(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178303
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】編集システム、端末装置、及び編集プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20221125BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20221125BHJP
H04N 21/854 20110101ALI20221125BHJP
【FI】
G06F13/00 650A
H04N7/15 150
H04N21/854
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021085023
(22)【出願日】2021-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100152515
【弁理士】
【氏名又は名称】稲山 朋宏
(72)【発明者】
【氏名】小坂 来造
(72)【発明者】
【氏名】工藤 康博
(72)【発明者】
【氏名】川口 絵美
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA16
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB36
5B084BB12
5B084DC05
5B084DC06
5B084EA47
5C164FA10
5C164MC01P
5C164UB81S
5C164VA06P
5C164VA07P
(57)【要約】
【課題】データのロード(アップロード又はダウンロード)中であっても、入力操作を受け付けて処理することが可能な編集システム、端末装置、及び編集プログラムを提供する。
【解決手段】端末装置3Aは、第1コンテンツ4が表示される位置と、第1コンテンツ4が表示されるサイズとを示す関連情報を、端末装置3Bに送信する(S113a)。端末装置3Bは、端末装置3Aが送信した関連情報を受信する(S117b)。端末装置3Bは、受信した関連情報に基づき、位置及びサイズを特定可能な関連画像41A、42Aを表示する(S119)。端末装置3Bは、関連画像41A、42Aが表示された状態で、関連画像41A、42Aの位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、第1コンテンツ4と異なる第2コンテンツ5を入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける(S301)。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに通信可能な第1端末装置及び第2端末装置を含む編集システムであって、
前記第1端末装置は、
第1コンテンツを受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツが前記第1端末装置の第1表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記第1表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記第2端末装置に送信する第1送信手段と
を備え、
前記第2端末装置は、
前記第1端末装置が送信した前記第1コンテンツ及び前記第1関連情報を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を、前記第2端末装置の第2表示部に表示する第1表示手段と、
前記第1表示手段により前記関連画像が前記第2表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段と
を備えたことを特徴とする編集システム。
【請求項2】
前記第2端末装置は、
前記第1受信手段により前記第1関連情報の受信が完了した後、前記第1コンテンツの受信が完了するまでの間、前記第2受付手段により前記編集操作を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の編集システム。
【請求項3】
前記第1コンテンツのデータ容量は、前記第2コンテンツのデータ容量よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の編集システム。
【請求項4】
前記第1コンテンツは、画像、動画、及び音の少なくとも何れかであり、
前記第2コンテンツは、テキスト及び線画の少なくとも一方であることを特徴とする請求項3に記載の編集システム。
【請求項5】
前記第2端末装置は、
前記第1受信手段により前記第1関連情報の受信が完了した後、前記第1コンテンツの受信が完了するまでの間、前記第1コンテンツの受信中であることを示す受信中画像を、前記第1表示手段により前記第2表示部に更に表示することを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の編集システム。
【請求項6】
前記受信中画像は、進捗インジケータであることを特徴とする請求項5に記載の編集システム。
【請求項7】
前記第2端末装置は、
前記第1サイズを特定可能な閉曲線を前記第1位置に配置した前記関連画像を、前記第1表示手段により前記第2表示部に表示することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の編集システム。
【請求項8】
前記第2端末装置は、
前記第1受信手段により前記第1関連情報の受信が完了した後、前記第1コンテンツの受信が完了するまでの間、前記第2受付手段により前記変更操作を受け付けた場合、変更後の前記関連画像の位置である第2位置と、変更後の前記関連画像のサイズである第2サイズとを示す第2関連情報を、前記第1端末装置に送信する第2送信手段を備えたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の編集システム。
【請求項9】
前記第1端末装置は、
前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツを、前記第1サイズで、前記第1表示部のうち前記第1位置に表示する第2表示手段と、
前記第2端末装置が送信した前記第2関連情報を受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信した前記第2関連情報に基づき、前記第1表示部に表示した前記第1コンテンツの位置を前記第1位置から前記第2位置に変更し、前記第1コンテンツのサイズを前記第1サイズから前記第2サイズに変更する変更手段と
を備えたことを特徴とする請求項8に記載の編集システム。
【請求項10】
前記第1コンテンツは、複数のサブコンテンツを含み、
前記第2端末装置は、
前記複数のサブコンテンツの優先度を受け付ける第3受付手段を備え、
前記第1受信手段により、前記複数のサブコンテンツの各々を、前記第3受付手段により受け付けた優先度の高い順に受信することを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の編集システム。
【請求項11】
前記第2端末装置は、
前記複数のサブコンテンツの優先度の設定が可能な第1設定画像を、前記第2表示部に表示する第3表示手段を備え、
前記第1設定画像により設定された前記複数のサブコンテンツの優先度を、前記第3受付手段により受け付ける
ことを特徴とする請求項10に記載の編集システム。
【請求項12】
前記第1位置及び前記第1サイズは、前記第1表示部の大きさに基づいて規格化された値で示されることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の編集システム。
【請求項13】
前記第2位置及び前記第2サイズは、前記第2表示部の大きさに基づいて規格化された値で示されることを特徴とする請求項8又は9に記載の編集システム。
【請求項14】
他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置であって、
第1コンテンツを受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記他の端末装置に送信する第1送信手段と、
前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツを、前記第1サイズで、前記表示部のうち前記第1位置に表示する第1表示手段と、
前記第1表示手段により前記表示部に表示された前記第1コンテンツの位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項15】
前記第1コンテンツは、複数のサブコンテンツを含み、
前記複数のサブコンテンツの優先度を受け付ける第3受付手段を備え、
前記第1送信手段は、
前記複数のサブコンテンツの各々を、前記第3受付手段により受け付けた優先度の高い順に送信することを特徴とする請求項14に記載の端末装置。
【請求項16】
前記複数のサブコンテンツの優先度の設定が可能な第2設定画像を、前記表示部に表示する第2表示手段を備え、
前記第3受付手段は、
前記第2設定画像により設定された前記複数のサブコンテンツの優先度を受け付ける
ことを特徴とする請求項15に記載の端末装置。
【請求項17】
他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置であって、
前記他の端末装置が送信した第1コンテンツ、及び、前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を前記表示部に表示する第1表示手段と、
前記第1表示手段により前記関連画像が前記表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項18】
他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置のコンピュータに、
第1コンテンツを受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにより受け付けた前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記他の端末装置に送信する第1送信ステップと、
前記第1受付ステップにより受け付けた前記第1コンテンツを、前記第1サイズで、前記表示部のうち前記第1位置に表示する第1表示ステップと、
前記第1表示ステップにより前記表示部に表示された前記第1コンテンツの位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付ステップと
を実行させるための編集プログラム。
【請求項19】
他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置のコンピュータに、
前記他の端末装置が送信した第1コンテンツ、及び、前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップにより受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を前記表示部に表示する第1表示ステップと、
前記第1表示ステップにより前記関連画像が前記表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付ステップと
を備えたことを特徴とする編集プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編集システム、端末装置、及び編集プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の電子黒板、通信管理システム、及び画像保存装置を含む通信システムを開示する。通信システムでは、複数の電子黒板の各々に表示される資料画像を参加者間で共有することが可能となる。又、通信システムでは、容量が互いに相違する画像データとストロークデータとの夫々について、電子黒板における受信完了のタイミングが異なっても、参加者間でコミュニケーションが円滑に行われるように、次の処理が行われる。
【0003】
第1電子黒板は、画像保存装置に対する画像データの送信前に、通信管理システムを介して第2電子黒板にアップロード開始通知を送信する。第2電子黒板は、アップロード開始通知を受信した場合、画像データのダウンロードの時間経過を視覚的に示す砂時計等の画像を表示する。第2電子黒板は、第1電子黒板による画像データのアップロードが終了する前に、通信管理システムを介して第1電子黒板からストロークデータを受信した場合、ストロークデータに基づきストローク画像を表示する。通信管理システムは、第1電子黒板による画像データのアップロードが完了した場合、第2電子黒板に対してアップロード完了通知を送信する。第2電子黒板は、アップロード完了通知を受信した場合、画像保存装置から画像データをダウンロードし、砂時計等の画像の代わりに画像データを表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の通信システムにおいて、例えば第2電子黒板は、画像データのダウンロードが完了するまでの間、参加者によるストロークデータの入力操作を受け付けられない可能性がある。又、第2電子黒板は、仮にストロークデータの入力操作を受け付けて表示できた場合でも、受け付けたストロークデータを第1電子黒板に送信し、第1電子黒板に表示させることができない可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、データのロード(アップロード又はダウンロード)中であっても、入力操作を受け付けて処理することが可能な編集システム、端末装置、及び編集プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様に係る編集システムは、互いに通信可能な第1端末装置及び第2端末装置を含む編集システムであって、前記第1端末装置は、第1コンテンツを受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツが前記第1端末装置の第1表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記第1表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記第2端末装置に送信する第1送信手段とを備え、前記第2端末装置は、前記第1端末装置が送信した前記第1コンテンツ及び前記第1関連情報を受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を、前記第2端末装置の第2表示部に表示する第1表示手段と、前記第1表示手段により前記関連画像が前記第2表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
第1態様において、第2端末装置は、第1コンテンツの受信が完了したか否かに関わらず、編集操作を受け付けることができる。このため編集システムは、編集操作に応じたコンテンツを、第1端末装置と第2端末装置との間で早期に共有できる。
【0009】
本発明の第2態様に係る端末装置は、他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置であって、第1コンテンツを受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記他の端末装置に送信する第1送信手段と、前記第1受付手段により受け付けた前記第1コンテンツを、前記第1サイズで、前記表示部のうち前記第1位置に表示する第1表示手段と、前記第1表示手段により前記表示部に表示された前記第1コンテンツの位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
第2態様において、端末装置は、第1コンテンツの送信が完了したか否かに関わらず、編集操作を受けるけることができる。このため端末装置は、編集操作に応じたコンテンツを、他の端末装置との間で早期に共有化できる。
【0011】
本発明の第3態様に係る端末装置は、他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置であって、前記他の端末装置が送信した第1コンテンツ、及び、前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報を受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を前記表示部に表示する第1表示手段と、前記第1表示手段により前記関連画像が前記表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
第3態様において、端末装置は、第1コンテンツの受信が完了したか否かに関わらず、編集操作を受け付けることができる。このため通信端末は、編集操作に応じたコンテンツを、他の端末装置との間で早期に共有できる。
【0013】
本発明の第4態様に係る編集プログラムは、他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置のコンピュータに、第1コンテンツを受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにより受け付けた前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報、及び前記第1コンテンツを、前記他の端末装置に送信する第1送信ステップと、前記第1受付ステップにより受け付けた前記第1コンテンツを、前記第1サイズで、前記表示部のうち前記第1位置に表示する第1表示ステップと、前記第1表示ステップにより前記表示部に表示された前記第1コンテンツの位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付ステップとを実行させる。第4態様によれば、第2態様と同様の効果を奏する。
【0014】
本発明の第5態様に係る編集プログラムは、他の端末装置との間で通信を行うことが可能な端末装置のコンピュータに、前記他の端末装置が送信した第1コンテンツ、及び、前記第1コンテンツが表示部に表示される位置である第1位置と、前記第1コンテンツが前記表示部に表示されるサイズである第1サイズとを示す第1関連情報を受信する第1受信ステップと、前記第1受信ステップにより受信した前記第1関連情報に基づき、前記第1位置及び前記第1サイズを特定可能な関連画像を前記表示部に表示する第1表示ステップと、前記第1表示ステップにより前記関連画像が前記表示部に表示された状態で、前記関連画像の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する変更操作、及び、前記第1コンテンツと異なる第2コンテンツを入力する入力操作の少なくとも一方である編集操作を受け付ける第2受付ステップとを備えたことを特徴とする。第5態様によれば、第3態様と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0017】
<編集システム1の概要>
図1を参照し、編集システム1の概要について説明する。編集システム1は、サーバ装置2及び端末装置3A、3B、3C(以下、総称して「端末装置3」という。)を有する。サーバ装置2は、ネットワーク回線9を介してアクセスポイント9Aと通信可能に接続する。端末装置3は、アクセスポイント9Aと無線により通信可能に接続する。このため、サーバ装置2と端末装置3とは、ネットワーク回線9及びアクセスポイント9Aを介して相互に通信可能である。端末装置3は、周知のタブレット端末である。
【0018】
サーバ装置2は、CPU21、記憶部22、及び通信インターフェース(I/F)23を有する。CPU21は、サーバ装置2の制御全般を司る。記憶部22には、CPU21が実行するためのサーバプログラム、コンテンツC等が記憶される。通信I/F23は、ネットワーク回線9及びアクセスポイント9Aを介して端末装置3と通信を行う為の通信モジュールである。
【0019】
コンテンツCの具体例として、第1コンテンツ4及び第2コンテンツ5がある。第1コンテンツ4には、静止画(以下、「画像」という。)、動画、及び音が含まれる。画像のファイル形式は、例えばJPEG、GIF、PNG、TIFF、BMP等である。動画のファイル形式は、例えばMP4、AVI、MPEG、WMV等である。音のファイル形式は、例えばWAVE、AIFF、MP3、AAC等である。第2コンテンツ5には、テキスト及び線画が含まれる。テキストのファイル形式は、例えばTXT、HTML等である。線画は、例えば複数の線分の各々の開始点及び終了点の座標データを含む。第1コンテンツ4のデータ容量は、第2コンテンツ5のデータ容量よりも大きい。
【0020】
端末装置3は、CPU31、記憶部32、表示部33、入力部34、及び通信I/F35を有する。CPU31は、端末装置3の制御全般を司る。記憶部32には、CPU31が実行するための編集プログラム、コンテンツC等が記憶される。表示部33は液晶ディスプレイである。入力部34は、表示部33の表面に設けられたタッチパネルである。通信I/F35は、ネットワーク回線9及びアクセスポイント9Aを介してサーバ装置2と通信を行う為の通信モジュールである。
【0021】
編集システム1では、端末装置3において所定のアプリケーションが実行されることにより、端末装置3間で共有化された矩形状の表示領域(以下、「ノートN」という。)が表示部33に全画面表示される。例えば、端末装置3A~3C間でノートNが共有化された場合、端末装置3AにおいてノートNにインポートされた第1コンテンツ4や、ノートNに入力された第2コンテンツ5は、端末装置3A~3Cの夫々のノートNに表示され、閲覧可能となる。又、例えば、端末装置3AにおいてコンテンツCが編集する操作が入力部34を介して入力された場合、端末装置3B~3CのそれぞれのノートNに表示されたコンテンツCは、編集後の状態に更新される。なお、「コンテンツCの編集」とは、ノートNに配置されたコンテンツCについて移動や拡縮等が行われることを示す。
【0022】
なお、編集プログラムは、端末装置3が読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよい。端末装置3は、記録媒体に記憶された編集プログラムを読み出して記憶部32に記憶してもよい。又、編集プログラムは、サーバ装置2からダウンロードされることにより端末装置3に提供されてもよい。端末装置3は、ダウンロードした編集プログラムを記憶部32に記憶してもよい。
【0023】
<通信シーケンス>
図2~
図6を参照し、編集システム1における通信シーケンスについて説明する。なお
図2~
図6では、端末装置3のうち端末装置3A、3Bのみ示し、端末装置3Cは省略されている。サーバ装置2のCPU21は、記憶部22に記憶されたサーバプログラムを読み出して実行することにより、通信シーケンスを実行する。端末装置3のCPU31は、記憶部32に記憶された編集プログラムを読み出して実行することにより、通信シーケンスを実行する。以下、サーバ装置2のCPU21が処理を行うことを、「サーバ装置2が処理を行う。」と言い換える。端末装置3のCPU31が処理を行うことを、「端末装置3が処理を行う」と言い換える。
【0024】
<基本通信シーケンス)>
図2を参照し、後述の第1通信シーケンス~第4通信シーケンス(
図3~
図6参照)の基本となる基本通信シーケンスについて説明する。端末装置3Aは、第1コンテンツ4として画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をノートNにインポートする入力操作を、入力部34を介して受け付ける。又、端末装置3Aは、インポートされた画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の夫々のノートN内における位置を指定する入力操作を、入力部34を介して受け付ける(S11)。
【0025】
端末装置3Aは、ノートN内のうち指定された位置に、インポートされた画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42を配置して表示する(S101)。ノートN内に配置された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42は、夫々矩形状を有する。
【0026】
端末装置3Aは、第2コンテンツ5として線画コンテンツ51を入力する入力操作を、入力部34を介して受け付ける(S11)。線画コンテンツ51の入力操作は、ノートN内の特定の位置を指定して行われる。端末装置3Aは、ノートN内のうち指定された位置に線画コンテンツ51を配置して表示する(S101)。すなわち、S11で受け付けた線画コンテンツ51が、S101でノートNに配置して表示される。
【0027】
端末装置3Aは更に、端末装置3Bとの間でノートNの共有を開始する入力操作を、入力部34を介して受け付ける(S103)。端末装置3Aは、ノートNを共有する端末装置3として端末装置3Bを招待する為に、サーバ装置2に招待通知を送信する(S105a)。サーバ装置2は、招待通知を受信する(S105b)。サーバ装置2は、受信した招待通知を端末装置3Bに送信する(S107a)。端末装置3Bは招待通知を受信する(S107b)。
【0028】
端末装置3Bは、端末装置3Aとの間でノートNの共有を許可するか否かを選択可能な選択画面を、表示部33に表示する。端末装置3Bは、選択画面を介してノートNの共有を許可する入力操作を受け付けた場合、招待を受諾する為に、サーバ装置2に受諾通知を送信する(S109a)。サーバ装置2は、受諾通知を受信する(S109b)。サーバ装置2は、受信した受諾通知を端末装置3Aに送信する(S111a)。端末装置3Aは受諾通知を受信する(S111b)。
【0029】
端末装置3Aは、端末装置3Bとの間でノートNを共有する為に、次の処理を行う。端末装置3Aは、S11で受け付けた線画コンテンツ51、及び、ノートN内における線画コンテンツ51の位置及びサイズを特定する。なお、線画コンテンツ51を含む第2コンテンツ5の位置は、第2コンテンツ5が内接する矩形の左上の隅のXY座標により示され、第2コンテンツ5のサイズは、第2コンテンツ5が内接する矩形の左右方向及び上下方向の長さにより示される。又、端末装置3Aは、ノートNに配置された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の夫々の位置及びサイズを特定する。なお、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42を含む第1コンテンツ4の位置は、第1コンテンツ4を囲む矩形状の枠の左上の隅のXY座標により示され、第1コンテンツ4のサイズは、第1コンテンツ4を囲む矩形状の枠の左右方向及び上下方向の長さにより示される。
【0030】
なお上記において、位置を示すXY座標のX軸方向は左右方向と一致し、Y軸方向は上下方向と一致する。XY座標の基準点(0,0)は、表示部33の左上の隅の点である。X軸座標の値は、表示部33の右上の隅の点のX座標を1とした場合の割合で示される。Y軸座標の値は、表示部33の左下の隅の点のY座標を1とした場合の割合で示される。サイズを示す左右方向の長さは、表示部33の左右方向の長さを1とした場合の割合で示される。サイズを示す上下方向の長さは、表示部33の上下方向の長さを1とした場合の割合で示される。つまり、位置及びサイズは、表示部33の大きさに基づいて規格化された値で示される。
【0031】
以下、ノートNに配置された第1コンテンツ4及び第2コンテンツ5の夫々の位置及びサイズを示す情報を、「関連情報」という。画像コンテンツ41の関連情報を「画像関連情報」という。動画コンテンツ42の関連情報を「動画関連情報」という。線画コンテンツ51の関連情報を「線画関連情報」という。
【0032】
端末装置3Aは、線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を、サーバ装置2に送信する(S113a)。次に、端末装置3Aは、サーバ装置2に対する画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の送信を開始することにより、夫々のアップロードを開始する(S115a)。
【0033】
サーバ装置2は、端末装置3Aから送信された線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信する(S113b)。サーバ装置2は、受信した線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を、端末装置3Bに送信する(S117a)。又、サーバ装置2は、端末装置3Aがアップロードを開始した画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の受信を開始する。サーバ装置2は、受信した画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42を記憶部22に記憶する。
【0034】
端末装置3Bは、サーバ装置2から送信された線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信する(S117b)。端末装置3Bは、線画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、線画コンテンツ51をノートNに配置し、表示部33に表示する(S119)。なお、線画コンテンツ51が内接する矩形の左上の隅の位置は、線画関連情報により示される位置と一致する。又、線画コンテンツ51が内接する矩形の左右方向及び上下方向の長さは、線画関連情報により示されるサイズと一致する。これにより、端末装置3AにおいてノートNに配置された線画コンテンツ51と同じ位置及びサイズで、端末装置3BのノートNに線画コンテンツ51が表示される。
【0035】
又、端末装置3Bは、画像関連情報により示される位置及びサイズに基づき、関連画像41AをノートNに配置して表示部33に表示する(S119)。同様に、端末装置3Bは、動画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、関連画像42AをノートNに配置して表示部33に表示する(S119)。
【0036】
関連画像41A、42Aは、夫々、矩形状の閉曲線である。関連画像41Aの左上の隅の位置は、画像関連情報により示される位置と一致する。関連画像41Aの左右方向及び上下方向の長さは、画像関連情報により示されるサイズと一致する。関連画像42Aの左上の隅の位置は、動画関連情報により示される位置と一致する。関連画像42Aの左右方向及び上下方向の長さは、動画関連情報により示されるサイズと一致する。このため、関連画像41A、42Aは、各々、端末装置3AにおいてノートNに配置された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の位置及びサイズを特定可能である。
【0037】
又、端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に、砂時計で示される進捗インジケータ40を表示する(S119)。進捗インジケータ40は、端末装置3Aからのアップロードが開始された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2が受信中であることを示す。
【0038】
サーバ装置2は、S115aで端末装置3Aからのアップロードが開始された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の受信が全て完了した場合(S115b)、端末装置3Bに受信完了を通知する為に、完了通知を端末装置3Bに送信する(S121a)。完了通知には、受信が完了したコンテンツCの種別(画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42)が含められる。端末装置3Bは、完了通知を受信する(S121b)。
【0039】
完了通知を受信した端末装置3Bは、完了通知に含まれる種別を取得し、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42を特定する。端末装置3Bは、サーバ装置2から画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をダウンロードすることを要求する為、ダウンロード要求をサーバ装置2に送信する(S123a)。ダウンロード要求には、ダウンロードを要求するコンテンツCの種別が含められる。サーバ装置2は、ダウンロード要求を受信する(S123b)。
【0040】
サーバ装置2は、ダウンロード要求に含まれる種別を取得し、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42を特定する。サーバ装置2は、記憶部22に記憶された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の端末装置3Bに対する送信を開始する(S125a)。端末装置3Bは、サーバ装置2からの送信が開始された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードを開始する。
【0041】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが全て完了した場合(S125b)、S119で表示した進捗インジケータ40を、ノートNから消去する。又、端末装置3Bは、S119で表示した関連画像41Aの代わりに、受信した画像コンテンツ41をノートNに配置して表示する(S127)。端末装置3Bは、関連画像42Aの代わりに、受信した動画コンテンツ42をノートNに配置して表示する(S127)。このとき、端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42がちょうど収まるように、夫々のサイズを調整する。
【0042】
画像コンテンツ41の左上の隅の位置は、S117bで受信した画像関連情報により示される位置と一致する。画像コンテンツ41の左右方向及び上下方向の長さは、S117bで受信した画像関連情報により示されるサイズと一致する。同様に、動画コンテンツ42の左上の隅の位置は、S117bで受信した動画関連情報により示される位置と一致する。動画コンテンツ42の左右方向及び上下方向の長さは、S117bで受信した動画関連情報により示されるサイズと一致する。つまり、端末装置3BのノートNに配置された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の位置及びサイズは、各々、端末装置3AにおいてノートNに配置された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の位置及びサイズと一致する。これにより、端末装置3A、3B間でのノートNの共有が完了する。
【0043】
<基本通信シーケンスの作用、効果、特記事項>
端末装置3Bは、画像関連情報及び動画関連情報を受信してから(S117b)、第1コンテンツ4(画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42)のダウンロードが完了する(S125b)までの間、関連画像41A、42AをノートNに配置して表示する(S119)。これにより端末装置3Bは、第1コンテンツ4が表示される位置及びサイズを、第1コンテンツ4のダウンロードが完了する前に、ユーザに認識させることができる。
【0044】
端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に進捗インジケータ40を表示する(S119)。これにより端末装置3Bは、サーバ装置2による第1コンテンツ4のアップロード中、及び、端末装置3Bによる第1コンテンツ4のダウンロード中であることを、ユーザに認識させることができる。
【0045】
端末装置3Bは、S117bで線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信した場合、関連画像41A、42Aのみ表示し、進捗インジケータ40を表示しなくてもよい。端末装置3Bは、S121bで完了通知を受信した後、S125bで第1コンテンツ4のダウンロードが全て完了するまでの間のみ、進捗インジケータ40を表示してもよい。
【0046】
関連画像41A、42Aの形状は、矩形の閉曲線に限定されず、他の形状を有する閉曲線であってもよい。例えば関連画像41A、42Aの形状は、円形、楕円形、矩形を除く多角形等でもよい。すなわち、コンテンツCの表示範囲が一見して明確になればよい。
【0047】
端末装置3Bは、進捗インジケータ40として砂時計を表示したが、進捗インジケータ40は砂時計に限定されず、他の周知の様々な進捗インジケータを表示してもよい。例えば端末装置3Bは、プログレスバー、スローバー、スプラッシュスクリーン、スピニングホイール等を進捗インジケータ40として表示してもよい。
【0048】
端末装置3Bは、進捗インジケータ40の代わりに、第1コンテンツ4のロード中であることを示す他の情報を表示してもよい。例えば端末装置3Bは、「画像コンテンツ41/動画コンテンツ42のロード中です」の文字を、進捗インジケータ40の代わりに、関連画像41A、42Aの内部に表示してもよい。
【0049】
端末装置3Bは、S117bで線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信した後、S121bで完了通知を受信するまでの間、サーバ装置2におけるアップロードの進捗状況を示すデータを、サーバ装置2から受信してもよい。端末装置3Bは、サーバ装置2におけるアップロードの進捗状況を示す情報(例えば、「アップロード残り○%です。」等の文字)を、進捗インジケータ40の代わりに、関連画像41A、42Aの内部に表示してもよい。端末装置3Bは、S121bで完了通知を受信した後、サーバ装置2からのダウンロードの進捗状況を示す情報(例えば、「ダウンロード残り○%です。」等の文字)を、進捗インジケータ40の代わりに、関連画像41A、42Aの内部に表示してもよい。
【0050】
<第1実施態(第1通信シーケンス)>
図3を参照し、第1実施形態に係る第1通信シーケンスについて説明する。第1通信シーケンスは、端末装置3Aにおいて画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のアップロードが完了する前に、端末装置3Aに対して編集操作(変更操作及び入力操作)が入力される点で、第1通信シーケンスと相違する。
【0051】
端末装置3Aは、S115aで開始された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のアップロードが完了するまでの間に、S101でノートNに配置された画像コンテンツ41の位置及びサイズを変更する変更操作を受け付ける(S201)。この場合、端末装置3Aは、ノートNに配置された画像コンテンツ41の位置及びサイズを、変更操作に応じて変更する(S203)。又、端末装置3Aは、S115aで開始された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のアップロードが完了するまでの間に、新たな第2コンテンツ5として線画コンテンツ52をノートNに入力する入力操作を受け付ける(S201)。線画コンテンツ52の入力操作は、ノートN内の特定の位置を指定して行われる。端末装置3Aは、ノートN内のうち指定された位置に線画コンテンツ52を配置して表示する(S203)。
【0052】
端末装置3Aは、入力操作により入力された線画コンテンツ52の位置及びサイズを特定する。端末装置3Aは、線画コンテンツ52、及び、特定した線画コンテンツ52の位置及びサイズを示す線画関連情報を、サーバ装置2に送信する(S205a)。又、端末装置3Aは、変更操作に応じて変更された画像コンテンツ41の位置及びサイズを示す画像関連情報(以下、「編集関連情報」という。)を、サーバ装置2に送信する(S205a)。
【0053】
サーバ装置2は、端末装置3Aから送信された線画コンテンツ52、線画関連情報、及び編集関連情報を受信する(S205b)。サーバ装置2は、受信した線画コンテンツ52、線画関連情報、及び編集関連情報を、端末装置3Bに送信する(S207a)。端末装置3Bは、サーバ装置2から送信された線画コンテンツ52、線画関連情報、及び編集関連情報を受信する(S207b)。
【0054】
端末装置3Bは、受信した線画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、線画コンテンツ52をノートNに新たに配置し、表示部33に表示する(S209)。端末装置3Bは、ノートNに配置された関連画像41A、42A及び進捗インジケータ40のうち、画像コンテンツ41に対応する関連画像41A及び進捗インジケータ40の位置を、編集関連情報により示される位置に変更する(S209)。更に、端末装置3Bは、位置を変更した関連画像41A及び進捗インジケータ40のサイズを、編集関連情報により示されるサイズに変更する(S209)。
【0055】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが完了した場合(S125b)、S209で表示した進捗インジケータ40を、ノートNから消去する。又、端末装置3Bは、S209で位置及びサイズを変更した関連画像41Aの代わりに、画像コンテンツ41をノートNに配置して表示する(S211)。更に、端末装置3Bは、関連画像42Aの代わりに動画コンテンツ42をノートNに配置して表示する(S211)。このとき、端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42がちょうど収まるように、夫々のサイズを調整する。
【0056】
端末装置3BのノートNに配置された線画コンテンツ51、52、画像コンテンツ41、及び動画コンテンツ42の夫々の位置及びサイズは、端末装置3Aにおいて編集操作後のノートNに配置された線画コンテンツ51、52、画像コンテンツ41、及び動画コンテンツ42の夫々の位置及びサイズと一致する。
【0057】
<第1実施形態の作用、効果、特記事項>
端末装置3Aは、第1コンテンツ4のアップロードが完了したか否かに関わらず、編集操作を受けるけることができる(S201)。このため端末装置3Aは、編集操作に応じて編集されたコンテンツC(例えば、線画コンテンツ52、または画像コンテンツ41)を、端末装置3Bとの間で早期に共有できる。
【0058】
端末装置3Aは、第1コンテンツ4のアップロードを開始する前(~S115a)に、編集操作を受け付けてもよい。この場合、端末装置3Aは、線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を送信した後(S113a)、サーバ装置2を介して端末装置3Bに、線画コンテンツ52、線画関連情報、及び編集関連情報を送信してもよい。
【0059】
端末装置3Aは、第1コンテンツ4のアップロードが完了した後、端末装置3Bによる第1コンテンツ4のダウンロードが開始される前までの間(S115b~S125a)に、編集操作を受け付けてもよい。
【0060】
端末装置3Aは、端末装置3Bによる第1コンテンツ4のダウンロードが実行されている最中(S125a~S125b)に、編集操作を受け付けてもよい。この場合、端末装置3Aは、端末装置3Bによる第1コンテンツ4のダウンロードが実行されている最中に、サーバ装置2を介して端末装置3Bに、線画コンテンツ52、線画関連情報、及び編集関連情報を送信してもよい。
【0061】
<第2実施形態(第2通信シーケンス)>
図4を参照し、第2実施形態に係る第2通信シーケンスについて説明する。第2通信シーケンスは、端末装置3Bにおいて画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが完了する前に、端末装置3Bに対して編集操作(変更操作及び入力操作)が入力される点で、第1通信シーケンスと相違する。
【0062】
端末装置3Bは、S123aでダウンロード要求をサーバ装置2に送信した後、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが完了するまでの間に、S119でノートNに配置された関連画像42Aの位置及びサイズを変更する変更操作を受け付ける(S301)。この場合、端末装置3Bは、ノートNに配置された関連画像42Aの位置及びサイズを、変更操作に応じて変更する(S303)。又、端末装置3Bは、S123aでダウンロード要求をサーバ装置2に送信した後、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが完了するまでの間に、新たな第2コンテンツ5として線画コンテンツ53を入力する入力操作を受け付ける(S301)。線画コンテンツ53の入力操作は、ノートN内の特定の位置を指定して行われる。端末装置3Bは、ノートN内のうち指定された位置に線画コンテンツ53を配置して表示する(S303)。
【0063】
端末装置3Bは、入力操作により入力された線画コンテンツ53の位置及びサイズを特定する。端末装置3Bは、線画コンテンツ53、及び、特定した線画コンテンツ53の位置及びサイズを示す線画関連情報を、サーバ装置2に送信する(S305a)。又、端末装置3Aは、変更操作に応じて変更された関連画像42Aの位置及びサイズを示す編集関連情報を、サーバ装置2に送信する(S305a)。
【0064】
サーバ装置2は、端末装置3Bから送信された線画コンテンツ53、線画関連情報、及び編集関連情報を受信する(S305b)。サーバ装置2は、受信した線画コンテンツ53、線画関連情報及び編集関連情報を、端末装置3Aに送信する(S307a)。端末装置3Aは、サーバ装置2から送信された線画コンテンツ53、線画関連情報、及び編集関連情報を受信する(S307b)。
【0065】
端末装置3Aは、受信した線画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、線画コンテンツ53をノートNに新たに配置し、表示部33に表示する(S309)。端末装置3Aは、ノートNに配置された動画コンテンツ42の位置を、編集関連情報により示される位置に変更する(S309)。更に、端末装置3Aは、位置を変更した動画コンテンツ42のサイズを、編集関連情報により示されるサイズに変更する(S309)。
【0066】
端末装置3AのノートNに配置された線画コンテンツ51、53、画像コンテンツ41、及び動画コンテンツ42の夫々の位置及びサイズは、端末装置3Bにおいて編集操作後のノートNに配置された線画コンテンツ51、53、画像コンテンツ41、及び動画コンテンツ42の夫々の位置及びサイズと一致する。
【0067】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のダウンロードが完了した場合(S125b)、S303で表示した関連画像41A、42Aの内部の進捗インジケータ40を、ノートNから消去する。又、端末装置3Bは、関連画像41Aの代わりに画像コンテンツ41をノートNに配置して表示する(S311)。更に、端末装置3Bは、S303で位置及びサイズを変更した関連画像42Aの代わりに、動画コンテンツ42をノートNに配置して表示する(S311)。このとき、端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42がちょうど収まるように、夫々のサイズを調整する。
【0068】
<第2実施形態の作用、効果、特記事項>
端末装置3Bは、第1コンテンツ4のダウンロードが完了したか否かに関わらず、編集操作を受け付けることができる(S301)。このため端末装置3Bは、編集操作に応じて編集されたコンテンツCを、端末装置3Aとの間で早期に共有できる。
【0069】
なお、端末装置3Bは、画像関連情報及び動画関連情報を受信してから(S117b)、第1コンテンツ4のダウンロードが完了する(S125b)までの間、関連画像41A、42AをノートNに配置して表示する(S119)。この場合、例えば、ユーザによる編集操作に応じてノートNに配置された第2コンテンツ5に重ねて、ダウンロードが完了した第1コンテンツ4が配置されることを抑制できる。このように端末装置3Bは、早い段階で関連画像41A、42Aを表示することにより、ユーザが行う編集操作が無効になることを回避できる。
【0070】
端末装置3Bは、S117bで画像関連情報及び動画関連情報を受信した後、S125bで第1コンテンツ4のダウンロードが完了するまでの間、編集操作(S301)を受け付けることができる。従って、端末装置3Bは、サーバ装置2による第1コンテンツ4のアップロード中や、サーバ装置2からの第1コンテンツ4のダウンロード中であっても、編集操作を受け付けることができる。特に、第2コンテンツ5のデータ容量は、第1コンテンツ4のデータ容量よりも小さいので、端末装置3Bは、第2コンテンツ5の入力操作を受け付けた場合でも、入力操作に伴う処理を行うことができる。なお、第1コンテンツ4は、画像、動画、及び音の少なくとも何れかであり、第2コンテンツ5は、テキスト及び線画の少なくとも一方である。このため、端末装置3Bは、画像、動画、及び音(第1コンテンツ4)のアップロード及びダウンロード中に、テキスト及び線画(第2コンテンツ5)の入力操作を受け付け、入力操作に伴う処理を行うことができる。
【0071】
端末装置3Bは、画像関連情報及び動画関連情報の受信が完了した後(S117b)、第1コンテンツ4のダウンロードが完了する(S125b)までの間に、変更操作を受け付け(S301)、線画コンテンツ53、線画関連情報、編集関連情報等をサーバ装置2に送信し(S305a)、サーバ装置2が端末装置3Aに送信する(307a)。このため、端末装置3Bは、端末装置3Aによる第1コンテンツ4のアップロード中、及び、端末装置3Bによる第1コンテンツ4のダウンロード中であっても、受け付けた変更操作に基づいて、線画コンテンツ53、線画関連情報、及び編集関連情報を端末装置3Aに送信できる。
【0072】
端末装置3Aは、端末装置3Bから送信された線画コンテンツ53、線画関連情報、及び編集関連情報を受信する(S307b)。端末装置3Aは、受信した線画コンテンツ53及び線画関連情報に基づき、ノートNに線画コンテンツ53を配置して表示する(S309)。又、端末装置3Aは、受信した編集関連情報に基づき、ノートNに配置された画像コンテンツ41の位置を変更する(S309)。このように、端末装置3Aは、第1コンテンツ4のロード中であっても、端末装置3Bが受け付けた編集操作に応じ、表示部33に第2コンテンツ5を新たに表示したり、表示部33に表示された第1コンテンツ4の位置及びサイズを変更したりできる。
【0073】
端末装置3Bは、S117bで画像関連情報及び動画関連情報を受信した後、S121bで完了通知を受信するまでの間に、編集操作を受け付けてもよい。つまり、端末装置3Bは、サーバ装置2による第1コンテンツ4のアップロードが実行されている最中に、編集操作を受け付けてもよい。この場合、端末装置3Bは、サーバ装置2による第1コンテンツ4のアップロードが実行されている最中に、サーバ装置を介して端末装置3Aに、線画コンテンツ53、線画関連情報、及び編集関連情報を送信してもよい。
【0074】
端末装置3Bは、S121bでアップロードの完了通知を受信した後、第1コンテンツ4のダウンロードを開始する前までの間(S121b~S125a)に、編集操作を受け付けてもよい。
【0075】
第1コンテンツ4は、画像、動画、及び音に限定されず、他の種類のコンテンツCであってもよい。第2コンテンツ5は、テキスト及び線画に限定されず、他の種類のコンテンツCであってもよい。第1コンテンツ4のデータ容量と第2コンテンツ5のデータ容量とは同一であってもよいし。第1コンテンツ4のデータ容量よりも第2コンテンツ5のデータ容量の方が大きくてもよい。
【0076】
S301の入力操作により、第2コンテンツ5に代えて第1コンテンツ4が入力されてもよい。このような第1コンテンツ4の具体例として、端末装置3Bに設けられたカメラにより撮影された動画が挙げられる。この場合、端末装置3Bは、S125bで第1コンテンツ4のダウンロードが完了する前に、入力操作に応じて第1コンテンツ4をノートNに配置して表示してもよい。
【0077】
端末装置3Aは、S309の処理により、ノートNに配置された動画コンテンツ42の位置を、編集関連情報により示される位置に変更した。この場合、例えば端末装置3Aは、移動後の動画コンテンツ42をノートNに表示させるための準備ができるまでの間、動画コンテンツ42の代わりに進捗インジケータを表示させてもよい。
【0078】
<第3実施形態(第3通信シーケンス)>
図5を参照し、第3実施形態に係る第3通信シーケンスについて説明する。第3通信シーケンスは、端末装置3Bが画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2からダウンロードする場合の手順が、第1通信シーケンスと相違する。その他の処理は、第1通信シーケンスと同一である。
【0079】
端末装置3Bは、サーバ装置2から送信された線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信する(S117b)。端末装置3Bは、線画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、線画コンテンツ51をノートNに配置し、表示部33に表示する(S401)。端末装置3Bは、画像関連情報及び動画関連情報により示される位置及びサイズに基づき、関連画像41A、42AをノートNに配置して表示部33に表示する(S401)。端末装置3Bは、関連画像41A、42Aの内部に進捗インジケータ40を表示する(S401)。
【0080】
更に、端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2からダウンロードするときの優先度を設定する為の設定画像43、44を、ノートNに配置して表示する(S401)。設定画像43は、関連画像41Aに重ねて表示される選択ボタンであり、画像コンテンツ41を優先的にダウンロードするときに選択される。設定画像44は、関連画像42Aに重ねて表示される選択ボタンであり、動画コンテンツ42を優先的にダウンロードするときに選択される。
【0081】
例えば端末装置3Bは、設定画像44を選択する操作を、入力部34を介して受け付ける(S403)。端末装置3Bは、受け付けた操作に基づき、優先的にダウンロードする第1コンテンツ4として、設定画像44が対応付けられた動画コンテンツ42を特定する。
【0082】
端末装置3Bは、サーバ装置2から完了通知を受信した場合(S121b)、ダウンロード要求をサーバ装置2に送信する(S123a)。このとき、端末装置3Bは、優先的にダウンロードする第1コンテンツ4として動画コンテンツ42を通知する優先情報を、ダウンロード要求に含める。サーバ装置2は、ダウンロード要求を受信する(S123b)。
【0083】
サーバ装置2は、記憶部22に記憶された画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のうち、優先情報により通知された動画コンテンツ42の送信を開始する(S405a)。端末装置3Bは、サーバ装置2から送信開始された動画コンテンツ42のダウンロードを開始する。
【0084】
端末装置3Bは、動画コンテンツ42のダウンロードが完了した場合(S405b)、S401で表示した関連画像42Aに含まれる進捗インジケータ40をノートNから消去する。端末装置3Bは、受信した動画コンテンツ42を、関連画像42Aの代わりにノートNに配置して表示する(S407)。なお、S401で表示された関連画像41A、及び、関連画像41Aに含まれる進捗インジケータ40は、ノートNに配置されたまま維持される。
【0085】
サーバ装置2は、動画コンテンツ42の送信が完了した後、次に、記憶部22に記憶された画像コンテンツ41の送信を開始する(S409a)。端末装置3Bは、サーバ装置2から送信開始された画像コンテンツ41のダウンロードを開始する。
【0086】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41のダウンロードが完了した場合(S409b)、S401で表示した関連画像41Aに含まれる進捗インジケータ40をノートNから消去する。端末装置3Bは、受信した画像コンテンツ41を、関連画像41Aの代わりにノートNに配置して表示する(S411)。
【0087】
<第3実施形態の作用、効果、特記事項>
端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のうち優先的にダウンロードする第1コンテンツ4を受け付ける(S403)。端末装置3Bは、ダウンロード要求に優先情報を含めることにより、優先度の高い画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42を先にサーバ装置2からダウンロードすることができる。
【0088】
例えば、端末装置3Bのユーザが、ノートNに表示される第1コンテンツ4のうち画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42の何れかを引用する態様で、新たな第2コンテンツ5を入力操作により入力する場合がある。この場合、引用先となる画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42は、優先してダウンロードされてノートNに表示されることが好ましい。これに対し、端末装置3Bは、優先度の高い画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42を先にサーバ装置2からダウンロードすることができる。このため、ユーザは、優先的にダウンロードされた画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42を引用する入力操作を、早期に実行できる。
【0089】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の何れを優先的にダウンロードするかを設定可能な設定画像43、44を、ノートN内に配置して表示する(S401)。従って、端末装置3Bは、ユーザが優先度を入力する操作を容易化できる。
【0090】
端末装置3Bは、選択ボタンを設定画像43、44として表示したが、別の方法で優先度を入力可能な設定画像を表示してもよい。例えば端末装置3Bは、優先度を示す数字を選択可能なドロップダウンリストを、設定画像として表示してもよい。端末装置3Bは、選択された優先度の順で第1コンテンツ4をダウンロードしてもよい。又、例えば端末装置3Bは、優先度を規定する複数の規則(データ容量順、画像優先、動画優先等)の何れかを選択可能な選択ボックスを、設定画像として表示してもよい。端末装置3Bは、選択された規則に基づいて決定される優先度の順で、第1コンテンツ4をダウンロードしてもよい。
【0091】
図2に示す通信シーケンスにおいて、端末装置3Bは、S119で設定画像43、44(
図5参照)をノートNに配置して表示してもよい。又、端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2からダウンロードしている最中(S125a~S125b)に、例えば設定画像44を選択する操作を受け付けてもよい。この場合、端末装置3Bは、優先的にダウンロードする第1コンテンツ4として動画コンテンツ42を通知する優先情報を、サーバ装置2に送信してもよい。サーバ装置2は、優先情報を受信した場合、動画コンテンツ42を優先して端末装置3Bに送信してもよい。つまり、端末装置3Bは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をダウンロードしている状態で、途中から動画コンテンツ42を優先してダウンロードしてもよい。
【0092】
<第4実施形態(第4通信シーケンス)>
図6を参照し、第4実施形態に係る第4通信シーケンスについて説明する。第4通信シーケンスは、端末装置3Aが画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2にアップロードする場合の手順が、第1通信シーケンスと相違する。その他の処理は、第1通信シーケンスと同一である。
【0093】
端末装置3Aは、サーバ装置2から受諾通知を受信した場合(S111b)、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2にアップロードするときの優先度を設定する為の設定画像45、46を、ノートNに配置して表示する(S501)。設定画像45は、画像コンテンツ41に重ねて表示される選択ボタンであり、画像コンテンツ41を優先的にアップロードするときに選択される。設定画像46は、動画コンテンツ42に重ねて表示される選択ボタンであり、動画コンテンツ42を優先的にアップロードするときに選択される。
【0094】
例えば端末装置3Aは、設定画像45を選択する操作を、入力部34を介して受け付ける(S503)。端末装置3Aは、受け付けた操作に基づき、優先的にアップロードする第1コンテンツ4として、設定画像45が対応付けられた画像コンテンツ41を特定する。
【0095】
端末装置3Aは、線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を、サーバ装置2に送信する(S113a)。サーバ装置2は、端末装置3Aから送信された線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信する(S113b)。サーバ装置2は、受信した線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を、端末装置3Bに送信する(S117a)。端末装置3Bは、線画コンテンツ51、線画関連情報、画像関連情報、及び動画関連情報を受信する(S117b)。
【0096】
端末装置3Bは、線画コンテンツ51、関連画像41A、及び関連画像42AをノートNに配置して表示部33に表示する(S119)。端末装置3Bは、関連画像41A、42A、42Aの内部に進捗インジケータ40を表示する(S119)。
【0097】
次に、端末装置3Aは、S11で受け付けた画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のうち、S503で受け付けた操作に基づき特定された画像コンテンツ41のアップロードを開始する(S505a)。サーバ装置2は、端末装置3Aがアップロードを開始した画像コンテンツ41を受信し、記憶部22に記憶する。サーバ装置2は、画像コンテンツ41の受信が完了した場合(S505b)、端末装置3Bに完了通知を送信する(S509a)。
【0098】
又、端末装置3Aは、画像コンテンツ41のアップロードが完了した後、動画コンテンツ42のアップロードを開始する(S507a)。サーバ装置2は、端末装置3Aがアップロードを開始した動画コンテンツ42を受信し、記憶部22に記憶する。
【0099】
端末装置3Bは、サーバ装置2から送信された完了通知を受信した場合(S509b)、サーバ装置2の記憶部22に記憶された画像コンテンツ41のダウンロードを要求する為に、ダウンロード要求をサーバ装置2に送信する(S511a)。サーバ装置2は、ダウンロード要求を受信する(S511b)。サーバ装置2は、記憶部22に記憶された画像コンテンツ41の端末装置3Bに対する送信を開始する(S513a)。端末装置3Bは、サーバ装置2からの送信が開始された画像コンテンツ41のダウンロードを開始する。
【0100】
端末装置3Bは、画像コンテンツ41のダウンロードが完了した場合(S513b)、S119で表示した関連画像41Aに含まれる進捗インジケータ40をノートNから消去する。端末装置3Bは、受信した画像コンテンツ41を、関連画像41Aの代わりにノートNに配置して表示する(S515)。なお、S119で表示した関連画像42A、及び、関連画像42Aに含まれる進捗インジケータ40は、ノートNに配置されたまま維持される。
【0101】
サーバ装置2は、画像コンテンツ41の受信が完了した場合(S517b)、端末装置3Bに完了通知を送信する(S517a)。端末装置3Bは、サーバ装置2から送信された完了通知を受信した場合(S517b)、サーバ装置2の記憶部22に記憶された動画コンテンツ42のダウンロードを要求する為に、ダウンロード要求をサーバ装置2に送信する(S519a)。サーバ装置2は、ダウンロード要求を受信する(S519b)。サーバ装置2は、記憶部22に記憶された動画コンテンツ42の端末装置3Bに対する送信を開始する(S521a)。端末装置3Bは、サーバ装置2からの送信が開始された動画コンテンツ42のダウンロードを開始する。
【0102】
端末装置3Bは、動画コンテンツ42のダウンロードが完了した場合(S521b)、S119で表示した関連画像42Aに含まれる進捗インジケータ40をノートNから消去する。端末装置3Bは、受信した動画コンテンツ42を、関連画像42Aの代わりにノートNに配置して表示する(S523)。
【0103】
<第4実施形態の作用、効果、特記事項>
端末装置3Aは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のうち優先的にアップロードする第1コンテンツ4を受け付ける(S503)。これにより、端末装置3Aは、優先度の高い画像コンテンツ41又は動画コンテンツ42を先にアップロードすることができる。
【0104】
端末装置3Aは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42の何れを優先的にアップロードするかを設定可能な設定画像45、46を、ノートN内に配置して表示する(S501)。従って、端末装置3Aは、ユーザが優先度を入力する操作を容易化できる。
【0105】
なお、第3実施形態にて説明した設定画像43、44の変形例は、適宜、第4実施形態における設定画像45、46にも適用できる。例えば
図2に示す通信シーケンスにおいて、端末装置3Aは、S101で設定画像45、46(
図6参照)をノートNに配置して表示してもよい。又、端末装置3Aは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をサーバ装置2にアップロードしている最中(S115a~S115b)に、例えば設定画像45を選択する操作を受け付けてもよい。この場合、端末装置3Aは、以後、画像コンテンツ41を優先してサーバ装置2にアップロードしてもよい。つまり、端末装置3Aは、画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42をアップロードしている状態で、途中から画像コンテンツ41を優先してアップロードしてもよい。
【0106】
<その他の変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。編集システム1は、サーバ装置2を有さない構成であってもよい。この場合、端末装置3間でサーバ装置2を介さずに直接通信が実行されることにより、上記実施形態と同様の処理が実行されてもよい。端末装置3はタブレット端末に限定されず、通信機能を有する他の様々な電子機器でもよい。
【0107】
上記実施形態は、端末装置3A~3Cの夫々の表示部33の大きさが同一であることを前提とした。これに対し、端末装置3A~3Cの夫々の表示部33の大きさは相違していてもよい。なお上記実施形態において、位置及びサイズは、夫々、表示部33の左右方向及び上下方向の大きさに基づいて規格化されている。このため、端末装置3A~3Cは、夫々の表示部33の大きさが異なっていても、共有化されたノートNにおける共通の位置にコンテンツCを表示させることができる。
【0108】
上記実施形態では、第1コンテンツ4として画像コンテンツ41及び動画コンテンツ42のアップロード又はダウンロード中に、端末装置3A、3Bにて編集操作を受け付け可能とした。これに対し、端末装置3Aによりアップロードされる第1コンテンツ4、及び、端末装置3Bによりダウンロードされる第1コンテンツ4は、画像や動画に限定されず、音であってもよい。又、第1コンテンツに、容量の大きい線画が含まれてもよい。つまり、端末装置3A、3Bは、容量の大きいコンテンツCのロード中に、編集操作を受け付けることが可能であってもよい。
【0109】
上記実施形態において、コンテンツCの位置及びサイズは、表示部33の大きさに基づいて規格化された値で示されていたが、これに限らない。例えばコンテンツCの位置及びサイズは、実際の長さを示す値で示されてもよい。実際の長さの単位は、例えばmm、inch等としてもよい。具体的には、コンテンツCの位置を示すX軸座標の値は、基準点(0,0)とコンテンツCの左上の隅との間の左右方向の距離を実際の長さで示した値とされる。コンテンツCの位置を示すY軸座標の値は、基準点(0,0)とコンテンツCの左上の隅との間の上下方向の距離を実際の長さで示した値とされる。又、例えばコンテンツCのサイズを示す左右方向の長さは、コンテンツCの左右方向の実際の長さで示される。コンテンツCのサイズを示す上下方向の長さは、コンテンツCの上下方向の実際の長さで示される。
【0110】
<その他>
S11の処理を行うCPU31は、本発明の「第1受付手段」の一例である。S113a、S115a、S505a、S507aの処理を行うCPU31は、本発明の「第1送信手段」の一例である。S117b、S125b、S405b、S409b、S513b、S521bの処理を行うCPU31は、本発明の「第1受信手段」の一例である。S119の処理を行うCPU31は、本発明の「第1表示手段」の一例である。S301の処理を行うCPU31は、本発明の第1態様に係る「第2受付手段」の一例である。S305aの処理を行うCPU31は、本発明の「第2送信手段」の一例である。S101の処理を行うCPU31は、本発明の第1態様に係る「第2表示手段」の一例である。S307bの処理を行うCPU31は、本発明の「第2受信手段」の一例である。S309の処理を行うCPU31は、本発明の「変更手段」の一例である。S403の処理を行うCPU31は、本発明の第1態様に係る「第3受付手段」の一例である。S401の処理を行うCPU31は、本発明の「第3表示手段」の一例である。設定画像43、44は、本発明の「第1設定画像」の一例である。S201の処理を行うCPU31は、本発明の第2態様に係る「第2受付手段」の一例である。S503の処理を行うCPU31は、本発明の第2態様に係る「第3受付手段」の一例である。S501の処理を行うCPU31は、本発明の第2態様に係る「第2表示手段」の一例である。設定画像45、46は、本発明の「第2設定画像」の一例である。
【0111】
S11の処理は、本発明の「第1受付ステップ」の一例である。S113a、S115a、S505a、S507aの処理は、本発明の「第1送信ステップ」の一例である。S117b、S125b、S405b、S409b、S513b、S521bの処理は、本発明の「第1受信ステップ」の一例である。S119の処理は、本発明の「第1表示ステップ」の一例である。S201の処理は、本発明の第3態様に係る「第2受付ステップ」の一例である。S301の処理は、本発明の第4態様に係る「第2受付ステップ」の一例である。
【符号の説明】
【0112】
1 :編集システム
2 :サーバ装置
3、3A、3B、3C :端末装置
4 :第1コンテンツ
5 :第2コンテンツ
40 :進捗インジケータ
41A、42A :関連画像
43、44、45、46 :設定画像