(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179084
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 19/00 20060101AFI20221125BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20221125BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20221125BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20221125BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221125BHJP
【FI】
F21V19/00 510
F21V23/00 120
F21S9/02 200
F21S8/02 420
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086329
(22)【出願日】2021-05-21
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】笹嶋 潤
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
【Fターム(参考)】
3K013AA03
3K013BA01
3K013EA09
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】蓄電池の装着や交換の作業の邪魔になり難い照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、発光素子を表側に有する光源ユニット1と、蓄電池を着脱可能に電池ケースに収容する電池ユニット3と、光源ユニット1を点灯させる電源ユニット2とを備え、光源ユニット1は、電源ユニット2と電池ケース3の表側に位置し、表裏方向に延伸する軸部165を有し、電源ユニット2は、軸部165を回動軸として光源ユニット1を回動可能に支持する支持部24を有し、光源ユニット1が軸部165の周りを第1の方向に回動して第1の状態になると、蓄電池が電池ケースから取り外し可能となり、光源ユニット1を表側から見ると、軸部165は光源ユニット1の周縁に設けられ、支持部24を表側から見ると、支持部24は電源ユニット2の周縁に設けられている。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子を表側に有する光源ユニットと、
蓄電池を着脱可能に電池ケースに収容する電池ユニットと、
前記光源ユニットを点灯させる電源ユニットと
を備え、
前記光源ユニットは、前記電源ユニット又は前記電池ケースの表側に位置し、
前記光源ユニットは、表裏方向に延伸する軸部を有し、
前記電源ユニット又は前記電池ケースは、前記軸部を回動軸として前記光源ユニットを回動可能に支持する支持部を有し、
前記光源ユニットが前記軸部の周りを第1の方向に回動して第1の状態になると、前記蓄電池が前記電池ケースから取り外し可能となり、
前記光源ユニットを表側から見ると、前記軸部は前記光源ユニットの周縁に設けられ、
前記支持部を表側から見ると、前記支持部は前記電源ユニット又は前記電池ケースの周縁に設けられている
照明装置。
【請求項2】
前記光源ユニットは、当該光源ユニットが前記軸部の周りを第2の方向に回動して第2の状態になると、前記支持部が設けられている前記電源ユニット又は前記電池ケースの被係合部に係合する係合部を有し、
前記被係合部を表側から見ると、前記支持部が設けられている前記電源ユニット又は前記電池ケースの周縁であって前記支持部と異なる位置に前記被係合部が設けられている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源ユニットは、前記発光素子を搭載する搭載部材を有し、
前記搭載部材は、前記光源ユニットの回動を促進する促進部を有する
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記支持部は、前記電源ユニットに設けられ、
前記電池ユニットは前記電源ユニットに着脱可能に装着され、
前記電池ユニットと前記電源ユニットの一方は、表裏方向と直交する方向であって前記電池ユニットと前記電源ユニットの他方側に延伸する延伸部と、前記延伸部に形成され且つ当該延伸部の延伸方向に沿って延伸する凹部、貫通溝部又は貫通孔部を有し、
前記電池ユニットと前記電源ユニットの他方は、前記電池ユニットを前記電源ユニットに対して表裏方向に移動させると、前記凹部、貫通溝部又は貫通孔に係合する係合凸部を有する
請求項1~3の何れか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蓄電池を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置として、例えば、「実装面に発光する発光部が配置された光源基板と、蓄電池と、商用電源から電力供給が有る場合は前記商用電源の電力で前記蓄電池を充電し、前記商用電源から電力供給が途絶えた場合は前記蓄電池の電力で前記発光部を点灯させる電源ユニットと、本体と、前記光源基板が収容され、前記電源ユニットに保持され、上記本体に搭載されているホルダーと、を備え、前記ホルダーは、前記電源ユニットに保持されている状態を解除された場合に、前記電源ユニットに対して回動自在である」ものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、ホルダーが電源ユニットに対して、上下方向と直交する回動軸周りに回動自在に構成されているため、蓄電池の装着や交換の際に、
図26に示すように、光源基板が自重により上下方向と平行となり、作業の邪魔になりやすい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、蓄電池の装着や交換の作業の邪魔になり難い照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る照明装置は、発光素子を表側に有する光源ユニットと、蓄電池を着脱可能に電池ケースに収容する電池ユニットと、前記光源ユニットを点灯させる電源ユニットとを備え、前記光源ユニットは、前記電源ユニット又は前記電池ケースの表側に位置し、前記光源ユニットは、表裏方向に延伸する軸部を有し、前記電源ユニット又は前記電池ケースは、前記軸部を回動軸として前記光源ユニットを回動可能に支持する支持部を有し、前記光源ユニットが前記軸部の周りを第1の方向に回動して第1の状態になると、前記蓄電池が前記電池ケースから取り外し可能となり、前記光源ユニットを表側から見ると、前記軸部は前記光源ユニットの周縁に設けられ、前記支持部を表側から見ると、前記支持部は前記電源ユニット又は前記電池ケースの周縁に設けられている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、開状態の光源ユニットが、表裏方向を回動軸として回動して、表裏方向と直交する方向に位置するため、作業しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る照明装置の斜視図であり、(a)は下方から見た図であり、(b)は上方から見た図である。
【
図2】照明装置の断面図であり、一部を拡大している。
【
図3】照明装置の分解状態を下方から見た斜視図である。
【
図4】照明装置の分解状態を上方から見た斜視図であり、一部を拡大している。
【
図5】光源ユニットの分解状態の斜視図であり、(a)は下方から見た図であり、(b)は上方から見た図である。
【
図6】(a)は電源ユニットを下方から見た斜視図であり、(b)は電源ユニットを側方から見た図であり、(c)は電源ユニットを上方から見た斜視図である。
【
図7】(a)は電池ユニットを下方から見た斜視図であり、一部を拡大し、(b)は電池ユニットを側方から見た図であり、(c)は電池ユニットを上方から見た斜視図である。
【
図8】取付具の取付構造及び固定具の固定構造を説明するための断面斜視図であり、一部を拡大している。
【
図9】蓋本体を取り外し、光源ユニットが開状態である照明装置を示し、(a)は側方から見た図であり、(b)は下方から見た図であり、(c)は斜め下方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
実施形態の一態様に係る第1の照明装置は、発光素子を表側に有する光源ユニットと、蓄電池を着脱可能に電池ケースに収容する電池ユニットと、前記光源ユニットを点灯させる電源ユニットとを備え、前記光源ユニットは、前記電源ユニット又は前記電池ケースの表側に位置し、前記光源ユニットは、表裏方向に延伸する軸部を有し、前記電源ユニット又は前記電池ケースは、前記軸部を回動軸として前記光源ユニットを回動可能に支持する支持部を有し、前記光源ユニットが前記軸部の周りを第1の方向に回動して第1の状態になると、前記蓄電池が前記電池ケースから取り外し可能となり、前記光源ユニットを表側から見ると、前記軸部は前記光源ユニットの周縁に設けられ、前記支持部を表側から見ると、前記支持部は前記電源ユニット又は前記電池ケースの周縁に設けられている。これにより、電源ユニット又は電池ケースの表側を広く開けることができ、メンテナンスの作業のトラブルを回避することができる。
実施形態の一態様に係る第2の照明装置は、第1の照明装置おいて、前記光源ユニットは、当該光源ユニットが前記軸部の周りを第2の方向に回動して第2の状態になると、前記支持部が設けられている前記電源ユニット又は前記電池ケースの被係合部に係合する係合部を有し、前記被係合部を表側から見ると、前記支持部が設けられている前記電源ユニット又は前記電池ケースの周縁であって前記支持部と異なる位置に前記被係合部が設けられている。これにより、第1の状態の際に、光源ユニットと、電源ユニット又は電池ケースとの表裏方向の重なりを少なくできる。また、係合の際のクリック間を利用して、安全に光源ユニットを固定できたかを確認できる。
【0009】
実施形態の一態様に係る第3の照明装置は、第1又は第2の照明装置おいて、前記光源ユニットは、前記発光素子を搭載する搭載部材を有し、前記搭載部材は、前記光源ユニットの回動を促進する促進部を有する。これにより、メンテナンスの際の作業者の光源ユニットを回動させる操作性を向上できる。
実施形態の一態様に係る第4の照明装置は、第1~3の何れかの照明装置おいて、前記支持部は、前記電源ユニットに設けられ、前記電池ユニットは前記電源ユニットに着脱可能に装着され、 前記電池ユニットと前記電源ユニットの一方は、表裏方向と直交する方向であって前記電池ユニットと前記電源ユニットの他方側に延伸する延伸部と、前記延伸部に形成され且つ当該延伸部の延伸方向に沿って延伸する凹部、貫通溝部又は貫通孔部を有し、前記電池ユニットと前記電源ユニットの他方は、前記電池ユニットを前記電源ユニットに対して表裏方向に移動させると、前記凹部、貫通溝部又は貫通孔に係合する係合凸部を有する。これにより、電源ユニットと電池ユニットの位置決めを行うことができる。
【0010】
<実施形態>
1.照明装置の全体構成
照明装置Xは、
図1に示すように、例えば天井等の設置面(図示省略)に取り付けられる埋込タイプである。
照明装置Xは、
図2に示すように、光源ユニット1、電源ユニット2、電池ユニット3を備え、商用電源から電力が供給されている状態では電源ユニット2が光源ユニット1を点灯させつつ電池ユニット3を充電し、商用電源から電力が供給されない状態では電池ユニット3が光源ユニット1を点灯させる。つまり、照明装置Xは、所謂、非常用照明装置である。
光源ユニット1から光が出射される方向を表裏方向とし、出射側を表側とする。ここでは、照明装置Xが天井等に設置されるため、表裏方向を上下方向とし、表側を下側として以下説明する。
【0011】
照明装置Xは、光源ユニット1、電源ユニット2、電池ユニット3を筐体4に備える。ここでの照明装置Xは、さらに、端子台71を筐体4に備える。照明装置Xは、電池ユニット3を電源ユニット2に着脱可能に備えると共に光源ユニット1を筐体4の開口4aを開閉自在に備え、光源ユニット1を開状態とする(
図9参照)ことで筐体4の内部の電池ユニット3を着脱可能とする。
以下、各部について説明する。
【0012】
2.各部
(1)筐体
主に
図3及び
図4を用いて説明する。
筐体4は筐体本体5と蓋本体6とを備え、蓋本体6は取付具85,86を介して筐体本体5に着脱可能に取り付けられている。なお、蓋本体6は、筐体を構成する部材でなく、筐体(ここでの筐体本体5)に着脱可能な化粧枠としてもよい。
(1-1)筐体本体
筐体本体5は設置面の開口から上側へと挿入配置される。筐体本体5は、周壁50と端壁51とを有する有蓋筒状をし、周壁50の開口端に外鍔部52を有する。
筐体本体5は、内部に電源ユニット2と電池ユニット3とを収容し、電源ユニット2を装着するための電源ユニット装着部53を端壁51に有する。電源ユニット装着部53は、
図4に示すように、貫通孔53a,53bにより構成されている。
筐体本体5は、照明装置Xを設置面の開口に取り付けるための板ばね81を装着するための板ばね装着部54を周壁50に有する。ここでの板ばね81は2個あり、筐体本体5の中心軸を挟んだ2部位に装着される。板ばね装着部54は、貫通孔541,543により構成されている。
筐体本体5は、端子台71を装着するための端子台装着部55を端壁51に有している。端子台装着部55は、端子台71の係止爪71aが挿入して係合する貫通孔55aと、端子台71の位置決め突起71bが挿入する貫通孔55bとにより構成されている。
【0013】
端壁51は、段差状をし、低位部分に端子台71が装着され、高位部分に電源ユニット2が装着される。低位部位と高位部位の間の立設部位に欠け部分(貫通孔)51aを設けている。欠け部分51aには、端子台71の配線の接続部分71cを筐体本体5の内側又は内側近傍に配置することができる。これにより、端子台71の配線の接続部分71cに埃が入ることを抑制できる。
外鍔部52は径方向の外方へ張り出している。外鍔部52は、周方向に間隔を空けて複数個ある。これにより、容易に、複数の外鍔部52を構成できる。
筐体本体5は、外鍔部52の1つを利用して、取付具86を保持する取付具保持部56を有している。ここでの取付具86は、例えば磁石であり、
図4の拡大図に示すように、直方体状の厚肉部861と、厚肉部861の長手方向の両端から延出する薄肉部863とを有している。取付具保持部56は、電池ユニット3側の板ばね装着部54の下方に位置する外鍔部52の一部が厚肉部861の両側の薄肉部863を上下方向の両側から挟むように折り返された折返部561により構成される。なお、折返部561の中央には貫通孔が形成され、当該貫通孔に厚肉部861が配されることで、
図3に示すように下方に露出し、厚肉部861が蓋本体6の周縁部と接触可能となる。
【0014】
(1-2)蓋本体
蓋本体6は、筐体本体5の開口を下側から覆う。蓋本体6は、取付具(磁石)86と装着するための磁性体を有し、ここでは、金属板により構成されている。蓋本体6は円盤状をしている。
蓋本体6は、光源ユニット1のレンズ体14用の貫通孔6aと、電源ユニット2の操作表示部23用の貫通孔6bとを有する。
蓋本体6は、筐体本体5側に開口を開閉可能に装着するための線ばね85を装着するための線ばね装着部61を有する。
線ばね装着部61は、
図4に示すように、貫通孔6cを形成するための打ち抜き部分の一部を、上側に延伸させた後に下向きに折り曲げて形成された係止部分613により構成される。
線ばね85は、下側から貫通孔6cを利用して蓋本体6の裏側に挿入され、係止部分613により上方から係止される。これにより、蓋本体6が線ばね85の基部851周りに回動可能に支持される。
貫通孔6cには、操作表示部23の表示機能を示したシール87が下側から貼り付けられている。これにより、線ばね85の脱落を防止できる。
【0015】
(2)光源ユニット
主に
図5を用いて説明する。
光源ユニット1は、ベース10と、ベース10の下面に配される光源モジュール12と、レンズ体14と、ホルダ16とを備える。ここでは、光源ユニット1は光源モジュール12を保護するカバー体18を備える。
(2-1)ベース
ベース10は、板状をし、カバー体18のピン部183用の貫通孔10aや、ホルダ16を固定するねじ169用のねじ孔10bや、ホルダ16の軸部165用の貫通孔10cを有する。
ベース10の下面に光源モジュール12が搭載されるため、ベース10は発光素子の一例であるLED素子121と搭載する搭載部材である。ベース10は、例えば、金属材料により構成されている。このため、ベースはヒートシンクの機能を有する。
ベース10は、電池ユニット3を取り出すために、光源ユニット1を軸部165の中心軸周りに回動させる際に、光源ユニット1の回動を促進する促進部101を有する。促進部101は、2つあり、対向するように周面に設けられている。1つの促進部101は、貫通孔10cに隣接する。
【0016】
(2-2)光源モジュール
光源モジュール12は、光源としてのLED素子121と、LED素子121を実装する光源基板123とを有し、光源基板123に電源ユニット2からのハーネス125が接続される。
(2-3)カバー体
カバー体18は、光源モジュール12を覆う被覆部181と、被覆部181から上方に延出するピン部183とを有する。
被覆部181には、LED素子121用の貫通孔181aと、ハーネス125が接続する端子部127用の貫通孔181bとが設けられている。
ピン部183は、光源基板123の貫通孔123aを挿通して、ベース10の貫通孔10aに嵌合する。
【0017】
(2-4)レンズ体
レンズ体14は、円環状のベース部141と、ベース部141から下側に中空状に膨出するレンズ部143とを一体で有する、ベース部141は、カバー体18の被覆部181に当接する。
【0018】
(2-5)ホルダ
ホルダ16は、本体部161と、本体部161をベース10に固定するねじ169用の貫通孔163と、本体部161から上側に円筒状に延伸する軸部165と、電源ユニット2の被係合部25(
図6参照)に係合する係合部167とを有する。なお、軸部165は、下側から見ると、ホルダ16(光源ユニット1)の周縁に設けられている。
ホルダ16は、光源モジュール12、カバー体18、レンズ体14を覆う状態で、ねじ169が貫通孔163を挿通してベース10のねじ孔10bに螺合することで、ベース10に固定される。これにより、光源ユニット1が組み立てられる。
本体部161は、レンズ体14のベース部141の外周部を内部に収容し且つレンズ部143を下側に突出させるための段付き貫通孔161aを有する。この段付き貫通孔161aにより、レンズ体14の下側への通過が規制される。
軸部165は、電源ユニット2の筒部241(
図6参照)に回動可能に挿入する。軸部165は、光源ユニット1を下方から見ると、円形状のレンズ体14よりも外側であってレンズ体14から径方向に張り出した部位に設けらている。軸部165は、電源ユニット2の落下防止部分243aや回動規制部分243bに係合(当接)する係合部分(当接部分)165aを有する。係合部分165aは凸状をしている。軸部165は、係合部分165aが軸部165の中心軸側に弾性変形しやすいように、中心軸と平行な溝部分165bを中心軸を挟んで一対有している。
【0019】
係合部167は、光源ユニット1を下方から見ると、円形状のレンズ体14よりも外側であってレンズ体14から径方向に張り出した部位に設けらている。係合部167は、軸部165に対して中心軸と直交する方向に張り出す張出部分167aと、張出部分167aから上側に屈曲する屈曲部分167bと、屈曲部分167bから軸部165に向かって張り出す係合部分167c(
図4参照)とを有する。
係合部167は、光源ユニット1が軸部165周りに回動した際に、電源ユニット2の被係合部25に係合部分167cが係合する。これにより、閉状態の光源ユニット1が電源ユニット2側に強固に支持される。
【0020】
(3)電源ユニット
主に
図6を用いて説明する。
電源ユニット2は、端子台71を介して受電した商用電源から光源ユニット1への点灯電力を作成したり、電池ユニット3への充電電力を作成したり、制御部を駆動したりする回路20(
図2参照)を電源ケース21内に収容する。
ここでの電源ユニット2は、図外のリモコンコントロールからの制御信号を受信する受信部22や、点検操作するための操作スイッチ231(
図2の拡大図参照)や表示灯233を有する操作表示部23等を備える。
回路20は、複数個の電子部品201と回路基板203とを有し(
図2参照)、端子台71や光源ユニット1と接続するためのコネクタ205,207、操作スイッチ231、表示灯233等を回路基板203に有する。なお、回路基板203において、
図2の拡大図に示すように、操作スイッチ231や表示灯233が実装されている主面を第1主面203aとする。
図6に戻って、電源ケース21は、箱状の電源ケース本体211と、電源ケース本体211の開口を覆う電源ケース蓋体213とからなり、例えば、電源ケース蓋体213と電源ケース本体211とが係合手段、螺合手段等の結合手段により結合している。ここでは、電源ケース蓋体213の係合凸部213aが、電源ケース本体211の係合凹部211dに係合する。
電源ケース本体211は回路基板203の第1主面203a側に位置する第1ケースでもある。電源ケース蓋体213は回路基板203の第2主面203b側に位置する第2ケースでもある。
受信部22は、例えば、赤外線等を受信する受信センサ(図示省略)を回路基板203に備える。なお、電源ケース21は、受信センサに対応する部分に開口を有している。これにより、受信感度を高めることができる。
【0021】
操作表示部23は、使用者から操作を操作スイッチ231で受け付け、受け付けた内容結果等を表示灯(LED素子)233に表示する。なお、点検等の操作がされると、回路20内の制御部が点検を行い、その結果に基いて対応する表示灯233を点灯や点滅させる。
操作スイッチ231は、
図2の拡大図に示すように、ボタン式であって回路基板203の下端側に設けられている。回路基板203は、操作スイッチ231が電源ケース21の下方へ突出する突出部21e内に位置するように、電源ケース21内に収容されている。回路基板203の主面は上下方向と平行に配され、操作スイッチ231の操作時の押圧方向が上下方向となるように回路基板203に実装されている。
電源ケース本体211における操作スイッチ231のボタン部231aと対向する部分は、上下方向に弾性変形可能な変形可能部211aとして構成されている。ここでの変形可能部211aは、回路基板203と反対側で片持ち張り状に構成されている。具体的には、回路基板203と反対側から「L」字状に下方に延伸する。なお、変形可能部211aは貫通溝211c(
図6参照)により囲まれている。変形可能部211aの延伸先端は回路基板203と重ならないように、つまり、変形可能部211aは、回路基板203の第1主面203aを第2主面203b側に超えないように構成されている。これにより、操作スイッチ231の操作時に変形可能部211aが回路基板203と干渉するのを防止でき、変形可能部211aにより回路基板203が損傷してしまうことを抑制できる。
突出部21eは保護カバー235により覆われている。変形可能部211aには、下に突出する突起211bを有し、当該突起211bが保護カバー235の押圧部235aの凹みに嵌合する。これにより、保護カバー235の押圧部235aを押圧することで、電源ケース21の変形可能部211aが弾性変形して、操作スイッチ231のボタン部231aが押圧される。なお、保護カバー235の押圧部235aの周縁部は、厚み方向の溝が形成された薄肉部235cなっている。
【0022】
電源ユニット2は、光源ユニット1を上下方向に移動可能に支持する支持部(便宜上、「光源ユニット支持部」とする)24を電源ケース21に有する。電源ユニット2は、光源ユニット1の軸部165を回動軸として回動可能に光源ユニット1を支持する光源ユニット支持部24を電源ケース21に有する。ここでの光源ユニット支持部24は、光源ユニット1を上下方向に移動可能であって軸部165周りに回動可能に支持する。光源ユニット支持部24は、下方から見ると、
図9の(b)に示すように、電源ケース21の周縁に設けられている。
なお、光源ユニット1が軸部165周りを第1の向きに回動して第1の状態(「開状態」ともいい、
図9の状態である)になると、電池ユニット3を電源ユニット2から取り外し可能となり、光源ユニット1が第1の状態から軸部165周りを第1の向きと反対向きの第2の向きに回動して第2の状態(「閉状態」ともいう)になると、光源ユニット1が電池ユニット3や電源ユニット2の下側に位置し、筐体4の蓋本体6を筐体本体5に取り付け可能となる。
光源ユニット支持部24は、円筒状の軸部165が挿入する筒部241により構成されている。つまり、光源ユニット支持部24は、軸部165の外側に嵌合する外嵌合部により構成される。筒部241は、円筒状の軸部165の直径を内径に有する円筒状をし、これにより、光源ユニット1を上下方向と軸部165周りに移動可能に支持できる。
【0023】
光源ユニット支持部24は、光源ユニット1の落下を防止する落下防止部分243aを有している。ここでの落下防止部分243aは表側が欠けた欠け部分243により構成され、当該欠け部分243に軸部165の係合部分165aが嵌る。これにより、光源ユニット1が下側に移動した際に、軸部165の係合部分165aが、筒部241における欠け部分243の下端に位置する落下防止部分243aに係合する。このように、欠け部分243の上下方向の長さを設定することで、光源ユニット1の上下方向の移動範囲を規制できる。なお、
図6において、欠け部分243の引き出し線は、光源ユニット支持部24の引き出し線を利用している。
光源ユニット支持部24は、光源ユニット1の軸部165周りの回動範囲を規制する回動規制部分243bを有している。ここでの回動規制部分243bは欠け部分243における周方向と直交する端面(上下方向に沿う端面)により構成される。欠け部分243には、軸部165の係合部分165aが嵌り、光源ユニット1が軸部165の周りを第1の向きに回動すると、係合部分165aが欠け部分243の周方向の第1の向き側の端面である回動規制部分243bに当接し(この状態が第1の状態である)、光源ユニット1が軸部165周りを第2の向きに回動すると、係合部分165aが欠け部分243の周方向の第2の向き側の端面である回動規制部分243bに当接する(この状態が第2の状態である)。このように、欠け部分243の周方向の長さを構成することで、光源ユニット1の回動範囲を規制できる。また、欠け部分243で、落下防止部分243aと回動規制部分243bとを構成でき、安価に実施できる。
【0024】
電源ユニット2は、当該光源ユニット1が前記軸部165の周りを第2の向きに回動して第2の状態になると、光源ユニット1の係合部167が係合する被係合部25を有している。被係合部25は、電源ケース21の底壁から下側に延伸する延伸部分251と、延伸部分251の下端から光源ユニット支持部24から離れる向きに延伸する被係合部分253とを有している(
図9参照)。被係合部分253の上面に、光源ユニット1の係合部分167cの下面が係合(当接)する。被係合部25は、下側から見ると、
図9の(b)に示すように、電源ケース21の周縁であって光源ユニット支持部24と異なる位置に設けられている。
なお、電源ユニット2の突出部21e(保護カバー235)は、下側に突出しているため、光源ユニット1の第2の向きへの回動を規制するストッパとしても機能させることができる。
【0025】
電源ユニット2は、電池ユニット3を装着する際に、電池ユニット3を装着位置に誘導するガイド部26を電源ケース21に有する。
ガイド部26は、電源ケース21における電池ユニット3と対向する壁部21aであって光源ユニット支持部24と被係合部25との間に設けられている。ガイド部26は、断面形状が「コ」字状をし上下方向に延伸する突出部分261と、突出部分261における電池ユニット3側の壁部分に形成され且つ上下方向に延伸する溝部分263とを有する。つまり、ガイド部26は、断面が逆「ハ」字状のあり溝状をし、下側の開口から、電池ユニット3の断面「T」字状の被ガイド部35(
図7の(c)参照)が挿入される。
ガイド部26は、突出部分261の下端部に、上下方向を下側に移るにしたがって溝部分263の幅及び突出部分261の一対の側壁部分の間隔が大きくなる案内部分265を有している。これにより、電池ユニット3の被ガイド部35の溝部分263への挿入を容易に行える。
なお、電源ユニット2は、案内部分265の下側に、壁部21aから厚み方向に凹入する凹入部分21bに、電池ユニット3と電気的に接続するためのコネクタ209を有する。
【0026】
電源ユニット2は、電池ユニット3を着脱可能に装着するための装着部(便宜上、「電池ユニット装着部」とする)27を有している。電池ユニット装着部27は、上下方向と直交する方向であって電池ユニット3側に延伸する延伸部分271と、延伸部分271に形成され且つ当該延伸部分271の延伸方向に延伸する貫通溝部分273とを有している。
延伸部分271は、電源ケース21の側壁部21cであって被係合部25よりも上側に設けられている。貫通溝部分273には、電池ケース31の突出部分373(
図7の(a)参照)が係合し、この係合により、電池ユニット3が電源ユニット2に着脱可能に装着されると共に、電池ユニット3のコネクタ33(
図7参照)が電源ユニット2のコネクタ209に下側から挿入され、電気的に接続する。なお、突出部分373は、貫通溝部分273に係合するため、係合凸部分でもある。
【0027】
電源ユニット2は、電源ユニット2を筐体4に装着するための筐体装着部28を電源ケース21の天壁部21dに有する。筐体装着部28は、上側に延伸する延伸部分281と、延伸部分281の上端から天壁部21dと間隔を置いて平行に延伸する被係合部分283とを有する。
【0028】
(4)電池ユニット
主に、
図7を用いて説明する。
電池ユニット3は、充放電可能な蓄電池30(
図2参照)と、蓄電池30を収容する電池ケース31と、電池ケース31に設けられ且つ電源ユニット2と電気的に接続するためのコネクタ33とを備える。
電池ケース31は、箱状をし、下側に位置する電池ベース311と、電池ベース311を上側から覆う電池カバー313とからなり、例えば、電池ベース311と電池カバー313とが係合手段、螺合手段等の結合手段により結合している。ここでは、電池カバー313の係合凸部313aが、電池ベース311の係合凹部311aに係合する。
【0029】
電池ユニット3は、電源ユニット2に装着する際に、電源ユニット2の装着位置に誘導されるための被ガイド部35を電池ケース31に有する。
被ガイド部35は、電池ケース31における電源ユニット2と対向する壁部31aであって、電源ユニット2と対向する方向(対向方向)と上下方向とに直交する方向(電池ユニット3の幅方向ともいう)の略中央に設けられている。これにより、バランスよく電池ユニット3が誘導される。
被ガイド部35は、断面形状が「T」字状をし、電源ユニット2側に突出し且つ上下方向に延伸する縦リブ部分351と、縦リブ部分351の突出先端から電池ユニット3の幅方向の両側に屈曲し且つ上下方向に延伸する横リブ部分353とを一体で有する。被ガイド部35は、電源ユニット2のガイド部26に下方側から挿入され、上側へ誘導される。
なお、電池ユニット3は、電源ユニット2との間隔を維持するための、リブ355を被ガイド部35に対して電池ユニット3の幅方向の両側であって被ガイド部35と平行に設けられている。被ガイド部35が電源ユニット2のガイド部26によりガイドされている状態で、リブ355の端面が電源ケース21の壁部21aに当接又は近接する。
コネクタ33は、被ガイド部35の下端から電源ユニット2側に延出する延出部315の上面に設けられている。
なお、電池ユニット3に被ガイド部35を1つ設けるパターンを例示したが、電池ユニット3に被ガイド部を複数設けることとしてもよい。電池ケース31には、重量を有する電池ユニット3が収容されているため、安定して電源ケース21に対して電池ケース31を着脱することができる。この場合、電源ケース21に設けられるガイド部26も同数設けることとする。
【0030】
電池ユニット3は、電源ユニット2に着脱可能に装着されるための被装着部(便宜上、「電源ユニット被装着部」とする)37を有している。電源ユニット被装着部37は、下側に延伸する延伸部分371と、延伸部分371に形成され且つ当該延伸部分371と直交する幅方向に突出する突出部分373とを有している。
延伸部分371は、その対向方向の両側の溝部分375により延伸部分371と直交する方向に弾性変形可能に構成されている。突出部分373は、延伸部分371から電池ユニット3の幅方向の外方へ立設する立設領域373aと、立設領域373aから上側に離れるにしたがって立設量が少なくなる傾斜領域373bとを有している。
【0031】
(5)端子台
端子台71は、ここでは、3芯用を利用している。端子台71は、
図3及び
図4に示すように、筐体4の端壁51の貫通孔55aに係止する係止爪71aと、端壁51の貫通孔55bに嵌合する位置決め突起71bとを有している。
端子台71は、筐体本体5に装着された状態で、端子カバー73により被覆される。
【0032】
(6)固定具
主に
図3及び
図4を用いて説明する。
固定具83は、電源ユニット2の電源ユニット装着部53への装着状態を固定する。固定具83は、筐体本体5の端壁51の貫通孔53aから延出する筐体装着部28と端壁51との間に介在することで、電源ユニット2の筐体装着部28が貫通孔53aから抜けるのを防止する。
固定具83は、板状の本体部830と、本体部830に形成された貫通孔831とを少なくとも有する。貫通孔831は、電源ユニット2の筐体装着部28の受け入れを許容する幅広孔部832と、幅広孔部832に連続して形成され且つ幅広孔部832に受け入れられた筐体装着部28の延伸部分281のみの移動を許容する幅狭孔部833とを少なくとも有する。
固定具83は、固定具83の移動をロックするロック部834を有している。ロック部834は、幅広孔部832に対して幅狭孔部833と反対側(つまり、係合方向側である)に設けられている。ロック部834は、幅広孔部832と幅狭孔部833とが並ぶ方向であって幅狭孔部833(つまり、反係合方向側である)に向かって「V」字状や「L」字状に似た形状に延伸し、下向きに傾斜状に延伸する延伸部分835と、延伸部分835の延伸先端から上側へと屈曲する屈曲部分836とを有する。延伸部分835は、上下方向に弾性変形可能であり、電源ユニット2の延伸部分281が幅狭孔部833に挿入(位置)するように固定具83を係合方向にスライドさせた際に、屈曲部分836が筐体本体5の端壁51の貫通孔53bに嵌るように構成されている。なお、ロック部834が貫通孔53bに嵌ると、屈曲部分836が、端壁51の貫通孔53bにおける幅広孔部832側の端面に当接又は対向する。これにより、固定状態にある固定具83が端壁51の幅狭孔部833側(反係合方向側)に移動することが規制(ロック)される。なお、固定具83は、固定作業を容易とする操作部838を有し、幅広孔部832や幅狭孔部833に対してロック部834の反対側に形成され且つ上側へと屈曲する。
【0033】
(7)板ばね
板ばね81は、円筒状に似た形状の筐体本体5の中心軸を挟んで対向する2部位に設けられている。板ばね81は、全体として「V」字をし、一方の第1辺部811が筐体本体5に装着され、他方の第2辺部812が設置面の開口等に嵌合し、設置面の開口端面を押圧する。
第1辺部811は、上下方向に長い矩形状をし、その主面が筐体本体5の中心軸と平行に延伸する。第1辺部811は、その短手方向の両側から短手方向の外方へ段差状に延伸する第1延伸部分813を有している。なお、段差部分を段差領域813aとする。
第1延伸部分813は、筐体本体5の板ばね装着部54に装着される。具体的には、第1延伸部分813は、筐体本体5の貫通孔541の幅広領域541aより小さく、幅広領域541aに対して下側に位置する幅狭領域541bより大きい。これにより、
図8の拡大図に示すように、第1延伸部分813が筐体本体5の内側に位置する状態で、第1延伸部分813の段差領域813aが板ばね装着部54の幅狭領域541bの下端で係止される。
【0034】
板ばね81は、板ばね81の係止状態が解除されるのをロックするロック部814を第1辺部811に有している。ロック部814は、第1延伸部分813の上側に設けられている。ロック部814は、下から上へと向かう「V」字状や「L」字状に似た形状に延伸し、
図8の拡大図に示すように、厚み方向の内側に傾斜状に延伸する延伸部分814aと、延伸部分814aの延伸先端から厚み方向の外側へと屈曲する屈曲部分814bとを有する。延伸部分814aは、第1辺部811の厚み方向に弾性変形可能であり、板ばね81の第1延伸部分813が幅広領域541aから幅狭領域541bに挿入(位置)するように板ばね81を下側(係合方向)にスライドさせた際に、筐体本体5の周壁50の貫通孔543に嵌るように構成されている。なお、ロック部814が貫通孔543に嵌ると、屈曲部分814bが周壁50の貫通孔543における下端の端面に当接又は近接する。これにより、係止状態にある板ばね81の第1延伸部分813が幅広領域541a側(反係合方向)に移動することが規制(ロック)される。
【0035】
板ばね81は、第1延伸部分813の延伸先端から第1延伸部分813の延伸方向と逆向きに延伸するように折り返された折返部分815と、折返部分815から第1延伸部分813と平行に延伸する第2延伸部分816とを有する。
第1延伸部分813、折返部分815、第2延伸部分816は第1辺部811の短手方向の両側に一対ある。一対の折返部分815間に、蓋本体6を筐体本体5に装着するための線ばね85が配される。つまり、折返部分815は、線ばね85の保持部として作用する。第1辺部811の厚み方向に間隔をおいて設けられた第1延伸部分813と第2延伸部分816は、線ばね85が外れるのを規制する規制部として作用する。これにより、筐体本体5に装着される取付具81を利用して、線ばね85を保持できるため、線ばね85を保持する部材を他にも設ける必要がなく、安価に実施できる。
【0036】
3.電源ユニットの筐体への脱着
取り付けについて説明する。
電源ユニット2の筐体装着部28を、筐体本体5の端壁51の貫通孔53aと、端壁51上に配されている固定具83の貫通孔831の幅広孔部832とを挿通させる。
この状態で、固定具83を係合方向に移動(スライド)させると、被係合部分283が固定具83の幅狭孔部833に位置し、筐体装着部28が固定具83に係合する。これにより、電源ユニット2が筐体本体5に着脱可能に装着される。
この固定具83の係合方向へのスライドにより、固定具83のロック部834が筐体本体5の端壁51の貫通孔53bに嵌り、固定具83の反係合方向へのスライドが規制(ロック)される。
取り外しについて説明する。
ロック状態の固定具83の屈曲部分836を上方に移動させて、固定具83を反係合方向にスライドさせる。これにより、電源ユニット2の筐体装着部28が、固定具83の貫通孔831の幅広孔部832内に位置し、電源ユニット2と固定具83との係合が解除される。
このように、固定具83のスライドにより電池ユニット3の脱着が容易に行える。
【0037】
4.電池ユニットの電源ユニットへの着脱
取り付けについて説明する。
電池ユニット3の被ガイド部35の上端を、電源ユニット2のガイド部26の下端の案内部分265に位置合わせする。この状態で電池ユニット3を上方に移動させると、被ガイド部35の縦リブ部分351がガイド部26の溝部分263に位置し、被ガイド部35の横リブ部分353が突出部分261内で当該突出部分261に係合する。
さらに、電池ユニット3を上方に移動させると、電池ケース31の延伸部分371の突出部分373が電源ユニット2の電池ユニット装着部27の延伸部分271に当接する。そして、さらに、電池ユニット3を上方に移動させると、電池ユニット3の延伸部分371が弾性変形し、電池ユニット3の突出部分373が電源ユニット2の貫通溝部分273に嵌る。これにより、電池ユニット3の電源ユニット被装着部37が電源ユニット2の電池ユニット装着部27に係合する。この際、突出部分373に傾斜領域373bが形成されているため、スムーズに電池ユニット3を上方に移動させることができる。
また、この係合の際に、電池ユニット3のコネクタ33が電源ユニット2のコネクタ209に下側から挿入され、電気的に接続する。このように、電池ユニット3の電源ユニット2への取り付けと電気的接続とを、電池ユニット3の上方への移動だけで行うことができる。
取り外しについて説明する。
係合状態の電池ユニット3の延伸部分371の先端部分371a(
図9の(c)参照)を、突出部分373が形成されていない裏側に押し込む。これにより、突出部分373の貫通溝部分273への係合が解除され、電池ユニット3を下方に移動させることができる。
【0038】
5.光源ユニットの開閉
閉状態の光源ユニット1を開状態にする場合について説明する。
まず、光源ユニット1をその軸部165の中心軸周りの回動させる。回動方向(向き)は、光源ユニット1の係合部167が電源ユニット2の被係合部25から離れる第1の方向(向き)である。この際、光源ユニット1は促進部101を有しているため、光源ユニット1の回動を容易に行える。
光源ユニット1の係合部167と電源ユニット2の被係合部25との係合が解除されるまで光源ユニット1を回動させると、光源ユニット1を下方に移動させる。この際、軸部165は上下方向に延伸しているため、容易に光源ユニット1を下方に移動させることができる。また、下方へ移動させる際にも作業者が促進部101を把持することで容易に行える。さらに、軸部165は、電源ユニット2の光源ユニット支持部24の落下防止部分243aに係合する係合部分165aを有しているため、光源ユニット1がそのまま落下することはなく、作業性を向上できる。
【0039】
光源ユニット1を下方に移動させると、光源ユニット1は、上下方向の位置関係において、筐体本体5よりも下方となり、光源ユニット1を軸部165周りに回動できる。この際、光源ユニット1は促進部101を有しているため、光源ユニット1の回動を容易に行える。また、軸部165と光源ユニット支持部24とが上下方向に重なるそれぞれの部位であって、軸部165は光源ユニット1の周縁部に、光源ユニット支持部24が電源ユニット2の周縁部にそれぞれ設けられている。これにより、光源ユニット1を開状態とすると、光源ユニット1が電池ユニット3に干渉しない位置になると共に電池ユニット3の下方を広く開けることができ、作業性を高めることができる。また、電源ユニット2と光源ユニット1が上下方向に重なる領域を最小限に抑制して水平方向の移動量(回動量)を確保することができる。
特に、電源ユニット2を下方から見たとき(
図9の(b)参照)の電源ケース21の四方の1つの隅部分に光源ユニット支持部24を設け、当該光源ユニット支持部24と上下方向に一部重なっている光源ユニット1の周縁部位に軸部165を設けている。このように、光源ユニット1と電源ユニット2の周縁であって光源ユニット1と電源ユニット2とが上下方向に一部重なる部分に軸部165と光源ユニット支持部24とを設けることにより、光源ユニット1と電源ユニット2とが上下方向に重なった場合に比して、光源ユニット1を軸部165と直交する方向(水平方向)に回動した際に電源ユニット2と光源ユニット1が上下方向に重なる領域を最小に抑えながら、電池ユニット3が電源ユニット2に対して着脱可能な開状態とすることができる。
ここで、線ばね85が電源ユニット2側の板ばね81に保持され、当該線ばね85に蓋本体6が回動可能に支持されているため、電池ユニット3の下方に大きな作業空間を形成できる。
【0040】
開状態の光源ユニット1を閉状態にする場合について説明する。
まず、光源ユニット1を軸部165の中心軸周りの回動させる。回動方向(向き)は、光源ユニット1の係合部167が電源ユニット2の被係合部25に近づく第2の方向(向き)であり、第1の方向(向き)と反対向きである。この際、光源ユニット1は促進部101を有しているため、光源ユニット1の回動を容易に行える。
照明装置Xを下方から見たときに、光源ユニット1が筐体本体5内に入ると、光源ユニット1を上方へ移動させる。この際、軸部165は上下方向に延伸するため、容易に光源ユニット1を上方に移動させることができる。また、上方へ移動させる際にも作業者が促進部101を把持することで容易に行える。さらに、軸部165は、電源ユニット2の光源ユニット支持部24の落下防止部分243aに係合部分165aが当接するため、作業者は光源ユニット1を単に押し上げるだけでよく、作業性を向上できる。
光源ユニット1を上方に移動させると、さらに光源ユニット1を軸部165周りの第2の方向(向き)に回動させ、光源ユニット1の係合部167を電源ユニット2の被係合部25に係合させる。これにより、光源ユニット1が電源ユニット2に装着される。この係合の際、作業者は、係合のクリック間を利用して、光源ユニット1が装着できたか否かを確認できる。
【0041】
6.固定具(板ばね)の装着
取り付けについて説明する。
板ばね81の第1延伸部分813を、筐体本体5の周壁50の貫通孔541の幅広領域541aから周壁50の内側に挿通させ、板ばね81を係合方向(下方)に移動(スライド)させると、第1延伸部分813が筐体本体5の幅狭領域541b側に位置し、板ばね81の段差領域813aが幅狭領域541bに係合する。これにより、板ばね81が筐体本体5に着脱可能に装着される。なお、ここでの係合方向は、幅広領域541aから幅狭領域541bに向かう方向である。
この板ばね81の係合方向へのスライドにより、板ばね81のロック部814が筐体本体5の周壁50の貫通孔543に嵌り、板ばね81の反係合方向への移動が規制(ロック)される。
取り外しについて説明する。
ロック状態の板ばね81の屈曲部分814bを厚み方向であって筐体本体5から離れる向きに引き出してロック状態を解除し、板ばね81を反係合方向に移動(スライド)させる。これにより、板ばね81の第1延伸部分813が、筐体本体5の貫通孔541の幅広領域541a内に位置し、板ばね81と筐体本体5との係合が解除される。
このように、ねじ等の固定具を利用せずに、板ばね81の係合方向(上下方向)への移動により、板ばね81を筐体本体5に容易に装着できる。
【0042】
7.固定具(線ばね)の装着
取り付けについて説明する。
線ばね85は、
図4に示すように、「U」字、「V」字、「コ」字状等の形状をし、基部851が蓋本体6の係止部分613により係止されている。
一対の延伸部853の間隔を狭めて、板ばね81の一対の第2延伸部分816の間から、第1延伸部分813と第2延伸部分816との間に挿入する。これにより、一対の延伸部853が板ばね81の一対の折返部分815により保持される。これにより、線ばね85が板ばね81に装着でき、線ばね85を装着するための部品が不要となり、部品点数や部品取り付け作業等の削減を図ることができる。
なお、第1延伸部分813、折返部分815及び第2延伸部分816により「U」字状を構成し、当該U字状部を線ばね85の保持部としてもよい。板ばね81の筐体本体5への係合による装着を考慮すると、U字状部は、第1辺部811から筐体本体5の周壁50の裏側に段付きの「U」字状に延伸する段付きU字状部である。
【0043】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0044】
<変形例>
1.軸部と光源ユニット支持部
(1)実施形態では、軸部165は光源ユニット1に、支持部(光源ユニット支持部)24は電源ユニット2にそれぞれ設けられていたが、例えば、軸部を電源ユニットに、支持部を光源ユニットにそれぞれ設けてもよい。この場合も、軸部は光を出射する表裏方向(上下方向)に延伸し、光源ユニットが表裏方向と直交する方向に開閉可能に支持部により支持される。そして、軸部と支持部とを電源ユニットと光源ユニットとが重なり且つ電源ユニットと光源ユニットの周縁部に設けることで、光源ユニットを光出射方向と直交する方向に開いた際(表裏方向を回動軸として第1の向きに回動した際)に電源ユニットと光源ユニットが表裏方向に重なる領域を最小に抑えながら、電池ユニットが電源ユニットに対して着脱可能となる開状態とすることができる。
実施形態では、支持部24は電源ユニット2に設けられていたが、電池ユニット(電池ケース)に設け、光源ユニットを開状態にして、電池ケースの内部の蓄電池を交換するようにしてもよい。この際も、電池ユニットの下方を広く開放できる。
軸部165は係合部分165aを、支持部24は欠け部分243(落下防止部分243a及び回動規制部分243b)をそれぞれ有しているが、軸部に欠け部分を、支持部に係合部分を設けてもよい。
(2)軸部165は、レンズ体14を保持するホルダ16に設けられているが、例えば、レンズ体やベースに設けてもよい。但し、ベース10を熱伝導性の高い材料(例えば、金属材料)で構成する場合、ベース10に貫通孔10cを設け、当該貫通孔10cを挿通する軸部をベース以外の部材に設けるのがコスト面において好ましい。
(3)支持部24は、欠け部(貫通孔)243により構成された落下防止部分243aを有していたが、例えば、厚み方向に貫通しない凹みにより落下防止部分を構成してもよい。つまり、軸部165の係合部分165aが係合できる構造であればよい。
【0045】
2.光源ユニット
光源ユニット1の軸部165と係合部167の位置は、特に限定するものではないが、電源ユニット2の直方体状の電源ケース21の形状及び開状態の際の電源ユニットと電池ユニットとの重なり度合いを考慮すると、電源ケースにおける電池ユニットの対向面側であって両側壁側に設けるのが好ましい。
【0046】
3.電源ユニット
電源ユニット2は、操作表示部23を備えているが、操作表示部23を備えなくてもよい。この場合、回路基板203を表裏方向と平行に設けなくてもよい。
操作スイッチ231の操作を受け付ける変形可能部211aの突起211bは、保護カバー235の凹入状の押圧部235aにより覆われていたが、例えば、
図10に示すように、変形可能部1211aの突起1211bは保護カバー1235の貫通孔1235aを挿通してもよい。この場合、突起1211bを覆う薄肉のカバーシート(例えば、シリコンゴム)1029により覆われるのが好ましい。これにより、操作スイッチ231の防水効果を図ることができる。
【0047】
4.ロック部及び係合構造
ロック部814,834は、取付具81や固定具83に設けられていたが、ロック部を筐体本体に設け、取付具や固定具に貫通孔や凹みを設けてもよい。
また、電源ユニット2の装着部27と電池ユニット3の被装着部37との係合構造は逆であってもよい。つまり、電池ユニットが電源ユニット側に延伸する延伸部分と貫通溝部分又は凹入部分とを有し、電源ユニットが挿入方向に延伸し且つ厚み方向に弾性変形可能な延伸部分と突出部分とを有するようにしてもよい。また、電源ユニットの延伸部分に突出部分を設け、電池ユニットの延伸部分に貫通孔又は凹入部分を設けてもよい。
【0048】
<その他>
1.筐体へのユニットの着脱
実施形態では、電源ユニット2の筐体本体5への固定に固定具83を利用したが、電源ユニット2以外のユニットを取り付ける際に利用してもよい。
つまり、ユニットを筐体本体に固定具により固定する構造において、ユニットは、延伸部分と被係合部分とをL字状に有する装着部(一例が実施形態の筐体装着部28である)を有し、筐体本体は、装着部が挿通する第1貫通孔(一例が実施形態の貫通孔53aである)を有し、固定具は、装着部の挿通を許容する大きさの幅広孔部(一例が実施形態の幅広孔部832である)と装着部の延伸部分の挿通のみを許容する大きさの幅狭孔部(一例が実施形態の幅狭孔部833である)とを第1方向に連続して有する。
これにより、ユニットの装着部を筐体本体の第1貫通孔と固定具の幅広孔部とを挿通させた状態で、固定具を第1方向であって幅広孔部に対して幅狭孔部が位置する側と反対側(係合方向)にスライドさせることで、ユニットを筐体本体に容易に装着できる。
つまり、ユニットを筐体本体に例えばねじ等で固定する場合に、その固定作業が面倒であるという課題を解決できる。なお、この構造に着目する場合、光源ユニット、筐体、取付具(板ばねや線ばね)の構成、電池ユニットの電源ユニットへの装着構造は特に限定するものではなく、実施形態以外の構造であってもよい。また、電池ユニットを備えない照明装置であってもよい。
上記構造において、筐体本体は、固定具の係合方向上に第2貫通孔(一例が実施形態の貫通孔53bである)を有し、固定具は、係合方向にスライドさせて装着部が固定具に係合した際に、固定具の第2貫通孔を構成する端面であって係合方向と反対側に位置する端面に当接する当接部(一例が実施形態の屈曲部分836である)を有する。これにより、ユニットの筐体本体への装着状態を固定(ロック)できる。
なお、当接部は、固定具の厚み方向に弾性変形可能な延伸部(一例が実施形態の延伸部分835である)の延伸先端に設けてもよい。これにより、固定具のスライドにより、自動的に当接部が第2貫通孔内に挿入する。
【0049】
2.電池ユニットの電源ユニットへの着脱
実施形態では、電池ユニット3を電源ユニット2に対して上下に移動させることで、その着脱を行っている。
つまり、電池ユニットを電源ユニットに着脱可能とする第1の構造(照明装置)において、電池ユニット及び電源ユニットの一方(一例が実施形態の電源ユニット2である)は、装着方向(一例が実施形態の上下方向である)に延伸するあり溝部(一例が実施形態のガイド部26である)を電池ユニット及び電源ユニットの他方と対向する面(一例が実施形態の壁部21aである)に有し、電池ユニット及び電源ユニットの他方(一例が実施形態の電池ユニット3である)は、あり溝部の一端(一例が実施形態の下端である)からあり溝部内に挿入され且つあり溝内をスライド可能なスライドリブ部(一例が実施形態の被ガイド部35である)を電池ユニット及び電源ユニットの一方に対向する対向面(一例が実施形態の壁部31aである)に有する。これにより、電池ユニットが電源ユニットに対して装着方向を除く方向に位置決めされる。
【0050】
電池ユニットを電源ユニットに着脱可能とする第2の構造(照明装置)は、第1の構造(照明装置)において、電池ユニットと電源ユニットとは、電池ユニットの装着方向の移動により、電池ユニットと電源ユニットとが互いに係合する係合部(一例が実施形態の電池ユニット装着部27である)と被係合部(一例が実施形態の被装着部37である)を有している。これにより、電源ユニットの装着方向への移動により、電池ユニットを電源ユニットに装着できる。特に、スライドリブ部があり溝部内をスライドするため、装着方向での係合構造により、電池ユニットを容易に固定できる。
【0051】
電池ユニットを電源ユニットに着脱可能とする第3の構造(照明装置)は、第1又は第2の構造(照明装置)において、電池ユニットと電源ユニットは電気的に接続するためのコネクタ(一例は実施形態のコネクタ209,33である)を備え、一方のコネクタ(一例は実施形態のコネクタ209である)はあり溝部におけるスライドリブの受け入れ側に設けられ、他方のコネクタ(一例は実施形態のコネクタ33である)はスライドリブにおけるあり溝への挿入側と反対側に設けられ、これらのコネクタは装着方向に接続する。これにより、あり溝部とスライドリブとの位置合わせをした状態で、電池ユニットを電源ユニットに対して装着方向にのみ移動させることで、電池ユニットの電源ユニットへの装着と電気的接続を同時に行うことができる。
つまり、第1~第3の構造を有することで、電池ユニットの電源ユニットへの装着と、当該装着とは別に電気接続を行うような場合に比べて、容易且つ効率よく装着と電気接続を行うことができる。なお、この構造に着目する場合、光源ユニット、筐体、取付具(板ばねや線ばね)の構成、筐体へのユニットの着脱構造は特に限定するものではなく、実施形態以外の構造であってもよい。
【0052】
電池ユニットを電源ユニットに着脱可能とする第4の構造(照明装置)は、第1~第3の何れかの構造(照明装置)において、電源ユニットにおける電池ユニットの装着方向と反対側に光源ユニットを備え、光源ユニットは電源ユニットに装着される。これにより、電池ユニットが光源ユニットに対して装着方向に位置するため、電池ユニットの落下を防止できる。
【0053】
3.板ばねの構造
実施形態では、板ばね81は線ばね85の保持部(折返部分815)を有している。つまり、筐体と、筐体を設置面の開口に固定するための板ばねとを備える第1の照明装置において、筐体は、筐体本体と蓋本体とを備え、板ばねは筐体本体に装着され、蓋本体は、筐体本体に装着された板ばねに線ばねを介して装着される。
これにより、線ばねを筐体本体側に装着するための部品や組み立て作業を削減できる。つまり、この照明装置では、筐体本体に板ばねと線ばねとを別々に設ける場合に、部品点数が多くなるという課題を解決する。
第2の照明装置は、第1の照明装置において、板ばねは、筐体本体の周壁の貫通孔を挿通して筐体本体の内側にU字状に延伸すると共に延伸基部が段差状をする段付きU字状部を有し、段付きU字状部は、筐体本体と蓋本体とが遠近する遠近方向と直交すると共に直交する方向の外向きに延伸し、線ばねは一対の延伸部が基部で結合する「V」字状、「U」字状又はこれらに似た形状をし、基部が蓋本体に固定され、一対の延伸部が一対の段付きU字状部間に配され支持される。これにより、筐体本体は、板ばねが係合する貫通孔を有することで、線ばねの一対の延伸部を保持でき、筐体本体を簡単な構造にできる。板ばねに着目する場合、光源ユニット、電源ユニット、電池ユニット、筐体における板ばね装着する部分以外の構造、筐体へのユニットの着脱構造、電池ユニットの電源ユニットへの装着構造、光源ユニットの開閉構造は、特に限定するものではなく、実施形態以外であってもよい。また、操作スイッチや電池ユニットを備えない他の照明装置であってもよい。
【0054】
4.操作スイッチ
実施形態では、操作スイッチ231を回路基板203に設け、回路20を収容する電源ケース21に変形可能部211aを設けている。
つまり、操作スイッチを備えるユニット(一例が実施形態の電源ユニット2である)において、ユニットは、複数の電子部品が回路基板に実装された回路をケース(一例が実施形態の電源ケース21である)に収容し、回路基板の第1主面に、第1主面と平行な方向から操作を受ける操作スイッチが実装され、ケースは、回路基板の第1主面側に位置する第1ケースと、回路基板の第1主面と反対面である第2主面側に位置する第2ケースとで構成され、第1ケースは、操作スイッチのボタン部と対向する対向部分に、回路基板と平行な方向に弾性変形可能な変形可能部を有し、変形可能部は、回路基板の前記第1主面を第2主面側に超えないように構成されている。これにより、変形可能部が回路基板に接触するのを防止できる。つまり、このユニットでは、変形可能部が回路基板に干渉するという課題を解決する。
【符号の説明】
【0055】
X 照明装置
1 光源ユニット
2 電源ユニット
3 電池ユニット
24 支持部
165 軸部