(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022017916
(43)【公開日】2022-01-26
(54)【発明の名称】電池システム
(51)【国際特許分類】
H01M 50/20 20210101AFI20220119BHJP
【FI】
H01M2/10 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020120764
(22)【出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浅野 紘輔
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA01
5H040AA14
5H040AT02
5H040AT06
5H040AY03
5H040AY10
(57)【要約】
【課題】筐体が外部から衝撃を受けたときに筐体内の電池がダメージを受けることを防止するとともに、小型化及び軽量化を図ることができる電池システムを提供する。
【解決手段】本実施形態の電池システム1は、電池モジュール2と筐体3とを備える。電池モジュール2は、電池積層体10と一対のエンドプレート15と拘束部材20とを備える。電池積層体10は複数の電池10aを積層してなる。一対のエンドプレート15は電池積層体10における積層方向Yの両端に配置される。拘束部材20は一対のエンドプレート15を電池積層体10に押圧させて電池積層体10を積層方向Yに拘束する。筐体3は、電池モジュール2を内部に収容する。拘束部材20には、筐体3における互いに対向する側壁33の対向方向において、エンドプレート15よりも筐体3の側壁33に向けて突出した突出部25が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池を積層してなる電池積層体と、該電池積層体における積層方向の両端に配置される一対のエンドプレートと、該一対のエンドプレートを上記電池積層体に押圧させて上記電池積層体を上記積層方向に拘束する拘束部材と、を含む電池モジュールと、
上記電池モジュールを内部に収容する筐体と、を備え、
上記拘束部材には、上記筐体における互いに対向する側壁の対向方向において、上記エンドプレートよりも上記筐体の上記側壁に向けて突出した突出部が設けられている、電池システム。
【請求項2】
上記突出部における上記エンドプレートから上記対向方向に突出した長さである突出量は、上記対向方向における上記エンドプレートと上記筐体の上記側壁との距離の80%以上である、請求項1に記載の電池システム。
【請求項3】
上記突出部は、上記筐体の内側面に設けられたブラケットに接合されている、請求項1又は2に記載の電池システム。
【請求項4】
上記電池モジュールは、上記ブラケットを介して上記筐体に固定されている、請求項3に記載の電池システム。
【請求項5】
上記電池モジュールは、上記複数の電池の積層方向が上記筐体の上記側壁の対向方向と平行となるように上記筐体内に配置されており、
上記拘束部材は、上記電池積層体の上面又は下面に平行な平板部と、上記電池積層体の側面に平行な立板部とが互いに繋がって、上記電池積層体の角部に沿って上記積層方向に延在した形状をなしており、
上記突出部は、上記平板部及び上記立板部が上記筐体の側壁に向けて上記積層方向に平行に突出して形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体内に電池やその他の装置を収納してなる電池システムが広く用いられている。かかる電池システムでは、筐体が外部からの衝撃を受けた場合には、その内部の電池やその他の装置がダメージを受けるおそれがある。特に、車両などの移動媒体に搭載された電池システムでは、外部からの衝撃を受けやすくなる。そこで、電池等がダメージを受けることを防止するために、筐体の強度を高めることが行われている。例えば、特許文献1に開示の構成では、筐体の内側底面に、筐体の側壁の対向方向に延びる強度部材を設けて、筐体の強度を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、筐体内に強度部材を設けることにより、電池システムの大型化や重量増加を招いていた。特に、移動媒体に設けられる場合には、電池システムを配置可能なスペースは限定されていることが多いため、電池システムの大型化は好ましくなく、重量の増加も好ましくない。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、筐体が外部から衝撃を受けたときに筐体内の電池がダメージを受けることを防止するとともに、小型化及び軽量化を図ることができる電池システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、複数の電池を積層してなる電池積層体と、該電池積層体における積層方向の両端に配置される一対のエンドプレートと、該一対のエンドプレートを上記電池積層体に押圧させて上記電池積層体を上記積層方向に拘束する拘束部材と、を含む電池モジュールと、
上記電池モジュールを内部に収容する筐体と、を備え、
上記拘束部材には、上記筐体における互いに対向する側壁の対向方向において、上記エンドプレートよりも上記筐体の上記側壁に向けて突出した突出部が設けられている、電池システムにある。
【発明の効果】
【0007】
上記電池システムにおいては、電池積層体を拘束する拘束部材に、エンドプレートよりも筐体の側壁に向けて突出した突出部が設けられている。これにより、筐体が外部から衝撃等を受けて側壁から筐体内側に衝撃のエネルギが入り込んだ場合でも、突出部が当該衝撃のエネルギを受けることにより側壁が内側に変形することが抑制され、筐体内部の電池がダメージを受けることを防止することができる。このように、拘束部材に突出部を設けることにより、拘束部材に筐体の強度を高めるための強度部材としての機能を付与することができる。これにより、筐体の強度を高めるための強度部材を別途設ける必要がないことから、電池システムの小型化及び軽量化を図ることができる。
【0008】
以上のごとく、上記態様によれば、筐体が外部から衝撃を受けたときに筐体内の電池がダメージを受けることを防止するとともに、小型化及び軽量化を図ることができる電池システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態1における、天板を取り外した状態の電池システムの上面図。
【
図2】実施形態1における、電池モジュールの斜視図。
【
図3】
図1における、電池システムのIII-III線位置断面図。
【
図4】
図1における、電池システムのIV-IV線位置断面図。
【
図5】実施形態2における、電池システムのIII-III線位置断面図。
【
図6】実施形態3における、電池システムのIII-III線位置断面図。
【
図7】実施形態4における、電池システムのIII-III線位置断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記突出部における上記エンドプレートから上記対向方向に突出した長さである突出量は、上記対向方向における上記エンドプレートと上記筐体の上記側壁との距離の80%以上であることが好ましい。この場合には、突出部が外力を確実に受けて側壁が内側に変形することを抑制することができ、筐体内の電池へのダメージを一層低減することができる。
【0011】
上記突出部は、上記筐体の内側面に設けられたブラケットに接合されていることが好ましい。これにより、筐体が外部から受けた外力をブラケットを介して突出部に伝達することができる。その結果、筐体内の電池へのダメージを一層低減することができる。
【0012】
上記電池モジュールは、上記ブラケットを介して上記筐体に固定されていることが好ましい。この場合、電池モジュールを固定するための構成を別途設ける必要がないため、電池システムの小型化及び軽量化を一層図ることができる。
【0013】
上記電池モジュールは、上記複数の電池の積層方向が上記筐体の上記側壁の対向方向と平行となるように上記筐体内に配置されており、上記拘束部材は、上記電池積層体の上面又は下面に平行な平板部と、上記電池積層体の側面に平行な立板部とが互いに繋がって、上記電池積層体の角部に沿って上記積層方向に延在した形状をなしており、上記突出部は、上記平板部及び上記立板部が上記筐体の側壁に向けて上記積層方向に平行に突出して形成されていることが好ましい。この場合には、拘束部材を構成する平板部及び立板部をエンドプレートよりも電池の積層方向に延在させることで突出部を簡易な構成で形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。また、突出部における積層方向に直交する断面形状がL字型又はT字型となる部分を含むため、突出部の強度を確保しやすくなっている。さらに、突出部を形成するための別部材を用意する必要がないため、部品点数を削減でき、組付の作業性を向上することができる。
【0014】
(実施形態1)
上記電池システムの実施形態について、
図1~
図4を用いて説明する。
本実施形態の電池システム1は、
図2に示す電池モジュール2と
図1に示す筐体3とを備える。
電池モジュール2は、電池積層体10と、一対のエンドプレート15と、拘束部材20とを備える。
電池積層体10は、複数の電池10aを積層してなる。
一対のエンドプレート15は、電池積層体10における積層方向Yの両端に配置されている。
拘束部材20は、一対のエンドプレート15を電池積層体10に押圧させて電池積層体10を積層方向Yに拘束する。
筐体3は、電池モジュール2を内部に収容する。
そして、拘束部材20には、筐体3における互いに対向する側壁33の対向方向において、エンドプレート15よりも筐体3の側壁33に向けて突出した突出部25が設けられている。
【0015】
以下、本実施形態の電池システム1について、詳述する。
図1及び
図2に示すように、電池システム1は、筐体3内に電池モジュール2を収容している。本実施形態1では、筐体3は、扁平な箱状をなしており、
図4に示すように、底板31、天板32及び側壁33、34を備える。底板31及び天板32はいずれも平面視で長方形をなしている。側壁33、34は底板31の外周縁から天板32の外周縁にわたって立設している。これにより、側壁33は底板31と天板32との間の空間を周方向に囲んでいる。筐体3の材質は、特に限定されないが、剛性の高い金属製であることが好ましいが、樹脂製であってもよい。
【0016】
図2に示すように、電池モジュール2は、電池積層体10と、エンドプレート15と、拘束部材20とを備える。電池積層体10は、複数の電池10aが積層されてなる。本実施形態1では、電池積層体10における電池10aの並び方向を積層方向Yとする。
図3に示すように電池10aは上面11に一対の端子11aを備える。本実施形態1では、一対の端子11aの並び方向を幅方向Xとする。積層方向Y及び幅方向Xに直交する方向を高さ方向Zとする。電池積層体10における電池10aの数は限定されず、適宜設定することができる。本実施形態1では、電池10aが14個積層されて電池積層体10が形成されている。電池10aは、充放電可能なセルを備え、二次電池を構成している。なお、電池10aは、複数のセルを備えていてもよいし、単一のセルを備えたものであってもよい。
【0017】
図2に示すように、電池積層体10の積層方向Yの両端には、エンドプレート15がそれぞれ設けられている。エンドプレート15の材質は限定されないが、鉄など高い剛性の金属製とすることができる。エンドプレート15の外形は電池10aよりも若干大きくなっている。一対のエンドプレート15は、拘束部材20により固定されて、電池積層体10を積層方向Yに拘束している。
【0018】
図2に示すように、拘束部材20は、電池積層体10の積層方向Yに沿って延在している。本実施形態1では、
図3に示すように、拘束部材20は、電池積層体10の積層方向Yに延びる4つの角部14a、14b、14c、14dにそれぞれ設けられている。拘束部材20の材質は限定されないが、鉄などの剛性の高い金属製とすることができる。拘束部材20の形状も限定されないが、本実施形態1では、
図3に示すように、積層方向Yに垂直な断面において、L字形状をなしており、電池積層体10の上面11又は下面12に平行な平板部21と電池積層体10の側面13に平行な立板部22とを有する。
【0019】
図2及び
図4に示すように、拘束部材20には突出部25が設けられている。
図4に示すように、突出部25は、側壁33が互いに対向する対向方向(本実施形態1では、積層方向Yに平行な方向)において、エンドプレート15よりも筐体3の側壁33に向けて突出している。突出部25の形状は限定されないが、本実施形態1では、
図3に示す拘束部材20の平板部21と立板部22とが筐体3の側壁33に向けて積層方向Yに平行に突出して形成されている。これにより、突出部25の形状も積層方向Yに垂直な断面形状はL字形状となっている。
【0020】
また、
図4に示す突出部25の突出量L2、すなわち、一対の側壁33の対向方向におけるエンドプレート15から突出部25の先端までの距離L2は限定されないが、エンドプレート15から側壁33までの距離L1の80%以上であることが好ましく、本実施形態1では、突出量L2は距離L1の90%以上となっている。本実施形態1では、
図1及び
図2に示すように、4つの拘束部材20の両端に突出部25がそれぞれ設けられている。これにより、
図4に示すように、突出部25は、電池積層体10の上面11側に設けられた拘束部材20から突出した上側突出部251と、電池積層体10の下面12側に設けられた拘束部材20から突出した下側突出部252とを含む。
【0021】
本実施形態1では、
図4に示すように、突出部25のうち、上側突出部251は、筐体3の内部において側壁33に設けられた第1のブラケット41に接続されている。また、下側突出部252は、筐体3の内部において底板31と側壁33とにわたって設けられた第2のブラケット42に接続されている。上側突出部251と第1のブラケット41との接続態様及び下側突出部252と第2のブラケット42との接続態様はいずれも限定されないが、本実施形態1ではボルトとナットにより締結されている。これにより、電池モジュール2はブラケット41、42により筐体3に固定されている。なお、ブラケット41、42と筐体3との接続態様も限定されず、本実施形態1では、溶接により接続されている。なお、第1のブラケット41及び第2のブラケット42に替えて、又はこれとともに、筐体3の天板32に図示しない第3のブラケットを設けて、当該第3のブラケットに突出部25を接続してもよい。
【0022】
本実施形態1では、
図1に示すように筐体3の側壁33の外方には、外部から電池システム1に入力される衝撃のエネルギを吸収するためのエネルギ吸収部材50が併設されている。そして、
図4に示すように、高さ方向Zにおいて、突出部25はエネルギ吸収部材50の高さ範囲H内に収まっている。これにより、電池システム1に向かう衝撃のエネルギのうち、エネルギ吸収部材50により吸収しきれなかったエネルギが筐体3に入力されても、当該エネルギはブラケット41、42を介して突出部25に伝達されるため、筐体3の強度を向上させることができる。
【0023】
筐体3は、電池モジュール2は複数収容することができる。本実施形態1では
図1に示すように、4個の電池モジュール2を収容している。そして、当該4個の電池モジュール2は、電池10aの積層方向Yが平行となるとともに、積層方向Yの端部をそろえた状態で所定間隔をおいて配列されている。そして、本実施形態1では筐体3は平面視形状が長方形であって、電池モジュール2は電池10aの積層方向Yが筐体3の短辺と平行となるように配置されている。なお、電池モジュール2の配置はこれに限定されず、電池モジュール2は電池10aの積層方向Yが筐体3の長辺と平行となるように配列されていてもよい。
【0024】
次に、本実施形態1の電池システム1における作用効果について、詳述する。
本実施形態1の電池システム1によれば、電池積層体10を拘束する拘束部材20に、エンドプレート15よりも筐体3の側壁33に向けて突出した突出部25が設けられている。これにより、筐体3が外部から衝撃等を受けて側壁33から筐体3内側に外力が加わった場合でも、突出部25が当該外力を受けることにより、筐体3内部の電池10aがダメージを受けることを防止することができる。このように、拘束部材20に突出部25を設けることにより、拘束部材20に筐体3の強度を高めるための強度部材としての機能を付与することができる。これにより、筐体3の強度を高めるための強度部材を別途設ける必要がないことから、電池システム1の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0025】
さらに、本実施形態1では、突出部25におけるエンドプレート15から筐体3の側壁33の対向方向Yに突出した長さである突出量L2は、対向方向Yにおけるエンドプレート15と側壁33との距離L1の80%以上である。これにより、筐体3の外部から側壁33に入力された衝撃のエネルギを突出部25が確実に受けて側壁33が内側に変形することを抑制することができ、筐体3内の電池10aへのダメージを一層低減することができる。
【0026】
さらに、本実施形態1では、突出部25は、筐体3の内側面に設けられたブラケット41、42に接合されている。これにより、筐体3が外部から受けた衝撃のエネルギをブラケット41、42を介して突出部25に伝達することができる。その結果、筐体3内の電池10aへのダメージを一層低減することができる。
【0027】
さらに、本実施形態1では、電池モジュール2は、ブラケット41、42を介して筐体3に固定されている。これにより、電池モジュール2を固定するための構成を別途設ける必要がないため、電池システム1の小型化及び軽量化を一層図ることができる。
【0028】
また、本実施形態1では、電池モジュール2は、複数の電池10aの積層方向Yが筐体3の側壁33の対向方向と平行となるように筐体3内に配置されており、拘束部材20は、電池積層体10の上面11又は下面12に平行な平板部21と、電池積層体10の側面13に平行な立板部22とが互いに繋がって、電池積層体10の角部に沿って積層方向Yに延在した形状をなしている。そして、突出部25は、平板部21及び立板部22が筐体3の側壁33に向けて積層方向Yに平行に突出して形成されている。これにより、拘束部材20をエンドプレート15よりも電池の積層方向に延在させることで突出部を簡易な構成で形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。また、突出部25における積層方向Yに直交する断面形状がL字型又はT字型となる部分を含むため、突出部25の強度を確保しやすくなっている。さらに、突出部25を形成するための別部材を用意する必要がないため、部品点数を削減でき、組付の作業性を向上することができる。
【0029】
以上のごとく本実施形態1によれば、筐体3内の電池10aがダメージを受けることを防止するとともに、小型化及び軽量化を図ることができる電池システム1を提供することができる。
【0030】
(実施形態2)
上述の実施形態1では、
図3に示すように、拘束部材20を平板部21と立板部22とがつながった形状として積層方向Yに直交する断面形状をL字形状とするとともに、平板部21と立板部22とを側壁33に向けて突出させて突出部25を形成して突出部25の断面形状もL字形状とした。これに替えて、本実施形態2の電池システム1では、
図5に示すように、積層方向Yに直交する断面において、拘束部材20の形状をコ字形状とし、突出部25も同様に断面形状をコ字形状とした。すなわち、本実施形態2の拘束部材20は、実施形態1において
図3に示す電池積層体10の上面11側の拘束部材20の立板部22と電池積層体10の下面12側の拘束部材20の立板部22とが互いに繋がった形状となっている。その他の構成要素は実施形態1の場合と同様であり、本実施形態2においても実施形態1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0031】
本実施形態2によれば、電池モジュール2において、拘束部材20が2つ備えられることとなるため、実施形態1の場合と比べて部品点数を削減することができ、組付の作業性が向上する。なお、本実施形態2においても実施形態1の場合と同様の作用効果を奏する。
【0032】
(実施形態3)
さらに、本実施形態3における拘束部材20は、
図6に示すように、実施形態1において
図3に示す電池積層体10の上面11側の2つの拘束部材20における平板部21が互いに繋がった形状となっている。また、同様に、実施形態1において
図3に示す電池積層体10の下面12側の2つの拘束部材20における平板部21が互いに繋がった形状となっている。その他の構成要素は実施形態1の場合と同様であり、本実施形態3においても実施形態1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0033】
本実施形態3によっても、電池モジュール2において、拘束部材20が2つ備えられることとなるため、実施形態1の場合と比べて部品点数を削減することができ、組付の作業性が向上する。なお、本実施形態3においても実施形態1の場合と同様の作用効果を奏する。
【0034】
(実施形態4)
さらに、本実施形態4における拘束部材20は、
図7に示すように、実施形態2において
図5に示す隣り合う2つの拘束部材20の立板部22が互いに一体となった形状となっている。その他の構成要素は実施形態2の場合と同様であり、本実施形態4においても実施形態2の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0035】
本実施形態4によれば、隣り合う電池モジュール2間の距離を小さくすることができるため、電池システム1のさらなる小型化を図ることができる。なお、本実施形態4においても実施形態1、2の場合と同様の作用効果を奏する。
【0036】
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 電池システム
2 電池モジュール
3 筐体
10 電池積層体
10a 電池
15 エンドプレート
20 拘束部材
21 平板部
22 立板部
25 突出部
41、42 ブラケット