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  • 特開-肩当てパッド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178370
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】肩当てパッド
(51)【国際特許分類】
   G10G 5/00 20060101AFI20221125BHJP
   A45F 3/12 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
G10G5/00
A45F3/12 410
A45F3/12 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021085135
(22)【出願日】2021-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】521219431
【氏名又は名称】株式会社オン・アンド・オン
(71)【出願人】
【識別番号】000126517
【氏名又は名称】株式会社アサヒ
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(72)【発明者】
【氏名】岡本 英利
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 敏樹
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
5D182
【Fターム(参考)】
2E181AA08
3B045GA02
3B045GB02
3B045LA10
3B045LB06
5D182BB03
(57)【要約】
【課題】長時間に亘って重量物を担いでも疲労感が溜まることのない肩当てパッドを提供する。
【解決手段】本発明に係る肩当てパッド20は、長手方向に変位可能な材料で形成された表面層21と、人体と接触可能であり、長手方向に変位可能な材料で形成された接触層23と、表面層21と接触層23との間に介在して配設され、弾性変形可能な材料で形成された弾性変形層25とを有する。弾性変形層25には、長手方向に蛇腹状に伸縮可能となるように複数のスリット25aが形成されており、表面層と接触層の長手方向の両サイドは、表面層及び接触層が長手方向に変位可能に止着されている。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に変位可能な材料で形成された表面層と、
人体と接触可能であり、長手方向に変位可能な材料で形成された接触層と、
前記表面層と接触層との間に介在して配設され、弾性変形可能な材料で形成された弾性変形層と、
を有し、
前記弾性変形層には、長手方向に蛇腹状に伸縮可能となるように複数のスリットが形成されており、
前記表面層と接触層の長手方向の両サイドは、前記表面層及び接触層が長手方向に変位可能に止着されていることを特徴とする肩当てパッド。
【請求項2】
前記複数のスリットは、長手方向に沿って所定間隔をおいて、弾性変形層の両サイドから中心に向かって切り込まれていることを特徴とする請求項1に記載の肩当てパッド。
【請求項3】
前記弾性変形層は、2層以上で構成されており、
前記2層以上の弾性変形層は、表面層側よりも接触層側の方が硬度の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の肩当てパッド。
【請求項4】
前記弾性変形層が2層以上の場合、各層は接着されており、接着された状態で前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の肩当てパッド。
【請求項5】
前記弾性変形層と表面層との間に、長手方向に伸縮可能な帯ゴムを配設したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の肩当てパッド。
【請求項6】
前記表面層、前記接触層、前記弾性変形層、前記帯ゴムは、長手方向の両端が重ねられており、その重なった部分が一体化されるように、挟持部材で挟んで縫着されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の肩当てパッド。
【請求項7】
前記表面層は、少なくとも表面側に織布を被着したゴム系材料で形成され、前記接触層は、ジャージ生地で編成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の肩当てパッド。
【請求項8】
前記表面層と接触層の長手方向の少なくとも一方のサイドは湾曲形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の肩当てパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、楽器用のストラップ、各種のバッグや重量物を担ぐ肩ベルトに用いられる肩当てパッドに関し、詳細には、肩に接触して負荷を軽減する肩当てパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
楽器を担いだ状態で演奏できるように、楽器本体には、肩に掛けるストラップを装着することがある。このような楽器用のストラップは、様々な形態が知られており、例えば、特許文献1には、汗を吸収し易く、演奏者の体にかかる荷重を吸収する効果を備えた綿素材でストラップを形成することが開示されている。
【0003】
また、各種のバッグや重量物を背負う際に、肩ベルトを肩に掛けることが行なわれており、例えば、特許文献2に示すように、肩ベルトの肩と接触する部分に、荷重を軽減するための荷重分散機構を設けることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6624606号
【特許文献2】特許第6714191号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1のように、肩と接触する部分の肩パッドを、綿のような緩衝作用を有する素材で形成しても、ベースギターのような重い楽器を長時間担いでいると、重量感が増してしまう。これは、重量物を長時間肩に担いでいると、肩ベルトの長手方向に荷重が分散されずに強い部分と弱い部分が生じてしまい、これにより張り具合が変化して肩にかかる負担が安定しなくなるためと考えられる。また、特許文献2のように、肩ベルトの長手方向に沿って金属やプラスチック製の形状保持材を配設すると、形表面の形状に沿ってベルトが屈曲することから、荷重が肩表面に均等に作用するものの、振動の吸収については考慮されておらず、結果として十分な緩衝効果が得られず、長時間に亘って重量物を担ぐと疲労感が溜まってしまう。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、長時間に亘って重量物を担いでも疲労感が溜まることのない肩当てパッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る肩当てパッドは、長手方向に変位可能な材料で形成された表面層と、人体と接触可能であり、長手方向に変位可能な材料で形成された接触層と、前記表面層と接触層との間に介在して配設され、弾性変形可能な材料で形成された弾性変形層と、を有し、前記弾性変形層には、長手方向に蛇腹状に伸縮可能となるように複数のスリットが形成されており、前記表面層と接触層の長手方向の両サイドは、前記表面層及び接触層が長手方向に変位可能に止着されていることを特徴とする。
【0008】
上記した構成の肩当てパッドによれば、表面層と接触層との間に配設される弾性変形層によって、重量物を担いだ際の負荷を軽減することができる。この場合、表面層と接触層はともに長手方向に変位可能な材料で形成されると共に、弾性変形層は、長手方向に伸縮可能となるように複数のスリットが形成された蛇腹構造となっており、かつ、表面層と接触層の長手方向の両サイドは、長手方向に変位可能に縫着されていることから、重量が作用した際に、長手方向に張り具合が変化することなく、肩に馴染むように変位する。すなわち、弾性変形層は長手方向に分断(分離)することなく、安定して伸縮できることから、肩に沿うように重量が分散されると共に、緩衝効果が得られ、長時間、重量物を担いでも疲労が溜まることはない。
【0009】
なお、本発明における肩当てパッドとは、重量物に対して肩ベルトを取り付けた構成において、肩に当て付く領域に連結されるもの、及び、重量物に取り付けられる肩ベルト全体が肩当てパッドとして構成されたものであっても良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、長時間に亘って重量物を担いでも疲労感が溜まることのない肩当てパッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る肩当てパッドの一例を示す図であり、楽器(ベースギター)用のストラップに適用した使用例を示す図。
図2図1に示すストラップの全体構成を示す図。
図3図2のAで示す部分の内部の積層構造を示す斜視図。
図4】(a)は弾性変形層のスリット構造を示す平面図、(b)はスリット構造の第1の変形例を示す平面図、(c)はスリット構造の第2の変形例を示す平面図。
図5】肩当てパッドの別の使用例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る肩当てパッドの実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る肩当てパッドの一実施形態を示す図であり、楽器用のストラップに適用した使用例を示した図である。
【0013】
本実施形態で用いられる楽器1は、4~6Kgの重量を有するベースギターであり、公知のように、本体1Aの上端ネック側に保持突起1aが形成されると共に、本体1Aの下端面に保持突起1bが形成されており、各保持突起には、図2に示すようなストラップ(肩ベルト)10の両端に設けられた係止部材11,12の各係止孔11A,12Aが嵌め込まれる。これにより、演奏者Pは、楽器1に装着された肩ベルト10を図1に示すように担いで演奏を行なうことができる。
【0014】
前記肩ベルト10は、素材が例えばポリプロピレン製のベルト(PPベルト)10A,10Bを備えており、両ベルト間に肩当てパッド20が連結されている。この場合、ベルト10Aは、後述する挟持部材41と一体化されて、肩当てパッド20の一端側に止着されており、Dリング14を介して、前記係止部材11が連結されている。また、ベルト10Bは、Dリング15を介して分割されており、基端側のベルト10B1が後述する挟持部材42と一体化されて、肩当てパッド20の他端側に止着されている。そして、Dリング15に連結された先側のベルト10B2には、その中間位置にアジャスター17a及びリング部材17bが設けられて、肩ベルト10の長さを調整可能にしており、その先端側に連結部材18を介して前記係止部材12が連結されている。
【0015】
なお、肩ベルト10については、一般的に公知であるため、その素材や構成については適宜変形することが可能である。また、前記Dリング14,15、前記アジャスター17aはポリアセタール(POM)等で形成することが可能であり、前記挟持部材41,42、前記リング部材17bは、合成皮革等で形成することが可能である。
【0016】
次に、上記した肩当てパッド20の構成について図3及び図4を参照して説明する。
肩当てパッド20は、図3に示すように、複数層で形成されており、この複数層は、肩当てパッドそのものが厚さ方向に変形すると共に、長手方向に伸縮できるように構成されている。具体的には、長手方向に変位可能な材料で形成された表面層21と、人体と接触可能であり、長手方向に変位可能な材料で形成された接触層23と、表面層21と接触層23との間に介在して配設され、弾性変形可能な材料で形成された弾性変形層25とを有している。
【0017】
前記表面層21、接触層23、及び、弾性変形層25は、略同一幅、略同一長さとなるように裁断されており、表面層21及び接触層23が露出し、弾性変形層25は、表面層21及び接触層23の縁部30が重なった状態で、後述するように縫着されることで外部に露出することはない。
【0018】
前記表面層21は、長手方向に伸縮できるような素材で形成されていれば良く、例えば、表面側、及び/又は、裏面側に織布を被着したゴム系材料(天然ゴム、合成ゴムのいずれでも良い)で形成することが好ましい。具体的には、厚さが2mm程度のクロロプレンゴム(例えば、ネオプレーンゴム;デュポン社の登録商標)を帯状に裁断し、両面に長手方向に伸縮可能なジャージ生地を貼り合わせた素材で形成することが可能である。このような素材は、主にウエットスーツ等に用いられており、長手方向に伸縮可能であるとともに、表面に印刷することができ、触感や見栄えも良く、振動を吸収する効果を発揮することが可能である。勿論、このようなゴム系材料を使用することなく、各種の繊維素材を編成したもので構成されていても良く、その厚さについても適宜変形される。
【0019】
前記接触層23は、長手方向に変位可能な素材で形成されていれば良く、例えば、ジャージ生地で編成されたものを用いることで、肌に接触した際に触り心地が良くなる。すなわち、ベースギターのような楽器は、上半身を脱いで長時間、肩に掛けることがあり、このようなジャージ生地で編成されたものを用いることで、肌触りが良く、長時間掛けていても疲労感を感じることが軽減される。なお、このようなジャージ生地による接触層23の厚さは特に限定されることはないが、0.5~1.0mm程度であれば良い。
【0020】
前記弾性変形層25は、長手方向に所定の間隔をおいて複数のスリット25aを形成することで蛇腹状に伸縮可能に形成されている。このような蛇腹状の弾性変形層は、肩に掛けた際、弾性変形層25が長手方向に分散することなく延びることができ、これにより肩に馴染みやすくなるように変形すると共に、厚さ方向にも変形することで、重さを効果的に分散し、かつ、振動を吸収することが可能となる。すなわち、肩の形状に沿うように沈み込んで振動を吸収することから、装着者が重さを感じ難くすることができる。
【0021】
前記スリット25aは、弾性変形層25が長手方向に蛇腹状に伸縮可能になれば、その形成の仕方については特に限定されることはない。例えば、図4(a)に示すように、複数のスリット25aは、長手方向に沿って所定間隔をおいて、弾性変形層25の両サイドから中心に向かって直角方向に切り込むように形成したり、図4(b)に示すように、両サイドから中心に向かって、傾斜方向に切り込むように形成することが可能である。或いは、図4(c)に示すように、両サイドから中央領域を超えるようにスリット25bを交互に形成するようにしても良い。この場合、スリット25a,25bは、各分割部分が均等に長手方向に伸縮できるように、一定間隔をおいて形成することが好ましい。
【0022】
前記弾性変形層25の厚さは、特に限定されることはないが、あまり厚くし過ぎると嵩張ってしまい、薄くし過ぎると振動吸収効果及び重量分散効果が十分でなくなるため、15~40mm程度であれば良い。また、前記弾性変形層25は、複数層で構成しても良く(本実施形態では2層構造で、表面側を弾性変形層25A、接触層側を弾性変形層25Bで示す)、3層以上の層を重ねて構成することもできる。この場合、複数層の弾性変形層では、表面層側よりも接触層側の方が硬度の高い材料で形成しておくことが好ましい。
【0023】
このように、身体に近い側を低反発にすることで、肩の形状に沿って沈み込み易く(馴染み易く)することができると共に、表層側で振動吸収効果を高めることができ、重量感を感じ難くすることが可能となる。例えば、弾性変形層25Aを、ポリウレタン樹脂の発泡材(ウレタンフォーム系樹脂)で、厚さ15mm程度で構成し、弾性変形層25Bを、それよりも硬度が高い低反発系のゴム系素材(エチレンプロピレンジエンゴム;EPDM発砲ゴム)で、厚さ10mm程度で構成することが可能である。
なお、各層の厚さについては任意であり、3層以上の構成であれば、下層側が上層側と比較して低反発系に構成されていれば良い。
【0024】
上記したように、弾性変形層が2層以上の場合、各層を予め接着しておくことが好ましい。これにより、型等で位置決めした状態でスリットを形成する位置に対応する刃を備えた押し型で押圧することで、前記スリット25a(25b)を容易に一体形成することが可能となる。
【0025】
また、上記したような積層構造では、前記弾性変形層25と表面層21との間、及び/又は、前記弾性変形層25と接触層23との間長手方向に伸縮可能な帯ゴム28を配設することが好ましい。このような帯ゴム28は、弾性変形層25を長手方向に安定して伸縮させる機能を果たす。この場合、帯ゴム28を接触層側に配設すると、弛みが発生し易くなって、これが弾性変形層25Bに凹凸を生じさせて違和感を生じさせることから、本実施形態のように、弾性変形層25(25A)と表面層21との間に介在しておくことが好ましい。
【0026】
前記帯ゴム28は、弾性変形層25が長手方向に伸縮し易いように、多少、幅狭に形成されており、その両サイドが、表面層21と接触層23と共に縫着されないようになっている。また、帯ゴム28については、表面層21や弾性変形層25に接着されていても良いが、両端部を、表面層21及び接触層23よりも多少長く形成して、表面層21、接触層23、弾性変形層25と共に、長手方向の両端を重ね、その重なった部分が一体化されるように、前記挟持部材41,42で挟んで一体的に縫着しておくことが好ましい。
【0027】
そして、上記したように積層された各層は、前記表面層21と接触層23が長手方向に変位可能に止着されている。長手方向に変位可能な止着の仕方については、上記したように、表面層21、接触層23、弾性変形層25がそれぞれ長手方向に伸縮可能な構成となっていることから、接着や、まつり縫い等による縫着で行なっても良いが、千鳥縫い(ジグザグ縫い)で構成することが好ましい。すなわち、千鳥縫いすることで、縁部30の領域で長手方向により伸縮し易くなり、肩に掛けた際、上記した各層がより長手方向に変位し易くなる。なお、縫着する際には、表面層21と接触層23の両縁部30を重ねて直接、縫っても良いし、フラップ片を折り曲げて縁部30を挟持するように重ねて縫着しても良い。また、前記弾性変形層25は、蛇腹構造により長手方向に変位できるので、弾性変形層25の両サイドは一体的に縫着されていても良い。
【0028】
上記した構成の肩当てパッド20によれば、表面層21と接触層23との間に配設される弾性変形層25(25A,25B)によって、重量物を担いだ際の負荷を軽減することができる。この場合、表面層21と接触層23はともに長手方向に変位可能な材料で形成されると共に、弾性変形層25は蛇腹状に伸縮可能となるように複数のスリット25a(25b)が形成され、かつ、表面層21と接触層23の長手方向の両サイドは、長手方向に変位可能に縫着されていることから、重量が作用した際に、長手方向に張り具合が変化することなく、肩に馴染むように変位する。特に、帯ゴム28を配設すると、長手方向に安定して伸縮することができ、弾性変形層25は長手方向に分断(分離)することなく、安定して伸縮することができる。したがって、上記した肩当てパッド20を使用すると、肩に沿うように重量が分散されるようになり、長時間、重量物を担いでも疲労が溜まることはない。特に、両端側は、挟持部材41,42によって一体的に挟まれた状態で縫着されているので、長手方向に安定して伸縮することができ、装着者の負担を軽減することが可能となる。
【0029】
なお、上記した肩当てパッド20は、図2に示すように、表面層21と接触層23の長手方向の少なくとも一方のサイドを湾曲形成しておくことが好ましい。これは、重量物を担いで肩に掛けた際、図1に示すように、首周りに沿って当て付くことから、少なくとも首周りの当て付く方のサイドを湾曲させておくことで、当たりを和らげることができ、上記した作用効果と相俟ってより装着者の負担を軽減することが可能となる。
【0030】
上記したような肩当てパッド20は、各種の楽器用のストラップ以外にも、図5に示すようなバッグ50(カメラ機器用のバッグ)の肩ベルト51に配設する等、様々なバッグ(ショルダーバッグ、リュック等)に適用することが可能である。この場合、肩ベルト51と肩当てパッド20の連結の仕方は、接触層23に一対のスリット23Aを形成しておき、この部分に肩ベルト51を挿通させる等、種々変形することが可能である。また、上記したような肩当てパッドは、赤ちゃん用の抱っこ紐に適用することも可能である。
【0031】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上記した構成以外にも、種々変形することが可能である。例えば、各層の厚さ、弾性変形層に形成されるスリット形状等、適宜変形することが可能である。また、本発明は、肩に掛ける以外にも、両手を接触層23に載せて、各種の処理作業を行なうクッションとして使用することも可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 楽器
10,51 肩ベルト
20 肩当てパッド
21 表面層
23 接触層
25,25A,25B 弾性変形層
28 帯ゴム
41,42 挟持部材
図1
図2
図3
図4
図5