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特開2022-179921処理装置、システム、処理方法および処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179921
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】処理装置、システム、処理方法および処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/30 20180101AFI20221129BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20221129BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20221129BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20221129BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20221129BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20221129BHJP
【FI】
H04W4/30
H04W4/029
G08G1/01 F
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086733
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】今野 広文
(72)【発明者】
【氏名】田添 真一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智志
(72)【発明者】
【氏名】杉山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】小澤 祥太郎
【テーマコード(参考)】
5H181
5K067
【Fターム(参考)】
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181CC12
5H181DD04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181FF32
5H181GG09
5H181GG20
5H181MB12
5H181MC07
5H181MC24
5H181MC27
5K067AA21
5K067DD51
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現する処理装置、処理方法、処理プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】処理装置は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信部と、端末数情報に基づいて、無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力部とを備える。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIM(Subscriber Identity Module)カードを搭載する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信部と、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力部と
を備え、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIM(Subscriber Identity Module)カードを搭載する
処理装置。
【請求項2】
前記無線通信回線は、ローカル5G(generation)による回線である
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記移動端末は、さらに、前記移動体通信サービスの利用のための第二のSIMカードを搭載可能である
請求項1または請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記信号は、情報出力装置に対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を前記情報出力装置に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記混雑情報の出力の停止を指示する前記制御指示を前記情報出力装置に出力する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の処理装置。
【請求項5】
前記信号は、エスカレータに対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示を前記エスカレータに出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記移動速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記エスカレータに出力する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の処理装置。
【請求項6】
前記信号は、自動改札機に対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、前記自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、前記自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を前記自動改札機に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記開閉速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記自動改札機に出力する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の処理装置。
【請求項7】
前記信号は、前記基地局に接続している前記移動端末である在圏端末への通知を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報を含む前記通知を前記在圏端末に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す前記通知を前記在圏端末に出力する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の処理装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の処理装置と、
前記基地局と
を含むシステム。
【請求項9】
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信し、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力し、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する
処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信機能と、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力機能と
を実現させ、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する
処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
通勤時間帯や、運行ダイヤに乱れが発生した時などに、駅のプラットホームが混雑する場合がある。駅のプラットホームが人で混雑した場合、一般的には、駅員が人の混雑の状況を目視で確認して、何らかの対策を行う。また、駅の利用者は、何も対策が行われていない場合、プラットホームの人の混雑状況をプラットホームに到着するまで把握できないので、プラットホームへ向かってしまう。そのため、さらに駅のプラットホームの人の混雑度が増してしまう。
【0003】
これに対して、所定の領域に存在する移動端末の数を計測することによって、当該所定の領域の人の混雑度を把握する方法が、特許文献1や特許文献2に記載されている。たとえば、特許文献1に記載の方法では、列車内に設置された移動発信機が標識信号を発信する。そして、乗客の端末が、標識信号を受信したことを示す通知を通信回線経由で情報提供装置へ通知する。これにより、情報提供装置が、列車における乗客の分布を特定する。また、特許文献2に記載の方法では、鉄道車両の床面のアクティブタグから受信したタグ情報を携帯端末がサーバへ送信することで、サーバが鉄道車両ごとの携帯端末数を計測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-088390号公報
【特許文献2】特開2012-210851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や特許文献2に記載の方法では、通信事業者が提供する移動体通信サービスを使用して、端末が情報を送信する。そのため、これらの方法では、混雑時に、移動体通信サービスにおいて輻輳が発生する可能性を助長してしまう。輻輳が発生した場合には、移動体通信サービスの通信品質が悪化し、また、混雑度の計測精度が低下する可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することを可能にする処理装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様において、処理装置は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信部と、前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力部とを備え、前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIM(Subscriber Identity Module)カードを搭載する。
【0008】
また、本発明の他の態様において、処理方法は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信し、前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力し、前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。
【0009】
また、本発明の他の態様において、処理プログラムは、コンピュータに、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信機能と、前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力機能とを実現させ、前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第一の実施形態の処理装置の構成例を示す図である。
図2】本発明の第一の実施形態の処理装置の動作例を示す図である。
図3】本発明の第二の実施形態の処理装置を含むシステムの構成例を示す図である。
図4】本発明の第二の実施形態の処理装置の構成例を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態の処理装置を含むシステムの動作例を示す図である。
図6】本発明の第二の実施形態の処理装置の動作例を示す図である。
図7】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。第一の実施の形態における処理装置10の具体的な一例が、後述する第二の実施の形態における処理装置20である。
【0013】
図1に本実施形態の処理装置10の構成例を示す。本実施形態の処理装置10は、受信部11および出力部12を含む。
【0014】
受信部11は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。
【0015】
出力部12は、端末数情報に基づいて、信号を出力する。この信号は、無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む。
【0016】
このように処理装置10を構成することによって、受信部11は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。出力部12は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になるので、無線通信回線で輻輳が発生する可能性を低減することができる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0017】
次に、図2に本実施形態の処理装置10の動作の例を示す。
【0018】
受信部11は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する(ステップS101)。出力部12は、端末数情報に基づいて、信号を出力する(ステップS102)。この信号は、無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む。
【0019】
処理装置10は、このように動作することによって、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。処理装置10は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になるので、無線通信回線で輻輳が発生する可能性を低減することができる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0020】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、処理装置10は、受信部11と出力部12とを含む。受信部11は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。出力部12は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0021】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態における処理装置20について説明する。
【0022】
まず、図3に本実施形態の処理装置20を含むシステムの構成例を示す。処理装置20は、EMS(Element Management System)70と互いに接続する。処理装置20に接続されるEMS70の数は一以上で任意である。また、処理装置20は、被制御装置60と互いに接続する。処理装置20に接続される被制御装置60の数は、一以上で任意である。EMS70は、基地局40と互いに接続する。EMS70に接続される基地局40の数は、一以上で任意である。
【0023】
処理装置20は、対象の領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。対象の領域は、たとえば、駅のプラットホームや、ショッピングモールなどである。なお、対象の領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を、以降、混雑情報信号という。
【0024】
処理装置20は、たとえば、混雑情報信号を被制御装置60へ出力する。また、処理装置20は、混雑情報信号を、対象の領域に存在する移動端末50-i(iは1以上n以下の整数)へ出力してもよい。対象の領域に存在する移動端末50-iは、対象の領域をセル範囲とする基地局40に接続している移動端末50-iである。
【0025】
処理装置20は、たとえば、鉄道会社のコントロールセンターなどに設置されているアプリケーションサーバであってもよい。
【0026】
移動端末50-iは、携帯電話など、無線通信が可能な端末である。移動端末50-iは、無線通信回線経由で基地局40に接続される。移動端末50-iと基地局40との間の無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。移動端末50-iと基地局40との間の無線通信回線を、以降、独自回線という。
【0027】
独自回線は、独自回線によるサービスの提供元の事業者、たとえば鉄道会社によって運用される。独自回線は、たとえば、ローカル5G(generation)による無線通信回線である。
【0028】
移動端末50-iは、独自回線を使用するためのSIMカードを搭載する。たとえば、移動端末50-iは、2枚のSIMカードを搭載することができる端末である。移動端末50-iは、独自回線を使用するためのSIMカードと、通信事業者による移動体通信サービスを使用するためのSIMカードとを搭載する。移動端末50-iは、独自回線と移動体通信サービスとを利用することができる。移動端末50-iは、独自回線と移動体通信サービスとを同時に利用可能であってもよいし、基地局40との送受信を行う場合に独自回線に切り替えてもよい。独自回線用のSIMカードは、サービス提供元の事業者によって、移動端末50-iの利用者に配布される。
【0029】
移動端末50-iは、基地局40と接続していない場合に、基地局40に向けて定期的に接続要求を送信する。
【0030】
基地局40は、独自回線を提供する。基地局40は、自身のセルに在圏する移動端末50-iの台数を計上する。また、基地局40は、自身のセルに在圏する移動端末50-iの台数を示す端末数情報を、EMS70へ送信する。
【0031】
基地局40は、対象の領域、たとえば、駅のプラットホームに設置される。また、基地局40のセルの大きさは、対象の領域を覆う程度に設定される。なお、一つのプラットホームに一つの基地局40が設置されていてもよい。また、一つのプラットホームが複数の対象領域に分割され、複数の対象領域の各々に基地局40が設置されていてもよい。
【0032】
EMS70は、一または二以上の複数の基地局40と情報を送受信する。また、EMS70は、処理装置20と情報を送受信する。EMS70は、独自回線のコアネットワークに含まれる。EMS70は、基地局40から受信した端末数情報を処理装置20へ送信する。
【0033】
被制御装置60は、対象の領域の人の混雑緩和のために制御される装置である。対象の領域が駅のプラットホームである場合、被制御装置60は、たとえば、プラットホームに設置されている電光掲示板やスピーカなどの情報出力装置であってもよい。また、被制御装置60は、対象の領域に向かう経路上にあるエスカレータであってもよい。また、被制御装置60は、対象の領域への入場を制御する自動改札機であってもよい。
【0034】
次に、図4に本実施形態の処理装置20の構成例を示す。本実施形態の処理装置20は、受信部21および出力部22を含む。出力部22は受信部21に接続されている。
【0035】
受信部21は、独自回線の基地局40に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。
【0036】
出力部22は、端末数情報に基づいて、信号(混雑情報信号)を出力する。信号は、無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む。出力部22は、たとえば、端末数情報と、独自回線用SIMカードの普及率とから、対象の領域に滞在している人数(滞在人数)を推定する。たとえば、出力部22は、端末数を普及率で割ることによって、滞在人数を推定することができる。そして、その人数に基づいて、混雑情報信号を出力する。
【0037】
より具体的には、たとえば、混雑情報信号は、駅のプラットホームに設置されている電光掲示板やスピーカなどの情報出力装置に対する制御指示を含む。この場合、情報出力装置が被制御装置60である。そして、出力部22は、対象領域の滞在人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、人で混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を情報出力装置に出力する。また、出力部22は、滞在人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑情報の出力の停止を指示する制御指示を情報出力装置に出力する。
【0038】
また、たとえば、混雑情報信号は、駅のプラットホームへ向かう経路上に設置されているエスカレータに対する制御指示を含む。この場合、エスカレータが被制御装置60である。そして、出力部22は、対象領域の滞在人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、プラットホームへの利用者の流入を軽減させるために、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示をエスカレータに出力する。また、出力部22は、滞在人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、エスカレータの移動速度を通常に戻すことを指示する制御指示をエスカレータに出力する。
【0039】
また、たとえば、混雑情報信号は、駅の自動改札機に対する制御指示を含む。この場合、自動改札機が被制御装置60である。そして、出力部22は、対象領域の滞在人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、プラットホームへの入場者数を軽減させるために、自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を自動改札機に出力する。また、出力部22は、滞在人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、自動改札機の開閉速度を通常に戻すことを指示する制御指示を自動改札機に出力する。
【0040】
また、たとえば、混雑情報信号は、基地局40に接続している移動端末50-iである在圏端末への通知を含む。そして、出力部22は、対象領域の滞在人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、人で混雑していることを示す混雑情報を含む通知を在圏端末に出力する。また、出力部22は、滞在人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す通知を在圏端末に出力する。
【0041】
このように処理装置20を構成することによって、受信部21は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。出力部22は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0042】
また、独自回線にローカル5Gによる無線通信を使用することによって、アクティブタグ等を使用する場合に比べて、対象領域(基地局40のセル)をより適切な大きさに設定することが可能になる。また、ローカル5Gでは多くの移動端末を基地局40に接続させることができるので、対象領域に存在する移動端末が多い場合にも本実施形態の処理装置20を使用するシステムを適用することが可能になる。
【0043】
次に、図5に、本実施形態の処理装置20を含むシステムの動作例を示す。また、図6に、本実施形態の処理装置20の動作例を示す。
【0044】
基地局40は、自身のセルに在圏する移動端末50-iの台数を計上する。また、基地局40は、自身のセルに在圏する移動端末50-iの台数を示す端末数情報を、EMS70へ送信する(図5のステップS201)。
【0045】
EMS70は、基地局40から受信した端末数情報を処理装置20へ送信する(ステップS202)。
【0046】
処理装置20は、端末数情報を受信する(図6のステップS301)。また、処理装置20は、端末数情報に基づいて、混雑情報信号を出力する。処理装置20は、たとえば、端末数情報と、独自回線用SIMカードの普及率とから、対象の領域に滞在している人数(滞在人数)を推定する。そして、その人数に基づいて、混雑情報信号を出力する。
【0047】
より具体的には、処理装置20は、対象領域の滞在人数が所定の第一の値より大きくなった場合に(ステップS302でYES)、混雑情報信号を出力する(ステップS303)。また、処理装置20は、滞在人数が所定の第二の値より小さくなった場合に(ステップS304でYES)、混雑情報信号を出力する(ステップS305)。
【0048】
混雑情報信号の出力先が被制御装置60である場合、ステップS303やステップS305において、処理装置20は、制御指示を含む混雑情報信号を被制御装置60へ出力する(図5のステップS203)。
【0049】
また、混雑情報信号の出力先が在圏端末である場合、処理装置20は、混雑に関する通知を含む混雑情報信号を、EMS70と基地局40とを介して、在圏端末へ出力する(ステップS204)。
【0050】
このように動作することによって、処理装置20は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。処理装置20は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0051】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、処理装置20は、受信部21と出力部22とを含む。受信部21は、無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する。無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線である。また、移動端末は、無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する。出力部22は、端末数情報に基づいて、人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する。これにより、移動体通信サービスとは独立して、人の混雑度を把握することが可能になる。そのため、対象領域が人で混雑している場合でも、対象領域の人の混雑度の把握をより安定して実現することが可能になる。
【0052】
また、本実施形態では、無線通信回線は、ローカル5Gによる回線であってもよい。この場合、対象領域をより適切な大きさに設定することが可能になる。また、対象領域に存在する移動端末が多い場合にも本実施形態の処理装置20を使用するシステムを適用することが可能になる。
【0053】
また、本実施形態では、移動端末は、さらに、移動体通信サービスの利用のための第二のSIMカードを搭載可能であってもよい。この場合、いわゆるデュアルSIM端末を移動端末として使用することができるので、無線通信回線を使用するためのSIMカードの普及率を向上することができる。
【0054】
また、本実施形態では、混雑情報信号は、情報出力装置に対する制御指示を含んでいてもよい。また、出力部22は、端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を情報出力装置に出力してもよい。また、出力部22は、人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑情報の出力の停止を指示する制御指示を情報出力装置に出力してもよい。この場合、混雑情報によって混雑を緩和するように人が行動することが見込まれるので、所定領域の人の混雑を緩和できる可能性が向上する。
【0055】
また、本実施形態では、混雑情報信号は、エスカレータに対する制御指示を含んでいてもよい。また、出力部22は、端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示をエスカレータに出力してもよい。また、出力部22は、人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、移動速度を通常に戻すことを指示する制御指示を前記エスカレータに出力してもよい。この場合、混雑時に所定領域に流入する人の人数を減らすことができるので、所定領域の人の混雑を緩和できる可能性が向上する。
【0056】
また、本実施形態では、混雑情報信号は、自動改札機に対する制御指示を含んでいてもよい。出力部22は、端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を自動改札機に出力してもよい。また、出力部22は、人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、開閉速度を通常に戻すことを指示する制御指示を自動改札機に出力してもよい。この場合、混雑時に所定領域に流入する人の人数を減らすことができるので、所定領域の人の混雑を緩和できる可能性が向上する。
【0057】
また、本実施形態では、混雑情報信号は、基地局に接続している移動端末である在圏端末への通知を含んでいてもよい。また、出力部22は、端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報を含む通知を在圏端末に出力してもよい。また、出力部22は、人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す通知を在圏端末に出力してもよい。この場合、混雑時に所定領域に流入する人の人数を減らすことができるので、所定領域の人の混雑を緩和できる可能性が向上する。
【0058】
また、出力部22は、端末数情報とSIMカードの普及率とに基づいて、人数を推定してもよい。この場合、所定領域の滞在人数を推定することができる。
【0059】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における処理装置(10、20)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、処理装置は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、処理装置は、専用の装置として実現してもよい。また、処理装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0060】
図7は、本発明の各実施形態の処理装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0061】
たとえば、図1の受信部11は、入出力インタフェース92で実現することが可能である。また、図1の出力部12は、演算装置93や入出力インタフェース92で実現することが可能である。
【0062】
通信インタフェース91は、各実施形態の処理装置が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、処理装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0063】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0064】
演算装置93は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0065】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0066】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0067】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
【0068】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0069】
本発明の各実施形態は、たとえば、図7に例示した情報処理装置90により処理装置を構成し、この処理装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0070】
この場合、処理装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、処理装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0071】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、処理装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して処理装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0072】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0073】
(付記1)
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信部と、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力部と
を備え、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する
処理装置。
【0074】
(付記2)
前記無線通信回線は、ローカル5Gによる回線である
付記1に記載の処理装置。
【0075】
(付記3)
前記移動端末は、さらに、前記移動体通信サービスの利用のための第二のSIMカードを搭載可能である
付記1または付記2に記載の処理装置。
【0076】
(付記4)
前記信号は、情報出力装置に対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を前記情報出力装置に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記混雑情報の出力の停止を指示する前記制御指示を前記情報出力装置に出力する
付記1から付記3のいずれかに記載の処理装置。
【0077】
(付記5)
前記信号は、エスカレータに対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示を前記エスカレータに出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記移動速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記エスカレータに出力する
付記1から付記3のいずれかに記載の処理装置。
【0078】
(付記6)
前記信号は、自動改札機に対する制御指示を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、前記自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、前記自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を前記自動改札機に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記開閉速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記自動改札機に出力する
付記1から付記3のいずれかに記載の処理装置。
【0079】
(付記7)
前記信号は、前記基地局に接続している前記移動端末である在圏端末への通知を含み、
前記出力部は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報を含む前記通知を前記在圏端末に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す前記通知を前記在圏端末に出力する
付記1から付記3のいずれかに記載の処理装置。
【0080】
(付記8)
前記出力部は、前記端末数情報と前記SIMカードの普及率とに基づいて、前記人数を推定する
付記4から付記7のいずれかに記載の処理装置。
【0081】
(付記9)
付記1から付記8のいずれかに記載の処理装置と、
前記基地局と
を含むシステム。
【0082】
(付記10)
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信し、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力し、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する
処理方法。
【0083】
(付記11)
前記無線通信回線は、ローカル5Gによる回線である
付記10に記載の処理方法。
【0084】
(付記12)
前記移動端末は、さらに、前記移動体通信サービスの利用のための第二のSIMカードを搭載可能である
付記10または付記11に記載の処理方法。
【0085】
(付記13)
前記信号は、情報出力装置に対する制御指示を含み、
前記処理方法は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を前記情報出力装置に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記混雑情報の出力の停止を指示する前記制御指示を前記情報出力装置に出力する
付記10から付記12のいずれかに記載の処理方法。
【0086】
(付記14)
前記信号は、エスカレータに対する制御指示を含み、
前記処理方法は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示を前記エスカレータに出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記移動速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記エスカレータに出力する
付記10から付記12のいずれかに記載の処理方法。
【0087】
(付記15)
前記信号は、自動改札機に対する制御指示を含み、
前記処理方法は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、前記自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、前記自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を前記自動改札機に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記開閉速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記自動改札機に出力する
付記10から付記12のいずれかに記載の処理方法。
【0088】
(付記16)
前記信号は、前記基地局に接続している前記移動端末である在圏端末への通知を含み、
前記処理方法は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報を含む前記通知を前記在圏端末に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す前記通知を前記在圏端末に出力する
付記10から付記12のいずれかに記載の処理方法。
【0089】
(付記17)
前記端末数情報と前記SIMカードの普及率とに基づいて、前記人数を推定する
付記13から付記16のいずれかに記載の処理方法。
【0090】
(付記18)
コンピュータに、
無線通信回線の基地局に接続している移動端末の数を示す端末数情報を受信する受信機能と、
前記端末数情報に基づいて、前記無線通信回線が提供されている領域の人の混雑緩和のための情報を含む信号を出力する出力機能と
を実現させ、
前記無線通信回線は、通信事業者による移動体通信サービスとは独立した回線であり、
前記移動端末は、前記無線通信回線を使用するためのSIMカードを搭載する
処理プログラム。
【0091】
(付記19)
前記無線通信回線は、ローカル5Gによる回線である
付記18に記載の処理プログラム。
【0092】
(付記20)
前記移動端末は、さらに、前記移動体通信サービスの利用のための第二のSIMカードを搭載可能である
付記18または付記19に記載の処理プログラム。
【0093】
(付記21)
前記信号は、情報出力装置に対する制御指示を含み、
前記出力機能は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報の出力を指示する制御指示を前記情報出力装置に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記混雑情報の出力の停止を指示する前記制御指示を前記情報出力装置に出力する
付記18から付記20のいずれかに記載の処理プログラム。
【0094】
(付記22)
前記信号は、エスカレータに対する制御指示を含み、
前記出力機能は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、エスカレータの移動速度を遅くすることを指示する制御指示を前記エスカレータに出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記移動速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記エスカレータに出力する
付記18から付記20のいずれかに記載の処理プログラム。
【0095】
(付記23)
前記信号は、自動改札機に対する制御指示を含み、
前記出力機能は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、前記自動改札機の開閉速度を遅くすること、または、前記自動改札機を閉じたままにすることを指示する制御指示を前記自動改札機に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、前記開閉速度を通常に戻すことを指示する前記制御指示を前記自動改札機に出力する
付記18から付記20のいずれかに記載の処理プログラム。
【0096】
(付記24)
前記信号は、前記基地局に接続している前記移動端末である在圏端末への通知を含み、
前記出力機能は、
前記端末数情報に基づく人数が所定の第一の値より大きくなった場合に、混雑していることを示す混雑情報を含む前記通知を前記在圏端末に出力し、
前記人数が所定の第二の値より小さくなった場合に、混雑が解消したことを示す前記通知を前記在圏端末に出力する
付記18から付記20のいずれかに記載の処理プログラム。
【0097】
(付記25)
前記出力機能は、前記端末数情報と前記SIMカードの普及率とに基づいて、前記人数を推定する
付記21から付記24のいずれかに記載の処理プログラム。
【0098】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0099】
10、20 処理装置
11、21 受信部
12、22 出力部
40 基地局
50-i 移動端末
60 被制御装置
70 EMS
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7