(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018044
(43)【公開日】2022-01-26
(54)【発明の名称】廃棄牛乳及び余剰牛乳の再利用方法。
(51)【国際特許分類】
C10B 53/02 20060101AFI20220119BHJP
C10L 5/44 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
C10B53/02
C10L5/44
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020134214
(22)【出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】598059826
【氏名又は名称】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 勝彦
【テーマコード(参考)】
4H012
4H015
【Fターム(参考)】
4H012JA07
4H015AA14
4H015AB01
4H015BA01
4H015BA09
4H015BB03
4H015CB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】籾殻を容易に粉砕するための、籾殻の乾燥方法の提供。
【解決手段】籾殻組織を分解しやすくするために、籾殻を燃焼させることで発生する熱量を用いて他の籾殻を乾燥及び焦がす方法である。籾殻ホッパー8、13に籾殻を投入する。籾殻はスクリュウコンベアー11、16、を介して燃焼板18、23に運ばれ燃焼する。同時に燃焼室内2に動設された籾殻乾燥管3を加熱する。次に乾燥する籾殻を投入ホッパー7に投入し、籾殻乾燥管3を介して、籾殻乾燥管ケーシングで籾殻を乾燥することで乾燥した籾殻が形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は籾殻を燃焼させることで発生する熱量を用いて他の籾殻を乾燥及び焦がす方法である。
図1、の籾殻ホッパー8、13、内部にもみ殻を投入する。籾殻はモーター9、14、の動力をもちいて且つ挿入管12、16、スクリュウコンベアー11、16、を介して燃焼板10、26、に運ばれ燃焼する。同時に燃焼室内2、に動設された籾殻乾燥管3、を加熱する。次に乾燥する籾殻を投入ホッパー7、に投入することで籾殻は籾殻乾燥管3、内部に移動する。加熱された籾殻乾燥管ケーシングに接触することで籾殻は乾燥する。さらに、傾斜の付いた籾殻乾燥管3、がモーター30、の動力を用いて回転する。籾殻は下部に移動して開放部から外部に排出されることで乾燥した籾殻が形成されるのである。さらに、これらの作業が連続的に行われることで多くの乾燥した籾殻を生産する方法である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は籾殻の燃焼に伴う発生熱量を利用して他の籾殻を乾燥及び煎る方法である。
【背景技術】
【0002】
籾殻を粉末にするには現在の技術では大きなエネルギーを用いると同時に籾殻成分が有する珪素成分が非常に硬く籾殻を破壊するのに高額な経費を要している。本方法を用いることで籾殻の粉末作業が容易になる。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
籾殻の粉砕は簡単には出来ないのが現状である。成分内に珪素が多く含まれ組織は固く、粉砕機の刃の鋼鉄の摩耗が激しく、結果的に粉砕費用が多くかかる。本発明はこれらの課題の解消を目指している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
籾殻の組織は固く簡単には破壊できない、したがって、組織の分解しやすくする必要がある。本発明では熱を用いて籾殻を乾燥及び焼くことで籾殻表面の組織を破壊して籾殻を粉末にしやすくすると同時に熱の発生に籾殻を使うことで乾燥経費の削減を可能にした方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明では籾殻の表面に熱を加えることで、硬い組織を破壊して粉末化を促進している方法であるが、それらの目的は地方で余っている籾殻有効利用であると同時に籾殻の飼料化でもある。現在の固い籾殻状態では牛や豚などの家畜の食糧にはならないのである。熱を加えて焼くことである程度の粉末化が行われ且つ食するための風味が生まれることで籾殻を燃料とした家畜の飼料が生成されるのである。
本発明は籾殻飼料的利用であるが、籾殻を粉末化して重油などの代替燃料として一部で使われているが、籾殻を粉砕するのに大きなエネルギーを使うため費用対効果的に高い燃料になっている。本発明では籾殻を焼くことで組織を破壊する作用から比較的大きなエネルギーを使うことなく乾燥した籾殻生産することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
籾殻に熱を加えて乾燥及び煎るのであるが籾殻全体を均一に焼くには技術的に難しい。一般的にはフライパンに籾殻を入れて熱を与える方法であるが実施してみると焼きにむらが生じ中々均一にならないのである。本発明の乾燥方法は円筒形の円筒乾燥管を外部から熱する。高温状態にして且つ一定の傾斜と回転を与えてその内部に上部から籾殻を投入することで鋼材の熱が全体の籾殻に伝わり結果として均一に焼くことが出来るなどの特徴を持った方法である。
【実施例0007】
図1、を用いて説明する。籾殻ホッパー8,13、内に籾殻を投入する。籾殻搬入装置11、12、16,17、を介して且つモーター9、14、の駆動力を用いて燃焼室2、内部に運ばれる。燃焼板18,23、上部に溜まった籾殻に外部から点火することで燃焼を起こし同時に連続的に燃焼する。燃焼室内上部に動設された円筒乾燥管3、内部に籾殻を投入ホッパー7、を介して連続的に投入することで円筒乾燥管3、内部を傾斜角度と回転を利用して下部に移動する。同時に高温になった鉄板に籾殻が触れることで乾燥すると同時に焼ける。さらに進み円筒乾燥管3、下部の出口から放出されることで乾燥した籾殻が生産される。
全国的に籾殻は余っている。使われない籾殻の量は200万トンともいわれている。日本の農業において籾殻の有効利用はそのような意味からも重要な開発的要素を示している。