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▶ 丸山 芳之の特許一覧

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  • 特開-浸水防止型建築物換気口 図1
  • 特開-浸水防止型建築物換気口 図2
  • 特開-浸水防止型建築物換気口 図3
  • 特開-浸水防止型建築物換気口 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018045
(43)【公開日】2022-01-26
(54)【発明の名称】浸水防止型建築物換気口
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/70 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
E04B1/70 D
E04B1/70 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020134215
(22)【出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】519021141
【氏名又は名称】丸山 芳之
(72)【発明者】
【氏名】丸山 芳之
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DA01
2E001FA04
2E001FA21
2E001GA65
2E001LA01
2E001NA07
2E001NB01
2E001ND01
2E001ND11
(57)【要約】
【課題】 建築物への換気口からの浸水を防止するため、新築時の設置のほか、既存建築物の壁及び基礎部分にコンクリート用円形くり抜き工具等で円形穴を開け、換気口を新たに設けることができる。水害発生予想時に、通風用部品を蓋用部品に取り替える。部品の取り替えは、ねじ式脱着で容易に交換して、床下、床上浸水を防止する器具を提供する。
【解決手段】 年々水害が多発し、床上等の浸水被害も甚大となるなか、建築物への換気口からの浸水を防止するため、ねじ式で蓋に交換することのできる浸水防止型の換気口を特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物への換気口からの浸水を防止する浸水防止型換気口本体(1)と通常本体へ取り付けておく通風用部品(2)、浸水予想時に取り替える取替用蓋部品(3)からなる建築物基礎及び壁に設置する浸水防止型の換気口。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水害時に建築物換気口からの浸水を防止する密閉性の高い、建築物床上及び床下用の浸水防止型換気口の器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水害時に建築物への換気口からの浸水を防止するものとして、四角形の床下用換気口の蓋等が存在するものの、床上及び床下用の浸水防止型換気口が存在しなかった。
【0003】
従来の床下換気口用の蓋は、四角形の換気口用に限定されていた。床上換気口は、ほぼ円形のため、床上換気口の浸水防止対策器具等が存在していない。
【0004】
また、新築であれば、水害防止を考慮して換気口の形状等を任意に決め設置することができるが、既存の建物の場合、水害防止を目的として、換気口を変更するのは大層な工事が必要となる。特に建築物外壁と基礎の接合部に建物全体を取り巻いて設置しているタイプの換気口を廃止し、替わりに基礎部分に四角形の換気口を設置して、蓋を使用し、浸水防止を図るためには、基礎部分に四角形の穴を貫通させる工事が必要となるが、同工事は、技術面、コスト面等からほぼ不可能である。
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献】
【特許文献】特開2007-132100(P2007-132100A)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
四角形の床下換気口用の蓋については、蓋の着脱が容易であるため換気口からの浸水防止に大きな効果がある。しかし、換気口器具自体が防水型で比較的安価なのものは存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、建築物にとって必要性の高い換気口を浸水防止性能が高く、既存の建築物であっても比較的簡単に浸水防止型に交換できるよう、外観は円形でシンプルな構造の浸水防止型換気口を提供することにある。
【発明の効果】
【0008】
比較的安価な器具を提供することで新築時の設置のほか、水害発生予想地域等の既存建築物の換気口を交換して、水害に備え、床下、床上浸水を防止する。
【0009】
本発明においては、新築時の設置以外に、円形のためコンクリート基礎を専用機械で円形にくり抜いて、設置することが可能である。
【0010】
また、取替用蓋部品は小型軽量であるため、日頃の保管場所もさほど取らない。
【0011】
なによりも、交換部品の固定は、ねじ式のため、水害予想時に老若男女を問わず、部品の脱着が容易で短時間にでき、本体と交換部品の固定性、密閉度も高い。本体と取替部品の間にパッキンを入れることで浸水効果が高まる。
【0012】
換気口本体、取替用部品ともに耐久性の高いものを使用する必要がある。材質は、ポリ塩化ビニル等で比較的安価に押さえることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明にかかる浸水防止型換気口を床上の壁、床下の基礎に設置した建築物側面図である。
図2】換気口を設置した建築物基礎・壁の断面図である。
図3】換気口器具本体へ通常取り付けておく通風用部品の立体図である。
図4】浸水予想時に取り付ける取替用蓋部品の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1が、建築物の壁及び基礎に換気口を設置している側面図である。図2図1の断面図である。図3は換気口本体へ通常取り付けておく通風用部品の立体図である。この前面は動物等の出入りを防ぐための格子とねじ式で着脱の際に部品を回すための取っ手が付いている。図4は浸水予想時の取替部品の立体図である。浸水予想時にねじ式で固定するため、通風用部品と同じ前面に部品を回すための取っ手が付いている。
【0015】
本体と通常取り付けておく通風用部品及び浸水予想時の取替用部品には、ねじが切ってあり、ねじ式で固定する。
【符号の説明】
【0016】
1 換気口
2 壁・基礎
3 換気口器具本体
4 通風部品
5 蓋部品
6 ねじ式固定用取っ手
図1
図2
図3
図4