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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018038
(43)【公開日】2022-01-26
(54)【発明の名称】遮断シート
(51)【国際特許分類】
   A47G 5/00 20060101AFI20220119BHJP
   A47H 1/02 20060101ALI20220119BHJP
   A47H 1/04 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
A47G5/00 E
A47H1/02
A47H1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020120986
(22)【出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】596071154
【氏名又は名称】森松株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087778
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 明夫
(72)【発明者】
【氏名】岩間 正美
(72)【発明者】
【氏名】間部 将大
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA00
2E182AB04
2E182AB13
2E182AC01
2E182BB03
2E182CC04
2E182DE01
2E182DE21
(57)【要約】
【課題】 カーテンレールが有る場所では該カーテンレールを利用して吊り下げ、カーテンレールが無い場所でも比較的簡単に設置できる遮断シートを提供する。
【解決手段】 飛沫遮断機能を備えたシート本体部10と、支持棒60挿通用にシート本体部10の上縁部に沿って設けられた挿通孔部16と、カーテンレール50のランナーフック51による係止が可能な複数の係止孔部13とを有し、カーテンレール50が有る場所ではランナーフック51に前記係止孔部13を係止されて吊り下げられ、カーテンレール50が無い場所では挿通孔部16に挿通される支持棒60を利用して吊り下げられる遮断シート100。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人由来の飛沫を遮断するべく適宜の場所に設置される遮断シートであって、
飛沫遮断機能を備えたシート本体部と、
支持棒挿通用に前記シート本体部の上縁部に沿って設けられた挿通孔部と、
カーテンレールのランナーフックによる係止が可能なように前記シート本体部の上縁部に沿う被係止部に等間隔で設けられた複数の係止孔部と、
を有し、
カーテンレールが有る場所ではランナーフックに前記係止孔部を係止されて当該カーテンレールにより吊り下げられ、カーテンレールが無い場所では前記挿通孔部に挿通され適宜の建屋側部材により両端を支持される支持棒により吊り下げられる、
ことを特徴とする遮断シート。
【請求項2】
請求項1に於いて、
前記シート本体部と前記挿通孔部と前記被係止部は、飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、
前記被係止部は、前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返し、該折り返しの中間部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着することにより、前記シート本体部の上縁部に沿って所定幅で形成されており、
前記挿通孔部は、前記折り返しの先端部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着することにより、前記被係止部と前記シート本体部の間に所定幅で形成されている、
ことを特徴とする遮断シート。
【請求項3】
請求項1に於いて、
前記シート本体部と前記挿通孔部と前記被係止部は、飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、
前記挿通孔部と前記被係止部は、前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返して2枚重ねと成した当該折り返しの先端部分を溶着することにより、前記シート本体部の上縁部に沿う所定幅の共通部位として形成されており、
前記複数の係止孔部の各々は、前記2枚重ねの部分に貫通孔を穿設して成る、
ことを特徴とする遮断シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単に取り付けて吊り下げることができる遮断シートに関する。
詳しくは、既存のカーテンレールに簡単に取り付けることができるとともに、カーテンレールが無い場所や、カーテンレールを設置できない場所にも、比較的簡単に取り付けて吊り下げることができる遮断シートに関する。
本発明の遮断シートは、対面する人と人の間の飛沫を遮断するのに好適である。
【背景技術】
【0002】
ウィルスを含むかもしれない飛沫を遮断して感染を防止するべく、レジ係と買い物客が対面する間の位置や、受付係と訪問客が対面する間の位置等に、透明な樹脂シートを吊り下げる対策が行われている。
【0003】
-この段落0003内では、各特許文献で用いている符号をそのまま用いる-
特開2009-183362号公報(特許文献1)には、同公報の図1(本願の図5)に示すように、伸縮自在で左右両端を圧接することにより取付部間に架設固定可能な突っ張り棒2を、シート部3の上縁部に設けた貫通筒部6に挿通し、該シート部3を突っ張り棒2にて支持して吊り下げ得るようにした構成が開示されている。この特開2009-183362号公報のシート部3は、窓ガラスに重ねるように併設することで断熱効果を高めることを目的とするものであり、窓ガラスの近傍以外の別の箇所への設置を企図するものではない。したがって、窓ガラス近傍以外の別の箇所への取付を可能とする構成等についての言及は無く、示唆すらも無い。
特開2012-055432号公報(特許文献2)には、同公報の図1(本願の図6)に示すように、シート本体4の上端部(取付部7)に配設した複数個の止め具(孔)11に、浴室の既存のカーテンレール10のフック15をそれぞれ挿通して係止することにより、シート本体4を吊り下げ得るようにした構成が開示されている。なお、カーテンレールの無いベランダ等にて吊り下げる場合についての例示もあるが、その場合も、シート上端部の取付部7の止め具(孔)11を利用して吊り下げている。つまり、特開2012-055432号公報は、取付部7の止め具(孔)11を利用してシート本体4を吊り下げることを前提するものであり、取付部7の止め具11を用いない構成によって吊り下げることの言及は無く、示唆すらも無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-183362号公報
【特許文献2】特開2012-055432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウィルスを含む可能性がある人由来の飛沫を遮断するためのシートを、人と人が対面する適宜の位置(レジ係と買い物客の間の位置,受付係と訪問客の間の位置,等)に、臨時に、したがって、簡単に、取り付け得るようにしたいという要請がある。
上記「適宜の位置」の上方に既にカーテンレールが設置されている場合は、そのカーテンレールを利用して、遮断用のシートを吊り下げることができれば便利である。
また、上記「適宜の位置」の上方にカーテンレールが設置されていない場合は、新たにカーテンレールを設置することも考えられるが、その煩雑さや、カーテンレールを設置することが困難な場所も多々あることに鑑み、カーテンレールの設置が困難な場所であっても、遮断用のシートを簡単に取付得るようにしたいという要請がある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みたものであり、既存のカーテンレールが設置されている場合は当該既存のカーテンレールを利用して吊り下げることができ、カーテンレールが設置されていない場所や、カーテンレールを設置することが困難な場所であっても、比較的簡単に設置できる、汎用性の高い遮断シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の構成を、下記[1]~[3]に記す。なお、この項([課題を解決するための手段])と次項([発明の効果])に於いて、符号は理解を容易にするために付したものであり、本発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
【0008】
[1]発明1
人由来の飛沫を遮断するべく適宜の場所に設置される遮断シート100であって、
飛沫遮断機能を備えたシート本体部10と、
支持棒60/61挿通用に前記シート本体部10の上縁部に沿って設けられた挿通孔部16と、
カーテンレール50のランナーフック51による係止が可能なように前記シート本体部10の上縁部に沿う被係止部12に等間隔で設けられた複数の係止孔部13と、
を有し、
カーテンレール50が有る場所ではランナーフック51に前記係止孔部13を係止されて当該カーテンレール50により吊り下げられ、カーテンレール50が無い場所では前記挿通孔部16に挿通され適宜の建屋側部材70/71により両端を支持される支持棒60/61により吊り下げられる、
ことを特徴とする遮断シート100。
上縁部の「上」とは、遮断シート100がカーテンレール50や建屋側部材70/71により吊り下げられた状態での「上」側の位置を言い、以下同様とする。
係止孔部21には、その周囲に補強用のハトメ(金属製/樹脂製)131/132を設けてもよい。
遮断シート100の素材としては、例えば、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系の軟質樹脂、布系の素材、布に樹脂をラミネートした素材、等を挙げることができる。
支持棒は、通常の棒材60でもよいが、特開2009-183362号公報(特許文献1)の突っ張り棒2のような伸縮自在で左右両端を圧接することにより取付部(柱;建屋側部材)間に架設固定可能な棒材61でもよい。
[2]発明2
発明1に於いて、
前記シート本体部10と前記挿通孔部16と前記被係止部12は、飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、
前記被係止部12は、前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返し、該折り返しの中間部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着する(溶着部14)ことにより、前記シート本体部10の上縁部に沿って所定幅で形成されており、
前記挿通孔部16は、前記折り返しの先端部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着する(溶着部15)ことにより、前記被係止部12と前記シート本体部10の間に所定幅で形成されている、
ことを特徴とする遮断シート100。
[3]発明3
発明1に於いて、
前記シート本体部10と前記挿通孔部16と前記被係止部12は、飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、
前記挿通孔部16と前記被係止部12は、前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返して2枚重ねと成した当該折り返しの先端部分を溶着する(溶着部150)ことにより、前記シート本体部10の上縁部に沿う所定幅の共通部位として形成されており、
前記複数の係止孔部13の各々は、前記2枚重ねの部分に貫通孔を穿設して成る、
ことを特徴とする遮断シート100。
2枚重ねの各シートに穿設されている貫通孔は、相互に固着されることなく分離されている。ハトメを設ける場合は、分離された各貫通孔の各々に設ける。
【発明の効果】
【0009】
発明1は、人由来の飛沫を遮断するべく適宜の場所に設置される遮断シート100であって、飛沫遮断機能を備えたシート本体部10と、支持棒60/61挿通用に前記シート本体部10の上縁部に沿って設けられた挿通孔部16と、カーテンレール50のランナーフック51による係止が可能なように前記シート本体部10の上縁部に沿う被係止部12に等間隔で設けられた複数の係止孔部13とを有し、カーテンレール50が有る場所ではランナーフック51に前記係止孔部13を係止されて当該カーテンレール50により吊り下げられ、カーテンレール50が無い場所では前記挿通孔部16に挿通され適宜の建屋側部材70/71により両端を支持される支持棒60/61により吊り下げられるため、既存のカーテンレール50が設置されている場所では当該カーテンレール50を利用して吊り下げることができ、カーテンレールが設置されていない場所やカーテンレールを設置することが困難な場所では挿通孔部16に支持棒60/61を挿通して該支持棒60/61を建屋側により支持することで簡単に吊り下げることができる。
発明2は、発明1に於いて、前記シート本体部10と前記挿通孔部16と前記被係止部12は飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、前記被係止部12は前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返し該折り返しの中間部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着する(溶着部14)ことにより前記シート本体部10の上縁部に沿って所定幅で形成されており、前記挿通孔部16は前記折り返しの先端部分を当該軟質樹脂製シートの対面部位に溶着する(溶着部15)ことにより前記被係止部12と前記シート本体部10の間に所定幅で形成されているため、被係止部12と挿通孔部16が明確に異なっており、吊り下げを行う際に扱いが容易である。
発明3は、発明1に於いて、前記シート本体部10と前記挿通孔部16と前記被係止部12は飛沫遮断機能を備えた1枚の軟質樹脂製シートより成り、前記挿通孔部16と前記被係止部12は前記軟質樹脂製シートの一縁側を所定幅で折り返して2枚重ねと成した当該折り返しの先端部分を溶着する(溶着部150)ことにより前記シート本体部10の上縁部に沿う所定幅の共通部位として形成されており、前記複数の係止孔部13の各々は前記2枚重ねの部分に貫通孔を穿設して成るため、被係止部12と挿通孔部16が同部位を成し、挿通孔部16を利用して吊り下げる際に被係止部12が垂れ下がった余分な部位となることが無く、見栄えがよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施の形態の遮断シートを示し、(a)は模式的正面図、(b)は模式的側面図。
図2図1の遮断シートをカーテンレールにて吊り下げた様子を示す正面模式図。
図3図1の遮断シートを支持棒を用いて吊り下げる様子を示し、(a)は通常の棒材60を用いて吊り下げる様子を示す模式的正面図、(b)は伸縮自在で左右両端を圧接することにより取付部間に架設固定可能な突っ張り棒61を用いて吊り下げる様子を示す模式的部分正面図。
図4】第2の実施の形態の遮断シートを示し、(a)は模式的正面図、(b)は模式的側面図、(c)は(a)内C視端面図。
図5】従来例を示す説明図(特開2009-183362号公報(特許文献1)の図1)。
図6】従来例を示す説明図(特開2012-055432号公報(特許文献2)の図1)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[1]第1の実施の形態
図1図3は第1の実施の形態の遮断シート100を示す。
遮断シート100は、飛沫遮断機能を備えたシート本体部10と、該シート本体部10の上縁部に沿って設けられた挿通孔部16と、該挿通孔部16の上縁部(シート本体部10と反対側の縁)に沿って設けられた被係止部12と、該被係止部12に等間隔で設けられた4個の係止孔部13とを有する。ここで、上縁部の「上」とは、遮断シート100を吊り下げた状態での「上」を言い、上下に関し、本願明細書内で同様とする。
【0012】
シート本体部10と挿通孔部16と被係止部12は、長方形状を成す1枚(単一)の軟質樹脂(例:塩化ビニル(PVC))シートの短辺側の一縁を所定幅で折り返して2枚重ねとし、該2枚重ねとした折り返しの中間部分14を対面部位に溶着することで、その上方側に被係止部12を形成し、さらに、当該折り返しの先端部分15を対面部位に溶着することで、中間部分14-先端部分15間に挿通孔部16を形成して成り、その下方をシート本体部10と成したものである。
なお、ここでは、軟質樹脂シートを素材として用いているため、2枚重ねの中間部分14及び先端部分15を溶着しているが、別の素材を用いる場合は当該別の素材に適した公知の固着手法を用いてよいことは勿論である。
また、ここでは、シートの短辺側の一縁を折り返しているが、目的とする遮断シートの形状やサイズ等に応じて適宜の辺の縁を折り返してよいことも勿論である。
【0013】
遮断シート100をカーテンレールの有る場所で用いる場合は、図2に示すように、カーテンレール50のランナーフック51で各係止孔部13を係止することにより、遮断シート100をカーテンレール50に吊り下げる。なお、各係止孔部13には、補強のためのハトメ(金属製又は樹脂製)131が設けられている。このハトメ131により2枚重ねである係止孔部13の周囲を相互に固着してもよい。或いは、2枚重ねの被係止部12に係止孔部13を穿設する際に、その周囲を相互に溶着するようにしてもよい。
なお、図2図1では、係止孔部13は4個が等間隔に配設されているが、遮断シートのサイズ等に応じて適宜の個数としてよいことは勿論である。
【0014】
本第1の実施の形態では、挿通孔部16よりも縁の側に被係止部12が位置しているため、図2のように吊り下げても、挿通孔部16が邪魔にならず、ランナーフック51による係止が容易である。なお、図2とは逆に、挿通孔部を上縁部側とし、該上縁部側の挿通孔部とシート本体部10との間に被係止部12を設ける構成(不図示)も可能である。
【0015】
遮断シート100をカーテンレールが無い場所で用いる場合は、図3(a)に示すように、支持棒(一般的な棒材)60を、挿通孔部16の空隙18(図1(b)参照)に挿通し、該支持棒60の両端側を、天井等の建屋側に固定したフック(建屋側部材)70で係止することにより、吊り下げる。この場合、被係止部12は、係止されないため、自重で垂れ下がった状態となり、図3(a)では後方に隠れた状態となっている。
【0016】
図3(a)の例では、支持棒60をフック70で係止しているが、これに代えて、伸縮自在で左右両端を圧接することにより取付部間に架設固定可能な突っ張り棒61を用いる構成(図3(b)参照)も可能である。即ち、筒体61aと該筒体61a内に部分的に収容され矢印Fのように加勢されている筒体61bとから成る支持棒61を、柱71-柱71間(建屋側部材間)に架設固定し、該支持棒61により吊り下げてもよい。
図3(a)と(b)の何れを用いるかは、遮断シート100を取り付けるべき場所に応じて適宜に決めればよい。
【0017】
[2]第2の実施の形態
第1の実施の形態では、シート本体部10の上側に挿通孔部16が設けられ、該挿通孔部16の上側に被係止部12が設けられているが、図4に示すように、挿通孔部16と被係止部12とを共通化して、同じ位置に設けてもよい。即ち、挿通孔部16に係止孔部13を設けるようにしてもよい。
【0018】
この場合、2枚重ねの対応する部位に穿設された係止孔部13は、図4(c)に示すように、2枚重ねの両部位で、相互に固着されず、分離されている。このため、この2枚重ね間に支持棒60/61を挿通可能である。即ち、挿通孔部16として用いることが可能である。また、当然ながら、2枚重ねの両部位の係止孔部13を通して、カーテンレールのフックを係止することも可能である。係止孔部13に設けるハトメは、金属製でも樹脂製でもよいが、本実施の形態では、支持棒60/61と接触したときの音防止や傷防止の観点から、樹脂製のハトメ132を用いている。
【0019】
上記各実施の形態では、軟質樹脂製のシートとして、塩化ビニル(PVC)を用いているが、これに代えて、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系の軟質樹脂を用いてもよく、軟質樹脂に限らず、布系の素材や、布に樹脂をラミネートした素材、等を用いてもよい。
また、これらのシートに、適宜に、抗菌、抗ウィルス、防炎、防塵、防汚、防虫、帯電防止、耐寒、フッ素加工、UVカット、遮熱、等の機能を付加してもよい。
【符号の説明】
【0020】
100 遮断シート
10 シート本体部
12 被係止部
13 係止孔部
131 ハトメ(金属製)
132 ハトメ(樹脂製)
14 溶着部
15 溶着部
150 溶着部
16 挿通孔部
18 空隙
50 カーテンレール
51 ランナーフック
60 支持棒(通常の棒材)
61 支持棒(伸縮自在で左右両端を圧接することにより取付部間に架設固定可能な突っ張り棒)
70 係止具(建屋側部材)
71 柱(建屋側部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6