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特開2022-179509情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179509
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20221125BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20221125BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20221125BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
G07G1/00 301D
G06Q20/20
G09F19/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145750
(22)【出願日】2022-09-14
(62)【分割の表示】P 2018050947の分割
【原出願日】2018-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 圭二
(57)【要約】
【課題】表示部を有する支持台と携帯情報機器とが着脱可能な構成において、携帯情報機器が支持台から取り外された場合にも支持台の表示部を有効に活用できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、表示部と、表示部を制御する制御部と、表示部の背面側又は側面側において、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
前記表示部の背面側又は側面側において、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記携帯情報端末が前記支持部から取り外された際に、前記情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記携帯情報端末が前記支持部から取り外された際に、外部記憶装置に記憶された情報をネットワークを介して取得して前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記携帯情報端末が前記支持部から取り外された際に、ストリーミング配信される情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報は、広告又は案内に関する情報である
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報は、前記支持部の設置場所に応じた内容の情報である
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記支持部と、前記表示部を支持する他の支持部とを有する支持台を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記支持台は、
前記他の支持部により顧客の側を向くように前記表示部を支持し、
前記支持部により前記顧客の側とは異なる店員の側を向くように前記携帯情報端末を支持する
ことを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
表示部と、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部とを備える情報処理装置の前記支持部から前記携帯情報端末が取り外されたか否かを判定し、
前記表示部を制御し、
前記支持部は、前記表示部の背面側又は側面側において、前記携帯情報端末を着脱可能に支持する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
表示部と、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部とを備える情報処理装置の前記支持部から前記携帯情報端末が取り外されたか否かを判定し、
前記表示部を制御する
ことを実行させ、
前記支持部は、前記表示部の背面側又は側面側において、前記携帯情報端末を着脱可能に支持する
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顧客側表示装置を備える装置本体と、装置本体に着脱自在な店員側表示装置とから構成されるPOSレジスタが記載されている。特許文献1には、店員側表示装置が、装置本体から取り外された状態では、タブレット端末として機能することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-41559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、店員側表示装置が装置本体から取り外された状態において、顧客側表示装置の表示をいかに制御するかについて明らかでない。このため、特許文献1に記載の装置では、店員側表示装置が装置本体から取り外された状態において、顧客側表示装置を有効に活用することができない。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、表示部を有する支持台と携帯情報機器とが着脱可能な構成において、携帯情報機器が支持台から取り外された場合にも支持台の表示部を有効に活用できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、表示部と、前記表示部を制御する制御部と、前記表示部の背面側又は側面側において、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部と、を備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の他の観点によれば、表示部と、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部とを備える情報処理装置の前記支持部から前記携帯情報端末が取り外されたか否かを判定し、前記表示部を制御し、前記支持部は、前記表示部の背面側又は側面側において、前記携帯情報端末を着脱可能に支持することを特徴とする情報処理方法が提供される。
【0008】
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、表示部と、携帯情報端末を着脱可能に支持する支持部とを備える情報処理装置の前記支持部から前記携帯情報端末が取り外されたか否かを判定し、前記表示部を制御することを実行させ、前記支持部は、前記表示部の背面側又は側面側において、前記携帯情報端末を着脱可能に支持することを特徴とするプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表示部を有する支持台と携帯情報機器とが着脱可能な構成において、携帯情報機器が支持台から取り外された場合にも支持台の表示部を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1実施形態による情報処理装置を用いたPOSシステムを示す概略図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態による情報処理装置の構成を示す概略図(その1)である。
図3図3は、本発明の第1実施形態による情報処理装置の構成を示す概略図(その2)である。
図4図4は、本発明の第1実施形態による情報処理装置の構成を示す概略図(その3)である。
図5図5は、本発明の第1実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態による情報処理装置における表示の切り替え動作(その1)を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の第1実施形態による情報処理装置における表示の切り替え動作(その2)を示すフローチャートである。
図8図8は、本発明の第1実施形態による情報処理装置における支持台の表示部の表示画面例を示す概略図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態による情報処理装置における表示の切り替え動作(その1)を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の第2実施形態による情報処理装置における表示の切り替え動作(その2)を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図1乃至図8を用いて説明する。
【0012】
まず、本実施形態による情報処理装置の構成について図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報処理装置を用いたPOSシステムを示す概略図である。図2乃至図4は、本実施形態による情報処理装置の構成を示す概略図である。図5は、本実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態による情報処理装置は、商品を販売する店舗に導入されたPOSシステムにおけるPOS装置として用いられる。図1に示すように、店舗1には、POSシステム2が構築されて導入されている。POSシステム2は、本実施形態による情報処理装置10と、店舗サーバ12と、アクセスポイント14とを含んでいる。情報処理装置10、店舗サーバ12及びアクセスポイント14は、例えばLAN(Local Area Network)であるネットワーク16に接続されている。
【0014】
POS装置として機能する情報処理装置10は、携帯情報機器100と、携帯情報機器100を着脱可能に支持する携帯情報機器100の支持台200とを有している。支持台200には、周辺機器300が接続されている。本実施形態による情報処理装置10は、店舗1に1台又は複数台設置されている。情報処理装置10の支持台200は、例えば、店舗1のレジカウンタ上に設置されている。なお、情報処理装置10の台数は、特に限定されるものではなく、店舗1の規模等に応じて、1台又は複数台設置することができる。また、情報処理装置10の支持台200の設置場所も、特に限定されるものではなく、店舗1のレジカウンタ以外の場所に支持台200を設置することもできる。
【0015】
携帯情報機器100は、操作者である店員が携帯可能な情報機器である。携帯情報機器100は、店舗1において導入されたPOSシステム2においてPOS端末として機能する。携帯情報機器100は、装着状態及び非装着状態のいずれの状態でも店員が使用することができる。すなわち、携帯情報機器100は、店舗1のレジカウンタに設置された支持台200に取り付けられた状態である装着状態で店員が使用することができる。また、携帯情報機器100は、支持台200から取り外された状態である非装着状態で、店舗1のレジカウンタのみならず、店舗1のレジカウンタ以外の場所で店員が携帯して使用することもできる。
【0016】
支持台200に取り付けられた装着状態の携帯情報機器100は、支持台200の有線通信部238(図5参照)を介して有線でネットワーク16に接続する。これにより、装着状態の携帯情報機器100は、有線通信でネットワーク16を介して店舗サーバ12その他の外部機器とのデータの送受信を行うことが可能になっている。なお、装着状態の携帯情報機器100とネットワーク16との接続は、これに限定されるものではない。例えば、携帯情報機器100は、支持台200に装着されたことを検知すると、支持台200の有線通信部238又は無線通信部を介してネットワーク16に有線接続又は無線接続することもできる。
【0017】
支持台200に取り付けられた周辺機器300は、例えば、後述するコードスキャナ302、非接触IC(Integrated Circuit)リーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308等を含む。装着状態の携帯情報機器100は、支持台200を介して周辺機器300を制御することができる。
【0018】
このように、支持台200は、これに取り付けられた携帯情報機器100の機能を拡張する拡張ユニットであるクレードル又はドッキングステーションとして機能することができる。
【0019】
一方、支持台200から取り外された非装着状態の携帯情報機器100は、アクセスポイント14との無線通信により無線でネットワーク16に接続する。これにより、非装着状態の携帯情報機器100は、無線通信でネットワーク16を介して店舗サーバ12その他の外部機器とのデータの送受信を行うことが可能になっている。なお、非装着状態の携帯情報機器100とネットワーク16との接続は、これに限定されるものではない。例えば、非装着状態の携帯情報機器100は、支持台200と無線接続又は有線接続されて、支持台200の有線通信部238又は無線通信部を介してネットワーク16に有線接続又は無線接続することもできる。
【0020】
店舗サーバ12は、例えば、店舗1で販売される商品情報の管理、販売データの集計、売り上げの管理、在庫の管理等を行い、POSシステム2の運用を管理するPOSサーバである。店舗サーバ12は、例えば、店舗1のバックヤードに設置されている。店舗サーバ12は、POS装置として用いられる情報処理装置10で用いられる商品情報等のデータを管理する。
【0021】
アクセスポイント14は、非装着状態の携帯情報機器100と無線通信を行って、携帯情報機器100をネットワーク16に接続する無線通信機器である。アクセスポイント14は、例えば、店舗1の天井等に設置されている。また、アクセスポイント14は、例えば、店舗1の規模、無線環境等に応じて、1台又は複数台設置することができる。
【0022】
本実施形態による情報処理装置10は、図2乃至図4に示すように、携帯情報機器100と、携帯情報機器100を着脱可能に支持する支持台200とを有している。支持台200は、ディスプレイ202を有している。ここで、図2は、携帯情報機器100が装着状態にある情報処理装置10をディスプレイ202の背面側から見た斜視図である。図3は、携帯情報機器100が装着状態にある情報処理装置10をディスプレイ202の前面側から見た斜視図である。図4は、図2に示す情報処理装置10から携帯情報機器100が取り外された状態を示す斜視図である。
【0023】
携帯情報機器100を支持する支持台200は、ディスプレイ202と、本体部204と、ホルダ部206とを有している。
【0024】
本体部204は、携帯情報機器100とディスプレイ202とを支持する支持体として機能する。さらに、本体部204は、その内部に後述の電源部234、外部I/F(Interface)部236等を収容する筐体として機能する。
【0025】
本体部204は、レジカウンタ等の設置場所に置かれる土台部208と、土台部208の一端部から上方に向かって延在する板状の脚部210とを有している。脚部210の上側部分は、鉛直方向に対して、土台部208の他端部の側に傾斜した傾斜部212になっている。
【0026】
鉛直方向に対して傾斜した傾斜部212の上端部には、ディスプレイ202の取り付け部214が設けられている。取り付け部214には、斜め上方を向くようにディスプレイ202が取り付けられている。すなわち、取り付け部214には、本体部204の脚部210が設けられた一端部とは反対側の本体部204の他端部の外側の斜め上方を表示画面216が向くように、ディスプレイ202が取り付けられている。ディスプレイ202は、取り付け部214に固定されている。取り付け部214は、ディスプレイ202を支持する支持部として機能する。ディスプレイ202の取り付け部214への取り付け方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ネジ止め等が用いられている。また、取り付け部214は、例えばヒンジ等の角度調整機構を用いることにより、ディスプレイ202の傾斜角度を調整することができるように構成することもできる。
【0027】
取り付け部214に取り付けられるディスプレイ202は、表示部として機能し、矩形板状の外形形状を有し、この外形形状に対応する矩形状の表示画面216を有している。矩形板状のディスプレイ202は、その長軸方向を横にして取り付け部214に取り付けられている。なお、ディスプレイ202は、その短軸方向を横にして取り付け部214に取り付けられてもよい。
【0028】
表示画面216を有する表示部として機能するディスプレイ202は、特に限定されるものではなく、種々のディスプレイにより構成することができる。例えば、ディスプレイ202は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、FIP(Fluorescent Indicator Panel)等により構成されている。
【0029】
支持台200は、例えば、購入する商品の会計のためにレジカウンタに来た顧客の側をディスプレイ202の表示画面216が向くようにレジカウンタに設置されている。取り付け部214は、ディスプレイ202が顧客の側を向くようにディスプレイ202を支持している。すなわち、取り付け部214は、ディスプレイ202の表示画面216が顧客の側を向くようにディスプレイ202を支持している。上述のように表示画面216が斜め上方を向くようにディスプレイ202が取り付け部214に取り付けられているため、顧客が表示画面216を視認しやすくなっている。
【0030】
ディスプレイ202は、携帯情報機器100による制御を受けて、顧客に対して会計情報等の各種の情報を表示画面216に表示する。ディスプレイ202に表示される会計情報は、例えば、会計処理を行う商品の名称、商品の数量、販売金額、値引き金額、合計金額、税額、受領金額、釣銭金額等である。また、ディスプレイ202は、携帯情報機器100による制御を受けて、顧客に対して広告、宣伝、イベント等に関する情報を表示画面216に表示することもできる。また、ディスプレイ202は、タッチパネルとして構成することもできる。この場合、ディスプレイ202は、顧客による表示画面216に対するタッチ入力を受け付けることができる。
【0031】
後述するように、ディスプレイ202は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際には、表示される情報が切り替えられる。携帯情報機器100が支持台200に取り付けられている状態では、ディスプレイ202には、上述のように会計情報等の取り付け時情報が表示される。携帯情報機器100が支持台200に取り外されている状態では、取り付け時情報とは異なる広告情報、案内情報等の取り外し時情報が表示される。なお、ディスプレイ202に表示される取り付け時情報及び取り外し時情報は、画像情報であってもよいし、映像情報であってもよい。また、取り付け時情報と取り外し時情報とは、互いに完全に異なるものである必要はなく、互いに一部情報が重複していてもよい。
【0032】
傾斜部212を含む本体部204は、取り付け部214により支持されたディスプレイ202と傾斜部212との間に空間Sが形成される形状を有している。空間Sには、支持台200に接続された周辺機器を設置することができ、情報処理装置10の設置場所であるレジカウンタ等の省スペース化を図ることができる。また、空間Sが形成されていることにより、情報処理装置10において放熱効果を得ることができる。
【0033】
また、傾斜部212の上側の傾斜面上には、ホルダ部206が設けられている。ホルダ部206は、傾斜部212の傾斜面に沿った方向に携帯情報機器100を挟み込むことにより保持して支持する支持部として機能する。ホルダ部206は、表示画面216と反対側のディスプレイ202の背面側において、ディスプレイ202に隣接して携帯情報機器100を着脱可能に支持する。なお、ホルダ部206は、ディスプレイ202の側面側において、ディスプレイ202に隣接して携帯情報機器100を着脱可能に支持するものであってもよい。
【0034】
ホルダ部206に保持される携帯情報機器100は、矩形板状の外形形状を有し、この外形形状に対応する矩形状のタッチパネル102の表示画面104を有している。ホルダ部206は、矩形板状の携帯情報機器100の長軸方向が横になるように、携帯情報機器100の短軸方向から挟み込んで携帯情報機器100が保持する。また、ホルダ部206は、斜め上方を向くように携帯情報機器100を支持する。すなわち、ホルダ部206は、本体部204の脚部210が設けられた一端部の外側の斜め上方を、携帯情報機器100のタッチパネル102の表示画面104が向くように、携帯情報機器100を保持する。なお、ホルダ部206は、矩形板状の携帯情報機器100の短軸方向が横になるように携帯情報機器100を保持するものであってもよい。
【0035】
また、ホルダ部206は、携帯情報機器100が顧客の側とは異なる店員の側を向くように携帯情報機器100を支持する。すなわち、ホルダ部206は、タッチパネル102の表示画面104が店員の側を向くように携帯情報機器100を支持する。上述のように表示画面104が斜め上方を向くように携帯情報機器100がホルダ部206に支持されるため、店員が表示画面104を視認しやすくなっている。
【0036】
ホルダ部206は、携帯情報機器100の横軸方向がディスプレイ202の横軸方向と平行になるように携帯情報機器100を支持する。すなわち、ホルダ部206は、携帯情報機器100の表示画面104の横軸方向がディスプレイ202の表示画面216の横軸方向と平行になるように携帯情報機器100を支持する。なお、携帯情報機器100の横軸方向とは、長軸方向を横にして携帯情報機器100がホルダ部206に保持された場合の当該長軸方向を意味し、短軸方向を横にして携帯情報機器100がホルダ部206に保持された場合の当該短軸方向を意味する。また、ディスプレイ202の横軸方向とは、長軸方向を横にしてディスプレイ202が取り付け部214に取り付けられた場合の当該長軸方向を意味し、短軸方向を横にしてディスプレイ202が取り付け部214に取り付けられた場合の当該短軸方向を意味する。このように携帯情報機器100がディスプレイ202と平行に支持されることにより、店員及びその相手方の顧客が、それぞれタッチパネル102の表示画面104及びディスプレイ202の表示画面216を容易に見ながら対面でやりとりをすることができる。
【0037】
ホルダ部206は、載置部218と、載置部218の下端部及び上端部にそれぞれ設けられた爪部220、222を有している。ホルダ部206は、下側及び上側の爪部220、222により携帯情報機器100を挟持することにより、携帯情報機器100を保持して支持する。
【0038】
携帯情報機器100をホルダ部206に取り付けて装着する際には、操作者である店員により、長軸方向を横にして携帯情報機器100がホルダ部206の載置部218に向けて押し付けられる。爪部220、222は、押し付けられる携帯情報機器100に押し退けられて弾性的に外側に広がる。さらに携帯情報機器100が押し付けられて載置部218に接触すると、爪部220、222は、弾性的に復元して携帯情報機器100の端部に引っ掛かって係合する。こうして、携帯情報機器100がホルダ部206に取り付けられて装着される。
【0039】
一方、携帯情報機器100をホルダ部206から取り外す際には、操作者である店員により、ホルダ部206に取り付けられた携帯情報機器100がホルダ部206から引き離される。爪部220、222は、引き離される携帯情報機器100に押し退けられて弾性的に外側に広がる。さらに携帯情報機器100が引き離されると、爪部220、222は、携帯情報機器100の端部から外れるとともに弾性的に復元する。こうして、携帯情報機器100がホルダ部206から取り外される。
【0040】
なお、ホルダ部206が携帯情報機器100を着脱可能に保持する機構は、爪部220、222を用いた機構に限定されるものではなく、種々の機構を用いることができる。また、ホルダ部206は、例えば、載置部218に置かれた携帯情報機器100を下方から支持するものであってもよい。
【0041】
ホルダ部206は、上述のようにして、取り付け部214に取り付けられて支持されたディスプレイ202の背面側又は側面側において、ディスプレイ202に隣接して携帯情報機器100を着脱可能に支持する。ホルダ部206に支持された携帯情報機器100は、取り付け部214に支持されたディスプレイ202とは異なる向きを向いている。すなわち、ホルダ部206に支持された携帯情報機器100のタッチパネル102の表示画面104は、取り付け部214に支持されたディスプレイ202の表示画面216とは異なる向きを向いている。より具体的には、携帯情報機器100のタッチパネル102の表示画面104とディスプレイ202の表示画面216とは、互いに反対向きの斜め上方を向いている。
【0042】
上述のようにしてホルダ部206に支持された携帯情報機器100の背面は、取り付け部214に支持されたディスプレイ202の背面の側を向いている。より具体的には、ディスプレイ202の背面と携帯情報機器100の背面とが互いに略対向している。
【0043】
携帯情報機器100を保持するホルダ部206には、接続コネクタ224が設けられている。接続コネクタ224は、ホルダ部206に支持された携帯情報機器100を支持台200に電気的に接続するためのコネクタである。接続コネクタ224は、例えば、ホルダ部206の下側の爪部222に設けられている。接続コネクタ224に対して、携帯情報機器100に設けられた接続コネクタ106が接続されることにより、携帯情報機器100が支持台200に電気的に接続される。
【0044】
なお、接続コネクタ106、224の接続形式は、特に限定されるものではなく、種々の方式を採用することができる。例えば、接続コネクタ106、224を、それぞれ互いに対応する接点が並んだ接触端子とし、マグネットの引力、立体形状等により位置合わせされて互いに対応する接点が接触することにより、両者が電気的に接続される接続方式を採用することができる。また、例えば、支持台200側の接続コネクタ224を雄型、携帯情報機器100側の接続コネクタ106を雌型とし、接続コネクタ224が接続コネクタ106に嵌め込まれることにより、両者が電気的に接続される接続方式を採用することもできる。
【0045】
接続コネクタ224は、ホルダ部206に取り付けられた携帯情報機器100をディスプレイ202に接続する接続部として機能する。携帯情報機器100は、接続コネクタ106、224を介して接続されたディスプレイ202の表示を制御することができる。
【0046】
また、本体部204の例えば下側の側部には、周辺機器を接続するためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタ226が複数設けられている。USBコネクタ226には、周辺機器300として、例えば、コードスキャナ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308等が接続される。
【0047】
また、本体部204の例えば下側の側部には、LANケーブル等の通信ケーブルを接続するための通信コネクタ228が設けられている。通信コネクタ228は、例えばRJ-45等のLANコネクタである。支持台200は、通信コネクタ228に接続された通信ケーブルを介してネットワーク16に接続される。
【0048】
また、本体部204の例えば下側の側部には、外部ディスプレイを接続するためのディスプレイ端子230が設けられている。ディスプレイ端子230は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)端子、DVI(Digital Visual Interface)端子、VGA(Video Graphics Array)端子等である。
【0049】
また、本体部204の下側の側部には、電源を供給するための電源コネクタ232が設けられている。電源コネクタ232には、AC(Alternating Current)アダプタが接続される。ACアダプタは、商用電源からの交流電源を直流電源に変換して支持台200に供給する。
【0050】
なお、USBコネクタ226、通信コネクタ228、ディスプレイ端子230及び電源コネクタ232が設けられる本体部204の部分は、特に限定されるものではない。これらは、本体部204の適宜の部分に設けることができる。
【0051】
一方、POS端末として機能する携帯情報機器100は、タブレット端末等の携帯可能なコンピュータ装置である。携帯情報機器100は、支持台200のホルダ部206に着脱可能に取り付けられて支持される。携帯情報機器100は、矩形板状の形状を有しており、長軸方向を横にして支持台200に支持される。携帯情報機器100は、支持台200に取り付けられた装着状態であっても、支持台200から取り外された非装着状態であっても使用することが可能である。
【0052】
携帯情報機器100は、商品の売り上げ登録機能、会計機能、商品情報登録機能、在庫管理機能等を有するPOSアプリケーションプログラムがインストールされており、POS装置の一部として機能する。携帯情報機器100は、装着状態と非装着状態とで異なる又は同一の使用目的で使用することができる。携帯情報機器100は、支持台200から取り外されると、その機能が切り替わるように構成することができる。また、携帯情報機器100は、必要に応じて、POSアプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0053】
まず、装着状態の携帯情報機器100は、例えば、顧客が購入する商品の会計処理を実行するPOS装置の一部として機能することができる。この場合、装着状態の携帯情報機器100は、レジカウンタにおいて店員により使用され、支持台200に接続された周辺機器を制御して会計処理を実行する。周辺機器には、コードスキャナ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308等が含まれる。
【0054】
一方、非装着状態の携帯情報機器100は、例えば、在庫管理処理を実行するハンディーターミナルとして機能することができる。この場合、非装着状態の携帯情報機器100は、店舗1における倉庫等の商品の保管場所にレジカウンタから持ち出されて店員により使用され、在庫管理処理を実行する。在庫管理処理には、検品、商品登録、棚卸、発注等が含まれる。なお、POS装置として非装着状態の携帯情報機器100を使用する場合には、非装着状態の携帯情報機器100に対して、必要に応じて上述の周辺機器を有線又は無線で直接接続することができる。
【0055】
携帯情報機器100のタッチパネル102は、表示部及び入力部として機能し、携帯情報機器100において起動されたアプリケーションプログラムの画面を表示画面104に表示して、店員に対して種々の情報を表示する。店員は、タッチパネル102の表示画面104に対するタッチ入力により、アプリケーションプログラムを操作することができる。
【0056】
携帯情報機器100の長軸方向に沿った側端部には、上述の接続コネクタ106が設けられている。上述のようにして接続コネクタ106が支持台200の接続コネクタ224に接続されることにより、携帯情報機器100が支持台200に電気的に接続される。
【0057】
図5は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられている情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示している。なお、情報処理装置10のハードウェア構成は、図5に示す構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。
【0058】
図5に示すように、携帯情報機器100は、CPU(Central Processing Unit)108と、内部ストレージ110と、RAM(Random Access Memory)112とを有している。また、携帯情報機器100は、第1無線通信部114と、第2無線通信部116と、着脱センサ118と、カメラ120とを有している。また、携帯情報機器100は、タッチパネルコントローラ122と、タッチパネル102とを有している。また、携帯情報機器100は、接続コネクタ106と、外部I/F部124と、USBコネクタ126とを有している。さらに、携帯情報機器100は、電源部128と、バッテリー130とを有している。
【0059】
CPU108、内部ストレージ110、RAM112、第1無線通信部114、第2無線通信部116、着脱センサ118、カメラ120、接続コネクタ106、タッチパネルコントローラ122及び外部I/F部124は、バスライン132に接続されている。外部I/F部124には、USBコネクタ126が接続されている。接続コネクタ106には、電源部128が接続されている。電源部128には、バッテリー130が接続されている。
【0060】
CPU108は、内部ストレージ110に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、携帯情報機器100全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU108は、内部ストレージ110に記憶されたPOSアプリケーションプログラムを実行して、POS装置としての各種処理を実行する。RAM112は、CPU108の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0061】
内部ストレージ110は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。内部ストレージ110は、CPU108により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU108により参照されるデータ等を記憶する。
【0062】
第1無線通信部114は、CPU108による制御に従って、例えば無線LANの規格によりアクセスポイント14等と無線通信を行う。無線LANの規格は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)により策定されたIEEE802.11に準拠したWi-Fi(登録商標)等である。また、第1無線通信部114は、第2実施形態において説明するように、携帯情報機器100のディスプレイ出力を無線で支持台200のワイヤレスディスプレイアダプタ242に出力する無線通信部としても機能することができる。
【0063】
第2無線通信部116は、CPU108による制御に従って、Bluetooth(登録商標)通信方式、赤外線通信方式等により、対応する無線通信機能を有する周辺機器と無線通信を行う。これにより、CPU108は、第2無線通信部116を介して周辺機器を制御することができる。
【0064】
着脱センサ118は、携帯情報機器100の着脱を検出して、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられているか否かに応じた出力信号を出力する。着脱センサ118は、例えば、磁気センサであり、支持台200に設けられた磁石244による磁場を検出して、携帯情報機器100の着脱を検出する。なお、着脱センサ118は、光学的方法、電気的方法、機械的方法その他の方法により携帯情報機器100の着脱を検出するものであってもよい。
【0065】
カメラ120は、CPU108による制御に従って、被写体を撮像して被写体の画像データを出力する。例えば、非装着状態の携帯情報機器100は、商品等に付されたコードシンボルをカメラ120により撮像し、撮像された画像から情報を取得する画像スキャナとして機能することもできる。コードシンボルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元コード等が挙げられる。
【0066】
タッチパネル102は、表示画面104を有する表示部として機能するとともに、表示画面104に対するタッチ入力を受け付ける入力部として機能する。タッチパネルコントローラ122は、CPU108による制御に従って、タッチパネル102の表示画面104に対する表示を制御するとともに、表示画面104に対するタッチ入力を監視して、タッチ入力による入力データを取得する。
【0067】
接続コネクタ106は、上述のように、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられた際に、支持台200の接続コネクタ224に着脱可能に接続される。CPU108は、接続コネクタ106が接続コネクタ224に接続されることにより、支持台200の各部を制御することが可能になる。
【0068】
外部I/F部124は、CPU108による制御に従って、USBコネクタ126を介したデータの送受信を制御する。USBコネクタ126には、必要に応じて、USB規格で接続可能な周辺機器を着脱可能に接続することができる。CPU108は、USBコネクタ126に接続された周辺機器を制御することができる。
【0069】
電源部128は、バッテリー130から供給される電源を駆動用電源として携帯情報機器100の各部に供給する。非装着状態の携帯情報機器100は、バッテリー130による駆動用電源により動作することができる。
【0070】
また、携帯情報機器100が装着状態である場合において、電源部128には、接続コネクタ106、224を介して支持台200の電源部234から充電用電源及び駆動用電源が供給される。電源部128は、電源部234から供給される充電用電源でバッテリー130を充電する。また、電源部128は、電源部234から供給される駆動用電源を携帯情報機器100の各部に供給する。装着状態の携帯情報機器100は、電源部234から供給される駆動用電源により動作することができる。
【0071】
支持台200は、上述したように、ディスプレイ202と、接続コネクタ224と、USBコネクタ226と、通信コネクタ228と、ディスプレイ端子230と、電源コネクタ232とを有している。また、支持台200は、電源部234と、外部I/F部236と、有線通信部238と、ディスプレイコントローラ240と、ワイヤレスディスプレイアダプタ242と、磁石244とを有している。
【0072】
接続コネクタ224、外部I/F部236、有線通信部238及びディスプレイコントローラ240は、バスライン246に接続されている。接続コネクタ224には、電源部234が接続されている。電源部234には、電源コネクタ232が接続されている。外部I/F部236には、USBコネクタ226が接続されている。有線通信部238には、通信コネクタ228が接続されている。ディスプレイコントローラ240には、ディスプレイ202及びディスプレイ端子230が接続されている。ディスプレイ202には、ワイヤレスディスプレイアダプタ242が接続されている。
【0073】
外部I/F部236は、CPU108による制御に従って、USBコネクタ226を介したデータの送受信を制御する。複数のUSBコネクタ226には、USB規格で接続可能な周辺機器として、コードスキャナ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306及びキャッシュドロア308が着脱可能に接続される。携帯情報機器100のCPU108は、USBコネクタ226に接続された周辺機器を制御することができる。
【0074】
有線通信部238は、通信コネクタ228に接続された通信ケーブルによりネットワーク16に接続され、ネットワーク16を介してデータの送受信を行う。携帯情報機器100のCPU108は、有線通信部238を介して、ネットワーク16上の店舗サーバ12等とデータの送受信を行うことができる。
【0075】
ディスプレイ202は、表示画面216を有する表示部として機能する。ディスプレイ202は、携帯情報機器100により制御される。すなわち、ディスプレイコントローラ240は、携帯情報機器100のCPU108による制御に従って、ディスプレイ202の表示画面216に対する表示を制御する。また、ディスプレイコントローラ240は、ディスプレイ端子230に外部ディスプレイが接続されている場合、外部ディスプレイに対する表示を制御する。なお、ディスプレイ202又は外部ディスプレイをタッチパネルにより構成した場合には、タッチパネルコントローラを用いることができる。
【0076】
ワイヤレスディスプレイアダプタ242は、無線で伝送される携帯情報機器100のディスプレイ出力を受信してディスプレイ202に表示する。すなわち、ワイヤレスディスプレイアダプタ242は、携帯情報機器100が非装着状態である場合に、携帯情報機器100から無線で送信される表示情報に従って、ディスプレイ202の表示画面216に対する表示を制御する。このように携帯情報機器100のディスプレイ出力を無線化してワイヤレスディスプレイアダプタ242に伝送するための伝送規格は、特に限定されるものではなく、種々の規格を用いることができる。例えば、伝送規格としては、Miracast(登録商標)、AirPlay(登録商標)、WiGig(登録商標)(Wireless Gigabit)等が挙げられる。
【0077】
電源部234は、電源コネクタ232に接続されたACアダプタにより供給される電源を駆動用電源として支持台200の各部に供給する。また、電源部234は、ACアダプタにより供給される電源を駆動用電源として、USBコネクタ226に接続されたバスパワーで動作可能な周辺機器に供給する。
【0078】
また、携帯情報機器100が装着状態である場合において、電源部234は、接続コネクタ106、224を介して携帯情報機器100の電源部128に充電用電源及び駆動用電源を供給する。
【0079】
磁石244は、例えば、ホルダ部206に取り付けられている。上述のように、磁石244による磁場は、携帯情報機器100の着脱を検出するために、着脱センサ118により検出される。
【0080】
コードスキャナ302は、CPU108による制御に従って動作し、会計処理を実行すべき商品等に付されたコードシンボルを読み取る。コードシンボルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、上述したバーコード、QRコード等の一次元又は二次元コード等が挙げられる。
【0081】
非接触ICリーダライタ304は、CPU108による制御に従って動作し、顧客のスマートフォン等の機器又はカード等の媒体が有する非接触ICチップから、支払のためのクレジットカード情報、電子マネーカード情報を取得する。
【0082】
プリンタ306は、CPU108による制御に従って動作し、レシート等を印字して出力する。
【0083】
キャッシュドロア308は、CPU108による動作に従って動作し、現金決済のための現金の授受の際に、硬貨、紙幣等を保管するドロアを開放する。
【0084】
なお、支持台200には、必要に応じて、上記コードスキャナ302等以外の周辺機器を接続して動作させることができる。
【0085】
また、支持台200は、CPU248と、内部ストレージ250と、RAM252とをさらに有している。CPU248、内部ストレージ250及びRAM252は、バスライン246に接続される。支持台200は、単独でコンピュータ装置として機能することが可能である。
【0086】
CPU248は、内部ストレージ250に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、支持台200全体の動作を制御する制御部として機能する。これにより、CPU248は、支持台200における各部の動作の制御、携帯情報機器100との間の各種データ通信の制御、周辺機器300の動作の制御等を行うことができる。RAM252は、CPU248の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0087】
また、CPU248は、後述するように、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際に、ディスプレイ202に表示する情報を切り替える表示制御部として機能する。
【0088】
内部ストレージ250は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。内部ストレージ250は、CPU248により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU248により参照されるデータ等を記憶する。
【0089】
また、内部ストレージ250は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された場合においてディスプレイ202に表示する広告情報、案内情報等の取り外し時情報を記憶することができる。
【0090】
また、支持台200は、有線通信部238に加えて又は有線通信部238に代えて、無線通信部を有していてもよい。携帯情報機器100のCPU108は、支持台200の有線通信部238又は無線通信部を介してネットワーク16に有線接続又は無線接続することができる。例えば、携帯情報機器100のCPU108は、支持台200に装着されたことを検知すると、支持台200の有線通信部238又は無線通信部を介してネットワーク16に有線接続又は無線接続することができる。また、例えば、非装着状態の携帯情報機器100のCPU108は、支持台200と無線接続又は有線接続されて、支持台200の有線通信部238又は無線通信部を介してネットワーク16に有線接続又は無線接続することができる。
【0091】
こうして、携帯情報機器100と支持台200とを有する情報処理装置10が構成されている。
【0092】
本実施形態による情報処理装置10は、携帯情報機器100及びディスプレイ202により、それぞれ互いに対面する店員及び顧客に対して情報を表示して提示することができる。これにより、店員は、顧客との応対を円滑に処理することができる。
【0093】
また、携帯情報機器100は、必要に応じて、店員が支持台200から取り外して使用することができる。携帯情報機器100は、支持台200に取り付けられた状態でPOS装置の一部として機能するほか、支持台200から取り外された状態でPOS装置とは別の在庫管理処理等の用途に用いる装置として機能することができる。これにより、本実施形態による情報処理装置10は、携帯情報機器100により種々の処理を実行することができる。
【0094】
さらに、本実施形態による情報処理装置10は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際に、支持台200のディスプレイ202に表示する情報を、会計情報等の取り付け時情報から、これとは異なる取り外し時情報に切り替える。取り外し時情報は、広告に関する情報、案内に関する情報等である。これにより、支持台200に対する携帯情報機器100の着脱状態に応じて適切な情報をディスプレイ202に表示させることができるため、支持台200のディスプレイ202を有効に活用することができる。このように、ディスプレイ202を含む支持台200は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された場合において、画像又は映像により情報を発信するデジタルサイネージ装置として機能することができる。
【0095】
以下、本実施形態による情報処理装置10におけるディスプレイ202の表示の切り替え動作についてさらに図6乃至図8を用いて説明する。図6及び図7は、本実施形態による情報処理装置10における表示の切り替え動作を示すフローチャートである。図6は、携帯情報機器100の着脱状態の監視時の表示の切り替え動作を示している。図7は、携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作を示している。図8は、本実施形態による情報処理装置10における支持台200のディスプレイ202の表示画面例を示す概略図である。情報処理装置10における表示の切り替え動作が行われることにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
【0096】
はじめに、携帯情報機器100の着脱状態の監視時の表示の切り替え動作について図6を用いて説明する。
【0097】
まず、支持台200において、CPU248は、図6に示すように、携帯情報機器100が支持台200から取り外されているか否かを示す情報である着脱情報を取得する(ステップS102)。着脱情報は特に限定されるものではないが、例えば、着脱センサ118と同様の着脱センサを支持台200に設けて、携帯情報機器100の着脱を検出し、その出力信号を着脱情報として取得することができる。
【0098】
次いで、CPU248は、取得した着脱情報に基づき、携帯情報機器100が支持台200から取り外されているか否かを判定する(ステップS104)。
【0099】
なお、CPU248は、着脱情報を取得するステップS102及びこれに続くステップS104を定期に又は不定期に実行する。これにより、CPU248は、携帯情報機器100の着脱状態を監視する。
【0100】
CPU248は、携帯情報機器100が支持台200から取り外されていると判定すると(ステップS104、YES)、支持台200のディスプレイ202に取り付け時情報が表示されているか否かを判定する(ステップS106)。
【0101】
CPU248は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていると判定すると(ステップS106、YES)、ディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える(ステップS108)。CPU248は、内部ストレージ250に記憶された取り外し時情報を表示する。
【0102】
一方、CPU248は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていない、すなわち取り外し時情報が表示されていると判定すると(ステップS106、NO)、そのままディスプレイ202に取り外し時情報を継続して表示する。
【0103】
また、CPU248は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたままであると判定すると(ステップS104、NO)、支持台200のディスプレイ202に取り付け時情報が表示されているか否かを判定する(ステップS110)。
【0104】
CPU248は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていると判定すると(ステップS110、YES)、そのままディスプレイ202に取り付け時情報を継続して表示する。
【0105】
一方、CPU248は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていない、すなわち取り外し時情報が表示されていると判定すると(ステップS110、NO)、ディスプレイ202に表示する情報を取り付け時情報に切り替える(ステップS112)。
【0106】
CPU248は、上述したステップS102以下のステップを定期又は不定期に繰り返すことにより、携帯情報機器100の着脱状態を監視して、着脱状態に応じた情報をディスプレイ202に表示する。
【0107】
次に、携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作について図7を用いて説明する。
【0108】
まず、支持台200において、CPU248は、図7に示すように、着脱情報に基づき、携帯情報機器100の支持台200からの着脱を検知したか否かを判定する(ステップS122)。なお、着脱情報は、上記と同様に取得することができる。
【0109】
CPU248は、携帯情報機器100の着脱を検知しないと判定すると(ステップS122、NO)、携帯情報機器100の着脱を検知したか否かの判定を継続的に行う(ステップS122)。
【0110】
一方、CPU248は、携帯情報機器100の着脱を検知したと判定すると(ステップS122、YES)、続いて、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたか否かを判定する(ステップS124)。すなわち、CPU248は、ステップS122で検知した携帯情報機器100の着脱が、携帯情報機器100の支持台200への取り付けであるか、携帯情報機器100の支持台200からの取り外しであるかを判定する。
【0111】
CPU248は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたと判定すると(ステップS124、YES)、支持台200のディスプレイ202に表示する情報を、取り外し時情報から取り付け時情報に切り替える。これにより、CPU248は、ディスプレイ202に取り付け時情報を表示する(ステップS126)。
【0112】
一方、CPU248は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられていない、すなわち、携帯情報機器100が支持台200から取り外されたと判定すると(ステップS124、NO)、ディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える。これにより、CPU248は、ディスプレイ202に取り外し時情報を表示する(ステップS128)。
【0113】
ステップS126又はステップS128の後、CPU248は、ステップS122に戻り、携帯情報機器100の着脱を検知したか否かの判定を継続的に行う。
【0114】
情報処理装置10が運用されている間、上述のようにして携帯情報機器100の着脱状態の監視時及び携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作が行われる。これにより、支持台200のディスプレイ202の表示が切り替えられる。
【0115】
図8(a)は、ディスプレイ202に表示される取り付け時情報の一例を示している。携帯情報機器100が支持台200に取り付けられている状態では、携帯情報機器100のCPU108が、ディスプレイ202の表示を制御して、ディスプレイ202に取り付け時情報を表示する。
【0116】
取り付け時情報としては、例えば、図8(a)に示すような代金の金額、預かり金の金額、釣り銭の金額等を含む会計情報等が挙げられる。また、取り付け時情報は、例えば、広告に関する情報や案内に関する情報をさらに含み、取り外し時情報と一部情報が重複するものであってもよい。取り付け時情報に含まれる広告に関する情報や案内に関する情報は、取り外し時情報と共通するものであってもよいし、取り外し時情報とは別個のものであってもよい。また、取り付け時情報としては、会計情報のみならず、取り外し時情報とは異なる広告に関する情報や案内に関する情報であってもよい。携帯情報機器100のCPU108は、例えば、携帯情報機器100が所定時間操作されない場合に、取り付け時情報に含まれる広告に関する情報や案内に関する情報をディスプレイ202に表示することができる。
【0117】
一方、図8(b)及び図8(c)は、ディスプレイ202に表示される取り外し時情報の例を示している。携帯情報機器100が支持台200から取り外された状態では、支持台200のCPU248が、ディスプレイ202の表示を制御して、ディスプレイ202に取り外し時情報を表示する。取り外し時情報は、取り付け時情報とは異なる情報であってもよいし、取り付け時情報と一部情報が重複するものであってもよい。
【0118】
取り外し時情報としては、例えば、図8(b)に示すような広告に関する情報が挙げられる。広告に関する情報には、例えば、商品、サービス、ブランド、企業等を宣伝するもの、特売、キャンペーン、イベント等を告知するもの等が含まれる。
【0119】
また、取り外し情報として、図8(c)に示すような案内に関する情報が挙げられる。案内に関する情報には、例えば、店舗1において顧客を特定の場所に誘導するもの、店舗1のフロアガイドを示すもの、店舗1の営業時間、営業時間の変更、休業日等を告知するもの等が含まれる。
【0120】
なお、取り外し時情報は、支持台200が設置された設置場所に応じた内容の情報、例えば、支持台200が設置された店舗1の客層をターゲットとする広告に関する情報等とすることができる。
【0121】
このように、本実施形態によれば、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際に、支持台200のディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える。これにより、携帯情報機器100の着脱状態に応じて適切な情報をディスプレイ202に表示させることができるため、支持台200のディスプレイ202を有効に活用することができる。
【0122】
なお、取り外し時情報としては、支持台200の内部ストレージ250に記憶された情報のほか、ネットワーク16を介して店舗サーバ12等のサーバの記憶装置等の外部記憶装置に記憶された情報を用いることができる。この場合、支持台200のCPU248は、ネットワーク16を介して、例えば、店舗サーバ12の記憶装置等の外部記憶装置に記憶された取り外し時情報を取得してディスプレイ202に表示させることができる。
【0123】
また、取り外し時情報として、店舗サーバ12等のサーバによりストリーミング配信される情報を用いることができる。この場合、支持台200のCPU248は、ネットワーク16を介して、例えば、店舗サーバ12によりストリーミング配信される取り外し時情報をディスプレイ202に表示させることができる。
【0124】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図9及び図10を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
【0125】
上記第1実施形態では、支持台200のCPU248が主体となってディスプレイ202の表示の切り替えを行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。以下、本実施形態では、携帯情報機器100のCPU108が主体となってディスプレイ202の表示の切り替えを行う場合について説明する。なお、本実施形態による情報処理装置10の構成は、第1実施形態による情報処理装置10と同様である。
【0126】
本実施形態において、携帯情報機器100のCPU108は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際に、ディスプレイ202に表示する情報を切り替える表示制御部として機能する。CPU108は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された場合には、ワイヤレスディスプレイアダプタ242を介して、ディスプレイ202の表示を制御する。
【0127】
また、携帯情報機器100の内部ストレージ110は、携帯情報機器100が支持台200から取り外された場合においてディスプレイ202に表示する広告情報、案内情報等の取り外し時情報を記憶することができる。
【0128】
以下、本実施形態による情報処理装置10におけるディスプレイ202の表示の切り替え動作について図9及び図10を用いて説明する。図9及び図10は、本実施形態による情報処理装置10における表示の切り替え動作を示すフローチャートである。図9は、携帯情報機器100の着脱状態の監視時の表示の切り替え動作を示している。図10は、携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作を示している。情報処理装置10における表示の切り替え動作が行われることにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
【0129】
はじめに、携帯情報機器100の着脱状態の監視時の表示の切り替え動作について図9を用いて説明する。
【0130】
まず、携帯情報機器100において、CPU108は、図9に示すように、着脱センサ118の出力信号を取得する(ステップS202)。着脱センサ118は、上述のように、携帯情報機器100の着脱を検出して、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられているか否かに応じた出力信号を出力している。
【0131】
次いで、CPU108は、取得した着脱センサ118の出力信号に基づき、携帯情報機器100が支持台200から取り外されているか否かを判定する(ステップS204)。なお、CPU108は、支持台200の電源部234からの電源供給の有無に関する情報等、着脱センサ118の出力信号以外の情報に基づき、携帯情報機器100が支持台200から取り外されているか否かを判定することもできる。
【0132】
なお、CPU108は、着脱センサ118の出力信号を取得するステップS202及びこれに続くステップS204を定期に又は不定期に実行する。これにより、CPU108は、携帯情報機器100の着脱状態を監視する。
【0133】
CPU108は、携帯情報機器100が支持台200から取り外されていると判定すると(ステップS204、YES)、支持台200のディスプレイ202に取り付け時情報が表示されているか否かを判定する(ステップS206)。なお、支持台200から取り外された携帯情報機器100のCPU108は、例えば、ワイヤレスディスプレイアダプタ242との無線通信を介して、支持台200のディスプレイ202に表示されている情報を取得することができる。そのほか、支持台200が無線通信部を有する場合、CPU108は、第1無線通信部114又は第2無線通信部116による支持台200との無線通信を介して、支持台200のディスプレイ202に表示されている情報を取得することができる。
【0134】
CPU108は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていると判定すると(ステップS206、YES)、ディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える(ステップS208)。このとき、CPU108は、第1無線通信部114を介して、支持台200のワイヤレスディスプレイアダプタ242に対して無線で表示情報として取り外し時情報を送信する。CPU248は、内部ストレージ110に記憶された取り外し時情報を送信する。ワイヤレスディスプレイアダプタ242は、CPU108から無線で送信された取り外し時情報に従って、ディスプレイ202の表示画面216への表示を制御する。こうして、CPU108は、無線でディスプレイ202に取り外し時情報を表示する。
【0135】
一方、CPU108は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていない、すなわち取り外し時情報が表示されていると判定すると(ステップS206、NO)、そのままディスプレイ202に取り外し時情報を継続して表示する。
【0136】
また、CPU108は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたままであると判定すると(ステップS204、NO)、支持台200のディスプレイ202に取り付け時情報が表示されているか否かを判定する(ステップS210)。
【0137】
CPU108は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていると判定すると(ステップS210、YES)、そのままディスプレイ202に取り付け時情報を継続して表示する。
【0138】
一方、CPU108は、ディスプレイ202に取り付け時情報が表示されていない、すなわち取り外し時情報が表示されていると判定すると(ステップS210、NO)、ディスプレイ202に表示する情報を取り付け時情報に切り替える(ステップS212)。このとき、CPU108は、接続コネクタ106、224を介して有線で接続された支持台200のディスプレイコントローラ240に対して有線で表示情報として取り付け時情報を送信する。ディスプレイコントローラ240は、CPU108から有線で送信された取り付け時情報に従って、ディスプレイ202の表示画面216への表示を制御する。こうして、CPU108は、支持台200を介して有線でディスプレイ202に取り付け時情報を表示する。
【0139】
CPU108は、上述したステップS202以下のステップを定期又は不定期に繰り返すことにより、携帯情報機器100の着脱状態を監視して、着脱状態に応じた情報をディスプレイ202に表示する。
【0140】
次に、携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作について図10を用いて説明する。
【0141】
まず、携帯情報機器100において、CPU108は、図10に示すように、着脱センサ118の出力信号に基づき、携帯情報機器100の支持台200からの着脱を検知したか否かを判定する(ステップS222)。
【0142】
CPU108は、携帯情報機器100の着脱を検知しないと判定すると(ステップS222、NO)、携帯情報機器100の着脱を検知したか否かの判定を継続的に行う(ステップS222)。
【0143】
一方、CPU108は、携帯情報機器100の着脱を検知したと判定すると(ステップS222、YES)、続いて、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたか否かを判定する(ステップS224)。すなわち、CPU108は、ステップS222で検知した携帯情報機器100の着脱が、携帯情報機器100の支持台200への取り付けであるか、携帯情報機器100の支持台200からの取り外しであるかを判定する。
【0144】
CPU108は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられたと判定すると(ステップS224、YES)、支持台200のディスプレイ202に表示する情報を、取り外し時情報から取り付け時情報に切り替える。これにより、CPU108は、ディスプレイ202に取り付け時情報を表示する(ステップS226)。
【0145】
一方、CPU108は、携帯情報機器100が支持台200に取り付けられていない、すなわち、携帯情報機器100が支持台200から取り外されたと判定すると(ステップS224、NO)、ディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える。これにより、CPU108は、ディスプレイ202に取り外し時情報を表示する(ステップS228)。
【0146】
ステップS226又はステップS228の後、CPU108は、ステップS222に戻り、携帯情報機器100の着脱を検知したか否かの判定を継続的に行う。
【0147】
情報処理装置10が運用されている間、上述のようにして携帯情報機器100の着脱状態の監視時及び携帯情報機器100の着脱検知時の表示の切り替え動作が行われる。これにより、支持台200のディスプレイ202の表示が切り替えられる。
【0148】
このように、本実施形態によれば、携帯情報機器100が支持台200から取り外された際に、支持台200のディスプレイ202に表示する情報を、取り付け時情報から取り外し時情報に切り替える。これにより、携帯情報機器100の着脱状態に応じて適切な情報をディスプレイ202に表示させることができるため、支持台200のディスプレイ202を有効に活用することができる。
【0149】
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、取り外し時情報として、店舗サーバ12等のサーバに記憶された情報、店舗サーバ12等のサーバによりストリーミング配信される情報を用いることができる。
【0150】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理装置は、さらに他の実施形態によれば、図11に示すように構成することもできる。図11は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0151】
図11に示すように、他の実施形態による情報処理装置1000は、携帯情報機器1002と、表示部1006を有し、携帯情報機器1002を着脱可能に支持する支持台1004とを有している。また、情報処理装置1000は、携帯情報機器1002が支持台1004から取り外された際に、表示部1006に表示する情報を第1の情報から第2の情報に切り替える表示制御部1008を有している。
【0152】
他の実施形態による情報処理装置1000によれば、携帯情報機器1002の着脱状態に応じて適切な情報を表示部1006に表示させることができるため、支持台1004の表示部1006を有効に活用することができる。
【0153】
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
【0154】
例えば、上記実施形態では、商品を販売する店舗において使用されるPOS装置として情報処理装置10を用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置10は、サービスを提供する店舗において使用されるPOS装置として用いることもできる。
【0155】
また、上記実施形態では、情報処理装置10をPOS装置として用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置10は、操作者が対面で相手方と応対するに際して、応対内容等に応じて何らかの処理を実行する装置として用いることができる。情報処理装置10の携帯情報機器100には、処理内容に応じたアプリケーションプログラムをインストールすることができる。また、支持台200には、処理内容に応じた周辺機器を接続することができる。
【0156】
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。携帯情報機器100及び支持台200は、かかるコンピュータとして機能することができる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0157】
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
【0158】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0159】
(付記1)
携帯情報機器と、
表示部を有し、前記携帯情報機器を着脱可能に支持する支持台と、
前記携帯情報機器が前記支持台から取り外された際に、前記表示部に表示する情報を第1の情報から第2の情報に切り替える表示制御部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【0160】
(付記2)
前記支持台は、
前記表示部を支持する第1の支持部と、
前記表示部の背面側又は側面側において、前記携帯情報機器を着脱可能に支持する第2の支持部と
を有することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0161】
(付記3)
前記支持台は、第2の情報を記憶する記憶部を有し、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された第2の情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0162】
(付記4)
前記表示制御部は、外部記憶装置に記憶された第2の情報をネットワークを介して取得して前記表示部に表示させる
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0163】
(付記5)
前記表示制御部は、ストリーミング配信される前記第2の情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0164】
(付記6)
前記第2の情報は、広告又は案内に関する情報である
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
【0165】
(付記7)
前記第2の情報は、前記支持台の設置場所に応じた内容の情報である
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
【0166】
(付記8)
前記支持台は、
顧客の側を向くように前記表示部を支持し、
前記顧客の側とは異なる店員の側を向くように前記携帯情報機器を支持する
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置。
【0167】
(付記9)
表示部を有し、携帯情報機器を着脱可能に支持する支持台から前記携帯情報機器が取り外されたか否かを判定し、
前記支持台から前記携帯情報機器が取り外された際に、前記表示部に表示する情報を第1の情報から第2の情報に切り替える
ことを特徴とする情報処理方法。
【0168】
(付記10)
コンピュータに、
表示部を有し、携帯情報機器を着脱可能に支持する支持台から前記携帯情報機器が取り外されたか否かを判定し、
前記支持台から前記携帯情報機器が取り外された際に、前記表示部に表示する情報を第1の情報から第2の情報に切り替える
ことを実行させ、
前記コンピュータは、前記携帯情報機器又は前記支持台である
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0169】
1…店舗
2…POSシステム
10…情報処理装置
12…店舗サーバ
14…アクセスポイント
16…ネットワーク
100…携帯情報機器
200…支持台
202…ディスプレイ
300…周辺機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11