(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178222
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 33/34 20200101AFI20221125BHJP
【FI】
D06F33/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084853
(22)【出願日】2021-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】辻野 圭則
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA15
3B167AB04
3B167AE01
3B167AE02
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE07
3B167BA45
3B167JA56
3B167KA01
3B167KA02
3B167KA18
3B167KA52
3B167KA73
3B167KA75
3B167KB01
3B167KB16
3B167LA23
3B167LC08
3B167LE04
3B167LF11
3B167LG08
(57)【要約】
【課題】超音波洗浄装置による部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間を短縮でき得る洗濯機を提供する。
【解決手段】全自動洗濯機1は、筐体内に配置され、洗濯物が収容される洗濯脱水槽と、洗濯脱水槽内への給水を行う給水ユニットと、超音波発生体が発生した超音波により洗濯物を洗浄する超音波洗浄装置と、超音波洗浄装置により洗濯物を洗浄する洗浄運転に続けて洗濯脱水槽内に収容された洗濯物を洗濯する洗濯運転が行われる運転コースを実行する制御部701と、を備える。制御部701は、洗浄運転が行われているときに、給水ユニットに、洗濯運転の洗い工程のための洗濯脱水槽内への給水を行わせる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に配置され、洗濯物が収容される洗濯槽と、
前記洗濯槽内への給水を行う給水部と、
超音波発生体が発生した超音波により洗濯物を洗浄する超音波洗浄装置と、
前記超音波洗浄装置により洗濯物を洗浄する洗浄運転に続けて前記洗濯槽内に収容された洗濯物を洗濯する洗濯運転が行われる運転コースを実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記洗浄運転が行われているときに、前記給水部に、前記洗濯運転の洗い工程のための前記洗濯槽内への給水を行わせる、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
請求項1に記載の洗濯機において、
前記給水部は、前記洗濯槽の上方から前記洗濯槽内に水を放出する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の洗濯機において、
前記制御部は、
前記洗浄運転が終了したことに基づいて前記運転コースの運転を中断し、
再開のための操作を検出したことに基づいて前記運転コースの運転を再開する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記洗濯槽内に収容された洗濯物の負荷量を検出するための負荷量検出部を、さらに備え、
前記制御部は、
前記洗濯槽内への給水が開始される前に前記負荷量検出部が検出した前記負荷量に基づいて、前記洗い工程に要する給水量を決定し、
決定した前記洗い工程に要する給水量を、前記洗浄運転での前記洗濯槽への上限給水量に設定する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項5】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記洗濯槽内に収容された洗濯物の負荷量を検出するための負荷量検出部を、さらに備え、
前記制御部は、
前記負荷量検出部が検出した前記負荷量に基づいて決定する前記洗い工程に要する給水量の最低値を、前記洗浄運転での前記洗濯槽への上限給水量に設定し、
前記洗浄運転が終了した後に前記負荷量検出部が検出した前記負荷量を前記洗浄運転での前記洗濯槽内への給水量に応じて補正し、補正後の前記負荷量に基づいて前記洗い工程に要する給水量を決定する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか一項に記載の洗濯機において、
前記超音波発生体の下方に洗濯物が存在するか否かを検出するための存否検出部を、さらに備え、
前記制御部は、前記洗浄運転において、前記存否検出部により洗濯物の存在を検出している間、前記超音波発生体を動作させる、
ことを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波発生体が発生した超音波により洗濯物を洗浄する超音波洗浄装置を備えた洗濯機が、特許文献1に記載されている。この洗濯機では、洗濯脱水槽内に洗濯物を収容して洗濯運転を行う前に、超音波洗浄装置による洗浄運転を行うことにより、洗濯物に部分的に付着した汚れを落とすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、洗濯運転に先立って超音波洗浄装置による洗浄運転が行われる場合、洗浄運転が終了した後に改めて洗濯運転が行われることになるため、超音波洗浄装置による部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間が長くなり得る。
【0005】
そこで、本発明は、超音波洗浄装置による部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間を短縮でき得る洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、筐体内に配置され、洗濯物が収容される洗濯槽と、前記洗濯槽内への給水を行う給水部と、超音波発生体が発生した超音波により洗濯物を洗浄する超音波洗浄装置と、前記超音波洗浄装置により洗濯物を洗浄する洗浄運転に続けて前記洗濯槽内に収容された洗濯物を洗濯する洗濯運転が行われる運転コースを実行する制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記洗浄運転が行われているときに、前記給水部に、前記洗濯運転の洗い工程のための前記洗濯槽内への給水を行わせる。
【0007】
上記の構成によれば、洗浄運転が行われている間に、洗濯運転の洗い工程のための洗濯槽内への給水が行われるので、洗浄運転に続けて洗濯運転を行ったときの合計の運転時間を短縮できる。これにより、部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間を短くすることができる。
【0008】
本態様に係る洗濯機において、前記給水部は、前記洗濯槽の上方から前記洗濯槽内に水を放出するような構成とされ得る。
【0009】
上記の構成によれば、ユーザは、洗浄運転中、当該洗浄運転で使用される洗浄水等が手に付着したときに、洗浄運転時に洗濯槽内に供給されている水を利用して手を洗うことが可能となる。
【0010】
本態様に係る洗濯機において、前記制御部は、前記洗浄運転が終了したことに基づいて前記運転コースの運転を中断し、再開のための操作を検出したことに基づいて前記運転コースの運転を再開するような構成とされ得る。
【0011】
上記の構成によれば、部分的な洗浄を終えた洗濯物が洗濯槽内に投入されるなど、洗濯運転のための準備が完了した後に、運転を再開させて、洗濯運転を開始させることができる。
【0012】
本態様に係る洗濯機において、前記洗濯槽内に収容された洗濯物の負荷量を検出するための負荷量検出部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記制御部は、前記洗濯槽内への給水が開始される前に前記負荷量検出部が検出した前記負荷量に基づいて、前記洗い工程に要する給水量を決定し、決定した前記洗い工程に要する給水量を、前記洗浄運転での前記洗濯槽への上限給水量に設定するような構成とされ得る。
【0013】
上記の構成によれば、洗浄運転中に、洗い工程に要する給水量の水を洗濯槽内に溜めることが可能となり、部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間を大きく短縮することが可能となる。
【0014】
本態様に係る洗濯機において、前記洗濯槽内に収容された洗濯物の負荷量を検出するための負荷量検出部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記制御部は、前記負荷量検出部が検出した前記負荷量に基づいて決定する前記洗い工程に要する給水量の最低値を、前記洗浄運転での前記洗濯槽への上限給水量に設定し、前記洗浄運転が終了した後に前記負荷量検出部が検出した前記負荷量を前記洗浄運転での前記洗濯槽内への給水量に応じて補正し、補正後の前記負荷量に基づいて前記洗い工程に要する給水量を決定するような構成とされ得る。
【0015】
上記の構成によれば、超音波洗浄装置により洗浄された洗濯物が確実に洗濯槽内に収容されている状態で負荷量の検出を行うことができる。さらに、検出した負荷量を、洗浄運転の間の洗濯槽内への給水量に応じて補正しているので、検出した負荷量を精度よく補正でき、洗い工程に要する給水量を精度よく設定できる。
【0016】
本態様に係る洗濯機において、前記超音波発生体の下方に洗濯物が存在するか否かを検出するための存否検出部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記制御部は、前記洗浄運転において、前記存否検出部により洗濯物の存在を検出している間、前記超音波発生体を動作させるような構成とされ得る。
【0017】
上記の構成によれば、超音波洗浄装置による洗濯物の洗浄が行われていないときには超音波発生体の動作が停止するので、ユーザが意図せずに動作中の超音波発生体に触れてしまうことを防止できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、超音波洗浄装置による部分的な洗浄を含めた洗濯物の洗濯に要する時間を短縮することが可能となる。
【0019】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る、全自動洗濯機の側面断面図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る、給水ユニットの構成を示す概略図である。
【
図3】
図3(a)は、実施の形態に係る、収納部から引き出された超音波洗浄装置と上面板の斜視図である。
図3(b)および(c)は、実施の形態に係る、収納部に収納された超音波洗浄装置と上面板の要部の斜視図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る、貯水部が本体部から離脱した状態の超音波洗浄装置の斜視図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る、超音波洗浄部および本体部の側面断面図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置が収納部に収納された状態にあるときの超音波洗浄装置、貯留タンク、供給バルブ、供給ノズルおよび排水受け部の側面断面図である。
【
図7】
図7は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置が収納部から引き出された状態にあるときの超音波洗浄装置、貯留タンク、供給バルブ、供給ノズルおよび排水受け部の側面断面図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係る、貯留タンク、供給バルブおよび供給ノズルの斜視図である。
【
図9】
図9は、実施の形態に係る、全自動洗濯機の構成を示すブロック図である。
【
図10】
図10(a)は、実施の形態に係る、洗浄運転の制御処理を示すフローチャートである。
図10(b)は、実施の形態に係る、洗浄運転の制御処理に含まれる振動子オンオフ制御を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施の形態に係る、洗浄運転に続けて洗濯運転が行われる運転コースの運転制御処理を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施の形態に係る、洗浄運転が行われているときに洗濯脱水槽内に給水するための給水処理を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、変更例1に係る、洗浄運転に続けて洗濯運転が行われる運転コースの運転制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の洗濯機の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
【0023】
全自動洗濯機1は、外郭を構成する筐体10を備える。筐体10は、上下の面が開放された方形筒状の胴体部11と、胴体部11の上面を覆う上面板12と、胴体部11を支持する脚台13とを含む。上面板12には、洗濯物の投入口14が形成される。投入口14は、開閉自在な上蓋15により覆われる。上面板12の前部には、内部に制御ユニット16が配置される。制御ユニット16は、全自動洗濯機1による洗濯運転および後述する超音波洗浄装置50による洗浄運転を制御する。
【0024】
筐体10内には、上面が開口する外槽20が、防振装置を有する4本の吊棒21により弾性的に吊り下げ支持される。外槽20内には、洗濯脱水槽22が配置される。洗濯脱水槽22は、上面が開口し、鉛直方向に延びる回転軸を中心に回転する。洗濯脱水槽22の内周面には、全周に亘って多数の脱水孔22aが形成される。洗濯脱水槽22の上部には、バランスリング23が設けられる。洗濯脱水槽22の底部には、パルセータ24が配置される。パルセータ24の表面には、放射状に複数の羽根24aが設けられる。なお、洗濯脱水槽22は、本発明の洗濯槽に相当する。
【0025】
外槽20の外底部には、洗濯脱水槽22およびパルセータ24を駆動するトルクを発生させる駆動ユニット30が配置される。駆動ユニット30は、駆動モータ31と、伝達機構部32とを含む。伝達機構部32は、クラッチ機構32aを有し、当該クラッチ機構32aによる切替操作により、洗い工程およびすすぎ工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ24のみに伝達してパルセータ24のみを回転させ、脱水工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ24および洗濯脱水槽22に伝達してパルセータ24および洗濯脱水槽22を一体的に回転させる。
【0026】
外槽20の外底部には、排水口部20aが形成される。排水口部20aには、排水バルブ40が設けられる。排水バルブ40は、排水ホース41に接続される。排水バルブ40が開放されると、洗濯脱水槽22および外槽20に溜められた水が排水ホース41を通じて機外へ排出される。
【0027】
外槽20の上部には、溢水口20bが形成される。外槽20内に所定の溢水水位以上の水が溜められると、溢水口20bから水が排出される。外槽20の外面には、溢水口20bを覆うように溢水受け部25が設けられる。溢水受け部25の底部には、溢水パイプ26の一端が接続される。溢水パイプ26の他端は、排水ホース41に接続される。溢水口20bから排出された水は、溢水受け部25により受けられた後、溢水パイプ26を通って排水ホース41へ流れる。
【0028】
上面板12の後部のほぼ中央には、超音波洗浄装置50が配置される。超音波洗浄装置50では、主に、被洗浄物に部分的に付着した汚れを、全自動洗濯機1での洗濯に先立って除去するための洗浄運転が行われる。
【0029】
上面板12の後部には、超音波洗浄装置50の後方に貯留タンク60が配置され、超音波洗浄装置50の下方に排水受け部70が配置される。貯留タンク60には、超音波洗浄装置50の貯水槽210に供給される洗剤を含む水が、洗浄水として溜められる。
【0030】
排水受け部70は、貯水槽210から排出された水を受ける。排水受け部70には、受けた水が排出される排出孔71が形成される。排出孔71には、排水パイプ72の一端が接続される。排水パイプ72の他端は、溢水パイプ26の上部に接続される。
【0031】
上面板12の後部には、洗濯脱水槽22内に水道水を供給するための給水ユニット80が配置される。給水ユニット80は、本発明の給水部に相当する。
【0032】
図2は、給水ユニット80の構成を示す概略図である。
【0033】
給水ユニット80は、給水バルブ81を有する。給水バルブ81は、いわゆる2連バルブであり、電磁バルブであるメインバルブ82とサブバルブ83とを有する。給水バルブ81の入水口81aは、図示しない給水ホースを介して水道栓に接続される。メインバルブ82の出口には、メイン給水路84が接続される。メイン給水路84は、洗濯脱水槽22の上部に位置する注水ボックス85に接続される。
【0034】
給水ユニット80には、洗濯脱水槽22内に液体洗剤を自動投入するための自動投入機構90が含まれる。自動投入機構90は、貯留タンク60に洗浄水を供給する機能も備える。
【0035】
自動投入機構90は、洗剤タンク91と、供給パイプ92と、第1三方バルブ93と、サブ給水路94と、洗剤供給路95と、第2三方バルブ96と、洗浄水供給路97と、供給ポンプ98とを備える。給水バルブ81のサブバルブ83も、自動投入機構90に含まれる。
【0036】
洗剤タンク91には、液体洗剤が原液の状態で貯留される。供給パイプ92は、洗剤タンク91の液体洗剤を第1三方バルブ93の一方の入口へと導く。
【0037】
サブ給水路94は、サブバルブ83の出口と第1三方バルブ93の他方の入口とに接続される。
【0038】
第1三方バルブ93の出口に洗剤供給路95が接続される。洗剤供給路95は、注水ボックス85に接続される。注水ボックス85は、洗濯脱水槽22の上方に位置し、その底面に注水口85aを有する。
【0039】
第1三方バルブ93は、供給パイプ92を洗剤供給路95に連通させる状態と、サブ給水路94を洗剤供給路95に連通させる状態との間で切り替えることができる。
【0040】
洗剤供給路95には、第2三方バルブ96が設けられる。第2三方バルブ96の入口には、洗剤供給路95の上流側供給路95aが接続され、第2三方バルブ96の一方の出口には、洗剤供給路95の下流側供給路95bが接続される。また、第2三方バルブ96の他方の出口には、洗浄水供給路97の一端が接続される。洗浄水供給路97の他端は、貯留タンク60に接続される。
【0041】
第2三方バルブ96は、上流側供給路95aを下流側供給路95bに連通させる状態と、上流側供給路95aを洗浄水供給路97に連通させる状態との間で切り替えることができる。
【0042】
上流側供給路95aには、供給ポンプ98が配置される。供給ポンプ98は、たとえば、ピストン式ポンプとすることができる。
【0043】
次に、超音波洗浄装置50の構成と、貯留タンク60および排水受け部70を含む、超音波洗浄装置50の周辺の構成について、詳細に説明する。
【0044】
図3(a)は、収納部17から引き出された超音波洗浄装置50と上面板12の斜視図である。
図3(b)および(c)は、収納部17に収納された超音波洗浄装置50と上面板12の要部の斜視図である。
図3(c)では、収納部17の内部が見えるよう、カバー19の図示が省略されている。
【0045】
上面板12には、後部の中央部に、超音波洗浄装置50が収納される収納部17が設けられる。上面板12は、収納部17の前方が出入口18として開口する。出入口18には、カバー19が設けられる。
【0046】
超音波洗浄装置50は、超音波洗浄部100と、貯水部200と、本体部300とを備える。超音波洗浄部100は、超音波を発生させる超音波発生体110を有する。本体部300は、超音波洗浄部100を保持する。貯水部200は、本体部300に装着され、超音波発生体110の下方に位置する。貯水部200には、洗浄水が溜められる貯水槽210が設けられる。
【0047】
図3(a)に示すように、洗浄運転が行われるとき、超音波洗浄装置50は、収納部17から前方に引き出されて上面板12の投入口14の内側に張り出す。一方、
図3(b)および(c)に示すように、洗浄運転が行われないとき、超音波洗浄装置50は、収納部17に収納される。出入口18がカバー19により閉じられる。
【0048】
図4は、貯水部200が本体部300から離脱した状態の超音波洗浄装置50の斜視図である。
図5は、超音波洗浄部100および本体部300の側面断面図である。
【0049】
超音波洗浄装置50は、超音波洗浄部100が本体部300に保持され、貯水部200が本体部300に離脱可能に装着される。
【0050】
超音波洗浄部100は、超音波発生体110と、ハウジング120とを備える。超音波発生体110は、超音波振動子111と、超音波振動子111に結合される振動ホーン112とを含む。超音波発生体110は、超音波振動子111の高周波振動により、振動ホーン112の先端から超音波を発生させる。ハウジング120は、前後方向に長く、その先端部121が下方に屈曲するようなアーム形状を有する。ハウジング120内の前部に超音波発生体110が配置される。超音波発生体110は、枠状の固定部材130により上側から押さえ付けられる。振動ホーン112の先端部がハウジング120の開口部122から露出する。ハウジング120の後部123が、本体部300の上部に固定される。
【0051】
貯水部200には、前面に取っ手201が形成される。また、貯水部200には、貯水部200の形状に沿った形状を有する貯水槽210が形成される。貯水槽210には、後面の下部に排水口211が形成される。排水口211は、弁体220により閉塞される。弁体220には、弁可動部材230が連結される。弁可動部材230は、後部231が貯水部200よりも後方に張り出す。弁可動部材230は、
図6に示されるスプリング240により、弁体220が閉じる後方向に付勢される。
【0052】
図6は、超音波洗浄装置50が収納部17に収納された状態にあるときの超音波洗浄装置50、貯留タンク60、供給バルブ400、供給ノズル500および排水受け部70の側面断面図である。
図7は、超音波洗浄装置50が収納部17から引き出された状態にあるときの超音波洗浄装置50、貯留タンク60、供給バルブ400、供給ノズル500および排水受け部70の側面断面図である。
図8は、貯留タンク60、供給バルブ400および供給ノズル500の斜視図である。
【0053】
収納部17には、貯留タンク60と、供給バルブ400と、供給ノズル500とが超音波洗浄装置50の背後に配置される。
【0054】
供給バルブ400は、電磁バルブである。供給バルブ400は、左右の側面に入口を有し、下面に出口を下面に有するバルブケーシング410と、バルブケーシング410の出口を開閉する弁体420と、弁体420を駆動するソレノイド等の駆動部430と、を含む。バルブケーシング410の出口は、供給ノズル500の入口に接続される。
【0055】
貯留タンク60は、樹脂材料により形成され、供給バルブ400を挟んで第1タンク61と第2タンク62とに分かれる。第1タンク61と第2タンク62は、それらの上部が第1タンク61から延びる連通部63により繋がる。第1タンク61の下部に形成された流出口64が、バルブケーシング410の左側の入口に接続される。第2タンク62の下部に形成された流出口65が、バルブケーシング410の右側の入口に接続される。第1タンク61と第2タンク62は、互いの流出口64,65がバルブケーシング410を介して繋がる。
【0056】
第1タンク61には、貯留タンク60内への洗浄水の流入口66が形成される。流入口66は、自動投入機構90の洗浄水供給路97に接続される。自動投入機構90から供給された洗浄水は、流入口66から第1タンク61内に流入した後、バルブケーシング410および連通部63を通じて第2タンク62内へ流入する。これにより、貯留タンク60内に洗浄水が溜められる。貯留タンク60の貯水容量は、貯水槽210の貯水容量よりも大きくされている。
【0057】
供給バルブ400、即ち弁体420が開放されると、貯留タンク60の第1タンク61内および第2タンク62内の各々から、洗浄水がバルブケーシング410の出口を通じて流出する。
【0058】
供給ノズル500は、樹脂材料により形成され、供給バルブ400から前方に延び、その先端部500aが下方に屈曲する。先端部500aの下面には、放出口501が形成される。
【0059】
収納部17には、超音波洗浄装置50の下方に、ほぼ方形の皿状の排水受け部70が配置される。排水受け部70の右側面には、後部の下端に排出孔71が形成される。排出孔71から右方に延びる接続管73に、排水パイプ72が接続される。
【0060】
図9は、全自動洗濯機1の構成を示すブロック図である。
【0061】
全自動洗濯機1は、上述した構成に加え、操作部610と、水位センサ620と、水位検出部630と、距離センサ640と、回転検出部650と、を備える。また、制御ユニット16は、制御部701、記憶部702、操作検出部703、モータ駆動部704、クラッチ駆動部705、5つのバルブ駆動部706~710、ポンプ駆動部711および振動子駆動部712を含む。
【0062】
操作部610は、電源オンボタン611、電源オフボタン612、スタートボタン613、コース選択ボタン614等の各種の操作ボタンを含む。電源オンボタン611および電源オフボタン612は、それぞれ、全自動洗濯機1に対する電源の投入および遮断を行うためのボタンである。スタートボタン613は、洗濯運転や洗浄運転をスタートさせるためのボタンである。コース選択ボタン614は、全自動洗濯機1に用意された複数の運転コースの中から任意の運転コースを選択するためのボタンである。
【0063】
水位センサ620は、たとえば、ダイヤフラム式の水位センサであり、外槽20内、即ち洗濯脱水槽22内の水位を検出して、検出した水位に応じた検出信号を制御部701に出力する。
【0064】
水位検出部630は、貯留タンク60内に配置された一対の電極端子を含み、貯留タンク60内の水位が満水状態の水位になったことを検出する。
【0065】
距離センサ640は、光や超音波の反射を利用して検出対象物までの距離を測定し、測定した距離に応じた測定信号を制御部701に出力する。距離センサ640は、たとえば、超音波洗浄部100のハウジング120の先端部に、下方に向けて配置され、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するか否かを検出するために利用される。距離センサ640は、本発明の存否検出部に相当する。
【0066】
貯水槽210内に洗濯物、即ち洗濯物の汚れ付着部分がセットされておらず、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在しないとき、距離センサ640は、貯水槽210の底面までの距離を測定し、その距離を示す測定信号を出力する。一方、貯水槽210内に洗濯物がセットされており、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するとき、距離センサ640は、洗濯物までの距離を測定し、その距離を示す測定信号を出力する。制御部701は、貯水槽210の底面までの距離より短い所定の距離を閾値に設定し、測定された距離が閾値よりも短い場合に、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在すると判定し、測定された距離が閾値以上である場合に、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在しないと判定する。
【0067】
回転検出部650は、たとえば、エンコーダであり、洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量を検出のためにパルセータ24を回転させたときのパルセータ24の惰性回転量に応じた駆動モータ31の惰性回転量を検出し、検出した惰性回転量に応じた回転量信号を制御部701に出力する。パルセータ24の惰性回転量は、洗濯物の負荷量に応じて変化する。このため、制御部701は、回転検出部650からの回転量信号に基づいて負荷量を検出できる。回転検出部650は、本発明の負荷量検出部に相当する。
【0068】
操作検出部703は、操作部610の各種操作ボタンの中から、ユーザに操作された操作ボタンに応じた操作信号を制御部701に出力する。
【0069】
モータ駆動部704、クラッチ駆動部705、5つのバルブ駆動部706~710、ポンプ駆動部711および振動子駆動部712は、それぞれ、制御部701からの制御信号に従って、駆動モータ31、クラッチ機構32a、給水バルブ81、第1三方バルブ93、第2三方バルブ96、供給バルブ400、排水バルブ40、供給ポンプ98および超音波振動子111を駆動する。
【0070】
記憶部702は、EEPROM、RAM等を含む。記憶部702には、洗濯運転や洗浄運転を実行するためのプログラムが記憶される。また、記憶部702には、これらプログラムの実行に用いられる各種パラメータや各種制御フラグが記憶される。
【0071】
制御部701は、CPU等を含み、操作検出部703、水位センサ620、水位検出部630、距離センサ640、回転検出部650等からの各信号に基づいて、記憶部702に記憶されたプログラムに従い、モータ駆動部704、クラッチ駆動部705、5つのバルブ駆動部706~710、ポンプ駆動部711、振動子駆動部712等を制御する。この結果、制御部701は、超音波発生体110、給水ユニット80および自動投入機構90を制御する。
【0072】
全自動洗濯機1では、コース選択ボタン614での選択により、洗濯運転のみを行う運転コースと、洗浄運転のみを行う運転コースと、洗浄運転に続けて洗濯運転を行う運転コースとを実行することができる。
【0073】
洗浄運転のみを行う運転コースでは、洗濯運転を構成する洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程が順番に実行される。洗浄運転のみを行う運転コースとして、標準的な衣類を洗濯するための標準コース、デリケートな衣類を洗濯するためのデリケートコースなど、複数の運転コースを用意できる。
【0074】
洗い工程およびすすぎ工程では、洗濯脱水槽22内に水が溜められた状態で、パルセータ24が右方向および左方向に回転する。パルセータ24の回転により洗濯脱水槽22内に水流が発生する。洗い工程では、発生した水流と水に含まれる洗剤とにより洗濯物が洗われる。すすぎ工程では、発生した水流により洗濯物がすすがれる。
【0075】
中間脱水工程および最終脱水工程では、洗濯脱水槽22およびパルセータ24が一体となって高速回転する。洗濯脱水槽22に発生する遠心力の作用により、洗濯物が脱水される。
【0076】
洗い工程での給水時には、洗濯脱水槽22内への給水と共に、自動投入機構90により、洗濯脱水槽22内に液体洗剤が自動投入される。即ち、洗濯脱水槽22内への給水の際には、まず、第1三方バルブ93が、供給パイプ92を洗剤供給路95に連通させる状態に切り替えられる。また、第2三方バルブ96が、上流側供給路95aを下流側供給路95bに連通させる状態に切り替えられる。供給ポンプ98が作動すると、ポンプ作用によって、
図2の破線矢印に示すように、洗剤タンク91内の液体洗剤が洗剤供給路95に排出される。供給ポンプ98は、予め決められた時間だけ動作し、これにより、予め決められた量の液体洗剤が洗剤供給路95に溜まる。
【0077】
次に、第1三方バルブ93が、サブ給水路94を洗剤供給路95に連通させる状態に切り替えられ、メインバルブ82とサブバルブ83が開かれる。水道栓からの水がメイン給水路84を流れて注水ボックス85の注水口85aから、即ち洗濯脱水槽22の上方から洗濯脱水槽22内に放出される。同時に、
図2の実線矢印に示すように、水道栓からの水が、サブ給水路94、第1三方バルブ93を通って洗剤供給路95へと流れ、液体洗剤を押し流す。水に押し流された液体洗剤は、
図2の一点鎖線矢印に示すように、水とともに洗剤供給路95を流れ、注水口85aから洗濯脱水槽22内へ投入される。洗濯脱水槽22内の水位が所定の洗い水位に到達すると、メインバルブ82とサブバルブ83が閉じられて、給水が終了する。
【0078】
ユーザは、超音波洗浄装置50により洗濯物の部分洗いを行う場合に、
図3(a)にように、超音波洗浄装置50を収納部17から引き出す。
図7に示すように、貯水槽210は、弁体220により排水口211が閉鎖された状態となる。
【0079】
ユーザが、コース選択ボタン614により洗浄運転のみの運転コースを選択し、スタートボタン613を操作すると、超音波洗浄装置50による洗浄運転が開始される。
【0080】
図10(a)は、洗浄運転の制御処理を示すフローチャートである。
図10(b)は、洗浄運転の制御処理に含まれる振動子オンオフ制御を示すフローチャートである。
【0081】
図10(a)を参照して、洗浄運転が開始されると、制御部701は、自動投入機構90および供給バルブ400を制御することにより、貯水槽210に洗浄水を供給するための洗浄水供給処理を実行する(S101)。
【0082】
洗浄水供給処理では、まず、自動投入機構90により、貯留タンク60内への洗浄水の供給が行われる。即ち、第1三方バルブ93が、供給パイプ92を洗剤供給路95に連通させる状態に切り替えられる。また、第2三方バルブ96が、上流側供給路95aを洗浄水供給路97に連通させる状態に切り替えられる。さらに、供給バルブ400が閉じられる。供給ポンプ98が所定時間動作し、所定量の液体洗剤が洗剤供給路95に溜まる。
【0083】
次に、第1三方バルブ93が、サブ給水路94を洗剤供給路95に連通させる状態に切り替えられ、サブバルブ83が開かれる。水道栓からの水が、サブ給水路94、第1三方バルブ93を通って洗剤供給路95へと流れ、液体洗剤を押し流す。水と液体洗剤とが混合されて洗浄水となる。
図2の太線矢印に示すように、洗浄水は、洗浄水供給路97を通り、貯留タンク60内に流入する。
【0084】
貯留タンク60内の水位が満水状態の水位に達したことが水位検出部630により検出されると、サブバルブ83が閉じられる。こうして、自動投入機構90からの洗浄水の供給により、貯留タンク60内に所定の水量および所定の洗剤濃度の洗浄水が溜められる。
【0085】
次に、供給バルブ400が開かれる。貯留タンク60内の洗浄水が、供給ノズル500を通って放出口501から貯水槽210内に放出される。貯水槽210内に洗浄水が溜められ、貯水槽210内の水位が上昇する。
図7の一点鎖線のように、貯水槽210内の水位が放出口501の高さまで上昇し、放出口501が洗浄水で塞がれると、貯留タンク60内の空気圧と外部の空気圧とが釣り合う。これにより、供給バルブ400が開かれた状態のままで、貯留タンク60からの給水が停止する。貯留タンク60内には、満水時の3分の1程度の洗浄水が残る。超音波発生体110の先端が水面に触れる。
【0086】
洗浄水供給処理が完了すると、制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するか否かを判定する(S102)。
【0087】
貯水槽210内に洗浄水が溜められると、ユーザは、洗濯物の汚れの付着部分を、貯水槽210と超音波発生体110の振動ホーン112との間に挿入し、貯水槽210内にセットする。被洗浄物の汚れの付着部分が貯水槽210内の洗浄水に浸され、被洗浄物の内部に浸透した洗浄水が表面に浸み出す。被洗浄物の表面には薄い水の層が形成され、この水の層に振動ホーン112が接触する状態となる。
【0088】
被洗浄物が吸水することにより、貯水槽210内の水量が減少して水位が下がり、供給ノズル500の放出口501が洗浄水で塞がれなくなると、放出口501が再び洗浄水で塞がれるまで貯留タンク60から貯水槽210内に洗浄水が補給される。これにより、貯水槽210内の水位、即ち水量が適正な状態に維持される。
【0089】
貯水槽210内に洗濯物がセットされると、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在する状態となる。制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在すると判定すると(S102:YES)、超音波振動子111への通電を行い、超音波発生体110が作動させる(S103)。振動ホーン112の先端から超音波が発生し、超音波の作用によって洗濯物から汚れが剥離する。この際、洗剤の力が加わることにより、洗浄力が高まる。
【0090】
制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するか否かに応じて超音波振動子111の通電および通電停止を行う振動子オンオフ制御を開始する(S104)。
【0091】
図10(b)を参照して、制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在しない状態になったか否かを監視する(S201)。ユーザは、一つの洗濯物の洗浄を終えると、当該洗濯物を貯水槽210から離脱させる。これにより、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在しなくなる。制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在しない状態になると(S201:YES)、超音波振動子111への通電を停止させて、超音波発生体110の動作を停止させる(S202)。
【0092】
次に、制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在する状態になったか否かを監視する(S203)。ユーザは、新たな洗濯物の洗浄を行う場合、当該洗濯物を貯水槽210内にセットする。これにより、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するようになる。制御部701は、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在する状態になると(S203:YES)、超音波振動子111への通電を行い、超音波発生体110を作動させる(S204)。制御部701は、S201~S204の処理を繰り返す。このように、洗濯物が貯水槽210内にセットされて洗浄される間だけ超音波発生体110が動作するので、ユーザが、意図せずに動作中の超音波発生体110に触れてしまうことを防止できる。
【0093】
図10(a)に戻り、制御部701は、超音波発生体110が最初に作動してから、予め定められた補給時間、たとえば1分が経過すると(S105:YES)、貯留タンク60内に洗浄水を補給する洗浄水補給処理を実行する(S106)。洗浄水補給処理の動作は、洗浄水供給処理の動作と同様である。貯留タンク60内には、当該貯留タンク60が満水状態となるまで洗浄水が供給される。これにより、吸水性の高い複数の洗濯物が一度に洗浄された場合であっても、洗浄運転の途中で貯留タンク60内が空にならず、貯水槽210内の洗浄水が不足する事態が生じない。
【0094】
制御部701は、超音波発生体110が最初に作動してから、予め定められた洗浄時間、たとえば3分が経過すると(S107:YES)、振動子オンオフ制御を終了し(S108)、洗浄運転が終了する。このとき、制御部701は、超音波振動子111に通電中であれば、通電を停止させる。
【0095】
ユーザは、
図3(b)および(c)のように、超音波洗浄装置50を収納部17に収納する。
図6に示すように、弁可動部材230が、排水受け部70の後壁に当接して前方へ移動する。これにより、弁体220が前方へ移動し、排水口211が開放される。排水口211が開放されると、貯水槽210内の洗浄水が排水受け部70へ排出される。排水受け部70に排出された洗浄水は、排出孔71から排出され、排水パイプ72、溢水パイプ26および排水ホース41を流れて、機外へ排出される。このとき、供給バルブ400は開放されており、貯留タンク60に残った洗浄水も貯水槽210等を経由して機外へ排出される。
【0096】
上述の通り、本実施の形態の全自動洗濯機1は、洗浄運転に続けて洗濯運転を行う運転コースを備えている。以下、この運転コースを、「連続運転コース」と称する。ユーザは、超音波洗浄装置50により洗濯物の部分洗いを行った後、部分洗いがなされた洗濯物を含めた洗濯物の洗濯を行う場合に、連続運転コースを選択できる。
【0097】
図11は、連続運転コースの運転制御処理を示すフローチャートである。
図12は、洗浄運転が行われているときに洗濯脱水槽22内に給水するための給水処理を示すフローチャートである。連続運転コースの運転制御処理には、
図10(a)の洗浄運転の制御処理と
図12の給水処理とが含まれる。
【0098】
ユーザは、部分洗いを行う洗濯物を含む全ての洗濯物を一旦洗濯脱水槽22内に収容するか、あるいは、部分洗いを行う洗濯物を除く洗濯物を洗濯脱水槽22内に収容した後に、コース選択ボタン614により連続運転コースを選択し、スタートボタン613を操作する。制御部701により、連続運転コースの運転制御処理が開始される。
【0099】
図11を参照して、制御部701は、駆動モータ31によりパルセータ24を回転させ、パルセータ24、即ち駆動モータ31の惰性回転量を回転検出部650で検出することにより、洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量を検出する(S11)。そして、制御部701は、検出した負荷量に基づいて、次の超音波洗浄工程で行われる洗濯脱水槽22内への給水に係る上限給水量を設定する(S12)。即ち、制御部701は、検出した負荷量に基づいて、超音波洗浄工程の次に行われる洗濯運転の洗い工程に要する洗濯脱水槽22内への給水量(以下、「洗い給水量」と称する)を決定し、決定した洗い給水量を上限給水量に設定する。本実施の形態では、洗濯脱水槽22内への給水量が洗濯脱水槽22内の水位として検出される。よって、制御部701は、洗い給水量に相当する洗い水位を決定し、洗い水位を上限給水量に相当する上限水位に設定する。
【0100】
次に、制御部701は、超音波洗浄工程を実行する(S13)。超音波洗浄工程では、制御部701は、
図10(a)の洗浄運転の制御処理を実行する。洗浄運転が開始され、洗浄水が溜められた貯水槽210内に洗濯物がセットされる。超音波発生体110が発生した超音波により洗濯物の部分洗いが行われ、洗濯物の部分的な汚れが除去される。
【0101】
さらに、超音波洗浄工程では、制御部701は、
図10(a)の洗浄運転の制御処理と並行して
図12の給水処理を実行する。これにより、洗浄運転が行われているときに洗濯脱水槽22内への給水が行われる。
【0102】
図12を参照して、制御部701は、
図10(a)のS101の洗浄水供給処理が完了する、即ち、貯水槽210ヘの洗浄水の供給が完了するのを待つ(S301)。洗濯脱水槽22内への給水の際に洗剤を投入する必要があり、自動投入機構90を使用するためである。
【0103】
制御部701は、洗浄水供給処理が完了すると(S301:YES)、給水ユニット80および自動投入機構90を制御して、洗濯脱水槽22内への給水を開始する(S302)。給水時には、自動投入機構90により洗濯脱水槽22内に洗剤が投入される。この洗剤投入を伴う給水動作は、上述した洗濯運転のみの運転コースの洗い工程での給水動作と同様である。即ち、供給ポンプ98の動作により洗剤タンク91内から液体洗剤が洗剤供給路95に排出された後にメインバルブ82とサブバルブ83とが開放され、メイン給水路84を通じた給水と洗剤供給路95からの洗剤投入とが行われる。洗剤が投入された後もサブバルブ83は開放され続け、メイン給水路84を通じた給水に加え、サブ給水路94および洗剤供給路95を通じた給水も行われる。
【0104】
超音波洗浄装置50により洗濯物の部分洗いを行っているときに、ユーザの手に貯水槽210内の洗浄水が付着する場合がある。このような場合に、ユーザは、洗濯脱水槽22の上方の注水口85aから洗濯脱水槽22内に流れ落ちる水で手を洗いうことができる。
【0105】
制御部701は、洗濯脱水槽22内への給水量が上限給水量に達した否か、即ち洗濯脱水槽22内の水位が上限水位に達したか否かを監視する(S303)。さらに、制御部701は、洗浄運転が終了したか否かを監視する(S304)。制御部701は、洗浄運転が終了する前に上限水位、即ち上限給水量に達すると(S303:YES)、メインバルブ82とサブバルブ83とを閉鎖して洗濯脱水槽22内への給水を停止し(S305)、給水処理を終了する。さらに、制御部701は、上限給水量に達する前に洗浄運転が終了した場合も(S303:NO→S304:YES)、洗濯脱水槽22内への給水を停止し(S305)、給水処理を終了する。
【0106】
なお、洗浄運転において、貯留タンク60内への洗浄水の補給が行われるとき、この補給に自動投入機構90が使用される。このため、制御部701の制御により、補給が行われている間、洗濯脱水槽22内にはメイン給水路84を通じた給水のみが行われ、補給が終了次第、サブ給水路94および洗剤供給路95を通じた給水が再開される。なお、補給が行われている間、洗濯脱水槽22内へのメイン給水路84を通じた給水が一時的に停止されてもよい。
【0107】
図12の給水処理により、超音波洗浄工程での洗浄運転中に、最大限、上限給水量、即ち上限水位まで、洗濯脱水槽22内に洗剤を含む水が溜められる。
【0108】
図11に戻り、洗浄運転の終了により超音波洗浄工程が終了すると、制御部701は、連続運転コースの運転を一時的に中断し、再開操作が行われるのを待つ(S14)。たとえば、スタートボタン613の操作および上蓋15を閉じる動作の少なくとも一つが再開操作とされる。上蓋15の閉鎖は、図示しない開閉スイッチにより検出できる。
【0109】
ユーザは、超音波洗浄装置50で部分洗いを行った洗濯物を洗濯脱水槽22内に投入するなどし、洗濯運転のための準備が完了すると、再開操作を行う。
【0110】
制御部701は、再開操作が行われると(S14:YES)、洗濯脱水槽22内への上限給水量の給水が完了しているか否かを判定する(S15)。制御部701は、上限給水量の給水が完了していない場合(S15:NO)、上限給水量、即ち上限水位に達するまで、洗濯脱水槽22内へ追加給水を行う(S16)。
【0111】
洗濯脱水槽22内への上限給水量の給水が完了している場合(S15:YES)、あるいは、S16での追加給水により上限給水量の給水が完了すると、制御部701は、洗濯運転を開始し、洗い工程を実行する(S17)。このとき、洗濯脱水槽22内には、既に洗い工程に必要な給水量である上限給水量の水が溜められている。このため、洗い工程では、洗濯脱水槽22内への給水が行われず、直ちにパルセータ24による洗いの動作が開始される。
【0112】
洗い工程が終了すると、制御部701は、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程を順番に実行する(S18、S19、S20)。最終脱水工程が終了することにより洗濯運転が終了すると、連続運転コースの運転が終了する。なお、洗濯運転において、中間脱水工程とすすぎ工程とが、複数回、たとえば2回行われてもよい。
【0113】
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、制御部701は、洗浄運転に続けて洗濯運転が行われる連続運転コースを実行し、当該連続運転コースにおいて、洗浄運転が行われているときに、給水ユニット80に、洗濯運転の洗い工程のための洗濯脱水槽22内への給水を行わせる。この構成によれば、洗浄運転が行われている間に洗い工程のための洗濯脱水槽22内への給水が行われるので、洗浄運転に続けて洗濯運転を行ったときの合計の運転時間を短縮できる。これにより、部分洗いを含めた洗濯物の洗濯に要する時間を短くすることができる。
【0114】
さらに、本実施の形態によれば、給水ユニット80は、洗濯脱水槽22の上方から洗濯脱水槽22内に水を放出する。この構成によれば、ユーザは、洗浄運転中に貯水槽210内の洗浄水が手に付着したときに、洗浄運転時に洗濯脱水槽22内に供給されている水を利用して手を洗うことが可能となる。
【0115】
さらに、本実施の形態によれば、制御部701は、洗浄運転が終了したことに基づいて連続運転コースの運転を中断し、その後、再開操作を検出したことに基づいて連続運転コースの運転を再開する。この構成によれば、部分洗いを行った洗濯物が洗濯脱水槽22内に投入されるなど、洗濯運転のための準備が完了した後に、運転を再開させて、洗濯運転を開始させることができる。
【0116】
さらに、本実施の形態によれば、制御部701は、洗濯脱水槽22内への給水が開始される前に負荷量検出部である回転検出部650が検出した洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量に基づいて、洗い工程に要する洗い給水量を決定し、決定した洗い給水量を、洗浄運転での洗濯脱水槽22への上限給水量に設定する。この構成によれば、洗浄運転中に、洗い給水量の水を洗濯脱水槽22内に溜めることが可能となり、部分洗いを含めた洗濯物の洗濯に要する時間を大きく短縮することが可能となる。
【0117】
さらに、本実施の形態によれば、制御部701は、洗浄運転において、存否検出部である距離センサ640により洗濯物の存在を検出している間、超音波発生体110を動作させる。この構成によれば、超音波洗浄装置50による洗濯物の洗浄が行われていないときには超音波発生体110の動作が停止するので、ユーザが意図せずに動作中の超音波発生体110に触れてしまうことを防止できる。
【0118】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0119】
<変更例1>
図13は、変更例1に係る、連続運転コースの運転制御処理を示すフローチャートである。
図13の連続運転コースの運転制御処理には、
図10(a)の洗浄運転の制御処理と
図12の給水処理とが含まれる。
【0120】
上記実施の形態では、制御部701は、超音波洗浄工程の前に洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量を検出し、検出した負荷量に基づいて、超音波洗浄工程の次に行われる洗濯運転の洗い工程のための洗い給水量を決定し、決定した洗い給水量を上限給水量に設定した。
【0121】
本変更例1では、洗濯物の負荷量に基づいて決定される洗い給水量の最低値が、洗浄運転での洗濯脱水槽22への上限給水量に設定される。さらに、超音波洗浄工程が終了した後に負荷量の検出が行われ、検出された負荷量に基づいて洗い給水量が設定される。
【0122】
図13を参照して、制御部701は、次の超音波洗浄工程で行われる洗濯脱水槽22内への給水に係る上限給水量を設定する(S31)。このとき、洗濯物の負荷量に基づいて決定される洗い給水量の最低値が、上限給水量に設定される。即ち、洗い給水量に相当する洗い水位の最低値が、上限給水量に相当する上限水位に設定される。
【0123】
次に、制御部701は、超音波洗浄工程を実行する(S32)。制御部701は、上記実施の形態の連続運転コースでの超音波洗浄工程と同様、
図10(a)の洗浄運転の制御処理と
図12の給水処理とを実行する。洗浄運転により、洗濯物の部分洗いが行われる。さらに、給水処理により、洗浄運転の間に、最大限、洗濯物の負荷量に基づいて決定される最低の洗い給水量の水が洗濯脱水槽22内に溜められる。
【0124】
制御部701は、超音波洗浄工程が終了すると、連続運転コースの運転を一時的に中断し、再開操作が行われると(S33:YES)、洗浄運転の間の洗濯脱水槽22内への給水量として、当該給水量に相当する洗濯脱水槽22内の水位を、水位センサ620により検出する(S34)。そして、制御部701は、駆動モータ31によりパルセータ24を回転させて、洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量を検出する(S35)。負荷量検出の際、洗濯脱水槽22内には水が溜められているので、回転するパルセータ24には洗濯物による負荷に加えて水の負荷が加わる。水による負荷は、洗浄運転の間に行われた洗濯脱水槽22内への給水量が多いほど大きくなる。よって、制御部701は、洗浄運転の間の洗濯脱水槽22内への給水量が多いほど負荷量が小さくなるように、検出した負荷量の補正を行う(S36)。
【0125】
次に、制御部701は、補正後の負荷量に基づいて、洗い給水量を設定する(S37)。そして、制御部701は、洗濯脱水槽22内への給水を開始し(S38)、洗濯脱水槽22内の水位が、洗い給水量に相当する洗い水位に達すると(S39:YES)、給水を停止する(S40)。
【0126】
その後、制御部701は、上記実施の形態の連続運転コースと同様、洗濯運転を開始し、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程を順番に実行する(S41~S44)。最終脱水工程が終了することにより洗濯運転が終了すると、連続運転コースの運転が終了する。
【0127】
本変更例1の構成によれば、上記実施の形態と同様、洗浄運転が行われている間に洗い工程のための洗濯脱水槽22内への給水が行われるので、部分洗いを含む洗濯物の洗濯に要する時間を短くすることができる。
【0128】
さらに、本変更例1の構成によれば、洗浄運転により部分洗いが行われた洗濯物が確実に洗濯脱水槽22内に収容されている状態で負荷量の検出を行うことができる。さらに、検出した負荷量を、洗浄運転の間の洗濯脱水槽22内への給水量に応じて補正しているので、検出した負荷量を精度よく補正でき、洗い給水量を精度よく設定できる。
【0129】
<その他の変更例>
上記実施の形態では、
図12の給水処理において、制御部701は、洗浄運転での貯水槽210への洗浄水の供給が完了した後に洗濯脱水槽22内への給水を開始した。しかしながら、制御部701が、洗浄運転の開始と同時に洗濯脱水槽22内への給水を開始するようにしてもよい。この場合、貯水槽210への洗浄水の供給に自動投入機構90が使用されるので、洗浄水の供給が完了するまではメイン給水路84を通じた給水のみが行われる。そして。洗浄水の供給完了後、自動投入機構90により洗濯脱水槽22内へ洗剤が投入され、その後は、サブ給水路94および洗剤供給路95を通じた給水が、メイン給水路84を通じた給水に追加される。
【0130】
さらに、上記実施の形態では、
図12の給水処理において、制御部701は、洗濯脱水槽22内への上限給水量まで給水される前に洗浄運転が終了すると、給水を停止した。しかしながら、制御部701が、洗濯脱水槽22内への上限給水量まで給水されるまでは、洗浄運転が終了しても給水を停止させないようにしてもよい。この場合、洗浄運転が終了したときに上限給水量の給水が完了していないとき、制御部701は、給水の完了を待って
図11のS13の超音波洗浄工程を終了し、運転を中断する。さらに、
図11のS16の洗濯脱水槽22内への追加給水は行われない。
【0131】
さらに、上記実施の形態では、パルセータ24を回転させたときの惰性回転量を回転検出部650で検出することにより、洗濯脱水槽22内の洗濯物の負荷量が検出された。しかしながら、負荷量検出の方法は、上記のものに限られず、如何なるものであってもよい。たとえば、パルセータ24を回転させたときに駆動モータ31に流れる電流の大きさを電流検出部で検出することにより、負荷量が検出されるような構成であってもよい。この場合、電流検出部が負荷量検出部となる。
【0132】
さらに、上記実施の形態では、
図10(a)の洗浄運転の制御処理において、洗浄時間が経過したことに基づいて洗浄運転が終了した。しかしながら、終了操作など、他のイベントに基づいて洗浄運転が終了してもよい。
【0133】
さらに、上記実施の形態では、超音波発生体110の下方に洗濯物が存在するか否かを検出するための存否検出部として、距離センサ640が用いられた。しかしながら、たとえば、フォトセンサなど、距離センサ640以外の検出素子が存否検出部として用いられてもよい。さらに、超音波洗浄装置50に、距離センサ640などの存否検出部が備えられず、洗浄運転中に超音波発生体110が常時動作するようにしてもよい。
【0134】
さらに、上記実施の形態では、貯留タンク60が設けられたが、貯留タンク60が設けられず、給水ユニット80から貯水槽210へ、直接、洗浄水が供給される構成が採られてもよい。
【0135】
さらに、上記実施の形態では、水に洗剤が混入されてなる洗浄水が、給水ユニット80により貯留タンク60に供給されて貯水槽210内に溜められた。しかしながら、洗剤が混入されていない水が、給水ユニット80により貯留タンク60に供給されて貯水槽210内に溜められてもよい。
【0136】
さらに、上記実施の形態において、自動投入機構90は、洗剤と柔軟剤とを自動投入可能な構成とされてもよい。この場合、液体の柔軟剤を収容する柔軟剤タンクが設けられる。柔軟剤タンクは、供給パイプと三方バルブとを介して、サブ給水路94に繋がる。すすぎ工程の際、洗剤タンク91からの洗剤の供給と同様な動作により、柔軟剤タンク内の柔軟剤が洗濯脱水槽22内へ供給される。
【0137】
さらに、超音波洗浄装置50の構成は、上記実施の形態の構成に限られず、超音波発生体110が発生した超音波により洗濯物を洗浄できれば、如何なる構成であってもよい。
【0138】
さらに、給水ユニット80および自動投入機構90の構成は、上記実施の形態の構成に限られない。給水ユニット80は、洗濯脱水槽22と貯留タンク60に給水が行えれば、如何なる構成であってもよいし、自動投入機構90は、洗濯脱水槽22と貯留タンク60に洗剤を供給できれば、如何なる構成であってもよい。
【0139】
さらに、上記実施の形態では、給水ユニット80に自動投入機構90が含まれた。しかしながら、給水ユニット80は、自動投入機構を含まない構成とされてもよい。
【0140】
さらに、上記実施の形態では、超音波洗浄装置50が全自動洗濯機1に備えられる。しかしながら、超音波洗浄装置50が、全自動洗濯機1以外の洗濯機、たとえば、ドラム式洗濯機に備えられてもよい。また、超音波洗浄装置50が、たとえば、乾燥機能を有する全自動洗濯乾燥機やドラム式洗濯乾燥機に備えられてもよい。ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機では、外槽内に、洗濯槽であるドラムが配置される。
【0141】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0142】
1 全自動洗濯機(洗濯機)
10 筐体
22 洗濯脱水槽(洗濯槽)
50 超音波洗浄装置
80 給水ユニット(給水部)
110 超音波発生体
640 距離センサ(存否検出部)
650 回転検出部(負荷量検出部)
701 制御部