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特開2022-178697管理システム、管理装置、プログラム、及び管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178697
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】管理システム、管理装置、プログラム、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/00 20060101AFI20221125BHJP
   H04M 3/22 20060101ALI20221125BHJP
   H04W 24/00 20090101ALI20221125BHJP
【FI】
H04M3/00 D
H04M3/22 Z
H04W24/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021085663
(22)【出願日】2021-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】望月 祥司
【テーマコード(参考)】
5K067
5K201
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067LL00
5K201EC08
5K201ED05
5K201EF10
5K201FB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】管理システム、管理装置、プログラム及び管理方法を提供する。
【解決手段】管理システムは、無線基地局設備のインテグレーションを管理する管理装置と、無線通信端末とを備える。管理装置は、無線基地局設備に設定する局データを格納する格納部と、局データを無線基地局設備に設定する設定依頼情報を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する端末通信部と、端末通信部が設定依頼情報を受信したことに応じて、無線基地局設備に対する局データの設定を実行する実行部と、を有する。
【効果】リモートでの設定投入作業を順序を追って進めるために、リモートセンターから実施していた設定投入作業を自動で実施できるようになり、現地作業員は現地のタイミングで作業進捗を図ることができ、また、リモートセンターの体制は不要となるため、多くのコスト削減につながった。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局設備のインテグレーションを管理する管理装置と、
無線通信端末と
を備え、
前記管理装置は、
前記無線基地局設備に設定する局データを格納する格納部と、
前記局データを前記無線基地局設備に設定する設定依頼情報を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する端末通信部と、
前記端末通信部が前記設定依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備に対する前記局データの設定を実行する実行部と
を有する、管理システム。
【請求項2】
前記無線通信端末は、
前記無線基地局設備において作業を行う作業者による入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が受け付けた入力に応じた情報を前記管理装置に送信する管理装置通信部と
を有し、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付けたことに応じて、前記設定依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記端末通信部は、前記管理装置通信部によって送信された前記設定依頼情報を受信する、請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記実行部は、前記端末通信部が前記設定依頼情報を受信する毎に、前記無線基地局設備に、前記局データを前記無線基地局設備に設定するための複数のコマンドのそれぞれを実行させる、請求項2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記入力受付部は、前記管理装置通信部が前記設定依頼情報を前記管理装置に送信した後、当該設定依頼情報に対応するコマンドの実行が前記無線基地局設備において成功したことに応じて、次の設定の実行依頼を受け付ける、請求項3に記載の管理システム。
【請求項5】
前記入力受付部は、前記実行部による前記無線基地局設備に対する前記局データの設定が完了した後に、前記無線基地局設備の正常性を事後に確認する事後正常性確認の実行依頼を受け付け、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記事後正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事後正常性確認依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記事後正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備の正常性確認を実行する、請求項2から4のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項6】
前記入力受付部は、前記無線基地局設備の正常性を事前に確認する事前正常性確認の実行依頼を受け付けた後、前記無線基地局設備の正常性が確認されたことに応じて、前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付け、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記事前正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事前正常性確認依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記事前正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備の正常性確認を実行する、請求項2から5のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項7】
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記無線基地局設備に対するコール試験の実行依頼を受け付けたことに応じて、コール試験用の設定ファイルを前記管理装置から受信し、
前記無線通信端末は、前記設定ファイルを用いて、前記無線基地局設備に対するコール試験を実行するコール試験実行部を有する、請求項2から6のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項8】
前記格納部は、複数の前記無線基地局設備のそれぞれに対応する前記局データを格納し、
前記実行部は、前記複数の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する前記局データの設定を実行する、請求項1から7のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項9】
前記格納部は、複数のベンダ毎の前記無線基地局設備のそれぞれに対応する前記局データを格納し、
前記実行部は、前記複数のベンダ毎の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する前記局データの設定を実行する、請求項8に記載の管理システム。
【請求項10】
無線基地局設備に設定する局データを格納する局データ格納部と、
前記局データを前記無線基地局設備に送信して設定する設定依頼を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する設定依頼受信部と、
前記設定依頼受信部が前記設定依頼を受信したことに応じて、前記局データを前記無線基地局設備に送信して設定する局データ設定部と
を備える管理装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項10に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータによって実行される管理方法であって、
無線基地局設備に設定する局データを受信して格納部に格納する格納段階と、
前記局データを前記無線基地局設備に送信して設定する設定依頼を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する受信段階と、
前記設定依頼を受信したことに応じて、前記局データを前記無線基地局設備に設定する設定段階と
を備える管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理装置、プログラム、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基地局の運用開始前のインテグレーション作業について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-099008号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、管理システムが提供される。管理システムは、無線基地局設備のインテグレーションを管理する管理装置と、無線通信端末とを備えてよい。管理装置は、無線基地局設備に設定する局データを格納する格納部を有してよい。管理装置は、局データを無線基地局設備に設定する設定依頼情報を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する端末通信部を有してよい。管理装置は、端末通信部が設定依頼情報を受信したことに応じて、無線基地局設備に対する局データの設定を実行する実行部を有してよい。
【0004】
上記無線通信端末は、上記無線基地局設備において作業を行う作業者による入力を受け付ける入力受付部と、上記入力受付部が受け付けた入力に応じた情報を上記管理装置に送信する管理装置通信部とを有してよく、上記管理装置通信部は、上記入力受付部が上記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付けたことに応じて、上記設定依頼情報を上記管理装置に送信してよく、上記端末通信部は、上記管理装置通信部によって送信された上記設定依頼情報を受信してよい。上記実行部は、上記端末通信部が上記設定依頼情報を受信する毎に、上記無線基地局設備に、上記局データを上記無線基地局設備に設定するための複数のコマンドのそれぞれを実行させてよい。上記入力受付部は、上記管理装置通信部が上記設定依頼情報を上記管理装置に送信した後、当該設定依頼情報に対応するコマンドの実行が上記無線基地局設備において成功したことに応じて、次の設定の実行依頼を受け付けてよい。上記入力受付部は、上記実行部による上記無線基地局設備に対する上記局データの設定が完了した後に、上記無線基地局設備の正常性を事後に確認する事後正常性確認の実行依頼を受け付けてよく、上記管理装置通信部は、上記入力受付部が上記事後正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事後正常性確認依頼情報を上記管理装置に送信してよく、上記実行部は、上記端末通信部が上記事後正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、上記無線基地局設備の正常性確認を実行してよい。上記入力受付部は、上記無線基地局設備の正常性を事前に確認する事前正常性確認の実行依頼を受け付けた後、上記無線基地局設備の正常性が確認されたことに応じて、上記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付けてよく、上記管理装置通信部は、上記入力受付部が上記事前正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事前正常性確認依頼情報を上記管理装置に送信してよく、上記実行部は、上記端末通信部が上記事前正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、上記無線基地局設備の正常性確認を実行してよい。上記管理装置通信部は、上記入力受付部が上記無線基地局設備に対するコール試験の実行依頼を受け付けたことに応じて、コール試験用の設定ファイルを上記管理装置から受信してよく、上記無線通信端末は、上記設定ファイルを用いて、上記無線基地局装置に対するコール試験を実行するコール試験実行部を有してよい。上記格納部は、複数の上記無線基地局設備のそれぞれに対応する上記局データを格納してよく、上記実行部は、上記複数の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する上記局データの設定を実行してよい。上記格納部は、複数のベンダ毎の上記無線基地局設備のそれぞれに対応する上記局データを格納してよく、上記実行部は、上記複数のベンダ毎の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する上記局データの設定を実行してよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、管理装置が提供される。管理装置は、無線基地局設備に設定する局データを格納する局データ格納部を備えてよい。管理装置は、局データを無線基地局設備に送信して設定する設定依頼を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する設定依頼受信部を備えてよい。管理装置は、設定依頼受信部が設定依頼を受信したことに応じて、局データを無線基地局設備に送信して設定する局データ設定部を備えてよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記管理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される管理方法が提供される。管理方法は、無線基地局設備に設定する局データを受信して格納部に格納する格納段階を備えてよい。管理方法は、局データを無線基地局設備に送信して設定する設定依頼を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する受信段階を備えてよい。管理方法は、設定依頼を受信したことに応じて、局データを無線基地局設備に設定する設定段階を備えてよい。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】管理システム10の一例を概略的に示す。
図2】生成装置40、管理装置100、及び無線通信端末200による処理の流れの一例を概略的に示す。
図3】管理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図4】無線通信端末200の機能構成の一例を概略的に示す。
図5】操作画面300の一例を概略的に示す。
図6】管理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
従来、基地局インテグレーション作業において、現地工事と、リモートでの設定投入作業を順序を追って進めるために、都度電話連絡を取りながら実施していた。このことが、現地からすると都度の電話連絡・時間帯によって電話がなかなかつながらない・電話の待ち時間などのストレス要素となっていた。また、リモートセンター側も、現地工事側とやり取りを行う体制構築のため、相当のコストが生じていた。本実施形態に係る管理システム10は、基地局インテグレーションの自動化に貢献する。管理システム10によれば、例えば、現地作業員に持たせたスマホ端末からWEBブラウザを通してボタン押下等の操作をさせることで、リモートセンターから実施していた設定投入作業を自動で実施できるようになった。これにより、現地作業員は現地のタイミングで作業進捗を図ることができ、また、リモートセンターの体制は不要となるため、多くのコスト削減につながった。
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、管理システム10の一例を概略的に示す。管理システム10は、管理装置100及び無線通信端末200を備える。管理システム10は、生成装置40を備えてよい。管理システム10は、工程管理装置20を備えてよい。管理システム10は、予約管理装置30を備えてよい。管理システム10は、設定管理装置50を備えてよい。
【0013】
工程管理装置20は、無線基地局設備60のインテグレーションの作業工程を管理する。工程管理装置20は、工程情報の入力を受け付けて管理してよい。工程情報は、設置する無線基地局設備60の情報、設置先の情報、及び日程に関する情報等を含んでよい。工程管理装置20は、工程情報に基づくオーダー情報を予約管理装置30及び生成装置40に送信する。
【0014】
予約管理装置30は、工程管理装置20から受信したオーダー情報に基づいて、無線基地局設備60のインテグレーションの作業の予約を管理する。予約管理装置30は、無線基地局設備60の現場で作業を行う工事業者の予約を行って、予約情報を管理してよい。予約管理装置30は、予約情報を生成装置40に送信する。
【0015】
生成装置40は、工程管理装置20から受信したオーダー情報と、予約管理装置30から受信した予約情報とを集約して管理する。生成装置40は、オーダー情報に基づいて、無線基地局設備60に対して設定する局データを生成する。生成装置40は、生成した局データを設定管理装置50及び管理装置100に送信する。
【0016】
設定管理装置50は、無線基地局設備60に対する初期設定を管理する。設定管理装置50の管理のもと、生成装置40から受信した局データに基づいて、無線基地局設備60に対する初期設定が行われる。初期設定が行われた無線基地局設備60は、設置現場に運搬される。
【0017】
管理装置100は、無線基地局設備60のインテグレーションを管理する。管理装置100は、現場で作業する作業者250による無線通信端末200を用いた依頼に応じて、無線基地局設備60に対して局データの投入等を実行する。管理装置100は、作業を作業依頼チケットによって管理してよい。各作業依頼チケットは、作業前に開始し、作業終了で終了する。
【0018】
無線通信端末200は、管理装置100にアクセス可能な専用の端末であってよい。無線通信端末200は、例えば、無線基地局設備60を利用して移動体通信サービスを提供する通信事業者によって、作業者250に貸与される。無線通信端末200が、管理装置100にアクセス可能な専用の端末である場合、管理装置100は、無線通信端末200からの依頼のみに応じて、無線基地局設備60に対して局データの投入等を実行してよい。なお、無線通信端末200は、専用の端末でなくてもよい。
【0019】
無線通信端末200と管理装置100とは、移動体通信ネットワークを介して通信してよい。無線通信端末200は、無線基地局設備60が機能している場合、無線基地局設備60を介して、移動体通信ネットワークにアクセスしてよい。無線通信端末200は、無線基地局設備60以外の無線基地局を介して、移動体通信ネットワークにアクセスしてもよい。無線通信端末200は、Wi-Fi(登録商標)アクセスポイント等を介して、移動体通信ネットワークにアクセスしてもよい。無線通信端末200は、例えば、スマートフォンである。無線通信端末200は、タブレット端末であってもよい。無線通信端末200は、移動体通信ネットワークを介した通信を実行可能であれば、どのような端末であってもよい。
【0020】
図2は、生成装置40、管理装置100、及び無線通信端末200による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、作業者250が、無線基地局設備60を設置する基地局に入局した状態を開始状態として説明する。
【0021】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、無線通信端末200が、作業者250による操作に従って、管理装置100にアクセスする。無線通信端末200には、操作画面が表示される。作業者250は、例えば、管理装置100によって管理されている複数の作業依頼チケットから、対象となる作業依頼チケットを選択する。これにより、選択された作業依頼チケットが開始される。作業者250は、作業依頼チケット開始後、現地作業を実施する。作業者250は、無線基地局設備60を新たに設置したり、無線基地局設備60を交換したりする。
【0022】
S104では、管理装置100が、S102において選択された作業依頼チケットに対応する局データを生成装置40に要求して、生成装置40から局データを受信して格納する。
【0023】
S106では、無線通信端末200が、作業者250による操作に従って、管理装置100に対して、事前正常性確認依頼を送信する。S108では、管理装置100が、S106において受信した事前正常性確認依頼に応じて、無線基地局設備60の事前正常性確認を行う。管理装置100は、例えば、無線基地局設備60の緊急呼の設定を確認する。S110では、管理装置100が、事前正常性確認の確認結果を無線通信端末200に送信する。ここでは、確認結果に問題がなかったものとして説明を続ける。
【0024】
S112では、管理装置100が、作業者250による操作に従って、無線通信端末200によって送信される依頼情報に基づいて、無線基地局設備60に対する局データの設定を実行する。無線通信端末200は、例えば、実行対象のコマンドと、コマンドの実行を依頼するための実行依頼ボタンとを表示し、作業者250によって実行依頼ボタンが押されたことに応じて、コマンドの実行依頼を管理装置100に送信する。管理装置100は、実行依頼に従って、コマンドに対応する処理を実行し、実行結果を無線通信端末200に通知する。実行結果に問題がない場合、無線通信端末200は、次の実行対象のコマンドを表示し、作業者250によって実行依頼ボタンが押されたことに応じて、当該コマンドの実行依頼を管理装置100に送信する。これらを繰り返すことによって、局データを無線基地局設備60に設定するための複数のコマンドが実行される。
【0025】
S114では、無線通信端末200が、作業者250による操作に従って、コール試験依頼を管理装置100に送信する。作業者250は、例えば、S112における設定が完了した後に、コール試験を依頼するためのコール試験依頼ボタンを押す。無線通信端末200は、コール試験依頼ボタンが押されたことに応じて、コール試験依頼を管理装置100に送信する。
【0026】
S116では、管理装置100が、コール試験依頼を受信したことに応じて、コール試験用の設定ファイルを無線通信端末200に送信する。設定ファイルは、基地局識別情報と、試験用の電話番号とを含んでよい。S118では、無線通信端末200が、S116において受信した設定ファイルを用いて、無線基地局設備60のコール試験を実行する。
【0027】
S120では、無線通信端末200が、作業者250による操作に従って、管理装置100に対して、事後正常性確認依頼を送信する。S122では、管理装置100が、S120において受信した事後正常性確認依頼に応じて、無線基地局設備60の事後正常性確認を行う。事後正常性確認の確認対象の例として、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)、光レベル、緊急呼、セルステータス、現在発生中のアラーム、RU(Radio Unit)シリアル、及びKPI(Key Performance Indicator)等が挙げられる。S124では、管理装置100が、事後正常性確認の確認結果を無線通信端末200に送信する。ここでは、確認結果に問題がなかったものとして説明を続ける。
【0028】
S126では、無線通信端末200が、作業者250による操作に従って、作業依頼チケットの終了を管理装置100に通知する。管理装置100は、作業依頼チケットのステータスを終了とする。
【0029】
図3は、管理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。管理装置100は、格納部102、生成装置通信部104、端末通信部106、及び実行部108を備える。
【0030】
格納部102は、各種情報を格納する。生成装置通信部104は、生成装置40と通信する。端末通信部106は、無線通信端末200と通信する。実行部108は、各種処理を実行する。
【0031】
端末通信部106は、例えば、無線通信端末200から、作業者250によって選択された、開始対象の作業依頼チケットを示す情報を受信する。生成装置通信部104は、端末通信部106が開始対象の作業依頼チケットを示す情報を受信したことに応じて、作業依頼チケットに対応する局データを生成装置40から受信する。格納部102は、生成装置通信部104が受信した局データを格納する。
【0032】
端末通信部106は、例えば、局データを無線基地局設備60に設定する設定依頼情報を、無線通信端末200から受信する。実行部108は、端末通信部106が設定依頼情報を受信したことに応じて、無線基地局設備60に対する局データの設定を実行する。実行部108は、端末通信部106が設定依頼情報を受信する毎に、無線基地局設備60に、局データを無線基地局設備60に設定するための複数のコマンドのそれぞれを実行させてよい。複数のコマンドは、局データに含まれてよい。端末通信部106は、コマンドが実行された後、実行結果を無線通信端末200に送信してよい。
【0033】
複数のコマンドは、無線基地局設備60のベンダ毎に異なってよい。複数のコマンドは、無線基地局設備60の構成毎に異なってよい。コマンドの例として、無線基地局設備60にセルの電波発射を停止させるコマンド、無線基地局設備60にデータファイルを設定するコマンド、無線基地局設備60に電波出力を開始させるコマンド、及び無線基地局設備60の他のシステムとの疎通を確認するコマンド等が挙げられるが、これらに限られない。無線基地局設備60に設定するデータの例として、無線基地局設備60が利用する周波数、無線基地局設備60のアンテナのチルト角、及び電波出力強度等が挙げられるが、これらに限られない。
【0034】
端末通信部106は、例えば、無線基地局設備60の正常性を事前に確認する事前正常性確認依頼情報を、無線通信端末200から受信する。実行部108は、端末通信部106が事前正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、無線基地局設備60の正常性確認を実行してよい。端末通信部106は、正常性確認が実行された後、確認結果を無線通信端末200に送信してよい。
【0035】
端末通信部106は、例えば、無線基地局設備60の正常性を事後に確認する事後正常性確認依頼情報を、無線通信端末200から受信する。実行部108は、端末通信部106が事後正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、無線基地局設備60の正常性確認を実行してよい。端末通信部106は、正常性確認が実行された後、確認結果を無線通信端末200に送信してよい。
【0036】
格納部102は、複数の無線基地局設備60のそれぞれに対応する局データを格納してよい。実行部108は、複数の無線基地局設備60のそれぞれに対して、それぞれに対応する局データの設定を実行してよい。局データは、無線基地局設備60のベンダによって異なり得る。また、局データは、無線基地局設備60の構成によって異なり得る。
【0037】
1つの作業において、複数の無線基地局設備60のインテグレーションを行う場合において、生成装置通信部104は、複数の無線基地局設備60のそれぞれに対応する局データを生成装置40から受信してよい。そして、実行部108は、複数の無線基地局設備60のそれぞれについて、端末通信部106が無線通信端末200から設定依頼情報を受信したことに応じて、それぞれに対応する局データの設定を実行してよい。これにより、複数のベンダの無線基地局設備60に1つのシステムで対応可能になり、ベンダ依存とある程度切り離した運用を可能とすることができる。
【0038】
図4は、無線通信端末200の機能構成の一例を概略的に示す。無線通信端末200は、格納部202、入力受付部204、表示制御部206、管理装置通信部208、コール試験実行部210、及び通話処理実行部212を備える。
【0039】
格納部202は、各種情報を格納する。入力受付部204は、各種入力を受け付ける。入力受付部204は、作業者250からの入力を受け付ける。入力受付部204は、例えば、タッチパネル、ボタン、その他任意の入力デバイスを介した入力を受け付けてよい。表示制御部206は、無線通信端末200のディスプレイへの表示を制御する。
【0040】
管理装置通信部208は、管理装置100と通信する。管理装置通信部208は、入力受付部204が受け付けた入力に応じた情報を管理装置100に送信してよい。例えば、管理装置通信部208は、入力受付部204が、無線基地局設備60に対する設定の実行依頼を受け付けたことに応じて、設定依頼情報を管理装置100に送信する。
【0041】
入力受付部204は、管理装置通信部208が設定依頼情報を管理装置100に送信した後、当該設定依頼情報に対応するコマンドの実行が無線基地局設備60において成功したことに応じて、次の設定の実行依頼を受け付けてよい。入力受付部204は、例えば、設定依頼情報に対応するコマンドの実行が成功したことを示す実行結果を管理装置100から受信したことに応じて、次の設定の実行依頼を受け付けるように、表示制御部206に表示を変更させる。
【0042】
入力受付部204は、実行部108による無線基地局設備60に対する局データの設定が完了した後に、無線基地局設備60の正常性を事後に確認する事後正常性確認の実行依頼を受け付けてよい。管理装置通信部208は、入力受付部204が事後正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事後正常性確認依頼情報を管理装置100に送信してよい。
【0043】
入力受付部204は、無線基地局設備60の正常性を事前に確認する事前正常性確認の実行依頼を受け付けてよい。管理装置通信部208は、入力受付部204が事前正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事前正常性確認依頼情報を管理装置100に送信してよい。入力受付部204は、無線基地局設備60の正常性が確認されたことに応じて、無線基地局設備60に対する設定の実行依頼を受け付けてよい。例えば、入力受付部204は、無線基地局設備60の正常性が確認されたことを示す確認結果を管理装置100から受信したことに応じて、無線基地局設備60に対する設定の実行依頼を受け付けるように、表示制御部206に表示を変更させる。
【0044】
入力受付部204は、無線基地局設備60に対するコール試験の実行依頼を受け付けてよい。管理装置通信部208は、入力受付部204がコール試験の実行依頼を受け付けたことに応じて、コール試験用の設定ファイルを管理装置100から受信してよい。
【0045】
コール試験実行部210は、管理装置通信部208が受信した設定ファイルを用いて、無線基地局設備60に対するコール試験を実行してよい。コール試験実行部210は、設定ファイルに含まれる、試験用の電話番号に対して発信することによって、コール試験を行ってよい。コール試験実行部210は、コール試験を実行するためのコール試験実行アプリによって実現されてよい。
【0046】
通話処理実行部212は、通話を実行する。通話処理実行部212は、例えば、作業者250の操作に従って、無線基地局設備60のインテグレーションをサポートするインテグセンターに対する通話処理を実行する。通話処理実行部212は、無線基地局設備60が機能している場合、無線基地局設備60を介した通話処理を実行してよい。通話処理実行部212は、無線基地局設備60以外の無線基地局を介した通話処理を実行してもよい。
【0047】
図5は、無線通信端末200に表示される操作画面300の一例を概略的に示す。無線通信端末200は、管理装置100にアクセスして、操作画面300のデータを受信し、Webブラウザに操作画面300を表示し得る。
【0048】
操作画面300は、作業ステータス302、作業タブ304、作業依頼チケット内容タブ306、情報タブ308、コマンド実行ウィンドウ310、正常性確認ボタン312、実行依頼ボタン314、コマンド316、コール試験準備ボタン318、作業内容ウィンドウ320、RET(Remote Electrical Tilt)設定ボタン322、インテグセンターコール324、外部アラーム取得ボタン326、及び作業依頼チケット終了ボタン328を含む。なお、操作画面300がこれらの全てを含むことは必須とは限らない。
【0049】
作業ステータス302は、作業のステータスを示す。作業ステータス302は、作業依頼チケットが開始する前は「作業前」、作業依頼チケット開始後、作業依頼チケットが終了するまでの間は「作業中」、作業依頼チケット終了後に「作業終了」と変化する。
【0050】
作業タブ304、作業依頼チケット内容タブ306、情報タブ308は、選択切替可能である。作業依頼チケット内容タブ306は、作業中の作業依頼チケットの詳細内容を表示する。情報タブ308は、作業対象の無線基地局設備60の情報を一覧で表示する。
【0051】
コマンド実行ウィンドウ310には、実行したコマンドの結果が表示される。管理装置100は、コマンドを実行した場合に、実行結果をコマンド実行ウィンドウ310に表示させる。
【0052】
正常性確認ボタン312は、作業者250による無線基地局設備60の正常性確認依頼操作を受け付けるためのボタンである。例えば、作業依頼チケット開始後に、入力受付部204が正常性確認ボタン312の押下を受け付けた場合、管理装置通信部208は、事前正常性確認依頼情報を管理装置100に送信する。管理装置100による事前正常性確認結果は、コマンド実行ウィンドウ310に表示される。
【0053】
実行依頼ボタン314は、作業者250による、コマンド316の実行依頼操作を受け付けるためのボタンである。例えば、入力受付部204が実行依頼ボタン314の押下を受け付けた場合、管理装置通信部208は、コマンド316の実行依頼を管理装置100に送信する。管理装置100によるコマンド316の実行結果は、コマンド実行ウィンドウ310に表示される。実行結果に問題ない場合、コマンド316が、次のコマンドに切り替わる。
【0054】
コール試験準備ボタン318は、作業者250による、コール試験の実行依頼操作を受け付けるためのボタンである。例えば、入力受付部204がコール試験準備ボタン318の押下を受け付けた場合、管理装置通信部208は、コール試験用の設定ファイルを管理装置100に要求し、管理装置100から設定ファイルを受信する。管理装置通信部208は、受信した設定ファイルをコール試験実行部210に渡してよい。コール試験実行部210は、受け付けた設定ファイルを用いてコール試験を実行する。
【0055】
作業内容ウィンドウ320は、実施した作業内容が表示される。図5に示す例では、作業依頼チケット開始、コマンドリスト取得、コマンドファイル実行が実施された状態を示している。作業内容ウィンドウ320には、実施が完了した作業が追加されていく。
【0056】
RET設定ボタン322は、作業者250による、RET設定画面への移動操作を受け付けるためのボタンである。例えば、入力受付部204がRET設定ボタン322の押下を受け付けた場合、表示制御部206が、RET設定画面を表示する。RET設定画面では、無線基地局設備60のアンテナの傾斜角度等の情報を確認可能であってよい。
【0057】
インテグセンターコール324は、作業者250による、インテグセンターへのコール依頼を受け付けるためのボタンである。例えば、入力受付部204がインテグセンターコール324の押下を受け付けた場合、通話処理実行部212が、インテグセンターに対してコールする。作業者250は、例えば、実行依頼でNGが出たり操作画面300上に指示が出たりした場合に、インテグセンターコール324を押下することによって、インテグセンターに電話をして相談等をすることができる。
【0058】
外部アラーム取得ボタン326は、作業者250による、外部アラーム試験の実施依頼を受け付けるためのボタンである。外部アラームとは、電源装置やエアコン等の、無線基地局設備60自体ではない、付随する外部装置のアラームであってよい。例えば、入力受付部204が外部アラーム取得ボタン326の押下を受け付けた場合、管理装置通信部208が、外部アラーム試験の実施依頼情報を管理装置100に送信する。管理装置100は、外部装置にアラームが発生している場合に、アラームの内容を無線通信端末200に通知する。
【0059】
作業依頼チケット終了ボタン328は、作業者250による、作業依頼チケットの終了操作を受け付けるためのボタンである。作業者250は、すべての作業が終了した後に、作業依頼チケット終了ボタン328を押下する。
【0060】
なお、ここでは、Webブラウザを用いる場合を主に例に挙げて説明したが、これに限らず、専用のアプリケーションを用いてもよい。無線通信端末200は、例えば、操作画面300と同様のUI(User Interface)を備えるアプリケーションをインストールして、当該アプリケーションを介して、管理装置100とのやりとりを実施してよい。
【0061】
図6は、管理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0062】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0063】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0064】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0065】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0066】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0067】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0068】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0069】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0070】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0071】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0072】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0073】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0074】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0075】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0076】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0077】
10 管理システム、20 工程管理装置、30 予約管理装置、40 生成装置、50 設定管理装置、60 無線基地局設備、100 管理装置、102 格納部、104 生成装置通信部、106 端末通信部、108 実行部、200 無線通信端末、202 格納部、204 入力受付部、206 表示制御部、208 管理装置通信部、210 コール試験実行部、212 通話処理実行部、250 作業者、300 操作画面、302 作業ステータス、304 作業タブ、306 作業依頼チケット内容タブ、308 情報タブ、310 コマンド実行ウィンドウ、312 正常性確認ボタン、314 実行依頼ボタン、316 コマンド、318 コール試験準備ボタン、320 作業内容ウィンドウ、322 RET設定ボタン、324 インテグセンターコール、326 外部アラーム取得ボタン、328 作業依頼チケット終了ボタン、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局設備のインテグレーションを管理する管理装置と、
無線通信端末と
を備え、
前記管理装置は、
前記無線基地局設備に設定する局データを格納する格納部と、
前記局データを前記無線基地局設備に設定する設定依頼情報を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する端末通信部と、
前記端末通信部が前記設定依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備に対する前記局データの設定を実行する実行部と
を有し、
前記無線通信端末は、
前記無線基地局設備において作業を行う作業者による入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が受け付けた入力に応じた情報を前記管理装置に送信する管理装置通信部と
を有し、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付けたことに応じて、前記設定依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記端末通信部は、前記管理装置通信部によって送信された前記設定依頼情報を受信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記設定依頼情報を受信する毎に、前記無線基地局設備に、前記局データを前記無線基地局設備に設定するための複数のコマンドのそれぞれを実行させ、
前記入力受付部は、前記管理装置通信部が前記設定依頼情報を前記管理装置に送信した後、当該設定依頼情報に対応するコマンドの実行が前記無線基地局設備において成功したことに応じて、次の設定の実行依頼を受け付ける、管理システム。
【請求項2】
前記入力受付部は、前記実行部による前記無線基地局設備に対する前記局データの設定が完了した後に、前記無線基地局設備の正常性を事後に確認する事後正常性確認の実行依頼を受け付け、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記事後正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事後正常性確認依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記事後正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備の正常性確認を実行する、請求項に記載の管理システム。
【請求項3】
前記入力受付部は、前記無線基地局設備の正常性を事前に確認する事前正常性確認の実行依頼を受け付けた後、前記無線基地局設備の正常性が確認されたことに応じて、前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付け、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記事前正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事前正常性確認依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記事前正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備の正常性確認を実行する、請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記無線基地局設備に対するコール試験の実行依頼を受け付けたことに応じて、コール試験用の設定ファイルを前記管理装置から受信し、
前記無線通信端末は、前記設定ファイルを用いて、前記無線基地局設備に対するコール試験を実行するコール試験実行部を有する、請求項からのいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項5】
前記格納部は、複数の前記無線基地局設備のそれぞれに対応する前記局データを格納し、
前記実行部は、前記複数の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する前記局データの設定を実行する、請求項1からのいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項6】
前記格納部は、複数のベンダ毎の前記無線基地局設備のそれぞれに対応する前記局データを格納し、
前記実行部は、前記複数のベンダ毎の無線基地局設備のそれぞれに対して、それぞれに対応する前記局データの設定を実行する、請求項に記載の管理システム。
【請求項7】
無線基地局設備のインテグレーションを管理する管理装置と、
無線通信端末と
を備え、
前記管理装置は、
前記無線基地局設備に設定する局データを格納する格納部と、
前記局データを前記無線基地局設備に設定する設定依頼情報を、移動体通信ネットワークを介して無線通信端末から受信する端末通信部と、
前記端末通信部が前記設定依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備に対する前記局データの設定を実行する実行部と
を有し、
前記無線通信端末は、
前記無線基地局設備において作業を行う作業者による入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が受け付けた入力に応じた情報を前記管理装置に送信する管理装置通信部と
を有し、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付けたことに応じて、前記設定依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記端末通信部は、前記管理装置通信部によって送信された前記設定依頼情報を受信し、
前記入力受付部は、前記無線基地局設備の正常性を事前に確認する事前正常性確認の実行依頼を受け付けた後、前記無線基地局設備の正常性が確認されたことに応じて、前記無線基地局設備に対する設定の実行依頼を受け付け、
前記管理装置通信部は、前記入力受付部が前記事前正常性確認の実行依頼を受け付けたことに応じて、事前正常性確認依頼情報を前記管理装置に送信し、
前記実行部は、前記端末通信部が前記事前正常性確認依頼情報を受信したことに応じて、前記無線基地局設備の正常性確認を実行する、管理システム。