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特開2022-178939スケジュール作成プログラム、スケジュール作成方法、スケジュール作成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022178939
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】スケジュール作成プログラム、スケジュール作成方法、スケジュール作成装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20221125BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086083
(22)【出願日】2021-05-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】蒲刈 良多
(72)【発明者】
【氏名】猪又 明大
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】健康診断の受診率を向上スケジュール作成プログラム、スケジュール作成方法及びスケジュール作成装置を提供する。
【解決手段】スケジュール作成装置にインストールされたスケジュール作成プログラムは、健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、条件情報に基づき、健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、スケジュール情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。条件情報は、健診対象者の端末装置から収集した、アンケート情報に対する回答情報に含まれる。アンケート情報は、健診対象者が前記健康診断の受診する時間帯に関する質問と、健康診断を受診する場所に関する質問と、を含む、
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、
前記スケジュール情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる、スケジュール作成プログラム。
【請求項2】
前記条件情報は、前記健診対象者の端末装置から収集した、アンケート情報に対する回答情報に含まれ、
前記アンケート情報は、
前記健診対象者が前記健康診断の受診する時間帯に関する質問と、前記健康診断を受診する場所に関する質問とを含む、請求項1記載のスケジュール作成プログラム。
【請求項3】
健診対象者の健康に対する関心の高さを調べるための第一のアンケート情報と、前記健診対象者が健診を受診する際に許容する条件を調べるための第二のアンケート情報と、を含み、
前記第一のアンケート情報に対する回答情報と、前記第二のアンケート情報に対する回答情報と、に基づき、前記健診対象者に対し、前記受診スケジュールを作成する際の優先順位を付与する、処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2記載のスケジュール作成プログラム。
【請求項4】
前記スケジュール情報と、前記スケジュール情報が示すスケジュールに対する予約を行うための操作部品と、を前記健診対象者の端末装置に表示させる、処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1乃至3の何れか一項に記載のスケジュール作成プログラム。
【請求項5】
コンピュータによるスケジュール作成方法であって、前記コンピュータが、
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、
前記スケジュール情報を出力する、スケジュール作成方法。
【請求項6】
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得する取得部と、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成する作成部と、
前記スケジュール情報を出力する出力部と、を有するスケジュール作成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール作成プログラム、スケジュール作成方法、スケジュール作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、利用者によって入力された受診プラン作成条件に応じて診療計画をスケジューリングする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-202689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な健康診断等を受診する場合、複数の検査項目があることから、医療機関に拘束される時間が長くなる。このため、健康診断の健診対象者に対し、受診スケジュールを作成したとしても、まとまった時間がとれない人等は、スケジュール通りに健康診断を受診しない可能性があり、健康診断の受診率の低下につながる。
【0005】
1つの側面では、本発明は、健康診断の受診率を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様では、健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、前記スケジュール情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
健康診断の受診率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】スケジュール作成システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】スケジュール作成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】アンケートデータベースの一例を示す第一の図である。
図4】アンケートデータベースの一例を示す第二の図である。
図5】健診対象者データベースの一例を示す図である。
図6】分割受診方法データベースの一例を示す図である。
図7】スケジュール作成処理部の機能構成を説明する図である。
図8】スケジュール作成システムの動作を説明するシーケンス図である。
図9】スケジュール作成装置の動作を説明する第一のフローチャートである。
図10】健診対象者データベースの更新について説明する第一の図である。
図11】健診対象者データベースの更新について説明する第二の図である。
図12】スケジュール作成装置の動作を説明する第二のフローチャートである。
図13】スケジュール作成装置の動作を具体的に説明する第一の図である。
図14】スケジュール作成装置の動作を具体的に説明する第二の図である。
図15】表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、スケジュール作成システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0010】
本実施形態のスケジュール作成システム100は、スケジュール作成装置200と、端末装置300、端末装置400とを含む。スケジュール作成装置200と、端末装置300、端末装置400とは、ネットワークを介して接続される。
【0011】
端末装置300は、主に、健康診断を開催する開催者により利用される端末装置である。以下の説明では、健康診断を健診と表現する場合がある。また、以下の説明では、端末装置300を、開催者端末300と表現する場合がある。
【0012】
端末装置400は、主に、健康診断の健診対象者によって利用される端末装置である。以下の説明では、端末装置400を、対象者端末400と表現する場合がある。なお、図1の例では、スケジュール作成システム100に含まれる開催者端末300、対象者端末400は、それぞれ1台としているが、これに限定されない。スケジュール作成システム100に含まれる開催者端末300と対象者端末400の台数は任意であってよい。
【0013】
スケジュール作成装置200は、アンケートデータベース210、健診対象者データベース220、分割受診方法データベース230、スケジュール作成処理部240を有する。
【0014】
アンケートデータベース210は、対象者端末400に対して送信されるアンケート情報が格納される。健診対象者データベース220は、健診の対象者に関する対象者情報が格納される。分割受診方法データベース230は、医療機関毎の空き時間や対応する実施可能な検査項目等を含む分割受診情報が格納されている。
【0015】
スケジュール作成処理部240は、対象者端末400に対してアンケート情報を送信し、回答情報を取得する。そして、スケジュール作成処理部240は、回答情報に基づき、健診対象者毎の受診スケジュールを作成し、スケジュール情報を対象者端末400に送信する。
【0016】
このとき、本実施形態のスケジュール作成処理部240は、健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを作成する。言い換えれば、スケジュール作成処理部240は、健康診断に含まれる複数の検査項目のそれぞれについて、個別に受診スケジュールを作成する。
【0017】
本実施形態では、このように、対象者の回答情報を参照して、検査項目毎に個別に受診スケジュールを作成することで、医療機関に長時間拘束されることをなくし、健診対象者の都合に合わせた受診スケジュールを作成できる。
【0018】
言い換えれば、本実施形態によれば、健診対象者に対して、守りやすい受診スケジュールを提示することができる。したがって、本実施形態によれば、健康診断の受診率の向上に貢献できる。
【0019】
尚、図1の例では、スケジュール作成装置200が有する各データベースは、全てスケジュール作成装置200が有するものとしたが、これに限定されない。スケジュール作成装置200の有する各データベースは、一部又は全部がスケジュール作成装置200以外の外部装置に設けられていてもよい。また、本実施形態のスケジュール作成処理部240の機能は、複数の情報処理装置により実現されてもよい。
【0020】
次に、図2を参照して、本実施形態のスケジュール作成装置200のハードウェア構成につい説明する。図2は、スケジュール作成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0021】
本実施形態のスケジュール作成装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を含むコンピュータである。
【0022】
入力装置21は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置22は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置27は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
【0023】
スケジュール作成装置200が有するスケジュール作成処理部240を実現させるスケジュール作成プログラムは、スケジュール作成装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。スケジュール作成プログラムは、例えば、記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。スケジュール作成プログラムを記録した記録媒体28は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0024】
記録媒体28に記録されたスケジュール作成プログラムは、スケジュール作成プログラムを記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされたスケジュール作成プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
【0025】
スケジュール作成装置200の有するアンケートデータベース210、健診対象者データベース220、分割受診方法データベース230等を実現するものであり、スケジュール作成装置200にインストールされたスケジュール作成プログラムを格納すると共に、スケジュール作成装置200による各種の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、スケジュール作成装置200の起動時に補助記憶装置24からスケジュール作成プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納されたスケジュール作成プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0026】
また、本実施形態の端末装置300、端末装置400のハードウェア構成は、スケジュール作成装置200と同様であってよい。また、本実施形態の端末装置300、端末装置400は、例えば、タブレット型の端末装置やスマートフォン等であってもよく、その場合は、出力装置と入力装置の代わりに、タッチパネル等で実現される操作入力装置を有していてもよい。
【0027】
次に、図3乃至図6を参照して、スケジュール作成装置200の有する各データベースについて説明する。
【0028】
図3は、アンケートデータベースの一例を示す第一の図であり、図4は、アンケートデータベースの一例を示す第二の図である。本実施形態のアンケートデータベース210は、予め作成されて、スケジュール作成装置200に設けられてよい。
【0029】
本実施形態のアンケートデータベース210に格納されているアンケート情報には、健診対象者の健康に対する関心の高さを調べるための第一のアンケート情報と、健診対象者が健診を受診する際に許容する条件を調べるための第二のアンケート情報と、を含む。
【0030】
図3に示すアンケート情報210-1は、第一のアンケート情報の一例を示す。本実施形態の第一のアンケート情報210-1は、情報の項目として、質問、回答、重みが対応付けられている。
【0031】
項目「質問」の値は、質問番号と、質問文とを含む。項目「回答」の値は、質問に対する回答として選択される選択肢と、選択肢毎の点数とを含む。項目「重み」の値は、選択肢毎の点数に付与される重みを示す。
【0032】
本実施形態では、質問に対して選択された回答の点数と、重みとから、アンケートに回答した健診対象者の健康に対する価値の高さを示す指標となる健康価値スコアが算出される。
【0033】
図3では、質問番号1の質問文「食事は毎日三食規則正しく食べる。」に対して、回答の選択肢として「はい:1点」、「いいえ:0点」があり、重みは「1」である。また、図3では、質問番号4の質問文「コレストロールに注意している。」に対して、回答の選択肢として「はい:1点」、「いいえ:0点」があり、重みは「10」である。
【0034】
このように、第一のアンケート情報210-1に対する健診対象者の回答は、日常生活で、健診対象者がどの程度健康を維持することに注意しているかを判断するための情報となり得る。
【0035】
図4に示す第二のアンケート情報210-2は、情報の項目として、質問、回答、重みを有する。
【0036】
第二のアンケート情報210-2では、項目「質問」の値として、「1日に健診に使える時間」と、平日に使える時間を選択するための選択肢、休日に使える時間を選択するための選択肢が対応付けられている。また、項目「質問」の値として、「検査場所」と、訪れることが可能な場所の条件とが対応付けられている。また、項目「質問」の値として、受診方法と、分割受診を利用するか否かを問う質問文とが対応付けられている。
【0037】
項目「回答」の値と、項目「重み」の値は、第一のアンケート情報210-1と同様である。
【0038】
本実施形態では、質問に対して選択された回答の点数と、重みとから、アンケートに回答した健診対象者が健康診断を受診することの困難さを示す指標である健診障害スコアが算出される。
【0039】
このように、第二のアンケート情報210-2に対する健診対象者の回答は、健診を受診する際に許容できる条件を示す条件情報となり得る。言い換えれば、第二のアンケート情報210-2に対する健診対象者の回答は、健診対象者による健康診断の受診可能条件を示す条件情報となり得る。
【0040】
図5は、健診対象者データベースの一例を示す図である。本実施形態の健診対象者データベース220は、対象者の識別情報と、対象者のアンケートの回答を示す回答情報と、スケジュール作成処理部240により算出された対象者毎の健康価値スコア、健診障害スコアと、を対応付けた全体情報と、対象者毎の個別情報とが含まれる。
【0041】
本実施形態では、健診対象者データベース220に格納された健診対象者情報のうち、一部が予め健診対象者データベース220に格納されており、健診対象者からアンケートに対する回答を示す回答情報を取得する度に、健診対象者データベース220が更新されてもよい。
【0042】
健診対象者情報に含まれる全体情報は、情報の項目として、対象者ID、氏名、性別、健診に使える時間、検査場所、該当健診、健康価値スコア、健診障害スコア、未健診者、分割受診希望等の項目を含む。また、健診対象者情報には、各健診対象者の開催者端末300の電話番号やメールアドレス等が含まれてもよい。
【0043】
項目「対象者ID」の値は、対象者を特定するための識別情報であり、項目「氏名」、「性別」の値は、対象者の氏名と性別を示す。項目「健診に使える時間」、「検査場所」等の値は、アンケートの回答を示す回答情報に含まれる値である。項目「該当健診」の値は、対象者が受診しようとしている健診の種類を示す。
【0044】
項目「健康価値スコア」、「健診障害スコア」の値は、アンケートの回答を示す回答情報と、アンケート情報に含まれる重みとから算出される値である。項目「未健診者」の値は、対象者が健診を受診しているか否かを示す。項目「未健診者」の値が「○」である場合、この対象者は健診を受診していないことを示す。項目「分割受診希望」の値は、複数の検査項目を異なる時間帯に個別に受診する受診方法を希望するか否かを示す。項目「分割受診希望」の値が「○」である場合、この対象者は健診を、この受診方法で受診することを希望していることを示す。
【0045】
なお、以下の本実施形態の説明では、複数の検査項目を異なる時間帯に個別に受診することを分割受診と表現する場合がある。項目「分割受診希望」の値は、アンケートの回答を示す回答情報に含まれる。
【0046】
健診対象者情報に含まれる個別情報220-1は、対象者ID毎に設けられており、情報の項目として、年数、健診有無、受診機関、受診日、受診勧奨日、保険指導必要有無、治療必要有無、治療日等の項目を含む。
【0047】
これらの項目は、対象者IDで特定される対象者の過去の健診の受診履歴等を含んでも良い。
【0048】
本実施形態の健診対象者データベース220は、例えば、自治体等によって管理されてもよい。この場合、健康診断は、例えば、自治体が実施する国民健康保険の健康診断であってもよい。
【0049】
次に、図6を参照して、本実施形態の分割受診方法データベース230について説明する。図6は、分割受診方法データベースの一例を示す図である。
【0050】
本実施形態の分割受診方法データベース230は、予め作成されて、スケジュール作成装置200に設けられていてもよい。
【0051】
本実施形態の分割受診方法データベース230に格納される分割受診情報は、情報の項目として、健診名、実施期間、検査項目、健診実施機関、住所、検査時間、待ち時間、空時間等を含む。
【0052】
項目「健診名」の値は、健診の名称を示し、項目「実施期間」は、健診を実施する期間を示す。項目「検査項目」の値は、実施する検査を示し、項目「健診実施機関」の値は、対応する検査を実施する医療機関を示す。項目「住所」の値は、医療機関の住所を示し、項目「検査時間」の値は、検査にかかる時間を示し、項目「待ち時間」の値は、検査を受ける際の待ち時間を示し、項目「空時間」の値は、現在空いている時間を示す。
【0053】
本実施形態の分割受診情報は、健診対象者によって健診の予約が行われる度に更新される。
【0054】
次に、図7を参照して、本実施形態のスケジュール作成装置200の有するスケジュール作成処理部240の機能について説明する。
【0055】
図7は、
スケジュール作成処理部の機能について説明する図である。スケジュール作成処理部240は、スケジュール作成装置200の有する演算処理装置26がメモリ装置25等に格納されたスケジュール作成プログラムを読み出して実行することで実現される。
【0056】
本実施形態のスケジュール作成処理部240は、入力受付部241、回答情報取得部242、スコア算出部243、更新部244、情報参照部245、スケジュール作成部246、出力部247、予約部248を有する。
【0057】
入力受付部241は、スケジュール作成装置200に対する各種の入力を受け付ける。回答情報取得部242は、対象者端末400から送信される回答情報を取得する。スコア算出部243は、回答情報に基づき、健康価値スコアと健診障害スコアとを算出する。
【0058】
更新部244は、回答情報と健康価値スコアと健診障害スコアとを元いて、健診対象者データベース220を更新する。具体的には、更新部244は、回答情報と健康価値スコアと健診障害スコアと、を対象者IDと対応付けて健診対象者データベース220に格納することで、健診対象者データベース220を更新する。
【0059】
情報参照部245は、各データベースに格納された情報を参照する。スケジュール作成部246は、健診対象者毎に、健康診断の受診スケジュールを作成する。出力部247は、各種の情報をスケジュール作成装置200から出力する。具体的には、出力部247は、アンケート情報の対象者端末400への送信、スケジュール作成部246により作成された受診スケジュールを示すスケジュール情報の送信等を行う。
【0060】
予約部248は、対象者端末400において、健診の受診予約を受け付けると、健診の実施機関の予約を行い、予約が行われたことを開催者端末300に通知する。
【0061】
次に、図8を参照して、本実施形態のスケジュール作成システム100の動作を説明する。図8は、スケジュール作成システムの動作を説明するシーケンス図である。なお、図8のステップS801からステップS806までの処理は、受診スケジュールの作成するための前処理であってよい。
【0062】
本実施形態のスケジュール作成システム100において、開催者端末300は、スケジュール作成装置200に対して、アンケートの実施要求を送信する(ステップS801)。スケジュール作成装置200は、この要求を受け付けて、アンケートデータベース210からアンケート情報を取得する(ステップS802)。続いて、スケジュール作成装置200は、健診対象者の開催者端末300に対してアンケート情報を送信する(ステップS803)。
【0063】
なお、本実施形態では、健診対象者は、開催者端末300を保持しており、スケジュール作成装置200には、健診対象者に対するアンケート情報の送信先を示す情報を保持していてよい。アンケート情報は、例えば、健診が自治体等で行われる健康診断等である場合には、特定の時期に、健診対象者全てに対して一斉送信してもよい。
【0064】
開催者端末300は、アンケート情報が示すアンケートを表示させ、回答の入力を受け付けると(ステップS804)、回答を示す回答情報をスケジュール作成装置200へ送信する(ステップS805)。
【0065】
スケジュール作成装置200は、回答情報を受信すると、健診対象者データベース220を更新する(ステップS806)。ステップS806の処理の詳細は後述する。
【0066】
本実施形態では、ここまでの処理が、受診スケジュールの作成前に行う処理である。したがって、ステップS801からステップS806までの処理は、後述するステップS807以降の処理と連続して行われる必要はなく、独立したタイミングで実行されてよい。
【0067】
本実施形態の図8のステップS807からステップS811までの処理は、健診対象者の受診スケジュールの作成に関する処理である。
【0068】
次に、開催者端末300は、受診スケジュールを作成する対象者を特定するためのパラメータの入力を受け付けて、スケジュール作成装置200へ送信する(ステップS807)。
【0069】
スケジュール作成装置200は、パラメータの入力を受け付けると、健診対象者のうち、受診スケジュールの作成の対象者となる健診対象者を特定する(ステップS808)。続いて、スケジュール作成装置200は、ステップS808で特定された健診対象者について、それぞれの受診スケジュールを作成する(ステップS809)。ステップS807からステップS809の処理の詳細は後述する。
【0070】
続いても、スケジュール作成装置200は、健診対象者毎の受診スケジュールを示すスケジュール情報を、各健診対象者の対象者端末400へ送信する(ステップS810)。対象者端末400は、スケジュール情報を受信すると、このスケジュール情報を表示させる(ステップS811)。
【0071】
以上が、受診スケジュールの作成に関する処理である。
【0072】
図8のステップS812からステップS814の処理は、健診対象者により、健診の予約が行われた場合の処理を示す。
【0073】
続いて、対象者端末400は、スケジュール情報が表示された画面において、健診の受診予約を行う操作がなされると、スケジュール作成装置200に対して予約要求を送信する(ステップS812)。
【0074】
スケジュール作成装置200は、予約要求にて指定された医療機関の予約を行い(ステップS813)、予約を受け付けたことを示す通知を開催者端末300へ送信する(ステップS814)。
【0075】
次に、図9を参照して、ステップS806における健診対象者データベース220の更新処理について説明する。図9は、スケジュール作成装置の動作を説明する第一のフローチャートである。
【0076】
スケジュール作成装置200のスケジュール作成処理部240は、回答情報取得部242により、対象者端末400から受信した回答情報を取得する(ステップS901)。
【0077】
続いて、スケジュール作成処理部240は、スコア算出部243により、回答情報と重みの値とから、健康価値スコアと健診障害スコアを算出する(ステップS902)。
【0078】
具体的には、スコア算出部243は、第一のアンケート情報210-1に対する回答情報に含まれる、各質問に対する回答の選択肢と、選択肢に対応する点数とを取得する。次に、スコア算出部243は、情報参照部245により第一のアンケート情報210-1に含まれる項目「重み」の値を参照する。続いて、スコア算出部243は、各質問について、回答の選択肢と対応する点数と、質問と対応する重みの値とを乗算する。そして、スコア算出部243は、各質問について、点数と重みとを乗算した値の合計を、健康価値スコアとする。
【0079】
また、スコア算出部243は、同様に、第二のアンケート情報210-2に対する回答情報に含まれる、各質問に対する回答の選択肢と、選択肢に対応する点数とを取得する。そして、スコア算出部243は、各質問について、回答の選択肢と対応する点数と、質問と対応する重みの値とを乗算し、各質問について、点数と重みを乗算した値の合計を、健診障害スコアとする。
【0080】
続いて、スケジュール作成処理部240は、更新部244により、健診対象者データベース220を更新し(ステップS903)、処理を終了する。
【0081】
具体的には、本実施形態の回答情報には、対象者IDが含まれており、更新部244は、対象者IDと、回答情報と、ステップS902で算出された健康価値スコアと健診障害スコアとを対応付けて、健診対象者データベース220に格納する。
【0082】
本実施形態では、このように、アンケートの対する回答情報から、各健診対象者が抱く健康に対する価値を示す指標と、健診を受診することの困難さを示す指標とを算出することができる。
【0083】
以下に、図10図11を参照して、スコア算出部243の処理を具体的に説明する。図10は、健診対象者データベースの更新について説明する第一の図である。
【0084】
図10では、対象者ID「001」の健診対象者の対象者端末400から取得した、第一のアンケート情報210-1に対する回答情報について説明する。
【0085】
図10に示す回答情報は、質問に対する回答を示す選択肢を、選択肢と対応する点数によって示している。言い換えれば、回答情報では、質問に対する回答を点数によって示している。
【0086】
具体的には、質問「1」に対する回答の選択肢と点数は、「はい:1点」と「いいえ:0点」であり、回答は「1点」である。したがって、この場合、質問「1」に対する回答は「はい」である。また、質問「1」と対応する重みは「1」である。したがって、質問「1」と対応するスコアは、回答「1」×重み「1」の「1」となる。
【0087】
本実施形態では、このように質問毎にスコアを算出し、全ての質問と対応するスコアの合計スコアを、健康価値スコアとする。図10の例では、合計スコアは22であるため、対象者ID「001」の健診対象者の健康価値スコアは22となる。
【0088】
図11は、健診対象者データベースの更新について説明する第二の図である。図11では、対象者ID「001」の健診対象者の対象者端末400から取得した、第二のアンケート情報210-2に対する回答情報について説明する。
【0089】
図11に示す回答情報でも、図10の回答情報と同様に、質問に対する回答を点数によって示している。
【0090】
具体的には、質問「1日に健診に使える時間」に対する回答の選択肢「平日」、「15分以内」の点数は、「はい:1点」と「いいえ:0点」であり、回答は「1点」である。したがって、この場合、質問「1」に対する回答は「はい」である。また、質問「1日に健診に使える時間」に対する回答「平日」、「15分以内」と対応する重みは「100」である。したがって、図11の例では、質問「1日に健診に使える時間」と対応するスコアは、回答「1」×重み「100」の「100」となる。
【0091】
本実施形態では、このように質問毎にスコアを算出し、全ての質問と対応するスコアの合計スコアを、健診障害スコアとする。図11の例では、合計スコアは230であるため、対象者ID「001」の健診対象者の健診障害スコアは230となる。
【0092】
次に、図12を参照して、図8のステップS807からステップS809の処理について説明する。図12は、スケジュール作成装置の動作を説明する第二のフローチャートである。
【0093】
本実施形態のスケジュール作成装置200において、スケジュール作成処理部240の入力受付部241は、開催者端末300からパラメータの入力を受け付ける(ステップS1201)。
【0094】
以下に、開催者端末300から入力されるパラメータについて説明する。本実施形態のパラメータは、受診スケジュールの作成の対象者を特定するための条件を示す条件情報である。このパラメータは、例えば、項目「未健診者」の値「○」、項目「分割受診希望」の値「○」、項目「健康価値スコア」の値が閾値以上、項目「健診障害スコア」の値が閾値以上、等のような条件を示す(図5参照)。
【0095】
このパラメータは、例えば、健診を開催する開催者によって立案される健診計画等に応じて、任意に設定されてよい。また、このパラメータは、健診を優先的に受診させたい健診対象者を抽出する目的で設定されてよい。健診を優先的に受診させたい健診対象者とは、例えば、一定期間健診を受診していない対象者や、健康に対する意識が高いにも関わらず、健診を受診することができてない対象者等であってもよい。
【0096】
続いて、スケジュール作成処理部240は、情報参照部245により、健診対象者データベース220を参照し(ステップS1202)、スケジュール作成部246により、パラメータを用いて健診対象者に優先順位を付与する(ステップS1203)。
【0097】
具体的には、スケジュール作成部246は、健診対象者データベース220に格納された健診対象者情報がのうち、パラメータを満たす健診対象者情報から順に、優先順位を付与する。
【0098】
続いて、スケジュール作成部246は、受診スケジュールを作成する対象者を、抽出する(ステップS1204)。
【0099】
具体的には、スケジュール作成部246は、例えば、付与された優先順位の高い順に一定数の健診対象者情報を、抽出してもよい。
【0100】
続いて、スケジュール作成処理部240は、情報参照部245により、分割受診方法データベース230を参照する(ステップS1205)。
【0101】
続いて、スケジュール作成処理部240は、スケジュール作成部246により、分割受診情報と、抽出された対象者の健診対象者情報とに基づき、対象者毎の受診スケジュールを作成する(ステップS1206)。
【0102】
以下に、図13図14を参照して、本実施形態のスケジュール作成部246の処理について、具体的に説明する。
【0103】
図13は、スケジュール作成装置の動作を具体的に説明する第一の図である。図13に示す健診対象者情報220Aは、スケジュール作成部246により抽出された、健診対象者情報の一例を示している。言い換えれば、図13に示す健診対象者情報220Aは、図12のステップS1204において、健診対象者データベース220から抽出された健診対象者情報の一例である。
【0104】
本実施形態では、パラメータとして、項目「未健診者」の値「○」、項目「分割受診希望」の値「○」であり、且つ、項目「健康価値スコア」の値と項目「健診障害スコア」の値の合計値が大きい順に、優先順位を付与した。
【0105】
つまり、本実施形態では、前年度の健診を受診していない健診対象者であって、健康に対して高い価値を見いだしているが、健診を受診することが困難であり、且つ、分割受診を希望している健診対象者の優先順位が高くなる。
【0106】
図13の例では、項目「未健診者」、項目「分割受診希望」の両方の値が「○」である健診対象者のうち、対象者ID「002」の健診対象者の健康価値スコアと健診障害スコアの合計は300点であり、で最も大きい。したがって、健診対象者情報220Aでは、対象者ID「002」の健診対象者が最も優先順位の高い健診対象者となる。
【0107】
図14は、スケジュール作成装置の動作を具体的に説明する第二の図である。図14では、スケジュール作成部246により作成されたスケジュール情報140の一例を示す。
スケジュール情報140は、図12のステップS1206において、スケジュール作成部246に作成される。
【0108】
スケジュール情報140は、対象者ID「002」の健診対象者のスケジュール情報である。ここで、スケジュール作成部246によるスケジュール情報140の作成について具体的に説明する。
【0109】
本実施形態のスケジュール作成部246は、健診対象者情報220Aに含まれる対象者ID毎にスケジュール情報を作成する。
【0110】
健診対象者情報には、アンケート情報210-2に対する回答を示す回答情報が含まれる。この回答情報には、健診対象者が健診に使える時間帯や検査場所等、健診対象者の健診の受診を可能とするための条件が含まれる。
【0111】
本実施形態のスケジュール作成部246は、アンケート情報210-2の回答情報に含まれる条件と、分割受診方法データベース230に格納された分割受診情報とに基づき、健診対象者が受診することができる時間帯と検査場所に、実施されている検査項目を割り当てる。
【0112】
例えば、対象者ID「002」の健診対象者によるアンケート情報210-2の回答情報において、健診に使える時間帯「平日の15分以内」であり、検査場所「徒歩圏内でないといけない」(図4参照)であったとする。この場合、スケジュール作成部246は、分割受診方法データベース230を参照し、平日の15分以内に、この健診対象者の住所から徒歩圏内で健診を実施している医療機関を特定する。
【0113】
このように、本実施形態の第二のアンケート情報210-2は、回答情報を、分割受診情報が示す医療機関に割り当てられるように作られている。このため、本実施形態では、アンケート情報の回答情報を収集することで、分割受診による受診スケジュールを作成することができる。
【0114】
本実施形態のスケジュール作成部246は、このようにして、該当する健診対象者に対して、複数の検査項目について、個別に受診スケジュールを作成する。
【0115】
図14に示すスケジュール情報140では、健康診断に含まれる血液検査、尿検査、レントゲン検査、視力検査等について、それぞれ個別に、実施する時間帯と検査場所とが対応付けられている。
【0116】
本実施形態のスケジュール作成装置200は、このようにして、スケジュール情報を作成すると、このスケジュール情報を対象者ID「002」と対応付けられた対象者端末400へ送信する。対象者端末400は、スケジュール情報を受信すると、このスケジュール情報を表示させ、健診対象者に提示する。
【0117】
なお、上述した説明では、健診対象者の住所から検査場所を特定するものとしたが、これに限定されない。検査場所の特定は、対象者ID「002」と対応付けられた対象者端末400の位置情報に基づき特定してもよい。
【0118】
次に、図15を参照して、本実施形態の表示例について説明する。図15は、表示例を示す図である。
【0119】
図15に示す画面151は、例えば、図8のステップS811において、対象者端末400に表示される画面の一例である。
【0120】
画面151は、表示欄152、153、操作ボタン(操作部品)154、155を含む。表示欄152には、健診対象者に対し、受診スケジュールの確認を促すメッセージが表示される。表示欄153には、スケジュール情報が表示される。
【0121】
操作ボタン154、155は、スケジュール情報に含まれる検査項目毎に、各検査項目と対応付けられて表示されていてよい。
【0122】
操作ボタン154は、対応する検査項目の実施を予約するための操作ボタンであり、操作ボタン155は、対応する検査項目の実施をキャンセルするための操作ボタンである。
【0123】
例えば、画面151において、検査項目「血液検査」、「尿検査」のそれぞれと対応する操作ボタン154が操作され、検査項目「レントゲン検査」、「視力検査」のそれぞれと対応する操作ボタン155が操作されたとする。
【0124】
この場合、検査項目「血液検査」、「尿検査」とは、表示欄153に表示されたスケジュール情報に沿って予約が行われる。また、検査項目「レントゲン検査」、「視力検査」については、新たなスケジュール情報の作成要求がスケジュール作成装置200に対して送信されてもよい。
【0125】
このように、本実施形態では、健診対象者が健診を受診するための条件に基づき、健診に含まれる複数の検査項目のそれぞれについて、受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、健診対象者に対して提示する。
【0126】
このため、本実施形態では、健診対象者にとって受診しやすいスケジュールを提案することができ、健診の受診率を向上させることができる。
【0127】
特に、本実施形態では、健診対象者が健診を受診するための条件に、健診に使うことができる時間や、検査場所に関する情報を含めることで、受診し易いスケジュールを作成することができる。
【0128】
また、本実施形態では、スケジュール情報に、検査を行う医療機関の名称や時間まで含め、健診対象者の対象者端末400において、操作ボタン154を操作するだけで、検査の受診の予約を行うことができる。したがって、本実施形態では、健診対象者が自ら検査を行う医療機関を探して電話する、等といった煩雑な作業が不要となり、簡単に受診の予約を行うことができる。
【0129】
さらに、本実施形態では、健診対象者毎に、健康に対する価値を示す指標や、健診を受診することの困難さを示す指標を算出し、この指標と、過去の健診の受診歴等と、を用いて、優先的にスケジュール情報を作成する健診対象者を特定する。そして、本実施形態では、優先的に健診を受診させたい健診対象者から順に、スケジュール情報を作成する。
【0130】
このため、本実施形態では、健診を実施する医療機関に空き時間が多い状態で、健診対象者のスケジュール情報を作成することができ、健診対象者にとって都合の良い時間帯や検査場所をスケジュール情報に含めやすくなる。
【0131】
このように、本実施形態では、健診対象者が受け入れやすいスケジュール情報を作成し、健診対象者に提示することができる。したがって、本実施形態によれば、 健康診断の受診率を向上させることができる。
【0132】
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、
前記スケジュール情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる、スケジュール作成プログラム。
(付記2)
前記条件情報は、前記健診対象者の端末装置から収集した、アンケート情報に対する回答情報に含まれ、
前記アンケート情報は、
前記健診対象者が前記健康診断の受診する時間帯に関する質問と、前記健康診断を受診する場所に関する質問とを含む、付記1記載のスケジュール作成プログラム。
(付記3)
健診対象者の健康に対する関心の高さを調べるための第一のアンケート情報と、前記健診対象者が健診を受診する際に許容する条件を調べるための第二のアンケート情報と、を含み、
前記第一のアンケート情報に対する回答情報と、前記第二のアンケート情報に対する回答情報と、に基づき、前記健診対象者に対し、前記受診スケジュールを作成する際の優先順位を付与する、処理を前記コンピュータに実行させる、付記2記載のスケジュール作成プログラム。
(付記4)
前記受診スケジュールを作成する健診対象者を特定するための条件を示すパラメータの入力を受け付けて、
前記パラメータを満たす健診対象者を特定し、特定された健診対象者に対して、前記受診スケジュールを作成する、処理を前記コンピュータに実行させる、付記3記載のスケジュール作成プログラム。
(付記5)
前記パラメータは、
前記第一のアンケート情報に対する回答情報に基づき算出された、前記健診対象者の健康に対する価値の高さを示す指標に対する閾値と、
前記第二のアンケート情報に対する回答情報に基づき、健診対象者が健康診断を受診することの困難さを示す指標に対する閾値と、が含まれる、付記4記載のスケジュール作成プログラム。
(付記6)
前記スケジュール情報と、前記スケジュール情報が示すスケジュールに対する予約を行うための操作部品と、を前記健診対象者と紐付けられた端末装置に表示させる、処理を前記コンピュータに実行させる、付記1乃至5の何れか一項に記載のスケジュール作成プログラム。
(付記7)
コンピュータによるスケジュール作成方法であって、前記コンピュータが、
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得し、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成し、
前記スケジュール情報を出力する、スケジュール作成方法。
(付記8)
健診対象者毎に健康診断の受診可能条件を示す条件情報を取得する取得部と、
前記条件情報に基づき、前記健康診断に含まれる複数の検査項目それぞれの受診スケジュールを示すスケジュール情報を作成する作成部と、
前記スケジュール情報を出力する出力部と、を有するスケジュール作成装置。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0133】
100 スケジュール作成システム
200 スケジュール作成装置
210 アンケートデータベース
220 健診対象者データベース
230 分割受診方法データベース
240 スケジュール作成処理部
241 入力受付部
242 回答情報取得部
243 スコア算出部
244 更新部
245 情報参照部
246 スケジュール作成部
247 出力部
300 開催者端末(端末装置)
400 対象者端末(端末装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15