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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180049
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】シール機能付き蓋構造
(51)【国際特許分類】
   F02M 37/00 20060101AFI20221129BHJP
   B60K 15/05 20060101ALI20221129BHJP
   F02M 37/10 20060101ALI20221129BHJP
   F01P 11/00 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
F02M37/00 301Q
B60K15/05 A
F02M37/00 301J
F02M37/10 B
F01P11/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086951
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000229737
【氏名又は名称】日本ピラー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】南原 翔平
(72)【発明者】
【氏名】田邉 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】飯田 俊英
(72)【発明者】
【氏名】大西 健士
(72)【発明者】
【氏名】能登路 裕
【テーマコード(参考)】
3D038
【Fターム(参考)】
3D038CA22
3D038CC15
(57)【要約】
【課題】蓋と別部材であるOリングまたはゴムシートのようなシール部材を不要としても、タンクの気密性を確保する。
【解決手段】シール機能付き蓋構造10は、タンクの一部であって開口穴12を有するネック部11と、開口穴12を閉じる蓋20とを有する。前記タンクは、開口穴12が中央に形成されている筒状の前記ネック部11と、ネック部11に沿って環状に設けられネック部11から開口穴12の中心線Cに平行な方向に突出する凸条16とを有する。蓋20は、開口穴12を覆う板状部21と、板状部21に環状に設けられ凸条16が嵌る凹溝22と、板状部21をネック部11に取り付ける固定部23とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンクの一部であって開口穴を有するネック部と、前記開口穴を閉じる蓋と、を有するシール機能付き蓋構造であって、
前記タンクは、前記開口穴が中央に形成されている筒状の前記ネック部と、前記ネック部に沿って環状に設けられ当該ネック部から前記開口穴の中心線に平行な方向に突出する凸条と、を有し、
前記蓋は、前記開口穴を覆う板状部と、前記板状部に環状に設けられ前記凸条が嵌る凹溝と、前記板状部を前記ネック部に取り付ける固定部と、を有する、
シール機能付き蓋構造。
【請求項2】
タンクの一部であって開口穴を有するネック部と、前記開口穴を閉じる蓋と、を有するシール機能付き蓋構造であって、
前記タンクは、前記開口穴が中央に形成されている筒状の前記ネック部と、前記ネック部に沿って環状に設けられている凹溝と、を有し、
前記蓋は、前記開口穴を覆う板状部と、前記板状部から突出すると共に前記凹溝に嵌るように環状に設けられている凸条と、前記板状部を前記ネック部に取り付ける固定部と、を有する、
シール機能付き蓋構造。
【請求項3】
前記開口穴の中心線を含む断面において、
前記凸条の内周面及び外周面それぞれは、前記中心線に平行である形状を有し、
前記凹溝の内側の周壁面及び外側の周壁面それぞれは、前記中心線に平行である形状を有する、
請求項1または請求項2に記載のシール機能付き蓋構造。
【請求項4】
環状である前記凸条の内周面の直径は、環状である前記凹溝の内側の周壁面の直径よりも小さい、請求項3に記載のシール機能付き蓋構造。
【請求項5】
環状である前記凸条の外周面の直径は、前記凹溝の外側の周壁面の直径以下である、請求項4に記載のシール機能付き蓋構造。
【請求項6】
前記凸条の厚さ寸法は、前記凹溝の溝幅寸法よりも大きい、請求項5に記載のシール機能付き蓋構造。
【請求項7】
前記固定部によって前記板状部が前記ネック部に取り付けられた状態で、前記凸条の先端面と前記凹溝の奥面との間に全周にわたって隙間が形成される、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシール機能付き蓋構造。
【請求項8】
前記固定部は、前記板状部から延びて設けられ前記ネック部の外周側に位置する延在部と、前記延在部から前記ネック部側に向かって設けられ当該ネック部の一部に係合する係合部と、を有し、
前記板状部と前記延在部との間に窪み部が設けられている、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシール機能付き蓋構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクの開口穴を閉じる蓋を有するシール機能付き蓋構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の燃料タンクは、図9に示すように、燃料をエンジン側に供給するためのポンプモジュール90を有する。ポンプモジュール90をタンク92に取り付けるために、タンク92に開口穴93が設けられている。その開口穴93は、ポンプモジュール90が有するフランジ板91が蓋となって閉じられる。タンク92を密閉状態とするために、図9の拡大図に示すように、開口穴93が形成されているネック部94と、フランジ板91の周縁部91aとの間にOリング95が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
自動車のラジエータタンクは、図10に示すように、冷却水をタンク96に補充などするために、開口穴97が設けられている。その開口穴97は、ラジエータキャップ(蓋)98によって閉じられる。タンク96を密閉状態とするために、開口穴97が形成されているネック部97aとラジエータキャップ98との間に環状のゴムシート99が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-5950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
燃料タンクでは(図9参照)タンク92を密閉状態とするために、Oリング95が用いられる。ラジエータタンクでは(図10参照)タンク96を密閉状態とするために、ゴムシート99が用いられる。Oリング95またはゴムシート99のような小さい部品であっても削減できれば、製品のコストダウンに貢献する。
【0006】
そこで、本発明は、蓋と別部材であるOリングまたはゴムシートのようなシール部材を不要としても、タンクの気密性を確保することが可能となるシール機能付き蓋構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、タンクの一部であって開口穴を有するネック部と、前記開口穴を閉じる蓋と、を有するシール機能付き蓋構造であって、前記タンクは、前記開口穴が中央に形成されている筒状の前記ネック部と、前記ネック部に沿って環状に設けられ当該ネック部から前記開口穴の中心線に平行な方向に突出する凸条と、を有し、前記蓋は、前記開口穴を覆う板状部と、前記板状部に環状に設けられ前記凸条が嵌る凹溝と、前記板状部を前記ネック部に取り付ける固定部と、を有する。
【0008】
前記シール機能付き蓋構造によれば、タンクのネック部に蓋を取り付けると、タンクの凸条が蓋の凹溝に嵌り、タンクと蓋との間がシールされ、タンクの気密性が確保される。従来のように蓋と別部材であるOリングまたはゴムシートのようなシール部材が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
【0009】
(2)本発明は、タンクの一部であって開口穴を有するネック部と、前記開口穴を閉じる蓋と、を有するシール機能付き蓋構造であって、前記タンクは、前記開口穴が中央に形成されている筒状の前記ネック部と、前記ネック部に沿って環状に設けられている凹溝と、を有し、前記蓋は、前記開口穴を覆う板状部と、前記板状部から突出すると共に前記凹溝に嵌るように環状に設けられている凸条と、前記板状部を前記ネック部に取り付ける固定部と、を有する。
【0010】
前記シール機能付き蓋構造によれば、タンクのネック部に蓋を取り付けると、タンクの凹溝に蓋の凸条が嵌り、タンクと蓋との間がシールされ、タンクの気密性が確保される。従来のように蓋と別部材であるOリングまたはゴムシートのようなシール部材が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
【0011】
(3)また、前記(1)または(2)に記載のシール機能付き蓋構造において、好ましくは、前記開口穴の中心線を含む断面において、前記凸条の内周面及び外周面それぞれは、前記中心線に平行である形状を有し、前記凹溝の内側の周壁面及び外側の周壁面それぞれは、前記中心線に平行である形状を有する。
この構成によれば、凸条は、ほぼ断面矩形状として薄く構成され弾性変形しやすい。このため、凸条の寸法精度または凹溝の寸法精度が高くなくても、凸条が凹溝に追従するように弾性変形して嵌り、凸条と凹溝との密着性が確保されやすい。
【0012】
(4)また、前記(3)に記載のシール機能付き蓋構造において、蓋の取り付け前の状態で、好ましくは、環状である前記凸条の内周面の直径は、環状である前記凹溝の内側の周壁面の直径よりも小さい。
この構成によれば、蓋がタンクに取り付けられた状態で、凸条の内周面が凹溝の内側の周壁面に対して締め代を有して全周にわたって接触し、凸条と凹溝との密着性が確保されやすい。
【0013】
(5)また、前記(4)に記載のシール機能付き蓋構造において、蓋の取り付け前の状態で、好ましくは、環状である前記凸条の外周面の直径は、前記凹溝の外側の周壁面の直径以下である。
この構成によれば、蓋をタンクに取り付ける際、凸条が凹溝に嵌りやすい。
【0014】
(6)また、前記(5)に記載のシール機能付き蓋構造において、蓋の取り付け前の状態で、好ましくは、前記凸条の厚さ寸法は、前記凹溝の溝幅寸法よりも大きい。
この構成によれば、前記のとおり、凸条の内周面の直径が、凹溝の内側の周壁面の直径よりも小さく、さらに、凸条の外周面の直径が、凹溝の外側の周壁面の直径以下であっても、凸条が、その外周面においても、凹溝の外側の周壁面に対して全周にわたって接触することができ、シール性がより一層高まる。
【0015】
(7)また、好ましくは、前記固定部によって前記板状部が前記ネック部に取り付けられた状態で、前記凸条の先端面と前記凹溝の奥面との間に全周にわたって隙間が形成される。
この構成によれば、板状部がネック部に取り付けられた状態で、板状部がネック部に全周にわたって接触することができ、蓋がガタつき難い。
【0016】
(8)また、好ましくは、前記固定部は、前記板状部から延びて設けられ前記ネック部の外周側に位置する延在部と、前記延在部から前記ネック部側に向かって設けられ当該ネック部の一部に係合する係合部と、を有し、前記板状部と前記延在部との間に窪み部が設けられている。
この構成によれば、係合部がネック部の一部に係合するために、延在部が径方向外側に弾性変形する。窪み部によれば、延在部が弾性変形しやすくなったり板状部と延在部との間に発生する応力を低減させたりすることが可能となる。その結果、延在部の変形による影響が、凸条と凹溝との嵌合に影響を及ぼし難くなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のシール機能付き蓋構造によれば、蓋と別部材であるOリングまたはゴムシートのようなシール部材を不要としても、タンクの気密性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のシール機能付き蓋構造の一例を示す断面図である。
図2図1に示す蓋構造の一部を示す拡大断面図である。
図3図1に示す蓋構造を軸方向他方側から見た図である。
図4】固定部の変形例を示す断面図である。
図5図4に示す蓋構造の一部を示す拡大断面図である。
図6】開口穴の直線状である中心線を含む断面における蓋構造の断面図である。
図7】本発明のシール機能付き蓋構造の他の例を示す断面図である。
図8】蓋がネック部に取り付けられる前の状態を示す拡大断面図である。
図9】従来例を示す燃料タンクの断面図である。
図10】従来例を示すラジエータタンクの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第一実施形態〕
図1は、本発明のシール機能付き蓋構造の一例を示す断面図である。図1に示すシール機能付き蓋構造10(以下、単に「蓋構造10」とも言う。)は、自動車のラジエータタンク5に用いられる。蓋構造10は、ラジエータタンク5の一部であって開口穴12を有するネック部11と、開口穴12を閉じる蓋20とを有する。
【0020】
本開示の発明における方向について定義する。開口穴12は断面円形の穴であり、その中心線Cに直交する方向を「径方向」と定義する。中心線Cに近い側が径方向内側となり、中心線Cから離れる側が径方向外側となる。中心線Cに沿った方向及び中心線Cに平行な方向を「軸方向」と定義する。中心線Cに沿った方向であってラジエータタンク5の内部側に向かう方向(図1では下方向)を、軸方向一方側と定義し、その反対方向を、軸方向他方側と定義する。蓋20がネック部11に取り付けられた状態を「取り付け状態」と称する。
【0021】
ラジエータタンク5は、冷却液を溜めるタンク本体部13と、タンク本体部13の一部に設けられているネック部11とを有する。ネック部11は、ラジエータタンク5のうち、開口穴12が形成されている部分(形成部)である。ネック部11は、全体として円管形状を有する。開口穴12は、タンク本体部13の内部空間に繋がる。ネック部11は、直線の円管状である円管部15と、円管部15の一部から径方向外側に突出する環状のフランジ部14とを有する。
【0022】
ラジエータタンク5は、さらに、ネック部11に沿って環状に設けられている凸条16を有する。凸条16は、短い筒形状を有していて、フランジ部14から開口穴12の中心線Cに平行な方向に突出する。凸条16は、フランジ部14の内周側から軸方向他方に突出している。
【0023】
本実施形態では、タンク本体部13、ネック部11、及び凸条16は金属製である。円管部15及び凸条16は、直線状である円管により構成されていて、フランジ部14は、その円管の一部を塑性変形させることにより構成されている。フランジ部14は、ネック部11を構成する前記円管が径方向外側に折り曲げられてから180度折り返された形状を有する。凸条16は、フランジ部14と連続していて、フランジ部14の内周側から軸方向他方に折り曲げられた形状を有する。
【0024】
以上のように、ラジエータタンク5は、開口穴12が中央に形成されている筒状のネック部11と、そのネック部11に沿って環状に設けられている凸条16とを有する。
【0025】
蓋20は、ラジエータキャップとも呼ばれる。本実施形態では、蓋20は金属製である。蓋20は、開口穴12を覆う板状部21と、凸条16が嵌る凹溝22と、板状部21をネック部11に取り付ける固定部23とを有する。凹溝22は、板状部21の周縁部21aに環状となって設けられている。蓋20は、さらに、弁、スプリング及び支持ピンを含む機能部19を有する。図1(及び図4)では、機能部19の記載を簡略化しており、その概略輪郭線を仮想線(二点鎖線)で示している。
【0026】
凸条16及び凹溝22の具体的形状については、後に説明するが、前記取り付け状態で、凸条16が凹溝22に嵌り、ラジエータタンク5と蓋20との間がシールされ、ラジエータタンク5の気密性が確保される。
【0027】
〔固定部23について〕
図2は、図1に示す蓋構造10の一部を示す拡大断面図である。図3は、図1に示す蓋構造10を軸方向他方側から見た図である。固定部23は、板状部21から軸方向に延びて設けられている柱状の延在部24と、爪状の係合部25とを有する。図3に示すように、延在部24は、周方向に間隔(等間隔)をあけて複数設けられている。係合部25は、延在部24からネック部11側となる径方向内側に向かって設けられている。延在部24の数は、3つ以上であり、図例では4つである。
【0028】
延在部24は、ネック部11の外周側に位置する。延在部24は、板状部21の外周面21cから軸方向一方側に延びフランジ部14を軸方向一方側に越えて長く設けられている。係合部25は、延在部24の軸方向一方側の端部に設けられていて、フランジ部14の一部に係合する。
【0029】
板状部21の周縁部21aのうち、凹溝22の径方向外側の部分21bは、前記取り付け状態で、フランジ部14の軸方向他方側の面14bに接触する。前記取り付け状態で、係合部25は、フランジ部14の軸方向一方側の面14aに接触する。つまり、前記取り付け状態で、板状部21の径方向外側の部分21bと、係合部25とによって、フランジ部14は挟まれた状態となる。これにより、蓋20はネック部11に脱落不能となって取り付けられる。
【0030】
蓋20をネック部11に取り付けるために、ネック部11に対して蓋20を軸方向他方から軸方向一方に接近させる。すると、係合部25がフランジ部14に接触し、延在部24は径方向外側に弾性変形する。蓋20をさらに軸方向一方に移動させ、係合部25がフランジ部14を通過すると、延在部24は弾性復元力によって変形前の状態に戻り、係合部25がフランジ部14に係合する。固定部23は、延在部24を弾性変形させて係合部25をフランジ部14に係合させるスナップフィット機構による構成となる。
【0031】
前記のとおり、係合部25がフランジ部14に係合するためには、延在部24が径方向外側に弾性変形する。そこで、図2に示すように、板状部21の周縁部21aと延在部24との間に、窪み部26が設けられている。窪み部26によれば、延在部24の剛性を低下させることで延在部24が弾性変形しやすくなったり、板状部21の周縁部21aと延在部24との間に発生する応力を低減させたりすることが可能となる。
【0032】
図4は、固定部23の変形例を示す断面図であり、図5は、図4に示す蓋構造10の一部を示す拡大断面図である。図4及び図5に示す形態では、固定部23は、ねじにより構成されている。つまり、蓋20は、板状部21の周縁部21aから軸方向に延びて設けられている筒部27を有する。筒部27の内周に、雌ねじ28が設けられている。
【0033】
ネック部11の蓋20側の端部における外周に、雌ねじ28に噛み合う雄ねじ29が設けられている。ネック部11に接近させた蓋20を回転させることで、雌ねじ28が雄ねじ29に噛み合い、蓋20をネック部11に脱落不能として取り付けることができる。
【0034】
図4及び図5に示す形態においても、ネック部11はフランジ部14を有する。前記取り付け状態で、蓋20の筒部27が、フランジ部14に接触した状態となる。
なお、固定部23は、蓋20が有する板状部21をネック部11に脱落不能として取り付ける構成であればよく、スナップフィット機構(図2参照)またはねじによる機構(図5参照)の他に、別の構成であってもよい。
【0035】
図4に示す形態においても、ラジエータタンク5は、ネック部11に沿って環状に設けられている凸条16を有する。蓋20は、凸条16が嵌る凹溝22を有する。前記取り付け状態で、凸条16が凹溝22に嵌り、ラジエータタンク5と蓋20との間がシールされ、ラジエータタンク5の気密性が確保される。図4及び図5に示す形態と、図1に示す形態とで、共通する構成には同じ符号を付している。
【0036】
〔凸条16及び凹溝22について〕
図6は、蓋20がネック部11に取り付けられる前の状態を示す拡大断面図である。この状態を「取り付け前の状態」と称する。図6では、凸条16とネック部11(フランジ部14)との境界を仮想線(二点鎖線)で示している。
【0037】
図6は、開口穴12の直線状である中心線Cを含む断面における蓋構造の断面図である。この断面において、凸条16の内周面17及び外周面18それぞれは、凸条16の基端部16aから先端部16bにわたって、中心線Cに平行である形状の部分を有する。前記中心線Cを含む断面において、凹溝22の内側の周壁面37及び外側の周壁面38それぞれは、凹溝22の開口部22aから奥側の端面である奥面22bにわたって、中心線Cに平行である形状の部分を有する。この構成により、凹溝22の断面形状は、ほぼ矩形状となる。
【0038】
凸条16の前記構成によれば、凸条16は、ほぼ断面矩形状であって径方向に薄く構成され、径方向に弾性変形しやすい。このため、凸条16の寸法精度または凹溝22の寸法精度が高くなくても、凸条16が凹溝22に追従するように弾性変形して嵌ることができ、前記取り付け状態(図2参照)で、凸条16と凹溝22との密着性が確保されやすい。
【0039】
図6に示す取り付け前の状態で、環状である凸条16の内周面17の直径d1は、環状である凹溝22の内側の周壁面37の直径D1よりも小さい(d1<D1)。このように凸条16と凹溝22との寸法関係がd1<D1であっても、凸条16は弾性変形することで、凹溝22に嵌ることができる(図2参照)。そして、前記取り付け状態で、凸条16の内周面17が凹溝22の内側の周壁面37に対して締め代を有して全周にわたって接触する。これにより、前記取り付け状態で、凸条16と凹溝22との密着性が確保されやすい。
【0040】
図6に示す取り付け前の状態で、環状である凸条16の外周面18の直径d2は、凹溝22の外側の周壁面38の直径D2以下である(d2≦D2)。蓋20をラジエータタンク5に取り付ける際、前記寸法関係(d1<D1)のために凸条16は径方向外側に僅かに弾性変形するが、前記のようにd2≦D2とする構成により、凸条16が凹溝22に嵌りやすい。さらに、凸条16の先端部16bは、先端面16cに向かうにしたがって、凸条16の厚さ寸法(径方向寸法)tが小さくなっている。これにより、凸条16が凹溝22により一層嵌りやすい。
【0041】
蓋20側において、板状部21は、その周縁部21aの軸方向一方側(ラジエータタンク5側)に、凹溝22の外側の周壁面38と連なり、軸方向一方に向かって直径D3が拡大する傾斜面21eを有する。傾斜面21eの直径D3の最大値は、凸条16の外周面18の直径d2よりも大きい。このため、凸条16が凹溝22に嵌る際に、傾斜面21eが、凸条16を案内する面として機能する。蓋20の取り付けの際、傾斜面21eが凸条16と凹溝22との芯合わせを行いながら、凸条16と凹溝22とが嵌る。
また、凹溝22の内側の周壁面37と、板状部21のうちラジエータタンク5側の面21dとが交差する部分(開口部22a)は、テーパ面または凸のR面となっている。これにより、凹溝22の径方向内側においても、凸条16は挿入時に案内される。
【0042】
前記のとおり、凸条16の内周面17の直径d1が、凹溝22の内側の周壁面37の直径D1よりも小さく、さらに、凸条16の外周面18の直径d2が、凹溝22の外側の周壁面38の直径D2以下である。そこで、凸条16の厚さ寸法(径方向寸法)tは、凹溝22の溝幅寸法(径方向寸法)Wよりも大きい(t>W)。なお、ここで言う凸条16の厚さ寸法tは、凸条16における最大厚さであり、凹溝22の溝幅寸法Wは、凹溝22における最小溝幅である。
【0043】
この構成によれば、図2に示す取り付け状態で、凸条16が、その外周面18においても、凹溝22の外側の周壁面38に対して全周にわたって接触することができる。このため、凸条16と凹溝22との間におけるシール性がより一層高まる。
これを別の観点から説明すると、凹溝22に凸条16が内周側及び外周側の双方で接触するために、次のように設定される。図6において、凹溝22の内側の周壁面37の直径D1の半分と、凸条16の内周面17の直径d1の半分との差が、凸条16の締め代(潰れ代)となる。凹溝22の外側の周壁面38の直径D2の半分と、凸条16の外周面18の直径d2の半分との差が、凸条16と凹溝22との仮想隙間(取り付け前に想定される隙間)である。凸条16の締め代(潰れ代)が、凸条16と凹溝22との前記仮想隙間よりも、大きく設定される。
【0044】
図2は、延在部24と係合部25とを有する固定部23によって、蓋20の板状部21がネック部11に取り付けられた状態を示す。この取り付け状態で、凸条16の先端面16cと凹溝22の奥面22bとの間に全周にわたって隙間Eが形成される。この構成により、取り付け状態で、板状部21の周縁部21aがネック部11のフランジ部14に全周にわたって軸方向から接触する。このため、固定部23によってネック部11に取り付けられている蓋20は、ガタつき難い。
【0045】
〔第二実施形態〕
図7は、本発明のシール機能付き蓋構造の他の例を示す断面図である。図7に示すシール機能付き蓋構造10(以下、単に「蓋構造10」とも言う。)は、自動車の燃料タンク6に用いられる。蓋構造10は、燃料タンク6の一部であって開口穴62を有するネック部61と、開口穴62を閉じる蓋(後述のフランジ板52)とを有する。
【0046】
第二実施形態においても、第一実施形態と同様、開口穴12は断面円形の穴であり、その中心線Cに直交する方向を「径方向」と定義する。中心線Cに沿った方向及び中心線Cに平行な方向を「軸方向」と定義する。その他の方向についても、第一実施形態と同様である。蓋(フランジ板52)がネック部61に取り付けられた状態を「取り付け状態」と称する。
【0047】
燃料タンク6は、燃料を溜めるタンク本体部50と、燃料をエンジン側に供給するためのポンプモジュール51とを有する。ポンプモジュール51をタンク本体部50に取り付けるために、タンク本体部50に開口穴62が設けられている。その開口穴62は、ポンプモジュール51が有するフランジ板52が前記蓋となって閉じられる。以下、フランジ板52を「蓋52」と称して説明する。図7に示す蓋構造10は、さらに、蓋52を燃料タンク6のネック部61に取り付けるためのロックナット67を有する。
【0048】
燃料タンク6は、タンク本体部50の一部に設けられているネック部61を有する。ネック部61は、燃料タンク6のうち、開口穴62が形成されている部分(形成部)である。ネック部61は、全体として短い円管形状を有する。開口穴62は、タンク本体部50の内部空間に繋がる。
燃料タンク6は、さらに、ネック部61に沿って環状に設けられている凹溝65を有する。タンク本体部50及びネック部61は樹脂製であってもよく、金属製であってもよい。ネック部61の外周側に、雄ねじ64が形成されている。
【0049】
以上のように、燃料タンク6は、開口穴62が中央に形成されている筒状のネック部61と、ネック部61に沿って環状に設けられている凹溝65とを有する。
【0050】
蓋52は、樹脂製であってもよく、金属製であってもよい。蓋52は、開口穴62を覆う板状部71と、板状部71から突出する凸条72と、板状部71をネック部61に取り付ける固定部とを有する。固定部については後に説明する。板状部71は、平板状の部分である。凸条72は、凹溝65に嵌るように環状に設けられている。凸条72は、短い筒形状を有していて、板状部71の周縁部71aから開口穴12の中心線Cに平行な方向に突出する。
【0051】
蓋52の中央に、ポンプモジュール51が有する円筒形状のモジュール本体51aが繋がっている。凸条72は、モジュール本体51aから径方向外側に離れて設けられている。凸条72及び凹溝65の具体的形状については、後に説明するが、前記取り付け状態で、凸条72が凹溝65に嵌り、燃料タンク6と蓋52との間がシールされ、燃料タンク6の気密性が確保される。
【0052】
ロックナット67は、全体として円環形状を有する。ロックナット67は、軸方向に短い筒部69と、筒部69から径方向内側に延びる円環部70とを有する。筒部69の内周面に、雌ねじ68が形成されている。雌ねじ68をネック部61の雄ねじ64に螺合させることで、円環部70が、ネック部61との間で、板状部71の周縁部71aを軸方向について挟む。ロックナット67をネック部61に締め付けることで、蓋52はネック部61から脱落不能となる。このように、図7に示す形態では、ロックナット67が、蓋52の板状部71をネック部61に取り付ける固定部となる。なお、ロックナット67と板状部71とが一体となる構成であってもよい。この場合、ポンプモジュール51を回転させることで、蓋52がネック部11に取り付けられる。
【0053】
〔凸条72及び凹溝65について〕
図8は、蓋52がネック部61に取り付けられる前の状態を示す拡大断面図である。この状態を「取り付け前の状態」と称する。図8は、開口穴62の直線状である中心線Cを含む断面を示している。この断面において、凸条72の内周面73及び外周面74それぞれは、凸条72の基端部72aから先端部72bにわたって、中心線Cに平行である形状の部分を有する。前記中心線Cを含む断面において、凹溝65の内側の周壁面87及び外側の周壁面88それぞれは、凹溝65の開口部65aから奥側の端面である奥面65bにわたって、中心線Cに平行である形状の部分を有する。この構成により、凹溝65の断面形状は、ほぼ矩形状となる。
【0054】
凸条72の前記構成によれば、凸条72は、ほぼ断面矩形状であって径方向に薄く構成され、径方向に弾性変形しやすい。このため、凸条72の寸法精度または凹溝65の寸法精度が高くなくても、凸条72が凹溝65に追従するように弾性変形して嵌ることができ、前記取り付け状態(図7参照)で、凸条72と凹溝65との密着性が確保されやすい。
【0055】
図8に示す取り付け前の状態で、環状である凸条72の内周面73の直径d1は、環状である凹溝65の内側の周壁面87の直径D1よりも小さい(d1<D1)。このように凸条72と凹溝65との寸法関係がd1<D1であっても、凸条72は弾性変形することで、凹溝65に嵌ることができる(図7参照)。そして、前記取り付け状態で、凸条72の内周面73が凹溝65の内側の周壁面87に対して締め代を有して全周にわたって接触する。これにより、前記取り付け状態で、凸条72と凹溝65との密着性が確保されやすい。
【0056】
図8に示す取り付け前の状態で、環状である凸条72の外周面74の直径d2は、凹溝22の外側の周壁面88の直径D2以下である(d2≦D2)。蓋52を燃料タンク6に取り付ける際、前記寸法関係(d1<D1)のために凸条72は径方向外側に僅かに弾性変形するが、前記のようにd2≦D2とする構成により、凸条72が凹溝65に嵌りやすい。さらに、凸条72の先端部72bは、先端面72cに向かうにしたがって、凸条72の厚さ寸法(径方向寸法)tが小さくなっている。これにより、凸条72が凹溝65により一層嵌りやすい。
【0057】
ネック部61は、その内周部61aの軸方向他方側(蓋52側)に、凹溝65の内側の周壁面87と繋がり、軸方向他方に向かって直径D3が縮小する傾斜面61bを有する。傾斜面61bの直径D3の最小値は、凸条72の先端部72bにおける内周面の直径よりも小さい。このため、凸条72が凹溝65に嵌る際に、傾斜面61bが、凸条72を案内する面として機能する。蓋52の取り付けの際、傾斜面61bが凸条72と凹溝65との芯合わせを行いながら、凸条72と凹溝65とが嵌る。
また、凹溝65の外側の周壁面88と、ネック部61のうち蓋52側の面61eとが交差する部分は、テーパ面または凸のR面となっている。これにより、凹溝65の径方向外側においても、凸条72は挿入時に案内される。
【0058】
前記のとおり、凸条72の内周面73の直径d1が、凹溝65の内側の周壁面87の直径D1よりも小さく、さらに、凸条72の外周面74の直径d2が、凹溝65の外側の周壁面88の直径D2以下である。そこで、凸条72の厚さ寸法(径方向寸法)tは、凹溝65の溝幅寸法(径方向寸法)Wよりも大きい(t>W)。なお、ここで言う凸条72の厚さ寸法tは、凸条72における最大厚さであり、凹溝65の溝幅寸法Wは、凹溝65における最小溝幅である。
【0059】
この構成によれば、前記取り付け状態で、凸条72が、その外周面74においても、凹溝65の外側の周壁面88に対して全周にわたって接触することができる。このため、凸条72と凹溝65との間におけるシール性がより一層高まる。
これを別の観点から説明すると、凹溝65に凸条72が内周側及び外周側の双方で接触するために、次のように設定される。図8において、凹溝65の内側の周壁面87の直径D1の半分と、凸条72の内周面73の直径d1の半分との差が、凸条72の締め代(潰れ代)となる。凹溝65の外側の周壁面88の直径D2の半分と、凸条72の外周面74の直径d2の半分との差が、凸条72と凹溝65との仮想隙間(取り付け前に想定される隙間)である。凸条72の締め代(潰れ代)が、凸条72と凹溝65との前記仮想隙間よりも、大きく設定される。
【0060】
図7は、ロックナット67からなる固定部によって、蓋52の板状部71がネック部61に取り付けられた状態を示す。この取り付け状態で、凸条72の先端面72cと凹溝65の奥面65bとの間に全周にわたって隙間Eが形成される。この構成により、取り付け状態で、板状部71の周縁部71aがネック部61に全周にわたって軸方向から接触する。このため、ロックナット(固定部)67によってネック部61に取り付けられている蓋52は、ガタつき難い。
【0061】
〔各形態の蓋構造について〕
前記の各形態の蓋構造10によれば、ネック部(11,61)に蓋(20,52)を取り付けると、凸条(16,72)が凹溝(22,65)に嵌り、タンク(5,6)と蓋(20,52)との間がシールされ、タンク(5,6)の気密性が確保される。従来のように(図9図10参照)蓋と別部材であるOリング95またはゴムシート99のようなシール部材が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
【0062】
従来(図9参照)燃料タンクの場合、燃料であるガソリンの透過量が小さいフッ素系のOリング95が用いられる。このOリング95は比較的高価であるが、本発明に係る前記各形態の蓋構造10によれば、Oリングは不要であり、コストダウンに貢献する。また、本発明に係る前記各形態の蓋構造10によれば、凸条(16,72)と凹溝(22,65)との嵌合によって燃料タンク6の気密性が高く、ガソリンの透過による漏れを防ぐことができる。
【0063】
図2に示す形態では、蓋20の板状部21をネック部11に取り付けるための固定部は、板状部21と繋がる延在部24を弾性変形させて係合部25をネック部11の一部(フランジ部14)に係合させるスナップフィット機構による構成である。この場合、板状部21と延在部24との間に窪み部26が設けられている。この窪み部26によれば、前記のとおり、延在部24が弾性変形しやすくなったり、板状部21と延在部24との間に発生する応力を低減させたりすることが可能となる。その結果、延在部24の変形による影響が、凸条16と凹溝22との嵌合に影響を及ぼし難くなる。
【0064】
このような固定部をスナップフィット機構とする点は、図7に示す燃料タンク6に適用してもよい。この場合、蓋52とは別である環状部材(ロックナット67)が、スナップフィット機構を有していてもよく、または、ロックナット67を省略して、蓋52がスナップフィット機構を有していてもよい。
【0065】
図1に示す形態の場合、ネック部11に凸条16が設けられていて、蓋20に凹溝22が設けられているが、図示しないが、ネック部11に凹溝が設けられていて、蓋20に凸条が設けられていてもよい。
図7に示す形態の場合、蓋52に凸条72が設けられていて、ネック部61に凹溝65が設けられているが、図示しないが、蓋52に凹溝が設けられていて、ネック部61に凸条が設けられていてもよい。
【0066】
前記の各形態において、蓋(20,52)の材質は、樹脂製または金属製である。ネック部(11,61)の材質は、樹脂製または金属製である。
ネック部(11,61)が樹脂製である場合、蓋(20,52)に凹溝が形成され、ネック部(11,61)に凸条が形成されるのが好ましい。これは、凹溝は真円度が要求されるためであり、成形性で優位となる蓋(20,52)に凹溝が形成されるのが好ましい。なお、凸条は前記のとおり凹溝に沿って弾性変形するため、凹溝と比較して真円度の要求が低い。
【0067】
ネック部(11,61)が金属製である場合、そのネック部(11,61)に凹溝を形成することが困難である。そのため、蓋(20,52)に凹溝が形成されるのが好ましい。
また、図4及び図5に示す形態では、固定部23は雌ねじ28を有する構成であるが、ネック部11が金属製である場合、ねじ形成が難しくなる場合がある。そのため、固定部23を図2に示す形態のようにスナップフィット機構とするのが好ましい。
【0068】
本開示の蓋構造10が適用されるタンクは、ラジエータタンク5または燃料タンク6以外であってもよい。また、燃料タンク6に用いられる場合の他の例として、燃料タンク6の給油口キャップとして、図1から図6に示す蓋構造10が用いられてもよい。
【0069】
前記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、前記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0070】
5 ラジエータタンク
6 燃料タンク
10 シール機能付き蓋構造
11 ネック部
12 開口穴
16 凸条
16c 先端面
17 内周面
18 外周面
20 蓋
21 板状部
22 凹溝
22b 奥面
23 固定部
24 延在部
25 係合部
26 窪み部
37 内側の周壁面
38 外側の周壁面
52 蓋(フランジ板)
61 ネック部
62 開口穴
65 凹溝
65b 奥面
67 ロックナット(固定部)
71 板状部
72 凸条
72c 先端面
73 内周面
74 外周面
87 内側の周壁面
88 外側の周壁面
d1 直径
d2 直径
D1 直径
D2 直径
t:厚さ寸法
C 中心線
E:隙間
W:溝幅寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10