IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180330
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】空気処理装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/14 20060101AFI20221129BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20221129BHJP
   F24F 13/15 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
F24F13/14 E
F24F1/0007 401C
F24F13/15 B
F24F13/15 D
F24F13/14 A
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083588
(22)【出願日】2022-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0065987
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0065990
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0174217
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】チンス ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】セファン ベ
(72)【発明者】
【氏名】ヒジェ クォン
(72)【発明者】
【氏名】ジユン ヨン
【テーマコード(参考)】
3L051
3L081
【Fターム(参考)】
3L051BJ10
3L081FA05
3L081HB04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】左右方向に吐出口が形成された空気処理装置において吐出口を最大限に拡張することができるルーバー及びルーバー駆動装置を有する構造の空気処理装置を提供する。
【解決手段】吐出口102bが形成されたケースと、前記ケースに回転可能に配置され、前記吐出口102bに流動する空気の風向を調節するルーバー150と、前記ルーバー150の配置を調節するルーバー駆動装置とを含み、前記ルーバーは、ルーバー回転軸を基準に半径方向に離隔する複数のベインを含み、前記ルーバー駆動装置は前記複数のベインの中で最外側に配置されたベインに接触するように配置され、前記ルーバーの配置を変更させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気処理装置であって、
吐出口が形成されたケースと、
前記ケースに回転可能に配置され、前記吐出口に流動する空気の風向を調節するルーバーと、
前記ルーバーの配置を調節するルーバー駆動装置と、を備えてなり、
前記ルーバーは、ルーバー回転軸及び前記ルーバー回転軸を基準に半径方向に離隔する複数のベインを備え、
前記ルーバー駆動装置は前記複数のベインの中で最外側に配置されたベインに接触するように配置され、前記ルーバーの配置を変更させる、空気処理装置。
【請求項2】
前記ルーバー回転軸は前記ルーバーの回転中心に沿って延び、
前記複数のベインは、
前記ルーバー回転軸から半径方向の外側に離隔して配置されるアウターベインと、
前記ルーバー回転軸と前記アウターベインとの間に配置され、半径方向に互いに離隔して配置される複数のインナーベインと、を備え、
前記ルーバーは、前記アウターベインの外周面で前記ルーバー駆動装置と連結される、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項3】
前記アウターベインの外周面には円周方向にベインギアが形成され、
前記ルーバー駆動装置は前記ベインギアと噛み合って前記ルーバーを回転させる、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項4】
前記アウターベインは、前記ルーバー回転軸を基準に円周方向に延びる弧形を有する、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項5】
前記複数のインナーベインは、前記アウターベインより短い長さを有する、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項6】
前記複数のインナーベインのそれぞれは、互いに異なる長さを有する、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項7】
前記複数のインナーベインは、前記ルーバー回転軸に近く配置されるほど長く形成される、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項8】
前記アウターベイン及び前記複数のインナーベインのそれぞれが互いに離隔する間隔は上側から下側に行くほど大きくなる、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項9】
前記複数のインナーベインのそれぞれは、
下側に行くほど前記ルーバー回転軸に近くなるように斜めに配置されるインナーベイン下部と、
前記インナーベイン下部の上端から折り曲げられて上側に延びるインナーベイン上部と、を備える、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項10】
前記ルーバーは前記前記ルーバー回転軸から延びる軸ベインを備え、
前記軸ベインは前記インナーベイン下部に平行な方向に延びる、請求項2に記載の空気処理装置。
【請求項11】
前記ルーバーは、
前記複数のベインの両端に配置され、前記複数のベインに垂直な方向に配置される一対の端部パネルと、
前記一対の端部パネルの間に配置され、一側にルーバー駆動装置と噛み合うベインギアが配置される支持パネルと、を備える、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項12】
前記ルーバー駆動装置は前記ルーバー回転軸から遠心方向に離隔して配置され、前記ルーバーの外周面に接触するように配置される、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項13】
前記ルーバー駆動装置は、
前記ルーバーの一側と噛み合い、前記ルーバーを回転させるルーバーギアと、
前記ルーバーギアを回転させるルーバーモーターと、を備える、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項14】
前記ルーバー駆動装置は、
互いに離隔して配置され、前記ルーバーの一側と噛み合って前記ルーバーを回転させる一対のルーバーギアと、
前記一対のルーバーギアを連結するギア回転軸と、
前記ギア回転軸に連結されて前記ギア回転軸を回転させるルーバーモーターと、を備える、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項15】
前記ケースは、
アッパーカバーと、
前記アッパーカバーの下側に配置されるロワーカバーと、
吸入口が形成され、前記フィルター装置が装着されるリアカバーと、
前記リアカバーから前方に離隔して配置されるフロントカバーと、を備え、
前記ルーバーは、前記フロントカバーの下端に回転可能に配置される、請求項1に記載の空気処理装置。
【請求項16】
前記フロントカバーは、前記ルーバーの回転範囲を調節し、前記ルーバー回転軸が配置されるルーバー溝が形成されたルーバー突起を備える、請求項15に記載の空気処理装置。
【請求項17】
前記ルーバー突起は、前記ルーバー溝の上側から後方上側に傾いた面を形成する突起上部と、前記ルーバー溝の下側から前方下側に傾いた面を形成する突起下部とを備える、請求項16に記載の空気処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気処理装置に関し、吐出口から吐き出される空気の風向を調節するルーバーを含む空気処理装置に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2021-0065987号(出願日:2021年5月24日)、韓国特許出願第10-2021-0065990号(出願日:2021年5月24日)、及び韓国特許出願第10-2021-0174217号(出願日:2021年12月7日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
空気処理装置はエアコン又はエアクリーナーを含み、室内の温度を調節するか、室内空気中の粒子状物質を除去することができる。
【0004】
エアコンの場合、スタンド型室内機、壁掛け型室内機、及び天井型室内機などの室内機が室内空間に配置され、室内空間の温度を調節することができる。
【0005】
エアクリーナーは主に室内空間の床に移動可能に配置される構造を有し、室内空間の汚染された空気を浄化することができる。
【0006】
エアコンとエアクリーナーは物理的に互いに離隔して配置されるので、エアコンが熱交換された空気を排出する領域とエアクリーナーがフィルタリングされた空気を排出する領域との間に差が発生することができる。
【0007】
このような問題を解決するために、エアコンの吸入口領域にフィルターを配置することができる。ただ、エアクリーナーに使われるHEPAフィルターをエアコンに設置すれば、熱交換器に流動する空気の流動に抵抗を発生させるので、使用が難しい問題がある。
【0008】
韓国公開特許第10-2012-0034446号公報は、スタンド型エアコンの下側空間に追加的なエアコンを配置する構造を提示している。ただ、このような構造も下側領域と上側領域とに分離された空間に空気調和を遂行するのに適するが、重畳した空間に温度調節及び空気清浄を遂行することは難しい問題がある。
【0009】
天井に設置されるか又は壁の上側に配置される空気処理装置は、左右方向に長い吐出口を形成する。また、天井又は壁の上側に配置される空気処理装置は、左右方向に形成された吐出口から吐き出される空気の風向を調節するようにルーバーとルーバーの配置を変更させるルーバー駆動装置とを含む。
【0010】
韓国公開特許第10-2018-0066546号公報は、ベインの配置を変更して、吐き出される空気の風向を調節する空気処理装置を開示する。ただ、ベインの配置を変更させる駆動モーターがベインの左右方向の一側に配置されるので、駆動モーターが配置される部分には吐出口を形成することができないことがある。これは、吐出口の面積が相対的に減少する問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2012-0034446号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10-2018-0066546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、室内空間に、温度調節された空気と空気清浄された空気とを同時に供給する空調システムを提供することである。
【0013】
本発明の他の課題は、温度調節された空気とフィルタリングされた空気とを早く室内に循環させることができる空調システムを提供することである。
【0014】
本発明のさらに他の課題は、左右方向に吐出口が形成された空気処理装置において吐出口を最大限に拡張することができるルーバー及びルーバー駆動装置を有する構造の空気処理装置を提供することである。
【0015】
本発明のさらに他の課題は、ルーバーで空気の風向調節範囲を増加させる空気処理装置を提供することである。
【0016】
左右方向に長く形成されるルーバーは相対的にねじりに弱いことがある。本発明のさらに他の課題は、安定的な構造を有するルーバーを含む空気処理装置を提供することである。
【0017】
本発明のさらに他の課題は、ルーバーの移動を安定的に制限する空気処理装置を提供することである。
【0018】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及しなかった他の課題は下記の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0019】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
空気処理装置であって、
吐出口が形成されたケースと、
前記ケースに回転可能に配置され、前記吐出口に流動する空気の風向を調節するルーバーと、
前記ルーバーの配置を調節するルーバー駆動装置と、を備えてなり、
前記ルーバーは、ルーバー回転軸及び前記ルーバー回転軸を基準に半径方向に離隔する複数のベインを備え、
前記ルーバー駆動装置は前記複数のベインの中で最外側に配置されたベインに接触するように配置され、前記ルーバーの配置を変更させる、空気処理装置。
〔2〕
前記ルーバー回転軸は前記ルーバーの回転中心に沿って延び、
前記複数のベインは、
前記ルーバー回転軸から半径方向の外側に離隔して配置されるアウターベインと、
前記ルーバー回転軸と前記アウターベインとの間に配置され、半径方向に互いに離隔して配置される複数のインナーベインと、を備え、
前記ルーバーは、前記アウターベインの外周面で前記ルーバー駆動装置と連結される、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔3〕
前記アウターベインの外周面には円周方向にベインギアが形成され、
前記ルーバー駆動装置は前記ベインギアと噛み合って前記ルーバーを回転させる、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔4〕
前記アウターベインは、前記ルーバー回転軸を基準に円周方向に延びる弧形を有する、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔5〕
前記複数のインナーベインは、前記アウターベインより短い長さを有する、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔6〕
前記複数のインナーベインのそれぞれは、互いに異なる長さを有する、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔7〕
前記複数のインナーベインは、前記ルーバー回転軸に近く配置されるほど長く形成される、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔8〕
前記アウターベイン及び前記複数のインナーベインのそれぞれが互いに離隔する間隔は上側から下側に行くほど大きくなる、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔9〕
前記複数のインナーベインのそれぞれは、
下側に行くほど前記ルーバー回転軸に近くなるように斜めに配置されるインナーベイン下部と、
前記インナーベイン下部の上端から折り曲げられて上側に延びるインナーベイン上部と、を備える、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔10〕
前記ルーバーは前記前記ルーバー回転軸から延びる軸ベインを備え、
前記軸ベインは前記インナーベイン下部に平行な方向に延びる、〔2〕に記載の空気処理装置。
〔11〕
前記ルーバーは、
前記複数のベインの両端に配置され、前記複数のベインに垂直な方向に配置される一対の端部パネルと、
前記一対の端部パネルの間に配置され、一側にルーバー駆動装置と噛み合うベインギアが配置される支持パネルと、を備える、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔12〕
前記ルーバー駆動装置は前記ルーバー回転軸から遠心方向に離隔して配置され、前記ルーバーの外周面に接触するように配置される、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔13〕
前記ルーバー駆動装置は、
前記ルーバーの一側と噛み合い、前記ルーバーを回転させるルーバーギアと、
前記ルーバーギアを回転させるルーバーモーターと、を備える、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔14〕
前記ルーバー駆動装置は、
互いに離隔して配置され、前記ルーバーの一側と噛み合って前記ルーバーを回転させる一対のルーバーギアと、
前記一対のルーバーギアを連結するギア回転軸と、
前記ギア回転軸に連結されて前記ギア回転軸を回転させるルーバーモーターと、を備える、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔15〕
前記ケースは、
アッパーカバーと、
前記アッパーカバーの下側に配置されるロワーカバーと、
吸入口が形成され、前記フィルター装置が装着されるリアカバーと、
前記リアカバーから前方に離隔して配置されるフロントカバーと、を備え、
前記ルーバーは、前記フロントカバーの下端に回転可能に配置される、〔1〕に記載の空気処理装置。
〔16〕
前記フロントカバーは、前記ルーバーの回転範囲を調節し、前記ルーバー回転軸が配置されるルーバー溝が形成されたルーバー突起を備える、〔15〕に記載の空気処理装置。
〔17〕
前記ルーバー突起は、前記ルーバー溝の上側から後方上側に傾いた面を形成する突起上部と、前記ルーバー溝の下側から前方下側に傾いた面を形成する突起下部とを備える、〔16〕に記載の空気処理装置。
【0020】
前記課題を達成するために、本発明の実施例による空気処理装置は、吐出口が形成されたケースと、前記ケースに回転可能に配置され、前記吐出口に流動する空気の風向を調節するルーバーと、前記ルーバーの配置を調節するルーバー駆動装置とを含み、前記ルーバーは、ルーバー回転軸及び前記ルーバー回転軸を基準に半径方向に離隔する複数のベインを含み、前記ルーバー駆動装置は、前記複数のベインの中で最外側に配置されたベインに接触するように配置されて前記ルーバーの配置を変更させることにより、吐出口を左右方向に最大限に確保することができる。
【0021】
前記ルーバー回転軸は前記ルーバーの回転中心に沿って延び、前記複数のベインは、前記ルーバー回転軸から半径方向の外側に離隔して配置されるアウターベインと、前記ルーバー回転軸と前記アウターベインとの間に配置され、半径方向に互いに離隔して配置される複数のインナーベインとを含み、前記ルーバー駆動装置は、前記アウターベインの外周面で前記ルーバー駆動装置と連結されることにより、ルーバーがルーバーの回転軸の半径方向の外側に配置されることができる。
【0022】
前記アウターベインの外周面には円周方向にベインギアが形成され、前記ルーバー駆動装置は、前記ベインギアと噛み合って前記ルーバーを回転させることにより、ルーバー回転軸の半径方向の外側にルーバー駆動装置が配置されることができる。
【0023】
前記アウターベインは、前記ルーバー回転軸を基準に円周方向に延びる弧形を有することにより、ルーバーの配置を変更させ、吐き出される空気の風向を変更させることができる。
【0024】
前記複数のインナーベインは、前記アウターベインより短い長さを有する。すなわち、アウターベインは、ルーバーの配置変更及び空気の風向調節のためにインナーベインより大きく形成されることができる。
【0025】
前記複数のインナーベインのそれぞれは互いに異なる長さを有する。
【0026】
前記複数のインナーベインは、前記ルーバー回転軸に近く配置されるほど長く形成される。すなわち、アウターベインに近く配置されるほど長さが短くなるので、アウターベインとインナーベインとの間の流路が減少することを防止することができる。
【0027】
前記アウターベイン及び前記複数のインナーベインのそれぞれが互いに離隔した間隔は、上側から下側に行くほど大きくなる。
【0028】
複数のインナーベインのそれぞれは、下側に行くほど前記ルーバー回転軸に近くなるように斜めに配置されるインナーベイン下部と、前記インナーベイン下部の上端から折り曲げられて上側に延びるインナーベイン上部とを含む。これは、ルーバーの配置によって吐き出される空気をガイドするインナーベイン下部が向かう方向を考慮したものである。
【0029】
前記ルーバーは、前記前記ルーバー回転軸から延びる軸ベインを含み、前記軸ベインは前記インナーベイン下部に平行な方向に延びることにより、ルーバー回転軸に沿って流動する空気の風向を効果的にガイドすることができる。
【0030】
前記ルーバーは、複数のベインの両端に配置され、前記複数のベインに垂直な方向に配置される一対の端部パネルと、前記一対の端部パネルの間に配置され、一側にルーバー駆動装置と噛み合うベインギアが配置される支持パネルとを含むことにより、複数のベインが安定的に配置されることができる。
【0031】
前記ルーバー駆動装置は前記ルーバー回転軸から遠心方向に離隔して配置され、前記ルーバーの外周面に接触するように配置される。すなわち、ルーバーを回転するためのルーバー駆動装置がルーバーの側面に配置されないので、吐出口の左右側面にルーバーが拡張することができる。
【0032】
前記ルーバー駆動装置は、前記ルーバーの一側と噛み合い、前記ルーバーを回転させるルーバーギアと、前記ルーバーギアを回転させるルーバーモーターとを含む。
【0033】
前記ルーバー駆動装置は、互いに離隔して配置され、前記ルーバーの一側と噛み合って前記ルーバーを回転させる一対のルーバーギアと、前記一対のルーバーギアを連結するギア回転軸と、前記ギア回転軸に連結され、前記ギア回転軸を回転させるルーバーモーターとを含むことにより、左右方向に長く形成されたルーバーも容易に回転させることができる。
【0034】
前記ケースは、アッパーカバーと、前記アッパーカバーの下側に配置されるロワーカバーと、吸入口が形成され、前記フィルター装置が装着されるリアカバーと、前記リアカバーから前方に離隔して配置されるフロントカバーとを含み、前記ルーバーは、前記フロントカバーの下端に回転可能に配置され、ケースの下方又は前方に空気を吐き出すことができる。
【0035】
前記フロントカバーは、前記ルーバーの回転範囲を調節し、前記ルーバー回転軸が配置されるルーバー溝が形成されたルーバー突起を含むことにより、ルーバーの回転範囲を制限することができる。
【0036】
前記ルーバー突起は、前記ルーバー溝の上側から後方上側に傾いた面を形成する突起上部と、前記ルーバー溝の下側から前方下側に傾いた面を形成する突起下部とを含むことにより、ルーバーの回転を両方向に制限することができる。
【0037】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明及び添付図面に含まれている。
【発明の効果】
【0038】
本発明の空気調和システムによれば次のような効果の一つ以上がある。
【0039】
第一、温度調節された空気を吐き出す空気処理装置とフィルタリングされた空気を吐き出す空気処理装置とを左右方向に並んで配置して室内空間の空気清浄及び温度調節を同時に遂行することができる利点がある。
【0040】
第二、第1空気処理装置と第2空気処理装置が左右方向に配置され、それぞれの吐出口に配置されたルーバーが個別的に駆動されるので、吐き出される空気の温度を考慮して吐出方向を個別的に調節することにより、室内空間の空気循環を早く遂行することができる利点もある。
【0041】
第三、ルーバーを駆動させるルーバー駆動装置がルーバーの回転軸の半径方向の外側でルーバーと連結されるので、ルーバーが左右方向に拡張することができる。これは、吐出口の左右方向のサイズを最大限に確保することができる。これは、空気処理装置から吐き出される空気の風量を最大限に増加させることができ、室内空間の空気を早く処理することができる利点がある。
【0042】
第四、アウターベインが弧形を有し、ルーバー回転軸から離隔して配置されるので、アウターベインが吐出口の外側に突出するか吐出口の内側に移動する範囲が大きくなるので、吐き出される空気の風向が増加することができる。
【0043】
第五、ルーバーは複数のベインを含み、支持パネルを含む構造を有し、支持パネルにおいてルーバー駆動装置と連結されてルーバーの剛性を確保することができるので、ルーバーの配置を安定的に変更することができる利点がある。
【0044】
第六、ルーバーの回転軸が配置される部分においてケースに形成されるルーバー溝にルーバーの回転を制限する突起上部及び突起下部を含むので、安定的にルーバーの回転を制限することができる利点もある。
【0045】
第1空気処理装置と第2空気処理装置とが左右方向に配置され、それぞれの吐出口に配置されたルーバーが個別的に駆動されるので、吐き出される空気の温度を考慮して吐出方向を個別的に調節することにより、室内空間の空気循環を早く遂行することができる利点もある。
【0046】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は請求範囲の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明の一実施例による第1空気処理装置、第2空気処理装置及びフィルタークリーナーが室内に配置された状態を示す一側斜視図である。
図2】本発明の一実施例による第1空気処理装置又は第2空気処理装置の後方に配置されるフィルタークリーナーを説明するための一側面図である。
図3】本発明の一実施例による第1空気処理装置、第2空気処理装置、及びこれらの後方に配置されるガイドレールを説明するための一側斜視図である。
図4図3の背面図である。
図5】本発明の一実施例による第1空気処理装置の斜視図である。
図6図5の分解図である。
図7図5の底面図である。
図8図5の背面図である。
図9図7のX1-X1’線についての断面図である。
図10図7のX2-X2’線についての断面図である。
図11図7のX3-X3’線についての断面図である。
図12】本発明の一実施例によるフロントカバーとルーバーが結合された状態を示す斜視図である。
図13図12の背面図である。
図14a図13のY1-Y1’線についての断面図である。
図14b図13のY2-Y2’線についての断面図である。
図15】本発明の一実施例によるルーバーの斜視図である。
図16図15の背面図である。
図17図16のY3-Y3’線についての断面図である。
図18a】第1位置での第1ルーバーの配置を説明するための断面図である。
図18b】第2位置での第1ルーバーの配置を説明するための断面図である。
図18c】第3位置での第1ルーバーの配置を説明するための断面図である。
図19】本発明の一実施例による第2空気処理装置の斜視図である。
図20図19の分解図である。
図21図19の底面図である。
図22図21のZ1-Z1’線についての断面図である。
図23図22のA部の拡大図である。
図24図21のZ2-Z2’線についての断面図である。
図25a】本発明の一実施例によるインナーカバーの一側斜視図である。
図25b図25aの他側斜視図である。
図26a】本発明の一実施例による第2アッパーハウジングの一側斜視図である。
図26b図26aの側面図である。
図27】本発明の一実施例による第2ロワーハウジングの一側斜視図である。
図28】本発明の一実施例によるフィルター装着部及びフィルター装置の分解斜視図である。
図29】本発明の一実施例によるフィルター装着部の底面斜視図である。
図30】本発明の一実施例によるフィルター装置の分解斜視図である。
図31図21のZ3-Z3’線についての断面図である。
図32図21のZ4-Z4’線についての断面図である。
図33a】第2ボトムカバーが後方に配置された状態で、第2ボトムカバー、フィルター装着部、及びフィルター装置の配置を説明するための斜視図である。
図33b図33aの一側断面図である。
図34a図34aは第2ボトムカバーが前方に配置された状態で、第2ボトムカバー、フィルター装着部、及びフィルター装置の配置を説明するための斜視図である。
図34b図34aの一側断面図である。
図35a】第2ボトムカバーが前方に配置され、フィルター装着部が下側に移動した状態で、第2ボトムカバー、フィルター装着部、及びフィルター装置の配置を説明するための斜視図である。
図35b図35aの一側断面図である。
図35c図35aの他の一側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面と共に詳細に後述する実施例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能である。ただ、本実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0049】
図1図35cに表示した上(U)、下(D)、左(Le)、右(Ri)、前(F)及び後(R)の方向表示は、発明の説明の便宜のためのものであり、発明の範囲を制限しない。よって、基準が変更されれば、前記方向も違うように設定することができる。
【0050】
以下、本発明の実施例による空調システムを説明するための図面を参照して本発明について説明する。
【0051】
本発明の空調システムは、空気を冷媒と熱交換して空気の温度を調節する第1空気処理装置100と、第1空気処理装置100の一側に配置され、空気中の異物を濾し出す第2空気処理装置200とを含む。本発明の空調システムは、複数の空気処理装置100a、100b、200を含む。本発明の空調システムは、一つ又は二つ以上の第1空気処理装置100a、100bと一つ又は二つ以上の第2空気処理装置200とを含む。
【0052】
本発明の空調システムは、複数の空気処理装置100a、100b、200のそれぞれの吸入口102a、202aが形成された面に沿って移動し、それぞれの吸入口102a、202aに配置されるプレフィルター188、288を洗浄するフィルター洗浄装置300を含むことができる。
【0053】
図1を参照すると、本発明の空調システムは、一つの第2空気処理装置200と、第2空気処理装置200の両側に配置される二つの第1空気処理装置100とを含む。ただ、これは一実施例によるものであり、第1空気処理装置100と第2空気処理装置200との個数及び配置を違うように設定することも可能である。
【0054】
図2を参照すると、空調システムは、第1空気処理装置100及び第2空気処理装置200のそれぞれの後方に配置され、フィルタークリーナー300の移動をガイドするガイドレール10を含む。
【0055】
第1空気処理装置100及び第2空気処理装置200のそれぞれの後面上端には、フィルタークリーナー300の移動を支持する支持レール116、244が配置されることができる。
【0056】
支持レールは、第1空気処理装置100に配置される第1支持レール116と、第2空気処理装置200に配置される第2支持レール244とに区分されることができる。
【0057】
第1支持レール116は、以下で説明する第1空気処理装置100の第1リアカバー114(図8参照)と一体に構成されることができる。第2支持レール244は、以下で説明する第2空気処理装置200の第2リアカバー242(図23参照)と一体に構成されることができる。
【0058】
ガイドレール10は、第1リアカバー114及び第2リアカバー242の後方に配置される。ガイドレール10は第1吸入口102a及び第2吸入口202aの上側に配置される。ガイドレール10は、第1リアカバー114及び第2リアカバー242の後側で左右方向に延びる構造を有する。ガイドレール10は、第1リアカバー114の第1レール締結突起117及び第2リアカバー242の第2レール締結突起245の下側に固定配置されることができる。
【0059】
ガイドレール10は、フィルタークリーナー300の移動ギア(図示せず)と噛み合うようにネジ部を形成するギアレール20と、フィルタークリーナー300のガイドローラー(図示せず)と接触するローラーレール22とを含む。
【0060】
ローラーレール22はギアレール20より後方に配置される。ローラーレール22は上下方向の両側に配置される。ギアレール20は、ローラーレール22の前方に配置される。ギアレール20はガイドレール10の下面に形成され、ラックギアの形状を有することができる。
【0061】
ガイドレール10を後方から見るとき、ローラーレール22によってギアレール20が遮られる構造を有することができる。
【0062】
ガイドレール10の後面にはレール溝24が形成される。レール溝24は前方に凹んでいる形状を有し、左右方向に延びる。レール溝24には、感知対象物26が配置される。感知対象物26は、複数が左右方向に離隔して配置されることができる。感知対象物26は、フィルタークリーナー300に配置されるセンサー(図示せず)によってフィルタークリーナー300の位置を確認することができる。
【0063】
感知対象物26は、センサー322に対応する構造を有するように形成されることができる。よって、センサー322がスイッチセンサーの場合、感知対象物26は後方に突出した突起形状を有することができる。また、センサーがホールセンサーの場合、感知対象物26には磁石が配置されることができる。
【0064】
ガイドレール10の左側端部又は右側端部には、フィルタークリーナー300の一方向移動を制限する端部プレート28が配置される。端部プレート28は、ガイドレール10が延びる方向に垂直な方向に配置される。端部プレート28は、リアカバー114から後方に突設される。
【0065】
端部プレート28には、フィルタークリーナー300の連結端子320と接触する充電端子30が配置される。端子は、端部プレート28からガイドレール10が延びる方向に突出するように配置される。よって、フィルタークリーナー300が端部プレート28に密着するとき、フィルタークリーナー300の連結端子320と充電端子30が互いに接触して連結されることができる。
<第1空気処理装置>
【0066】
以下では、図5図17cを参照して本発明の一実施例による第1空気処理装置を説明する。
【0067】
第1空気処理装置100は、流動する空気を冷媒と熱交換して外部に排出させる。第1空気処理装置100は、一側に空気が吸入される第1吸入口102aが形成され、第1吸入口102aに垂直な他側に空気が吐き出される第1吐出口102bが形成される。図5を参照すると、第1吸入口102aは地面又は天井面に垂直に配置される。第1吐出口102bは下方に開口するように形成され、第1吸入口102aに垂直に形成される。
【0068】
図6を参照すると、第1空気処理装置100は、内部に空気流動を形成させる第1ファン182と、第1ファン182を回転させる第1ファンモーター184と、空気と熱交換する冷媒が流動する熱交換器186とを含む。第1空気処理装置100は、外形を形成する第1ケース102と、第1ケース102の内部に配置され、空気が流動する流路を形成する第1ハウジング132とを含む。第1空気処理装置100は、第1ケース102に回転可能に配置され、第1吐出口102bに吐き出される空気の風向を調節する第1ルーバー150と、第1ルーバー150の配置を変更させる第1ルーバー駆動装置174とを含む。
【0069】
第1空気処理装置100は、第1ファンモーター184の作動を調節するか又は第1ルーバー駆動装置174の作動を調節する第1コントロールボックス190を含むことができる。
<第1ケース>
【0070】
図6を参照すると、第1ケース102は、天井に固定される第1アッパーカバー104、第1アッパーカバー104の下側に配置される第1ロワーカバー106、第1吸入口102aが形成され、第1プレフィルター188が装着される第1リアカバー114、第1リアカバー114から前方に離隔して配置される第1フロントカバー118、及び第1ロワーカバー106の両端に配置される一対の第1サイドカバー128を含む。図6を参照すると、第1ケース102は、第1ロワーカバー106の下側に配置される第1ボトムカバー130をさらに含む。
【0071】
図6を参照すると、第1リアカバー114には第1吸入口102aが形成される。第1リアカバー114の外側面にはガイドレール10が装着されることができる。第1リアカバー114の下部には第1吸入口102aが形成される。第1リアカバー114に形成された第1吸入口102aには第1プレフィルター188が装着される。第1リアカバー114には、フィルター洗浄装置300の移動をガイドするガイドレール10及び第1支持レール116が装着される。
【0072】
図2を参照すると、ガイドレール10は第1吸入口102aの上側に配置される。第1支持レール116は第1リアカバー114の上端に配置される。ガイドレール10は第1リアカバー114と別個の構成であることができる。第1支持レール116は第1リアカバー114と一体に形成された構成であることができる。
【0073】
図9を参照すると、第1支持レール116は、第1リアカバー114の上端から後方に突出する第1トッププレート116aと、第1トッププレート116aの後端部から下方に折り曲げられる第1ベンディング部116bとを含む。
【0074】
第1ベンディング部116bには、フィルタークリーナー300のトップローラー326(図2参照)が接触することができる。
【0075】
図9を参照すると、第1リアカバー114は、以下で説明する第1ロワーカバー106の第1垂直プレート110の後方に配置される。第1リアカバー114は第1垂直プレート110の後方に固定配置される。
【0076】
図6を参照すると、第1アッパーカバー104の上側には、第1ケース102を天井に固定する固定部材12が挿入される第1固定溝104aが形成される。図6を参照すると、第1アッパーカバー104の上側には複数の第1固定溝104aが形成される。固定部材12は第1固定溝104aに挿入されて固定される。固定部材12は、側面から見るとき、略‘コ’字形を有することができる。固定部材12は天井に固定される装着部材14に連結されることにより、第1ケース102を天井に固定させることができる。
【0077】
第1アッパーカバー104は、両側端から下側に折り曲げられて延びるサイドプレート105を含むことができる。一対のサイドプレート266dは一対の第1サイドカバー128のそれぞれに連結されることができる。
【0078】
図6を参照すると、第1ロワーカバー106は第1ハウジング132の下側に配置される。第1ロワーカバー106には第1ルーバー駆動装置174が配置される。第1ロワーカバー106は、第1ボトムカバー130の上側に配置される第1水平プレート108と、第1水平プレート108の後側に垂直に配置され、第1インナー吸入口110aが形成される第1垂直プレート110と、第1水平プレート108の両端から上方に折り曲げられて延びる一対の第1側壁112とを含む。
【0079】
第1水平プレート108には第1ルーバー駆動装置174が配置される。第1水平プレート108には、第1ボトムカバー130の垂直突起131が挿入される連結溝108aが形成される。
【0080】
図6を参照すると、一対の第1サイドカバー128のそれぞれは、下部で第1ロワーカバー106と連結され、上部で第1アッパーカバー104と連結される。一対の第1サイドカバー128のそれぞれには、第1ルーバー150の回転を支持する第1回転支持部168が配置される。第1回転支持部168は第1ルーバー150の両端に連結され、第1ルーバー150の回転を支持することができる。
【0081】
図9を参照すると、第1フロントカバー118は第1ハウジング132の前方に配置される。図9を参照すると、第1フロントカバー118の下端は第1ロワーカバー106の前端部106aから一定間隔で離隔して配置される。第1フロントカバー118と第1ロワーカバー106との間には第1吐出口102bが形成される。第1フロントカバー118には、第1ルーバー150の回転範囲を調節し、ルーバー回転軸160が配置される第1ルーバー溝122が形成された第1ルーバー突起120が配置される。
【0082】
第1ルーバー突起120は、第1フロントカバー118が形成される左右方向に長く形成される。図14bを参照すると、第1ルーバー突起120には、第1ルーバー150のルーバー回転軸160が配置される第1ルーバー溝122が形成される。第1ルーバー溝122も第1ルーバー突起120が延びる左右方向に長く形成される。
【0083】
図14aを参照すると、第1ルーバー突起120の左右両端の間には、第1補助支持部170が配置される第1支持部溝124が形成される。第1補助支持部170は第1フロントカバー118に固定配置され、第1ルーバー150の回転を支持することができる。第1補助支持部170は、以下で説明する一対の第1回転支持部168の間に配置される。第1補助支持部170は、第1補助回転軸172を介して第1ルーバー150と連結されることができる。
【0084】
図14bを参照すると、第1ルーバー突起120は、第1ルーバー溝122の上側から後方上側に傾いた面を形成する突起上部120aと、第1ルーバー溝122の下側から前方下側に傾いた面を形成する突起下部120bとを含む。
【0085】
突起上部120aは、以下で説明する第1ルーバー150のルーバー回転軸160の上端面と接触して第1ルーバー150の一方向回転を制限する。突起下部120bは、以下で説明する第1ルーバー150の軸ベイン158と接触して第1ルーバー150の他方向回転を制限する。
【0086】
図14bを参照すると、第1フロントカバー118には、以下で説明する第1アッパーハウジング134の端部がかかる第1段部126が形成される。
<第1ハウジング>
【0087】
図9を参照すると、第1ハウジング132は第1ケース102の内側に配置され、空気が流動する空間を形成する。第1ハウジング132の内側には、第1ファン182と、熱交換器186とが配置される。図9を参照すると、第1吸入口102aに隣り合う領域に熱交換器186が配置される。熱交換器186は第1ファン182の方向に斜めに配置されることにより、熱交換面積を増加させ、空気の流動摩擦を最小化することができる。
【0088】
第1ハウジング132の内側には、第1ファン182を回転させる第1ファンモーター184が配置される。第1ファンモーター184は第1ファン182の回転軸上に配置され、第1ファン182を回転させる。第1ファン182としては、半径方向の一側に空気を吸入し、半径方向の他側に空気を吐き出す横流ファンを使うことができる。
【0089】
図6を参照すると、第1ハウジング132の内側には、第1ファン182の回転を支持するか、又は第1ファンモーター184の配置を支持するファン支持部146が配置されることができる。
【0090】
図6を参照すると、第1ハウジング132は、第1ファン182の上側に配置される第1アッパーハウジング134と、第1ファンの下側に配置される第1ロワーハウジング138とを含む。
【0091】
図9を参照すると、第1アッパーハウジング134と第1ロワーハウジング138とは、第1ファン182から第1吐出口102bに流動する空気をガイドする吐出ガイド136、144を形成する。
【0092】
第1アッパーハウジング134は第1アッパーカバー104に装着されることができる。第1アッパーハウジング134の下端は第1フロントカバー118の第1段部126の上側に配置されることができる。図9を参照すると、第1アッパーハウジング134は、第1ファン182から流動する空気を第1吐出口102bにガイドするアッパーガイド136を含む。アッパーガイド136は、第1ファン182に沿って流動する空気を下側に流動させる。アッパーガイド136は、第1ファン182から流動する空気を第1フロントカバー118にガイドする。
【0093】
第1ロワーハウジング138は第1ロワーカバー106の上側に配置される。図9を参照すると、第1ロワーハウジング138は、熱交換器186の下側に配置され、熱交換器186から落下する凝縮水を集水するドレインファン140を含む。ドレインファン140は、熱交換器186が配置される領域において熱交換器186の下側に配置される。
【0094】
図10を参照すると、第1ロワーハウジング138は、ドレインファン140の前方に配置され、第1ロワーカバー106から上側に突出するように形成される駆動装置カバー142を含む。駆動装置カバー142は、下側に第1ルーバー駆動装置174が配置される空間を形成する。駆動装置カバー142は、ドレインファン140から第1ファン182が配置される空間に行くほど上側に突出する。駆動装置カバー142は、熱交換器186を通過した空気が第1ファン182の配置された領域に移動するようにガイドすることができる。
【0095】
駆動装置カバー142は、第1ファン182を通過した空気を第1吐出口102bに案内するロワーガイド144を含む。ロワーガイド144は、アッパーガイド136から離隔して配置されて吐出流路132aを形成する。ロワーガイド144は、第1ルーバー駆動装置174の第1ルーバーギア176が配置される領域に第1ギアホール142aが形成される。図9を参照すると、第1ルーバーギア176の一部は第1ギアホール142aの外部に突出して第1ルーバー150と接触するように配置されることができる。
<ルーバー及び駆動装置>
【0096】
図6を参照すると、第1空気処理装置100は、第1吐出口102bに回転可能に配置され、第1吐出口102bを流動する空気の風向を調節する第1ルーバー150と、第1ルーバー150の配置を調節する第1ルーバー駆動装置174とを含む。
【0097】
図17を参照すると、第1ルーバー150は、回転軸を基準に半径方向に離隔する複数のベイン154、156、158を含む。
【0098】
図17を参照すると、第1ルーバー150は、第1ルーバー150の回転中心に沿って延びるルーバー回転軸160、ルーバー回転軸160から半径方向の外側に離隔して配置されるアウターベイン154、ルーバー回転軸160とアウターベイン154との間で半径方向に離隔して配置される複数のインナーベイン156、及びアウターベイン154の外側面に円周方向に形成されるベインギア166を含む。
【0099】
複数のベイン154、156、158は、アウターベイン154、及び複数のインナーベイン156を含むことができる。
【0100】
図14bを参照すると、ルーバー回転軸160は、第1フロントカバー118に接触するように配置されることができる。ルーバー回転軸160は第1フロントカバー118の第1ルーバー溝122に配置される。ルーバー回転軸160が回転するとき、ルーバー回転軸160を基準に半径方向に離隔して配置される複数のベイン154、156、158の配置が変更されることができる。
【0101】
ルーバー回転軸160は、ルーバー回転軸160から複数のインナーベイン156に平行な方向に延びる軸ベイン158を含むことができる。軸ベイン158は、インナーベイン156の下部に平行な方向に延びる。
【0102】
図17を参照すると、アウターベイン154は、インナーベイン156よりルーバー回転軸160から遠距離に配置される。アウターベイン154は、インナーベイン156より円周方向に長い長さを有することができる。図16を参照すると、アウターベイン154は、ルーバー回転軸160を基準に円周方向に形成される。
【0103】
図17を参照すると、複数のインナーベイン156は、ルーバー回転軸160とアウターベイン154との間に互いに離隔して配置される。複数のインナーベイン156はアウターベイン154より短い長さを有する。複数のインナーベイン156は軸ベイン158より長い長さを有する。
【0104】
図17を参照すると、複数のインナーベイン156は互いに異なる長さを有する。複数のインナーベイン156は、ルーバー回転軸160に近く配置されるほど長く形成される。複数のインナーベイン156は、アウターベイン154に近く配置されるほど短い長さを有する。
【0105】
図17を参照すると、複数のインナーベイン156のそれぞれは、下側に行くほどルーバー回転軸160に近くなるように斜めに配置されるインナーベイン下部156a1、156b1、156c1と、インナーベイン下部156a1、156b1、156c1の上端から折り曲げられて上側に延びるインナーベイン上部156a2、156b2、156c2とを含む。軸ベイン158はインナーベイン下部156a1、156b1、156c1に平行な方向に延びる。
【0106】
複数のインナーベイン156は、ルーバー回転軸160に最も近くに配置される第1インナーベイン156a、第1インナーベイン156aよりルーバー回転軸160から遠距離に配置される第2インナーベイン156b、及び第2インナーベイン156bよりルーバー回転軸160から遠距離に配置される第3インナーベイン156cを含む。
【0107】
図12を参照すると、第1ルーバー150は、複数のベイン154、156、158の両端に、ベイン154、156、158に垂直な方向に配置される端部パネル162と、端部パネル162の間に配置され、一側にベインギア166が配置される支持パネル164とが配置される。端部パネル162は複数のベイン154、156、158の両端に配置され、第1ルーバー150を流動する空気が左右方向に吐き出されることを防止することができる。
【0108】
支持パネル164は、端部パネル162の間に配置されて複数のベイン154、156、158を支持することができる。複数のベイン154、156、158は、ルーバー回転軸160が形成される長手方向に長く形成される。よって、支持パネル164が複数のベイン154、156、158の配置を安定的に維持することができる。
【0109】
図14aを参照すると、支持パネル164は扇形を有することができる。支持パネル164の外周端にはベインギア166が配置される。ベインギア166は、支持パネル164の外周端に円周方向にネジ部が形成されることができる。
【0110】
図14aを参照すると、支持パネル164は第1補助支持部170と連結されることができる。支持パネル164は、ルーバー回転軸160が形成される部分に第1補助支持部170が配置される空間が形成される。第1補助支持部170の内側には第1補助回転軸172が配置され、第1補助支持部170は第1補助回転軸172を介してルーバー回転軸160と連結される。
【0111】
複数のベイン154、156、158は、端部パネル162及び支持パネル164より下側に突出するように配置される。
【0112】
第1ルーバー駆動装置174は、第1ルーバー150のルーバー回転軸160から遠心方向に離隔して配置される。第1ルーバー駆動装置174はルーバー回転軸160から離隔して配置され、第1ルーバー150の外周面に接触するように配置される。
【0113】
図6を参照すると、第1ルーバー駆動装置174は、第1ルーバー150と接触して第1ルーバー150を回転させる第1ルーバーギア176と、第1ルーバーギア176を回転させる第1ルーバーモーター178とを含む。第1ルーバー駆動装置174は、互いに離隔して配置される一対の第1ルーバーギア176と、一対の第1ルーバーギア176の間を連結する第1ギア回転軸180とを含む。第1ギア回転軸180に連結される一対の第1ルーバーギア176は同じ方向に回転することができる。
<ルーバーの作動>
【0114】
図18a~図18cを参照すると、第1ルーバー150は、前方に傾斜風を形成する第1位置P1と、前方に水平風を形成する第2位置P2と、地面方向に垂直風を形成する第3位置P3とに配置されることができる。
【0115】
図18aを参照すると、第1ルーバー150は、第1位置P1で、第1ボトムカバー130の上側に配置される。第1位置P1で、第1ルーバー150の複数のベイン154、156、158のそれぞれの下端は、第1ボトムカバー130より垂直方向の上側に配置されることができる。
【0116】
第1位置P1で、アウターベイン154の下端は地面に垂直な方向に配置されることができる。第1位置P1で、複数のインナーベイン156a、156b、156cのそれぞれの下端は前方に傾くように配置されることができる。
【0117】
図18bを参照すると、第1ルーバー150は、第2位置P2で、一部が第1ボトムカバー130の下側に配置される。第2位置P2で、アウターベイン154と複数のインナーベイン156a、156b、156cのそれぞれの下端は第1ボトムカバー130より垂直方向の下側に配置されることができる。
【0118】
第2位置P2で、複数のインナーベイン156a、156b、156cのそれぞれのインナーベイン下部157aが地面に対して形成する傾斜角θ2は30度以内であることができる。よって、第2位置P2で、第1ルーバー150を通して流動する空気は、地面に水平な方向に吐き出されることができる。
【0119】
図18cを参照すると、第1ルーバー150は、第3位置P3で、第1ボトムカバー130の上側配置される。第3位置P3で、アウターベイン154と複数のインナーベイン156a、156b、156cのそれぞれの下端は第1ボトムカバー130より垂直方向の上側に配置されることができる。
【0120】
第3位置P3で、複数のインナーベイン156a、156b、156cのそれぞれのインナーベイン下部157aが地面に対して形成する傾斜角θ3は60度~90度であることができる。よって、第3位置P3で、第1ルーバー150を通して流動する空気は、地面に垂直な方向に吐き出されることができる。
<第2空気処理装置>
【0121】
以下では、図19図35cを参照して本発明の一実施例による第2空気処理装置を説明する。
【0122】
第2空気処理装置200は、流動する空気をフィルター装置284に通過させ、外部に排出させる。第2空気処理装置200は、一側に空気が吸入される第2吸入口202aが形成され、第2吸入口202aに垂直な他側に空気が吐き出される第2吐出口202bが形成される。図19を参照すると、第2吸入口202aは、地面又は天井面に垂直に配置される。第2吐出口202bは下側に開口するように形成され、第2吸入口202aに垂直に形成される。
【0123】
図20を参照すると、第2空気処理装置200は、内部に空気流動を形成させる第2ファン280と、第2ファン280を回転させる第2ファンモーター280aとを含む。第2空気処理装置200は、複数の第2ファン280と、複数の第2ファン280のそれぞれに連結される複数の第2ファンモーター280aとを含む。
【0124】
第2空気処理装置200は、外形を形成する第2ケース202と、第2ケース202の内部に配置され、空気が流動する流路を形成する第2ハウジング268とを含む。第2空気処理装置200は、第2ケース202に回転可能に配置され、第2吐出口202bに吐き出される空気の風向を調節する第2ルーバー290と、第2ルーバー290の配置を変更させる第2ルーバー駆動装置294とを含む。
【0125】
第2空気処理装置200に配置される第2ルーバー290及び第2ルーバー駆動装置294は、図12図17で説明した第1空気処理装置100の第1ルーバー150及び第1ルーバー駆動装置174と同様な構造及び機能を有することができる。よって、第2空気処理装置200に配置される第2ルーバー290及び第2ルーバー駆動装置294の説明は、第1空気処理装置100の第1ルーバー150及び第1ルーバー駆動装置174の説明に代替することができる。
【0126】
第2空気処理装置200は、第2ファンモーター280aの作動を調節するか、又は第2ルーバー駆動装置294の作動を調節する第2コントロールボックス290を含むことができる。
<第2ケース>
【0127】
図20を参照すると、第2ケース202は、天井に固定される第2アッパーカバー204、第2アッパーカバー204の下側に配置される第2ロワーカバー206、第2吸入口202aが形成され、フィルター装置284が装着される第2リアカバー242、第2リアカバー242から前方に離隔して配置される第2フロントカバー246、及び第2ロワーカバー206の両端に配置される一対の第2サイドカバー256を含む。第2ケース202は、第2ロワーカバー206の下側で前後方向に移動可能に配置される第2ボトムカバー258をさらに含む。
【0128】
図20を参照すると、第2リアカバー242には第2吸入口202aが形成される。第2リアカバー242の外側面にはガイドレール10(図3参照)が装着されることができる。第2リアカバー242の下部には、フィルター装置284が装着される第2吸入口202aが形成される。第2リアカバー242には、フィルター洗浄装置300の移動をガイドするガイドレール10及び第2支持レール244が装着される。
【0129】
ガイドレール10は第2吸入口202aの上側に配置される。図24を参照すると、第2支持レール244は第2リアカバー242の上端に配置される。
【0130】
第2支持レール244は、第2リアカバー242の上端から後方に突出する第2トッププレート244aと、第2トッププレート244aの後端部から下方に折り曲げられる第2ベンディング部244bとを含む。第2ベンディング部244bには、フィルタークリーナー300のトップローラー326が接触することができる。
【0131】
第2リアカバー242は、以下で説明する第2ロワーカバー206の第2垂直プレート214の後方に配置される。第2リアカバー242は第2垂直プレート214の後方に固定配置される。
【0132】
第2リアカバー242の第2吸入口202aには、フィルター装置284の配置を上下方に移動させるフィルター装着部234(図31参照)が配置される。フィルター装着部234は、以下で説明するフィルター駆動装置228によって上下方に移動することができる。
【0133】
図20を参照すると、第2アッパーカバー204の上側には、第2ケース202を天井に固定する固定部材12が挿入される第2固定溝204aが形成される。第2アッパーカバー204に形成される第2固定溝204aは、第1アッパーカバー104に形成される第1固定溝104aと同じ形態を有することができる。よって、第2アッパーカバー204は、第1アッパーカバー104の上側に配置される固定部材12によって、天井に装着される装着部材14と固定されることができる。
【0134】
図20を参照すると、第2アッパーカバー204は、両側端から下側に折り曲げられて延びるサイドプレート266dを含むことができる。一対のサイドプレート266dは、一対の第2サイドカバー256のそれぞれに連結されることができる。
【0135】
図23を参照すると、第2ロワーカバー206は第2ハウジング268の下側に配置される。第2ロワーカバー206には第2ルーバー駆動装置294が配置される。第2ロワーカバー206には、第2ボトムカバー258を前後方向に移動させるカバー駆動装置220が配置される。第2ロワーカバー206には、フィルター装置284及びフィルター装着部234を上下方に移動させるフィルター駆動装置228が配置される。
【0136】
第2ロワーカバー206は、第2ボトムカバー258の上側に配置される第2水平プレート208と、第2水平プレート208の後側で垂直に配置され、第2インナー吸入口214aが形成される第2垂直プレート214と、第2水平プレート208の両端から上方に折り曲げられて延びる一対の第2側壁216とを含む。
【0137】
図33aを参照すると、第2水平プレート208には第2ルーバー駆動装置294が配置される。第2水平プレート208の上側にはカバー駆動装置220が配置される。第2水平プレート208には、第2ボトムカバー258のカバーガイド262、264が挿入されるガイド溝208aが形成される。
【0138】
図31及び図33aを参照すると、カバー駆動装置220は、以下で説明する第1カバーガイド262のガイドギア262cと噛み合って回転するカバー駆動ギア222と、カバー駆動ギア222を回転させるカバー駆動モーター224とを含む。
【0139】
カバー駆動ギア222は、左右方向に離隔して配置される一対が備えられることができる。カバー駆動装置220は、互いに離隔した一対のカバー駆動ギア222を連結するカバー駆動軸226を含む。よって、カバー駆動軸226の両端部に連結される一対のカバー駆動ギア222は互いに同一に回転することができる。
【0140】
図33aを参照すると、第2水平プレート208は、第2ボトムカバー258のカバーガイド262、264と連結され、第2ボトムカバー258の上下方向の移動を防止する固定ガイド210を含む。固定ガイド210は第2水平プレート208の上側に突出し、前後方向に延びるように配置される。
【0141】
図33aを参照すると、固定ガイド210は、以下で説明する第1カバーガイド262又は第2カバーガイド264と接触するように配置されることができる。固定ガイド210は第2ボトムカバー258の前後方向の移動を支持する。固定ガイド210は第2ボトムカバー258の上下方向の移動を防止する。
【0142】
図23を参照すると、固定ガイド210は、カバーガイド262、264が配置される方向に固定突起212が突出することができる。固定突起212は前後方向に延びる。固定突起212は、第1カバーガイド262の第1ガイド突起262b又は第2カバーガイド264の第2ガイド突起264bと接触するように配置されることができる。
【0143】
固定突起212は第1カバーガイド262の第1ガイド突起262b又は第2カバーガイド264の第2ガイド突起264bに対応する構造を有し、第2ボトムカバー258の上下方向の移動を防止することができる。
【0144】
図20を参照すると、第2垂直プレート214には第2インナー吸入口214aが形成される。第2インナー吸入口214aは、第2吸入口202aに対応するサイズを有するように形成されることができる。第2垂直プレート214にはフィルター駆動装置228が配置される。
【0145】
一対の第2サイドカバー256のそれぞれは、下部で第2ロワーカバー206と連結され、上部で第2アッパーカバー204と連結される。一対の第2サイドカバー256のそれぞれには、第2ルーバー290の回転を支持する第2回転支持部292が配置される。第2サイドカバー256に連結される第2回転支持部292は、第1サイドカバー128に連結される第1回転支持部168と同じ形態を有することができる。
【0146】
第2フロントカバー246は第2ハウジング268の前方に配置される。第2フロントカバー246は、第1フロントカバー118と同じ形態及び配置を有することができる。よって、第2フロントカバー246の下端は第2ロワーカバー206の前端部から一定間隔で離隔して配置され、第2吐出口202bを形成する。
【0147】
また、第2フロントカバー246には、第2ルーバー290の回転範囲を調節し、第2ルーバー290の第2ルーバー回転軸270aが配置される第2ルーバー溝250が形成された第2ルーバー突起248が配置される。第2ルーバー突起248の左右両端の間には、第2補助支持部293が配置される第2支持部溝252が形成される。
【0148】
図24を参照すると、第2フロントカバー246には、以下で説明する第1アッパーハウジング134の端部がかかる第2段部254が形成される。
【0149】
第2ボトムカバー258は、第2ロワーカバー206に前後方向に移動可能に配置される。図33bを参照すると、第2ボトムカバー258は、第2リアカバー242に隣接した後方に配置されるとき、フィルター装置284の下側をカバーすることができる。図34bを参照すると、第2ボトムカバー258は、第2フロントカバー246に隣接した前方に配置されるとき、第2吐出口202bを閉鎖することができる。図34bを参照すると、第2ボトムカバー258は、第2フロントカバー246に隣接した前方に配置されるとき、フィルター装置284の下側を開放することができる。
【0150】
図20を参照すると、第2ボトムカバー258は、第2ロワーカバー206の下側に配置されるボトムプレート260と、ボトムプレート260の上側に突出してボトムプレート260を前後方向に移動させるカバーガイド262、264とを含む。
【0151】
図23を参照すると、カバーガイド262、264は、カバー駆動装置220と連結され、ボトムプレート260を移動させる第1カバーガイド262と、ボトムプレート260の上下方向の振動を防止する第2カバーガイド264とを含む。
【0152】
図23を参照すると、第1カバーガイド262は、ボトムプレート260の上側に突出し、前後方向に延びる第1ガイド壁262aと、第1ガイド壁262aの一側に配置され、カバー駆動装置220と螺合されるガイドギア262cと、第1ガイド壁262aの他側に配置され、第2ボトムカバー258の前後方向の移動をガイドする第1ガイド突起262bとを含む。第1ガイド突起262bには、固定突起212が挿入される溝262b1が形成される。
【0153】
図23を参照すると、第2カバーガイド264は、ボトムプレート260の上側に突出し、前後方向に延びる第2ガイド壁264aと、第2ガイド壁264aの一側に配置され、第2ボトムカバー258の前後方向の移動をガイドする第2ガイド突起264bとを含む。第2ガイド突起264bには、固定突起212が挿入される溝264b1が形成される。
【0154】
図20を参照すると、第2空気処理装置200は、第2ロワーカバー206の上側に配置され、第2ルーバー駆動装置294及びカバー駆動装置220の上側をカバーするインナーカバー266を含む。図24を参照すると、インナーカバー266は、第2ケース202の内部で流動する空気の流動をガイドし、空気が第2ルーバー駆動装置294に流動することを防止することができる。インナーカバー266は第2ロワーカバー206と結合され、第2ルーバー駆動装置294及びカバー駆動装置220が配置される空間を形成する。
【0155】
図25a及び図25bを参照すると、インナーカバー266は、第2ルーバー駆動装置294の上側に配置されるアッパープレート266a、第2ルーバー駆動装置294の前方をカバーする前方プレート266b、第2ルーバー駆動装置294の後方をカバーする後方プレート266c、及び第2ルーバー駆動装置294の側方をカバーするサイドプレート266dを含む。
【0156】
後方プレート266cは、フィルター装置284を通過して流動する空気がインナーカバー266の下側空間に流動することを防止することができる。アッパープレート266aは、フィルター装置284を通過して流動する空気を第2ファン280が配置される空間にガイドすることができる。前方プレート266bは、第2ファン280を通して流動する空気を第2吐出口202bの方向にガイドすることができる。前方プレート266bは、第2ルーバー駆動装置294の第2ルーバーギア294aが配置される領域に第2ギアホール266b1が形成される。第2ルーバーギア294aの一部は第2ギアホール266b1(図25a参照)の外部に突出して第2ルーバー290と接触するように配置されることができる。
【0157】
図25bを参照すると、インナーカバー266は、アッパープレート266aの下側に垂直に延びる複数の隔壁266eを含む。複数の隔壁266eは左右方向に離隔して配置され、インナーカバー266の剛性を補強することができる。
<第2ハウジング>
【0158】
図24を参照すると、第2ハウジング268は第2ケース202の内側に配置され、空気が流動する空間を形成する。第2ハウジング268の内側には、第2ファン280と、第2ファン280を回転させる第2ファンモーター280aとが配置される。
【0159】
第2ファン280としては、回転軸に平行な方向に空気が吸入され、回転軸に遠心方向に空気が吐き出される遠心ファンを使うことができる。よって、図24を参照すると、第2ファンモーター280aは第2ファン280の内部に配置され、第2ファン280を回転させることができる。
【0160】
第2ファンモーター280aは、以下で説明する第2アッパーハウジング270に固定されることができる。
【0161】
図24を参照すると、第2ハウジング268は、第2ファン280の上側に配置される第2アッパーハウジング270と、第2ファン280の下側に配置される第2ロワーハウジング274とを含む。
【0162】
図26a及び図26bを参照すると、第2アッパーハウジング270は第2アッパーカバー204に装着されることができる。第2アッパーハウジング270の下端は第2フロントカバー246の第2段部254の上側に配置されることができる。第2アッパーハウジング270は、第2ファン280から流動する空気を第2吐出口202bにガイドするフロントガイド272を含む。フロントガイド272は第2アッパーハウジング270の前端部から下側に延びる。
【0163】
図24を参照すると、フロントガイド272は、第2ファン280に沿って流動する空気を下側に流動させる。フロントガイド272は、第2ファン280から流動する空気を第2吐出口202bにガイドする。
【0164】
フロントガイド272は、第2フロントカバー246に自然に連結されるように配置される。よって、フロントガイド272に沿って流動する空気は第2フロントカバー246を通して第2吐出口202bに流動する。
【0165】
図24を参照すると、第2アッパーハウジング270には第2ファンモーター280aが装着される。
【0166】
図24を参照すると、第2ロワーハウジング274はインナーカバー266の上側に配置される。図27を参照すると、第2ロワーハウジング274は、複数の第2ファン280が配置される空間を形成する複数のファンハウジング276を含む。複数のファンハウジング276のそれぞれは第2ファン280の外周面から半径方向に離隔して配置される。複数のファンハウジング276のそれぞれは前面が開口される。よって、第2ファン280の半径方向に流動する空気は、ファンハウジング276の開口した前方に吐き出されることができる。複数のファンハウジング276のそれぞれの下側には、第2ファン280に空気が流入するファン流入口276aが形成される。
【0167】
第2ロワーハウジング274はインナーカバー266から上側に離隔して配置される。よって、第2ロワーハウジング274とインナーカバー266との間には、フィルター装置284を通過した空気が流動する吸入流路268aが形成される。
【0168】
第2ロワーハウジング274は第2アッパーハウジング270のフロントガイド272から後方に離隔して配置される。第2ロワーハウジング274は、フロントガイド272から離隔して配置され、下側に延びるリアガイド278を含む。リアガイド278は、第2ロワーハウジング274をインナーカバー266から上側に離隔して配置させる。リアガイド278はフロントガイド272とともに、上下方に形成された第2吐出流路268bを形成する。
【0169】
フロントガイド272とリアガイド278は、第2ファン280から第2吐出口202bに流動する空気をガイドすることができる。
<フィルター装置及びフィルター駆動装置>
【0170】
フィルター装置284はフィルター装着部234に装着される。フィルター装着部234は第2ケース202に移動可能に配置される。フィルター装置284とフィルター装着部234は、フィルター装置284に配置される第1マグネット287とフィルター装着部234に配置される第2マグネット238とによって結合されることができる。よって、フィルター装置284は、フィルター装着部234の移動によって上下方の配置が変更されることができる。また、使用者は、フィルター装置284をフィルター装着部234から容易に分離することができる。
【0171】
図28及び図29を参照すると、フィルター装着部234は、フィルター装置284が装着される装着ボディー236と、装着ボディー236の配置を調節するボディーギア240とを含む。
【0172】
図28及び図29を参照すると、装着ボディー236は、フィルター装置284の上側に配置されるアッパーボディー236a、アッパーボディー236aの両端から下側に延びるサイドボディー236b、アッパーボディー236aの前端部から下側に延びるフロントボディー236c、及びアッパーボディー236aの後端部から下側に延びるリアボディー236dを含む。サイドボディー236bは、フロントボディー236c又はリアボディー236dより下側に長く延びる。サイドボディー236bはアッパーボディー236aの両端に一対が備えられることができる。一対のサイドボディー236bの間には、複数のフィルター装置284の配置を区画する区画ボディー236eが配置されることができる。
【0173】
フロントボディー236cがアッパーボディー236aから下側に延びた長さは、リアボディー236dがアッパーボディー236aから下側に延びた長さより長く形成されることができる。
【0174】
フロントボディー236c、リアボディー236d、及びサイドボディー236bは、フィルター装置284がフィルター装着部234に装着されることをガイドすることができる。
【0175】
サイドボディー236bの外側にはボディーギア240が配置される。ボディーギア240は、前方に突出したネジ部が上下方に延びるラックギアであることができる。
【0176】
アッパーボディー236aの上側には複数の第2マグネット238が配置される。
【0177】
図30を参照すると、フィルター装置284は、一側に第2プレフィルター288が配置され、他側が開口したフィルターケース286と、フィルターケース286に挿入又は引出可能に配置され、粒子状物質を濾し出すHEPAフィルター289とを含む。
【0178】
フィルターケース286は、HEPAフィルター289を収容することができるサイズを有するように形成される。フィルターケース286の一側には、第2吸入口202aに流入する空気中の異物を1次的に濾し出す第2プレフィルター288が配置される。フィルターケース286は、第2プレフィルター288に向き合う面に開口部286aが形成される。開口部286aを通してHEPAフィルター289がフィルターケース286に挿入されるか引き出されることができる。
【0179】
フィルターケース286の上側壁には第1マグネット287が配置される。第1マグネット287は、フィルター装置284がフィルター装着部234に装着された状態で、互いに対応する位置に配置される。
【0180】
図33aを参照すると、フィルター駆動装置228は第2ロワーカバー206に配置され、フィルター装着部234を上下方に移動させる。フィルター駆動装置228は第2垂直プレート214に配置される。フィルター駆動装置228は、第2垂直プレート214の両側端に一つずつ配置される。
【0181】
図32及び図33aを参照すると、フィルター駆動装置228は、ボディーギア240と噛み合って回転するフィルター駆動ギア230と、フィルター駆動ギア230を回転させるフィルター駆動モーター232とを含む。フィルター駆動ギア230としてはスパーギアを使うことができる。フィルター駆動ギア230及びフィルター駆動モーター232は第2垂直プレート214に固定配置される。
<ルーバー及び駆動装置>
【0182】
第2空気処理装置200は、第2吐出口202bに回転可能に配置され、第2吐出口202bを流動する空気の風向を調節する第2ルーバー290と、第2ルーバー290の配置を調節する第2ルーバー駆動装置294とを含む。
【0183】
第2ルーバー290及び第2ルーバー駆動装置294は、第1空気処理装置100で説明した第1ルーバー150及び第1ルーバー駆動装置174と同様な構成及び機能を有することができる。よって、前記で説明した第1ルーバー150及び第1ルーバー駆動装置174と同様に理解することができる。
<ボトムカバー及びフィルター装着部の作動>
【0184】
以下では、図33a~図35cを参照して第2ボトムカバー258、フィルター装着部234及びフィルター装置284の移動を説明する。
【0185】
図33a及び図33bを参照すると、第2ボトムカバー258はフィルター装置284の下側に配置される。よって、第2ルーバー290の下側は開放され、第2ルーバー290の配置が変更されることができる。フィルター装置284及びフィルター装置284を移動させるフィルター装着部234は第2ボトムカバー258の上側に配置される。
【0186】
図34a及び図34bを参照すると、第2ボトムカバー258は、前方に移動して第2吐出口202bの下側に配置されることができる。第2ボトムカバー258は、カバー駆動装置220の作動によって前方に移動することができる。
【0187】
図34bを参照すると、第2ボトムカバー258が前方に移動した状態であるので、フィルター装置284の下側が開放される。図33bを参照すると、第2ボトムカバー258が前方に移動すれば、第2吐出口202bの下側が閉鎖される。よって、第2ルーバー290の回転が制限される。
【0188】
図35a~図35cを参照すると、第2ボトムカバー258が前方に配置されるとき、フィルター装置284及びフィルター装着部234が下側に移動することができる。フィルター駆動装置228によってフィルター装着部234が下側に移動することができる。
【0189】
フィルター装着部234及びフィルター装置284は、第1マグネット287及び第2マグネット238によって結合状態が維持されることができる。よって、フィルター装着部234が下側に移動するとき、フィルター装置284も一緒に下側に移動する。
【0190】
フィルター装着部234によってフィルター装置284が下側に移動すれば、使用者が容易にフィルター装置284をフィルター装着部234から分離することができる。
【0191】
以上では本発明の好適な実施例について図示しながら説明したが、本発明は上述した特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であるというのは言うまでもなく、このような変形実施は本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはいけない。
【符号の説明】
【0192】
100 第1空気処理装置
102 第1ケース
102a 第1吸入口
102b 第1吐出口
104 第1アッパーカバー
106 第1ロワーカバー
114 第1リアカバー
118 第1フロントカバー
120 第1ルーバー突起
132 第1ハウジング
134 第1アッパーハウジング
136 アッパーガイド
138 第2ロワーハウジング
144 第1ロワーガイド
150 第1ルーバー
154 アウターベイン
156 インナーベイン
158 軸ベイン
160 ルーバー回転軸
174 第1ルーバー駆動装置
182 第1ファン
186 熱交換器
200 第2空気処理装置
202 第2ケース
202a 第2吸入口
202b 第2吐出口
204 第2アッパーカバー
206 第2ロワーカバー
220 カバー駆動装置
228 フィルター駆動装置
242 第2リアカバー
246 第2フロントカバー
248 第2ルーバー突起
258 第2ボトムカバー
266 インナーカバー
268 第2ハウジング
270 第2アッパーハウジング
274 第2ロワーハウジング
290 第2ルーバー
294 第2ルーバー駆動装置
280 第2ファン
284 フィルター装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14a
図14b
図15
図16
図17
図18a
図18b
図18c
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25a
図25b
図26a
図26b
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33a
図33b
図34a
図34b
図35a
図35b
図35c