(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179289
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】ベンチュリノズル装置
(51)【国際特許分類】
B01F 25/30 20220101AFI20221125BHJP
B01F 23/2326 20220101ALI20221125BHJP
B01F 21/00 20220101ALI20221125BHJP
B05B 7/04 20060101ALI20221125BHJP
B05B 7/10 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
B01F5/04
B01F3/04 F
B01F1/00 A
B05B7/04
B05B7/10
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021171160
(22)【出願日】2021-10-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0064573
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522124770
【氏名又は名称】ピュリテク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ホン スンフン
【テーマコード(参考)】
4F033
4G035
【Fターム(参考)】
4F033QB02X
4F033QB03X
4F033QB12X
4F033QB15X
4F033QD02
4F033QD03
4F033QD08
4F033QD15
4F033QD16
4F033QE23
4G035AA01
4G035AB20
4G035AC23
4G035AE01
4G035AE13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】流量変動に対応できるベンチュリノズル装置を提供する。
【解決手段】水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管11及び流動管と連通して流動管を流動する水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つを選択的に迂回させるバイパス管12が内部に備えられるハウジング10と、ハウジングの流動管に脱着可能に挿入されて、ガス及び水の供給を選択的に受けてガスを水に溶解させるインジェクターユニット20と、及びハウジングのバイパス管に挿入されて、水及びガスが溶解された水の少なくとも一つをハウジングの流動管及びハウジングのバイパス管のうち少なくとも一つで流動させるバルブ部材30を含む、ベンチュリノズル装置1が提供される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水とガスを混合させて、前記ガスを前記水に溶解させるベンチュリノズル装置において、
前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管及び前記流動管と連通して前記流動管を流動する前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つを選択的に迂回させるバイパス管が内部に備えられるハウジングと、
前記ハウジングの前記流動管に脱着可能に挿入されて、前記ガス及び前記水の供給を選択的に受けて前記ガスを前記水に溶解させるインジェクターユニットと、
前記ハウジングの前記バイパス管に挿入されて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つを前記ハウジングの前記流動管及び前記ハウジングの前記バイパス管のうち少なくとも一つで流動させるバルブ部材と、を含む、ベンチュリノズル装置。
【請求項2】
前記流動管は、
前記水が選択的に供給されるように開放された供給端部と、
前記供給端部と対向する位置に備えられて、前記ガスが溶解された水が排出されるように開放された排出端部と、
前記供給端部と前記排出端部との間に設けられて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管側流路部と、を含む、請求項1に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項3】
前記流動管側流路部は、
内側面の少なくとも一部が突出形成された段部を含み、
前記流動管の前記供給端部を介して挿入された前記インジェクターユニットが、前記段部に係止されることにより、前記インジェクターユニットが前記流動管の前記排出端部を介して離脱することが防止される、請求項2に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項4】
前記バイパス管は、
前記バルブ部材が挿入されるように開放された挿入端部と、
前記挿入端部と対向する位置に備えられて、閉鎖された閉鎖端部と、
前記挿入端部と前記閉鎖端部との間に設けられて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動するバイパス管側流路部と、を含む、請求項1に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項5】
前記バルブ部材が前記ハウジングの前記バイパス管に挿入される程度により、前記ハウジングの前記流動管を流動する前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが前記ハウジングの前記バイパス管に迂回されることによって、前記インジェクターユニットに供給される前記ガスの供給量が調節される、請求項1に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項6】
前記ハウジングに選択的に挿入されて、前記流動管の前記供給端部を介して挿入された前記インジェクターユニットが前記流動管の前記供給端部を介して離脱することを防止するストッパー部材をさらに含む、請求項2に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項7】
前記インジェクターユニットは、
外観を形成して、前記流動管に取り替え可能に挿入される本体と、
前記本体の内部に備えられて、前記ガスと前記水が混合されて流動できるベンチュリ流路を備えるベンチュリ部材と、
一端部が前記本体に連結されて、他端部が前記ベンチュリ部材に連結されて、前記ベンチュリ部材の円周方向に沿って離隔配置される複数の噴射部材と、を含む、請求項1に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項8】
前記本体は、
外側面の少なくとも一部が前記本体の半径方向内側に突出して、内側面に前記噴射部材の前記他端部が連通するように連結される突出部を含み、
前記突出部は、前記本体の円周方向に沿って延びる、請求項7に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項9】
前記ハウジングと連結可能に提供されて、外部から前記ガスを前記インジェクターユニットに選択的に供給するように前記インジェクターユニットの前記噴射部材と連通するように連結されるガス供給部材をさらに含む、請求項8に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項10】
前記ガス供給部材を介して提供される外部の前記ガスは、前記流動管側流路部の内側面と前記突出部の外側面との間に離隔形成された空間部で流動して、
前記空間部で流動する前記ガスは、複数の前記噴射部材に供給される、請求項9に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項11】
前記ハウジングには、前記ガス供給部材が選択的に挿入されるガス供給部材挿入ホールが形成される、請求項9に記載のベンチュリノズル装置。
【請求項12】
前記ハウジングには、前記ストッパー部材が選択的に挿入されるストッパー部材挿入ホールが形成される、請求項9に記載のベンチュリノズル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンチュリノズル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マイクロバブルを生成するマイクロバブル生成システムに備えられるベンチュリノズル装置は、ベンチュリ効果を利用して水及びガスを混合させて、この過程でガスを水に溶解させる役割を果たす装置を意味する。
【0003】
このようなベンチュリノズル装置は、外部から水及びガスの供給を受けて、ガスを水に溶解させるインジェクターユニット及びインジェクターユニットと連結されるバイパス管を含む。
【0004】
この時、外部からインジェクターユニットに提供される水の少なくとも一部が、バイパス管を介して迂回され、水がバイパス管に迂回されると、インジェクターユニットに流入する水の圧力が変化して、インジェクターユニットに供給されるガスの量が調節されることにより、インジェクターユニットで水に対するガスの溶解度が調節されることができる。
【0005】
しかし、この場合、バイパス管が別途備えられなければならないので、ベンチュリノズル装置を製造するための製造工程が複雑になり、製造費用が増加する問題がある。
【0006】
さらに、インジェクターユニットとバイパス管が連結された部分を介して水、ガス及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つが漏水される心配がある。
【0007】
さらに、インジェクターユニットが既設定された流量にだけ対応できるように設計されているため、流量変化に対応できない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例は上述した従来の問題点を解決しようと案出されたもので、製造工程が単純化されて、製造費用を節減することができ、流量変化に対応できるベンチュリノズル装置を提供するとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によると、水とガスを混合させて、前記ガスを前記水に溶解させるベンチュリノズル装置において、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管及び前記流動管と連通して前記流動管を流動する前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つを選択的に迂回させるバイパス管が内部に備えられるハウジングと;前記ハウジングの前記流動管に脱着可能に挿入されて、前記ガス及び前記水の供給を選択的に受けて前記ガスを前記水に溶解させるインジェクターユニットと;及び前記ハウジングの前記バイパス管に挿入されて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つを前記ハウジングの前記流動管及び前記ハウジングの前記バイパス管のうち少なくとも一つで流動させるバルブ部材を含む、ベンチュリノズル装置が提供できる。
【0010】
さらに、前記流動管は、前記水が選択的に供給されるように開放された供給端部と;前記供給端部と対向する位置に備えられて、前記ガスが溶解された水が排出されるように開放された排出端部と;及び前記供給端部と前記排出端部との間に設けられて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管側流路部を含むことができる。
【0011】
また、前記流動管側流路部は、内側面の少なくとも一部が突出形成された段部を含み、前記流動管の前記供給端部を介して挿入された前記インジェクターユニットが、前記段部に係止されることにより、前記インジェクターユニットが前記流動管の前記排出端部を介して離脱することが防止できる。
【0012】
また、前記バイパス管は、前記バルブ部材が挿入されるように開放された挿入端部と;前記挿入端部と対向する位置に備えられて、閉鎖された閉鎖端部と;及び前記挿入端部と前記閉鎖端部との間に設けられて、前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動するバイパス管側流路部を含むことができる。
【0013】
また、前記バルブ部材が、前記ハウジングの前記バイパス管に挿入される程度により、前記ハウジングの前記流動管を流動する前記水及び前記ガスが溶解された水のうち少なくとも一つが、前記ハウジングの前記バイパス管に迂回されることによって、前記インジェクターユニットに供給される前記ガスの供給量が調節されることができる。
【0014】
また、前記ハウジングに選択的に挿入されて、前記流動管の前記供給端部を介して挿入された前記インジェクターユニットが、前記流動管の前記供給端部を介して離脱するのを防止するストッパー部材をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記インジェクターユニットは、外観を形成して、前記流動管に取り替え可能に挿入される本体と;前記本体の内部に備えられて、前記ガスと前記水が混合されて流動できるベンチュリ流路を備えるベンチュリ部材と;及び一端部が前記本体に連結されて、他端部が前記ベンチュリ部材に連結されて、前記ベンチュリ部材の円周方向に沿って離隔配置される複数の噴射部材を含むことができる。
【0016】
また、前記本体は、外側面の少なくとも一部が、前記本体の半径方向内側に突出して、内側面に前記噴射部材の前記他端部が連通するように連結される突出部を含み、前記突出部は、前記本体の円周方向に沿って延びることができる。
【0017】
また、前記ハウジングと連結可能に提供されて、外部から前記ガスを前記インジェクターユニットに選択的に供給するように前記インジェクターユニットの前記噴射部材と連通するように連結されるガス供給部材をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記ガス供給部材を介して提供される外部の前記ガスは、前記流動管側流路部の内側面と前記突出部の外側面との間に離隔形成された空間部で流動して、前記空間部で流動する前記ガスは、複数の前記噴射部材に供給されることができる。
【0019】
また、前記ハウジングには、前記ガス供給部材が選択的に挿入されるガス供給部材挿入ホールが形成されることができる。
【0020】
また、前記ハウジングには、前記ストッパー部材が選択的に挿入されるストッパー部材挿入ホールが形成されることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施例に係るベンチュリノズル装置は、製造工程が単純化されて、製造費用を節減することができ、流量変化に対応することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例に係るベンチュリノズル装置を図示した斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1のベンチュリノズル装置の右側面図である。
【
図5】
図5は、
図1のベンチュリノズル装置の左側面図である。
【
図7】
図7は、
図1のベンチュリノズル装置のハウジングを示す正面図である。
【
図8】
図8は、
図1のベンチュリノズル装置のインジェクターユニットを示す斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施例に係るベンチュリノズル装置の作用状態図である。
【
図11】
図11は、本発明の一実施例に係るベンチュリノズル装置の作用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、本発明の思想を具現するための具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
また本発明を説明するにあたり、関連する公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることもあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0025】
また、ある構成要素が別の構成要素に‘連結’、‘結合’されると言及された時には、その別の構成要素に直接的に連結、結合してもよいが、中間にさらに別の構成要素が存在してもよいと理解されなければならない。
【0026】
本明細書で使われた用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図で使われたわけではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り複数の表現を含む。
【0027】
また、本明細書で一側、他側などの表現は、図面に図示を基準に説明したものであって、該当対象の方向が変更されると異なるように表現される可能性があることを予め明かしておく。同様の理由で添付図面において一部構成要素は誇張されるか省略され、または概略的に図示されており、各構成要素の大きさは、実際の大きさを全面的に反映するものではない。
【0028】
また、第1、第2などのように序数を含む用語は、種々の構成要素を説明するのに使われることができるが、該当構成要素は、このような用語によって限定されない。これらの用語は、一つの構成要素を別の構成要素から区別する目的にだけ使われる。
【0029】
明細書で使われる‘含む’の意味は、特定特性、領域、整数、段階、動作、要素及び/または成分を具体化して、別の特定特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分及び/または群の存在や付加の可能性を排除するものではない。
【0030】
以下、図面を参照して本発明の一実施例に係るベンチュリノズル装置の具体的な構成について説明する。
【0031】
図1乃至
図9を参照すると、本発明の一実施例に係るベンチュリノズル装置1は、ハウジング10、インジェクターユニット20、バルブ部材30、ストッパー部材40及びガス供給部材50を含むことができる。
【0032】
ハウジング10は、内部が空いている四角ボックス状で備えられる部材であって、ハウジング10の内部には、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管11及び流動管11と連通して流動管11を流動する水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つを選択的に迂回させるバイパス管12が備えられることができる。
【0033】
流動管11は、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つを流動させるために提供される管部材であり得る。このような流動管11は、一方向に延長形成されることができる。
【0034】
この時、流動管11は、水が選択的に供給されるように開放された供給端部111、供給端部111と対向する位置に備えられて、ガスが溶解された水が排出されるように開放された排出端部112及び供給端部111と排出端部112との間に設けられて、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動する流動管側流路部113を含むことができる。
【0035】
一方、供給端部111の直径(D1)は、排出端部112の直径(D2)と実質的に同じであり得る。このような供給端部111を介してインジェクターユニット20が挿入されることができる。一方、供給端部111を介して挿入されたインジェクターユニット20が、排出端部112に離脱するのを防止するために、流動管側流路部113には段部1131が備えられることができる。このような段部1131は、流動管側流路部113の内側面の少なくとも一部が突出することによって形成されることができる。この時、段部1131は、供給端部111を介して挿入されたインジェクターユニット20の端部と接触して、インジェクターユニット20が排出端部112に離脱するのを防止するだけでなく、インジェクターユニット20が、排出端部112を介して挿入されることも遮断することができる。
【0036】
バイパス管12は、流動管11で流動する水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つを迂回させるために提供される管部材であり得る。この時、バイパス管12は、少なくとも一つの連結部を介して流動管11と連通するように連結されることができて、流動管11の延長方向と垂直する方向に所定間隔離隔配置されることができる。
【0037】
具体的に、バイパス管12は、バルブ部材30が挿入されるように開放された挿入端部121、挿入端部121と対向する位置に備えられて、閉鎖された閉鎖端部122及び挿入端部121と閉鎖端部122との間に設けられて、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つが選択的に流動するバイパス管側流路部123を含むことができる。この時、挿入端部121にバルブ部材30が完全に挿入されると、流動管11の流動管側流路部113の流量がバイパス管12のバイパス管側流路部123に迂回されることができず、挿入端部121に完全に挿入されたバルブ部材30が、挿入端部121から完全に分離されない程度にバルブ部材30が挿入端部121から分離すると、流動管側流路部113の流量の少なくとも一部が、バイパス管側流路部123に迂回されることができる。これにより、インジェクターユニット20に供給される水の圧力が変化して、後述するインジェクターユニット20の複数の噴射部材23で噴射されるガスの圧力が変わることにより、インジェクターユニット20でガスが水に溶解する濃度が調節されることができる。
【0038】
インジェクターユニット20は、水とガスを混合させてガスを水に溶解させることができる。これのために、インジェクターユニット20は、ハウジング10の流動管11に脱着可能に挿入されることができる。この時、インジェクターユニット20は、外観を形成して、流動管11に取り替え可能に挿入される本体21、本体21の内部に備えられて、ガスと水が混合されて流動できるベンチュリ流路221を備えるベンチュリ部材22及び一端部が本体21に連結されて、他端部がベンチュリ部材22に連結されて、ベンチュリ部材22の円周方向に沿って離隔配置される複数の噴射部材23を含むことができる。
【0039】
本体21は、外側面の少なくとも一部が本体21の半径方向内側に突出するオーリング挿入部211を含むことができる。このようなオーリング挿入部211は、本体21の円周方向に沿って延長形成され、複数で提供されることができる。複数のオーリング挿入部211は、本体21の長さ方向に沿って所定間隔で離隔配置されることができる。この時、オーリング挿入部211には、オーリング部材213が嵌合されて、このようなオーリング部材213によりハウジング10の流動管11と本体21との間の機密性が維持されることができる。ここで、方向に対する用語を定義すると、本体21の半径方向内側は、本体21の内側面から本体21の中心部に向かう方向を意味して、本体21の円周方向は、本体21の外周面に沿って回転する方向を意味して、本体21の長さ方向は、
図1のx軸方向を意味する。この時、本体21の円周方向は、本体21の側面から見たとき、時計回り及び反時計回りのいずれかであり、特別な言及がない場合、前記方向は、正の方向及び負の方向ともに包括する。
【0040】
一方、本体21は、外側面の少なくとも一部が、本体21の半径方向内側に突出する突出部212を含むことができる。ここで、突出部212が、本体21の半径方向内側に突出する程度は、オーリング挿入部211が本体21の半径方向内側に突出する程度より大きくてもよい。この時、突出部212は、本体21の円周方向に沿って延びることができ、本体21の長さ方向に隣接する二つのオーリング挿入部211の間に備えられることができる。
【0041】
一方、突出部212の内側面には、噴射部材23の他端部が連通するように連結されることができる。突出部212が、本体21の半径方向内側に突出することにより、突出部212の外側面と流動管側流路部113の内側面との間が離隔して所定の空間部2131を形成することができる。このような空間部2131は、ガス供給部材50から供給されるガスが流動する空間として利用されることができて、空間部2131を流動するガスは、突出部212の内側面に連結された噴射部材23の他端部を介してベンチュリ部材22に供給されることができる。
【0042】
ベンチュリ部材22は、ベンチュリ効果を利用して外部から供給される水の渦流を形成する役割を果たすことができる。これのために、ベンチュリ部材22は、内部にガスと水が混合されて流動できるベンチュリ流路221を備えることができる。
【0043】
具体的に、ベンチュリ部材22は、一端部から他端部に行くほど下向傾斜した第1下向傾斜部222、他端部から一端部に行くほど下向傾斜した第2下向傾斜部223及び第1下向傾斜部222と第2下向傾斜部223との間に連結されるネック部224を含むことができる。ここで、第1下向傾斜部222の断面積は、一端部から他端部に行くほど小さくなり、第2下向傾斜部223の断面積も他端部から一端部に行くほど小さくなる。この時、ネック部224には、噴射部材23の一端部が連通するように連結されることができる。このように、流速が速くなるネック部224に噴射部材23が連通するように連結されることによって、ベンチュリ流路221で水とガスがスムーズに混合されることができる。
【0044】
一方、ベンチュリ部材22の一端部及び他端部の直径に応じてベンチュリ部材22のベンチュリ流路221を通過する流量が決定されることができる。従来のベンチュリ部材は、配管内部に結合されているため、ベンチュリ部材の既設定された直径に応じた流量だけを処理したが、本発明の一実施例に係るベンチュリ部材22は、本体21の内部に結合されて、本体21は、流動管11に脱着可能に結合することにより、流量変化に対応が必要な場合、変化した流量に合う直径を有するベンチュリ部材22が結合された本体21を選択した後、これを流動管11に結合させることによって、従来とは異なるように流量変化に対応が可能となる。
【0045】
複数の噴射部材23は、ガス供給部材50から提供されるガスをベンチュリ部材22に伝達することができる。さらに、複数の噴射部材23は、ベンチュリ部材22を流動する水とガス供給部材50から提供されるガスの接触面積を増大させることができる。
【0046】
これのために、噴射部材23の一端部は、本体21の突出部212に連通するように連結され、噴射部材23の他端部は、ベンチュリ部材22のネック部224に連通するように連結されることができる。さらに、複数の噴射部材23は、ベンチュリ部材22の円周方向に沿って離隔配置されてガス供給部材50から提供されるガスをベンチュリ部材22のベンチュリ流路221の半径方向内側に向けて噴射することができる。そこて、ベンチュリ流路221で渦流を形成する水とベンチュリ流路221の半径方向内側に向けて噴射されるガスが互いに衝突することによって、ガスが水に効率的に溶解することができる。
【0047】
バルブ部材30は、インジェクターユニット20でガスが水に溶解する濃度を調節することができる。これのために、バルブ部材30は、ハウジング10のバイパス管12に挿入されることができる。これにより、バルブ部材30は、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つをハウジング10の流動管11及びハウジング10のバイパス管12のうち少なくとも一つで流動させることができる。
【0048】
一方、バルブ部材30が、ハウジング10のバイパス管12の挿入端部121に挿入されことができ、挿入端部121に挿入される程度により、水及びガスが溶解された水のうち少なくとも一つがハウジング10の流動管11及びハウジング10のバイパス管12のうち少なくとも一つで流動することができる。例えば、バルブ部材30は、プラグバルブとして備えられるが、これは例示に過ぎず、これによって本発明の思想が制限されるのではない。
【0049】
この時、バルブ部材30は、外側面の少なくとも一部が、バルブ部材30の半径方向内側に突出するオーリング挿入部31を含むことができる。このようなオーリング挿入部31は、バルブ部材30の円周方向に沿って延長形成されることができる。この時、オーリング挿入部31には、オーリング部材32が嵌合することができ、このようなオーリング部材32によりハウジング10のバイパス管12とバルブ部材30との間の機密性が維持されることができる。
【0050】
一方、本実施例ではバルブ部材30が、バイパス管12の挿入端部121に嵌合する方式で結合することを例にあげて説明したが、これは説明の便宜のためのものであって、これによって本発明の思想が制限されるのではない。例えば、バルブ部材30の外側面の少なくとも一部に雄ねじ山が形成されて、挿入端部121の内側面の少なくとも一部に雌ねじ山が形成されて、バルブ部材30と挿入端部121がねじ結合することも可能である。
【0051】
ストッパー部材40は、流動管11の供給端部111を介して挿入されたインジェクターユニット20が流動管11の供給端部111を介して離脱するのを防止することができる。
【0052】
これのために、ストッパー部材40は、ハウジング10に選択的に挿入されることができる。この時、ストッパー部材40は、ハウジング10に形成されるストッパー部材挿入ホール14に少なくとも一部が挿入されることができる。
【0053】
この時、ストッパー部材40は、例えば一方向に延びる柱状で設けられることができる。例えば、ストッパー部材40は、インジェクターユニット20が流動管11の供給端部111を介して挿入された後、ストッパー部材挿入ホール14に挿入されることができる。一方、インジェクターユニット20の取り替えが必要な場合、ストッパー部材挿入ホール14に挿入されたストッパー部材40が、ストッパー部材挿入ホール14から先に分離することにより、供給端部111に挿入されたインジェクターユニット20が、供給端部111から分離することができる。
【0054】
一方、本実施例では、ストッパー部材40がハウジング10のストッパー部材挿入ホール14に嵌合する方式で結合する場合を例にあげて説明したが、本発明の思想がこれに制限されない。例えば、ストッパー部材40の外側面の少なくとも一部に雄ねじ山が形成されて、ストッパー部材挿入ホール14の内側面の少なくとも一部には雌ねじ山が形成されて、ストッパー部材40がストッパー部材挿入ホール14にねじ結合方式で結合することもできる。
【0055】
ガス供給部材50は、外部からガスをインジェクターユニット20に選択的に供給することができる。これのために、ガス供給部材50は、ハウジング10と連結可能に提供されて、この時、ガス供給部材50の端部は、ハウジング10に備えられるガス供給部材挿入ホール13に挿入されることができる。
【0056】
一方、ガス供給部材50は、インジェクターユニット20の噴射部材23と連通するように連結されることができる。ガス供給部材50を介して提供される外部のガスは、流動管側流路部113の内側面と突出部212の外側面との間に離隔形成された空間部2131で流動して、空間部2131で流動するガスは、複数の噴射部材23に供給されて、ベンチュリ部材22の内部に噴射されることができる。
【0057】
以下、
図10及び
図11を参照して、上述した構成を有するベンチュリノズル装置1の作用及び効果について説明する。
図10を参照すると、ハウジング10の内部に備えられた流動管11の供給端部111を介してインジェクターユニット20が挿入される。インジェクターユニット20の挿入が完了すると、インジェクターユニット20が流動管11から離脱しないようにハウジング10に既設置されたストッパー部材挿入ホール14にストッパー部材40が挿入されることによって、ハウジング10に対するインジェクターユニット20の設置が完了する。
【0058】
次に、ハウジング10に既設置されたガス供給部材挿入ホール13にガス供給部材50が連結される。
【0059】
その後、流動管11の供給端部111を介して外部から水が供給される。この時、ハウジング10の内部に備えられるバイパス管12の挿入端部121にバルブ部材30が完全に挿入されているので、外部から供給される水がバイパス管12で迂回されず、流動管11にだけ供給されることができる。
【0060】
一方、このように供給された水は、インジェクターユニット20のベンチュリ部材22に備えられるベンチュリ流路221に沿って流動されて渦流を形成する。この時、ガス供給部材50から提供されるガスが、複数の噴射部材23を介してベンチュリ流路221に供給されて、水の渦流と衝突しながら水に溶解する。ガスが溶解された水は、ベンチュリ流路221を通過して流動管11の排出端部112を介して排出される。
【0061】
図11を参照すると、バイパス管12の挿入端部121に完全に挿入されたバルブ部材30の挿入程度が調節されることにより、外部から供給される水の少なくとも一部が、バイパス管12に迂回されることができる。このようにバイパス管12に迂回される水によって、ベンチュリ部材22のベンチュリ流路221に供給される水の圧力が低くなることができて、ベンチュリ流路221に噴出するガスの噴出量が増えることにより、ベンチュリ流路221でガスが水に溶解する濃度が増加することができる。
【0062】
以上、本発明の実施例を具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されないものであり、本明細書に開示された基礎思想に従う最広の範囲を有すると解釈されなければならない。当業者は開示された実施形態を組み合わせ/置き換えて摘示されなかった形状のパターンを実施することができるが、これも本発明の範囲を逸脱しないものである。以外には当業者は本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更または変形することができ、このような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明白である。
【符号の説明】
【0063】
1 ベンチュリノズル装置
10 ハウジング
11 流動管
12 バイパス管
13 ガス供給部材挿入ホール
14 ストッパー部材挿入ホール
20 インジェクターユニット
21 本体
22 ベンチュリ部材
23 噴射部材
30 バルブ部材
31、211 オーリング挿入部
32、213 オーリング部材
40 ストッパー部材
50 ガス供給部材
111 供給端部
112 排出端部
113 流動管側流路
121 挿入端部
122 閉鎖端部
123 バイパス管側流路
212 突出部
221 ベンチュリ流路
222 第1下向傾斜部
223 第2下向傾斜部
224 ネック部
1131 段部
2131 空間部