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特開2022-179916複合機、複合機の制御方法、及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179916
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】複合機、複合機の制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20221129BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20221129BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20221129BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20221129BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0484 170
B41J29/42 F
B41J29/38
G03G21/00 376
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086728
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】井熊 健
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061CQ38
2C061CQ41
2C061HJ07
2C061HN04
2C061HN15
2H270KA55
2H270KA57
2H270PA26
2H270PA29
2H270PA40
2H270PA41
2H270PA49
2H270PA50
2H270PA59
2H270PA61
2H270PA62
2H270QA13
2H270QA23
2H270QA33
2H270QA35
2H270QA44
2H270QA48
2H270QA56
2H270QA60
2H270QA63
2H270QB14
2H270QB24
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB33
5C062AB40
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AF16
5E555AA02
5E555AA42
5E555BA01
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC01
5E555BE12
5E555CA12
5E555CB08
5E555CB14
5E555CC04
5E555DA02
5E555DB20
5E555DC11
5E555DC13
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複合機のユーザーが、操作ボタンに対応するアイコンの編集操作を行う場合、非表示に設定するアイコンが多いと、ユーザーの作業が煩わしくなる場合がある。
【解決手段】複合機1において、操作パネル30は、操作画面を表示するときに、読取ユニット10又は印刷ユニット20に実行させる実行指示を受け付け、編集画面を表示するときに、アイコンを選択する選択指示と、選択指示で選択されたアイコンを編集する編集指示を受け付ける。表示制御部は、操作パネルで2以上のアイコンに対して選択指示を受け付けたときに、2以上のアイコンを選択アイコン群として選択し、操作パネルで選択アイコン群に対して編集指示を受け付けたときに、選択アイコン群を編集する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る読取ユニットと、
媒体に印刷を行う印刷ユニットと、
実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、複数のアイコンを含む操作画面と複数の前記アイコンを含む編集画面とを表示する操作パネルと、
前記操作パネルの表示を、前記操作画面もしくは前記編集画面に切り替える表示制御部と、を備え、
前記操作パネルは、前記操作画面を表示するときに、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付け、
前記操作パネルは、前記編集画面を表示するとき、前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付け、
前記表示制御部は、前記操作パネルで2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択し、
前記表示制御部は、前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集する、
複合機。
【請求項2】
前記編集指示は、前記アイコンを非表示にする非表示指示を含む、
請求項1に記載の複合機。
【請求項3】
複数の前記アイコンは、前記操作パネルで前記非表示指示を受け付けたときに非表示にする設定を含む第1のアイコンと、前記操作パネルで前記非表示指示を受け付けたときに表示を維持する設定を含む第2のアイコンと、
を有する請求項2に記載の複合機。
【請求項4】
前記選択アイコン群に含まれる前記アイコンが、全て前記第1のアイコンであり、前記操作パネルが前記選択アイコン群に対して前記非表示指示を受け付けたとき、
前記表示制御部は、前記選択アイコン群を非表示にする、
請求項3に記載の複合機。
【請求項5】
前記選択アイコン群に含まれる前記アイコンが、前記第1のアイコン、及び前記第2のアイコンであり、前記操作パネルが前記選択アイコン群に対して前記非表示指示を受け付けたとき、
前記表示制御部は、前記選択アイコン群に含まれる前記第1のアイコンを非表示にし、前記第2のアイコンの表示を維持する、
請求項3に記載の複合機。
【請求項6】
前記操作パネルが、前記アイコンに対して、前記選択指示を受け付けたとき、
前記表示制御部は、前記第1のアイコンと前記第2のアイコンの表示様態を異ならせる、
請求項3に記載の複合機。
【請求項7】
前記編集指示は、移動指示を含み、
前記操作パネルは、前記選択アイコン群に対する前記移動指示を受け付けたとき、
前記表示制御部は、前記移動指示を受け付けた前記選択アイコン群を、前記移動指示に基づいて移動させる、
請求項1乃至6に記載の複合機。
【請求項8】
前記選択指示を示す前記ユーザーの前記操作パネルへの第1の操作と、前記非表示指示を示す前記ユーザーの第2の操作は、異なる、
請求項2乃至6に記載の複合機。
【請求項9】
実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機の制御方法であって、
前記操作パネルは、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を表示し、
前記操作パネルは、前記操作画面から、複数の前記アイコンを含み、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて表示し、
2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択し、
前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集する、
複合機の制御方法。
【請求項10】
実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機のプロセッサーに実行される制御プログラムであって、
前記プロセッサーに、
前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を前記操作パネルに表示させ、
前記操作画面から、複数の前記アイコンを表示し、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて前記操作パネルに表示させ、
2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択させ、
前記操作パネルで、前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集させる、
制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複合機、複合機の制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スキャン機能、プリント機能、コピー機能等複数の機能を有する複合機が知られている。複合機には、各種設定や各種機能の実行を指示する操作パネルが設けられる。特許文献1には、操作パネルが各種操作ボタンを表示する複合機が開示されている。特許文献2には、操作パネルに表示されるアプリアイコンをユーザーに応じて非表示にする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-151957号公報
【特許文献2】特開2020-136829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複合機は、各機能毎に設定が必要になるため、操作パネルに表示される操作ボタンは、多い。複合機のユーザーが、特許文献2に記載されているような操作を行う場合、非表示に設定する操作ボタンが多いと、ユーザーの作業が煩わしくなる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の複合機は、原稿を読み取る読取ユニットと、媒体に印刷を行う印刷ユニットと、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、複数のアイコンを含む操作画面と複数の前記アイコンを含む編集画面とを表示する操作パネルと、前記操作パネルの表示を、前記操作画面もしくは前記編集画面に切り替える表示制御部と、を備え、前記操作パネルは、前記操作画面を表示するときに、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付け、前記操作パネルは、前記編集画面を表示するとき、前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付け、前記表示制御部は、前記操作パネルで2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択し、前記表示制御部は、前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集する。
【0006】
本開示の複合機の制御方法は、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機の制御方法であって、前記操作パネルは、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を表示し、前記操作パネルは、前記操作画面から、複数の前記アイコンを含み、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて表示し、2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択し、前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集する。
【0007】
本開示の制御プログラムは、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機のプロセッサーに実行される制御プログラムであって、前記プロセッサーに、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を前記操作パネルに表示させ、前記操作画面から、複数の前記アイコンを表示し、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて前記操作パネルに表示させ、2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択させ、前記操作パネルで、前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】複合機の概要を示す図。
図2】複合機の機能ブロックを示す図。
図3】操作パネルに表示される操作画面を示す図。
図4】スクロールした操作画面を示す図。
図5】操作パネルに表示される編集画面を示す図。
図6】スクロール表示した編集画面を示す図。
図7】ユーザーが編集作業を行っているときの編集画面を示す図。
図8】編集作業を行った後の編集画面を示す図。
図9】編集作業を行った後のスクロールした編集画面を示す図。
図10】編集作業のフローチャートを示す図。
図11】編集作業を行った後の編集画面を示す図。
図12】編集作業のフローチャートを示す図。
図13】操作パネルに表示される編集画面を示す図。
図14】複数のアイコンを選択したときの編集画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、複合機1の概要を示している。図1は、複合機1の斜視図である。複合機1は、原稿の読み取りを行う読取ユニット10と、印刷を行う印刷ユニット20と、操作パネル30と、を備えている。
複合機1は、媒体に印刷を行うプリント機能、原稿を読み取って、読み取った読取データを媒体に印刷するコピー機能を備えている。複合機1は、原稿を読み取って、読取データを生成し、保存するスキャン機能、読取データ、もしくは外部から受信したデータをファックス送信するファックス機能を備えてもよい。ファックス機能は、外部からファックスデータを受信する機能を有する。複合機1は、通話を行う通話機能、メールを送信するメール機能を有してもよい。
【0010】
読取ユニット10は、読取ユニット載置台12に載置される。読取ユニット10は、原稿を載置する載置トレイ13と、搬送経路を搬送された原稿が排出される原稿排出トレイ14と、を備える。読取ユニット10は、載置トレイ13に載置された原稿を搬送経路に沿って、原稿排出トレイ14へ搬送する。読取ユニット10の搬送経路には、不図示の読取センサーが設けられる。読取センサーは、原稿に形成された画像を読み取る。読取ユニット10は、読取部に対応する。
【0011】
印刷ユニット20は、媒体を載置する給紙カセット21、印刷機構23、印刷機構23で印刷された媒体を排出する印刷物排出トレイ25と、を備えている。本実施形態の印刷機構23は媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであるが、インクジェット記録ヘッド以外の機構を使用してもよい。
【0012】
印刷ユニット20は、オプションとして、図示しない後処理機構を備えてもよい。後処理機構は、印刷ユニット20で印刷された印刷物に各種の処理を行う。後処理機構で実行する処理は、針などで複数の印刷物を綴じるステープル処理、印刷物に穴をあけるパンチ処理、印刷物を2つ折り等に折る折り処理、複数の印刷物を部毎にずらして排出するシフト処理等である。後処理機構は、これらの処理のうち、1以上の処理を行う。
【0013】
操作パネル30は、各種のアイコン110を表示する。アイコン110は、操作パネル30に表示される画像である。アイコン110は、後述する実行指示を受け付ける画像である。操作パネル30に表示される複数のアイコン110は、互いに離間している。アイコン110の詳細は、後述する。操作パネル30は、ユーザーによるタッチ操作を受け付けるタッチパネルである。操作パネル30は、操作画面100及び編集画面105を切り替えて表示する。
【0014】
図2は、複合機1の機能ブロックを示している。
複合機1は、読取ユニット10、印刷ユニット20、操作パネル30、メモリー40、制御ユニット50、及び通信インターフェイス60を備える。
【0015】
操作パネル30は、ディスプレイ31とタッチセンサー32とを含む。ディスプレイ31は、液晶パネル、有機EL(electro-luminescence)等のパネルで構成され、操作画面100、編集画面105等を表示する。タッチセンサー32は、ユーザーにより入力された各種のタッチ操作を検出する。操作パネル30は、表示部に対応する。
【0016】
メモリー40は、読取ユニット10の動作を制御する読取制御プログラム、印刷ユニット20の動作を制御する印刷制御プログラム、操作パネル30の表示を制御する表示制御プログラム45等の各種のプログラムを記憶する。プログラムは、1以上のパッケージで構成してもよい。メモリー40は、各種データを記憶する。表示制御プログラム45は、操作画面100と編集画面105とを切り替える制御、編集画面105で選択されたアイコン110の表示様態を変更する制御、編集画面105で編集されたアイコン110の表示様態を変更する制御等、操作パネル30に表示する各種表示を制御する。表示制御プログラム45は、制御プログラムの一例に対応する。
メモリー40は、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。メモリー40は、ワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー40は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気的記憶装置、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置で構成してもよい。
【0017】
制御ユニット50は、複合機1の各部を制御する。制御ユニット50は、プロセッサー27を備えるコントローラーである。制御ユニット50は、メモリー40に記憶されたプログラムを実行する。制御ユニット50は、操作パネル30のタッチセンサー32に入力されたユーザーによるタッチ操作に基づく各種の指示を受信する。制御ユニット50は、受信した指示に基づいて、読取ユニット10、印刷ユニット20、操作パネル30、通信インターフェイス60を制御する。制御ユニット50は、制御部に対応する。
【0018】
制御ユニット50は、表示制御ユニット51を含む。表示制御ユニット51は、制御ユニット50が表示制御プログラム45を実行することによって実現される機能部である。表示制御ユニット51は、操作パネル30を制御し、ディスプレイ31に表示する画像の表示様態を制御する。表示制御ユニット51は、タッチセンサー32に入力されたユーザーによるタッチ操作に基づく各種の指示を受信する。表示制御ユニット51は、受信した指示に基づいて、操作パネル30のディスプレイ31に表示するアイコン110に対する処理を行う。アイコン110に対する処理は、選択や編集等である。表示制御ユニット51は、編集されたアイコン110の表示、もしくは非表示の制御を行う。表示制御ユニット51は、受信した指示に基づいて、画面の切り替えを制御する。表示制御ユニット51は、画面を切り替える制御を行うことにより、操作画面100、編集画面105等をディスプレイ31に表示させる。表示制御ユニット51は、表示制御部に対応する。
【0019】
通信インターフェイス60は、図示しない外部装置と通信し、制御ユニット50から出力された出力データを外部装置に送信し、外部装置から入力データを受信する。外部装置は、クラウドサーバー、メールサーバー等のサーバー装置、パーソナルコンピューター、スマートフォンなどである。通信インターフェイス60は、ケーブルを介した有線接続でもよいし、Ethernet(登録商標)規格等に従う無線接続でもよい。複合機1がファックス機能や通話機能を有している場合、通信インターフェイス60は、電話回線と接続する。複合機1がクラウドサーバーやメールサーバーと接続する場合、通信インターフェイス60は、インターネット通信網と接続する。
【0020】
図3は、操作パネル30に表示される操作画面100を示している。
操作画面100は、ユーザーによるタッチ操作を受け付けて、複合機1を動作させる画面である。操作画面100は、タッチセンサー32によって入力されたユーザーによるタッチ操作に基づく実行指示を受け付ける。実行指示は、操作パネル30によって制御ユニット50に送信され、制御ユニット50に、読取ユニット10、印刷ユニット20、通信インターフェイス60に対する動作の実行や各種設定の実行を指示する。制御ユニット50は、実行指示に基づいて読取ユニット10、印刷ユニット20、通信インターフェイス60の動作を制御する。実行指示は、各種ユニットの実行指示、及び各種ユニットの設定指示を含む。設定指示は、読取ユニット10、印刷ユニット20、通信インターフェイス60に対する設定を指示する。
【0021】
操作パネル30は、複合機1の電源が入れられたときなどに、操作画面100を表示する。操作画面100は、複数のアイコン110を表示する。アイコン110には、複数の種別がある。図3に表示される複数のアイコン110は、枚数指定アイコン110A、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、色設定アイコン110D、印刷物指定アイコン110E、及び開始指示アイコン120である。枚数指定、倍率指定、用紙選択、色設定、印刷物指定、及び開始指示は、アイコン110の種別を示している。アイコン110は、各種アイコンの総称であり、各種アイコンを区別しない場合に用いる。
【0022】
図3で、枚数指定アイコン110Aと用紙選択アイコン110Cは、操作画面100の図示しない第1軸に沿って並ぶ。枚数指定アイコン110Aと倍率指定アイコン110Bは、操作画面100の図示しない第1軸と直交する第2軸に沿って並ぶ。本実施形態では、第1軸は、上下方向と表し、第2軸は左右方向と表す。枚数指定アイコン110Aから倍率指定アイコン110Bへ向かう方向は、左方向と表し、逆方向は、右方向と表す。アイコン110等の第1軸に沿った長さは、縦の長さと表す。アイコン110等の第2軸に沿った長さは、横の長さと表す。
【0023】
操作画面100は、可変領域150、固定領域155、及びスクロールバー125を表示する。可変領域150は、アイコン110の配置によって、面積が変化する領域である。一例として、上下方向に配置する複数のアイコン110の縦の長さを加算した合計長さが、操作パネル30の縦の長さより長いとき、操作画面100は、後述するスクロールバー125を表示する。固定領域155は、配置可能なアイコン110が限定され、背景画像の面積が増加しない領域である。固定領域155に配置されたアイコン110は、編集することができない。
【0024】
枚数指定アイコン110Aは、印刷、もしくはコピーを複合機1で行うときに印刷する印刷物の枚数に関する設定を受け付ける。枚数指定アイコン110Aは、ユーザーによるタッチ操作の回数で枚数を受け付けてもよい。枚数指定アイコン110Aは、ユーザーによるタッチ操作に基づいて枚数を入力する枚数設定画面を表示する指示を受け付け、操作パネル30に、枚数設定画面を表示させてもよい。図3の枚数指定アイコン110Aに表示される「1」は、設定された枚数が1枚であることを示している。
【0025】
倍率指定アイコン110Bは、印刷、もしくはコピーを複合機1で行うときに印刷する印刷物の変倍に関する設定を受け付ける。印刷物の変倍は、印刷物に印刷される元画像に対する拡大、もしくは縮小である。倍率指定アイコン110Bは、ユーザーによるタッチ操作の回数で倍率を受け付けてもよい。倍率指定アイコン110Bは、ユーザーによるタッチ操作に基づいて倍率を入力する倍率設定画面を表示する指示を受け付け、操作パネル30に、倍率設定画面を表示させてもよい。図3の倍率指定アイコン110Bに表示される「100%」は、設定された倍率が100%であることを示している。100%は、元画像に対して等倍であることを示す。
【0026】
用紙選択アイコン110Cは、印刷、もしくはコピーを複合機1で行うときに印刷ユニット20に給紙する媒体に関する設定を受け付ける。用紙選択アイコン110Cは、ユーザーによるタッチ操作の回数で給紙元の選択を受け付けてもよい。用紙選択アイコン110Cは、ユーザーによるタッチ操作に基づいて給紙元を選択する用紙設定画面を表示する指示を受け付け、操作パネル30に、用紙設定画面を表示させてもよい。給紙元は、コピー時の原稿、または印刷時の印刷データに基づいて、制御ユニット50が判別する自動選択を含む。図3の用紙選択アイコン110Cに表示される「自動」は、給紙元の自動選択を選択していることを示している。
【0027】
色設定アイコン110Dは、印刷、もしくはコピーを複合機1で行うときに印刷する印刷物の色に関する設定を受け付ける。色設定アイコン110Dは、「自動カラー選択」、「フルカラー」、「白黒」、「グレー」、「2色」、「その他」を表示する。ユーザーによるタッチ操作で、「自動カラー選択」、「フルカラー」、「白黒」、「グレー」、「2色」、「その他」のいずれかが選択されたとき、色設定アイコン110Dは、印刷物の色に関する指示を受け付ける。例えば、「白黒」が選択されたとき、印刷ユニット20は、白黒画像の印刷物を生成する。「自動カラー選択」が選択されたとき、制御ユニット50は、原稿、もしくは印刷データに基づいて、カラー印刷、白黒印刷、2色印刷のいずれかを選択し、印刷ユニット20に選択された印刷を実行させる。
【0028】
印刷物指定アイコン110Eは、印刷、もしくはコピーを複合機1で行うときに印刷する印刷物の処理、もしくは読取ユニット10の動作に関する設定を受け付ける。印刷物指定アイコン110Eは、「原稿設定」、「仕上げ」、「編集」、「両面」を表示する。ユーザーによるタッチ操作で、「原稿設定」、「仕上げ」、「編集」、「両面」のいずれかが選択されたとき、操作パネル30は、各種設定画面を表示する。各種設定画面は、アイコン110を表示する。「原稿設定」が選択されたとき、操作パネル30は、原稿設定画面を表示する。「仕上げ」が選択されたとき、操作パネル30は、仕上げ設定画面を表示する。「編集」が選択されたとき、操作パネル30は、編集設定画面を表示する。「両面」が選択されたとき、操作パネル30は、両面設定画面を表示する。印刷物指定アイコン110Eは、ユーザーによるタッチ操作がされたとき、下位階層のアイコン110を表示させるフォルダーアイコンである。
【0029】
開始指示アイコン120は、複合機1の各種機能を実行させる指示を受け付ける。開始指示アイコン120がユーザーによるタッチ操作を受け付けたとき、操作パネル30は、制御ユニット50に実行指示を送信する。実行指示を受信した制御ユニット50は、実行指示に基づいて、読取ユニット10、印刷ユニット20、通信インターフェイス60のうちの1以上のユニットの動作制御を行う。
【0030】
スクロールバー125は、操作画面100内の可変領域150の表示位置を示している。可変領域150の縦の長さが、操作パネル30のディスプレイ31の縦の長さよりも長い場合、スクロールバー125は、表示制御ユニット51の制御により、操作画面100に表示される。スクロールバー125は、可変領域150の縦の位置を示している。固定領域155の横の長さに可変領域150の横の長さを加えた長さが、操作パネル30の横の長さよりも長い場合、操作画面100は、図3に表示されるスクロールバー125に垂直な、図示しない第2のスクロールバーを表示してもよい。第2のスクロールバーは、表示されている可変領域150の横の位置を示す。
【0031】
図4は、スクロールした操作画面100を示している。
図4の操作画面100は、図3の操作画面100を下方向にスクロールしたときに表示される。
図4の操作画面100は、可変領域150に、印刷物指定アイコン110E、片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、両面→片面設定アイコン110H、ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kを表示する。図4の操作画面100は、固定領域155に、開始指示アイコン120を表示する。
【0032】
片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、及び両面→片面設定アイコン110Hは、複合機1がコピーを行うときのコピー設定に関する。ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kは、複合機1が印刷を行うときの印刷設定に関する。ステープル設定アイコン110I、及びパンチ設定アイコン110Kは、複合機1に後処理機構を備える場合の設定に関する。
【0033】
図4の操作画面100に表示される印刷物指定アイコン110E、及び開始指示アイコン120は、図3の操作画面100に表示される印刷物指定アイコン110E、及び開始指示アイコン120と同じである。
【0034】
片面→両面設定アイコン110Fは、読取ユニット10に載置された原稿の片面を読み取り、両面印刷を行うコピー設定を受け付ける。片面→両面設定アイコン110Fが、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたとき、複合機1に対して、コピー動作が設定される。設定されるコピー動作は、読取ユニット10で、原稿の片面を読み取り、印刷ユニット20で、読取ユニット10で読み取られた読取データに基づいて両面印刷を行う動作である。
【0035】
両面→両面設定アイコン110Gは、読取ユニット10に載置された原稿の両面を読み取り、両面印刷を行うコピー設定を受け付ける。両面→両面設定アイコン110Gが、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたとき、複合機1に対して、コピー動作が設定される。設定されるコピー動作は、読取ユニット10で、原稿の両面を読み取り、印刷ユニット20で、読取ユニット10で読み取られた読取データに基づいて両面印刷を行う動作である。
【0036】
両面→片面設定アイコン110Hは、読取ユニット10に載置された原稿の両面を読み取り、片面印刷を行うコピー設定を受け付ける。両面→片面設定アイコン110Hが、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたとき、複合機1に対して、コピー動作が設定される。設定されるコピー動作は、読取ユニット10で、原稿の両面を読み取り、印刷ユニット20で、読取ユニット10で読み取られた読取データに基づいて片面印刷を行う動作である。
【0037】
ステープル設定アイコン110Iは、後処理機構で行うステープルに関する設定を受け付ける。ステープル設定アイコン110Iは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、制御ユニット50にステープル処理を実行する指示を印刷ユニット20に送信させてもよい。ステープル設定アイコン110Iは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、ステープル処理に関する設定を受け付けるステープル処理設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0038】
割付設定アイコン110Jは、印刷ユニット20で行う割付印刷に関する設定を受け付ける。割付設定アイコン110Jは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、制御ユニット50に割付印刷を実行する指示を印刷ユニット20に送信させてもよい。割付設定アイコン110Jは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、割付印刷に関する設定を受け付ける割付印刷設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0039】
パンチ設定アイコン110Kは、後処理機構で行うパンチに関する設定を受け付ける。パンチ設定アイコン110Kは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、制御ユニット50にパンチ処理を実行する指示を印刷ユニット20に送信させてもよい。パンチ設定アイコン110Kは、ユーザーによるタッチ操作を受け付けたときに、パンチ処理に関する設定を受け付けるパンチ処理設定画面を操作パネル30に表示させてもよい。
【0040】
図5、及び図6は、操作パネル30に表示される編集画面105を示している。
図6の編集画面105は、図5の編集画面105を下方向にスクロールしたときに、操作パネル30に表示される。
編集画面105は、ユーザーによるタッチ操作を受け付けて、操作パネル30のディスプレイ31に表示される画像を編集する画面である。編集される画像は、アイコン110や操作画面100の背景画像、操作画面100に表示される各種の画像である。画像の編集は、表示/非表示の切り替え、画像の変形、色の変更、画像の削除、サイズの変更、画像位置の変更等である。
【0041】
操作パネル30は、表示制御ユニット51の制御により、操作画面100から編集画面105に切り替える。編集画面105は、アイコン110の選択指示、及び編集指示を受け付ける。編集画面105は、操作画面100と同様に、可変領域150、及び固定領域155を備える。図5の編集画面105は、図3の操作画面100と同様に、枚数指定アイコン110A、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、色設定アイコン110D、及び印刷物指定アイコン110Eを表示する。図6の編集画面105は、図4の操作画面100と同様に、片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、両面→片面設定アイコン110H、ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kを表示する。編集画面105は、開始指示アイコン120に変えて、非表示設定アイコン130を表示する。開始指示アイコン120は、編集画面105に表示されず、編集を行うことができない。開始指示アイコン120は、編集対象外である。可変領域150は、アイコン110を編集可能な編集可能領域である。
【0042】
非表示設定アイコン130は、アイコン110を非表示に設定する。非表示設定アイコン130は、固定領域155に表示される。編集画面105に表示された複数のアイコン110のうち、選択されたアイコン110に対してユーザーによるタッチ操作によって、非表示設定アイコン130にドロップ操作がなされたとき、選択されたアイコン110は非表示に設定される。非表示設定アイコン130へのドロップ操作は、第2の操作の一例に対応する。非表示設定アイコン130は、操作画面100には表示されない。非表示設定アイコン130は、編集画面105に表示されるが、編集することができない。非表示設定アイコン130は、編集対象外である。
【0043】
編集画面105は、選択指示、及び編集指示を受け付ける。選択指示は、アイコン110がユーザーの操作によって選択されたことを示すコマンドである。編集指示は、移動指示、非表示指示、サイズ変更指示等の各種編集に関するコマンドである。
【0044】
選択指示は、ユーザーによるタッチ操作として、アイコン110へのタップ操作に基づいて出力される。タップ操作は、第1の操作の一例に対応する。選択指示は、編集するアイコン110を選択する。ユーザーの操作によって、2以上のアイコン110が選択されたとき、選択指示は、選択された2以上のアイコンを選択アイコン群として選択する。
【0045】
編集指示に含まれる移動指示は、ユーザーによるタッチ操作として、選択されたアイコン110へのスライド操作に基づいて出力される。移動指示は、選択指示で選択されたアイコン110、もしくは選択アイコン群を移動させる。
【0046】
編集指示に含まれる非表示指示は、ユーザーによるタッチ操作として、選択されたアイコン110をドラッグアンドドロップ操作で非表示設定アイコン130にドロップされたときに出力される。非表示指示は、選択指示で選択されたアイコン110、もしくは選択アイコン群を非表示に設定する。操作時の状態は、後述する。
【0047】
編集指示に含まれるサイズ変更指示は、ユーザーによるタッチ操作として、選択されたアイコン110をピンチイン操作、もしくはピンチアウト操作に基づいて出力される。サイズ変更指示は、選択されたアイコン110を拡大、もしくは縮小する。
【0048】
第1実施形態
図5、及び図6は、第1実施形態の編集画面105を示している。
図5、及び図6は、選択指示によって、複数のアイコン110が選択された状態を示している。操作パネル30は、ユーザーによるタッチ操作によって選択指示を受け付ける。操作パネル30は、ユーザーによるタッチ操作としてタップ操作がなされたときに選択指示を受け付ける。一例として、操作パネル30は、図5の編集画面105を表示して選択指示を受け付けたのち、ユーザーによるスクロール操作を受け付ける。操作パネル30は、スクロール操作を受け付けた後、図6の編集画面105を表示し、選択指示を受け付ける。図5、及び図6で、選択指示で選択された複数のアイコン110は、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、及び両面→片面設定アイコン110Hである。表示制御ユニット51は、選択指示を受け付けた倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、及び両面→片面設定アイコン110Hを、他のアイコン110と異なる表示様態で表示する。一例として、表示制御ユニット51は、選択指示を受け付けたアイコン110を、選択指示を受け付けていないアイコン110とは異なる色で表示させる。ユーザーは、アイコン110の色を視認することで、アイコン110が選択しているか否かを確認することができる。
【0049】
図7は、ユーザーが編集作業を行っているときの編集画面105を示している。
図7は、図5図6に示した複数のアイコン110が選択された状態で、編集作業を行っているときの編集画面105である、選択指示により選択されたアイコン110は、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、及び両面→片面設定アイコン110Hである。以下、選択された2以上のアイコン110は、選択アイコン群と表す。
【0050】
図7は、ユーザーによる操作で、選択アイコン群を非表示設定アイコン130へ移動させている状態を示している。操作パネル30は、選択アイコン群に対する編集指示として、移動指示を受け付けている。ユーザーは、タッチ操作のうちのスライド操作によって、選択アイコン群を移動させている。
【0051】
操作パネル30は、2以上のアイコン110に対する移動指示を受け付け、表示制御ユニット51は、移動指示に基づいて、2以上のアイコン110を移動させることができる。移動指示は編集指示に含まれる。ユーザーは、2以上のアイコン110に対して一括で移動指示を行い、2以上のアイコン110を移動させることができる。複合機1は、編集作業時のユーザーの煩わしさを低減することができる。
【0052】
ユーザーによるスライド操作によって、ユーザーが選択アイコン群を非表示設定アイコン130と重なる位置に移動させ、ドロップ操作を行ったとき、選択アイコン群は、非表示に設定される。ユーザーが、ドラッグアンドドロップ操作を行うことによって、選択アイコン群は、非表示になる設定を受け付ける。選択アイコン群に含まれる2以上のアイコン110のうち、いずれかのアイコン110が非表示設定アイコン130と重なる位置に移動したとき、選択アイコン群は、非表示指示を受け付ける。
【0053】
図7では、選択アイコン群に含まれる倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、及び両面→片面設定アイコン110Hが、移動指示、及び非表示指示を受け付けた場合を示している。非表示指示は、移動指示と関連する指示とは限らない。2以上のアイコン110が選択指示に基づいて選択された状態で、非表示設定アイコン130に対してユーザーによるタッチ操作を行う。非表示設定アイコン130に対してタッチ操作が行われたとき、選択された2以上のアイコン110は、非表示指示を受け付けてもよい。
【0054】
2以上のアイコン110は、非表示指示を受け付け、表示制御ユニット51は、非表示指示に基づいて、2以上のアイコン110を非表示させることができる。非表示指示は編集指示に含まれる。ユーザーは、2以上のアイコン110に対して一括で非表示指示を行い、2以上のアイコン110を非表示にすることができる。複合機1は、編集作業時のユーザーの煩わしさを低減することができる。
【0055】
図8は、編集作業を行った後の編集画面105を示している。
図9は、編集作業を行った後のスクロールした編集画面105を示している。
図8は、倍率指定アイコン110B、及び用紙選択アイコン110Cを非表示にしている。図9は、両面→片面設定アイコン110Hを非表示にしている。
ユーザーによるタッチ操作によって、図8図9の編集画面105を操作画面100に切り替えたとき、操作画面100は、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、及び両面→片面設定アイコン110Hの非表示を維持する。
【0056】
図10は、編集作業のフローチャートを示している。
図10の編集動作に係わる複合機1の制御方法は、表示制御ユニット51のプロセッサー27が表示制御プログラム45をメモリー40から読み出して、表示制御プログラム45を実行することで行われる。
ユーザーが複合機1の電源を入れたとき、図10のステップS110で示すように、操作パネル30は、表示制御ユニット51の制御により、操作画面100を表示する。操作パネル30が操作画面100を表示するタイミングは、電源を入れたときに限定しない。複合機1が、省電力モードを備えているとき、省電力モードから通常モードに切り替えられたタイミングで、操作パネル30は、操作画面100を表示してもよい。
【0057】
操作パネル30が操作画面100を表示する状態で、複合機1は、ステップS120に示すように、ユーザーによる画面切替指示を受け付ける。画面切替指示は、表示制御ユニット51の制御により、操作パネル30に表示される操作画面100を編集画面105に切り替えることを指示するコマンドである。複合機1は、画面切替指示を、操作パネル30に対するユーザーのタッチ操作によって受け付ける。タッチ操作の一例は、ユーザーによる操作画面100への長押しタッチ操作である。画面切替指示の受け付けは、操作パネル30に対するタッチ操作には限定されない。複合機1に、画面切替指示ボタンが備えられ、ユーザーが画面切替指示ボタンを操作した場合に、複合機1は、画面切替指示を受け付けてもよい。
【0058】
表示制御ユニット51は、ステップS130に示すように、画面切替指示を受け付けたとき、操作パネル30に表示される操作画面100を編集画面105に切り替える。操作パネル30は、編集画面105を表示する。表示される編集画面105は、可変領域150に、枚数指定アイコン110A、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110C、色設定アイコン110D、印刷物指定アイコン110E、片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、両面→片面設定アイコン110H、ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kを表示する。表示制御ユニット51が、操作画面100から編集画面105に切り替えたとき、操作パネル30は、可変領域150に表示されるアイコン110は、同じ表示様態で表示する。
【0059】
操作パネル30は、編集画面105を表示している状態で、ユーザーによるタッチ操作を受け付ける。表示制御ユニット51は、ユーザーによるタッチ操作に基づいて、ステップS140で示すように、2以上のアイコン110の選択指示を受け付ける。
【0060】
表示制御ユニット51は、ステップS150に示すように、選択指示を受け付けた2以上のアイコン110を選択する。表示制御ユニット51は、選択された2以上のアイコン110を、図5図6に示すように、選択指示を受け付けていないアイコン110とは異なる表示様態で表示させる。選択された2以上のアイコン110は、選択アイコン群と表す。
【0061】
表示制御ユニット51は、ステップS170に示すように、ユーザーによるタッチ操作に基づいて、選択アイコン群の編集指示を受け付ける。受け付ける編集指示は、移動指示、非表示指示、サイズ変更指示等である。編集指示は、これらに限定されない。編集指示は、アイコン110に対する編集を指示するものであればよい。
【0062】
表示制御ユニット51が、編集指示を受け付けたとき、表示制御ユニット51は、ステップS180に示すように、選択アイコン群を編集する。
編集指示が、移動指示である場合、表示制御ユニット51は、図7に示すように、選択アイコン群を移動させる。表示制御ユニット51は、移動指示に基づいて、選択アイコン群に含まれる複数のアイコン110を移動させる。
編集指示が、非表示指示である場合、表示制御ユニット51は、選択アイコン群を非表示にする設定を行う。表示制御ユニット51は、非表示指示に基づいて、選択アイコン群に含まれる複数のアイコン110を非表示に設定する。操作パネル30は、非表示にする設定のアイコン110を表示しない。
編集指示が、サイズ変更指示である場合、表示制御ユニット51は、選択アイコン群に含まれる2以上のアイコンのそれぞれのサイズを変更する設定を行う。操作パネル30は、サイズを変更する設定に基づいて、サイズを変更したアイコン110を表示する。
【0063】
複合機1の制御方法、及び制御プログラムは、複数のアイコン110を一括して編集させることが可能となり、複合機1は、ユーザーの編集作業の煩わしさを低減することができる。
【0064】
第2実施形態
第2実施形態は、複数のアイコン110のうち、非表示指示を受け付けたときに表示を維持するアイコン110を有する場合を示している。
【0065】
第2実施形態では、メモリー40は、枚数指定アイコン110A、倍率指定アイコン110B、色設定アイコン110D、印刷物指定アイコン110E、片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、両面→片面設定アイコン110H、ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kのそれぞれに対して、各種指示に対応するそれぞれの設定を予め記憶する。選択設定は、選択指示を受け付けて選択される設定である。移動設定は、移動指示を受け付けて移動する設定である。非表示設定は、非表示指示を受け付けて非表示にする設定である。サイズ変更設定は、サイズ変更指示を受け付けてサイズ変更する設定である。これらの設定は、アイコン110の種別と関連付けて予め記憶している。非表示指示を受け付けて非表示にする設定は、第1の設定の一例に対応する。
【0066】
メモリー40は、用紙選択アイコン110Cに対して、各種指示に対応する設定を記憶する。選択設定は、選択指示を受け付けて選択される設定である。移動設定は、移動指示を受け付けて移動する設定である。非表示設定は、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定である。サイズ変更設定は、サイズ変更指示を受け付けてサイズ変更する設定である。これらの設定は、アイコン110の種別と関連付けて予め記憶している。非表示指示を受け付けて表示を維持する設定は、第2の設定の一例に対応する。
【0067】
図5に示すように倍率指定アイコン110B、及び用紙選択アイコン110Cが、選択指示を受け付けて選択される。表示制御ユニット51が、倍率指定アイコン110B、及び用紙選択アイコン110Cを選択したのち、図7に示すように、倍率指定アイコン110B、及び用紙選択アイコン110Cが、非表示指示を受け付ける。図11は、倍率指定アイコン110B、及び用紙選択アイコン110Cに対して非表示指示が受け付けられたときの編集結果を示している。
【0068】
図11に示すように、非表示指示に基づいて、表示制御ユニット51は、倍率指定アイコン110Bを非表示にし、用紙選択アイコン110Cを非表示にせず、表示を維持している。倍率指定アイコン110Bは、非表示指示を受け付けて非表示にする設定を有している。用紙選択アイコン110Cは、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定を有している。これらの設定に基づいて、表示制御ユニット51は、制御を行い、図11に示す編集結果を操作パネル30に表示させる。
【0069】
メモリー40は、各アイコン110に関し、編集指示を受け付けたときの設定を有している。選択された複数のアイコン110を有する選択アイコン群が編集指示を受け付けたとき、表示制御ユニット51は、メモリー40に記憶された設定に基づいて各アイコン110の編集を行う。選択アイコン群が、非表示指示を受け付けて非表示にする設定を有するアイコン110と、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定を有するアイコン110を有している場合、表示制御ユニット51は、以下の制御を行う。表示制御ユニット51は、非表示指示を受け付けて非表示にする設定を有するアイコン110を非表示にする。表示制御ユニット51は、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定を有するアイコン110を非表示にせず、表示を維持する。第2実施形態では、倍率指定アイコン110Bは、非表示指示を受け付けて非表示にする設定を有するアイコン110に対応する。倍率指定アイコン110Bは、第1のアイコンの一例に対応する。用紙選択アイコン110Cは、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定を有するアイコン110に対応する。用紙選択アイコン110Cは、第2のアイコンの一例に対応する。表示制御ユニット51が、予め記憶された設定に基づいて、選択アイコン群に含まれるアイコン110のそれぞれに対応した編集を行うことで、複合機1は、ユーザーが予期しない編集を行うことを低減することができる。
【0070】
図12は、第2実施形態での編集作業のフローチャートを示している。
図12中、ステップS110からステップS150は、第1実施形態と同じである。
【0071】
ステップS150で、表示制御ユニット51が2以上のアイコン110を選択した後、表示制御ユニット51は、ステップS160で、選択された2以上のアイコン110のなかに第2のアイコンが含まれているか否かを判別する。選択された2以上のアイコン110は、選択アイコン群と表す。選択アイコン群に第2のアイコンが含まれている場合、処理は、ステップS170に進む。選択アイコン群に第2のアイコンが含まれていない場合、処理は、ステップS175に進む。
【0072】
ステップS170で、選択アイコン群は、非表示指示を受け付ける。選択アイコン群が、非表示指示を受け付けたとき、ステップS180で、表示制御ユニット51は、2以上のアイコン110のうち、第1のアイコンを非表示にする。表示制御ユニット51は、2以上のアイコン110のうち、第2のアイコンを非表示にせず、表示を維持する。
【0073】
ステップS175で、選択アイコン群は、非表示指示を受け付ける。選択アイコン群が、非表示指示を受け付けたとき、ステップS185で、表示制御ユニット51は、選択アイコン群を非表示にする。表示制御ユニット51は、選択された2以上のアイコン110を一括で非表示にする。
選択された2以上のアイコン110が、全て非表示指示を受け付けて非表示にする設定を有している場合、複合機1は、選択された2以上のアイコン110を一括して非表示にする。ユーザーは、編集を行う際の手間を減らすことができ、編集時の作業性が向上する。
【0074】
選択された2以上のアイコン110が、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定を有する第2のアイコンを含む場合、表示制御ユニット51は、第2のアイコンの表示を維持する。複合機1は、予め記憶された設定に基づいて、編集を制御する。ユーザーが編集を行う際に予期しない編集を行うことが低減する。
【0075】
第3実施形態
図13は、第3実施形態の編集画面105を示している。
図13の編集画面105は、図10のステップS140で、操作パネル30に表示されるアイコン110が選択指示を受け付けているときの状態である。図13の編集画面105は、図5の編集画面105と同様に、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110Cが選択指示を受け付けた場合を示している。
【0076】
第3実施形態では、メモリー40は、枚数指定アイコン110A、倍率指定アイコン110B、色設定アイコン110D、印刷物指定アイコン110E、片面→両面設定アイコン110F、両面→両面設定アイコン110G、両面→片面設定アイコン110H、ステープル設定アイコン110I、割付設定アイコン110J、及びパンチ設定アイコン110Kのそれぞれに対して、各種指示に対応するそれぞれの設定を予め記憶する。選択設定は、選択指示を受け付けて選択される設定である。移動設定は、移動指示を受け付けて移動する設定である。非表示設定は、非表示指示を受け付けて非表示にする設定である。サイズ変更設定は、サイズ変更指示を受け付けてサイズ変更する設定である。これらの設定は、アイコン110の種別と関連付けてメモリー40に予め記憶されている。非表示指示を受け付けて非表示にする設定は、第1の設定の一例に対応する。
【0077】
メモリー40は、用紙選択アイコン110Cに対して、各種指示に対応する設定を記憶する。選択設定は、選択指示を受け付けて選択される設定である。移動設定は、移動指示を受け付けて移動する設定である。非表示設定は、非表示指示を受け付けて表示を維持する設定である。サイズ変更設定は、サイズ変更指示を受け付けてサイズ変更する設定である。これらの設定は、アイコン110の種別と関連付けてメモリー40に予め記憶されている。非表示指示を受け付けて表示を維持する設定は、第2の設定の一例に対応する。
【0078】
表示制御ユニット51は、選択指示を受け付けたとき、倍率指定アイコン110Bと用紙選択アイコン110Cとで、表示様態を異ならせている。表示様態は、色、アイコン110の枠の太さ、模様等である。アイコン110が選択指示を受け付けたとき、表示制御ユニット51は、異なる設定を有しているアイコンを異なる表示様態で表示させる。ユーザーは、アイコン110を選択したときのアイコン110の表示様態を視認することにより、ユーザーは、2以上のアイコンを選択するときに、異なる設定を有するアイコン110を選択したことを確認できる。ユーザーは、設定の異なるアイコン110を選択したことを確認することで、不要な編集操作を低減することができる。
【0079】
第3実施形態では、表示制御ユニット51は、選択指示を受け付けたときのアイコン110の表示様態を変更したが、これに限定されない。表示制御ユニット51が、図10のステップS130で、編集画面105を表示させたときに、設定の異なるアイコン110の表示様態を異ならせてもよい。
【0080】
第4実施形態
図14は、第4実施形態の編集画面105を示している。
図14の編集画面105は、図10のステップS140で、操作パネル30に表示されるアイコン110が選択指示を受け付けているときの状態である。図13の編集画面105は、図5の編集画面105と同様に、倍率指定アイコン110B、用紙選択アイコン110Cが選択指示を受け付けた場合を示している。メッセージ140は、用紙選択アイコン110Cが選択指示を受け付けた場合に表示される。メッセージ140は、通知の一例に対応する。
【0081】
第4実施形態では、メモリー40は、各アイコン110に関して、第3実施形態と同じ設定を予め記憶している。倍率指定アイコン110Bと用紙選択アイコン110Cとは、異なる設定を有している。
【0082】
用紙選択アイコン110Cが、選択指示を受け付けたとき、表示制御ユニット51は、メッセージ140を表示させる。図14に表示されるメッセージ140内容は、「表示を維持するアイコンを選択しています。選択を継続しますか?」である。メッセージ140の内容は、これに限定されない。メッセージ140の内容は、各アイコン110の設定に関わる内容であればよい。図14のメッセージ140は、選択された用紙選択アイコン110Cが倍率指定アイコン110Bと異なる設定を有していることを示している。
ユーザーは、メッセージ140を視認することで、異なる設定を有するアイコン110を選択したことを確認することができる。ユーザーは、メッセージ140を確認することで、不要な編集作業を低減することができる。
【0083】
以上のように、複合機は、原稿を読み取る読取ユニットと、媒体に印刷を行う印刷ユニットと、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、複数のアイコンを含む操作画面と複数の前記アイコンを含む編集画面とを表示する操作パネルと、前記操作パネルの表示を、前記操作画面もしくは前記編集画面に切り替える表示制御部と、を備える。前記操作パネルは、前記操作画面を表示するときに、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける。前記操作パネルは、前記編集画面を表示するとき、前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける。前記表示制御部は、前記操作パネルで2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択する。前記表示制御部は、前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集する。
ユーザーは、編集画面で複数のアイコンを選択し、編集することができるので、編集作業時の煩わしさを低減できる。
【0084】
前記編集指示は、前記アイコンを非表示にする非表示指示を含む。
ユーザーは、複数のアイコンをまとめて非表示にすることができる。
【0085】
複数の前記アイコンは、前記操作パネルで前記非表示指示を受け付けたときに非表示にする設定を含む第1のアイコンと、前記操作パネルで前記非表示指示を受け付けたときに表示を維持する設定を含む第2のアイコンと、を有する。
非表示に設定されないアイコンを含むことにより、ユーザーが非表示に設定した際、複合機は、操作性を低下することを抑制できる。
【0086】
前記選択アイコン群に含まれる前記アイコンが、全て前記第1のアイコンであり、前記操作パネルが前記選択アイコン群に対して前記非表示指示を受け付けたとき、前記表示制御部は、前記選択アイコン群を非表示にする。
選択指示で選択された2以上のアイコンが非表示にする設定を含む第1のアイコンである場合、ユーザーは、2以上のアイコンをまとめて非表示にすることができる。ユーザーは、2以上のアイコンを非表示にすることができるので、編集作業時に、より煩わしさを低減できる。
【0087】
前記選択アイコン群に含まれる前記アイコンが、前記第1のアイコン、及び前記第2のアイコンであり、前記操作パネルが前記選択アイコン群に対して前記非表示指示を受け付けたとき、前記表示制御部は、前記選択アイコン群に含まれる前記第1のアイコンを非表示にし、前記第2のアイコンの表示を維持する。
ユーザーは、表示を維持するアイコンを含んで選択したときに、第2のアイコンを非表示にすることを防ぐことができる。
【0088】
2以上の前記アイコンが前記選択指示を受け付けたとき、表示制御部は、前記第1のアイコンと前記第2のアイコンの表示様態を異ならせる。
ユーザーが2以上のアイコンを選択したとき、ユーザーは、非表示に設定されないアイコンを含んでいることを把握できる。ユーザーは、非表示に設定されないアイコンを含んでいると把握することによって、非表示指示を継続するか否かを判別することができる。
【0089】
前記編集指示は、移動指示を含み、前記選択アイコン群は、前記操作パネルで前記移動指示を受け付けたとき、前記表示制御部は、前記移動指示を受け付けた前記選択アイコン群を、前記移動指示に基づいて移動させる。
ユーザーは、選択指示した2以上のアイコンをまとめて移動させることができる。ユーザーは、非表示設定以外の操作をまとめておこなうことができる。
【0090】
前記選択指示を示す前記ユーザーの前記操作パネルへの第1の操作と、前記非表示指示を示す前記ユーザーの第2の操作は、異なる。
選択指示を示す操作と非表示指示を示す操作を異なる操作にすることで、複合機は、操作の種別を認識し易くなる。
【0091】
複合機の制御方法は、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機の制御方法である。前記操作パネルは、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を表示する。前記操作パネルは、前記操作画面から、複数の前記アイコンを含み、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて表示する。2以上の前記アイコンに対して前記選択指示を受け付けたときに、複合機は、2以上の前記アイコンを選択アイコン群として選択する。前記操作パネルで前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、複合機は、前記選択アイコン群を編集する。
ユーザーは、編集画面で複数のアイコンを選択することができるので、編集作業時の煩わしさを低減できる。
【0092】
制御プログラムは、実行指示、及び編集指示を含む指示をユーザーから受け付け、操作画面及び編集画面を表示する操作パネル、原稿を読み取る読取ユニット、及び媒体に印刷を行う印刷ユニットを備える複合機のプロセッサーに実行される制御プログラムである。
制御プログラムは、前記読取ユニット、もしくは前記印刷ユニットを実行させる前記実行指示を受け付ける複数のアイコンを含む前記操作画面を前記操作パネルに表示させる。制御プログラムは、前記操作画面から、複数の前記アイコンを表示し、複数の前記アイコンの中から前記アイコンを選択する選択指示と、前記選択指示で選択された前記アイコンを編集する前記編集指示を受け付ける前記編集画面に切り替えて前記操作パネルに表示させる。制御プログラムは、前記操作パネルで、前記選択アイコン群に対して前記編集指示を受け付けたとき、前記選択アイコン群を編集させる。
ユーザーは、編集画面で複数のアイコンを選択することができるので、編集作業時の煩わしさを低減できる。
【0093】
表示制御部の機能は、1又は複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。例えば、表示制御部が、SoC(System―on―a―Chip)やMCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field―Programmable Gate Array)等の副処理装置(co―processor)を更に備える構成であってもよい。表示制御部は、CPU及び副処理装置の双方を協働させるか、あるいは双方のうちの一方を選択的に用いて各種の制御を行ってもよい。
【0094】
図10図12のフローチャートの処理単位は、複合機の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。各ステップの処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割してもよい。1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割してもよい。処理の順番は、趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0095】
本実施形態の制御方法は、複合機が備えるプロセッサーがプログラムを実行することによって実現される場合を示しているが、制御方法を実現するためにプロセッサーが実行するプログラムは、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、表示制御プログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することが可能である。記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。記録媒体は、複合機が備えるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置でもよい。
【符号の説明】
【0096】
1…複合機、10…読取ユニット、12…読取ユニット載置台、13…載置トレイ、14…原稿排出トレイ、20…印刷ユニット、21…給紙カセット、23…印刷機構、25…印刷物排出トレイ、27…プロセッサー、30…操作パネル、31…ディスプレイ、32…タッチセンサー、40…メモリー、45…表示制御プログラム、50…制御ユニット、51…表示制御ユニット、100…操作画面、105…編集画面、110…アイコン、110A…枚数指定アイコン、110B…倍率指定アイコン、110C…用紙選択アイコン、110D…色設定アイコン、110E…印刷物指定アイコン、110F…片面→両面指定アイコン、110G…両面→両面指定アイコン、110H…両面→片面指定アイコン、110I…ステープル設定アイコン、110J…割付印刷設定アイコン、110K…パンチ設定アイコン、120…開始指示アイコン、125…スクロールバー、130…非表示設定アイコン、140…メッセージ、150…可変領域、155…固定領域。
図1
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