(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180304
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】幅広テープを編み組むための編み組み装置
(51)【国際特許分類】
D04C 3/48 20060101AFI20221129BHJP
D04B 7/32 20060101ALI20221129BHJP
D04C 1/02 20060101ALI20221129BHJP
D04C 1/06 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
D04C3/48
D04B7/32
D04C1/02
D04C1/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022070576
(22)【出願日】2022-04-22
(31)【優先権主張番号】63/178,868
(32)【優先日】2021-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】オーガル, アーモル
(72)【発明者】
【氏名】ウィルカーソン, ランドール
(72)【発明者】
【氏名】クンパース, フランツ ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】バウムガルト, グレゴア
(72)【発明者】
【氏名】ユネス, アイハム
(57)【要約】 (修正有)
【課題】幅広テープを編み組むための編み組み装置を提供する。
【解決手段】編み組みホイールの周りで円周方向に移動するように構成される各ボビン110は、スプール305、第1及び第2のプーリーアセンブリを含む。スプールは編み組み材料から形成されたトウ115を保持し、第1のプーリーアセンブリ310はスプールから第1の距離を置いてスプールに結合し、第1のプーリーアセンブリは第1のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過することを容易にするように構成され、第2のプーリーアセンブリ315は第1の距離未満の第2の距離を置いてスプールに結合され、第2のプーリーアセンブリは編み組み管類を形成するために、第1のプーリーアセンブリからトウを受け取り、第2のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過し、複数のトウが一緒になる編み組み装置のセクションに向かうことを容易にするように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
編み組み管類(120)を形成するための編み組み装置(100)であって、
編み組みホイール(105)、並びに
前記編み組みホイール(105)の周りで円周方向に移動するように構成された複数のボビン(110)を備え、各ボビン(110)は、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)であって、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過することを容易にするように構成された第1のプーリーアセンブリ(310)、及び
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)であって、前記編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)から前記トウ(115)を受け取り、前記第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過し、複数のトウ(115)が一緒になる前記編み組み装置(100)のセクションへ向かうことを容易にするように構成された第2のプーリーアセンブリ(315)を含む、編み組み装置(100)。
【請求項2】
各ボビン(110)は、
第1の端部で前記スプール(305)に結合されている少なくとも1つロッド(320)を更に備え、前記少なくとも1つのロッド(320)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)及び前記第2のプーリーアセンブリ(315)を前記スプール(305)に結合する、請求項1に記載の編み組み装置(100)。
【請求項3】
前記第1のプーリーアセンブリ(310)は、前記ロッド(320)の第2の端部で固定され、前記第2のプーリーアセンブリ(315)は、前記ロッド(320)と摺動可能に結合される、請求項2に記載の編み組み装置(100)。
【請求項4】
各ボビン(110)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間で前記ロッド(320)上に配置された弾性部材(420)を更に備え、前記弾性部材(420)は、前記トウ(115)の引張の量を制御することを容易にする、請求項3に記載の編み組み装置(100)。
【請求項5】
各ボビン(110)は、前記スプール(305)に結合されたブレーキ(325)を更に備え、前記ブレーキ(325)は、係合したときに、前記スプール(305)が回転することを防止する、請求項1から4のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
【請求項6】
各ボビン(110)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間の距離が所定量を超えたときに、作動するように構成されたスイッチ(430)を更に備え、前記スイッチ(430)の作動は、前記ブレーキ(325)を係合させる、請求項5に記載の編み組み装置(100)。
【請求項7】
各ボビン(110)は、前記ボビン(110)を前記編み組みホイール(105)に結合するように構成されたマウントを更に備え、前記編み組みホイール(105)の周りで円周方向に配置された一つ置きのボビン(110)が、前記スプール(305)を前記マウント(330)に結合する細長い部材を更に備え、前記細長い部材は、隣接するボビン(110)の間のスペースを低減させることを容易にする、請求項1から6のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
【請求項8】
前記トウ(115)の幅が、1/2インチ以上である、請求項1から7のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
【請求項9】
前記編み組み管類(120)の直径が、10インチ以上である、請求項1から8のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
【請求項10】
前記編み組み材料は、プリプレグ熱可塑性テープから形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
【請求項11】
編み組みツール用のボビン(110)であって、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)であって、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過することを容易にするように構成された第1のプーリーアセンブリ(310)、及び
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)であって、編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)から前記トウ(115)を受け取り、前記第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過し、複数のトウ(115)が一緒になる編み組み装置(100)のセクションへ向かうことを容易にするように構成された第2のプーリーアセンブリ(315)を含む、ボビン(110)。
【請求項12】
第1の端部で前記スプール(305)に結合されている少なくとも1つロッド(320)を更に備え、前記少なくとも1つのロッド(320)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)及び前記第2のプーリーアセンブリ(315)を前記スプール(305)に結合する、請求項11に記載のボビン(110)。
【請求項13】
前記第1のプーリーアセンブリ(310)は、前記ロッド(320)の第2の端部で固定され、前記第2のプーリーアセンブリ(315)は、前記ロッド(320)と摺動可能に結合される、請求項12に記載のボビン(110)。
【請求項14】
前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間で前記ロッド(320)上に配置された弾性部材(420)を更に備え、前記弾性部材(420)は、前記トウ(115)の引張の量を制御することを容易にする、請求項13に記載のボビン(110)。
【請求項15】
前記スプール(305)に結合されたブレーキ(325)を更に備え、前記ブレーキ(325)は、係合したときに、前記スプール(305)が回転することを防止する、請求項11から14のいずれか一項に記載のボビン(110)。
【請求項16】
前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間の距離が所定の距離を超えたときに、作動するように構成されたスイッチ(430)を更に備え、前記スイッチ(430)の作動は、前記ブレーキ(325)を係合させる、請求項15に記載のボビン(110)。
【請求項17】
前記ボビン(110)を前記編み組みツールの編み組みホイール(105)に結合するように構成されたマウント(330)、及び
前記スプール(305)を前記マウント(330)に結合する細長い部材を更に備え、前記細長い部材は、隣接するボビン(110)の間のスペースを低減させることを容易にする、請求項11から16のいずれか一項に記載のボビン(110)。
【請求項18】
編み組み管類(120)を製造する方法であって、
編み組み装置(100)の編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)を含み、各ボビン(110)は、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)と、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)と、
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)とを含み、
前記方法は更に、
前記編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり、次いで、第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり、次いで、複数のトウ(115)が一緒になる前記編み組み装置(100)のセクションに向けて、前記スプール(305)上に保持されていたトウ(115)を縫うように進ませること(805)、及び
前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、前記編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)を含む、方法。
【請求項19】
編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)であって、各ボビン(110)が、編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するためのスプール(305)を備える、複数のボビン(110)を配置すること(800)は、
編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)であって、各ボビン(110)が、1/2以上の幅を有するプリプレグ熱可塑性テープから形成されたトウ(115)を保持するためのスプール(305)を備える、複数のボビン(110)を配置すること(800)を含み、前記編み組み管類(120)の直径は、10インチ以上である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、前記編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)は、前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、10インチ以上の大きさの直径を有する編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、広くは、編み組まれた管類(tubing)などの編み組まれた製品を形成するために、編み組み材料を共に織り合わせるためのプロセスに関する。特に、本出願は、幅広テープ(broad tape)を編み組むための編み組み装置(braiding apparatus)を説明する。
【背景技術】
【0002】
編み組み機械は、ロープ、補強ホース、電線用カバーなどのような編み組まれた製品を形成するために、糸、ワイヤー、テープなどの編み組み材料の幾つかのより糸(strand)(例えば、3つ以上のより糸)を共に織り合わせるか又は紡ぐデバイスである。典型的な編み組み機械は、編み組まれた製品を形成するために、ホイールの周りの幾つかの領域からホイールの中央領域に向けてより糸を誘導するように構成されたホイールを含む。ホイールの回転は、これらのより糸を共に紡ぐ/織り合わせる。
【0003】
ほとんどの編み組み材料は、比較的小さい断面を有する。例えば、テープ状の編み組み材料の幅は、典型的には、1/4インチ以下である。比較的小さい幅は、そのような材料から形成される編み組まれた管類のサイズを、直径5インチ未満に制限する。比較的大きい幅(例えば、1/4インチを超える)を有するテープ状の材料を編み組むことは、部分的には、より大きい材料がより硬い傾向があり、したがって、紡ぐことがより難しいという理由によって、多くの困難を提示する。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様では、編み組み管類を形成するための編み組み装置が、編み組みホイール及び複数のボビンを備える。ボビンは、編み組みホイールの周りで円周方向に移動するように構成されている。各ボビンは、スプール、第1のプーリーアセンブリ、及び第2のプーリーアセンブリを含む。スプールは、編み組み材料から形成されたトウ(tow)を保持するように構成されている。第1のプーリーアセンブリは、スプールから第1の距離を置いてスプールに結合されている。第1のプーリーアセンブリは、第1のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過することを容易にするように構成されている。第2のプーリーアセンブリは、第1の距離未満の第2の距離を置いてスプールに結合されている。第2のプーリーアセンブリは、編み組み管類を形成するために、第1のプーリーアセンブリからトウを受け取り、第2のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過し、複数のトウが一緒になる編み組み装置のセクションに向かうことを容易にするように構成されている。
【0005】
第2の態様では、編み組みツール用のボビンが、スプール、第1のプーリーアセンブリ、及び第2のプーリーアセンブリを備える。スプールは、編み組み材料から形成されたトウを保持するように構成されている。第1のプーリーアセンブリは、スプールから第1の距離を置いてスプールに結合されている。第1のプーリーアセンブリは、第1のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過することを容易にするように構成されている。第2のプーリーアセンブリは、第1の距離未満の第2の距離を置いてスプールに結合されている。第2のプーリーアセンブリは、編み組み管類を形成するために、第1のプーリーアセンブリからトウを受け取り、第2のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過し、複数のトウが一緒になる編み組み装置のセクションに向かうことを容易にするように構成されている。
【0006】
第3の態様では、編み組み管類を製造する方法が、編み組み装置の編み組みホイールの周りで円周方向に複数のボビンを配置することを含む。各ボビンは、スプール、第1のプーリーアセンブリ、及び第2のプーリーアセンブリを含む。スプールは、編み組み材料から形成されたトウを保持するように構成されている。第1のプーリーアセンブリは、スプールから第1の距離を置いてスプールに結合されている。第2のプーリーアセンブリは、第1の距離未満の第2の距離を置いてスプールに結合されている。該方法は更に、編み組み管類を形成するために、第1のプーリーアセンブリのプーリーをわたり、次いで、第2のプーリーアセンブリのプーリーをわたり、次いで、複数のトウが一緒になる編み組み装置のセクションに向けて、スプール上に保持されていたトウを縫うように進ませることを含む。複数のボビンは、編み組みホイールの周りを移動し、それによって、編み組み管類を形成する。
【0007】
添付の図面は、特許請求の範囲の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部分を構成する。詳細な説明及び説明される例示的な実施例は、特許請求の範囲によって規定される原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2A】一実施例による編み組み装置によって形成される編み組み管類を示す。
【
図2B】一実施例による編み組み管類のトウのプロファイルを示す。
【
図3】一実施例による編み組み装置のボビンを示す。
【
図4A】一実施例によるボビンの第1のプーリーアセンブリを示す。
【
図4B】一実施例によるボビンの第2のプーリーアセンブリを示す。
【
図4C】一実施例によるボビンのロッドに結合された第1のプーリーアセンブリ及び第2のプーリーアセンブリを示す。
【
図4D】一実施例によるボビンのロッドに結合された第1のプーリーアセンブリ及び第2のプーリーアセンブリを示す。
【
図5】一実施例によるボビンの制動動作を制御するためのシステムを示す。
【
図6】一実施例による編み組み装置によって実行される動作を示す。
【
図7】一実施例による編み組みホイールの周りに配置されたボビンを示す。
【
図8】一実施例による編み組み管類を製造する方法を示す。
【
図9】一実施例による本明細書で開示されるシステム又はデバイスのいずれかの部分を形成し得る又はいずれかを実装し得るコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
システム、デバイス、及び/又は方法の様々な実施例が、本明細書で説明される。本明細書で使用され得る「実施例」及び「例示的な」などの用語は、「一実施例、事例、又は例示として働く」ことを意味すると理解される。本明細書で「実施例」又は「例示的な」として説明される任意の実施形態、実施態様、及び/又は特徴は、そのように記述されていなければ、任意の他の実施形態を超えて好適又は有利であると必ずしも解釈されない。したがって、他の実施形態、実施態様、及び/又は特徴が利用されてよく、本明細書で提示される主題の範囲から逸脱することなしに他の変形が行われてよい。
【0010】
したがって、本明細書で説明される実施例は、限定的であることを意図していない。本明細書で概して説明され、図面で示されるように、本開示の態様は、幅広い種々の構成で配置され、代替され、組み合わされ、分離され、設計され得ることが、容易に理解されるだろう。
【0011】
更に、文脈が逆のことを示唆しないならば、図面の各々内で示された特徴は、互いに組み合わせて使用され得る。したがって、図面は、1以上の全体の実施形態のうちの構成要素の態様として広く見られるべきであり、各実施形態には、必ずしも全ての示された特徴が必要とされるわけではないことが理解される。
【0012】
更に、本明細書又は特許請求の範囲における要素、ブロック、又はステップの列挙は、明瞭さを目的とするものである。したがって、そのような列挙は、これらの要素、ブロック、又はステップが、特定の配置に固執し特定の順序で実行されることを要求し又は意図するように解釈されるべきではない。
【0013】
更に、本明細書で使用され得る「実質的に(substantially)」又は「約(about)」という用語は、記載されている特性、パラメータ、又は値が厳密に実現される必要はないが、特性によって得られることになっている影響を無効にしない量の、例えば、許容誤差、測定エラー、測定精度限界、及び、当業者には既知のその他の要因などを含む偏差又は変動が生じ得ることを意味している。
【0014】
イントロダクション
上述されたように、比較的大きい幅(例えば、1/4インチを超える)を有するテープ状の材料を編み組むことは、より大きい材料がより硬い傾向があり、したがって、紡ぐことがより難しいという理由によって、多く困難を提示する。これが今度は、テープ状の材料から形成されるほとんどの編み組み管類又は製品のサイズを、例えば、5インチ未満などの比較的小さい直径に制限する。
【0015】
本明細書で開示されるのは、最大10インチまで及び10インチを超える直径を有する編み組み管類などの、比較的大きい直径を有する編み組み管類又は製品の製造を容易にする編み組み装置の実施例である。概して、編み組み装置は、編み組みホイール、及び編み組みホイールの周りで円周方向に配置された複数のボビンを含む。以下で更に詳細に説明されることとなるように、各ボビンは、スプール、第1のプーリーアセンブリ、及び第2のプーリーアセンブリを含む。スプールは、編み組み材料から形成されたトウを保持するように構成されている。本明細書で使用されるときに、用語「トウ」は、編み組み材料を形成するために共に紡がれる1以上のより糸に対応する。
【0016】
第1のプーリーアセンブリは、スプールから第1の距離を置いてスプールに結合されている。第1のプーリーアセンブリは、第1のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過することを容易にするように構成されている。第2のプーリーアセンブリは、第1の距離未満の第2の距離を置いてスプールに結合されている。第2のプーリーアセンブリは、編み組み管類を形成するために、第1のプーリーアセンブリからトウを受け取り、第2のプーリーアセンブリのプーリーをわたりトウが通過し、複数のトウが一緒になる編み組み装置のセクションに向かうことを容易にするように構成されている。
【0017】
幾つかの実施例では、各ボビンが、第1の端部においてスプールに結合された1以上のロッドを備える。ロッドは、第1のプーリーアセンブリ及び第2のプーリーアセンブリをスプールに結合する。一実施例では、第1のプーリーアセンブリが、ロッドの第2の端部に固定され、第2のプーリーアセンブリが、ロッドと摺動可能に結合される。幾つかの実施例では、第1のプーリーアセンブリと第2のプーリーアセンブリとの間の複数のロッドのうちの少なくとも1つに、弾性部材が配置される。弾性部材は、トウの引張の量を制御することを容易にする。
【0018】
幾つかの実施例では、各ボビンがブレーキを含む。ブレーキは、スプールに結合されており、係合したときに、スプールの回転を防止するか又は遅くするように構成されている。実施例では、各ボビンが、第1のプーリーアセンブリと第2のプーリーアセンブリとの間の距離が所定の距離を超えたときに、作動するように構成されたスイッチを含む。スイッチの作動は、ブレーキが係合することをもたらす。
【0019】
幾つかの実施例では、各ボビンが、ボビンを編み込みホイールに結合するように構成されたマウントを含む。幾つかの実施例では、編み込みホイールの周りで円周方向に配置された一つ置きのボビンが、スプールをマウントに結合する細長い部材を更に含む。細長い部材は、隣接するボビンの間のスペースを低減させることを容易にし、したがって、特定の直径を有する編み組みホイール用の共に紡がれるトウの数を増加させることを容易にする。
【0020】
図1は、編み組み装置100の一実施例を示している。図示されているように、編み組み装置100は、編み組みホイール105、及び編み組みホイール105の周りで円周方向に移動するように構成された複数のボビン110を含む。一実施例では、編み組みホイール105が円形状を有する。編み組みホイール105の一実施例は、80インチ以上の直径を有する。編み組みホイール105の一実施例は、ボビン110の移動を交互にするように、第1の組のボビン110を時計回り方向に移動させ、第2の組のボビン110を半時計回り方向に移動させることを容易にする、周縁の周りに配置された軌道アセンブリを含む。編み組みホイール105の一実施例は、モータ125に機械的に結合され、モータは、編み組みホイール105の軌道アセンブリ内でボビン110を移動させるように構成されている。
【0021】
ボビン110の実施例は、編み組みホイール105の周縁の周りで均一に分散される。上述されたように、各ボビン110は、トウ115を解放するように構成されている。トウ115は、編み組みホイール105を回転させることによって、編み組み管類120を形成するために、編み組み装置100の前の中央領域内で共に紡がれる。
【0022】
図2A及び
図2Bは、編み組み管類120に関連付けられた態様を示している。図面を参照すると、一実施例では、編み組み管類120のトウ115が、平坦な/テープ状の材料に対応する。トウ115の一実施例は、プリプレグ熱可塑性テープから形成される。トウ115の一実施例は、1/2インチ以上の幅W、及び約0.005インチの厚さTを有する。一実施例では、10インチの直径を有する編み組み管類120を形成するために、1/2インチの幅を有する46個のトウ115が、45度のピッチ又は角度で共に紡がれる。
【0023】
幾つかの場合では、トウ115が、共に接合される複数のセグメントから形成される。例えば、トウ115がプリプレグ材料から作られる一実施例では、トウ115が、複数のセグメントの端部を溶接又は溶融することによって、共に接合される。これは、自由裁量の長さを有するトウ115を形成することを容易にする。それが今度は、自由裁量の長さを有する編み組み管類120を形成することを容易にする。例えば、本明細書で開示される動作を介して形成される編み組み管類120の一実施例は、10フィートよりも長い。
【0024】
図3は、ボビン110の一実施例を示している。図面を参照すると、ボビン110は、スプール305、第1のプーリーアセンブリ310、及び第2のプーリーアセンブリ315を含む。ボビン110の幾つかの実施例は、ボビン110を編み込みホイール105の取り付け領域に取り付けることを容易にするマウント330を含む。
【0025】
スプール305の一実施例は、編み組み材料から形成されたトウ115を保持するように構成されている。例えば、スプール305の一実施例は、周りにトウ115が巻き付けられる円筒領域を含む。円筒領域の一実施例は、1インチの直径及び3インチの長さを有する。スプール305の一実施例は、150フィートのトウ115をスプール305に巻き付けることを容易にする側壁を含む。スプール305の一実施例は、トウ115を解放するために、ボビン110のシャフトの周りで回転するように構成されている。以下でより詳細に説明されるように、幾つかの実施例では、スプール305の回転が、制動力をスプール305に印加するブレーキの印加によって停止され又は遅くされる。
【0026】
第1のプーリーアセンブリ310の一実施例は、スプール305から第1の距離D1を置いてスプール305に結合されている。一実施例では、第1の距離D1が、5インチと15インチとの間である。第1のプーリーアセンブリ310は、第1のプーリーアセンブリ310のプーリーをわたりトウ115が通過することを容易にするように構成されている。例えば、一実施例では、トウ115が、スプール305からプーリーをわたるように引き上げられる。
【0027】
第2のプーリーアセンブリ315は、第1の距離D1未満の第2の距離D2を置いてスプール305に結合されている。一実施例では、第2の距離D2が、2インチと5インチとの間である。第2のプーリーアセンブリ315は、編み組み管類120を形成するために、第1のプーリーアセンブリ310からトウ115を受け取り、第2のプーリーアセンブリ315のプーリーをわたりトウ115が通過し、複数のトウ115が一緒になる編み組み装置100のセクションに向かうことを容易にするように構成されている。
【0028】
図4A~
図4Dは、第1のプーリーアセンブリ310及び第2のプーリーアセンブリ315の実施例を示している。図示されているように、第1のプーリーアセンブリ310及び第2のプーリーアセンブリ315の一実施例は、フレーム405及びプーリー410を含む。
【0029】
フレーム405の一実施例は、金属又は金属合金などの剛性材料から形成される。フレーム405の他の実施例は、硬質熱可塑性材料から形成される。フレーム405の一実施例は、正方形又は矩形の形状を有する。フレーム405の一実施例は、プーリー410を受け入れるようにサイズ決定された中央領域内の開口部を画定する。
【0030】
プーリー410の一実施例は、上述されたトウ115を受け入れるように構成されている。例えば、プーリー410の一実施例は、トウ115の幅Wよりも余裕を持った幅を有する中央セクションを有する。プーリー410の一実施例は、トウ115の厚さTよりも余裕を持った高さの側壁を含む。一実施例では、中央セクションのプロファイルは、トウ115のプロファイルと合致するように構成されている。例えば、プロファイルの一実施例は、上述されたトウ115の平坦なプロファイルと合致するように平坦である。プロファイルの別の一実施例は、湾曲した/円形のプロファイルを有するトウ115と合致するように湾曲している。一実施例では、プーリー410が、シャフトを介してフレーム405と回転可能に結合されている。
【0031】
上述されたように、ボビン110の一実施例は、少なくとも1つのロッド320、幾つかの実施例では、一対のロッド320を含む。ロッド320の実施例は、第1の端部においてスプール305に結合されている。ロッド320はまた、第1のプーリーアセンブリ310及び第2のプーリーアセンブリ315にも結合され、それによって、第1のプーリーアセンブリ310及び第2のプーリーアセンブリ315を、スプール305に結合する。例えば、第1のプーリーアセンブリ310のフレーム405及び第2のプーリーアセンブリ315のフレーム405の一実施例は、そこを通ってロッド320が通過又は係合する1以上のロッドチャネル415を含む。ロッドチャネル415の一実施例は、ロッド320の直径に合致する又は余裕を持った大きさに構成された直径を有する円筒状の切り欠きに対応する。
【0032】
一実施例では、第1のプーリーアセンブリ310のロッドチャネル415が、第1のプーリーアセンブリ310のフレーム405の端部の辺りに配置され、第2のプーリーアセンブリ315のロッドチャネル415が、第2のプーリーアセンブリ315のフレーム405の中間領域の辺りに配置されている。
図4Cで示されているように、ロッドチャネル415のこの配置は、第1のプーリーアセンブリ310を第2のプーリーアセンブリ315からオフセットし、トウ115を第1のプーリーアセンブリ310のプーリー410及び第2のプーリーアセンブリ315のプーリー410の周りに巻くことを容易にする。
【0033】
一実施例では、第1のプーリーアセンブリ310が、ロッド320の端部に固定され、第2のプーリーアセンブリ315が、ロッド320と摺動可能に結合される。例えば、第1のプーリーアセンブリ310のフレーム405の一実施例は、ロッドチャネル415に向けて垂直に延在するネジチャネル427を含む。ネジチャネル427は、ロッド320をロッドチャネル415内に固定するように構成されたネジファスナを受け入れるように構成されている。ファスナは、ネジチャネル427の中にネジ込まれ、フレーム405をロッド320に固定するために、ロッド320の側部に対して押圧する。別の一実施例では、ロッド320の端部がネジであり、第1のプーリーアセンブリ310のロッドチャネル415は、ロッド320の端部をロッドチャネル415の中へネジ込むことを容易にするようにネジが切られている。
【0034】
一実施例では、第2のプーリーアセンブリ315のフレーム405が、ロッド320に沿って自由に移動又は摺動するように構成されている。これに関して、第2のプーリーアセンブリ315のロッドチャネル415は、第2のプーリーアセンブリ315がロッド320に沿って長手方向に滑らかに移動することを容易にする軸受面を含む。一実施例では、軸受面が、真鍮などの比較的「軟らかい」金属に対応する。幾つかの実施例では、転がり軸受又は別の種類の軸受を使用して、第2のプーリーアセンブリ315がロッド320に沿って長手方向に摺動することを容易にする。
【0035】
上述されたように、ボビン110の一実施例は、1以上の弾性部材420を含む。弾性部材420の実施例は、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間に配置されている。弾性部材420は、第2のプーリーアセンブリ315を第1のプーリーアセンブリ310から離れるように付勢するよう構成されている。そうすることで、弾性部材420は、トウ115の引張の量を制御することを容易にする。例えば、トウ115の引張が瞬間的に減少したときに、第2のプーリーアセンブリ315に対する弾性部材420の弾性力は、第2のプーリーアセンブリ315が第1のプーリーアセンブリ310から離れるように移動することをもたらし、引張の瞬間的な減少からもたらされ得るトウ115の任意のたるみを取る。逆に、トウ115の引張が瞬間的に増加したときに、第2のプーリーアセンブリ315は、トウ115の引張を低下させるために、第1のプーリーアセンブリ310に向けて移動することが許容される。
【0036】
弾性部材420の一実施例は、螺旋コイルに対応し、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間のロッド320の位置においてロッド320の周りに巻かれている。弾性部材420の別の一実施例は、スプール305と第2のプーリーアセンブリ315との間に配置され、第2のプーリーアセンブリ315をスプール305に向けて付勢するように構成されている。
【0037】
上述されたように、ボビン110の一実施例は、スプール305に結合されたブレーキ325を含む。ブレーキ325は、係合したときに、スプール305の回転を遅くし又は停止する。ブレーキ325の一実施例は、スプール305の回転を遅くし又は停止する力を、スプール305に対して印加するように構成されている。ブレーキ325の一実施例は、磁気誘導を介してスプール305を遅くし又は停止する。例えば、一実施例では、ブレーキ325が電磁コイルを含む。電磁コイルは、通電されると、スプール305の回転を遅くし又は停止する起電力を、スプール305に固定された鉄鋼材に対して誘導する。
【0038】
ボビン110の一実施例は、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3が所定の距離を超えたときに、作動するように構成されたスイッチ425を含む。距離D3の一実施例は、2インチである。一実施例では、スイッチ425の作動は、ブレーキ325が係合することをもたらす。例えば、一実施例では、スイッチ425が、スプール305に向けて第2のプーリーアセンブリ315から所定の距離を置いてロッド320に配置されている。トウ115の引張が低減又は解放されたときに(例えば、トウ115が折れた場合に)、弾性部材420は、第2のプーリーアセンブリ315が、ロッド320を滑り降り、スイッチ425を誘発する。次いで、スイッチ425の誘発は、ブレーキ325が作動することをもたらす。
【0039】
一実施例では、第2のスイッチ430が、設けられ、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3が、所定の距離を下回ったときに、作動するように構成されている。一実施例では、第2のスイッチ430の作動が、ブレーキ325を係合解除することをもたらす。一実施例では、第1のスイッチ425及び第2のスイッチ430の状態が、トウ115の引張を所定の範囲内に維持するように、ブレーキ325の起動及び起動解除を制御する。
【0040】
図4Dで示されているように、別の一実施例では、ボビン110が、ロッド320に沿った第2のプーリーアセンブリ315の位置を検知する線形位置センサ435を含む。この実施例では、ブレーキ325によって印加される制動力の量が、第2のプーリーアセンブリ315の位置に依存する。例えば、一実施例では、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離が増加したときに、制動力が増加する。制動力の増加は、トウ115の引張を高める。今度は、引張の増加が、第2のプーリーアセンブリ315が第1のプーリーアセンブリ310から離れるように更に移動することを抑制するように作用する。一方で、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離が減少したときに、制動力が減少する。制動力の減少は、トウ115の引張を低減させる。
【0041】
図5は、上述された制動動作の制御のための制御システム500の一実施例を示している。幾つかの実施例では、上述された(1以上の)スイッチ(425、430)及び/又は線形位置センサ435の状態が、制御システム500に通信される。制御システム500の一実施例は、各ボビン110に関連付けられた(1以上の)スイッチ(425、430)及び/又は線形位置センサ435に関連付けられた信号を受信するための1以上の入力部を含み、ブレーキ325によって印加される制動力を制御するために、各ボビン110に信号を通信するように構成された1以上の出力部を含む。一実施例では、制御システム500が、ボビン110を編み組みホイール105の周りで移動させるモータ125を制御する。例えば、一実施例では、ボビン110の特定の状態が変化したときに、制御システム500が、ボビン110の移動を停止させ又は遅くするようにモータ125を制御する。例えば、(1以上の)スイッチ(425、430)及び/又は線形位置センサ435が、トウ115が壊れているか又は詰まっていることを表す状態に変化したときに、制御システム500はモータ125を停止する。幾つかの実施例では、制御システム500が、作業人員が問題が検出された特定のボビン110を特定することを可能にする端末を含み、又はそのような端末と通信する。
【0042】
図6は、編み組み装置100によって実行される動作の実施例を示している。動作のうちの1以上は、編み組み装置100と通信する制御システム500によって実行される。これに関して、制御システム500の一実施例は、指示命令コードを記憶したメモリを含む。この指示命令コードは、制御システム500に、これらの動作の実行を行わせる及び/又はその補助を行わせる。
【0043】
ブロック600では、編み組み装置100が構成される。例えば、複数のボビン110が、編み組み装置100の編み組みホイール105の周りで円周方向に配置される。編み組みホイール105の一実施例は、ボビン110を一つ置きに移動させることを容易にする、周縁の周りに配置された軌道アセンブリを含む。
【0044】
編み組み材料/トウ115は、ボビン110のスプール305に巻き付けられている。トウ115の一実施例は、プリプレグ熱可塑性テープから形成され、1/2インチ以上の幅W、及び約0.005インチの厚さTを有する。トウ115は、各ボビン110の第1のプーリーアセンブリ310を通して、各ボビン110の対応する第2のプーリーアセンブリ315を通して、次いで、編み組み装置100の中央領域へ経路指定及び移動される。
【0045】
ブロック605では、編み組み管類の形成を開始するために、ボビン110が、編み組み装置100の編み組みホイール105の軌道アセンブリ内で移動される。上述されたように、編み組みホイール105の一実施例は、モータ125に機械的に結合され、モータ125は、編み組みホイール105の軌道アセンブリ内でボビン110を移動させるように構成される。ボビン110の移動及びしたがって編み組み管類120の形成は、モータ125を起動することを含む。一実施例では、制御システム500が、モータと通信し、軌道アセンブリ内でボビン110を移動させるようにモータを制御する。
【0046】
ブロック610では、特定のトウ115の引張が閾値未満である場合、ブロック615では、トウ115に関連付けられたボビン110に制動力が印加される。上述されたように、ボビン110の一実施例は、ボビン110のロッド320に配置された弾性部材420を含む。弾性部材420の一実施例は、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間に配置され、トウ115のたるみ/引張の量を増減させるために、第2のプーリーアセンブリ315がロッド320に沿って移動することを可能にすることによって、トウ115の引張の量を制御することを容易にする。第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3が、閾値を超えたときに、制動力が印加される。例えば、第2のプーリーアセンブリ315は、第2のプーリーアセンブリ315が閾値量を超えて移動したときに、スイッチ425を作動させる。
【0047】
上述されたように、ボビン110の一実施例は、スイッチ425の作動に応じて制動力を印加するブレーキ325を含む。ブレーキ325の一実施例は、スプール305に結合される。ブレーキ325の一実施例は、スプール305の回転を遅くし又は停止する力を、スプール305に対して印加するように構成されている。ブレーキ325の一実施例は、磁気誘導を介してスプール305を遅くし又は停止する。例えば、一実施例では、ブレーキ325が電磁コイルを含む。電磁コイルは、通電されると、スプール305の回転を遅くし又は停止する起電力を、スプール305に固定された鉄鋼材に対して誘導する。
【0048】
ブロック620では、トウの引張が閾値を超えるように変化した場合、ブロック625では、制動力が解放される。上述されたように、幾つかの実施例では、第2のスイッチ430が、設けられ、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3が所定の距離を下回ったときに、作動するように構成される。一実施例では、第1のスイッチ425及び第2のスイッチ430の状態を使用して、トウ115の引張を所定の範囲内に維持するように、ブレーキ325の起動及び起動解除を制御する。
【0049】
ブロック620では、トウの引張が閾値を超えず、ブロック640では、編み組みホイール105の軌道アセンブリ内でボビン110を移動させることが停止され、作業人員に警告される。一実施例では、上述の制動力を印加した後でトウの引張が閾値未満であることは、トウ115が折れた(壊れた)ことを示し得る。
【0050】
上述されたように、幾つかの実施例では、線形位置センサ435を利用して、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3を特定する。制御システム500の一実施例は、その距離に応じて、スプール305に印加される制動力の量を制御する。例えば、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315と間の距離が減少したときに、制御システム500は制動力を下げ、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315と間の距離が増加したときに、制御システム500は制動力を上げる。一実施例では、印加される制動力の量が、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315と間の距離に比例し、トウ115の引張は閉ループ制御を介して維持される。
【0051】
図7は、編み組みホイール105の周りに配置されたボビン(710A、710B、710C)の実施例を示している。この実施例では、細長い部材715を利用して、中間のボビン710Bを編み組みホイール105の軌道アセンブリ内に結合する。細長い部材715の一実施例は、中間のボビン710Bのスプール305を、編み組みホイール105の中央により近く配置するように構成された長さを有する。それによって、中間のボビン710Bのスプール305は、隣接するボビン(710A、710C)のスプール305と干渉しない。例えば、細長い部材の一実施例は、約12インチの長手方向における長さを有する。
【0052】
細長い部材715の一実施例は、鋼の形態などの剛性材料から形成された管構造である。細長い部材715の一実施例は、中間のボビン710Bのマウント330に解放可能に取り付けられる。例えば、細長い部材715の一実施例は、ボルト又は異なる種類のファスナを介して中間のボビン710のマウント330に固定されるように構成された第1の端部を有する。細長い部材715の第2の端部は、編み組みホイール105の軌道アセンブリ内に結合されるように構成される。
【0053】
図8は、編み組み管類120を製造する方法を示している。ブロック800は、編み組み装置100の編み組みホイール105の周りで円周方向に複数のボビン110を配置することを含む。各ボビン110は、編み組み材料から形成されたトウ115を保持するように構成されたスプール305、スプール305から第1の距離を置いてスプール305に結合された第1のプーリーアセンブリ310、及び、第1の距離未満の第2の距離を置いてスプール305に結合された第2のプーリーアセンブリ315を含む。
【0054】
ブロック805は、編み組み管類120を形成するために、第1のプーリーアセンブリ310のプーリーをわたり、次いで、第2のプーリーアセンブリ315のプーリーをわたり、次いで、複数のトウ115が一緒になる編み組み装置100のセクションに向けて、スプール305上に保持されていたトウ115を縫うように進ませることを含む。
【0055】
ブロック810は、編み組みホイール105を移動させ、それによって、編み組み管類120を形成することを含む。
【0056】
幾つかの実施例では、各々が編み組み材料から形成されたトウ115を保持するためのスプール305を備える複数のボビン110を、編み組みホイール105の周りで円周方向に配置することが、各々が1/2インチ以上の幅を有するプリプレグ熱可塑性テープから形成されたトウ115を保持するためのスプール305を備える複数のボビン110を、編み組みホイール105の周りで円周方向に配置することを含み、編み組み管類120の直径は10インチ以上である。
【0057】
幾つかの実施例では、編み組みホイール105の周りで複数のボビンを移動させ、それによって、編み組み管類120を形成することが、編み組ホイール105の周りで複数のボビンを移動させ、それによって、10インチ以上の直径を有する編み組み管類120を形成することを含む。
【0058】
幾つかの実施例では、各ボビン110が、第1の端部においてスプール305に結合された少なくとも1つのロッド320を更に備える。これらの実施例は、ロッド320を第1のプーリーアセンブリ310に結合し、第2のプーリーアセンブリ315をスプール305に結合することを含む。
【0059】
幾つかの実施例は、第1のプーリーアセンブリ310をロッド320の第2の端部に固定し、第2のプーリーアセンブリ315をロッド320と摺動可能に結合することを含む。
【0060】
幾つかの実施例は、トウ115の引張の量を制御するために、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間で、ロッド320上に弾性部材420を配置することを含む。
【0061】
幾つかの実施例は、ブレーキ325をスプール305に結合することを含む。これらの実施例では、ブレーキ325が、係合したときに、スプール305の回転を防止する。
【0062】
幾つかの実施例は、第1のプーリーアセンブリ310と第2のプーリーアセンブリ315との間の距離D3が所定量を超えたときに、作動するように構成されたスイッチを有するボビン110を提供することを含む。これらの実施例では、スイッチの作動が、ブレーキ325が係合することをもたらす。
【0063】
幾つかの実施例は、ボビン110と編み組みホイール105との間にマウントを結合することを含む。
【0064】
幾つかの実施例は、編み組みホイール105の周りで円周方向に配置された一つ置きのボビン110に、スプール305とマウントとの間の細長い部材を結合することを含む。細長い部材は、隣接するボビン110の間のスペースを低減させることを容易にする。
【0065】
図9は、上述されたシステム及び/又はデバイスのいずれかの部分を形成し得る又はいずれかを実装し得るコンピュータシステム900を示している。コンピュータシステム900は、一組の指示命令945を含み得る。プロセッサ905が、一組の指示命令945を実行し得る。それによって、コンピュータ900に、上述された動作のいずれかを実行させる。コンピュータシステム900の一実施例は、スタンドアロンデバイスとして動作し得るか、又は例えばネットワークを使用して他のコンピュータシステム若しくは周辺デバイスに接続され得る。
【0066】
ネットワーク化された一実施例では、コンピュータシステム900が、サーバクライアントネットワーク環境でサーバの機能で動作し若しくはクライアントコンピュータとして動作し、又はピアツーピア(若しくは分散型)環境でピアコンピュータシステムとして動作し得る。コンピュータシステム900はまた、パーソナルコンピュータ又は携帯デバイスなどの様々なデバイスとして実装され又は様々なデバイスの中に組み込まれ、指示命令945を(順次又はそれ以外の方法で)実行し、デバイスに1以上の動作を実行させることができる。更に、説明されるシステムの各々は、1以上のコンピュータ動作を実行させるための指示命令の一組又は複数の組を、個別に又は一緒に実行するサブシステムの集合を含み得る。
【0067】
コンピュータシステム900は、情報を通信するためのバス920と通信可能に結合された1以上のメモリデバイス910を含み得る。更に、コンピュータシステムに、上述された動作を実行させるように動作可能なコードが、メモリ910内に記憶され得る。メモリ910は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルメモリ、ハードディスクドライブ、又は任意の他の種類のメモリ若しくは記憶デバイスであり得る。
【0068】
コンピュータシステム900は、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)、又は情報伝達のための任意の他のディスプレイなどの、ディスプレイ930を含み得る。ディスプレイ930は、プロセッサ905によって生成された処理結果を見るためのユーザ向けのインターフェースとして働き得る。
【0069】
更に、コンピュータシステム900は、ユーザがシステム900の構成要素と相互作用することを可能にするように構成された、キーボード若しくはマウス又はタッチスクリーンなどの入力デバイス925を含み得る。
【0070】
コンピュータシステム900はまた、ディスク又は光ドライブユニット915も含み得る。ドライブユニット915は、指示命令945が記憶され得るコンピュータ可読媒体940を含み得る。指示命令945は、コンピュータシステム900による実行中に、メモリ910及び/又はプロセッサ905内に、完全に又は少なくとも部分的に常駐し得る。メモリ910及びプロセッサ905はまた、上述されたようにコンピュータ可読媒体も含み得る。
【0071】
コンピュータシステム900は、ネットワーク950を介した通信をサポートするための通信インターフェース935を含み得る。ネットワーク950は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせを含み得る。通信インターフェース935は、米国電気電子学会(IEEE)規格802.11、802.12、802.16(WiMAX)、802.20、携帯電話規格、又は他の通信規格などの、任意の数の無線ブロードバンド通信規格を介する通信を可能にし得る。
【0072】
したがって、本明細書で説明される方法及びシステムは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現され得る。方法及びシステムは、少なくとも1つのコンピュータシステムにおいて集中化されたやり方で、又は、種々の要素が、相互接続されたコンピュータシステム全体に分散される分散されたやり方で実現され得る。本明細書で説明される方法を実行するのに適合した任意の種類のコンピュータシステム又はその他の装置が採用され得る。
【0073】
本明細書で説明される方法及びシステムはまた、コンピュータプログラム製品内にも埋め込まれ得る。それは、本明細書で説明される動作の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされると、これらの動作を実行することができる。本明細書で使用されるコンピュータプログラムは、デバイスに特定の機能を、直接に、又はa)第1の言語、コード、若しくは表記法から別の言語、コード、若しくは表記法への変換、及びb)第1の言語、コード、若しくは表記法の複製、のうちの1以上の後での、いずれかで、実行させることを意図した一組の機械実行可能指示命令の、機械実行可能言語、コード、若しくは表記法での表現を指す。
【0074】
更に本開示は、以下の条項による実施例を含む。
条項1.
編み組み管類(120)を形成するための編み組み装置(100)であって、
編み組みホイール(105)、並びに
前記編み組みホイール(105)の周りで円周方向に移動するように構成された複数のボビン(110)を備え、各ボビン(110)は、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)であって、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過することを容易にするように構成された第1のプーリーアセンブリ(310)、及び
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)であって、前記編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)から前記トウ(115)を受け取り、前記第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過し、複数のトウ(115)が一緒になる前記編み組み装置(100)のセクションへ向かうことを容易にするように構成された第2のプーリーアセンブリ(315)を含む、編み組み装置(100)。
条項2.
各ボビン(110)は、
第1の端部で前記スプール(305)に結合されている少なくとも1つロッド(320)を更に備え、前記少なくとも1つのロッド(320)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)及び前記第2のプーリーアセンブリ(315)を前記スプール(305)に結合する、条項1に記載の編み組み装置(100)。
条項3.
前記第1のプーリーアセンブリ(310)は、前記ロッド(320)の第2の端部で固定され、前記第2のプーリーアセンブリ(315)は、前記ロッド(320)と摺動可能に結合される、条項2に記載の編み組み装置(100)。
条項4.
各ボビン(110)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間で前記ロッド(320)上に配置された弾性部材(420)を更に備え、前記弾性部材(420)は、前記トウ(115)の引張の量を制御することを容易にする、条項3に記載の編み組み装置(100)。
条項5.
各ボビン(110)は、前記スプール(305)に結合されたブレーキ(325)を更に備え、前記ブレーキ(325)は、係合したときに、前記スプール(305)が回転することを防止する、条項1から4のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
条項6.
各ボビン(110)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間の距離が所定量を超えたときに、作動するように構成されたスイッチ(430)を更に備え、前記スイッチ(430)の作動は、前記ブレーキ(325)を係合させる、条項5に記載の編み組み装置(100)。
条項7.
各ボビン(110)は、前記ボビン(110)を前記編み組みホイール(105)に結合するように構成されたマウントを更に備え、前記編み組みホイール(105)の周りで円周方向に配置された一つ置きのボビン(110)が、前記スプール(305)を前記マウント(330)に結合する細長い部材を更に備え、前記細長い部材は、隣接するボビン(110)の間のスペースを低減させることを容易にする、条項1から6のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
条項8.
前記トウ(115)の幅が、1/2インチ以上である、条項1から7のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
条項9.
前記編み組み管類(120)の直径が、10インチ以上である、条項1から8のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
条項10.
前記編み組み材料は、プリプレグ熱可塑性テープから形成される、条項1から9のいずれか一項に記載の編み組み装置(100)。
条項11.
編み組みツール用のボビン(110)であって、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)であって、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過することを容易にするように構成された第1のプーリーアセンブリ(310)、及び
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)であって、編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)から前記トウ(115)を受け取り、前記第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり前記トウ(115)が通過し、複数のトウ(115)が一緒になる編み組み装置(100)のセクションへ向かうことを容易にするように構成された第2のプーリーアセンブリ(315)を含む、ボビン(110)。
条項12.
第1の端部で前記スプール(305)に結合されている少なくとも1つロッド(320)を更に備え、前記少なくとも1つのロッド(320)は、前記第1のプーリーアセンブリ(310)及び前記第2のプーリーアセンブリ(315)を前記スプール(305)に結合する、条項11に記載のボビン(110)。
条項13.
前記第1のプーリーアセンブリ(310)は、前記ロッド(320)の第2の端部で固定され、前記第2のプーリーアセンブリ(315)は、前記ロッド(320)と摺動可能に結合される、条項12に記載のボビン(110)。
条項14.
前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間で前記ロッド(320)上に配置された弾性部材(420)を更に備え、前記弾性部材(420)は、前記トウ(115)の引張の量を制御することを容易にする、条項13に記載のボビン(110)。
条項15.
前記スプール(305)に結合されたブレーキ(325)を更に備え、前記ブレーキ(325)は、係合したときに、前記スプール(305)が回転することを防止する、条項11から14のいずれか一項に記載のボビン(110)。
条項16.
前記第1のプーリーアセンブリ(310)と前記第2のプーリーアセンブリ(315)との間の距離が所定の距離を超えたときに、作動するように構成されたスイッチ(430)を更に備え、前記スイッチ(430)の作動は、前記ブレーキ(325)を係合させる、条項15に記載のボビン(110)。
条項17.
前記ボビン(110)を前記編み組みツールの編み組みホイール(105)に結合するように構成されたマウント(330)、及び
前記スプール(305)を前記マウント(330)に結合する細長い部材を更に備え、前記細長い部材は、隣接するボビン(110)の間のスペースを低減させることを容易にする、条項11から16のいずれか一項に記載のボビン(110)。
条項18.
編み組み管類(120)を製造する方法であって、
編み組み装置(100)の編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)を含み、各ボビン(110)は、
編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するように構成されたスプール(305)と、
前記スプール(305)から第1の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第1のプーリーアセンブリ(310)と、
前記第1の距離未満の第2の距離を置いて前記スプール(305)に結合された第2のプーリーアセンブリ(315)とを含み、
前記方法は更に、
前記編み組み管類(120)を形成するために、前記第1のプーリーアセンブリ(310)のプーリーをわたり、次いで、第2のプーリーアセンブリ(315)のプーリーをわたり、次いで、複数のトウ(115)が一緒になる前記編み組み装置(100)のセクションに向けて、前記スプール(305)上に保持されていたトウ(115)を縫うように進ませること(805)、及び
前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、前記編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)を含む、方法。
条項19.
編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)であって、各ボビン(110)が、編み組み材料から形成されたトウ(115)を保持するためのスプール(305)を備える、複数のボビン(110)を配置すること(800)は、
編み組みホイール(105)の周りで円周方向に複数のボビン(110)を配置すること(800)であって、各ボビン(110)が、1/2以上の幅を有するプリプレグ熱可塑性テープから形成されたトウ(115)を保持するためのスプール(305)を備える、複数のボビン(110)を配置すること(800)を含み、前記編み組み管類(120)の直径は、10インチ以上である、条項18に記載の方法。
条項20.
前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、前記編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)は、前記編み組みホイール(105)の周りで前記複数のボビン(110)を移動させること(810)であって、それによって、10インチ以上の大きさの直径を有する編み組み管類(120)を形成する、前記複数のボビン(110)を移動させること(810)を含む、条項19に記載の方法。
【0075】
特定の実施例を参照しながらシステム及び動作方法が説明されてきたが、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な変形が可能であることと、均等物に置換することができることを、当業者は理解するだろう。したがって、本方法及びシステムは、開示された特定の実施例に限定されないが、本開示の方法及びシステムは、添付の特許請求の範囲に含まれる全ての実施形態を含むことが意図されている。
【外国語明細書】