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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179303
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】裾部仕切り装置及びその清掃機器
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/16 20060101AFI20221125BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
A47L9/16
A47L5/24 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211891
(22)【出願日】2021-12-27
(31)【優先権主張番号】202121090935.5
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521053329
【氏名又は名称】北京▲順▼造科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Shunzao Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 101, 1st Floor, Building 1, Yard 16 Anningzhuang East Road, Haidian District 100085, Beijing, China
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】唐 成
(72)【発明者】
【氏名】段 飛
(72)【発明者】
【氏名】鐘 亮
(72)【発明者】
【氏名】徐 崇越
(72)【発明者】
【氏名】朱 沛衡
(72)【発明者】
【氏名】韓 路
【テーマコード(参考)】
3B062
【Fターム(参考)】
3B062AH02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】裾部仕切り装置全体の構造の硬度が適度になり、ダストカップ上の部材との干渉が生じにくくするとともに、汚れを効果的に分離することにより、汚れを汚れ収集セクションにスムーズに流入させる。
【解決手段】裾部仕切り装置は、環状の内リング1と環状の裾辺本体2とを含む。裾辺本体2は、根元部と縁部とを有し、縁部の直径が根元部の直径よりも大きい。裾辺本体2には、裾辺本体の周方向に沿って間隔をおいて設けられた複数の潰れ部3が形成されている。潰れ部3は、裾辺本体2の厚さ方向に沿って、裾辺本体2の一方の側の表面では裾辺本体2に対して突出し、裾辺本体2の他方の側の表面では裾辺本体2に対して凹んでいる。そして、裾辺本体2の一方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2から突出したサイズが根元部から縁部にかけて徐々に小さくなる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃機器に取り付けられたサイクロン分離ユニット(10)に使用される環状構造の裾部仕切り装置であって、
前記裾部仕切り装置は、環状の内リング(1)と環状の裾辺本体(2)とを含み、
前記裾辺本体(2)は、前記内リング(1)に接続される根元部を有し、前記裾辺本体(2)の前記内リング(1)から離れた端部は縁部であり、前記縁部の直径が前記根元部の直径よりも大きく、前記裾辺本体(2)には、前記裾辺本体(2)の周方向に沿って間隔をおいて設けられた複数の潰れ部(3)が形成され、前記潰れ部(3)は、前記裾辺本体(2)の径方向に沿って延在する長尺状構造として形成され、
前記潰れ部(3)は、前記裾辺本体(2)の厚さ方向に沿って、前記裾辺本体(2)の一方の側の表面では前記裾辺本体(2)に対して突出し、前記裾辺本体(2)の他方の側の表面では前記裾辺本体(2)に対して凹み、そして、前記裾辺本体(2)の前記一方の側の表面では、前記潰れ部(3)の前記裾辺本体(2)から突出したサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする裾部仕切り装置。
【請求項2】
前記裾辺本体(2)の前記他方の側の表面では、前記潰れ部(3)の前記裾辺本体(2)に凹んだサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、及び/又は、
前記潰れ部(3)の前記裾辺本体(2)の周方向に沿って延在するサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の裾部仕切り装置。
【請求項3】
前記潰れ部(3)と前記裾辺本体(2)の前記一方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の裾部仕切り装置。
【請求項4】
前記裾辺本体(2)の周方向に沿って、前記潰れ部(3)の一方の側には第1の弧状接続部(31)が形成され、前記潰れ部(3)の他方の側には第2の弧状接続部(32)が形成され、1つの前記潰れ部(3)の第2の弧状接続部(32)は隣接する別の前記潰れ部(3)の第1の弧状接続部(31)に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の裾部仕切り装置。
【請求項5】
前記潰れ部(3)と前記裾辺本体(2)の前記他方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の裾部仕切り装置。
【請求項6】
前記裾辺本体(2)の周方向に沿って、前記潰れ部(3)の一方の側には第3の弧状接続部が形成され、前記潰れ部(3)の他方の側には第4の弧状接続部が形成され、1つの前記潰れ部(3)の第4の弧状接続部は隣接する他の前記潰れ部(3)の第3の弧状接続部に接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の裾部仕切り装置。
【請求項7】
前記裾辺本体(2)の前記一方の側の表面では、前記潰れ部(3)の前記裾辺本体(2)から突出したサイズは、なくなるまで前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、前記裾辺本体(2)の前記他方の側の表面では、前記潰れ部(3)の前記裾辺本体(2)に凹んだサイズは、なくなるまで前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、それにより前記縁部が滑らかになり、及び/又は、
前記内リング(1)は、環状構造体であり、前記内リング(1)の内側壁に、前記サイクロン分離ユニット(10)に接続するための係着部を有する、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の裾部仕切り装置。
【請求項8】
ガン状の本体(80)と、本体(80)に取り付けられた主機(60)と、ダストカップ(20)と、前記ダストカップ(20)内に設けられた取り出し可能なサイクロン分離ユニット(10)と、を含む清掃機器であって、
請求項1~7のいずれかに記載の裾部仕切り装置をさらに含み、
前記裾部仕切り装置は、前記内リング(1)を介して前記サイクロン分離ユニット(10)に接続され、
前記ダストカップ(20)は開口部を有し、前記ダストカップ(20)の開口部は係着構造を介して前記主機(60)に接続され、
前記ダストカップ(20)及び前記主機(60)は、いずれも前記本体(80)に載置される、
ことを特徴とする清掃機器。
【請求項9】
前記裾部仕切り装置は前記ダストカップ(20)の外壁に向かって角度をなすとともに、中心軸線から離れて延在し、及び/又は、
前記ダストカップ(20)は筒状本体を含み、前記筒状本体の軸線方向に沿って、前記筒状本体の一端にはダストカップ端部キャップ(22)が設けられ、前記筒状本体の他端には前記開口部が設けられ、前記裾部仕切り装置は、前記筒状本体の中間部に位置し、前記ダストカップ端部キャップ(22)と前記裾部仕切り装置との間に汚れ収集セクションが形成され、前記開口部と前記裾部仕切り装置との間にサイクロン分離セクションが形成され、前記裾辺本体が前記汚れ収集セクションに向かって斜めに延在する、
ことを特徴とする請求項8に記載の清掃機器。
【請求項10】
前記裾辺本体(2)は、弾性変形可能な材料から作られ、
前記裾辺本体(2)が、中心軸線を向きかつ前記ダストカップ(20)上の開口部から離れた側に押されて変形することにより、前記裾辺本体(2)は第1の位置に位置し、
前記裾辺本体(2)が、前記第1の位置と反対の方向に沿って押されて変形することにより、前記裾辺本体(2)は第2の位置に位置し、前記裾辺本体(2)は前記第1の位置と前記第2の位置との間で変形する、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の清掃機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃機器技術の分野に関し、特に、裾部仕切り装置及びその清掃機器に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃機器のうち、手持ち型清掃機器は、一般に、ユーザの家庭清掃に使用される。手持ち型清掃機器は、ダストカップ内に設けられたサイクロン分離ユニットを有する。
【0003】
現在、清掃機器の使用中に、ダストカップは、サイクロン分離ユニットの汚れを分離するための外壁として使用されることが多く、ダストカップとサイクロン分離ユニットとの間の空間は、分離チャンバーとして使用される。分離チャンバーは、ダストカップの一端に位置するサイクロン分離セクションと、ダストカップの他端に位置する汚れ収集セクションとを含む。汚れは、サイクロン分離ユニットにおいて、分離チャンバーの周りを流れる気流により分離される。分離された清浄な空気は、サイクロン分離ユニットのストレーナを通過して次の分離ステップに進む。しかしながら、空気が分離チャンバーの内側を回って流れるため、気流から分離された汚れが再度気流に巻き込まれる。サイクロン分離セクションと汚れ収集セクションとが互いに影響することを回避し、且つサイクロン分離ユニットのダストと空気との分離効率を向上させるために、通常、サイクロン分離セクションと汚れ収集セクションとの間に仕切り裾辺が設けられる。
【0004】
従来技術では、一部の仕切り裾辺の構造により、その硬度が大きくなりすぎて、サイズの大きい汚れが汚れ収集セクションに落ちにくく、サイクロン分離ユニットを取り出し及び取り付ける際に、ダストカップの部材との干渉が起こりやすく、サイクロン分離ユニットの取り外しが困難になり、また、一部の仕切り裾辺の構造により、その硬度が小さくなりすぎて、効果的な分離効果を発揮することが困難となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の上記の欠点、不足点に鑑み、本発明は、裾部仕切り装置及びその清掃機器を提供し、当該裾部仕切り装置の構造を設計することにより、従来の仕切り裾辺の構造の硬度が大きすぎて、サイズの大きい汚れが汚れ収集セクションに落ちにくく、取り付け時にダストカップ上の部材との干渉が起こりやすく、又は、一部の仕切り裾辺の構造の硬度が小さすぎて、効果的な分離効果を発揮することが困難となるという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明が採用する主な技術案は、以下を含む。
【0007】
一態様において、本発明の実施例は、清掃機器に取り付けられたサイクロン分離ユニットに使用される環状構造の裾部仕切り装置を提供し、前記裾部仕切り装置は、環状の内リングと環状の裾辺本体とを含み、
前記裾辺本体は、前記内リングに接続される根元部を有し、前記裾辺本体の前記内リングから離れた端部は縁部であり、前記縁部の直径が前記根元部の直径よりも大きく、前記裾辺本体には、前記裾辺本体の周方向に沿って間隔をおいて設けられた複数の潰れ部が形成され、前記潰れ部は、前記裾辺本体の径方向に沿って延在する長尺状構造として形成され、前記潰れ部は、前記裾辺本体の厚さ方向に沿って、前記裾辺本体の一方の側の表面では前記裾辺本体に対して突出し、前記裾辺本体の他方の側の表面では前記裾辺本体に対して凹み、そして、前記裾辺本体の前記一方の側の表面では、前記潰れ部の前記裾辺本体から突出したサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなる。
【0008】
選択可能に、前記裾辺本体の前記他方の側の表面では、前記潰れ部の前記裾辺本体に凹んだサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、及び/又は、
前記潰れ部の前記裾辺本体の周方向に沿って延在するサイズが前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなる。
【0009】
選択可能に、前記潰れ部と前記裾辺本体の前記一方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されている。
【0010】
選択可能に、前記裾辺本体の周方向に沿って、前記潰れ部の一方の側には第1の弧状接続部が形成され、前記潰れ部の他方の側には第2の弧状接続部が形成され、1つの前記潰れ部の第2の弧状接続部は隣接する別の前記潰れ部の第1の弧状接続部に接続される。
【0011】
選択可能に、前記潰れ部と前記裾辺本体の前記他方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されている。
【0012】
選択可能に、前記裾辺本体の周方向に沿って、前記潰れ部の一方の側には第3の弧状接続部が形成され、前記潰れ部の他方の側には第4の弧状接続部が形成され、1つの前記潰れ部の第4の弧状接続部は隣接する他の前記潰れ部の第3の弧状接続部に接続される。
【0013】
選択可能に、前記裾辺本体の前記一方の側の表面では、前記潰れ部の前記裾辺本体から突出したサイズは、なくなるまで前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、前記裾辺本体の前記他方の側の表面では、前記潰れ部の前記裾辺本体に凹んだサイズは、なくなるまで前記根元部から前記縁部にかけて徐々に小さくなり、それにより前記縁部が滑らかになり、及び/又は、
前記内リングは、環状構造体であり、前記内リングの内側壁に、前記サイクロン分離ユニットに接続するための係着部を有する。
【0014】
選択可能に、前記内リングは、環状構造体であり、前記内リングの内側壁に、前記サイクロン分離ユニットに接続された係着部を有し、前記内リングの外側壁の周方向で前記根元部と一体成形される。
【0015】
別の態様において、本発明では、ガン状の本体と、本体に取り付けられた主機と、ダストカップと、前記ダストカップ内に設けられた取り出し可能なサイクロン分離ユニットとを含む清掃機器を提供し、当該清掃機器は、前記裾部仕切り装置をさらに含み、
前記裾部仕切り装置は、前記内リングを介して前記サイクロン分離ユニットに接続され、
前記ダストカップは開口部を有し、前記ダストカップの開口部は係着構造を介して前記主機に接続され、
前記ダストカップ及び前記主機は、いずれも前記本体に載置される。
【0016】
選択可能に、前記裾部仕切り装置は前記ダストカップの外壁に向かって角度をなすとともに、中心軸線から離れて延在し、及び/又は、
前記ダストカップは筒状本体を含み、前記筒状本体の軸線方向に沿って、前記筒状本体の一端にはダストカップ端部キャップが設けられ、前記筒状本体の他端には前記開口部が設けられ、前記裾部仕切り装置は、前記筒状本体の中間部に位置し、前記ダストカップ端部キャップと前記裾部仕切り装置との間に汚れ収集セクションが形成され、前記開口部と前記裾部仕切り装置との間にサイクロン分離セクションが形成され、前記裾辺本体が前記汚れ収集セクションに向かって斜めに延在する。
【0017】
選択可能に、前記裾辺本体は、弾性変形可能な材料から作られ、
前記裾辺本体が、中心軸線を向きかつ前記ダストカップ上の開口部から離れた側に押されて変形することにより、前記裾辺本体は第1の位置に位置し、
前記裾辺本体が、前記第1の位置と反対の方向に沿って押されて変形することにより、前記裾辺本体は第2の位置に位置し、前記裾辺本体は前記第1の位置と前記第2の位置との間で変形する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の有益な効果は、次のとおりである。本発明にて提供される裾部仕切り装置は、内リングと、裾辺本体とを含み、裾辺本体に複数の潰れ部が形成され、潰れ部は、裾辺本体の一方の側の表面では裾辺本体に対して突出し、裾辺本体の他方の側の表面では裾辺本体に対して凹んでいる。そして、裾辺本体の一方の側の表面では、潰れ部の裾辺本体から突出したサイズが根元部から縁部にかけて徐々に小さくなる。従来技術に比べ、分離効果を発揮するとともに、構造がシンプルで、潰れ部が合理的に配置され、隣接する潰れ部の間に形成された弧状接続部構造が容易に変形して汚れが通過しやすくなるため、裾部仕切り装置全体の構造の硬度が適度になり、ダストカップ上の部材との干渉が生じにくくなるとともに、汚れを効果的に分離することにより、汚れを汚れ収集セクションにスムーズに流入させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の清掃機器の断面の概略図である。
図2図1の「A」箇所の詳細拡大概略図である。
図3】本発明のストレーナの掻き取り装置の概略斜視図である。
図4】本発明の裾部仕切り装置の概略斜視図である。
図5】本発明の裾辺本体の外リング部分の材質が除去された裾部仕切り装置の左側の概略図である。
図6】本発明の材質の一部が除去されていない裾部仕切り装置の左側の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明をよりよく説明して、理解を容易にするために、以下では、添付図面を参照しながら、具体的な実施形態により、本発明を詳細に説明する。本明細書に言及した「上」、「下」、「左」及び「右」などの方位名詞は、図1の向きを基準とする。本体80が位置する側を「下」部として定義し、ダストカップ20及び主機60が位置する側を「上」部として定義する。
【0021】
一態様では、図1に示すように、本発明の実施例にて提供される清掃機器は、本体80と、本体80に取り付けられた主機60と、ダストカップ20と、ダストカップ20内に設けられた取り出し可能なサイクロン分離ユニット10と、を含み、清掃機器に使用される掻き取り装置をさらに含む。
【0022】
ダストカップ20及び主機60は、本体80に設けられ、掻き取り装置は、ダストカップ20に固定的に設けられ、掻き取り装置と主機60は、係着構造を介して接続される。
【0023】
主機60は、主機のハウジング61と、主機のハウジング61内に取り付けられたファン62とを含む。
【0024】
主機のハウジング61の下端面には、円筒状の接続チップが外向きに延在しており、3つの係止ブロック63は、ダストカップ20上の掻き取り装置に開けられた係止溝31と互いに嵌合係着するように固定するために、接続チップの外部に等間隔に一体成形で設けられる。係止ブロック63及び係止溝31の設置により、ダストカップ20及び主機60を迅速に取り付けることが実現でき、取り外しやすい。
【0025】
ファン62は、外部の空気を吸引するために、本体80内部の主制御回路に電気的に接続される。
【0026】
実施例1
上記の技術案に基づき、図2及び図3を参照すると、掻き取り装置は、掻き取り部材を含み、掻き取り部材は、サイクロン分離ユニット10の取り出し方向に延在する接続部と、取り出し方向に垂直にダストカップ20の内部を向いて延在し、サイクロン分離ユニット10にスライド可能に当接する掻き取り部とを有する。
【0027】
ダストカップ20は、円筒状のダストカップ本体とダストカップ本体の一端に設けられた開口部とを有し、掻き取り部材は、円筒状の掻き取りリング50であり、掻き取りリング50は、ダストカップ20の開口部に同軸に取り付けられる。
【0028】
サイクロン分離ユニット10はダストカップ20内に同軸に設けられ、サイクロン分離ユニット10は、筒状のストレーナ11と、ストレーナ11の下流に位置するサイクロン分離部とを含む。掻き取りリング50は、異物がダストカップ20内に落ちるように、ストレーナ11の外側の異物を掻き取ることができる。
【0029】
本体80は、ガン状構造として形成され、本体80は、大体横方向に延在する第1の横方向接続部82と、大体縦方向に延在する手持ち部81とを含む。第1の横方向接続部82の内部には、大体横方向に延在する流体通路が設けられ、当該流体通路の一端は吸気口であり、他端はダストカップ20のダストカップ吸込口21に接続される。含塵気流は、第1の横方向接続部82の流体通路の吸気口から入り、続いてダストカップ吸込口21を通過してダストカップ20内に入り、ダストカップ20内の同軸に設けられたサイクロン分離ユニット10で空気に対してダストと空気との分離を行う。図1を参照すると、ストレーナ11の内壁とダストカップ20の内壁との間に第1のサイクロン分離ステージが形成され、第1のサイクロン分離段で含塵気流に対する予備的なダストと空気との分離を行うことができ、ストレーナ11の開口部から離れた左端には、裾部仕切り装置(skirt partitioning device)が設けられ、ダストカップ20内部のチャンバーは裾部仕切り装置によって、サイクロン分離セクション(即ち第1のサイクロン分離段)と汚れ収集セクションに仕切られる。
【0030】
具体的には、ダストカップ20に入った含塵気流は、まず、ストレーナ11の外周を回って1回目のサイクロン分離が行われ、ストレーナ11とダストカップ20との間には第1のサイクロン分離段が形成され、第1のサイクロン分離段で分離された汚れは、第1の汚れ収集領域に収集される。続いて、1回目のサイクロン分離段を通過して分離された気体は、ストレーナ11上の孔を通過してストレーナ11の内部の複数のサイクロンコーン内に入って2回目のサイクロン分離が行われ、ストレーナ11の内部の複数のサイクロンコーンが第2のサイクロン分離段を形成する。第2のサイクロン分離段を通過して分離された汚れは、各サイクロンコーンの汚れ出口から排出されて収集される。図1を参照すると、サイクロンコーンの左側は、各サイクロンコーンから排出される汚れを収集するための第2の汚れ収集領域である。第2のサイクロン分離段で分離された気体は、サイクロンコーンの排気口を通過して下流のhepaフィルタリング装置などに排出され、最終的には外部に排出される。
【0031】
なお、当該ストレーナ11は硬質材料の穿孔板である。例えば金属板である。第1のサイクロン分離段で分離された気体の通過を容易にして、サイズの大きい汚れをストレーナ11によってストレーナ11の外側に止め、ストレーナ11の内部に入った含塵気流が第2のサイクロン分離段を通過してダストと空気との分離が行われることが、孔を有する目的である。第2のサイクロン分離段の複数のサイクロンコーンは、環状に配列され、複数のサイクロンコーンの左端の間には、一定の第2の汚れ収集領域の汚れを収容するための収納空間が形成される。
【0032】
具体的には、複数のサイクロンコーンが環状に配列される構造により、サイクロン分離ユニット10の配置に空間が十分活用され、サイクロン分離ユニット10の構造がコンパクトになり、サイクロン分離ユニット10は、限られた空間内にサイクロンをより多く配置することができ、それによりサイクロン分離ユニット10のダストと空気との分離効率を向上させる。
【0033】
さらに、具体的には、手持ち部81は、第1の横方向接続部82と第2の横方向接続部83との間に位置する。手持ち部81内に主制御回路が固定接続され、主制御回路は、ファン62の始動と停止を制御するために、始動スイッチを介してファン62に電気的に接続される。
【0034】
第1の横方向接続部82の左端は、吸気ダクトであり、ダストカップ20は第1の横方向接続部82に取り外し可能に取り付けられる。
【0035】
第2の横方向接続部83内には、手持ち部内の主制御回路に給電するための電池パック100が設けられている。
【0036】
実施例2
掻き取り装置は、掻き取り部材を含み、掻き取り部材は、サイクロン分離ユニット10の取り出し方向に沿って延在する接続部と、取り出し方向に垂直にダストカップ20の内部を向いて延在し、サイクロン分離ユニット10にスライド可能に当接する掻き取り部とを有する。
【0037】
ダストカップ20は、円筒状のダストカップ本体と、ダストカップ本体の一端に設けられた開口部とを有し、掻き取り部材は、円筒状の掻き取りリング50であり、掻き取りリング50は、ダストカップ20の開口部に同軸に取り付けられる。
【0038】
サイクロン分離ユニット10の底部に裾部仕切り装置が固定的に取り付けられ、サイクロン分離ユニット10がダストカップ20から取り出される際に、掻き取り装置は、サイクロン分離ユニット10の底部の裾部仕切り装置上の裾辺本体2の第1の表面の異物をダストカップ20内に掻き取るために用いられる。
【0039】
なお、ダストカップ20とサイクロン分離ユニット10との間の空間を分離チャンバーとする。裾部仕切り装置のダストカップ20の分離チャンバーの左側を汚れ収集セクションと呼ぶ。ダストカップ20の分離チャンバーの右側をサイクロン分離セクションと呼ぶ。集塵器が床、ソファー、ベッドなどの低い被清掃面を清掃するために用いられる場合、汚れ収集セクションは重力方向に沿ってサイクロン分離セクションの下側に位置し、塵埃が自分の重力によって汚れ収集セクションに集中するのに役立つ。
【0040】
上記の実施例1及び実施例2に基づき、ダストカップ本体の側壁に吸気ダクトと連通するダストカップ吸込口21を有する。ファン62によって吸引された外部の含塵気流は、吸気ダクトから入り、ダストカップ吸込口21を通過して分離チャンバー内に入ってダストと空気との分離が行われ、そして、清掃機器が使用される際に、通常、汚れ収集セクションは、重力方向に沿ってサイクロン分離セクションの下側に位置するため、分離チャンバーによって分離された汚れは、重力の作用でいずれも汚れ収集セクションに溜まる。吸気ダクト10は、本体80の第1の横方向接続部82に配置され、ダストカップ吸込口21と連通し、吸気ダクト10内には、入った含塵気流を螺旋状に進ませる構造が設けられている。具体的に言えば、含塵気流を直線状の進みから螺旋状の進みに変更することにより、遠心力が増大し、集塵効果が向上する。ダストカップ20の左端には、ダストガイド開口部と、ダストガイド開口部を閉じることができるダストカップ端部キャップ22が設けられ、ダストカップ端部キャップ22は、ダストカップ本体にヒンジ部材を介して取り付けられ、ダストカップ端部キャップ22の先端は、係着部材でダストカップ端部キャップ22を閉位置に保ち、具体的には、ダストカップ端部キャップ22は閉位置と開位置との間で回転可能である。閉位置では、ダストカップ端部キャップ22は、汚れを汚れ収集セクションに保ち、開位置では、汚れを汚れ収集セクションから取り除くことができる。
【0041】
さらに、掻き取りリング50の径方向断面は「L」字状を呈する。「L」字状の横方向の部分は接続部であり、「L」字状の縦方向の部分は掻き取り部である。「L」字状は、構造がシンプルで、従来の技術と比べてコンパクトであり、そして、占める空間の割合が小さく、掻き取りリング50とサイクロン分離ユニット10上の他の部材との干渉を可能な限り小さくする。当然ながら、径方向断面は「L」字状に限らず、「T」字状の構造であってもよい。
【0042】
さらに、掻き取りリング50は、取り付けリング51と、環状の掻き取り板52とを含む。取り付けリング51の外壁は、ダストカップ20内に固定接続される。環状の掻き取り板52は、「L」字状の縦方向の掻き取り部であり、取り付けリング51のダストカップ20の開口部の一方の側に一体成形で設けられ、径方向で内向きに延在してストレーナ11に当接する。サイクロン分離ユニット10をダストカップ20から取り出す際に、ストレーナ11は、異物が掻き取られるように、環状の掻き取り板52をスライドして通過する。
【0043】
さらに、環状の掻き取り板52の初期位置は、環状の掻き取り板52の内リングとストレーナ11の台座111とが突き当てる位置である。環状の掻き取り板52がストレーナ11の台座111からストレーナ11に対して掻き取りを行い、さらに、ストレーナ11全体の塵埃が掻き取りリング50によって掻き取られることができることを確保し、環状の掻き取り板52による掻き取り効果を向上させる。
【0044】
さらに、掻き取り装置は、掻き取りリング50に同軸に設けられた接続ベース30と、掻き取りリングの取り付けフレーム40とをさらに含む。接続ベース30はダストカップ20の開口部に固定され、掻き取りリングの取り付けフレーム40は接続ベース30内に設けられ、掻き取りリングの取り付けフレーム40の開口部から離れた側は掻き取りリング50に固定接続される。好ましくは、掻き取りリング50は、掻き取りリングの取り付けフレーム40に取り外し可能に接続され、掻き取りリング50の交換が容易になる。
【0045】
具体的には、接続ベース30と掻き取りリングの取り付けフレーム40との間には、掻き取りリング50のダストカップ20での周方向を制限するための位置決め突起が形成される、接着剤で接着する方法で接続ベース30をダストカップ20に固定する。
【0046】
さらに、上記の技術案に基づき、図2に示すように、本実施例における掻き取り装置は、支持ワッシャ70をさらに含み、支持ワッシャ70は、取り付けリング51内に同軸に設けられ、支持ワッシャ70の外周面は取り付けリング51の内周面に当接し、支持ワッシャ70の端部は、取り付けリング51と環状の掻き取り板52を支持するために、環状の掻き取り板52に突き当てられ、掻き取りリング50全体の強度を向上させ、掻き取り効果を向上させる。そして、主機60とダストカップ20とは係止構造を介して同軸に接続される。掻き取り装置は、ダストカップ20と主機のハウジング61とが接続される開口部に設けられる。
【0047】
さらに、接続ベース30の内側壁と掻き取りリングの取り付けフレーム40との接続箇所には、サイクロン分離ユニット10を位置決めするための環状位置決め段差が形成され、サイクロン分離ユニット10には、環状位置決め段差と嵌合する嵌合段差が形成され、サイクロン分離ユニット10をちょうど位置決め段差に係着するように取り付けることで、ストレーナ11上の台座111が環状の掻き取り板52に突き当てるようになり、サイクロン分離ユニット10の正確な位置決め及び迅速な取り付けを容易にする。
【0048】
さらに、環状位置決め段差と嵌合段差との間には、サイクロン分離ユニット10とダストカップ20との接続のシール性能を向上させるシールリングが設けられる。
【0049】
さらに、掻き取りリング50に、TPU材質のようなゴム材質が使用される。サイクロン分離ユニット10と相対的に動く際の掻き取りリング50の変形可能な性能を向上させ、さらに、サイクロン分離ユニット10の裾部仕切り装置などの部材との干渉が起こりやすくなる。
【0050】
実施例3
図4~6に示すように、裾部仕切り装置は、清掃機器に取り付けられたサイクロン分離ユニットに使用される。裾部仕切り装置は、環状構造である。裾部仕切り装置は、環状の内リング1と環状の裾辺本体2とを含む。
【0051】
裾辺本体2は、内リング1に接続される根元部を有し、裾辺本体2の内リング1から離れた端部は縁部である。縁部の直径は根元部の直径よりも大きい。裾辺本体2には、裾辺本体2の周方向に沿って間隔をおいて設けられた複数の潰れ部3が形成され、潰れ部3は、裾辺本体2の径方向に沿って延在する長尺状構造として形成される。
【0052】
潰れ部3は、裾辺本体2の厚さ方向に沿って、裾辺本体2の一方の側の表面では裾辺本体2に対して突出し、裾辺本体2の他方の側の表面では裾辺本体2に対して凹んでいる。そして、裾辺本体2の一方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2から突出したサイズは根元部から縁部にかけて徐々に小さくなる。
【0053】
本発明は、内リング1及び裾辺本体2を含む裾部仕切り装置を提供し、裾辺本体2には複数の潰れ部3が形成され、潰れ部3は、裾辺本体2の一方の側の表面では裾辺本体2に対して突出し、裾辺本体2の他方の側の表面では裾辺本体2に対して凹んでいる。そして、裾辺本体2の一方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2から突出したサイズは根元部から縁部にかけて徐々に小さくなる。従来技術に比べ、分離効果を発揮するとともに、構造がシンプルで、潰れ部3が合理的に配置され、隣接する潰れ部3の間に形成された弧状接続部構造が容易に変形して汚れが通過しやすくなるため、裾部仕切り装置全体の構造の硬度が適度になり、ダストカップ上の部材との干渉が生じにくくなり、且つ、汚れを効果的に分離することにより、汚れを汚れ収集セクションにスムーズに流入させる。
【0054】
さらに、裾辺本体2の他方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2に凹んだサイズは根元部から縁部にかけて徐々に小さくなり、及び/又は、
潰れ部3の裾辺本体2の周方向に沿って延在するサイズは根元部から縁部にかけて徐々に小さくなる。汚れを効果的に分離することを確保するとともに、汚れを汚れ収集セクションにスムーズに流入させやすくなる。
【0055】
さらに、図5に示すように、裾辺本体2の周方向に沿って、潰れ部3の一方の側には第1の弧状接続部31が形成され、潰れ部3の他方の側には第2の弧状接続部32が形成され、ある潰れ部3の第2の弧状接続部32は隣接する別の潰れ部3の第1の弧状接続部31に接続され、潰れ部3と裾辺本体2の一方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されており、外見が美しい。
【0056】
なお、裾辺本体2の一方の側の表面は、第1の弧状接続部31と第2の弧状接続部32との接続箇所が存在する面として定義される。
【0057】
さらに、潰れ部3と裾辺本体2の他方の側の表面との間には、弧状接続部が形成されている。
【0058】
さらに、裾辺本体2の周方向に沿って、潰れ部3の一方の側には第3の弧状接続部が形成され、潰れ部3の他方の側には第4の弧状接続部が形成されており、ある潰れ部3の第4の弧状接続部が隣接する他の潰れ部3の第3の弧状接続部に接続される。
【0059】
さらに、裾辺本体2の一方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2から突出したサイズは、なくなるまで根元部から縁部にかけて徐々に小さくなり、裾辺本体2の他方の側の表面では、潰れ部3の裾辺本体2に凹んだサイズは、なくなるまで根元部から縁部にかけて徐々に小さくなり、それにより縁部が滑らかになり、及び/又は、
内リング1は環状構造体であり、内リング1の内側壁に、サイクロン分離ユニット10に接続するための係着部を有し、係着部により、内リング1とサイクロン分離ユニット10との着脱が容易になる。内リング1は環状構造体であり、内リング1の内側壁に、サイクロン分離ユニット10に接続された係着部を有する。内リング1の外側壁の周方向で根元部と一体成形される。内リング1の外側壁の周方向で裾辺本体2の根元部と波状に形成される。内リング1の左側の端面には、サイクロン分離ユニット10の底部との組付けに用いられる環状係止溝が開けられる。
【0060】
さらに、裾部仕切り装置の材質はシリカゲルである。シリカゲルの材質は変形効果が高く、汚れのスムーズな通過が容易になる。
【0061】
裾部仕切り装置はダストカップ20の外壁に向かって角度をなすとともに、中心軸線から離れて延在し、及び/又は、
ダストカップ20は筒状本体を含み、筒状本体の軸線方向に沿って、筒状本体の一端にはダストカップ端部キャップ22が設けられ、筒状本体の他端には開口部が設けられ、裾部仕切り装置は筒状本体の中間部に位置し、ダストカップ端部キャップ22と裾部仕切り装置との間に汚れ収集セクションが形成され、開口部と裾部仕切り装置との間にサイクロン分離セクションが形成され、裾辺本体が汚れ収集セクションに向かって斜めに延在する。
【0062】
さらに、裾辺本体2は、弾性変形可能な材料から作られる。
【0063】
裾辺本体2が、中心軸線を向きかつダストカップ20上の開口部から離れた側に押されて変形することにより、裾辺本体2は第1の位置に位置し、
裾辺本体2が、第1の位置と反対の方向に沿って押されて変形することにより、裾辺本体2は第2の位置に位置し、裾辺本体2が第1の位置と第2の位置との間で変形する。
【0064】
具体的には、サイクロン分離ユニットをダストカップ20内部から取り出す過程において、裾辺本体2が掻き取り構造を通過する際に、押されてサイクロン分離ユニットの取り出し方向と反対の方向に収縮して変形し、潰れ部3の位置で折られ(傘が収納されたときのような状態)、それにより、裾辺本体2は第1の位置に位置し、掻き取り構造を通過した後、裾辺本体2自体の弾性復元力により展開状態に自動的に復元する。サイクロン分離ユニットをダストカップ20の内部に取り付ける過程において、裾辺本体2が掻き取り構造を通過する際に、押されてサイクロン分離ユニットの取り付け方向とは反対の方向に変形し、それにより裾辺本体2が第2の位置に位置し、掻き取り構造を通過した後、裾辺本体2自体の弾性復元力により展開状態に復元する。
【0065】
裾部仕切り装置の具体的な動作方法は、次のとおりである。1つ目の状況では、サイズの大きい汚れがサイクロン分離チャンバーから汚れ収集チャンバーを通過する際に、汚れが裾辺本体2に加える力によって、裾辺本体2の隣接する潰れ部の間に形成された弧状接続部が変形する。このため、汚れをスムーズに通過させるために、裾辺本体2の力を受ける位置に変形が発生する。
【0066】
2つ目の状況では、サイクロン分離ユニット10を取り外す過程において、具体的には、サイクロン分離ユニット10の取り出し開口部の大きさに応じて裾辺本体2を折り畳む必要があるか否かを判定する。
【0067】
ダストカップ20上の掻き取り装置のサイクロン分離ユニット10に固定された裾辺本体2が通過する際に干渉が起こり、隣接する潰れ部の間に形成された弧状接続部が変形は、変形し、力を受けて折畳まれる。
【0068】
サイクロン分離ユニット10を取り出し、且つ、ダストカップ20上の開口部のサイズが十分大きい場合、裾辺本体2を折り畳まずに直接取り出す。
【0069】
さらに、清掃機器は、サイクロンコーンの出口端に設けられ、第2のサイクロン分離段で分離された空気を再度濾過するための統合フィルターエレメント90をさらに含む。統合フィルターエレメント90は、サイクロン分離ユニット10内に取り外し可能に設けられ、統合フィルターエレメント90の交換を容易にし、また、統合フィルターエレメント90は、第2の分離ユニットから分離された空気をさらに濾過して、外部に排出された空気の不純物をより少なくし、ダスト集め効果がよりよくなる。
【0070】
なお、本発明の記述において、「第1」、「第2」という用語は、単に記述のためのものであり、相対的な重要性を明示したり暗示したりするか、又は、示される技術的特徴の数を暗示するものとして理解されるべきではない。したがって、「第1」、「第2」により限定される特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含み得る。本発明の記述において、「複数」は、特に明確に定義及び限定しない限り、2つ以上を意味する。
【0071】
本発明の説明において、特に明確に定義や限定しない限り、「取り付け」、「接続」、「連結」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定的な接続であっても、取り外し可能な接続であっても、又は一体になってもよく、機械的接続であっても、電気的接続であってもよく、直接的な接続であっても、中間媒体を介する間接的な接続であってもよく、2つの要素の内部の接続又は2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、本発明における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0072】
本発明において、特に明確に定義及び限定しない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」であるということは、第1の特徴が第2の特徴に直接接触することであっても、第1の特徴が中間媒体を介して第2の特徴に間接的に接触することであってもよい。そして、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方向」及び「上面」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあることであってもよいし、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも高いことのみを表すことができる。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真下又は斜め下にあることであってもよいし、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも低いことのみを表すことができる。
【0073】
本明細書の記述において、「一実施例」、「一部の実施例」、「実施例」、「例示」、「具体的な例」、又は「一部の例示」などの用語の記述は、当該実施例又は例示を参照しながら記述した具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれることを意図する。本明細書において、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例示を意味するとは言えない。そして、記述された具体的な特徴、構造、材料、又は特性を、任意の1つ又は複数の実施例又は例示において、適切な方法で結合してもよい。さらに、互いに矛盾しない限り、当業者であれば、本明細書に記述された異なる実施例又は例示、及び異なる実施例又は例示の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0074】
以上、本発明の実施例を示し且つ説明したが、上記実施例は例示的なものであり、本発明を限定するものと理解するべきではなく、当業者であれば、本発明の保護範囲内で上記実施例に対して変更、修正、置換及び変形を行うことができることは理解できるだろう。
【符号の説明】
【0075】
1 内リング
2 裾辺本体
3 潰れ部
10 サイクロン分離ユニット
11 ストレーナ
20 ダストカップ
21 ダストカップ吸込口
22 ダストカップ端部キャップ
30 接続ベース
31 係止溝
40 掻き取りリングの取り付けフレーム
50 掻き取りリング
51 取り付けリング
52 環状掻き取り板
60 主機
61 主機のハウジング
62 ファン
63 係止ブロック
70 支持ワッシャ
80 本体
81 手持ち部
82 第1の横方向接続部
83 第2の横方向接続部
90 統合フィルターエレメント
100 電池パック
図1
図2
図3
図4
図5
図6