を提供する。なお、担当者操作反映部516は、担当者が共有画面に対して入力した文字列を、共有画面上に反映する機能も提供する。なお、入力された文字列もデータチャネルを通じて直接通信される。
【0043】
<クラウド窓口に関連する通信シーケンス>
以下では、
図8~
図18を使用し、クラウド窓口に関連する通信シーケンスについて説明する。
図8は、クラウド窓口のサービスに関連して実行される通信シーケンスを説明する図である。
図8に示す通信シーケンスは8つのステージで構成される。以下では、ステージごとに説明する。
【0044】
<ステージ1及び2>
ステージ1では、担当者が端末40Aのブラウザを通じ、担当者用のウェブサイトにアクセスする。
図9は、クラウド窓口の業務を開始する担当者が閲覧するウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)はクラウド窓口へのログイン画面430Aを示し、(B)は担当者の氏名が入力されたログイン画面430Bを示し、(C)は開始ボタンが操作された後のログイン画面430Cを示す。
【0045】
図9(A)に示すログイン画面430Aには、「クラウド窓口」とのタイトルと、担当者に求める操作の説明欄431と、氏名の入力欄432が配置されている。この例の場合、説明欄431には、「下記に氏名を入力して下さい。開始ボタンを押すと待機状態になります。」が記載されている。この段階の入力欄432は空である。説明の都合上、
図9(A)及び(B)では、担当者の氏名の入力のみを求めているが、担当者の氏名の入力に加え、担当者が担当する手続きや業務等の選択を受付けてもよい。
【0046】
図9(B)に示すログイン画面430Bの場合、担当者は、入力欄432に「東明」と入力し、開始ボタンを操作している。開始ボタンには、ピア接続サーバ20(
図8参照)へのリンクが埋め込まれている。
担当者が開始ボタンを操作すると、端末40Aは、ピア接続サーバ20に対し、ピアの作成を要求する(
図8の1-a)。
ピアIDの作成要求を受信したピア接続サーバ20は、ピア情報を作成し(
図8の1-b)、作成されたピア情報を端末40Aに送信する(
図8の1-c)。ここでのピア情報には、開始ボタンを操作した担当者について作成されたピアIDが含まれる。
【0047】
開始ボタンが操作されると、ディスプレイ43の表示は、ログイン画面430Cに切り替わる。
図9(C)に示すログイン画面430Cの説明欄431には、「市民の方が入り次第、ビデオ通話が始まります。」と記載されている。
また、入力欄432に代えて、待機中であることを示すステータスバー433と、キャンセルボタン434が表示される。キャンセルボタン434が操作されると、ログイン画面430Aに表示が切り替わる。
【0048】
ステージ2では、ピア接続サーバ20からピアIDを受信した端末40Aが、クラウド窓口仲介サーバ30に対し、ピアIDを送信する(
図8の2-a)。
クラウド窓口仲介サーバ30は、自治体の担当者が操作する端末40AからピアIDを受信すると、担当者テーブル32B(
図3参照)にピアIDを保存する(
図8の2-b)。この際、クラウド窓口仲介サーバ30は、担当者テーブル32Bの担当者に紐付けてピアIDを保存する。なお、担当者の通信状況の欄には、「待機中」が記録される。
【0049】
<ステージ3~5>
ステージ3では、住民が、端末50のブラウザを通じ、住民向けのウェブサイトにアクセスする。
図10は、住民が閲覧しているウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)は担当者との通話を求める場合に使用される「ビデオ通話」ボタンを含む画面530Aを示し、(B)は通話可能な担当者が存在しない場合に表示される画面530Bを示す。
【0050】
図10(A)に示す画面530Aは、仮想の東京市が開設するウェブサイトに設けられているネット手続き用の申請画面である。
画面530Aのうちサービスの利用者である住民に求める操作の説明欄531には、「東京市へのお手続きをネットで行うことができます。」が記載されている。また、説明欄531の下には、目的とする手続きの検索に使用する検索欄532が設けられている。
この他、画面530Aの右下には「ビデオ通話」ボタン533が設けられている。
【0051】
この「ビデオ通話」ボタン533は、東京市側の担当者とのビデオ通話を必要とする住民のために用意されている。
この「ビデオ通話」ボタン533が住民によりクリックされると、担当者とのP2P通信の実現に必要な処理が開始される。もっとも、待機中の職員がいない場合、「ビデオ通話」ボタン533を表示しない仕様とすることも可能である。以下では、
図10(A)に示すように「ビデオ通話」ボタン533が表示される場合について説明する。
まず、「ビデオ通話」ボタン533が操作されると、端末50は、ピア接続サーバ20に対し、ピアの作成を要求する(
図8の3-a)。
【0052】
ピアIDの作成要求を受信したピア接続サーバ20は、ピア情報を作成し(
図8の3-b)、作成されたピア情報を端末50に送信する(
図8の3-c)。ここでのピア情報には、住民用のピアIDが含まれる。
端末50は、住民用のピアIDを取得すると、ピア接続サーバ20に対し、ピアのリスト(以下「ピアリスト」という)を要求する(
図8の4-a)。
この要求に対し、ピア接続サーバ20は、現在のピアリストを端末50に送信する。すなわち、端末50は、ピア接続サーバ20からピアリストを取得する(
図8の4-b)。
【0053】
この後、端末50は、クラウド窓口仲介サーバ30に対し、待機中のピアIDを要求する(
図8の4-c)。すなわち、東京市に対し、ビデオ通話のために待機している担当者のピアIDが要求される。
この要求に対し、クラウド窓口仲介サーバ30は、担当者テーブル32Bの通話状況が「待機中」である担当者のピアIDを抽出し、端末50に送信する。すなわち、端末50は、非通話中のピアIDを取得する(
図8の4-d)。
以上により、通話が可能なピアが特定され、住民が閲覧する画面の表示が変化する。
【0054】
図10(B)に示す画面530Bは、
図8の(4-d)の取得が完了した段階で表示される。因みに、画面530Bは、通話が可能な担当者が存在しない場合の表示例である。
画面530Bの右下部分に表示される情報欄534には、「現在、ビデオ通話が可能な職員がおりません。」とのメッセージ534Aと、「閉じる」ボタン534Bと、「更新」ボタン534Cが含まれる。
「閉じる」ボタン534Bは、今回のビデオ通話を中止する場合に用いられる。この場合、端末50からピア接続サーバ20に対してピアの破棄要求が送信される。
一方、「更新」ボタン534Cは、待機中の担当者の情報の再取得に用いられる。「更新」ボタン534Cが操作されると、
図8の(4-a)~(4-d)の動作が再び実行される。
【0055】
図11は、住民が閲覧しているウェブサイトの画面例を説明する図である。(A)は担当者との通話を求める場合に使用される「ビデオ通話」ボタンを含む画面530Aを示し、(B)は通話可能な担当者が存在した場合に表示される画面530Cを示す。
図11には、
図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図11(B)に示す画面530Cの場合、右下部分に情報欄535が表示される。情報欄535には、「下記の職員とビデオ通話が可能です」とのメッセージ535Aと、担当者の氏名欄535Bと、「閉じる」ボタン535Cと、「更新」ボタン535Dが含まれる。
図11(B)の場合、ビデオ通話が可能な担当者の氏名は「東明」さんである。
【0056】
この段階では、ビデオ通話は開始していない。表示された担当者とのビデオ通話を開始する場合、住民は、氏名欄535Bをクリックする。ここでのクリックは、通話相手のピアIDを選択することを意味する(
図8の5-a)。
なお、「閉じる」ボタン535Cが操作されると、今回のビデオ通話は中止となり、ピアの破棄がピア接続サーバ20に送信される。
一方、「更新」ボタン535Dが操作されると、
図8の(4-a)~(4-d)の動作が再び実行される。
この後、端末50は、通信相手に選択した担当者のピアIDをピア接続サーバ20に通知し、選択された担当者の端末40Aとの間でP2P通信に必要な情報の受け渡しが実行される。
【0057】
<ステージ6>
ステージ6では、P2P通信の確立に伴い(
図8の6-a)、端末40Aと端末50との間で、ビデオ通話、画面共有、マウス座標データ等の通信が実行される。
図12は、画面共有する画面を選択する住民側の画面例を説明する図である。(A)は共有画面の選択ウィンドウ536に候補が1つ表示された画面530Dを示し、(B)は共有画面の選択ウィンドウ536に複数の候補が表示された画面530Eを示す。
【0058】
画面530Dと画面530Eのいずれにも、選択ウィンドウ536と住民のビデオ映像537が表示されている。ビデオ映像537は、カメラ56(
図7参照)で撮像される。
選択ウィンドウ536の上段には、共有画面の候補として、「あなたの全画面」、「アプリケーションウィンドウ」、「ブラウザのタブ」が表示されている。
図12(A)に示す画面530Dでは、全画面の縮小画像だけが表示されている。
図12(B)に示す画面530Eでは、各候補に対応する縮小画面が表示されている。
【0059】
画面530Dと画面530Eの下部には、「共有」ボタン536Aと「キャンセル」ボタン536Bが設けられている。
特定の縮小画面が選択された状態で「共有」ボタン536Aが操作されると、通信相手である担当者の端末40Aとの画面共有が確定し、対応するビデオ映像がP2P通信により共有される。
一方、「キャンセル」ボタン536Bが操作されると、画面共有は行われない。
【0060】
図13は、ビデオ通話が開始した状態の画面例を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図13には、
図12との対応部分に対応する符号を付して示している。
担当者が閲覧する画面430Dには、閲覧中の画面のタイトルを示す「クラウド窓口」と、対応中の担当者の氏名欄435と、共用画面が表示される表示欄436と、担当者のビデオ映像437と、通話中の住民のビデオ映像438と、通話の終了に用いる「通話を終了する」ボタン439とが設けられている。
【0061】
担当者のビデオ映像437と住民のビデオ映像438は、P2P通信が開始すると、画面内に表示される。ビデオ通話の開始後は、映像と音声によるコミュニケーションが可能になる。
なお、
図13(A)では、住民側が画面の共有開始を指示する「共有」ボタン536Aを操作していないので、表示欄436は空欄のままである。
【0062】
一方、
図13(B)に示す画面530Fは、「共有」ボタン536Aの操作前にP2P通信が開始した場合に表示される。
このため、画面530Fの中央には、共有画面の選択ウィンドウ536が表示されている。
なお、画面530Fの右下には、住民のビデオ映像537に加えて、東京市側の担当者である「東明」さんのビデオ映像538が追加されている。
また、P2P通信を終了するための「通話を終了する」ボタン539も追加されている。
【0063】
因みに、住民と担当者とのP2P通信が開始すると、住民側の端末50は、クラウド窓口仲介サーバ30に対し、選択したピアIDを通話中に設定する(
図8の6-b)。具体的には、
図11(B)の画面530Cで選択した「東明」のピアIDがクラウド窓口仲介サーバ30に送信される。
この通知を受信したクラウド窓口仲介サーバ30は、担当者テーブル32Bにおける「東明」さんの通信状況を「待機中」から「通話中」に更新する。
【0064】
図14は、画面共有が開始した後の画面例を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図14には、
図13との対応部分に対応する符号を付して示している。
図14の場合、東京市の担当者側の画面430Dの表示欄436には、住民が共用画面に設定した住民側のディスプレイ53(
図7参照)の全画面の表示が開始されている。
図14の場合、住民は、「特定検診受診券再発行・新規発行」の画面を閲覧していることが分かる。
【0065】
図15は、住民が入力中の文字列が画面共有される様子を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図15には、
図14との対応部分に対応する符号を付して示している。
図15の例では、「申請者の情報」ページの名前の欄に「キタイブキ」が住民により入力されている。
図15(A)に示す画面430Dには、担当者が操作するポインタ430A1が名前の欄の付近に表示されている。
【0066】
図16は、担当者がポインタ430A1でクリックした共有画面上の位置に対応する住民側の画面530Fにマーク540が表示される例を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図16には、
図15との対応部分に対応する符号を付して示している。
図16では、円形のマーク540が「住所を自動入力」の位置に表示されている。この場面で、担当者は、郵便番号の入力後に「住所を自動入力」のボタンをクリックすると、住所欄に対応する住所の文字列が自動的に入力されることを説明している。
【0067】
図16の場合には、ポインタの座標を共用画面内の相対位置で表現することにより、マーク540を共用画面上に表示させているが、入力欄の座標を相対位置で表現すれば、担当者が代理で入力した文字を住民側の画面に反映させることも可能になる。同様に、チェックボックスへの担当者によるチェックを、住民側の画面に反映させることが可能になる。
図17は、申請内容の確認画面が共有画面として表示されている状態を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図17には、
図16との対応部分に対応する符号を付して示している。
【0068】
<ステージ7及び8>
図18は、通話を終了する場面を説明する図である。(A)は担当者側の画面430Dを示し、(B)は住民側の画面530Fを示す。
図18には、
図17との対応部分に対応する符号を付して示している。
図18では、申請完了時の画面が共有画面として表示されている。
通話の終了時(
図8の7)、担当者と住民は、それぞれ「通話を終了する」ボタン439及び539をクリックする。
【0069】
担当者が「通話を終了する」ボタン439をクリックすると、端末40Aからピア接続サーバ20に対し、ピアの破棄が要求される(
図8の8-a)。この要求を受信したピア接続サーバ20は、対応するピアを破棄する(
図8の8-b)。なお、「通話を終了する」ボタン439のクリックは、端末40Aからクラウド窓口仲介サーバ30に送信される。
同様に、住民が「通話を終了する」ボタン539をクリックすると、端末50からピア接続サーバ20に対し、ピアの破棄が要求される(
図8の8-c)。この要求を受信したピア接続サーバ20は、対応するピアを破棄する(
図8の8-d)。
なお、本実施の形態では、クラウド窓口を使用した申請手続きについて説明したが、届出、請求、問い合わせ等にも応用できる。
【0070】
<まとめ>
本実施の形態で説明したクラウド窓口仲介サーバ30を設置し、担当者や住民とのP2P通信に必要となるピアIDの仲介を可能とすることにより、従前まではオフラインでしか対応できなかった窓口サービスのオンライン化が実現される。また、従前に比して窓口サービスのオンライン化が簡便化される。
例えば本実施の形態で説明した自治体の行政サービスへの応用により、様々なメリットが期待される。
例えば対面による窓口サービスでは、一度に対応可能な人数を増やしたい場合、物理的な窓口の増設が必要になるが、設置スペースの確保が難しい場合がある。しかし、クラウド窓口であれば、専用スペースが不要であるため、対応人数の増加も容易である。
【0071】
また、窓口サービスは、繁閑の差が大きいため、人員の配置が難しい。また、閑散期でも、専属の担当者を窓口に配置する等、業務効率の改善が求められる。しかし、クラウド窓口であれば、繁閑に応じて担当者の配置の増減が容易である。このため、職員の労働生産性の向上が可能になる。
また、窓口サービスの対象となる手続きは多種多様であり、取り扱う件数の差も大きい。例えば年に数件程度しか発生しない手続きもある。このため、窓口サービスを担当する全員に全ての業務を教育するコストは膨大になる。しかし、取り扱い件数が少ない業務は特定の人員に取り次ぐことができれば、教育に要するコストの削減や人員の配置に要するコストの削減が可能になる。
【0072】
また、昨今では、日本語以外の言語による行政サービスの提供が求められるが、クラウド窓口であれば、日本語以外の言語に精通した人員を教育し、全ての拠点に配置するコストを削減できる。
また、クラウド窓口であれば、遠隔地から行政サービスの提供が可能になる。結果的に、住民が居住する地域に、住民が話す言語に精通した担当者が駐在しない場合でも、遠隔地から行政サービスの提供が可能になる。また、クラウド窓口の仕組みを用いれば、在宅勤務による住民への対応や行政サービスのアウトソーシング化も可能になる。
【0073】
また、クラウド窓口の利用により、住民にも以下のメリットが期待される。
例えば住民は、従前のように自治体側の施設を訪問しなくても、ビデオ通話と画面共有により、手続きを完了できる。つまり、移動の負担や、移動に要する時間の節約、移動に要する費用の削減が可能になる。
例えば高齢者や身体に障碍がある方のように移動が困難な方は、従前に比して行政サービスの利用が容易になる。
また、子育て中のために外出に制約がある方にとっても、従前に比して行政サービスの利用が容易になる。
【0074】
また、仕事等の関係で時間的な制約がある方も、従前に比して行政サービスの利用が容易になる。
また、移動に時間が要する場所や他県等に居住する住民による手続きも、従前に比して行政サービスの利用が容易になる。例えば移住前の手続き、移住後の手続き、高齢の親の代理による手続き等の場合でも、クラウド窓口であれば、時間的な制約や距離的な制約が少なくなるため、手続き上の負担が軽減される。
また、自治体の窓口での手続きは待ち時間が長くなる一方で、順番になるまでその場を離れられなかったり、他の作業を行えなかったりすることがある。しかし、クラウド窓口であれば、待ち時間も自身の仕事や家事を行うことが可能になる。
【0075】
また、社会的な環境として、非対面での対応が望まれる場合もある。
例えば新型コロナの蔓延下では外出の自粛が推奨され、他者との接触の可能性も低減することが望まれる。このような環境下では、クラウド窓口により、不特定の多数との接触の機会を積極的に低減できる。
また、難病指定に関連する手続き等では、心理的に対面対応を希望されない方もいる。また、家庭内暴力や生活保護の相談等、心理的に窓口に出向きたくない方もいる。
しかし、クラウド窓口であれば、窓口に出向く必要がなく、心理的な負担の軽減を実現できる。
【0076】
<他の実施の形態>
(1)以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は前述した実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0077】
(2)前述の実施の形態では、クラウド窓口の仕組みを自治体による住民サービスに活用する場合を想定したが、サービスの利用者とサービスの提供者の間で画面共有やビデオ通話を簡易な操作で実現する仕組みは、金融、医療、教育等にも活用が可能である。
【0078】
(3)前述の実施の形態では、画面共有とビデオ通話の両方を同時に実行しているが、ビデオ通話や画面共有を選択的にオン又はオフできるようにしてもよい。
【0079】
(4)前述の実施の形態では、サービスの利用者である住民とサービスの提供者である自治体側の担当者とのP2P通信を、クラウド窓口仲介サーバ30により実現しているが、ルーム機能を用いて3人以上の通信を可能にしてもよい。すなわちメッシュ接続により、3人以上のP2P通信を実現してもよい。
【0080】
(5)前述の実施の形態の場合には、サービスの提供側である自治体側の担当者がピアの作成をピア接続サーバ20(
図8参照)に要求し、待機状態になった後に、サービスの利用者である住民によるピアの作成がピア接続サーバ20に要求されているが、住民によるピアの作成の要求が先に発生してもよい。
【0081】
(6)前述の実施の形態の場合には、サービスの利用者である住民が「ビデオ通話」ボタン533(
図10参照)をクリックすることで、ピア接続サーバ20(
図1参照)に対してピアの作成が要求されているが(
図8の3-a)、例えば画面共有のボタンのクリック、特定のページを開く操作、担当者の支援を要求するボタンその他の操作に起因して、ピアの作成の要求がピア接続サーバ20に要求されてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1…クラウド窓口システム、10…インターネット、20…ピア接続サーバ、30…クラウド窓口仲介サーバ、32B…担当者テーブル、40…ネットワークシステム、40A、50…端末、311…担当者テーブル管理部、312…非通話中ピアID通知部、411…ピアID登録部、412…共有画面座標変換部、511…ピアリスト要求部、512…待機者情報要求部、513…通話相手選択画面表示部、514…選択ピアID設定部、515…共有画面選択受付部、516…担当者操作反映部