(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180253
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】浮遊物吸着具
(51)【国際特許分類】
B03C 3/02 20060101AFI20221129BHJP
A61L 9/16 20060101ALI20221129BHJP
B03C 3/41 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
B03C3/02 Z
A61L9/16 Z
B03C3/41 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087264
(22)【出願日】2021-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】521224619
【氏名又は名称】株式会社クリエイトボックス
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】緒方 直紀
【テーマコード(参考)】
4C180
4D054
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180AA16
4C180DD11
4D054AA11
4D054BC31
(57)【要約】
【課題】設置スペースを抑えつつ、空気中に浮遊する浮遊物を吸着することが可能な浮遊物吸着具を提供すること。
【解決手段】浮遊物吸着具1は、建材の面に配置され、空気中に浮遊する浮遊物を吸着し、建材の面に配置され、板状体で形成された本体10と、本体10の面に配置され、所定形状に形成され、外部装置から供給された電気を導電可能な導電部20と、を備え、外部装置100の正極側又は負極側のいずれか一方のみ接続されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建材の面に配置され、空気中に浮遊する浮遊物を吸着する浮遊物吸着具であって、
板状体で形成された本体と、
前記建材の面に配置され、前記本体の面に配置され、所定形状に形成され、外部装置から供給された電気を導電可能な導電部と、を備え、
前記外部装置の正極側又は負極側のいずれか一方のみ接続されていることを特徴とする浮遊物吸着具。
【請求項2】
前記外部装置の正極側が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の浮遊物吸着具。
【請求項3】
前記導電部は、
所定方向に延びる主部と、
前記主部から、前記所定方向と異なる方向に延びる複数の補助部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮遊物吸着具。
【請求項4】
前記導電部は、
2つの前記主部を有し、
複数の前記補助部が、2つの前記主部の間に配置され、2つの前記主部に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の浮遊物吸着具。
【請求項5】
前記導電部は、一対で設けられ、
一対の前記導電部には、それぞれ互いに異なる極性側に接続されており、
一方の前記導電部の前記補助部と他方の前記導電部の前記補助部とが、互い違いに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の浮遊物吸着具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮遊物吸着具に関し、詳しくは、建材の面に配置され、空気中に浮遊する浮遊物を吸着する浮遊物吸着具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静電気により、空気中に漂う浮遊飛沫等を減少させる技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、店舗やオフィス等での人と人との接触が過多な場所でのウイルス菌の感染防止の為のシールドとなるカウンターやテーブル又は床面に設置する透明な板材から成る透明間仕切り板に、除菌装置部を設け、この除菌装置部の帯電ガンから、マイナスイオンを透明間仕切り板に放射することで、透明間仕切り板を、静電気を帯びた静電式集塵板とし、空気中に漂う浮遊飛沫等を減少できるようにした間仕切り板型除菌装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の間仕切り板型除菌装置は、透明間仕切り板に除菌装置部を設け、この除菌装置部の帯電ガンから、透明間仕切り板にマイナスイオンを放射して、透明間仕切り板を、静電気を帯びた静電式集塵板とするため、装置として比較的大きくなり、例えば、部屋に設置した場合、部屋内のスペースが取られてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、設置スペースを抑えつつ、空気中に浮遊する浮遊物を吸着することが可能な浮遊物吸着具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 建材の面に配置され、空気中に浮遊する浮遊物を吸着する浮遊物吸着具であって、
前記建材の面に配置され、板状体で形成された本体と、
前記本体の面に配置され、所定形状に形成され、外部装置から供給された電気を導電可能な導電部と、を備え、
前記外部装置の正極側又は負極側のいずれか一方のみ接続されていることを特徴とする浮遊物吸着具。
【0008】
(1)の発明によれば、浮遊物吸着具は、建材の面に配置され、空気中に浮遊する浮遊物を吸着し、本体と、導電部と、を備える。
本体は、建材の面に配置され、板状体で形成されている。
導電部は、本体の面に配置され、所定形状に形成され、外部装置から供給された電気を導電可能である。
そして、外部装置の正極側又は負極側のいずれか一方のみ接続されている。
【0009】
(1)の発明に係る浮遊物吸着具によれば、建材の面に配置される板状体である本体の面に配置された導電部を備え、外部装置の正極側又は負極側のいずれか一方のみから電気が導通されることで、導電部により供給された電気が、本体に広がり、本体に静電気を帯電することが可能となる。
これにより、浮遊物吸着具は、空気中に浮遊する帯電した浮遊物を吸着することが可能となる。
【0010】
そして、このような浮遊物吸着具は、建材(例えば、建築物の壁を形成する石膏ボードや、仕上げ材であるクロス等)の面に配置することで、部屋に設置した場合でも、部屋内のスペースが取られてしまうこともない。
したがって、設置スペースを抑えつつ、空気中に浮遊する浮遊物を吸着することが可能な浮遊物吸着具を提供できる。
【0011】
(2) 前記外部装置の正極側が接続されていることを特徴とする(1)に記載の浮遊物吸着具。
【0012】
これにより、浮遊物吸着具の本体に、正極の静電気を帯電させることができる。
ここで、ウィルスは、負極の静電気を帯びやすい。
よって、浮遊物吸着具は、空気中に浮遊する負極の静電気を帯びたウィルスを吸着することが可能となる。
【0013】
(3) 前記導電部は、
所定方向に延びる主部と、
前記主部から、前記所定方向と異なる方向に延びる複数の補助部と、を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の浮遊物吸着具。
【0014】
これにより、供給された電気を、所定方向に延びる主部と所定方向と異なる方向に延びる複数の補助部により、本体の面内に広げることが可能となるので、効率的に静電気を、全面的に帯電させることが可能となる。
【0015】
(4)前記導電部は、
2つの前記主部を有し、
複数の前記補助部が、2つの前記主部の間に配置され、2つの前記主部に接続されていることを特徴とする(3)に記載の浮遊物吸着具。
【0016】
これにより、導電部を、例えば、梯子形状に形成することができるので、本体の面内に、効率的に導電部を配置できるので、より効率的に静電気を帯電させることが可能となる。
【0017】
(5)前記導電部は、一対で設けられ、
一対の前記導電部には、それぞれ互いに異なる極性側に接続されており、
一方の前記導電部の前記補助部と他方の前記導電部の前記補助部とが、互い違いに配置されていることを特徴とする(3)に記載の浮遊物吸着具。
【0018】
これにより、一方の導電部が配置された部分には正極の静電気を帯電させ、他方の導電部が配置された部分には負極の静電気を帯電させることができるので、負極の静電気を帯びやすい浮遊物(ウィルス等)と、正極の静電気を帯びやすい浮遊物(動物の毛や、綿素材の衣服から生じた埃等)との両方を、吸着することが可能となる。また、一方の導電部の補助部と他方の導電部の補助部とを、互い違いに配置したので、負極の静電気を帯電した部分と、正極の静電気を帯電した部分を、均等に本体の面内に配置できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、設置スペースを抑えつつ、空気中に浮遊する浮遊物を吸着することが可能な浮遊物吸着具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る浮遊物吸着具の正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る浮遊物吸着具の断面を説明する前方から視た斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態の別例1に係る浮遊物吸着具の正面図である。
【
図4】本発明の実施形態の別例2に係る浮遊物吸着具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、同一の構成には、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図1は、本発明の実施形態に係る浮遊物吸着具の正面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る浮遊物吸着具の断面を説明する前方から視た斜視図である。
【0022】
浮遊物吸着具1は、建材(図示無し)の面(例えば、建築物の部屋内に対向する面等)に配置され、本体10と、導電部20と、カバー部30とを備え、静電気を帯電することで、空気中に浮遊する浮遊物を吸着する。
【0023】
浮遊物吸着具1は、例えば、建築物の壁や天井等の仕上げ材(クロス等)の上から、当該仕上げ材に、接着されたり、ビス等の固定部材により固定される。また、浮遊物吸着具1は、建築物の壁や天井等の下地材(石膏ボードや、ベニヤや、躯体であるコンクリート等)に、接着されたり、ビス等の固定部材により固定される。この場合、浮遊物吸着具1の上から、仕上げ材(クロス等)を貼り、浮遊物吸着具1を、建築物の下地材と仕上げ材との間に配置し、視認できない状態としてもよい。
【0024】
本体10は、建材の面に配置され、電気抵抗値が大きい絶縁体(例えば、電気抵抗値が1010Ω以上)の一例である樹脂(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)等)で形成された板状体である。本体10は、このような素材で形成することで、静電気を帯電する。本体10は、例えば、10~500ミクロンの厚さのシートやフィルム等で構成してもよい。この場合、本体10は、短辺と長辺を有し、浮遊物吸着具1は、短辺方向を中心に巻き回された状態で、運搬や保管することが可能となる。
【0025】
導電部20は、本体10の面に配置され、所定形状に形成され、外部装置100から供給された電気を導電可能である。具体的には、導電部20は、例えば、導電性の物質(例えば、電気抵抗値が107Ω以下の金属等の粒子)を含有した導電性インクや、導電性の素材(例えば、金属等)で形成された板材や線材で構成されている。導電部20は、例えば導電性インクで構成されている場合には本体10の面に印刷され、導電性の素材の板材や線材で構成されている場合には本体10の面に貼り付けられている。
【0026】
導電部20は、
図1に示すように、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に延びる主部21と、主部21から、所定方向と異なる方向(例えば、本体10の短辺方向)に延びる複数の補助部22と、を備える。
【0027】
主部21は、
図1に示す例では、一対で設けられている。一対の主部21は、本体10の面において、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)の両側側縁近傍において、それぞれ、本体10の長辺方向の延びる方向に延びる。なお、主部21は、本体10の所定方向の両側側縁近傍に一対で設けるものに限らず、本体10の所定方向の両側側縁近傍にいずれ一方にのみ設けてもよいし、本体10の所定方向と直交する方向(例えば、本体10の短辺方向)の中間部分に設けてもよいし、所定方向の両側側縁近傍に一対に加え、所定方向と直交する方向の中間部分に設けてもよい。
【0028】
複数の補助部22は、
図1に示す例では、主部21が延びる方向(本体10の長辺方向)と直交する方向(本体10の短辺方向)に延び、一対の主部21に両端が接続され、本体10の長辺方向に向かって、所定間隔で配列されている。これにより、導電部20は、本体10の面側から視て、梯子形状に形成されている。また、複数の補助部22は、
図1に示す例では、補助部22が延びる方向の幅が、第1の幅で形成されたものと、第1の幅より広い幅である第2の幅で形成されたものと、が交互に配列されている。
【0029】
カバー部30は、本体10において、導電部20が配置された面を覆うように配置され、電気抵抗値が大きい絶縁体(例えば、電気抵抗値が1010Ω以上)の一例である樹脂(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)等)で形成されたシートである。カバー部30は、導電部20を挟むように、本体10に貼付され、導電部20を保護するとともに、静電気を帯電する。
【0030】
外部装置100は、公知の機器であり、一般的な交流電源から供給された電気を、例えば、回路により昇圧した1kV以上の電圧の電気を、浮遊物吸着具1に供給する。
【0031】
浮遊物吸着具1には、外部装置100の正極側又は負極側のいずれか一方のみ接続されている。なお、
図1に示す例では、外部装置100の正極側又は負極側のいずれか一方が、本体10に接続されているが、これに限らず、導電部20に接続されてもよい。
【0032】
例えば、浮遊物吸着具1は、外部装置100の正極側が接続された場合、正極の静電気が帯電する。一方、浮遊物吸着具1は、外部装置100の負極側が接続された場合、負極の静電気が帯電する。
【0033】
すなわち、浮遊物吸着具1は、外部装置100の正極側が接続された場合、負極の静電気を帯びた浮遊物(例えば、ウィルス等)を吸着することができる。一方、浮遊物吸着具1は、外部装置100の負極側が接続された場合、正極の静電気を帯びた浮遊物(例えば、動物の毛や、綿素材の衣服から生じた埃等)を吸着することができる。
【0034】
導電部20は、
図1に示す形状に限らず、全体的に電気が導通可能であれば、後述する
図3及び
図4に示す形状や、文字や模様やキャラクターを模した形状等の任意の形状とすることができる。
【0035】
図3は、本発明の実施形態の別例1に係る浮遊物吸着具の正面図である。
本実施形態の別例1に係る浮遊物吸着具1Aは、本体10と、導電部20Aと、カバー部30とを備える。
導電部20Aは、主部21と、主部21から、所定方向と異なる方向(例えば、本体10の短辺方向)に延びる複数の補助部22Aと、を備える。
複数の補助部22Aは、主部21が延びる方向の幅が、全て同じである。
【0036】
図4は、本発明の実施形態の別例2に係る浮遊物吸着具の正面図である。
本実施形態の別例1に係る浮遊物吸着具1Bは、本体10と、一対の導電部(20a,20b)と、カバー部30とを備える。
【0037】
導電部20aは、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に延びる主部21aと、主部21aから、所定方向と異なる方向(例えば、本体10の短辺方向であって、
図4に示す左側)に延びる複数の補助部22bと、を備える。
【0038】
主部21aは、
図4に示す例では、本体10の面において、所定方向と直交する方向(例えば、本体10の短辺方向)の一方側(
図4に示す例では右側)側縁近傍において、本体10の所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に延びる。
【0039】
複数の補助部22aは、
図4に示す例では、主部21aに一端(
図4に示す例では右端)が接続され、主部21aが延びる方向(本体10の長辺方向)と直交する方向(本体10の短辺方向)であって、本体10の他方側(主部21aが配置された側の側縁と反対側の側縁側:
図4に示す例では左側)に向かって延び、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に向かって、所定間隔で配列されている。
【0040】
導電部20bは、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に延びる主部21bと、主部21bから、所定方向と異なる方向(例えば、本体10の短辺方向であって、
図4に示す右側)に延びる複数の補助部22bと、を備える。
【0041】
主部21bは、
図4に示す例では、本体10の面において、所定方向と直交する方向(例えば、本体10の短辺方向)の他方側(導電部20aの主部21aが配置された一方側の反対側:
図4に示す例では左側)側縁近傍において、所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に延びる。
【0042】
複数の補助部22bは、
図4に示す例では、主部21bに一端(
図4に示す例では左端)が接続され、主部21bが延びる方向(本体10の長辺方向)と直交する方向(本体10の短辺方向)であって、本体10の一方側(主部21bが配置された側の側縁と反対側の側縁側:
図4に示す例では右側)に向かって延び、本体10の所定方向(例えば、本体10の長辺方向)に向かって、所定間隔で配列されている。
【0043】
そして、一対の導電部(20a,20b)は、外部装置100のそれぞれ互いに異なる極性側に接続されている。
図4に示す例では、導電部20aは外部装置100の負極側に接続され、導電部20bは外部装置100の正極側に接続されている。
【0044】
また、本体10の長辺方向において、導電部20aの複数の補助部22aと、導電部20bの複数の補助部22bとは、互い違いに配置されている。
【0045】
以上、本実施形態によれば、浮遊物吸着具1,1A,1Bは、建材(例えば、建築物の壁を形成する石膏ボードや、仕上げ材であるクロス等)の面に配置することで、部屋に設置した場合でも、部屋内のスペースが取られてしまうこともない。
したがって、設置スペースを抑えつつ、空気中に浮遊する浮遊物を吸着することが可能な浮遊物吸着具を提供できる。
【0046】
また、例えば、浮遊物吸着具1,1Aにおいて、外部装置100の正極側を接続することで、本体10やカバー部30に、正極の静電気を帯電させることができるので、負極の静電気を帯びたウィルス等を吸着することが可能となる。また、例えば、浮遊物吸着具1,1Aにおいて、外部装置100の負極側を接続することで、本体10やカバー部30に、負極の静電気を帯電させることができるので、正極の静電気を帯びた動物の毛や、綿素材の衣服から生じた埃等を吸着することが可能となる。
【0047】
また、浮遊物吸着具1,1A,1Bによれば、供給された電気を、所定方向に延びる主部と所定方向と異なる方向に延びる複数の補助部により、本体の面内に広げることが可能となるので、効率的に静電気を、全面的に帯電させることが可能となる。
【0048】
また、浮遊物吸着具1,1Aによれば、導電部を、例えば、梯子形状に形成することで、本体の面内に、効率的に導電部を配置できるので、より効率的に静電気を帯電させることが可能となる。
【0049】
また、浮遊物吸着具1Bによれば、導電部20bが配置された部分には正極の静電気を帯電させ、導電部20aが配置された部分には負極の静電気を帯電させることができるので、負極の静電気を帯びやすい浮遊物(ウィルス等)と、正極の静電気を帯びやすい浮遊物(動物の毛や、綿素材の衣服から生じた埃等)との両方を、吸着することが可能となる。また、導電部20bの補助部22bと導電部20aの補助部22aとを、互い違いに配置したので、負極の静電気を帯電した部分と、正極の静電気を帯電した部分を、均等に本体の面内に配置できる。
【0050】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。また、本実施形態の浮遊物吸着具1,1A,1Bは、矛盾ない限り、一部(例えば、導電部)を組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1,1A,1B 浮遊物吸着具
10 本体
20,20A,20a,20b 導電部
21,21a,21b 主部
22,22A,22a,22b 補助部
30 カバー部
100 外部装置