(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180089
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】筆記用ボード
(51)【国際特許分類】
B43L 1/04 20060101AFI20221129BHJP
【FI】
B43L1/04 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087006
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】501067193
【氏名又は名称】株式会社カウネット
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】坂口 綾華
(72)【発明者】
【氏名】有井 宏
【テーマコード(参考)】
2C071
【Fターム(参考)】
2C071CA01
2C071CA04
2C071CB01
2C071CB17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】筆記用ボードの走行性能を向上させる。
【解決手段】本発明の筆記用ボード1は、2つの主縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体10と、主ボード本体10に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体30とを備え、主ボード本体10は、2つの主縦フレームのうち補助ボード本体30が連結された側の主縦フレームの下端に設けられる第1キャスタ部51と、2つの主縦フレームのうち補助ボード本体30が連結されてない側の主縦フレームの下端に設けられる第2キャスタ部52とを有し、補助ボード本体30は、2つの補助縦フレームのうち主ボード本体10と反対側にある補助縦フレームの下端に設けられる第3キャスタ部53を有す。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの主縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体と、
前記主ボード本体に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体とを備え、
前記主ボード本体は、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結された側の連結側主縦フレームの下端に設けられる連結側キャスタ部と、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結されてない側の非連結側主縦フレームの下端に設けられる非連結側キャスタ部とを有し、
前記補助ボード本体は、前記2つの補助縦フレームのうち前記主ボード本体と反対側にある補助縦フレームの下端に設けられる補助キャスタ部を有しており、
前記連結側キャスタ部の接地幅と前記非連結側キャスタ部の接地幅とは異なるとともに、前記補助キャスタ部の接地幅は、前記非連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいことを特徴とする筆記用ボード。
【請求項2】
2つの主縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体と、
前記主ボード本体に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体とを備え、
前記主ボード本体は、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結された側の連結側主縦フレームの下端に設けられる連結側キャスタ部と、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結されてない側の非連結側主縦フレームの下端に設けられる非連結側キャスタ部とを有し、
前記補助ボード本体は、前記2つの補助縦フレームのうち前記主ボード本体と反対側にある補助縦フレームの下端に設けられる補助キャスタ部を有しており、
前記連結側キャスタ部の接地幅と前記非連結側キャスタ部の接地幅とは異なるとともに、
前記補助ボード本体が前記主ボード本体に対して折り畳まれた状態において、前記補助キャスタ部は、前記連結側キャスタ部の接地部と前記非連結側キャスタ部の接地部とで囲まれた接地領域の内側に配置されることを特徴とする筆記用ボード。
【請求項3】
前記連結側キャスタ部及び前記非連結側キャスタ部は、それぞれ、前記主縦フレームの下端に取り付けられた水平脚フレームの両端に設けられた2つのキャスタを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記用ボード。
【請求項4】
前記水平脚フレームは、
前記主縦フレームの下端が取り付けられた取付中央部と、
前記取付中央部の長手方向両側にそれぞれ配置された2つの取付端部とを有しており、
前記2つの取付端部は、それぞれ、前記取付中央部よりも上方に配置され且つその下面において前記キャスタを支持することを特徴とする請求項3に記載の筆記用ボード。
【請求項5】
前記連結側キャスタ部の接地幅は、前記非連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいと共に、
前記補助キャスタ部の接地幅は、前記連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の筆記用ボード。
【請求項6】
前記補助キャスタ部は、前記補助縦フレームの下端に取り付けられた1つのキャスタで構成されることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の筆記用ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホワイトボードやコピーボード・コピー黒板などと称されるような筆記用ボードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、多くの企業における会議室などでは、ホワイトボードやコピーボード、コピー黒板などと称されるような筆記用ボードが使用されている。このような筆記用ボードは、揮発性の筆記具を用いてボード面に書き込みできるようにしたものであるが、このような筆記用ボードの中には、書き込みできるページ数を多く確保するために、ボード面をフィルム状に構成し、このフィルムの巻き取りによって新たなページに書き込みできるようにしたものが存在する。このようなものでは書き込みページ数を多く確保できるものの、既に巻き取られた記載内容を見ながら新たなページに書き込みする必要が生じた場合、何回もそのフィルムを往復させなければならない。
【0003】
上述の不具合を解消可能な筆記用ボード500として、
図13に示すように、左ボード本体501と中央ボード本体502と右ボード本体503とを具備するものがある(例えば特許文献1参照)。この筆記用ボードで500は、左ボード本体501と中央ボード本体502との境界部分および右ボード本体503と中央ボード本体502との境界部分において折り畳めるように構成される。そのため、筆記用ボード500を使用する際に、左ボード本体501及び右ボード本体503を中央ボード本体502の両側に配置することにより、使用面を大きくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の筆記用ボード500において、左ボード本体501、中央ボード本体502、右ボード本体503に設けられた水平脚フレーム524の下方にキャスタが取り付けられている。そのため、筆記用ボード500の設置箇所を変える場合、左ボード本体501及び右ボード本体503を中央ボード本体502に対して折り畳んだ状態で、筆記用ボード500を移動させることができる。
【0006】
筆記用ボード500では、中央ボード本体502の両端に設けられた2つの水平脚フレーム524の長さが略同一である。そのため、例えば折り畳んだ状態の筆記用ボード500を、2つの設置部材間に形成された水平脚フレーム524の長さと略同一の幅を有するスペースに移動させる場合、
図13(a)に示すように、筆記用ボード500の長手方向をスペースの開口に対して直交するように配置した後で、
図13(b)及び
図13(c)に示すように、その直交した状態を維持しながら筆記用ボード500を移動させる必要がある。このように、筆記用ボードの走行性能が非常に低い問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、折り畳んだ状態で移動させる際の走行性能を向上させることを可能とした筆記用ボードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る筆記用ボードは、2つの主縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体と、前記主ボード本体に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体とを備え、前記主ボード本体は、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結された側の連結側主縦フレームの下端に設けられる連結側キャスタ部と、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結されてない側の非連結側主縦フレームの下端に設けられる非連結側キャスタ部とを有し、前記補助ボード本体は、前記2つの補助縦フレームのうち前記主ボード本体と反対側にある補助縦フレームの下端に設けられる補助キャスタ部を有しており、前記連結側キャスタ部の接地幅と前記非連結側キャスタ部の接地幅とは異なるとともに、前記補助キャスタ部の接地幅は、前記非連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいことを特徴とする。
【0009】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、主ボード本体に対して補助ボード本体を折り畳んだ状態で移動させる場合に、補助キャスタ部が連結側キャスタ部と非連結側キャスタ部との間の接地領域の内側に配置されるため、補助ボード本体が折り畳まれた主ボード本体を、連結側キャスタ部及び非連結側キャスタ部のうち接地幅の小さい方が前方に配置された状態で移動させることにより、筆記用ボードの走行性能を向上させることができる。
【0010】
本発明に係る筆記用ボードは、2つの主縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体と、前記主ボード本体に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体とを備え、前記主ボード本体は、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結された側の連結側主縦フレームの下端に設けられる連結側キャスタ部と、前記2つの主縦フレームのうち前記補助ボード本体が連結されてない側の非連結側主縦フレームの下端に設けられる非連結側キャスタ部とを有し、前記補助ボード本体は、前記2つの補助縦フレームのうち前記主ボード本体と反対側にある補助縦フレームの下端に設けられる補助キャスタ部を有しており、前記連結側キャスタ部の接地幅と前記非連結側キャスタ部の接地幅とは異なるとともに、前記補助ボード本体が前記主ボード本体に対して折り畳まれた状態において、前記補助キャスタ部は、前記連結側キャスタ部の接地部と前記非連結側キャスタ部の接地部とで囲まれた接地領域の内側に配置されることを特徴とする。
【0011】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、主ボード本体に対して補助ボード本体を折り畳んだ状態で移動させる場合に、補助キャスタ部が連結側キャスタ部と非連結側キャスタ部との間の接地領域の内側に配置されるため、補助ボード本体が折り畳まれた主ボード本体を、連結側キャスタ部及び非連結側キャスタ部のうち接地幅の小さい方が前方に配置された状態で移動させることにより、筆記用ボードの走行性能を向上させることができる。
【0012】
本発明に係る筆記用ボードにおいて、前記連結側キャスタ部及び前記非連結側キャスタ部は、それぞれ、前記主縦フレームの下端に取り付けられた水平脚フレームの両端に設けられた2つのキャスタを有していることを特徴とする。
【0013】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、連結側キャスタ部及び非連結側キャスタ部が水平脚フレームの両端に設けられた2つのキャスタを有しているため、連結側キャスタ部及び非連結側キャスタ部の接地幅が比較的大きくなる。そのため、主ボード本体に対して補助ボード本体を折り畳んだ状態で移動させる場合の安定性が向上する。
【0014】
本発明に係る筆記用ボードにおいて、前記水平脚フレームは、前記主縦フレームの下端が取り付けられた取付中央部と、前記取付中央部の長手方向両側にそれぞれ配置された2つの取付端部とを有しており、前記2つの取付端部は、それぞれ、前記取付中央部よりも上方に配置され且つその下面において前記キャスタを支持することを特徴とする。
【0015】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、水平方向に沿って直線状に延びる水平脚フレームの下面においてキャスタを支持する場合に筆記用ボード全体の重心が高くなるのに対して、主縦フレームの下端を支持する取付中央部の高さをキャスタが取り付けられる取付中央部の高さよりも低くすることで、筆記用ボード全体の重心を低くすることができる。そのため、筆記用ボードが転倒し難くなる。
【0016】
本発明に係る筆記用ボードにおいて、前記連結側キャスタ部の接地幅は、前記非連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいと共に、前記補助キャスタ部の接地幅は、前記連結側キャスタ部の接地幅よりも小さいことを特徴とする。
【0017】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、主ボード本体に対して補助ボード本体を折り畳んだ際に、補助キャスタ部が、主ボード本体の前方に配置される連結側キャスタ部と主ボード本体の後方に配置される非連結側キャスタ部とで囲まれた接地領域の内側に確実に配置することができる。
【0018】
本発明に係る筆記用ボードにおいて、前記補助キャスタ部は、前記補助縦フレームの下端に取り付けられた1つのキャスタで構成されることを特徴とする。
【0019】
これにより、本発明に係る筆記用ボードでは、補助キャスタ部が2つのキャスタを有している場合と比べて、部品数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る筆記用ボード1の外観斜視図である。
【
図4】
図1の筆記用ボード1の第1キャスタ部51、第2キャスタ部52及び第3キャスタ部53の構成を示す斜視図である。
【
図5】
図1の筆記用ボード1の第1キャスタ部51、第2キャスタ部52及び第3キャスタ部53の接地幅を説明するための側面図である。
【
図6】
図1の筆記用ボード1を折り畳んだ状態の外観斜視図である。
【
図7】
図1の筆記用ボード1を折り畳んだ状態の正面図である。
【
図8】
図1の筆記用ボード1を折り畳んだ状態の平面図である。
【
図9】
図1の筆記用ボード1を折り畳んだ状態で移動させる際の動作を説明する図である。
【
図10】本発明の第2実施形態に係る筆記用ボード101の外観斜視図である。
【
図11】
図10の筆記用ボード101を折り畳んだ状態の外観斜視図である。
【
図12】
図10の筆記用ボード101を折り畳んだ状態の平面図である。
【
図13】従来の筆記用ボード500を折り畳んだ状態で移動させる際の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態の筆記用ボードについて、図に基づいて詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
本実施形態の筆記用ボード1は、
図1に示すように、主ボード本体10と、補助ボード本体30とを有している。主ボード本体10と補助ボード本体30との境界部分には、互いに対称となるような向きに蝶番などの連結部材20が取り付けられている。そのため、補助ボード本体30は、主ボード本体10に対して折り畳み可能に構成される。
【0023】
主ボード本体10及び補助ボード本体30は、何れも縦長の略長方形状を有する板状部材である。主ボード本体10の横幅は、補助ボード本体30の横幅よりも大きい。主ボード本体10の幅寸法は、約90センチ程度に設定され、補助ボード本体30の幅寸法は、主ボード本体10の幅寸法の1/2より大きい約80センチ程度に設定されている。主ボード本体10及び補助ボード本体30の上端は、平均的な大人の体格などを考慮して、例えば設置面から略170センチ程度の高さに配置される。
【0024】
主ボード本体10は、2つの主縦フレーム10a1,10a2と、2つの主縦フレーム10a1,10a2の上下両端部にそれぞれ跨って設けられた上部フレーム10b1及び下部フレーム10b2と、ホワイトボード10cとを有している。2つの主縦フレーム10a1,10a2、上部フレーム10b1及び下部フレーム10b2は、主ボード本体10の外周部において枠状に接続され、その内側にホワイトボード10cが配置される。
【0025】
同様に、補助ボード本体30は、2つの補助縦フレーム30a1,30a2と、2つの補助縦フレーム30a1,30a2の上下両端部にそれぞれ跨って設けられた上部フレーム30b1及び下部フレーム30b2と、ホワイトボード30cとを有している。2つの補助縦フレーム30a1,30a2、上部フレーム30b1及び下部フレーム30b2は、補助ボード本体30の外周部において枠状に接続され、その内側にホワイトボード30cが配置される。
【0026】
このように、
図1及び
図2において、ホワイトボード10cの右端部には、主縦フレーム10a
1が配置され、その左端部には、主縦フレーム10a
2が配置される。ホワイトボード30cの右端部には、補助縦フレーム30a
1が配置され、その左端部には、補助縦フレーム30a
2が配置される。ホワイトボード10c,30cは、それぞれ、書き込み可能な使用面を表面及び裏面の両方に有している。以下の説明では、
図1において正面側に配置される面をホワイトボード10c,30cの表面、
図1において背面側に配置される面をホワイトボード10c,30cの裏面と称する。
【0027】
主ボード本体10の主縦フレーム10a1,10a2の下端は、下部フレーム10b2及びホワイトボード10cの下端よりも下方に配置される。2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結された側の主縦フレーム10a1(連結側主縦フレーム10a1)の下端には、第1キャスタ部51(連結側キャスタ部51)が設けられる。2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結されてない側の主縦フレーム10a2(非連結側主縦フレーム10a2)の下端には、第2キャスタ部52(非連結側キャスタ部52)が設けられる。
【0028】
第1キャスタ部51は、主縦フレーム10a1の下端に取り付けられた水平脚フレーム61と、水平脚フレーム61の長手方向両端近傍にそれぞれ取り付けられた2つのキャスタ61Aを有している。水平脚フレーム61は、下部フレーム10b2に対して垂直方向に延びるように取り付けられる。
【0029】
水平脚フレーム61は、主縦フレーム10a1の下端に取り付けられた取付中央部61aと、取付中央部61aの長手方向両端から外側にいくにつれて上方に傾斜する2つの傾斜部61bと、傾斜部61bの外側端部からそれぞれ外側に向かって延びる2つの取付端部61cとを有している。取付中央部61a及び2つの取付端部61cは、何れも略水平に配置された板状の部分であり、2つの取付端部61cは、取付中央部61aよりも上方に配置される。2つのキャスタ61Aは、取付端部61cの下面にそれぞれ取り付けられる。
【0030】
第2キャスタ部52は、第1キャスタ部51と同様に、主縦フレーム10a2の下端に取り付けられた水平脚フレーム62と、水平脚フレーム62の長手方向両端近傍にそれぞれ取り付けられた2つのキャスタ62Aを有している。水平脚フレーム62は、下部フレーム10b2に対して垂直方向に延びるように配置される。
【0031】
水平脚フレーム62は、主縦フレーム10a2の下端に取り付けられた取付中央部62aと、取付中央部62aの長手方向両端から外側にいくにつれて上方に傾斜する2つの傾斜部62bと、傾斜部62bの外側端部からそれぞれ外側に向かって延びる2つの取付端部62cとを有している。取付中央部62a及び2つの取付端部62cは、何れも略水平に配置された板状の部分であり、2つの取付端部62cは、取付中央部62aよりも上方に配置される。2つのキャスタ62Aは、取付端部62cの下面にそれぞれ取り付けられる。
【0032】
補助ボード本体30の補助縦フレーム30a1の下端は、下部フレーム30b2及びホワイトボード30cの下端よりも下方に配置され、補助縦フレーム30a2の下端は、下部フレーム30b2及びホワイトボード30cの下端と略同一の高さに配置される。2つの補助縦フレーム30a1,30a2のうち主ボード本体10と反対側にある補助縦フレーム30a1の下端には、第3キャスタ部53(補助キャスタ部53)が設けられる。第3キャスタ部53は、補助縦フレーム30a1の下端に取り付けられた1つのキャスタ63Aを有している。
【0033】
図3に示すように、第1キャスタ部51の水平脚フレーム61と第2キャスタ部52の水平脚フレーム62とは、略平行に設けられる。
【0034】
2つのキャスタ61A、2つのキャスタ62A及び1つのキャスタ63Aは、それぞれ、水平脚フレーム61、水平脚フレーム62及び補助縦フレーム30a1に対して鉛直方向に沿った回転軸の周りを回転自在に取り付けられており、その車輪が回転して移動する方向を変更可能である。
【0035】
そのため、2つのキャスタ61A、2つのキャスタ62A及び1つのキャスタ63Aは、例えば、
図1~
図3に示すように、その車輪が水平且つホワイトボード10c,30cと平行な軸回りに回転する状態をとり得るとともに、
図4に示すように、その車輪が水平且つホワイトボード10c,30cと垂直な軸回りに回転する状態をとり得る。
【0036】
第1キャスタ部51の接地幅T1、第2ャスタ部52の接地幅T2及び第3ャスタ部53の接地幅T3について、
図5に基づいて説明する。
【0037】
本実施形態において、キャスタ61A,62A,63Aの車輪がホワイトボード10c,30cと略平行に配置された状態(車輪が回転して移動する方向がホワイトボード10c,30cの表面と略平行である状態)において、ホワイトボード10c,30cの表面と垂直な方向について、第1キャスタ部51、第2ャスタ部52及び第3ャスタ部53が設置面と接触する幅(最大幅)を、第1キャスタ部51の接地幅T1、第2ャスタ部52の接地幅T2及び第3ャスタ部53の接地幅T3と称する。
【0038】
第1キャスタ部51の接地幅T1は、
図5(a)に示すように、2つのキャスタ61Aの接地部の最大幅であり、具体的には、2つのキャスタ61Aの車輪の外側面間の距離である。同様に、第2ャスタ部52の接地幅T2は、
図5(b)に示すように、2つのキャスタ62Aの接地部の最大幅であり、具体的には、2つのキャスタ62Aの車輪の外側面間の距離である。また、第3ャスタ部53の接地幅T3は、
図5(c)に示すように、1つのキャスタ63Aの接地部の最大幅であり、具体的には、1つのキャスタ63Aの車輪の外側面間の距離である。
【0039】
本実施形態の筆記用ボード1では、第1キャスタ部51の接地幅T1が、第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいとともに、第3キャスタ部53の接地幅T3が、第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さい。詳細には、第1キャスタ部51の接地幅T1が、第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいと共に、第3キャスタ部53の接地幅T3が、第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい。
【0040】
本実施形態の筆記用ボード1において、補助ボード本体30は、上述したように、主ボード本体10に対して折り畳み可能に連結される。そのため、筆記用ボード1は、通常の使用時(例えばホワイトボード10c,30cの使用面を大きい状態で使用する場合)、補助ボード本体30は、
図1に示すように、主ボード本体10と略平行に配置される。
【0041】
これに対して、筆記用ボード1を移動させる場合、補助ボード本体30は、
図6及び
図7に示すように、ホワイトボード10cの表面がホワイトボード30cの表面と近接して対向するように、主ボード本体10に対して折り畳まれる。このように、筆記用ボード1を移動させる場合、通常、主ボード本体10に対して補助ボード本体30を折り畳んだ状態で、主ボード本体10の第1キャスタ部51が前方に配置され、第2キャスタ部52が後方に配置された状態で移動させる。
【0042】
主ボード本体10に対して補助ボード本体30が折り畳まれると、
図8に示すように、ボード本体10のホワイトボード10cの表面と補助ボード本体30のホワイトボード30cの表面とが略接触した状態となる。このとき、第3キャスタ部53が、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間において、主ボード本体10の幅方向中央部よりも第2キャスタ部52に近接して配置される。このように、第3キャスタ部53は、第2キャスタ部52近傍であり、第2キャスタ部52の接地幅T2の内側に配置される。
【0043】
図8は、筆記用ボード1の通常の移動状態(
図8の右方向に移動する状態)を示しており、2つのキャスタ61A、2つのキャスタ62A及び1つのキャスタ63Aは、その車輪がホワイトボード10c,30cの表面と略平行に配置される。上述したように、第1キャスタ部51の接地幅T1が、第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいため、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域N(
図8において一点鎖線で囲まれた領域)は、略台形状の領域となる。接地領域Nとは、2つのキャスタ61Aの車輪が設置面とそれぞれ接地している部分の外側端部と、2つのキャスタ62Aの車輪が設置面とそれぞれ接地している部分の外側端部とで囲まれた領域である。このように、補助ボード本体30が主ボード本体10に対して折り畳まれた状態において、第3キャスタ部53は、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域Nの内側に配置される。
【0044】
筆記用ボード1を移動させる際の動作について、
図9に基づいて説明する。ここでは、筆記用ボード1を2つの設置部材間に形成された水平脚フレーム62の長さと略同一の幅を有するスペースに移動させる場合について説明する。
【0045】
筆記用ボード1を移動させる際に、前方に配置される第1キャスタ部51の接地幅T1が、後方に配置される第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さい。そのため、
図9(a)に示すように、筆記用ボード1の長手方向がスペースの開口に対して傾斜した状態でも、筆記用ボード1の前端部分をスペース内へ進入させることができる。その後、
図9(b)及び
図9(c)に示すように、筆記用ボード1の向きをスペース内において調整しながら移動させることにより、筆記用ボード1の全体をスペース内に移動させることができる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態の筆記用ボード1は、2つの主縦フレーム10a1,10a2間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体10と、主ボード本体10に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム30a1,30a2間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体30とを備え、主ボード本体10は、2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結された側の連結側主縦フレームである主縦フレーム10a1の下端に設けられる連結側キャスタ部である第1キャスタ部51と、2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結されてない側の非連結側主縦フレームである主縦フレーム10a2の下端に設けられる非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52とを有し、補助ボード本体30は、2つの補助縦フレーム30a1,30a2のうち主ボード本体10と反対側にある補助縦フレーム30a1の下端に設けられる補助キャスタ部である第3キャスタ部53を有しており、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1と非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2とは異なるとともに、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅は、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2の接地幅よりも小さい。
【0047】
このような構成であると、主ボード本体10に対して補助ボード本体30を折り畳んだ状態で移動させる場合に、第3キャスタ部53が第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域Nの内側に配置されるため、補助ボード本体30が折り畳まれた主ボード本体10を、第1キャスタ部51及び第2キャスタ部52のうち接地幅の小さい方の第1キャスタ部51が前方に配置された状態で移動させることにより、筆記用ボードの走行性能を向上させることができる。
【0048】
本実施形態の筆記用ボード1は、2つの主縦フレーム10a1,10a2間に配置される書き込み可能な使用面を有する主ボード本体10と、主ボード本体10に対して折り畳み可能に連結され、2つの補助縦フレーム30a1,30a2間に配置される書き込み可能な使用面を有する補助ボード本体30とを備え、主ボード本体10は、2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結された側の連結側主縦フレームである主縦フレーム10a1の下端に設けられる連結側キャスタ部である第1キャスタ部51と、2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体30が連結されてない側の非連結側主縦フレームである主縦フレーム10a2の下端に設けられる非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52とを有し、補助ボード本体30は、2つの補助縦フレーム30a1,30a2のうち主ボード本体10と反対側にある補助縦フレーム30a1の下端に設けられる補助キャスタ部である第3キャスタ部53を有しており、補助キャスタ部である第3キャスタ部53は、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地部と非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地部とで囲まれた接地領域Nの内側に配置される。
【0049】
このような構成であると、主ボード本体10に対して補助ボード本体30を折り畳んだ状態で移動させる場合に、第3キャスタ部53が第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域Nの内側に配置されるため、補助ボード本体30が折り畳まれた主ボード本体10を、第1キャスタ部51及び第2キャスタ部52のうち接地幅の小さい方の第1キャスタ部51が前方に配置された状態で移動させることにより、筆記用ボードの走行性能を向上させることができる。
【0050】
本実施形態の筆記用ボード1において、第1キャスタ部51及び第2キャスタ52部は、それぞれ、主縦フレーム10a1,10a2の下端に取り付けられた水平脚フレーム61,62の両端に設けられた2つのキャスタ61A,62Aを有している。
【0051】
このような構成であると、第1キャスタ部51及び第2キャスタ部52の接地幅が比較的大きくなるため、主ボード本体10に対して補助ボード本体30を折り畳んだ状態で移動させる場合の安定性が向上する。
【0052】
本実施形態の筆記用ボード1において、水平脚フレーム61,62は、それぞれ、主縦フレーム10a1,10a2の下端が取り付けられた取付中央部61a,62aと、取付中央部61a,62aの長手方向両側にそれぞれ配置された2つの取付端部61c,62cとを有しており、2つの取付端部61c,62cは、それぞれ、取付中央部61a,62aよりも上方に配置され且つその下面においてキャスタ61A,62Aを支持する。
【0053】
このような構成であると、水平方向に沿って直線状に延びる水平脚フレームの下面においてキャスタ61A,62Aを支持する場合に筆記用ボード全体の重心が高くなるのに対して、主縦フレーム10a1,10a2の下端を支持する取付中央部61a,62aの高さをキャスタ61A,62Aが取り付けられる取付中央部61c,62cの高さよりも低くすることで、筆記用ボード1全体の重心を低くすることができる。そのため、筆記用ボード1が転倒し難くなる。
【0054】
本実施形態の筆記用ボード1において、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1は、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいと共に、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3は、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい。
【0055】
このような構成であると、主ボード本体10に対して補助ボード本体30を折り畳んだ際に、第3キャスタ部53が、主ボード本体10の前方に配置される第1キャスタ部51と主ボード本体10の後方に配置される第2キャスタ部52とで囲まれた接地領域Nの内側に確実に配置することができる。
【0056】
本実施形態の筆記用ボード1において、補助キャスタ部である第3キャスタ部53は、補助縦フレーム30a1の下端に取り付けられた1つのキャスタ63Aで構成される。
【0057】
このような構成であると、第3キャスタ部53が2つのキャスタ63Aを有している場合と比べて、部品数を少なくできる。
【0058】
(第2実施形態)
本実施形態の筆記用ボード101が、第1実施形態の筆記用ボード1と主に異なる点は、筆記用ボード1は、主ボード本体10の片側に配置された1つの補助ボード本体30を有しているのに対して、筆記用ボード101は、主ボード本体10の両側に配置された2つの補助ボード本体30,130を有している点である。なお、本実施形態の筆記用ボード101の構成において、筆記用ボード1の構成と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
【0059】
本実施形態の筆記用ボード101は、
図10に示すように、主ボード本体10と、補助ボード本体30と、補助ボード本体130とを有している。筆記用ボード101において、主ボード本体10及び補助ボード本体30の構成は、第1実施形態の筆記用ボード1と同様である。
【0060】
主ボード本体10と補助ボード本体130との境界部分に、互いに対称となるような向きに蝶番などの連結部材120が取り付けられている。そのため、補助ボード本体130は、主ボード本体10に対して折り畳み可能に構成される。
【0061】
2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体130が連結された側の主縦フレーム10a2(連結側主縦フレーム10a2)の下端には、第2キャスタ部52が設けられる。2つの主縦フレーム10a1,10a2のうち補助ボード本体130が連結されてない側の主縦フレーム10a1(非連結側主縦フレーム10a1)の下端には、第1キャスタ部51が設けられる。
【0062】
補助ボード本体130は、補助ボード本体30と同様の板状部材であり、2つの補助縦フレーム130a1,130a2と、2つの補助縦フレーム130a1,130a2の上下両端部にそれぞれ跨って設けられた上部フレーム130b1及び下部フレーム130b2と、ホワイトボード130cとを有している。2つの補助縦フレーム130a1,130a2、上部フレーム130b1及び下部フレーム130b2は、補助ボード本体130の外周部において枠状に接続され、その内側にホワイトボード130cが配置される。
【0063】
補助ボード本体130の補助縦フレーム130a1の下端は、下部フレーム130b2及びホワイトボード130cの下端よりも下方に配置され、補助縦フレーム130a2の下端は、下部フレーム130b2及びホワイトボード130cの下端と略同一の高さに配置される。2つの補助縦フレーム130a1,130a2のうち主ボード本体10と反対側にある補助縦フレーム130a1の下端には、第3キャスタ部153が設けられる。なお、補助縦フレーム130a1の下端に設けられた第3キャスタ部153は、補助ボード本体30の補助縦フレーム30a1の下端に設けられた第3キャスタ部53と同一のものである。
【0064】
筆記用ボード101を移動させる場合、
図11に示すように、補助ボード本体30は、ホワイトボード10cの表面がホワイトボード30cの表面と近接して対向するように主ボード本体10に対して折り畳まれるとともに、補助ボード本体130は、ホワイトボード10cの裏面がホワイトボード130cの裏面と近接して対向するように主ボード本体10に対して折り畳まれる。このように、筆記用ボード101を移動させる場合、通常、主ボード本体10に対して補助ボード本体30及び補助ボード本体130を折り畳んだ状態で、主ボード本体10の第1キャスタ部51が前方に配置され、第2キャスタ部52が後方に配置された状態で移動させる。
【0065】
本実施形態の筆記用ボード101では、主ボード本体10及び補助ボード本体30については、第1実施形態と同様に、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1と非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2とは異なり、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3が、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さい。詳細には、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1が、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいと共に、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3が、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい。
【0066】
また、本実施形態の筆記用ボード101では、主ボード本体10及び補助ボード本体130については、連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2と非連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1とは異なり、補助キャスタ部である第3キャスタ部153の接地幅T3が、非連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい。詳細には、連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2が、非連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも大きいと共に、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3が、非連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい。
【0067】
図12は、筆記用ボード110の通常の移動状態(
図12の右方向に移動する状態)を示しており、2つのキャスタ61A、2つのキャスタ62A及び1つのキャスタ63Aは、その車輪がホワイトボード10c,30cの表面と略平行に配置される。上述したように、第1キャスタ部51の接地幅T1が、第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいため、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域N(
図12において一点鎖線で囲まれた領域)は、略台形状の領域となる。接地領域Nとは、2つのキャスタ61Aの車輪が設置面とそれぞれ接地している部分の外側端部と、2つのキャスタ62Aの車輪が設置面とそれぞれ接地している部分の外側端部とで囲まれた領域である。このように、補助ボード本体30が主ボード本体10に対して折り畳まれた状態において、第3キャスタ部53は、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域Nの内側に配置されるとともに、第3キャスタ部153は、第1キャスタ部51と第2キャスタ部52との間の接地領域Nの内側に配置される。
【0068】
本実施形態の筆記用ボード101では、第1実施形態の筆記用ボード1と同様の効果が得られる。
【0069】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本実施形態の構成は上述したものに限定されず、種々の変形が可能である。
【0070】
例えば、上記第1実施形態では、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1が、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さいと共に、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3が、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1よりも小さい場合を説明したが、それに限られない。上記第1実施形態において、連結側キャスタ部である第1キャスタ部51の接地幅T1が非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2と異なるとともに、補助キャスタ部である第3キャスタ部53の接地幅T3が、非連結側キャスタ部である第2キャスタ部52の接地幅T2よりも小さい場合に、同様の効果が得られる。その点は、上記第2実施形態についても同様である。
【0071】
上記第1実施形態では、第3キャスタ部53が、補助縦フレーム30a1の下端に取り付けられた1つのキャスタ63Aで構成されるが、それに限られない。第3キャスタ部53が、第1キャスタ部51及び第2キャスタ部52と同様に、補助縦フレーム30a1の下端に取り付けられた水平脚フレームと、水平脚フレームの両端近傍にそれぞれ取り付けられた2つのキャスタ61Aを有していてもよい。その点は、上記第2実施形態の第3キャスタ部53,153についても同様である。
【0072】
上記第1実施形態では、水平脚フレーム61,62が、取付中央部61a,62aよりも上方に配置され且つその下面においてキャスタ61A,62Aを支持する2つの取付端部61c,62cを有しているが、それに限られない。例えば、水平脚フレーム61,62が、それぞれ、水平方向に沿って延びており(取付中央部61a,62aと2つの取付端部61c,62cとが同一の高さであり)、その下方にキャスタ61A,62Aを取り付けたものでもよい。その点は、上記第2実施形態についても同様である。
【0073】
上記第1実施形態では、ホワイトボード10c,30cが書き込み可能な使用面を表面及び裏面の両方に有しているが、書き込み可能な使用面を表面及び裏面の何れかのみに有してもよい。その点は、上記第2実施形態についても同様である。
【0074】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 筆記用ボード
10 ボード本体
10a1 主縦フレーム(連結側主縦フレーム;非連結側主縦フレーム)
10a2 主縦フレーム(非連結側主縦フレーム;連結側主縦フレーム)
30 補助ボード本体
30a1,30a2 補助縦フレーム
51 第1キャスタ部(連結側キャスタ部;非連結側キャスタ部)
52 第2キャスタ部(非連結側キャスタ部;連結側キャスタ部)
53 第3キャスタ部(補助キャスタ部)
61,62 水平脚フレーム
61a,62a 取付中央部
61c,62c 取付端部
61A,62A,63A キャスタ
101 筆記用ボード
130 補助ボード本体
130a1,130a2 補助縦フレーム
153 第3キャスタ部(補助キャスタ部)
163A キャスタ
N 接地領域
T1 第1キャスタ部51の接地幅
T2 第2キャスタ部52の接地幅
T3 第3キャスタ部53の接地幅