(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179252
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】重力発電システム
(51)【国際特許分類】
F03G 3/00 20060101AFI20221125BHJP
F03G 3/08 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
F03G3/00 A
F03G3/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021109614
(22)【出願日】2021-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】513154614
【氏名又は名称】白井 正雄
(72)【発明者】
【氏名】白井 雅秋
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物体が高所から落下するエネルギーを、回転エネルギーに変える重力発電装置を提供する。
【解決手段】錘1A,2Aが錘9Bによって引き上げられX点達した時、錘2Aは錘1Aからは器具により切り離され落下し回転軸を回転させる。上昇時はラチェット歯車により回転軸は回転しない。錘9Bは錘2Aの落下により,シリンダーB2の油圧とバネと、錘1Aの下降時による引き上げでX点に戻る、同時に錘1Aは下降し、錘2Aの上部に接着する。途切れなく回転軸を回転させる為、上記設備を一ユニットとし四ユニット以上を設置し時間差で錘2Aを落下させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
櫓を組み、動滑車、滑車、油圧シリンダー、錘を取り付ける。
滑車2D,3Dと動滑車1Dにワイヤーを掛け、その両端に重量差をつけた錘1A,2Aと錘9Bを取り付ける。(
図1)
動滑車の原理を応用する。
(錘を引き上げ力は二分の一、引き上げる線の長さは二倍)
動滑車の原理を応用することで、錘1A,2Aの上下運動は錘9Bの二倍になり錘2Aの落下位置が高くなる。
錘2Aの下降時、錘9Bを引き上げる力は、通常の二分の一になる。
シリンダーはパスカルの原理を応用する
シリンダーB2の内径をシリンダーB1の内径より太くし、バネの反発力を高め、錘9Bを持ち上げ易くする。(
図1)
【請求項2】
錘9BはシリンダーB1.B2の作動油とバネを圧縮しながら錘1A,2A引き上げ下降しZ点に達した時、錘1A,2AはX点に達する、
シリンダーB2,のリング(14)もZ点に達する,その時点で上記三点は、上昇も下降もしない、釣り合いが取れるよう設定する。〈
図1の右〉
【請求項3】
錘1A,2Aが錘9Bによって引き上げられX点に達した時、切り離し器具(
図4の右)により、錘2Aは、錘1Aから切り離され落下し、発電機の回転軸(
図3の6)を回転させる。
Z点の錘9Bは、錘2Aの落下により、(請求項2の記載)の釣り合いが崩れ錘9Bに圧縮された、シリンダーB2の油圧と、錘1Aの降下時の引き上げによってX点に戻る。それに連動して錘1Aは下降して、錘2Aの上部に接着する。
【請求項4】
X点から落下した錘2Aは発電機の回転軸を回転させる、上昇時はラジット歯車により回転軸は回転しない。(
図4の右)
回転軸の回転を安定化する為フライホイールを取付ける。(
図3の6)
【請求項5】
途切れなく回転軸を回転させる為、一設備を(
図1)一ユニットとし、四ユニット 以上設置し、時間差で錘2Aを落下させる。(
図3)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は物体が落下するエネルギーを、回転エネルギーに変換し、発電モータを回転させて発電する、重力発電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、重力を利用した発電装置がある、代表的なのが水力発電だが発電装置作るうえで様々な問題点がある、環境、用地の取得、コスト、メンテナンス、又気候や季節の変動による、河川の水流の変化による水不足、等々リスクがある、その他、原子力発電の安全性、火力発電の大気汚染等がある、
自然エネルギーを利用した発電装置に、太陽光、風力、蒸気、などあるが、まだまだ大規模発電と比べようがない、将来、自然エネルギーを利用した発電装置を増大していかなくてはならない、無限に有る重力を利用した発電装置も、そのひとつである。
【発明の概要】
【発明が解決しようする課題】
【0003】
従来の発電方法は、安全性、環境、大気汚染、電力の安定供給に関して、問題点がある、これら問題を解決する為に自然エネルギーを利用した発電装置を、発明、開発して増やしていかなければならない、本考案は、自然エネルギーの重力を利用した発電システムであり、既存の発電装置の問題を解決する一翼を担う。
【問題を解決するための手段】
【0004】
高所から物体を落下させ、その重力エネルギーを、回転エネルギーに変換して発電機の回転軸を回転させて発電する発電システム。
【発明の効果】
【0005】
本考案の発電装置は、無限に有る重力を利用する、狭い土地でも設置可能、昼夜、天候に関係なく発電する。
重力のみを使用する事で環境優しく、又費用対効果が見込め、実用化できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】展開図 錘9Bが錘1A,2A、を引き上げながら、同時にシリンダーB2の作動油と、バネを圧縮し、圧縮された油圧とバネにより、錘9BがX点まで戻る事を示す図面である。
【
図2】錘9Bによって引き上げられた錘1A,2Aが、1Aから切り離された2Aが落下して回転軸を回転させる。途切れなく回転軸を回転させる為上記設備を1設備とし、4設備以上を設置し時間差で落下させる。
【
図3】切り離し、接続器具、2,ラチェット爪、Eラチェット
【
図4】歯車、1A,2A錘、Cプーリー、1D動滑車 1D,3D、滑車
【発明を実施するための形態】
【0007】
物体を高所から落下させ、発電機の回転軸を回転させ、落下した物体を、シリンダーの油圧とバネで持ち上げ、再度落下させる、
【0007】
発電出力は、落下体の重さと、落下位置、落下体の数で決まる。
錘9B,が、錘1A,2Aを引き上げながら、シリンダーB1の作動油を圧縮しZ点、に着した時、錘1A,2AはX点、錘9BはZ点、錘9Bに圧縮された、シリンダーB2のリングはZ点、において上記三点は、上昇も下降しない釣り合いをとる。X点の錘2Aが錘1Aから切り離され落下し、発電機の回転軸を回転さる、錘2Aの落下により釣り合いが崩れ、錘9BはシリンダーB2の油圧と、錘1Aの下降時の引き上げでZ点に戻る。
【0008】
途切れなく回転軸を回転させる為、複数の落下体を時間差で落下させ、回転軸の回転を安定化させる、又複数落下させる事により発電機の出力はより高まる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本重力発電装置は無限に有る重力を利用した装置であり、環境、資源等のリスクも無く、社会に貢献できる。
【符号の説明】
【0010】
図4の左 切り離し、接続器具
3 発電機
4 増速歯車
5 フライホイール
6 回転軸
7 Vベルト
8 ワイヤー
9B 錘
10 シャフト
11 作動油
12 ピストンリング
13 スプリング
14 リング
D、 動滑車
B1,B2、油圧シリンダー
C プーリー
1A,2A, 錘
E ラチェット歯車
2 ラチェット爪