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  • 特開-両軸受型リール 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179720
(43)【公開日】2022-12-02
(54)【発明の名称】両軸受型リール
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/015 20060101AFI20221125BHJP
【FI】
A01K89/015 E
A01K89/015 H
A01K89/015 B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022164410
(22)【出願日】2022-10-13
(62)【分割の表示】P 2019052096の分割
【原出願日】2019-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(72)【発明者】
【氏名】崎山 知明
(57)【要約】
【課題】スプールのフリー回転に連動してスプール軸方向に往復動する釣糸案内体を備えた両軸受型リールにおいて、反ハンドル側の側板を大型化することなく、パーミング性の良い構成を提供する。
【解決手段】本発明の両軸受型リールのレベルワインド装置30を駆動するレベルワインド用動力伝達機構40は、レベルワインド装置30に動力が入力される入力ギア42と、スプール軸5と一体回転する出力ギア41と、入力ギア42と出力ギア41間に設置されるギアトレイン45と、を有する。そして、ギアトレイン45の少なくとも一部に、フレーム構造体を構成するセットプレート2Aに対して軸方向内側と外側に振り分け配設される振り分けギア47を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右側板間に回転可能に支持され、ハンドルの回転操作によって回転駆動されるスプール軸に装着されたスプールと、前記スプールに釣糸を均等に巻回するレベルワインド装置と、クラッチ機構をOFFにした際、スプールのフリー回転と同期させて前記レベルワインド装置に駆動力を伝達するレベルワインド用動力伝達機構と、を備えた両軸受型リールにおいて、
前記ハンドルが配設される側の側板は、軸方向内側に前記スプールを配設するフレーム構造体と、フレーム構造体に装着されてギアボックスを形成するカバー体と、を有し、
前記レベルワインド用動力伝達機構は、レベルワインド装置に動力が入力される入力ギアと、前記スプール軸と一体回転する出力ギアと、前記入力ギアと出力ギア間に設置されるギアトレインと、を有し、
前記ギアトレインの少なくとも一部に、前記フレーム構造体に対して軸方向内側と外側に振り分け配設される振り分けギアを設けたことを特徴とする両軸受型リール。
【請求項2】
前記ギアトレインは、前記フレーム構造体の軸方向内側で前記出力ギアに噛合し、前記スプールのフランジ内に収容されて前記振り分けギアに動力伝達する伝達ギアを有することを特徴とする請求項1に記載の両軸受型リール。
【請求項3】
前記フレーム構造体は、前記カバー体に一体的に装着され、前記ギアトレインを回転可能に支持するセットプレートを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の両軸受型リール。
【請求項4】
前記セットプレートの軸方向内側に支持された振り分けギアの少なくとも一部は、前記スプールのフランジに対して径方向に突出しており、
前記径方向に突出する部分は、前記セットプレートに対向配設されるフレームによって閉塞されていることを特徴とする請求項3に記載の両軸受型リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣糸放出時において、スプールのフリー回転に連動してスプール軸方向に往復動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置を有する両軸受型リールに関する。
【背景技術】
【0002】
両軸受型リールには、釣糸が巻回されるスプールをクラッチ機構によって動力伝達状態(釣糸巻き取り状態)からフリー回転状態に切り換えて釣糸放出する際、レベルワインド装置の釣糸案内体を停止させる停止型方式と、スプールのフリー回転と共に往復動させる連動型方式がある。後者の方式は、釣糸を放出する際に、スプールの回転と同期して釣糸案内体がスプール前方で往復動するため、釣糸が釣糸案内体から大きな摺動抵抗を受けることはなく、釣糸放出性が向上するというメリットがある。
【0003】
このような連動方式型の両軸受型リールは、釣糸放出時におけるスプールの回転駆動をレベルワインド装置に伝達する動力伝達機構(レベルワインド用動力伝達機構)を、反ハンドル側に設置するのが一般的となっている(例えば、特許文献1参照)。これは、ハンドル側のギアボックス内には、ハンドルの回転操作をスプール軸に伝達する動力伝達機構(スプール用動力伝達機構)、及び、ドラグ機構等を組み込む必要性があり、スペースが十分に確保できないためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3-71765号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に開示されている両軸受型リールのように、反ハンドル側の側板内にレベルワインド用動力伝達機構を配設すると、実釣時において、リール本体を把持保持する反ハンドル側の側板側が大型化してしまい、パーミング性が劣るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、スプールのフリー回転に連動してスプール軸方向に往復動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置を有する両軸受型リールにおいて、反ハンドル側の側板を大型化することなく、パーミング性の良い両軸受型リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る両軸受型リールは、左右側板間に回転可能に支持され、ハンドルの回転操作によって回転駆動されるスプール軸に装着されたスプールと、前記スプールに釣糸を均等に巻回するレベルワインド装置と、クラッチ機構をOFFにした際、スプールのフリー回転と同期させて前記レベルワインド装置に駆動力を伝達するレベルワインド用動力伝達機構と、を備えており、前記ハンドルが配設される側の側板は、軸方向内側に前記スプールを配設するフレーム構造体と、フレーム構造体に装着されてギアボックスを形成するカバー体と、を有し、前記レベルワインド用動力伝達機構は、レベルワインド装置に動力が入力される入力ギアと、前記スプール軸と一体回転する出力ギアと、前記入力ギアと出力ギア間に設置されるギアトレインと、を有し、前記ギアトレインの少なくとも一部に、前記フレーム構造体に対して軸方向内側と外側に振り分け配設される振り分けギアを設けたことを特徴とする。
【0008】
上記した構成の両軸受型リールは、レベルワインド用動力伝達機構を構成するギアトレインの一部に、フレーム構造体に対して軸方向内側と外側に振り分け配設される振り分けギアを設けることで、ハンドル側の側板のギアボックスのスペースを効率的に利用してレベルワインド用動力伝達機構を配設することが可能となる。すなわち、反ハンドル側の側板内にレベルワインド用動力伝達機構を配設しないため、反ハンドル側の側板を薄くすることができ、リール本体を大型化することなくパーミング性の向上が図れるようになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スプールのフリー回転に連動してスプール軸方向に往復動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置を有する両軸受型リールにおいて、反ハンドル側の側板を大型化することなく、パーミング性の良い両軸受型リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る両軸受型リールの一実施形態を示す部分断面平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明に係る両軸受型リールについて説明する。
図1は、本発明に係る両軸受型リールの一実施形態を示す部分断面平面図である。
【0012】
本実施形態に係る両軸受型リールは、左右のフレーム(フレーム構造体)2a,2bを左右カバー(カバー体)3a,3bで覆った左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。前記左右の側板間には、スプール軸5が公知のように軸受を介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール7が一体的に固定されている。前記スプール7は、糸巻胴部7aと、その左右両側に一体形成されるフランジ部7bとを備えており、釣糸は、左右のフランジ部7bに規制されて糸巻胴部7aに巻回される。
【0013】
本実施形態では、前記スプール7を回転駆動するハンドル8を左側板1A側に設置しており、左フレーム2aと左カバー3aとの間の空間(ギアボックス)Sには、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知のスプール用動力伝達機構10が配設されている。
前記スプール用動力伝達機構10は、前記ハンドル8を装着したハンドル軸8aに回転可能に支持されたドライブギア11と、前記スプール軸5に軸方向に移動に保持され、ドライブギア11と噛合するピニオンギア12とを備えている。
【0014】
前記ドライブギア11には、ハンドル軸8aとドライブギア11との間で摩擦係合してドライブギアに所定の制動力を生じさせる公知のドラグ機構15が配設されている。制動力は、公知のように、ハンドル軸8aに装着されるドラグノブ(スタードラグとも称される)16を回転操作し、ドライブギア11に面接する制動板15aの圧接力を変更することで調整することが可能となっている。
【0015】
前記ギアボックス内には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構20が配設されている。このクラッチ機構20は、スプール7の後方側の左右側板間に配設されたクラッチ切り換え操作部材21を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態)からOFF状態(動力遮断状態;スプールフリー回転状態)に切り換えるよう構成されている。
【0016】
前記クラッチ機構20は、公知のように、クラッチプレート22と、クラッチプレート22とカム係合すると共に、一対の支軸(図では、片方のみが図示)23aに軸方向に移動可能に支持された腕状のヨーク部材23を備えている。ヨーク部材23は、ピニオンギア12の円周溝12aに係合しており、各支軸23aとの間に配設されたバネ部材24によって常時、クラッチプレート側に付勢された状態で保持されている。そして、操作部材21を押し下げ操作することでクラッチプレート22が移動し、クラッチプレート22とカム係合されているヨーク部材23は、バネ部材24の付勢力に抗して軸方向(図中左側)に変位してピニオンギア12を同方向に摺動させる。これにより、スプール軸5に形成されている係合ピン5aとピニオンギア12との係合状態が解除され、スプール軸5(スプール7)は、フリー回転可能な状態となる(クラッチOFF状態に切り換えられる)。
【0017】
上記したクラッチOFF状態において、ハンドル8を回転操作することで、公知の自動復帰機構を介してクラッチプレート22が初期位置に復帰され、ヨーク部材23は、前記バネ部材24の付勢力によって、図中、右側に変位される。これに伴って、ピニオンギア12もスプール側に摺動し、前記係合ピン5aと係合してクラッチON状態に復帰する。
なお、クラッチ機構20のON状態への復帰については、操作部材を利用して行うようにしても良い。
【0018】
また、左右の側板1A,1B間には、スプール7の釣糸繰出し方向側に、公知のレベルワインド装置30が配設されている。レベルワインド装置30は、左右側板間に固定される筒軸31と、筒軸31内に回転可能に配設され、外周に螺旋溝32aが形成された駆動軸32と、筒軸31に対して回り止め固定されると共に、前記螺旋溝32aと係合する係合ピン(図示せず)を備え、釣糸が挿通される釣糸案内体33とを備えている。前記駆動軸32は、前記ギアボックスに配設されたレベルワイン用動力伝達機構40を介して回転駆動される。
【0019】
すなわち、駆動軸32が、レベルワイン用動力伝達機構40を介して回転駆動されることで、釣糸案内体33は、螺旋溝32aに係合する係合ピンを介して筒軸31に沿って左右往復動し、スプール7の糸巻胴部7aには、釣糸が均等に巻回される。また、駆動軸32は、クラッチ機構をOFFにした際、スプール7のフリー回転と同期して回転駆動されるようになっており、釣糸案内体33は、釣糸放出時に左右往復駆動される。
【0020】
以下、レベルワインド用動力伝達機構40について説明する。
レベルワインド用動力伝達機構40は、スプール軸5の左側板側で係合ピン5aよりも軸方向内側に固定されてスプール軸と一体回転する出力ギア41と、前記駆動軸32の端部に固定され、レベルワインド装置30に動力が入力される入力ギア42と、出力ギア41と入力ギア42との間に設置されるギアトレイン45と、を備えている。
【0021】
本実施形態では、入力ギア42及びギアトレイン45を、左フレーム2aに重ねて配設されるセットプレート2Aに回転可能に支持している。このセットプレート2Aは、左フレーム2aと共にフレーム構造体を構成するものであり、左カバー3aに一体的に取り付けておくことが可能である。このため、左カバー3aを左フレーム2aから取り外すと、セットプレート2Aも左カバー3aと一体的に外れ、左フレーム2aに形成されたスプール開口2dを露出させることができ、スプール7を容易に取り外すことができると共に、メンテナンス性の向上を図ることが可能となる。
なお、フレーム構造体については、セットプレート2Aを配設しない構成であっても良く、左フレーム2aに入力ギア42及びギアトレイン45を回転可能に支持する構成であっても良い。
【0022】
前記ギアトレイン45は、スプール軸5に固定された出力ギア41に噛合する中間ギア(伝達ギア)46、及び、中間ギア46に噛合する振り分けギア47を備えている。
前記中間ギア46は、セットプレート2Aに対して軸方向内側となる内面側(スプール側)で、スプール7のフランジ部7bの径方向内側に回転可能に支持されており、スペースを効率的に活用している。また、前記振り分けギア47は、セットプレート2Aの内面側に配設されて前記中間ギア46に噛合する内側ギア47aと、セットプレート2Aの外面側(左カバー側)に配設されて前記入力ギア42に噛合する外側ギア47bと、を備えている。
【0023】
本実施形態の振り分けギア47は、外側ギア47bの軸部を、軸受47cを介してセットプレート2Aに回転可能に支持すると共に、内側ギア47aを、前記軸部に対して、スプール側から固定ビス47dで固定しており、内側ギア47aと外側ギア47bを、セットプレート2Aを境にして両側面に振り分け配設した構造となっている。すなわち、振り分けギア47を構成する内側ギア47aと外側ギア47bは、セットプレート2Aの両面側で一体回転駆動されるよう構成されている。
【0024】
前記内側ギア47aは、前記中間ギア46に噛合することから、前記中間ギア46と共にスプール7のフランジ部7bの径方向内側に配設される構成であっても良いが、図に示すように、その一部がフランジ部7bの径方向外方に突出する構造であっても良い。その場合、径方向に突出する部分は、左フレーム2aの径方向内面に膨出部2eを形成しておき、この部分で露出しないように閉塞することが好ましい。すなわち、ギア部分を露出させないことで、釣糸が引っ掛かることを防止することが可能である。
【0025】
上記した両軸受型リールによれば、レベルワインド用動力伝達機構40を効率的に構成してハンドル側の側板1Aのギアボックス内に収容しているため、反ハンドル側の側板1Bを薄くすることができ、リール本体1を大型化することなくパーミング性の向上が図れるようになる。また、カウンター(水深計)等を搭載する場合、右側板側にスプール7の回転検知部品等を設けてもスペースが十分に確保されているため、側板形状を変えたり厚肉化することなく(パーミング性能を悪化させることなく)、カウンター等を搭載することが可能となる。
【0026】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、レベルワインド装置30を駆動するためのレベルワインド用動力伝達機構40のギアトレインをハンドル側の側板に配設するに際し、その一部のギアをフレーム構造体(セットプレート、或いは、フレーム)に振り分け配置してスペースを効率的に利用することを特徴としている。このため、それ以外の構成、例えば、リール本体の形状、ギアトレインの配置態様、ギアの配設枚数等については、種々変形することが可能である。また、振り分けギアについては、ギアトレイン内で複数備えた構成であっても良く、その配設位置も適宜変形することが可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 リール本体
1A,1B 左右側板
2a,2b 左右フレーム(フレーム構造体)
3a,3b 左右カバー
2A セットプレート(フレーム構造体)
5 スプール軸
7 スプール
7a 糸巻胴部
7b フランジ部
20 クラッチ機構
30 レベルワインド装置
40 レベルワインド用動力伝達機構
41 出力ギア
42 入力ギア
45 ギアトレイン
47 振り分けギア
図1
【手続補正書】
【提出日】2022-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右側板間に回転可能に支持され、ハンドルの回転操作によって回転駆動されるスプール軸に装着されたスプールと、
前記スプールに釣糸を均等に巻回するレベルワインド装置と、
前記スプール軸を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換えるクラッチ機構と、
前記レベルワインド装置に動力が入力される入力ギアと、前記スプール軸と一体回転する出力ギアと、前記入力ギアと出力ギアとの間に設置されるギアトレインと、を備えたレベルワインド用動力伝達機構と、
有する両軸受型リールであって、
前記ハンドルが配設される側の側板は、軸方向内側に前記スプールを配設するフレーム構造体と、このフレーム構造体に装着されて前記クラッチ機構が配設されるギアボックスを形成するカバー体と、を有し、
前記フレーム構造体に、前記入力ギアとギアトレインを回転可能に支持したことを特徴とする両軸受型リール。
【請求項2】
前記クラッチ機構は、クラッチ切り換え操作部材の操作によって軸方向に摺動されるピニオンギアと、前記スプール軸に設けられ、前記ピニオンギアが軸方向に摺動した際、前記ピニオンギアとの係合状態を解除して前記スプール軸をフリー回転状態にする係合ピンと、を備えており、
前記出力ギアは、前記係合ピンよりも軸方向内側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の両軸受型リール。
【請求項3】
前記ギアトレインの少なくとも一部に、前記フレーム構造体に対して軸方向内側と外側に振り分け配設される振り分けギアを設け、
前記ギアトレインは、前記フレーム構造体の軸方向内側で前記出力ギアに噛合し、前記スプールのフランジ内に収容されて前記振り分けギアに動力伝達する伝達ギアを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の両軸受型リール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る両軸受型リールは、左右側板間に回転可能に支持され、ハンドルの回転操作によって回転駆動されるスプール軸に装着されたスプールと、前記スプールに釣糸を均等に巻回するレベルワインド装置と、前記スプール軸を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換えるクラッチ機構と、前記レベルワインド装置に動力が入力される入力ギアと、前記スプール軸と一体回転する出力ギアと、前記入力ギアと出力ギアとの間に設置されるギアトレインと、を備えたレベルワインド用動力伝達機構と、を有し、前記ハンドルが配設される側の側板は、軸方向内側に前記スプールを配設するフレーム構造体と、このフレーム構造体に装着されて前記クラッチ機構が配設されるギアボックスを形成するカバー体と、を有し、前記フレーム構造体に、前記入力ギアとギアトレインを回転可能に支持したことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記した構成の両軸受型リールは、前記ハンドルが配設される側の側板にフレーム構造体を設け、前記フレーム構造体に、レベルワインド用動力伝達機構の入力ギアとギアトレインを回転可能に支持したことで、ハンドル側の側板のギアボックスのスペースを効率的に利用してレベルワインド用動力伝達機構を配設することが可能となる。すなわち、反ハンドル側の側板内にレベルワインド用動力伝達機構を配設しないため、反ハンドル側の側板を薄くすることができ、リール本体を大型化することなくパーミング性の向上が図れるようになる。