(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022179922
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】システム、検索支援方法、および検索支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9535 20190101AFI20221129BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20221129BHJP
G06F 16/955 20190101ALI20221129BHJP
G06F 16/954 20190101ALI20221129BHJP
【FI】
G06F16/9535
G06F13/00 540E
G06F16/955
G06F16/954
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086734
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】豊 美玲
【テーマコード(参考)】
5B084
5B175
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA12
5B084AA26
5B084AB20
5B084AB32
5B084BB01
5B084CA12
5B084CE04
5B084CE12
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5B175FA03
5B175HA01
5B175JC05
(57)【要約】
【課題】 利用者が意図しない検索結果の数の減少を図る。
【解決手段】 特定部101は、端末装置の属性の値別に、属性の値と、当該属性の値の時に端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、検索要求を受け付けた時の端末装置の属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。抽出部102は、キーワードに応じた検索結果から、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する。表示制御部103は、抽出されたサイトをキーワードに応じた検索結果として表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する特定手段と、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する抽出手段と、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる表示制御手段と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記属性は、前記端末装置のバッテリの残量、前記端末装置の位置、前記端末装置に接続される他の装置、前記端末装置が用いる通信の電気通信事業者、前記端末装置のオペレーティングシステム、前記端末装置が前記各サイトへのアクセス時にダウンロードしたファイルの種類、および前記端末装置の前記各サイトへのアクセスの直前の操作の少なくともいずれかである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記属性の値と前記各カテゴリの情報と前記割合とを関連付けた情報は、第1情報と、第2情報と、を含み、
前記第1情報は、前記端末装置が前記各サイトにアクセスした時の時刻に関する第1属性の値別に、前記第1属性の値と、前記各カテゴリの情報と、前記割合とを関連付けた情報であり、
前記第2情報は、前記端末装置が前記各サイトにアクセスした時の前記端末装置に関する第2属性の値別に、前記第2属性の値と、前記各カテゴリの情報と、前記割合とを関連付けた情報であり、
前記特定手段は、前記第1情報および前記第2情報を参照して、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記第1属性の値に関連付けられた各カテゴリ、および前記第2属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該第1属性の値および前記各カテゴリの情報に関連付けられた割合と、当該第2属性の値および前記各カテゴリの情報に関連付けられた割合と、の合計値が前記所定の条件を満たすカテゴリを特定する、
請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記端末装置、
を備え、
前記端末装置は、前記第2情報を記憶する記憶手段、前記特定手段、前記抽出手段、前記表示制御手段を備える、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定し、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出し、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる、
検索支援方法。
【請求項6】
コンピュータに、
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する処理と、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する処理と、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる処理と、
を実行させる検索支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者がWebブラウザを使って、検索したいワードを検索する技術がある。この際、Webブラウザは、検索エンジンを用いてそのワードに対応する情報を、検索結果として表示させる。
【0003】
また、例えば、特許文献1には、検索による利用者の趣味趣向を収集し、趣味趣向の分析結果を利用者に対する広告表示に応用する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、検索エンジンで単語を検索する際、利用者が意図しないような検索結果が表示されることがある。
【0006】
本開示の目的の一例は、利用者が意図しない検索結果の数の減少を図ることができるシステムなどを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様におけるシステムは、端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する特定手段と、前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する抽出手段と、抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる表示制御手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様における検索支援方法は、端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定し、前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出し、抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる。
【0009】
本開示の一態様における検索支援プログラムは、コンピュータに、端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する処理と、前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する処理と、抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、利用者が意図しない検索結果の数の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1にかかるシステムの一構成例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1にかかるシステムによる具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図3】実施の形態2にかかるシステムの一例を示す説明図である。
【
図4】実施の形態2にかかるシステムにおける各装置が有するデータおよび各装置が実行するプログラムの一例を示す説明図である。
【
図5】実施の形態2にかかる端末装置の一構成例を示すブロック図である。
【
図6】実施の形態2にかかるサービスサーバの一構成例を示すブロック図である。
【
図7】実施の態2にかかるデータベースサーバの一構成例を示すブロック図である。
【
図8A】ID対応表の一例を示す説明図(その1)である。
【
図8B】ID対応表の一例を示す説明図(その2)である。
【
図8C】ID対応表の一例を示す説明図(その3)である。
【
図9A】カウントDBの一例を示す説明図(その1)である。
【
図9B】カウントDBの一例を示す説明図(その2)である。
【
図10A】ユーザプロファイルの一例を示す説明図(その1)である。
【
図10B】ユーザプロファイルの一例を示す説明図(その2)である。
【
図10C】ユーザプロファイルの一例を示す説明図(その3)である。
【
図10D】ユーザプロファイルの一例を示す説明図(その4)である。
【
図10E】ユーザプロファイルの一例を示す説明図(その5)である。
【
図11】グローバルプロファイルDBのグローバルユーザプロファイルの一例を示す説明図である。
【
図13】訪問率の算出の処理例を示す説明図である。
【
図14】システムにおける検索の具体的な処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図15】システムにおける検索の具体的な処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【
図16】コンピュータ装置のハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して、本開示にかかるシステム、情報処理装置、検索支援方法、検索支援プログラム、および検索支援プログラムを記録する記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。ただし、図面は本開示の実施の形態における構成を概略的に表している。更に以下に記載される本開示の実施の形態は一例であり、その本質を同一とする範囲において適宜変更可能である。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるシステムの一構成例を示すブロック図である。システム1は、特定部101と、抽出部102と、表示制御部103と、を有する。
【0014】
例えば、図示しない記憶部は、端末装置の属性の値別に、属性の値と、属性の値の時に端末装置がアクセスした各サイトの各カテゴリの情報と、各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を記憶する。ここでのサイトとは、例えば、Webサイトである。端末装置は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット型の装置など特に限定されない。例えば、アクセス時の属性は、アクセス時の時刻に関する属性およびアクセス時の端末装置に関する属性の少なくともいずれかである。アクセス時の端末装置に関する属性は、例えば、端末装置の電池残量、端末装置の位置、端末装置に接続される他の装置、端末装置が用いる通信の電気通信事業者、端末装置のオペレーティングシステム、端末装置がサイトへのアクセス時にダウンロードしたファイルの種類、および端末装置のサイトへのアクセスの直前の操作の少なくともいずれかである。
【0015】
カテゴリの情報は、カテゴリを示す情報である。具体的に、カテゴリの情報は、カテゴリを識別可能な識別情報であってもよい。カテゴリを識別可能な識別情報とは、カテゴリの名前、カテゴリの識別子などであってもよい。ここでのカテゴリは、特に限定されない。カテゴリは、各サイトに割り当てられたカテゴリである。例えば、カテゴリは、サイトの運営者や管理者などによって割り当てられる。カテゴリは、例えば、飲食店、料理レシピなどのように大別されてもよい。
【0016】
時刻に関する属性が時間帯である場合の例を用いて記憶部の記憶例を説明する。属性が時間帯の場合、属性の値としては、例えば、時間帯の値、もしくは時間帯を示す識別子である。記憶部は、2時から3時の間の第1時間帯について、第1時間帯と、端末装置が第1時間帯にアクセスしたサイトのカテゴリの情報と、このカテゴリに属するサイトへのアクセスの割合と、を関連付けて記憶する。説明の容易化のために、カテゴリとして、「料理レシピ」と「飲食店」の2つを例に挙げる。端末装置が、第1時間帯にカテゴリ「料理レシピ」に属するサイトと、第1時間帯にカテゴリ「飲食店」に属するサイトと、の両方にアクセスした場合を例に挙げる。この場合、記憶部は、第1時間帯と、カテゴリ「料理レシピ」と、端末装置が第1時間帯にカテゴリ「料理レシピ」に属するサイトへアクセスした割合と、を関連付けて記憶する。さらに、記憶部は、第1時間帯と、カテゴリ「飲食店」と、第1時間帯にカテゴリ「飲食店」に属するサイトへ端末装置がアクセスした割合と、を記憶する。ここでは、第1時間帯に「料理レシピ」に属するサイトへアクセスした割合を10%とする。第1時間帯にカテゴリ「飲食店」に属するサイトへアクセスした割合を90%とする。
【0017】
また、例えば、記憶部は、4時から5時の間の第2時間帯について、第2時間帯の情報と、端末装置が第2時間帯にアクセスした各サイトの各カテゴリの情報と、このカテゴリに属するサイトへのアクセスの割合と、を関連付けて記憶する。端末装置が、第2時間帯にカテゴリ「料理レシピ」に属せるサイトと、第2時間帯にカテゴリ「飲食店」に属せるサイトと、の両方にアクセスした場合を例に挙げる。この場合、記憶部は、第2時間帯と、カテゴリ「料理レシピ」と、端末装置が第2時間帯にカテゴリ「料理レシピ」に属するサイトへアクセスした割合と、を記憶する。さらに、記憶部は、第2時間帯と、カテゴリ「飲食店」と、端末装置が第2時間帯にカテゴリ「飲食店」に属するサイトへアクセスした割合と、を関連付けて記憶する。ここでは、第2時間帯に「料理レシピ」に属するサイトへアクセスした割合を70%とする。第2時間帯にカテゴリ「飲食店」に属するサイトへアクセスした割合を30%とする。
【0018】
特定部101は、端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、記憶部に記憶された情報を参照して、検索要求を受け付けた時の端末装置の属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。所定の条件は、特に限定されない。所定の条件は、例えば、閾値以上であることを条件としてもよい。所定の条件は、割合が、高い順に所定数以内であることを条件としてもよい。
【0019】
そして、抽出部102は、キーワードに応じた検索結果から、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する。キーワードに応じた検索結果は、検索エンジンなどによって検索された結果である。表示制御部103は、抽出されたサイトを端末装置に表示させる。
【0020】
前述の属性が時間帯の場合および記憶部の記憶例を用いて特定部101および抽出部102の処理の一例を説明する。例えば、利用者が入力したキーワードを「牛丼」とする。検索要求を受け付けた時の端末装置の時間帯の情報が、第1時間帯を示す場合、特定部101は、記憶部を参照して、検索要求時を受け付けた時の端末装置の属性の値に関連付けられたカテゴリおよび割合を取得する。すなわち、特定部101は、第1時間帯に関連付けられたカテゴリ「料理レシピ」および割合「10%」と、第1時間帯に関連付けられたカテゴリ「飲食店」および割合「90%」と、を取得する。そして、特定部101は、カテゴリ「料理レシピ」と「飲食店」から、割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。所定の条件が、閾値(例えば、50%以上)である場合、特定部101は、カテゴリ「飲食店」を特定する。
【0021】
そして、抽出部102は、キーワードに応じた検索結果から、カテゴリ「飲食店」に属するサイトを抽出する。これにより、牛丼を提供する飲食店のサイトなどが抽出される。表示制御部103は、抽出されたサイトを検索結果として端末装置に表示させる。
【0022】
一方、検索要求を受け付けた時の端末装置の属性の値が、第2時間帯を示す場合、特定部101は、記憶部を参照して、検索要求時を受け付けた時の端末装置の属性の値に関連付けられたカテゴリおよび割合を取得する。すなわち、特定部101は、第2時間帯に関連付けられたカテゴリ「料理レシピ」および割合「70%」と、第2時間帯に関連付けられたカテゴリ「飲食店」および割合「30%」と、を取得する。そして、特定部101は、カテゴリ「料理レシピ」および「飲食店」から、割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。所定の条件が閾値以上(例えば、50%以上)である場合、特定部101は、カテゴリ「料理レシピ」を特定する。
【0023】
そして、抽出部102は、キーワードに応じた検索結果から、カテゴリ「料理レシピ」に属するサイトを抽出する。これにより、牛丼の料理レシピのサイトなどが抽出される。表示制御部103は、抽出されたサイトを検索結果として端末装置に表示させる。
【0024】
図2は、実施の形態1にかかるシステム1による具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。特定部101は、キーワードの検索要求を受け付けると、記憶部を参照して、検索要求時の端末装置の属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する(ステップS101)。
【0025】
抽出部102は、キーワードに応じた検索結果から、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する(ステップS102)。キーワードに応じた検索結果は、検索エンジンなどによって検索された結果である。表示制御部103は、抽出されたサイトを検索結果として端末装置に表示させる(ステップS103)。
【0026】
つぎに、実施の形態1の効果を説明する。システム1は、検索要求を受け付けた時の端末装置の属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。そして、システム1は、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する。これにより、システム1は、利用者の過去のアクセス時の属性の値においてアクセスの割合が高いようなカテゴリに属するサイトを検索結果として提供することができる。したがって、利用者が意図しない検索結果の数を減少させることができる。
【0027】
実施の形態1については上述した例に限られず、種々変更可能である。例えば、各機能部は、1台の装置(情報処理装置)によって実現されてもよい。または、各機能部は、複数の装置によって実現されてもよい。例えば、特定部101と抽出部102と表示制御部103とが第1の装置によって実現され、記憶部は、第2の装置によって実現されてもよい。
【0028】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施の形態2の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0029】
図3は、実施の形態2にかかるシステムの一例を示す説明図である。システム2は、端末装置20と、サービスサーバ21と、データベースサーバ22と、を有する。端末装置20と、サービスサーバ21と、データベースサーバ22とは、通信ネットワーク23を介して接続される。
【0030】
端末装置20(情報処理装置)は、例えば、利用者が操作可能な装置である。例えば、端末装置20は、Webブラウザによって表示される検索のキーワードの入力欄に対する、利用者の操作入力を受け付ける。すなわち、端末装置20は、例えば、入力装置、出力装置、入出力装置を有する。端末装置20は、PC、スマートフォン、タブレット型の装置など特に限定されない。端末装置20は、アクセスの時刻に関する属性(第1属性)以外の属性(第2属性)の情報に対応するプロファイルを記憶するユーザプロファイル(第2情報)を有する。
【0031】
サービスサーバ21は、検索エンジンのサービスサーバ21である。サービスサーバ21は、端末装置20上で実行されるWebブラウザを介して、利用者によって入力された検索のキーワードを取得する。そして、サービスサーバ21は、キーワードに応じた検索を行う。ここでの検索方法については、特に限定されない。
【0032】
データベースサーバ22は、利用者によるアクセスの履歴情報であるカウントDBおよびアクセスの時刻に関する属性の値に対応するプロファイルを記憶するグローバルプロファイルDB(第1情報)を有する。
【0033】
図4は、実施の形態2にかかるシステム2における各装置が有するデータおよび各装置が実行するプログラムの一例を示す説明図である。
図4において、端末装置20は、例えば、Webブラウザ2001を実行する。Webブラウザ2001は、端末装置20の記憶装置にプライベートプロファイル2003を記憶する。また、Webブラウザ2001は、Webサイトのカテゴリの訪問率(割合)を算出するためのアクセス計算プログラム2002を実行する。アクセス計算プログラム2002は、所定の時刻、所定の間隔などで実行される。所定の時刻は、12時、0時など、特に限定されない。所定の時刻に限らず、毎週土曜日のように所定の曜日、毎月1日などのように所定の日付などであってもよい。所定の間隔は、12時間、24時間など、特に限定されない。利用者の検索頻度に応じて、所定の間隔、所定の時刻などは、異なってもよいし、利用者によって指定されてもよい。サービスサーバ21は、検索エンジン2011を実行する。
【0034】
データベースサーバ22は、前述の通り、グローバルプロファイルDB2022と、カウントDB2023と、を有する。データベースサーバ22は、利用者別に、時刻に関する属性の値についてのカテゴリの訪問率(割合)を算出するためのアクセス計算プログラム2021を実行する。アクセス計算プログラム2021は、所定の時刻、所定の間隔などで実行される。所定の時刻および所定の間隔は、前述と同じである。グローバルプロファイルDB2022は、実施の形態1で説明した記憶部に記憶された情報である。グローバルプロファイルDB2022とカウントDB2023とは図面を用いて後述する。
【0035】
サービスサーバ21とデータベースサーバ22とは、端末装置20から見てインターネット上にある。なお、
図4において、インターネットは、インターネットzである。
【0036】
まず、各装置のブロック図の一例を示したあとに、各種データの一例について説明する。なお、ブロック図に示す各機能部の詳細な説明は、各種データの説明の後に行う。
【0037】
図5は、実施の形態2にかかる端末装置20の一構成例を示すブロック図である。端末装置20は、受付部204と、要求部205と、取得部206と、特定部201と、抽出部202と、表示制御部203と、登録部207と、履歴取得部208と、算出部209と、更新部210と、を有する。
【0038】
特定部201、抽出部202、表示制御部203は、それぞれ実施の形態1で説明した特定部101、抽出部102、表示制御部103の機能を基本機能として有する。
【0039】
また、端末装置20は、第2情報として、プライベートプロファイル2003を有する。プライベートプロファイル2003は、実施の形態1で説明した記憶部に記憶された情報である。端末装置20は、ID(IDentifier)対応表2004を有する。プライベートプロファイル2003とID対応表2004は図面を用いて後述する。
【0040】
図6は、実施の形態2にかかるサービスサーバ21の一構成例を示すブロック図である。サービスサーバ21は、検索部211と、取得部212と、送信部213と、を有する。
【0041】
図7は、実施の態2にかかるデータベースサーバ22の一構成例を示すブロック図である。データベースサーバ22は、取得部221と、送信部222と、履歴取得部223と、算出部224と、更新部225と、を有する。また、データベースサーバ22は、グローバルプロファイルDB2022(第1情報)と、カウントDB2023と、を有する。
【0042】
つぎに、端末装置20が有するID対応表2004について
図8Aから
図8Cを用いて説明する。
図8Aから
図8Cは、ID対応表2004の一例を示す説明図である。なお、
図8Aから
図8Cに示すID対応表2004は、一つのファイルであるが、説明の都合上、複数に分けて図示している。ID対応表2004は、属性ごとに、属性値のIDと属性値との対応関係を示す。具体的に、ID対応表2004は、属性と、属性値のID、属性値を対応付けて記憶する。
【0043】
図8Aにおいて、属性は、端末装置20のバッテリ(電池)残量、サイトのアクセス時の端末装置20に接続されたデバイス(
図8Aの接続デバイス)、サイトのアクセス時の位置である。また、
図8Bにおいて、属性は、端末装置20の通信事業会社(
図8Bのキャリア)、端末装置20のOS(Operating System)である。また、
図8Cにおいて、属性は、サイトのアクセス時にダウンロードしたファイルの拡張子(
図8Cのダウンロードファイルの拡張子)、サイトのアクセス直前の操作、などがあげられる。ここでの端末装置20は、利用者がWebブラウザ2001を使って検索を行っている装置である。なお、異なる複数の端末装置20において、Webブラウザ2001の各情報(例えば、ユーザプロファイル)を同期させていてもよい。
【0044】
例えば、属性値のIDは、属性の値を識別する識別子である。属性値は、属性値のIDに対応する属性の値である。
【0045】
図8Aにおいて、例えば、属性がバッテリ残量の場合、属性値は、多、中、小の3段階に区別される。なお、属性がバッテリ残量の場合、属性値のIDをバッテリ残量IDと呼ぶ。多は、バッテリ残量の割合が100%-71%である。属性値が多の場合、バッテリ残量IDは、1である。中は、バッテリ残量の割合が70%-21%である。属性値が中の場合、バッテリ残量IDは2である。小は、バッテリ残量の割合が20%-1%である。属性値が小の場合、バッテリ残量IDは3である。
【0046】
図8Aにおいて、例えば、属性が接続デバイスの場合、属性値は、接続される機器の名称、なし、などである。なお、属性が接続デバイスの場合、属性値のIDを接続デバイスIDと呼ぶ。属性値が、周辺機器の場合、接続デバイスIDは、機器の型番であってもよい。例えば、
図8Aにおいて、周辺機器Xの場合、xxxx-xxxxxが接続デバイスIDである。また、
図8Aにおいて、属性値が、なしの場合、接続デバイスIDは、1である。
【0047】
例えば、属性が位置の場合、属性値は、具体的な地域の名称である。属性が位置の場合、属性値のIDを位置IDと呼ぶ。そして、位置IDは、各地域の名称に対応付けた番号である。
図8Aにおいて、例えば、属性値がXxx区の場合、位置IDは1である。属性値がAaa区の場合、位置IDは2である。属性値がNnn区の場合、位置IDは5である。
【0048】
例えば、属性がキャリアの場合、属性値は、会社の名称、なし、などである。なお、属性がキャリアの場合、属性値のIDをキャリアIDと呼ぶ。キャリアIDは、会社の名称に対応付けた番号である。
図8Bにおいて、例えば、属性値がなしの場合、キャリアIDは1である。属性値がB社の場合、キャリアIDは2である。属性値がC社の場合、キャリアIDは3である。
【0049】
例えば、属性がOSの場合、属性値は、OSの名称である。属性がOSの場合、属性値のIDをOSIDと呼ぶ。OSIDは、OSの名称に対応付けた番号である。
図8Bにおいて、属性値がOS Aの場合、OSIDは1である。属性値がOS Bの場合、OSIDは2である。
【0050】
例えば、属性がダウンロードファイルの拡張子の場合、属性値は、拡張子の名称である。属性がダウンロードファイルの拡張子の場合、属性値のIDをダウンロードファイルIDと呼ぶ。ダウンロードファイルIDは、拡張子の名称に対応付けた番号である、
図8Bにおいて、属性値がPDFの場合、ダウンロードファイルIDは1である、属性値がZipの場合、ダウンロードファイルIDは2である。また、属性値がExeの場合、ダウンロードファイルIDが6である。
【0051】
例えば、属性が直前操作の場合、属性値は、直前操作の名称である。属性が直前操作の場合、属性値のIDを直前操作IDと呼ぶ。例えば、
図8Cにおいて、属性値がデバイス起動の場合、直前操作IDは1である。属性値がアプリ操作Aの場合、直前操作IDは2である。属性値がアプリ操作Bの場合、直前操作IDは3である。
【0052】
例えば、属性がサイト閲覧時間の場合、属性値は、具体的な時間、もしくは時間の範囲である。属性がサイト閲覧時間の場合、属性値のIDをサイト閲覧時間IDと呼ぶ。例えば、
図8Cにおいて、属性値が30sec(second)以下の場合、サイト閲覧時間IDは4である。属性値が1min(minute)以上3min(minutes)以下の場合、サイト閲覧時間IDは7である。属性値が3min以上5sec以下の場合、サイト閲覧時間IDは8である。
【0053】
属性値は、私的な情報の場合がある。このため、カウントDB2023などにアクセス履歴を記憶する際に属性値そのものを記憶させずに、IDを記憶させる。ID対応表2004は、利用者の端末装置20などに個別に管理される。したがって、ID対応表2004は、利用者によって異なっていてもよい。
【0054】
ID対応表2004は、前述の情報の一部を含まなくてもよい。また、ID対応表2004は、前述の情報以外の情報を含んでもよい。
【0055】
図9Aおよび
図9Bは、カウントDB2023の一記憶例を示す説明図である。なお、
図9Aおよび
図9Bに示すカウントDB2023は、一つのファイルであるが、説明の都合上、複数に分けて図示している。
【0056】
図9Aおよび
図9Bに示すように、カウントDB2023は、利用者別に、アクセスの履歴を記憶する。カウントDB2023は、ユーザ管理ID、時間ID、バッテリ残量ID、接続デバイスID、位置ID、キャリアID、OSID、ダウンロードファイルID、直前操作ID、検索を通さないアクセス、閲覧時間ID、およびWebサイトのカテゴリを対応付けて記憶する。これらの各フィールドに設定された一連の情報(横方向)が、カウントDB2023の1つのレコードとして管理される。すなわち、
図9Aおよび
図9Bは、横方向につながっている。なお、理解の容易化のために、
図9Bにもユーザ管理IDを示しているが、実際には、カウントDB2023にユーザ管理IDのフィールドは1つあればよい。例えば、あらかじめ登録されたユーザ管理IDによるサイトへのアクセスが行われると、各フィールドに情報が設定された新たなレコードがカウントDB2023に登録される。
【0057】
ユーザ管理IDは、利用者を識別する識別子である。ユーザ管理IDは、利用者別に、アクセスの履歴を記憶するために用いられる。時間IDは、アクセス時の時刻に関する情報を識別する識別子である。ここでは、アクセス時の時刻に関する情報として、時間帯を用いる。このため、時間IDは、時間帯を識別する識別子である。例えば、時間IDが2の場合、12時台を示すこととする。
【0058】
バッテリ残量ID、接続デバイスID、位置ID、キャリアID、OSID、ダウンロードファイルID、直前操作ID、および閲覧時間IDは、
図9Aおよび
図9Bにおいて、ID対応表2004を用いて説明した通りである。
【0059】
図9Aおよび
図9Bにおいて、検索を通さないアクセスとは、検索を行わずに直接Webサイトにアクセスしたか否かを示す。例えば、検索を行わずに直接Webサイトにアクセスされていない場合、検索を通さないアクセスのフィールドには、その旨を示す識別子である「‐」が設定されてもよい。一方、検索を行わずに直接Webサイトにアクセスされた場合、検索を通さないアクセスのフィールドには、その旨を示す識別子である「1」が設定されてもよい。
図9Aおよび
図9BにおけるWebサイトのカテゴリは、Webサイトのカテゴリの名称である。
図9Aおよび
図9BにおけるWebサイトのカテゴリは、カテゴリの識別子であってもよい。
図9Bにおいて、カウントDB2023には、カテゴリとしては、C1、C2などが登録されている。例えば、C1が、カテゴリ「飲食店」、C2が、カテゴリ「料理レシピ」などであってもよい。
【0060】
図10Aから
図10Eは、ユーザプロファイルの一例を示す説明図である。なお、
図10Aから
図10Eに示すユーザプロファイルは、一つのファイルであるが、説明の都合上、複数に分けて図示している。ユーザプロファイルは、属性、属性値のID、カテゴリ、および訪問率を対応付けて記憶する。ユーザプロファイルにおける属性は、接続デバイス、過去の位置、バッテリ残量、キャリア、OS、ダウンロードファイル、直前操作、検索を通さないWebサイトアクセス履歴、Webサイト閲覧時間などである。属性値のIDは、上述したID対応表2004の各IDである。ただし、検索を通さないアクセス履歴については、属性値のIDがないため、ユーザプロファイルは、属性、カテゴリ、および訪問率を対応付けて記憶する。
図10Aから
図10Eにおいて、カテゴリは、前述の通り、各サイトに割り当てられたカテゴリの情報である。訪問率は、カテゴリに対する訪問率である。
【0061】
ここで、ユーザプロファイルには、属性または属性値のIDごとに、訪問率が高い順に、所定数以下のカテゴリが登録されている。所定数については特に限定されない、所定数は、属性別に異なっていてもよい。例えば、
図10Aに示すように、属性が接続デバイスの場合、属性値のIDが1については、所定数が3であり、ユーザプロファイルには、訪問率が高い順に、カテゴリとして、C6、C9、C2が登録されている。なお、接続デバイスのIDが1の場合、ID対応表2004によれば、接続デバイスはない。
【0062】
図11は、グローバルプロファイルDB2022のグローバルユーザプロファイルの一例を示す説明図である。グローバルプロファイルDB2022は、利用者別に、グローバルユーザプロファイル2024を記憶する。
図11において、グローバルプロファイルDB2022は、複数のグローバルユーザプロファイル2024-01~2024-nを有する。なお、以降の説明において、グローバルプロファイルDB2022内のグローバルユーザプロファイル2024を特定しない場合、単にグローバルユーザプロファイル2024と表す。グローバルユーザプロファイル2024は、アクセス時の時刻に関する第1属性の値別に、第1属性の値と、カテゴリの情報と、カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けて記憶する。ここで、第1属性として、時間帯を例に挙げて説明する。具体的に、グローバルユーザプロファイル2024は、ユーザ管理ID、時間ID、カテゴリ、および訪問率を対応付けて記憶する。ユーザ管理IDは、前述の通り、利用者を識別する識別子である。時間IDは、前述の通り、時間帯を識別する識別子である。カテゴリは、前述の通り、各サイトに割り当てられたカテゴリの情報である。訪問率は、カテゴリに対する訪問率(割合)である。
【0063】
[事前の処理]
まず、利用者は、システム2の利用を開始する前に、自身のユーザアカウントを作成する。これにより、利用者には、ユーザ管理番号が割り当てられる。以降の説明において、Webブラウザ2001は、ユーザ管理番号を用いてログインしている状態である。
【0064】
[検索の処理]
つぎに、検索時の処理について前述の各ブロック図に示す機能部を、
図12を用いて説明する。
図12は、検索の処理例を示す説明図である。まず、端末装置20の受付部204は、利用者の操作によるキーワードの検索要求を受け付ける(ステップS201)。具体的に、受付部204は、Webブラウザ2001の検索キーワードの入力欄に対して、入力装置を介して入力されたキーワードの入力を受け付ける。
【0065】
要求部205は、サービスサーバ21(検索エンジン2011)に対してWebブラウザ2001を介して受け付けたキーワードの検索を要求する(ステップS202)。この検索要求には、ユーザ管理番号を含む。
【0066】
サービスサーバ21の検索部211は、要求されたキーワードの検索を行う。この際、サービスサーバ21の取得部212は、要求元のユーザ管理番号を基に、グローバルプロファイルDB2022から、グローバルプロファイルを取得する。具体的に、取得部212は、データベースサーバ22に対して、検索時の時刻に対応する時間帯(属性の値)に対応付けられたカテゴリおよび訪問率の取得を要求する(ステップS203)。データベースサーバ22の取得部221は、検索時の時刻に対応する時間帯(属性の値)に対応付けられたカテゴリおよび訪問率を読み出す。なお、取得部221は、時間帯に対応付けられたカテゴリが複数あれば、カテゴリごとに訪問率を取得する。そして、データベースサーバ22の送信部222は、サービスサーバ21に対して、取得結果を送信する(ステップS204)。
【0067】
つぎに、サービスサーバ21の取得部212は、送信部213は、検索部211による検索結果と、取得部212による取得結果とを検索要求の要求元に送信する(ステップS205)。
【0068】
つぎに、端末装置20の取得部206は、プライベートプロファイル2003から、属性別に、属性の値に対応付けられたカテゴリおよび訪問率を取得する。
【0069】
特定部201は、プライベートプロファイル2003およびグローバルプロファイルDB2022を参照して、検索要求時の端末装置20の各属性の値に関連付けられた各カテゴリの情報から、各訪問率の合計値が所定の条件を満たすカテゴリの情報を特定する。ここで、特定部201がグローバルプロファイルDB2022を参照するとは、検索エンジン2011からの送信された取得結果を参照することである。
【0070】
より具体的に、特定部201は、カテゴリ別に、訪問率を合計する。そして、特定部201は、合計値が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。説明の簡略化のために、時刻に関する属性である時間帯と、端末装置20に関する属性であるバッテリ残量および接続デバイスと、を用いて、特定部201に特定方法をより詳細に説明する。例えば、時間帯が12時台、バッテリ残量が多、接続デバイスがなしの場合を例に挙げる。なお、プライベートプロファイル2003およびグローバルプロファイルDB2022に訪問率の登録がない場合、訪問率は0%とする。
【0071】
例えば、グローバルプロファイルDB2022によると、時間帯が12時台の場合、カテゴリはC1とC2が登録されてあり、訪問率はそれぞれ60%と20%である。プライベートプロファイル2003によると、バッテリ残量が多の場合、カテゴリはC1、C2、およびC3が登録されてあり、訪問率はそれぞれ10%、8%、6%である。プライベートプロファイル2003によると、接続デバイスがなしの場合、カテゴリはC6、C9、およびC2が登録されてあり、訪問率はそれぞれ10%、7%、5%である。そして、特定部201は、カテゴリ別に、訪問率を合計する。
【0072】
C1の訪問率の合計値=60%+10%+0%=70%
C2の訪問率の合計値=20%+8%+5%=33%
C3の訪問率の合計値=0%+6%+0%=6%
C6の訪問率の合計値=0%+0%+10%=10%
C9の訪問率の合計値=0%+0%+7%=7%
【0073】
そして、特定部201は、合計値が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。所定の条件は、前述の通り、特に限定されない。例えば、所定の条件とは、合計値が最も大きいことである。所定の条件とは、合計値が閾値以上であることであってもよい。所定の条件とは、合計値が大きい順に所定の数以内であってもよい。所定の数は、特に限定されない。例えば、所定の条件は、合計値が閾値以上であってもよい。ここで、例えば、特定部201は、合計値が30%以上のカテゴリを特定することとする。これにより、特定部201は、C1とC2とを特定する。
【0074】
そして、抽出部202は、キーワードに応じた検索結果から、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する。前述の例において、抽出部202は、キーワードに応じた検索結果から、C1に該当するサイトとC2に該当するサイトを抽出する。ここで、抽出部202は、所定数以内のサイトを抽出するようにしてもよい。所定数は、特に限定されない。所定数は、利用者によって指定されてもよい。なお、抽出部202は、訪問率の合計値が高いカテゴリ順に、所定数以内のサイトを抽出してもよい。前述の例では、カテゴリとしてC1とC2とが特定されたが、所定数が100である場合に、検索結果にC1に属するサイトの数が100以上ある場合、抽出部202は、C2に属するサイトを抽出しなくてもよい。
【0075】
表示制御部203は、抽出されたサイトを検索結果として表示させる。具体的に、表示制御部203は、表示装置に、抽出されたサイトのリストを表示させる(ステップS206)。
【0076】
なお、特定部201は、訪問率の平均値によってカテゴリを特定してもよい。例えば、特定部201は、訪問率の合計値を属性の数で除算することにより、平均値を求める。そして、特定部201は、平均値が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。所定の条件とは、平均値が最も大きいことである。所定の条件とは、平均値が大きい順に所定の数以内であってもよい。所定の条件とは、平均値が閾値以上であることであってもよい。また、訪問率の平均値に限らず、訪問率の最頻値、訪問率の中央値などの統計量が用いられてもよい。
【0077】
このように、端末装置20の属性や検索時の属性などを考慮して、利用者の検索状況に応じたサイトを検索結果として表示させることができる。
【0078】
また、登録部207は、検索時またはアクセス時の各属性の値に対応するIDをID対応表2004から取得する。そして、登録部207は、表示された検索結果から利用者の操作によってアクセスされたWebサイトのカテゴリおよび各属性の値に対応するIDを、ユーザ管理番号に対応付けてカウントDB2023に登録する。このように、IDを用いることで、私的な情報が漏洩するのを抑制することができる。
【0079】
[訪問率の算出]
つぎに、訪問率の算出について
図13を用いて説明する。
図13は、訪問率の算出の処理例を示す説明図である。アクセス計算プログラム2002が実行されることにより、プライベートプロファイル2003の訪問率が更新される。例えば、アクセス計算プログラム2002は、所定の時刻や所定の間隔ごとに実行される。
【0080】
端末装置20のアクセス計算プログラム2002は、履歴取得部208と算出部209と更新部210との各機能がコーディングされてある。履歴取得部208は、カウントDB2023から、ユーザ管理番号に対応するアクセス履歴を取得する(ステップS214およびステップS215)。端末装置20の算出部209は、カウントDB2023から、端末装置20に関する属性別に、訪問率を算出する。例えば、算出部209は、以下の式によって訪問率を算出する。
【0081】
訪問率=属性の値およびカテゴリにおけるアクセス回数/属性の値における合計のアクセス回数
【0082】
バッテリ残量が多の場合を例に挙げると、算出部209は、バッテリ残量が多の場合にアクセスされたサイトが属するカテゴリ別に、カテゴリに属するサイトのアクセス回数を、バッテリ残量が他の場合における合計のアクセス回数で除算することにより、訪問率を算出する。
【0083】
そして、更新部210は、算出された訪問率によって、プライベートプロファイル2003の訪問率を更新する(ステップS216)。
【0084】
また、同様に、データベースサーバ22のアクセス計算プログラム2021が実行されることにより、グローバルプロファイルDB2022の訪問率が更新される。例えば、アクセス計算プログラム2021は、所定の時刻や所定の間隔ごとに実行される。
【0085】
データベースサーバ22のアクセス計算プログラム2021は、履歴取得部223と算出部224と更新部225との各機能がコーディングされてある。履歴取得部223は、カウントDB2023から、ユーザ管理番号に対応するアクセス履歴を取得する(ステップS211およびステップS212)。データベースサーバ22の算出部224は、カウントDB2023から、アクセス時の時刻に関する属性(時間帯)別に、訪問率を算出する。例えば、算出部224は、以下の式によって訪問率を算出する。
【0086】
訪問率=時間帯およびカテゴリにおけるアクセス回数/時間帯における合計のアクセス回数
例えば、14時台の場合、算出部224は、14時台においてアクセスされたサイトのカテゴリ別に、そのカテゴリにおけるアクセス回数を、14時台における合計のアクセス回数で除算することにより、訪問率を算出する。
【0087】
そして、更新部225は、算出された訪問率によって、グローバルプロファイルDB2022に含まれるユーザ管理番号に対応するグローバルプロファイルの訪問率を更新する(ステップS213)。
【0088】
(検索の処理手順)
図14および
図15は、システム2における検索の具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、端末装置20の受付部204は、キーワードの入力を受け付ける(ステップS221)。つぎに、要求部205は、サービスサーバ21に対して、検索要求を送信する(ステップS222)。
【0089】
サービスサーバ21の検索部211は、キーワードを基に、検索を行う。サービスサーバ21の取得部212は、サービスサーバ21に対して、検索時の時間帯に対応付けられたカテゴリおよび訪問率の取得を要求する(ステップS223)。
【0090】
データベースサーバ22の取得部221は、検索時の時間帯に対応付けられたカテゴリおよび訪問率を取得する(ステップS225)。そして、送信部222は、取得結果を送信する(ステップS226)。
【0091】
サービスサーバ21の送信部222は、検索結果および取得結果を送信する(ステップS227)。
【0092】
端末装置20の取得部206は、プライベートプロファイル2003から、端末装置20の検索時の各属性の値に関連付けられたカテゴリおよび訪問率を取得する(ステップS228)。端末装置20の特定部201は、カテゴリ別に、訪問率の合計値を算出する(ステップS229)。特定部201は、合計値が所定の条件に合致するカテゴリを特定する(ステップS230)。
【0093】
抽出部202は、サービスサーバ21による検索結果から、特定されたカテゴリに属するサイトを抽出する(ステップS231)。そして、表示制御部203は、抽出されたサイトを、検索結果として、表示させる(ステップS232)。
【0094】
つぎに、実施の形態2の効果について説明する。異なる複数の属性がある場合、属性別に、属性の値と、カテゴリと、訪問率と、を対応付けてプライベートプロファイル2003に記憶しておき、端末装置20は、検索時における属性の値に対応付けられたカテゴリおよび訪問率に基づいて、カテゴリ別の訪問率の合計値が所定の条件を満たすカテゴリを特定する。これにより、利用者のプロファイルに応じて、検索結果をより絞り込むことができる。したがって、端末装置20は、利用者が意図しない検索結果の数の減少を図ることができる。なお、訪問率の合計値に限らず、訪問率の平均値などの統計量が用いられても、同様の効果を得ることができる。
【0095】
また、端末装置20の属性の値は、私的な情報である。このため、異なる複数の属性がある場合、端末装置20の属性の値に対応付けられたカテゴリおよび訪問率は、端末装置20のプライベートプロファイル2003に記憶させる。これにより、私的な情報の漏洩を抑止することができる。そして、時刻に関する属性の値に対応付けられたカテゴリおよび訪問率は、データベースサーバ22のグローバルプロファイルDB2022に記憶させてもよい。
【0096】
また、実施の形態2については上述した例に限られず、種々変更可能である。例えば、端末装置20が有する各機能部が、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。また、端末装置20が有する各機能部の一部が、サービスサーバ21によって実現されてもよい。以上で、各実施の形態の説明を終了する。
【0097】
(コンピュータ装置)
つぎに、実施の形態2で説明した端末装置20、各種サーバなどの各装置をコンピュータ装置で実現した場合のハードウェア構成例について説明する。
図16は、コンピュータ装置のハードウェア構成例を示す説明図である。例えば、実施の形態2で説明した端末装置20などの装置の一部又は全部は、例えば
図16に示すようなコンピュータ装置30とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。
【0098】
コンピュータ装置30は、例えば、プロセッサ301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、記憶装置304と、通信インターフェース305と、入出力インターフェース306と、を有する。各構成部は、バス307を介してそれぞれ接続される。
【0099】
プロセッサ301は、コンピュータ装置30の全体を制御する。プロセッサ301は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などが挙げられる。コンピュータ装置30は、記憶部として、ROM302、RAM303および記憶装置304などを有する。記憶装置304は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。例えば、記憶装置304はOSのプログラム、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。または、ROM302は、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。そして、RAM303は、プロセッサ301のワークエリアとして使用される。プログラムとしては、アクセス計算プログラム2002、アクセス計算プログラム2021などがある。また、プログラムとしては、実施の形態1,2で説明した各機能部をコーディングしたプログラム(例えば、検索支援プログラムなど)がある。検索支援プログラムは、アクセス計算プログラム2002、アクセス計算プログラム2021を有していてもよい。
【0100】
また、プロセッサ301は、記憶装置304、ROM302などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ301は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ301は、通信ネットワーク33を介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ301は、コンピュータ装置30の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ301は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0101】
通信インターフェース305は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワーク33に接続される。これにより、コンピュータ装置30は、通信ネットワーク33を介して外部の装置や外部のコンピュータに接続される。通信インターフェース305は、通信ネットワーク33とコンピュータ装置30の内部とのインターフェースを司る。そして、通信インターフェース305は、外部の装置や外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
【0102】
また、入出力インターフェース306は、入力装置、出力装置、および入出力装置の少なくともいずれかに接続される。接続方法は、無線であってもよいし、有線であってもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが挙げられる。出力装置は、例えば、表示装置、点灯装置、音声を出力するスピーカなどが挙げられる。また、入出力装置は、タッチパネルディスプレイなどが挙げられる。なお、入力装置、出力装置、および入出力装置などは、コンピュータ装置30に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0103】
図16に示すコンピュータ装置30のハードウェア構成は一例である。コンピュータ装置30は、
図16に示す一部の構成要素を有していなくてもよい。コンピュータ装置30は、
図16に示す以外の構成要素を有していてもよい。コンピュータ装置30は、図示しない装置を有していてもよい。例えば、コンピュータ装置30は、撮像装置としてカメラを有していてもよい。また、コンピュータ装置30は、各種センサなどを有していてもよい。例えば、コンピュータ装置30は、ドライブ装置などを有してもよい。そして、プロセッサ301は、ドライブ装置などに装着された記録媒体からRAM303にプログラムやデータを読み出してもよい。記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
【0104】
以上で、各装置のハードウェア構成例の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、システムは、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0105】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、システムの一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、システムの一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0106】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0107】
各実施の形態で説明した方法(検索支援方法)は、コンピュータ装置が実行することにより実現される。また、方法(検索支援方法)は、予め用意されたプログラム(検索支援プログラムなど)をコンピュータ装置が実行することにより実現される。各実施の形態で説明したプログラムは、HDD、SSD、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、本プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワーク33を介して配布されてもよい。
【0108】
以上説明した、各実施の形態におけるシステムの各構成要素は、
図16に示すコンピュータ装置30のように、その機能をハードウェア的に実現されてもよい。または、各構成要素は、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアで実現されてもよい。
【0109】
以上、各実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。各開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本開示は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0110】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施の形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0111】
(付記1)
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する特定手段と、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する抽出手段と、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる表示制御手段と、
を備えるシステム。
【0112】
(付記2)
前記属性は、前記端末装置のバッテリの残量、前記端末装置の位置、前記端末装置に接続される他の装置、前記端末装置が用いる通信の電気通信事業者、前記端末装置のオペレーティングシステム、前記端末装置が前記各サイトへのアクセス時にダウンロードしたファイルの種類、および前記端末装置の前記各サイトへのアクセスの直前の操作の少なくともいずれかである、
付記1に記載のシステム。
【0113】
(付記3)
前記属性の値と前記各カテゴリの情報と前記割合とを関連付けた情報は、第1情報と、第2情報と、を含み、
前記第1情報は、前記端末装置が前記各サイトにアクセスした時の時刻に関する第1属性の値別に、前記第1属性の値と、前記各カテゴリの情報と、前記割合とを関連付けた情報であり、
前記第2情報は、前記端末装置が前記各サイトにアクセスした時の前記端末装置に関する第2属性の値別に、前記第2属性の値と、前記各カテゴリの情報と、前記割合とを関連付けた情報であり、
前記特定手段は、前記第1情報および前記第2情報を参照して、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記第1属性の値に関連付けられた各カテゴリ、および前記第2属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該第1属性の値および前記各カテゴリの情報に関連付けられた割合と、当該第2属性の値および前記各カテゴリの情報に関連付けられた割合と、の合計値が前記所定の条件を満たすカテゴリを特定する、
付記1または2に記載のシステム。
【0114】
(付記4)
前記端末装置、
を備え、
前記端末装置は、前記第2情報を記憶する記憶手段、前記特定手段、前記抽出手段、前記表示制御手段を備える、
付記3に記載のシステム。
【0115】
(付記5)
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けて記憶する記憶手段を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると、前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定し、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出し、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる、
検索支援方法。
【0116】
(付記6)
コンピュータに、
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けて記憶する記憶手段を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する処理と、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する処理と、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる処理と、
を実行させる検索支援プログラム。
【0117】
(付記7)
コンピュータに、
端末装置の属性の値別に、前記属性の値と、当該属性の値の時に前記端末装置がアクセスした各サイトが属する各カテゴリの情報と、前記各カテゴリに属するサイトへのアクセスの割合とを関連付けた情報を参照して、前記端末装置がキーワードの検索要求を受け付けると前記検索要求を受け付けた時の前記端末装置の前記属性の値に関連付けられた各カテゴリから、当該属性の値および当該各カテゴリの情報に関連付けられた割合が所定の条件を満たすカテゴリを特定する処理と、
前記キーワードに応じた検索結果から、特定された前記カテゴリに属するサイトを抽出する処理と、
抽出された前記サイトを前記キーワードに応じた検索結果として表示させる処理と、
を実行させる検索支援プログラムを記録する、前記コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【符号の説明】
【0118】
1 システム
2 システム
20 端末装置
21 サービスサーバ
22 データベースサーバ
23 通信ネットワーク
30 コンピュータ装置
33 通信ネットワーク
101 特定部
102 抽出部
103 表示制御部
201 特定部
202 抽出部
203 表示制御部
204 受付部
205 要求部
206 取得部
207 登録部
208 履歴取得部
209 算出部
210 更新部
211 検索部
212 取得部
213 送信部
221 取得部
222 送信部
223 履歴取得部
224 算出部
225 更新部
2001 Webブラウザ
2002 アクセス計算プログラム
2003 プライベートプロファイル
2004 ID対応表
2011 検索エンジン
2021 アクセス計算プログラム
2024 グローバルユーザプロファイル