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特開2022-180121微細気泡生成装置及びそれを使用した微細気泡生成方法
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  • 特開-微細気泡生成装置及びそれを使用した微細気泡生成方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180121
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】微細気泡生成装置及びそれを使用した微細気泡生成方法
(51)【国際特許分類】
   B01F 23/20 20220101AFI20221129BHJP
   B01F 25/30 20220101ALI20221129BHJP
   B01F 25/40 20220101ALI20221129BHJP
   B01F 35/71 20220101ALI20221129BHJP
【FI】
B01F3/04 Z
B01F5/04
B01F5/06
B01F15/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087050
(22)【出願日】2021-05-24
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】516196369
【氏名又は名称】小段金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174816
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 貴久
(72)【発明者】
【氏名】小段 豊
【テーマコード(参考)】
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
4G035AB15
4G035AB27
4G035AC23
4G035AC26
4G035AC55
4G035AE13
4G037AA01
4G037EA01
(57)【要約】
【課題】 配管などの先端に取り付けることで簡易に安定した大きさの微細気泡(ファインバブル)を生成することができる微細気泡生成装置を提供することである。
【解決手段】 液の中に浸漬させた状態で気体を供給することにより微細気泡を生成する微細気泡生成装置であって、供給された気体が流れる主流路と、前記主流路に気体が流れることによって前記主流路に液を吸引する吸引部と、前記供給された気体と前記吸引された液との混合気液物が通過することで微細気泡を生成する多孔質部と、前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を排出する調整排出部と、を備えていることを特徴とする微細気泡生成装置。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液の中に浸漬させた状態で気体を供給することにより微細気泡を生成する微細気泡生成装置であって、
供給された気体が流れる主流路と、
前記主流路に気体が流れることによって前記主流路に液を吸引する吸引部と、
前記供給された気体と前記吸引された液との混合気液物が通過することで微細気泡を生成する多孔質部と、
前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を排出する調整排出部と、を備えていることを特徴とする微細気泡生成装置。
【請求項2】
前記主流路は、
気体が供給される給気室と、
前記給気室から供給された気体と吸引された液とを混合する混合室と、
前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を前記調整排出部に導く分岐室と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の微細気泡生成装置。
【請求項3】
前記給気室の上流側には、空気の流れを整える整流板を備えることを特徴とする請求項2に記載の微細気泡生成装置。
【請求項4】
前記給気室は、下流側に向かって内径が狭まっていく縮径部を有していることを特徴とする請求項2、又は、請求項3のいずれかに記載の微細気泡生成装置。
【請求項5】
前記給気室は、下流側に向かって内径が拡大していく拡径部を有していることを特徴とする請求項2~請求項4のいずれかに記載の微細気泡生成装置。
【請求項6】
取り付け及び取り外しを容易とするためのネジ溝部を有していることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の微細気泡生成装置。
【請求項7】
供給された気体が流れる主流路と、
前記主流路に気体が流れることによって前記主流路に液を吸引する吸引部と、
前記供給された気体と前記吸引された液との混合気液物が通過することで微細気泡を生成する多孔質部と、
前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を排出する調整排出部と、を備える微細気泡生成装置を使用する微細気泡生成方法であって、
前記微細気泡生成装置を配管の一方端に取り付け、
前記配管の他方端にポンプ部を取り付け、
前記微細気泡生成装置を液の中に浸漬後に前記ポンプ部から気体を供給することにより微細気泡を生成することを特徴とする微細気泡生成方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細気泡生成装置であり、より特定的には、液の中に浸漬させた状態で気体を供給することにより液の中に微細気泡を生成するための微細気泡生成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ファインバブルと呼ばれる100μm未満の微細気泡を生成する装置等が種々提案されている。中でも気体を供給するだけで簡易にナノレベル以下の気泡を発生させる気泡発生器が知られている(特許文献1)。具体的には、ビーズが充填された気泡発生器内に気体を供給すると、気泡発生器に設けられた無数の孔からナノレベルの気泡が発生するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-25951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の気泡発生器では、発生した微細気泡の大きさにバラツキがでるという問題が生じていた。これは、ビーズの配置や詰め具合等によって、気泡発生器に設けられた無数の孔にかかる圧力が異なるためと考えられる。
【0005】
本発明は、かかる従来発明における課題に鑑みてされたものであり、本発明の目的は、一定の大きさの微細気泡を安定して生成する微細気泡生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。
【0007】
本発明の一局面に係る微細気泡生成装置は、液の中に浸漬させた状態で気体を供給することにより微細気泡を生成する微細気泡生成装置であって、供給された気体が流れる主流路と、前記主流路に気体が流れることによって前記主流路に液を吸引する吸引部と、前記供給された気体と前記吸引された液との混合気液物が通過することで微細気泡を生成する多孔質部と、前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を排出する調整排出部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成により、一定の大きさの微細気泡を安定して生成することができる。
【0008】
また、好ましくは、前記主流路は、気体が供給される給気室と、前記給気室から供給された気体と吸引された液とを混合する混合室と、前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を前記調整排出部に導く分岐室と、を含むことを特徴とする。
かかる構成により、より細かな微細気泡を生成することができる。
【0009】
また、好ましくは、前記給気室の上流側には、空気の流れを整える整流板を備えることを特徴とする。
かかる構成により、より細かな微細気泡を生成することができる。
【0010】
また、好ましくは、前記給気室は、下流側に向かって内径が狭まっていく縮径部を有していることを特徴とする。
かかる構成により、より細かな微細気泡を生成することができる。
【0011】
また、好ましくは、前記給気室は、下流側に向かって内径が拡大していく拡径部を有していることを特徴とする。
かかる構成により、より細かな微細気泡を生成することができる。
【0012】
また、好ましくは、取り付け及び取り外しを容易とするためのネジ溝部を有していることを特徴とする
かかる構成により、より簡易に微細気泡生成装置を取り付け及び取り外しすることができる。
【0013】
本発明の一局面に係る微細気泡生成方法は、供給された気体が流れる主流路と、
前記主流路に気体が流れることによって前記主流路に液を吸引する吸引部と、
前記供給された気体と前記吸引された液との混合気液物が通過することで微細気泡を生成する多孔質部と、前記多孔質部を通過できなかった混合気液物を排出する調整排出部と、を備える微細気泡生成装置を使用する微細気泡生成方法であって、前記微細気泡生成装置を配管の一方端に取り付け、前記配管の他方端にポンプ部を取り付け、前記微細気泡生成装置を液の中に浸漬後に前記ポンプ部から気体を供給することにより微細気泡を生成することを特徴とする。
かかる構成により、一定の大きさの微細気泡を安定して生成することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、一定の大きさの微細気泡を安定して生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の使用例を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の斜視図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の内部構造を示す断面図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400の斜視図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400の正面図である。
図6】本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400のA―Aの断面を示す断面図である。
図7】本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の斜視図である。
図8】本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の吸引部140の箇所を示す斜視図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の側面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
【0017】
なお、本発明では、直径100μm以下の気泡をファインバブルと総称する。また、直径1μm~100μmの気泡をマイクロファインバブルと称し、1μm以下のファインバブルをウルトラファインバブルと称する。また、ファインバブルを微細気泡とも称する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の使用例を示す図である。微細気泡生成装置100は、配管200の一方端に設けられるノズル部分であり、ポンプ部300から供給された気体を微細気泡として液の中に放出するものである。微細気泡生成装置100は、液の中に浸漬した状態で使用するものであり、供給された気体と液とを混合して混合気液物を生成し、混合気液物を多孔質部110から通過させて放出することで微細気泡を生成している。なお、多孔質部110から放出されなかった混合気液物は、調整排出部120に取り付けられたカバー部121から混合気液物が排出される。調整排出部120にカバー部121を設けることにより、より確実に混合気液物の排出を行うことができる。
【0019】
液としては、水を想定しているがこれに限られず、様々な溶液を使用しても構わない。
【0020】
供給する気体としては、空気、二酸化炭素、水素、酸素など様々な気体を使用して構わない。例えば、液が水の場合、二酸化炭素を供給し、炭酸水を製造しても構わない。また、空気を供給し、水中にファインバブル、ウルトラファインバブルを発生させるために用いても構わない。
【0021】
配管200は金属製であり、配管200の一方端に微細気泡生成装置100を取り付け、他方端にポンプ部300を取り付けている。なお、配管200の素材としては、金属製に限らず樹脂製のものを使用しても構わない。また、チューブのように柔軟性を有した樹脂製のものを使用しても構わない。
【0022】
ポンプ部300は、気体を供給するためのものである。なお、ポンプ部300は、二酸化炭素や酸素が詰まったボンベ等でも構わない。また、ポンプ部300からの気体の流量を調整することで微細気泡の大きさを制御することができる。具体的には、0.005MPa~0.3MPaの範囲で使用する。
【0023】
カバー部121は、調整排出部120に取り付けるものであり、チューブ状の部材を使用している。チューブ状の部材の一方端を調整排出部120に取り付け、他方端を液の外、つまり大気開放した状態で固定することで、より確実に混合気液物の排出を行うことができる。排出した混合気液物は、液中に戻してもよいし、別容器に貯めるようにしても構わない。なお、チューブ状の部材を取り付ける際は、チューブ状の部材が折れ曲がって設置されないよう注意する必要がある。
【0024】
カバー部121を取り付けることで、混合気液物の排出する位置をコントロールすることができるため、排出された混合気液物が微細気泡に影響を与えにくい。
【0025】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の斜視図である。微細気泡生成装置100は、気体が供給される供給口130と、供給された気体を微細気泡として放出する多孔質部110と、気体が供給された際に液を吸引する吸引部140と、混合気液物の一部を排出する調整排出部120を備えている。また、微細気泡生成装置100を配管200に取り付け及び取り外し可能とするために、ネジ溝部150が設けられている。ネジ溝部150を設けることで、簡易に取り外しすることができる。なお、微細気泡生成装置100は、主にステンレス鋼で形成されている。なお、ステンレス鋼に限らず、チタンや真鍮などの金属を使用して形成しても構わない。
【0026】
調整排出部120は、凸部122を有している。凸部122を設けることによって、混合気液物の排出がスムースに行われる。また、前述したとおり、調整排出部120の凸部122には、カバー部121を取り付けることができる。
【0027】
吸引部140は、後述する拡径部1613の直近に設けられている。これにより、液をより吸引しやすい構造となっている。
【0028】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る微細気泡生成装置100の内部構造を示す断面図である。微細気泡生成装置100は、供給された気体が流れる主流路160と、主流路160に気体が流れることによって主流路160に液を吸引する吸引部140と、供給された気体と吸引された液との混合気液物を通過させることで微細気泡を生成する多孔質部110と、多孔質部110から放出されなかった混合気液物を排出する調整排出部120を備えている。また、気体が供給される供給口130には、供給される気体の流れを整える整流板131が設けられている。
【0029】
主流路160は、気体が供給される給気室161と、供給された気体と吸引された液とを混合する混合室162と、多孔質部110から放出されなかった混合気液物を調整排出部120に導く分岐室163とから構成されている。
【0030】
多孔質部110は、金網を重ねて形成したものを使用している。これにより、優れた機械的強度と耐圧強度を実現している。なお、多孔質部110は、これに限らず、金属繊維を圧縮・成形し焼結処理を施したファイバー焼結品、目の細かいパンチングプレート、エッチングプレート(エッチング焼結プレート)、デミスター、繊維物質を圧縮・成形したフィルター、金網を溶接等で積層したフィルター、金属繊維を溶接等により成型したフィルター、目の細かいステンレス製の金網等を使用しても構わない。
【0031】
整流板131は、給気室161の上流側に設置されている。なお、上流側とは、ポンプ部300に近い側を指し、下流側とは多孔質部110に近い側を指す。また、整流板131には、金網を重ねて形成したものを使用している。これにより、気体の流れを制御している。なお、整流板131は、供給口130に配置されている。なお、整流板131は、これに限らず、金属繊維を圧縮・成形し焼結処理を施したファイバー焼結品、目の細かいパンチングプレート、エッチングプレート(エッチング焼結プレート)、デミスター、繊維物質を圧縮・成形したフィルター、金網を溶接等で積層したフィルター、金属繊維を溶接等により成型したフィルター、目の細かいステンレス製の金網等を使用しても構わない。
【0032】
給気室161は、下流に向かって内径が縮小していく縮径部1611と、縮径部1611と連結している小径部1612と、小径部1612と連結し下流側に向かって内径が拡大していく拡径部1613とを有している。縮径部1611、小径部1612及び拡径部1613により圧力を低下させることによって、吸引部140から液を吸引しやすく、且つ、供給された気体と吸引した液とを混合室162でより確実に混合することができる。これは、ベンチュリ効果及び径が拡大する際に発生する渦の流れを利用しているためである。
【0033】
吸引部140は、液を吸引するためのものであり、拡径部1613の近傍に設けられている。主流路160に気体が流れることによって圧力が低下するため、吸引部140から液が吸引される仕組みとなっている。
【0034】
混合室162は、供給された気体と吸引部140から吸引された液とが混合する箇所であり、ここで混合気液物が生成される。縮径部1611、小径部1612及び拡径部1613により圧力を低下させることによって、より確実に供給された気体と液とを混合できる仕組みとなっている。
【0035】
分岐室163は、混合室162で生成された混合気液物を多孔質部110に送る通路である。また、多孔質部110から放出されなかった混合気液物を排出するための調整排出部120に繋がっている。なお、分岐室163の内径は混合室162の内径より大きい。この構造によって送られてくる混合気液物に渦の流れを生じ、より細かな微細気泡を生成することができる。
【0036】
次に、別形状の微細気泡生成装置400について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400の斜視図であり、図5は、本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400の正面図であり、図6は、本発明の第2の実施形態に係る微細気泡生成装置400のA―Aの断面を示す図である。なお、図4図5及び図6ついては、微細気泡生成装置100と同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態と異なる構成について説明する。
【0037】
図4より、微細気泡生成装置400は、供給された気体を微細気泡として放出する多孔質部110と、気体が供給された際に液を吸引する吸引部140と、混合気液物の一部を排出する調整排出部120を備えている。また、調整排出部120は、凸部122を有している。
【0038】
図5及び図6より、微細気泡生成装置400は、供給された気体が流れる主流路160と、主流路160に気体が流れることによって主流路160に液を吸引する吸引部140と、供給された気体と吸引された液との混合気液物を通過させることで微細気泡を生成する多孔質部110と、多孔質部110から放出されなかった混合気液物を排出する調整排出部120を備えている。なお、主流路160は、気体が供給される給気室161と、供給された気体と吸引された液とを混合する混合室162と、多孔質部110から放出されなかった混合気液物を調整排出部120に導く分岐室163とから構成されている。
【0039】
供給された気体が主流路160を通り、多孔質部110から放出されることによって、微細気泡が生成される構造となっている。
【0040】
次に、別形状の微細気泡生成装置500について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の斜視図であり、図8は、本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の吸引部140の箇所を示す斜視図であり、図9は、本発明の第3の実施形態に係る微細気泡生成装置500の側面を示す図である。なお、図7図8及び図9ついては、微細気泡生成装置100と同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態と異なる構成について説明する。
【0041】
図7、8、9より、微細気泡生成装置500は、供給された気体を微細気泡として放出する多孔質部110と、気体が供給された際に液を吸引する吸引部140と、混合気液物の一部を排出する調整排出部120を備えている。また、調整排出部120は、凸部122を有している。また、気体が供給される供給口130も備えている。なお、吸引部140は、比較的大きく、大容量の液を吸引することができる構造となっている。
【0042】
次に、微細気泡生成装置100の使用方法について説明する。微細気泡生成装置100を配管200の一方端に接続し、液の中に浸漬する。なお、浸漬させた状態で微細気泡生成装置100を取り付けても構わない。また、配管200の他方端は、ポンプ部300に繋げる。設置が完了したら、ポンプ部300を起動させ、気体を微細気泡生成装置100に送る。これによって、微細気泡生成装置100は液の中に微細気泡を生成する。なお、微細気泡生成装置400および微細気泡装置500についても同様の使用方法である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る微細気泡生成装置100を使用すると、簡易に液の中に微細気泡を生成することができるため有用である。
【0044】
また、供給する気体を変更することで、種々の溶液を生成することができる。例えば、供給する気体に二酸化炭素を使用すれば炭酸水を生成することができるし、水素を使用すれば水素水を生成することができるため有用である。
【符号の説明】
【0045】
100 400 500 微細気泡生成装置
110 多孔質部
120 調整排出部
121 カバー部
122 凸部
130 供給口
131 整流板
140 吸引部
150 ネジ溝部
160 主流路
161 給気室
1611 縮径部
1612 小径部
1613 拡径部
162 混合室
163 分岐室
200 配管
300 ポンプ部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9