IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特開2022-180418情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022180418
(43)【公開日】2022-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20221129BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20221129BHJP
【FI】
G06Q50/30
G07B15/00 T
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141350
(22)【出願日】2022-09-06
(62)【分割の表示】P 2022533292の分割
【原出願日】2020-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】山岡 和彦
(72)【発明者】
【氏名】立崎 恵仁
(72)【発明者】
【氏名】大澤 健一
(72)【発明者】
【氏名】中村 純也
(57)【要約】
【課題】利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】駅を特定する第1情報と、前記駅の改札システムで利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報と、が関連付けたれた情報を格納する利用者データベースと、入力された前記第1情報に関連付けられた前記第2情報を前記利用者データベースから抽出する情報抽出部と、前記情報抽出部によって抽出された前記第2情報を出力する出力部と、を備える情報処理システムである。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者から認証情報を取得する取得部、
前記取得した認証情報と、登録データベースに登録されている認証情報との照合により認証処理を行う認証部と、
認証処理における認証方式に応じてポイントを付与するポイント処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記認証方式は、前記利用者から生体情報を読み取って登録データベースに登録されている生体情報と照合することで認証処理を行う生体認証と、記録媒体に記録されている認証情報を読み取って前記登録データベースに登録されている認証情報と照合することで認証処理を行う媒体認証と、を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ポイント処理部は、生体認証が利用された場合と媒体認証が利用された場合とでは異なるポイントを付与する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ポイント処理部は、生体認証が利用された場合には、媒体認証が利用された場合よりも高いポイントを付与する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
利用者の識別情報と、利用者の生体情報と、前記媒体認証に用いられる認証情報と、を関連付けて登録データベースに登録する登録部を更に備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ポイント処理部は、利用者が入場した際に利用された認証方式と、当該利用者が退場した際に利用された認証方式と、の組み合わせに応じてポイントを付与する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ポイント処理部は、利用者が入場する場合と利用者が退場する場合との少なくともいずれかの場合において利用される前記認証方式に応じて利用者に付与され得る前記ポイントを通信端末に出力する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ポイント処理部は、利用者が入場する際に利用される認証方式と、当該利用者が退場する際に利用される認証方式と、の組み合わせに応じて付与されるポイントを前記通信端末に出力する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータの情報処理方法であって、
前記コンピュータが、利用者から認証情報を取得し、
前記コンピュータが、前記取得した認証情報と、登録データベースに登録されている認証情報との照合により認証処理を行い、
前記コンピュータが、認証処理における認証方式に応じてポイントを付与する、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鉄道の改札システムにおいて、ICカードの認証以外に、顔認証や二次元コード認証などの様々な認証方式で自動改札機の通過を管理することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ただし、実用化にあたって、すべての改札システムに対してすべての認証方式が一斉に導入されることは考え難い。例えば、顔認証機能の導入されている駅と、顔認証機能が導入されていない駅とが存在し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-159795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ただし、現在において、利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認する方法は存在しない。そのため、例えば、利用者は、乗車駅や降車駅で顔認証機能が利用できるのかを確認することができない。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、駅を特定する第1情報と、前記駅の改札システムで利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報と、が関連付けたれた情報を格納する利用者データベースと、入力された前記第1情報に関連付けられた前記第2情報を前記利用者データベースから抽出する情報抽出部と、前記情報抽出部によって抽出された前記第2情報を出力する出力部と、を備える情報処理システムである。
【0007】
本発明の一態様は、コンピュータの情報処理方法であって、前記コンピュータは、駅を特定する第1情報と、前記駅の改札システムで利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報と、が関連付けたれた情報を格納するデータベースを備えており、前記コンピュータが、外部の通信端末から第1情報を受信した場合には、第1情報に関連付けられた第2情報をデータベースから抽出する情報抽出ステップと、前記コンピュータが、情報抽出ステップによって抽出された第2情報を前記通信端末に出力する出力ステップと、を含む情報処理方法である。
【0008】
本発明の一態様は、コンピュータを、前記情報処理システムとして機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本開示によれば、利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態における情報処理システム100の構成図である。
図2】本実施形態における自動改札機111の構成図である。
図3】本実施形態における登録装置112の構成図である。
図4】本実施形態における認証用データの一例を示す図である。
図5】本実施形態における駅サーバ装置113の構成図である。
図6】本実施形態における履歴データの一例を示す図である。
図7】本実施形態における自動改札機111bの構成図である。
図8】本実施形態における自動改札機111cの構成図である。
図9】本実施形態におけるセンターサーバ120の構成図である。
図10】本実施形態における認証方式テーブルの一例を示す図である。
図11】本実施形態における通信端末130の構成図である。
図12】本実施形態における駅情報表示画面の一例を示す図である。
図13】本実施形態における駅情報表示画面の一例を示す図である。
図14】本実施形態におけるポイント付与情報表示画面の一例を示す図である。
図15】本実施形態におけるポイント付与情報表示画面の一例を示す図である。
図16】本実施形態における第2情報を表示するシーケンス図である。
図17】本実施形態におけるポイント付与情報を表示するシーケンス図である。
図18】本実施形態における自動改札機の構成例を示す図である。
図19】本実施形態における自動改札機を備えたゲートシステムを斜め上方視した斜視図である。
図20図19の装置を正面上方視した斜視図である。
図21】本実施形態における自動改札機の一使用態様の側面図である。
図22】本実施形態における自動改札機の他の使用態様の正面図である。
図23】本実施形態における情報処理システム100の最小構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0012】
図1は、本実施形態における情報処理システム100の構成図である。情報処理システム100は、複数の改札システム110(110-1~110-3)、センターサーバ120及び通信端末130を備える。なお、本実施形態の情報処理システム100は、3つ改札システム110を有する場合について説明するが、これに限定されず、1つ以上の改札システム110を有してもよい。また、情報処理システム100は、2つの改札システム110を有してもよいし、4つ以上の改札システム110を有してもよい。
【0013】
改札システム110は、鉄道の駅における利用者の入出場を管理する。改札システム110は、駅ごとに設けられている。改札システム110は、一つ以上の認証方式で利用者の改札構内への入場及び改札構内からの出場を管理する。
【0014】
本実施形態の認証方式は、生体認識及び媒体認証の少なくともいずれかである。生体認証は、改札システム110が利用者から生体情報を読み取って予め改札システム110に登録されている生体情報と照合することで認証処理を行う。本実施形態の生体情報は、利用者の顔の特徴量である。すなわち、本実施形態の生体認証は、いわゆる顔認証である。ただし、これに限定されず、生体認証は、指紋認証であってもよいし、静脈パターン認証であってもよいし、虹彩認証であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
【0015】
媒体認証は、記録媒体に記録されている券情報を読み取って改札システム110に登録されている券情報と照合することで認証処理を行う。記録媒体は、情報を記録できればよい。例えば、記録媒体は、交通系のIC(Integrated Circuit)カード、磁気式の記録媒体(磁気券)、バーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コードを記録(印刷又は表示)する記録媒体、ICカードと同様な機能を有する通信端末130、及びバーコードやQRコードなどの二次元コードの情報を表示する通信端末130の少なくともいずれかである。一例として本実施形態の媒体認証は、ICカードに記録されている識別情報を含む情報を券情報として読み取ることで認証処理を行うICカード認証と、通信端末130又は紙媒体に表示されている二次元コードを読み取ることで券情報を取得して認証処理を行う二次元コード認証と、を有する。
【0016】
一例として、以下に説明する本実施形態の認証方式は、顔認証、ICカード認証及び二次元コード認証の3つの認証方式を有する。
【0017】
改札システム110-1~110-3は、それぞれ同一の認証方式を有してもよいし、それぞれの異なる認証方式を有してもよい。また、改札システム110-1~110-3は、それぞれ複数の認証方式を有してもよい。
【0018】
改札システム110-1は、A駅に導入されている。改札システム110-1では、ICカード認証のみが利用可能である。すなわち、改札システム110-1の認証方式は、ICカード認証のみである。以下において、改札システム110-1の構成について説明する。
【0019】
改札システム110-1は、複数の自動改札機111a、登録装置112a及び駅サーバ装置113aを備える。
【0020】
自動改札機111aは、A駅に設置されており、ICカード認証のみが可能である。自動改札機111aは、改札通路を挟んで対向する2つのゲート本体を有する。自動改札機111aは、互いに逆方向に向けた2つのゲート本体を対向させて配置し、2つのゲート本体間に形成した改札通路における利用者の通行を制限(通行許可/通行禁止)する。一方のゲート本体は、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。他方のゲート本体は、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行う。ただし、各ゲート本体は、同一の構成を有していてもよい。
【0021】
図2は、本実施形態における自動改札機111aの主要部の構成を示すブロック図である。自動改札機111aは、位置検知部200、読取/書込部210、通信部220、表示部230、ゲート240、ゲート駆動部250及び制御部260を備える。
【0022】
位置検知部200は、改札通路内を通行する利用者の位置を検知する。位置検知部200は、その検知結果を制御部260に出力する。位置検知部200は、例えば、一方のゲート本体に対して改札通路に沿って配置された複数の発光素子を備える。また、位置検知部200は、他方のゲート本体に改札通路を挟んで前記複数の発光素子のそれぞれに対向する位置に配置された複数の受光素子を備える。位置検知部200は、発光素子から照射されている光を受光していない受光素子があれば、その受光素子に対応する位置に利用者が存在すると判定する。
【0023】
読取/書込部210は、翳されたICカードからICカードの識別情報(IC番号)を含む券情報を読み取る。読取/書込部210は、読み取った券情報を制御部260に出力する。また、読取/書込部210は、ICカードに対して入場駅の情報や出場駅の情報を書き込んでもよい。なお、ICカードから読み取る券情報は、例えばICカードに書き込まれている乗車履歴、入場駅の情報、乗換駅報、出場駅の情報、自動改札機111aを通過した各時刻情報、ICカードの残金情報等を含んでもよい。
【0024】
通信部220は、通信ネットワークを介して駅サーバ装置113aと種々のデータを送受信する。通信部220は、自動改札機111aを有線又は無線で通信ネットワークに接続し、この通信ネットワークを介して駅サーバ装置113aなどの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。通信部220は、読取/書込部210で読み取った券情報を駅サーバ装置113aに送信する。また、通信部220は、例えば、駅サーバ装置113aから利用者に対する通行可否の判定結果を受信する。通行可否とは、通行許可及び通行禁止のいずれかである。
【0025】
表示部230は、各ゲート本体に設けられており、改札通路を通行している利用者に対してメッセージを表示する。例えば、表示部230は、ゲート本体の上面に配置されている。例えば、表示部230は、液晶ディスプレイである。利用者の通行が許可される場合、表示部230には、利用者に通行可能であることを示すメッセージが表示される。また、利用者の通行が許可されない場合、表示部230には、利用者に通行不可(禁止)であることを示すメッセージが表示される。自動改札機111aが出場用として用いられる場合は、表示部230には、例えば、運賃が不足していることを示すメッセージが表示されてもよい。
【0026】
ゲート240は、各ゲート本体のそれぞれに設けられている。ゲート240は、例えば開閉可能な扉である。ゲート240が開放されると、利用者は自動改札機111aの改札通路を通過することが可能となる。ゲート240が閉鎖されると、利用者は自動改札機111aの改札通路を通過することが不可能となる。なお、ゲート240は、物理的な扉であってもよいし、光を用いた電子的な扉であってもよい。また、ゲート240は、音声により利用者の通過を許可又は禁止する音声ゲートであってもよい。ゲート240は、2つのゲート本体のそれぞれに2つずつ設けられてもよい。
【0027】
ゲート駆動部250は、駅サーバ装置113aから受信した通行可否の判定結果に基づいて、ゲート240を開閉する。ゲート駆動部250は、通信部220が利用者の通行許可を示す判定結果を受信した場合、利用者の通行を許可するためにゲート240を開状態に動作させる。また、ゲート駆動部250は、通信部220が利用者の通行を禁止する判定結果を受信した場合、利用者の通行を禁止するためにゲート240を閉状態にする。なお、ゲート駆動部250は、駅サーバ装置113aによって利用者に対する決済ができなった場合には、利用者の通行を禁止するためにゲート240を閉状態にしてもよい。
【0028】
制御部260は、位置検知部200、読取/書込部210、通信部220、表示部230、ゲート240及びゲート駆動部250の各部の動作を制御する。制御部260は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサ及び不揮発性又は揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory))を備えてもよい。例えば、制御部260は、MCUなどのマイクロコントローラであってもよい。
【0029】
登録装置112aは、A駅の改札口や駅務室の付近に設置されている。登録装置112aは、自動改札機111aで用いられる利用者の生体情報(例えば、顔の画像)を駅サーバ装置113a及びセンターサーバ120に登録可能である。また、登録装置112は、利用者の識別情報(以下、「利用者ID」という。)と、利用者の生体情報と、媒体認証に用いられる券情報と、を関連付けて駅サーバ装置113a及びセンターサーバ120に登録する。ここで、媒体認証に用いられる券情報とは、IC番号であってもよいし、二次元コード認証で用いられる認証情報であってもよい。例えば、利用者が登録装置112を操作して利用者自身の利用者IDを入力すると、登録装置112は、利用者IDに対応した登録画面を表示する。そして、登録装置112は、登録画面において利用者の顔を撮像するモードに移行して、利用者の顔を撮像する。登録装置112は、利用者の顔の画像から特徴量を取得すると、利用者IDに対応させて駅サーバ装置113a及びセンターサーバ120に登録する。登録装置112は、本発明の「登録部」の一例である。例えば、登録装置112は、A駅の改札口や駅務室の付近に設置されておらず、利用者が所有する通信端末130であってもよい。すなわち、登録装置112は、インターネット経由で駅サーバ装置113a又はセンターサーバ120にデータ通信可能に接続された情報処理装置であってもよい。通信端末130は、登録装置112の機能を有してもよい。
【0030】
以下において、本実施形態の登録装置112aの構成例を、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における登録装置112aの構成図である。本実施形態の登録装置112は、通信部300、操作部310、表示部320、生体情報取得部330、ICカード通信部340及び制御部350を備える。
【0031】
通信部300は、駅サーバ装置113aと有線又は無線で接続されている。通信部300は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120と接続されている。
【0032】
操作部310は、利用者の操作を受け付ける。例えば、操作部310は、マウス、キーボード、又はタッチパネルなどのユーザーインターフェースである。利用者は、操作部310を操作することにより、登録装置112において、利用者本人の生体情報の登録作業、券情報の登録作業及びクレジットカード決算用の情報の登録作業の少なくともいずれかを行うことが可能となる。
【0033】
表示部320は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイを備える。表示部320の画面には、操作部310から入力された情報や、生体情報取得部330によって取得された情報などが表示される。
【0034】
生体情報取得部330は、生体情報を登録しようとする利用者の生体情報を取得する。例えば、生体情報取得部330は、利用者の顔画像をデジタルカメラなどの撮像部によって取得し、取得した顔画像から顔の特徴量(生体情報の一例)を抽出してデータ化する。また、前記生体情報が利用者の指紋や掌紋である場合は、生体情報取得部330は、指紋や掌紋を前記生体情報として取得する指紋センサー又は掌紋センサーである。また、前記生体情報が指や掌の静脈パターン(静脈の模様)である場合は、生体情報取得部330は、近赤外線光を指や掌に照射して、その反射光に基づいて静脈パターンを取得する静脈パターンスキャナーである。
【0035】
ICカード通信部340は、ICカードが翳されると、そのICカードに記憶されている識別情報を読み取る。
【0036】
生体情報取得部330によって利用者の生体情報が取得されると、その取得された生体情報は、その利用者の利用者IDが対応付けられる。また、ICカード通信部340によって読み取られたIC番号は、その利用者の利用者IDが対応付けられる。
【0037】
制御部350は、登録装置112の各部の動作を制御する。
【0038】
制御部350は、CPU、ROM、及びRAMを有する。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶媒体である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶媒体であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。制御部350は、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより登録装置112を制御する。
【0039】
制御部350は、受付処理部360及び認証用データ生成部370を備える。制御部350は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって受付処理部360及び認証用データ生成部370として機能する。また、制御部350に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0040】
受付処理部360は、操作部310から入力された情報を取得し、当該情報に応じた処理を実行する。例えば、操作部310から生体情報の登録指示が入力されると、登録指示とともに入力された利用者の利用者IDに対応した登録画面を表示する。受付処理部360は、例えば、操作部310からIC番号の登録指示が入力されると、登録指示とともに入力された利用者の利用者IDに対応した登録画面を表示する。
【0041】
認証用データ生成部370は、生体情報取得部330によって取得された生体情報と、入力された利用者IDとが関連付けられた認証用データを生成する。また、認証用データ生成部370は、ICカード通信部340に読み取れられたIC番号と利用者IDとが関連付けられた認証用データを生成してもよい。また、認証用データ生成部370は、登録画面において二次元コードの登録指示が入力された場合には、二次元コード認証で必要な券情報(例えば、利用者ID)を二次元コード化した二次元コードを生成してもよい。そして、認証用データ生成部370は、二次元コードを利用者IDに対応付けることで認証用データを生成してもよい。また、認証用データ生成部370は、二次元コードが印刷された紙媒体を発行してもよいし、二次元コードの情報を利用者が所有する通信端末130に送信してもよい。なお、これらの認証用生成データは、一つのデータとして生成されてもよい。すなわち、認証用データ生成部370は、図4に示すように、利用者IDと、生体情報と、二次元コードと、IC番号と、が関連付けられた認証用データを生成してもよい。認証用データは、改札システム110の認証処理に用いられる。制御部350は、認証用データ生成部370によって生成された認証用データを、すべての駅の駅サーバ装置及びセンターサーバ120に送信してもよい。また、認証用データは、センターサーバ120から他の駅の駅サーバ装置113に送信されてもよい。
【0042】
駅サーバ装置113aは、A駅の改札処理において、ICカード認証で認証処理を行う。駅サーバ装置113aは、一又は複数の物理サーバ(情報処理装置)を備える。複数の物理サーバは、通信ネットワークを介して互いに接続されていることにより、互いに通信可能である。前記物理サーバは、一又は複数の仮想サーバを備えてもよい。仮想サーバは、クラウドシステム上のサーバ、すなわちクラウドサーバであってもよい。
【0043】
本実施形態の駅サーバ装置113aの構成例を説明する。図5は、本実施形態の駅サーバ装置113aの構成図である。駅サーバ装置113aは、通信部400、登録データベース410、制御部420及び履歴データベース430を備える。
【0044】
通信部400は、A駅に設置されている複数の自動改札機111aと有線又は無線で通信可能に接続されている。また、通信部400は、通信ネットワークNに接続されており、センターサーバ120と情報を送受する。
【0045】
通信ネットワークNは、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワークNは、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0046】
登録データベース410には、認証用データが登録されている。前記認証用データは、登録装置112で生成されると、駅サーバ装置113aに送信され、駅サーバ装置113aからセンターサーバ120に転送される。そして、センターサーバ120からB駅及びC駅の改札システム110に転送される。また、センターサーバ120から駅サーバ装置113aに転送されてきた認証用データは、登録データベース410に登録される。
【0047】
制御部420は、駅サーバ装置113aの動作を制御する。制御部420は、認証部421、履歴データ生成部422及び決済部423を備える。
【0048】
認証部421は、自動改札機111aからICカードの券情報を取得した場合には、券情報に基づいてICカード認証処理を行う。例えば、認証部421は、自動改札機111aから取得した券情報に含まれるIC番号が有効か否かを判定するICカード認証を行う。一例として、認証部421は、自動改札機111aから取得した券情報に含まれるIC番号が登録データベース410に登録されていれば、通行許可の情報を自動改札機111aに送信する。一方、認証部421は、自動改札機111aから取得した券情報に含まれるIC番号が登録データベース410に登録されていなければ、通行禁止の情報を自動改札機111aに送信する。なお、認証部421は、後述の二次元コード認証及び生体認証の機能を有してもよい。
【0049】
履歴データ生成部422は、ICカード認証によって利用者の認証が成功した場合には、利用者ID、認証を行った駅、入出場ステータス、利用された認証方式と、を対応づけた履歴データを生成する。なお、入出場ステータスとは、利用者が駅構内に入場する場合を第1の値(例えば、1)とし、利用者が駅構内から出場する場合を第2の値(例えば、2)とする。履歴データ生成部422は、履歴データを履歴データベース430に格納する。
【0050】
決済部423は、利用者の決済を行う。例えば、決済部423は、利用者が改札構内から改札通路を通行して出場する際に、認証部421によって利用者が登録者であると認証された場合には、この利用者に対する決済を行ってもよい。
【0051】
履歴データベース430には、図6に示すような履歴データが格納される。履歴データベース522に格納されている履歴データは、通信部400によってセンターサーバ120に送信される。
【0052】
改札システム110-2は、複数の自動改札機111b、登録装置112b及び駅サーバ装置113bを備える。
【0053】
自動改札機111bは、B駅に設置されており、ICカード認証及び二次元コード認証のみが可能である。自動改札機111bは、改札通路を挟んで対向する2つのゲート本体を有する。自動改札機111bは、互いに逆方向に向けた2つのゲート本体を対向させて配置し、2つのゲート本体間に形成した改札通路における利用者の通行を制限(通行許可/通行禁止)する。一方のゲート本体は、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。他方のゲート本体は、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行う。ただし、各ゲート本体は、同一の構成を有していてもよい。
【0054】
図7は、本実施形態における自動改札機111bの概略構成図である。自動改札機111bは、位置検知部500、読取/書込部510、通信部520、表示部530、ゲート540、ゲート駆動部550、読取部560及び制御部570を備える。
【0055】
位置検知部500は、改札通路内を通行する利用者の位置を検知する。位置検知部500は、その検知結果を制御部570に出力する。なお、位置検知部500は、位置検知部200と同一の構成を備えてもよい。
【0056】
読取/書込部510は、翳されたICカードからIC番号を含む券情報を読み取る。読取/書込部510は、読み取った券情報を制御部570に出力する。なお、読取/書込部510は、読取/書込部210と同一の構成を備えてもよい。
【0057】
通信部520は、駅サーバ装置113bと種々のデータを送受信する。通信部520は、自動改札機111bを有線又は無線で通信ネットワークに接続し、この通信ネットワークを介して駅サーバ装置113bなどの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。通信部520は、読取/書込部710で読み取った券情報を駅サーバ装置113bに送信する。また、通信部520は、例えば、駅サーバ装置113bから利用者に対する通行可否の判定結果を受信する。
【0058】
表示部530は、各ゲート本体に設けられており、改札通路を通行している利用者に対してメッセージを表示する。表示部530は、表示部230と同一の構成を備える。
【0059】
ゲート540は、ゲート240と同一の構成を備える。
【0060】
ゲート駆動部550は、駅サーバ装置113bから受信した通行可否の判定結果に基づいて、ゲート540を開閉する。ゲート駆動部550は、ゲート駆動部250と同一の構成を備える。
【0061】
読取部560は、紙媒体や通信端末130に表示された二次元コードの画像を撮像して、二次元コードのデジタル画像を取得する。読取部560は、デジタル画像を制御部570に送信する。例えば、制御部570は、当該画像データに基づいて券情報を取得して改札処理を実行する。利用者は、QRコード読取部17にQRコードを翳して、改札通路を通行する。
【0062】
制御部570は、位置検知部500、読取/書込部710、通信部520、表示部530、ゲート540及びゲート駆動部550の各部の動作を制御する。制御部570は、CPU又はMPUなどのプロセッサ及び不揮発性又は揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMを備えてもよい。例えば、制御部570は、MCUなどのマイクロコントローラであってもよい。制御部570は、読取部560により撮像されたデジタル画像を取得すると、当該デジタル画像から二次元コードを光学的に読み取る。そして、制御部570は、読み取った二次元コードに記録された券情報を取得する。制御部570は、読み取った券情報を、駅サーバ装置113bに送信する。
【0063】
登録装置112bは、B駅の改札口や駅務室の付近に設置されている。登録装置112bは、登録装置112と同一の構成を備える。
【0064】
駅サーバ装置113bは、B駅の改札処理において、ICカード認証及び二次元コード認証のいずれかで認証処理を行う。駅サーバ装置113bは、一又は複数の物理サーバ(情報処理装置)を備える。複数の物理サーバは、通信ネットワークを介して互いに接続されていることにより、互いに通信可能である。前記物理サーバは、一又は複数の仮想サーバを備えてもよい。仮想サーバは、クラウドシステム上のサーバ、すなわちクラウドサーバであってもよい。
【0065】
本実施形態の駅サーバ装置113bの構成例を説明する。駅サーバ装置113bは、図5に示す駅サーバ装置113aと同様の構成を備えている。同様に、駅サーバ装置113cは、図5に示す駅サーバ装置113aと同様の構成を備えている。なお、同様の機能を有する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。ただし、駅サーバ装置113a,113b,113cの各構成部を区別する目的として、駅サーバ装置113bの各構成部の符号の末尾に添え字「b」を付し、駅サーバ装置113cの各構成部の符号の末尾に添え字「c」を付して説明する場合がある。
【0066】
駅サーバ装置113bは、通信部400b、登録データベース410b、制御部420b及び履歴データベース430bを備える。
【0067】
通信部400bは、B駅に設置されている複数の自動改札機111bと有線又は無線で通信可能に接続されている。また、通信部400bは、通信ネットワークNに接続されており、センターサーバ120と情報を送受する。
【0068】
登録データベース410bには、登録データベース410と同一の構成を備える。
【0069】
制御部420bは、駅サーバ装置113bの動作を制御する。制御部420bは、認証部421b、履歴データ生成部422b及び決済部423bを備える。
【0070】
認証部421bは、ICカード認証処理の機能を備える。また、認証部421bは、二次元コード認証の機能を有する。例えば、認証部421bは、自動改札機111bから取得した二次元コードの券情報が有効か否かを判定する二次元コード認証を行う。一例として、認証部421bは、自動改札機111bから取得した二次元コードの券情報が登録データベース410bに登録されていれば、通行許可の情報を自動改札機111bに送信する。一方、認証部421bは、二次元コードの券情報が登録データベース410bに登録されていなければ、通行禁止の情報を自動改札機111bに送信する。なお、認証部421bは、後述の生体認証の機能をさらに有してもよい。
【0071】
履歴データ生成部422bは、ICカード認証又は二次元コード認証によって利用者の認証が成功した場合には、利用者ID、認証を行った駅、入出場ステータス、利用された認証方式と、を対応づけた履歴データを生成する。履歴データ生成部422bは、履歴データを履歴データベース430bに格納する。
【0072】
履歴データベース622に記憶されている履歴データは、通信部400bによってセンターサーバ120に送信される。
【0073】
決済部423bは、利用者の決済を行う。例えば、決済部4232bは、利用者が改札構内から改札通路を通行して出場する際に、認証部421bによって利用者が登録者であると認証された場合には、この利用者に対する決済を行ってもよい。
【0074】
改札システム110-3は、複数の自動改札機111c、登録装置112c及び駅サーバ装置113cを備える。
【0075】
自動改札機111cは、C駅に設置されており、ICカード認証、二次元コード認証及び生体認証が可能である。自動改札機111cは、改札通路を挟んで対向する2つのゲート本体を有する。自動改札機111cは、互いに逆方向に向けた2つのゲート本体を対向させて配置し、2つのゲート本体間に形成した改札通路における利用者の通行を制限(通行許可/通行禁止)する。一方のゲート本体は、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。他方のゲート本体は、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行う。ただし、各ゲート本体は、同一の構成を有していてもよい。
【0076】
図8は、本実施形態における自動改札機111cの概略構成図である。自動改札機111cは、位置検知部700、読取/書込部710、通信部720、表示部730、ゲート740、ゲート駆動部750、読取部760、生体情報取得部770及び制御部780を備える。
【0077】
位置検知部700は、改札通路内を通行する利用者の位置を検知する。位置検知部700は、その検知結果を制御部780に出力する。なお、位置検知部700は、位置検知部200と同一の構成を備えてもよい。
【0078】
読取/書込部710は、翳されたICカードからIC番号を含む券情報を読み取る。読取/書込部710は、読み取った券情報を制御部780に出力する。なお、読取/書込部710は、読取/書込部210と同一の構成を備えてもよい。
【0079】
通信部720は、駅サーバ装置113cと種々のデータを送受信する。通信部720は、自動改札機111cを有線又は無線で通信ネットワークに接続し、この通信ネットワークを介して駅サーバ装置113cなどの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。通信部720は、読取/書込部710で読み取った券情報を駅サーバ装置113cに送信する。また、通信部720は、例えば、駅サーバ装置113cから利用者に対する通行可否の判定結果を受信する。
【0080】
表示部730は、各ゲート本体に設けられており、改札通路を通行している利用者に対してメッセージを表示する。表示部730は、表示部230と同一の構成を備える。
【0081】
ゲート740は、ゲート240と同一の構成を備える。
【0082】
ゲート駆動部750は、駅サーバ装置113cから受信した通行可否の判定結果に基づいて、ゲート740を開閉する。ゲート駆動部750は、ゲート駆動部250と同一の構成を備える。
【0083】
読取部760は、紙媒体や通信端末130に表示された二次元コードの画像を撮像して、二次元コードのデジタル画像を取得する。読取部760は、デジタル画像を制御部780に送信する。制御部780は、当該画像データに基づいて券情報を取得して改札処理を実行する。例えば、利用者は、QRコード読取部17にQRコードを翳して、改札通路を通行する。
【0084】
生体情報取得部770は、カメラを備え、利用者の顔を撮像する。このカメラは、利用者の顔が撮像できるように設置されている。生体情報取得部770は、利用者の顔画像から顔の特徴量を生体情報としてデータ化する。生体情報取得部770は、生体情報を制御部780に出力する。
【0085】
制御部780は、位置検知部700、読取/書込部710、通信部720、表示部730、ゲート740及びゲート駆動部750の各部の動作を制御する。制御部780は、CPU又はMPUなどのプロセッサ及び不揮発性又は揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMを備えてもよい。例えば、制御部780は、MCUなどのマイクロコントローラであってもよい。制御部780は、読取部760により撮像されたデジタル画像を取得すると、当該デジタル画像から二次元コードを光学的に読み取る。そして、制御部780は、読み取った二次元コードに記録された券情報を取得する。制御部780は、読み取った券情報を、駅サーバ装置113cに送信する。制御部780は、生体情報取得部770から生体情報を取得すると、生体情報を駅サーバ装置113cに送信する。
【0086】
登録装置112cは、C駅の改札口や駅務室の付近に設置されている。登録装置112cは、登録装置112aと同一の構成を備える。
【0087】
駅サーバ装置113cは、C駅の改札処理において、ICカード認証、二次元コード認証及び生体認証のいずれかで認証処理を行う。駅サーバ装置113cは、一又は複数の物理サーバ(情報処理装置)を備える。複数の物理サーバは、通信ネットワークを介して互いに接続されていることにより、互いに通信可能である。前記物理サーバは、一又は複数の仮想サーバを備えてもよい。仮想サーバは、クラウドシステム上のサーバ、すなわちクラウドサーバであってもよい。
【0088】
本実施形態の駅サーバ装置113cの構成例を説明する。駅サーバ装置113cは、通信部400c、登録データベース410c、制御部420c及び履歴データベース430cを備える。
【0089】
通信部400cは、C駅に設置されている複数の自動改札機111cと有線又は無線で通信可能に接続されている。また、通信部400cは、通信ネットワークNに接続されており、センターサーバ120と情報を送受する。
【0090】
登録データベース410cには、登録データベース410と同一の構成を備える。
【0091】
制御部420cは、駅サーバ装置113cの動作を制御する。制御部420cは、認証部421c、履歴データ生成部422c及び決済部423cを備える。
【0092】
認証部421cは、ICカード認証処理の機能を備える。また、認証部421cは、二次元コード認証の機能を有する。また、認証部421cは、生体認証の機能を有する。例えば、認証部421cは、生体情報取得部770から生体情報と、登録データベース410cに登録されている生体情報とを照合し、照合が成功すれば、通行許可の情報を自動改札機111cに送信する。すなわち、認証部421cは、生体情報取得部770から生体情報が登録データベース410cに登録されていれば通行許可の情報を自動改札機111cに送信する。一方、認証部421cは、生体情報が登録データベース410cに登録されていなければ、通行禁止の情報を自動改札機111cに送信する。
【0093】
履歴データ生成部422cは、ICカード認証、二次元コード認証及び生体認証のいずれかによって利用者の認証が成功した場合には、利用者ID、認証を行った駅、入出場ステータス、利用された認証方式と、を対応づけた履歴データを生成する。履歴データ生成部422cは、履歴データを履歴データベース430cに格納する。
【0094】
履歴データベース430cに記憶されている履歴データは、通信部400cによってセンターサーバ120に送信される。
【0095】
決済部423cは、利用者の決済を行う。例えば、決済部423cは、利用者が改札構内から改札通路を通行して出場する際に、認証部421cによって利用者が登録者であると認証された場合には、この利用者に対する決済を行ってもよい。
【0096】
センターサーバ120は、A駅、B駅及びC駅を含む鉄道事業を運営する鉄道事業者が管理する中央監視装置であってもよい。センターサーバ120は、鉄道事業者が運営する全ての駅の駅サーバ装置113a,113b,113cを管理する。センターサーバ120は、一又は複数の物理サーバ(情報処理装置)を備える。複数の物理サーバは、通信ネットワークを介して互いに接続されていることにより、互いに通信可能である。前記物理サーバは、一又は複数の仮想サーバを備えてもよい。仮想サーバは、クラウドシステム上のサーバ、すなわちクラウドサーバであってもよい。
【0097】
以下において、本実施形態のセンターサーバ120について説明する。図9は、本実施形態のセンターサーバ120の構成例である。図9に示すように、センターサーバ120は、通信部900、登録データベース910、利用者データベース920、駅情報データベース930及び制御部940を備える。
【0098】
通信部900は、全ての駅の駅サーバ装置113a,113b,113cと通信ネットワークNを介して情報を送受する。また、通信部900は、通信端末130と通信ネットワークNを介して情報を送受する。
【0099】
登録データベース910には、認証用データが格納される。例えば、登録データベース910には、駅サーバ装置113a,113b,113cから送られてきた認証用データが格納される。登録データベース910に格納された認証用データは、制御部940によって、センターサーバ120が管轄する全てのA駅,B駅及びC駅の駅サーバ装置113a,113b,113cに送信される。これにより、A駅,B駅及びC駅の駅サーバ装置113a,113b,113cにおいて、登録装置112a,112b,112cで登録された全ての登録者に関する認証用データが保存される。
【0100】
利用者データベース920には、駅サーバ装置113a,113b,113cから送られてきた履歴データが格納される。利用者データベース920に格納された履歴データは、制御部940によって、センターサーバ120が管轄する全てのA駅,B駅及びC駅の駅サーバ装置113a,113b,113cに送信される。これにより、A駅,B駅及びC駅の駅サーバ装置113a,113b,113cにおいて、利用者の履歴データが保存される。
【0101】
駅情報データベース930には、駅を特定する第1情報と、駅の改札システム110で利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報と、が関連付けたれた情報を格納する。図10は、駅情報データベースに格納されている情報をテーブル形式で示す図である。駅情報データベースには、認証方式テーブルが駅毎に設けられている。認証方式テーブルには、駅を特定する第1情報と、駅の改札システム110で利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報とが対応付けられている。
【0102】
第1情報は、センターサーバ120が管理しているすべてのA駅、B駅及びC駅のそれぞれを特定する情報である。
【0103】
第2情報は、駅の改札システム110で利用可能な入退場の認証方式の情報である。本実施形態の一例では、認証方式は、顔認証、ICカード認証及び二次元コード認証の3つの認証方式が考えられる。A駅では、ICカード認証のみが利用可能である。そのため、A駅を示す第1情報には、ICカード認証が利用可能であり、その他の認証方式が利用不可能である第2情報が関連付けられている。B駅では、ICカード認証及び二次元コード認証のみが利用可能である。そのため、C駅を示す第1情報には、ICカード認証及び二次元コード認証が利用可能であり、その他の認証方式が利用不可能である第2情報が関連付けられている。C駅では、ICカード認証、二次元コード認証及び顔認証が利用可能である。そのため、C駅を示す第1情報には、ICカード認証、二次元コード認証及び顔認証が利用可能である第2情報が関連付けられている。
【0104】
センターサーバ120の担当者は、専用の通信端末を用いて、駅情報データベース930に対して第1情報及び第2情報を登録又は更新してもよい。また、駅サーバ装置113a,113b,113cのそれぞれにおいて第2情報が格納されている場合には、センターサーバ120は、駅サーバ装置113a,113b,113cのそれぞれと通信して駅情報データベース930に格納されている第2情報に最新の第2情報に更新してもよい。
【0105】
制御部940は、センターサーバ120の動作を制御する。制御部940は、情報処理部950、情報抽出部960及びポイント処理部970を備える。
【0106】
情報処理部950は、登録データベース910に対して認証用データを格納する。情報処理部950は、登録データベース910に格納されている認証用データを、駅サーバ装置113a,113b,113cに送信する。情報処理部950は、利用者データベース920に対して履歴データを格納する。情報処理部950は、利用者データベース920に格納されている履歴データを、駅サーバ装置113a,113b,113cに送信する。情報処理部950は、第1情報と第2情報とを関連付けて駅情報データベース930に格納してもよい。
【0107】
情報抽出部960は、通信端末130から、駅を特定する第1情報が含まれている第1問い合わせ情報を受信した場合には、第1問い合わせ情報に含まれている第1情報に関連付けられた第2情報を、駅情報データベース930から抽出する。そして、情報抽出部960は、駅情報データベースから抽出された第2情報を、第1問い合わせ情報の送信先である通信端末130に通信ネットワークNを介して送信する。すなわち、通信部900は、情報抽出部960によって駅情報データベースから抽出された第2情報を、通信端末130に出力する。
【0108】
ポイント処理部970は、利用者が改札の入退場に利用した認証方式に応じてポイントを付与する。例えば、ポイント処理部970は、生体認証が利用された場合には、媒体認証が利用された場合よりも高いポイントを付与する。例えば、ポイント処理部970は、利用者データベースを参照し、利用者が改札の入場及び出場の少なくともいずれかにおいて利用された認証方式に応じて利用者に対してポイントを付与する。一例として、ポイント処理部970は、利用者データベースを参照し、利用者が改札の入場及び出場の少なくともいずれかにおいて、顔認証を利用した利用者には第1ポイント(例えば、80pt)を付与し、二次元コードを利用した利用者には第2ポイント(例えば、50pt)を付与し、ICカード認証を利用した第3ポイント(例えば、10pt)を付与する。
【0109】
ここで、第3ポイント、第2ポイント、第1ポイントの順にポイントが高い。ポイントを付与するとは、例えば、利用者データベースに格納されている利用者IDに対して、利用された認証方式に応じたポイントの情報を対応づけることである。利用者は、自分の利用者IDに関連付けられたポイントを、通信端末130から確認することができる。
【0110】
ポイント処理部970は、利用者が改札構内に入場した際に利用された認証方式と、当該利用者が改札構内から退場した際に利用された認証方式と、の組み合わせに応じてポイントを付与してもよい。例えば、ポイント処理部970は、利用者が顔認証で改札を入出場した場合には第1ポイントを付与し、利用者が二次元コード認証で改札を入出場した場合には第2ポイントを付与し、利用者がICカード認証で改札を入出場した場合には第3ポイントを付与してもよい。
【0111】
ポイント処理部970は、利用者が改札構内に入場する場合と利用者が改札構内から退場する場合との少なくともいずれかの場合において利用される認証方式に応じて利用者に付与され得るポイントの情報(ポイント付与情報)を事前に通信端末130に出力してもよい。例えば、ポイント処理部970は、通信端末130から、付与され得るポイントの問い合わせである第2問い合わせ情報を受信した場合には、第2問い合わせ情報の送信先である通信端末130に対してポイント付与情報を、通信ネットワークNを介して送信する。例えば、ポイント付与情報は、顔認証を利用した利用者には第1ポイントを付与し、二次元コードを利用した利用者には第2ポイントを付与し、ICカード認証を利用した第3ポイントを付与することを示す情報である。
【0112】
ポイント処理部970は、利用者が改札構内に入場する際に利用される認証方式と、当該利用者が改札構内から退場する際に利用される認証方式と、の組み合わせに応じて付与されるポイントの情報をポイント付与情報として事前に通信端末130に出力してもよい。例えば、ポイント処理部970は、通信端末130から、付与され得るポイントの問い合わせである第2問い合わせ情報を受信した場合には、第2問い合わせ情報の送信先である通信端末130に対してポイント付与情報を、通信ネットワークNを介して送信する。この場合のポイント付与情報は、例えば、利用者が顔認証で改札を入出場した場合には第1ポイントを付与し、利用者が二次元コード認証で改札を入出場した場合には第2ポイントを付与し、利用者がICカード認証で改札を入出場した場合には第3ポイントを付与することを示す情報である。
【0113】
ポイント処理部970は、改札の入出場の際に利用された認証方式の他に、利用者の乗車区間を考慮して、利用者に対して付与するポイントを変更してもよい。例えば、ポイント処理部970は、乗車区間が長い程、高いポイントを利用者に付与してもよい。乗車区間は、乗車駅と降車駅とによって変動する。すなわち、改札の入出場の際に利用された認証方式が同一であったとしても、乗車駅又は降車駅が異なれば利用者に対して付与されるポイントは異なる。そこで、一例としてポイント処理部970は、改札構内に入場している利用者の通信端末130から第2問い合わせ情報を受信した場合には、入場の際に利用された認証方式、乗車駅、降車駅、通信端末130の位置情報の少なくともいずれかに応じて、利用者に付与され得るポイントを算出してもよい。そして、ポイント処理部970は、算出したポイントをポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0114】
例えば、第2問い合わせ情報には、利用者ID、降車駅の情報が含まれているとする。ポイント処理部970は、第2問い合わせ情報に含まれている利用者IDに関連付けられている入場駅の情報と、その際に利用された認証方式の情報を、利用者データベース920から抽出する。そして、ポイント処理部970は、入場駅と降車駅との間の区間に応じたポイントである区間ポイントと、降車駅で出場する際に利用可能な認証方式に応じたポイントと、を合計した総ポイントの情報を、ポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0115】
例えば、降車駅で利用可能な認証方式がICカード認証のみである場合には、ポイント処理部970は、区間ポイントと第3ポイントを合計した総ポイントをポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0116】
例えば、降車駅で利用可能な認証方式がICカード認証及び二次元コード認証のみである場合には、ポイント処理部970は、区間ポイントと第3ポイントを合計した総ポイントと、区間ポイントと第2ポイントを合計した総ポイントと、の2つの総ポイントの情報をポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0117】
例えば、降車駅で利用可能な認証方式がICカード認証、二次元コード認証及び顔認証である場合には、ポイント処理部970は、区間ポイントと第1ポイントを合計した総ポイントと、区間ポイントと第2ポイントを合計した総ポイントと、区間ポイントと第3ポイントを合計した総ポイントと、の3つの総ポイントの情報をポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0118】
例えば、第2問い合わせ情報には、利用者ID及び通信端末130の位置情報が含まれているとする。ポイント処理部970は、第2問い合わせ情報に含まれている利用者IDに関連付けられている入場駅の情報と、その際に利用された認証方式の情報を、利用者データベース920から抽出する。そして、ポイント処理部970は、位置情報から所定区間先までの各駅を降車駅として設定する。ポイント処理部970は、位置情報から所定区間先までの各駅を降車駅として設定する。ポイント処理部970は、区間ポイントと、降車駅で出場する際に利用可能な認証方式に応じたポイントと、を合計した総ポイントの情報を、降車駅ごとに求めてポイント付与情報として通信端末130に送信してもよい。
【0119】
なお、ポイント付与情報は、第2情報を含んでもよい。
【0120】
通信端末130は、パーソナルコンピュータでもよいし、携帯端末であってもよい。通信端末130は、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどである。通信端末130は、通信ネットワークNを介して第2情報を受信した場合には、表示画面に第2情報を表示する。通信端末130は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から第2情報を受信した場合には、表示画面に第2情報を表示する。通信端末130は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120からポイント付与情報を受信した場合には、ポイント付与情報を表示画面に表示する。
【0121】
図11は、本実施形態の通信端末130の構成図である。図11に示すように、通信端末130は、プロセッサ、メモリ及び通信用インタフェースを含んでいる。一例として通信端末130は、通信部131、操作部132、記憶部133、表示部134及び制御部135を備える。
【0122】
通信部131は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120と情報を送受する。
【0123】
操作部132は、利用者の操作を受け付ける。例えば、操作部132は、ボタンやタッチパネルなどのユーザーインターフェースである。
【0124】
記憶部133は、RAMやROMなどから構成され、OS(Operating System)、制御プログラム、インストールしたアプリケーションプログラム及び種々のデータを記憶する。
【0125】
表示部134は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)等のディスプレイを備える。
【0126】
制御部135は、通信端末130の各機能部を制御する。制御部135は、事前に通信端末130にインストールされたアプリケーションによって、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から受信した第2情報を表示部134に表示する。図12は、表示部134に表示される第2情報の一例である。制御部135は、操作部132で受け付けた操作に応じて駅情報表示画面を表示する。駅情報表示画面は、出発駅を入力する入力欄1000と降車駅を入力する入力欄1100とを有する。また、駅情報表示画面は、入力された出発駅で利用可能な認証方式を表示する表示欄1200を備える。駅情報表示画面には、入力された降車駅で利用可能な認証方式を表示する表示欄1300を備える。また、駅情報表示画面には、検索ボタン1400が表示されている。
【0127】
例えば、ユーザー(利用者)は、操作部132を操作して乗車駅と降車駅とを選択する。これにより、入力欄1000に乗車駅が入力され、入力欄1100に降車駅が入力される。制御部135は、検索ボタン1400が操作されると、入力欄1000に入力された駅を示す第1情報と入力欄1100に入力された駅を示す第1情報とを含んだ第1問い合わせ情報をセンターサーバ120に通信ネットワークNを介して送信する。図12に示す例では、制御部135は、検索ボタン1400が操作されると、A駅の第1情報とC駅の第1情報とを含んだ第1問い合わせ情報をセンターサーバ120に通信ネットワークNを介して送信する。そして、制御部135は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から出発駅と降車駅の各第2情報を受信した場合には、表示欄1200及び表示欄1300のそれぞれに第2情報を表示する。図12に示す例では、制御部135は、表示欄1200にはICカード認証を示す情報を表示し、表示欄1300には顔認証、二次元コード認証及びICカード認証を表示する。本実施形態の駅情報表示画面は、表示欄1200及び表示欄1300における認証方式の表示順には、特に限定されない。例えば表示欄1200及び表示欄1300において表示される認証方式の表示順は、通信端末130を保有する利用者や利用者以外の乗客における各認証方式の利用頻度に応じて決定されてもよい。例えば、表示欄1200及び表示欄1300において表示される認証方式の表示順は、前記利用頻度が高い順に表示されてもよいし、低い順に表示されてもよい。また、表示欄1200及び表示欄1300において表示される認証方式の表示順は、利用者が予め設定した認証方式の優先順位に従って決定されてもよい。
【0128】
図12において、制御部135は、入力欄1000に入力された駅で利用可能な認証方式を表示欄1200に表示したが、これに限定されない。例えば、制御部135は、入力欄1000に入力された駅で利用可能な認証方式でかつ利用者が利用可能な認証方式を表示欄1200に表示してもよい。同様に、制御部135は、入力欄1100に入力された駅で利用可能な認証方式を表示欄1300に表示したが、これに限定されない。例えば、制御部135は、入力欄1100に入力された駅で利用可能な認証方式でかつ利用者が利用可能な認証方式を表示欄1300に表示してもよい。例えば、利用者の生体情報を事前に登録していなければ、利用者は、顔認証を利用することができない。同様に、利用者の二次元コードが事前に登録していなければ、利用者は、二次元コード認証を利用することができない。したがって、例えば、制御部135は、入力欄1100に入力されたC駅で利用可能な認証方式が顔認証、二次元コード認証及びICカード認証であったとしても、顔認証が利用できない場合には、顔認証を表示せず、二次元コード認証及びICカード認証のみを表示してもよい。また、制御部135は、入力欄1000に入力された駅で利用可能な認証方式を表示欄1200に表示するとともに、表示欄1200に表示された認証方式のうち、利用者が利用可能な認証方式を識別可能な態様で表示欄1200に表示してもよい。これは、表示欄1300に対しても同様である。例えば、入力欄1100に入力されたC駅で利用可能な認証方式が顔認証、二次元コード認証及びICカード認証であり、利用者が利用可能な認証方式が二次元コード認証とICカード認証のみであったとする(顔認証が利用できない)。この場合には、制御部135は、二次元コード認証及びICカード認証を第1の色で表示欄1300に表示し、顔認証を第1の色とは異なる第2の色で表示欄1300に表示してもよい。また、制御部135は、例えば乗車駅又は降車駅が顔認証方式に対応しているにもかかわらず、利用者が顔認証を利用できない状態である場合には、顔画像(生体情報)の登録を促すようなメッセージを表示部134に表示してもよい。制御部135は、センターサーバ120と通信することで、利用者が利用可能な認証方式の情報をセンターサーバ120から受信してもよい。
【0129】
図13は、表示部134に表示される第2情報の一例である。例えば、利用者は、操作部132を操作して通信端末130の表示部134に複数の駅を表示する。この表示画面は、乗車駅から降車駅までの経路を示す経路画面であってもよい。これにより、制御部135は、乗車駅から降車駅までの経路を表示するにあたって、乗車駅から降車駅までの各駅の第1情報を含む第1問い合わせ情報をセンターサーバ120に送信する。そして、図13に示すように、制御部135は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から受信した第2情報を、経路画面に表示された各駅に対応付けて表示してもよい。制御部135は、図13に示す駅情報表示画面を表示部134に表示するにあたって、乗車駅から降車駅までの間において複数の経路候補が存在する場合は、利用者が利用可能な認証方式に対応している駅を含む経路を優先して表示してもよい。
【0130】
制御部135は、事前に通信端末130にインストールされたアプリケーションによって、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から受信したポイント付与情報を表示部134に表示する。図14は、表示部134に表示されるポイント付与情報の一例である。制御部135は、操作部132で受け付けた操作に応じてポイント付与情報表示画面を表示する。ポイント付与情報表示画面は、出発駅を入力する入力欄2000と降車駅を入力する入力欄2100とを有する。また、ポイント付与情報表示画面は、入力された出発駅で利用可能な認証方式と、その認証方式を利用した場合に付与されるポイントと、を表示する表示欄2200を備える。駅情報表示画面には、入力された降車駅で利用可能な認証方式と、その認証方式を利用した場合に付与されるポイントと、を表示する表示欄2300を備える。また、ポイント付与情報表示画面には、検索ボタン2400が表示されている。
【0131】
例えば、利用者は、操作部132を操作して乗車駅と降車駅とを選択する。これにより、入力欄2000に乗車駅が入力され、入力欄2100に降車駅が入力される。制御部135は、検索ボタン2400が操作されると、入力欄2000に入力された駅を示す第1情報と入力欄2100に入力された駅を示す第1情報とを含んだ第2問い合わせ情報をセンターサーバ120に通信ネットワークNを介して送信する。図14に示す例では、制御部135は、検索ボタン2400が操作されると、A駅の第1情報とC駅の第1情報とを含んだ第2問い合わせ情報をセンターサーバ120に通信ネットワークNを介して送信する。制御部135は、センターサーバ120から乗車駅及び降車駅のそれぞれにおいて第2情報とポイント付与情報とを受信する。図14に示す例では、制御部135は、表示欄2200にはICカード認証を示す情報と、第1ポイントの情報を表示する。また、制御部135は、表示欄1300において、顔認証と第3ポイントとの情報、二次元コード認証と第2ポイントとの情報、ICカード認証と第1ポイントとの情報とを表示する。
【0132】
ポイント付2情報表示画面は、駅情報表示画面の同様に、表示欄2200及び表示欄2300における認証方式の表示順には、特に限定されない。例えば表示欄2200及び表示欄2300において表示される認証方式の表示順は、通信端末130を保有する利用者や利用者以外の乗客における各認証方式の利用頻度に応じて決定されてもよい。例えば、表示欄2200及び表示欄2300において表示される認証方式の表示順は、前記利用頻度が高い順に表示されてもよいし、低い順に表示されてもよい。また、表示欄2200及び表示欄2300において表示される認証方式の表示順は、利用者が予め設定した認証方式の優先順位に従って決定されてもよい。また、表示欄2200及び表示欄2300において表示される認証方式の表示順は、付与されるポイントが高い順又は低い順であってもよい。また、表示欄2200及び表示欄2300において表示される認証方式の表示順は、利用者に付与されているポイント(保有ポイント)が高い順又は低い順であってもよい。制御部135は、センターサーバ120と通信することで、利用者の保有ポイントの情報をセンターサーバ120から受信してもよい。
【0133】
図15は、表示部134に表示されるポイント付与情報の一例である。例えば、利用者は、操作部132を操作して通信端末130の表示部134に複数の駅を表示する。この表示画面は、乗車駅から降車駅までの経路を示す経路画面であってもよい。制御部135は、乗車駅から降車駅までの経路を表示するにあたって、乗車駅から降車駅までの各駅の第1情報を含む第1問い合わせ情報をセンターサーバ120に送信する。また、制御部135は、乗車駅から降車駅までの各駅の第1情報を含む第2問い合わせ情報をセンターサーバ120に送信する。なお、第1問い合わせ情報と第2問い合わせ情報とは、一つの問い合わせ情報としてもよい。そして、図15に示すように、制御部135は、通信ネットワークNを介してセンターサーバ120から受信した第2情報及びポイント付与情報を、経路画面に表示された各駅に対応付けて表示してもよい。制御部135は、図15に示すポイント付与情報を表示部134に表示するにあたって、乗車駅から降車駅までの間において複数の経路候補が存在する場合は、利用者が利用可能な認証方式に対応している駅を含む経路を優先して表示してもよい。制御部135は、図15に示すポイント付与情報を表示部134に表示するにあたって、乗車駅から降車駅までの間において複数の経路候補が存在する場合は、付与されるポイントが高い経路を優先して表示してもよい。
【0134】
次に、本実施形態に係る第2情報を通信端末130に表示する流れを、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態に係る第2情報を表示するフローを説明する図である。
【0135】
通信端末130は、操作部132が操作されることで、記憶部133にインストールされたアプリケーションを起動する(ステップS101)。そして、通信端末130は、駅情報表示画面を表示部134に表示する(ステップS102)。通信端末130は、駅情報表示画面に表示されている検索ボタンが操作されると、駅情報表示画面に入力されている乗車駅及び降車駅の各第1情報を含む第1問い合わせ情報をセンターサーバ120に送信する(ステップS103)。
【0136】
センターサーバ120は、第1問い合わせ情報を通信端末130から受信した場合には、第1問い合わせ情報に含まれている第1情報に関連付けられた第2情報を、駅情報データベース930から抽出する(ステップS104)。そして、センターサーバ120は、駅データベースから抽出された各第2情報を、通信端末130に通信ネットワークNを介して送信する(ステップS105)。通信端末130は、センターサーバ120から乗車駅及び降車駅の各第2情報を受信した場合には、その各第2情報を駅情報表示画面に表示する(ステップS106)。これにより、利用者は、どの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる。
【0137】
次に、本実施形態に係るポイント付与情報を通信端末130に表示する流れを、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態に係るポイント付与情報を表示するフローを説明する図である。
【0138】
通信端末130は、操作部132が操作されることで、記憶部133にインストールされたアプリケーションを起動する(ステップS201)。そして、通信端末130は、ポイント付与情報表示画面を表示部134に表示する(ステップS202)。通信端末130は、ポイント付与情報表示画面に表示されている検索ボタンが操作されると、ポイント付与情報表示画面に入力されている乗車駅及び降車駅と、利用者IDとを含む第2問い合わせ情報をセンターサーバ120に送信する(ステップS203)。センターサーバ120は、利用者IDに関連付けられた履歴データを確認し、利用者IDの利用者が駅構内に既に入場している場合には、利用者が改札構内に入場した際に利用された認証方式と、降車駅で退場する際に利用可能な認証方式と、に応じたポイントを求める(ステップS204)。そして、センターサーバ120は、算出したポイントを示すポイント付与情報を、利用者の通信端末130に対して送信する(ステップS205)。通信端末130は、センターサーバ120からポイント付与情報を受信した場合には、そのポイント付与情報をポイント付与情報表示画面に表示する(ステップS206)。
【0139】
ここで、本実施形態の自動改札機は、図18から図22に示すゲート装置10であってもよい。ゲート装置10は、認証対象が一の方向(図1に矢印Aで示す)へ移動する第1平面(例えば図1の水平面)と交差する第2平面(例えば図1の垂直面)に沿って設けられて前記認証対象の移動空間(例えば改札口の通路の空間)を他の空間(前記通路以外の空間)と区画するゲート本体1と、該ゲート本体1に、前記第1平面、第2平面と交差し、第1平面に対して上向きに傾斜して設けられた傾斜面2と、該傾斜面2上に画像を表示する表示部3と、該表示部3の近傍で画像を撮影する画像取得部4とを有する。
【0140】
上記構成のゲート装置10にあっては、第1平面としての、例えば床面上を矢印A方向へ移動する認証対象(例えば鉄道の乗客)を前記ゲート本体1によって仕切られた通路に導くことができる。また前記ゲート本体1に沿って移動する認証対象の視線を上向きの傾斜面2上の表示部3へ導くことができる。また画像取得部4は、表示部3へ視線を移動させることによって所定範囲の向きに顔を向けた乗客等の画像を取り込むことができる。
【0141】
すなわち、画像取得部4に取り込まれた顔の画像が、表示部3へ注意を惹かれて表示部3へ顔を向けた利用者の顔の画像に限定されやすいことから、特徴量を抽出するために処理すべき画像データが少なくなって特徴量の認識が容易となり、認証に要する時間を短縮することができる。
【0142】
ゲート装置10は、ゲート本体1(1A、1B)を水平方向に相互に間隔をおいて2基配置した構成を採用している。図19、20にあっては、右側のゲート本体1Aの傾斜面2が図19、20の手前側を向き、左側のゲート本体1Bの傾斜面2が図19、20の奥側を向くように、互いに反対方向へ向けて配置され、これらゲート本体1A、1Bによって、これらの内側の改札口通路の空間と、その外側の改札口通路外の空間とが仕切られている。すなわち前記ゲート本体1は、改札口通路の床面としての第1平面(図示例では水平面)と交差する第2平面(図示例では鉛直面)に沿って配置されていて、改札口周辺の空間を通路とそれ以外とに区画している。
【0143】
前記ゲート本体1A、1Bは、例えば強化プラスチックの板材を曲げて枠状に形成した構造を有し、全体として、小径湾曲部11、大径湾曲部12、およびこれらの端部に配置された傾斜面2を有する傾斜部とを有する。また前記小径湾曲部11、大径湾曲部12の間には、連結部材13、13が設けられて、枠状の構造体の強度を高めるよう配慮されている。また前記連結部材13、13の間には、板状のフラッパーゲート14が鉛直軸を中心に旋回動作可能に設けられている。図示例の場合、前記フラッパーゲート14は、前記ゲート本体1Aの小湾曲部11寄りの位置と、大湾曲部12寄りの位置との2個所に設けられている。前記フラッパーゲート14は、鉄道の自動改札口等において周知の開閉動作を行う板状、あるいは枠状の部材であって、必要に応じて前記ゲート本体1から通路内に突出して、ゲート本体1A、1B間の通路を閉じ、この通路を通過しようとする乗客等の通行を妨げるよう構成されている。
【0144】
前記傾斜面2には、表示部3が設けられて所定の情報を光学的に表示する。なお表示部3には、液晶ディスプレイ、多数のLED等の光源を選択的に発光させる発光表示、さらには、天井等に設けられたプロジェクタ等から投影された画像を反射する単なる反射面等の表示手段が適用される。
【0145】
前記傾斜面2の表示部3の上下には、画像を取り込む画像取得部4がそれぞれ設けられて、傾斜面2が向けられた斜め上方の画像を取り込むよう構成されている。
すなわち前記ゲート本体1A、1Bの寸法は、前記傾斜面2の表示部3の上下に設けられた画像取得部4が、図21に示すような、身長170cmの大人の利用者U1、あるいは身長110cmの子供U2、さらには、図22に示すような、子供とほぼ同じ高さに顔が位置する車椅子の利用者U3の顔の画像を正面から取り込むことができる高さ、向き、に配置されている。
【0146】
さらに、前記ゲート本体1の上面には、バーコードなどの光学データ、磁気ストライプ等の磁気データ、ICチップからRF(radio frequency)通信されるデータ等を読み取り、あるいは書き込むデータ読取/書込部5と、利用者との間で音声信号を授受するマイクロフォン、スピーカ、あるいはこれらの両機能を有するインターフェース機器から構成された音声入出力部6とが設けられている。
【0147】
さらに、ゲート本体1の上面にはファンが設けられ、利用者の通過時に空気を拡散すること、または利用者に空気を送ることを目的としたファンをゲート装置10が駆動するように制御してもよい。
【0148】
本実施形態の情報処理システム100の最小構成の実施形態について、図23を参照して説明する。本実施形態に係る情報処理システム100は、駅情報データベース930、情報抽出部960、及び出力部3000を備える。駅情報データベース930は、駅を特定する第1情報と、前記駅の改札システムで利用可能な入退場の認証方式を示す第2情報と、が関連付けたれた情報を格納する。情報抽出部960は、入力された第1情報に関連付けられた第2情報を駅情報データベース930から抽出する。出力部3000は、情報抽出部960によって抽出された第2情報を出力する。出力部3000は、通信端末130であってもよいし、通信部900であってもよい。
【0149】
これにより、利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる。
【0150】
また、情報処理システム100は、改札の入退に利用した認証方式に応じて獲得できるポイントを事前に通信端末130に送信してもよい。そして、情報処理システム100は、媒体認証よりも顔認証を利用した方が多くポイントを付与する。これにより、情報処理システム100は、顔認証の利用を促進することができる。
【0151】
なお、上述したセンターサーバ120の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、上記コンピュータは、CPU、GPUなどのプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上記センターサーバ120の全部または一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0152】
本発明は、利用者がどの駅でどのような認証方式が利用できるのかを確認できる。
【符号の説明】
【0153】
100 情報処理システム
110 改札システム
120 センターサーバ
130 通信端末
930 駅情報データベース
960 情報抽出部
970 ポイント処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23