(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179373
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】音発生棒モジュール
(51)【国際特許分類】
H04R 1/00 20060101AFI20221125BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20221125BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
H04R1/00 310F
H04R7/04
H04R1/02 103A
H04R1/02 103C
H04R1/02 103F
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076404
(22)【出願日】2022-05-06
(31)【優先権主張番号】202110552839.6
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522178441
【氏名又は名称】雷銘科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】馬 雷
(72)【発明者】
【氏名】馬 佳弘
(72)【発明者】
【氏名】范 小利
(72)【発明者】
【氏名】張 米樂
(72)【発明者】
【氏名】趙 佑銘
【テーマコード(参考)】
5D016
【Fターム(参考)】
5D016AA01
5D016GA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】骨伝導音発生型ロリポップの利用率を向上させる音発生棒モジュールを提供する。
【解決手段】音発生棒モジュールを骨伝導音発生型ロリポップにおいて、骨伝導音発生棒は、音発生ヘッド104と、連結ロッド103と、ハンドル領域102と、を含む。音発生ヘッドは、キャンディーによって包まれ、骨伝導振動を生じることに用いられる。キャンディーが消耗された後に、固定構造60は、補助音発生部材70に音発生ヘッドを着脱可能に取り付けられる。補助音発生部材は、骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換する。空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、これにより骨伝導音発生棒を再利用することができ、骨伝導音発生型ロリポップの利用率を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨伝導振動を生じるための音発生ヘッドと、連結ロッドと、ハンドル領域とを含む骨伝導音発生棒と、
前記骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換するための補助音発生部材に、前記音発生ヘッドを着脱可能に取り付けるための固定構造と、を含む、ことを特徴とする音発生棒モジュール。
【請求項2】
前記固定構造が前記補助音発生部材と着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項3】
前記固定構造と前記補助音発生部材とは、一体構造である、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項4】
前記固定構造は、プレス部材と、前記プレス部材に接続された吸盤とを含み、前記吸盤は、前記プレス部材と前記補助音発生部材が前記音発生ヘッドをクランプするように、板状である前記補助音発生部材に吸着することに用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項5】
前記補助音発生部材は、前記音発生ヘッドが設置される固定部と、前記固定部に位置する拡声部とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項6】
前記拡声部は、前記固定部に接続された拡声壁を含み、前記拡声壁が拡声空間として囲まれ、前記拡声空間の断面積は、前記固定部から離れる方向に徐々に大きくなる、ことを特徴とする請求項5に記載の音発生棒モジュール。
【請求項7】
前記固定構造はプレスボルトを含み、前記固定部に収容溝が設置され、前記音発生ヘッドが前記収容溝の内部に設置されており、前記固定部に前記収容溝まで貫通する固定ねじ穴が設置され、前記プレスボルトは、前記固定ねじ穴と螺合して前記音発生ヘッドをプレスする、ことを特徴とする請求項6に記載の音発生棒モジュール。
【請求項8】
前記補助音発生部材は、収容溝が設置される発泡構造を含み、前記音発生ヘッドは、前記収容溝の内部に収容される、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項9】
前記固定構造は、前記収容溝の側壁に設置される突起を含み、前記突起は、前記音発生ヘッドが前記収容溝から離脱することを防ぐことに用いられる、ことを特徴とする請求項8に記載の音発生棒モジュール。
【請求項10】
前記突起は、一端が前記収容溝の側壁に接続された弾性片を含み、前記弾性片は曲げられ、前記弾性片の隆起部分が前記音発生ヘッドと当接することに用いられる、ことを特徴とする請求項9に記載の音発生棒モジュール。
【請求項11】
前記発泡構造の外側には、装飾層が設置される、ことを特徴とする請求項8に記載の音発生棒モジュール。
【請求項12】
前記補助音発生部材は、装飾部材を含み、前記固定構造は、前記音発生ヘッドを前記装飾部材に取り付けることに用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項13】
前記装飾部材は、収容溝が設置される幾何学体を含み、前記音発生ヘッドは、前記収容溝の内部に設置され、前記幾何学体には、拡声構造が設置される、ことを特徴とする請求項12に記載の音発生棒モジュール。
【請求項14】
前記固定構造は、前記収容溝の側壁に設置される係止ブロックを含み、前記係止ブロックは、前記音発生ヘッドをプレスすることで、前記音発生ヘッドが前記幾何学体から離脱することを防ぐことに用いられる、ことを特徴とする請求項13に記載の音発生棒モジュール。
【請求項15】
前記装飾部材は装飾ボックスを含み、前記ハンドル領域が前記装飾ボックスの内部に設置され、前記固定構造は、前記装飾ボックスの内部に設置される弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記音発生ヘッドを前記装飾ボックスの発音壁に密接するように、前記音発生ヘッドをプレスする、ことを特徴とする請求項12に記載の音発生棒モジュール。
【請求項16】
前記弾性部材は、一端が前記装飾ボックスの内壁に接続されるとともに、他端が前記音発生ヘッドをプレスするバネを含む、ことを特徴とする請求項15に記載の音発生棒モジュール。
【請求項17】
前記発音壁は、拡声構造が形成されるように、装飾ボックスの内部へ凹み、前記拡声構造の断面積が音発生ヘッドから離れる方向に徐々に大きくなる、ことを特徴とする請求項15に記載の音発生棒モジュール。
【請求項18】
前記装飾ボックスには電源線が設置され、前記電源線は、一端が前記骨伝導音発生棒に接続されるとともに、他端が前記装飾ボックスの外部に位置して電源と接続する、ことを特徴とする請求項15に記載の音発生棒モジュール。
【請求項19】
前記装飾部材には、ライトシステムと制御モジュールが設置されており、前記音発生ヘッドが前記装飾部材に取り付けられるとき、前記制御モジュールは、前記ライトシステムを制御して発光させる、ことを特徴とする請求項12に記載の音発生棒モジュール。
【請求項20】
前記補助音発生部材は、パッケージングボックスを含み、パッケージング状態において前記骨伝導音発生棒が前記パッケージングボックスの内部に位置し、前記パッケージングボックスには、装飾カードを取り付けるための取り付け構造が設置されており、前記固定構造は、前記パッケージングボックスに設置される係止構造を含み、前記音発生ヘッドは、前記係止構造に係止設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項21】
前記パッケージングボックスは、回転可能に接続された第1のパッケージング板と第2のパッケージング板を含み、前記第1のパッケージング板と前記第2のパッケージング板を密接状態まで回転する場合、前記第1のパッケージング板と前記第2のパッケージング板は、前記骨伝導音発生棒を収容するための収容空間として囲まれる、ことを特徴とする請求項20に記載の音発生棒モジュール。
【請求項22】
前記補助音発生部材には、第1のトリガー機構が設置され、前記音発生ヘッドには、第2のトリガー機構が設置され、前記音発生ヘッドが前記補助音発生部材と接続された後に、前記第1のトリガー機構と前記第2のトリガー機構が連携動作して、前記音発生ヘッドを動作させる、ことを特徴とする請求項1に記載の音発生棒モジュール。
【請求項23】
前記音発生棒モジュールは、前記音発生ヘッドを包むキャンディーをさらに含み、前記固定構造は、前記キャンディーが消耗された後に、前記音発生ヘッドを前記補助音発生部材に着脱可能に取り付けることに用いられる、ことを特徴とする請求項1~22のいずれか1項に記載の音発生棒モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、骨伝導の技術分野に関し、特に音発生棒モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
骨伝導とは、音を異なる周波数の機械的振動に変換し、人間の頭蓋骨、骨迷路、内耳のリンパ液、コルチ器、聴神経、聴覚中枢を介して振動波を伝達し、最終的に大脳皮質の感知により音の情報を得ることである。
【0003】
関連技術では、骨伝導音発生型ロリポップは、骨伝導音発生棒及びキャンディーを含み、骨伝導音発生棒は、音発生ヘッドと、連結ロッドと、ハンドル領域とを含み、音発生ヘッドは、キャンディーによって包まれ、骨伝導振動を生じることに用いられる。キャンディーを介して骨伝導音発生棒の振動信号をユーザの歯に伝導し、ユーザが音を感じるようにし、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0004】
しかしながら、骨伝導音発生型ロリポップは、音発生ヘッドの外部を包むキャンディーが消耗された後に、残り部分は、利用価値がなくなって捨てられることが多いため、材料の使用率が低下してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑み、本発明の実施例は、関連技術において骨伝導音発生型ロリポップの利用率が低いという技術的問題を解決する音発生棒モジュールを提供する。本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールは、骨伝導音発生棒と固定構造を含み、前記骨伝導音発生棒は、骨伝導振動を生じるための音発生ヘッドと、連結ロッドと、ハンドル領域とを含み、前記固定構造は、前記骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換するための補助音発生部材に、前記音発生ヘッドを着脱可能に取り付けることに用いられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記音発生棒モジュールは、前記音発生ヘッドを包むキャンディーをさらに含み、前記固定構造は、前記キャンディーが消耗された後に、前記音発生ヘッドを前記補助音発生部材に着脱可能に取り付けることに用いられる。
【0007】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造は、前記補助音発生部材と着脱可能に接続される。
【0008】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造と前記補助音発生部材とは、一体構造である。
【0009】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造は、プレス部材と、前記プレス部材に接続された吸盤とを含み、前記吸盤は、前記プレス部材と前記補助音発生部材が前記音発生ヘッドをクランプするように、板状である前記補助音発生部材に吸着することに用いられる。
【0010】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記補助音発生部材は、前記音発生ヘッドが設置される固定部と、前記固定部に位置する拡声部とを含む。
【0011】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記拡声部は、前記固定部に接続された拡声壁を含み、前記拡声壁が拡声空間として囲まれ、前記拡声空間の断面積は、前記固定部から離れる方向に徐々に大きくなる。
【0012】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造はプレスボルトを含み、前記固定部に収容溝が設置され、前記音発生ヘッドが前記収容溝の内部に設置されており、前記固定部に前記収容溝まで貫通する固定ねじ穴が設置され、前記プレスボルトは、前記固定ねじ穴と螺合して前記音発生ヘッドをプレスする。
【0013】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記補助音発生部材は、収容溝が設置される発泡構造を含み、前記音発生ヘッドは、前記収容溝の内部に収容される。
【0014】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造は、前記収容溝の側壁に設置される突起を含み、前記突起は、前記音発生ヘッドが前記収容溝から離脱することを防ぐことに用いられる。
【0015】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記突起は、一端が前記収容溝の側壁に接続する弾性片を含み、前記弾性片は曲げられ、前記弾性片の隆起部分が前記音発生ヘッドと当接することに用いられる。
【0016】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記発泡構造の外側には、装飾層が設置される。
【0017】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記補助音発生部材は、装飾部材を含み、前記固定構造は、前記音発生ヘッドを前記装飾部材に取り付けることに用いられる。
【0018】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記装飾部材は、収容溝が設置される幾何学体を含み、前記音発生ヘッドは、前記収容溝の内部に収容されており、前記幾何学体には、拡声構造が設置される。
【0019】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記固定構造は、前記収容溝の側壁に設置される係止ブロックを含み、前記係止ブロックは、前記音発生ヘッドをプレスすることで、前記音発生ヘッドが前記幾何学体から離脱することを防ぐことに用いられる。
【0020】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記装飾部材は装飾ボックスを含み、前記ハンドル領域は前記装飾ボックスの内部に設置され、前記固定構造は、前記装飾ボックスの内部に設置される弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記音発生ヘッドを前記装飾ボックスの発音壁に密接するように、前記音発生ヘッドをプレスする。
【0021】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記弾性部材は、一端が前記装飾ボックスの内壁に接続されるとともに、他端が前記音発生ヘッドをプレスするバネを含む。
【0022】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記発音壁は、拡声構造が形成されるように装飾ボックスの内部へ凹み、前記拡声構造の断面積が音発生ヘッドから離れる方向に徐々に大きくなる。
【0023】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記装飾ボックスには電源線が設置され、前記電源線は、一端が前記骨伝導音発生棒に接続されるとともに、他端が前記装飾ボックスの外部に位置して電源と接続する。
【0024】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記装飾部材には、ライトシステムと制御モジュールが設置されており、前記音発生ヘッドが前記装飾部材に取り付けられる場合、前記制御モジュールは、前記ライトシステムを制御して発光させる。
【0025】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記補助音発生部材は、パッケージングボックスを含み、パッケージング状態において前記骨伝導音発生棒が前記パッケージングボックスの内部に位置し、前記パッケージングボックスには、装飾カードを取り付けるための取り付け構造が設置されており、前記固定構造は、前記パッケージングボックスに設置される係止構造を含み、前記音発生ヘッドは、前記係止構造に係止設置される。
【0026】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記パッケージングボックスは、回転可能に接続された第1のパッケージング板と第2のパッケージング板を含み、前記第1のパッケージング板と前記第2のパッケージング板を密接状態まで回転する場合、前記第1のパッケージング板と前記第2のパッケージング板は、前記骨伝導音発生棒を収容するための収容空間として囲まれる。
【0027】
上記実施例を含めるいくつかの実施例において、前記補助音発生部材に第1のトリガー機構が設置され、前記音発生ヘッドに第2のトリガー機構が設置され、前記音発生ヘッドが前記補助音発生部材に接続された後に、前記第1のトリガー機構と前記第2のトリガー機構が連携動作して、前記音発生ヘッドを動作させる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールは、骨伝導音発生型ロリポップに適用される実施形態において、骨伝導音発生棒は、音発生ヘッドと、連結ロッドと、ハンドル領域とを含み、音発生ヘッドは、キャンディーによって包まれ、骨伝導振動を生じることに用いられる。キャンディーが消耗された後に、固定構造により、音発生ヘッドを補助音発生部材に着脱可能に取り付け、補助音発生部材は、骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換する。空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、これにより骨伝導音発生棒を再利用することができ、骨伝導音発生型ロリポップの利用率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下では、本発明の実施例又は先行技術における技術案をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明において使用する必要のある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的な作業をしなくても、これらの図面に基づいて、他の図面をも得ることできる。
【0030】
【
図1】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールにおける骨伝導音発生型ロリポップの構造模式
図1である。
【
図2】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールにおける骨伝導音発生型ロリポップの構造模式
図2である。
【
図3】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールの構造模式
図1である。
【
図4】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールの構造模式
図2である。
【
図5】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールの構造模式
図3である。
【
図6】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールの構造模式
図4である。
【
図7】本発明の実施例によって提供される音発生棒モジュールの構造模式
図5である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を制限するためのものではないことを理解すべきである。当業者は、具体的な用途に適応させるように、必要に応じて調整することができる。
【0032】
次に、なお、本発明の実施例の説明において、「内部」、「外部」などの方向や位置関係を指示する用語は、添付図面に示す方向や位置関係に基づくものであり、説明の便宜のためだけで、前記装置又は部材が特定の方向や位置を有し、特定の方向や位置で構成及び操作されなければならない示したり暗示したりするものではなく、したがって、本発明の限定として理解することはできない。
【0033】
また、なお、本発明の実施例の説明において、特に明確に規定や限定がない限り、「連結」、「接続」という用語は、広義に解釈されるべきものであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続又は一体的な接続であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、直接的接続であってもよいし、中間媒体を介した間接的接続であってもよく、2つの部材の内部での連通であってもよい。当業者にとっては、本発明の実施例での上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0034】
本発明の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における添付図面と併せて、本発明の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、全部の本発明の実施例ではなく、本発明の実施例の一部である。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られた全部の他の実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0035】
通常、人間の耳は、空気伝導(「気導」とも呼ばれる)又は骨伝導(「骨導」とも呼ばれる)という2つの方法を通じて音を感知する。空気伝導とは、空気の振動を介して音を伝達することであり、骨伝導とは、音を異なる周波数の機械的振動に変換し、人間の頭蓋骨、骨迷路、内耳のリンパ液、コルチ器、聴神経、聴覚中枢を介して振動波を伝達し、最終的に大脳皮質の感知により音の情報を得ることである。
【0036】
骨伝導音発生型ロリポップは、骨伝導技術をキャンディーと組み合わせるものであり、骨伝導音発生型ロリポップは、骨伝導音発生棒及びキャンディーを含み、骨伝導音発生棒は、音発生ヘッドと、連結ロッドと、ハンドル領域とを含み、音発生ヘッドは、キャンディーによって包まれ、骨伝導振動を生じることに用いられる。キャンディーを介して骨伝導音発生棒の振動信号をユーザの歯に伝導し、さらにユーザは自分にしか聞こえない音を感じることにより、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0037】
しかしながら、骨伝導音発生型ロリポップは、音発生ヘッドの外部を包むキャンディーが消耗された後に、残り部分(骨伝導音発生棒)は、利用価値がなくなって捨てられることが多いため、骨伝導音発生型ロリポップの使用率が低下してしまう。
【0038】
本実施例によって提供される音発生棒モジュールは、固定構造を介して骨伝導音発生棒の音発生ヘッドを着脱可能に補助音発生部材に取り付け、補助音発生部材は、骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換し、空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、これにより骨伝導音発生棒を再利用することができ、骨伝導音発生型ロリポップの利用率を向上させる。
【0039】
本実施例によって提供される音発生棒モジュールは、骨伝導音発生棒と固定構造を含み、
図1及び
図2に示すように、骨伝導音発生棒は、連結ロッド103と、連結ロッド103の一端に接続された音発生ヘッド104と、連結ロッド103の他端に接続されたハンドル領域102とを含み、音発生ヘッド104は、球状(
図1に示すように)又はドラム状(
図2に示すように)などの形状であってもよく、音発生ヘッド104は、骨伝導振動を生じることに用いられる。ハンドル領域102は、ユーザが手で握るためのものである。キャンディー105は、音発生ヘッド104の外部を包む。
【0040】
音発生ヘッド104の内部には骨伝導ホーンが設置されてもよいし、或いは、音発生ヘッド104が音発生ヘッド104の内部に設置される振動モジュールと共に骨伝導ホーンを構成してもよい。骨伝導ホーンは、骨伝導振動を伝達することに用いられる。
【0041】
連結ロッド103は、弾性を備えてもよい。連結ロッド103は、直線に沿って延びてもよい(
図1及び
図2に示すように)。勿論、連結ロッド103は、骨伝導音発生棒が骨伝導イヤホンを構成するように湾曲状となってもよい(
図3及び
図4に示すように)。
【0042】
固定構造は、音発生ヘッド104を補助音発生部材70に着脱可能に取り付けることに用いられ、補助音発生部材70は、骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換することに用いられ、空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになる。
【0043】
音発生棒モジュールは、音発生ヘッド104を包むキャンディー105をさらに含み、固定構造は、キャンディー105が消耗された後に、音発生ヘッド104を補助音発生部材に着脱可能に取り付けることに用いられる。骨伝導音発生型ロリポップ10の利用率を向上させる。
【0044】
本実施例における音発生棒モジュールが骨伝導音発生型ロリポップ10に適用される実施形態において、骨伝導音発生棒は、音発生ヘッド104と、連結ロッド103と、ハンドル領域102とを含み、音発生ヘッド104は、キャンディー105によって包まれ、骨伝導振動を生じることに用いられる。キャンディー105が消耗された後に、固定構造は、補助音発生部材70に音発生ヘッド104を着脱可能に取り付け、補助音発生部材70は、骨伝導音発生棒の振動を空気伝導音に変換する。空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、これにより骨伝導音発生棒を再利用することができ、骨伝導音発生型ロリポップの利用率を向上させる。
【0045】
いくつかの実施例では、固定構造60は、補助音発生部材70に着脱可能に接続されてもよい。勿論、他の実施例では、固定構造60は、補助音発生部材70と一体構造であってもよい。これについて、本実施例では特に限定されない。
【0046】
引き続き
図3を参照すると、いくつかの実施例では、固定構造60は、プレス部材601と、プレス部材601に接続された吸盤602とを含み、吸盤602は、プレス部材601と補助音発生部材70が音発生ヘッド104をクランプするように、板状である補助音発生部材70に吸着することに用いられる。
【0047】
販売際には、補助音発生部材70を固定構造60及び骨伝導音発生型ロリポップ10と一緒に販売してもよいし、固定構造体60及び骨伝導音発生型ロリポップ10のみを販売してもよい。
【0048】
引き続き
図4を参照すると、いくつか実施例では、補助音発生部材70は、固定部701と、固定部701に位置する拡声部とを含み、固定部701に収容溝702が設置され、音発生ヘッド104が収容溝702の内部に設置される。ここで、収容溝702は、固定部701を貫通してもよいし、勿論固定部701を貫通しなくてもよい。
【0049】
拡声部は、固定部701に接続された拡声壁703を含んでもよく、拡声壁703が拡声空間704として囲まれ、拡声空間704の断面積は、固定部701から離れる方向に徐々に大きくなる。
【0050】
拡声空間704は、ユーザが空気伝導音をよりはっきり聞こえるように、補助音発生部材70の空気伝導音を増幅する。
【0051】
固定構造60はプレスボルト603を含んでもよい。固定部701に収容溝702まで貫通する固定ねじ穴が設置され、プレスボルト603は、固定ねじ穴と螺合して音発生ヘッド104をプレスする。
【0052】
いくつかの実施例では、補助音発生部材70は、収容溝が設置される発泡構造を含み、音発生ヘッド104は、収容溝の内部に収容される。音発生ヘッド104が振動するとき、発泡構造は空気伝導音を生じることができる。ここで、発泡構造は、発泡プラスチックであってもよい。発泡構造の装飾効果を高めるために、発泡構造は特定の形状を有していてもよい。例えば、発泡構造は、球形や正多角形などの規則的な形状、又は不規則な形状であってもよい。
【0053】
固定構造60は、収容溝の側壁に設置される突起を含み、突起は、音発生ヘッド104が収容溝に収容された後に、音発生ヘッド104の外側をプレスすることで音発生ヘッド104が収容溝から離脱することを防ぐことに用いられる。さらに、突起は、一端が収容溝の側壁に接続された弾性片を含み、弾性片は曲げられ、弾性片の隆起部分が音発生ヘッド104に当接することに用いられ、使用時間を延長することができる。例示的に、弾性片は弾性プラスチックシート又は弾性金属シートであってもよい。
【0054】
発泡構造の外部には、装飾層が被覆されてもよい。ここで、装飾層は、発泡構造の外部に被覆されたペンキ層や特定の形状や色を有するプラスチックフィルム層などであってもよい。装飾効果をさらに向上させる。
【0055】
いくつかの実施例では、補助音発生部材70は装飾部材を含み、固定構造60は、音発生ヘッド104を装飾部材に取り付けることに用いられ、装飾部材は、音発生棒モジュールの装飾効果を向上させることができる。
【0056】
図5に示すように、いくつかの実施例では、装飾部材は、フォトフレーム705を含み、固定構造60は、フォトフレーム705の裏面に設置される接続部材604を含み、接続部材604とフォトフレーム705との間に係止溝が形成され、音発生ヘッド104は係止溝の内部に係止される。
【0057】
フォトフレーム705は、フォトフレーム705を支持するための支持脚も含んでもよい。勿論、骨伝導音発生型ロリポップ10の利用率を向上させるために、骨伝導音発生型ロリポップ10を、フォトフレーム705の支持脚としてもよい。
【0058】
骨伝導音発生棒の振動信号がフォトフレーム705に伝達され、フォトフレーム705は、骨伝導音発生棒の振動信号を空気伝導音に変換し、空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、ことにより、骨伝導音発生型ロリポップ10の利用率を向上させる。同時に、フォトフレーム705は、音発生棒モジュールの装飾効果を高める。
【0059】
図6に示すように、いくつかの実施例では、装飾部材は、幾何学体706を含み、幾何学体706に収容溝702が設置され、音発生ヘッド104は、収容溝702の内部に設置されており、固定構造60は、収容溝702の側壁に設置される係止ブロック605を含み、係止ブロック605は、音発生ヘッド104をプレスすることで、音発生ヘッド104が幾何学体706から離脱することを防ぐことに用いられる。幾何学体706には、拡声構造707が設置される。
【0060】
拡声構造707は、拡声溝であってもよい。拡声溝の溝底は収容溝702と連通してもよい。拡声溝の断面積が音発生ヘッド104から離れる方向に徐々に大きくなることにより、ユーザが空気伝導音をよりはっきり聞こえるように空気伝導音を増幅する。
【0061】
上記の実施形態では、収容溝702は、補助音発生部材70を貫通してもよいし、勿論補助音発生部材70を貫通しなくてもよい。
【0062】
図7に示すように、いくつかの実施例では、装飾部材は装飾ボックス708を含み、ハンドル領域102がボックスの内部に設置される。固定構造60は、装飾ボックス708の内部に設置される弾性部材606を含み、弾性部材606は、音発生ヘッド104を装飾ボックス708の発音壁709に密接するように、音発生ヘッド104をプレスする。発音壁709は骨伝導音発生棒の振動信号を空気伝導音に変換することで、空気伝導音が空気を介して人間の耳に伝わり、より多くのユーザに聞こえるようになり、骨伝導音発生型ロリポップ10の利用率を向上させる。
【0063】
発音壁709は、拡声構造が形成されるように、装飾ボックス708の内部へ凹んでもよい。拡声構造の断面積が音発生ヘッド104から離れる方向に徐々に大きくなり、それにより、ユーザが空気伝導音をよりはっきり聞こえるように、空気伝導音を増幅する。
【0064】
ハンドル領域102は、第1のスイッチ及び第1の電源接続ポートを含んでもよい。装飾ボックス708の外壁には、第2のスイッチ及び第2の電源接続ポートが設置され、第2のスイッチは第1のスイッチに積み重ねられ、第2のスイッチを押すと、第1のスイッチも押されることにより、第2のスイッチによって骨伝導音発生棒の振動を制御する。第1の電源接続ポートは、第2の電源接続ポートと電気的に接続され、第2の電源接続ポートを介して骨伝導音発生型ロリポップ10に電源を提供するか、或いは骨伝導音発生型ロリポップ10に充電することができる。
【0065】
いくつかの実施例では、弾性部材606は、一端が装飾ボックス708の内壁に接続されるとともに、他端が音発生ヘッド104をプレスするバネを含む。
【0066】
骨伝導音発生棒を装飾ボックス708に取り付けるとき、音発生ヘッド104の取り付け空間を空けるように発音壁709から離れる方向へバネを押し、音発生ヘッド104が発音壁709に密接するように音発生ヘッド104を発音壁709とバネとの間に取り付ける。その後、バネに加えられた外力を取り除き、バネは、音発生ヘッド104が発音壁709から離れにくいように、音発生ヘッド104をプレスする。
【0067】
いくつかの実施例では、装飾部材には、ライトシステムと制御モジュールが設置されており、音発生ヘッド104が装飾部材に取り付けられるとき、制御モジュールは、ライトシステムを制御して発光させる。例示的に、制御モジュールは、装飾部材に設置されるスイッチであってもよい。ライトシステムは、光源及び電源装置を含んでもよい。スイッチは光源及び電源装置と電気的に接続され、音発生ヘッド104が装飾部材に取り付けられるとき、音発生ヘッド104は、スイッチをトリガーして光源を発光させる。
【0068】
いくつかの実施例では、補助音発生部材70は、パッケージングボックスを含み、パッケージング状態において骨伝導音発生棒がパッケージングボックスの内部に位置し、パッケージングボックスには、装飾カードを取り付けるための取り付け構造が設置されており、固定構造60は、パッケージングボックスに設置される係止構造を含み、音発生ヘッド104は、音発生ヘッド104に係止設置される。輸送時や保管時には、骨伝導音発生棒がパッケージングボックスの内部に収容されており、使用時には、骨伝導音発生棒をパッケージングボックスから取り出してパッケージングボックスに取り付けて、さらに、パッケージングボックスを駆動して空気伝導音を発す。装飾カードは、写真であってもよく、対応するパッケージングボックスは、フォトフレームとして構成され、対応する骨伝導音発生棒は、フォトフレームを直立させるようにフォトフレームの支持部分として構成されてもよい。
【0069】
パッケージングボックスは、回転可能に接続された第1のパッケージング板と第2のパッケージング板を含む。第1のパッケージング板は、切欠きが形成されるように外側へ凹み、第1のパッケージング板と第2のパッケージング板を密接状態まで回転する場合、第2のパッケージング板は、第1のパッケージング板と第2のパッケージング板が骨伝導音発生棒を収容するための収容空間として囲まれるように、切欠きを封止する。さらに、係止構造は、構造を簡素化するために、第1のパッケージング板の外側へ凹んだ部分から構成されてもよい。使用の過程には、装飾カードは、第1のパッケージング板と第2のパッケージング板で挟まれてもよい。対応する取り付け構造は、第1のパッケージング板と第2のパッケージング板との間の空間である。
【0070】
いくつかの実施例では、補助音発生部材70に第1のトリガー機構が設置され、音発生ヘッド104に第2のトリガー機構が設置されており、音発生ヘッド104が補助音発生部材70に接続された後、第1のトリガー機構と第2のトリガー機構が連携動作して、音発生ヘッド104を動作させる。
【0071】
ここで、第1のトリガー機構は磁性体であってもよい。対応する第2のトリガー機構は、ホール素子又はリードスイッチであってもよい。第1のトリガー構造と第2のトリガー構造が連携動作すると、第2のトリガー構造は、音発生ヘッド104を振動させる。勿論、第1のトリガー機構と第2のトリガー機構はその他の構造であってもよい。ここでは特に限定されない。
【0072】
最後に、説明すべきこととしては、上記各実施例は、本発明の技術案を説明するためだけに用いられ、それを限定するものではない。前述の各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば以下のことを理解すべきである。依然として前述の実施例に記載の技術案を変更し、或いは技術的特徴の一部又は全部を均等置換することができる。これらの変更又は置換は、対応する技術案の本質が本発明の各実施例の技術案の範囲から逸脱することはない。
【符号の説明】
【0073】
10、骨伝導音発生型ロリポップ
60、固定構造
70、補助音発生部材
102、ハンドル領域
103、連結ロッド
104、音発生ヘッド
105、キャンディー
601、プレス部材
602、吸盤
603、プレスボルト
604、接続部材
605、係止ブロック
606、弾性部材
701、固定部
702、収容溝
703、拡声壁
704、拡声空間
705、フォトフレーム
706、幾何学体
707、拡声構造
708、装飾ボックス
709、発音壁