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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180044
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】乗員撮像装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/04 20060101AFI20221129BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
B60R11/04
H04N5/225 700
H04N5/225 600
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086939
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】山下 智也
【テーマコード(参考)】
3D020
5C122
【Fターム(参考)】
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC02
3D020BD03
3D020BD05
5C122DA14
5C122EA54
5C122EA57
5C122FC00
5C122GE01
5C122GE06
5C122GE11
5C122GE14
5C122GE17
5C122GE18
5C122GE19
5C122GG07
5C122GG17
(57)【要約】
【課題】搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高め、カメラによる適切な撮像を担保する。
【解決手段】乗員を撮像する乗員撮像装置1は、乗員を撮像するカメラ部2と、光を乗員に照射する照明部3と、カメラ部と照明部とを着脱可能に接続するインタフェース部4と、を備える。カメラ部、照明部及びインタフェース部は、互いに独立して分離しており、表示デバイスに統合されて電子制御装置と共に乗員監視モニタとして構成可能であると共に、表示デバイスに統合されずに単体製品として構成可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員を撮像する乗員撮像装置であって、
前記乗員を撮像するカメラ部(2)と、
光を前記乗員に照射する照明部(3)と、
前記カメラ部と前記照明部とを着脱可能に接続するインタフェース部(4)と、を備え、
前記カメラ部、前記照明部及び前記インタフェース部は、互いに独立して分離しており、表示デバイスに統合されて電子制御装置と共に乗員監視モニタとして構成可能であると共に、前記表示デバイスに統合されずに単体製品として構成可能である乗員撮像装置。
【請求項2】
前記カメラ部、前記照明部及び前記インタフェース部が前記表示デバイスに統合されて電子制御装置と共に乗員監視モニタとして構成される場合に、前記インタフェース部の前記電子制御装置側のインタフェースを変更可能である請求項1に記載した乗員撮像装置。
【請求項3】
前記カメラ部は、フレキシブルに変形可能な接続部材により前記インタフェース部に対して着脱可能な接続される請求項1又は2に記載した乗員撮像装置。
【請求項4】
前記照明部は、フレキシブルに変形可能な接続部材により前記インタフェース部に対して着脱可能な接続される請求項1から3の何れか一項に記載した乗員撮像装置。
【請求項5】
前記カメラ部は、イメージセンサ(6)を備え、
前記イメージセンサを駆動するカメラ駆動回路は、前記インタフェース部又は前記電子制御装置に設けられる請求項1から4の何れか一項に記載した乗員撮像装置。
【請求項6】
前記照明部は、光源(10a,10b)を備え、
前記光源を駆動する照明駆動回路は、前記インタフェース部又は前記電子制御装置に設けられる請求項1から5の何れか一項に記載した乗員撮像装置。
【請求項7】
前記カメラ部、前記照明部及び前記インタフェース部が前記表示デバイスに統合されずに単体製品として構成される場合に、前記カメラ部と前記照明部とが別々のケースに収容されている請求項1から6の何れか一項に記載した乗員撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドライバの状態を監視するシステムとしてドライバ監視モニタが供されている。ドライバ監視モニタは、例えばカメラの撮像方向が運転席側に向けられた姿勢でインスツルメントパネルの上面に配置される。ドライバ監視モニタは、光源から光が照射されたドライバの顔をカメラにより撮像し、その撮像した顔画像を解析してドライバの状態を監視する。ドライバ監視モニタは、顔画像から例えば脇見、閉眼、眠気、体位等を判定し、その判定結果を例えば自動運転を制御する電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)等に逐次出力する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-38471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライバ監視モニタの構成要素の一つである乗員撮像装置は、カメラモジュール基板上に、イメージセンサを含むカメラ部、イメージセンサを駆動するカメラ駆動回路、LED、LEDを駆動するLED駆動回路、IC、コネクタ等の各種部品が実装され、カメラモジュール基板がケース内に収容され、カメラモジュールASSYとして製品化されていた。カメラモジュール基板がケース内に収容されている構成では、車両内の意匠との一体感を持たせることができず、車両デザインに影響が出てしまうという課題がある。そのため、カメラモジュール基板がケース内に収容されずにセンターインフォメーションディスプレイ(以下、CID(Center Information Display)と称する)やメータパネルや電子ミラー等の表示デバイスに直接組み込まれる構成が実現されつつある。
【0005】
しかしながら、多数の各種部品が実装されているカメラモジュール基板が表示デバイスに直接組み込まれる構成では、以下に示す不具合がある。即ち、意匠面にカメラモジュール基板が直接配置される場合、カメラ部の光軸を撮像面に向けると、意匠面とカメラ部の前面とが平行にならない場合があるので、意匠面とカメラ部の前面との間で角度差が生じる可能性がある。その際にカメラモジュール基板の基板面積が大きいと、搭載エリアの体積が大きくなる。又、カメラ部とLEDとが同一基板上に実装されているので、意匠によってはLEDから投じられた光が意匠面に反射して反射光がカメラ部に入射される可能性がある。そうなると、カメラ部による適切な撮像を担保することができない。更に、カメラ部及びLEDを搭載する搭載エリアによって必要となる搭載スペースが異なるので、搭載エリア毎にカメラモジュール基板をカスタマイズする必要がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高めることができ、カメラ部による適切な撮像を担保することができる乗員撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、乗員を撮像するカメラ部(2)と、光を乗員に照射する照明部(3)と、カメラ部と照明部とを着脱可能に接続するインタフェース部(4)と、を備える。カメラ部、照明部及びインタフェース部は、互いに独立して分離しており、表示デバイスに統合されて電子制御装置と共に乗員監視モニタを構成可能であると共に、表示デバイスに統合されずに単体製品として構成可能である。
【0008】
カメラ部、照明部及びインタフェース部が互いに独立して分離していることで、表示デバイスに統合されて電子制御装置と共に乗員監視モニタとして構成される場合でも、カメラ部及び照明部の搭載エリアを任意とすることができ、搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高めることができる。又、照明部から投じられた光が意匠面に反射して反射光がカメラ部に入射される可能性を排除することができ、カメラ部による適切な撮像を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態を示し、カメラ部、照明部及びインタフェース部を示す図
図2】表示デバイスに統合される態様を示す図
図3】機能ブロック図
図4】単体製品として構成される態様を示す図
図5】カメラ部及び照明部がカメラモジュール基板に実装されている態様を示す図
図6】第2実施形態を示し、単体製品として構成される態様を示す図
図7】第3実施形態を示し、単体製品として構成される態様を示す図
図8】第4実施形態を示し、単体製品として構成される態様を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、幾つかの実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す各実施形態において、先行する実施形態で説明した内容に対応する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略することがある。
【0011】
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、乗員撮像装置1は、ドライバの状態を監視するドライバステータスモニタ(登録商標)(以下、DSM(Driver Status Monitor)と称する)の構成要素の一つである。DSMは、光源により光が照射されたドライバの顔をカメラにより撮像し、その撮像した顔画像を解析してドライバの状態を監視する。DSMは、顔画像から例えば脇見、閉眼、眠気、体位等を判定し、その判定結果を例えば自動運転を制御するECU等に逐次出力する。
【0012】
図1に示すように、乗員撮像装置1は、構成部品として、ドライバを撮像するカメラ部2と、近赤外をドライバに照射する照明部3と、インタフェース部4とを備える。カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4は、互いに独立して分離している。カメラ部2は、カメラ基板5の表面側にイメージセンサ6が実装されていると共に裏面側に通信コネクタ7が実装されて構成されている。通信コネクタ7にはフレキシブル基板8が接続されている。尚、フレキシブル基板8に代えてリジッドフレキシブル基板を用いても良く、通信コネクタ7が省かれる構成でも良い。
【0013】
照明部3は、LED基板9の表面側に2個のLED10a,10b(光源に相当する)が実装されていると共に裏面側に電源コネクタ11が実装されて構成されている。電源コネクタ11には電源線12a,12bが接続されている。尚、LEDの個数は2個に限らず、1個や3個以上でも良い。光源としてLEDを例示しているが、例えば垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等を用いても良い。電源線12a,12bに代えてフレキシブル基板やリジッドフレキシブル基板を用いても良い。
【0014】
インタフェース部4は、インタフェース基板13の表面側にフレキシブル基板8を着脱可能な通信コネクタ14と、電源線12a,12bを着脱可能な電源コネクタ15とが実装されて構成されている。フレキシブル基板8が通信コネクタ14に接続されている状態でカメラ部2とインタフェース部4とがデータ通信可能となる。又、フレキシブル基板8がフレキシブルに変形可能な接続部材であって変形されることで、インタフェース部4に対するカメラ部2の搭載エリアが任意となる。電源線12a,12bが電源コネクタ15に接続されている状態でインタフェース部4から照明部3への電源の供給が可能となる。又、電源線12a,12bがフレキシブルに変形可能な接続部材であって変形されることで、インタフェース部4に対する照明部3の搭載エリアが任意となる。
【0015】
カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4は、表示デバイスに統合されてECUと共に乗員監視モニタとして構成可能であると共に、表示デバイスに統合されずに単体製品として構成可能である。以下、表示デバイスに統合される態様、表示デバイスに統合されずに単体製品として構成される態様について説明する。
【0016】
例えば表示デバイスとしてセンターインフォメーションディスプレイ(以下、CID(Center Information Display)と称する)に統合される態様では、図2に示すように、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4は、CIDのケース16内に収容されている。この場合、図3に示すように、インタフェース基板13にはLED駆動回路17(照明駆動回路に相当する)と、表示デバイス回路18とが実装されている。表示デバイス回路18は、イメージセンサ6を駆動して動作を制御するカメラ周辺回路18a(カメラ駆動回路に相当する)と、CIDの動作を制御する制御回路とを含む。
【0017】
ECUに搭載されているECU基板19の電源コネクタ20とインタフェース基板13の電源コネクタ21とが電源線22a,22bを介して接続されることで、ECU19の電源回路23から電源線22a,22bを介してインタフェース基板13のLED駆動回路17に電源が供給され、LED駆動回路17から電源線12a,12bを介してLED基板9のLED10a,10bに電源が供給される。又、ECU基板19の通信コネクタ24とインタフェース基板13の通信コネクタ25とがデータ通信線26を介して接続されることで、イメージセンサ6により撮像された撮像データがフレキシブル基板8を介して表示デバイス回路18に送信され、表示デバイス回路18からデータ通信線26を介してECU19のIC27に送信される。
【0018】
IC27は、SoC(System-On-a-Chip)から構成されており、車両用ソフトウェア28と、認識ソフトウェア29とを含む。認識ソフトウェア29は、イメージセンサ6により撮像された撮像データから顔画像を認識して解析するソフトウェアである。車両用ソフトウェア28は、車両制御を行うソフトウェアであり、顔画像の解析結果に基づいて車両制御を行うソフトウェアも含む。図3では、インタフェース基板13にLED駆動回路17が実装されている構成を例示したが、ECU基板19にLED駆動回路17が実装されていても良い。又、ECU基板19に電源回路23が実装されている構成を例示したが、インタフェース基板13に電源回路23が実装されていても良い。
【0019】
このようにカメラ部2、照明部3及びインタフェース部4がCIDに統合されている対態様では、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4が互いに独立して分離しているので、カメラ部2及び照明部3の搭載エリアを任意とすることができ、搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高めることができる。又、照明部3から投じられた光が意匠面に反射して反射光がカメラ部2に入射される可能性を排除することができ、カメラ部2による適切な撮像を担保することができる。尚、以上は、CIDに統合される場合を例示したが、メータパネルや電子ミラー等の他の表示デバイスに統合される場合も同様である。
【0020】
一方、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4が表示デバイスに統合されずに単体製品として構成される態様では、図4に示すように、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4は、カメラモジュールのケース30内に収容されている。この場合、ケース30には電源コネクタ31及び通信コネクタ32が取り付けられており、電源線12a,12bが電源コネクタ31に接続されていることで、外部から電源線12a,12bを介してLED10a,10bに電源が供給される。又、インタフェース基板13が通信コネクタ32に接続されていることで、イメージセンサ6により撮像された撮像データがフレキシブル基板8を介してインタフェース基板13に送信され、インタフェース基板13から外部に送信される。
【0021】
このように上記した構成では、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4を共通化し、表示デバイスに統合すること及び単体製品として構成することの両方を実現することができる。即ち、図5に示すように、イメージセンサ33とLED34a,34bがカメラモジュール基板35に実装されている従来構成とは異なり、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4が互いに独立して分離していることで、上記したようにカメラ部2及び照明部3の搭載エリアを任意とすることができる。
【0022】
以上に説明したように第1実施形態によれば、次に示す作用効果を得ることができる。
乗員撮像装置1において、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4が互いに独立して分離していることで、例えばCIDに統合されてECUと共に乗員監視モニタとして構成される場合に、カメラ部2及び照明部3の搭載エリアを任意とすることができ、搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高めることができる。又、照明部3から投じられた光が意匠面に反射して反射光がカメラ部2に入射される可能性を排除することができ、カメラ部2による適切な撮像を担保することができる。
【0023】
インタフェース基板13に実装されている電源コネクタ21、通信コネクタ25及び表示デバイス回路18を任意に変更することで、カメラ部2及び照明部3を変更せずに、製品の仕様を任意に変更することができる。
【0024】
表示デバイス回路18がインタフェース基板13に実装されていることで、カメラ部2の構成を簡素化して小型化することができる。カメラ部2を小型化することで、イメージセンサ6の光軸の自由度を高めることができる。LED駆動回路17がインタフェース基板13に実装されていることで、照明部3の構成を簡素化して小型化することができる。照明部3を小型化することで、LED10a,10bの光軸の自由度を高めることができる。
【0025】
(第2実施形態)
第2実施形態について図6を参照して説明する。第1実施形態は、カメラ部2、照明部3及びインタフェース部4がカメラモジュールのケース30内に収容されている構成であるが、第2実施形態は、カメラ部2及びインタフェース部4と、照明部3とが分離されている構成である。
【0026】
カメラ部2及びインタフェース部4は、カメラモジュールのケース41内に収容されている。照明部3は、照明モジュールのケース42内に収容されている。カメラ部2と照明部3とが同一のケース30内に収容されている第1実施形態では、カメラ部2と照明部3との位置関係が同一のケース30内に限られる。これに対し、カメラ部2がケース41内に収容され、照明部3がケース42内に収容され、カメラ部2と照明部3とが別々のケース41,42内に収容されていることで、カメラ部2と照明部3との位置関係の制約を排除することができる。
【0027】
(第3実施形態)
第3実施形態について図7を参照して説明する。第1実施形態は、ドライバだけを監視する構成であるが、第3実施形態は、ドライバ及びパッセンジャの両方を監視する構成である。
【0028】
カメラ部2、ドライバ側照明部51、パッセンジャ側照明部52及びインタフェース部4がカメラモジュールのケース53内に収容されている。ドライバ側照明部51は、LED基板54の表面側に2個のLED55a,55bが実装されていると共に裏面側に電源コネクタ56が実装されて構成されている。電源コネクタ56には電源線57a,57bが接続されている。パッセンジャ側照明部52は、LED基板58の表面側に2個のLED59a,59bが実装されていると共に裏面側に電源コネクタ60が実装されて構成されている。電源コネクタ60には電源線61a,61bが接続されている。ドライバ側照明部51のLED55a,55bの光軸及びパッセンジャ側照明部52のLED59a,59bの光軸は、それぞれイメージセンサ6の光軸に対して外側に傾いている。
【0029】
上記した構成では、ドライバ及びパッセンジャの両方を監視する構成においても、カメラ部2、ドライバ側照明部51、パッセンジャ側照明部52及びインタフェース部4が互いに独立して分離していることで、例えばCIDに統合されてECUと共に乗員監視モニタとして構成される場合に、カメラ部2、ドライバ側照明部51及びパッセンジャ側照明部52の搭載エリアを任意とすることができ、搭載エリアの体積の増大を抑えると共に自由度を高めることができる。又、ドライバ側照明部51及びパッセンジャ側照明部52から投じられた光が意匠面に反射して反射光がカメラ部2に入射される可能性を排除することができ、カメラ部2による適切な撮像を担保することができる。
【0030】
(第4実施形態)
第4実施形態について図8を参照して説明する。第4実施形態は、カメラ部2及びインタフェース部4と、ドライバ側照明部51と、パッセンジャ側照明部52とが分離されている構成である。
【0031】
カメラ部2及びインタフェース部4は、カメラモジュールのケース71内に収容されている。ドライバ側照明部51は、ドライバ側照明モジュールのケース72内に収容されている。パッセンジャ側照明部52は、パッセンジャ側照明モジュールのケース73内に収容されている。カメラ部2とドライバ側照明部51とパッセンジャ側照明部52とが同一のケース53内に収容されている第3実施形態では、カメラ部2とドライバ側照明部51とパッセンジャ側照明部52との位置関係が同一のケース53内に限られる。これに対し、カメラ部2がケース71内に収容され、ドライバ側照明部51がドライバ側照明モジュールのケース72内に収容され、パッセンジャ側照明部52がパッセンジャ側照明モジュールのケース73内に収容され、カメラ部2とドライバ側照明部51とパッセンジャ側照明部52とが別々のケース71~73に収容されていることで、カメラ部2とドライバ側照明部51とパッセンジャ側照明部52との位置関係の制約を排除することができる。
【0032】
(その他の実施形態)
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、或いはそれ以下を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0033】
図面中、1は乗員撮像装置、2はカメラ部、3は照明部、4はインタフェース部、6はイメージセンサ、10a,10bはLED(光源)、17はLED駆動回路(照明駆動回路)、18aはカメラ周辺回路(カメラ駆動回路)である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8